JP2002171794A - ステッピングモータの駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータの駆動装置

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JP2002171794A
JP2002171794A JP2000356314A JP2000356314A JP2002171794A JP 2002171794 A JP2002171794 A JP 2002171794A JP 2000356314 A JP2000356314 A JP 2000356314A JP 2000356314 A JP2000356314 A JP 2000356314A JP 2002171794 A JP2002171794 A JP 2002171794A
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Kazuhiko Yamada
和彦 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッピングモータの負荷の変動叉は異種の
ステッピングモータに対し、配線叉は構成を変更するこ
となく、それらのステッピングモータを駆動できる駆動
装置を提供する。 【解決手段】 駆動装置1は、ステッピングモータ2の
駆動電流を制御するための駆動パルス信号を出力するロ
ジック回路3と、それぞれトランジスタT1〜T4,T5
〜T8を有するブリッジ回路4,5とを備える。さら
に、駆動装置1には、スイッチ10のオン/オフに応じ
て、リレーR1〜R6を導通叉は遮断状態に切り替えるリ
レー制御回路11が設けられている。これにより、スイ
ッチ10のオン/オフにより、コイル2a,2bに流れ
る電流を共通端子Ta,Tbからコイル2a,2bの両
端のいずれかに流れる経路と、コイル2a,2bの全長
にわたって流れる経路とのいずれか一方に選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のステッピングモータの駆動装置
は、ステッピングモータの相励磁方式或いはパルス入力
方式を選択的に切り替えることができるよう構成されて
いた。すなわち、励磁方式については、例えば1相励磁
方式、2相励磁方式、及び1−2相励磁方式、さらには
マイクロステップ方式のいずれかとなるように、駆動装
置に設けられたディップスイッチ等を用いて切り替える
ことが可能である。また、パルス入力方式についても同
様に、ディップスイッチ等により、モータの回転方向を
時計周り(clock-wise;CW)と反時計周り(counter
clock-wise;CCW)とに選択的に切り替えることがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステッピン
グモータの駆動方式については、高速運転領域での応答
性に優れた方式と、高トルク運転が可能な方式とがあ
る。よって、モータの負荷に応じて、高速運転に適した
駆動装置と高トルク運転に適した駆動装置のいずれかを
選択し、選択されたいずれかの駆動装置を用いてステッ
ピングモータを駆動するようにしていた。
【0004】これにより、例えば負荷の変動等によって
大きなトルクで負荷を駆動する必要が生じた場合には、
高トルク運転に適した駆動装置に交換したり、或いは、
駆動装置の配線を変更しなければならなかった。こうな
ると、手間やコストが増大する傾向にあった。また、必
要とされるトルクの異なる多種の負荷を駆動する際に
も、上述のような駆動装置の交換叉は変更が適宜必要な
ことがあり、この場合にも手間やコストが増大する傾向
にあった。
【0005】また、従来は、ステッピングモータの種
類、型式等に合わせて駆動装置を選択することが多かっ
たため、ステッピングモータを異種のものに交換すると
きには、交換後のステッピングモータに適した駆動装置
を用意しなければならず、汎用性が十分ではなかった。
【0006】そこで、本発明は、このような事情に鑑み
てなされたものであり、ステッピングモータの負荷の変
動叉は異種のステッピングモータに対し、配線叉は構成
を変更することなく、それらのステッピングモータを駆
動できる駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるステッピングモータの駆動装置は、
回動可能なロータ部と、ロータ部の周囲に配置されコイ
ルを有するステータ部と、コイルの両端間の所定位置に
接続された第1の端子とを備えており、且つ、電源に接
続されたステッピングモータを駆動する装置であって、
ステッピングモータと電源との間に設けられ、且つ、第
1の端子とコイルの一方端叉はコイルの他方端との間の
部位に電流を流す第1の動作と、一方端と他方端との間
(コイル全長)の部位に電流を流す第2の動作と、を任
意に切り替える動作切替部を備えることを特徴とする。
【0008】このように構成されたステッピングモータ
の駆動装置においては、第1の動作と第2の動作とを任
意に切り替えることにより、ステータ部に設けられたコ
イルに流れる電流の経路を、第1の端子とコイルの一方
端叉は他方端との間、及び、その一方端と他方端との間
のいずれかに切り替える。これにより、電流が流れるコ
イルの巻線長が調節される。よって、コイルに電流が流
れることによりロータ部の周囲に発生する磁界の強度を
広範囲にわたって調整できる。従って、ロータ部の回転
駆動力、換言すればステッピングモータの発生トルクの
ダイナミックレンジが拡張される。
【0009】或いは、本発明によるステッピングモータ
の駆動装置は、回動可能なロータ部と、ロータ部の周囲
に配置されコイルを有するステータ部と、コイルの両端
間の所定位置に接続された第1の端子とを備えており、
且つ、電源に接続されたステッピングモータを駆動する
ステッピングモータの駆動装置であって、ステッピング
モータと電源との間に設けられ、且つ、第1の端子とコ
イルの一方端叉はコイルの他方端との間に電圧を印加す
る第3の動作と、一方端と他方端との間に電圧を印加す
る第4の動作とを任意に切り替える動作切替部を備える
ことを特徴としてもよい。
【0010】このように構成しても、第3の動作と第4
の動作とを切り替えることにより、ステッピングモータ
の駆動力の調整範囲が拡大されるようにステータ部に設
けられたコイルに流れる電流経路を選択的に変更でき
る。
【0011】また、動作切替部が、ステッピングモータ
の負荷叉はステッピングモータの種類に応じて第1の動
作と第2の動作とを、叉は、第3の動作と第4の動作と
を切り替えるものであると好ましい。これにより、ステ
ッピングモータの負荷が変動した場合、或いは異種のス
テッピングモータを用いた場合、叉はステッピングモー
タの型式等を変更した場合でも、第1若しくは第2の動
作、叉は、第3若しくは第4の動作の切り替えのみで対
応可能である。
【0012】さらに、動作切替部が、(1)コイルの一
方端及び他方端に接続された一対の第2の端子、電源に
接続された一対の第3の端子、及び、第2及び第3の端
子を構成する各端子間にそれぞれ配設された複数のスイ
ッチング部を有し、且つ、閉ループを構成するブリッジ
回路部と、(2)各スイッチング部に接続され、各スイ
ッチング部にパルス信号を送出する論理回路部と、
(3)複数のスイッチング部と論理回路部との間に設け
られ、且つ、パルス信号を独立に遮断可能な論理信号開
閉部と、(4)第1の端子と電源との間において電源か
らコイルへの電力の供給を遮断可能に設けられた電力開
閉部とを備えると好適である。
【0013】ここで、スイッチング部としては、電流の
導通及び遮断が可能な、例えば、トランジスタやリレー
等の装置が挙げられる。また、パルス信号とは、具体的
には、そのスイッチング部の動作を切り替える指令信号
である。
【0014】このように構成すれば、論理信号開閉部及
び電力開閉部を導通状態或いは遮断状態に適宜設定する
ことにより、電源からコイルに対して出力される電流
を、コイルに設けられた第1の端子からコイルの一方端
若しくはその他方端へ、叉は、コイルの一方端から他方
端、或いは、その逆へと流し得る。このような各開閉器
の導通及び遮断状態の切替えに際し、論理回路部から各
スイッチング部に対して出力されるパルス信号の出力タ
イミングを調節すれば、ステッピングモータの負荷の変
動、叉はステッピングモータの種類、定格出力、定格ト
ルク等に応じた駆動を実現し得る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるステッピング
モータの駆動装置の好適な実施形態について添付図面を
参照しながら詳細に説明する。なお、同一の要素には同
一の符号を用い、重複する説明を省略する。また、上下
左右等の位置関係は、特に断りのない限り、図面に示す
位置関係に基づくものとする。
【0016】図1は、本発明によるステッピングモータ
駆動装置の好適な一実施形態の構成を模式的に示す回路
図である。駆動装置1(ステッピングモータの駆動装
置)は、ステッピングモータ2の駆動電流を制御する駆
動パルス信号を生成して出力するロジック回路3(論理
回路部)と、それぞれ4つのトランジスタT1〜T4,T
5〜T8(スイッチング部)を有するブリッジ回路4,5
(ブリッジ回路部)とを備える。
【0017】ステッピングモータ2としては、特に限定
されないが、2相ハイブリッド型ステッピングモータを
例示した。このステッピングモータ2は、1歯構成のロ
ータ2c(ロータ部)に対向して、互いに90°間隔で
設けられた4つの固定子歯(図示せず)を有している。
対向する一方対の固定子歯には、共通端子Ta(第1の
端子)を有するコイル2aが設けられ、他方対の固定子
歯には共通端子Tb(第1の端子)を有するコイル2b
が設けられている。これらのコイル2a,2bにより、
対向する2組の固定子歯対がそれぞれA相及びB相を形
成する。
【0018】また、ロジック回路3は、駆動装置1の外
部に設けられたクロック回路(図示せず)と入力端子3
aにおいて接続されており、この入力端子3aを介して
クロック回路からのクロック信号が入力される。また、
ロジック回路3には、ステッピングモータ2の回転方向
を決定するための信号が入力される入力端子3bが設け
られている。さらに、ロジック回路3は、ステッピング
モータ2のオン/オフを切り替える図示しないスイッチ
に接続された入力端子3cを有している。
【0019】このロジック回路3は、クロック回路から
入力されたクロック信号に基づいて駆動パルス信号を生
成するものであり、その信号をブリッジ回路4,5のト
ランジスタT1〜T8のベースに対して出力端子3d〜3
gを通して出力するように設けられている。
【0020】他方、ブリッジ回路4は、npn型のトラ
ンジスタT1〜T4を備えている。トランジスタT1のベ
ースは、増幅器6が設けられた電線4aを介してロジッ
ク回路3の出力端子3dに接続されている。これによ
り、ロジック回路3で生成された駆動パルス信号がトラ
ンジスタT1に入力され、トランジスタT1のオン/オ
フ、すなわち、コレクタからエミッタへの電流の導通/
遮断が切り替えられる。また、トランジスタT1,T4
ベースは電線4bを介して互いに接続されている。
【0021】さらに、電線4a,4bとの接続部とトラ
ンジスタT1のベースとの間にリレーR1(論理信号開閉
部)が設けられている。このリレーR1が導通状態にあ
る場合には、出力端子3dから駆動パルス信号が出力さ
れたときに、トランジスタT 1,T4がオンとなり、同信
号が出力されていないときには、オフとなる。一方、リ
レーR1が遮断状態にある場合には、トランジスタT1
常時オフであり、出力端子3dから駆動パルス信号が出
力されたときにはトランジスタT4のみがオンとなる。
【0022】また、トランジスタT2のベースは、増幅
器7が設けられた電線4cを介してロジック回路3の出
力端子3eに接続されている。これにより、ロジック回
路3で生成された駆動パルス信号が出力端子3eからト
ランジスタT2に入力され、トランジスタT2のオン/オ
フが制御される。また、トランジスタT2,T3のベース
は電線4dを介して互いに接続されている。さらに、電
線4c,4dの接続部とトランジスタT3のベースとの
間にリレーR2(論理信号開閉部)が設けられている。
このリレーR2が導通状態にあるときには、出力端子3
eからの駆動パルス信号によりトランジスタT2,T3
ともにオンとなり、遮断状態にあるときには、出力端子
3eからの駆動パルス信号によりトランジスタT2のみ
がオンとなる。
【0023】また、トランジスタT1のエミッタとトラ
ンジスタT2のコレクタとの間の接続部C1(第2の端
子)、及びトランジスタT3のエミッタとトランジスタ
4のコレクタとの間の接続部C2(第2の端子)に、コ
イル2aが結線されている。さらに、ブリッジ回路4の
トランジスタT1,T3のコレクタの間には端子C3(第
3の端子)が設けられている。この端子C3は端子V4
接続され、端子V4には図示しない電源の正極が接続さ
れている。また、同ブリッジ回路のトランジスタT2
4のエミッタは互いに接続されており、さらに、これ
ら2つのエミッタ間に設けられた端子C4(第3の端
子)は、電源の負極に接続されている。さらにまた、コ
イル2aの共通端子Taは、リレーR3(電力開閉部)
が設けられた電線を介して、端子C3と端子V4との間に
接続されている。
【0024】他方、ブリッジ回路5は、ロジック回路3
の出力端子3f,3gから出力される駆動パルス信号が
入力され、この駆動パルス信号に基づいてコイル2bに
流れる電流を制御するものである。このブリッジ回路5
の回路構成は、ブリッジ回路4と同様であり、ここでの
説明は省略する。
【0025】ステッピングモータ駆動装置1は、また、
スイッチ10と、このスイッチ10のオン/オフにより
リレーR1〜R6の導通状態を切り替えるリレー制御回路
11を有する。リレーR1,R2及びR4,R5の導通及び
遮断状態は共に等しく、また、リレーR3,R6の導通及
び遮断状態は、それぞれリレーR1,R2及びリレー
4,R5の導通状態と逆となるように、リレー制御回路
11により制御される。
【0026】このように構成されたステッピングモータ
駆動装置1の駆動方法の一例について以下に説明する。
図2は、ロジック回路3の出力端子3d〜3gから駆動
パルス信号が出力されている状態と、その状態において
ステッピングモータ2の固定子歯A,A*,B,B*が励
磁されている状態を示す模式図である。図中の符号S及
びNは、各固定子歯A,A*,B,B*がそれぞれS極及
びN極に励磁されていることを示す。また、各固定子歯
に設けられているコイルの図示は省略した。
【0027】〈動作A〉この動作Aでは、まず、スイッ
チ10をオンとし、リレー制御回路11から指令信号を
リレーR1〜R6に出力する。これにより、ブリッジ回路
4のリレーR1,R2が遮断状態となり、リレーR3が導
通状態となる。また、ブリッジ回路5においては、リレ
ーR4,R5が遮断状態となり、リレーR6が導通状態と
なる。次いで、例えば以下の手順で操作を実施する。
【0028】(1)ロジック回路3の出力端子3dから
駆動パルス信号を出力し、そのパルス幅に相当する時
間、トランジスタT4をオンとする。このとき、電流が
端子V4からリレーR3、コイル2aの共通端子Ta、接
続部C2、トランジスタT4を順次通過して流れ、接地に
至る。この電流により、固定子歯AがS極に、固定子歯
*がN極に励磁される。そして、ロータ2cの極性が
N極である歯と極性がS極である歯とが、それぞれの固
定子歯A,A*に引き付けられるように移動し、ロータ
2cは図2のJ1で示す状態となる。
【0029】(2)次に、出力端子3dから駆動パルス
信号を出力し、所定時間経過した後、出力端子3fから
パルス信号をトランジスタT8に対して出力する。これ
により、パルス幅に相当する時間、トランジスタT8
オンとする。このとき、電流が端子V5からリレーR6
コイル2bの共通端子Tb、接続部C6、トランジスタ
8を順次通過し、接地へと流れる。この電流によっ
て、固定子歯BがS極に、固定子歯B*がN極に励磁さ
れる。そして、ロータ2cのN極が固定子歯Bに、S極
が固定子歯B*に引き付けられるように移動する。こう
して、ロータ2cは、図2の状態J2に示すように90
°回転した状態となる。
【0030】(3)続けて、出力端子3fから駆動パル
ス信号を出力し、所定時間経過した後、出力端子3eか
ら駆動パルス信号をトランジスタT2出力する。これに
より、トランジスタT2がオンとなり、電流が端子V4
らリレーR3、コイル2aの共通端子Ta、接続部C1
トランジスタT2を順次流れ、接地に至る。この電流
は、共通端子Taから接続部C1へと流れるため、上述
の(1)における共通端子Taから接続部C2へと流通
する電流の向きに対して逆向きに流れる。故に、A相に
励磁される極性もまた逆となる。すなわち、固定子歯A
がN極に、固定子歯A*がS極に励磁される。そして、
この励磁により、ロータ2cは、図2の状態J3に示す
ように更に90°回転した状態となる。
【0031】(4)次に、出力端子3eから駆動パルス
信号を出力し、所定時間経過した後、出力端子3gから
駆動パルス信号を出力すると、トランジスタT6がオン
となる。これにより、電流は端子V5からリレーR6、共
通端子Tb、接続部C5、トランジスタT6へと流れる。
この場合にも、(2)の場合とは電流の向きが逆となる
ので、励磁される極性も逆、すなわち、固定子歯BがN
極に、固定子歯B*がS極に励磁される。この励磁によ
り、ロータ2cは、図2の状態J4に示すように更に9
0°回転した状態となる。
【0032】上記の(1)〜(4)で述べた操作を繰り
返すことにより、ロータ2cは回転を続け、ステッピン
グモータ2が駆動される。なお、回転方向を決定するた
めの入力端子3bに入力する指令信号に応じて、ロータ
2cを図2に図示した回転方向とは反対の方向に回転さ
せることも可能である。なお、この動作Aは、第1の動
作及び第3の動作を兼ねるものである。
【0033】〈動作B〉この動作Bでは、まず、スイッ
チ10をオフとする。これにより、リレー制御回路11
から指令信号が出力され、ブリッジ回路4のリレー
1,R2が導通状態となり、リレーR3が遮断状態とな
る。また、ブリッジ回路5のリレーR4,R5は導通状態
となり、リレーR6は遮断状態となる。この状態にて、
ロジック回路3から出力される駆動パルス信号の順序、
及びステッピングモータ2が駆動される状況は、概ね上
述の動作Aと略同じであり、例えば以下の手順で操作を
実施する。
【0034】(1)ロジック回路3の出力端子3dから
駆動パルス信号を出力し、そのパルス幅に相当する時
間、トランジスタT1,T4がオンとする。このとき、電
流が端子V4、トランジスタT1、接続部C1、コイル2
a(全長)、接続部C2、トランジスタT4を順次通過し
て流れ、接地に至る。この電流により、固定子歯A,A
*がそれぞれS極、N極に励磁される。そして、ロータ
2cのN極が固定子歯Aに、S極が固定子歯A*に引き
付けられるように移動し、ロータ2cは図2の状態J1
に示す状態となる。
【0035】(2)次に、出力端子3dから駆動パルス
信号を出力し、所定時間経過した後、出力端子3fから
パルス信号をトランジスタT5,T8に出力する。これに
より、パルス幅に相当する時間、トランジスタT5,T8
がオンとなる。このとき、電流が端子V5、トランジス
タT5、接続部C5、コイル2b(全長)、接続部C6
トランジスタT8を順次通過して流れ、接地に至る。こ
の電流によって、ロータ2cの固定子歯B,B*がそれ
ぞれS極、N極に励磁される。その結果、ロータ2cが
90°回転した状態となる(図2の状態J2参照)。
【0036】(3)続けて、出力端子3fから駆動パル
ス信号を出力し、所定時間経過した後、出力端子3eか
ら駆動パルス信号をトランジスタT2,T3に対して出力
する。これにより、パルス幅に相当する時間、トランジ
スタT2,T3がオンになり、電流が端子V4、トランジ
スタT3、接続部C2、コイル2a(全長)、接続部
1、トランジスタT2を順次通過して流れ、接地に至
る。この電流は、接続部C2からコイル2aの全長を経
て接続部C1へ流れるため、上述の動作Bの(1)にお
ける電流の向きと逆向きに流れる。従って、固定子歯
A,A*がそれぞれN極、S極に励磁される。そして、
この励磁により、ロータ2cが更に90°回転した状態
となる(図2の状態J3参照)。
【0037】(4)次に、出力端子3eから駆動パルス
信号を出力し、所定時間経過した後、出力端子3gから
駆動パルス信号をトランジスタT6,T7に対して出力す
る。これにより、トランジスタT6,T7がオンとなり、
電流が端子V5、トランジスタT7、接続部C6、コイル
2b(全長)、接続部C5、トランジスタT6を順次通過
して流れ、接地に至る。このとき、電流の向きは、動作
Bの(2)の場合に対して逆向きとなるので、励磁され
る極性も逆、すなわち、固定子歯B,B*がそれぞれN
極、S極に励磁される。この励磁により、ロータ2cが
更に90°回転した状態となる(図2の状態J4
照)。
【0038】上記(1)〜(4)で述べた操作を繰り返
すことにより、ロータ2cは回転を続け、ステッピング
モータ2が駆動される。なお、動作Aの場合と同様、回
転方向を決定するための入力端子3bに入力する指令信
号に応じて、ロータ2cを図2に図示した回転方向とは
反対の方向に回転させることも可能である。なお、この
動作Bは第2の動作及び第4の動作を兼ねるものであ
る。
【0039】このような動作A及びBは、各固定子歯
A,A*,B,B*が励磁される順序、及びその極性は同
一であるが、動作Bにおいては、リレーR1,R2
4,R5は導通状態となり、リレーR3,R6は遮断状態
であるため、ロジック回路3からの駆動パルス信号の出
力によって、電流がコイル2a,2bの巻線の全長にわ
たって流れる。よって、動作Aの場合と同一の電流値の
電流を流しても、発生する磁界の強度が大きくなり、よ
り高いトルクでステッピングモータ2を駆動できる。従
って、負荷の運転状況等に応じて動作Aで発現可能なト
ルクに比して、より高いトルクが必要となった場合に
は、スイッチ10により動作Aから動作Bへ切り替える
のみで、ステッピングモータ2の高負荷運転つまり高ト
ルク運転を行うことができる。
【0040】このように構成された駆動装置1によれ
ば、スイッチ10のオン/オフによってブリッジ回路
4,5に設けられた各リレーR1〜R6の導通叉は遮断状
態を適宜切り替えることにより、コイルに流れる電流の
経路を、共通端子Ta,Tbとコイル2a,2bの一方
端叉は他方端との間、及び、その一方端と他方端との間
のいずれかに切り替える。これにより、電流が流れるコ
イル2a,2bの巻線長が切り替えられる。よって、コ
イル2a,2bに電流が流れることによりロータ部の周
囲に発生する磁界の強度を広範囲にわたって調整でき
る。その結果、ステッピングモータ2を負荷の運転状況
等に応じて駆動することができる。また、定格出力及び
定格トルク等が異なる異種のステッピングモータに対し
ても、配線や構成を変更することなく、駆動装置1のみ
で十分に対応可能である。
【0041】なお、本発明による駆動装置1は、3相、
4相、5相のステッピングモータに適用してもよい。こ
の場合、使用するステッピングモータの相数と同一数の
ブリッジ回路を設けるとともに、各ブリッジ回路に対し
て駆動パルス信号を出力できるようロジック回路等を構
成する。また、上記のステッピングモータの駆動装置1
を例えば5相式のハイブリッド型ステッピングモータを
駆動できるように構成し、他の相数のステッピングモー
タに対応できるようにロジック回路3等を構成しても有
用である。
【0042】さらに、ステッピングモータとしては、永
久磁石(Permanent Magnet;PM)型ステッピングモー
タ及び可変レラクタンス(Variable Reluctance;V
R)型のものにも対応できる。PM型ステッピングモー
タに対しては、先述した動作A,Bを適用して駆動でき
る。
【0043】一方、VR型ステッピングモータの場合
は、以下のようにして駆動できる。例えば、各コイルが
共通端子を有する3相のVR型ステッピングモータであ
れば、ブリッジ回路をそれぞれ向かい合う固定子歯A,
*(A相)、固定子歯B,B*(B相)、固定子歯C,
*(C相)に対して1つずつ設けるとともに、各相に
対して駆動パルス信号を出力できるようロジック回路に
出力端子を備えて駆動装置1を構成すると好ましい。
【0044】そして、ロジック回路の出力端子からの駆
動パルス信号の出力により、A相、B相、C相の順で繰
り返し励磁する。このとき、各固定子歯が励磁される場
合には、固定子歯A,B,Cは常にS極(或いはN極)
とし、固定子歯A*,B*,C *は常にN極(或いはS
極)とするようにしてもよい。こうすれば、スイッチ1
0のオン/オフにより、各相のコイルに対して共通端子
からコイルの一方の端部に電流を流す動作と、各相のコ
イルの全長にわたって電流を流す動作とに切り替えるこ
とができる。これにより、ステッピングモータの出力ト
ルクの大きさを適宜調整できる。
【0045】またさらに、トランジスタT1〜T4のベー
スとロジック回路3との間にリレーを1つずつ(計4
個)設けるようにしても良い。この場合には、リレー制
御回路11と同様な手段により、リレーR3と併せ、こ
れら4個のリレーを導通状態或いは遮断状態のいずれか
に適宜制御すればよい。
【0046】さらにまた、ロジック回路3にブリッジ回
路4用の4つの出力端子を設け、それぞれの出力端子を
トランジスタT1〜T4のベースに接続すると共に、4つ
のトランジスタT1〜T4に対して独立に駆動パルス信号
を供給してもよい。この場合には、駆動パルス信号の出
力シーケンスを適宜設定できる。
【0047】また、共通端子Taを電源の負極叉は接地
に接続し、共通端子Taと電源の負極叉は接地の間とに
リレーR3を設けてもよい。この場合には、出力端子3
dから駆動パルス信号が出力されたときにトランジスタ
1がオン、トランジスタT4がオフとなるように、また
出力端子3eから駆動パルス信号が出力されたときに、
トランジスタT2がオフ、トランジスタT3がオンとなる
ようリレーを設けることが望ましい。これにより、例え
ば、端子V4からトランジスタT1、接続部C1、コイル
2aの共通端子Taを通して接地に至るように電流を流
すことができる。
【0048】さらに、コイル2a,2bを流れる電流の
電流値、或いはブリッジ回路4,5と接地との間に抵抗
器を設け、この抵抗器間に生じる電位差をモニタし、こ
のモニタ結果に応じてリレー制御回路11から指令信号
を出力して各リレーを切り替えるようにしても構わな
い。こうすれば、負荷のトルク変動に対応し易くなる利
点がある。
【0049】また、本発明による駆動装置1は、上述の
如く、負荷が変動し易い場合、或いはトルクの異なる多
種類の負荷を駆動する場合に好ましく使用できる。例え
ば、半導体集積回路素子の製造工場等では、ポットと呼
ばれるウエハを保護するための蓋部を有する箱状のウエ
ハキャリアが使用されるが、このポットの蓋部には蓋部
を固定する固定具が設けられている。この固定具を開閉
する治具に駆動装置1を備えたステッピングモータを用
いると有用である。このポットの蓋部の固定具は、ポッ
トの型式、サイズ、中に収めるウエハの種類等により様
々なトルクでロックされる。よって、負荷変動に対応し
易い駆動装置1を用いたステッピングモータを有する治
具を使用すれば、様々な種類のポットを一つの治具で開
閉できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステッピ
ングモータの駆動装置によれば、ステッピングモータの
負荷の変動叉は異種のステッピングモータに対し、配線
叉は構成を変更することなく、それらのステッピングモ
ータを駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステッピングモータ駆動装置の好
適な一実施形態の構成を模式的に示す回路図である。
【図2】ロジック回路の出力端子から駆動パルス信号が
出力されている状態と、その状態においてステッピング
モータの固定子歯が励磁されている状態を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1…駆動装置(ステッピングモータの駆動装置)、2…
ステッピングモータ、2a,2b…コイル、2c…ロー
タ(ロータ部)、3…ロジック回路(論理回路部)、3
a〜3c…入力端子、3d〜3g…出力端子、4,5…
ブリッジ回路(ブリッジ回路部)、10…スイッチ、1
1…リレー制御回路、C1,C2,C5,C6…接続部(第
2の端子)、C3,C4,C7,C8…接続部(第3の端
子)、R1,R2,R4,R5…リレー(論理信号開閉
部)、R3,R6…リレー(電力開閉部)、T1〜T8…ト
ランジスタ(スイッチング部)、Ta,Tb…共通端子
(第1の端子)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 和彦 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン 株式会社内 Fターム(参考) 5H580 BB10 CA01 CA02 CA03 CA12 CB02 EE02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能なロータ部と、該ロータ部の周
    囲に配置されコイルを有するステータ部と、該コイルの
    両端間の所定位置に接続された第1の端子とを備えてお
    り、且つ、電源に接続されたステッピングモータを駆動
    するステッピングモータの駆動装置であって、 前記ステッピングモータと前記電源との間に設けられ、
    且つ、前記第1の端子と前記コイルの一方端叉は該コイ
    ルの他方端との間の部位に電流を流す第1の動作と、前
    記一方端と前記他方端との間の部位に電流を流す第2の
    動作と、を任意に切り替える動作切替部を備えるステッ
    ピングモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 回動可能なロータ部と、該ロータ部の周
    囲に配置されコイルを有するステータ部と、該コイルの
    両端間の所定位置に接続された第1の端子とを備えてお
    り、且つ、電源に接続されたステッピングモータを駆動
    するステッピングモータの駆動装置であって、 前記ステッピングモータと前記電源との間に設けられ、
    且つ、前記第1の端子と前記コイルの一方端叉は該コイ
    ルの他方端との間に電圧を印加する第3の動作と、前記
    一方端と前記他方端との間に電圧を印加する第4の動作
    と、を任意に切り替える動作切替部を備えるステッピン
    グモータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記動作切替部は、前記ステッピングモ
    ータの負荷叉は前記ステッピングモータの種類に応じて
    前記第1の動作と前記第2の動作とを、叉は、前記第3
    の動作と前記第4の動作とを、切り替えるものである、
    請求項1叉は2に記載のステッピングモータの駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記動作切替部は、 前記コイルの前記一方端及び前記他方端に接続された一
    対の第2の端子、前記電源に接続された一対の第3の端
    子、及び、該第2及び第3の端子を構成する各端子間に
    それぞれ配設された複数のスイッチング部を有し、且
    つ、閉ループを構成するブリッジ回路部と、 前記各スイッチング部に接続され、該各スイッチング部
    にパルス信号を送出する論理回路部と、 前記複数のスイッチング部と前記論理回路部との間に設
    けられ、且つ、前記パルス信号を独立に遮断可能な論理
    信号開閉部と、 前記第1の端子と前記電源との間において該電源から前
    記コイルへの電力の供給を遮断可能に設けられた電力開
    閉部と、を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    ステッピングモータの駆動装置。
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