JPH07291951A - 3−イソチアゾロン殺生物剤の製造方法 - Google Patents

3−イソチアゾロン殺生物剤の製造方法

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JPH07291951A
JPH07291951A JP7094171A JP9417195A JPH07291951A JP H07291951 A JPH07291951 A JP H07291951A JP 7094171 A JP7094171 A JP 7094171A JP 9417195 A JP9417195 A JP 9417195A JP H07291951 A JPH07291951 A JP H07291951A
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cmi
mixture
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slurry
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JP7094171A
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English (en)
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Ramesh B Petigara
ラメシュ・バルバイ・ペチガラ
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Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/02Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D275/03Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 CMI又はMI又はそれらの特別な混合物を
実質的に純粋な形態で得るための改良方法を提供する。 【構成】 CMI・HClを完全に解離させて実質的に
純粋なCMIを生成させるのには十分であるが、MI・
HClを完全に解離させるのには不十分である制御され
た時間の間、CMI・HClとMI・HClとの混合物
を加熱する工程を含む、5−クロロ−2−メチル−3−
イソチアゾロン(CMI)の塩酸塩と2−メチル−3−
イソチアゾロン(MI)の塩酸塩との混合物から実質的
に分離されたCMI及びMIを製造するか、又はCMI
のMIに対する割合が増大した特別な混合物を製造する
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【発明の分野】本発明は、3−イソチアゾロン化合物に
関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】3−イソチアゾロン化合物は、高度
に有効な殺微生物剤であり、微生物によって生じたある
種の水性産品及び非水性産品の腐敗を防止するために非
常に大きな関心を生じさせている。特に商業的に重要な
3−イソチアゾロン殺生物剤は、5−クロロ−2−メチ
ル−3−イソチアゾロン(CMI)と2−メチル−3−
イソチアゾロン(MI)との混合物である。これらの化
合物のいずれかを製造するためのすべての公知の方法
は、前記2つの化合物の混合物を生成する。従って、実
質的に他の化合物を含まないものを得るためには、混合
物を分離する必要がある。本発明までは、その分離は困
難でありコストもかかった。
【0003】米国特許第5,028,620号には、粗
MI・塩酸(HCl)塩を再結晶させ、次に中和するこ
とによって実質的に純粋なMIを調製すること、及びM
I・HClとCMI・HClとの混合物をピリジンで部
分的に中和することによって実質的に純粋なCMIを調
製することが開示されている。米国特許第5,068,
344号には、MI・HClとCMI・HClとの混合
物をアンモニアガスで部分的に中和することによってほ
とんど純粋なCMIを調製することが開示されている。
イソチアゾロン・HCl塩混合物を部分的に中和すると
いう上記米国特許において示されている方法は、追加の
成分(ピリジン又はアンモニア)による処理を要求して
おり、また少量のMIを有するCMIを提供する。実質
的に純粋なMIは(例えば塩酸塩を再結晶させてから中
和するような)他の手段によって得なければならない。
【0004】塩の混合物を調製する公知の方法として
は、例えばN,N´−ジメチル−3,3´−ジチオプロ
ピオンアミド又はN−メチル−3−メルカプトプロピオ
ンアミドをハロゲン化剤で環化する方法が挙げられる。
塩の混合物は、反応混合物から沈殿させ、濾過して単離
することができる。単離したら、一般的に、更に処理す
る前に、イソチアゾロン・HCl塩を洗浄する。通常
は、CMI・HClとMI・HClとの洗浄混合物は次
に塩基で中和される。典型的なハロゲン化剤は、塩素、
塩化スルフリル、N−クロロスクシイミドなどである。
塩素及び塩化スルフリルは、好ましいハロゲン化剤であ
る。ハロゲン化−環化は、有機溶媒中において、典型的
には芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、塩素化脂肪族炭
化水素、酢酸エステル、グリコールエーテル及びグリコ
ールエーテルアセテート中において行われる。好ましい
溶媒は、トルエン、モノクロロベンゼン、酢酸エチル、
二塩化エチレン、及び酢酸ブチルである。混合物中にお
けるCMI・HClのMI・HClに対する割合は、環
化条件、用いる反応体の割合、及び反応体の付加速度を
変化させることによって4.5−0.02の範囲で変化
させることができることは公知である。
【0005】日本国公開平3−095103号には、塩
基で中和するのではなく、3−イソチアゾロン・HCl
塩の混合物を加熱して前記塩を解離させて、塩基の無い
CMIとMIとの混合物を得ることによって、望ましく
ない特定の反応副生成物を含まないCMIとMIとの混
合物を調製する方法が開示されている。この公開公報に
は、それぞれのイソチアゾロンに分離する方法は開示さ
れていない。
【0006】本発明の目的はCMI又はMI又はそれら
の特別な混合物を実質的に純粋な形態で得るための改良
方法を提供することである。上記の目的は、有機溶媒中
のスラリーとしてCMI・HClとMI・HClとの混
合物を調製する工程;及び該CMI・HClを完全に解
離させて実質的に純粋なCMIを作るのに十分ではある
が、該MI・HClを完全に解離させるのには不十分で
ある制御された時間の間、該出発塩混合物を加熱する工
程を含む、CMI・HCl塩とMI・HCl塩との混合
物から実質的に分離されたCMI又はMIを製造する
か、又は出発HCl塩混合物に比べてCMI:MI比が
より大きいCMIとMIとの特別な混合物を製造する方
法によって達成される。
【0007】本発明の方法は、有機溶媒中でCMI・H
Cl塩とMI・HCl塩との混合物のスラリーを作る工
程、及びCMI・HCl塩を選択的に分解、即ち解離さ
せて、実質的にMI・HCl塩をそのまま不溶性固体と
して残すか、又は所望の部分だけを解離させる工程を含
む。遊離塩基CMI、及びその塩から解離されるMI
は、有機溶媒中に溶解される。次に、その混合物を濾過
して、実質的に純粋なMI・HClを固体として提供す
る。濾液から有機溶媒を除去し、実質的に純粋なCM
I、又は出発混合物におけるCMI・HClのMI・H
Clに対する割合に比べてより大きな所望の割合で含む
CMIとMIとの特別な混合物が得られる。実質的に純
粋なMIが唯一の望ましい生成物である場合は、出来る
限りMI・HClが多い塩の混合物を用いるべきであ
る。
【0008】様々な方法によって、例えば種々の溶媒中
において再びスラリーにし、次にピリジン及びトリエチ
ルアミンのような有機塩基で、又は好ましい塩基である
アンモニアで中和することによって、単離されたMI・
HCl塩を中和することができる。生じた沈殿、即ち塩
基・HClを、濾過して除去する。次に、溶媒を除去し
て遊離塩基としてMIを得る。別法として、MI・HC
l塩を再びスラリーにし、次にそのスラリーを加熱して
解離させ、次に溶媒を除去して実質的に純粋なMIを得
ることもできる。MI・HClを解離させるときには、
固形分10%未満、好ましくは5%未満までスラリーを
希釈することが好ましい。
【0009】分離CMI及びMIではなく、上で規定し
た特別な混合物を得ることが望ましい場合は、塩の混合
物を上記のようにスラリーにし、CMI・HClは完全
に解離するが、MI・HClは部分的にのみ解離するよ
う加熱する。イソチアゾロンの割合は、HCl塩の混合
物の最初の比率、塩を解離させる温度、及び解離工程の
時間に依存する。HCl塩混合物を調製する方法のた
め、混合物中のCMI・HCl:MI・HClの実際の
最大比は約4.5である。本発明の方法によって、CM
I:MIのより大きな比(少なくとも4、最大99ま
で)が得られる。
【0010】解離工程で有用な溶媒は、例えば酢酸エチ
ル及び酢酸ブチルのような酢酸エステル;例えば二塩化
メチレン、二塩化エチレン、二塩化プロピレン、及びク
ロロホルムのような塩素化脂肪族炭化水素;例えばトル
エンのような芳香族炭化水素;及び例えばモノクロロベ
ンゼンのような塩素化芳香族炭化水素である。好ましい
溶媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、二塩化メチレン、二
塩化エチレン、二塩化プロピレン、及びクロロホルムで
ある。酢酸エチル、二塩化メチレン、二塩化エチレン及
びクロロホルムが特に好ましい。最も好ましくは、酢酸
エチルである。
【0011】イソチアゾロン・HCl塩を選択的に解離
させるための温度は、少なくとも約35℃である。好ま
しい温度は約35℃−約85℃である。解離工程中に溶
媒を還流又は蒸留することが更に好ましい。解離工程は
減圧下で行うこともできる。約85℃を超える温度にお
いては、減圧下で解離工程を行うことが好ましい。溶媒
を蒸留する場合は、新しい溶媒を定期的に加えて、解離
工程を通じてスラリーの初期濃度を維持しなければなら
ない。
【0012】実質的に純粋なCMIとは、少なくとも9
5%の純度を有し且つMIを1%未満含むCMIを意味
している。実質的に純粋なMIとは、少なくとも95%
の純度を有し且つCMIを0.4%未満含むMIを意味
している。MIは98%の純度を有していることが好ま
しい。CMI又はMIのいずれかを、例えば水又は例え
ばプロピレングリコール、ジプロピレングリコールのよ
うなグリコールなどのような種々の溶媒中に配合するこ
とができる。ある種の溶媒においては、安定剤を加え
て、CMI又はMIの分解を防止する必要があることは
公知である。適当な安定剤としては、例えば硝酸マグネ
シウムのような硝酸金属塩;例えばトリエチルオルトホ
ルメートのようなトリアルキルオルトエステル;無水
物;エポキシド;アンチモン塩;オレフィンなどが挙げ
られる。
【0013】実施例1−イソチアゾロン・HCl塩の調
メカニカルスターラー、温度計、ガス分散管、及び窒素
入口アダプターを有するドライアイス凝縮器を取り付け
た1リットル四つ口丸底フラスコの中に、メチル-3-メ
ルカプトプロピオネート(504.7g、4.20モ
ル)を入れた。前記容器を窒素でパージし、液体を10
℃まで冷却した。モノメチルアミン(163.0g、
5.25モル)を、1時間にわたって、10−20℃に
おいて、攪拌しながら、ガス分散管から加えた。添加
後、その混合物を、20時間20℃において攪拌して反
応を完了させた。次に、未反応のモノメチルアミン及び
メタノール副生成物を、減圧(100mmHg)下で除去し
た。得られた混合物を、回転蒸発器において更に濃縮し
て、粗N−メチル−3−メルカプトプロピオンアミド
(500.8g、収率100%)を得た。1リットル五
つ口ジャケット付重合がまに対して、攪拌機、フリット
ガラス分散管、温度計、廃ガススクラバーに取り付けら
れた凝縮器、及びN−メチル−3−メルカプトプロピオ
ンアミドスラリーのための供給ラインを取り付けた。ジ
ャケットは、冷却液循環のための温度調節浴に接続し
た。冷却システムによって反応温度を25−30℃に保
った。フラスコに、酢酸エチルを59.5g入れた。酢
酸エチル中N−メチル−3−メルカプトプロピオンアミ
ド(31%)のスラリー(398.9g)を、7.1g
/分の流量で55分間にわたってフラスコ中に加えた。
同時に、4.0g/分の流量でCl2 220gを加え
た。N−メチル−3−メルカプトプロピオンアミド及び
Cl2 を添加し終わったら、反応混合物を濾過し、酢酸
エチルで濾過ケーキを洗浄し、CMI・HClとMI・
HClとの混合物を得た。
【0014】実施例2−CMI・HClの選択的解離 オーバーヘッド攪拌機、温度計、凝縮器、及び温度調節
浴を取り付けた1リットルのジャケット付重合フラスコ
の中に、酢酸エチル340g中の、実施例1に従って調
製されたCMI・HClとMI・HClとの81:19
混合物60gを入れた。そのスラリー(15%固形分)
を、2時間、78 − 80℃で加熱した。加熱後、反応
混合物を室温まで冷却し、スラリーを濾過し、得られた
固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液をストリップする
と、実質的に純粋なCMIが42g得られた。濾液にお
けるCMI:MIの割合は99.2/0.8であった。
固体は、MI・HClを96.4%含み、CMI・HC
lを1.4%だけ含んでいた。
【0015】実施例3−CMI・HClとMI・HCl
の両方の解離 イソチアゾロン・HCl塩混合物の更に希釈したスラリ
ー(9%)を用いて、実施例2を繰り返した。固体のほ
とんどが消失するまで78−80℃においてスラリーを
加熱した。次に、その混合物を濾過し、濾液を除去し
て、80:20すなわち、実質的に出発イソチアゾロン
・HCl塩混合物中と同じ割合の、CMIとMIとの混
合物が得られた。
【0016】実施例4−CMI・HClとMI・HCl
の両方の選択的解離 オーバーヘッド攪拌機、温度計、乾燥管が取り付けられ
ている凝縮器、及び温度調節浴を取り付けた500ml
ジャケット付フラスコの中に、二塩化メチレン468g
中、実施例1に従って調製されたCMI・HClとMI
・HClとの82:18混合物31.3gを入れた。そ
のスラリー(固形分6.25%)を36.5 − 37℃
で加熱した。一定量の母液を様々な時点で取り出し、ス
トリップし、遊離塩基イソチアゾロン類の量について分
析した。16時間加熱した後、反応混合物を室温まで冷
却し、スラリーを濾過し、少量の固体を二塩化メチレン
で洗浄した。濾液を除去し、得られた物質を、遊離塩基
イソチアゾロン含量について分析した。表1はその結果
である。
【0017】
【表1】 表1−二塩化メチレン中イソチアゾロン・HCl塩混合物の解離 時間(時) CMI(重量%) MI(重量%) CMI:MI 0* 62.0* 13.3* 82.3:17.7* 1 95.3 1.4 98.5:1.5 2 95.3 2.5 97.5:2.5 4 92.5 4.3 95.5:4.5 8 87.1 7.9 96.1:3.9 12 89.0 7.4 92.3:7.7 15 88.7 7.7 92.0:8.0 16 84.0 9.3 90.0:10.0 *これらのデータは、出発イソチアゾロン・HCl塩混
合物における量である。
【0018】表1のデータは、CMI・HClを、2つ
のイソチアゾロン・HCl塩の混合物から選択的に解離
させることができ、又、両方の塩を解離させて、出発混
合物における塩の割合に比べてCMIの割合が増大し
た、遊離塩基イソチアゾロン類であるCMIとMIとの
特別な混合物を得ることができることを明確に示してい
る。
【0019】実施例5−CMI・HClとMI・HCl
の両方の選択的解離 オーバーヘッド攪拌機、温度計、乾燥管が取り付けられ
ている凝縮器、及び温度調節浴を取り付けた500ml
ジャケット付フラスコの中に、酢酸エチル349.4g
中、実施例1に従って調製されたCMI・HClとMI
・HClとの73:27混合物50.6gを入れた。そ
のスラリー(固形分10%)を加熱して、還流し、新し
い酢酸エチルを釜に補給しながら、溶媒を部分的に蒸留
した(速度=20ml/分)。一定量の母液を様々な時
点で取り出して、濾過し、得られた固体を酢酸エチルで
洗浄し、イソチアゾロン含量について分析した。これら
の簿液から得られた濾液を除去し、遊離塩基イソチアゾ
ロンの量について分析した。7時間の還流後に、実質的
にすべての固体が溶解した。その反応混合物を室温まで
冷却し、次に溶媒を減圧下で除去した。表2はその結果
である。
【0020】
【表2】 表2−酢酸エチル中イソチアゾロン・HCl塩混合物の解離 濾液 重量% 時間(時) CMI MI CMI:MI 0** 86.9 1.2 98.6:1.4 1 90.0 2.8 97.0:3.0 2 82.0 10.8 88.4:11.6 3 77.2 14.6 83.9:16.1 4 76.5 18.2 80.5:19.5 5 72.8 20.0 78.4:21.6 6 73.6 20.8 78.0:22.0 7 69.4 25.7 73.0:27.0 固形分 重量% 時間(時) CMI・HCl MI・HCl CMI・HCl:MI・HCl −* 53.9 18.0 73:27 0** 37.2 32.4 53.4:46.6 1 0.31 64.7 0.5:99.5 2 0.29 65.1 0.4:99.6 3 0.42 65.2 0.6:99.4 * これらのデータは、スラリー調製時における固体か
らのデータである。 ** 0時間サンプルは、還流開始時に採取した。
【0021】表2のデータは、最初の1時間でCMI・
HCl解離が驚くべき程高度の選択性の下に進み、少量
のMIのみを含む実質的に純粋なCMIが得られること
を明確に示している。重要なことには、この解離工程の
時間に応じて約99:1から出発時の比率である73:
27までの任意の所望の割合を有する特別なCMI:M
I混合物を得ることができる。
【0022】実施例6−実質的に純粋なMI・HClの
単離 環化反応を45−50℃で行い、且つ酢酸エチル13
2.5gが入っているフラスコに対して、2時間にわた
って、Cl2 138.5gと共に、酢酸エチル中N−メ
チル−3−メルカプトプロピオンアミド31%溶液38
4.9gを加えた以外は、実施例1に従ってCMI・H
ClとMI・HClとの混合物を調製した。次に、その
反応混合物を濾過し、その濾過ケーキを酢酸エチルで洗
浄して、CMI・HClとMI・HClとの9:91混
合物を得た。この酢酸エチル中CMI・HClとMI・
HClとの9:91混合物の固形分20%スラリー40
0gを用いて実施例2を繰り返した。スラリーは、加熱
され、1時間、還流された。次に、その混合物を室温ま
で冷却し、濾過した。得られた湿潤ケークを酢酸エチル
100gで洗浄して乾燥し、極微量のCMI・HClの
みを含む(CMI:MI 0.2:99.8)実質的に
純粋なMI・HCl(87.4g)が得られた。
【0023】実施例7−実質的に純粋なMIの単離 酢酸エチル中において、実施例6から得られたMI・H
Clをスラリーにし、アンモニアで中和することによっ
て、実質的に純粋なMIを調製した。固体を濾過し、得
られた濾液を減圧(50℃/20mmHg)下で濃縮して、
少量のCMI(0.12%)のみを含む実質的に純粋な
MI(99.0%)を得た。CMI:MIの割合は0.
4:99.6であった。実施例8−実質的に純粋なMIの単離 実施例2の手順に従って、実質的に純粋なMI・HCl
を解離させてMIを得た。実施例6から得られたMI・
HCl(4.4g)を、酢酸エチル345.6g中のス
ラリー(固形分1.25%)にし、2時間還流下で加熱
してから、30分間蒸留した。次に、その混合物を冷却
し、残留している固体を濾過した。減圧(50℃/20
mmHg)下で濾液を濃縮してオイルを得た。そのオイル
は、CMIを0.21%のみ含む実質的に純粋なMIで
あった。
【0024】実施例9−実質的に純粋なMI・HClの
単離 CMI・HClとMI・HClとの2:98混合物を用
いた以外は、実施例6を繰り返して、実質的に同じCM
I:MI比を得た。この実施例は、少量のCMIのみを
犠牲にするという利点を有する。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMI・HClとMI・HClとの混合
    物を有機溶媒中のスラリーとして調製する工程;及び該
    CMI・HClを完全に解離させるのには十分である
    が、該MI・HClを完全に解離させるのには不十分な
    制御された時間の間、CMI・HClとMI・HClと
    の該混合物を加熱する工程を含む、(a)CMI・HC
    l塩とMI・HCl塩との混合物から実質的に分離され
    たCMI及びMI、又は(b)それらのHCl塩の前記
    混合物に比べて大きなCMI:MI比を有するCMIと
    MIとの特別な混合物のいずれかを製造する方法。
  2. 【請求項2】 濾過によって、該MI・HClから、得
    られた解離CMIを分離し、次に該MI・HClを中和
    して実質的に純粋なMIを生成させる工程を含む請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記溶媒を、酢酸エステル、塩素化脂肪
    族炭化水素、芳香族炭化水素、及び塩素化芳香族炭化水
    素から成る群より選択する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記溶媒を、酢酸エチル、酢酸ブチル、
    二塩化メチレン、二塩化エチレン、二塩化プロピレン、
    及びクロロホルムから成る群より選択する請求項3記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記の制御された時間が、1時間未満で
    ある請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 不溶性MI・HClを濾別し、次に濾液
    から溶媒を除去して実質的に純粋なCMIを得ることに
    よって、前記MI・HCl及びCMIを分離する請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記CMIのための安定剤を、該分離さ
    れたCMIに対して、又は前記のCMIとMIとの前記
    特別な混合物に対して、又はそれらの溶液に対して添加
    する請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記有機溶媒が酢酸エチルであり、前記
    の制御された時間が約0.5−1.5時間である請求項
    1記載の方法。
  9. 【請求項9】 約35−85℃において、前記混合物を
    加熱する工程を含む請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記温度が、該混合物の還流温度であ
    る請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記加熱を、減圧下で行う請求項1記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 CMI・HClとMI・HClとの該
    混合物が、少なくとも約2.3のCMI・HCl:MI
    ・HCl比を有し、特別な混合物が、CMI:MIの該
    比が約4−99となるように調製される請求項1記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 CMI・HCl:MI・HClの該比
    が約2.3−4.5であり、CMI:MIの該比はより
    大きく、約4−99である請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 濾過することによって、該MI・HC
    lから生成した解離CMIを分離する工程、該MI・H
    Clを再びスラリーにする工程、及びMI・HClの得
    られたスラリーを加熱して該MI・HClを実質的に解
    離させてMIの溶液とする工程を含む請求項1記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記スラリー中該MI・HClの濃度
    が、約5%未満である請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記混合物中におけCMI・HClの
    MI・HClに対する割合が、約0.02−0.12で
    ある請求項14記載の方法。
JP7094171A 1994-03-31 1995-03-29 3−イソチアゾロン殺生物剤の製造方法 Pending JPH07291951A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US220,763 1994-03-31
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