JP2004063852A - 光半導体集積装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステムにおける高周波ピンの貫通部での低インピーダンスによる電気的な反射を減少させて高周波伝送特性を向上させ、コストを安く維持し、10Gb/s以上の高速動作を可能とすること。
【解決手段】LD40と、差動線路を構成する一対の高周波信号ピン41a,41bが貫通固定される誘電体77を支持するステム10と、一対の差動線路を有するマイクロストリップ差動線路基板46,47とを備える光半導体素子モジュールと、LD40との間で差動信号が伝送される集積回路100と、集積回路100と一対の高周波信号ピン41a,41bとを接続する一対の差動線路を有するグランデッドコプレナ差動線路70とを備える集積回路用基板300とを備え、グランデッドコプレナ差動線路70の一対の差動信号線71a,71bに、該差動信号線71a,71bより特性インピーダンスが低いスタブ302a,302bをそれぞれ形成する。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体レーザなどの光半導体素子が搭載される光半導体素子モジュールと、光半導体素子との間で差動信号が伝送される集積回路が搭載される集積回路用基板とを備える光半導体集積装置に関し、さらに詳しくは10Gb/s以上の高速変調が可能で光ファイバが付属した同軸形モジュールや光ファイバーを接続するためのレセプタクル型アダプタ付きの光半導体素子モジュールを集積回路用基板に実装する際の電気的な反射を防止するようにした光半導体集積装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバを介して光信号を伝送する光通信システムにおいては、インターネットの普及に伴なう通信トラフィックの増大に応えるため、光信号の伝送速度の高速化が目覚しく、光送受信器においてもその伝送速度が2.5Gb/sから10Gb/sへと移行しつつあり、現在、40Gb/sの伝送速度の実現に向けて研究開発が進められている。これに伴ない、光送受信器の扱う信号の伝送速度についても、高速化が要求されている。
【0003】
光送受信器は、送信するデータ信号を電気信号から光信号に変換し、送信用の光ファイバを介して光信号を送信するとともに、受信用の光ファイバを介して光信号を受信し、受信した光信号を電気信号として再生するものである。
【0004】
この種の光送受信器に用いられる光半導体用パッケージとしては、キャンパッケージ、箱形パッケージなどがある。キャンパッケージを用いた従来技術としては、特開平6−314857号公報、特開平11−233876号公報などがある。
【0005】
特開平6−314857号公報には、ガラス封止の貫通リードピンを有する単相給電方式の光半導体モジュールに関する開示がある。また特開平11−233876号公報には、金属ステムに、別個の誘電体で封止された一対の離間された信号ピンを設け、差動ドライバの一方の出力を一方の信号ピンを介してレーザダイオードの一方の電極に接続し、差動ドライバの他方の出力をダミー負荷を介し、さらに仮想接地線を介してレーザダイオードの他方の電極に接続して、レーザダイオードを駆動するようにした技術が示されている。
【0006】
上記各公報に示されるような単相のキャンパッケージでは、単相方式であるため、10Gb/s以上の変調信号の伝送を行う際には、フィードスルー(ピンが誘電体に覆われた部分)の前後(ピンが誘電体から空気層に露出した部分)でインピーダンスが不整合となり易く、高周波伝送特性が劣化する問題があり、2.5Gb/s程度の信号伝送までにしか利用されていない。
【0007】
なお、特開平11−233876号公報は、差動ドライバにとっての各負荷インピーダンスを同じにして、高速動作時の安定性を図るものでしかなく、信号ピンおよび信号ピンからレーザダイオードまでの線路も差動線路構成としたものではなく、またダミー用抵抗を外部に配置しており、10Gb/s以上の変調信号の伝送において信号品質が劣化する。また、この従来技術は、レーザダイオードにとってみれば、アノードとカソードにそれぞれ正相と逆相の差動信号が与えられていないため、差動駆動されるものではない。
【0008】
箱形パッケージを用いた従来技術としては、特開2000−164970号公報、特開2000−19473号公報などがある。特開2000−164970号公報には、グランデッドコプレナ基板のフィードスルーとマイクロストリップ基板とを接続する単相給電方式の箱型パッケージあるいはマイクロストリップ基板のフィードスルーとマイクロストリップ基板とを接続する単相給電方式の箱型パッケージに関する開示がある。特開2000−19473号公報には、グランデッドコプレナ基板のフィードスルーとマイクロストリップ基板とを接続する単相給電方式の箱型パッケージあるいはグランデッドコプレナ基板のフィードスルーとグランデッドコプレナ基板とを接続する単相給電方式の箱型パッケージ、さらには同軸コネクタのフィードスルーとマイクロストリップ基板とを接続する単相給電方式の箱型パッケージに関する開示がある。
【0009】
この種の箱形パッケージでは、セラミック基板とその上面に設けられた金属パターンでマイクロストリップ線路を構成し、給電線路を精度良く造れるので、レーザダイオードに供給される入力信号の劣化が小さい。しかし、セラミック基板自体が単位面積当たり高価であること、フィードスルーを構成しようとすると多層セラミックとなること、多層セラミックとリードとを接合する点で、蝋付けなどの工程が必要になり、手間がかかることにより、パッケージが高価となる問題がある。また、セラミックパッケージの使用によって、パッケージが大型化してしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この種の光送受信器の分野では、光通信を、幹線系だけでなく、オフィスや家庭などのアクセス系までの市場に広めるためにも、低コストでかつ10Gb/s以上の光伝送を実現することができる光半導体素子モジュールが強く要望されている。
【0011】
しかし、特開平6−314857号公報や特開平11−233876号公報に記載されるような従来の光半導体素子モジュールに用いられるキャン型のパッケージでは、フィードスルーの前後でインピーダンスが不整合となり易く、高周波伝送特性が劣化するという問題があった。従って、上述のような10Gb/s以上のビットレートの信号伝送に耐えることができない。
【0012】
また、特開2000−164970号公報、特開2000−19473号公報などに記載されるような、セラミックで形成された外部端子の設けられた従来の光半導体素子モジュールに用いられる箱形パッケージでは、10Gb/s以上のビットレートで信号伝送することは可能であるものの、セラミック基板自体が単位面積当たり高価であること、フィードスルーを構成しようとすると多層セラミックとなること、多層セラミックとリードとを接合する点で、蝋付けなどの工程が必要になり、手間がかかること、あるいはパッケージが高価となるなどの問題があった。
【0013】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、コストを安く維持できるとともに、高周波伝送特性が良好で、10Gb/s以上の高速動作が可能な光半導体集積装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる光半導体集積装置は、光半導体素子と、差動線路を構成する一対の高周波ピンが貫通固定される誘電体を支持するステムと、一端側が前記一対の高周波信号ピンの一方端に接続され、他端側が前記光半導体素子の一対の電極に接続される一対の差動線路を有する第1の差動線路基板とを備える光半導体素子モジュールと、前記光半導体素子との間で差動信号が伝送される集積回路と、この集積回路と前記一対の高周波信号ピンの他方端とを接続する一対の差動線路を有する第2の差動線路基板とを備える集積回路用基板とを備え、前記集積回路用基板の第2の差動線路基板の一対の差動線路に、該差動線路より特性インピーダンスが低いスタブをそれぞれ形成することを特徴とする。
【0015】
また、前記第1の差動線路基板の一対の差動線路に、該差動線路より特性インピーダンスが低いスタブをそれぞれ形成してもよい。
【0016】
また、前記第1の差動線路基板の一対の差動線路の一部分に、特性インピーダンスが他の部分よりも高く、かつインダクタンス性のリアクタンス成分を有する部分を設けてもよい。
【0017】
また、前記一対の高周波信号ピンを挟むようにこの一対の高周波信号ピンの外側に一対のグランドピンを設けるようにしてもよい。
【0018】
また、前記一対の高周波信号ピンにおけるステムから集積回路用基板側へ露出する部分を覆う有機材料から成るピン囲繞体をさらに備えるようにしてもよい。
【0019】
また、前記ピン囲繞体は、樹脂接着剤であってもよい。
【0020】
また、前記集積回路用基板の第2の差動線路基板の一対の差動線路に形成される前記一対のスタブは、該一対の差動線路と前記一対の高周波ピンとの接続部の近傍に形成されるようにしてもよい。
【0021】
また、前記光半導体素子モジュールは、前記光半導体素子として一対の電極を有した半導体レーザダイオードを備えるとともに、前記集積回路用基板に備えられる前記集積回路は、前記半導体レーザダイオードを差動駆動する差動駆動回路を備えるようにしてもよい。
【0022】
また、前記光半導体素子モジュールは、一端側が前記半導体レーザダイオードの一対の電極に接続され、他端側が外部のバイアス電流源に接続される一対のインダクタンス素子をさらに備えるようにしてもよい。
【0023】
また、前記第2の差動線路基板において、前記高周波ピンを接続するパッドと前記スタブとの間に、半田の流れ止め防止部位を設けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光半導体集積装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態の光半導体集積装置は、例えば、ビル内に設置されたサーバ間の接続、異なるビルに設置されたサーバ間の接続などのローカルエリアネットワークに適用されるものである。
【0025】
実施の形態1.
図1〜図14に従って、この発明の実施の形態1の光半導体集積回路について説明する。この実施の形態1の光半導体集積回路には、安価なキャンパッケージ型のモジュール形態が採用され、パッケージ内には光半導体素子としてレーザダイオード(以下LDという)が内蔵されている光半導体素子モジュールと、LDを差動駆動する差動駆動回路が搭載されている集積回路用基板とを備えている。
【0026】
図1は光半導体素子モジュールを構成する光半導体用パッケージ(以下キャンパッケージという)の外観構成を示すもので、図2はキャンパッケージ1およびレセプタクル2から構成される光半導体素子モジュール(以下、この実施の形態では主にLDを搭載した例を示すので、LDモジュールと呼ぶ)3の外観構成を示すもので、図3(a)(b)はLDモジュール3の水平(図2のx軸に平行な方向)断面図,垂直(図2のy軸に平行な方向)断面図を示すものである。
【0027】
図1〜図3に示すように、キャンパッケージ1は、バイアス給電ピン、高周波信号ピンなどがマウントされる円板状のステム10と、複数のセラミック基板が搭載される台形柱状の台座11(台座ブロック)と、LD40から発生されたレーザ光を集光する集光レンズ12と、台座11などを外部から密閉するための円筒形のキャップ13などを備えている。
【0028】
キャップ13は、図3に示すように、プロジェクション溶接などによってステム10に固定される第1キャップ部材13aと、この第1キャップ部材13aの先端側に外嵌されてYAG溶接などによって第1キャップ部材13aに固定される第2キャップ部材13bとから成る2段円筒形状を成している。具体的には、第1キャップ部材13aは段付きの外筒を有し、太い径の外筒の先に細い径の外筒が設けられている。この細い径の外筒の外周に対して、第2キャップ部材13bの一端側の内筒が嵌合し、貫通YAG溶接によって第1キャップ部材13aと第2キャップ部材13bが固定される。
【0029】
第1キャップ部材13aの先端側には、レンズ挿入用の孔14が形成されており、この孔14に集光レンズ12が挿入される。集光レンズ12は、ネジ、接着材などによって第1キャップ部材13aに固定される。第1キャップ部材13aの内部空間15は、ガラス製のウィンドウ16によって外部から画成されており、これにより台座11が収納される内部空間15を気密状態に保つようにしている。なお、集光レンズ12をキャップ13の孔14に接着固定することによって、内部空間15を気密状態に保つことが可能な場合は、ウィンドウ16を省略してもよい。
【0030】
第2キャップ部材13bの集光レンズ12に対向する部分(他端側)には、レーザ光を通過させるための孔17が形成されている。この第2キャップ部材13bを第1キャップ部材13aに対して摺動させ、レーザ光軸方向に位置決め調整し、第1キャップ部材13aにYAG溶接固定することで、集光レンズ12とレセプタクル2内のダミーフェルール18とのレーザ光軸方向の位置合わせを行う。
【0031】
レセプタクル2は、光ファイバ20が接続されたフェルール21(図2参照)が挿入されるフェルール挿入孔19を有している。フェルール挿入孔19内のキャンパッケージ1側には、内部に光ファイバ18aが配設されているダミーフェルール18が圧入され固定されている。レセプタクル2におけるダミーフェルール18が固定される側の一端面は、YAG溶接による突き合わせ溶接などによってキャンパッケージ1の第2キャップ部材13bの他端側の端面に固定される。レセプタクル2を第2キャップ部材13bに固定する際に、互いの接合面を当接させた状態でレーザ光軸方向に垂直な2つの方向に対する位置決め調整を行うことで、集光レンズ12とレセプタクル2内のダミーフェルール18とのレーザ光軸に直角な2つの方向に関する位置合わせを行う。
【0032】
光ファイバ20が接続されているフェルール21は、フェルール21がレセプタクル2のフェルール挿入孔19に挿入されたとき、ダミーフェルール18の方にフェルール21を押圧し、かつフェルール21をレセプタクル2にロック固定するための適宜の機構(図示せず)を有している。したがって、フェルール21がレセプタクル2のフェルール挿入孔19に挿入されると、ダミーフェルール18の光ファイバ18aとフェルール21内の光ファイバ20の端面同士が当接し、これによりファイバ間が接続(光結合)される。
【0033】
つぎに、キャンパッケージ1内の構成について説明する。キャンパッケージ1内の構成を説明する前に、キャンパッケージ1内の各構成要素の等価回路を図4を用いて説明する。
【0034】
図4は、キャンパッケージ1内の各構成要素の回路構成およびキャンパッケージ1内のLD40を差動駆動する差動駆動回路としてのLD駆動回路100の回路構成例を示すものである。LD駆動回路100は、集積回路(IC)に集積されており、この集積回路100は、図6に示すように、キャンパッケージ1と電気接続される集積回路用基板(外部基板)300に搭載されている。また、外部基板300には、グランデッドコプレナ差動線路として構成される差動線路基板70(図5,図6参照)が設けられており、この差動線路基板70を介してキャンパッケージ1とLD駆動回路としての集積回路100が電気接続されている。なお、差動線路基板70と集積回路基板300を多層基板として一体化してもよい。
【0035】
図4に示すように、LD駆動回路100は、差動型の入力構成を有する入力バッファ102と、正相信号および逆相信号を出力する差動構成をなす一対のトランジスタ103,104と、バイアス定電流源としてのトランジスタ105と、インピーダンス整合をとるための抵抗106,107とを備えている。
【0036】
入力バッファ102は、入力される正相信号と逆相信号の波形を整形し、整形した正相信号と逆相信号をトランジスタ103および104のベースに出力する。
【0037】
差動構成をなす一対のトランジスタ103,104は、差動増幅器を構成する。トランジスタ103,104の夫々のコレクタ側は、抵抗106および107に接続されている。抵抗106,107の他方側は端子312,313に接続されている。トランジスタ103,104の夫々のエミッタは、定電流源であるトランジスタ105のコレクタに接続されている。トランジスタ103のベースは入力バッファ102の逆相信号出力端子に接続され、トランジスタ104のベースは入力バッファ102の正相信号出力端子に接続されている。すなわち、正相の入力されたトランジスタ104は正相信号Iを、逆相の入力されたトランジスタ103は逆相信号Iを、トランジスタ105にて決定される電流値に変換して出力する。トランジスタ105のエミッタ側が負電源Vee1に接続されている。
【0038】
トランジスタ103,104のエミッタ側の出力端子は、マイクロストリップ差動線路やグランデッドコプレナ差動線路や後述する高周波信号ピンなどで構成される分布定数回路30、整合抵抗31a,31bを介してLD40の一対の電極(カソード、アノード)に接続されている。
【0039】
キャンパッケージ1側は、分布定数回路30と、20Ω程度のインピーダンス整合用の抵抗31a,31bと、集光レンズ12と、高周波インピーダンスが5Ω程度のLD40と、高周波インピーダンスが大きいインダクタンス素子としての空芯ソレノイド33a,33bと、空芯ソレノイド33a,33bに並列接続される共振防止抵抗34a,34bと、LD40と空芯ソレノイド33a,33bとを接続するためのワイヤボンド35a,35bとを備えている。
【0040】
LD40のカソード側は、ワイヤボンド35aと、このワイヤボンド35aに直列に接続された空芯ソレノイド33aと、共振防止抵抗34aの並列回路を介してバイアス定電流源36の一端に接続されている。バイアス定電流源36の他端は負電源Vee2に接続されている。LD40のアノード側は、ワイヤボンド35bと、このワイヤボンド35bに直列に接続された空芯ソレノイド33bと、共振防止抵抗34bの並列回路を介して接地されている。なお、空芯ソレノイド33aと33bは、いずれも整合抵抗31aと31bよりもLD40に近い側でLD40の一対の電極に電気的に接続されている。負電源Vee1と負電源Vee2は同じ電源としたほうが好ましいが、別の電源としてもよい。
【0041】
このLD40の駆動構成によれば、LD40のカソード、アノードにソレノイド33a,33bを介してバイアス電源(図4のバイアス定電流源36、および接地端子)に接続し、かつ差動型の一対のトランジスタ103,104によってLD40のカソード、アノードに高周波の変調信号を差動で入力するようにしている。
【0042】
すなわち、LD駆動回路100のトランジスタ104がOFFからON(トランジスタ103がONからOFF)になると、LD40に電流が流れ、LD40からのレーザ光出力はOFFからONとなる。また、トランジスタ104がONからOFF(トランジスタ103がOFFからON)になると、LD40に流れる電流が小さくなり、LD40からのレーザ光出力はONからOFFとなる。
【0043】
このように、LD駆動回路100の差動トランジスタ103,104より出力された変調電気信号は、分布定数回路30などを通じてLD40に伝送され、LD40において変調電気信号が光変調信号に変換される。LD40から発生された光変調信号は、集光レンズ12によって光ファイバ18aに集光され、光ファイバ18aを通じて出力される。
【0044】
つぎに、図5〜図12を用いてキャンパッケージ1および外部基板300の各構成要素について説明する。図5は、キャップ13を外した状態におけるキャンパッケージ1および外部基板300の一部を示す斜視図であり、図6はその平面図である。また、図7は、ステムとピンと台座の配置関係などを示すための図である。
【0045】
図5〜図7などに示すように、キャンパッケージ1は、複数のピンがマウントされた円板状のステム10と、Agロウ付けなどによってステム10の内壁面に垂直に固定される台形柱状の台座11とから構成される。
【0046】
グランドを構成するステム10には、LD駆動回路100からの差動の変調電気信号(以下差動高周波信号ともいう)が伝送される一対の高周波信号ピン41a,41bと、これら高周波信号ピン41a,41bの両側に配される2本のグランドピン42a,42bと、モニタ用の受光素子(例えばフォトダイオード、以下PDという)50の信号伝送のための1本のモニタ信号ピン43と、LD40に対して外部の直流バイアス電流源からバイアス電流を供給する一対のバイアス給電ピン44a,44bと、モニタ用のPD50を搭載するためのPD用チップキャリア45とがマウントされている。例えば、高周波信号ピン41aから図4に示す正相の電流信号Iが引き抜かれるとともに、高周波信号ピン41bに対して図4に示す電流信号Iと逆相の電流信号Iが与えられる。
【0047】
これらの信号ピンのうち、高周波信号ピン41a,41bは、気密を保ったままステム10を介して電気信号を通過させるフィードスルーを構成している。後で詳述するが、これら各ピンは、ガラスなどの材料で構成される誘電体を介してステム10に対し気密封止状態で固定されている。グランドピン42a,42bは、グランドを構成するステム10の外壁面に圧着および溶接によって固着されている。PD用チップキャリア45上にマウントされたPD50は、LD40から後方に出射されるモニタ光をモニタするためのものである。
【0048】
ステム10に対し台座11がほぼ垂直に配設されている。台座11の上面には、マイクロストリップ差動線路基板46,47と、LD用チップキャリア48と、バイアス回路用基板49とが搭載されている。台座11とステム10とは表面全体に導電性のメッキが施されている。マイクロストリップ差動線路基板46,47やLD用チップキャリア48の裏面に形成され接地導体層となる平面導体板(以下ベタグランドと呼ぶ)が、台座11の上面に半田接合され電気的に接続されている。また、台座11は、LD40等から発生する熱の放熱経路になっている。
【0049】
マイクロストリップ差動線路基板46は、セラミック基板51と、セラミック基板51の上面に形成された一対のストリップ差動信号線52a,52bと、セラミック基板51の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されている。ストリップ差動信号線52a,52bの一端側には、ステム10から突出された高周波信号ピン41a,41bと接触させて半田付けするためのパッド53a,53bが形成されている。ストリップ差動信号線52a,52bの途中には、互いの信号線に接近するように突出された特性インピーダンスが他の線路部分より低いスタブ54a,54bが形成されている。ストリップ差動信号線52a,52bは、高周波信号ピン41a,41bとのインピーダンス整合のために、ステム10に近い入力側の部分52d(図6)では、特性インピーダンスが高くなるよう信号線間隔が大きく設定されている。また、ストリップ差動信号線52a,52bは、信号線間隔が徐々に接近する部分と、間隔が接近して平行に配置される出力側部分とを有している。ステム10にマウントされる高周波信号ピン41a,41bの端部は、図7に示すように、マイクロストリップ差動線路基板46のパッド53a,53bにロウ付けまたは半田付けによって接続固定されている。
【0050】
マイクロストリップ差動線路基板47は、セラミック基板55と、セラミック基板55の上面に形成された一対のストリップ差動信号線56a,56bと、セラミック基板55の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されている。ストリップ差動信号線56a,56bは、信号線方向を略90度折り曲げるためのコーナーカーブ部を有している。ストリップ差動信号線56a,56bの途中には、インピーダンス整合用の抵抗31a,31b(図4参照)がそれぞれ形成されている。ストリップ差動信号線52a,52bと、ストリップ差動信号線56a,56bとは、ワイヤボンド57a,57bによってそれぞれ接続されている。
【0051】
LD用チップキャリア48は、セラミック基板58と、セラミック基板58の上面に形成された一対のストリップ差動信号線59a,59bと、セラミック基板58の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されるマイクロストリップ差動線路を有し、一方のストリップ差動信号線59b上にLD40の一方の電極であるアノードが直接当接するように、LD40が搭載されている。LD40の他方の電極としてのカソードは、ワイヤボンド60によって他方のストリップ差動信号線59aに接続されている。ストリップ差動信号線56a,56bと、ストリップ差動信号線59a,59bとは、ワイヤボンド61a,61bによってそれぞれ接続されている。セラミック基板58は、熱伝導性の良い窒化アルミ(AlN)や炭化シリコン(SiC)などの材料から構成されている。LD40としては、10Gb/sの変調が可能な、例えば分布帰還型のレーザダイオード素子が用いられている。
【0052】
バイアス回路用(セラミック)基板49上には、2本の配線パターン62a,62bと一対のインダクタンス回路(ソレノイド及び共振防止抵抗の並列回路)が形成されている。一方の配線パターン62aには、空芯ソレノイド33aおよび空芯ソレノイド33bの線間容量とインダクタンスとの共振を防止する共振防止抵抗34aが電気的に並列接続されるように配置され、他方の配線パターン62bには、同様に、空芯ソレノイド33bおよび共振防止抵抗34bとが電気的に並列接続されるように配置されている。空芯ソレノイド33aおよび空芯ソレノイド33bは互いの磁界が干渉しないように、各ソレノイド33a,33bの中心軸(の延長線)が交差するように、好ましくは直交するように、離間配置されている。2本の配線パターン62a,62bの一方の各端部は、LD用チップキャリア48のストリップ差動信号線56a,56bとワイヤボンド35a,35bを介して接続されており、配線パターン62a,62bの他方の端部は、ワイヤボンド63a,63bを介してステム10に設けられるバイアス給電ピン44a,44bに接続される。
【0053】
つぎに、外部基板300側の構成について説明する。外部基板300には、前述したように、LD40を差動駆動するLD駆動回路を含む集積回路100と、この集積回路100とステム10に設けられた一対の高周波信号ピン41a,41bおよび一対のグランドピン42a,42bとを接続するグランデッドコプレナ差動線路基板70とが設けられている。
【0054】
グランデッドコプレナ差動線路基板70は、ガラスエポキシ基板73の上面に形成された一対のストリップ差動信号線71a,71bと、この一対のストリップ差動信号線71a,71bを挟むようにストリップ差動信号線71a,71bの外側に配置されるグランド72a,72bと、ガラスエポキシ基板73の裏面または中間層に配置されてグランド72a,72bに接続されるベタグランド(図示せず)とから構成されている。ストリップ差動信号線71a,71bの一端側には、ステム10から突出された高周波信号ピン41a,41bと接触させてロウ付けまたは半田付けするためのパッド301a,301bが形成されており、高周波信号ピン41a,41bの端部は、グランデッドコプレナ差動線路基板70のパッド301a,301bにロウ付けまたは半田付けによって接続固定されている。ストリップ差動信号線71a,71bの途中には、互いの信号線から離間するように突出された特性インピーダンスが他の線路部分より低いスタブ302a,302bが形成されている。また、パッド310a,301bとスタブ302a,302bとの間には、半田レジストや半田の濡れ性の悪い金属を表面層とした半田流れ止め部1000a,1000bを設けて、半田流れ止め部1000a,1000bとスタブ302a,302bとの間に半田が流れることを防止している。
【0055】
パッド301a,301bからスタブ302a,302bに向かって、ストリップ差動信号線71a,71bの間隔が狭くなっている。すなわち、ストリップ差動信号線71a,71bは、スタブ302a,302bより集積回路100側に位置する部分304では、スタブ302a,302bよりステム10側に位置する部分305よりも特性インピーダンスが低くなるよう信号線間隔を小さく設定されており、このようなスタブ302a,302bの配置および信号線間隔の調整によって、高周波信号ピン41a,41bなどから反射が発生しないように、各部分の特性インピーダンスを変化させている。
【0056】
グランデッドコプレナ差動線路基板70のグランド72a,72bは、ステム10に設けられたグランドピン42a,42bに接続固定されている。
【0057】
図6に示すように、LD駆動回路100内のトランジスタ103(図4参照)のコレクタに接続される正相信号Iの出力端子310は、ワイヤボンド320を介して一方のストリップ差動信号線71bに接続されている。LD駆動回路100内のトランジスタ104(図4参照)のコレクタに接続される逆相信号Iの出力端子311は、ワイヤボンド321を介して一方のストリップ差動信号線71aに接続されている。LD駆動回路100内の抵抗106が接続される端子312はワイヤボンド322を介してグランド72bに接続され、LD駆動回路100内の抵抗107が接続される端子313はワイヤボンド323を介してグランド72aに接続されている。なお、オープンコレクタ型のLD駆動回路の場合は、駆動能力を上げるためにコレクタ側に正電圧をかける場合がある。この場合は、端子312,313がワイヤボンド322,323を介して図示しないコンデンサの一方の電極に接続され、コンデンサの他方の電極はグランド72b,72a上に半田付けされる。また、端子312,313は正電極Vcc(図示せず)に接続される。
【0058】
このように、図4に示したLD駆動回路100の差動トランジスタ103,104から出力される差動高周波信号は、図5および図6に示すように、グランデッドコプレナ差動線路基板70を介してキャンパッケージ1に入力される。
【0059】
つぎに、実施の形態1の各部の特徴的な構成をより詳細に説明する。まずステム10の構成について詳述する。
【0060】
ステム10は、コバール(Fe−Ni合金)、軟鉄、あるいはCuW(銅タングステン)などの金属で構成され、通常、その上層に半田付けのためにNiや金などのメッキが施されている。例えば、コバールや軟鉄からなるステム10は金属板を金型で打ち抜いて作ることができ、また、CuWからなるステム10はメタルインジェクションモールドで作ることができ、製造が簡単なので、コストが安い。ステム10には、複数の孔74,75,76a,76bが分散して形成されており、これらの孔74,75,76a,76bに、誘電体77,78,79a,79bが挿入される。
【0061】
誘電体77には一対のピン挿入孔80a,80bが形成され、これらのピン挿入孔80a,80bに高周波信号ピン41a,41bが挿入固定される。同様に、誘電体78,79a,79bには、孔(符号は省略)がそれぞれ形成され、これらの各孔にモニタ信号ピン43およびバイアス給電ピン44a,44bが挿入固定される。一対の高周波信号ピン41a,41bが挿入される誘電体77の形状は、この場合長円形状を呈している。これに対応して、誘電体77が挿入される孔74も長円形状を呈している。その他の誘電体78,79a,79bは、円形形状としている。なお、グランドピン42a,42bは、ステム10を貫通されておらず、前述したように、ステム10の外壁面10z(図6、図7)に圧着および溶接によって固着されている。
【0062】
ここで、2本の高周波信号ピン41a,41bは、高周波特性を考慮し、誘電体77の少なくとも一方の外側に突出される部分の長さ(LD40側への突出長)が、モニタ信号ピン43およびバイアス給電ピン44a,44bの同突出長よりも短く設定されており、高周波信号ピン41a,41bを伝送される信号が、誘電体77の外側にでると、即座にマイクロストリップ差動線路基板46の差動信号線52a,52bに乗り移れるようにしている。モニタ信号ピン43およびバイアス給電ピン44a,44bの方は、高周波特性の厳しい制約がないので、ある程度の突出長を確保して、ワイヤボンドの接続作業などを容易にしている。
【0063】
誘電体77,78,79a,79bとしては、例えば、コバールガラスを使用するのが好ましく、ほうけい酸ガラスなどを使用しても良い。ここで、コバールガラスまたはほうけい酸ガラスは、誘電率εr=2〜5程度である。ただし、特に誘電体77のガラスは、小型化のために高い誘電率(εr=4〜5)のものが好適である。また、高周波信号ピン41a,41b、モニタ信号ピン43、バイアス給電ピン44a,44b、グランドピン42a,42bとしては、例えばコバール、50%Ni−Fe合金などの金属を使用する。
【0064】
高周波信号ピン41a,41b、モニタ信号ピン43およびバイアス給電ピン44a,44bと、誘電体77,78,79a,79bとをステム10に挿入固定する際には、誘電体挿入用の孔74,75,76a,76bが形成されたステム10上に誘電体77,78,79a,79bを載置した状態で振動を加えることにより、誘電体77,78,79a,79bを孔74,75,76a,76bに落とし込み、さらに同様にしてピン41a,41b,43,44a,44bを誘電体77,78,79a,79bに形成された孔80a,80bなどに落とし込む。そして、この状態で複数のステム10を図示しないカーボン治具に挿入し、その後、一気に電気炉の中で熱をかけることで誘電体を一時的に溶融し、誘電体およびピンをステム10に固定する。
【0065】
ステム10と、台座11とを別体として製造する場合は、台座11はステム10に対しAgロウ付けなどによって接続固定される。勿論、ステム10と台座11とを一体物として製造するようにしてもよい。
【0066】
因みに、上記のように2本の金属ピンを長円形状の誘電体(ガラス)77で固定する構造ではなく、ガラスビーズの溶融により金属ピンを固定し、給電線路を構成するようにした場合は、高周波用の同軸コネクタの例に見るように、十分な製造管理のもとで製造すれば、性能がでるが、ガラスビーズを溶融固化するので、ピン貫通孔に封入されるガラスが固化する際に形状がばらつく、ピンが倒れる、あるいはモジュール内の給電線路との接続位置が不均一になるなどの理由により、インピーダンスのミスマッチを起こしやすい。その結果、LD40に入力される信号波形にジッタが発生し、光出力波形が劣化するなどの問題が発生しやすい。
【0067】
つぎに、ステム10、信号ピン41a,41b,…、誘電体77,78,…および台座11の材料について考察する。これらの材料を選択する際には、どのような特性を最適にするかによって材料は変わってくる。
【0068】
(1)誘電体(ガラス)に発生するクラックを防止する。
インピーダンス整合を取りかつ気密構造の信頼性を確保するためには高周波信号ピン41a、41b部の誘電体77には厚みが必要であり、また材料として、コバールガラス、ほうけい酸ガラスなどのガラスを使用しているので、通信機器の環境温度として求められる−40℃から85℃の温度変動に対し、ガラスに割れ(クラック)が入らないように、その内側および外側に配されるピンおよびステム10の熱膨張係数をガラスと同程度に設定する。このため、ピンの材料としては、コバールを使用し、ステム10の材料としては、コバールかCuWを使用する。
【0069】
(2)放熱性を最適にする。
LD40等から発生する熱の放熱性を最適にするためには、ステム10および台座11をCuWで一体化させたものが最適である。メタルインジェクションモールド技術を使えば、ステム10および台座11の一体構造のような複雑な形状を比較的安価に作ることができる。誘電体には、コバールガラス、ほうけい酸ガラスなどを使用し、ピンには、コバールを使用する。
【0070】
(3)コストを安くする。
ステム10および台座11をコバールで一体化させたものが最適である。しかし、コバールは放熱性が悪いので、発熱の小さな光半導体素子用のパッケージにしか使用できない。本実施の形態のように、LDモジュールの場合は、LDの発熱は0.2W程度であるのでコバールを使用できるが、一方、トランスインピーダンスアンプ付きのPDモジュールの場合は、アンプの発熱が0.5W程度あるので、温度上昇が大きく、コバールを使用するのは厳しい。
【0071】
(4)折衷案
発熱源を支持している台座11は放熱性のよいCuWを使って、ステム10に安価なコバールを使うようにしてもよい。これらの接合はロウ付けとなる。また、台座11は安価な鉄として、これにロウ付けによりコバールから成るステム10を接合するようにしてもよい。
【0072】
つぎに、グランデッドコプレナ差動線路基板70からマイクロストリップ差動線路基板47までの差動信号線路において、インピーダンスマッチングをとるための構成について説明する。グランデッドコプレナ差動線路基板70、高周波信号ピン41a、41b、グランドピン42a、42b、ステム10,マイクロストリップ差動線路基板46,およびワイヤボンド57a、57b等によって、分布定数回路30が構成される。
【0073】
単相線路を用いた従来のキャンパッケージはコストが安いが、高周波特性が今ひとつよくないという問題を有している。図8(a)は、特開平11−233876号公報などに記載された単相線路の信号ピンを用いた従来のキャンパッケージについて、フィードスルー部分の断面を模式的に表した図である。図8(a)において、半径raの金属製の信号ピン601の外周に、半径rbを有する誘電体(ガラス)602を充填し、誘電体602の外周を金属製のステム603で囲んでフィードスルーを構成している。ステム603は接地してある。
【0074】
このような信号ピン601の特性インピーダンスは、下式(1)で表せる。図9(a)は、図8(a)に示す単相フィードスルーの信号ピンの場合において、誘電体(ガラス)の比誘電率εs=4.1、比透磁率μs=1とし、信号ピン601の半径raを0.1mm、0.15mm、0.2mm、0.25mmとした場合のフィードスルーの特性インピーダンスを示したものである。
【0075】
【数1】
Figure 2004063852
【0076】
図9(a)に示すように、例えば、信号ピンの半径raが0.15mmの場合に特性インピーダンスを30オームとするには、半径rbが0.4mmの誘電体(ガラス)を用いてフィードスルーを構成する必要がある。このフィードスルーをステムに2個並列に並べ、さらに、2つのフィードスルーの間に0.5mmの間隔S1を確保すると、それらが信号ピンの径方向に占める長さは2.1mmとなる。このような構成では、一般的なキャンパッケージの直径が5.4mm(または3.5mm)であるのに対して、フィードスルーが半分もの(または半分以上の)比率を占めてしまう。
【0077】
また、誘電体602の半径(誘電体602の充填されるステム603の穴径)の変化に伴う特性インピーダンスの変化が大きく、加工する際に穴径やピンの取付け位置がずれた時、特性インピーダンスが大きくばらついてしまうという問題があった。また、このフィードスルーの出口から回路基板、またはストリップ線路などに接続する部分は、急激に特性インピーダンスが大きくなり、電気的な反射を起こしやすいため、特性インピーダンスのばらつきが整合回路の設計や製造を難しくしていた。
【0078】
一方、図8(b)は、この発明の実施の形態1によるキャンパッケージ1に設けた高周波信号ピン41a、41bを有するフィードスルーの断面を、模式的に示したものである。図において、高周波信号ピン41a、41bの半径をRa、高周波信号ピン41a、41bの中心間隔をS2とし、高周波信号ピン41a、41bの外周に半径Rbの誘電体(ガラス)610(図5の誘電体77に相当する)を設け、その外側にステム10が配置されている。図では、説明を簡単にするために誘電体610を円形にしている。また、ステム10は接地してある。
【0079】
この場合の特性インピーダンスは、下式(2)で表せる。なお、式(1)及び式(2)は、小西義弘著のマイクロ波回路の基礎とその応用(第1版)の第16ページ(総合電子出版社1990年8月20日)の記載に基づくものである。図9(b)は高周波信号ピン41a、41bの半径Raを0.15mm、その中心間隔S2を0.6mmから0.9mm(0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm)とし、誘電体(ガラス)の比誘電率εs=4.1、比透磁率μs=1として、差動線路のフィードスルーの特性インピーダンスを示したものである。例えば、高周波信号ピン41a、41bの半径Raが0.15mmの場合、その中心間隔S2が0.7mmから0.9mmにばらつき、更に誘電体(ガラス)610の半径が0.65mmから1.1mmの範囲でばらついても、特性インピーダンスは60〜65オームの範囲であって、その変動が少なくなる。
【0080】
【数2】
Figure 2004063852
単位Ω、但し、Rb>RaとS2>2Raの条件で簡略化した。
【0081】
このように、フィードスルーに差動線路を用いることで、高周波信号ピン41a、41b間の電界結合により特性インピーダンスのバラツキが少なくなる。したがって、高周波信号ピン41a、41bのガラス融着固定工程におけるピンの位置のバラツキや、ステム加工時の穴径のバラツキを適宜に許容することができ、品質が安定し、安価なフィードスルーを得ることができる。また、誘電体610の半径を0.8mmとすることができ、さらには誘電体を長円形、楕円形、繭型とする(図15で誘電体の形状例を示す)ことで、単相のフィードスルーを横に並べた場合と比べてより小型なキャンパッケージを得ることが可能である。
【0082】
さらに、キャンパッケージ1の内部(マイクロストリップ差動線路基板46側)に突出するフィードスルーの出力端とマイクロストリップ差動線路基板46を接続する部分や、キャンパッケージ1の外部(グランデッドコプレナ差動線路基板70側)に突出するフィードスルーの出力端とグランデッドコプレナ差動線路基板70を接続する部分では、線路間の電界結合が適宜に維持され、特性インピーダンスの変化を抑えることができる。このため、スタブ54a,54b,302a,302bのような整合回路の設計が容易となる。
【0083】
図9(c)は高周波信号ピン41a、41bの半径Raを0.05mmから0.25mm(0.05mm、0.1mm、0.15mm、0,20mm、0.25mm)、ピンの中心間隔S2を0.8mmとした時の特性インピーダンスを示すものであり、ピンの半径Raを変えることで、特性インピーダンスを所望の大きさに合わせることができる。図からわかるように、ピンの半径Raを適宜選択しても、誘電体610の半径Rbの変化に伴なう特性インピーダンスの変化が少なく、前述と同様の効果がある。
【0084】
なお、好ましくは、高周波信号ピン41a、41bの中心間隔S2を0.7〜0.9mm、誘電体610の半径Rbを0.65〜1.1mmとするのが良く、また、高周波信号ピン41a、41bの半径を0.05mmから0.5mmとするのが好適である。
【0085】
本実施の形態1においては、LD駆動回路100の差動トランジスタ103,104の出力からLD40までのインピーダンスマッチングをとるためこれらの間を全て差動線路で構成してLD40を駆動するようにしており、ステム10を貫通するピンも、長円形状の誘電体77に一対の高周波信号ピン41a,41bを貫通させることで、差動線路を構成する差動ピンとしている。このため、両信号ピン間の電気的結合が高くなり、電界を封じ込めることができ、漏洩による損失を低減することができる。したがって、特に寸法バラツキが生じやすい高周波信号ピン41a,41bにおけるステム10からLD駆動回路100側に露出されている部分(以下、ドライバ側ピン露出領域という)の電界の不連続を従来に比べ抑えることができる。さらに、このドライバ側ピン露出領域には、グランドピン42a,42bが高周波信号ピン41a,41bに並走するように配されているので、この部分のインピーダンスを低くして反射を抑えることができる。
【0086】
また、例えば、単相駆動の場合には、LDを駆動した大電流が接地を経由して駆動回路に帰還するので、接地電位が変動するため、近接して設置された微弱電流を検出する光受信系の電子回路に悪影響がでることがあるが、本実施の形態では、差動線路を用いて、LDをプッシュプル動作しているので、大電流は差動線路を流れ、接地電位の変動が少なくなり、周辺回路への影響がでにくいという利点もある。
【0087】
このように、ドライバ側ピン露出領域を差動線路構成としかつその外側にグランドピン42a,42bを配して、この部分のインピーダンスを従来に比べ低くするようにしたので、この部分とステム内側とのインピーダンス差が従来に比べ小さくなり、また電界の不連続も少なくしたので、通過特性および反射特性を改善することができる。
【0088】
つぎに、図10を参照して、グランデッドコプレナ差動線路基板70からマイクロストリップ差動線路基板46までの差動信号線路におけるインピーダンス整合をとるための構成について説明する。図10は、分布定数回路30を構成するグランデッドコプレナ差動線路基板70、高周波信号ピン41a、41b、ステム10,マイクロストリップ差動線路基板46等の等価回路および各部の特性インピーダンスを示すものである。
【0089】
高周波信号ピン41a,41bの周りに配置される誘電体77として、ガラスを使用しているので、ステム10の内側部分(高周波信号ピン41a,41bが誘電体77で囲まれているフィードスルー部分、以下ピン非露出領域ともいう)では、インピーダンスが下がりすぎる傾向がある。このピン非露出領域のインピーダンスを上げるためには、高周波信号ピンの周りに配置される誘電体77の断面積(長円の面積)を大きくすればよいが、これでは小型化、省スペース化の要求を満足させることができない。
【0090】
そこで、2本の高周波信号ピン41a,41bは、誘電体77の外側にでると、即座にマイクロストリップ差動線路基板46の差動信号線52a,52bに乗り移れるように、LD40側への突出長を短くするとともに、マイクロストリップ差動線路基板46のストリップ差動信号線52a,52bのうち、高周波信号ピン41a,41bに接続される、ステム10に近い部分52d(図6参照)の間隔を、例えば、差動線路基板47に近い部分の線路間隔よりも大きくしたり、ピン41a、41bの間隔よりも若干広く設定する等、比較的大きく設定することで、この部分の電気的結合を弱くして、この部分52dを高インピーダンスに設定している。例えば、図10に示すように、高周波信号ピン41a,41bのフィードスルー部分を30Ω、ストリップ差動信号線52a,52bにおける間隔の広い52dの部分を140Ω、ストリップ差動信号線52a,52bにおける差動線路基板47に近い間隔の狭い部分を80Ωとなるようにしている。
【0091】
このように、ステム10を出た直後の差動線路部分の線路間隔を大きくして、高インピーダンス部分を故意に作成しており、この高インピーダンス部分とステム内側(ピン非露出領域)の低インピーダンス部分とでインピーダンスを相殺させ、全体的に見てインピーダンスを整合させるようにしている。すなわち、ピン非露出領域(フィードスルー部分)は低インピーダンスであるので、その後にハイインピーダンスを少し作って、全体としてのインピーダンスマッチングをとるようにしている。
【0092】
また、ストリップ差動信号線52a,52bの途中には、インピーダンス整合用の一対のスタブ54a,54bを形成しており、これら一対のスタブ54a,54bによりインピーダンスを60Ω程度に下げてストリップ差動信号線56a、56bとのミスマッチングが発生しないようにしている。
【0093】
また、この場合、一対のスタブ54a,54bは、外側にではなく、内側に(互いの信号線に接近するように)突出されているので、マイクロストリップ差動線路基板46の小型化に寄与する。なお、小型化が必要ない場合、スタブ54a,54bを、図11に示すように、差動線路52a,51bの外側に突出するようにしてもよい。
【0094】
一方、外部基板300のグランデッドコプレナ差動線路基板70においては、ストリップ差動信号線71a,71bの途中に、スタブ302a,302bを設けると共に、ストリップ差動信号線71a,71bにおけるスタブ302a,302bよりステム10側に位置する部分305では、ストリップ差動信号線71a,71bにおけるスタブ302a,302bより集積回路100側に位置する部分304よりも信号線間隔を大きく設定しており、これによりスタブ302a,302bよりステム10側に位置する部分305をスタブ302a,302bより集積回路100側に位置する部分304より高インピーダンスにしている。例えば、図10に示すように、スタブ302a,302bより集積回路100側に位置する部分304を100Ω、スタブ302a,302bを60Ω、スタブ302a,302bよりステム10側に位置する部分304およびドライバ側ピン露出領域を140Ωとなるようにしている。
【0095】
このように、外部基板300側においても、ステム10を出た直後の差動線路部分を高インピーダンスとし、この高インピーダンス部分とステム内側(ピン非露出領域)の低インピーダンス部分とでインピーダンスを相殺させ、全体的に見てインピーダンスを整合させるようにしている。また、ストリップ差動信号線71a,71bの途中には、インピーダンス整合用の一対のスタブ302a,302bを形成しており、これら一対のスタブ302a,302bによりインピーダンスを60Ω程度に下げている。このようなスタブ302a,302bの配置および信号線間隔の調整によって、小型のフィードスルー部の低インピーダンスによる高周波信号ピン41a,41bなどからの電気的な反射を減少させるようにしている。
【0096】
以上の説明では、簡単のため特性インピーダンスが絶対値のみを議論し、位相条件が合っていることを前提とした。しかし、図10の分布定数回路の等価回路に示す通り、ステム10を高周波信号ピンが誘電体77を介して貫通するフィードスルー部は容量性のリアクタンスとなりやすく、また差動線路基板70との間は高周波信号ピンが空間にでるため必然的にインダクタンス性のリアクタンスとなりやすい。
【0097】
本実施の形態1では、高周波信号ピンが空間に出る部分のインダクタンス性のリアクタンスを、グランデッドコプレナ差動線路基板70に設けた容量性のリアクタンスを持つスタブ302a,302bで打ち消すものであり、伝搬する電気信号の位相周りが大きくならないよう適宜に抑止できる効果がある。
【0098】
また、本実施の形態は、高周波信号ピンが空間に出る部分のインダクタンス性のリアクタンスとフィードスルー部の容量性のリアクタンスとを、ストリップ差動信号線52a,52bの高抵抗部がインダクタンス性のリアクタンスとなるようにして、伝搬する電気信号の位相周りが大きくならないよう適宜に抑止できる効果がある。
【0099】
モジュール内部のスタブ54a,54bはさらにインピーダンス整合を適宜に実施するために配置されるものであり、その他の部分で特性インピーダンスの位相条件と絶対値を整合できる場合は、後述の実施の形態3に示すように、除くことも可能である。
【0100】
図12は、図5および図6に示すような、スタブ302a,302bを有するグランデッドコプレナ差動線路基板70を採用し、かつキャンパッケージ1と外部基板300との隙間、すなわち高周波信号ピン41a,41bのドライバ側ピン露出領域の長さLaを0.3mmから1.8mmまで変化させた場合の、グランデッドコプレナ差動線路基板70側から見た反射特性、つまりSパラメータのS11特性を示したものである。横軸は、変調電気信号の周波数(GHz)である。
【0101】
キャンパッケージを使用する場合、光半導体モジュールの寸法のばらつきや外部基板のばらつきをキャンパッケージ1と外部基板300の隙間、すなわち高周波信号ピン41a,41bのドライバ側ピン露出領域の長さLaを変化させることで吸収するのが一般的であるが、10Gb/s用の光モジュールにおいては、ピンを露出させると、電気的な反射特性を劣化させやすく、電気波形が歪みやすい問題がある。
【0102】
しかし、図5および図6に示すような、スタブ302a,302bを有するグランデッドコプレナ差動線路基板70を採用すれば、図12に示すように、ドライバ側ピン露出領域の長さLaを0.3mmまから1.8mmまで変化させても、DC〜15GHzの周波数帯域で、電力反射を−8dB以下に抑えることができる。したがって、このようなグランデッドコプレナ差動線路基板70によれば、キャンパッケージ1と外部基板300の隙間(ドライバ側ピン露出領域の長さLa)が変化しても、DCから高周波領域までの反射特性を向上させることが可能となる。すなわち、キャンパッケージ1と外部基板300の組み立てに必要な寸法精度が緩和される。
【0103】
なお、グランデッドコプレナ差動線路基板70側のスタブ302a,302bは、線対の外側に向けて配置され、マイクロストリップ差動線路基板46側のスタブ54a,54bは線対の内側に向けて配置されている。これは、差動線路では線路の間隔が狭いのでスタブは外向きに作るのが一般的であるが、小型化のためにキャンパッケージ1内では内向きにしたことを理由としている。
【0104】
なお、上記実施の形態1において、マイクロストリップ差動線路基板46,47の代わりに図13に示すようなグランデッドコプレナ差動線路46bを用いるようにしてもよい。グランデッドコプレナ差動線路46bは、前述したように、基板上に形成された一対の差動信号線と、この一対の差動信号線を挟むように差動信号線の外側に配置されるグランドと、裏面に配置されるベタグランドとから構成されている。
【0105】
また、実施の形態1では、高周波信号ピン41a,41bの外側にグランドピン42a,42bを配設するようにしたが、図14に示すように、グランドピン42a,42bを省略した実施形態も可能である。この場合、外部基板300側に設けるグランデッドコプレナ差動線路基板70は、一対の信号線路の両側にグランドが配されていないマイクロストリップ差動線路基板とする。
【0106】
実施の形態2.
つぎに、図15を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。図15(a)〜(c)は、高周波信号ピン41a,41bを封止するための誘電体77の他の形状を示すものである。
【0107】
図15(a)は、誘電体77の形状として、270°/360°程度の2つの円を直線(あるいは緩やかな曲線)で接続した繭型形状を採用している。1つのピン41a(または41b)から誘電体77の周縁、すなわちグランド部材としてのステム10までの距離について着目すると、繭型形状の場合は、270°/360°が等距離rにあり、残りの部分は距離rよりも長くなる。一方、実施の形態1で用いた長円形状の誘電体の場合、180°/360°が等距離rにあり、残りの部分は距離rよりも長くなる。ピンとグランドまでの距離が長いほどインピーダンスが高くなるので、同じ面積の繭型形状と長円形状を比較した場合、長円形状のほうがインピーダンスを高く設定することができる。前述したように、ピン非露出領域(フィードスルー領域)では、インピーダンスが下がりすぎる傾向があるので、インピーダンスを上げるという点では、長円形状のほうが有利である。勿論、繭型形状を採用する場合は、その面積を調整して、長円形状の場合と同程度のインピーダンスが得られるようにすればよい。
【0108】
図15(b)では、誘電体77として、2つの円を直接的に連結した形状を採用しており、図15(c)では、楕円形状を採用している。
【0109】
実施の形態3.
つぎに、図16を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。この実施の形態3においては、キャンパッケージ1側のマイクロストリップ差動線路基板46は、セラミック基板51と、セラミック基板51の上面に形成された一対のストリップ差動信号線52e,52fと、セラミック基板51の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されている。
【0110】
そしてこの場合、一対のストリップ差動信号線52e,52fは、同じ幅のストリップ線路が直線状に延在されており、スタブは形成されていない。また、一対のストリップ差動信号線52e,52fの間隔は、図5に示したストリップ差動信号線52a,52bの入力側の部分52dの間隔に比べて狭くしており、これによりこの部分の特性インピーダンスをほぼ100Ω程度に下げている。また、区間3000は、高周波信号ピン41a,41bの接合部の近傍から、所定の間隔にわたって幅の狭い線路3001a,3001bが設けられ、この部分がインダクタンス性のリアクタンス成分を与える。
【0111】
実施の形態4.
つぎに、図17および図18を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。図17においては、一対の高周波信号ピン41a,41bおよびグランドピン42a,42bにおけるキャンパッケージ1と外部基板300の隙間に対応する部分、すなわち高周波信号ピン41a,41bのドライバ側ピン露出領域のパッド301a,301bに接着する箇所以外の部分に、有機材料から成るピン囲繞体としての樹脂接着剤330を付着させることで、この樹脂接着剤330で覆われた部分の特性インピーダンスを100Ω程度に下げて、電気的反射特性を向上させている。
【0112】
なお、樹脂接着剤330に代えて、図18に示すように、一対の高周波信号ピン41a,41bおよびグランドピン42a,42bが挿入されるための4つの孔を有し、楕円、長円、または繭形状などを呈する有機材料から成形されたピン囲繞体331によって、高周波信号ピン41a,41bおよびグランドピン42a,42bの上記露出箇所を覆うようにしてもよい。
【0113】
なお、樹脂接着剤330あるいはピン囲繞体331によって、一対の高周波信号ピン41a,41bの上記露出箇所のみを覆い、グランドピン42a,42bは覆わないようにしてもよい。
【0114】
実施の形態5.
つぎに、図19を用いてこの発明の実施の形態5について説明する。この実施の形態5においては、先の実施の形態のように、グランデッドコプレナ差動線路基板70に形成するスタブ302a,302bと、パッド301a,301bとを分離して形成するのではなく、これらスタブ302a,302bと、パッド301a,301bとを極めて近傍に、この場合は連続的に一体的に形成するようにしている。
【0115】
実施の形態6.
つぎに、図20を用いてこの発明の実施の形態6について説明する。この実施の形態6においては、先の実施の形態のように、グランドピン42a,42bを、高周波信号ピン41a,41bを挟むように両外側に配するのではなく、グランド部材としてのステム10に高周波信号ピン41a,41bに並走するように突出部10cを設け、この突出部10cによってグランドピン42a,42bと同等の機能を果たさせるようにしている。突出部10cは、高周波信号ピン41a,41bおよび突出部10cによって外部基板101を上下で挟む位置に配される。したがって、突出部10cは、外部基板101の裏面に形成されるベタグランドとも接触されることになる。突出部10cは、ステム10と同じ材料から成り、ステム10と同様にメッキが施されて、グランド面を構成する。この実施の形態の他の部分については、先の実施の形態と同様である。
【0116】
ところで、上述の実施の形態においては、差動信号を入力するためのステム構成をLD40が搭載されたLDモジュールに適用するようにしたが、上記ステム構成を、電界吸収型光変調器(EA変調器、Electro−absorption Modulator)が搭載されたEAモジュールや、受光素子が搭載されて光信号を受信するPDモジュールに適用するようにしてもよい。勿論、LDの温度調整用のペルチェ素子を用いたものであってもよいことは云うまでもない。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、光半導体素子と集積回路との間を第1の差動線路基板、ステムに貫通固定される一対の高周波ピンおよび第2の差動線路基板を介して接続した光半導体集積装置において、第2の差動線路基板の一対の差動線路に、該差動線路より特性インピーダンスが低いスタブを形成するようにしたので、ステムにおける高周波ピンの貫通部での低インピーダンスによる電気的な反射を減少させて高周波伝送特性を向上することができ、またコストを安く維持できるとともに、10Gb/s以上の高速動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる光半導体集積装置に用いられる光半導体用パッケージの外観構成を示す斜視図である。
【図2】この発明にかかる光半導体集積装置に用いられる光半導体用パッケージとレセプタクルが接続されたLDモジュールの外観構成を示す斜視図である。
【図3】LDモジュールの水平及び垂直断面図である。
【図4】キャンパッケージ内の構成要素およびLD駆動回路の等価回路図である。
【図5】実施の形態1のキャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す斜視図である。
【図6】実施の形態1のキャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す平面図である。
【図7】ステムとピンと台座の配置関係などを示すための図である。
【図8】従来および実施の形態1のフィードスルーの断面を、模式的に示した図である。
【図9】従来および実施の形態1のフィードスルーにおけるガラス半径と特性インピーダンスとの関係を示す図である。
【図10】分布定数回路を構成するグランデッドコプレナ差動線路基板、高周波信号ピン、ステム,マイクロストリップ差動線路基板等の等価回路および各部の特性インピーダンスを示す図である。
【図11】スタブの配置の変形態様を示す図である。
【図12】高周波信号ピンのドライバ側ピン露出領域の長さを3つに変化させた場合の、反射特性と周波数の関係を示す図である。
【図13】実施の形態1の変形態様を示す図であり、グランデッドコプレナ差動線路を示す図である。
【図14】実施の形態1の変形態様を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態2を説明するための図であり、誘電体の他の形状を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態3を説明するための図であり、キャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す平面図である。
【図17】この発明の実施の形態4を説明するための図であり、キャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す平面図である。
【図18】実施の形態4に用いられる他のピン囲繞体を示す斜視図である。
【図19】この発明の実施の形態5を説明するための図であり、キャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す平面図である。
【図20】この発明の実施の形態6を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光半導体用パッケージ(キャンパッケージ)、2 レセプタクル、3 光半導体素子モジュール(LDモジュール)、10 ステム、10a 第1ステム部材、10b 第2ステム部材、10c 突出部、10z ステム外壁面、11台座、12 集光レンズ、13 キャップ、13a 第1キャップ部材、13b 第2キャップ部材、14 孔、15 内部空間、16 ウィンドウ、17 孔、18 ダミーフェルール、18a 光ファイバ、19 フェルール挿入孔、20 光ファイバ、21 フェルール、30 分布定数回路、31a,31b 整合抵抗、33a,33b ソレノイド(空芯ソレノイド)、34a,34b 共振防止抵抗、35a,35b ワイヤボンド、36 バイアス定電流源、40半導体レーザダイオード(LD)、41a,41b 高周波信号ピン、42a,42b グランドピン、43 モニタ信号ピン、44a,44b バイアス給電ピン、45 PD用チップキャリア、46,47 マイクロストリップ差動線路基板、46b グランデッドコプレナ差動線路、48 LD用チップキャリア、49 バイアス回路用基板、50 フォトダイオード(PD)、52a,52b,52e,52f ストリップ差動信号線、53a,53b パッド、54a,54b スタブ、56a,56b ストリップ差動信号線、57a,57b ワイヤボンド、59a,59b ストリップ差動信号線、60 ワイヤボンド、61a,61b ワイヤボンド、62a,62b 配線パターン、63a,63b ワイヤボンド、70 グランデッドコプレナ差動線路、71a,71b 差動信号線、72a,72b グランド、77,78,79a,79b 誘電体、80a,80b ピン挿入孔、100 LD駆動回路(集積回路)、101 外部基板、102 入力バッファ、103,104 トランジスタ(差動トランジスタ)、105 トランジスタ(バイアス定電流源)、300 集積回路用基板(外部基板)、301a,301b パッド、302a,302b スタブ、330 樹脂接着剤、331 ピン囲繞体、601 信号ピン、602,610 誘電体(ガラス)、603 ステム、1000a,1000b 半田流れ止め部。

Claims (10)

  1. 光半導体素子と、差動線路を構成する一対の高周波ピンが貫通固定される誘電体を支持するステムと、一端側が前記一対の高周波信号ピンの一方端に接続され、他端側が前記光半導体素子の一対の電極に接続される一対の差動線路を有する第1の差動線路基板とを備える光半導体素子モジュールと、
    前記光半導体素子との間で差動信号が伝送される集積回路と、この集積回路と前記一対の高周波信号ピンの他方端とを接続する一対の差動線路を有する第2の差動線路基板とを備える集積回路用基板と、
    を備え、
    前記集積回路用基板の第2の差動線路基板の一対の差動線路に、該差動線路より特性インピーダンスが低いスタブをそれぞれ形成することを特徴とする光半導体集積装置。
  2. 前記第1の差動線路基板の一対の差動線路に、該差動線路より特性インピーダンスが低いスタブをそれぞれ形成することを特徴とする請求項1に記載の光半導体集積装置。
  3. 前記第1の差動線路基板の一対の差動線路の一部分に、特性インピーダンスが他の部分よりも高く、かつインダクタンス性のリアクタンス成分を有する部分を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の光半導体集積装置。
  4. 前記一対の高周波信号ピンを挟むようにこの一対の高周波信号ピンの外側に一対のグランドピンを設けることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の光半導体集積装置。
  5. 前記一対の高周波信号ピンにおけるステムから集積回路用基板側へ露出する部分を覆う有機材料から成るピン囲繞体をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の光半導体集積装置。
  6. 前記ピン囲繞体は、樹脂接着剤であることを特徴とする請求項5に記載の光半導体集積装置。
  7. 前記集積回路用基板の第2の差動線路基板の一対の差動線路に形成される前記一対のスタブは、該一対の差動線路と前記一対の高周波ピンとの接続部の近傍に形成されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の光半導体集積装置。
  8. 前記光半導体素子モジュールは、前記光半導体素子として一対の電極を有した半導体レーザダイオードを備えるとともに、
    前記集積回路用基板に備えられる前記集積回路は、前記半導体レーザダイオードを差動駆動する差動駆動回路を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の光半導体集積装置。
  9. 前記光半導体素子モジュールは、
    一端側が前記半導体レーザダイオードの一対の電極に接続され、他端側が外部のバイアス電流源に接続される一対のインダクタンス素子をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の光半導体集積装置。
  10. 前記第2の差動線路基板において、前記高周波ピンを接続するパッドと前記スタブとの間に、半田の流れ止め防止部位を設けたことを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載の光半導体集積装置。
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