JP2004281975A - 光半導体装置 - Google Patents

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Hiroshi Ariga
博 有賀
Kiyohide Sakai
清秀 酒井
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Abstract

【課題】回路との電力伝達効率の良く、かつ伝送レート10Gb/sにおける高周波伝送特性を劣化させることなく、信頼性が高くコストの安い光半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体レーザダイオード40のインピーダンスと、整合抵抗31a、31bの夫々の抵抗値との和を、LD駆動回路100のインピーダンス以下とし、かつ、ストリップ差動信号線56a、56bの電気長を、伝送する周波数の略1/8波長としたので、LD駆動回路100と半導体レーザダイオード40との間の電力伝達効率を必要以上に落とすことなく、広帯域に反射波を低減することが出来る。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光半導体素子と、当該光半導体素子との間で電気信号を伝送する信号端子を有し、Gb/s(ギガビット/秒)以上の速度で光信号の伝送が可能な光半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光半導体装置として、ホトダイオード(光半導体素子)と、プリアンプICと、ピン形状の信号端子(信号ピン)と、信号端子の貫通するフィードスルーを備えたパッケージと、グランド強化のため前記信号端子を挟むように配設された一対のグランド端子を備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−231173号公報(第2−5頁、図2、図4、図5)
【0004】
特許文献1には、フィードスルー部のみの特性としては最適な設計を実施すれば20GHzまで反射波を低減できることが開示され、また、信号端子とプリアンプICとを接続する僅か0.5mmのボンディングワイアで帯域が17GHzになることが開示されている。また、その光半導体装置に突設された信号端子を、電子回路(IC)の搭載された基板(回路基板)の導体パターンに接合する際、信号端子と導体パターンの接合面との間に空隙を設けることなく実装する例が示されている。
【0005】
光半導体装置の信号端子を基板に固定する場合、光半導体装置と回路基板の熱膨張係数の違いからストレスが発生する。このストレスを緩和して、半田部の破損を防止するために、一般には信号端子に屈曲構造を設けるなどの工夫が必要である(例えば、特許文献2参照)。この方法は、比較的に信号線路の特性インピーダンス変化を小さく出来るので、高周波用途でも使用される。
【0006】
【特許文献2】
実開平5−29156号公報(第6頁、図1)
【0007】
しかし、このような屈曲構造を設けた場合、光半導体装置における信号端子の屈曲部分と回路基板との間に空隙が発生し、結果として特性インピーダンスの差異を生じてしまう。このため、信号端子では一定量の反射波が発生する。
【0008】
別の光半導体装置と回路基板としては、光半導体装置の信号端子と回路基板上の導体パッドとを細いボンディングワイアで接続する例がある(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
しかし、特性インピーダンス変化が大きく、また、信号端子がスタブのように振る舞うなど、高周波帯では反射特性の劣化があるため、比較的に低い周波数の信号伝送用に限られて使用されている。
【0010】
【特許文献3】
特開平6−343058号公報(第3−6頁、図23)
【0011】
一方、従来の光半導体装置において、光半導体素子(この例では半導体レーザダイオード)付近で生じる電気的な反射波が、光半導体素子の駆動電流波形を劣化させ、結果として光出力波形を劣化することが知られている。このため、光半導体素子と並列に抵抗を入れる方法や、光半導体素子と並列に抵抗と容量の直列回路を入れる方法が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【0012】
【特許文献4】
特開平9−200150号公報(第2−5頁、図2)
【0013】
また、信号端子と光半導体素子との接続にマイクロストリップ線路などの分布定数線路を利用する構造が用いられているが、例えば信号端子で発生する反射波や、光半導体素子で発生する反射波の与える影響についてまでは言及されてない(例えば、特許文献5参照)。
【0014】
【特許文献5】
特開平1−192188号公報(第2−3頁、図1)
【0015】
また、アナログ通信の用途では、限られた複数の周波数帯のみで光半導体素子への電力伝達効率を上げれば良い。従来の光半導体装置として、半導体レーザダイオードと接続された10Ω以下の直列抵抗と、信号端子と、その間に配設されたマイクロストリップ線路とワイヤボンドとを含むインピーダンス整合回路とを備えることが開示されている(例えば、特許文献6、並びに特許文献7参照)。しかし、インピーダンス整合回路として、インダクタンス素子や容量素子を組合せたものの開示があるのみで、デジタル通信に利用できるような広帯域のインピーダンス整合を与えるものではなかった。
【0016】
【特許文献6】
特開平9−307169号公報(第2−5頁、図10)
【0017】
【特許文献7】
実開平10−75003号公報(第2−6頁、図1)
【0018】
また、40Gb/s以上の高速光信号を伝送する通信用の光半導体装置に関して、電界吸収型変調素子の給電線路に開放型スタブを設け、59.6GHzを中心とした急峻な反射減衰特性を有するインピーダンス整合回路が開示されている(例えば、特許文献8参照)。しかし、開放型スタブを2段直列に設けた整合回路を用いて急峻な反射特性を与えることができるものの、デジタル通信に利用できるような広帯域のインピーダンス整合を与えるものではない。
【0019】
【特許文献8】
実開平11−38372号公報(第2−6頁、図4)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術に示すように、光半導体装置に突設された信号端子を回路基板の導体パターンと接合する際、信号端子と導体パターンの接合部周辺に屈曲構造を設けずに、信号端子における導体パターンとの非接触部分(信号端子の空走部分)の長さを短くすることにより、光半導体装置と回路基板との電気的な反射が生じにくくなる。しかし、このような構造では、光半導体装置と回路基板との間の接合部に機械的、または熱的なストレスが発生する。また、信号端子の空走部分の長さが短くなるように、信号端子の突出面を回路基板に近接配置して半田接合することによって、信号端子の接合時の組立精度が厳しくなり製造コストが高くなる。
【0021】
一方、光半導体装置と回路基板を電気的に接続する信号端子の接合部において、機械的、または熱的なストレスを低減して信頼性の高い接合を得るためには、信号端子に屈曲構造を設ける必要がある。しかし、信号端子に屈曲構造を設けることによって、屈曲部において光半導体装置の信号端子と回路基板の導体パターン面との間に空隙が生じ、信号端子の空走部分の長さがより長くなって、信号端子付近からの反射が発生するという課題があった。
【0022】
また、デジタル通信の分野では、広帯域に渡って光半導体素子と回路基板上の電子回路(集積回路)との電力伝達効率を上げる必要がある。しかし、インピーダンス整合を広帯域に渡って完全に行うことはできないため、結果として光半導体素子付近からの反射が発生するという課題があった。アナログ通信用途では、複雑なインピーダンス整合を行なう技術もあるが、広帯域の通過特性や反射特性が求められるデジタル通信には利用できない。
【0023】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、光半導体素子と、光半導体素子の信号端子に接続される回路基板との電力伝達効率が良く、広帯域に渡って光半導体素子と信号端子との反射が少なく、かつ、低コストな光半導体装置を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明にかかる光半導体装置は、
一対の電極を有する光半導体素子と、
前記光半導体素子の電極と一端が直列接続されるインピーダンス整合用の抵抗と、
前記抵抗の他端と一端が接続される分布定数線路と、
前記分布定数線路の他端と一端が接続される信号端子とを備え、
前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和が、前記信号端子に接続される電気回路のインピーダンスよりも小さく、
かつ前記分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しいか、もしくはその0.6倍から1.4倍の範囲であって、
かつ前記分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/16波長〜略3/16波長の長さとしたものである。
【0025】
また、この発明による係る光半導体装置は、
一対の電極を有する光半導体素子と、
前記光半導体素子の夫々の電極に、夫々一端が接続されるインピーダンス整合用の第1、第2の抵抗と、
差動線路を構成する第1、第2の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の抵抗の他端と夫々接続された分布定数線路と、
前記分布定数線路の第1、第2の導体線路における他端に、夫々一端が接続された第1、第2の信号端子とを備え、
前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和が、前記第1、第2の信号端子とそれぞれ接続された第1、第2の電気回路のインピーダンスの和より小さく、
かつ前記分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しいか、もしくはその0.6倍から1.4倍の範囲であって、
かつ前記分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における1/16波長〜3/16波長としたものである。
【0026】
また、この発明による係る光半導体装置は、
一対の電極を有する光半導体素子と、
前記光半導体素子の電極と一端が直列接続されるインピーダンス整合用の抵抗と、
前記抵抗の他端と一端が接続される分布定数線路と、
前記分布定数線路の他端と一端が接続される信号端子とを備え、
前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスの和が前記信号端子と接続される電気回路のインピーダンスよりも小さく、
かつ前記分布定数線路の特性インピーダンスは、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和と、前記電気回路のインピーダンスとの中間であり、
かつ前記分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8波長〜3/8波長の長さとしたものである。
【0027】
また、この発明による係る光半導体装置は、
一対の電極を有する光半導体素子と、
前記光半導体素子の夫々の電極に、夫々一端が接続されるインピーダンス整合用の第1、第2の抵抗と、
差動線路を構成する第1、第2の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の抵抗の他端と夫々接続された分布定数線路と、
前記分布定数線路の第1、第2の導体線路における他端に、夫々一端が接続された第1、第2の信号端子とを備え、
前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和が、前記第1、第2の信号端子と夫々接続された第1、第2の電気回路のインピーダンスの和より小さく、
かつ前記分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスは、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和と、前記第1および第2の電気回路のインピーダンスの和との中間であり、
かつ前記分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8波長〜3/8波長の長さとしたものである。
【0028】
また、この発明による係る光半導体装置は、
一対の電極を有する光半導体素子と、
前記光半導体素子の電極と一端が直列接続されるインピーダンス整合用の抵抗と、
前記抵抗の他端と一端が接続される第1の分布定数線路と、
前記第1の分布定数線路と一端が接続される第2の分布定数線路と、
前記第2の分布定数線路の他端と一端が接続される信号端子とを備え、
前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和が前記信号端子に接続される電気回路のインピーダンスよりも小さく、
かつ前記第1の分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しく、
かつ前記第1の分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/16波長〜3/16波長の長さであり、
かつ前記第2の分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数において前記第1の分布定数線路の特性インピーダンスと、前記電気回路のインピーダンスとの中間であり、
かつ前記第2の分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8〜略3/8波長の長さとしたものである。
【0029】
また、この発明による係る光半導体装置は、
一対の電極を有する光半導体素子と、
前記光半導体素子の夫々の電極に、夫々一端が接続されるインピーダンス整合用の第1、第2の抵抗と、
差動線路を構成する第1、第2の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の抵抗の他端と夫々接続された第1の分布定数線路と、
差動線路を構成する第3、第4の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の導体線路の他端と夫々接続された第2の分布定数線路と、
前記分布定数線路の第3、第4の導体線路における他端に、夫々一端が接続された第1、第2の信号端子とを備え、
前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和が、前記第1、第2の信号端子と夫々接続された第1、第2の電気回路のインピーダンスの和より小さく、
かつ前記第1の分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しく、かつ前記第1の分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における1/16波長〜3/16波長の長さであり、
かつ前記第2の分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数において前記第1の分布定数線路の差動線路の特性インピーダンスと前記第1および第2の電気回路のインピーダンスの和との中間であり、
かつ前記第2の分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8波長〜略3/8波長の長さとしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
この実施の形態の光半導体装置は、光半導体素子の浮遊容量やワイヤボンド配線などで発生するインダクタンス成分によるインピーダンス変化を、整合用の抵抗を集中定数的に近接して配置し、分布定数線路の特性インピーダンスと電気長とを適宜に設定することにより、そのインピーダンスを信号入力もしくは出力端子のインピーダンスと広帯域にインピーダンス整合し、光半導体素子と信号入力もしくは出力端子との電力伝達効率が広帯域に渡ってよく、反射が少なく、かつ、低コストな光半導体装置を供する。
【0031】
この実施の形態の光半導体装置は、例えば、ビル内に設置されたサーバ間の接続、異なるビルに設置されたサーバ間の接続などのローカルエリアネットワーク、またはデジタル通信網の幹線系に適用される。
【0032】
実施の形態1.
図1〜図12に従って、この発明の実施の形態1の光半導体集積回路について説明する。
この実施の形態1の光半導体集積回路には、安価なキャンパッケージ型のモジュール形態が採用され、パッケージ内には光半導体素子として半導体レーザダイオード(以下LDという)が内蔵されている光半導体素子モジュールと、LDを差動駆動する差動駆動回路が搭載されている集積回路用基板とを備えている。
【0033】
図1は光半導体素子モジュールを構成する光半導体用パッケージ(以下キャンパッケージという)の外観構成を示すもので、図2はキャンパッケージ1およびレセプタクル2から構成される光半導体素子モジュール(以下、この実施の形態では主にLDを搭載した例を示すので、LDモジュールと呼ぶ)3の外観構成を示すもので、図3(a)(b)はLDモジュール3の水平(図2のx軸に平行な方向)断面図,垂直(図2のy軸に平行な方向)断面図を示すものである。
【0034】
図1〜図3に示すように、キャンパッケージ1は、バイアス給電ピン、高周波信号ピンなどがマウントされる円板状のステム10(導電体)と、複数のセラミック基板が搭載される台形柱状の台座11(台座ブロック)と、LD40から発生されたレーザ光を集光する集光レンズ12と、台座11などを外部から密閉するための円筒形のキャップ13などを備えている。ステム10は導電性のコバールやCuW、軟鉄などで成形される。
【0035】
キャップ13は、図3に示すように、プロジェクション溶接などによってステム10に固定される第1キャップ部材13aと、この第1キャップ部材13aの先端側に外嵌されてYAG溶接などによって第1キャップ部材13aに固定される第2キャップ部材13bとから成る2段円筒形状を成している。具体的には、第1キャップ部材13aは段付きの外筒を有し、太い径の外筒の先に細い径の外筒が設けられている。この細い径の外筒の外周に対して、第2キャップ部材13bの一端側の内筒が嵌合し、貫通YAG溶接によって第1キャップ部材13aと第2キャップ部材13bが固定される。キャップ13はこのような溶接加工によって比較的安価に製造することができる。
【0036】
第1キャップ部材13aの先端側には、レンズ挿入用の孔14が形成されており、この孔14に集光レンズ12が挿入される。集光レンズ12は、ネジ、接着材などによって第1キャップ部材13aに固定される。第1キャップ部材13aの内部空間15は、ガラス製のウィンドウ16によって外部から画成されており、これにより台座11が収納される内部空間15を気密状態に保つようにしている。なお、集光レンズ12をキャップ13の孔14に接着固定することによって、内部空間15を気密状態に保つことが可能な場合は、ウィンドウ16を省略してもよい。
【0037】
第2キャップ部材13bの集光レンズ12に対向する部分(他端側)には、レーザ光を通過させるための孔17が形成されている。この第2キャップ部材13bを第1キャップ部材13aに対して摺動させ、レーザ光軸方向に位置決め調整し、第1キャップ部材13aにYAG溶接固定することで、集光レンズ12とレセプタクル2内のダミーフェルール18とのレーザ光軸方向の位置合わせを行う。
【0038】
レセプタクル2は、光ファイバ20が接続されたフェルール21(図2参照)が挿入されるフェルール挿入孔19を有している。フェルール挿入孔19内のキャンパッケージ1側には、内部に光ファイバ18aが配設されているダミーフェルール18が圧入され固定されている。レセプタクル2におけるダミーフェルール18が固定される側の一端面は、YAG溶接による突き合わせ溶接などによってキャンパッケージ1の第2キャップ部材13bの他端側の端面に固定される。レセプタクル2を第2キャップ部材13bに固定する際に、互いの接合面を当接させた状態でレーザ光軸方向に垂直な2つの方向に対する位置決め調整を行うことで、集光レンズ12とレセプタクル2内のダミーフェルール18とのレーザ光軸に直角な2つの方向に関する位置合わせを行う。
【0039】
光ファイバ20が接続されているフェルール21は、フェルール21がレセプタクル2のフェルール挿入孔19に挿入されたとき、ダミーフェルール18の方にフェルール21を押圧し、かつフェルール21をレセプタクル2にロック固定するための適宜の機構(図示せず)を有している。したがって、フェルール21がレセプタクル2のフェルール挿入孔19に挿入されると、ダミーフェルール18の光ファイバ18aとフェルール21内の光ファイバ20の端面同士が当接し、これによりファイバ間が接続(光結合)される。
【0040】
つぎに、キャンパッケージ1内の構成について説明する。キャンパッケージ1内の構成を説明する前に、キャンパッケージ1内の各構成要素の等価回路を図4を用いて説明する。
【0041】
図4は、キャンパッケージ1内の各構成要素の回路構成およびキャンパッケージ1内のLD40を差動駆動する差動駆動回路としてのLD駆動回路100の回路構成例を示すものである。LD駆動回路100は、集積回路(IC)として集積されており、このLD駆動回路100は、図6に示すように、キャンパッケージ1と電気接続される集積回路用基板(外部基板)300に搭載されて、信号源として機能している。また、外部基板300には、マイクロストリップ差動線路として構成される差動線路基板70(図5,図6参照)が設けられており、この差動線路基板70を介してキャンパッケージ1とLD駆動回路としてのLD駆動回路100が電気接続されている。なお、差動線路基板70と集積回路基板300は回路基板を構成し、この差動線路基板70と集積回路基板300を多層基板として一体化してもよい。また、差動線路基板70は信号線路とグランドとの電界結合を強くしてグランデッドコプレーナ差動線路としても良い。
【0042】
図4に示すように、LD駆動回路100は、差動型の入力構成を有する入力バッファ102と、正相信号および逆相信号を出力する差動構成をなす一対のトランジスタ103,104と、バイアス定電流源としてのトランジスタ105と、インピーダンス整合をとるための抵抗106,107とを備えている。
【0043】
入力バッファ102は、入力される正相信号と逆相信号の波形を整形し、整形した正相信号と逆相信号をトランジスタ103および104のベースに出力する。
【0044】
差動構成をなす一対のトランジスタ103,104は、差動増幅器を構成する。トランジスタ103,104の夫々のコレクタ側は、抵抗106および107に接続されている。抵抗106,107の他方側は端子312,313に接続されている。トランジスタ103,104の夫々のエミッタは、定電流源であるトランジスタ105のコレクタに接続されている。トランジスタ103のベースは入力バッファ102の逆相信号出力端子に接続され、トランジスタ104のベースは入力バッファ102の正相信号出力端子に接続されている。すなわち、入力バッファ102に正相信号が入力した時にトランジスタ103はOFFに、トランジスタ104はONとなり、電流Iと電流Iが差動状態で流れる。なお、トランジスタ103とトランジスタ104に流れる電流値はトランジスタ105にて決定される。また、トランジスタ105のエミッタ側が負電源Vee1に接続されている。
【0045】
トランジスタ103,104のエミッタ側の出力端子310、311は、マイクロストリップ差動線路やグランデッドコプレナ差動線路や後述する高周波信号ピンなどで構成される分布定数回路30、整合抵抗31a,31bを介してLD40の一対の電極(カソード、アノード)に接続されている。
【0046】
キャンパッケージ1側は、分布定数回路30と、25Ω程度のインピーダンス整合用の抵抗31a,31bと、集光レンズ12と、高周波インピーダンスが5Ω程度のLD40と、高周波インピーダンスが大きいインダクタンス素子としての空芯ソレノイド33a,33bと、空芯ソレノイド33a,33bに並列接続される共振防止抵抗34a,34bと、LD40と空芯ソレノイド33a,33bとを接続するためのワイヤボンド35a,35bとを備えている。
【0047】
LD40のカソード側は、ワイヤボンド35aと、このワイヤボンド35aに直列に接続された空芯ソレノイド33aと、共振防止抵抗34aの並列回路を介してバイアス定電流源36の一端に接続されている。バイアス定電流源36の他端は負電源Vee2に接続されている。LD40のアノード側は、ワイヤボンド35bと、このワイヤボンド35bに直列に接続された空芯ソレノイド33bと、共振防止抵抗34bの並列回路を介して接地されている。なお、空芯ソレノイド33aと33bは、いずれも整合抵抗31aと31bよりもLD40に近い側でLD40の一対の電極に電気的に接続されている。負電源Vee1と負電源Vee2は同じ電源としたほうが好ましいが、別の電源としてもよい。
【0048】
このLD40の駆動構成によれば、LD40のカソード、アノードにソレノイド33a,33bを介してバイアス電源(図4のバイアス給電ピン44aに接続されたバイアス定電流源36、およびバイアス給電ピン44bに接続された接地端子)に夫々接続し、かつ差動型の一対のトランジスタ103,104によってLD40のカソード、アノードに高周波の変調信号を差動で入力するようにしている。
【0049】
すなわち、LD駆動回路100のトランジスタ104がOFFからON(トランジスタ103がONからOFF)になると、LD40に電流が流れ、LD40からのレーザ光出力はOFFからONとなる。また、トランジスタ104がONからOFF(トランジスタ103がOFFからON)になると、LD40に流れる電流が小さくなり、LD40からのレーザ光出力はONからOFFとなる。
【0050】
このように、LD駆動回路100の差動トランジスタ103,104より出力された変調電気信号は、分布定数回路30などを通じてLD40に伝送され、LD40において変調電気信号が光変調信号に変換される。LD40から発生された光変調信号は、集光レンズ12によって光ファイバ18aに集光され、光ファイバ18aを通じて出力される。
【0051】
つぎに、図5〜図7を用いてキャンパッケージ1および外部基板300の各構成要素について説明する。図5は、キャップ13を外した状態におけるキャンパッケージ1および外部基板300の一部を示す斜視図であり、図6はその平面図である。また、図7は、ステムとピンと台座の配置関係などを示すための図であり、マイクロストリップ差動線路基板47、LDチップキャリア48、セラミック基板49、受光素子50などの構成品は図示を省略している。
【0052】
図5〜図7などに示すように、キャンパッケージ1は、複数のピンがマウントされた円板状のステム10と、Agロウ付けなどによってステム10の内壁面に垂直に固定される台形柱状の台座11とから構成される。ステム10は、各ピンが貫通するための各貫通孔(後述する)が設けられ、これら各貫通孔にはピンを固定する誘電体(後述する)が収容されている。ステム10は、板金加工やメタルインジェクションモールド加工によって貫通孔を簡単に形成することができるため、比較的安価に製造できる。
【0053】
グランドを構成するステム10には、LD駆動回路100からの差動の変調電気信号(以下差動高周波信号ともいう)が伝送される一対の高周波信号ピン41a,41b(高周波用の信号端子)と、これら高周波信号ピン41a,41bの両側に、高周波信号ピン41a,41bを挟むように配される2本のグランドピン42a,42b(グランド端子)が固定されている。また、ステム10には、モニタ用の受光素子(例えばホトダイオード、以下PDという)50の信号伝送のための1本のモニタ信号ピン43と、LD40に対して外部の直流バイアス電流源からバイアス電流を供給する一対のバイアス給電ピン44a,44bが固定されている。ステム10には、モニタ用のPD50を搭載するためのPD用チップキャリア45とがマウントされている。例えば、高周波信号ピン41aから図4に示す正相の電流信号Iが引き抜かれるとともに、高周波信号ピン41bに対して図4に示す電流信号Iと逆相の電流信号Iが与えられる。
【0054】
これらの信号ピンのうち、高周波信号ピン41a,41bは、気密を保ったままステム10を介して電気信号を通過させるフィードスルー(フィードスルー部10c)を構成している。これら各高周波信号ピン41a,41bは、硼珪酸ガラスやソーダバリウムガラスなどの材料で構成される誘電体77に形成されている貫通孔80a、80bを夫々貫通して挿入され、ステム10に対し気密封止状態で固定されている。誘電体77はステム10に設けられた楕円、長円、または繭形の形状をした貫通孔74に気密封止状態で収容される。例えば、誘電体77はガラスビーズを溶融固化することによってステム10に固定されるとともに、各高周波信号ピン41a,41bを固定する。グランドピン42a,42bは、グランドを構成するステム10の外壁面に圧着および溶接によって固着されている。高周波信号ピン41a,41b、およびグランドピン42a,42bは、互いに平行になるように配置されている。ガラス製の誘電体78はステム10の貫通孔75に収容されて気密封止状態で固定され、モニタ信号ピン43は誘電体78を貫通して気密封止状態で固定される。同様に、ガラス製の誘電体79aはステム10の貫通孔76aに収容されて気密封止状態で固定され、バイアス給電ピン44aは誘電体79aを貫通して気密封止状態で固定される。ガラス製の誘電体79bはステム10の貫通孔76bに収容されて気密封止状態で固定され、バイアス給電ピン44bは誘電体79bを貫通して気密封止状態で固定される。かくして、高周波信号ピン41a,41b、グランドピン42a,42b、モニタ信号ピン43、およびバイアス給電ピン44a、44bは、ステム10の突出面10zから、キャンパッケージ1の外部に突出して固定される。このピンの固定構造は、ガラス製の誘電体を用いることによって、比較的安価に製造することができる。PD用チップキャリア45上にマウントされたPD50は、LD40から後方に出射されるモニタ光をモニタするためのものである。
【0055】
ステム10に対し台座11がほぼ垂直に配設されている。台座11の上面には、マイクロストリップ差動線路基板46,47と、LD用チップキャリア48と、バイアス回路用基板49とが搭載されている。台座11とステム10とは表面全体に導電性のメッキが施されている。マイクロストリップ差動線路基板46,47やLD用チップキャリア48の裏面に形成され接地導体層となる平面導体板(以下ベタグランドと呼ぶ)が、台座11の上面に半田接合され電気的に接続されている。また、台座11は、LD40等から発生する熱の放熱経路になっている。
【0056】
マイクロストリップ差動線路基板46は、セラミック基板51と、セラミック基板51の上面に形成された一対のストリップ差動信号線52a,52bと、セラミック基板51の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されている。ストリップ差動信号線52a,52bの一端側には、ステム10から突出された高周波信号ピン41a,41bと接触させて半田付けするためのパッド53a,53bが形成されている。ストリップ差動信号線52a,52bは、小型化のために特性インピーダンスが低く設定された高周波信号ピン41a,41bによる影響を少なくするために、ステム10に近い入力側の部分52d(図6)では特性インピーダンスが高くなるよう信号線間隔が大きく設定されている。また、ストリップ差動信号線52a,52bは、信号線間隔が徐々に接近する部分と、間隔が接近して平行に配置される出力側部分とを有している。ステム10にマウントされる高周波信号ピン41a,41bの端部は、図7に示すように、マイクロストリップ差動線路基板46のパッド53a,53bにロウ付けまたは半田付けによって接続固定されている。
【0057】
マイクロストリップ差動線路基板47は、セラミック基板55と、セラミック基板55の上面に形成された一対のストリップ差動信号線56a,56bと、セラミック基板55の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されている。ストリップ差動信号線56a,56bは、信号線方向を略90度折り曲げるためのコーナーカーブ部を有している。ストリップ差動信号線56a,56bの途中には、インピーダンス整合用の抵抗31a,31b(図4参照)がそれぞれ形成されている。ストリップ差動信号線52a,52bと、ストリップ差動信号線56a,56bとは、ワイヤボンド57a,57bによってそれぞれ接続されている。
【0058】
LD用チップキャリア48は、セラミック基板58と、セラミック基板58の上面に形成された一対のストリップ差動信号線59a,59bと、セラミック基板58の裏面に形成されたベタグランド(図示せず)で構成されるマイクロストリップ差動線路を有し、一方のストリップ差動信号線59b上にLD40の一方の電極であるアノードが直接当接するように、LD40が搭載されている。LD40の他方の電極としてのカソードは、ワイヤボンド60によって他方のストリップ差動信号線59aに接続されている。ストリップ差動信号線56a,56bと、ストリップ差動信号線59a,59bとは、ワイヤボンド61a,61bによってそれぞれ接続されている。セラミック基板58は、熱伝導性の良い窒化アルミ(AlN)や炭化シリコン(SiC)などの材料から構成されている。LD40としては、10Gb/sの変調が可能な、例えば分布帰還型のレーザダイオード素子が用いられている。なお、ここではLDチップキャリア48とマイクロストリップ線路基板を分離して、抵抗31a、31bの製作で発生するコストを低減させる構成を示したが、一体化しても良い。
【0059】
バイアス回路用(セラミック)基板49上には、2本の配線パターン62a,62bと一対のインダクタンス回路(ソレノイド及び共振防止抵抗の並列回路)が形成されている。一方の配線パターン62aには、空芯ソレノイド33aおよび空芯ソレノイド33bの線間容量とインダクタンスとの共振を防止する共振防止抵抗34aが電気的に並列接続されるように配置され、他方の配線パターン62bには、同様に、空芯ソレノイド33bおよび共振防止抵抗34bとが電気的に並列接続されるように配置されている。空芯ソレノイド33aおよび空芯ソレノイド33bは互いの磁界が干渉しないように、各ソレノイド33a,33bの中心軸(の延長線)が交差するように、好ましくは直交するように、離間配置されている。2本の配線パターン62a,62bの一方の各端部は、LD用チップキャリア48のストリップ差動信号線59a,59bとワイヤボンド35a,35bを介して接続されており、配線パターン62a,62bの他方の端部は、ワイヤボンド63a,63bを介してステム10に設けられるバイアス給電ピン44a,44bに接続される。
【0060】
つぎに、外部基板300側の構成について説明する。外部基板300には、前述したように、LD40を差動駆動するLD駆動回路100と、このLD駆動回路100とステム10に設けられた一対の高周波信号ピン41a,41bおよび一対のグランドピン42a,42bとを接続するマイクロストリップ差動線路基板70とが設けられている。
【0061】
マイクロストリップ差動線路基板70は、ガラスエポキシ基板73の上面に形成された一対のストリップ差動信号線71a,71bと、この一対のストリップ差動信号線71a,71bを挟むようにストリップ差動信号線71a,71bの外側に配置されるグランド72a,72bと、ガラスエポキシ基板73の裏面または中間層に配置されてグランド72a,72bに接続されるベタグランド(図示せず)とから構成されている。ストリップ差動信号線71a,71bの一端側には、ステム10の突出面10zから突出された高周波信号ピン41a,41bと接触させてロウ付けまたは半田付けするためのパッド301a,301bが形成されており、高周波信号ピン41a,41bの端部は、マイクロストリップ差動線路基板70のパッド301a,301bにロウ付けまたは半田付けによって接続固定されている。
ストリップ差動信号線71a,71bの途中には、互いの信号線から離間するように突出された特性インピーダンスが他の線路部分より低いスタブ302a,302bが形成されている。また、パッド301a,301bとスタブ302a,302bとの間には、半田レジストや半田の濡れ性の悪い金属を表面層とした半田流れ止め部1000a,1000bを設けて、半田流れ止め部1000a,1000bとスタブ302a,302bとの間に半田が流れることを防止している。
【0062】
パッド301a,301bからスタブ302a,302bに向かって、ストリップ差動信号線71a,71bの間隔が狭くなっている。すなわち、ストリップ差動信号線71a,71bは、スタブ302a,302bよりLD駆動回路100側に位置する部分304では、スタブ302a,302bよりステム10側に位置する部分305よりも特性インピーダンスが低くなるよう信号線間隔を小さく設定されており、このようなスタブ302a,302bの配置および信号線間隔の調整によって、高周波信号ピン41a,41bなどから反射が発生しないように、各部分の特性インピーダンスを変化させている。
【0063】
マイクロストリップ差動線路基板70のグランド72a,72bは、ステム10に設けられたグランドピン42a,42bに接続固定されている。なお、マイクロストリップ差動線路基板46、マイクロストリップ差動線路基板47、およびマイクロストリップ差動線路基板70における、それら基板上のストリップ差動信号線(71a、71b、52a、52b、56a、56b)と、高周波信号ピン41(41a、41b)とは、分布定数線路30を構成している。また、マイクロストリップ差動線路基板70のグランド72a,72bは、ステム10に設けられたグランドピン42a,42bに接続固定されている。なお、マイクロストリップ差動線路基板46およびマイクロストリップ差動線路基板47における、それら基板上のストリップ差動信号線(52a、52b、56a、56b)は、モジュール内部(キャンパッケージ1内部)の分布定数線路30bを構成している。ストリップ差動信号線52a,52b、およびストリップ差動信号線56a,56bは、夫々分布定数線路30bの第1、第2の導体線路を構成する。
【0064】
図6に示すように、LD駆動回路100内のトランジスタ103(図4参照)のコレクタに接続される逆相信号Iの出力端子310は、ワイヤボンド320を介して一方のストリップ差動信号線71bに接続されている。LD駆動回路100内のトランジスタ104(図4参照)のコレクタに接続される正相信号Iの出力端子311は、ワイヤボンド321を介して一方のストリップ差動信号線71aに接続されている。LD駆動回路100内の抵抗106が接続される端子312はワイヤボンド322を介してグランド72bに接続され、LD駆動回路100内の抵抗107が接続される端子313はワイヤボンド323を介してグランド72aに接続されている。
なお、オープンコレクタ型のLD駆動回路の場合は、駆動能力を上げるためにコレクタ側に正電圧をかける場合がある。この場合は、端子312,313がワイヤボンド322,323を介して図示しないコンデンサの一方の電極に接続され、コンデンサの他方の電極はグランド72b,72a上に半田付けされる。また、端子312,313は正電極Vcc(図示せず)に接続される。
【0065】
このように、図4に示したLD駆動回路100の差動トランジスタ103,104から出力される差動高周波信号は、図5および図6に示すように、マイクロストリップ差動線路基板70を介してキャンパッケージ1に入力される。
【0066】
一般にLD駆動回路100は、夫々の出力端子310、311がLD駆動回路100の有する特性インピーダンスに対してインピーダンス整合するよう設計されている場合が多い。したがって、LD駆動回路100を差動形式で動作させて、その出力端子310、311を差動線路に接続する場合は、例えば接続される差動線路71a、71bの特性インピーダンスを100Ωで設計することが望ましい。
【0067】
しかし、ステム10のフィードスルー部10cにおける高周波信号ピン41a、41b間の特性インピーダンスを仮に100Ωとした場合、高周波信号ピン41a、41bの間隔が差動線路71a、71bの間隔よりも大きく広がり、高周波信号ピン41a、41bを内包するフィードスルー部10cの誘電体77の外形もそれに応じて大きくなる。このため、誘電体77を収容するステム10の外径が拡大し、光半導体装置の小型化を妨げることになる。また、誘電体77が大きくなることにより、誘電体77の気密封止の歩留まりが低下する等の不都合が生じる。このため、例えば高周波信号ピン41a、41b間の特性インピーダンスを60Ω程度にするなど、この特性インピーダンスをLD駆動回路100の出力端子310、311の特性インピーダンスよりも下げることによって、誘電体77およびステム10の小型化を図っている。
【0068】
一方、高周波信号ピン41a、41bの相互の間隔や夫々のピン直径が、ステム10とマイクロストリップ差動線路基板70の間に形成される空間に配置される部分と、フィードスルー内に配置される部分とで同じ大きさとなる場合には、高周波信号ピン41a、41bの特性インピーダンスが略140Ω程度になることが多い。かくして、マイクロストリップ差動線路基板70にスタブ302a、302bを設けて、LD駆動回路100側から見れば特性インピーダンスが100Ωに近くなるようにインピーダンス整合を取ることによって、フィードスルー部分からの反射波の発生を極力抑えている。
【0069】
しかるに、ステム10に固着された高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路基板70との半田接合において、接合後の機械的、または熱的なストレスを緩和するには、高周波信号ピン41a、41bに上述の特許文献2に示される態様の屈曲構造を設けて、高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路基板70の接合面との間で、マイクロストリップ差動線路基板70の板厚方向にある程度の空間201を設ける必要がある。ここでは、図7に示すように、高周波信号ピン41a、41bにおけるステム10側とマイクロストリップ差動線路基板70側との間の2箇所で、互いに逆方向に折れ曲がって屈曲構造を形成するように屈曲部200が設けられる。屈曲部200は、高周波信号ピン41a、41bにおけるステム側の軸線方向とマイクロストリップ差動線路基板70側の軸線方向とが概ね平行となるように二度折れ曲がっている。屈曲部200は組立時の寸法公差によってその位置がばらつくため、高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路基板70との接合部の位置が、ステム10の突出面10zに対して、高周波信号ピン41a、41bの軸線方向にばらつく。このため、高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路基板70の間に設けた空間201の長さが製造される個体毎に異なってばらついてしまう。また、屈曲部を曲げ加工するためには、屈曲部200を形成している高周波信号ピン41a、41bの軸方向の長さLは少なくとも1mm程度必要となる。このため、高周波信号ピン41a、41bの空走部分の長さLは、マイクロストリップ差動線路基板70の端面とステム10の突出面10zと間の空隙202を空走する部分に加えて、屈曲部200によって形成される空間201を空走する部分だけ長くなり、これによってインピーダンスがより大きくなる。結果として、高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路基板70との完全なるインピーダンス整合を成すことは不可能となり、フィードスルー付近においてある程度の反射波が発生することになる。
【0070】
また、キャンパッケージ1の内部(ステム10の台座11側)においても、高周波信号ピン41a、41bからマイクロストリップ差動線路46を経由し、整合抵抗付きのマイクロストリップ差動線路47を介して、LDチップキャリア48に搭載されるLD40に高周波電力を給電する。高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路47の間の信号伝送経路では、反射波を防止するために、適宜特性インピーダンスを変化させ、要するに、LD駆動回路100側から見れば分布定数線路30の特性インピーダンスが100Ωに近くなるように信号伝送線路に工夫を施すことで、不要な反射波の発生を抑えている。
【0071】
ここで、以後の説明を簡単にするため、LD40と整合抵抗31a、31b間を接続する信号伝送線路(ストリップ差動信号線59a、59b、56a、および56b上の、LD40と整合抵抗31a、31b間の部分)の電気長を短くし、かつ複数本のワイヤボンド61a、61bの短尺化により、高周波の位相がずれないように半導体レーザダイオード40と整合抵抗31a、31bとを近接して配置する。これによって結果的に、LD40と整合抵抗31a、31bを集中定数回路としてみなせるように配置している。
【0072】
例えば、LD40のインピーダンスの等価回路は、抵抗5Ωと並列に容量2pF程度が接続された回路で表現できる。さらに、チップキャリア48に活性層を上側にしてLD40が実装される場合、ワイヤボンド60の長さがある程度必要なことと、電極パッドを大きく出来ないことから、ワイア本数が1本となることが多い。このため、ワイヤボンド60をインダクタンス0.7nH程度のインダクタンス素子として扱うことによって、一般的に、LD40は、このインダクタンス要素と、抵抗および容量の並列回路とが、直列に接続された等価回路となる。
【0073】
ここで、整合抵抗31a、31bの抵抗を夫々25Ωとした場合、LD40の等価回路と、整合抵抗31a、31bと、高周波電源を接続した回路に関して、その高周波電源側からみたスミスチャートは図8のようになる。図8(a)は規格化インピーダンス100オームで表示したスミスチャートを示し、図8(b)は反射量の周波数依存性を示す図である。
図では直流から10GHzまでの特性を実線にて示しており、参考のため7GHzを黒三角で表示している。図より、信号周波数より十分に低い周波数ではLD40の抵抗と整合抵抗31a、31bの和と規格化インピーダンスとの不整合による反射が発生し、周波数の上昇と共に徐々に反射が増加していることが分る。
【0074】
従来の光半導体装置では、LD駆動回路100に対してインピーダンス整合した、特性インピーダンス100Ωの分布定数線路で接続されるのが一般的であり、その場合はスミスチャートの中心周りに分布定数線路の電気長に従って高周波成分の反射点が半波長で1回転の割合で回転するが、インピーダンス整合が改善することはない。従って、整合抵抗31a、31bの抵抗成分を大きすることによって、LD駆動回路100から見た負荷インピーダンスが大きくすることでインピーダンス整合を改善することが出来るが、LD40に対する高周波信号の電力伝達効率は小さくなってしまうという欠点がある。このため、反射減衰量と電力伝達効率(またはLD駆動回路の駆動能力)の兼ね合いを考慮して、整合抵抗31a、31bの抵抗成分を最適化する必要がある。
【0075】
この最適化の一例として、LD駆動回路100側から見た光半導体装置の反射減衰量を、電力スペクトラム密度の大きい5GHzまでの帯域を中心として、反射量を図8に示したものよりも改善し、効果的な電気特性を得られた事例について図9〜12を用いて以下に説明する。この例では、伝送レート10Gb/sのNRZ(Non return to zero)方式の光半導体装置に関して、整合抵抗31a、31bの抵抗値と、モジュール内部の分布定数線路30bの電気長とを種々に変化させたときの反射量について調べた。
【0076】
図9は、この実施の形態による光半導体装置の高周波特性を説明するための、(a)スミスチャートと、(b)反射量の周波数特性とを示す図(差動線路の直後の特性図その1)である。
図において、LD駆動回路100の出力インピーダンスは夫々50Ωであり、整合抵抗31a、31bの抵抗値は25Ω、信号リード41a、41bの空走部分の特性インピーダンスは100Ω、ステム10のフィードスルー部10cの特性インピーダンスは100Ω、ストリップ差動信号線52a、52bの幅広部分の特性インピーダンスは100Ωで、幅の変更部分は短く、ワイヤボンド57a、57bは複数本のワイア接続でありインダクタンスは小さいとした。
さらに、ストリップ差動信号線56a、56bの特性インピーダンスを55Ωとして、周波数7GHzにおける電気長を1/16波長、1/8波長、3/16波長の長さとした時に、ストリップ差動信号線56a、56bの入り口から見た時のスミスチャートと、反射量の周波数特性を示すものである。
【0077】
図9より、ストリップ差動信号線56a、56bの電気長を7GHzで1/8波長とした時には、略7GHzを中心にして反射量が著しく改善され、かつ広い帯域でその改善効果が維持されていることが分る。また、電気長を7GHzで3/16波長とした場合は略5GHzで反射が改善されている。但し、これは電気長が5GHzに対して略1/8波長に相当するのであって、設計する周波数と電気長との関係は相対的なものである。
【0078】
従って、低周波においては、整合抵抗31a、31bの抵抗値の和を、LD駆動回路100の特性インピーダンスに対して略半分程度の値(50Ω)として、電力伝達効率と反射特性を適切に設定する。また、例えば7GHz付近の高周波においては、分布定数線路30bを構成する差動線路の特性インピーダンス55Ωの周りに1/8波長分、つまりスミスチャート上で1/4周期回転させることで、インピーダンス整合を実施するのが好適である。これによって、直流から10GHzの広帯域に渡り反射量−10dB以上が確保される。これは、対策を施さない場合の図8に示した例が5GHzでの反射量が−10dBよりも大きくなるのに対して、反射特性を格別に改善する効果がある。
【0079】
ここでは、分布定数線路30bを構成する差動線路(ストリップ差動信号線56a、56b)の特性インピーダンス55Ωの周りに1/8波長分だけ回転させる際の回転中心が55Ωとなる例を示したが、その回転中心は55Ωの0.5倍から1.5倍程度の範囲であれば良く、図10に差動線路の特性インピーダンスが35Ωの場合(差動線路の直後の特性図その2)を、図11に差動線路の特性インピーダンスが75Ωの場合(差動線路の直後の特性図その3)を示す。
【0080】
図10(a)のスミスチャートと図10(b)の反射量の周波数特性図に示す通り、差動線路の特性インピーダンスを、半導体素子のインピーダンスと整合抵抗とのインピーダンスの和の0.6倍にすると、高周波帯域で反射が減るようになり、電気長が7GHzに対して1/16波長の際に10GHzが反射の最小点となる。また、電気長が7GHzに対して3/16波長の際に反射がほぼ一定になった後に反射が劣化していくことが分る。これはこのインピーダンス整合の一方の限界を示すものである。
【0081】
また、図11(a)のスミスチャートと図11(b)の反射量の周波数特性図から分るように、差動線路の特性インピーダンスを、半導体素子のインピーダンスと整合抵抗とのインピーダンスの和の1.4倍にすると、高周波帯域で反射が減るようになり、電気長が7GHzに対して1/16波長の際に反射がほぼ一定となっていることが分る。これはこのインピーダンス整合方法の他方の限界を示すものである。なお、電気長を徐々に長くすると5GHz付近での反射が改善していく様子が分るが、これは別の実施例に示す内容と等価であり、この挙動に関する詳細は後述の別の実施例で説明する。
【0082】
例えば、電力スペクトラムが5GHz以下に集中している伝送レート10Gb/sのNRZ方式のデジタル通信では、5GHz以下の反射減衰量をより改善する方が好ましい場合もある。例えば、差動線路56a、56bの電気長を3/16波長とすれば、略8GHzで反射量が−10dBを超えているが、5GHzまでは特に反射量が低く抑えられている。これとは逆に、デジタル波形の矩形形状を維持したい場合は3倍高調波である15GHzまで反射量を小さくしたいという場合がある。このような場合はストリップ差動信号線56a、56bの電気長を7GHzに対して1/16波長とすれば改善が図れることが分る。この様にして、比較的に低い整合抵抗31a、31bであるにも関わらず、広帯域に良好な反射量を維持しながら半導体レーザダイオード40への電力伝達効率を改善することが出来、格別の効果を奏することとなる。
【0083】
なお、フィードスルー10cは小型化のために特性インピーダンスを60Ω程度とすることが多いこと、フィードスルーの部分と信号ピン41a、41bの間隔を変えずにグランドピン42a、42bを配置しても空走部分の特性インピーダンスは140Ω程度になることが多いことは前述で説明した。これらの特性インピーダンスと電気長の影響が図9のインピーダンス整合に与える影響が最小になるように、ストリップ差動信号線52a、52bの特性インピーダンスは略140Ωに設定し、平均として特性インピーダンスを100Ωに近づけ、また各部の電気長を比較的に短く設定することで位相の回転を抑えるなどして、反射特性の劣化を最小限になるように設計すればよく、電気信号端子の前後に分布定数線路が挿入されていても良く、または電気信号端子自体が分布定数線路を構成しても良い。
【0084】
図12は、図9に示した例で各種設定を行った実際の光半導体装置において、信号ピン41a、41bの空走部分の長さを2〜10mmの間で可変した際の反射特性を示すものである。図に示す通り、略7GHz付近で反射量が改善している様子が分る。また、適切なインピーダンス整合が取られているために、空走部分の特性インピーダンス140Ωとフィードスルー部10cの特性インピーダンス60Ωとの平均値が、規格化インピーダンス(100Ω)から離れ、かつ空走部分がかなり長くなるまで、反射量が十分に改善されて維持されていることが分る。
【0085】
このような反射量の低減は、高周波信号ピン41a、41bのピン長が5mmとなるまで(ピン長2mm〜5mmの間で)維持されるので、高周波信号ピン41a、41bの空走部分の長さを長くしても、反射減衰量を低減させることができる。このピン長は、実開平5−29156号公報に記載されるようなストレス緩和構造のための屈曲構造を設けるに十分な長さである。したがって、光半導体装置の高周波信号ピン41a、41bを、マイクロストリップ差動線路基板70へ容易に取り付けて半田接合することができるため、低コストな光半導体装置を得ることができる。また、光半導体装置の高周波信号ピン41a、41bとマイクロストリップ差動線路基板70との、半田接合部に生じる機械的、または熱的なストレスを緩和することが可能となって、半田接合部の信頼性が向上する。
【0086】
以上の図9に示した例により、LDと整合抵抗とを近接して配置し、LDと整合抵抗の抵抗値の和がLD駆動回路のインピーダンスより低く設定され、整合抵抗に接続される分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数帯よりも十分に低い周波数において、LDと整合抵抗との和とほぼ等しいか、もしくはその0.6倍から1.4倍の範囲として、
かつ、分布定数線路の電気長を伝送する信号の周波数帯における、略1/16波長〜3/16波長の長さとすることによって、LDとLD駆動回路との間で高周波信号の電力伝達効率を必要以上に落とすことなく、広帯域に反射波を低減することが出来、かつ、信頼性が高くて、またコストの安い光半導体装置が提供できる。
【0087】
次に、図13は、この発明の別の実施の一例を説明する(a)スミスチャートと、(b)反射量の周波数特性を示す図である。ここでは、分布定数線路30bを構成するストリップ差動信号線56a、56bの特性インピーダンスを、LD40の抵抗5Ωと抵抗31a、31bの夫々25Ωの和である55Ωと、規格化インピーダンス100Ωとの中間である略74Ωとし、電気長を7GHzに対して1/8波長、1/4波長、3/8波長として回転させたものである。
【0088】
従って、図8で例示したスミスチャートにおいてインダクタンス性を有していた7GHz付近の反射点は、図13では例えば電気長が7GHzに対して1/4波長の場合、74Ωを中心に180度回転して規格化インピーダンス付近で容量性を示す位置に変換されている。
【0089】
別の見方をすれば略5GHzに対して1/8波長に近い電気長になっている。従って、図9の例との違いは、図9の例において線路の電気長が3/16波長の場合と同じく5GHzにて反射の最小点があるが、スミスチャートにおける回転中心が規格化インピーダンス(100Ω)に近いので、最小点における整合がより改善される点に格別の効果がある。この効果は、程度の差こそあれ3/8波長でも維持されている。また、分布定数線路30b(特に、ストリップ差動信号線56a、56b)の特性インピーダンスが、図9の例で使用するものよりも図13の例の方が高いので、より幅の狭い線路を構成することができ、幅の制約が厳しい時に有効である。一方、図9のものより図13のものは電気長、または実際の長さが長くなるので、線路を長くしたい時に有効である。
【0090】
以上の図13に示した例により、LDと整合抵抗とを近接して配置し、LDと整合抵抗の抵抗値の和がLD駆動回路のインピーダンスより低く設定され、整合抵抗に接続される分布定数線路の特性インピーダンスが、LDと整合抵抗との和と、LD駆動回路のインピーダンスとの中間であって、分布定数線路の電気長を略1/8波長〜3/8波長の長さとすることによって、LDとLD駆動回路との間で、高周波信号の電力伝達効率を必要以上に落とすことなく、広帯域に反射波を低減することが出来、かつ、信頼性が高くて、またコストの安い、より好適な光半導体装置が提供できる。
【0091】
次に、図14はこの発明のさらに別の実施の一例を説明する(a)スミスチャートと、(b)反射量の周波数特性を示す図である。ここでは、図9と同じく特性インピーダンス55Ω、図9に例示した電気長が7GHzで1/8波長のストリップ差動信号線56a、56bを接続した後で、この7GHzにおけるインピーダンス(55Ω)と規格化インピーダンス(100Ω)の中間のインピーダンスである94Ωを有し、電気長が1/4波長のストリップ差動信号線52a、52bを設けたものである。図より、設計波長である7GHz付近において非常に良好なインピーダンス整合が取られていることが分る。図9で例示したストリップ差動信号線56a、56b(55Ω)で7GHzのインピーダンス整合がかなり良く取れているために、図14では効果が小さく見えている。しかし、この実施例は最初の差動線路56a、56bのインピーダンス整合が十分でないときには格別の効果を奏する。なお、この効果は、ストリップ差動信号線56a、56bとして1/16波長〜3/16波長、ストリップ差動信号線52a、52bとして1/8波長〜3/8波長の範囲で選定しても維持される。
【0092】
以上の図14に示した例により、LDと整合抵抗とを近接して配置し、LDと整合抵抗の抵抗値の和がLD駆動回路のインピーダンスより低く設定され、整合抵抗に接続されるストリップ差動信号線56a、56b(第1の分布定数線路)の特性インピーダンスが、LDと整合抵抗との和とほぼ同じであって、第1の分布定数線路の電気長を略1/16波長〜3/16波長の長さとして、
かつ、信号端子と第1の分布定数線路との間に接続されるストリップ差動信号線52a、52b(第2の分布定数線路)の特性インピーダンスが、LDと整合抵抗との和と、LD駆動回路のインピーダンスとの中間であって、第2の分布定数線路の電気長を略1/18波長〜3/8波長の長さとすることによって、
LDとLD駆動回路との間で、高周波信号の電力伝達効率を必要以上に落とすことなく、広帯域に反射波を低減することが出来、かつ、信頼性が高くて、またコストの安い、より好適な光半導体装置が提供できる。
【0093】
なお、分布定数線路30bは、線路の特性インピーダンスもしくは電気長が適宜に異なるように、さらに複数に分割された伝送線路(ストリップ差動信号線)で構成して、この複数の伝送線路の平均の特性インピーダンスが、分布定数線路30bの特性インピーダンスの、図9、図13、図14に夫々例示した所望の条件を満足し、複数の伝送線路の合計の線路長が前記分布定数線路の電気長の、図9、図11、図12に夫々例示した所望の条件を満足するように設定されても良い。
【0094】
以上説明したこの実施の形態では、光半導体素子として、半導体レーザダイオード(半導体発光素子)を用いた例について示したが、レーザダイオード集積型電界吸収形変調器(別の半導体発光素子)を搭載したものでも、ホトダイオード(半導体受光素子)を用いたものでも、プリアンプ内蔵型ホトダイオードでもよく、同様の効果を奏する。
【0095】
また、回路基板に搭載されるLD駆動回路100は、LD駆動回路を用いた例について示したが、変調器駆動回路でも、トランスインピーダンスアンプICであってもよい。
【0096】
また、LD駆動回路100は、キャンパッケージ1内部に搭載されていてもよい。この場合、LD駆動回路100の出力端子310、311が、マイクロストリップ差動線路基板46のストリップ差動線52a、52bとワイヤボンドを介して直接接続される。このときのストリップ差動線52a、52bは、分布定数線路30bに接続された信号端子と見なしてもよい。
勿論、LD駆動回路100の入力端子P(図4に記載)は、高周波信号ピン(信号端子)41a、41bに接続される。
【0097】
さらにまた、この実施の形態では差動駆動方式で説明したが、単相駆動方式でもよく、同様の効果を奏する。
【0098】
【発明の効果】
この発明によれば、光半導体素子の抵抗性分と並列に見える浮遊容量、更には接続のためのワイヤボンドからなる直列インダクタンスを、低周波は整合抵抗で、高周波は整合抵抗に接続される分布定数回路のインピーダンスと電気長とを最適に配置することで、光半導体素子と信号端子との高周波信号の電力伝達効率を必要以上に落とすことなく、広帯域に反射波を低減することができるとともに、低コストな光半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる実施の形態1の光半導体装置に用いられる光半導体用パッケージの外観構成を示す斜視図である。
【図2】この発明にかかる実施の形態1の光半導体装置に用いられる光半導体用パッケージとレセプタクルが接続されたLDモジュールの外観構成を示す斜視図である。
【図3】LDモジュールの水平及び垂直断面図である。
【図4】キャンパッケージ内の構成要素およびLD駆動回路の等価回路図である。
【図5】この発明にかかる実施の形態1のキャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す斜視図である。
【図6】この発明にかかる実施の形態1のキャンパッケージの内部構成および外部基板の一部構成を示す平面図である。
【図7】この発明にかかる実施の形態1のステム部分とマイクロストリップ線路との取付け形態の説明図である。
【図8】この発明にかかる実施の形態1の整合抵抗の直後の、(a)スミスチャートと、(b)反射特性の周波数依存性を示す図である。
【図9】この発明にかかる実施の形態1の差動線路の直後の、(a)スミスチャートと、(b)反射特性の周波数依存性を示す図(その1)である。
【図10】この発明にかかる実施の形態1の差動線路の直後の、(a)スミスチャートと、(b)反射特性の周波数依存性を示す図である。
【図11】この発明にかかる実施の形態1の差動線路の直後の、(a)スミスチャートと、(b)反射特性の周波数依存性を示す図(その2)である。
【図12】この発明にかかる実施の形態1の光半導体装置の、反射特性の実験結果の一例を示す図(その3)である。
【図13】この発明にかかる実施の形態2の差動線路の直後の、(a)スミスチャートと、(b)反射特性の周波数依存性を示す図である。
【図14】この発明にかかる実施の形態3の差動線路の直後の、(a)スミスチャートと、(b)反射特性の周波数依存性を示す図である。
【符号の説明】
1 光半導体用パッケージ(キャンパッケージ)、2 レセプタクル、3 光半導体素子モジュール(LDモジュール)、10 ステム、10a 第1ステム部材、10b 第2ステム部材、10z ステム外壁面、11 台座、12 集光レンズ、13 キャップ、13a 第1キャップ部材、13b 第2キャップ部材、14 孔、15 内部空間、16 ウィンドウ、17 孔、18 ダミーフェルール、18a 光ファイバ、19 フェルール挿入孔、20 光ファイバ、21 フェルール、30、30b 分布定数回路、31a,31b 整合抵抗、33a,33b ソレノイド(空芯ソレノイド)、34a,34b 共振防止抵抗、35a,35b ワイヤボンド、36 バイアス定電流源、40 半導体レーザダイオード(LD)、41a,41b 高周波信号ピン、42a,42bグランドピン、43 モニタ信号ピン、44a,44b バイアス給電ピン、45 PD用チップキャリア、46,47 マイクロストリップ差動線路基板、46b グランデッドコプレナ差動線路、48 LD用チップキャリア、49 バイアス回路用基板、50 ホトダイオード(PD)、52a,52b,52e,52f ストリップ差動信号線、53a,53b パッド、54a,54b スタブ、56a,56b ストリップ差動信号線、57a,57b ワイヤボンド、59a,59b ストリップ差動信号線、60 ワイヤボンド、61a,61b ワイヤボンド、62a,62b 配線パターン、63a,63b ワイヤボンド、70 グランデッドコプレナ差動線路、71a,71b 差動信号線、72a,72b グランド、77,78,79a,79b 誘電体、80a,80b 貫通孔、100 LD駆動回路(集積回路)、101 外部基板、102入力バッファ、103,104 トランジスタ(差動トランジスタ)、105トランジスタ(バイアス定電流源)、300 集積回路用基板(外部基板)、301a,301b パッド、302a,302b スタブ、411a,411b 屈曲部、1000a,1000b 半田流れ止め部。

Claims (15)

  1. 一対の電極を有する光半導体素子と、
    前記光半導体素子の電極と一端が直列接続されるインピーダンス整合用の抵抗と、
    前記抵抗の他端と一端が接続される分布定数線路と、
    前記分布定数線路の他端と一端が接続される信号端子とを備え、
    前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和が、前記信号端子に接続される電気回路のインピーダンスよりも小さく、
    かつ前記分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しいか、もしくはその0.6倍から1.4倍の範囲であって、
    かつ前記分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/16波長から略3/16波長の長さである
    ことを特徴とする光半導体装置。
  2. 一対の電極を有する光半導体素子と、
    前記光半導体素子の夫々の電極に、夫々一端が接続されるインピーダンス整合用の第1、第2の抵抗と、
    差動線路を構成する第1、第2の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の抵抗の他端と夫々接続された分布定数線路と、
    前記分布定数線路の第1、第2の導体線路における他端に、夫々一端が接続された第1、第2の信号端子とを備え、
    前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和が、前記第1、第2の信号端子とそれぞれ接続された第1、第2の電気回路のインピーダンスの和より小さく、
    かつ前記分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しいか、もしくはその0.6倍から1.4倍の範囲であって、
    かつ前記分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における1/16波長から3/16波長である
    ことを特徴とする光半導体装置。
  3. 一対の電極を有する光半導体素子と、
    前記光半導体素子の電極と一端が直列接続されるインピーダンス整合用の抵抗と、
    前記抵抗の他端と一端が接続される分布定数線路と、
    前記分布定数線路の他端と一端が接続される信号端子とを備え、
    前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスの和が前記信号端子と接続される電気回路のインピーダンスよりも小さく、
    かつ前記分布定数線路の特性インピーダンスは、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和と、前記電気回路のインピーダンスとの中間であって、
    かつ前記分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8波長から3/8波長の長さである
    ことを特徴とする光半導体装置。
  4. 一対の電極を有する光半導体素子と、
    前記光半導体素子の夫々の電極に、夫々一端が接続されるインピーダンス整合用の第1、第2の抵抗と、
    差動線路を構成する第1、第2の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の抵抗の他端と夫々接続された分布定数線路と、
    前記分布定数線路の第1、第2の導体線路における他端に、夫々一端が接続された第1、第2の信号端子とを備え、
    前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和が、前記第1、第2の信号端子と夫々接続された第1、第2の電気回路のインピーダンスの和より小さく、
    かつ前記分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスは、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和と、前記第1および第2の電気回路のインピーダンスの和との中間であって、
    かつ前記分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8波長から3/8波長の長さである
    ことを特徴とする光半導体装置。
  5. 一対の電極を有する光半導体素子と、
    前記光半導体素子の電極と一端が直列接続されるインピーダンス整合用の抵抗と、
    前記抵抗の他端と一端が接続される第1の分布定数線路と、
    前記第1の分布定数線路と一端が接続される第2の分布定数線路と、
    前記第2の分布定数線路の他端と一端が接続される信号端子とを備え、
    前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和が前記信号端子に接続される電気回路のインピーダンスよりも小さく、
    かつ前記第1の分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しく、
    かつ前記第1の分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/16波長〜3/16波長の長さであって、
    かつ前記第2の分布定数線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数において前記第1の分布定数線路の特性インピーダンスと、前記電気回路のインピーダンスとの中間であり、
    かつ前記第2の分布定数線路の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8〜略3/8波長の長さである
    ことを特徴とする光半導体装置。
  6. 一対の電極を有する光半導体素子と、
    前記光半導体素子の夫々の電極に、夫々一端が接続されるインピーダンス整合用の第1、第2の抵抗と、
    差動線路を構成する第1、第2の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の抵抗の他端と夫々接続された第1の分布定数線路と、
    差動線路を構成する第3、第4の導体線路を有し、当該夫々の導体線路の一端が前記第1、第2の導体線路の他端と夫々接続された第2の分布定数線路と、
    前記分布定数線路の第3、第4の導体線路における他端に、夫々一端が接続された第1、第2の信号端子とを備え、
    前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和が、前記第1、第2の信号端子と夫々接続された第1、第2の電気回路のインピーダンスの和より小さく、
    かつ前記第1の分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数より十分に低い周波数において前記光半導体素子のインピーダンスと前記第1および第2の抵抗のインピーダンスとの和とほぼ等しく、かつ前記第1の分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における1/16波長〜3/16波長の長さであり、
    かつ前記第2の分布定数線路における差動線路の特性インピーダンスが、伝送する信号の周波数において前記第1の分布定数線路の差動線路の特性インピーダンスと前記第1および第2の電気回路のインピーダンスの和との中間であり、
    かつ前記第2の分布定数線路における差動線路の夫々の電気長が伝送する信号の周波数における略1/8波長〜略3/8波長の長さである
    ことを特徴とする光半導体装置。
  7. 前記信号端子と前記分布定数線路の間に配置される、各伝送線路の特性インピーダンスの平均値が、前記電気回路の特性インピーダンスとほぼ等しくなるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
  8. 前記分布定数線路は、線路の特性インピーダンスもしくは電気長が適宜に異なるように、複数に分割された伝送線路から成り、当該複数の伝送線路の平均の特性インピーダンスが、前記分布定数線路の特性インピーダンスの所望の条件を満足し、前記複数の線路の合計の線路長が前記分布定数線路の電気長の所望の条件を満足することを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
  9. 接地された導電体、および当該導電体に収容された誘電体を有し、当該誘電体の内部を、前記信号端子の一部が貫通するフィードスル−を備えた信号端子であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光半導体装置。
  10. 光半導体素子の電極に接続されたバイアス供給回路を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光半導体装置。
  11. 抵抗のインピーダンスが、10Ω〜50Ωの範囲であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
  12. 信号端子に接続された信号源を内蔵したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
  13. 分布定数線路は、マイクロストリップ線路、コプレーナ線路、グランデッドコプレーナ線路、マイクロストリップ差動線路、コプレーナ差動線路、またはグランデッドコプレーナ差動線路で構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
  14. 信号端子は、導電体に収容された硼珪酸ガラス、またはソーダバリウムガラスから成る誘電体を貫通し、当該信号端子は一対のグランド端子に挟まれて配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
  15. 第1、第2の信号端子は、導電体に収容された硼珪酸ガラス、またはソーダバリウムガラスから成る楕円、長円、または繭形の誘電体を貫通して互いに平行に配置され、当該信号端子は一対のグランド端子に挟まれて配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光半導体装置。
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