JP2003525986A - 低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)及びその改良された製造方法 - Google Patents

低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)及びその改良された製造方法

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Abstract

(57)【要約】 低色を有するポリ(ビフェニルエーテルスルホン)を製造するための改良された炭酸塩法であって、小粒径の無水炭酸カリウムを使用することを特徴とする。その結果のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、色が有意に改善されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願は、2000年3月3日出願の米国仮特許出願第60/186,864号の利益を主
張する。 発明の背景 この発明は、新規なポリ(ビフェニルエーテルスルホン)に関する。さらに詳細
には、この発明は、改良された色を有する新規なポリ(ビフェニルエーテルスル
ホン)に関する。この発明は、ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の改良された
製造方法にも関する。
【0002】 アリールエーテルポリマー及びコポリマーは周知であり;種々の出発原料から
合成することができ、異なる融点及び分子量のものを製造することができる。ポ
リ(アリールエーテル)は結晶であり、十分に高い分子量では、それらは強靱、す
なわち衝撃引張試験(ASTM D-1822)で高い値(>42cm・kg/cm3(50フィート−パ
ウンド/立方インチ))を示す。それらは、種々多様な用途の可能性を有してお
り、かつその好ましい特性のため、最高のエンジニアリングポリマーに分類され
ている。ポリ(アリールエーテルスルホン)ポリマーは、時には150℃を超える高
温応力下での用途に広く利用されるようになってきた。
【0003】 ポリ(アリールエーテルスルホン)の1つの商業的に重要なグループは、典型的
にはモノマー4,4'-ビフェノール由来のビフェニル基又は部分を含有するポリマ
ーを含む。少なくとも一部に4,4'-ビフェニル又は4,4'-ビフェニレン部分を含有
するポリ(アリールエーテルスルホン)は、以後、ポリ(ビフェニルエーテルスル
ホン)と呼ばれる。 以下の構造:
【化3】 を有するポリ(アリールエーテルスルホン)は、BP Amoco Polymers,Inc.から、商
標名Radel R(登録商標)として入手可能である。この樹脂は、優れた機械的特性
及び他の特性を有し、容易に加工して成形品、フィルム、シート及び繊維のよう
な種々の有用な物品を提供することができる。ポリ(ビフェニルエーテルスルホ
ン)は、環境応力亀裂に対して非常に耐性であり、そのため特に高温で、かつ長
時間溶媒又は化学薬品にさらされる物品の製造に有用である。例えば、Radel R
樹脂は、医用トレイ等のような頻回かつ厳格な滅菌手順にさらされることが考慮
される用途の物品の製造に広く採用されている。
【0004】 非常に広範なポリ(アリールエーテル)ポリマーは、高温下、実質的に無水の双
極性非プロトン性溶媒中で活性化芳香族ジハライドと芳香族ジオールとの求核芳
香族置換(溶液縮合重合)反応によって製造できる。エーテル結合は、アルカリ
金属ハライドとしてのハロゲンの除去と共にフェノキシドアニオンによるハロゲ
ンの二置換によって形成される。このような重縮合は、通常特定のスルホキシド
又はスルホン溶媒中で行われ、これら双極性非プロトン性溶媒の使用は、この方
法の重要な特徴である。無水双極性非プロトン性溶媒は、反応物とポリマーの両
方を溶解し、この一般的なタイプの置換反応の速度を向上させるために使用する
ことは周知である。
【0005】 ポリ(アリールエーテル)を調製するための1段階及び2段階求核芳香族置換方
法は開示されており、技術的に十分に記述されている。1段階法では、実質的に
無水状態下、例えば、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、ジメチ
ルスルホキシド、ジフェニルスルホン等のような高沸点の双極性非プロトン性溶
媒の存在下で、2価フェノールの複アルカリ金属塩が、ジハロベンゼノイド化合
物と反応する。2段階法では、まず2価フェノールが、インサイツかつ溶媒の存
在下、アルカリ金属又はアルカリ金属化合物との反応によってアルカリ金属塩に
転換される。水を除去した後、ジハロベンゼノイド化合物がその複塩と反応する
。溶媒中ジハロベンゼノイド化合物に、2価フェノールのアルカリ金属塩を連続
して増分的に添加し、或いはすべて同時に添加しても重合反応を達成できる。
【0006】 この方法のいくつかの他の変形が開示されている。アルカリ金属炭酸塩は、2
価フェノール1モルにつき少なくとも1モルのアルカリ金属炭酸塩の割合で、等
モル量の2価フェノールとジハロベンゼノイド化合物と一緒に使用できる。2価
フェノールは、アルカリ金属炭酸塩とインサイツ反応し、そのアルカリ金属塩を
生成し、この生成塩が通常の様式でジハロベンゼノイド化合物と反応してポリア
リールエーテルを生成する。 炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムと、第2のアルカリ金属炭酸塩又は重
炭酸塩の混合物を、ポリ(アリールエーテルスルホン)及びポリ(アリールエーテ
ルケトン)、すなわちSO2及び/又はCO結合を含有するポリ(アリールエーテル)の
調製で使用することが開示されている。第2のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩
のアルカリ金属は、ナトリウムの原子番号より原子番号が大きい。この方法は、
低減された粘度に反映されているように、強靱なオフホワイトのフィルムを形成
する高分子量のポリマーを提供する。フルオロフェノール又はジフルオロベンゼ
ノイド化合物がハロゲン含有反応物として使用される場合、必要なアルカリ金属
炭酸塩の量は減少されうる。
【0007】 商用プラクティスでは、通常ナトリウム及びカリウム塩が単独で又は組合せて
使用される。ナトリウム塩は経済的な観点から有利であるが、フェノキシドアニ
オンの求核特性が優れるので、しばしばカリウム塩が選択される。選択されたジ
ハロベンゼノイド化合物の反応性が低いような特定の場合には、高分子量の芳香
族ポリエーテルは、カリウム塩を使用しなければ得られない。 重合反応の完了後、副生塩を除去し、生成ポリマーを単離かつ精製するために
さらなる工程段階が必要である。高沸点の双極性非プロトン性溶媒の回収は、さ
らなる工程段階を追加する。
【0008】 使用するモノマー及び溶媒が高純度だとしても、低色、すなわち生成時に水の
白色(water white)であり、かつ成形又は他の溶融プロセスでその色のままで
あるポリ(アリールエーテルスルホン)を製造することは困難である。この方法の
昇温部の際、又は重合の後、溶媒の分解、ジハロベンゼノイド成分の加水分解及
びジフェノール成分又はフェノール性末端基の酸化を含む副反応が起こり、高色
の混入物の形成をもたらす。これらは、次の溶融二次加工操作時のさらなる熱分
解によって生じる他の混入物と共に、望ましくないオフホワイトの、麦わら色又
は黄色でさえある生成物という結果になりうる。
【0009】 Radel Rのような現在商業的に入手可能なポリ(ビフェニルエーテルスルホン)
は、黄色に着色されている。機械的性質に及ぼす影響は最小であるが、オフホワ
イト又は黄色の樹脂から製造された物品の表面的な外観は容認できない。さらに
、オフホワイト樹脂は、再現性のある着色を行って、包装業界で要求されるよう
な透明の明るい色を提供することは困難である。特に消費者の目に見える物品の
製作に使用することを意図している樹脂の色は、該物品の商業的な許容性を決め
ることに決定要因がある。 改良された明るい色、好ましくは水の白色を有するポリ(ビフェニルエーテル
スルホン)は、色が関心事である多くの用途で広く受け入れられるだろう。この
ような低色樹脂は、技術的に明白に必要とされており、従って現在商業的に入手
可能な樹脂を超える重要な改良点を提示するだろう。
【0010】 発明の概要 この発明は、低色ポリ(アリールエーテルスルホン)樹脂の改良された製造方法
、さらに詳細には、成形品について分光光度的手段によって決定される色因子が
約200まで、好ましくは約170までであることを特徴とするポリ(ビフェニルエー
テルスルホン)の製造方法に関する。この発明の改良方法は、小粒径のアルカリ
金属炭酸塩、好ましくは約100ミクロン未満の平均粒径を有する無水炭酸カリウ
ムを利用し、かつ先行技術の方法と比較して低反応温度で、短い反応時間によっ
て実施することができる。 本発明は、さらに、成形時に約200まで、好ましくは約170までの色因子を有す
ることを特徴とする低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)に向けられている。
【0011】 本発明の方法で調製される低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、優れた
外観を有し、かつ特に、例えばレンズ、フィルタ及び透明のカバー又は蓋用の他
の光学品、及び低色の透明性が望ましいか又は必要な容器、ガラス化及び他の物
品におけるような、色、特に黄色が容認されない用途での使用に望ましい。先行
技術樹脂の黄色又はベージュ色の鋳物を欠くので、この発明の改良された樹脂は
、より容易に染め或いは着色して所望の色を達成することができる。従って、本
発明の樹脂は、特に白色及び明るい色の物品が望ましい充填及び着色処理での用
途も見出すことができる。 本発明は、2000年3月3日出願の関連する米国仮特許出願第60/186,864号に記
載されており、その全開示は、参照によって本明細書に取り込まれる。
【0012】 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明の低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、以下の反復構造単位を含
み:
【化4】 少なくとも約50、好ましくは少なくとも約75モル%、さらに好ましくは少なくと
も90モル%の2価のAr基が、下記構造を有するp-ビフェニレン(4,4'-ビフェニ
レン)であり:
【化5】 かつ、もしあれば、残りは、限定するものではないが、好適にはp-フェニレン
、4,4'-ジフェニルスルホン及び2,2-ジフェニルプロパンから選択される少なく
とも1種の部分を含む。
【0013】 一般的に、高レベルのビフェニル又はビフェニレン成分を含むポリマーは、優
れた熱特性及び優れた耐薬品性及び耐環境性を有する。従って、最も好ましくは
、Ar基が100モル%のp-ビフェニレン成分であるポリマー、すなわち前記構造単
位が以下であるポリマーである。
【化6】 この発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、成形時、200を超えない、好
ましくは約170を超えない色因子を有し、さらに好ましくは約170〜約80の範囲内
にある。約170〜約100、好ましくは約150〜約120の色因子を有する成形ポリ(ビ
フェニルエーテルスルホン)は、この発明の改良された方法によって容易に製造
され、かつこれらは多くの用途で容易に受け入れられるだろう。
【0014】 この発明の目的のため、成形樹脂の色因子とは、試験標本として、例えば、射
出成形飾り板、押出品等のような本樹脂製の物品を用いて、好ましくは分光光度
的に決定される色値を意味する。色因子は、透過分光光度曲線を積分して得られ
る三刺激値X、Y及びZから簡便に計算することができる。 試料の色度座標x及びyは、以下のように決定される。 x=X/(X+Y+Z) y=Y/(X+Y+Z) 色度座標は、試料の測定された通りの色を定義し;色因子は、試料厚さの単位に
ついて試料の色を定義する。色因子は、下記式によって決定され: 色因子={((x+y)−0.6264)×270}/厚さ 式中、“厚さ”は標本のインチでの厚さである。標本が不規則な形状を有する成
形品の場合、厚さ値は、分光光度計に提示された試験標本の部分の厚さである。 成形樹脂の色因子も、所望により同等の色因子値を与える他の方法によって測
定することができる。
【0015】 この発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、標準濃度の特定溶媒中にお
ける樹脂の溶液の透過色度値が、既知厚さのキュベットを用いて分光光度的に決
定される、生成された通りの樹脂の色によっても特徴づけできる。質量比3:2
:2のモノクロロベンゼン、スルホラン及びN-メチルピロリドンの溶媒混合物
中8wt%の濃度で測定すると、本発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)樹脂
は約50まで、好ましくは約40までの生成された通りの溶液色因子を有するだろう
。さらに好ましくは、溶液色因子は、約10〜約50、好ましくは約5〜約40の範囲
内にある。約20〜約40の範囲の溶液色因子を有するポリ(ビフェニルエーテルス
ルホン)も非常に望ましく、多くの用途で容認されるだろう。溶液色又はバッチ
色は、ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)製造における品質管理の目的のために
便利に利用される。
【0016】 この発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、炭酸塩法で調製できる。一
般的に述べると、この方法は、実質的に等モル量の芳香族ビスヒドロキシモノマ
ー、好ましくは4,4'-ビフェノールと、少なくとも1種のジハロジアリールスル
ホン、例えば、4,4'-ジクロロビフェニルスルホン、4,4'-フルオロビフェニルス
ルホン等とを、1モルのヒドロキシル基につき、約0.5〜約1.1モル、好ましくは
約1.01〜約1.1モル、さらに好ましくは約1.05〜約1.1モルのアルカリ金属炭酸塩
、好ましくは炭酸カリウムと接触させることによって行われる。ビフェノールの
ビスヒドロキシビフェニル類似体、例えば以下のような構造:
【化7】 を有する化合物等も、芳香族ビスヒドロキシモノマー成分として、又は4,4'-ビ
フェノールとのコモノマーとしての使用に好適であることがわかるだろう。50モ
ル%まで、好ましくは高くても25モル%、さらに好ましくは高くても10モル%の
4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、ヒドロキノン、ビスフェノールA等の
ような1種以上のビスヒドロキシ芳香族化合物を含むコポリマーは、所望により
該反応混合物のビフェノール成分の等価部分を選択されたコモノマーと置換する
ことで調製することができる。
【0017】 この成分は、水と共沸混合物を形成する溶媒と一緒に極性の非プロトン性溶媒
を含む溶媒混合物中に溶解又は分散され、それによって、重合時に副生物として
生じる水が重合中連続的に共沸蒸留によって除去される。 使用される極性の非プロトン性溶媒は、本技術では一般に知られており、かつ
ポリ(アリールエーテルスルホン)の製造に広く使用されている。例えば、アルキ
ル基が1〜8個の炭素原子を含有しうる公知かつ技術的にジアルキルスルホキシ
ド及びジアルキルスルホンと記述されるイオウ含有溶媒は、その環状アルキリデ
ン類似体を含め、ポリ(アリールエーテルスルホン)の製造で使用するために技術
的に開示されている。具体的には、この発明の目的に好適なイオウ含有溶媒は、
ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジフェニルスルホン、ジエチルスル
ホキシド、ジエチルスルホン、ジイソプロピルスルホン、テトラヒドロチオフェ
ン-1,1-ジオキシド(通常テトラメチレンスルホン又はスルホランと呼ばれる)
及びテトラヒドロチオフェン-1-モノオキシドである。窒素含有極性非プロトン
性溶媒は、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド及びN-メチル-ピロリ
ジノン等を含め、これら方法での用途のために技術的に開示されており、この発
明の実施でも有用であることがわかるだろう。
【0018】 水と共沸混合物を形成する溶媒は、必然的に、モノマー成分及び極性非プロト
ン性溶媒に関しては不活性であるように選択されるだろう。このような重合方法
での使用に適するとして技術的に開示かつ記述されているものとしては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等が挙げられる。 共沸混合物形成溶媒及び極性非プロトン性溶媒は、典型的には約1:10〜約1
:1、好ましくは約1:5〜約1:1の質量比で使用される。 一般に、最初の昇温時後、反応混合物の温度は、約190℃〜250℃、好ましくは
約200℃〜230℃、さらに好ましくは約200℃〜約225℃の範囲で約0.5〜3時間維
持される。典型的に、反応が大気圧で行われる場合、選択された溶媒の沸点は、
通常反応の温度を制限する。 反応は、不活性雰囲気、例えば窒素中、大気圧で簡便に行うことができるが、
より高圧又は低圧も使用しうる。
【0019】 反応媒体は、重縮合時実質的に無水に維持されることが必須である。約1質量
%まで、好ましくは高くても約0.5質量%の量の水が許容され、またフッ素化ジ
ハロベンゼノイド化合物と共に使用される場合は、水のハロ化合物との反応がフ
ェノール性種の形成につながり、かつ低分子量生成物が得られるので、実質的に
これより多量の水を避けることが多少有益である。実質的に無水状態は、共沸混
合物としてその共沸混合物形成溶媒を有する反応塊から連続的に水を除去するこ
とによって、重合の際簡便に維持することができる。好ましい手順では、実質的
にすべての共沸混合物形成溶媒、例えばクロロベンゼンは、反応で生じた水との
共沸混合物として蒸留によって除去され、極性非プロトン性溶媒中に溶解してい
るポリ(ビフェニルエーテルスルホン)生成物を含む溶液が残存する。
【0020】 所望の分子量が達成された後、該ポリマーは、好ましくは末端キャップされて
、溶融及び酸化安定性を向上させる。一般的に、末端キャップは、塩化メチル、
塩化ベンジル等のような反応性の芳香族ハライド又は脂肪族ハライドを重合混合
物に添加し、いずれの末端ヒドロキシル基もエーテル基に変換することによって
達成される。 ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、引き続き、例えば凝固、溶媒エバポレ
ーション等のような技術的に周知かつ広く利用されている方法によって回収され
る。
【0021】 この発明の改良された方法では、微細な粒径を有する固体粒状アルカリ金属炭
酸塩、好ましくは無水炭酸カリウムを利用することで、低色のポリ(ビフェニル
エーテルスルホン)が得られる。好ましくは、アルカリ金属炭酸塩の平均粒径は
、約100ミクロン以下、好ましくは約80ミクロン以下、さらに好ましくは約60ミ
クロン以下である。約30ミクロン以下の平均粒径を有するアルカリ金属炭酸塩、
特に炭酸カリウムは、低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の製造に非常に有
効であることがわかる。本発明の改良された方法の実施で利用されるアルカリ金
属炭酸塩は、さらに、平均粒径が約10〜約100、好ましくは約10〜約80、さらに
好ましくは約10〜約60ミクロンの範囲内にある粒状炭酸カリウムとして述べるこ
とができる。約10〜約30ミクロンの平均粒径を有する粒状炭酸カリウムは、低色
ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の製造に特に有効であることがわかる。平均
粒径は、質量平均粒径を意味し;本発明の目的のため、アルカリ金属炭酸塩の平
均粒径は、粒子分析用分析機器を用いて簡便に決定できる体積粒径と等価と解釈
される。
【0022】 このような小粒径炭酸塩の使用は、低色因子によって反映されるように、実質
的に改良された色を有するポリ(ビフェニルエーテルスルホン)を与える。小粒径
炭酸塩の使用は、短い全重合反応時間によって所定分子量のポリマーを与え、低
い反応温度の使用を可能にし、かつエネルギー消費を有意に改善することができ
、生産コストを低減する。 本発明は、説明のためであり本発明を限定するものではない、以下の実施例及
び比較例を熟考することによって、さらに理解されるだろう。実施例では、すべ
ての部及びパーセンテージは、特に指定しない限り、質量についてである。
【0023】 実施例 この発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、以下の一般的な方法により
、実験室規模で簡便に調製することができる。 重合方法 500mlの四つ口丸底フラスコは、その中央頚を通してテンレススチールパドル
に取り付けられたオーバーヘッドスターラーを備える。ディーン-スタークトラ
ップ及び水冷冷却管が装着されたクライゼンアダプターが側頚に取り付けられ、
温度コントローラーに取り付けられた熱電対温度計が、クライゼンアダプターを
通じて反応器中に挿入されている。ガス入口管とストッパーは、丸底フラスコの
他のの頚に配置されている。温度コントローラーに連結されたヒーターを備えた
油浴中に、反応器が置かれる。
【0024】 ビフェノール、26.07pbw(質量部,parts by weight)、4,4'-ジクロロジフェ
ニルスルホン(40.81pbw)、粒状無水炭酸カリウム(20.32pbw)、無水スルホラ
ン(130.81pbw)及び無水クロロベンゼン(43.60pbw)を反応器に充填する。 撹拌機を300rpmに開始し、真空ポンプで真空にして反応器を脱気してから窒素
を満たす。脱気操作を2回以上繰返し、反応器溶液を通じた窒素の定常流が開始
する。加熱を始め、反応壁の加熱ゾーン上に反応溶液がはねないように注意しな
がら、撹拌速度を400rpmに高める。反応混合物の温度が上昇するにつれ、反応副
生物として生じる水と共に、クロロベンゼンが共沸混合物として蒸留され、ディ
ーン-スタークトラップ内に集められ;集まった留出物は反応フラスコに戻され
ない。粘度が上昇し始めたとき、撹拌速度を500rpmに高める。
【0025】 所定の反応温度、典型的には200〜240℃の範囲内の温度は、加熱循環の開始後
通常約50〜60分以内で得られ、目標の分子量に達するのに必要な時間、典型的に
は15〜60分間維持される。モノマーと反応物の特定な組合せのため、かつ他の反
応物の化学量論が使用される場合は、もっと長い加熱時間が必要とされる。重縮
合法工学の当業者は、重合反応の進行に従うために実験室及び工場操作で広く利
用されている種々の方法に精通している。例えば、反応塊の溶液粘度は、重合の
進行につれて高まり、それによって撹拌機モーターに及ぼす負荷が増す。従って
、重合反応の進行は、撹拌機モーター回路にかかる負荷の対応する増加を監視す
ることによって分かる。
【0026】 所望の分子量に達したらすぐに、スルホラン(12.55pbw)とクロロベンゼン(
67.45pbw)の混合物を、添加漏斗からゆっくり添加して、典型的には約160〜180
℃の範囲の温度に反応混合物を冷却することによって、重合プロセスをクエンチ
する。塩化メチルガスを30〜60分間反応器に吹き込んでポリマーを末端キャップ
する。添加する全塩化メチルは、約18〜24pbwであり;所望によりもっと過剰の
塩化メチルを使用することができる。塩化メチルの添加を開始後まもなくして(
5〜10分)、4,4pbwの炭酸カリウム水溶液(約9wt%)を別個に添加してよい。
塩化メチルの添加完了時、熱源(油浴)を除去する。
【0027】 204.70pbwのクロロベンゼンと38.07pbwのスルホランの混合物を添加すること
で反応器溶液を希釈して、ろ過のために反応塊の粘度を下げる。希釈ポリマー溶
液は、懸濁副生物塩と共に約11wt%の濃度で質量比3:2のクロロベンゼンとス
ルホランの混合物中に溶解された56.06pbw(理論収率)のポリマーを含む。100℃
〜130℃の範囲の温度に冷却後、溶液をろ過して副生物塩を除去する。ろ過は、6
.9×104〜1.4×105Pa(10〜20psig)窒素圧下で、圧力ろ過漏斗中2ミクロンろ過
媒体を用いて簡便に行うことができる。 塩の除去後、高速撹拌下ブレンダー内で、100pbwの冷却溶液を、メタノールと
水の70:30混合物500pbwにゆっくり添加することによって、ポリマーを凝固させ
て回収する。沈殿物をろ過で集め、ブレンダーに戻し、400pbwメタノール、400p
bw脱イオン水及び最後に400pbwメタノールで連続洗浄する。洗浄沈殿物をろ過で
収集し、120℃の真空乾燥機(60mm)内で空気ブリードによって乾燥する。
【0028】 モノマーの化学量論は、所望により、例えば、生成物の最終分子量を制御する
補助として、1:1比から変えてよく;この実施例では、1:0.15のジクロロジ
フェニルスルホン:ビフェノールのモル比を使用する。重合は、僅かに、この例
では5%過剰の炭酸カリウムを用いて行い、塩化メチルで反応を終止かつ末端キ
ャップして、より安定なポリマーを得る。本技術の当業者は、他のレベルの末端
基を達成することが望ましいときはモノマーのモル比を調節し、かつ反応保持時
間を延長若しくは短くし、又はもっと高温若しくは低温の使用によって、さらに
分子量を制御できることが分かるだろう。この方法で通常0.3〜1.0dl/gの範囲に
粘度が低減されたポリ(ビフェニルエーテルスルホン)を調製することができる。
【0029】 パイロット規模かつ生産設備でのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の調製は
、実質的に、実験室使用について概要を述べた重合方法によって達成できる。し
かし、本方法の工学技術の当業者には理解されるように、加熱時間、撹拌及びポ
リマー回収方法は、重合を実施するために選択される特定の大規模処理設備の要
求に適応させるため必然的に変えられるだろう。さらに、真空フラッシュ液化及
び溶融液化法は技術的に周知であり、塩の無い溶液から経済的に固体ポリマーを
回収する目的で商業的に広く利用されており、かつこれら方法は、大規模なポリ
(ビフェニルエーテルスルホン)の製造に特に有用なことが分かるだろう。
【0030】 色因子の決定 成形色因子:Macbethシリーズ7000 Color-Eye分光光度計及び対応するソフ
トウェアプログラムOptiview バージョン1.2 Kaを用いて、最も近い0.00254mm(
0.001インチ)に決定されている2.286〜3.048mm(0.090〜0.120インチ)の範囲
の厚さを有する51mm×76mm(2''×3'')射出成形飾り板の色因子を決定した。射
出成形は、従来のラム又はスクリュー射出成形機、例えばVan Dorn、Cincinnati
Milliacron又はToyo射出成形機で、約388〜393℃(約730〜740゜F)のバレル温
度及び約50〜70トンの射出成形圧を用いて簡便に達成できる。
【0031】 試験飾り板は、分光光度計の透過チャンバー内に載置され、分光光度曲線を積
分して三刺激値X、Y、及びZを得る。使用するパラメータは、“C光源”、“
2度観察者”、“含まれるスペクトル成分”及び“透過モード”である。 色度座標x及びyは、三刺激値から下記式を用いて、ソフトウェアプログラム
で計算して決定される。 x=X/(X+Y+Z) y=Y/(X+Y+Z) 色因子は、下記式によって決定される。 色因子={((x+y)−0.6264)×270}/厚さ 補正因子、0.6264は、標準物質としての空気の(x+y)色度座標を示し;厚
さは、分光光度計に提示された試験標本の部分の厚さである。
【0032】 溶液色因子:適切な溶媒中濃度8wt%の樹脂の溶液の色度値は、既知厚さの
キュベットを用いて、成形飾り板と同様の方法で分光光度的に決定できる。 以下の実施例では、溶液色因子は、11mm厚のセル又キュベットを有するBYK Ga
rdner分光光度計で決定される。 溶液色因子は、下記式によって決定され: 溶液色因子={((x+y)−0.6275)×270}/(厚さ×濃度) 式中、x及びyは、以前と同様に決定され、厚さは、キュベットのインチでの厚
さであり、濃度は、g/mlでの溶液の濃度である。11mmキュベットと8wt%ポリマ
ー溶液について、共通因子値は0.0346である。
【0033】 以下の実施例では、溶液色は、ろ過後の希釈ポリマー溶液について好都合に決
定される。ポリマーと、モノクロロベンゼン(MCB)及びスルホランの60/40混合
物とを含む、ろ過した反応器試料は、N-メチルピロリジノン(NMP)で、この分
析用に8wt%の最終濃度に希釈される。NMPの使用は、MCB:スルホラン溶媒混合
物中のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の溶液が事実上室温で凝固するのに必
要である。さらに、溶液色値の比較は、同一溶媒又は溶媒混合物を含む溶液間で
行われる場合だけに有効であることが理解されるだろう。 以下の実施例について概要を述べる色因子決定は、特に言及しない限り、室温
に保持された試料及び溶液について行われる。
【0034】 粒径決定 重合に利用する無水炭酸カリウムの粒径決定は、Microtracモデル158704粒子
分析器で、特に言及しない限り三重レーザー光源を用いて行われる。キャリヤー
液体は、クロロベンゼンとスルホランの混合物(60:40質量比)である。この方
法で決定される粒度分布は、0.021ミクロン〜704.0ミクロンの粒径に及ぶ。平均
粒径は、ミクロンで体積平均粒径として報告される。体積平均は、一定密度物質
、例えば固体無水炭酸カリウムでは質量粒径と等しいだろう。 以下の実施例で使用される無水炭酸カリウムの平均粒径は、以下に報告されて
おり;さらにこれら炭酸塩を特徴づけするために、粒度分布について50%及び90
%値も与えられる。 以下の実施例では、低減された粘度(RV)は、25℃で100mlのN-メチルピロリ
ドン(NMP)中0.2gのポリマーの溶液を用いて決定される。
【0035】 低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン) 本発明の方法に従い、小粒径の炭酸カリウムを用いて、5程度の低い溶液色因
子を有するポリ(ビフェニルエーテルスルホン)が得られる。本発明の方法によっ
て調製されたポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、溶融押出し、ペレット化及
び射出成形時に、100未満の成形色因子を有することができる。
【0036】 以下の実施例で使用される無水炭酸カリウムとしては以下が挙げられる: EF80A:30.7ミクロンの平均粒径、90%≦53.6ミクロン、50%≦22.8ミクロン
、10%≦9.4ミクロンを有する顆粒状無水炭酸カリウム;Armand Products Compa
nyからグレードEF-80無水炭酸カリウムとして得られる。 EF80B:20.9ミクロンの平均粒径、90%≦35.8ミクロン、50%≦18.2ミクロン
、10%≦7.6ミクロンを有する顆粒状無水炭酸カリウム;Armand Products Compa
nyからグレードExtra Fine Grade無水炭酸カリウムとして得られる。 EF80C:26.6ミクロンの平均粒径、90%≦46.2ミクロン、50%≦22.4ミクロン
、10%≦9.3ミクロンを有する顆粒状無水炭酸カリウム;Armand Products Compa
nyからグレードEF-80無水炭酸カリウムとして得られる。 EF50A:152.1ミクロンの平均粒径、90%≦414.6ミクロン、50%≦67.8ミクロ
ン、10%≦13.6ミクロンを有する顆粒状無水炭酸カリウム;Armand Products Co
mpanyからグレードEF-50無水炭酸カリウムとして得られる。 EF50B:196.8ミクロンの平均粒径、90%≦472.5ミクロン、50%≦153.7ミクロ
ン、10%≦16.0ミクロンを有する顆粒状無水炭酸カリウム;Armand Products Co
mpanyからグレードEF-50無水炭酸カリウムとして得られる。
【0037】 Glass-Grade:公表されている典型的な平均粒径は600〜700ミクロンの範囲内
の顆粒状無水炭酸カリウム;Armand Products CompanyからグレードGlass-Grade
無水炭酸カリウムとして得られる。2バッチについての粒径決定は、550ミクロ
ンと644ミクロンの平均粒径を与えた。以下の重合で使用する場合、Glass-Grade
無水炭酸カリウムは、好ましくはインサイツ粉砕され、それによって150〜350ミ
クロンの範囲の値に平均粒径を小さくされる。 0.5mm:34.5ミクロンの平均粒径、90%≦68.8ミクロン、50%≦23.1ミクロン
、10%≦8.5ミクロンを有する粒状物質を与えるための0.5mm実験室スクリーンが
装着されたBrinkmanアトリションミルで粉砕された顆粒状無水炭酸カリウム、Gl
ass-Grade。 1mm:61.0ミクロンの平均粒径、90%≦168.3ミクロン、50%≦26.4ミクロン
、10%≦9.9ミクロンを有する粒状物質を与えるための1mm実験室スクリーンが
装着されたBrinkmanアトリションミルで粉砕された顆粒状無水炭酸カリウム、Gl
ass-Grade。 2mm:単一レーザー光源を用いて決定される、80.5ミクロンの平均粒径、90%
≦214.8ミクロン、50%≦36.3ミクロン、10%≦10.4ミクロンを有する粒状物質
を与えるための2mm実験室スクリーンが装着されたBrinkmanアトリションミルで
粉砕された顆粒状無水炭酸カリウム、Glass-Grade。
【0038】 インパクトミル等を含め、本方法で一般的に利用される他の粉砕方法も、この
発明の実施で小粒径炭酸塩を与える目的で有用であることが分かるだろう。 種々の粒径の無水炭酸カリウムを用いて、実質的に上述した一般的な重合方法
によってポリ(ビフェニルエーテルスルホン)を調製した。種々の実験で生成され
たポリマーについての低減された粘度及び溶液色因子を下表1にまとめた。
【0039】 表1.ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)重合 注:1.K2CO3は無水炭酸カリウムであり;サイズは平均粒径であり;過剰は、使
用した化学量論の過剰%であり、本文を参照せよ。温度、(反応)時間、RV(低減
された粘度)、及び溶液色因子の詳細については、本文を参照せよ。
【0040】 小粒径の無水炭酸カリウムを使用することは、ポリマーの色を改善する、すな
わち溶液色因子を低減することは、表1に示されるポリ(ビフェニルエーテルス
ルホン)の色因子値の比較から明白である。比較例C1と実施例1〜5、及び比較例C
2と実施例6〜9を比較せよ。比較例C1とC2、及び実施例6〜8、比較例C2と実施例6
〜9、及び実施例10と実施例11〜14実施例を比較することによって分かるように
、反応時間及び温度のみならず、炭酸塩の化学量論も樹脂の色に影響する。しか
し、所定セットの反応パラメータについては、炭酸塩の粒径を小さくすることが
、特に平均粒径が約80未満の場合、実質的に色を改善することが分かる。
【0041】 大規模重合実験も行った。種々の大規模実験で製造されたポリマーの溶液色因
子及び成形色因子値を下表にまとめた。 表2.大規模ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)重合 注:1.K2CO3は無水炭酸カリウムであり;サイズは、平均される一連の実験に
わたって使用した炭酸塩の平均粒径範囲であり;過剰は、使用した化学量論の過
剰%であり、本文を参照せよ。2.実験数は、平均されるバッチ実験の数であり、
本文を参照せよ。実施例10の反応温度は、205℃〜210℃であり;実施例11では、
214℃〜216℃;C3では227℃だった。
【0042】 3ポリマー実験、実施例15のグループについて、及び45実験、実施例16のグル
ープについての溶液色因子値の平均と、大粒径の炭酸カリウムで行った24実験、
比較例C3のグループについての平均色の比較から、小粒径の炭酸塩を使用すると
、色を改善することが明白である。さらに、6程度の非常に低い溶液色因子値を
有する樹脂は、小粒径の無水炭酸カリウムを使用することによって、本発明の方
法で提供されうることに留意せよ。 従って、表1及び2に提示されるデータから、本発明の方法で、100ミクロン未
満、好ましくは約80ミクロン未満、さらに好ましくは約30ミクロンの平均粒径を
有する固体無水炭酸カリウムを使用すると、平均して、50、さらに好ましくは40
を超えない溶液色因子値を有する樹脂を提供し、かつ実質的に10程度、好ましく
は5程度の低い溶液色因子値を有する樹脂を提供しうる。
【0043】 EF-80を用いて行った一連の108回の大規模重合実験で生成されたペレット化樹
脂を射出成形した。成形飾り板の成形色因子値の平均を高値及び低値と共に下表
3にまとめた。連続した日に、全体にわたって同一ロットのモノマーと炭酸塩及
び同一の反応条件を用いて行った一連の17実験からの成形樹脂について、平均色
値及び高値と低値も示される。 比較のため、Glass Grade無水炭酸カリウムを用いて一連の大規模実験で製造
された40のペレット化樹脂を射出成形した。その40の射出成形飾り板の成形色因
子値の平均も高値及び低値と共に下表3にまとめた。
【0044】 表3.成形ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の色 注:1.K2CO3は無水炭酸カリウムであり;サイズは、平均される一連の実験に
わたって使用した炭酸塩の平均粒径範囲であり;過剰は、使用した化学量論の過
剰%であり、本文を参照せよ。2.実験数は、平均されるバッチ実験の数であり、
本文を参照せよ。実施例12及び13の反応温度は、214℃〜216℃であり;C5では22
7℃だった。
【0045】 これらグループの成形色因子値の平均の比較から、本発明に従い、小粒径の無
水炭酸カリウムを用いて樹脂を製造すると(実施例17及び18)、大粒径の炭酸塩
を用いて調製した樹脂に比し(比較例C4)、成形ポリ(ビフェニルエーテルスル
ホン)の色が有意に改善される(低い成形色因子)ことが分かるだろう。 一般的に、平均して200、好ましくは160を超えない成形色因子値を有する樹脂
は、本発明の方法で、100ミクロン未満、好ましくは約80ミクロン未満、さらに
好ましくは約30ミクロン未満の平均粒径を有する固体無水炭酸カリウムを利用す
ることで容易に製造され、かつ120程、好ましくは100程度、さらに好ましくは80
程度の低い成形色因子値を有する樹脂が、本方法で提供されうる。
【0046】 さらなる比較 従って、この発明の方法は、低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の提供に
有効であることが分かる。しかし、任意に25モル%までのヒドロキノンを含む4,
4'-ジヒドロキシジフェニルスルホンの4,4'-ジハロジフェニルスルホンとの重合
のために本発明の方法で小粒径の無水炭酸カリウムを使用しても、ほとんど色の
改善は見られない。実際に、小さい粒状無水炭酸カリウムで調製された4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン及びヒドロキノン(3:1モル比)と4,4'-ジハ
ロジフェニルスルホンとのポリマーの溶液色因子は、大粒径の無水炭酸カリウム
で調整した場合より有意に高い。 以下の比較例では、実質的に、概要を述べたようなポリ(ビフェニルエーテル
スルホン)用に利用される一般的な方法に従って実験室規模の重合を行った。プ
ロセスパラメータ、生成樹脂の低減された粘度(RV)及び溶液色因子値を下表4
にまとめた。
【0047】 表4.ポリ(アリールエーテルスルホン)重合 注:1.K2CO3は無水炭酸カリウムであり;サイズは平均粒径であり;過剰は、使
用した化学量論の過剰%であり、本文を参照せよ。これらポリマーにつき、色は
60/40 MCB/スルホラン中10wt%溶液で決定される。温度、(反応)時間、RV(低減
された粘度)、及び溶液色因子の詳細については、本文を参照せよ。
【0048】 表4に示される比較例の溶液色因子値の比較から、比較可能な反応パラメータ
を用いて重合されたポリ(アリールエーテルスルホン)については、粒径を大きく
すると、改良された色、すなわち低い溶液色因子を有するポリマーを与えること
が分かる。C5〜C7とC8〜C12を比較せよ。溶液色は反応温度を下げたり、過剰炭
酸カリウムのレベルを変えることで改善できるが、ポリ(アリールエーテルスル
ホン)の不良色は、主に、重合プロセスで小粒径の無水炭酸カリウムを使用する
結果であることが分かる。ジヒドロキシジアリールスルホンとジハロジアリール
スルホンとの重縮合は、好ましくは、約60ミクロン、好ましくは100ミクロンよ
り大きい粒径を有する固体無水炭酸カリウムを用いて行われる。
【0049】 従って、無水炭酸カリウム粒径のポリ(アリールエーテルスルホン)の色に及ぼ
す影響は、本発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の調製で見られる影響と
反対であることが分かる。このように、小粒径の無水炭酸カリウムを用いること
で生じるポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の色の改善は、明白でもなく、かつ
容易に予想もされず、従って驚くべきことである。 特定の理論又は説明によって拘束されたくはないが、ジヒドロキシジフェニル
スルホンモノマーの縮合に基づく重合は、一部は対応するアリカリ金属塩の低い
観測反応性のため、長い反応時間及び高い反応温度を必要とするようである。こ
の高い反応温度が、順次分解及び色形成をもたらすようである。 従って、本発明は、小粒径の固体無水炭酸カリウムを使用する、低色ポリ(ビ
フェニルエーテルスルホン)の調製のための改良された方法に向けられているこ
とが分かる。一般的に、約100ミクロンまで、好ましくは約10〜約80ミクロン、
さらに好ましくは約10〜約60ミクロンの範囲の粒径を有する固体無水炭酸カリウ
ムが、本発明の低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)の製造に有効であること
が分かるだろう。
【0050】 本発明の方法は、さらに詳細には低色ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)調製
用の改良された溶液重縮合方法として記載することができる。本発明の方法は、
実質的に等モル量の4,4'-ビフェノールと少なくとも1種のジハロジアリールス
ルホンを、約0.5〜約1.1モル、好ましくは約1.01〜約1.1モル、さらに好ましく
は約1.05〜約1.1モルの、水と共沸混合物を形成する溶媒と一緒に極性非プロト
ン性溶媒を含む溶媒混合物中に溶解又は分散されているアルカリ金属炭酸塩とを
接触させる工程を含み、該アルカリ金属炭酸塩として小粒径の粒状無水炭酸カリ
ウムを使用することを特徴とする。前記炭酸カリウムは、約100ミクロンを超え
ない、好ましくは80ミクロンまで、さらに好ましくは約60ミクロンまでの平均粒
径を有する固体粒状無水炭酸カリウムとしてさらに具体的に記載することができ
る。約10〜約60ミクロン、さらに好ましくは約10〜約30ミクロンの範囲の平均粒
径を有する無水炭酸カリウムは、この発明の実施で特に有用であることが分かる
。本発明の方法は、さらに、共沸蒸留によって連続的に水を除去しながら反応混
合物を加熱する工程、約0.3〜約1.1dl/gの範囲の低減された粘度で特徴づけされ
るような分子量が達成されるまで、通常約200℃〜約300℃の範囲、好ましくは約
240℃までの高温に反応混合物を維持する工程、反応をクエンチしてポリマーを
末端キャップする工程、副生物塩を除去する工程、及び溶液からポリマーを回収
する工程を含むことが理解されるだろう。
【0051】 これとは別に、この発明の目的のために最良の無水炭酸カリウムは、約10〜約
40ミクロンの平均粒径を有する粒状の固体無水炭酸カリウムであって、その粒子
の少なくとも80%は、約100ミクロン〜約10ミクロンの範囲内にあると記述でき
る。 この発明の方法は、色が有意に改良されたポリ(ビフェニルエーテルスルホン)
を提供し、従って、本発明は、低色を有する、さらに詳細には、質量比3:2:2のM
CB、スルホラン、及びNMPの混合物中8wt%の濃度で決定される溶液色因子が、
約50まで、好ましくは約40までであるような改良されたポリ(ビフェニルエーテ
ルスルホン)に向けられているとも記述できる。本発明の好ましいポリ(ビフェニ
ルエーテルスルホン)は、約10〜約40、さらに好ましくは約5〜約40の範囲の溶
液色因子を有する。
【0052】 本発明のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、成形後も改良された色を有す
る。本発明の成形ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)樹脂は、約200まで、好ま
しくは約160までの色因子、さらに詳細には成形色因子を有する。この改良され
たポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、成形時に80程度の低い成形色因子を有
することができ、さらに詳細には、約120〜約200、好ましくは約100〜約160、さ
らに好ましくは約80〜約160の範囲の成形色因子を有するポリ(ビフェニルエーテ
ルスルホン)として記述及び特徴づけすることができる。 特定の実施形態について本発明を説明したが、これらは限定することを意図し
たものではない。本技術の当業者には、さらなる追加及び変更が容易に分かり、
このような変更や追加、及びそれらを具体化する方法、組成物及び物品は、以下
の特許請求の範囲で定義かつ述べられる本発明の範囲内にあると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の構造単位: 【化1】 を含んでなる、200未満の成形色因子を有するポリ(ビフェニルエーテルスル
    ホン)。
  2. 【請求項2】 約160までの成形色因子値を有する、請求項1に記載のポ
    リ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  3. 【請求項3】 約120までの成形色因子値を有する、請求項1に記載のポ
    リ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  4. 【請求項4】 約80〜約160の範囲の成形色因子値を有する、請求項1
    に記載のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  5. 【請求項5】 少なくとも約75モル%の前記構造単位を含んでなる、請求
    項1に記載のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  6. 【請求項6】 前記構造単位からなる、請求項1に記載のポリ(ビフェニル
    エーテルスルホン)。
  7. 【請求項7】 以下の構造単位: 【化2】 を含んでなるポリ(ビフェニルエーテルスルホン)であって質量比3:2:2のモ
    ノクロロベンゼン、スルホラン及びN-メチルピロリドンの溶媒混合物中8wt%
    で決定される溶液色因子が約50を超えない、ポリ(ビフェニルエーテルスルホ
    ン)。
  8. 【請求項8】 前記溶液色因子が、約10〜約40の範囲内にある、請求項
    7に記載のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  9. 【請求項9】 前記溶液色因子が、約5〜約40の範囲内にある、請求項7
    に記載のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  10. 【請求項10】 重合反応混合物内で、極性非プロトン性溶媒を含む溶媒の
    存在下、実質的に等モル量の少なくとも1種のビスヒドロキシビフェニル化合物
    と、少なくとも1種のジハロジアリールスルホンとを、アルカリ金属炭酸塩と接
    触させて、ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)を生成する工程を含むポリ(ビフ
    ェニルエーテルスルホン)の製造方法であって、前記アルカリ金属炭酸塩が、約
    100ミクロンまでの平均粒径を有する固体粒状無水炭酸カリウムであることを
    特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 炭酸カリウムが、約80ミクロンまでの平均粒径を有する
    、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 炭酸カリウムが、約60ミクロンまでの平均粒径を有する
    、請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 炭酸カリウムが、約10〜約60ミクロンの範囲の平均粒
    径を有する、請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 炭酸カリウムが、約20〜約30ミクロンの範囲の平均粒
    径を有する、請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 炭酸カリウムが、約10〜約40ミクロンの範囲の平均粒
    径を有し、かつ前記粒子の少なくとも80%が、約100ミクロン〜約10ミク
    ロンの範囲内にある、請求項10に記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の方法によって製造されたポリ(ビフェ
    ニルエーテルスルホン)。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の方法によって調製されたポリ(ビフェ
    ニルエーテルスルホン)であって、約80〜約160の範囲の成形色因子値を有
    するポリ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  18. 【請求項18】 請求項10に記載の方法によって調製されたポリ(ビフェ
    ニルエーテルスルホン)であって、質量比3:2:2のモノクロロベンゼン、ス
    ルホラン及びN-メチルピロリドンの溶媒混合物中8wt%で決定される溶液色因
    子が約5〜約40の範囲内であるポリ(ビフェニルエーテルスルホン)。
  19. 【請求項19】 約200までの色因子を有するポリ(ビフェニルエーテル
    スルホン)を含んでなる成形品。
  20. 【請求項20】 前記ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)が、約160まで
    の色因子を有する、請求項19に記載の成形品。
  21. 【請求項21】 前記ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)が、約80〜約1
    60の範囲の色因子を有する、請求項19に記載の成形品。
  22. 【請求項22】 前記成形品が射出成形されている、請求項19に記載の成
    形品。
  23. 【請求項23】 請求項10に記載の方法によって製造されたポリ(ビフェ
    ニルエーテルスルホン)を含んでなる成形品。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載のポリ(ビフェニルエーテルスルホン)を含
    んでなる押出品。
  25. 【請求項25】 請求項10に記載の方法によって製造されたポリ(ビフェ
    ニルエーテルスルホン)を含んでなる押出品。
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