JP2004015898A - ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータの異なる相のコイルの一端を連結したコモン端子に、同一のハーフブリッジ回路を接続し、異なる相のコイルの他端には各々別のハーフブリッジ回路を接続する。コモン端子が1ステップよりも十分に短い周期でプッシュ状態、プル状態を交互に繰り返すよう制御を行い、コモン端子ではないコイルの他端が1ステップ毎にプッシュ状態、プル状態を切換えるよう制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバイポーラ駆動によるステッピングモータ及びその駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のバイポーラ駆動による2相ステッピングモータの駆動装置のブロック図を、図9に示す。110は2相ステッピングモータであり、内部にはA相コイルLa101、B相コイルLb102、及び磁化されたロータ103とを有している。120A+,120A−,120B+及び120B−はハーフブリッジ回路であり、A相コイルLa101用に一対、B相コイルLb102用に一対と、計4個設けられている。130は制御回路であり、ハーフブリッジ回路120A+,120A−,120B+及び120B−の各々の駆動信号を制御している。
【0003】
ハーフブリッジ120A+,120A−,120B+及び120B−は、プッシュプル回路であって、制御回路130からの制御信号によって、電流を流し出す状態(プッシュ状態)と電流を引き込む状態(プル状態)とに切換わり、この4つのハーフブリッジ回路120A+,120A−,120B+及び120B−のプッシュ状態、プル状態を順に切換えることで、A相およびB相の極を切換え、ロータ103を段階的に回転させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例による場合、ハーフブリッジ回路は全部で4個必要となり、コイルに接続する駆動ライン線も4本必要となる。装置によっては、バイポーラ駆動による2相ステッピングモータを多数使用するものもあり、単純にハーフブリッジ回路や駆動ライン線を増加させることは装置の形状設計等に影響を与え、コストの点でも問題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願請求項1に記載の発明は、端子に電流を供給するプッシュ状態と端子から電流を吸い込むプル状態とを制御可能なプッシュプル回路を複数有し、該プッシュプル回路をコイルに接続してバイポーラ駆動によって動作するステッピングモータ駆動装置において、前記プッシュプル回路の少なくとも1つが異なる相のコイルの一端を接続したコモン端子に接続されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0007】
図1は本発明第1の実施の形態にかかるステッピングモータの駆動装置のブロック図であり、10は2相ステッピングモータであり、内部には互いの一端が接続されたA相コイルLa1とB相コイルLb2、及び磁化されたロータ3とを有している。なお、この図は簡略化したものであり、ロータ3の磁極数は当然に2つに限定されるものではない。20A,20S及び20Bはハーフブリッジ回路であり、20AはA相コイルLa1の端子Aに接続され、20BはB相コイルLb2の端子Bに接続され、そして、20SはA相コイルLa1とB相コイルLb2とを接続したコモン端子Sに接続される。このようにハーフブリッジ回路は計3個設けられている。30は制御回路であり、ハーフブリッジ回路20A,20S及び20Bの各々の駆動信号を制御している。
【0008】
ハーフブリッジ回路20Aは、プッシュプル回路であって、入力端子in1及びin2に入力された信号に応じて、電流をoutから供給する(ソース)状態(以下、プッシュ状態という)、電流を吸い込む(シンク)状態(以下、プル状態という)、及びoutがフローティングになり電流が流れないオープン状態の3つの状態を選択できる。制御回路30は端子VpaとVnaによる信号を制御することでハーフブリッジ回路20Aの状態を選択し、ステッピングモータ10の駆動を制御する。同様にして、ハーフブリッジ回路20Bは制御回路30の端子VpbとVnbからの信号によって制御され、ハーフブリッジ回路20Sは制御回路30の端子VpsとVnsからの信号によって制御される。
【0009】
次に各コイルに流れる電流について図2、図3を用いて説明する。
【0010】
図2はハーフブリッジ回路20A、20S及び20Bの回路図で、201はPchFET素子、202はNchFET素子、203はPchFET201をドライブするためのPchドライバ、204はNchFET202をドライブするためのNchドライバである。
【0011】
図3はハーフブリッジ回路20A、20S及び20Bのoutの状態を示したタイムチャート、及びそのときの各コイルに流れる電流を示した図である。
【0012】
ここでコモン端子Sの状態は、常にプッシュ状態とプル状態の周期が1:1のパルス状になるように制御回路30でコントロールされており、その周波数は可聴領域より高い数10kHz程度に固定されている。
【0013】
ここでコイルLa1、コイルLb2に流れる電流をそれぞれILa、ILbとする。
【0014】
(状態1)の期間では端子Aがプッシュ状態に固定される。コモン端子Sがプル状態のときは電流ILaが端子AからコイルLa1を通ってコモン端子Sへ流れ込む。コモン端子Sがプッシュ状態のときは端子Aとコモン端子Sが共にプッシュ状態となるため、ハーフブリッジ回路20A及び20SのPchFET21がオンした状態となり、コイルLa1の両端をショートしたループを形成する。よって緩やかな放電電流が流れ、電流をホールドする効果をもたらす。このようにコモン端子Sのプル状態で充電が行われ、プッシュ状態で放電が行われる。端子Aのプッシュの状態がコモン端子Sのプッシュ/プルの周期よりも十分に長い期間であれば、コイルLa1に流れる電流は図3のように充電と放電を繰り返し、その特性により略平衡した一定の電流が流れることになる。コイルLb2についても同様であり、端子Bをプッシュ状態に固定することで、コイルLb2に流れる電流は充電と放電を繰り返し、略平衡した一定の電流が流れることになる。
【0015】
(状態2)の期間では端子A及びBは共にオープン状態に固定される。そのため、コイルLa1及びLb2には電流が流れない。
【0016】
(状態3)の期間では端子Aがプル状態に固定される。コモン端子Sがプッシュ状態のときは電流ILaがコモン端子SからコイルLa1を通って端子Aへ流れ込む。コモン端子Sがプル状態のときは端子Aとコモン端子Sが共にプル状態となるため、ハーフブリッジ回路20A及び20SのNchFET202がオンした状態となり、コイルLa1の両端をショートしたループを形成する。よって緩やかな放電電流が流れ、電流をホールドする効果をもたらす。このようにコモン端子Sのプッシュ状態で充電が行われ、プル状態で放電が行われる。端子Aのプルの状態がコモン端子Sのプッシュ/プルの周期よりも十分に長い期間であれば、コイルLa1に流れる電流は図3のように充電と放電を繰り返し、その特性により略平衡した一定の電流が流れることになる。コイルLb2についても同様であり、端子Bをプル状態に固定することで、コイルLb2に流れる電流は充電と放電を繰り返し、略平衡した一定の電流が流れることになる。
【0017】
このようにコモン端子Sを、常にプッシュ状態とプル状態の周期が1:1のパルス状になるように制御して、端子A及びBをプッシュ状態、プル状態、そしてオープン状態の3つの状態を使い分けることにより、コイルLa1及びLb2に流れる電流の向きや量などをそれぞれ独立して制御することが可能となる。
【0018】
コイルLa1の一端とコイルLb2の一端は共通のコモン端子Sに接続すればよいので、2相ステッピングモータであればハーフブリッジ回路と駆動ライン線はともに3個で足りる。
【0019】
図4は2相励磁駆動のための、ハーフブリッジ回路の状態を示す図である。図3と同様にコモン端子Sはプッシュ状態とプル状態の周期が1:1になるように制御されている。
【0020】
(ステップ1)の期間では端子A及びBを共にプッシュ状態にし、図3で説明したようにコイルLa1に端子Aからコモン端子Sに向かって電流を流し、コイルLb2に端子Bからコモン端子Sに向かって電流を流す。コイルLa1に接続されたヨークとLb2に接続されたヨークは共にS極に励磁されるため、ロータのN極がコイルLa1に接続されたヨークとLb2に接続されたヨークの両方に対向する位置になるようロータが回転する。
【0021】
(ステップ2)の期間では端子Bをプル状態に切換えることで、コイルLb2に流れる電流を反転させ、コイルLb2に接続されたヨークをN極に励磁する。ロータは時計方向に回転し、ロータのN極がコイルLa1に接続されたヨークと対向し、S極がコイルLb2に接続されたヨークと対向する。
【0022】
(ステップ3)の期間では端子Aをプル状態に切換えることで、コイルLa1に流れる電流を反転させ、コイルLa1に接続されたヨークをN極に励磁する。ロータは時計方向に回転し、ロータのS極がコイルLa1に接続されたヨークとLb2に接続されたヨークの両方に対向する。
【0023】
(ステップ4)の期間では端子Bをプッシュ状態に切換えることで、コイルLb2に流れる電流を反転させ、コイルLb2に接続されたヨークをS極に励磁する。ロータは時計方向に回転し、ロータのS極がコイルLa1に接続されたヨークと対向し、N極がコイルLb2に接続されたヨークと対向する。
【0024】
そして再度、端子Aをプッシュ状態に切換えることで、(ステップ1)に戻ったことになる。
【0025】
このように端子AとBのプッシュ/プル状態を順に交互に切換え、これを繰り返すことで2相励磁駆動が行われる。
【0026】
図5は1−2相励磁駆動のための、ハーフブリッジ回路の状態を示す図である。1−2相励磁駆動の駆動パターンについては周知であるので説明を省略する。図3、4で説明したのと同様、コモン端子Sをプッシュ状態とプル状態の周期が1:1になるよう制御し、端子A、Bのプッシュ/プル状態を制御することでコイルLa1、Lb2の各々に接続されたヨークを励磁させてモータを回転させる。コイルLa1、Lb2の各々に接続されたヨークをそれぞれN極、S極へ励磁する方法については図4で説明した通りである。
【0027】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では2相励磁駆動、1−2相励磁駆動について説明したが、本実施の形態ではマイクロステップ駆動を行うための制御について説明する。
【0028】
図6はマイクロステップ駆動における、ハーフブリッジ回路の状態とコイルに流れる電流を示す図である。
【0029】
コイルLa1を例にとり説明する。コモン端子Sの状態は第1の実施の形態と同様、プッシュ状態とプル状態の周期が1:1のパルス状になるように制御回路30でコントロールされており、その周波数は可聴領域より高い数10kHz程度の周波数に固定されている。
【0030】
コモン端子Sの1回のプッシュ状態と1回のプル状態とからなる期間を1周期とすると、この1周期の間に、端子Aもプッシュ状態とプル状態が1回ずつ選択される。この1周期を基準として端子Aのプッシュ状態とプル状態の割合を変化させて、つまりは、この1周期における端子Aに流れる電流のデューティー比を変化させることでマイクロステップ駆動を行う。ここでのデューティー比は
プッシュ状態期間/(プッシュ状態期間+プル状態期間)×100 %
で示される。
【0031】
図6の(状態2)〜(状態5)では、端子Aがプッシュ状態でコモン端子Sがプル状態のときに電流が端子Aからコモン端子Sに流れて充電を行い、端子Aとコモン端子Sが共にプッシュ状態、または共にプル状態のときに放電を行っている。(状態7)〜(状態10)では、端子Aがプル状態でコモン端子Sがプッシュ状態のときに電流がコモン端子Sから端子Aに流れて充電を行い、端子Aとコモン端子Sが共にプッシュ状態、または共にプル状態のときに放電を行っている。
【0032】
(状態1)、(状態6)の期間では端子Aはオープン状態であるためコイルLa1に電流は流れない。
【0033】
(状態5)の期間ではデューティー比を100%に設定してある。このとき1周期の前半50%の期間で充電を行い、後半50%の期間で放電を行っている。このとき端子AからコイルLa1を通ってコモン端子Sに流れる電流量を100%とする。
【0034】
(状態10)の期間ではデューティー比を0%に設定してある。このとき1周期の後半50%の期間で充電を行い、次の1周期の前半50%の期間で放電を行っている。このときコモン端子SからコイルLa1を通って端子Aに流れる電流量を−100%とする。
【0035】
以上の(状態1)、(状態5)、(状態6)及び(状態10)については、第1の実施の形態で説明したコイル電流制御と違いはない。続いて本実施の形態の特徴を示す(状態2)〜(状態4)、(状態7)〜(状態9)のコイル電流制御について説明する。
【0036】
(状態2)の期間ではデューティー比を62.5%に設定してある。このとき1周期の前半12.5%で充電を行い、後半87.5%で放電を行っている。ここでの充電期間の長さは、(状態5)の充電期間の長さの25(=12.5/50)%であるため、この周期を繰り返せば理想的には電流量は25%となる。
【0037】
(状態3)の期間ではデューティー比を75%に設定してある。このとき1周期の前半25%で充電を行い、後半75%で放電を行っている。ここでの充電期間の長さは(状態5)の充電期間の長さの50(=25/50)%であるため、この周期を繰り返せば理想的には電流量は50%となる。
【0038】
(状態4)の期間ではデューティー比を87.5%に設定してある。このとき1周期の前半37.5%で充電を行い、後半62.5%で放電を行っている。ここでの充電期間の長さは(状態5)の充電期間の長さの75(=37.5/50)%であるため、この周期を繰り返せば理想的には電流量は75%となる。
【0039】
(状態7)の期間ではデューティー比を37.5%に設定してある。このとき1周期の後半12.5%で充電を行い、次の1周期の前半87.5%で放電を行っている。ここでの充電期間の長さは、(状態10)の充電期間の長さの25(=12.5/50)%であるため、この周期を繰り返せば理想的には電流量は−25%となる。
【0040】
(状態8)の期間ではデューティー比を25%に設定してある。このとき1周期の後半25%で充電を行い、次の1周期の前半75%で放電を行っている。ここでの充電期間の長さは(状態10)の充電期間の長さの50(=25/50)%であるため、この周期を繰り返せば理想的には電流量は−50%となる。
【0041】
(状態9)の期間ではデューティー比を12.5%に設定してある。このとき1周期の後半37.5%で充電を行い、次の1周期の前半62.5%で放電を行っている。ここでの充電期間の長さは(状態10)の充電期間の長さの75(=37.5/50)%であるため、この周期を繰り返せば理想的には電流量は−75%となる。
【0042】
この(状態1)〜(状態10)におけるコイルLa1に流れる電流量ILaは次のように表すことができる。コモン端子Sの1周期の長さをTs、端子Aのプッシュ期間をTapush、(状態5)の期間のように端子Aが常にプッシュ状態であるときに流れる電流をIA0とすると、
ILa=(Tapush/Ts−0.5)/0.5×IA0
となる。
【0043】
端子Bについても同様に、端子Bのプッシュ期間をTbpush、(状態10)の期間のように端子Bが常にプッシュ状態であるときに流れる電流をIB0とすると、
ILb=(Tbpush/Ts−0.5)/0.5×IB0
となる。
【0044】
端子A及び端子Bについて、(状態5)、(状態4)、(状態3)、(状態2)、(状態6)、(状態7)、(状態8)、(状態9)、(状態10)、(状態9)、(状態8)、・・・と順に繰り返し制御を行えば、コイルLa1及びコイルLb2に流れる電流量を、100%、75%、50%、25%、0%、−25%、−50%、−75%、−100%、−75%、−50%、…と段階的に変化させることができる。
【0045】
ステップ毎にデューティー比を制御し、いわゆる台形波駆動を行うことでマイクロステップ駆動を実現している。
【0046】
表1は電気角1周で32分割のマイクロステップ駆動時における端子A及び端子Bのデューティー比(もしくは状態)を表したものである。ステップ毎にデューティー比を制御し、各ステップの期間の長さは、コモン端子Sの1周期よりも十分に長く設定してある。
【0047】
この表1をもとに、マイクロステップ駆動を行うときのステップと、コイルLa1及びLb2に流れる電流量を表したのが図7である。
【0048】
なお、本実施の形態では32分割のマイクロステップ駆動における端子A及び端子Bの制御方法について説明したが、デューティー比をもっと細かい幅で変化させることで、よりステップ数の多いマイクロステップ駆動を実現することができる。
【0049】
上記の第1の実施の形態、第2の実施の形態では単体の2相ステッピングモータを駆動するための装置について説明を行ってきた。図1に示すように、1つの2相ステッピングモータを駆動するために3つのハーフブリッジ回路を用いていたが、複数の2相ステッピングモータを駆動する場合であれば、各々のステッピングモータのコモン端子Sに接続するハーフブリッジ回路は共用することができる。
【0050】
図8に示すブロック図では、1つのハーフブリッジ回路20Sが4つの2相ステッピングモータ11,12,13及び14のコモン端子Sと接続されている。本発明においては、いずれの2相ステッピングモータに対してもコモン端子Sはデューティー比50%で制御すればよいため、各ステッピングモータのコモン端子Sに接続するハーフブリッジ回路は共用することができる。各2相ステッピングモータの端子Aと端子Bの状態を、個々のモータで独立して制御すれば、モータ毎に異なる回転駆動を行うことが可能である。
【0051】
なお、2相ステッピングモータを例にあげて本発明の説明を行ってきたが、本発明は5相ステッピングモータ等にも適用できることは明らかであろう。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バイポーラ駆動によるステッピングモータに異なる相のコイルの一端を接続したコモン端子を設け、このコモン端子に単一のハーフブリッジ回路を接続するため、ハーフブリッジ回路と駆動ラインの数を共に減少させることができる。
【0054】
さらに、複数のステッピングモータを駆動する場合には、複数のステッピングモータのコモン端子に同一のハーフブリッジ回路を接続することができ、駆動回路の更なる削減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバイポーラ駆動によるステッピングモータの駆動装置のブロック図
【図2】ハーフブリッジ回路の回路図
【図3】ハーフブリッジ回路の状態とコイルに流れる電流を示す図
【図4】2相励磁駆動させるためのハーフブリッジ回路の状態を示す図
【図5】1−2相励磁駆動させるためのハーフブリッジ回路の状態を示す図
【図6】マイクロステップ駆動におけるハーフブリッジ回路の状態とコイルに流れる電流を示す図
【図7】マイクロステップ駆動におけるステップ毎の電流量を示す図
【図8】本発明にかかるバイポーラ駆動による複数のステッピングモータの駆動装置のブロック図
【図9】従来のバイポーラ駆動によるステッピングモータの駆動装置のブロック図
【符号の説明】
1、2 コイル
3 ロータ
10,11,12,13,14 2相ステッピングモータ
20A,20B,20S,21A,21B,22A,22B,23A,23B,24A,24B ハーフブリッジ回路
30 制御回路
201 PchFET
202 NchFET
203 Pchドライバ
204 Nchドライバ
Claims (9)
- 端子に電流を供給するプッシュ状態と端子から電流を吸い込むプル状態とを制御可能なプッシュプル回路を複数有し、該プッシュプル回路をコイルに接続してバイポーラ駆動によってステッピングモータを動作させるステッピングモータ駆動装置において、
前記プッシュプル回路の少なくとも1つが異なる相のコイルの一端を接続したコモン端子に接続されていることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。 - 前記異なる相のコイルの他端が各々別のプッシュプル回路に接続されていることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ駆動装置。
- 前記コモン端子に接続されたプッシュプル回路はプッシュ状態とプル状態とを一定周期で交互に繰り返す制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ駆動装置。
- 前記コモン端子に接続されたプッシュプル回路はプッシュ状態とプル状態とを一定周期で交互に繰り返す制御を行い、前記コモン端子に接続されていないプッシュプル回路はステッピングモータの1ステップ毎にプッシュ状態とプル状態とを切換えることを特徴とする請求項2記載のステッピングモータの駆動装置。
- 前記コモン端子に接続されたプッシュプル回路はプッシュ状態とプル状態とを一定周期で交互に複数回繰り返す制御を行い、前記コモン端子に接続されていないプッシュプル回路はステッピングモータの1ステップ毎にプッシュ状態、プル状態、及び電流が流れないオープン状態とを切換えることを特徴とする請求項2記載のステッピングモータの駆動装置。
- 前記コモン端子に接続されたプッシュプル回路と前記コモン端子に接続されていないプッシュプル回路は、共にプッシュ状態とプル状態とを交互に繰り返す制御を行うものであって、プッシュ状態とプル状態を1回ずつ設定するのに要する期間は同一であるが、プッシュ状態とプル状態とを切換えるタイミングが異なることを特徴とする請求項2記載のステッピングモータの駆動装置。
- 前記コモン端子に接続されていないプッシュプル回路は、ステッピングモータの1ステップ毎にプッシュ状態とプル状態とを切換えるタイミングを異ならせることを特徴とする請求項6記載のステッピングモータの駆動装置。
- 前記コモン端子に接続されていないプッシュプル回路は、特定のステップでは電流が流れないオープン状態に切換えることを特徴とする請求項6又は7記載のステッピングモータの駆動装置。
- 前記コモン端子を有するステッピングモータを複数有し、同一のプッシュプル回路が前記複数のステッピングモータのコモン端子に接続されていることを特徴とする請求項1から8にいずれかに記載のステッピングモータの駆動装置。
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