JP3162862B2 - ステッピングモータの相補シーケンス駆動方法 - Google Patents
ステッピングモータの相補シーケンス駆動方法Info
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Description
タの環状結線又は放射状結線における多分割駆動の新規
な制御方法に関する。
の入力毎にステップ駆動されるものである。パルスモー
タには3相機〜8相機というように多種類の機種が目的
に応じて使用されているが、例えばその内の5相パルス
モータにあっては、励磁相の結線方式によってスタンダ
ード方式、ペンタゴン方式、スター方式が提案されてお
り、4相又は5相フルステップ駆動方式や4−5相ハー
フステップ駆動方式が従来から知られていた。
相〜8相機のものがあるが、ここでは5相ステッピング
モータを中心にして説明する。又、ステッピングモータ
は、従来より励磁相の結線方式によってスタンダード方
式、ペンタゴン方式、スター方式が提案されており、パ
ルス入力毎に4相励磁を順次切り替えることによるフル
ステップ駆動、5相励磁を順次切り替えることによるフ
ルステップ駆動、または、4相励磁と5相磁を順次切り
替えることによるハーフステップ駆動が行われている。
イクロステップについても従来より提案があり、各相電
流検出回路、パルス幅変調パターン発生回路、電圧指示
パターン発生回路、PWMパルス発生回路、電流指令回
路、出力段スイッチングデューティ補正回路等を、従来
回路に追加することで多分割を行われている。上記のよ
うに、従来方法では多分割駆動を行うためには、回路の
追加が必要となり、その分コストアップとなるほか、小
形化出来ないという欠点があった。
ップ方式では、或る励磁パターンから次の励磁パターン
へ切り替える時に、或る励磁相の励磁電流をステップ毎
に出力デューティ制御によって漸増あるいは漸減させて
前記励磁相の出力ベクトルを制御するのであるが、前記
制御対象の励磁相に残存する電流を強制的に打ち消すも
のがないため、デューティ設定に対して期待値以上の電
流が流れ続けることになり、この残存電流によって多分
割駆動が難しいものになるという問題点があった。
ような問題を取り除くためになされたもので、第1に、
従来回路に回路の追加をすることなく、多分割駆動を行
うことが出来るようにする事であり、第2に、制御対象
である励磁相の残存電流を強制的に打ち消すことによ
り、制御対象励磁相を流れる励磁電流を正確に制御出来
るようにする事をその目的とする。
たって、本発明の第1項に記載の多分割駆動方式によれ
ば、N相励磁位置から電機角(180/N)°だけ離れた次
のN相励磁位置までの基本ステップ角の移動、即ちフル
ステップを段階的に行うため、ステップ毎に出力される
励磁パターンに注目し、従来一つのシーケンスで一つの
励磁パターンが出力され、その励磁パターンにより構成
される合成ベクトルでステップ角が制御されていたもの
を『N相ステッピングモータの各巻線(A)(B)(C)(D)(E)
を、その始端を順次に接続して環状に結線し、これらの
相(A)(B)(C)(D)(E)の接続点に各別にスイッチング手段
(Tr)を接続し、前記スイッチング手段(Tr)を正極(○)又
は負極(●)に接続するか、或いはそのいずれにも接続し
ないように構成されるステッピングモータの駆動方式に
おいて、電気角(180/N)°を移動する中間段階で、一
つの励磁シーケンス中に、連続し且つ繰り返して出力さ
れる3種類の連続励磁パターンが、一定の出力割合を保
つ1つの励磁パターンと、互いに1相の巻線が逆方向に
励磁され、ステップ毎にその出力割合が漸増並びに漸減
して行く2つの励磁パターンとで構成されており、前記
3つの連続する相励磁パターンによって現出される合成
ベクトルがステップ毎に少しづつ変化して電気角(180/
N)°間を多分割駆動する』ようにしたものである。こ
のように、出力される3種類の励磁パターンの内の2つ
の励磁パターンの出力割合をステップ毎に段階的に設定
しておけば、ステップ毎に合成ベクトルが少しづつ変化
して段階数に応じた基本ステップ角の分割が実現出来
る。
は3つの方法があり、その第1実施例は図3に示すよう
に『連続した3つの(N-1)相の励磁パターンの内の
前2つの(N-1)相の励磁パターンを50%づつの出力
割合で交互に繰り返して出力する事によって或る1つの
基本ステップ位置を決定する合成ベクトルを現出し、
電気角で(180/N)°移動して次のステップ駆動位置に
移動するにあたって、前記3つの(N-1)相の励磁パタ
ーンの内、中央の励磁パターンの出力割合を50%と一
定に保つと共に1つ前側の励磁パターンの割合をステッ
プ毎に50%から0%に漸減させ、1つ後ろ側の励磁パ
ターンの出力割合をステップ毎に0%から50%に漸増
させ、次の基本ステップ位置では、前記3つの連続す
る(N-1)相の励磁パターンの内、後ろ2つの連続パタ
ーンを50%づつの出力割合で交互に繰り返して出力
し、これによって現出した合成ベクトルによって次の1
つの基本ステップ位置を規定する』ようにしたものであ
る。
と(N-1)相励磁パターンとを50%づつの出力割合で
交互に繰り返して出力する事によって或る1つの基本ス
テップ位置を決定する合成ベクトルを現出し、電気角
で(180/N)°移動して次のステップ駆動位置に移動す
るにあたって、前記(N-1)相励磁パターン割合を0%
とするとで共に前記(N-1)相励磁パターンの次の(N-
1)相励磁パターンの出力割合を50%にして保持し、
同時に前記N相励磁パターンの出力割合をステップ毎に
50%から0%に漸減させ且つ前記N相励磁パターンの
次のN相励磁パターンの出力割合をステップ毎に0%か
ら50%に漸増させ、次の基本ステップ位置では、中
間段階で新たに出力された(N-1)相の励磁パターンと
N相励磁パターンとを50%づつの出力割合で交互に繰
り返して出力し、これによって現出した合成ベクトルに
よって次の1つの基本ステップ位置を規定する』ように
したものである。
3%の出力割合で、(N-1)相励磁パターンを67%の
出力割合で交互に繰り返して出力する事によって或る1
つの基本ステップ位置を決定する合成ベクトルを現出
し、電気角で(180/N)°移動して次のステップ駆動
位置に移動するにあたって、前記(N-1)相励磁パター
ン割合を0%とすると共に前記(N-1)相励磁パターン
の次の(N-1)相励磁パターンの出力割合を50%にし
て保持し、同時に前記N相励磁パターンの出力割合をス
テップ毎に33%から0%に漸減させ且つ前記N相励磁
パターンの次のN相励磁パターンの出力割合をステップ
毎に0%から33%に漸増させ、次の基本ステップ位
置では、中間段階で新たに出力された(N-1)相の励磁
パターンを67%の出力割合で、N相励磁パターンを3
3%の出力割合で交互に繰り返して出力し、これによっ
て現出した合成ベクトルによって次の1つの基本ステッ
プ位置を規定する』ようにしたものである。
相励磁によるハーフステップ駆動の他分割駆動方法で、
『N相ステッピングモータの各巻線(A)(B)(C)(D)(E)
を、その始端を順次に接続して環状に結線し、これらの
相の接続点に各別にスイッチング手段(Tr)を接続し、前
記スイッチング手段(Tr)を正極(○)又は負極(●)に接続
するか、或いはそのいずれにも接続しないように構成さ
れるステッピングモータの駆動方式において、電気角
(90/N)°を移動する中間段階で、一つの励磁シーケン
ス中に、繰り返して出力される2種類の励磁パターン
が、互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ステップ毎
にその出力割合が漸増並びに漸減して行く2つの励磁パ
ターンで構成されており、前記2つの励磁パターンによ
って現出される合成ベクトルがステップ毎に少しづつ変
化して電気角(90/N)°間を多分割駆動するようにされ
ている』ことを特徴とする。これによりN相励磁パター
ンと(N-1)相励磁パターンの出力される割合を、ステッ
プ毎に段階的に設定しておけば、ステップ毎に合成ベク
トルが少しずつ変化して段階数に応じたハーフステップ
角の分割ができる。
結線による多分割駆動で、『N相ステッピングモータの
各巻線(A)(B)(C)(D)(E)を、その始端を1点で接続して
放射状に結線し、これらの相の端部に各別にスイッチン
グ手段(Tr)を接続し、前記スイッチング手段(Tr)を正極
(○)又は負極(●)に接続するか、或いはそのいずれにも
接続しないように構成されるステッピングモータの駆動
方式において、電気角(180/N)°を移動する中間段階
で、一つの励磁シーケンス中に、連続し且つ繰り返して
出力される3種類の連続パターンが、一定の出力割合を
保つ1つの励磁パターンと、互いに1相の巻線が逆方向
に励磁され、ステップ毎にその出力割合が漸増並びに漸
減して行く2つの励磁パターンとで構成されており、前
記3つの連続する相励磁パターンによって現出される合
成ベクトルがステップ毎に少しづつ変化して電気角(18
0/N)°間を多分割駆動するようにされている』ことを
特徴とする。このように、出力される3種類の励磁パタ
ーンの内の2つの励磁パターンの出力割合をステップ毎
に段階的に設定しておけば、ステップ毎に合成ベクトル
が少しづつ変化して段階数に応じた基本ステップ角の分
割が実現出来る。
る。実施例では5相パルスモータを代表例として説明す
るが、勿論これに限られるものではない。図1は、パル
スモータの巻き線(A)〜(E)をペンタゴン結線した例であ
る。結線方法の相違により励磁相の順序が変わる。励磁
相の順序は、各実施例の所で各々説明する。出力段トラ
ンジスタ(Tr1)乃至(Tr10)は、(Tr1)(Tr2)、(Tr3)(T
r4)、(Tr5)(Tr6)、(Tr7)(Tr8)、(Tr9)(Tr10)の5組に分
けられ、2個1組にて直列接続され、この5組が並列接
続されて駆動回路を構成している。巻き線(A)〜(E)の結
線部はこの直列接続された1組の出力段トランジスタ(T
r1)(Tr2)、(Tr3)(Tr4)、(Tr5)(Tr6)、(Tr7)(Tr8)、(T
r9)(Tr10)の接続部に接続されている。(R1)はセンス抵
抗で、センス抵抗(R1)を通過する励磁相(A)〜(E)を通る
電流の総和とその抵抗値とを掛けてセンス電圧を出力
し、このセンス電圧と図示しない基準電圧とを比較して
励磁相(A)〜(E)を通る電流の総和が常に2i0となるよう
にするためのものである。(D1)〜(D10)は出力段トラン
ジスタ(Tr1)〜(Tr10)に並列接続されたダイオードであ
る。
発明の第1実施例を示し、モータ・コイルの結線方法は
1つ跳びにA,B,C,D,Eと言うようになっており、矢
印方向が励磁電流の順方向である。図中最下段に記載さ
れている一連の合成励磁パターン図によれば、合成励磁
パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》の5相励磁によって構成
される合成ベクトル[(A)(B)(C)(D)(E)]の示す位置
(ステージ[I])から合成励磁パターン《(B)(C)(D)(E)
(Aバー)》の5相励磁によって構成される合成ベクトル
[(B)(C)(D)(E)(Aバー)]の示す位置(ステージ[III])
までのフルステップ移動の中間段階を多分割するには、
中間の通過位置である合成ベクトル[(B)(C)(D)(E)]が
示す位置(ステージ[II])までは(A)相の励磁電流を段
階的に減少させ、合成ベクトル[(B)(C)(D)(E)]が示す
位置(ステージ[II])以降の移動は(Aバー)相の励磁電
流を段階的に増加させればよいことがわかる。以下同様
である。
ケンス中に、基本的には励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》
と、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》並びに励磁パターン
《(C)(D)(E)(Aバー)》の3つの励磁パターンを順次出力
し、シーケンスの切り替えによってもたらされるステッ
プ毎に、前記3つの励磁パターン出力の割合を切り替え
ていくものである。即ち、ステージ[I]では、励磁パタ
ーン《(A)(B)(C)(D)》の出力を50%、励磁パターン
《(B)(C)(D)(E)》の出力を50%、励磁パターン《(C)
(D)(E)(Aバー)》の出力を0%とする。ここで、ステー
ジ[I]の合成ベクトルは、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)
(E)》の5相励磁となり、合成ベクトル[(A)(B)(C)(D)
(E)]を構成する。ここで、A相は励磁パターン《(B)
(C)(D)(E)》で励磁電流が流れず、E相は励磁パターン
《(A)(B)(C)(D)》で励磁電流が流れないが、前記パター
ンは1ステップの間に高速で切り替えられているため、
コイル・インダクタンスによって当該コイルに起電力に
よる残留電流が流れており、あたかも5相励磁と同様の
合成ベクトル[(A)(B)(C)(D)(E)]が得られる。
励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》の出力割合は50%のま
まであるが、これより1つ前の励磁パターン《(A)(B)
(C)(D)》の出力割合は50%から順次減少して行き、こ
れより1つ後の励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》の出
力割合は0%から順次増加して行く。励磁パターン
《(A)(B)(C)(D)》の出力割合が25%に減少し、励磁パ
ターン《(C)(D)(E)(Aバー)》の出力割合が25%に増加
し、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》の出力割合が50%
の処で中間段階でステージ[I]から電気角で18°移動
した移動した位置《ステージ[II]》となり、合成ベクト
ル[(B)(C)(D)(E)]を構成する。
が、この段階では、ベクトル[Aバー]が漸増する段階
である。即ち、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》は25%
から引き続き減少し0%に至る。一方、励磁パターン
《(C)(D)(E)(Aバー)》は25%から増加して50%に至
る。そして、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》は50%の
ままである。ステージ[III]では、励磁パターン《(A)
(B)(C)(D)》の出力割合は0%、励磁パターン《(B)(C)
(D)(E)》は50%、励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》
の出力割合は50%となる。これにより、合成励磁パタ
ーン《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》が構成され、5相励磁が
なされる。以下、同様にして一つの励磁シーケンス中
に、連続し且つ繰り返して出力される3種類の連続パタ
ーンが、一定の出力割合(50%)を保つ1つの励磁パ
ターンと、互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ステ
ップ毎にその出力割合が0%から50%へ漸増並びに5
0%から0%へ漸減して行く2つの励磁パターンとで構
成されていて、前記3つの連続する励磁パターンによっ
て現出される合成ベクトルがステップ毎に少しづつ変化
して行く事により、フルステップ駆動を滑らかに行わせ
る事が出来るものである。請求項1における第1実施例
のモータ結線と励磁シーケンスを図4に示す。尚、図4
中、下向きの矢印と〇の中に−を記載した印は、50%
から0%の範囲で励磁電流がステップ毎に漸減している
事を示し、下向きの矢印と〇の中に+を記載した印は、
0%から50%の範囲で励磁電流がステップ毎に漸増し
ている事を示す。又、明細書中では(A)相に流れる順方
向の励磁電流を(A)で示し、逆方向の励磁電流を(Aバー)
と表したが、図中では(A)の上にバーを記してこれに代
えている。前記事項は他の図でも同じである。又、図2
の合成ベクトル図によって、ステージ[I]から[II]への
合成ベクトルの移動を表す。
I]間での中間段階において、第1の励磁パターン《(A)
(B)(C)(D)》、中間の励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》と
第3の励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》が所定の出力
割合で出力されるのであるが、第1の励磁パターン
《(A)(B)(C)(D)》と第3の励磁パターン《(C)(D)(E)(A
バー)》の(A)相における電流の向きが互いに逆向きとな
っている点である。即ち、第1の励磁パターン《(A)(B)
(C)(D)》が出力されると(A)(B)(C)(D)相に励磁電流が矢
印の向きに流れる。続いて第2の励磁パターン《(B)(C)
(D)(E)》が出力されるが、(B)(C)(D)相の電流方向は同
一であり、励磁状態が続く。一方、(E)相は第2の励磁
パターンによって始めて励磁状態となるが、(A)相には
励磁電流が流されないようになる。しかしながら、前述
のようにコイル・インダクタンスにより、(A)相には残
留電流が減少しつつも流れる事になる。この状態で、パ
ターンが切り替わり、第3の励磁パターン《(C)(D)(E)
(Aバー)》が出力されると、(A)相には前記残留電流と逆
方向の励磁電流(Aバー)が流される事になり、前記残留
電流は急速に前記逆方向励磁電流(Aバー)によって打ち
消される事になる。ステージ[I]から[II]までは、第1
の励磁パターンの出力割合の減少するが、増加しつつあ
る第3励磁パターンの出力割合よりも大きいので、(A)
相に流れる電流は漸減し、その結果(A)相に発生する[A]
ベクトルはステップ毎に漸減して行く事になる。
3の励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》の出力割合が2
5%と等しくなった所で、(A)相では互いに逆向きの励
磁電流が等量で入力されるので、コイル・インダクタン
スによって発生する残留電流が完全に打ち消され、(A)
相には励磁電流も残留電流も流れない状態になる。即
ち、(B)(C)(D)(E)相の4相に励磁状態になる。
ターン《(A)(B)(C)(D)》より第3の励磁パターン《(C)
(D)(E)(Aバー)》の出力割合が増加してくるので、(A)相
には逆向きの励磁電流(Aバー)が漸増し、これを受けて
(Aバー)ベクトルが漸増する。
の第2実施例について説明する。この場合は、図5に示
すように、励磁パターンを下記の組み合わせにしたもの
であり、第1実施例の作用効果と同様な作用効果をもた
らす。又、結線方法は励磁相は順次連続しており、図6
矢印方向が励磁電流の順方向である。ステージ[I]〜[I
I]において、合成ベクトル[(A)(B)(C)(D)(E)]にて決
定される位置から合成ベクトル[(B)(C)(D)(E)(Aバ
ー)]にて決定される位置までに出力する励磁パターン
は、下記の通りである。即ち、ステージ[I]では、励磁
パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》の出力割合を50%、励
磁パターン《(A)(B)(C)(D)》の出力割合を50%として
交互に高速にて繰り返し出力する。この時、励磁パター
ン《(A)(B)(C)(D)》の出力時、(E)相は励磁されない
が、前述のコイル・インダクタンスの作用により残留電
流が流れており、5相励磁状態が保たれている。
励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》の出力割合は0%に切り
替えられ、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》が50%の出
力割合で出力される。さらに、励磁パターン《(A)(B)
(C)(D)(E)》の出力割合を50%から25%にステップ
毎に漸減され、同時に新たに励磁パターン《(B)(C)(D)
(E)(Aバー)》の出力割合が0%から25%まで漸増され
る事になり、その結果、(A)相の励磁電流が漸減して行
く事になる。
割合が25%に減少し、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(A
バー)》の出力割合が25%に増加し、励磁パターン
《(B)(C)(D)(E)》の出力割合が50%の処でステージ[I
I]となる。(A)相では励磁パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》
によって(A)相に流れる励磁電流(A)と、励磁パターン
《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》によって(A)相に流れる逆方向
の励磁電流(Aバー)とが等量になり、前述のように(A)相
に流れる電流が0となって合成ベクトル[(B)(C)(D)
(E)]を構成する。
が、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》は引き続き減少
し、逆に励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》は増加
する。そして、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》は50%
のままである。これにより、(A)相の逆方向の励磁電流
(Aバー)が漸増し、これに従ってベクトル(Aバー)が漸増
する。
(B)(C)(D)(E)》の出力割合は0%、励磁パターン《(B)
(C)(D)(E)》は50%を保ち、励磁パターン《(B)(C)(D)
(E)(Aバー)》の出力割合は50%となる。これにより、
励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》が構成される。
以下、同様にして1つのシーケンス中に、3種類の励磁
パターンを順次割合を変えて出力し、合成ベクトルをス
テップ毎に変化させてフルステップ駆動を滑らかに行わ
せる。請求項1における第2実施例のモータ結線と励磁
シーケンスを図6に示す。
の第3実施例について説明する。この場合は、図7に示
すように、励磁パターンを下記の組み合わせにしたもの
であり、第1実施例の作用効果と同様な作用効果をもた
らす。又、結線方法は励磁相は1つ跳びになっており、
図7矢印方向が励磁電流の順方向である。ステージ[I]
〜[II]において、合成ベクトル[(A)(B)(C)(D)(E)]に
て決定される位置から合成ベクトル[(B)(C)(D)(E)(Aバ
ー)]にて決定される位置までに出力する励磁パターン
は、下記の通りである。即ち、ステージ[I]では、励磁
パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》の出力割合を33%、励
磁パターン《(A)(B)(C)(D)》の出力割合を67%として
交互に高速にて繰り返し出力する。この時、励磁パター
ン《(A)(B)(C)(D)》の出力時、(E)相は励磁されない
が、前述のコイル・インダクタンスの作用により残留電
流が流れており、5相励磁状態が保たれている。
励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》の出力割合は0%に切り
替えられ、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》が50%の出
力割合で出力される。さらに、励磁パターン《(A)(B)
(C)(D)(E)》の出力割合を33%から25%にステップ
毎に漸減され、同時に新たに励磁パターン《(B)(C)(D)
(E)(Aバー)》の出力割合が0%から25%まで漸増され
る事になり、その結果、(A)相の励磁電流が漸減して行
く事になる。
割合が25%に減少し、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(A
バー)》の出力割合が25%に増加し、励磁パターン
《(B)(C)(D)(E)》の出力割合が50%の処でステージ[I
I]となる。(A)相では励磁パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》
によって(A)相に流れる励磁電流(A)と、励磁パターン
《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》によって(A)相に流れる逆方向
の励磁電流(Aバー)とが等量になり、前述のように(A)相
に流れる電流が0となって合成ベクトル[(B)(C)(D)
(E)]を構成する。
が、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》は引き続き減少
し、逆に励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》は増加
する。そして、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》は50%
のままである。これにより、(A)相の逆方向の励磁電流
(Aバー)が漸増し、これに従ってベクトル(Aバー)が漸増
する。
(B)(C)(D)(E)》の出力割合は0%、励磁パターン《(B)
(C)(D)(E)》は50%から67%に切り替えられ、励磁
パターン《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》の出力割合は33%
まで増加する。これにより、励磁パターン[(B)(C)(D)
(E)(Aバー)]が構成される。以下、同様にして1つのシ
ーケンス中に、3種類の励磁パターンを順次割合を変え
て出力し、合成ベクトルをステップ毎に変化させてフル
ステップ駆動を滑らかに行わせる。請求項1における第
3実施例のモータ結線と励磁シーケンスを図7に示す。
2の駆動方法について説明する。この場合は、図9及び
図10に示すように、励磁パターンを下記の組み合わせ
にしたものである。結線方法は励磁相が1跳びになって
おり、図10に示すペンタゴン結線図の印方向が励磁電
流の順方向である。又、図10中、下向きの矢印と2重
〇の中に−を記載した印は、100%から50%の範囲
で励磁電流がステップ毎に漸減している事を示し、下向
きの矢印と2重〇の中に+を記載した印は、50%から
100%の範囲で励磁電流がステップ毎に漸増している
事を示す。前記事項は他の図でも同じである。ステージ
[I]では、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》が100%
にて出力され、合成ベクトル[(A)(B)(C)(D)(E)]にて
ステージ[I]の位置が決定される。ステージ[I]の次のス
テップに移ると、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)(E)》は
100%から50%に漸減して行き、同時に新たに出力
された励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》が0%から5
0%迄漸増する。これにより、(A)相の励磁電流が漸減
して行く。
(C)(D)(E)》並びに励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》
のいずれもが0%出力となり、励磁パターン《(B)(C)
(D)(E)》の100%出力に切り替わり、4相励磁とな
る。ステージ[II]の次のステップになると、励磁パター
ン《(B)(C)(D)(E)》は励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(Aバ
ー)》並びに励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》に切り替わ
り、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)(Aバー)》は50%か
ら100%にと漸増し、これにつれて励磁パターン
《(A)(B)(C)(D)》は50%から0%に漸減して行く。こ
れにより、(A)相には逆方向の励磁電流(Aバー)がステッ
プ毎に増加し、ステージ[III]では励磁パターン《(B)
(C)(D)(E)(Aバー)》が100%出力となる。
について説明する。この場合は、図12に示すように、
励磁パターンを組み合わせにしたもので、結線方法は5
つの励磁相(A)(B)(C)(D)(E)を一箇所で接続したスター
結線方法で、図13の矢印方向が励磁電流の順方向であ
る。ステージ[I]では、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》
の出力割合を50%、励磁パターン《(B)(C)(D)(E)》の
出力割合を50%として交互に高速にて繰り返し出力す
る。この時、励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》の出力
は0%である。励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》の出力
時、(E)相は励磁されず、励磁パターン《(B)(C)(D)
(E)》の出力時、(A)相は励磁されないが、前述同様コイ
ル・インダクタンスの作用により残留電流が流れてお
り、5相励磁状態が保たれている。
励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》の出力割合は50%から
25%へと漸減し、同時に励磁パターン《(C)(D)(E)(A
バー)》が0%から25%へ漸増する。励磁パターン
《(B)(C)(D)(E)》の出力割合は50%を保っている。こ
の場合も前述のペンタゴン結線と同様、励磁パターン
《(A)(B)(C)(D)》と励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》
とでは(A)相の励磁電流の方向が互いに逆向きであるの
で、励磁パターン《(A)(B)(C)(D)》のパターン切り替え
後にコイル・インダクタンス効果によって(A)相に発生
した残留電流を、励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》の
逆向きの(A)相励磁電流(Aバー)が、その出力割合で内消
し、(A)相に流れる励磁電流を所定の割合でステップ毎
に減少させる事になる。
(C)(D)》と励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》の出力割
合は共に25%となり、その結果(A)相では互いに逆向
きの励磁電流(A)(Aバー)とが打ち消しあって、励磁電流
が流れない。従って、ステージ[II]では、電流は(B)(C)
(D)(E)相の4相に流れ、ローターは合成ベクトル[(B)
(C)(D)(E)]で決定される位置に達する。
が、この場合も前述同様で、励磁パターン《(A)(B)(C)
(D)》の出力割合は引き続き減少し、逆に励磁パターン
《(C)(D)(E)(Aバー)》は増加する。そして、励磁パター
ン《(B)(C)(D)(E)》はやはり50%のままである。これ
により、(A)相の逆方向の励磁電流(Aバー)が漸増し、こ
れに従ってベクトル(Aバー)が漸増する。
(B)(C)(D)》の出力割合は0%、励磁パターン《(B)(C)
(D)(E)》は50%、励磁パターン《(C)(D)(E)(Aバー)》
の出力割合は50%に増加する。これにより、5相励磁
となり、合成ベクトル[(B)(C)(D)(E)(Aバー)]が構成
される。以下、同様にして1つのシーケンス中に、3種
類の励磁パターンの内、2つの励磁パターンの出力割合
を順次変えて出力し、合成ベクトルをステップ毎に変化
させてフルステップ駆動を滑らかに行わせる。請求項3
におけるモータ結線と励磁シーケンスを図11並びに図
13に示す。
ピングモータの多分割駆動方法によれば、電気角(180/
N)°を移動する中間段階で、一つの励磁シーケンス中
に、連続し且つ繰り返して出力される3種類の連続パタ
ーンが、一定の出力割合を保つ1つの励磁パターンと、
互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ステップ毎にそ
の出力割合が漸増並びに漸減して行く2つの励磁パター
ンとで構成されているので、出力割合の大きい方に発生
した残留電流を、出力割合の小さいほうの逆向き励磁電
流が打ち消す事になり、余剰残留電流が発生せず、ステ
ップ毎に所定の割合で制御対象となる相電流が減少乃至
増加して行く事になる。
用・効果を発揮するもので、第2発明にあっては、電気
角(90/N)°を移動する中間段階で、一つの励磁シーケ
ンス中に、繰り返して出力される2種類の励磁パターン
が、互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ステップ毎
にその出力割合が漸増並びに漸減して行く2つの励磁パ
ターンで構成されており、第3発明では、電気角(180/
N)°を移動する中間段階で、一つの励磁シーケンス中
に、連続し且つ繰り返して出力される3種類の連続パタ
ーンが、一定の出力割合を保つ1つの励磁パターンと、
互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ステップ毎にそ
の出力割合が漸増並びに漸減して行く2つの励磁パター
ンとで構成されているものであり、その結果、励磁パタ
ーンによって現出される合成ベクトルがステップ毎に少
しづつ変化して電気角(180/N)°間を正確に多分割駆
動する事が出来るものである。このように、N相ステッ
ピングモータを駆動するための基本的な励磁パターンの
シーケンス出力とデューティのみで多分割駆動を行うこ
とができるので、従来方法における多分解駆動のために
必要な回路が不要となり、基本ステップ角駆動用の回路
と同程度のコスト、形状で多分割駆動を実現できるとい
う利点がある。
ターンの組み合わせシーケンス図
向励磁シーケンス表
ターンの組み合わせシーケンス図
向励磁シーケンス表
ターンの組み合わせシーケンス図
向励磁シーケンス表
合わせシーケンス図
ケンス表
み合わせシーケンス図
ケンス表
Claims (3)
- 【請求項1】 N相ステッピングモータの各巻線
を、その始端を順次に接続して環状に結線し、これらの
相の接続点に各別にスイッチング手段を接続し、前記ス
イッチング手段を正極又は負極に接続するか、或いはそ
のいずれにも接続しないように構成されるステッピング
モータの駆動方式において、 電気角(180/N)°を移動する中間段階で、一つの励磁
シーケンス中に、連続し且つ繰り返して出力される3種
類の連続パターンが、一定の出力割合を保つ1つの励磁
パターンと、互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ス
テップ毎にその出力割合が漸増並びに漸減して行く2つ
の励磁パターンとで構成されており、前記3つの連続す
る相励磁パターンによって現出される合成ベクトルがス
テップ毎に少しづつ変化して電気角(180/N)°間を多
分割駆動するようにされていることを特徴とするステッ
ピングモータの相補シーケンス駆動方法。 - 【請求項2】 N相ステッピングモータの各巻線
を、その始端を順次に接続して環状に結線し、これらの
相の接続点に各別にスイッチング手段を接続し、前記ス
イッチング手段を正極又は負極に接続するか、或いはそ
のいずれにも接続しないように構成されるステッピング
モータの駆動方式において、 電気角(90/N)°を移動する中間段階で、一つの励磁シ
ーケンス中に、繰り返して出力される2種類の励磁パタ
ーンが、互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ステッ
プ毎にその出力割合が漸増並びに漸減して行く2つの励
磁パターンで構成されており、前記2つの励磁パターン
によって現出される合成ベクトルがステップ毎に少しづ
つ変化して電気角(90/N)°間を多分割駆動するように
されていることを特徴とするステッピングモータの相補
シーケンス駆動方法。 - 【請求項3】 N相ステッピングモータの各巻線
を、その始端を1点で接続して放射状に結線し、これら
の相の端部に各別にスイッチング手段を接続し、前記ス
イッチング手段を正極又は負極に接続するか、或いはそ
のいずれにも接続しないように構成されるステッピング
モータの駆動方式において、 電気角(180/N)°を移動する中間段階で、一つの励磁
シーケンス中に、連続し且つ繰り返して出力される3種
類の連続パターンが、一定の出力割合を保つ1つの励磁
パターンと、互いに1相の巻線が逆方向に励磁され、ス
テップ毎にその出力割合が漸増並びに漸減して行く2つ
の励磁パターンとで構成されており、前記3つの連続す
る相励磁パターンによって現出される合成ベクトルがス
テップ毎に少しづつ変化して電気角(180/N)°間を多
分割駆動するようにされていることを特徴とするステッ
ピングモータの相補シーケンス駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4581393A JP3162862B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | ステッピングモータの相補シーケンス駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4581393A JP3162862B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | ステッピングモータの相補シーケンス駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06237598A JPH06237598A (ja) | 1994-08-23 |
JP3162862B2 true JP3162862B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=12729698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4581393A Expired - Lifetime JP3162862B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | ステッピングモータの相補シーケンス駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162862B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-09 JP JP4581393A patent/JP3162862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06237598A (ja) | 1994-08-23 |
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