JP2000278992A - 結線パターン切換装置 - Google Patents

結線パターン切換装置

Info

Publication number
JP2000278992A
JP2000278992A JP11084321A JP8432199A JP2000278992A JP 2000278992 A JP2000278992 A JP 2000278992A JP 11084321 A JP11084321 A JP 11084321A JP 8432199 A JP8432199 A JP 8432199A JP 2000278992 A JP2000278992 A JP 2000278992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
motor
switching
coil
armature winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11084321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3837954B2 (ja
Inventor
Katsuyoshi Kawasaki
勝義 川崎
Shingo Takekoshi
信吾 竹越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP08432199A priority Critical patent/JP3837954B2/ja
Publication of JP2000278992A publication Critical patent/JP2000278992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3837954B2 publication Critical patent/JP3837954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの特性を変更可能とすることにより、
モータの汎用性を向上するのに好適な結線パターン切換
装置を提供する。 【解決手段】 切換器30を備え、切換器30は、電機
子巻線12aのリアクタンスが可変となるように、6つ
の極間A1〜A6におけるコイルLA1〜LA6の結線パター
ンを切り換え可能とし、電機子巻線12bのリアクタン
スが可変となるように、6つの極間B1〜B6におけるコ
イルLB1〜LB6の結線パターンを切り換え可能とし、電
機子巻線12cのリアクタンスが可変となるように、6
つの極間C 1〜C6におけるコイルLC1〜LC6の結線パタ
ーンを切り換え可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、モータの電機子
巻線の結線パターンを切り換える装置に係り、特に、モ
ータの特性を変更可能とすることにより、モータの汎用
性を向上するのに好適な結線パターン切換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のモータは、設計段階において一意
に決定されたパターンで電機子巻線が結線されており、
電機子巻線の結線パターンが固定的な構造であった。す
なわち、3相6極のモータにおいて、例えば、各相の極
に巻き付けたコイルが直列に結線されている場合、モー
タが完成した後に、各相に極に巻き付けたコイルを並列
に結線し直すことはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたモ
ータの特性は、モータに印可する電機子電圧により流れ
る電機子電流、ステータとロータとの間で発生する磁束
等により決定される。このうちステータとロータとの間
の磁束を決定する要素としては、ステータとロータとの
ギャップ間隔、ロータに形成される磁石の形状等が挙げ
られ、電機子電流は、ステータの電機子巻線のリアクタ
ンスに大きく依存する。例えば、モータの特性の一つで
あるトルク−回転数特性は、電機子巻線のリアクタンス
が大きくなるにつれ、最大回転数は減少するが最大トル
ク出力は増加する。
【0004】しかしながら、従来のモータは、ステータ
とロータのギャップ間隔、ロータに形成される磁石の形
状が固定的な構造であり、さらには電機子巻線の結線パ
ターンも固定的な構造であるため、モータが完成した後
にその特性を変更することは大変困難であった。このた
め、モータの特性を変更するには、仕様の異なる他のモ
ータと取り換える必要があり、汎用性に乏しいものがあ
った。
【0005】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決することを課題としており、モータの特性を変更
可能とすることにより、モータの汎用性を向上するのに
好適な結線パターン切換装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の結線パターン切換装置
は、複数の極に巻き付けたコイルにより電機子巻線を形
成したステータと、前記ステータの内側に回転自在に設
けられたロータと、を備えたモータに適用する装置であ
って、前記電機子巻線のリアクタンスが可変となるよう
に、前記複数の極間におけるコイルの結線パターンを切
り換え可能とした。
【0007】このような構成であれば、電機子巻線のリ
アクタンスが増加するように、複数の極間におけるコイ
ルの結線パターンを切り換えると、切換前後でモータに
同じ電機子電圧を印可した場合、最大回転数は減少する
が最大トルク出力は増加する特性が得られる。逆に、電
機子巻線のリアクタンスが減少するように、複数の極間
におけるコイルの結線パターンを切り換えると、切換前
後でモータに同じ電機子電圧を印可した場合、最大トル
ク出力は減少するが最大回転数は増加する特性が得られ
る。
【0008】ここで、コイルの結線パターンとしては、
例えば、複数の極に巻き付けられた各コイルを、直列若
しくは並列に、またはそれらの組み合わせで結線するも
のが挙げられる。例えば、3つの極を有してこれらにコ
イルが巻き付けられている場合、各コイルをA,B,C
とすると、結線パターンとしては、A,B,Cを直列に
結線したもの、A,B,Cを並列に結線したもの、A,
B,Cのいずれか2つを並列に結線してこれを他の1つ
と直列に結線したものがある。
【0009】また、本発明に係る請求項2記載の結線パ
ターン切換装置は、位相の異なる交流電圧を供給するた
めの複数の相のそれぞれに対応して複数の極を形成しか
つ各相の極に巻き付けたコイルにより電機子巻線を形成
したステータと、前記ステータの内側に回転自在に設け
られたロータと、を備えたモータに適用する装置であっ
て、各相においてその極間におけるコイルの結線パター
ンを切り換えるためのスイッチと、前記電機子巻線のリ
アクタンスが可変となるように前記スイッチを切り換え
る切換手段と、を備えている。
【0010】このような構成であれば、電機子巻線のリ
アクタンスが増加するように、各相においてその極間に
おけるコイルの結線パターンを切り換えると、切換前後
でモータに同じ電機子電圧を印可した場合、最大回転数
は減少するが最大トルク出力は増加する特性が得られ
る。逆に、電機子巻線のリアクタンスが減少するよう
に、各相においてその極間におけるコイルの結線パター
ンを切り換えると、切換前後でモータに同じ電機子電圧
を印可した場合、最大トルク出力は減少するが最大回転
数は増加する特性が得られる。
【0011】ここで、コイルの結線パターンとしては、
例えば、各相においてその複数の極に巻き付けられた各
コイルを、直列若しくは並列に、またはそれらの組み合
わせで結線するものが挙げられる。例えば、各相が3つ
の極を有してこれらにコイルが巻き付けられている場
合、各コイルをA,B,Cとすると、結線パターンとし
ては、A,B,Cを直列に結線したもの、A,B,Cを
並列に結線したもの、A,B,Cのいずれか2つを並列
に結線してこれを他の1つと直列に結線したものがあ
る。
【0012】また、切換手段は、各相ごとにそれぞれ異
なる結線パターンに切り換えるようにしてもよいが、各
相ごとに同じ結線パターンに切り換えるようにすれば、
各相のリアクタンスを同一に保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1ないし図6は、本発明に
係る結線パターン切換装置の実施の形態を示す図であ
る。この実施の形態は、本発明に係る結線パターン切換
装置を、図1に示すように、ドライバ20によりモータ
10を駆動させるシステムにおいてモータ10の電機子
巻線の結線パターンを切り換える場合について適用した
ものである。
【0014】まず、本発明に係る結線パターン切換装置
を適用するシステムの構成を図1を参照しながら説明す
る。図1は、本発明に係る結線パターン切換装置を適用
するシステムの構成を示すブロック図である。このシス
テムは、図1に示すように、3相交流モータであるモー
タ10と、モータ10を駆動させるドライバ20と、モ
ータ10の電機子巻線12a〜12cの結線パターンを
切り換える切換器30と、で構成されており、モータ1
0の電機子巻線12a〜12cは、スター結線されてい
る。
【0015】ドライバ20は、例えば、外部から与えら
れた速度指令値に基づいて、モータ10の回転速度が速
度指令値となるようにモータ10に負荷する負荷電流を
制御するものであって、モータ10の回転速度を検出す
る図示しない速度検出器からの検出値を入力し、その検
出値と速度指令値との差分がなくなるようにモータ10
への負荷電流値をフィードバック制御するようになって
いる。
【0016】次に、モータ10の構成を図2を参照しな
がら説明する。図2は、モータ10の断面図である。モ
ータ10は、図2に示すように、円筒状のステータ14
と、ステータ14の内側にエアギャップを介して回転自
在に設けられたロータ15と、で構成されている。
【0017】ロータ15は、鉄心コア15aと、鉄心コ
ア15aの外周面に取り付けられた複数の永久磁石MN1
〜MS6と、鉄心コア15aの中心部に圧入されたシャフ
ト15bと、で構成されている。鉄心コア15aの外周
面には、同一構成の12個の永久磁石MN1〜MS6が等間
隔で取り付けられ、このうち一つおきに配置された永久
磁石MN1〜MN6は、ロータ15の径方向外側にN極を向
けて取り付けられ、それの間に配置された他の永久磁石
S1〜MS6は、ロータ15の径方向外側にS極を向けて
取り付けられている。
【0018】ステータ14の内周面には、A相、B相お
よびC相の3相に対応して凸状の極がそれぞれ等間隔で
交互に形成されている。A相は、2つおきに等間隔で形
成された6つの極A1〜A8からなっており、同様に、B
相は、A相の極の時計方向右隣でかつ2つおきに等間隔
で形成された6つの極B1〜B6からなり、C相は、B相
の極の時計方向右隣でかつ2つおきに等間隔で形成され
た6つの極C1〜C6からなっている。結果として、ステ
ータ14の内周面には、各極が、A1−B1−C 1−〜−
6−B6−C6の順序で配列されている。
【0019】各極A1〜C6には、それぞれ電機子のコイ
ルLA1〜LC6が巻き付けられている。コイルLA1〜LA6
は、電機子巻線のうちA相の電機子巻線12aを構成
し、コイルLB1〜LB6は、電機子巻線のうちB相の電機
子巻線12bを構成し、コイルLC1〜LC6は、電機子巻
線のうちC相の電機子巻線12cを構成している。次
に、各コイルLA1〜LC6の結線構成を図3を参照しなが
ら説明する。なお、各電機子巻線12a〜12cは、い
ずれも同一に構成されているので、以下では電機子巻線
12aの結線構成のみを説明し、電機子巻線12b,1
2cのそれについては説明を省略する。図3は、電機子
巻線12aの結線構成を示す結線図である。
【0020】電機子巻線12aは、図3に示すように、
コイルLA1〜LA6と、16個のスイッチS1〜S43と、
を結線して構成されている。各スイッチS1〜S43は、
例えばリレースイッチからなり、切換器30からの切換
信号に応じてオンおよびオフのいずれか一方の状態を取
りうるようになっている。なお、これらスイッチS1
43は、リレースイッチに限らず、例えば電力用の半導
体スイッチにより構成することもできる。
【0021】結線構成を説明すると、まず、図3におい
て、5つのスイッチS1〜S5が直列に接続され、これと
は別に6つのスイッチS11〜S15が直列に接続されてい
る。そして、スイッチS5の一端(P6点)が図示しない
3相交流電源(U点)に接続され、スイッチS11の一端
(P11点)が他の電機子巻線12b,12cとの結線点
(O点)に接続されている。
【0022】スイッチS1のスイッチS2とは反対側の端
子(P1点)とP11点とを結んでコイルLA1が接続さ
れ、スイッチS1,S2の中点(P2点)とスイッチ
11,S12の中点(P12点)とを結んでコイルLA2が接
続され、スイッチS2,S3の中点(P3点)とスイッチ
12,S13の中点(P13点)とを結んでコイルLA3が接
続されている。
【0023】また、スイッチS3,S4の中点(P4点)
とスイッチS13,S14の中点(P14点)とを結んでコイ
ルLA4が接続され、スイッチS4,S5の中点(P5点)
とスイッチS14,S15の中点(P15点)とを結んでコイ
ルLA5が接続され、スイッチS15のスイッチS14とは反
対側の端子(P16点)とP6点とを結んでコイルLA6
接続されている。
【0024】一方、P1点とP12点とを結んでスイッチ
21が接続され、P2点とP13点とを結んでスイッチS
22が接続され、P3点とP14点とを結んでスイッチS23
が接続されている。さらに、P4点とP15点とを結んで
スイッチS24が接続され、P5点とP16点とを結んでス
イッチS25が接続されている。また、P2点とU点とを
結んでスイッチS31が接続され、P3点とU点とを結ん
でスイッチS32が接続され、P4点とU点とを結んでス
イッチS33が接続されている。さらに、P13点とO点と
を結んでスイッチS41が接続され、P14点とO点とを結
んでスイッチS42が接続され、P15点とO点とを結んで
スイッチS45が接続されている。
【0025】次に、切換器30の構成を図4を参照しな
がら説明する。図4は、切換器30の結線切換パターン
を示す図である。切換器30は、図4に示すように、4
つの切換パターンを有しており、指定された切換パター
ンに基づいて各スイッチS1〜S43に切換信号を出力す
ることにより、電機子巻線12aのリアクタンスが可変
となるように、各スイッチS1〜S43のオン/オフを切
り換えるようになっている。
【0026】第1の切換パターンは、電機子巻線12a
のリアクタンスが最も大きくなるように、コイルLA1
A6を直列に結線するパターンであって、切換器30
は、第1のパターンが指定されると、スイッチS1
5、スイッチS11〜S15、スイッチS31〜S33、およ
びスイッチS41〜S43をオフ状態とし、スイッチS21
25をオン状態とするように、各スイッチS1〜S43
切換信号を出力するようになっている。
【0027】第2の切換パターンは、電機子巻線12a
のリアクタンスが2番目に大きくなるように、コイルL
A1〜LA3を直列に、コイルLA4〜LA6を直列にそれぞれ
結線して、さらにこれらを並列に結線するパターンであ
って、切換器30は、第2のパターンが指定されると、
スイッチS1〜S5、スイッチS11〜S15、スイッチ
23、スイッチS31,S33、およびスイッチS41,S43
をオフ状態とし、スイッチS21,S22,S24,S25、ス
イッチS32、およびスイッチS42をオン状態とするよう
に、各スイッチS1〜S43に切換信号を出力するように
なっている。
【0028】第3の切換パターンは、電機子巻線12a
のリアクタンスが3番目に大きくなるように、コイルL
A1,LA2を直列に、コイルLA3,LA4を直列に、コイル
A5,LA6を直列にそれぞれ結線して、さらにこれらを
並列に結線するパターンであって、切換器30は、第3
のパターンが指定されると、スイッチS1〜S5、スイッ
チS11〜S15、スイッチS22,S24、スイッチS32、お
よびスイッチS42をオフ状態とし、スイッチS21
23,S25、スイッチS31,S33、およびスイッチ
41,S43をオン状態とするように、各スイッチS1
43に切換信号を出力するようになっている。
【0029】第4の切換パターンは、電機子巻線12a
のリアクタンスが最も小さくなるように、コイルLA1
A6を並列に結線するパターンであって、切換器30
は、第4のパターンが指定されると、スイッチS21〜S
25、スイッチS31〜S33、およびスイッチS41〜S43
オフ状態とし、スイッチS1〜S5、およびスイッチS11
〜S15をオン状態とするように、各スイッチS1〜S43
に切換信号を出力するようになっている。
【0030】なお、電機子巻線12b,12cについて
は説明を省略したが、切換器30は、電機子巻線12a
の結線パターンを切り換えるとともに、電機子巻線12
b,12cの結線パターンを、電機子巻線12aと同じ
結線パターンに切り換えるようになっている。次に、上
記実施の形態の動作を図5および図6を参照しながら説
明する。図5は、電機子巻線12aの結線状態を示す図
であり、図6は、モータ10のトルク−回転数特性を示
すグラフである。
【0031】まず、切換器30に対して第1の切換パタ
ーンを指定すると、電機子巻線12aおいては、切換器
30により各スイッチS1〜S43に切換信号が出力され
ることにより、スイッチS1〜S5、スイッチS11
15、スイッチS31〜S33、およびスイッチS41〜S43
がオフ状態にされるとともに、スイッチS21〜S25がオ
ン状態にされるので、図5(a)に示すように、コイル
A1〜LA6が直列に結線される。このため、電機子巻線
12aのリアクタンスは、各コイルLA1〜LA6のリアク
タンスをLとすると、“6L”となり、4つの切換パタ
ーンのうち最大値となる。
【0032】一方、同様にして、電機子巻線12bにお
いては、コイルLB1〜LB6が直列に結線され、電機子巻
線12cにおいては、コイルLC1〜LC6が直列に結線さ
れる。この状態で、所定電機子電圧をモータ10に印可
すると、ロータ15が回転して、図6の実線で示すよう
に、最大回転数は、4つの切換パターンのうち最小のN
1となるが、最大トルク出力は、4つの切換パターンの
うち最大のT1となるトルク−回転数特性が得られる。
【0033】通常、モータ10のトルク出力は、ロータ
15とステータ14との間で発生する磁束と、電機子巻
線12a〜12cに流れる電流とより決定される。電機
子巻線12a〜12cに流れる電流は、低回転時には、
逆起電力が小さいのでほぼオームの法則に従って、印可
する電機子電圧をコイルLA1〜LC6の巻線抵抗で除した
値となるが、回転数が上昇すると、ロータ15の磁束に
より反作用誘起電圧である逆起電力が電機子電圧を打ち
消す向きに発生するため、電機子巻線12a〜12cに
流れる電流が減少する。これにより、モータ10の回転
数は、逆起電力が電機子電圧を超えない範囲での値を取
りうる。
【0034】したがって、電機子巻線12a〜12cの
リアクタンスが大きくなると、回転数の増加に対する逆
起電力の増加量が大きくなるので、最大回転数は小さく
なるが、これに対して、ロータ15とステータ14との
間で発生する磁束が大きくなるので、最大トルク出力は
大きくなる。このことは、第1の切換パターンで切り換
えたときのモータ10のトルク−回転数特性を意味す
る。
【0035】次に、切換器30に対して第2の切換パタ
ーンを指定すると、電機子巻線12aおいては、切換器
30により各スイッチS1〜S43に切換信号が出力され
ることにより、スイッチS1〜S5、スイッチS11
15、スイッチS23、スイッチS 31,S33、およびスイ
ッチS41,S43がオフ状態にされるとともに、スイッチ
21,S22,S24,S25、スイッチS32、およびスイッ
チS42がオン状態にされるので、図5(b)に示すよう
に、コイルLA1〜LA3が直列に、コイルLA4〜LA6が直
列にそれぞれ結線され、さらにこれらが並列に結線され
る。このため、電機子巻線12aのリアクタンスは、各
コイルLA1〜LA6のリアクタンスをLとすると、“1.
5L”となり、4つの切換パターンのうち2番目に大き
な値となる。
【0036】一方、同様にして、電機子巻線12bにお
いては、コイルLB1〜LB3が直列に、コイルLB4〜LB6
が直列にそれぞれ結線され、さらにこれらが並列に結線
され、電機子巻線12cにおいては、コイルLC1〜LC3
が直列に、コイルLC4〜LC6が直列にそれぞれ結線さ
れ、さらにこれらが並列に結線される。この状態で、上
記と同一の所定電機子電圧をモータ10に印可すると、
ロータ15が回転して、図6の点線で示すように、最大
回転数は、4つの切換パターンのうち2番目に小さいN
2となり、最大トルク出力は、4つの切換パターンのう
ち2番目に大きいT2となるトルク−回転数特性が得ら
れる。
【0037】次に、切換器30に対して第3の切換パタ
ーンを指定すると、電機子巻線12aおいては、切換器
30により各スイッチS1〜S43に切換信号が出力され
ることにより、スイッチS1〜S5、スイッチS11
15、スイッチS22,S24、スイッチS32、およびスイ
ッチS42がオフ状態にされるとともに、スイッチS21
23,S25、スイッチS31,S33、およびスイッチ
41,S43がオン状態にされるので、図5(c)に示す
ように、コイルLA1,LA2が直列に、コイルLA3,LA4
が直列に、コイルLA5,LA6が直列にそれぞれ結線さ
れ、さらにこれらが並列に結線される。このため、電機
子巻線12aのリアクタンスは、各コイルLA1〜L A6
リアクタンスをLとすると、“0.667L”となり、
4つの切換パターンのうち3番目に大きな値となる。
【0038】一方、同様にして、電機子巻線12bにお
いては、コイルLB1,LB2が直列に、コイルLB3,LB4
が直列に、コイルLB5,LB6が直列にそれぞれ結線さ
れ、さらにこれらが並列に結線され、電機子巻線12c
においては、コイルLC1,LC2が直列に、コイルLC3
C4が直列に、コイルLC5,LC6が直列にそれぞれ結線
され、さらにこれらが並列に結線される。
【0039】この状態で、上記と同一の所定電機子電圧
をモータ10に印可すると、ロータ15が回転して、図
6の一点鎖線で示すように、最大回転数は、4つの切換
パターンのうち2番目に大きいN3となり、最大トルク
出力は、4つの切換パターンのうち2番目に小さいT3
となるトルク−回転数特性が得られる。次に、切換器3
0に対して第4の切換パターンを指定すると、電機子巻
線12aおいては、切換器30により各スイッチS1
43に切換信号が出力されることにより、スイッチS21
〜S25、スイッチS31〜S33、およびスイッチS41〜S
43がオフ状態にされるとともに、スイッチS1〜S5、お
よびスイッチS11〜S15がオン状態にされるので、図5
(d)に示すように、コイルLA1〜LA6が並列に結線さ
れる。このため、電機子巻線12aのリアクタンスは、
各コイルLA1〜L A6のリアクタンスをLとすると、
“0.167L”となり、4つの切換パターンのうち最
小値となる。
【0040】一方、同様にして、電機子巻線12bにお
いては、コイルLB1〜LB6が並列に結線され、電機子巻
線12cにおいては、コイルLC1〜LC6が並列に結線さ
れる。この状態で、上記と同一の所定電機子電圧をモー
タ10に印可すると、ロータ15が回転して、図6の二
点鎖線で示すように、最大回転数は、4つの切換パター
ンのうち最大のN4となり、最大トルク出力は、4つの
切換パターンのうち最小のT4となるトルク−回転数特
性が得られる。
【0041】以上のように切り換える必要性は、ドライ
バの電流の制限にある。例えば、無限の電流を流せるド
ライバならば、図5の(d)の結線パターンで大電流を
流せばよいが、現実には有限の値しか流せないので、本
発明の切換方式は有効である。このようにして、本実施
の形態では、切換器30を備え、切換器30は、電機子
巻線12aのリアクタンスが可変となるように、6つの
極間A1〜A6におけるコイルLA1〜LA6の結線パターン
を切り換え可能とし、電機子巻線12bのリアクタンス
が可変となるように、6つの極間B1〜B6におけるコイ
ルLB1〜LB6の結線パターンを切り換え可能とし、電機
子巻線12cのリアクタンスが可変となるように、6つ
の極間C1〜C6におけるコイルLC1〜LC6の結線パター
ンを切り換え可能とした。
【0042】このため、モータ10が完成した後であっ
ても、切換器30で結線パターンを切り換えることによ
りその特性を変更することができる。したがって、同一
のモータ10を、用途が異なる場合や同じ用途でも使い
方が異なる場合などに用いることができ、従来に比し
て、モータ10の汎用性を向上することができる。ま
た、本実施の形態は、コイルLA1〜LA6の結線パターン
を切り換えるものであって、磁石MN1〜MS6や鉄心コア
15aなど、モータ10の出力に影響を与える要素を変
更するものではないので、切換によってモータ10の出
力が大きくなったり小さくなったりすることはなく、あ
くまでも、モータ10の特性が変更されるのみである。
【0043】なお、上記実施の形態においては、本発明
に係る結線パターン切換装置を、3相交流モータに適用
したが、これに限らず、単相あるいは4相以上のモータ
に適用することもできる。また、上記実施の形態におい
ては、本発明に係る結線パターン切換装置を、1相につ
き6極を有するモータに適用したが、これに限らず、1
相につき6極未満あるいは7極以上の極を有するモータ
に適用することもできる。
【0044】また、上記実施の形態においては、4つの
切換パターンを設けて構成したが、これに限らず、例え
ば、スイッチS2〜S5、スイッチS12〜S15、スイッチ
21〜S24をオフ状態とし、スイッチS1、スイッチS
11、スイッチS25、スイッチS31〜S33、およびスイッ
チS41〜S43をオン状態とすることにより、コイル
A1,LA2を直列に結線し、さらにこれとコイルLA3
A6を並列に結線する第5の切換パターンを追加するな
ど、より多くの切換パターンを設けて構成してもよい。
【0045】上記実施の形態において、切換器30は、
請求項1記載の切換手段に対応している。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1または2記載の結線パターン切換装置によれば、モ
ータが完成した後であっても、結線パターンを切り換え
ることによりその特性を変更することができるので、同
一のモータを、用途が異なる場合や同じ用途でも使い方
が異なる場合などに用いることができ、従来に比して、
モータの汎用性を向上することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結線パターン切換装置を適用する
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】モータ10の断面図である。
【図3】電機子巻線12aの結線構成を示す結線図であ
る。
【図4】切換器30の結線切換パターンを示す図であ
る。
【図5】電機子巻線12aの結線状態を示す図である。
【図6】モータ10のトルク−回転数特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10 モータ 12a〜12c 電機子巻線 14 ステータ 15 ロータ 15a 鉄心コア 15b シャフト 20 ドライバ 30 切換器 A1〜C6 極 LA1〜LC6 コイル S1〜S43 スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の極に巻き付けたコイルにより電機
    子巻線を形成したステータと、前記ステータの内側に回
    転自在に設けられたロータと、を備えたモータに適用す
    る装置であって、 前記電機子巻線のリアクタンスが可変となるように、前
    記複数の極間におけるコイルの結線パターンを切り換え
    可能としたことを特徴とする結線パターン切換装置。
  2. 【請求項2】 位相の異なる交流電圧を供給するための
    複数の相のそれぞれに対応して複数の極を形成し且つ各
    相の極に巻き付けたコイルにより電機子巻線を形成した
    ステータと、前記ステータの内側に回転自在に設けられ
    たロータと、を備えたモータに適用する装置であって、 各相においてその極間におけるコイルの結線パターンを
    切り換えるためのスイッチと、前記電機子巻線のリアク
    タンスが可変となるように前記スイッチを切り換える切
    換手段と、を備えていることを特徴とする結線パターン
    切換装置。
JP08432199A 1999-03-26 1999-03-26 結線パターン切換装置 Expired - Fee Related JP3837954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08432199A JP3837954B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 結線パターン切換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08432199A JP3837954B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 結線パターン切換装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005313718A Division JP4172482B2 (ja) 2005-10-28 2005-10-28 結線パターン切換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000278992A true JP2000278992A (ja) 2000-10-06
JP3837954B2 JP3837954B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=13827259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08432199A Expired - Fee Related JP3837954B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 結線パターン切換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3837954B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022627A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Jtekt Corp モータ制御装置
WO2019016955A1 (ja) 2017-07-21 2019-01-24 三菱電機株式会社 電動機駆動装置、圧縮機および空気調和機
JP2021505122A (ja) * 2017-12-07 2021-02-15 ユー, リーチェンYU, Li−Chien 巻数を変更可能な巻線コイルを備える永久磁石モータ装置及びその制御方法
WO2022003996A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06 コアレスモータ株式会社 回転電気機械及び電動車

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219993A (ja) * 1984-04-14 1985-11-02 Fanuc Ltd 誘導電動機の制御装置
JPH01164294A (ja) * 1987-12-19 1989-06-28 Fanuc Ltd 工作機械のスピンドル駆動制御装置
JPH04207989A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Fanuc Ltd 駆動モータをトルク特性可変にした射出成形機
JPH05344778A (ja) * 1992-06-12 1993-12-24 Sony Corp Dcモータ
JPH09215385A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Tootasu:Kk 電動機の高トルク特性可変速機
JPH1127987A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Fanuc Ltd 誘導電動機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219993A (ja) * 1984-04-14 1985-11-02 Fanuc Ltd 誘導電動機の制御装置
JPH01164294A (ja) * 1987-12-19 1989-06-28 Fanuc Ltd 工作機械のスピンドル駆動制御装置
JPH04207989A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Fanuc Ltd 駆動モータをトルク特性可変にした射出成形機
JPH05344778A (ja) * 1992-06-12 1993-12-24 Sony Corp Dcモータ
JPH09215385A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Tootasu:Kk 電動機の高トルク特性可変速機
JPH1127987A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Fanuc Ltd 誘導電動機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022627A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Jtekt Corp モータ制御装置
WO2019016955A1 (ja) 2017-07-21 2019-01-24 三菱電機株式会社 電動機駆動装置、圧縮機および空気調和機
US11070157B2 (en) 2017-07-21 2021-07-20 Mitsubishi Electric Corporation Motor drive unit, compressor, and air conditioner
JP2021505122A (ja) * 2017-12-07 2021-02-15 ユー, リーチェンYU, Li−Chien 巻数を変更可能な巻線コイルを備える永久磁石モータ装置及びその制御方法
WO2022003996A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06 コアレスモータ株式会社 回転電気機械及び電動車

Also Published As

Publication number Publication date
JP3837954B2 (ja) 2006-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11223311B2 (en) Rotary electric machine and rotary electric machine system
JP2008005665A (ja) 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両
JP2002272074A (ja) 永久磁石式3相交流回転電気機器
JP2003009486A (ja) 可変速電動機
JP2004519999A (ja) ブラシレス直流駆動系
JP2004328900A (ja) 回転電機
JP2010115086A (ja) モータシステム及び永久磁石モータの通電方法
JP2003088078A (ja) ブラシレスdcモータ
CN102934352A (zh) 用于运行三相无刷直流电动机的方法和控制装置
JP2009291069A (ja) 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両
JP4172482B2 (ja) 結線パターン切換装置
JP3857846B2 (ja) コンデンサ電動機
JP5885423B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP3837954B2 (ja) 結線パターン切換装置
JP2014168331A (ja) 永久磁石式回転電機及び永久磁石式回転電機ドライブシステム
JP3800064B2 (ja) 車両用回転電機
JP2001103717A (ja) 複数ロータモータ
JP2670022B2 (ja) 無整流子電動機
KR100688183B1 (ko) 속도 가변형 모터
JPH08242600A (ja) ハイブリッド励磁形永久磁石電動機の電流制御装置
JP3506084B2 (ja) 複合回転電機
JP2675534B2 (ja) 無整流子電動機
JPH09168271A (ja) 同期モータ及びその制御方法
JP5274587B2 (ja) 車両用電動機の制御装置
JP3555570B2 (ja) 複合モータの駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees