JPH10248A

JPH10248A - ゴルフボール

Info

Publication number: JPH10248A
Application number: JP8175517A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Ichikawa; 八州史市川; Yoshinori Egashira; 嘉則江頭; Shunichi Kashiwagi; 俊一柏木
Original assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Current assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date: 1996-06-14
Filing date: 1996-06-14
Publication date: 1998-01-06
Anticipated expiration: 2016-06-14
Also published as: JP3268576B2; US6130294A

Abstract

(57)【要約】【解決手段】コアとカバーとからなるゴルフボールに
おいて、前記カバーとして、エチレンと（メタ）アクリ
ル酸とのコポリマーのマグネシウムイオン中和タイプの
アイオノマーと、エチレンと（メタ）アクリル酸とアク
リル酸エステルとのターポリマーのマグネシウムイオン
中和タイプのアイオノマーとのブレンド物を主成分と
し、そのブレンド物のショアーＤ硬度が４４〜６０であ
るものを用いたことを特徴とするゴルフボール。【効果】本発明のゴルフボールは、反発低下が抑えら
れて、初速度が大きく、しかも打感もよく、スピンがか
かりやすい上、耐擦過傷性にも優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、反発低下を抑え、
コントロール性に優れ、スピンがかかりやすい上、打
感、耐擦過傷にも優れるゴルフボールに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エチレ
ン・（メタ）アクリル酸コポリマーのアイオノマーは、
その優れた打撃耐久性、耐カット性から、ツーピースゴ
ルフボール、一部の糸巻きゴルフボールのカバー材とし
て広く用いられ、受け入れられている。しかしながら、
この種のアイオノマーは、従来からカバー材料として用
いられているバラタゴムに比べて打感が硬い上に、バラ
タゴム対比硬度が高いことから、アイアンショットの
際、自在にスピンをかけることが難しく、コントロール
性に劣ることが言われてきた。

【０００３】このため、このような点の改良として、比
較的柔軟なアイオノマーであるエチレン・（メタ）アク
リル酸・アクリル酸エステルターポリマーの亜鉛又はナ
トリウムイオン中和タイプアイオノマーをある物性範囲
のエチレン・（メタ）アクリル酸コポリマーの亜鉛又は
ナトリウムイオン中和タイプアイオノマーに一定範囲ブ
レンドしたものを軟質・硬質アイオノマーブレンドゴル
フボールカバーとして使用することが提案されている
（米国特許第４８８４８１４号公報、特開平１−３０８
５７７号公報）。

【０００４】この提案は従来のエチレン・（メタ）アク
リル酸コポリマーのアイオノマーをカバーに用いたゴル
フボールの問題点である打感の硬さ、コントロール性を
大きく改善する技術として非常に有効なものといえる。

【０００５】しかしながら、この提案にかかる亜鉛又は
ナトリウムイオン中和タイプの軟質・硬質アイオノマー
ブレンドゴルフボールカバーは次のような問題がある。
即ち、比較的柔軟なアイオノマーであるエチレン・（メ
タ）アクリル酸・アクリル酸エステルターポリマーの亜
鉛又はナトリウムイオン中和タイプアイオノマーは非常
に反発性に乏しく、それらを使ってカバーを軟らかくす
ると、反発性が大幅に低下してしまう。また、異種金属
イオン中和タイプアイオノマー同士のブレンドによる相
溶性の低下により、生産時に成型物のバリ取りの際の表
面研磨で表面荒れが生じやすくなる。また、カバーが軟
らかくなり、スピン特性が上がるということは、アイア
ンショットの際、ボールに対する接触面積が大きくなる
ためであるが、このことは反面擦過傷と呼ばれるアイア
ンクラブの溝によりカバー表面が削り取られ、ボール表
面がささくれ立つ現象が生じやすくなるという問題を引
き起こし、異種金属イオン中和タイプアイオノマー同士
のブレンドによる相溶性の低下はこの耐擦過傷性の低下
も招いてしまう。

【０００６】なお、上記米国特許第４８８４８１４号公
報には、同種金属イオン中和タイプアイオノマー同士
（ナトリウムイオン中和タイプ同士及び亜鉛イオン中和
タイプ同士）のブレンドが開示されているが、本発明者
らの研究によれば、この米国特許に開示の同種金属中和
のブレンド物では、打感（ソフト感）と反発性との両方
をバランスよく得ることはできない。

【０００７】従って、できるだけ反発性の低下を抑え、
フィーリングがよく、またスピン特性に優れ、コントロ
ール性が良好であると共に、アイアン打撃による擦過傷
が生じにくく、また、生産性に優れたゴルフボールが望
まれる。

【０００８】

【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記要望に鑑み、ソフトなフィーリングを
有し、スピン特性が良好であり、アイアンショットでの
耐擦過傷性を改良し、その上、生産上でも有利なゴルフ
ボールについて鋭意検討した結果、ゴルフボールのカバ
ーを軟質・硬質アイオノマーブレンドで形成する場合、
軟質のアイオノマーとしてマグネシウムイオン中和タイ
プアイオノマーをカバー樹脂に用いたゴルフボールは、
ソフトな打感とスピン特性を変えずに、その反発性にお
いて他の軟質の金属イオン中和タイプアイオノマーをカ
バー樹脂に用いたものよりも明らかに良好になること、
更に、硬質のアイオノマーとしてマグネシウムイオン中
和タイプアイオノマーを用い、このように軟質・硬質ア
イオノマーに同一金属イオンを用いることで、相溶性を
上げることができ、その結果、生産時の表面研磨でも表
面が荒れなくなり、しかもアイアンショットでの表面ダ
メージも少なくなるといった特性を示すことを見出し、
上述した要望を効果的に達成し得ることを知見し、本発
明を完成したものである。

【０００９】即ち、本発明は、コアとカバーからなるゴ
ルフボールにおいて、前記カバーとして、エチレンと
（メタ）アクリル酸とのコポリマーのマグネシウムイオ
ン中和タイプのアイオノマーと、エチレンと（メタ）ア
クリル酸とアクリル酸エステルとのターポリマーのマグ
ネシウムイオン中和タイプのアイオノマーとのブレンド
物からなり、そのブレンド物のショアーＤ硬度が４４〜
６０、好ましくは４６〜５７であることを特徴とするゴ
ルフボールを提供する。

【００１０】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明のゴルフボールは、カバーとしてエチレンと（メタ）
アクリル酸とアクリル酸エステルとのターポリマーのマ
グネシウムイオン中和タイプの軟質アイオノマーと、エ
チレンと（メタ）アクリル酸とのコポリマーのマグネシ
ウムイオン中和タイプの硬質アイオノマーとのブレンド
物を使用する。

【００１１】この場合、上記ブレンド物の硬度は、ショ
アーＤ硬度として４４〜６０、特に４６〜５７であるこ
とが必要である。そのブレンド物のショアーＤ硬度が４
４よりも小さいものをカバーとしたゴルフボールは、ア
イアンショットの際にスピンがかかりすぎてしまい、反
発性の低下も招き、飛距離ロスが生じる。また、ブレン
ド物のショアーＤ硬度が６０よりも大きいものをカバー
としたゴルフボールは、打感が硬く感じられ、また、ア
イアンショットでも十分なスピンを得ることができな
い。

【００１２】また、上記軟質マグネシウムイオン中和タ
イプアイオノマーと硬質マグネシウムイオン中和タイプ
アイオノマーとのブレンド割合は、軟質アイオノマー１
０〜９０重量％、特に２５〜７５重量％であり、硬質ア
イオノマー９０〜１０重量％、特に７５〜２５重量％で
あることが好ましい。エチレンと（メタ）アクリル酸と
アクリル酸エステルとのターポリマーのマグネシウムイ
オン中和タイプアイオノマー含量が１０重量％よりも少
ないと、カバー材を適度に軟らかくすることができず、
また、９０重量％よりも多いと適度な硬さを保つことが
できない場合が生じる。

【００１３】前者のエチレン・（メタ）アクリル酸・ア
クリル酸エステルターポリマーのマグネシウムイオン中
和タイプのアイオノマーにおいて、アクリル酸エステル
としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸ｎ−ブチル、アクリル酸
２−エチルヘキシル等の炭素数４〜１２程度のエステル
が使用でき、特にアクリル酸ｎ−ブチルが好適である。
また、（メタ）アクリル酸量としては５〜１５重量％、
好ましくは７〜１２重量％、アクリル酸エステル量とし
ては５〜４５重量％、より好ましくは８〜３０重量％の
ものが好ましく使用できる。（メタ）アクリル酸含量が
１５重量％より多いと柔軟性に欠け、５重量％より少な
いと反発性が悪くなる傾向があり、アクリル酸エステル
量については、５重量％より少ないと十分に柔軟なカバ
ーを得ることが難しく、４５重量％より多いと柔軟すぎ
て耐カット性が劣る傾向となる。そして、このターポリ
マーの（メタ）アクリル酸はマグネシウムイオンで中和
されてアイオノマーとなる。中和度は１０〜９０モル
％、より好ましくは３０〜８０モル％で、１０モル％よ
り低いと反発性が不十分であり、９０モル％より高いと
成型時の流動性に問題が生じるおそれがある。

【００１４】次に、後者のエチレン・（メタ）アクリル
酸コポリマーのマグネシウムイオン中和タイプアイオノ
マーについては、（メタ）アクリル酸量としては１０〜
２０重量％、好ましくは１２〜２０重量％のものが望ま
しい。１０重量％より少ないと反発性が不足するおそれ
がある。また、このコポリマーはマグネシウムイオンで
中和されてアイオノマーとなる。その中和度は１０〜７
０モル％、好ましくは１５〜６０モル％が望ましい。１
０モル％より低いと反発性が不十分であり、７０モル％
よりも高いと流動性が悪く成型に問題が生じるばかりで
なく、吸湿性も大きくなる傾向が生じる。

【００１５】なお、両アイオノマーはＭＦＲが小さく、
このため射出成型にてこずることもある。そこで、後者
のエチレン・（メタ）アクリル酸コポリマーのマグネシ
ウムイオン中和タイプアイオノマーに金属イオン中和さ
れる前のベースポリマーを加えることで中和度を薄める
ことにより、ＭＦＲを上げることもできる。希薄量とし
ては、そのアイオノマーの物性を損なわない程度が好ま
しく、また、その量はアイオノマーのグレードによって
異なる。例えば、ハイミランＡＭ７３１１の場合は、２
倍に希薄しても物性の低下は見られないものである。

【００１６】ここで、カバーに用いる前者のエチレン・
（メタ）アクリル酸・アクリル酸エステルターポリマー
のマグネシウムイオン中和タイプアイオノマーとしては
表１に示す（１）のものが、後者のエチレン・（メタ）
アクリル酸コポリマーのマグネシウムイオン中和タイプ
アイオノマーとしては（２）のものが、またこのマグネ
シウムイオン中和前のベースポリマーとしては（３）の
ものが入手できるものとして例示できる。

【００１７】なお、マグネシウムイオン中和タイプアイ
オノマー以外に一般的に知られるエチレン・（メタ）ア
クリル酸コポリマーの亜鉛、ナトリウム又はリチウムイ
オン中和タイプアイオノマーとしては表２に示す
（４）、（５）、（６）のものが挙げられる。また、マ
グネシウムイオン中和タイプアイオノマー以外に一般的
に知られるエチレン・（メタ）アクリル酸・アクリル酸
エステルターポリマーの亜鉛、ナトリウムイオン中和タ
イプアイオノマーとしては表２に示す（７）、（８）の
ものが挙げられる。

【００１８】

【表１】

【００１９】

【表２】

【００２０】更にまた、本発明のカバー材には、必要に
応じて染料、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等
の顔料、ＵＶ吸収剤、酸化防止剤等の材料、金属石鹸等
の分散助剤などを添加することができ、これらの材料は
通常のミキシング、例えば密閉式の混練機（バンバリ
ー、ニーダー）、一軸、二軸押出機中で混合した後、常
法に従って成形することができる。

【００２１】本発明のゴルフボールは、コアに上記カバ
ー材からなるカバーを形成したものであるが、この場
合、コアとしては糸巻きコアでもソリッドコアでもよ
い。糸巻きコアとしては、リキッドセンターコアでもソ
リッドセンターコアでもよく、またソリッドコアは、ツ
ーピースゴルフボールのコアでもスリーピース以上のマ
ルチプルソリッドゴルフボールのコアでもよい。

【００２２】また、本発明は、コアと１層カバーとから
なるいわゆるツーピースゴルフボールのみならず、例え
ば２層カバーを有するスリーピースゴルフボールや更に
多層のゴルフボールにも適用することができる。ソリッ
ドコアに２層カバーを被せたスリーピースゴルフボール
の場合、上述したカバー材を２層カバーのうちの外層材
とすることもできるし、内層材とすることもできる。本
発明におけるカバー材を２層カバーの外側（外層）に配
置した場合、耐擦過傷性に優れたゴルフボールを得るこ
とができる。一方、本発明にかかるカバー材を２層カバ
ーの内側（内層）に用いた場合、反発性がよく、かつソ
フトなフィーリング（打感）を有するゴルフボールを得
ることができる。

【００２３】上記コアに本発明にかかるカバーを被覆す
る方法は従来と同様の方法でよく、コアの周りにカバー
ストックを成型することによりカバーを形成できる。成
型は、コアの周りにカバーストックを射出成型する方
法、又はコアの周りに予め成型したハーフシェルを被
せ、圧縮成型するいずれの方法によってもよいが、ソリ
ッドタイプのコアの場合は前者の射出成型法、糸巻き芯
の場合は糸ゴムの耐熱性の問題から比較的低温で成型で
きる後者の圧縮成型法が好ましい。

【００２４】ここで、カバーの厚さは、１層カバーの場
合は１．０〜２．５ｍｍとすることが好ましく、より好
ましくは１．２〜２．１ｍｍであり、１．０ｍｍより薄
いと耐カット性に乏しくなるおそれがあり、２．５ｍｍ
より厚いとボールとして十分な反発が得られない場合が
ある。また、多層カバーの場合は、カバー総厚さが１〜
４ｍｍであり、この多層カバーを構成する各層の厚さが
０．９〜２．３ｍｍであることが好ましい。

【００２５】なお、本発明のゴルフボールは、ゴルフ規
則に従った直径、重量に形成される。

【００２６】

【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。

【００２７】〔実施例１〜１０，比較例１〜１０〕下記
に示すソリッドコア成分を混合し、球状に加熱成形、硬
化して、直径３８．７ｍｍのソリッドコアを作製した。

【００２８】一方、表１，２に示すアイオノマー（ハイ
ミラン、サーリン）を表３，４に示す割合で使用した樹
脂に、二酸化チタン及び分散助剤、更に必要に応じて硫
酸バリウムを配合して比重０．９９に調整したカバー材
を上記ソリッドコアに射出成型にて被覆し、表面研磨
後、クリアー塗装を施して、カバー厚さ２．０ｍｍ、ボ
ール直径４２．７ｍｍ、ボール重量４５．２ｇのツーピ
ースソリッドゴルフボールを得た。このゴルフボールの
特性を評価した結果を表３，４に併記する。

【００２９】ソリッドコア組成シス−１，４ポリブタジエンゴム（ＢＲ０１）１００重量部アクリル酸亜鉛３３．５〃酸化亜鉛１０〃硫酸バリウム９．６〃老化防止剤０．２〃ジクミルパーオキサイド０．９〃

【００３０】ゴルフボールの評価項目及び評価方法ボール硬度：１００ｋｇの荷重をかけた時のたわみ量
（ｍｍ）。数値が大きいほど軟らかい。打感：プロゴルファーによる試打 ○：軟らかい感触。 △：やや硬いが良い感触。 ×：手にくる。硬い。ボール初速：ゴルフボール公認機関Ｒ＆Ａ（ＵＳＧＡ）
と同タイプの初速度計にて測定。アイアン打撃擦過傷：市販ピッチングウェッジ３種をロ
ボットマシンに取り付け、ヘッドスピード３７ｍ／ｓで
ボールの３ケ所を各１回打撃し、３ケ所打撃部を観察
し、次の評価基準で３段階評価した。 ○：わずかにクラブフェースの跡が残るが、殆ど気にな
らない程度。 △：クラブフェースの跡がくっきり残るが、カバー表面
の羽毛立ちはない。 ×：表面がささくれ、羽毛立ちが目立つ。表面研磨荒れ：実際に工程で射出成型時に生じたバリを
球面研磨機により研磨した際の表面の荒れ具合を目視に
より評価。

【００３１】

【表３】

【００３２】

【表４】

【００３３】（１）サーリンＡＤ８５４２：商品名、米
国デュポン社製エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エ
ステルターポリマーのマグネシウムイオン中和タイプア
イオノマー、ショアーＤ硬度４４、ＭＦＲ１（２）ハイミランＡＭ７３１１：商品名、三井・デュポ
ンポリケミカル社製エチレン−メタクリル酸コポリマー
のマグネシウムイオン中和タイプアイオノマー、ショア
ーＤ硬度６２、ＭＦＲ０．７（３）ニュクレル１５６０：商品名、三井・デュポンポ
リケミカル社製エチレン−メタクリル酸コポリマー（ハ
イミランＡＭ７３１１ベースポリマー）、ショアーＤ硬
度５０、ＭＦＲ６０（４）サーリン７９３０：商品名、米国デュポン社製エ
チレン−メタクリル酸コポリマーのリチウムイオン中和
タイプアイオノマー、ショアーＤ硬度６３、ＭＦＲ２．
４（５）ハイミラン１７０６：商品名、三井・デュポンポ
リケミカル社製エチレン−メタクリル酸コポリマーの亜
鉛イオン中和タイプアイオノマー、ショアーＤ硬度６
０、ＭＦＲ０．９（６）ハイミラン１６０５：商品名、三井・デュポンポ
リケミカル社製エチレン−メタクリル酸コポリマーのナ
トリウムイオン中和タイプアイオノマー、ショアーＤ硬
度６１、ＭＦＲ２．８（７）サーリン９３２０：商品名、米国デュポン社製エ
チレン−メタクリル酸−アクリル酸エステルターポリマ
ーの亜鉛イオン中和タイプアイオノマー、ショアーＤ硬
度４２、ＭＦＲ１（８）サーリン８３２０：商品名、米国デュポン社製エ
チレン−メタクリル酸−アクリル酸エステルターポリマ
ーのナトリウムイオン中和タイプアイオノマー、ショア
ーＤ硬度３７、ＭＦＲ１．１

【００３４】表３，４の結果より、本発明のゴルフボー
ルカバーは、ボール初速が明らかに高く、かつ打感もよ
く、更に軟質・硬質アイオノマーが同一イオン種である
ため相溶性が改良され、アイアン打撃耐擦過傷性につい
ても優れており、表面研磨の際にも表面のザラツキがな
くなった。

【００３５】また、これらの効果はＭＦＲ改良のために
エチレン・（メタ）アクリル酸コポリマーのマグネシウ
ムイオン中和タイプアイオノマーの中和度をそのベース
ポリマーにより希釈しても変わらなかった。

【００３６】

【発明の効果】本発明のゴルフボールは、反発低下が抑
えられて、初速度が大きく、しかも打感もよく、スピン
がかかりやすい上、耐擦過傷性にも優れたものである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コアとカバーとからなるゴルフボールに
おいて、前記カバーとして、エチレンと（メタ）アクリ
ル酸とのコポリマーのマグネシウムイオン中和タイプの
アイオノマーと、エチレンと（メタ）アクリル酸とアク
リル酸エステルとのターポリマーのマグネシウムイオン
中和タイプのアイオノマーとのブレンド物を主成分と
し、そのブレンド物のショアーＤ硬度が４４〜６０であ
るものを用いたことを特徴とするゴルフボール。
【請求項２】前記ブレンド物が９０〜１０重量％のエ
チレンと（メタ）アクリル酸とのコポリマーのマグネシ
ウムイオン中和タイプのアイオノマーと、１０〜９０重
量％のエチレンと（メタ）アクリル酸とアクリル酸エス
テルとのターポリマーのマグネシウムイオン中和タイプ
のアイオノマーのブレンドからなることを特徴とする請
求項１記載のゴルフボール。