JP2008005665A - 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両 - Google Patents

円筒リニアモータ及びそれを用いた車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2008005665A
JP2008005665A JP2006174880A JP2006174880A JP2008005665A JP 2008005665 A JP2008005665 A JP 2008005665A JP 2006174880 A JP2006174880 A JP 2006174880A JP 2006174880 A JP2006174880 A JP 2006174880A JP 2008005665 A JP2008005665 A JP 2008005665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
linear motor
cylindrical linear
pitch
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006174880A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaji Kitamura
正司 北村
Fumio Tajima
文男 田島
Yusuke Akami
裕介 赤見
Noriyuki Uchiumi
典之 内海
Takeshi Nakamura
健 中村
Kazuaki Shibahara
和晶 柴原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2006174880A priority Critical patent/JP2008005665A/ja
Priority to CNA2007101100577A priority patent/CN101098100A/zh
Priority to US11/819,130 priority patent/US7768158B2/en
Publication of JP2008005665A publication Critical patent/JP2008005665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors

Abstract

【課題】 推力が大きく、しかも、推力脈動を低減できる円筒リニアモータを提供することを目的とする。
【解決手段】 円筒リニアモータは、固定子1と、固定子1に対して隙間を介して配置されるとともに、固定子1に対して直線的に移動可能な移動子10とから構成される。固定子1は、固定子突極3bを有する固定子鉄心3と、固定子鉄心3に形成されたスロット内に挿入された3相の固定子巻線2とからなる。移動子10は、移動子鉄心12に固定された複数の永久磁石11を備える。固定子突極3bのピッチをτsとし、永久磁石11のピッチをτpとするとき、3/4<τp/τs<3/2とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、円筒リニアモータ及びそれを用いた車両に係り、特に、3相交流により駆動される、永久磁石式の円筒リニアモータ及びそれを用いた車両に関する。
従来、例えば、特開2004−53003号公報に記載のように、3相同期型円筒リニアモータが知られている。この3相同期型円筒リニアモータは、2重筒の外筒(固定子)の内周側にコイルを取り付け、内筒(移動子)の外周側に永久磁石を取り付けた構成となっており、固定子鉄心を用いないものである。
また、例えば、特開平7−276963号公報に記載のように、リング状のスペーサからなる固定子鉄心と、コイルからなる固定子を有する3相非同期型(誘導型)円筒リニアモータを用いたものが知られている。
特開2004−53003号公報 特開平7−276963号公報
特開2004−53003号公報に記載のものは、固定子側に固定子鉄心を持たない構成であり、外筒と内筒の間の空間にコイルを配置する空隙巻線方式であるため、外筒側の固定子ヨークの内面と、内筒の外周に取り付けられた永久磁石の外周面との間の距離が長くなり、結果として、推力が小さいという問題があった。
また、特開平7−276963号公報に記載のものは、移動子側に永久磁石を用いない構造であるため、起磁力が低く、したがって、推力が小さいという問題があった。
そこで、本発明者らは、推力を大きくするため、外筒側の固定子に固定子鉄心を設け、また、内筒側の移動子に永久磁石を設けた3相同期モータについて検討を進めた。しかし、外筒に対して内筒をスライドさせた際に、内筒の永久磁石の位置が変化することにより、発生する推力に大きな脈動が発生することが分かった。また、ディテント力(回転型モータにおけるコギングトルクに相当)も大きくなることが分かった。
本発明の第1の目的は、推力が大きく、しかも、推力脈動を低減できる円筒リニアモータ及びそれを用いた車両を提供することにある。
本発明の第2の目的は、推力が大きく、しかも、推力脈動やディテント力を低減できる円筒リニアモータ及びそれを用いた車両を提供することにある。
本発明は、推力が大きく、しかも、トルク脈動を低減できる円筒リニアモータ及びそれを用いた車両を提供することにある。
本発明の最も代表的な特徴は、固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとするとき、3/4<τp/τs<3/2となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成したものである。
また、本発明は、推力が大きく、しかも、トルク脈動やディテント力を低減できる円筒リニアモータ及びそれを用いた車両を提供することにある。
本発明の最も代表的な特徴は、さらに、固定子鉄心の両端に補助突極を配置することにより、推力脈動とディテント力がより低減したものである。
本発明によれば、推力が大きく、しかも、推力脈動を低減できるものとなる。
また、本発明によれば、推力が大きく、しかも、推力脈動やディテント力を低減できるものとなる。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による円筒リニアモータの第1の例の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第1の例における磁気回路の構成を示す横断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第1の例において、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。
図1に示すように、本例による円筒リニアモータは、円筒形状の固定子1と、この固定子1の内周側に隙間を介して配置されるとともに、固定子1の軸方向に直線的に移動可能な移動子10とから構成される。
固定子1は、固定子鉄心3と、固定子巻線2とから構成される。固定子鉄心3は、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部(固定子突極)3bとから構成される。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとは、いずれも、鉄製である。
固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bは、鉄粉を圧縮して成形した圧粉鉄心を用いることもできる。圧粉鉄心を用いることにより、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bの抵抗値を大きくできるので、固定子鉄心3内に発生する渦電流損が小さくなり、本実施例の円筒リニアモータの効率が向上する。
次に、固定子巻線2の構成について説明する。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによってスロットが形成される。図示の例では、6個のスロットが形成され、6個のスロット内には、6個の固定子巻線2a(U−)、2b(U+),2c(V+),2d(V−),2e(W−),2f(W+)が、それぞれ配置される。固定子巻線2は、表面をエナメル被覆された銅線を、リング状に複数ターン巻回したものが用いられる。固定子巻線2a(U−),2b(U+)は、U相固定子コイルを構成し、固定子巻線2c(V+),2d(V−)は、V相固定子コイルを構成し、固定子巻線2e(W−),2f(W+)は、W相固定子コイルを構成する。
U相コイルについて見ると、固定子巻線2a(U−)は、固定子巻線2b(U+)とは逆方向に巻回され、逆方向に電流が流れる。U相固定子巻線2a(U−)、2b(U+)は、隣り合っているので、連続して巻回されている。このように、同相のコイルを連続巻きとすることにより、コイルの接続作業を少なくできるため、コイルの製作性が向上する。ここでは、U相固定子巻線2a(U−),2b(U+)について説明したが、他のV相,W相固定子巻線についても同様である。さらに、U相,V相,W相の3相巻線は、スター(Y)結線される。
次に、移動子10の構成について説明する。移動子10は、移動子鉄心12と、9個の永久磁石11とからなる。9個の永久磁石11は、リング状であるとともに、移動子鉄心12の外周側に互いに離間して等間隔で取り付けられている。リング状永久磁石11は、永久磁石11の円周方向に複数個に分割して形成したものであってもよい。隣接する永久磁石11の表面の極性は、N極,S極が軸方向に交互に並んだ構成となっている。
なお、本例では、永久磁石11の数を9個としているが、これは移動子10が軸方向に所定の長さだけ移動することを配慮してのことである。永久磁石11の外周側と、固定子鉄心歯部3bの内周側の間には、所定の空隙が設けられており、移動子10は、固定子1の内部を移動子10の軸方向に非接触で往復動可能となるように支持機構を介して、固定子1と連結されている。
図1の円筒リニアモータでは、隣接する固定子鉄心歯部(固定子突極)3bの中心間の距離(固定子突極のピッチ)をτsとし、隣接する永久磁石11の中心間の距離(永久磁石のピッチ)をτpとすると、τp:τs=6:5としている。すなわち、5×τp=6×τsの関係がある。したがって、5極に対して6スロットないし6突極が対応する磁気回路になっている。このことから、本例の円筒リニアモータを5極−6スロット円筒リニアモータと称する。
なお、後述するように、この磁気回路を円筒リニアモータの基本単位として、移動子10の軸方向に、この磁気回路の基本単位を繰り返して連結することにより、さらに、極数,スロット数の大きな円筒リニアモータを構成することができる。
次に、図2を用いて、図1で説明した5極−6スロット円筒リニアモータの固定子巻線2に発生する誘起電圧について説明する。図2は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(V+),2d(V−),2e(W−),2f(W+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2e,E2fを示している。図2において、矢印の長さが誘起電圧の大きさ,向きが誘起電圧の位相を表している。
U相に注目すると、固定子巻線2a(U−),2b(U+)に発生する誘起電圧E2a,E2bの大きさは同一であるが、電圧位相が30°だけずれている。U相固定子巻線2a(U−),2b(U+)は、連続して巻回されているので、U相コイルに発生する誘起電圧は、誘起電圧E2a,E2bのベクトル和になる。V相コイル,W相コイルにおける誘起電圧についても同様である。この結果、図2に示すように、U相,V相,W相コイルに発生する誘起電圧は、互いに120度ずれた位相差を持つことになるので、3相同期モータとして動作することが可能になる。
ここで、図3及び図4を用いて、本発明の円筒リニアモータにおける、誘起電圧の源である鎖交磁束の流れ方について説明する。なお、以下の説明では、固定子巻線2に鎖交する磁束の流れ方をわかりやすく説明するために、単一の永久磁石11が着磁されている場合を考えることにする(残りの永久磁石11は全く磁化されていない状況を想定する)。
図3は、本発明による円筒リニアモータにおける鎖交磁束の流れを示す横断面図である。図4は、本発明による円筒リニアモータにおける鎖交磁束の変化の説明図である。
図3は、単一の着磁済み永久磁石11xの軸方向中心位置が、図中の線Cに一致する位置にある場合の磁束(波線)の流れ方を模式的に描いたものである。図中のφは、灰色に着色した固定子巻線2xに鎖交する磁束である。着磁済みの永久磁石11xが、固定子巻線2xから離れた位置にあっても、鎖交磁束φが発生している。また、鎖交磁束φは、移動子10の内部を軸方向に流れる磁束となっている。こうした鎖交磁束φに関する特徴は、回転型の永久磁石式モータや平板型の永久磁石式リニアモータと著しく異なっており、本発明の円筒リニアモータを特徴付けるものである。
図4は、移動子10が線Cから線Aの方向に移動したときの、鎖交磁束φの変化の様子を、横軸を移動子10の移動量に取って示したものである。線Bの位置で永久磁石11xと固定子巻線2xの位置が一致し、鎖交磁束φはゼロになる。線Bの位置を過ぎて、線Aの位置に永久磁石11xが到達すると、図3に示す磁束の流れ方から明らかなように、鎖交磁束φの符号が反転する。こうした鎖交磁束φの変化の仕方も、本発明による円筒リニアモータに特有のものである。
図1に示した例は、磁気回路の基本単位が5極−6スロットの円筒リニアモータ(τp:τs=6:5)であるが、これを7極に対して6スロットが対応する7極−6スロット円筒リニアモータ(τp:τs=6:7)としてもよいものである。6スロットに対して6±1極が対応する、2種類の円筒リニアモータ(τp:τs=6:6±1)は、電気的に双子の関係にあり、これらにおいて、U相,V相,W相の固定子巻線2の配置,各固定子巻線2に発生する誘起電圧の位相関係は、同じになる。
以上で説明した円筒リニアモータを、移動子10の軸方向に繰り返し連結することにより、より極数,スロット数の大きな円筒リニアモータを構成することができる。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態による円筒リニアモータの第2の例の構成について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第2の例における磁気回路の構成を示す横断面図である。図6は、本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第2の例において、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。
図5は、図1に示した5極−6スロット円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)を軸方向に2回繰り返すことにより得られる10極−12スロット円筒リニアモータの磁気回路を示している。固定子1Aは、固定子巻線2Aと、固定子鉄心3Aからなる。固定子巻線2Aに注目すると、固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(V+),2d(V−),2e(W−),2f(W+)が第1の磁気回路の基本単位、固定子巻線2a’(U+),2b’(U−),2c’(V−),2d’(V+),2e’(W+),2f’(W−)が第二の磁気回路の基本単位に対応している。これら第1と第二の固定子巻線において、電流の流れる向きが互いに逆方向になっている。こうした巻線上の配慮が必要になる理由は、磁気回路の基本単位における極数が5(奇数)であることによる。すなわち、第1の磁気回路の基本単位において、永久磁石11の表面の極性が、例えば、S極から始まりS極で終わるとすると、隣の第二の基本単位においては、N極から始まりN極で終わることになる。この結果、同一方向の推力を発生するためには、電流の向きを逆向きにする必要が生じる。
図6は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、上記第1の固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(V+),2d(V−),2e(W−),2f(W+)および上記第二の固定子巻線2a’(U+),2b’(U−),2c’(V−),2d’(V+),2e’(W+),2f’(W−)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2e,E2fおよび誘起電圧E2a’,E2b’,E2c’,E2d’,E2e’,E2f’を示している。第1の固定子巻線および第二の固定子巻線に関する誘起電圧を示すベクトルは、完全に一致している。このことから、U相,V相,W相コイルの3相巻線をスター(Y)結線する際には、それぞれの相において、第1の巻線と第二の巻線を並列接続することも可能になる。
図5に示したように、図1に示した5極−6スロット円筒リニアモータから10極−12スロット円筒リニアモータが構成できるが、さらに、5極−6スロット円筒リニアモータを3回,4回,…と移動子10の軸方向に連結することにより、15極−18スロット,20極−24スロット,…の円筒リニアモータ(いずれもτp:τs=6:5)を構成することができる。ただし、上述したように、磁気回路の基本単位(5極−6スロット)を連結する毎に、各相コイルに流れる電流の向きを反転する必要がある。また、5極−6スロット円筒リニアモータと電気的に双子の関係にある7極−6スロット円筒リニアモータからも、同様の方法により、14極−12スロット,21極−18スロット,…の円筒リニアモータ(いずれもτp:τs=6:7)を構成することができる。
次に、図7を用いて、本実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの推力およびディテント力特性について説明する。
本発明の第1の実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの効果の説明図である。
図7(A)は、本実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの磁場解析の結果(磁束線の分布状況)を示している。図7(B)は、比較例として、4極−6スロット円筒リニアモータの磁場解析の結果(磁束線の分布状況)を示している。
図7(C)において、横軸は移動子10の移動量(mm)を示し、縦軸は磁場解析による円筒リニアモータの推力の計算値(N)を示している。図中、線A1が、本実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの推力波形である。また、線B1が、比較例としての4極−6スロット円筒リニアモータの推力波形である。図7(C)の線A1,線B1を比較すると、線B1において移動子10の移動量方向に細かく変動する推力(高次脈動成分)が含まれており、この分だけ、線A1で示した推力の振れ幅が線B1で示した推力の振れ幅より小さくなる。
さらに、図7(D)において、横軸は移動子10の移動量(mm)を示し、縦軸は磁場解析による円筒リニアモータのディテント力(回転型モータにおけるコギングトルクに対応)の計算値(N)を示している。図中、線A2が、本実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータのディテント力波形である。また、線B2が、比較例としての4極−6スロット円筒リニアモータのディテント力波形である。図7(D)の線A2,線B2を比較すると、線B2において、線B1と同程度の高次脈動成分が含まれており、この分だけ、線A2で示したディテント力の振れ幅が線B2で示したディテント力の振れ幅より小さくなる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs,永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=6:6±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成することにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力における高次脈動分を低減して、推力波形の振れ幅を小さくすることができる。
また、上記の円筒リニアモータ(τp:τs=6:6±1)においては、同相の固定子巻線2が隣接して配置されるので、同相コイルを連続巻きとすることができる。この結果、コイル接続作業の工数が低減し、モータの製作性を向上することができる。
次に、図8〜図10を用いて、本発明の第2の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態による円筒リニアモータの切り欠き外観図である。図9は、本発明の第2の実施形態による円筒リニアモータの横断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。図10は、本発明の第2の実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの効果の説明図である。
図8及び図9に示すように、固定子1Bは、固定子巻線2Aと、固定子鉄心3Bからなる。固定子鉄心3Bは、固定子突極ピッチτsで軸方向に周期的な構造を持つ、固定子鉄心ヨーク3aおよび固定子鉄心歯部(固定子突極)3bよりなる胴部固定子鉄心と、胴部固定子鉄心の軸方向の両端部に設けた、同一形状の補助突極3cとから構成される。補助突極3cは円錐台形状であり、その軸方向長さはd1である。補助突極3cが、胴部固定子鉄心と接する側は、円筒形状(軸方向長さd2)である。補助突極3cの内周側の面は、角度βをなすように円錐台状に成形してある。
推力波形およびディテント力波形を平坦化するためには、軸方向長さd2および角度βを調節し、最適値に設定する必要がある。
軸方向長さd2および角度βの最適値は、これらをパラメタとして補助突極3cの形状を変化させながら磁場解析を繰り返し実施し、推力波形やディテント力波形における脈動成分を最小化することにより求められる。角度βの最適値は、概ね20°、軸方向長さd2については、固定子鉄心歯部(固定子突極)3bの軸方向長さの数分の一程度が最適となる。
固定子鉄心3Bの軸方向の両端部に設けられた補助突極3cは、固定子鉄心3Bの両端部における磁束の変化を滑らかにするものであり、補助突極3cを設けることで、図7(C)および図7(D)で述べた推力波形およびディテント力波形を滑らかにすることができる。
図10は、最適形状の補助突極3cを設けた場合の比較例としての4極−6スロット円筒リニアモータと、最適形状の補助突極3cを設けた場合の本実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの特性比較の結果をまとめて示している。
図10(A)は、本実施形態による補助突極3c付き5極−6スロット円筒リニアモータの磁場解析の結果(磁束線の分布状況)を示している。図10(B)は、比較例としての補助突極3c付き4極−6スロット円筒リニアモータの磁場解析の結果(磁束線の分布状況)を示している。
図10(C)において、横軸は移動子10の移動量(mm)を示し、縦軸は磁場解析による円筒リニアモータの推力の計算値(N)を示している。図中、線C1が、本実施形態による補助突極3c付き5極−6スロット円筒リニアモータの推力波形である。また、線D1が、比較例としての補助突極3c付き4極−6スロット円筒リニアモータの推力波形である。
図10(C)より、本実施形態による補助突極3c付き5極−6スロット円筒リニアモータでは、平坦な推力波形が得られているのに対して、比較例としての補助突極3c付き4極−6スロット円筒リニアモータでは、図7(C)で述べた高次脈動成分がそのまま残った波形となり、両者の波形の平坦度に大きな差が生じる。
さらに、図10(D)において、横軸は移動子10の移動量(mm)を示し、縦軸は磁場解析による円筒リニアモータのディテント力の計算値(N)を示している。図中、線C2が、本実施形態による補助突極3c付き5極−6スロット円筒リニアモータのディテント力波形である。また、線D2が、比較例としての補助突極3c付き4極−6スロット円筒リニアモータのディテント力波形である。
図10(D)より、本実施形態による補助突極3c付き5極−6スロット円筒リニアモータでは、平坦なディテント力波形が得られているのに対して、比較例としての補助突極3c付き4極−6スロット円筒リニアモータでは、図7(D)で述べた高次脈動成分がそのまま残った波形となり、両者の波形の平坦度に大きな差が生じる。
なお、詳細は省略するが、5極−6スロット円筒リニアモータと電気的に双子の関係にある7極−6スロット円筒リニアモータについても、同様のことが言える。さらに、6±1極−6スロット円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)を軸方向に繰り返し連結することにより構成した、より多極の円筒リニアモータにおいても、基本単位毎の推力を重ね合わせたものが全推力となるので、図10と同様の良好な推力,ディテント力波形を得ることができる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=6:6±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成し、固定子鉄心の両端部に補助突極を設けることにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力およびディテント力波形が平坦な円筒リニアモータを提供することができる。
次に、図11及び図12を用いて、本発明の第3の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。図12は、本発明の第3の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図7及び図10に示したモータ性能やモータの製作性に関する良好な特徴を有する円筒リニアモータは、τp:τs=6:6±1の関係を満足するものだけではない。3相交流で駆動される同期式の円筒リニアモータの理論的な検討によれば、

τp:τs=3×n:3×n±1 (n=2,3,4,5,…) …(1)

の関係式を満足するものがすべて該当する。ここで、n=2の場合が、上で説明した6±1極−6スロット円筒リニアモータに対応している。
式(1)は、3×n±1の極に対して3×nのスロットないし固定子突極が対応することを表している。一般に、(3×n±1)極−(3×n)スロット円筒リニアモータは磁気回路の基本単位を構成するものであり、これ自体がより極数,スロット数の小さい円筒リニアモータの磁気回路の基本単位を繰り返すことにより構成されることはない。
図11は、式(1)においてn=3とした場合の円筒リニアモータの構成を示している。n=3の場合には、式(1)より、τp:τs=9:9±1となるので、9±1極−9スロット円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)となる。これらは、n=2の場合の6±1極−6スロット円筒リニアモータと同様に、電気的に双子の関係にある。
図11は、8極−9スロット円筒リニアモータにおける磁気回路の構成を示している。固定子1Cは、固定子巻線2Cと、固定子鉄心3Cからなる。固定子鉄心3Cは、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される9個のスロット内には、固定子巻線2Cがそれぞれ配置される。固定子巻線2Cは、9個の固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+),2d(V+),2e(V−),2f(V+),2g(W+),2h(W−),2i(W+)から構成される。隣り合う三つの固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+)は、U相固定子コイルを構成し、隣り合う三つの固定子巻線2d(V+),2e(V−),2f(V+)は、V相固定子コイルを構成し、隣り合う三つの固定子巻線2g(W+),2h(W−),2i(W+)は、W相固定子コイルを構成する。それぞれの相のコイルにおいて、隣り合う巻線の電流の向きが交互に反転するように巻回する必要があるが、同相コイルを連続巻きとすることが可能である。
図12は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+),2d(V+),2e(V−),2f(V+),2g(W+),2h(W−),2i(W+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2e,E2f,E2g,E2h,E2iを示す。図12において、矢印の長さが誘起電圧の大きさ、向きが誘起電圧の位相を表している。U相に注目すると、固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2cの大きさは同一であるが、E2a,E2b,E2cの順に20°ずつ電圧位相が異なっている。U相コイルに発生する誘起電圧は、誘起電圧E2a,E2b,E2cのベクトル和である。このとき、誘起電圧E2a,E2b,E2cの位相が少しずつ異なっていることから、U相コイルの誘起電圧波形に含まれる高調波成分が比較的少なくなる。V相コイル,W相コイルにおける誘起電圧についても同様のことが言える。この結果、図12に示すように,U相,V相,W相コイルに発生する誘起電圧は、互いに120度ずれた位相差を持つことになるので、3相同期モータとして動作する。また、各相コイルの誘起電圧が正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
また、固定子鉄心3Cの両端部に、図8,図9にて説明したように、補助突極を設けることで、推力,ディテント力波形を平坦にすることができる。
以上は、8極−9スロット円筒リニアモータについて磁気回路や誘起電圧を説明したが、これと電気的に双子の関係にある10極−9スロット円筒リニアモータにおいても固定子巻線2の配置,各巻線に発生する誘起電圧に関して同様のことが言える。
また、6±1極−6スロット円筒リニアモータと同様に、9±1極−9スロット円筒リニアモータを、移動子10の軸方向に繰り返し連結することにより、より極数,スロット数の大きな円筒リニアモータを構成することができる。ただし、9±1極−9スロット円筒リニアモータを構成する磁気回路の基本単位において、永久磁石11の数が8ないし10と偶数になるので、図5で述べた、電流の向きの反転に関する巻線上の配慮は必要がない。すなわち、9±1極−9スロット円筒リニアモータに関しては、図11に示す磁気回路の基本単位を軸方向に繰り返し連結する際に、電流の流れる向きを一切変更する必要はない。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=9:9±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成し、固定子鉄心の両端部に補助突極を設けることにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力およびディテント力波形が平坦な円筒リニアモータを提供することができる。
次に、図13及び図14を用いて、本発明の第4の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
図13は、本発明の第4の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。図14は、本発明の第4の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図13は、式(1)においてn=4とした場合の円筒リニアモータの構成を示している。n=4の場合には、式(1)より、τp:τs=12:12±1となるので、12±1極−12スロット円筒リニアモータが磁気回路の基本単位であり、これらは電気的に双子の関係にある(固定子巻線2の配置、各固定子巻線2に発生する誘起電圧の発生の仕方が同一)。
図13は、11極−12スロット円筒リニアモータにおける磁気回路の構成を示している。固定子1Dは、固定子巻線2Dと、固定子鉄心3Dからなる。固定子鉄心3Dは、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される9個のスロット内には、固定子巻線2Dがそれぞれ配置される。例えば、U相固定子コイルの固定子巻線2Dは、隣り合う四つの固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(U−),2d(U+)から構成され、連続巻きとすることが可能である。V相、W相固定子コイルについても、同様の固定子巻線2の構成になっている。
図14は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、固定子巻線2に発生する誘起電圧を示している。U相に注目すると、固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(U−),2d(U+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2dの大きさは同一であるが、E2a,E2b,E2c,E2dの順に15°ずつ電圧位相が異なっている。U相コイルに発生する誘起電圧は、誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2dのベクトル和である。このとき、図12で述べた理由により、U相コイルの誘起電圧波形に含まれる高調波成分が減少して、正弦波に近くなる。V相コイル、W相コイルにおける誘起電圧についても同様のことが言える。各相コイルの誘起電圧は、互いに120度ずれた位相差を持つことになるので、3相同期モータとして動作する。また、各相コイルの誘起電圧が正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
また、固定子鉄心3Dの両端部に、図8,図9にて説明したように、補助突極を設けることで、推力,ディテント力波形を平坦にすることができる。
さらに、12±1極−12スロット円筒リニアモータを、移動子10の軸方向に繰り返し連結することにより、より極数、スロット数の大きな円筒リニアモータを構成することができる。ただし、この場合の磁気回路の基本単位において、永久磁石11の数が11ないし13と奇数になるので、図5で述べた、電流の向きの反転に関する巻線上の配慮が必要である。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=12:12±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成し、固定子鉄心の両端部に補助突極を設けることにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力およびディテント力波形が平坦な円筒リニアモータを提供することができる。
次に、図15及び図16を用いて、本発明の第5の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
図15は、本発明の第5の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。図16は、本発明の第5の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図15は、式(1)においてn=5の場合の円筒リニアモータ(τp:τs=15:15±1)を示している。この場合には、15±1極−15スロット円筒リニアモータが磁気回路の基本単位であり、これらは電気的に双子の関係にある(固定子巻線2の配置、各固定子巻線2に発生する誘起電圧の発生の仕方が同一)。
図15は、14極−15スロット円筒リニアモータにおける磁気回路の構成を示している。固定子1Eは、固定子巻線2Eと、固定子鉄心3Eからなる。固定子鉄心3Eは、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される9個のスロット内には、固定子巻線2Eがそれぞれ配置される。例えば、U相固定子コイルの固定子巻線2Eは、隣り合う五つの固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+),2d(U−),2e(U+)から構成され、連続巻きとすることが可能である。V相、W相固定子コイルについても、同様の固定子巻線の構成になっている。
図16は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、固定子巻線2に発生する誘起電圧を示している。U相に注目すると、固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+),2d(U−),2e(U+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2eの大きさは同一であるが、E2a,E2b,E2c,E2d,E2eの順に12°ずつ電圧位相が異なっている。U相コイルに発生する誘起電圧は、誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2eのベクトル和である。このとき、図12で述べた理由により、U相コイルの誘起電圧波形に含まれる高調波成分が減少して、正弦波に近くなる。V相コイル、W相コイルにおける誘起電圧についても同様のことが言える。各相コイルの誘起電圧は、互いに120度ずれた位相差を持つことになるので、3相同期モータとして動作する。また、各相コイルの誘起電圧が正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
また、固定子鉄心3Eの両端部に、図8,図9にて説明したように、補助突極を設けることで、推力,ディテント力波形を平坦にすることができる。
さらに、15±1極−15スロット円筒リニアモータを、移動子10の軸方向に繰り返し連結することにより、より極数,スロット数の大きな円筒リニアモータを構成することができる。ただし、この場合の磁気回路の基本単位において、永久磁石11の数が14ないし16と偶数になるので、図5で述べた、電流の向きの反転に関する巻線上の配慮は必要がない。すなわち、15±1極−15スロット円筒リニアモータに関しては、図15に示す磁気回路の基本単位を軸方向に繰り返し連結する際に、電流の流れる向きを一切変更する必要はない。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=15:15±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成し、固定子鉄心の両端部に補助突極を設けることにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力およびディテント力波形が平坦な円筒リニアモータを提供することができる。
なお、nが6以上の円筒リニアモータについては説明を省略するが、式(1)に該当するすべての円筒リニアモータにおいては、各相コイルを構成する固定子巻線2が隣接して配置されるので、連続巻線が可能である。この結果、コイル接続作業の工数が低減し、モータの製作性を向上することができる。さらに、推力およびディテント力の脈動についても、式(1)のnが大きいほど、脈動成分を小さくすることができる。
次に、図17及び図18を用いて、本発明の第6の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
図17は、本発明の第6の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。図18は、本発明の第6の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図1〜図16までの説明では、円筒リニアモータの磁気回路の基本単位において、極数とスロット数の差が1の場合の円筒リニアモータについて述べている。しかしながら、3相交流で駆動される同期式円筒リニアモータの理論的な検討によれば、式(1)を満足する円筒リニアモータ以外にも、

τp:τs=3×n:3×n±2 (n=3,5,7,9,…) …(2)

τp:τs=3×n:3×n±4 (n=5,7,9,11,…) …(3)

τp:τs=3×n:3×n±5 (n=6,7,8,9,…) …(4)

τp:τs=3×n:3×n±7 (n=8,9,10,11,…) …(5)

等の関係式を満足する円筒リニアモータを構成することができる。式(2)は(3×n±2)極−(3×n)スロット円筒リニアモータ,式(3)は(3×n±4)極−(3×n)スロット円筒リニアモータ,式(4)は(3×n±5)極−(3×n)スロット円筒リニアモータ,式(5)は(3×n±7)極−(3×n)スロット円筒リニアモータが磁気回路の基本単位であることを表している。
これらの中で、式(2)を満足する円筒リニアモータの系列が、式(1)を満足する円筒リニアモータの系列に次いで実用上の価値が大きい。以下、図17,18を用いて、この点を詳しく説明する。
図17は、式(2)においてn=3の場合の円筒リニアモータを示している。この場合には、式(2)より、τp:τs=9:9±2となるので、9±2極−9スロット円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)となる。これら2種類の円筒リニアモータは、固定子巻線2の配置、各固定子巻線2に発生する誘起電圧の発生の仕方に関して、電気的に双子の関係にある。
図17は、7極−9スロット円筒リニアモータにおける磁気回路の構成を示している。固定子1Fは、固定子巻線2Fと、固定子鉄心3Fからなる。固定子鉄心3Fは、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される9個のスロット内には、固定子巻線2Fがそれぞれ配置される。固定子巻線2Fは、9個の固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(V+),2d(W+),2e(W−),2f(U−),2g(V−),2h(V+),2i(W+)より構成される。固定子巻線2a(U−),2b(U+),2f(U−)は、U相固定子コイルを構成し、固定子巻線2c(V+),2g(V−),2h(V+)は、V相固定子コイルを構成し、固定子巻線2d(W+),2e(W−),2i(W+)は、W相固定子コイルを構成する。式(1)を満足する円筒リニアモータのように、それぞれの相のコイルを構成する固定子巻線2が隣り合って配置されることはなく、同一相のコイル間を接続するために渡り線が必要になる。
図18は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、固定子巻線2a(U−),2b(U+),2c(V+),2d(W+),2e(W−),2f(U−),2g(V−),2h(V+),2i(W+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2e,E2f,E2g,E2h,E2iを示す。U相に注目すると、固定子巻線2a(U−),2b(U+),2f(U−)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2fの大きさは同一であるが、E2a,E2f,E2bの順に20°ずつ電圧位相が異なっている。U相コイルに発生する誘起電圧は、誘起電圧E2a,E2b,E2fのベクトル和である。V相コイル,W相コイルにおける誘起電圧についても同様のことが言える。この誘起電圧の発生の仕方は、図11で説明した8極−9スロット円筒リニアモータと全く同じである。したがって、各相コイルの誘起電圧に含まれる高調波成分が比較的少なくなることから、誘起電圧の波形が正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
また、固定子鉄心3Fの両端部に、図8,図9にて説明したように、補助突極を設けることで、推力,ディテント力波形をさらに平坦にすることができる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=15:15±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成し、固定子鉄心の両端部に補助突極を設けることにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力およびディテント力波形が平坦な円筒リニアモータを提供することができる。
次に、図19及び図20を用いて、本発明の第7の実施形態による円筒リニアモータの構成について説明する。
図19は、本発明の第7の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。図20は、本発明の第7の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図19は、式(2)においてn=5の場合の円筒リニアモータを示している。この場合には、式(2)より、τp:τs=15:15±2となるので、15±2極−15スロット円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)となる。これら2種類の円筒リニアモータは、電気的に双子の関係にある。
図19は、13極−15スロット円筒リニアモータにおける磁気回路の構成を示している。固定子1Gは、固定子巻線2Gと、固定子鉄心3Gからなる。固定子鉄心3Gは、固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される。固定子鉄心ヨーク3aと、固定子鉄心歯部3bとによって形成される9個のスロット内には、固定子巻線2Gがそれぞれ配置される。例えば、U相固定子コイルは、固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+),2i(U−),2j(U+)から構成され、式(1)を満足する円筒リニアモータのように、それぞれの相のコイルを構成する固定子巻線2Gが隣り合って配置されることはなく、同一相のコイル間を接続するために渡り線が必要になる。V相、W相固定子コイルについても、同様の固定子巻線の構成になっている。
図19は、移動子10が一定速度で移動している場合のある瞬時における、固定子巻線2に発生する誘起電圧を示している。U相に注目すると、固定子巻線2a(U+),2b(U−),2c(U+),2i(U−),2j(U+)に発生する誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2i,E2jの大きさは同一であるが、E2a,E2i,E2b,E2j,E2cの順に12°ずつ電圧位相が異なっている。U相コイルに発生する誘起電圧は、誘起電圧E2a,E2b,E2c,E2d,E2eのベクトル和である。V相コイル,W相コイルにおける誘起電圧についても同様のことが言える。この誘起電圧の発生の仕方は、図15で説明した14極−15スロット円筒リニアモータと全く同じである。したがって、各相コイルの誘起電圧に含まれる高調波成分が比較的少なくなることから、誘起電圧の波形が正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
また、固定子鉄心3Gの両端部に、図8,図9にて説明したように、補助突極を設けることで、推力,ディテント力波形をさらに平坦にすることができる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、円筒リニアモータにおける固定子突極のピッチをτs、永久磁石のピッチをτpとしたとき、τp:τs=15:15±1となるように円筒リニアモータの磁気回路を構成し、固定子鉄心の両端部に補助突極を設けることにより、永久磁石による磁束の利用率が良好で、かつ推力およびディテント力波形が平坦な円筒リニアモータを提供することができる。
なお、以上においては、式(2)においてn=3,5の場合の円筒リニアモータについて説明したが、nが7以上の場合の円筒リニアモータについても、各相のコイルを構成する固定子巻線2がすべて隣り合って配置されることはなく、同一相のコイル間を接続するために渡り線が必要になる。しかし、誘起電圧の波形が正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
なお、式(1)を満足する円筒リニアモータと同様に、式(2)を満足する円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)を、移動子10の軸方向に繰り返し連結することにより、より極数,スロット数の大きな円筒リニアモータを構成することができる。この場合の磁気回路の基本単位において、永久磁石11の数が、nに依らず常に奇数になるので、磁気回路の基本単位を軸方向に繰り返し連結する毎に、電流の流れる向きが反転するように巻線の仕方を配慮する必要である。
式(3),(4),(5)に対応する円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位),すなわち、(3×n±4)極−(3×n)スロット円筒リニアモータ,(3×n±5)極−(3×n)スロット円筒リニアモータ,(3×n±7)極−(3×n)スロット円筒リニアモータについては、詳しい説明を省略するが、誘起電圧の波形も従来の円筒リニアモータと比較して正弦波に近くなるので、滑らかな推力波形を実現しやすい。
次に、図21を用いて、本発明による円筒リニアモータの構成について説明する。
図21は、本発明による円筒リニアモータの構成の説明図である。
図21において、横方向がスロット数M,縦方向が極数Pに対応し、それぞれ、30スロット,21極までの円筒リニアモータを記号により分類してまとめている。
記号Cが、本発明による円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)を表している。アンダーライン付きのCは、磁気回路の基本単位を繰り返して連結する際に、コイルを流れる電流を反転させる必要があることを表している。CないしCの上付き添字、下付き添字は、それぞれ、極数とスロット数の差、上述の関係式におけるnである。また、CないしCの直前の数字は、基本単位の繰り返し数である。例えば、4CはCを4回繰り返すことを意味する。記号■と◆が、比較例の円筒リニアモータである。■は2極−3スロット、◆は4極−3スロット円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)を表している。■ないし◆の直前の数値は、この基本単位の繰り返し数である。“3相モータ不成立”は、3相モータとして成立しない極数−スロット数の組み合わせであることを表している。
図21には、これまで図面などを用いて説明してきた円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位)の実施形態はすべて記載されている。例えば、記号C2−1は、図1で述べた5極−6スロット円筒リニアモータ、記号C2+1は、C2−1と電気的に双子の関係にある7極−6スロット円筒リニアモータである。また、C2−1,C2+1などの磁気回路の基本単位を軸方向に繰り返して構成した円筒リニアモータについても漏れなく記載されている。
図21から明らかなように、本発明による円筒リニアモータ(磁気回路の基本単位ないしこれを複数回繰り返したもの)において、スロット数Mと極数Pの比M/Pは、3/4より大きく、3/2より小さい。つまり、

3/4<M/P<3/2 …(6)

の関係を満足する。一方、固定子突極3bのピッチτs、永久磁石11のピッチτpとの間に、P×τp=M×τsの関係があるので、本発明による円筒リニアモータにおいて、永久磁石11のピッチτpと固定子突極3bのピッチτsの比τp/τsは、

3/4<τp/τs<3/2 …(7)

の関係を満足する。
式(7)は、本発明による円筒リニアモータを特徴付ける重要な関係式である。これまで、式(1)〜式(5)と関連付けて、本発明による円筒リニアモータの構成、効果を述べてきたが、他方、本発明による円筒リニアモータは、式(7)を満足するように磁気回路を構成したものと言い換えることができる。すなわち、式(7)を満足する円筒リニアモータによれば、従来の円筒リニアモータと比較して、良好な推力を実現することができる。また、固定子鉄心の両端に補助突極を設けることで、さらに、良好なディテント力波形を実現することができる。
次に、図22〜図24を用いて、本実施例の電磁サスペンションの構成について説明する。なお、以下の例では、自動車用の電磁サスペンションを例にして説明する。
図22は、本実施例の電磁サスペンションの構成を示すシステムブロック図である。図23は、本実施例の電磁サスペンションの要部構成を示すブロック図である。図24は、本実施例の電磁サスペンションに用いるドライバ回路の構成を示すブロック図である。
図22において、電磁サスペンションは、円筒リニアモータを含むサスペンションユニット100FL,100FR,100RL,100RRと、円筒リニアモータを駆動するドライバ300(300FL,300FR,300RL,300RR)とから構成される。サスペンションユニット100FL,100FR,100RL,100RRの中の円筒リニアモータの構成は、図1に示したとおりである。
サスペンションユニット100FLは、左前輪側部材と車体の間に介装され、サスペンションユニット100FRは、右前輪側部材と車体の間に介装される。サスペンションユニット100RLは、左後輪側部材と車体の間に介装され、サスペンションユニット100RRは、右後輪側部材と車体の間に介装される。
ドライバ300FL,300FR,300RL,300RRは、各車輪に対応するサスペンションタワー部に設けられている。ドライバ300(300FL,300FR,300RL,300RR)には、DC36Vの高圧電源(バッテリ)BHが接続されている。
ドライバ300は、CANバスを介して、サスペンションコントロールユニット(SCU)200に接続されている。SCU200は、車両の振動の抑制や、車両の姿勢の制御すべく、ドライバ300に駆動指令を出力して、サスペンションユニット100FL,100FR,100RL,100RRの中の円筒リニアモータが発生する推進力を制御するとともに、円筒リニアモータの起電力を用いて車体の減衰力を制御する。
SCU200には、車体の上下振動を検出する第1,第2、第3上下加速度センサ210A,210B,210Cと、車輪の速度を検出する車輪速センサ220と、ハンドルの回転角を検出するハンドル角センサ230と、ブレーキが踏み込まれたか否かを検出するブレーキセンサ240とが接続されている。第1上下加速度センサ210Aは、右前輪のサスペンションタワー部に設けられ、第2上下加速度センサ210Bは、左前輪のサスペンションタワー部に設けられ、第3上下加速度210Cは、車体後部のトランク内に設けられている。
SCU200は、第1,第2、第3上下加速度センサ210A,210B,210Cと、車輪速センサ220と、ハンドル角センサ230と、ブレーキセンサ240と、図1にて説明したストロークセンサ190からの信号に基づいて、車両の振動,姿勢の変化や車両の不安定な挙動を抑制するように、また、車速や運転者のハンドル操作やブレーキ操作に対して車両がより安定するように各輪のサスペンションユニット100FL,100FR,100RL,100RRに対する制御量を決定し、ドライバ300に対して円筒リニアモータの駆動信号を出力する。
次に、図23,図24を用いて、ドライバ300の構成について説明する。
図23に示すように、円筒リニアモータのU相コイル(固定子巻線)2(U),V相コイル(固定子巻線)2(V),W相コイル(固定子巻線)2(W)は、Y結線されている。ドライバ200は、U相,V相,W相の駆動電流を、各相コイルに供給する。磁極位置センサ170A,170Bによって検出された磁極位置信号は、ドライバ300に入力する。ストロークセンサ190によって検出されたストローク量信号は、ドライバ300を介してCANバスにより、SCU200に入力する。
図24に示すように、ドライバ300は、ドライバCPU310と、PMW信号生成器320と、半導体スイッチング素子330とから構成されている。半導体スイッチング素子330は、U相上アームMOS−FET332UUと、U相下アームMOS−FET332LUと、V相上アームMOS−FET332UVと、V相下アームMOS−FET332LVと、W相上アームMOS−FET332UWと、W相下アームMOS−FET332LWとから構成されている。ドライバCPU310は、CANバスCANを介してSCU200からのサスペンション駆動指令に基づいて、半導体スイッチング素子330をPWM駆動するための制御信号を出力する。PWM信号生成器320は、ドライバCPU310からの制御信号に基づいて、半導体スイッチング素子330を構成する各MOSーFETのゲートにオンオフ駆動信号を供給する。
本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第1の例における磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第1の例において、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明による円筒リニアモータにおける鎖交磁束の流れを示す横断面図である。 図4は、本発明による円筒リニアモータにおける鎖交磁束の変化の説明図である。 本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第2の例における磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第1の実施形態による円筒リニアモータの第2の例において、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明の第1の実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの効果の説明図である。 本発明の第2の実施形態による円筒リニアモータの切り欠き外観図である。 本発明の第2の実施形態による円筒リニアモータの横断面図である。 本発明の第2の実施形態による5極−6スロット円筒リニアモータの効果の説明図である。 本発明の第3の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第3の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明の第4の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第4の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明の第5の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第5の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明の第6の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第6の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明の第7の実施形態による円筒リニアモータの磁気回路の構成を示す横断面図である。 本発明の第7の実施形態による円筒リニアモータにおいて、移動子が一定速度で移動している場合のある瞬時における固定子巻線に発生する誘起電圧の説明図である。 本発明による円筒リニアモータの構成の説明図である。 本実施例の電磁サスペンションの構成を示すシステムブロック図である。 本実施例の電磁サスペンションの要部構成を示すブロック図である。 本実施例の電磁サスペンションに用いるドライバ回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…固定子
2…固定子巻線
3…固定子鉄心
3a…固定子鉄心ヨーク
3b…固定子鉄心歯部(固定子突極)
3c…補助突極
10…移動子
11…永久磁石
12…移動子鉄心

Claims (10)

  1. 固定子と、この固定子に対して隙間を介して配置されるとともに、前記固定子に対して直線的に移動可能な移動子とから構成される円筒リニアモータであって、
    前記固定子は、
    固定子突極を有する固定子鉄心と、
    この固定子鉄心に形成されたスロット内に挿入された3相の固定子巻線とからなり、
    前記移動子は、移動子鉄心に固定された複数の永久磁石からなり、
    前記固定子突極のピッチτsとし、前記永久磁石のピッチをτpとするとき、3/4<τp/τs<3/2としたことを特徴とする円筒リニアモータ。
  2. 請求項1記載の円筒リニアモータにおいて、
    前記固定子鉄心の両端に配置された補助突極を備えたことを特徴とする円筒リニアモータ。
  3. 請求項2記載の円筒リニアモータにおいて、
    前記固定子突極のピッチτsと、前記永久磁石のピッチτpが、
    τp:τs=3×n:3×n±1(nが2,3,4,5,…のいずれかの整数)であることを特徴とする円筒リニアモータ。
  4. 請求項2記載の円筒リニアモータにおいて、
    前記固定子突極のピッチτsと、前記永久磁石のピッチτpが、
    τp:τs=3×n:3×n±2(nが3,5,7,9,…のいずれかの整数)であることを特徴とする円筒リニアモータ。
  5. 請求項2記載の円筒リニアモータにおいて、
    前記固定子突極のピッチτsと、前記永久磁石のピッチτpが、
    τp:τs=3×n:3×n±4(nが5,7,9,11,…のいずれかの整数)であることを特徴とする円筒リニアモータ。
  6. 請求項2記載の円筒リニアモータにおいて、
    前記固定子突極のピッチτsと、前記永久磁石のピッチτpが、
    τp:τs=3×n:3×n±5(nが6,7,8,9,…のいずれかの整数)であることを特徴とする円筒リニアモータ。
  7. 請求項2記載の円筒リニアモータにおいて、
    前記固定子突極のピッチτsと、前記永久磁石のピッチτpが、
    τp:τs=3×n:3×n±7(nが8,9,10,11,…のいずれかの整数)であることを特徴とする円筒リニアモータ。
  8. 請求項2記載の円筒リニアモータにおいて、
    鉄粉を圧縮して前記固定子鉄心を成形したことを特徴とする円筒リニアモータ。
  9. 固定子と、この固定子に対して隙間を介して配置されるとともに、前記固定子に対して直線的に移動可能な移動子とから構成される円筒リニアモータであって、
    前記固定子は、
    固定子突極を有する固定子鉄心と、
    この固定子鉄心の両端に配置された補助突極と、
    この固定子鉄心に形成されたスロット内に挿入された3相の固定子巻線とからなり、
    前記移動子は、移動子鉄心に固定された複数の永久磁石からなり、
    前記固定子突極のピッチτsとし、前記永久磁石のピッチをτpとするとき、3/4<τp/τs<3/2としたことを特徴とする円筒リニアモータ。
  10. 固定子巻線を有する固定子と、この固定子に対して隙間を介して配置されるとともに、前記固定子に対して直線的に移動可能な移動子とから構成されるリニアモータからなり、車体と車輪の間に取り付けられたる電磁サスペンションユニットと、
    この電磁サスペンションユニットの前記リニアモータの前記固定子巻線に通電する電流を制御する制御手段と、
    前記車体の運動を検出する運動検出手段とを有する車両であって、
    前記リニアモータの前記固定子は、
    固定子突極を有する固定子鉄心と、
    この固定子鉄心に形成されたスロット内に挿入された3相の固定子巻線とからなり、
    前記移動子は、移動子鉄心に固定された複数の永久磁石からなり、
    前記固定子突極のピッチτsとし、前記永久磁石のピッチをτpとするとき、
    3/4<τp/τs<3/2とし、
    前記制御手段は、前記運動検出手段によって検出された車体の運動を抑制するように、前記固定子巻線に流す電流を制御することを特徴とする車両。
JP2006174880A 2006-06-26 2006-06-26 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両 Pending JP2008005665A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006174880A JP2008005665A (ja) 2006-06-26 2006-06-26 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両
CNA2007101100577A CN101098100A (zh) 2006-06-26 2007-06-19 圆筒直线电动机以及使用了该电动机的车辆
US11/819,130 US7768158B2 (en) 2006-06-26 2007-06-25 Cylindrical linear motor and a vehicle using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006174880A JP2008005665A (ja) 2006-06-26 2006-06-26 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009200700A Division JP5184468B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 電磁サスペンション及びそれを用いた車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008005665A true JP2008005665A (ja) 2008-01-10

Family

ID=38875847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006174880A Pending JP2008005665A (ja) 2006-06-26 2006-06-26 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7768158B2 (ja)
JP (1) JP2008005665A (ja)
CN (1) CN101098100A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013506394A (ja) * 2009-09-25 2013-02-21 スンジン ロイヤル モーション カンパニー リミテッド リニアモータ
JP2013223289A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 円筒型リニアモータ
KR101417971B1 (ko) * 2012-09-03 2014-07-16 연세대학교 산학협력단 선형발전기 및 이를 이용한 발전방법
WO2015136758A1 (ja) * 2014-03-12 2015-09-17 独立行政法人国立高等専門学校機構 リニアモータ
WO2015136761A1 (ja) * 2014-03-12 2015-09-17 独立行政法人国立高等専門学校機構 リニアモータ
WO2018083898A1 (ja) * 2016-11-01 2018-05-11 三菱電機株式会社 モータ
CN108809045A (zh) * 2018-09-12 2018-11-13 苏州直为精驱控制技术有限公司 大推力杆式直线电机

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8030804B2 (en) * 2007-09-14 2011-10-04 Thk Co., Ltd. Linear motor and linear motor cogging reduction method
JP2010035287A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Hitachi Ltd 円筒型リニアモータ及びそれを用いた電磁サスペンション及び電動パワーステアリング装置
US8015922B2 (en) * 2009-03-07 2011-09-13 Lockheed Martin Corporation Control system for right circular cylinder bodies
US8405342B2 (en) * 2009-10-02 2013-03-26 Asmo Co., Ltd. Motor
KR101145533B1 (ko) * 2010-04-23 2012-05-15 주식회사 동희산업 능동형 가속페달의 엑츄에이터 장치
DE102010035395B4 (de) * 2010-08-25 2015-02-12 Siemens Aktiengesellschaft Medizinische Untersuchungs- oder Behandlungseinrichtung
JP5417380B2 (ja) * 2011-06-06 2014-02-12 株式会社日立ハイテクノロジーズ リニアモータ,可動ステージおよび電子顕微鏡
CN102684448B (zh) * 2012-06-01 2014-06-25 哈尔滨工程大学 一种高功率密度的开关磁阻直线电机
CN102720786B (zh) * 2012-07-09 2014-06-25 哈尔滨工业大学 多自由度电磁阻尼器
RU2567872C2 (ru) * 2012-10-10 2015-11-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Курганский государственный университет" Электрическая машина возвратно-поступательного движения
EP3198618B1 (en) 2014-09-24 2021-05-19 Taction Technology Inc. Systems and methods for generating damped electromagnetically actuated planar motion for audio-frequency vibrations
CN104362827B (zh) * 2014-12-01 2018-06-22 哈尔滨工业大学 直线磁阻电机
CN104723818B (zh) * 2015-01-29 2017-02-01 重庆大学 一种汽车轮内主动悬架用直线电机减振器
CN104553782B (zh) * 2015-01-29 2017-07-07 重庆大学 一种主动轮内直线电机式减振器
EP3142228A1 (de) * 2015-09-10 2017-03-15 Siemens Aktiengesellschaft Stator für eine elektrische maschine, elektrische maschine sowie herstellungsverfahren
US10573139B2 (en) 2015-09-16 2020-02-25 Taction Technology, Inc. Tactile transducer with digital signal processing for improved fidelity
CN105515334A (zh) * 2015-12-18 2016-04-20 杨超 一种三相永磁直线电机八极九槽定子绕组
CN105406683A (zh) * 2015-12-18 2016-03-16 杨超 一种三相永磁直线电机十极十二槽定子绕组
NL2018129A (en) 2016-02-12 2017-08-21 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method
WO2017137181A1 (en) 2016-02-12 2017-08-17 Asml Netherlands B.V. Multiphase linear motor, multiphase planar motor, stage, lithographic apparatus and device manufacturing method
KR101854034B1 (ko) * 2016-08-30 2018-05-02 세메스 주식회사 비접촉 주행 모듈 및 이를 포함하는 이송 장치
WO2018102561A1 (en) * 2016-11-30 2018-06-07 Massachusetts Institute Of Technology High force and low noise linear fine-tooth motor
DE102017103027A1 (de) 2017-02-15 2018-08-16 Rausch & Pausch Gmbh Linearaktuator
CN107302296A (zh) * 2017-08-18 2017-10-27 南京航空航天大学 双边错齿低推力波动永磁同步直线电机
CN107493003B (zh) * 2017-09-22 2020-04-21 南京航空航天大学 一种单元电机模块化双边错齿60°永磁同步直线电机
US10734876B2 (en) * 2018-03-19 2020-08-04 Denso International America, Inc. Brushless motor for HVAC system
JP6938457B2 (ja) 2018-08-08 2021-09-22 キヤノン株式会社 搬送システム、可動子、制御装置及び制御方法
US10944314B2 (en) 2018-08-08 2021-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Transport system, mover, control apparatus, and control method
CN110500373B (zh) * 2019-08-27 2021-09-03 贵州大学 一种六面筒型分数槽集中绕组式主动吸振器
CN111404318B (zh) * 2020-02-21 2022-05-13 哈尔滨工业大学 一种基于圆筒型直线感应电机的驱动机构
CN112910213A (zh) * 2021-01-25 2021-06-04 上海联适导航技术股份有限公司 一种直线推杆电机

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62110468A (ja) * 1985-11-08 1987-05-21 Hitachi Ltd 永久磁石界磁形ブラシレスモ−タ
JPH05103457A (ja) * 1991-10-03 1993-04-23 Fuji Electric Co Ltd リニアモータ
JP2001280416A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Tokico Ltd 電磁サスペンション装置及びその制御方法
JP2001352747A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Aida Eng Ltd リニアモータおよびこれを駆動源とするプレス成形装置
JP2002272074A (ja) * 2001-03-15 2002-09-20 Moric Co Ltd 永久磁石式3相交流回転電気機器
JP2004040990A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Rikogaku Shinkokai リニアモータ
JP2004236498A (ja) * 2004-04-05 2004-08-19 Sanyo Denki Co Ltd シリンダ形リニア同期モータ
JP2005328598A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Sanyo Denki Co Ltd リニアモータ

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3734287A1 (de) * 1987-10-09 1989-04-27 Manfred Dipl Ing Kessler Fahrzeugfahr- bzw. -laufwerk
KR940007210B1 (ko) 1989-11-29 1994-08-10 미쯔비시 덴끼 가부시끼가이샤 자동차용 현가장치
JPH04281359A (ja) * 1991-03-05 1992-10-06 Fuji Electric Co Ltd リニア同期機
US5691582A (en) * 1993-03-23 1997-11-25 Coors Brewing Company Can body maker with linear motor redraw actuator
JPH0787722A (ja) * 1993-09-13 1995-03-31 Oriental Motor Co Ltd リニアモータ
JPH07276963A (ja) 1994-04-13 1995-10-24 Aisin Seiki Co Ltd 電磁力サスペンション
US5910691A (en) * 1995-03-20 1999-06-08 Wavre; Nicolas Permanent-magnet linear synchronous motor
FR2774824B1 (fr) * 1998-02-09 2000-04-28 Moving Magnet Tech Actionneur lineaire ameliore
US6354607B1 (en) * 1998-08-26 2002-03-12 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Stabilizer effectiveness control device
KR100720753B1 (ko) * 2000-04-19 2007-05-22 가부시키가이샤 야스카와덴키 영구자석형 동기 리니어모터
CN101083419B (zh) * 2001-10-01 2013-03-27 麦克纳莫绅有限公司 同步机器设计及制造
JP3470293B2 (ja) * 2001-12-17 2003-11-25 山崎 恒彦 リニアモータ
JP2003274630A (ja) * 2002-03-13 2003-09-26 Shin Etsu Chem Co Ltd リニアモータ
JP2004053003A (ja) 2002-03-28 2004-02-19 Tokico Ltd 電磁サスペンション装置
US7170202B2 (en) * 2003-04-11 2007-01-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Linear motor
JP2005020885A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Meidensha Corp ロータリ・リニア直流モータ
US6949846B2 (en) * 2003-08-29 2005-09-27 Sanyo Denki Co., Ltd. Linear motor with reduced cogging force
CN1780120A (zh) 2004-11-19 2006-05-31 乐金电子(天津)电器有限公司 往复移动式电机定子的结构
US20060108878A1 (en) * 2004-11-22 2006-05-25 Lindberg Paul M Linear motor and stator core therefor
JP2006187079A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Hitachi Ltd 円筒型リニアモータ,電磁サスペンション及びそれを用いた車両

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62110468A (ja) * 1985-11-08 1987-05-21 Hitachi Ltd 永久磁石界磁形ブラシレスモ−タ
JPH05103457A (ja) * 1991-10-03 1993-04-23 Fuji Electric Co Ltd リニアモータ
JP2001280416A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Tokico Ltd 電磁サスペンション装置及びその制御方法
JP2001352747A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Aida Eng Ltd リニアモータおよびこれを駆動源とするプレス成形装置
JP2002272074A (ja) * 2001-03-15 2002-09-20 Moric Co Ltd 永久磁石式3相交流回転電気機器
JP2004040990A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Rikogaku Shinkokai リニアモータ
JP2004236498A (ja) * 2004-04-05 2004-08-19 Sanyo Denki Co Ltd シリンダ形リニア同期モータ
JP2005328598A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Sanyo Denki Co Ltd リニアモータ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013506394A (ja) * 2009-09-25 2013-02-21 スンジン ロイヤル モーション カンパニー リミテッド リニアモータ
JP2013223289A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 円筒型リニアモータ
KR101417971B1 (ko) * 2012-09-03 2014-07-16 연세대학교 산학협력단 선형발전기 및 이를 이용한 발전방법
JP2015173579A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 独立行政法人国立高等専門学校機構 リニアモータ
WO2015136761A1 (ja) * 2014-03-12 2015-09-17 独立行政法人国立高等専門学校機構 リニアモータ
JP2015173574A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 独立行政法人国立高等専門学校機構 リニアモータ
WO2015136758A1 (ja) * 2014-03-12 2015-09-17 独立行政法人国立高等専門学校機構 リニアモータ
US10103593B2 (en) 2014-03-12 2018-10-16 National Institute of Technology Linear motor
US10224775B2 (en) 2014-03-12 2019-03-05 National Institute of Technology Linear motor having coils through which a three-phase alternating current passes
WO2018083898A1 (ja) * 2016-11-01 2018-05-11 三菱電機株式会社 モータ
JPWO2018083898A1 (ja) * 2016-11-01 2018-11-08 三菱電機株式会社 モータ
CN108809045A (zh) * 2018-09-12 2018-11-13 苏州直为精驱控制技术有限公司 大推力杆式直线电机
CN108809045B (zh) * 2018-09-12 2024-04-16 苏州直为精驱控制技术有限公司 大推力杆式直线电机

Also Published As

Publication number Publication date
CN101098100A (zh) 2008-01-02
US7768158B2 (en) 2010-08-03
US20080001483A1 (en) 2008-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008005665A (ja) 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両
US9627936B2 (en) Permanent magnet motor
JP4576406B2 (ja) 電動機
JP5287824B2 (ja) モータ
JP2006187079A (ja) 円筒型リニアモータ,電磁サスペンション及びそれを用いた車両
EP2180580A2 (en) Motor
JP2008283785A (ja) スイッチドリラクタンスモータ
JP5184468B2 (ja) 電磁サスペンション及びそれを用いた車両
WO2006118219A1 (ja) モータ及びその制御装置
JP2003009486A (ja) 可変速電動機
JP2008141803A (ja) ブラシレスモータ
JP5538984B2 (ja) 永久磁石式電動機
JP2008301652A (ja) 永久磁石式回転電機およびそれを用いた電動パワーステアリング装置
JP2004343903A (ja) ロータリ・リニア同期モータ
US20080290754A1 (en) AC Motor
JP2007089260A (ja) リニア同期モータ
JP4652382B2 (ja) 電動パワーステアリング装置用永久磁石型ブラシレスモータ
JP5885423B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP2007306798A (ja) 電動パワーステアリング装置用永久磁石型ブラシレスモータ
JP2010011611A (ja) 永久磁石型回転電機およびパワーステアリング装置
JP5739254B2 (ja) 同期電動機の制御装置
JP4172482B2 (ja) 結線パターン切換装置
JP2007166798A (ja) 回転電機、圧縮機、送風機、及び空気調和機
WO2002082622A1 (fr) Moteur synchrone du type a aimant permanent
JP2012147623A (ja) コアレスモーター、コアレスモーターを搭載したロボットハンド、およびロボット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090831

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090907

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20091113

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100115