JP2002199769A - スイッチトリラクタンスモータの駆動方法 - Google Patents

スイッチトリラクタンスモータの駆動方法

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JP2002199769A
JP2002199769A JP2000400106A JP2000400106A JP2002199769A JP 2002199769 A JP2002199769 A JP 2002199769A JP 2000400106 A JP2000400106 A JP 2000400106A JP 2000400106 A JP2000400106 A JP 2000400106A JP 2002199769 A JP2002199769 A JP 2002199769A
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motor
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stator
driving
drive
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JP2000400106A
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Susumu Kaneshige
進 兼重
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)
のモータ効率を向上させること。 【解決手段】SRモータは、ステータとロータが共に突
極構造をなし、そのロータが強磁性体より構成され、ス
テータが複数の駆動相より構成される。このSRモータ
のステータの各駆動相に対して所定の印加期間ずつ順次
に断続的に電圧を印加すると共に、各印加期間の前半部
と後半部とを隣接する各駆動相の間で互いに重複させる
ようにした駆動方法において、各駆動相に対する1回当
たりの印加期間T1につき、後半部Tbの電位差E2を
前半部Taの電位差E1に比べて小さくなるようにして
いる。具体的には、前半部Taの電位差E1に対する後
半部Tbの電位差E2の割合を「10〜50%」にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステータ及びロ
ータが共に突極構造をなし、ロータが永久磁石ではなく
強磁性体よりなるスイッチトリラクタンスモータに係
り、詳しくは、その駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のスイッチトリラクタ
ンスモータ(SRモータ)は、ブラシレスモータの一つ
として知られている。SRモータは、永久磁石がいらな
いことから、誘導モータや永久磁石同期モータに比べて
構造がシンプルで、堅牢で安価なモータとして知られて
いる。
【0003】例えば、「電学論(電気学会論文)D,1
20巻7号,平成12年」には、この種のSRモータに
関する研究論文が開示されている。図1には、本論文中
に掲載された3相式モータと同等のSRモータの構成概
念図を示す。図8には、本論文中に掲載されたモータ駆
動方法を示す。
【0004】図1において、ステータ2の各駆動相U〜
Wの突極2a〜2cに対して、図8に示すように、電圧
を断続的に印加する。即ち、互いに隣接する各駆動相U
〜Wの間で、電圧の印加期間を一部重複させるようにし
ている。これにより、ステータ2の各突極2a〜2c
と、ロータ3の各突極3a,3bとの間に形成される磁
路を変化させ、相互インダクタンスの位置を変化させて
トルクを発生させ、ロータ3を回転させるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
SRモータの駆動方法では、図8に示すように、互いに
隣接する各駆動相U〜Wの間で、電圧の印加期間が互い
に重複しており、しかも、極性は異なるものの同じ電圧
レベルで重複していた。このため、図9に示すように、
各駆動相U〜Wにおける回転角変化の後半部が前半部に
比べて電流値が高くなる傾向があり、無駄に電力が消費
されることになった。このため、SRモータの出力と入
力との比率(モータ効率)が劣る傾向があった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、モータ効率を向上させることを
可能にしたスイッチトリラクタンスモータの駆動方法を
提供することになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ステータとロータが共に
突極構造をなし、ロータが強磁性体より構成され、ステ
ータが複数の駆動相より構成されるスイッチトリラクタ
ンスモータに係り、ステータの各駆動相に対して所定の
印加期間ずつ順次に断続的に電圧を印加すると共に、各
印加期間の前半部と後半部とを隣接する各駆動相の間で
互いに重複させることによりスイッチトリラクタンスモ
ータを駆動させる駆動方法において、各駆動相に対する
1回当たりの印加期間につき、後半部の電位差を前半部
の電位差に比べて小さくしたことを趣旨とする。
【0008】上記の発明の構成によれば、各駆動相に対
する1回当たりの印加期間につき、後半部の電位差が前
半部の電位差に比べて小さくなるので、後半部の電流値
が低くなり後半部の無駄な電力消費が少なくなる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、前半部の
電位差に対する後半部の電位差の割合を10〜50%と
したことを趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用において、前半部と後半部の電位差の割合
を10〜50%の範囲に設定することにより、発生トル
クを低減させることなく後半部の電流値が適度に少なく
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスイッチトリラク
タンスモータの駆動方法を具体化した一実施の形態を図
面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1に本実施の形態のスイッチトリラクタ
ンスモータ(SRモータ)1の構成概念図を示す。この
SRモータ1は、従来の3相式モータと同じ構成を有す
るものである。即ち、SRモータ1は、突極構造をなす
ステータ2と、そのステータ2の中心に配置されて同じ
く突極構造をなすロータ3とを備える。3相式モータで
あることから、ステータ2は一対をなす三組の突極2
a,2b,2cを含む。各組の突極2a〜2cには、全
節巻により巻線が設けられる。これら三つの巻線がU駆
動相、V駆動相及びW駆動相を構成する。ロータ3は永
久磁石ではなく強磁性体より構成され、一対をなす二組
の突極3a,3bを含む。これらの突極3a,3bの先
端が、ステータ2の各突極2a〜2cの先端に対向可能
に配置される。
【0013】図2に上記SRモータ1を駆動させるため
の駆動装置の一例をブロック回路図に示す。この駆動装
置は、コントローラ11、ゲートドライバ12、スイッ
チング回路13、回転センサ14及び電流検出器15を
備える。トランジスタよりなるスイッチング回路13
は、SRモータ1のU駆動相に対する電圧印加をON・
OFFするためのU相スイッチ16、V駆動相に対する
電圧印加をON・OFFするためのV相スイッチ17、
W駆動相に対する電圧印加をON・OFFするためのW
相スイッチ18を有する。コントローラ11は、ゲート
ドライバ12を介して各相スイッチ16〜18に接続さ
れる。回転センサ14は、SRモータ1のロータ3と共
に回転する出力軸1aの回転角を検出するためのもので
ある。電流検出器15は、各相スイッチ16〜18を流
れる電流を検出してコントローラ11へフィードバック
するためのものである。コントローラ11は、回転セン
サ14、電流検出器15及び速度指令値に基づいてSR
モータ1を制御するための制御信号をゲートドライバ1
2へ出力し、ゲートドライバ12を介して各相スイッチ
16〜18を順次にON・OFFさせてSRモータ1を
駆動させるようになっている。コントローラ11には、
SRモータ1を駆動させるための制御プログラムが格納
される。コントローラ11は、この制御プログラムに基
づいて制御信号を出力する。
【0014】図3にSRモータ1の各駆動相U〜Wに電
圧を印加するためにコントローラ11が実行する電圧制
御の内容をグラフに示す。このグラフは、ロータ3の回
転角の変化に対する各駆動相U〜Wに対する印加電圧の
変化を示す。このグラフは、SRモータ1の駆動方法を
示すものであり、基本的には、ステータ2の各駆動相U
〜Wに対して所定の印加期間T1ずつ順次に断続的に電
圧を印加すると共に、各印加期間T1の前半部Taと後
半部Tbとを隣接する各駆動相U〜Wの間で互いに重複
させることによりSRモータ1を駆動させるようになっ
ている。このような重複印加は、従来の駆動方法と同じ
であるが、この実施の形態では、次のような点に特徴が
ある。即ち、図3に示すように、各駆動相U〜Wに対す
る1回当たりの印加期間T1につき、後半部Tbの電位
差E2を前半部Taの電位差E1に比べて小さくなるよ
うに設定している。特に、この実施の形態では、前半部
Taの電位差E1に対する後半部Tbの電位差E2の割
合を「10〜50%」の範囲の値としている。具体的に
は、図8に示す従来の印加電圧の電位差が「8.0V」
であったのに対して、本実施の形態では、1回当たりの
印加期間T1につき、前半部Taの電位差E1を「1
2.0V」とし、後半部Tbの電位差E2を「3.0
V」とすることにより、後半部Tbの電位差E2の割合
を「25.0%」に設定している。
【0015】従って、この実施の形態の駆動方法によれ
ば、各駆動相U〜Wに対する1回当たりの印加期間T1
につき、後半部Tbの電位差E2が前半部Taの電位差
E1に比べて小さくなるので、後半部Tbの電流値が低
くなり、図4に示すように、後半部Tbの無駄な電力消
費が少なくなる。図4では、前半部Taのピーク電流値
と後半部Tbのピーク電流値との差が、図9に示す従来
のそれよりも少なくなっていることが分かる。この結
果、SRモータ1としてのモータ効率を向上させること
ができる。この実施の形態の解析例によれば、「29
%」から「32%」へモータ効率を向上させることがで
きた。
【0016】特に、この実施の形態の駆動方法によれ
ば、前半部Taと後半部Tbの電位差E1,E2の割合
を「25.0%」に設定することにより、SRモータ1
の発生トルクを低減させることなく後半部Tbの電流値
が適度に少なくなる。このため、適正な機能を確保しつ
つSRモータ1としてのモータ効率を向上させることが
できる。
【0017】図5〜7には、SRモータの駆動方法につ
き、V駆動相とW駆動相に電圧を印加して励磁させたと
きの磁束線図の解析例を示す。図5は、従来の駆動方法
によるものであり、1回当たりの印加期間T1における
前半部Taの電位差E1と後半部Tbの電位差E2が共
に「8.0V」となる場合を示す。SRモータの理想的
な磁束の流れは、U駆動相とV駆動相との間でロータ3
とステータ2との間に全ての磁束が流れている状態であ
る。そのような状態であれば、磁束の流れがロータ3の
回転に有効に働いていると言える。しかし、図5に示す
従来例の場合、各駆動相U〜Wに同じ電圧を印加してお
り、この図の状態では、V駆動相より先にU駆動相に対
して通電が開始することになる。これにより、U駆動相
により大きな電流が流れ、U駆動相を中心とした磁束の
流れが生じてU駆動相とW駆動相との間でステータ2と
ロータ3との間に磁束が発生している。このため、ロー
タ3に回転方向とは逆向きのトルクが発生し、性能低下
の原因になっている。これに対して、図6に示す本実施
の形態の駆動方法によれば、前半部Taの電位差E1を
「12.0V」、後半部Tbの電位差E2を「3.0
V」とし(電位差E1に対する電位差E2の割合は「2
5%」となる。)、前半部Taの電位差E1に比べて後
半部Tbの電位差E2を低くしている。このため、U駆
動相とV駆動相との間の電流値の差が小さくなり、その
結果として、U駆動相とW駆動相との間でステータ2と
ロータ3との間に発生する磁束量が減少し、性能が向上
できたと考えられる。しかしながら、前半部Taの電位
差E1を「14.0V」、後半部Tbの電位差E2を
「1.0V」とし(電位差E1に対する電位差E2の割
合は「約7%」となる。)、両電位差E1,E2の差を
大きくすると、図7に示すように、V駆動相の方が磁束
量が多くなってしまう。このため、V駆動相側でU駆動
相とW駆動相との間のステータ2に磁束が発生してしま
い、逆にモータ性能が低下してしまうことになる。この
ような解析結果から、適正な機能を確保しながらモータ
効率を向上させることのできる電位差E1に対する電位
差E2の割合は、概ね「10〜50%」の範囲にあると
推測することができる。
【0018】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【0019】例えば、前記実施の形態では、この発明の
駆動方法を3相式のSRモータ1に具体化したが、4相
式のSRモータに具体化することもできる。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
モータ効率を向上させることができる。
【0021】請求項2に記載の発明の構成によれば、適
正な機能を確保しながらモータ効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、SRモータを示す構成概
念図である。
【図2】駆動装置のブロック回路図である。
【図3】電圧制御の内容を示すグラフである。
【図4】回転角と電流値の関係を示すグラフである。
【図5】解析例についての磁束線図である。
【図6】解析例についての磁束線図である。
【図7】解析例についての磁束線図である。
【図8】従来の電圧制御の内容を示すグラフである。
【図9】従来の回転角と電流値の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 SRモータ 2 ステータ 2a〜2c 突起 3 ロータ 3a,3b 突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータとロータが共に突極構造をな
    し、前記ロータが強磁性体より構成され、前記ステータ
    が複数の駆動相より構成されるスイッチトリラクタンス
    モータに係り、前記ステータの各駆動相に対して所定の
    印加期間ずつ順次に断続的に電圧を印加すると共に、前
    記各印加期間の前半部と後半部とを隣接する各駆動相の
    間で互いに重複させることによりスイッチトリラクタン
    スモータを駆動させる駆動方法において、 前記各駆動相に対する1回当たりの印加期間につき、前
    記後半部の電位差を前記前半部の電位差に比べて小さく
    したことを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの
    駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記前半部の電位差に対する前記後半部
    の電位差の割合を10〜50%としたことを特徴とする
    請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの駆動
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013115843A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Denso Corp モータ装置
JP2014195390A (ja) * 2013-02-28 2014-10-09 Denso Corp スイッチトリラクタンスモータの制御装置

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