JP2003512456A - 4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール誘導体の調製プロセス - Google Patents

4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール誘導体の調製プロセス

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、化学式(I)[式中、Rは、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、RS(O)−、または−SFを表しており;Rは、水素またはハロゲンを表しており;Rは、ハロゲンを表しており;Rは、アルキルまたはハロアルキルを表しており;そして、nは、0、1、または2を表している]で表される化合物の調製プロセスに関するものであり、そのプロセスは、化学式(II)[式中、R、R、及びWは、以上で定義された通りのものである]で表される化合物を、腐食抑制剤の存在下において、トリフルオロ過酢酸で酸化するステップを含む。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、Fipronil(Pesticide Manual、第11版
)として知られている5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
メチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾー
ル等の1−アリールピラゾール系農薬、及び、その調製で使用される中間体、5
−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾ−ル、及び5−アミノ−1−(2,
6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノピラゾール−4
−イルジスルフィドを調製するための改善されたプロセスに関するものである。
【0002】 欧州特許公報第295117号は、5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4
−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチルチオピ
ラゾ−ルを3−クロロ過安息香酸で酸化することによる、5−アミノ−1−(2
,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフ
ルオロメチルスルフィニルピラゾールの調製方法を開示している。スルフィドを
スルホキシド及び/又はスルホンへ酸化するためにトリフルオロ酢酸と過酸化水
素を使用する(インシトゥでトリフルオロ過酢酸を形成する)方法が知られてお
り、この方法は、一般的に、他のスルフィドよりも酸化しにくいトリフルオロメ
チルスルフィド等の電子不足スルフィドを酸化するのに有用である。そのような
手順は、例えば特定の1−アリールピラゾール系農薬の調製に関する文献で報告
されている。
【0003】 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾ−ルを酸化することによる5−
アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シ
アノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾールの調製で遭遇する問題は
、対応するスルホン化合物、5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3シアノ−4−トリフルオロメチルスルホニルピラゾ
−ルが同時に形成されることであり、この化合物は、そのスルホキシドから取り
除くのが難しい。純粋な形態で5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニル
ピラゾールをもたらすことができ、且つ、大規模の調製においても利用すること
ができる効率的で位置選択的な酸化手段を得る試みにおいて、数多くの酸化剤(
中でもとりわけ、バナジン酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム、過酢酸、
過ギ酸、及びペルトリクロロ酢酸を含む)が用いられてきた。上述のすべての方
法は、一つの観点もしくは別の観点において、満足のいくものではないことが判
明した。
【0004】 今や、トリフルオロ酢酸と過酸化水素の混合物(トリフルオロ過酢酸)は、選
択性と収率の両観点において優れた結果を与えることが明らかになっている。
【0005】 しかし、大規模でトリフルオロ酢酸と過酸化水素の混合物を用いる方法の問題
は、それが、工業用反応器のガラスライニングに腐食をもたらすことである。こ
の腐食は、環境温度でも急速(典型的には、300μm/年)に生じ、80℃で
は、その腐食速度は約1430μm/年にも上昇する。この腐食は、フッ化水素
が形成される結果として生じるものであり、それ故、そのような反応器中におけ
るこの試薬混合物の使用を妨げている。
【0006】 今や、ホウ酸等の腐食抑制化合物をその反応混合物に加えることにより、その
腐食プロセスが抑制され、腐食速度を典型的には5μm/年未満のレベルにまで
減速できることが分かっている。
【0007】 欧州特許公報第0374061号、及び、J−L.Clavelら(J.Ch
em.Soc.Perkin I、(1992年)、3371−3375)は、
5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−シアノピラゾール−4−イルジスルフィドの調製方法、更には、このジスルフ
ィドを、60℃で低圧(典型的には、13バール)のオートクレーブ中において
、N,N−ジメチルホルムアミド中におけるギ酸ナトリウム及び二酸化硫黄の存
在下で、臭化トリフルオロメチルと反応させることによる、農薬として活性な5
−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾールへの転化方法について開示して
いる。
【0008】 しかし、大規模では、その反応は非常に発熱性が高く、反応器における実質的
な圧力上昇をもたらし、それに関連して、オペレーターに危険を及ぼす。
【0009】 その上、ジスルフィド、ギ酸ナトリウム、二酸化硫黄、及びN,N−ジメチル
ホルムアミドの混合物は不安定(典型的には、50℃で、2時間以内に、55%
が望ましくない副産物に分解する)なことが判明しているため、臭化トリフルオ
ロメチルの付加は迅速(一般的には、0.5時間以内)に行う必要がある。臭化
トリフルオロメチルの迅速な付加というこの要件は、その反応の発熱性の性状と
適合しない。
【0010】 これらの問題を克服し、大規模でも使用できるプロセスを開発するため、他の
条件が探し求められてきた。
【0011】 上述の手順では、その反応は、臭化トリフルオロメチルを他の成分からなる混
合物に加えることにより果たされた。今や、付加の順番が異なる新たなプロセス
が開発されている。
【0012】 欧州特許公報第0374061号は、5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−
4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−チオシアナトピラゾール
を塩基と反応させることによる5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)−3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィドの調
製方法、更には、このジスルフィドを、農薬として活性な5−アミノ−1−(2
,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフ
ルオロメチルチオピラゾールへの転化方法について開示している。
【0013】 また、欧州特許公報第295117号は、エタノール中における塩酸を用いて
、対応する4−チオシアナトピラゾール誘導体を加水分解することにより、ある
いは、エタノール中における水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元することによ
り、もしくは、クロロホルム及び塩化ベンジルトリエチルアンモニウムの存在下
における相間移動条件下で水酸化ナトリウム水溶液で処理することにより、1−
アリール−3,5−二置換−ピラゾール−4−イルジスルフィドの調製プロセス
を開示している。
【0014】 上述の5−アミノ−1−アリール−3−シアノ−4−チオシアナトピラゾール
中間体の調製方法も、欧州特許公報第0374061号、及び第295117号
に開示されており、これらの中間体は、低温で、臭素及びメタノールの存在下に
おいて、アルカリ金属またはチオシアン酸アンモニウムを用いる、5−アミノ−
1−アリール−3−シアノピラゾール誘導体のチオシアン化により得られる。
【0015】 5−アミノ−1−アリール−3−シアノピラゾールから5−アミノ−1−アリ
ール−3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィド中間体を調製するための上
述の2−ステップ式のプロセスは、以下の如き、大規模での適用に対する有用性
を制限する幾つかの問題を抱えている: i)チオシアン化ステップが、一般的に、非常に低温で実施される; ii)チオシアン化反応で使用される臭素とメタノールの混合物は、爆発性混
合物を形成する心配がある; iii)上述の反応は不均一な混合物を含んでいる;及び iv)どちらの反応段階における生成物に関しても、完全な変換を得るのが難
しい。
【0016】 これらの問題を克服するため、他の条件が探求されてきた。従って、チオシア
ン化反応における爆発の危険性に関する問題は、メタノールをジクロロメタンと
水の混合物で置換することにより回避され得るが、尚も、この手順は、大規模で
の適用には充分でない。
【0017】 上述のチオシアン化反応は、代替的に、アルコール、例えばメタノール等の溶
媒中における過酸化水素と塩酸等の鉱酸の存在下において、アルカリ金属または
チオシアン酸アンモニウムを使用することにより、成功裏に実施され得る。続く
加水分解ステップに対する改善された手順も判明しており、その手順は、ホルム
アルデヒド、及び、メタノール水溶液等の溶媒の存在下において、アルカリ金属
水酸化物、例えば水酸化ナトリウム等の塩基を使用する操作を含んでいる。しか
し、このようにして得られるジスルフィドは、非常に粉末性が高く、濾過するの
が難しい。その上、満足のいく品質で上述のジスルフィドを得るためには、開始
材料である5−アミノ−1−アリール−3−シアノピラゾールを、上述のチオシ
アン化反応及び加水分解反応で使用する前に、付加的な精製にかける必要がある
【0018】 従って、上述の2−ステップ式の手順は、工業的なプロセスとしては役に立た
ず、それ故、これらの欠点を持たない単一ステップ法が明らかに好適であること
が理解されよう。
【0019】 本発明は、そのような農薬を調製するための改善された方法、または、より経
済的な方法を提供しようと努めるものである。
【0020】 本発明の第一の目的は、高収率且つ高純度で得られる、5−アミノ−1−アリ
ール−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール系農薬を調
製するための便利なプロセスを提供することである。
【0021】 本発明の更なる目的は、簡単且つ安全に実施することができ、そして、反応器
の腐食を最小限に抑えることができる、5−アミノ−1−アリール−3−シアノ
−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール系農薬を調製するためのプロ
セスを提供することである。
【0022】 本発明の更に別の目的は、トリフルオロ酢酸に対する有効な回収手順を含む、
5−アミノ−1−アリール−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニル
ピラゾール系農薬を調製するためのプロセスを提供することである。
【0023】 更に別の本発明の目的は、5−アミノ−1−アリール−3−シアノピラゾール
−4−イルジスルフィドの改善された変換を伴って高収率且つ高純度で得られる
、5−アミノ−1−アリール−3−シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾ
ール系農薬及び農薬性中間体を調製するための便利なプロセスを提供することで
ある。
【0024】 本発明の更なる別の目的は、簡単且つ安全に実施することができ、比較的低い
圧力及び温度で運転され、そして、副反応が最小化される、5−アミノ−1−ア
リール−3−シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾール系農薬及び農薬性
中間体を調製するためのプロセスを提供することである。
【0025】 更なる別の本発明の目的は、高収率且つ高純度で得られる、5−アミノ−1−
アリール−3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィド系農薬性中間体を調製
するための便利なプロセスを提供することである。
【0026】 本発明の更なる目的は、5−アミノ−1−アリール−3−シアノピラゾール系
中間体から5−アミノ−1−アリール−3−シアノピラゾール−4−イルジスル
フィド系農薬性中間体を調製するための単一ステップ式のプロセスを提供するこ
とである。
【0027】 本発明の更に別の目的は、簡単且つ安全に実施することができ、容易に入手可
能な材料を利用し、生成物の有効な単離が可能で、開始材料である5−アミノ−
1−アリール−3−シアノピラゾールの付加的な精製を必要としない、5−アミ
ノ−1−アリール−3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィド系農薬性中間
体を調製するためのプロセスを提供することである。
【0028】 本発明の更なる別の目的は、5−アミノ−1−アリール−3−シアノピラゾー
ルから始まる3ステップ式のプロセスによる、5−アミノ−1−アリール−3−
シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾ−ル系農薬を調製するため
の便利なプロセスを提供することである。
【0029】 本発明のこれらの目的及び他の目的は、以下の説明から明らかになり、そして
、それらの目的は、そのすべてが、もしくは、その一部が、本発明により達成さ
れる。
【0030】 本発明の一つの特徴によれば、次の化学式(I):
【0031】
【化9】 [式中、Wは、窒素または−CRを表しており; Rは、ハロゲン、ハロアルキル(好適には、トリフルオロメチル)、ハロア
ルコキシ(好適には、トリフルオロメトキシ)、RS(O)−、または−S
を表しており; Rは、水素またはハロゲン(例えば、塩素または臭素)を表しており; Rは、ハロゲン(例えば、塩素または臭素)を表しており; Rは、アルキルまたはハロアルキルを表しており;そして、 nは、0、1、または2を表している]で表される化合物を調製するための改
善されたプロセス(A)が提供され、そのプロセスは、次の化学式(II):
【0032】
【化10】 [式中、R、R、及びWは、上文にて定義された通りのものである]で表
される化合物を、腐食抑制化合物の存在下において、トリフルオロ過酢酸で酸化
するステップを含む。
【0033】 本発明の一つの好適な実施形態では、上述のトリフルオロ過酢酸は、トリフル
オロ酢酸と過酸化水素との反応によりインシトゥで生成される。従って、この実
施形態は、以上で定義された通りの化学式(II)で表される化合物をトリフル
オロ酢酸と過酸化水素で処理するステップを含む。
【0034】 別に特定の指定がない限り、本明細書で使用される「アルキル」という用語は
、1個から6個まで(好適には1個から3個まで)の炭素原子を有する直鎖また
は分子鎖のアルキルを意味している。また、別に特定の指定がない限り、「ハロ
アルキル」及び「ハロアルコキシ」という用語は、フッ素、塩素、及び臭素から
選択される1つもしくはそれ以上のハロゲン原子で置換された1個から6個まで
(好適には1個から3個まで)の炭素原子を有する、直鎖または分子鎖の、それ
ぞれ、アルキルまたはアルコキシである。
【0035】 RがRS(O)−を表し、そして、nが0または1の場合には、そのプ
ロセスは、それぞれ、nが1または2の対応する化合物への酸化をもたらし得る
【0036】 上述の腐食抑制化合物は、一般的に、ホウ酸、またはホウ酸ナトリウム等のア
ルカリ金属ホウ酸塩;あるいは、随意的にシリカオイルの形態における、シリカ
(二酸化ケイ素)等の何らかのフッ化水素捕捉剤;である。好適には、腐食抑制
化合物は、ホウ酸である。
【0037】 使用される腐食抑制化合物の量は、一般的には0.08から0.22モル当量
であり、好適には約0.08から0.1モル当量である。
【0038】 使用されるトリフルオロ酢酸の量は、一般的に、14から15モル当量である
【0039】 過酸化水素の量がその反応に影響を及ぼす。例えば量が過剰な場合には、化学
式(I)で表される化合物の対応するスルホンの形成をもたらし、一方、量が不
足する場合には、不完全な変換をもたらすであろう。どちらの場合にも、不純な
最終生成物が得られる。従って、その反応で使用される過酸化水素(一般的には
、35%水溶液として)の量は、一般的には1.3から1.5当量であり、好適
には約1.31から1.35当量であり、より好適には約1.33当量である。
【0040】 その反応は、一般的には10から15℃の温度、好適には約12℃で実施され
る。
【0041】 トリフルオロ酢酸と過酸化水素の使用に関わる更なる問題は、そのプロセスを
経済的に有効に運転する上で必須な、高価なトリフルオロ酢酸の回収及びリサイ
クルに関するものである。この問題を解決するために行われた試みにおいて開発
された一つの手順では、その反応混合物を二酸化硫黄でクエンチし、トリフルオ
ロ酢酸の一部を蒸留により取り除いた。次いで、その残分に過剰量のエタノール
を加えてトリフルオロ酢酸エチルを形成した後、蒸留により取り除いた。その後
、その生成物をエタノール/水の混合液から結晶化させた。この手順は、以下の
2つの欠点を有することが判明した: i)上述のエタノール/水混合液は、充分に純粋な5−アミノ−1−(2,6
−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオ
ロメチルスルフィニルピラゾールをもたらさない;及び ii)トリフルオロ酢酸エチルの酸加水分解を介するトリフルオロ酢酸のリサ
イクルは、大規模で行うには複雑なプロセスであり、且つ、大量の望ましくない
硫酸ナトリウムを発生し、従って、廃棄の問題が生じる。
【0042】 今や、これらの両問題を解決し、従って、高収率且つ高純度で5−アミノ−1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−
トリフルオロメチルスルフィニルピラゾールを調製するための簡単で有効な方法
を提供し、加えて、トリフルオロ酢酸に対する有効な回収手順をも提供する、新
規な手順が明らかになった。このプロセスでは、トリフルオロ酢酸と過酸化水素
の反応が完了したと判定されると、その過剰な過酸化水素は、二酸化硫黄(また
は、同等な試薬)を用いて普くクエンチされ、クロロベンゼンが加えられ、そし
て、トリフルオロ酢酸が蒸留により取り除かれる。典型的には、トリフルオロ酢
酸は、減圧下における共沸蒸留により取り除かれる。その後、メタノール、エタ
ノール、またはイソプロパノール(好適には、エタノール)等のアルコールがそ
の残分に加えられ、溶液が形成されるまで約80℃に温め、次いで、5−アミノ
−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−
4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾールが結晶化する約40℃に冷却す
る。そのアルコールを、減圧下において40℃で蒸発させ、その混合物を約0℃
に冷却し、濾過し、そして、その生成物を洗浄した後、真空下で乾燥させる。ク
ロロベンゼンは、その混合物に適合し、トリフルオロ酢酸の沸点よりも有意に高
い沸点を有し、そして、高収率且つ高純度で5−アミノ−1−(2,6−ジクロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチル
スルフィニルピラゾールの結晶化を可能にする唯一の工業的溶媒であることが判
明した。
【0043】 従って、以上で説明された本発明のプロセスに関する一つの好適な態様は、更
に、上述の酸化反応の完了時に得られる反応混合物にクロロベンゼンを加えるス
テップ、及び、蒸留によりトリフルオロ酢酸を回収するステップを含む。
【0044】 本発明の更なる特徴によれば、以上で定義された通りの化学式(II)で表さ
れる化合物を調製するための改善されたプロセス(B)が提供され;そのプロセ
スは、次の化学式(III):
【0045】
【化11】 [式中、R、R、及びWは、上文にて定義された通りのものである]で表
されるジスルフィド、ギ酸塩、臭化トリフルオロメチル、及び極性溶媒からなる
混合物に二酸化硫黄を加えるステップを含む。上述の極性溶媒は、一般的には、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド
、及び、ジオキサン、テトラヒドロフラン、及びジメトキシエタン等のエーテル
から選択される。好適には、極性溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、
またはスルホランであり、より好適にはN,N−ジメチルホルムアミドである。
【0046】 この付加順序で上述のプロセスを実施することの利点は、以下の通りである: i)化学式(III)で表されるジスルフィド、ギ酸ナトリウム、臭化トリフ
ルオロメチル、及び極性溶媒(好適には、N,N−ジメチルホルムアミド)から
なる混合物は、安定しているため、分解のリスクを伴うことなく、二酸化硫黄を
比較的ゆっくり加えることができ、従って、従来よりも便利で安全なプロセスが
提供される; ii)この新規なプロセスは、能率的で、生成物の収率が良好であり、且つ、
ジスルフィドの変換が高いことにより特徴付けされる;及び iii)その反応の温度及び/又は圧力におけるあらゆる上昇をある安全なレ
ベルに維持できるように、二酸化硫黄の付加速度を調節することができ、従って
、大規模での反応(例えば、約15mの容量を有する典型的な商業的反応器を
含む)を安全に実施することが可能になる。
【0047】 上述のギ酸塩は、一般的にはアルカリ金属またはアンモニウム塩であり、好適
にはギ酸ナトリウムである。
【0048】 二酸化硫黄を付加している間の反応温度は、一般的には35から55℃であり
、好適には約35から50℃であり、最も好適には約43から47℃であって、
これにより、その発熱反応から生じる熱の有効な制御が可能になる。35℃以下
では、その反応は、ゆっくり進行しすぎて、工業用プロセスとしては有用でなく
なる傾向がある。一方、温度が55℃以上の場合には、生成物の収率及び品質が
低減する。
【0049】 二酸化硫黄は、一般的に、上述の温度が以上で定められた範囲内に維持される
ような速度で加えられる。大規模の場合、この付加ステップは、一般的には0.
5から2時間に渡って実施され、好適には約1から1.5時間に渡って行われる
。副産物の形成を最小化する上で、約1から1.5時間の付加時間が最適である
ことが判明した。
【0050】 臭化トリフルオロメチル:化学式(III)のジスルフィドのモル比は、好適
には3:1から5:1までである。約3:1のモル比を使用するのが都合がよい
【0051】 化学式(III)で表されるジスルフィドに対する相対的な二酸化硫黄の使用
量は、一般的には1.2から1.5モル当量であり、好適には約1.3モル当量
である。使用量が1当量にすぎないときには、生成物の収率が下がり、且つ、ジ
スルフィドの変換が不完全になる傾向があり、一方、二酸化硫黄が過剰な場合に
は、後処理における溶媒の蒸発中に分解を招く。
【0052】 化学式(III)で表されるジスルフィドに関する相対的なギ酸塩の使用量は
一般的に4から6モル等量であり、好適には約4.5から5.5モル当量である
。二酸化硫黄とギ酸塩の使用量における合同の低減は、二酸化硫黄:ジスルフィ
ドの比が約1.2:1からとなり、そして、ギ酸塩:ジスルフィドの比が約4.
5:1からになるまで、行うことができる。
【0053】 以上の説明によるプロセスを用いることにより、反応器の圧力は、一般的に、
3から6バールの安全な範囲に容易に維持することができる。
【0054】 本発明の更なる特徴によれば、以上で定義された通りの化学式(III)で表
されるジスルフィドを調製するためのプロセス(C)が提供され;そのプロセス
は、有機溶媒中における、次の化学式(IV):
【0055】
【化12】 [式中、R、R、及びWは、上文にて定義された通りのものである]で表
される化合物の溶液に、一塩化硫黄(SCl)を加えるステップを含む。
【0056】 その反応は、好適には、場合によってはクロロベンゼン(先の反応段階から得
られる化学式(IV)で表される化合物のクロロベンゼン溶液が使用されるとき
に存在する)との混合物としての、トルエン、ジクロロメタンまたはジクロロエ
タン、あるいは、アセトニトリル、プロピオニトリル、メチルグルタロニトリル
、及びベンゾニトリル等の脂肪族または芳香族のニトリル;もしくは、それらの
混合物;から選択される溶媒中において実施される。場合によってはクロロベン
ゼンの存在下における、アセトニトリルが、この反応に対する好適な溶媒である
。この反応は溶媒の影響に非常に敏感であり、そして、先の反応段階から化合物
(IV)のトルエン溶液を得ることができるため、溶媒としてトルエンを使用す
るのが便利であるが、これらの条件を使用したときには、一般的に、有意な量の
一硫化物(V):
【0057】
【化13】 が副産物として形成される。その上、トルエンを使用したときには、その生成物
は、ある割合のアセトニトリルをそのトルエン溶液に加えることにより許容可能
な濾過速度が得られるものの、濾過が非常にゆっくりしている。好適な溶媒であ
るアセトニトリル中でその反応を実施したときには、不純物であるその一硫化物
(V)の量は低減され、そして、生成物(III)の濾過速度も満足のいくもの
となる。
【0058】 このプロセスで使用される一塩化硫黄は、一般的に、99.4から99.9%
w/w純度からのものである。
【0059】 特定の不純物の存在は、生成物(副産物として化合物(V)の形成を伴う)の
収率に影響を及ぼすため、使用される溶媒の品質がその反応に影響を及ぼし得る
。従って、アセトニトリルが溶媒として使用されるときには、水の含量は<10
00ppmであり、エタノールの含量は<1500ppmであり、そして、アン
モニアの含量は<100ppmであるのが好適である。また、例えば、ジクロロ
メタン中に約100ppmのアセトンが存在していると、生成物の収率に負の影
響を及ぼし得るため、少量であっても、上述の溶媒混合物中におけるアセトンま
たはN,N−ジメチルホルムアミドの存在を回避することも好適である。
【0060】 それらの試薬を加える順序は、この反応にとって一つの重要な特徴である。従
って、(その逆の順序で行うよりも)化学式(IV)で表される化合物の溶液に
一塩化硫黄を加えることが非常に重要である。一塩化硫黄の急速な付加時間は、
このプロセスにとって一つの好適な特徴である。従って、一塩化硫黄が1分間の
間に付加されると、その付加の完了後(及び、式(IV)で表される化合物のす
べてが消費された後)、約15秒でジスルフィド(III)が結晶化する。付加
期間が15分に及ぶと、付加している間にジスルフィド(III)が結晶化し、
その結果として、ジスルフィド(III)が、残存する化学式(IV)で表され
る化合物と共に結晶化する。そのようにして得られた不純な生成物を大幅に過剰
なアセトニトリルで洗浄しても、化学式(IV)で表される未反応化合物を除去
する効果は得られない。一塩化硫黄の付加時間は、好適には1から10分であり
、より好適には約1から5分である。
【0061】 一塩化硫黄の付加開始時におけるその混合物の反応温度は、好適には5℃から
25℃までであり、より好適には約10℃から20℃までである。この付加開始
時における温度が30℃の場合には、副産物としてトリスルフィド及びテトラス
ルフィドが形成されるため、収率が低下する。この反応は発熱性であるため、反
応中に温度が上昇し、そして、好適には、その温度は約20℃から35℃までの
温度に維持される。
【0062】 この反応で使用される化学式(IV)の化合物:一塩化硫黄のモル比は、一般
的には2:1から2:1.06までであり、好適には約2:1から約2:1.0
4までである。それより過剰な一塩化硫黄を使用すると、副産物としての一硫化
物(V)の形成量が増大する結果を招く。また、上述の範囲より少ない割合の一
塩化硫黄を使用した場合には、その反応は、完全には進行しない。
【0063】 本発明のプロセスの更なる特徴は、その生成物を精製するのに使用される方法
である。従って、化学式(III)で表されるジスルフィドを含有する上述の反
応混合物は、先ず、塩化水素を除去するため、一般的には、減圧下、一般的には
約0.2気圧において約40℃で加熱することにより、脱気される。その後、大
気圧で約1時間、約80℃で加熱される。約30℃に冷却後、残存するあらゆる
塩化水素を中和し、約6.5から7のpHを得るため、弱塩基(一般的にはアン
モニア)が加えられる。次いで、その混合物を約5℃に冷却し、その生成物が濾
過により単離される。この手順を用いると、大規模運転に好都合な簡単な手順に
より、高収率且つ高純度で化学式(I)で表されるジスルフィドを得ることが可
能になる。
【0064】 化学式(I)、(II)、(III)、及び(IV)において、それらの記号
の好適な価値は以下の通りである: Rは、ハロアルキル(好適には、トリフルオロメチル)、ハロアルコキシ(
好適には、トリフルオロメトキシ)、または−SFを表しており; Wは、−CRを表しており;そして R及びRは、ハロゲン(好適には、塩素)を表している。
【0065】 特に好適な化学式(I)の化合物は: 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール; である。
【0066】 特に好適な化学式(II)の化合物は: 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾール; である。
【0067】 特に好適な化学式(III)の化合物は: 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィド; である。
【0068】 化学式(II)、(III)、及び(IV)で表される化合物は既知である。
【0069】 本発明の更なる特徴によれば、化学式(IV)の化合物から化学式(I)の化
合物を調製するため、上述のプロセス(A)、(B)、及び(C)を組み合わせ
ることができる。
【0070】 それらを一緒に組み合わせると、上述のプロセス(A)、(B)、及び(C)
は、Fipronilを調製するための特に有用で、且つ、効率的な方法を形成
する。
【0071】 次に、以下の非制限的な実施例により本発明を例証する。
【0072】 実施例1 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾールの調製 12℃でガラス製反応器内において攪拌された5−アミノ−1−(2,6−ジ
クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメ
チルチオピラゾール(436g、1.03mol)とホウ酸(5g、0.08m
ol)の溶液にトリフルオロ酢酸(1660g、14.5mol)を加えた。そ
の温度を12℃に維持しながら、2時間に渡って過酸化水素(131.5gの3
5%w/w、1.35mol)を加え、その混合物を更に4から5時間、この温
度に保った。その変換が97から98%に達するか、あるいは、望ましくない5
−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
シアノ−4−トリフルオロメチルスルホニルピラゾールの量が2%に達したとき
(HPLC分析により判定)に、残存するあらゆる過酸化水素をクエンチするた
め、二酸化硫黄を加え、そして、その混合物を、0.5時間、10℃から18℃
に維持した。その後、クロロベンゼン(370g)を加え、その混合物を減圧下
(0.17気圧から0.04気圧まで)に置き、共沸蒸留により47℃から50
℃に加熱した。回収されたトリフルオロ酢酸を含む均一なフラクションが得られ
た。蒸留中、容量を一定に維持するため、付加的なクロロベンゼン(1625g
)を連続的に加えた。共沸蒸留の終了後、反応器の内容物を減圧下(0.04気
圧)で47℃から50℃に維持し、クロロベンゼンの均一なフラクションを蒸留
した。その真空を解放した後、反応器を40℃に加熱し、エタノール(207g
)とクロロベンゼン(235g)を加え、その混合物を攪拌しながら80℃に維
持することにより溶液を得た。40℃に冷却すると、生成物が結晶化した。反応
器を漸進的に低減する圧力下(0.13気圧から0.03気圧まで)に置き、エ
タノールを40℃で蒸留した。真空を解放し、その混合物を、3.5時間、5℃
に冷却し、そして、更に0.5時間放置した。その生成物を濾過して取り除き、
低温のクロロベンゼン、次いで、低温のエタノール水溶液、その後、水で洗浄し
、135℃で真空乾燥することにより、標記の化合物(407.5g)を得た。
典型的な収率は89%であり、純度は95.5%であった。
【0073】 実施例2 5−アミノ−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−トリフルオロメチルチオピラゾールの調製 ガラス製反応器中における5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィド(15
7.5g、0.223mol)とN,N−ジメチルホルムアミド(643g)の
混合物にギ酸ナトリウム(76g、1.11mol)を加えた。2バールでの窒
素パージ後、反応器を密封し、臭化トリフルオロメチル(101g、0.682
mol)を加えた。反応器を45℃に加熱し、1.5時間に渡って二酸化硫黄(
19.5g、0.304mol)を加え、反応中、及び、更に0.75時間、そ
の温度を43℃から47℃までの間に維持した。脱気を果たすため、その圧力を
1.5時間解放し、圧力を解放してから1時間後に反応器を25℃から30℃に
冷却した。内部の圧力が大気圧に達したときに、その混合物を重炭酸ナトリウム
で処理し、減圧下において50℃から70℃に加熱しながら、N,N−ジメチル
ホルムアミドを部分的に蒸発させた。その残分を40℃に冷却し、20℃から2
5℃で攪拌しながら水にゆっくり加えた。その生成物を濾過し、洗浄(熱水)し
、100℃で真空乾燥することにより、標記の化合物(182.3g)を得た。
典型的な収率は95%であり、純度は96.6%であった。
【0074】 実施例3 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノピラゾール−4−イルジスルフィドの調製 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−シアノピラゾール(366.6g、1.14mol)を含有するクロロベン
ゼン溶液(627.8g)にアセトニトリル(837g)を加えた。その混合物
を減圧下(0.5気圧)において50℃から64℃で加熱し、約45mlのアセ
トニトリルの蒸留により乾燥させた。18℃に冷却後、1分間に渡って一塩化硫
黄(77g、0.57mol)を急速に加えた。その混合物の温度を35℃に上
昇させ、発熱が終わるまで、及び、更に0.3時間、冷却により35℃に維持し
た。次いで、その混合物を減圧下において40℃で加熱することにより脱気(塩
化水素を除去するため)し、その後、大気圧において1時間、80℃で加熱した
。30℃に冷却後、アンモニアを加えてpHを6.5から7にし、5℃に冷却し
、そして、その生成物を濾過して取り除き、クロロベンゼン/アセトニトリルで
洗浄した後、真空下において95℃で乾燥させることにより、標記の化合物(3
65.2g)を得た。典型的な収率は89.4%であり、純度は98.4%であ
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ル・バール,シルビー フランス国、エフ−38200・シユゼル、ア モー・ドウ・テイエール (72)発明者 シヤロー,フイリツプ フランス国、エフ−69110・サント・ホ イ・レ・リヨン、リユ・サルバドール・ダ リ、9

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の化学式(I): 【化1】 [式中、Wは、窒素または−CRを表しており; Rは、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、RS(O)−、また
    は−SFを表しており; Rは、水素またはハロゲンを表しており; Rは、ハロゲンを表しており; Rは、アルキルまたはハロアルキルを表しており;そして、 nは、0、1、または2を表している]で表される化合物を調製するためのプ
    ロセス(A)であって、当該プロセスが、次の化学式(II): 【化2】 [式中、R、R、及びWは、以上で定義された通りのものである]で表さ
    れる化合物を、腐食抑制化合物の存在下において、トリフルオロ過酢酸で酸化す
    るステップを含む、調製プロセス。
  2. 【請求項2】 上記トリフルオロ過酢酸が、トリフルオロ酢酸と過酸化水素
    との反応によりインシトゥで生成される、請求項1記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 上記腐食抑制化合物がホウ酸である、請求項1または2に記
    載のプロセス。
  4. 【請求項4】 使用される腐食抑制化合物の量が、約0.08から0.2モ
    ル当量である、請求項1、2、または3に記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 使用されるトリフルオロ酢酸の量が14から15モル当量で
    ある、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 上記反応において使用される過酸化水素の量が、1.3から
    1.5当量である、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 【請求項7】 上記反応が10℃から15℃の温度で実施される、先行する
    請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 【請求項8】 当該プロセスが、更に、上記酸化反応の完了した反応混合物
    にクロロベンゼンを加えるステップ、及び、蒸留によりトリフルオロ酢酸を回収
    するステップを含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 請求項1で定義された通りの化学式(II)で表される化合
    物を調製するためのプロセス(B)であって、当該プロセスが、次の化学式(I
    II): 【化3】 [式中、R、R、及びWは、請求項1で定義された通りのものである]で
    表されるジスルフィド、ギ酸塩、臭化トリフルオロメチル、及び極性溶媒を含む
    混合物に二酸化硫黄を加えるステップを含む、調製プロセス。
  10. 【請求項10】 上記溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドである、請求項
    9記載のプロセス。
  11. 【請求項11】 上記二酸化硫黄の付加中の反応温度が35℃から55℃で
    ある、請求項9または10に記載のプロセス。
  12. 【請求項12】 上記二酸化硫黄が0.5から2時間に渡って加えられる、
    請求項9、10、または11に記載のプロセス。
  13. 【請求項13】 臭化トリフルオロメチル:化学式(III)で表される化
    合物のモル比が3:1から5:1までである、請求項9ないし12のいずれか一
    項に記載のプロセス。
  14. 【請求項14】 化学式(III)で表されるジスルフィドに対する二酸化
    硫黄の使用量が1.2から1.5モル当量である、請求項9ないし13のいずれ
    か一項に記載のプロセス。
  15. 【請求項15】 化学式(III)で表されるジスルフィドに対するギ酸塩
    の使用量が4から6モル当量である、請求項9ないし14のいずれか一項に記載
    のプロセス。
  16. 【請求項16】 当該プロセスが、更に、結果として得られる化学式(II
    )で表される化合物を、請求項1ないし8のいずれか一項で定義された通りのプ
    ロセスにおける開始材料として使用するステップを含む、請求項9ないし15の
    いずれか一項に記載のプロセス。
  17. 【請求項17】 請求項9で定義された通りの化学式(III)で表される
    化合物を調製するためのプロセス(C)であって;当該プロセスが、有機溶媒中
    における、次の化学式(IV): 【化4】 [式中、R、R、及びWは、請求項1で定義された通りのものである]で
    表される化合物の溶液に、一塩化硫黄(SCl)を加えるステップを含む、
    調製プロセス。
  18. 【請求項18】 上記溶媒が、場合によりクロロベンゼンとの混合物として
    の、トルエン、ジクロロメタンまたはジクロロエタン、あるいは、アセトニトリ
    ル、プロピオニトリル、メチルグルタロニトリル、及びベンゾニトリル等の脂肪
    族または芳香族のニトリル;もしくは、それらの混合物;から選択される、請求
    項17記載のプロセス。
  19. 【請求項19】 上記溶媒がアセトニトリルである、請求項17または18
    に記載のプロセス。
  20. 【請求項20】 上記一塩化硫黄の純度が99.4%から99.9%w/w
    である、請求項17、18、または19に記載のプロセス。
  21. 【請求項21】 上記溶媒としてアセトニトリルが使用されるとき、水の含
    量が<1000ppmであり、エタノールの含量が<1500ppmであり、そ
    して、アンモニアの含量が<100ppmである、請求項17ないし20のいず
    れか一項に記載のプロセス。
  22. 【請求項22】 上記一塩化硫黄の付加時間が1分から10分である、請求
    項17ないし21のいずれか一項に記載のプロセス。
  23. 【請求項23】 上記一塩化硫黄の付加開始時における上記混合物の反応温
    度が、5℃から25℃までである、請求項17ないし22のいずれか一項に記載
    のプロセス。
  24. 【請求項24】 当該プロセスが、更に、化学式(III)で表されるジス
    ルフィドを: a)塩化水素を除去するため、上記ジスルフィドを含有する反応混合物を減圧
    下において加熱すること; b)その結果として生じる脱気された反応混合物を大気圧下で加熱し、続いて
    、約30℃に冷却すること; c)弱塩基を加えることにより、該反応混合物のpHを6.5から7に調整す
    ること;及び d)該混合物を約5℃の温度に冷却し、そして、濾過により上記所望のジスル
    フィドを単離すること; により精製することを含む、請求項17ないし23のいずれか一項に記載のプロ
    セス。
  25. 【請求項25】 当該プロセスが、更に、その結果として生じる化学式(I
    II)で表されるジスルフィドを、請求項9ないし16のいずれか一項で定義さ
    れた通りのプロセスにおける開始材料として使用することを含む、請求項17な
    いし24のいずれか一項に記載のプロセス。
  26. 【請求項26】 次の化学式(I): 【化5】 [式中、Wは、窒素または−CRを表しており; Rは、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、RS(O)−、また
    は−SFを表しており; Rは、水素またはハロゲンを表しており; Rは、ハロゲンを表しており; Rは、アルキルまたはハロアルキルを表しており;そして、 nは、0、1、または2を表している]で表される化合物を調製するためのプ
    ロセスであって、当該プロセスが: (a)有機溶媒中における次の化学式(IV): 【化6】 [式中、R、R、及びWは、以上で定義された通りのものである]で表さ
    れる化合物の溶液に一塩化硫黄(SCl)を加えて、次の化学式(III)
    : 【化7】 [式中、R、R、及びWは、以上で定義された通りのものである]で表さ
    れるジスルフィドを生成すること; (b)次の化学式(II): 【化8】 [式中、R、R、及びWは、以上で定義された通りのものである]で表さ
    れる化合物を生成するため、化学式(III)で表されるジスルフィド、ギ酸塩
    、臭化トリフルオロメチル、及び極性溶媒からなる混合物に二酸化硫黄を加える
    こと;及び (c)腐食抑制化合物の存在下において、化学式(II)で表される前記化合
    物をトリフルオロ過酢酸で酸化すること; を含む、調製プロセス。
  27. 【請求項27】 化学式(I)で表される上記化合物が: 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
    3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾ−ル; である、請求項1ないし8または請求項26のいずれか一項に記載のプロセス。
  28. 【請求項28】 化学式(II)で表される上記化合物が: 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
    3−シアノ−4−トリフルオロメチルチオピラゾ−ル; である、請求項9ないし16または請求項26のいずれか一項に記載のプロセス
  29. 【請求項29】 化学式(III)で表される上記化合物が: 5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−
    3−シアノピラゾ−ル−4−イルジスルフィド; である、請求項17ないし26のいずれか一項に記載のプロセス。
  30. 【請求項30】 Rが、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ま
    たは−SFを表しており; Wが−CRを表しており;そして R及びRが塩素を表している; 先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  31. 【請求項31】 請求項1、16、または26のいずれか一項で定義された
    通りのプロセスで生成されたときの、請求項1で定義された通りの化学式(I)
    で表される化合物。
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