JP2004056428A - バッファ回路とバッファツリー及び半導体装置 - Google Patents

バッファ回路とバッファツリー及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】伝搬遅延時間を短縮しクロックツリーバッファに好適なバッファ回路の提供。
【解決手段】第1、第2の電源間に直列接続され、制御端子の信号値に基づきオン・オフ制御される2つのトランジスタ(PM1、NM1)を備え、2つのトランジスタの接続点が出力端子(OUT)に接続され、トランジスタ(PM1)は入力端子(IN)に制御端子が接続されており、入力端子(IN)からの入力信号に基づきトランジスタ(NM1)をオン・オフ制御する回路を備え、この回路は入力信号が第2の電源に対応する第2の論理レベルのときトランジスタ(NM1)をオフし入力信号の第1の電源に対応する第1の論理レベルへの遷移時にトランジスタ(NM1)をオンし出力端子(OUT)を第2の電源電圧側に遷移させ、次にトランジスタ(NM1)をオフし、入力信号が第1から第2の論理レベルへ遷移しトランジスタ(PM1)がオフからオンへ遷移するときトランジスタ(NM1)はオフ状態とされ、出力端子(OUT)にはフリップフロップ(INV2、INV3)が接続される。
【選択図】
図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッファ回路に関し、特に、クロック信号を駆動するバッファに適用して好適なバッファ回路及び半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、高速CMOS回路等の半導体集積回路において、動作周波数の高速化が進み1クロックサイクルが短縮している。また高集積化・高機能化により、半導体集積回路内のクロック配線も長くなる。クロックの遷移でデータをサンプルするラッチ、レジスタ等のクロック同期回路を具備する半導体集積回路において、クロック入力端子あるいは内部クロック生成回路等のクロック供給元から各クロック同期回路への遅延を一致させてクロック分配する手法として、図12に示すように、クロック伝搬経路に、クロックバッファ回路(「CTS(Clock TreeSynthesis)バッファ回路」ともいう)INV101〜INV117をツリー状に配置するクロックツリー方式が用いられている。従来のクロックバッファ回路は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとから構成される。クロックバッファ回路をCMOSインバータで構成した場合、高位側電源と低位側電源間に直列形態に接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの共通接続されたゲートに入力信号が供給され、PMOSトランジスタのドレインとNMOSトランジスタのドレインの接続点からクロックバッファ回路の出力信号が出力される。PMOSトランジスタを駆動してhighレベルの出力を高速化する場合、PMOSトランジスタのサイズを大とし、NMOSトランジスタのサイズを小とし、したがってβp/βn比を大として高速化を図ることになる。ここで、βp/βn比は、CMOSインバータを構成するPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの利得係数βの比である。このβは、(με/tOX)(W/L)で与えられる(ただし、μはキャリアの移動度、εはゲート絶縁膜の誘電率、tOXはゲート絶縁膜の膜厚、Wはチャネル幅、Lはチャネル長である)。しかしながら、βp/βn比によって高速化を図る場合、セルサイズの制約等から、NMOSトランジスタのサイズを特段に小としなければならず、lowレベル側への出力波形の立ち下りが鈍くなる。また、NMOSトランジスタのサイズを小とすることでβp/βn比を大とする場合、製造ばらつきの感度を大とすることになり、動作マージンを極端に悪化させてしまうことにもなる。
【0003】
なお、動作を高速化するバッファ回路に関する刊行物として、例えば特開平8−321768号公報には、pMISトランジスタよりなる充電回路と、nMISトランジスタよりなる放電回路とが直列に接続され、pMISトランジスタのゲートには、入力信号の立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出回路の出力が入力され、nMISトランジスタのゲートには、入力信号の立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ回路の出力が入力され、入力信号を入力する非反転ゲートの出力がpMISトランジスタとnMISトランジスタの接続点に接続され、pMISトランジスタとnMISトランジスタは一方がオンのとき他方はオフとされ貫通電流が流れず高速動作を可能とした構成のバッファ回路が開示されている。上記刊行物記載のバッファ回路においては、入力端子とpMISトランジスタのゲートとの間、及び、入力端子とnMISトランジスタのゲートとの間にともにエッジ検出回路が挿入されており、エッジ検出回路の遅延時間分、出力信号の立ち上がり及び立ち下がりの双方の遷移で遅延が生じることになり、高速バッファ回路には向かない。すなわち、上記刊行物記載のバッファ回路では、例えばラッチ、レジスタ等のクロック同期回路が、クロック信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの一方のエッジのみを用いてサンプリングする場合に、使用する方のクロックのエッジも、使用しない方のエッジと同様に遅延させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遅延調整のためにクロック経路に挿入されるバッファ回路において、バッファ回路1段あたりの伝搬遅延時間が長いと、クロック供給元からクロック供給先まで複数段のバッファ回路が挿入された場合、複数段分の遅延が、クロック供給先であるラッチあるいはレジスタ等のクロック同期回路における動作タイミングに与える影響が大となる。例えば動作周波数が100MHzを超えるCMOS回路等では1クロックサイクル(tCK)は10ナノ秒未満となり、クロックツリーのそれぞれに、遅延調整用のバッファが、図12に示すように4段挿入されており、バッファ1段あたりの伝搬遅延時間を概略600psとすると、遅延調整用のバッファによって2.4nsが費やされており、クロック供給先であるラッチあるいはレジスタ等のタイミングの余裕がなくなる。
【0005】
このように、クロックの供給を受けて動作するラッチあるいはレジスタにおけるセットアップタイム、ホールドタイムを十分に確保し、動作を保証するためにも、遅延調整用のバッファ回路の遅延時間は、短い方が好ましい。
【0006】
したがって、本発明の主たる目的は、遅延時間の短縮を図るバッファ回路及び該バッファ回路を用いた半導体集積回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明は、入力端子から入力する入力信号と出力信号を出力する出力端子を有するバッファ回路において、互いに異なる電源電圧の第1の電源と第2の電源との間に直列形態に接続され、制御端子にそれぞれ供給される信号に基づきオン及びオフが制御される第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの接続ノードが、前記バッファ回路の出力端子に接続されており、前記第1のトランジスタは、その制御端子が前記バッファ回路の入力端子に接続されており、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子を少なくとも備え、前記第2のトランジスタの制御端子へ供給される信号を出力端子より出力する制御回路であって、前記入力信号が前記第2の電源電圧に対応する第2の論理レベルのとき前記第2のトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が前記第2の論理レベルから、前記第1の電源電圧に対応する第1の論理レベルに切り替わると、前記第2のトランジスタをオン状態として、前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧を前記第2の電源電圧側に遷移させ、その後、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移する前に、前記第2のトランジスタをオフ状態に設定し、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移して、前記第1のトランジスタがオフ状態からオンへ遷移するときには、前記第2のトランジスタがオフ状態に保たれているように制御する制御回路を備えている。
【0008】
本発明においては、前記第1のトランジスタの前記制御端子に入力される前記入力信号が、前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移するとき、前記第1のトランジスタの前記制御端子に入力される信号電圧と前記第1の電源電圧との差電圧の大きさが前記第1のトランジスタのしきい値電圧の大きさを超えた場合に、前記第1のトランジスタがオンし、その際、前記第2のトランジスタはオフ状態に保持されており、前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧の前記第1の電源電圧側への遷移が開始される。
【0009】
本発明においては、前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号と、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号との論理演算結果に基づき前記第2のトランジスタの制御端子に供給される信号を生成する論理回路を備え、前記論理回路は、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルであり、且つ、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号が前記第1の論理レベルであるときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を生成して前記第2のトランジスタの制御端子に供給し、前記第2のトランジスタがオンし、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号が前記第2の論理レベルとなったときに、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を生成して前記第2のトランジスタの制御端子に供給する回路構成とされている。
【0010】
本発明においては、前記バッファ回路の出力端子に、入力端子が接続され、前記バッファ回路の出力信号の論理レベルを記憶保持し、出力端子から記憶保持している信号を出力するフリップフロップ回路を備え、前記フリップフロップ回路の出力端子は、前記バッファ回路の出力端子に接続されている。
【0011】
本発明においては、前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有するインバータと、前記フリップフロップ回路に記憶保持されている、前記バッファ回路の出力端子の出力信号の論理レベルを反転した信号と、前記インバータからの出力信号とを2つの入力端子から入力し、前記2つの入力端子から入力される信号が、ともに、前記第2の論理レベルのときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路とを備えている。
【0012】
本発明は、別のアスペクトにおいて、前記制御回路が、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号を入力し、前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示する値のとき、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を出力する手段を備え、バッファ回路の活性化、非活性化を制御自在とした構成としてもよい。以下の説明からも明らかとされるように、上記目的は、特許請求の範囲の各請求項の本発明によっても同様にして達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について以下に説明する。本発明に係るバッファ回路は、その一実施の形態において、第1の電源を高位側電源(VDD)とし、第2の電源を低位側電源(VSS)とし、第1の電源と第2の電源の間に直列形態に接続された第1、及び第2のトランジスタ(PM1、NM1)を備え、第1のトランジスタと第2のトランジスタの接続ノードを、バッファ回路の出力端子(OUT)としている。第1のトランジスタ(PM1)は、その制御端子が、バッファ回路の入力端子(IN)に接続されており、この入力端子(IN)に入力される信号が、第1の電源電圧(VDD)に対応する第1の論理レベル(high)のときオフ状態とされ、第2の電源電圧(VSS)に対応する第2の論理レベル(low)のとき、オン状態とされる。第1のトランジスタ(PM1)は、その制御端子に入力される信号電圧(VIN)と第1の電源電圧(VDD)との差電圧の大きさ(=|VIN−VDD|)が、第1のトランジスタ(PM1)のしきい値電圧の大きさ|Vtp|を超える場合に、オンして、バッファ回路の出力端子(OUT)の出力信号電圧を第1の電源電圧(VDD)側に遷移させる。
【0014】
バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号の第1の論理レベルから第2の論理レベルへ変化したときに、該入力信号を制御端子に受ける第1のトランジスタ(PM1)がオフ状態からオンへ切り替わる時点で、第2のトランジスタ(NM1)が、オフ状態に保たれているように制御を行う制御回路を有することは、本発明の主たる特徴の1つをなしている。
【0015】
より詳細には、この制御回路は、バッファ回路の入力端子(IN)に入力される入力信号を受け、第2のトランジスタ(NM1)の制御端子へ供給される信号を出力する制御回路であって、入力信号が第2の論理レベル(low)のとき、第2のトランジスタ(NM1)をオフ状態とする論理レベルの信号を、第2のトランジスタ(NM1)の制御端子へ供給し、入力信号が第1の論理レベル(high)のとき第2のトランジスタ(NM1)をオン状態として、バッファ回路の出力端子(OUT)の電圧を、第2の電源電圧(VSS)側に遷移させ、その後、入力信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルへ遷移する前に、第2のトランジスタ(NM1)をオフ状態に設定する信号を、第2のトランジスタ(NM1)の制御端子へ供給する制御を行う。
【0016】
かかる構成の本発明の実施の形態においては、バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号電圧(VIN)が、第1の電源電圧(VDD)から遷移して、VDD−|Vtp|以下となり、第1のトランジスタ(PM1)がオフ状態からオンへ切り替わる時点で、第2のトランジスタ(NM1)はオフ状態に保たれており、第1のトランジスタ(PM1)がオンした時点でも第1の電源(VDD)から第2の電源(VSS)への貫通電流(short−cut current)は全く流れない。そして、この状態で、第1のトランジスタ(PM1)のドレイン電流による出力端子(OUT)の充電が開始される。このため、入力信号の立ち下がり(highレベルからlowレベルへの遷移)から、バッファ回路の出力信号の立ち上がり(lowレベルからhighレベルへの遷移)までの伝搬遅延時間tpLHを、第1のトランジスタ(PM1)と第2のトランジスタ(NM1)で構成した通常のCMOSインバータ構成のバッファ回路よりも、短縮している。
【0017】
また、この実施の形態において、バッファ回路の入力端子(IN)からみた入力負荷(ゲート容量)としては、実質的に、第1のトランジスタ(PM1)の制御端子の入力負荷(ゲート容量)しか見えない。すなわち、第2のトランジスタ(NM1)のオン、オフを制御する信号を生成する制御回路において、バッファ回路の入力端子(IN)に入力される入力信号を受ける回路(例えば図1のインバータINV1)の入力負荷(ゲート容量)は、第1のトランジスタ(PM1)の制御端子の入力負荷と比較して大幅に小さい。このため、バッファ回路の入力端子(IN)に印加される入力信号の立ち下がり時間も短縮され、結果として、バッファ回路の伝搬遅延時間tpLHの高速化に貢献している。
【0018】
一般に、重い負荷を駆動するバッファ回路においては、その電流駆動能力を大とするため、出力トランジスタのゲート幅(W)は大きく設定されており、このため、バッファ回路の入力負荷(ゲート容量)は大となる。通常のCMOSインバータのように、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのゲートを、バッファ回路の入力端子(IN)に共通接続した場合、入力端子(IN)からみて、2つのトランジスタのゲート容量が並列接続されており、その入力負荷容量は、本実施の形態の場合の2倍近くとなる。
【0019】
本実施の形態において、第2のトランジスタ(NM1)は、バッファ回路の入力端子(IN)からの入力信号が、第2の論理レベル(low)から第1の論理レベル(high)に遷移した時点でオンする。バッファ回路の入力端子(IN)の入力信号が第2の論理レベルのとき、第1のトランジスタ(PM1)はオン状態であり、入力信号が第2の論理レベル(low)から第1の論理レベル(high)へ遷移したとき、第2のトランジスタ(NM1)のオン、オフを制御する制御回路の遅延時間分遅れて、第2のトランジスタ(NM1)の制御信号に第1の論理レベル(high)が供給され、第2のトランジスタ(NM1)がオンする。このとき、バッファ回路の入力端子(IN)からは第1の論理レベル(high)が第1のトランジスタ(PM1)の制御端子に供給されており、第1のトランジスタ(PM1)はオフ状態とされており、よって、第2のトランジスタ(NM1)がオフ状態からオンへの切替時に、第1の電源(VDD)から第2の電源(VSS)への貫通電流は流れず、消費電力の低減が図られている。また、第2のトランジスタ(NM1)がオンする場合に、貫通電流が流れないことから、バッファ回路の出力端子の出力信号の立ち下がり時間の短縮化が図られている。
【0020】
この実施の形態において、バッファ回路の入力端子(IN)に入力される入力信号の第2の論理レベル(low)から第1の論理レベル(high)への立ち上がり遷移に対するバッファ回路の出力端子(OUT)の信号の第1の論理レベル(high)から第2の論理レベル(low)の伝搬遅延時間遷移tpHLについては、前述したtpLH(入力信号の立ち下がり遷移に対応するバッファ回路の出力端子(OUT)の信号の立ち上がり遷移までの伝搬遅延時間)のような、遷移開始の高速化による短縮化は行われない。すなわち、入力信号が制御回路を通過する遅延時間分遅れて、バッファ回路の出力端子(OUT)の信号の第1の論理レベル(high)から第2の論理レベル(low)への立ち下がりが行われる。
【0021】
バッファ回路の入力端子(IN)に入力される入力信号が、第2の論理レベル(low)から第1の論理レベル(high)へ遷移したとき、第1のトランジスタ(PM1)は、オフに切り替わり、第2のトランジスタ(NM1)は、制御回路の遅延時間分遅れて一旦オンとされ、出力端子(OUT)の信号電圧は、第1の電源電圧(VDD)から第2の電源電圧(VSS)に対応する第2の論理レベルとされる。その後、第2のトランジスタ(NM1)の制御端子には、第2の論理レベル(low)が供給され、第1、第2のトランジスタがともにオフ状態となり、バッファ回路の出力端子は高インピーダンス状態となる。
【0022】
このとき、バッファ回路の出力端子(OUT)に接続されたフリップフロップ回路は、入力端子と出力端子が相互に接続された2つのインバータ(INV2、INV3)よりなり、バッファ回路の出力端子(OUT)が高インピーダンス状態となる直前のバッファ回路の出力端子(OUT)の論理レベルを記憶保持しており、高インピーダンス状態のバッファ回路の出力端子(OUT)は、フリップフロップの出力段のインバータ(INV3)が出力する論理レベルに設定される。すなわち、バッファ回路の入力端子(IN)に入力される入力信号が第2の論理レベル(low)から第1の論理レベル(high)へ遷移したとき、第2のトランジスタ(NM1)を一旦オンとしたのち、入力信号が第1の論理レベル(high)から第2の論理レベル(low)へ変化する前に途中で、第2のトランジスタ(NM1)をオフ状態としても、バッファ回路の出力端子(OUT)の電圧は、本来の論理レベルにまで、フリップフロップの出力段のインバータ(INV3)の出力端子を介して引き上げ又は引き下げられる。すなわち、この実施の形態においては、バッファ回路の出力端子を高インピーダンス状態に保持しても、その出力電圧が、第1の論理レベル(high:VOH)と第2の論理レベル(low:VOL)の間の中間電圧にとどまるようなことや、本来の論理レベルとは、異なった論理レベルに設定されることは回避される。
【0023】
本発明の別の実施の形態として、上記した一実施の形態のバッファ回路において、第1の電源を、低位側電源(VSS)とし、第2の電源を、高位側電源(VDD)とし、したがって、第1の電源電圧に対応する第1の論理レベルをlow、第2の電源電圧に対応する第2の論理レベルをhighに置き換えた構成としてもよい。この別の実施の形態においては、第1の電源(VSS)と第2の電源(VDD)の間に直列形態に接続された2つのトランジスタ(PM1、NM1)について、制御回路でオン及びオフが切り替え制御されるトランジスタを、トランジスタ(PM2)に入れ替え、バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号の立ち上がりから、バッファ回路の出力端子(OUT)の出力信号の立ち下がりの伝搬遅延時間tpHLが高速化される構成とされる。すなわち、この別の実施の形態では、バッファ回路の入力端子(IN)に制御端子が直接接続される第1のトランジスタは、図5のNM1とされ、制御回路から制御端子に入力される信号でオン・オフが制御される第2のトランジスタは、図5のPM1とされ、図1を参照して説明した前記した実施の形態と入れ替わっている。以下、図5を参照して、本発明の別の実施の形態について説明する。
【0024】
すなわち、第1の電源(VSS)と第2の電源(VDD)との間に直列形態に接続された第1、及び第2のトランジスタ(NM1、PM1)を備え、第1のトランジスタと第2のトランジスタの出力の接続ノードを、バッファ回路の出力端子(OUT)としており、第1のトランジスタ(NM1)はバッファ回路の入力端子(IN)に、その制御端子が接続されている。第1のトランジスタ(NM1)は、その制御端子に入力される信号電圧(VIN)と第1の電源電圧(VSS)との差電圧VIN−VSSが、第1のトランジスタ(NM1)のしきい値(Vtn)を超える場合にオンして、バッファ回路の出力端子(OUT)を、第1の電源電圧(VSS)側に遷移させる。そして、第1のトランジスタ(NM1)がオフ状態からオンへ切り替わる時点では、第2のトランジスタ(PM1)はオフ状態に保たれているように制御する制御回路を有することは、本発明の別の実施の形態においてもその主たる特徴の1つをなしている。
【0025】
この制御回路は、バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号を受け、第2のトランジスタ(PM1)の制御端子へ供給される信号を出力する制御回路であって、入力信号が、第2の電源電圧(VDD)に対応する第2の論理レベル(high)のとき、第2のトランジスタ(PM1)をオフ状態とする信号を第2のトランジスタ(PM1)の制御端子へ供給し、入力信号が、第1の電源電圧(VSS)に対応する第1の論理レベル(low)のとき、第2のトランジスタ(PM1)をオン状態として、バッファ回路の出力端子(OUT)の電圧を、第2の電源電圧(VDD)側に遷移させた後、第2のトランジスタ(PM1)をオフさせるように、第2のトランジスタ(PM1)の制御端子に供給する信号を設定する。
【0026】
かかる構成の本発明の別の実施の形態においては、バッファ回路の入力端子(IN)に入力される入力信号が第1の論理レベル(low)から第2の論理レベル(high)へ遷移し、第1のトランジスタ(NM1)がオフからオンへ切り替わる時点では、第2のトランジスタ(PM1)は、オフ状態に保たれており、第1のトランジスタ(NM1)がオンする時点でも電源(VDD)から電源(VSS)への貫通電流は全く流れず、オン状態の第1のトランジスタ(NM1)を介して出力端子(OUT)が放電されるため、入力信号の立ち下がり(highレベルへの遷移)から、バッファ回路の出力信号の立ち下がり(lowレベルへの遷移)までの伝搬遅延時間tpHLを短縮している。
【0027】
また、この別の実施の形態において、入力端子側からみた入力負荷として、第1のトランジスタ(NM1)の制御端子の入力負荷(ゲート容量負荷)しか見えないため、バッファ回路の入力端子(IN)の入力信号の立ち下がり時間も短縮され、バッファ回路の伝搬遅延時間tpHLの高速化に貢献する。この実施の形態において、第2のトランジスタ(PM1)は、バッファ回路の入力端子(IN)からの入力信号が、第2の論理レベル(high)から第1の論理レベル(low)に遷移した時点でオンする。バッファ回路の入力端子(IN)からの入力信号が第2の論理レベル(high)のとき、第1のトランジスタ(NM1)はオン状態であり、入力信号が第2の論理レベル(high)から第1の論理レベル(low)へ遷移したとき、第2のトランジスタ(PM1)のオン、オフを制御する制御回路の遅延時間分遅れて、第2のトランジスタ(PM1)の制御信号に、第1の論理レベル(low)が供給され、第2のトランジスタ(PM1)がオンする。このとき、バッファ回路の入力端子(IN)からは、第1の論理レベル(low)が第1のトランジスタ(NM1)の制御端子に供給されており、第1のトランジスタ(NM1)はオフ状態とされており、よって、第2のトランジスタ(PM1)がオフからオンへの遷移時に、電源(VDD)から電源(VSS)への貫通電流は流れず、消費電力を低減している。
【0028】
この別の実施の形態において、バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号の第2の論理レベル(high)から第1の論理レベル(low)への遷移に対して、制御回路の遅延時間分遅れて、第2のトランジスタ(PM1)がオンし、バッファ回路の出力端子(OUT)の信号が第1の論理レベル(low)から第2の論理レベル(high)へ遷移する。入力信号が第2の論理レベル(high)から第1の論理レベル(low)へ遷移したとき、第1のトランジスタ(NM1)はオフ、第2のトランジスタ(PM1)はオンとされ、出力端子(OUT)は、第1の論理レベルから第2の論理レベルとされる。その後、入力信号が第1の論理レベル(low)から第2の論理レベル(high)へ遷移する前に、第2のトランジスタ(PM1)の制御端子には、制御回路から、第2の論理レベル(high)が供給され、第1、第2のトランジスタ(NM1、PM1)がともにオフ状態となり、バッファ回路の出力端子は高インピーダンス状態となる。このとき、バッファ回路の出力端子に接続されたフリップフロップ回路(入力端子と出力端子が相互に接続されているインバータINV2、INV3)は、バッファ回路の出力端子が高インピーダンス状態となる直前のバッファ回路の出力端子の論理レベルを保持出力しており、高インピーダンス状態のバッファ回路の出力端子は、フリップフロップの出力(インバータINV3の出力)により、バッファ回路が、本来出力すべき論理レベルに対応した電圧に設定される。
【0029】
本発明の別の実施の形態において、制御回路は、バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有するインバータ(INV1)を備え、フリップフロップ回路を構成するインバータ(INV2)の出力と、インバータ(INV1)の出力と、インバータ(INV2)の出力と、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号又はその反転信号を、3つの入力端子からそれぞれ入力し、前記選択制御信号が、前記バッファ回路の活性化を指示する値とされており、前記3つの入力端子から入力される信号がともに、前記第2の論理レベルのときに、前記第2のトランジスタ(NM1)をオン状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力し、前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示しているときには、他の2つの入力信号の値によらず、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路(NOR3)と、を備えている。かかる構成の本発明によれば、highレベル出力の高速性を維持しながら、クロックの供給・停止を制御することができる。なお、本発明において、上記した各実施の形態のバッファ回路を組合せた構成としてもよいことは勿論である。
【0030】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施例のバッファ回路の構成を示す図である。図1を参照すると、この実施例のバッファ回路は、CMOSプロセスで構成されており、入力端子INに供給される入力信号を受け、該入力信号を反転した信号を出力端子OUTから出力する反転バッファ回路であり、高位側電源VDDにソースが接続されたPチャネルMOSトランジスタ(「PMOSトランジスタ」という)PM1と、ソースが低位側電源VSSに接続されたNチャネルMOSトランジスタ(「NMOSトランジスタ」という)NM1を備え、PMOSトランジスタPM1のドレインとNMOSトランジスタNM1のドレインの接続ノードを、バッファ回路の出力端子OUTとしている。
【0031】
PMOSトランジスタPM1は、バッファ回路の入力端子INにゲートが接続されており、入力端子INに供給される入力信号がhigh(高)レベルのときオフ状態とされ、入力信号電圧が下がり、電源電圧VDDからしきい値電圧の絶対値|Vtp|を差し引いた値、VDD−|Vtp|以下になったときオンして、出力端子OUTを電源VDDから充電して、電源電圧VDD側に遷移させる。
すなわち、出力信号がlowレベルからhighレベルに立ち上がる。
【0032】
バッファ回路の入力端子INと、NMOSトランジスタNM1のゲートの間には、インバータINV1と、インバータINV1の出力を一の入力端子から入力する否定論理和回路NOR1とが挿入されており、これらは、NMOSトランジスタNM1のゲートに供給する信号を生成して出力する制御回路を構成している。
【0033】
この制御回路は、入力端子INの入力信号がlow(低)レベルのとき、NMOSトランジスタNM1をオフ状態とし、入力信号がhighレベルに遷移した場合、NMOSトランジスタNM1をオン状態として、出力端子OUTの電荷をVSS側に放電して、出力端子OUTの電圧を電源電圧VSS側に遷移させ、その後、入力信号がhighレベルからlowレベルへ立ち下がり遷移する前の時点で、NMOSトランジスタNM1のゲートをlowレベルに設定することで、入力信号がhighからlowへ遷移し、PMOSトランジスタPM1がオフ状態からオンへ切り替わる時点では、NMOSトランジスタNM1はオフ状態に保たれる。
【0034】
これにより、本実施例では、入力信号の立ち下がり遷移により、PMOSトランジスタPM1がオフ状態からオン状態に切り替わるとき、電源VDDから電源VSS側への貫通電流は流れない。
【0035】
図1を参照すると、PMOSトランジスタPM1のドレインとNMOSトランジスタNM1のドレインの接続点は、バッファ回路の出力端子OUTに接続されるとともに、インバータINV2の入力端子とインバータINV3の出力端子とに接続されており、インバータINV2の出力端子はインバータINV3の入力端子に接続されており、インバータINV2とINV3はフリップフロップをなしており、バッファ回路の出力端子OUTの論理値を記憶保持する。
【0036】
そして、入力端子INに入力端子が接続されているインバータINV1の出力端子と、インバータINV2の出力端子は2入力の否定論理和回路NOR1の入力端子に接続されており、否定論理和回路NOR1の出力端子がNMOSトランジスタNM1のゲートに接続されている。
【0037】
図2は、本発明の第1の実施例の動作を説明するための波形図である。図2を参照すると、入力端子INの入力信号電圧VINが、VDD−|Vtp|(ただし、VtpはPMOSトランジスタPM1のしきい値電圧)以下となった時点(t0)で、出力端子OUTの出力信号電圧VOUTは立ち上がる。
【0038】
これに対して、電源VDDとVSS間に直列に接続され、入力信号をゲートに共通に入力し、ドレイン同士の接続点が出力端子に接続されるPMOSトランジスタとNMOSトランジスタからなるCMOSインバータ(比較例)においては、入力信号電圧VINがVDD−|Vtp|以下に遷移すると、PMOSトランジスタはオンするが、その際、NMOSトランジスタもオンしており、電源VDDから、オン状態のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタを通して、電源VSSヘの貫通電流が流れる。NMOSトランジスタは、入力信号電圧がVtn(ただし、VnはNMOSトランジスタのしきい値電圧)を下まわると、オフし、貫通電流は、入力信号電圧が、VDD−|Vtp|とVtnの間にある期間、電源VDDからVSSヘ貫通電流が流れる。すなわち、CMOSインバータへの入力信号がhighからlowへ遷移した際に、その立ち上がり開始時間は、図2に破線(比較例)で示すように、本発明の実施例よりも遅れる。
【0039】
このように、本発明は、入力信号のhighからlowへの遷移から出力信号のlowからhighへの伝搬遅延時間tpLHを、CMOSインバータよりも高速化している。
【0040】
CMOSインバータにおいては、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのゲートの負荷容量の並列容量を駆動することが必要とされている。これに対して、本発明においては、入力端子INからみえるゲート負荷としては、バッファ回路のPMOSトランジスタのゲートの容量だけである。すなわち、インバータINV1は、NOR1へ入力する信号を作成するためのものでよく、PMOSトランジスタPM1、NMOSトランジスタNM1のようにクロック配線等の負荷を駆動するものでないため、インバータINV1の素子のサイズは、PMOSトランジスタPM1と比べて小さくてすみ、このため、入力端子INからみえるゲート負荷としては、バッファ回路のPMOSトランジスタのゲートの容量が見えるだけであり、入力信号の遷移の高速化に貢献している。
【0041】
図3は、本発明の第1の実施例におけるバッファ回路の入力端子(IN)への入力信号と出力端子(OUT)からの出力信号の一例を模式的に示すタイミング図である。図3に示すように、本実施例において、バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号の立ち下がりから、バッファ回路の出力端子(OUT)の出力信号の立ち上がりまでの伝搬遅延時間tpLHは、通常のCMOSインバータよりも短縮されている。本実施例においては、入力信号の立ち上がり出力信号の立ち下がりまでの伝搬遅延時間tpHLは、例えば図1のインバータINV1、否定論理和回路NOR1の遅延時間分、通常のCMOSインバータよりも遅れている。
【0042】
図4は、図1に示した本発明の第1の実施例のバッファ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図4において、INは図1の入力端子、AはPMOSトランジスタPM1のゲート、BはインバータINV1の出力(NOR1の第1入力)、CはNMOSトランジスタNM1のゲート、DはPMOSトランジスタPM1のドレインとNMOSトランジスタNM1のドレインの接続点、EはインバータINV2の出力(NOR1の第2入力)のノードの信号波形である。
【0043】
入力信号INの立ち上がり時(図4のタイミングT)、ノードBはインバータINV1の遅延時間分遅延してlowレベルに立ち下がり、このとき、ノードDはhighレベル、ノードEはlowレベルであるため、否定論理和回路NOR1の出力であるノードCは、lowレベルからhighレベルに遷移する。ノードCの立ち上がりを受けて、ノードCの電圧をゲート電圧として入力するNMOSトランジスタNM1は、オフ状態からオンに切り替わり、ノードDの電荷をVSS側に放電し、ノードDはlowレベルに遷移する。NMOSトランジスタNM1はオフ状態からオンに切り替わるときに、PMOSトランジスタPM1のゲート(ノードA)にはhighレベルが印加されており、PMOSトランジスタPM1はオフ状態とされており、電源VDDから電源VSSヘの貫通電流は流れない。
【0044】
ノードDがlowレベルに遷移すると、インバータINV2の出力ノードであるノードEはhighレベルに遷移し、これを受けて否定論理和回路NOR1の出力であるノードCはlowレベルとなる。
【0045】
ノードCがlowレベルに遷移すると、ノードCの電圧をゲート電圧として入力するNMOSトランジスタNM1はオフする。なお、この間も入力信号はhighレベルとされており、PMOSトランジスタPM1はオフ状態とされる。PMOSトランジスタPM1は、入力信号INがhighからlowレベルへ遷移するまでオフ状態とされ、図4のToffで示す期間(ノードCの立ち下がりから入力信号INの立ち下がりまでの期間)、バッファ回路の出力端子OUTは、高インピーダンス状態とされる。
【0046】
インバータINV2とINV3からなるフリップフロップは、ノードDの論理値(高インピーダンス状態となる前の論理値)を記憶保持し、バッファ回路の出力端子OUTが高インピーダンス状態の期間(Toff)の間、その出力端子がlowレベルとされるインバータINV3は、バッファ回路の出力端子OUTを放電して、バッファ回路の出力端子OUTをlowレベルとするように作用する。インバータINV3はCMOSインバータよりなり、好ましくは、そのNMOSトランジスタのサイズは、バッファ回路を構成するNMOSトランジスタNM1と比べて小とされる。バッファ回路のPMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1がともにオフとなる期間(Toff)に、出力端子(OUT)の出力信号電圧がlowレベル(VOL以下、あるいはその近辺)であるが、いまだ電源電圧VSSに達していない場合、lowレベルを出力しているインバータINV3は、出力端子(OUT)の出力信号電圧を電源電圧VSS側に立ち下げる。
【0047】
図4のタイミングTで入力信号INが立ち下がると、図2等を参照して説明したように、オフ状態からオンへの切り替えが行われるPMOSトランジスタPM1により、電源VDDから出力端子OUT(ノードD)の充電が開始され、ただちに、出力端子OUT(ノードD)のhighレベルへの立ち上がり遷移が開始される。このときノードEは、lowレベルに変化し、ノードBはhighレベルとされ、否定論理積回路NOR1の出力であるノードCは、そのままlowレベルとされる。すなわち、NMOSトランジスタNM1はオフ状態とされる。
【0048】
なお、図4では、タイミングTとTの間において、バッファ回路の入力端子(IN)に入力されるクロック信号のhighレベルからlowレベルへの立ち下がりの遷移タイミングをTで表し、簡単のため、バッファ回路の入力端子(IN)に入力されるクロック信号のデューティ比を1:1(50%)としているが、この実施例において、クロック信号のデューティ比は1:1でなくてもよいことは勿論である。図4では、タイミングTからTの期間が1クロックサイクル(tCK)となる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図5は、本発明の第2の実施例の構成を示す図である。図5を参照すると、この実施例は、前記実施例とゲートに入力する信号が制御されるトランジスタの極性を入れ替えたものである。この実施例において、NMOSトランジスタNM1のゲートには、入力端子INの入力信号がそのまま入力され、PMOSトランジスタPM1のゲートには、インバータINV1、否定論理積回路NAND1よりなる制御回路の出力信号が入力される構成とされている。前記実施例では、入力信号の立ち下がりに対するバッファ回路の出力信号の立ち上がりの伝搬遅延時間を短縮させていたが、この実施例では、図6に示すように、入力信号の立上がりに対するバッファ回路の出力信号の立ち下がりの伝搬遅延時間tpHLを短縮させている。
【0050】
より詳細には、図5を参照すると、この実施例のバッファ回路は、高位側電源VDDにソースが接続されたPMOSトランジスタPM1と、ソースが低位側電源VSSに接続されたNMOSトランジスタNM1を備え、PMOSトランジスタPM1のドレインとNMOSトランジスタNM1のドレインの接続ノードを、バッファ回路の出力端子OUTとし、NMOSトランジスタNM1は、前記バッファ回路の入力端子INにゲートが接続されており、入力信号がlowレベルのときオン状態とされ、入力信号電圧が上昇し、NMOSトランジスタNM1のしきい値電圧Vtnを超えたときオンして、バッファ回路の出力端子OUTを放電して、電源電圧VSS側に遷移させる。
【0051】
バッファ回路の入力端子INと、PMOSトランジスタPM1のゲートの間には、インバータINV1と、否定論理積回路NAND1とからなる回路が挿入されており、PMOSトランジスタPM1のゲートに供給される信号のタイミングを制御する制御回路を構成している。
【0052】
この制御回路は、入力端子INの入力信号がhighレベルのとき、PMOSトランジスタPM1をオフ状態とし、入力信号がlowレベルに遷移した場合、PMOSトランジスタPM1をオン状態として出力端子OUTをVDD側に充電してhighレベルとし、その後、PMOSトランジスタPM1のゲートをhighレベルに設定することで、入力信号がlowからhighへ遷移し、NMOSトランジスタNM1がオフからオンへ切り替わる時点では、PMOSトランジスタPM1はオフ状態に保たれる。これにより、NMOSトランジスタNM1がオン状態となるとき、電源VDDから、PMOSトランジスタPM1、NMOSトランジスタNM1を介して電源VSS側に流れ込む貫通電流は流れない。
【0053】
図5を参照すると、PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1のドレインの接続点は、入力と出力が互いに接続されたインバータINV2、INV3よりなるフリップフロップを備え、入力端子INを入力とするインバータINV1の出力と、インバータINV2の出力端子は2入力の否定論理和回路NOR1の入力端子に接続されており、否定論理積回路NAND1の出力端子がPMOSトランジスタPM1のゲートに接続されている。
【0054】
図7は、図5に示した本発明の第2の実施例の動作を説明するための図である。図7において、INは図5の入力端子、AはPMOSトランジスタPM1のゲート、BはインバータINV1の出力(NAND1の第1入力)、CはNMOSトランジスタNM1のゲート、DはPMOSトランジスタPM1のドレインとNMOSトランジスタNM1のドレインの接続点、EはインバータINV2の出力(NAND1の第2入力)のノードの信号波形である。
【0055】
図7のタイミングTにおいて、入力信号の立ち上がり時、NMOSトランジスタNM1がオンして出力端子OUT(ノードD)をlowレベルとする。このとき、インバータINV2の出力ノードEはhighレベルとされる。
【0056】
タイミングTとTの間のタイミングTにおいて、バッファ回路の入力端子(IN)に供給される入力信号の立ち下がり時に、インバータINV1の出力がlowレベルからhighレベルとなり、否定論理積回路NAND1の2入力(ノードB、E)がともにhighレベルとなるため、否定論理積回路NAND1の出力であるノードCはlowレベルに遷移し、PMOSトランジスタPM1をオンとして、出力端子OUT(ノードD)をhighレベルとする。出力端子OUTのhighレベルへの遷移により、インバータINV2の出力であるノードEはlowレベルに遷移する。ノードBの信号電圧(highレベル)とノードEの信号電圧(lowレベル)を受けて、否定論理積回路NAND1は、その出力であるノードCをhighレベルに遷移させ、ゲートがhighレベルとされたPMOSトランジスタPM1はオフ状態となる。このとき、入力信号INはlowレベルであるため、NMOSトランジスタNM1とPMOSトランジスタPM1がともにオフとなる。
【0057】
インバータINV2とINV3よりなるフリップフロップは、ノードDの論理値(高インピーダンス状態となる前の論理レベル)を記憶保持し、バッファ回路の出力端子OUTが高インピーダンス状態の期間(Toff)の間、その出力端子がhighレベルとされるインバータINV3は、バッファ回路の出力端子OUTを充電し、highレベルとするように作用する。インバータINV3は、CMOSインバータよりなるが、そのPMOSトランジスタのサイズは、バッファ回路を構成するPMOSトランジスタPM1と比べて小とされる(電流駆動能力は小)。
【0058】
バッファ回路のPMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1がともにオフとなる期間(図7のToff)に、出力端子(OUT)の出力信号電圧(ノードDの電圧)がhighレベル(VOH以上;VOHは出力電圧HIGH)であるが、いまだ電源電圧DDに達していない場合、highレベルを出力するインバータINV3によって、出力端子(OUT)の出力信号電圧を電源電圧VDD側に立ち上げる。
【0059】
図7のタイミングTにおいて、入力信号INがhighレベルに遷移すると、NMOSトランジスタNM1がオンし、その際、PMOSトランジスタPM1はそのゲートにhighレベルが印加された状態であるため、オフ状態とされ、出力端子OUTをただちにlowレベルとする。なお、図7では、簡単のため、バッファ回路の入力端子(IN)に入力されるクロック信号のデューティ比を1:1(50%)としているが、この実施例において、クロック信号のデューティ比は1:1でなくてもよいことは勿論である。
【0060】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図8は、本発明の第3の実施例の構成を示す図である。図3に示すように、この実施例のバッファは、反転バッファ回路10Aと、反転バッファ回路10Bを縦続形態に接続したものであり、正転バッファとして機能する。
【0061】
反転バッファ回路10Aは、図1を参照して説明した第1の実施例のバッファ回路と同一の構成とされており、入力端子INの入力信号の立ち下がりから出力信号の立ち上がりの遅延時間を短縮している。反転バッファ回路10Bは、図5を参照して説明した第2の実施例のバッファ回路と同一の構成とされており、反転バッファ回路10Aの出力信号の立ち上がりから出力端子OUTの出力信号の立ち下がりまでの遅延時間を短縮している。
【0062】
かかる構成により、入力端子INの入力信号の立ち下がりから出力端子OUTの出力信号の立ち下がりまでの遅延時間を短縮している。
【0063】
この実施例の一変形例として、反転バッファ回路10Bを前段とし、反転バッファ回路10Aを反転バッファ回路10Bの後段に配置した場合、反転バッファ回路10Bで、入力端子INの入力信号の立ち上がりから出力信号の立ち下がりまでの伝搬遅延時間を短縮し、反転バッファ回路10Aで反転バッファ回路10Bの出力信号の立ち下がりから出力端子OUTの出力信号の立ち上がりまでの伝搬遅延時間を短縮している。かかる構成により、縦続接続されたバッファ回路における、入力端子INの入力信号の立ち上がりから、出力端子OUTの出力信号の立ち上がりまでの伝搬遅延時間を短縮している。
【0064】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。図9は、本発明の第4の実施例の構成を示す図である。図1、及び図5に示した実施例の構成では、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタがともにオフとなる期間Toff、バッファ回路の出力端子OUTを、出力端子OUTの直前の論理レベルであるlowレベルまたはhighレベルとするフリップフロップ(INV2、INV3)を設けることで、バッファ回路の出力端子OUTが高インピーダンス状態となったときに、出力端子OUTが、正規の論理値レベルとなるように制御されている。しかしながら、例えば、図4のタイミング図において、バッファ回路の出力端子OUTが高インピーダンス状態である期間Toffが比較的短い場合には、図1、図5等に示したインバータINV2、INV3よりなるフリップフロップを省略しても、本発明の作用効果をある程度奏することができる。すなわち、期間Toffが短時間であれば、バッファ回路の出力端子OUTが誤った論理レベルとして次の段の回路に受け渡される可能性は少ない。この場合、図9を参照すると、PMOSトランジスタPM1のゲートは入力端子INに接続されており、NMOSトランジスタNM1のゲートには、入力端子INの入力信号を入力して反転出力するインバータINV1の出力と、入力端子INの入力信号を入力して遅延させて出力する遅延回路100の出力とを入力とする否定論理和回路NOR1の出力端子が接続されている。
【0065】
この実施例において、バッファ回路の入力端子INの入力信号のhighレベルからlowレベルへの立ち下がり時における、バッファ回路の出力端子OUTの信号のlowレベルからhighレベルへの立ち上がり遷移は、図3に示したタイミング波形と同様とされる。
【0066】
図10は、本発明の第4の実施例の動作の一例を示すタイミング図である。この実施例において、入力端子INの入力信号のlowレベルからhighレベルへの立ち上がり時(T)、この入力信号の遷移を受けて、インバータINV1の出力であるノードBはlowレベルとなる。このとき、遅延回路100の出力信号はいまだlowレベルであるため(ノードEには、highレベルの信号が出力されていない)、ノードEのlowレベルを入力している否定論理和回路NOR1は、ノードBのlowレベルへの遷移を受け、その出力であるノードCをhighレベルに変化させる。ノードCがhighレベルとなると、NMOSトランジスタNM1がオンし、出力端子OUTがlowレベルに遷移する。
【0067】
入力端子INからの入力信号を入力する遅延回路100は、該入力信号の立ち上がりを時間td1分遅延させて、遅延させた信号を、遅延回路100の出力端子であるノードEに出力し、ノードEのlowレベルからhighレベルへの立ち上がりの遷移を受けて、否定論理和回路NOR1は、その出力であるノードCをhighレベルからlowレベルに変化させる。この結果、NMOSトランジスタNM1はオフする。このとき、入力端子INの信号はhighレベルであり、PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1は、ともにオフ状態となる(図10の期間Toff参照)。
【0068】
つづいて、図10のタイミングTにおいて、入力信号INがhighレベルからlowレベルに遷移し、PMOSトランジスタPM1がオン状態となり、出力端子OUTはhighレベルに遷移する。遅延回路100の遅延時間を調整することで、期間Toffを短時間とすることで、出力端子OUTが長時間高インピーダンス状態になったときに、直前の論理値に設定しておく回路は不用とされている。なお、この第4の実施例において、前記第1、第2の実施例のように、バッファ回路の出力端子OUTに、2つのインバータ(INV2、INV3)よりなるフリップフロップを接続してもよいことは勿論である。なお、図10では、タイミングTとTの間においてバッファ回路の入力端子(IN)に入力されるクロック信号のhighレベルからlowレベルへの立ち下がりの遷移タイミングをTで表し、簡単のため、バッファ回路の入力端子(IN)に入力されるクロック信号のデューティ比を1:1(50%)としているが、この実施例において、クロック信号のデューティ比は1:1でなくてもよいことは勿論である。
【0069】
図9において、遅延回路100は、例えば図11に示すような同期遅延ループ(DLL:Delay Locked Loop)で構成してもよい。すなわち、入力信号を入力して遅延して出力し、遅延時間が可変とされる遅延回路101と、遅延回路101の出力を入力し所定の遅延時間分、遅延させるディレイレプリカ103と、ディレイレプリカ103の出力と入力信号の位相を比較する位相検出回路102とを備え、位相検出回路102の検出結果に基づき、遅延回路101の遅延時間が可変に設定される。
【0070】
あるクロックサイクルの入力信号の立ち上がりエッジが遅延回路101でtd1遅延され、ディレイレプリカ103で遅延時間td2遅延され、位相検出回路102では次のサイクルの信号の立ち上がりエッジと、ディレイレプリカ103の出力信号の位相が一致するように遅延回路101の遅延時間が調整される。
【0071】
入力端子INに入力される信号(クロック)が、周期tCKのデューティ50%のクロック信号の場合、ディレイレプリカ103の遅延時間をtd2と設定している場合、遅延回路101の遅延時間td1は、td1=tCK−td2とされ、オフ期間Toffは、Toff=td2−tCK/2とされる。オフ期間Toffの典型値に基づき、ディレイレプリカの遅延時間td2を設定することで、入力端子INの立ち下がりエッジに対して、期間Toff分前倒しして、ノードCがlowレベルとし、入力端子INの立ち下がりによりPMOSトランジスタPM1がオンするとき、NMOSトランジスタNM1はオフとされる。
【0072】
なお、この実施例において、遅延回路100は、DLL回路に限定されるものでない。例えばクロック伝搬方向が互いに逆向きの第1、第2の遅延回路列を備え、クロックパルスが第1の遅延回路列を進行し、次のクロックパルスにより第1の遅延回路列を進行しているクロックパルスが転送回路を介して第2の遅延回路列に転送され、第2の遅延回路列を第1の遅延回路列と逆方向に転送する構成の同期型遅延回路で構成してもよい。
【0073】
本発明に係るバッファ回路を、クロックツリーバッファとして半導体集積回路に組み込んだ場合、例えば図12に示すような構成とされる。フリップフロップ(あるいはレジスタ)FF1乃至FF12が、クロックの立ち上がりエッジを使ってデータをサンプルする構成とされ、クロックツリーに4段のインバータが挿入される場合、INV101、INV103〜INV105は、図5に示した反転バッファで構成され、INV102、INV106〜INV117は、図1に示した反転バッファで構成される。
【0074】
次に本発明の実施例に係るバッファ回路を用いたクロックツリーバッファの性能と、従来のCMOSインバータを用いたクロックツリーバッファの性能を比較して評価した一例について説明する。図14は、比較例として、図12の2段のインバータINV101、INV102に、通常のCMOSインバータからなる反転バッファを用いた場合の過渡解析(transient analysis)のシミュレーション結果の入力波形IN1と出力波形DOUT1を示す図である。なお、図12の初段のインバータのPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの利得係数βの比βp/βnは150/75、2段目のインバータのPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの利得係数βの比βp/βnは400/200としてある。
【0075】
図12の初段のCMOSインバータINV101には、図示されないレシーバ回路(差動の反転バッファ回路)からの信号が供給されるものとし、このレシーバ回路に入力される信号(IN1)の振幅の最小値0.25V、最大値は1.25Vであり、クロック周期tCK=3ns、デューティ比は3:2であり、立ち上がり時間は0.3nsとしてある。図14に示すように、入力信号IN1の立ち上がりから、CMOSインバータINV103の出力である出力信号DOUT1(図12)の立ち下がりまでの伝搬遅延時間は0.5456ns(≒545ps)、入力信号IN1の立ち下がりから出力信号DOUT1の立ち上がりまでの伝搬遅延時間は0.5252ns(≒525ps)とされる。
【0076】
一方、図13は、図12の2段のインバータINV101、INV102として、図8に示した本発明の実施例に係るバッファ回路10Aとバッファ回路10Bを用いた場合の、過渡解析のシミュレーション結果の入力波形IN1と出力波形DOUT1を示す図である。図12のインバータINV101の入力端には、図示されないレシーバ回路(反転バッファ回路)の出力信号を受けるものとし、このレシーバ回路に入力される信号(IN1)の振幅の最小値0.25V、最大値は1.25Vであり、クロック周期tCK=3ns、デューティ比は、3:2であり、立ち上がり時間は0.3nsとしてある。なお、初段のバッファ回路10Aのβp/βn(PMOSトランジスタPM11とNMOSトランジスタNM11の利得係数βの比)は180/80、2段目のバッファ回路10Aのβp/βn(PMOSトランジスタPM12とNMOSトランジスタNM12の利得係数βの比)は100/150としてある。入力信号IN1の立ち上がりから、出力信号DOUT1(図12)の立ち下がりの伝搬遅延時間は0.4814ns(≒481ps)、入力信号IN1の立ち下がりから、出力信号DOUT1(図12)の立ち上がりの伝搬遅延時間は0.8336ns(≒833ps)とされる。
【0077】
図13において、オフ期間は0.8441ns(844.1ps)とされる(DOUT1がhighレベルの期間)。このオフ期間において、図12のバッファINV102を構成する図8のバッファ回路10Bにおいて、PMOSトランジスタPM12がオフとされ(NMOSトランジスタNM12もオフであり、バッファ回路10Bの出力が高インピーダンス状態である)、フリップフロップを構成するインバータINV15の出力により、オフ状態のバッファ回路10Bの出力端子OUTの電源電圧VDD側への引き上げが行われる。この解析結果の比較により、本実施例では、レシーバ回路への入力の立ち下りから出力(DOUT1)の立ち上がりまでの伝搬遅延時間tpLHは、481psとされ、従来のCMOSインバータで構成した場合と比べて、tpLHを12%程度短縮している。
【0078】
本発明のさらに別の実施例について説明する。図15は、本発明の第5の実施例の構成を示す図であり、図1に示した前記第1の実施例の変形例を示している。すなわち、図15を参照すると、本発明の第5の実施例のバッファ回路は、図1において、インバータINV1の出力とインバータINV2の出力を入力とする2入力否定論理和回路NOR1を、3入力否定論理和回路NOR3に置き換えて構成されている。3入力否定論理和回路NOR3の3つの入力端子には、インバータINV1の出力信号と、インバータINV2の出力信号と、バッファ回路の外部より供給される選択制御信号とがそれぞれ入力されている。これ以外の構成は、前記第1の実施例と同様である。
【0079】
本発明の第5の実施例の動作について以下に説明する。バッファ回路を非活性化するため選択制御信号がhighレベルとされると、3入力否定論理和回路NOR3の出力は、他の2つの入力信号の値によらず強制的にlowレベルとされ(他の2つの入力信号はマスクされる)、3入力否定論理和回路NOR3の出力信号をゲートに入力とするNMOSトランジスタNM1は、入力端子INに入力される信号の値のいかんによらず、オフ状態となる。このように、選択制御信号がhighレベルとなると、NMOSトランジスタNM1はオンしなくなるため、ノードDはhighレベルに固定となる。すなわち、バッファ回路の入力端子に入力されるクロック信号の出力が停止される。
【0080】
一方、本発明の第5の実施例において、バッファ回路を活性化するために選択制御信号がlowレベルとなると、図1を参照して説明した前記実施例と同様に動作する。すなわち、選択制御信号がlowレベルのとき、3入力否定論理和回路NOR3は、他の2つの入力端子の値、すなわち、インバータINV1の出力信号とインバータINV2の出力信号の値がともにlowレベルのときに(入力端子INと出力端子OUTの信号がともにhighレベルのときに)、highレベルを出力し、NMOSトランジスタNM1をオン状態とし、ノードDはlowレベルとなる。その結果、インバータINV2の出力信号はhighレベルとなり、3入力否定論理和回路NOR3はlowレベルを出力し、NMOSトランジスタNM1をオフ状態とする。入力端子INに供給される入力信号がlowレベルとなると、PMOSトランジスタPM1がオンに切り替わり、ノードDを充電する。また、このとき、インバータINV1の出力信号はhighレベルとなり、3入力否定論理和回路NOR3はそのままlowレベルを出力し、NMOSトランジスタNM1はオフ状態とされる。このように、NMOSトランジスタNM1がオフの状態で、PMOSトランジスタPM1がオンに切り替わるため、高位側電源VDDから低位側電源VSSへの貫通電流が流れず、消費電力を低減し、出力端子を高速に充電する。このように、本発明の第5の実施例では、highレベル出力の高速性を維持しながら、クロックの供給を必要に応じて停止することができ、スタンバイモード等のパワーセーブ機能を有する半導体装置等に適用して好適とされる。
【0081】
図16は、本発明の第6の実施例の構成を示す図である。本発明の第6の実施例は、図5を参照して説明した前記第2の実施例の変形例である。すなわち、図16を参照すると、本発明の第6の実施例においては、図5の2入力否定論理積回路NAND1を、3入力否定論理積回路NAND3に置き換えて構成したものである。3入力否定論理積回路NAND3の3つの入力端子には、インバータINV1の出力信号と、インバータINV2の出力信号と、図15の選択制御信号の反転信号とがそれぞれ入力される。これ以外の構成は、前記第2の実施例と同様である。なお、図16に示す例では、選択制御信号を図15に示したものと共通としているため、3入力否定論理積回路NAND3には、選択制御信号の反転信号が入力されている。しかしながら、この選択制御信号の論理の設定は任意であり、図16において、図15に示した例と相違して、バッファ回路を活性化、非活性化させるための選択制御信号の論理レベルを、それぞれhighレベル、lowレベルとした場合には、選択制御信号がそのまま3入力否定論理積回路NAND3に入力される。
【0082】
本発明の第6の実施例の動作について以下に説明する。バッファ回路を非活性化するために、選択制御信号がhighレベルとされると、3入力否定論理積回路NAND3に入力される選択制御信号の反転信号はlowレベルとされ、3入力否定論理積回路NAND3はhighレベルを出力し、PMOSトランジスタPM1をオフ状態とする。PMOSトランジスタPM1がオンしなくなるため、ノードDはlowレベル固定となる。すなわち、バッファ回路の入力端子に入力されるクロック信号の出力が停止される。
【0083】
一方、バッファ回路を活性化するために、選択制御信号をlowレベルとすると、図5を参照して説明した前記実施例と同様に動作する。すなわち、選択制御信号がlowレベルのとき、その反転信号を入力とする3入力否定論理積回路NAND3は、他の2つの入力端子の値、すなわち、インバータINV1の出力信号とインバータINV2の出力信号の値がともにhighレベルのときに(入力端子INと出力端子OUTの信号がともにlowレベルのときに)、lowレベルを出力し、PMOSトランジスタPMをオン状態とし、ノードDはhighレベルとなる。その結果、インバータINV2の出力信号はlowレベルとなり、3入力否定論理積回路NAND3はhighレベルを出力し、PMOSトランジスタPM1をオフ状態とする。入力端子INに供給される入力信号がhighレベルとなると、NMOSトランジスタNM1がオンに切り替わり、ノードDを放電する。また、このとき、インバータINV1の出力信号はlowレベルとなり、3入力否定論理積回路NAND3はそのままhighレベルを出力し、PMOSトランジスタPM1はオフ状態とされる。このように、PMOSトランジスタPM1がオフの状態で、NMOSトランジスタNM1がオフからオンに切り替わるため、高位側電源VDDから低位側電源VSSへの貫通電流が流れず、消費電力を低減し、出力端子を高速に放電する。このように、この実施例においては、lowレベル出力の高速性を維持しながら、クロックの供給を必要に応じて停止することができ、スタンバイモード等のパワーセーブ機能を有する半導体装置等に適用して好適とされる。なお、図15と図16に示した、本発明の第5及び第6の実施例の構成のNOR3,NAND3のいずれか一方又は双方を、図8のバッファ回路10A、10Bのいずれか一方又は双方に適用してもよいことは勿論である。また、図9に示した2入力否定論理和回路NOR1を、選択制御信号をさらに入力する3入力否定論理和回路で置き換えた構成としてもよいことは勿論である。
【0084】
以上、本発明を上記各実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例の構成に限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバッファ回路によれば、信号の伝搬遅延時間を短縮している。かかる本発明に係るバッファ回路によれば、クロック経路に遅延調整用のバッファを挿入した場合に、遅延調整用のバッファがクロック供給先へのタイミング余裕に与える影響を緩和しており、半導体集積回路に搭載されるバッファツリー等に用いて好適とされる。さらに、本発明に係るバッファ回路によれば、信号の遅延時間の短縮を維持しながら、活性化/非活性化を制御する制御信号に基づき、信号の伝搬、停止を制御することができる、という効果を奏するものであり、パワーセーブ機能等を備えた高速半導体装置のバッファツリー回路に適用して好適とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例の入出力動作を説明するための波形図である。
【図3】本発明の第1の実施例の概要を説明するため入力信号と出力信号のタイミング図である。
【図4】本発明の第1の実施例の動作の一例を説明するためのタイミング図である。
【図5】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の動作の概要を説明するための入力信号と出力信号のタイミング図である。
【図7】本発明の第2の実施例の動作の一例を説明するためのタイミング図である。
【図8】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例の動作の一例を説明するためのタイミング図である。
【図11】本発明の第4の実施例の遅延回路の構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施例のバッファ回路が適用されるクロックツリーの構成を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施例を用いたクロックツリーバッファの過渡解析のシミュレーション結果の一例を示す図である。
【図14】比較例としてCMOSインバータを用いたクロックツリーバッファの過渡解析のシミュレーション結果の一例を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施例の構成を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
10A、10B バッファ回路
100 遅延回路
101 可変遅延回路
102 位相検出回路
103 遅延(ディレイ)レプリカ

Claims (22)

  1. 入力端子から入力する入力信号と出力信号を出力する出力端子を有するバッファ回路において、
    互いに異なる電源電圧の第1の電源と第2の電源との間に直列形態に接続され、制御端子にそれぞれ供給される信号に基づきオン及びオフが制御される第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの接続ノードが、前記バッファ回路の出力端子に接続されており、
    前記第1のトランジスタは、その制御端子が、前記バッファ回路の入力端子に接続されており、
    前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子を少なくとも備え、前記第2のトランジスタの制御端子へ供給される信号を出力端子より出力する制御回路であって、
    前記入力信号が前記第2の電源電圧に対応する第2の論理レベルのとき前記第2のトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が前記第2の論理レベルから、前記第1の電源電圧に対応する第1の論理レベルに切り替わると、前記第2のトランジスタをオン状態として、前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧を前記第2の電源電圧側に遷移させ、その後、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移する前に、前記第2のトランジスタをオフ状態に設定し、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移して、前記第1のトランジスタがオフ状態からオンへ切り替わるときには、前記第2のトランジスタがオフ状態に保たれているように制御する制御回路を備えている、ことを特徴とするバッファ回路。
  2. 前記第1のトランジスタの前記制御端子に入力される前記入力信号が、前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移するとき、前記第1のトランジスタの前記制御端子に入力される信号電圧と前記第1の電源電圧との差電圧の大きさが前記第1のトランジスタのしきい値電圧の大きさを超えた場合に、前記第1のトランジスタがオンし、その際、前記第2のトランジスタはオフ状態に保持されており、前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧の前記第1の電源電圧側への遷移が開始される、ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  3. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号と、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号との論理演算結果に基づき前記第2のトランジスタの制御端子に供給される信号を生成する論理回路を備え、
    前記論理回路は、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルであり、且つ、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号が前記第1の論理レベルであるときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を生成して前記第2のトランジスタの制御端子に供給し、
    前記第2のトランジスタがオンし、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号が前記第2の論理レベルとなったときに、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を生成して前記第2のトランジスタの制御端子に供給する回路構成とされている、ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  4. 前記バッファ回路の出力端子に、入力端子が接続され、前記バッファ回路の出力信号の論理レベルを記憶保持し、出力端子から記憶保持している信号を出力するフリップフロップ回路を備え、
    前記フリップフロップ回路の出力端子は、前記バッファ回路の出力端子に接続されている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のバッファ回路。
  5. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有するインバータと、
    前記フリップフロップ回路に記憶保持されている、前記バッファ回路の出力端子の出力信号の論理レベルを反転した信号と、前記インバータからの出力信号とを2つの入力端子からそれぞれ入力し、前記2つの入力端子から入力される信号が、ともに、前記第2の論理レベルのときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項4記載のバッファ回路。
  6. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号を受けとる入力端子と、入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有するインバータと、
    前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号を受け取り、前記入力信号を遅延させた信号を出力する遅延回路と、
    前記インバータからの出力信号と、前記遅延回路からの出力信号とを2つの入力端子から入力し、前記2つの入力端子から入力される信号がともに前記第2の論理レベルのときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備え、
    前記遅延回路から出力される信号は、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移するタイミングに先んじて、前記第2の論理レベルから前記第1の論理レベルに遷移し、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移するときに、前記第2のトランジスタはオフ状態に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  7. 前記遅延回路が、遅延ロックループ(DLL)回路よりなる、ことを特徴とする請求項6記載のバッファ回路。
  8. 入力端子に入力された入力信号を反転して出力端子から出力する第1のバッファ回路であって、
    互いに異なる電源電圧の第1の電源と第2の電源との間に直列形態に接続され、制御端子にそれぞれ供給される信号に基づきオン及びオフが制御される第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの接続ノードが、前記第1のバッファ回路の出力端子に接続されており、
    前記第1のトランジスタは、その制御端子が、前記バッファ回路の入力端子に接続されており、
    前記第1のバッファ回路の入力端子に供給される入力信号を入力する入力端子を少なくとも備え、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子へ供給される信号を出力する第1の制御回路であって、
    前記入力信号が、前記第2の電源電圧に対応する第2の論理レベルのとき前記第2のトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が前記第2の論理レベルから、前記第1の電源電圧に対応する第1の論理レベルに切り替わると、前記第2のトランジスタをオン状態として前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧を、前記第2の電源電圧側に遷移させ、その後、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移する前に、前記第2のトランジスタをオフ状態に設定し、前記入力信号が前記第1の論理レベルから第2の論理レベルへ遷移して前記第1のトランジスタがオフ状態からオンへ切り替わるときには、前記第2のトランジスタがオフ状態に保たれているように制御する第1の制御回路を備えてなる第1のバッファ回路と、
    前記第1のバッファ回路の出力端子に入力端子が接続され、前記入力端子に入力された信号を反転して出力端子から出力する第2のバッファ回路であって、
    前記第1の電源と前記第2の電源との間に直列形態に接続され、制御端子にそれぞれ供給される信号に基づきオン及びオフが制御される第3のトランジスタと第4のトランジスタとを備え、
    前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタとの接続ノードが、前記第2のバッファ回路の出力端子に接続されており、
    前記第3のトランジスタは、その制御端子が、前記第2のバッファ回路の入力端子に接続されており、
    前記第2のバッファ回路の入力端子に供給される、前記第1のバッファ回路の出力信号を入力する入力端子を少なくとも備え、出力端子から前記第4のトランジスタの制御端子へ供給される信号を出力する第2の制御回路であって、
    前記第1のバッファ回路の出力信号が前記第1の論理レベルのとき、前記第4のトランジスタをオフ状態とし、
    前記第1のバッファ回路の出力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルに切り替わると、前記第4のトランジスタをオン状態として、前記第2のバッファ回路の出力端子の出力信号電圧を、前記第1の電源電圧側に遷移させ、その後、前記第1のバッファ回路の出力信号が前記第2の論理レベルから前記第1の論理レベルへ遷移する前に、前記第4のトランジスタをオフ状態に設定し、前記第1のバッファ回路の出力信号が前記第2の論理レベルから前記第1の論理レベルへ遷移して、前記第3のトランジスタがオフ状態からオンへ切り替わるときには、前記第4のトランジスタがオフ状態に保たれているように制御する第2の制御回路を備えてなる第2のバッファ回路と、
    を含む、ことを特徴とするバッファ回路。
  9. 高位側電源と低位側電源との間に直列形態に接続されている、互いに逆導電型の第1、及び第2のMOSトランジスタを備え、
    前記第1のMOSトランジスタのドレインと前記第2のMOSトランジスタのドレインの接続ノードがバッファ回路の出力端子に接続されており、
    前記第1のMOSトランジスタは、前記バッファ回路の入力端子に、ゲートが接続されており、
    前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号を受け、前記第2のMOSトランジスタのゲートへ供給される信号を出力する制御回路であって、
    前記入力信号が、前記低位側電源電圧に対応する第2の論理レベルのとき、前記第2のMOSトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が、前記高位側電源電圧に対応する第1の論理レベルのとき、前記第2のMOSトランジスタをオン状態として前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧を、前記低位側電源電圧側へ遷移させ、その後、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移する前に、前記第2のMOSトランジスタのゲートへ供給される信号を前記第2の論理レベルに設定することで前記第2のMOSトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移して前記第1のMOSトランジスタがオフからオンへ遷移するときに、前記第2のMOSトランジスタはオフ状態に保たれているように制御する制御回路を備えている、ことを特徴とするバッファ回路。
  10. 高位側電源と低位側電源との間に直列形態に接続されている、互いに逆導電型の第1、及び第2のMOSトランジスタを備え、
    前記第1のMOSトランジスタのドレインと前記第2のMOSトランジスタのドレインの接続ノードがバッファ回路の出力端子に接続されており、
    前記第1のMOSトランジスタは、前記バッファ回路の入力端子に、ゲートが接続されており、
    前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号を受け、前記第2のMOSトランジスタのゲートへ供給される信号を出力する制御回路であって、
    前記入力信号が、前記高位側電源電圧に対応する第2の論理レベルのとき、前記第2のMOSトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が、前記低位側電源電圧に対応する第1の論理レベルのとき、前記第2のMOSトランジスタをオン状態として、前記バッファ回路の出力端子の出力信号電圧を前記高位側電源電圧側へ遷移させ、その後、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移する前に、前記第2のMOSトランジスタのゲートへ供給される信号を前記第2の論理レベルに設定することで前記第2のMOSトランジスタをオフ状態とし、前記入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移して前記第1のMOSトランジスタがオフからオンへ遷移するときに、前記第2のMOSトランジスタはオフ状態に保たれているように制御する制御回路を備えている、ことを特徴とするバッファ回路。
  11. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有する第1のインバータを備え、さらに、
    前記第1のインバータからの出力信号と、前記バッファ回路の出力端子の出力信号の反転信号とを2つの入力端子からそれぞれ入力し、前記2つの入力端子から入力される信号がともに、第2の論理レベルのときに、前記第2のMOSトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を、前記第2のMOSトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項9又は10記載のバッファ回路。
  12. 前記バッファ回路の出力端子に入力端子が接続されている第2のインバータと、
    前記第2のインバータの出力端子に入力端子が接続されている第3のインバータと、を有し、前記第3のインバータの出力端子が前記バッファ回路の出力端子に接続されているフリップフロップを備え、
    前記制御回路の前記論理回路が、前記第1のインバータの出力信号と前記第2のインバータの出力信号とを前記2つの入力端子よりそれぞれ入力する、ことを特徴とする請求項9又は10記載のバッファ回路。
  13. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有する第1のインバータと、
    前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を遅延させて出力する遅延回路と、
    前記第1のインバータからの出力信号と、前記遅延回路の出力信号とを2つの入力端子からそれぞれ入力し、前記2つの入力端子から入力される信号がともに、第2の論理レベルのときに、前記第2のMOSトランジスタをオンとする論理レベルの信号を、前記第2のMOSトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項9又は10記載のバッファ回路。
  14. 前記制御回路が、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号を入力する入力端子をさらに有し、入力された前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示する値のとき、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を出力する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  15. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号と、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号と、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号又はその反転信号とを入力し、前記入力した信号の論理演算結果に基づき前記第2のトランジスタの制御端子に供給される信号を生成する論理回路を備え、
    前記論理回路は、前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示しているときには、前記論理回路に入力される他の2つの信号の値によらず、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力し、
    前記選択制御信号が前記バッファ回路の活性化を指示しているときには、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルであり、且つ、前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号が前記第1の論理レベルであるときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を生成して前記第2のトランジスタの制御端子に供給し、前記第2のトランジスタがオンし前記バッファ回路の出力端子から出力される出力信号が前記第2の論理レベルとなったときに、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を生成して前記第2のトランジスタの制御端子に供給する回路構成とされている、ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  16. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有するインバータと、
    前記フリップフロップ回路に記憶保持されている、前記バッファ回路の出力端子の出力信号の論理レベルを反転した信号と、前記インバータからの出力信号と、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号又はその反転信号を、それぞれ第1乃至第3の入力端子から入力し、
    前記第3の入力端子から入力される前記選択制御信号が、前記バッファ回路の活性化を指示する値とされており、前記第1乃び第2の入力端子から入力される信号がともに、前記第2の論理レベルのときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力し、
    前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示しているときには、他の2つの入力信号の値によらず、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項4記載のバッファ回路。
  17. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号を受けとる入力端子と、入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有するインバータと、
    前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号を受け取り、前記入力信号を遅延させた信号を出力する遅延回路と、
    前記インバータからの出力信号と、前記遅延回路からの出力信号と、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号又はその反転信号を、それぞれ第1乃至第3の入力端子から入力し、
    前記第3の入力端子から入力される前記選択制御信号が、前記バッファ回路の活性化を指示する値とされており、前記第1及び第2の入力端子から入力される信号がともに前記第2の論理レベルのときに、前記第2のトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力し、前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示しているときには、前記第1及び第2の入力端子より入力される信号の値によらず、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を、出力端子から前記第2のトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備え、
    前記バッファ回路が活性化されている場合、前記遅延回路から出力される信号は、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移するタイミングに先んじて、前記第2の論理レベルから前記第1の論理レベルに遷移し、前記バッファ回路の入力端子に入力される入力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルへ遷移するときに、前記第2のトランジスタはオフ状態に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  18. 前記第1の制御回路が、前記第1のバッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号を入力する入力端子をさらに有し、前記選択制御信号が前記第1のバッファ回路の非活性化を指示する値のとき、前記第2のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を出力する手段を備え、
    前記第2の制御回路が、前記第2のバッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号を入力する入力端子をさらに有し、前記選択制御信号が前記第2のバッファ回路の非活性化を指示する値のとき、前記第4のトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を出力する手段を備えている、ことを特徴とする請求項8記載のバッファ回路。
  19. 前記制御回路が、前記バッファ回路の入力端子に供給される入力信号を受け取る入力端子と、前記入力信号を反転した信号を出力する出力端子を有する第1のインバータを備え、さらに、
    前記第1のインバータからの出力信号と、前記バッファ回路の出力端子の出力信号の反転信号と、前記バッファ回路の活性化と非活性化を制御する選択制御信号又はその反転信号を、それぞれ第1乃至第3の入力端子から入力し、
    前記第3の入力端子から入力された前記選択制御信号が、前記バッファ回路の活性化を指示しており、前記第1及び第2の入力端子から入力される信号がともに第2の論理レベルのときに、前記第2のMOSトランジスタをオン状態とする論理レベルの信号を、前記第2のMOSトランジスタの制御端子に出力し、
    前記第3の入力端子から入力された前記選択制御信号が前記バッファ回路の非活性化を指示しているときには、前記第2のMOSトランジスタをオフ状態とする論理レベルの信号を、前記第2のMOSトランジスタの制御端子に出力する論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項9又は10記載のバッファ回路。
  20. 前記バッファ回路の出力端子に入力端子が接続されている第2のインバータと、
    前記第2のインバータの出力端子に入力端子が接続されている第3のインバータと、を有し、前記第3のインバータの出力端子が前記バッファ回路の出力端子に接続されているフリップフロップを備え、
    前記制御回路の前記論理回路が、前記第1のインバータの出力信号と前記第2のインバータの出力信号と、前記選択制御信号又はその反転信号と、を前記3つの入力端子よりそれぞれ入力する、ことを特徴とする請求項19記載のバッファ回路。
  21. 請求項1乃至20のいずれか一の前記バッファ回路を、クロックツリーバッファとして備えてなる半導体集積回路。
  22. クロック配線経路に、ツリー状に、複数のバッファ回路が配置されるバッファツリー回路であって、
    請求項8又は18記載の前記第1のバッファ回路と、請求項8又は18記載の前記第2のバッファ回路とをクロック伝搬経路に沿って交互に縦続形態に接続してなる、ことを特徴とするバッファツリー回路。
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