JPH1094292A - 5相ステッピングモータの駆動方法及び駆動回路 - Google Patents

5相ステッピングモータの駆動方法及び駆動回路

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JPH1094292A
JPH1094292A JP24386496A JP24386496A JPH1094292A JP H1094292 A JPH1094292 A JP H1094292A JP 24386496 A JP24386496 A JP 24386496A JP 24386496 A JP24386496 A JP 24386496A JP H1094292 A JPH1094292 A JP H1094292A
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JP
Japan
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phase
phase coil
coils
current
coil
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Application number
JP24386496A
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English (en)
Inventor
Noboru Uyama
登 宇山
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Nidec Shimpo Corp
Original Assignee
Shimpo Industrial Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転のトルクリップルが生じない5相ステッ
ピングモータの駆動方法び駆動回路を提供すること。 【解決手段】 A相、B相、C相、D相、E相の相コイ
ル1、2、3、4、5を環状に接続し、それらの各接続
部と電源7の正極+との間に各別にトランジスタTAP 、
TBP 、TCP 、TDP 、TEP を介装し、電源7の負極−との
間に各別にトランジスタTAN 、TBN 、TCN 、TDN 、TEN
を介装し、相コイルの3個並列回路、及びその3個並列
回路に並列接続される相コイルの2個直列回路を形成
し、直列回路の相コイルの組み合せを変えると共に、2
個直列の相コイルの一方に流れる電流をデューティ制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は5相ステッピングモ
ータの駆動方法及び駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】5相ステッピングモータの駆動方法とし
てペンタゴンドライブと称する駆動方法がある。このよ
うなペンタゴンドライブによる5相パルスモータの駆動
方式は特公平6−106039号公報に示されている。
図14は、特公平6−106039号公報に示されている
5相パルスモータのペンタゴン結線の4−5相駆動方式
により駆動するための駆動回路図である。パルスモータ
のA相巻線1、B相巻線2、C相巻線3、D相巻線4、
E相巻線5を環状結線 (ペンタゴン結線) している。出
力段トランジスタTr1乃至Tr10 は、出力段トランジス
タTr1, Tr2、Tr3, Tr4、Tr5, Tr6、Tr7, Tr8
r9, T r10 の5組に分けられ、2個1組にて直列接続
され、この5組が並列接続されて駆動回路11を構成して
いる。A、B、C、D、E相の相巻線1、2、3、4、
5の結線部〜はこの直列接続された1組の出力段ト
ランジスタTr1, Tr2、T r3, Tr4、Tr5, Tr6
r7, Tr8、Tr9, Tr10 の接続部S1 、S2 、S3
4 、S5 に接続されて構成されている。
【0003】次にこの5相パルスモータの駆動方法を説
明する。ペンタゴン方式にて下記表1に示す内容で4−
5相駆動を行うのであるが、5相励磁のときにペンタゴ
ン結線の5つの結線部〜のうちの1つを順次ハイイ
ンピーダンスにしていく。
【0004】
【表1】
【0005】ここでHは結線部がハイインピーダンスに
なることを示す。結線部のハイインピーダンスは図14の
駆動回路11を構成する上下一対の出力段トランジスタを
共にオフにして、出力段トランジスタ間の接続部をハイ
インピーダンスにすることにより実現する。また表1に
おける (電流= 1/2)の欄は電流が 1/2 となる相巻線
を示す。
【0006】表1に示すステップ1ではA相、B相、C
相、D相の相巻線1、2、3、4が励磁される4相励磁
となり、ステップ2ではA相、B相、C相、D相、E相
の相巻線1、2、3、4、5が励磁されて5相励磁とな
り、結線部がハイインピーダンスとなって、直列接続
されたE相、A相の相コイル5、1の電流がともに 1/
2 になる。またステップ3ではB相、C相、D相、E相
の相巻線2、3、4、5が励磁されて4相励磁となり、
ステップ4ではB相、C相、D相、E相、−A相の相巻
線2、3、4、5、1が励磁されて5相励磁となり、結
線部がハイインピーダンスとなって直列接続された−
A相、B相の相巻線1、2の電流がともに 1/2 にな
る。
【0007】このように相巻線の4相励磁と5相励磁と
が交互に繰り返され、ステップ20まで同様の動作を繰り
返す。それによって、各相巻線により発生するトルクベ
クトルを合成した合成トルクベクトルの方向が各ステッ
プ毎に変化し、5相パルスモータは0.36°のハーフステ
ップで駆動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の5相パルスモータの駆動方式によれば、ステップ毎に
4相励磁と5相励磁とを交互に繰り返すので、4相励磁
及び5相励磁の場合で各相巻線に流れる電流が相異し、
各相巻線により発生するトルクを合成した合成トルクベ
クトルの大きさが異なることになるので、5相パルスモ
ータの出力トルクが脈動し、所謂トルクリップルが生じ
て円滑な回転力が得られないという問題がある。
【0009】本発明は斯かる問題に鑑み、3個の相コイ
ルを並列接続した第1の相コイルグループ、及び2個の
相コイルを直列接続した第2の相コイルグループ夫々の
相コイルの組み合せを変えて、第2の相コイルグループ
のいずれか1個の相コイルの電流をデューティ制御し
て、各相コイルにより発生するトルクを合成した合成ト
ルクベクトルの方向を20ステップで変化させることによ
り、トルクリップルが生じず、しかも大きい最低トルク
が得られ、相コイルに供給する電源電圧を一定にする電
圧制御を行った場合は、相コイルの全電流を一定にする
電流制御を行った場合より、大きいトルクが得られる5
相ステッピングモータの駆動方法及び駆動回路を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る5相ステ
ッピングモータの駆動方法は、5個の各相コイルを環状
に接続し、これらの各相コイルの接続部に各別に接続し
たスイッチ手段により、前記接続部を電源に接続する状
態又は電源に接続しない状態にして5個の相コイルに通
電し、所定ステップ数で回転駆動する5相ステッピング
モータの駆動方法において、3個の前記相コイルの並列
回路からなる第1の相コイルグループ、及び該第1の相
コイルグループの相コイル以外の2個の相コイルの直列
回路からなる第2の相コイルグループを並列接続して電
源に接続する回路状態を、相コイルの組み合せを異にし
てステップ毎に繰り返して5個の相コイルに通電を行
い、前記第2の相コイルグループのいずれか1個の相コ
イルの電流をデューティ制御して各相コイルにより発生
するトルクを合成した合成トルクの方向を順次変化させ
ることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る5相ステッピングモータの
駆動方法は、前記相コイルに流れる全電流を所定値に制
御する電流制御をすることを特徴とする。
【0012】第3発明に係る5相ステッピングモータの
駆動方法は、前記相コイルに与える電源電圧を所定値に
制御する電圧制御をすることを特徴とする。
【0013】第4発明に係る5相ステッピングモータの
駆動方法は、前記ステップ数を20ステップにして回転
駆動することを特徴とする。
【0014】第5発明に係る5相ステッピングモータの
駆動方法は、第1ステップで、前記第2の相コイルグル
ープのいずれか1個の相コイルの電流をデューティ制御
し、第2ステップで第2の相コイルグループの残りの1
個の相コイルの電流をデューティ制御し、第3ステップ
で、第1ステップにおいて電流をデューティ制御した相
コイルを、該相コイルに直列接続されている相コイルに
隣接の相コイルに替え、第2ステップにおいて電流をデ
ューティ制御した相コイルの電流をデューティ制御する
ことを特徴とする。
【0015】第6発明に係る5相ステッピングモータの
駆動回路は、5個の各相コイルを環状に接続しており、
これらの各相コイルの接続部に各別に接続したスイッチ
手段を備え、該スイッチ手段により前記接続部を電源に
接続する状態又は電源に接続しない状態にして、5個の
相コイルに通電して、所定ステップ数で回転駆動する5
相ステッピングモータの駆動回路において、3個の前記
相コイルの並列回路からなる第1の相コイルグループ、
及び前記第1の相コイルグループの相コイル以外の2個
の相コイルの直列回路からなる第2の相コイルグループ
を並列接続して電源に接続すべく前記スイッチ手段を制
御する手段と、各相コイルにより発生するトルクを合成
した合成トルクの方向を変化させるべく、前記第2の相
コイルグループのいずれか1個の相コイルの電流をデュ
ーティ制御する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】本発明では、第1の相コイルグループの3
個の相コイルを並列励磁すると、それらの各相コイルに
より、夫々の方向が異なり大きさが等しいトルクが発生
する。第2の相コイルグループの2個の相コイルを直列
励磁すると、それらの各相コイルにより、夫々の方向が
異なり、大きさが等しく、第1の相コイルグループの相
コイルを並列励磁して得られる各相のトルクの方が大き
いトルクが得られる。相コイルの全電流を所定値に、又
は相コイルに与える電源電圧を所定値になす電流又は電
圧制御をしていると、第2の相コイルグループの相コイ
ルのうちの1個の相コイルの電流をデューティ制御した
場合に、残りの1個の相コイルの電流が増加し、電流を
デューティ制御した相コイルによるトルクが小さくな
り、残りの1個の相コイルによるトルクが大きくなる。
そして5個の相コイル夫々により発生するトルクを合成
した合成トルクの向きは、電流をデューティ制御した相
コイルにより発生するトルクの向きに応じて変化する。
そしてステップ毎に相コイルの組み合せを異にすると、
合成トルクの向きはステップ毎に変化していく。これに
より、合成トルクの大きさがステップ毎に一定して、ト
ルクリップルが生じず、円滑な回転力を得ることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を、発明の実施の形態
を示す図面により詳述する。図1は本発明に係る5相ス
テッピングモータの駆動方法の実施に使用する5相ステ
ッピングモータの駆動回路図である。A相コイル1、B
相コイル2、C相コイル3、D相コイル4及びE相コイ
ル5が環状に接続される。A相コイル1とB相コイル2
とは互いに逆相に直列接続されており、C相コイル3と
D相コイル4とは互いに逆相に直列接続されている。各
相コイル1、2、3、4、5に付した・印は極性を示し
ている。D相コイル4とE相コイル5との接続中間点は
トランジスタTEP とトランジスタTEN との接続中間点と
接続され、D相コイル4とC相コイル3との接続中間点
はトランジスタTDP とトランジスタTDN との接続中間点
と接続される。
【0018】C相コイル3とB相コイル2との接続中間
点はトランジスタTCP とトランジスタTCN との接続中間
点と接続され、B相コイル2とA相コイル1との接続中
間点はトランジスタTBP とトランジスタTBN との接続中
間点と接続される。A相コイル1とE相コイル5との接
続中間点はトランジスタTAP とトランジスタTAN との接
続中間点と接続される。トランジスタTEP 、TDP 、TCP
、TBP 、TAP 夫々のコレクタは電源7の正極+と接続
される。トランジスタTEN 、TDN 、TCN 、TBN 、TAN 夫
々のエミッタは電源7の負極−と接続される。トランジ
スタTAP,TAN 、TBP,TBN 、TCP,TCN 、TDP,TDN 、TEP,TE
N 夫々はトランジスタ駆動制御部CTR により駆動制御さ
れる。
【0019】次にこの5相ステッピングモータの駆動回
路を用いて全電流を相コイルの定格電流Iの(7/2)Iに
制御する電流制御を行って5相−5相励磁により5相ス
テッピングモータを駆動する方法を、20ステップからな
る各相コイルの接続状態を示す図2, 図3, 図4及びト
ルクベクトルを示す図5とともに説明する。
【0020】まず、トルクの発生状態を、図2における
ステップ2とステップ3との接続状態について説明す
る。ステップ2とステップ3とはA相コイル1、B相コ
イル2、C相コイル3、D相コイル4及びE相コイル5
の接続状態は同じである。いま、A相コイル1、B相コ
イル2に同電流値の電流を流した場合、図5(a) に示す
ようにそれらの各相コイルにより発生するトルクは、実
線矢符で示す方向のトルクベクトルとなり、これらの合
成トルクベクトルはD相コイル4により発生するトルク
ベクトルと同方向の白抜矢符で示す方向となる。ここ
で、ステップ2において円で囲んでいるA相コイル1の
電流を減少させていくと、A相コイル1により発生する
トルクが減少していき、合成トルクベクトルはD相コイ
ル4によるトルクベクトルからC相コイル3によるトル
クベクトルの方向に近寄った方向となる。
【0021】なお、A相コイル1の電流を零にした場合
は、合成トルクベクトルはC相コイル3によるトルクベ
クトルとD相コイル4によるトルクベクトルとの中央に
位置するトルクベクトルの方向となって、この場合は4
相励磁状態になる。そこで、合成トルクベクトルがC相
コイル3によるトルクベクトルの方向とD相コイル4に
よるトルクベクトル方向との中央に位置するトルクベク
トルの方向と、D相コイル4によるトルクベクトルの方
向との中央に位置するトルクベクトルの方向になすべく
A相コイル1の電流をデューティ制御すると、合成トル
クベクトルは図5(b) に示すようにD相コイル4による
トルクベクトルの方向より9°反時計方向寄り、つまり
C相コイル3によるトルクベクトルと、D相コイル4に
よるトルクベクトルとの中央に位置するトルクベクトル
の方向より9°時計方向寄りの白抜矢符で示す方向にな
る。
【0022】次に合成トルクベクトルがD相コイル4に
よるトルクベクトルの方向とE相コイル5によるトルク
ベクトルの方向との中央に位置するトルクベクトルの方
向と、D相コイル4によるトルクベクトルの方向との中
央に位置するトルクベクトルの方向になすべくB相コイ
ル2に流れる電流をデューティ制御すると図5(c) に示
すように合成トルクベクトルの方向は、D相コイル4に
よるトルクベクトルの方向より9°時計方向寄りの白抜
矢符で示す方向となる。したがって、図5(b)と(c) と
に示した合成トルクベクトルの方向は18°異なり、従来
のように4相励磁と5相励磁とを行った場合の1ステッ
プ分の回転トルクが得られる。
【0023】そして、表2に示すようにトランジスタTA
P,TAN 、TBP,TBN 、TCP,TCN 、TDP,TDN 、TEP,TEN をオ
ン、オフ駆動すると図2, 図3, 図4に示す各相コイル
の接続状態が得られる。表2に表示したkはトランジス
タに流す電流を制御するデューティ比を示しており、オ
フの比率をk(ただし0<k<1)、オンの比率を(1
−k)としている。なお表2における空欄はトランジス
タがオフであることを示している。
【0024】
【表2】
【0025】次にトランジスタの電流をデューティ制御
する具体的な方法を図5(b) におけるA相コイル1の電
流をデューティ制御する場合について説明する。これは
図2に示す相コイルの接続状態におけるステップ2及び
表2のステップ2に対応する。このときの相コイルの接
続状態は図6(a) に示すようになる。図6(a) における
×印はトランジスタTAN 、TCP 、TDN 、TEP がオンして
いることを示している。トランジスタTAP 、TCN 、TDP
、TEN (図示せず)はオフしている。トランジスタTBP
はオフしており、トランジスタTBN はトランジスタTAN
、TCP 、TDN 、TEP がオンしている期間を1として、
(1−k) の期間 (0<k<1) オンするようにする
と、 (1−k) の期間はA相コイル1には電流が流れ
ず、B相コイル2にはトランジスタTBN を通って流れ
る。トランジスタTBN がオフの期間、即ちkの期間はA
相コイル1に電流が流れる。電流制御の場合、全電流を
(7/2)Iに制御しているのでA相コイル1の電流が変化
すると、B相コイル2、C相コイル3、D相コイル4、
E相コイル5の電流が変化する。そして、kと電流Iと
の関係は後述する算式のようになる。
【0026】次に図5(c) のようにトルクベクトルを制
御する場合を説明する。これは図2におけるステップ3
及び表2のステップ3に対応する。このときの相コイル
の接続状態は図6(b) に示すようになる。図6(b) にお
ける×印は夫々トランジスタTAN 、TCP 、TDN 、TEP が
オンしていることを示している。トランジスタTAP 、TC
N 、TDP 、TEN (図示せず)はオフしている。
【0027】このようにトランジスタTBN はオフしてい
て、トランジスタTBP を、トランジスタTAN 、TCP 、TD
N 、TEP をオンしている期間を1として (1−k) の期
間 (0<k<1) オンするようにすると、 (1−k) の
期間はB相コイル2には電流が流れず、A相コイル1に
はトランジスタTBP を通って流れる。トランジスタTBP
がオフの期間、即ちkの期間はB相コイル2に電流が流
れる。電流制御の場合、全電流を(7/2)Iに制御してい
るのでB相コイル2の電流が変化するとA相コイル1、
C相コイル3、D相コイル4、E相コイル5の電流は変
化する。そしてkと電流Iとの関係は後述する算式のよ
うになる。
【0028】そして表2に示すパターンで各トランジス
タを駆動すると図7, 図8, 図9に示すようにステップ
0からステップ19まで20ステップで合成トルクベクトル
が順次変化する。そして合成トルクベクトルがD相コイ
ル4によるトルクベクトルの方向に対し9°時計方向に
向きが変化するときのkの値及び合成トルクの大きさT
を計算すると、次のようになる。
【0029】図10は各相コイルの電流の説明図、図11は
各相コイルの電流に対応するトルクベクトルを示すベク
トル図である。図10において3個の相コイルが並列励磁
される各相コイルの電流をi1 、直列接続された相コイ
ルの電流をi2 とし、合計電流を(7/2)Iとする。ここ
で、kの期間は、5個の相コイルが接続され、 (1−
k) の期間は4個の相コイルが接続されるから、 i1 =kI+(7/8) (1−k) I …(1) =(1/8) (7+k) I …(2) i2 =(1/2)kI+(7/8) (1−k) I …(3) =(1/8) (7−3k) I …(4) ただし、k=0のとき、i1 =i2 =(7/8)I …(5) k=1のとき、i1 =I …(6) i2 =(1/2)I …(7) である。
【0030】そしてまず回転角βが9°となるkの値を
求める。 (1/2)kIsin(4×18°+9°) +i1 sin(2×18°+9°) +i2 sin 9°=i1 sin(18°+9°) +i2 sin(3×18°+9°) …(8) (sin45°+ sin9°− sin27°) i1 −i2 sin63 ° +(1/2)kIsin81 °=0 …(9) (0.7071 +0.1564−0.4540) i1 −0.8910i2 +(1/2)kI×0.9877=0 …(10) 0.4095i1 −0.8910i2 +0.4939kI=0 …(11) 0.4095×(1/8) (7+k) −0.8910×(1/8) (7−3k) +0.4939k=0 …(12) 0.3583+0.0512k−0.7796+0.3341k+0.4939k=0 …(13) 0.8792k=0.4213 …(14) ∴ k=0.4792 …(15)
【0031】この時の合成トルクの大きさTを求める。 T∝(1/2)kIcos(4×18°+9°) +i1 cos(2×18°+9°) +i1 cos 9°+i1 cos(18°+9°) +i2 cos(3×18°+9°) =(cos45°+ cos9°+ cos27°) i1 +i2 cos63° +(1/2)kIcos81 ° …(16) =(0.7071 +0.9877+0.8910 )i1 +0.4540i2 +0.0782kI …(17) =2.5858×(1/8) (7+k) I+0.4540×(1/8) (7−3k) I +0.0782kI …(18) =(2.2626 +0.3232k+0.3973−0.1703k+0.0782k) I …(19) =(2.6599 +0.2311k) I=(2.6599 +0.2311×0.4792) I …(20) =(2.6599 +0.1107) I=2.7706I …(21) ∴ T=2.7706I …(22) よって、kの値 :0.4792 合成トルクの大きさT:2.771 I(少数点以下4桁目を
四捨五入) となる。
【0032】そして表2に示すようにトランジスタTAP,
TAN 、TBP,TBN 、TCP,TCN 、TDP,TDN 、TEP,TEN をオ
ン, オフ駆動すると、合成トルクベクトルは図7, 図
8, 図9のステップ0からステップ19まで20ステップで
変化していく。
【0033】次に、各相コイルに与える電源電圧をVに
する電圧制御をする場合について説明する。5相ステッ
ピングモータの駆動回路は図1と同じであり、各トラン
ジスタをオン, オフ駆動するパターンは表2と同じであ
る。またステップ0からステップ19までのトルクベクト
ルは図7, 図8, 図9と同じである。
【0034】図12は各相コイルの電圧の説明図、図13は
各相コイルの電圧に対応するトルクベクトルを示すベク
トル図である。図12において4個の相コイルが並列励磁
される相コイルの電流をi1 、その相コイル夫々の抵抗
をRとし、直列接続される2個の相コイルの電流をi2
とし、その相コイル夫々の抵抗をRとし、電源電圧をV
とする。ここでkの期間は5個の相コイルが接続され、
(1−k) の期間は4個の相コイルが接続されるから i2 =(1/2)k (V/R) + (1−k)(V/R) …(23) ={1−(1/2)k} (V/R) …(24) i1 = (V/R) …(25) k=0のとき i1 =i2 = (V/R) …(26) k=1のとき i1 = (V/R) …(27) i2 =(1/2) (V/R) …(28) である。
【0035】まず回転角βが9°となるkの値を求め
る。 (1/2)k (V/R) sin(4×18°+9°) +i1 sin(2×18°+9°) +i1 sin 9°=i1 sin(18°+9°) +i2 sin(3×18°+9°) …(29) (sin45°+ sin9°− sin27°) i1 −i2 sin63° +(1/2)k (V/R) sin81 °=0 …(30) (0.7071 +0.1564−0.4540) i1 −0.8910i2 +(1/2)k (V/R) ×0.9877=0 …(31) 0.4095i1 −0.8910i2 +0.4939k (V/R) =0 …(32) 0.4095−0.8910×{1−(1/2)k}+0.4939k=0 …(33) 0.4095−0.8910+0.4455k+0.4939k=0 …(34) 0.9394k=0.4815 …(35) ∴ k=0.5126 …(36)
【0036】この時の合成トルクの大きさTを求める。 T∝(1/2)k (V/R) cos(4×18°+9°) +i1 cos(2×18°+9°) +i1 cos 9° +i1 cos(18°+9°) +i2 cos(3×18°+9°) …(37) =(cos45°+ cos9°+ cos27°) i1 +i2 cos63° +(1/2)k (V/R) cos81 ° …(38) =(0.7071 +0.9877+0.8910) i1 +0.4540i2 +0.0782k (V/R) …(39) =2.5858 (V/R))+0.4540×{1−(1/2)k} (V/R) +0.0782k (V/R) …(40) =(2.5858 +0.4540−0.227 k+0.0782k)(V/R) …(41) =(3.0398 −0.1488k)(V/R) =(3.0398 −0.1488×0.5126)(V/R) …(42) =3.0398−0.0763=2.9635 (V/R) …(43) ∴ T=2.9635 (V/R) …(44) よって、kの値 :0.5126 合成トルクの大きさT:2.964(V/R)(小数点以下4
桁目を四捨五入) となる。
【0037】そして、本発明のように5相励磁を繰り返
して5相ステッピングモータを駆動した場合と、従来の
ように5相励磁と4相励磁とを交互に繰り返して5相ス
テッピングモータを駆動した場合とを電流制御した場合
について比較すると、表3に示す如き結果が得られた。
そして5相励磁を繰り返した場合は、合成トルクの大き
さに差が生じないことを確認した。
【0038】
【表3】
【0039】また、本発明の駆動方法による合成トルク
は、従来の5相励磁した場合の合成トルクの大きさ以上
の大きさで得られることを確認できた。一方、電圧制御
した場合について比較すると、表4に示す如き結果が得
られた。そして電流制御による場合と同様の結果が得ら
れることを確認した。
【0040】
【表4】
【0041】これらの表3、表4から明らかなように発
生する合成トルクの大きさは繰り返す5相励磁夫々で一
定しており、トルクリップルが生じない。また、従来の
4相励磁と5相励磁とを行ったときの最低トルクより大
きいトルクが得られ、大きい回転可能トルクが得られ
る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は5個の相コ
イルに通電する5相励磁を繰り返すので、各ステップに
おける合成トルクの大きさが一定し、トルクリップルが
全くなく、ロータを円滑に回転させ得る。また、従来の
ように4相励磁と5相励磁とを交互に行った場合におけ
るトルクより大きい回転可能トルクが得られる。更に、
最低トルクは従来のように4相励磁と5相励磁とを交互
に行った場合に得られるトルクより大きいトルクが得ら
れる。更にまた電圧制御を行った場合は、電流制御を行
った場合より大きいトルクが得られる等、5相ステッピ
ングモータの駆動性能をより一層高めることができる優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る5相ステッピングモータの駆動方
法の実施に使用する5相ステッピングモータの駆動回路
図である。
【図2】各ステップにおける相コイルの接続状態図であ
る。
【図3】各ステップにおける相コイルの接続状態図であ
る。
【図4】各ステップにおける相コイルの接続状態図であ
る。
【図5】各相コイルによるトルクのベクトル図である。
【図6】A相コイル又はB相コイルの電流を制御する場
合の駆動回路の回路状態図である。
【図7】各ステップ毎の合成ベクトルの変化を示す図で
ある。
【図8】各ステップ毎の合成ベクトルの変化を示す図で
ある。
【図9】各ステップ毎の合成ベクトルの変化を示す図で
ある。
【図10】電流制御における各相コイルの電流の説明図
である。
【図11】各相コイルの電流に対応するトルクベクトル
を示すベクトル図である。
【図12】電圧制御における各相コイルの電流及び抵抗
の説明図である。
【図13】各相コイルの電圧に対応するトルクベクトル
を示すベクトル図である。
【図14】従来の駆動方式による5相ステッピングモー
タの駆動回路図である。
【符号の説明】
1 A相コイル 2 B相コイル 3 C相コイル 4 D相コイル 5 E相コイル 7 電源 TAP,TAN 、TBP,TBN 、TCP,TCN 、TDP,TDN 、TEP,TEN
トランジスタ CTR トランジスタ駆動制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5個の各相コイルを環状に接続し、これ
    らの各相コイルの接続部に各別に接続したスイッチ手段
    により、前記接続部を電源に接続する状態又は電源に接
    続しない状態にして5個の相コイルに通電し、所定ステ
    ップ数で回転駆動する5相ステッピングモータの駆動方
    法において、 3個の前記相コイルの並列回路からなる第1の相コイル
    グループ、及び該第1の相コイルグループの相コイル以
    外の2個の相コイルの直列回路からなる第2の相コイル
    グループを並列接続して電源に接続する回路状態を、相
    コイルの組み合せを異にしてステップ毎に繰り返して5
    個の相コイルに通電を行い、前記第2の相コイルグルー
    プのいずれか1個の相コイルの電流をデューティ制御し
    て各相コイルにより発生するトルクを合成した合成トル
    クの方向を順次変化させることを特徴とする5相ステッ
    ピングモータの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記相コイルに流れる全電流を所定値に
    制御する電流制御をする請求項1記載の5相ステッピン
    グモータの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記相コイルに与える電源電圧を所定値
    に制御する電圧制御をする請求項1記載の5相ステッピ
    ングモータの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ数を20ステップにして回
    転駆動するる請求項1記載の5相ステッピングモータの
    駆動方法。
  5. 【請求項5】 第1ステップで、前記第2の相コイルグ
    ループのいずれか1個の相コイルの電流をデューティ制
    御し、第2ステップで第2の相コイルグループの残りの
    1個の相コイルの電流をデューティ制御し、第3ステッ
    プで、第1ステップにおいて電流をデューティ制御した
    相コイルを、該相コイルに直列接続されている相コイル
    に隣接の相コイルに替え、第2ステップにおいて電流を
    デューティ制御した相コイルの電流をデューティ制御す
    る請求項1記載の5相ステッピングモータの駆動方法。
  6. 【請求項6】 5個の各相コイルを環状に接続してお
    り、これらの各相コイルの接続部に各別に接続したスイ
    ッチ手段を備え、該スイッチ手段により前記接続部を電
    源に接続する状態又は電源に接続しない状態にして、5
    個の相コイルに通電して、所定ステップ数で回転駆動す
    る5相ステッピングモータの駆動回路において、 3個の前記相コイルの並列回路からなる第1の相コイル
    グループ、及び前記第1の相コイルグループの相コイル
    以外の2個の相コイルの直列回路からなる第2の相コイ
    ルグループを並列接続して電源に接続すべく前記スイッ
    チ手段を制御する手段と、各相コイルにより発生するト
    ルクを合成した合成トルクの方向を変化させるべく、前
    記第2の相コイルグループのいずれか1個の相コイルの
    電流をデューティ制御する手段とを備えることを特徴と
    する5相ステッピングモータの駆動回路。
JP24386496A 1996-09-13 1996-09-13 5相ステッピングモータの駆動方法及び駆動回路 Pending JPH1094292A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100426637C (zh) * 2003-08-16 2008-10-15 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 直流无刷马达

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