JP2003222012A - オイルパン構造及びオイルパンセパレータ - Google Patents

オイルパン構造及びオイルパンセパレータ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、エンジンオイルの昇温をよ
り効果的に行えるオイルパン構造を提供すること。 【解決手段】 本発明のオイルパン構造は、吸込口が配
置される主室と吸込口が配置されない副室とに仕切るオ
イルパンセパレータ3をオイルパン2の内部に備え、オ
イルパンセパレータ3は主室を形成する凹部を有し、主
室がエンジンブロック1の内部と連通され、凹部は主室
と副室とを連通させる連通孔3c,3dを有しているこ
とを特徴としている。また、主室の全周囲に副室が形成
され、オイルパンセパレータ3の底部外面とオイルパン
2の底部内面とが接触していないことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンオイルを
貯留させるオイルパンの構造と、このオイルパンの内部
に配設されてオイルパンの内部を主室と副室とに仕切る
オイルパンセパレータとに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの潤滑・冷却にはエ
ンジンオイルが用いられている。このエンジンオイル
は、エンジンの下部に設けられたオイルパンに貯留さ
れ、オイルポンプによってエンジン各部に循環される。
エンジン各部を循環したエンジンオイルは、下方のオイ
ルパン内に滴下する。そして、オイルパン内に滴下した
エンジンオイルは、再度オイルポンプによってエンジン
各部に循環される。この間、エンジンオイルはエンジン
各部から熱を受け取って各部を冷却する。また、エンジ
ンオイルは、エンジン各部で油膜を形成して各部品間の
潤滑を促進すると共に、部品の酸化を防止するなどの役
目もある。
【0003】冷間始動直後は、オイルパン内部に貯留さ
れたエンジンオイルも冷えており、粘性も高く、エンジ
ン各部を循環して各部を潤滑させるのに適した状態では
ない。そこで、冷間始動直後は、できるだけ早くエンジ
ンオイルを昇温させて適度な粘性を有する状態にさせた
い。このためには、オイルパンを複数の区画に分け、冷
間始動直後は一方の区画内のエンジンオイルが循環され
やすい状況を作り、この区画内のエンジンオイルをより
早期に昇温させて好ましい状態とすることが既に検討さ
れている(特開平6-17633号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンオイ
ルの昇温がより早期に行われるような改善が望まれてい
た。エンジンオイルの早期昇温は、フリクションの早期
低減による燃費向上にも寄与するので、近年の燃費向上
に対する強い要望からも改善が望まれる点である。ま
た、従来の方法では、オイルパンの内部を複数の区画に
分けるためにオイルパン内部に金属板を溶接するなどし
ており、製造上の改善も望まれていた。
【0005】従って、本発明の目的は、エンジンオイル
の昇温をより効果的に行えるオイルパン構造と、この構
造に好適に用いることのできるオイルパンセパレータを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のオイル
パン構造は、吸込口が配置される主室と吸込口が配置さ
れない副室とに仕切るオイルパンセパレータをオイルパ
ン内部に備え、オイルパンセパレータは主室を形成する
凹部を有し、主室がエンジンブロックの内部と連通さ
れ、凹部は主室と副室とを連通させる連通孔を有してい
ることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のオイルパン構造において、主室の全周囲に副室が形成
され、オイルパンセパレータの底部外面とオイルパンの
底部内面とが接触していないことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のオイルパン構造において、オイルパンセパレータの底
部とオイルパンとの間に、制振材を配設したことを特徴
としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパ
ンセパレータの外周縁が、分割されたエンジンブロッ
ク、又は、エンジンブロック及びオイルパンにより挟ま
れることによって固定されていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパ
ンが、その内表面側に、オイルと接する表面を高密度、
その内部を低密度とする発泡樹脂層を有していることを
特徴としている。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパ
ンセパレータが、合成樹脂によって形成されていること
を特徴としている。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパ
ンセパレータが、オイルと接する各表面を高密度、その
内部を低密度とする発泡樹脂によって形成されているこ
とを特徴としている。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載のオイルパン構造において、オイルパンセパレ
ータに、端部に吸込口が開口しているオイル吸上管が一
体的に形成されていることを特徴としている。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパ
ンセパレータの凹部が二重壁構造とされていることを特
徴としている。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
の何れか一項に記載のオイルパン構造において、主室の
上部に蓋部が形成され、蓋部が、その中央にエンジンオ
イルを主室内に導入させる開口部を有し、開口部から外
方に行くにつれて下方に傾斜されていることを特徴とし
ている。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項2〜1
0の何れか一項に記載のオイルパン構造において、主室
の側面上方に位置する部分に穿孔された少なくとも一つ
の第一連通口と、主室の側面下方に穿孔された少なくと
も一つの第二連通孔とをさらに備え、各第一連通口の開
口面積が各第二連通口の開口面積よりも大きくされてお
り、かつ、第一連通孔と第二連通孔とが主室の中心に対
して互いにほぼ対向する位置に形成されていることを特
徴としている。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項1〜1
1の何れか一項に記載のオイルパン構造において、連通
孔がバーリング孔であることを特徴としている。請求項
13に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記
載のオイルパン構造において、連通孔が切り起こし孔で
あることを特徴としている。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項1〜1
3の何れか一項に記載のオイルパン構造において、エン
ジン冷却水及びエンジンオイルの間で熱交換をさせる熱
交換器と、暖機後のエンジン冷却水を蓄える蓄熱タンク
と、前記蓄熱タンク内に蓄えられたエンジン冷却水を冷
間始動直後に前記熱交換器に供給する蓄熱冷却水供給手
段とを備えていることを特徴としている。
【0019】請求項15に記載の発明は、請求項1〜1
3の何れか一項に記載のオイルパン構造において、暖機
後のエンジンオイルを蓄える蓄熱タンクと、蓄熱タンク
内に蓄えられたエンジンオイルを冷間始動直後に主室に
供給する蓄熱オイル供給手段とを備えていることを特徴
としている。
【0020】また、請求項16に記載のオイルパンセパ
レータは、内燃機関のオイルパンに設けられ、該オイル
パン内部の空間をオイルポンプの吸込部(吸込口)が設
けられる主室と該吸込部が設けられない副室とに仕切る
もので、断熱性を有する断熱性板材により形成されてな
り、潤滑オイルを貯留できるように凹部状とされた主室
構成部(凹部)を有し、この主室構成部をオイルパン内
に収容されることにより、該主室構成部内の空間が主室
を構成し、該主室構成部の壁をなす部分の一部が主室と
副室とを仕切るようになっていることを特徴としてい
る。
【0021】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載のオイルパンセパレータにおいて、内燃機関のシリ
ンダブロックとオイルパンとの間に介装されるオイルパ
ンガスケット部を一体的に形成したことを特徴としてい
る。
【0022】請求項18に記載の発明は、請求項16ま
たは17に記載のオイルパンセパレータにおいて、断熱
性板材は、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填剤とエラ
ストマーとを含有するコンパウンドを金属板の両面にコ
ーティングしてなることを特徴としている。
【0023】請求項19に記載の発明は、請求項16〜
18の何れか一項に記載のオイルパンセパレータにおい
て、主室構成部の壁をなす部分のうちの主室と副室とを
仕切る部分に主室と副室とを連通する開口(連通孔)を
設け、この開口に潤滑オイルを濾過する不織布又は網状
体を装着したことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のオイルパン構造(及びオ
イルパンセパレータ)の実施形態について、以下に説明
する。図1〜図6に第一実施形態のオイルパン部分を示
す。
【0025】これらの図には、エンジンブロック1の下
方部分を構成するロアケース1bと、オイルパン2と、
このオイルパン2の内部に配設されてオイルパン2の内
部を二つの区画(主室及び副室)に仕切るオイルパンセ
パレータ3とが主として示されている。なお、ロアケー
ス1bは、図4〜図6に示されるように、その上部がシ
リンダブロック1aに結合されている。シリンダブロッ
ク1aやロアケース1bなどでエンジンブロック1を構
成している。
【0026】エンジンブロック1(シリンダブロック1
a及びロアケース1b)は従来とほぼ同様の材質、構造
を有している。オイルパン2に関しては、図4〜図6の
例では従来一般的に用いられている金属(鋼板)製のも
のが使用されている。オイルパン2は、或いは図7の拡
大断面図に示されるように、オイルパン2は発泡樹脂層
と金属層とからなる多層構造としても良い。図7の右方
が、オイルパン2の外側で、左方が内部である。オイル
パン2の最も外側は、通常のオイルパンと同様にプレス
加工された金属パネル2aである。そして、その内側の
エンジンオイルに直接触れる内表面側には、発泡樹脂層
2bが形成されている。
【0027】本実施形態の発泡樹脂層2bは、予め金属
パネル2aの内部形状に合わせて成形されたものが金属
パネル2a内面に接着などによって固定されても良い
し、金属パネル2aの内面上に直接成形しても良い。ま
た、発泡樹脂層2bは、オイルと直接触れる表面側が高
密度、そのさらに内部側が低密度となっている。このよ
うになっていると、オイルの発泡樹脂層2bへの染み込
みを抑制することができる。
【0028】また、発泡樹脂層2bは樹脂であること、
及び、その内部に無数の気泡を有していることによっ
て、優れた断熱・吸音性を有する。このため、このよう
な発泡樹脂層2bをオイルパン2の内面に形成させるこ
とによって、オイルパン2から外部への熱の放出を抑止
してオイルの早期昇温を効果的に行うことができる。ま
た、吸音性に優れるため、オイルパンの内部から外部へ
の音の伝達を抑制することもできる。
【0029】なお、本実施形態おいては、発泡樹脂層2
bの金属パネル2a側も高密度とされているが、必ずし
もこのようになっていなくても良い。少なくとも、オイ
ルに直接触れる面が高密度で、そのさらに内側が低密度
となっている構造であればよく、例えば、オイルパン2
の内面側から、発泡樹脂層2bの高密度部−低密度部−
金属パネル2aのような構造であっても良い。
【0030】オイルパン2の内部には、オイルパン2に
貯留されたエンジンオイルを吸い上げるための吸込口
(吸込部)となるストレーナ4が配設されている。スト
レーナ4はオイル吸上管4aを有しており、オイル吸上
管4aは、図5に示されるように、エンジンブロック1
内部のオイル流路1cに連通されている。オイル流路1
cの先にはオイルポンプがある。ストレーナ4は、オイ
ル吸上管4a及びステー4bを介してシリンダブロック
1aに固定されている。ストレーナ4を金属製ではなく
樹脂製とすれば、ストレーナ4を伝って逃げる熱を抑制
することができるので、より一層オイルの早期昇温に寄
与する。
【0031】ストレーナ4の先端部は、後述するオイル
パンセパレータ3の内部に位置している。このストレー
ナ4の先端が配設される部分のオイルパンセパレータ3
は、凹部状に形成されている。オイルパン2の内部はオ
イルパンセパレータ3によって二つの区画に仕切られて
いるが、ストレーナ4の先端が配設されているオイルパ
ンセパレータ3の内側を主室、ストレーナ4の先端が配
設されていないオイルパンセパレータ3の外側を副室と
言うこととする。主室及び副室の各容量は適宜決定でき
るが、例えば、主室容量を2リットル、副室容量を1.
6リットルとする。なお、図4においては、図を見やす
くするためストレーナ4のオイル吸上管4aを一部省略
して図示してある。
【0032】ここでは、主室の全周囲に副室が存在する
ようになされている。そして、オイルパンセパレータ3
の底部(主室)外面とオイルパン2の底部内面とは接触
していない。このため、主室内のエンジンオイルの熱は
オイルパン2自体やオイルパン2外部の外気に逃げにく
くなっている。なお、エンジンは多少傾けて車両などに
搭載されることが多く、図4や図5は車載状態の傾きで
図示されており、オイルパン2の内部のエンジンオイル
表面がほぼ水平となっている。オイルパンセパレータ3
は、図4〜図6の例では断熱性を有する部材であり、本
実施形態ではその主構成部分は合成樹脂製である。オイ
ルパンセパレータ3は、或いは全体が発泡樹脂によって
形成されていても良い。なお、オイルパンセパレータを
金属(鋼板)製としても良い。また、その表面(裏面)
にコーティングや他の部材を貼り付けても良いし、内部
に他の部材をインサートしても良い。
【0033】発泡樹脂から形成されたオイルパンセパレ
ータ3の部分断面図を図8に示す。オイルパンセパレー
タ3は、オイルに直接触れる表面側が高密度、さらにそ
の内部側が低密度となっている。このようになっている
と、オイルの発泡樹脂への染み込みを抑制することがで
きる。オイルパンセパレータ3にオイルが染み込んでし
まうようであると、オイルパンセパレータ3の内部と外
部との間でオイルが直接的に循環してしまうので、オイ
ルパンセパレータ3内部のオイルの早期昇温を阻害して
しまう。
【0034】また、上述したオイルパン2の発泡樹脂層
2bと同様に、オイルパンセパレータ3は樹脂であるこ
と、及び、その内部(特に低密度部)に無数の気泡を有
していることによって、優れた断熱・吸音性を有する。
このため、このようなオイルパンセパレータ3によっ
て、オイルパンセパレータ3の内部から外部への熱の放
出を抑止してオイルパンセパレータ3内部のオイルの早
期昇温を効果的に行うことができる。また、吸音性に優
れるため、オイルパンの内部から外部への音の伝達を抑
制することもできる。
【0035】さらに、オイルパンセパレータ3内部のオ
イルが早期に昇温すると、オイルパンセパレータ3の内
部と外部とでオイルの粘性に差が生じる。このオイルの
粘性差によってオイルパン2(オイルパンセパレータ
3)の内部から外部への音が減衰されるようであり、吸
音効果も得られる。エンジンの暖機が終了するまでは、
エンジンの発する騒音も大きめであるので、この粘性差
による吸音効果は冷間始動直後などに有効である。
【0036】なお、本実施形態では、オイルパンセパレ
ータ3が高密度部−低密度部−高密度部といった構成と
なっているが、少なくとも、オイルに直接触れる面が高
密度で、そのさらに内側が低密度となっている構造であ
ればよい。例えば、オイルパンセパレータ3の内面側か
ら、高密度部−低密度部−インサート材−低密度部−高
密度部のような構造であっても良いし、高密度部−低密
度部−高密度部−インサート材−高密度部−低密度部−
高密度部のような構造であっても良い。
【0037】オイルパンセパレータ3の全周縁は、図4
及び図6に示されるように、シリンダブロック1aとロ
アケース1bとの間に挟まれており、これによってオイ
ルパンセパレータ3がオイルパン2の内部に固定されて
いる。シリンダブロック1aとロアケース1bとの結合
部には所定間隔毎にボルト結合部5が形成されており
(図1参照)、この部分でボルト6でオイルパンセパレ
ータ3の周縁も共締めしている。なお、ロアケース1b
とオイルパン2との結合部にも所定間隔毎にボルト結合
部7が形成されており(図1参照)、図5に示されるよ
うに、この部分でボルト8によって両者が結合されてい
る。
【0038】ここで、オイルパンセパレータ3の外周縁
がガスケットとしても機能している。オイルパンセパレ
ータ3のこの共締めされる部分の両面にシーリング効果
を有する部材をコーティングしておくと、シーリング効
果を向上させることができるので好ましい。コーティン
グ材としては、耐熱性金属繊維と充填材とエラストマー
を含有するコンパウンドなどを用いることができる。こ
のようにすると、シール面を均一な面圧に設定できるた
め、ボルト締結部でオイルパンセパレータ3を構成する
合成樹脂が熱によって流出してしまうようなことを防止
でき、オイル漏れを確実に防止することができる。
【0039】オイルパンセパレータ3のほぼ中央には上
述した凹部が形成されており、ストレーナ4の先端部が
配設されている。この凹部の上方には、凹部を覆うよう
に蓋部3aが形成されている。本実施形態では、オイル
パンセパレータ3本体が合成樹脂によって一体的に形成
されており、この本体部分に蓋部3aを溶着などして取
り付けている。オイルパンセパレータ3を金属などで構
成する場合は、スポット溶接などで取り付けることも考
えられる。
【0040】蓋部3aの中央には、蓋部3aの上面上に
貯留したエンジンオイルを凹部の内部に導入させるため
の開口部3bが形成されている。蓋部3aは、この開口
部3bから外方に向けて、下方への傾斜が形成されてい
る。即ち、蓋部3aの開口部3bがより高い位置にあ
る。このような傾斜が形成されているので、蓋部3aの
上面には上方から滴下するエンジンオイルが滞留しやす
い。また、蓋部3aは、主室内のエンジンオイルの上方
への移動を抑制し、ストレーナ4によるエア吸い込みを
防止する効果もある。エンジンオイルの上方への移動
は、急制動や急旋回時などに生じやすい。
【0041】なお、図4や図5においては、エンジン内
部のエンジンオイルが全てオイルパン2の内部に戻って
いる状態が示されている(エンジン運転中ではない)。
エンジンが運転中でないとき(停止中)でも、蓋部3a
とその上面部に貯留されたエンジンオイルとによってオ
イルパンセパレータ3内部のエンジンオイルは保温され
る。本実施形態では、図1に示されるように、ストレー
ナ4のオイル吸上管4aの上方部分やステー4b部分に
おいて、開口部3bが外方に拡張されている。この部分
から下方にエンジンオイルが滴下しやすいが、それでも
蓋部3aがあることによってその上面にエンジンオイル
は滞留しやすくなる。
【0042】オイルパンセパレータ3内側の主室と外側
の副室との間でオイルを連通させる連通孔が凹部の側壁
部に形成されている。ここでは、大きめの第一連通孔3
cが上方に、小さめの第二連通孔3dが下方に形成され
ている。例えば、第一連通孔3cをφ8mmで数個、第二
連通孔3dをφ2mmで十数〜数十個形成する。そして、
第一連通孔3cと第二連通孔3dとは、主室の中心に対
して互いにほぼ対向する位置に配置されている。副室内
のエンジンオイルの粘度が高いうちは、主室内のエンジ
ンオイルだけで循環が行われる。副室内のエンジンオイ
ルの粘度が低くなれば、第二連通孔3dから主室内にエ
ンジンオイルが導入される。即ち、エンジンオイルの粘
度変化を利用して副室と主室との間のエンジンオイルの
導通を制御するようになっている。
【0043】これは、第一連通孔3cの方が開口径が大
きく抵抗が少ないこと、副室内でも上方のエンジンオイ
ルの方が温度が高く粘性が小さいことによる。この結
果、副室から主室に向けてエンジンオイルを導入する際
には、より温度の高い粘性の小さいエンジンオイルが供
給される。なお、エンジンオイルの主室への戻り量が多
ければ、副室内のエンジンオイルの温度が低くて粘度が
高いと副室から主室へのエンジンオイルの導入よりも、
主室内のエンジンオイルが優先して再循環される。
【0044】副室内のエンジンオイルの温度は徐々に上
昇し、主室−副室間のエンジンオイルの交換量は徐々に
大きくなり、最終的には同じになる。しかし、このよう
に主室・副室に分けることによって、主室側のエンジン
オイルをより早期に昇温させ、この早期に昇温させたエ
ンジンオイルを優先的にエンジン各部に循環させること
ができる。このとき、オイルパンセパレータ3を断熱性
に優れた材質(例えば、図8に示す発泡樹脂)で構成す
ることも、主室内のエンジンオイルの早期昇温に有効で
ある。
【0045】第一連通孔3cと第二連通孔3dとを、主
室の中心に対して互いにほぼ対向する位置に配置するの
は、以下の理由による。オイルの温度がまだ高くないう
ちはオイルパンセパレータ3の内部をより早期に昇温さ
せるが、主室内のオイルの温度が十分に暖まった後は副
室内のオイルを昇温させる。ここで、上述したように、
主室からは上方に形成された第一連通孔3cを通って暖
められたオイルが副室内に流れ込みやすい。この暖かい
オイルによって副室内のオイルを暖めるが、すぐに主室
に還流されてしまうようであると、副室内のオイルの温
度がなかなか上昇しない。
【0046】そこで、第一連通孔3cを介して主室から
副室に流出したオイルを、副室内を十分に循環させた後
に第二連通孔3dから再び主室内に還流させることで、
副室内の温度上昇を促進する。この場合、第一連通孔3
cと第二連通孔3dとを、主室の中心に対して互いにほ
ぼ対向する位置に配置することで、オイルを十分に循環
させやすくなる。なお、第二連通孔3dの大きさが小さ
くされているため、副室内の第二連通孔3d付近のオイ
ル温度がある程度上昇して粘性が低くならないと、副室
から主室へのオイルの流れは十分には発生しない。これ
も、主室内オイルが十分に昇温された後の副室内オイル
の昇温を行う上で効果的である。
【0047】なお、第一連通孔3cや第二連通孔3dの
形状の例を図9(a)〜(e)に示す。図9(a)〜(e)には、分
かりやすいように、第一連通孔3c及び第二連通孔3d
を近接して図示してある。第一連通孔3c及び第二連通
孔3dは、単純な丸形だけでなく、横長孔や縦長孔とさ
れても良い。このように、オイルパンセパレータ3に設
ける連通孔の位置や大きさによってエンジンオイルの流
れを調節することが可能である。また、実際の使用に際
しては、低粘度から高粘度の各種エンジンオイルが使用
されるため、エンジンオイルの粘度による導通制御が最
適になるよう第一連通孔3cや第二連通孔3dの数や大
きさ、厚さが自由に変えられるよう嵌め込み式としても
良い。
【0048】さらに、オイルパンセパレータ3が金属
(鋼板)である場合、上述した主室−副室間のエンジン
オイルの流れを制御するため、第一連通孔3cや第二連
通孔3dを、図10〜図12に示されるようなバーリン
グ孔や図13に示されるような切り起こし孔とすること
も有効である。バーリング孔は、その開口縁部にリブが
形成されている。切り起こし孔は、その開口部が板材に
対してほぼ垂直に開口するスリットとなる。エンジンオ
イルは、図10〜図13中の矢印によってされる方向に
導通しやすくなり、その逆方向には導通し難くなる。こ
れによって、エンジンオイルの流れを制御することがで
きる。
【0049】また、これらの孔を形成することで、オイ
ルパンセパレータ3の剛性を上げることもでき、オイル
パンセパレータ3の振動・騒音を抑制することも可能と
なる。さらに、バーリング孔のリブの高さを大きくすれ
ば、バーリング孔が突出された側のエンジンオイルの動
きを抑制することもできる。例えば、バーリング孔の突
出方向を主室の内側に向ければ、バーリング孔によって
エンジンオイルがオイルパンセパレータ3の内壁に沿っ
て上方に移動するのが抑制されるので、ストレーナ4に
よるエア吸い込みを防止する効果が得られる。
【0050】さらに、オイルパンセパレータ3における
底部の最も低い部位には、ドレイン孔3eが形成されて
いる。このドレイン孔3eは、オイルパン2の内部から
エンジンオイルを抜くときに、主室内のエンジンオイル
を副室側に排出させるためのものである。なお、オイル
パン2には、オイル抜きのためのドレインボルト2aが
取り付けられている。ドレイン孔3eは、外側に突出す
るバーリング孔であると、エンジンオイル廃棄時に主室
からのオイルの排出を促進することができる。また、バ
ーリング孔を用いることによって、急発進や急停止時の
エンジンオイルの移動を抑えてストレーナ4のエア吸い
込みを防止したり、剛性を上げて振動騒音を抑制するこ
ともできる。
【0051】上述した構成のオイルパン構造の場合、冷
間始動直後は、まずストレーナ4によってオイルパンセ
パレータ3内部の主室からエンジンオイルが吸い上げら
れ、エンジン各部に供給される。エンジン各部を循環し
て暖められたエンジンオイルは、上方からオイルパンセ
パレータ3の蓋部3aの上面に滴下する。暖められた最
も高温のエンジンオイルは、蓋部3aの上述した傾斜に
よって蓋部の3a上に滞留して主室の上方に高温の蓋を
形成する。この結果、暖められた主室内のエンジンオイ
ルが、下方の主室内のエンジンオイルを保温する効果を
発揮する。
【0052】また、蓋部3a上のエンジンオイルは、蓋
部3aの上面が一杯になれば順次主室内に流下する。即
ち、エンジン各部で熱を受け取ったエンジンオイルは主
室内に優先的に集められ、主室内のエンジンオイルがま
ず早期に昇温される。ストレーナ4の吸込口は主室内に
配置されているので、冷間始動直後は主室内のより早期
に昇温されたエンジンオイルが優先的にエンジン各部に
循環される。そして、主室のエンジンオイルの温度上昇
に伴って、熱伝導や主室副室間でのエンジンオイルのや
りとりによって、徐々に副室内のエンジンオイルが昇温
される。
【0053】エンジンの冷間始動後しばらくは、主室内
のエンジンオイルの方がより早期に昇温されるので、副
室内のエンジンオイルは主室内のエンジンオイルよりも
当初は温度が低くなる。このため、エンジンの冷間始動
後しばらくは、副室内のエンジンオイルの粘度が高く、
副室から主室へのエンジンオイルの移動は起こりにくい
傾向となる。これによって、主室内のエンジンオイルの
昇温はより一層早期に行われる。
【0054】なお、本実施形態の場合は、オイルパンセ
パレータ3が断熱性に優れた合成樹脂とすることによっ
て主室内のエンジンオイルの熱が奪われるのを抑止し、
主室内のエンジンオイルがより早期に昇温されるように
なっている。なお、本実施形態では断熱性に優れる素材
として合成樹脂をオイルパンセパレータ3の素材として
使用したが、断熱性に優れる素材として多孔性アルミ
(アルミを主成分とする合金を含む)などを用いても良
い。
【0055】さらに、本実施形態においては、主室の周
囲には全て副室が形成されている。主室内の熱は、副室
が存在することによって外部(外気)に逃げにくくな
り、主室のエンジンオイルをより一層早期に昇温させる
こととなる。オイルパンセパレータ3とオイルパン2と
が接触していないので、オイルパン2に熱伝導で熱が奪
われることもない。なお、主室から副室に逃げる熱もあ
るが、これは副室内のエンジンオイルの昇温に用いられ
るため無駄になるわけではない。最終的には、主室内の
エンジンオイルの温度と副室内のエンジンオイルの温度
とはほぼ同じになるが、冷間始動直後にはより早期に適
温まで昇温されたエンジンオイルをエンジン各部に送出
することができる。このため、より早期にエンジンを安
定した状態で運転することが可能となる。
【0056】また、フリクションの早期低減による燃費
向上効果を得ることができる。さらに、オイルパンセパ
レータ3を用いてオイルパン2の内部を区分するので、
オイルパン2自体の交換時(路面と接触で潰れたりする
ことがある)にはオイルパン2のみを交換すればよい。
オイルパン2自体は通常のものであるので、コスト的に
高くなるようなことはない。また、上述した構造を構築
するのに、各部形状の検討は必要であるが、構成部品に
関してはオイルパンセパレータ3を増やすだけで対応で
きるので、エンジンの構造を複雑化させるようなことも
ない。
【0057】次に、上述した第一実施形態の変形例をい
くつか説明する。なお、以下の変形例においては、上述
した第一実施形態と同一又は同等の構成部分については
同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。なお、
上述した第一実施形態の構成と以下の変形例とは、適宜
任意の組み合わせで使用することができる。例えば、以
下の図16に示す例は第一実施形態の蓋部3aに相当す
る部材を有していないが、このような蓋部3aを組み合
わせても良い。
【0058】図14に示される変形例においては、オイ
ルパンセパレータ3とオイルパン2との間に制振材9が
配設されている。図14は、第一実施形態の図4相当図
である。この例の制振材9は、弾性復元力を有する金属
バネ材で、オイルパン2の底部内面に溶接で取り付けら
れており、下方からオイルパンセパレータ3を押してい
る。制振材9によって、オイルパンセパレータ3は下方
から押されてその振動・音の発生が抑制される。これと
同時に、オイルパン2は反力で下方に押され、オイルパ
ン2もその振動・音の発生が抑制される。なお、制振材
9としては、ゴム材や巻バネなどを用いることもでき
る。
【0059】図15に示される変形例においては、オイ
ルパンセパレータ3が二重壁構造とされている。図15
も、第一実施形態の図4相当図である。本実施形態で
は、合成樹脂からなる二重壁構造の内部を空気層として
おり、オイルパンセパレータ3の断熱性能をより一層向
上させている。これによって、主室から副室に逃げる熱
をより一層抑止し、主室内のエンジンオイルをより早期
に昇温させることができる。二重壁構造の内部には、空
気ではなく断熱材(固体・液体・気体)などを充填して
も良い。また、蓋部を設けて、蓋部上の高温のエンジン
オイルを二重壁構造の内部を通過させてストレーナ4の
吸込口近傍から主室内部に導入されても良い。このよう
にすれば、オイルパンセパレータ3による断熱効果を向
上させつつ、より高温のエンジンオイルを循環させるこ
とができるようになる。
【0060】図16に示される変形例においては、合成
樹脂製のオイルパンセパレータ3に対して一体的にオイ
ル吸上管4aが一体的に形成されている。図16は、第
一実施形態の図5相当図である。オイル吸上管4aの端
部には吸込口が開口されており、この部分にはフィルタ
10が配設されている。オイル吸上管4aを形成するに
は、オイルパンセパレータ3本体側に半円形の断面を有
する部分を形成しており、これに半円形の断面を有する
ものをオイルパンセパレータ3本体内側から溶着や接着
などによって取り付ければよい。
【0061】このようにすれば管状のオイル吸上管4a
をオイルパンセパレータ3に対して一体的に形成するこ
とができる。これは、製造工程を簡略化することができ
るだけでなく、オイルパンセパレータ3の剛性を向上さ
せ、振動・騒音性能の向上にも寄与する。フィルタ10
は、金属網や不織布であり、合成樹脂による成形時にイ
ンサートされている。また、この例では、振動抑制材1
1がオイルパンセパレータ3の内部にインサートされて
いる。これによって、オイルパンセパレータ3の剛性を
上げ、振動・騒音の発生抑制を図っている。
【0062】次に、本発明の第二実施形態について説明
する。上述した第一実施形態では、主室の全周囲に副室
が存在するようにされたが、次に説明する第二実施形態
では、このようになっていない。しかし、主室内部のエ
ンジンオイルを早期に昇温させるという目的は同じであ
る。また、この第二実施形態では、オイルパンセパレー
タの材質が金属である。
【0063】本実施形態においては、オイルパンセパレ
ータが断熱性板材から形成されており、かつ、このオイ
ルパンセパレータの一部をなす主室構成部によって主室
が構成されるので、断熱性板材によって主室が囲まれる
ことになるため、主室の熱放散が少なくなり、熱効率を
高め、主室における潤滑オイルの急速加熱を効果的に達
成することができる。
【0064】また、従来のように主室がオイルパンの内
面の一部とオイルパンセパレータとの間に構成されるの
ではなく、オイルパンセパレータの主室構成部によって
構成されるので、従来のようにセパレータとオイルパン
の周縁との間の隙間を通して潤滑オイルが主室と副室と
の間を流通することはない。また、セパレータの周縁と
オイルパン内面との溶接が不要になるだけでなく、この
ような所定外の部分を通しての主室と副室との間の潤滑
オイルの流通も確実に防止できる。さらに、このような
溶接部分から発生するセパレータとオイルパンとの間の
干渉音も完全に抑制できる。
【0065】また、オイルパンガスケット部をオイルパ
ンセパレータに一体的に形成することができ、それによ
り組み立て作業性が良くなる。
【0066】断熱性板材としては、例えば、両面に石綿
以外の耐熱性非金属繊維と充填剤とエラストマーとを含
有するコンパウンドをコーティングしてなる金属板を使
用することができる。
【0067】この場合、耐熱性非金属繊維としては、無
機繊維または有機繊維をそれぞれ単独で用いてもよい
し、無機繊維と有機繊維とを混合して用いてもよい。た
だし、石綿以外の無機繊維は柔軟性に乏しいため、耐熱
性非金属繊維として石綿以外の無機繊維のみを用いる
と、制振性能が低下してしまう一方、有機繊維は一般に
無機繊維に比較すると耐熱性が劣るため、有機繊維のみ
を用いるとすると、オイルパンセパレータの耐熱性が悪
くなってしまう。したがって、無機繊維と有機繊維とを
混合して用いるのが好ましい。
【0068】使用できる無機繊維としては、例えば、ガ
ラス繊維、セラミック繊維、岩綿、鉱津綿、溶融石英繊
維、化学処理高シリカ繊維、溶融硅酸アルミナ繊維、ア
ルミナ連続繊維、安定化ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊
維、チタン酸アルカリ繊維、ウィスカー、ボロン繊維等
がある。
【0069】使用できる有機繊維としては、例えば、ア
ラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)、ポリアミド系繊
維、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリ
アクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊
維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿素系繊維、ポリウレ
タン系繊維、ポリフルオロカーボン系繊維、フェノール
繊維、セルロース系繊維等がある。
【0070】耐熱性非金属繊維は、コンパウンド中に3
0〜80重量%程度配合されるのが好ましい。
【0071】また、コンパウンドを構成するエラストマ
ーとしては、例えばニトリルゴム(NBR)、スチレン
ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、
クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、
ブチルゴム(IIR)、エチレンープロピレンゴム(E
PM)、フッ素ゴム(FPM)、シリコーンゴム(S
i)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、エ
チレン酢ビゴム(EVA)、塩化ポリエチレン(CP
E)、塩化ブチルゴム(CIR)、エビクロルヒドリン
ゴム(ECO)、ニトリルイソプレンゴム(NIR)等
のゴム材を用いることができる。また、ゴムの代りに他
の種のエラストマーを用いることもできる。
【0072】また、コンパウンドを構成する充填材とし
ては、有機充填材を用いることも可能であるが、有機充
填材を用いると一般に耐熱性が低下してしまうので、例
えばクレー、タルク、硫酸バリウム、重炭酸ナトリウ
ム、グラファイト、硫酸鉛、トリポリ石、ウォラストナ
イト等の無機充填材を用いるのが好ましい。
【0073】金属板としては、例えば、鋼板、ステンレ
ス鋼板等が好適であるが、他の種の金属板も使用でき
る。
【0074】ただし、本発明においては、断熱性板材と
して、コンパウンドを金属板にコーティングしてなるも
の以外のものも使用できる。
【0075】図17〜図21は、本実施形態におけるオ
イルパンセパレータ101を示している。このオイルパ
ンセパレータ101はその全体を、下記の組成を有する
コンパウンド118を、予め耐熱性接着剤を塗布された
鋼板119(SPCC,板厚0.6mm)の両面に、片
面につき200μの厚さでコーティングしてなる断熱性
板材120(図19参照)をプレス加工により成形して
なる。
【0076】 〔コンパウンド118の組成〕 ガラス繊維 …30重量% フィブリル化した芳香族ポリアミド繊維 (商品名ケプラーパルプ、デュポン社製) …10重量% ニトリルゴム(NBR) …16重量% ゴム薬品 … 4重量% 無機充填材 …40重量% なお、コンパウンド118の組成において、ガラス繊維
は無機繊維の一種、フィブリル化した芳香族ポリアミド
繊維は有機繊維の一種であり、それぞれ耐熱性非金属繊
維である。
【0077】コンパウンド118の組成中のゴム薬品と
しては、例えば硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、過
酸化物、ジニトロリベンゼン等の加硫剤、およびチアゾ
ール系化合物、ポリアミン系化合物、スルフェンアミド
系化合物、ジチオカルバメート系化合物、アルデヒドア
ミン系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素系化合
物、キサンテート系化合物等の加硫促進剤を用いること
ができる。
【0078】オイルパンセパレータ101は、オイルパ
ンガスケット部101c、主室構成部(凹部)101d
および上面部101bを一体的に有している。オイルパ
ンガスケット部10lcはフランジ状をなしていてオイ
ルパンセパレータ101の全周縁を構成しており、この
オイルパンガスケット部101cにはボルト孔121が
設けられている。主室構成部101dはオイルパンセパ
レータ101の一端側に設けられており、潤滑オイルを
貯留できるように上方を開口された大きな凹部状に凹陥
されている。
【0079】上面部101bは比較的高い位置(後述す
るようにオイルパン102内に収容されたとき、該オイ
ルパン102内の浅い位置となる位置)においてオイル
パンセパレータ101の他端側から主室構成部101d
の上端へ延びており・主室構成部101dに向かって僅
かに下降するように傾斜している。主室構成部101d
の壁をなす部分のうちの主室構成部101dと上面部1
01bとの境界部の下方に位置する部分101e(この
部分は、後述するようにオイルパン102内に収容され
たとき、主室108と副室109とを仕切る部分とな
る)には、直径1〜2mm程度の小孔(連通孔)122
が多数空けられている。図20は小孔122の拡大図を
示している。なお、全てを直径1mm程度の小孔(連通
孔)とした場合、長時間使用すると目詰まりすることが
考えられる。このため、図20(a)の用に全てを2mm
程度の小孔122とするか、或いは直径1mm程度の小
孔と直径2mm程度の小孔を混在して分散配置すること
が好ましい。また、図20(b)や図20(c)に示すよう
に、直径2mm程度の小孔122dの上方に直径8mm
程度の大孔122cを設けても良い。
【0080】図21は、オイルパンセパレータ101を
オイルパン102に収容した状態を示している。オイル
パン102は、従来通りのものを使用でき、一端側に深
底部102b、他端側に浅底部102cを有している。
この図21に示されるように、オイルパンセパレータ1
01は、主室構成部101dおよび上面部101bがオ
イルパン102内に収容され、オイルパンガスケット部
101cがオイルパン102のフランジ部102aの上
面に重ねられた状態で、オイルパン102と共に内燃機
関のシリンダブロック(図示せず)に装着される。これ
により、オイルパンガスケット部101cはシリンダブ
ロックとオイルパン102との間に介装され、両者間を
シールする。なお、主室構成部101dはオイルパン1
02の深底部102b側に、上面部101bはオイルパ
ン102の浅底部102c側にそれぞれ収容される。
【0081】このようにオイルパン102内に収容され
た状態においては、オイルパンセパレータ101の主室
構成部101d内の空間が主室108を構成する。した
がって、主室108に限ってみれば、オイルパン102
は潤滑オイルに直接接触することはなく、オイルパンセ
パレータ101の外側において構造的な強度に貢献する
のみで、オイルを貯留する機能は果たさない。そして、
主室構成部101dの壁をなす部分のうちの主室構成部
101dと上面部101bとの境界部の下方に位置する
部分101eが主室108と副室109とを仕切ってお
り、主室108と副室109とは部分101eに設けら
れた小孔122のみを介して連通されている。主室10
8内には、ストレーナの吸込口(図示せず)が設けられ
る。
【0082】断熱性板材120はコンパウンド118を
コーティングされているので、極めて良好な断熱性を有
している。そして、オイルパンセパレータ101の主室
構成部101dによって主室108が構成されることに
より、断熱性板材120によって主室108が囲まれる
ことになるため、主室108の熱放散が少なくなり、熱
効率を高め、主室108における潤滑オイルの急速加熱
を効果的に達成することができる。
【0083】また、主室108がオイルパンセパレータ
101の主室構成部101dによって構成されるので、
セパレータ101とオイルパン102との問の隙間を通
して潤滑オイルが主室108と副室109との間を流通
することはないため、セパレータ101とオイルパン1
02内面との溶接が不要になり、なおかつ所定の部分、
すなわち小孔122以外の部分を通しての主室108と
副室109との間の潤滑オイルの流通を確実に防止でき
るとともに、セパレータとオイルパン102との間の干
渉音発生も完全に防止できる。
【0084】また、オイルパンガスケット部101cが
オイルパンセパレータ101に一体的に形成されている
ので、組み立て作業性が良くなる。しかも、断熱性板材
120はコンパウンド118をコーティングされている
ので、オイルパンガスケット部101cは非常に優れた
ガスケット特性を発揮する。
【0085】また、オイルが副室109から主室108
へ移動する際、小孔122によりオイル中のゴミを除去
することができる。
【0086】図22は主室108と副室109とを連通
する部分の他の例を示している。図22(a)において
は、上述した図20(a)における小孔122設置部に対
応する部分に開口123が設けられており、この開口1
23にはステンレス鋼からなる網状体(金網)124が
装着されている。この網状体124としては30〜20
0メッシュ(直径0.1〜0.3に相当)のものが好ま
しい。また、図22(b)に示すように、網状体124と
して大部分を直径2mmの孔相当のメッシュとすると共
に、上方に位置する部位のみを直径8mmの孔相当のメ
ッシュとしても良い。
【0087】本実施例のように網状体124を設けるこ
とにより、オイルが副室109から主室108へ移動す
る際、より微細なゴミまで除去することができる。な
お、網状体124の代わりに開口123に不織布を装着
してもよい。本実施形態によれば、主室の熱放散を少な
くし、主室における潤滑オイルの急速加熱を効果的に達
成することができる。また、本実施形態によれば、オイ
ルパンとの間の溶接作業を不要とし、なおかつ所定外の
部分を通しての主室と副室との間の潤滑オイルの流通を
確実に防止できるとともに、オイルパンとの間の干渉音
発生を完全に防止できる。さらに、本実施形態によれ
ば、オイルパンガスケットをオイルパンセパレータに一
体的に形成することができ、それにより組み立て作業性
よくすることができる。またさらに、本実施形態によれ
ば、潤滑オイル中の微細なゴミを除去することができ
る。
【0088】即ち、本実施形態によれば、(A)主室の
熱放散を少なくし、主室における潤滑オイルの急速加熱
を効果的に達成することができる、(B)オイルパンセ
パレータの周縁とオイルパン内面との溶接が不要とな
り、なおかつ所定外の部分を通しての主室と副室との間
の潤滑オイルの流通を確実に防止できるとともに、オイ
ルパンセパレータとオイルパンとの間の干渉音発生も完
全に防止できる、(C)オイルパンガスケット部をオイ
ルパンセパレ一夕に一体的に形成することができ、それ
により組み立て作業性を向上することができる、(D)
主室構成部の壁をなす部分のうちの主室と副室とを仕切
る部分に開口を設け、この開口に網状体または不織布を
装着すれば、副室から主室へのオイルの移動の際、より
微細なゴミまで除去することができる、等の優れた効果
を得られる。
【0089】次に、上述したオイルパン構造と共に用い
ることで、冷間始動時のエンジンオイル暖機をより効果
的に行えるシステムについて説明する。このシステムの
構成図を図23に示す。図23に示されるエンジン20
1は、図21に示されるオイルパン102を有してい
る。
【0090】ラジエターを経由した冷却水は、オイルポ
ンプ202によって、エンジン201に対して図中左方
から供給される。エンジン201から熱を受け取った冷
却水は、図中右方向に向けてエンジン201から排出さ
れる。そして、このエンジン201からの冷却水排出路
には、分岐した配管が取り付けられている。この分岐管
にはさらに三方弁203が取り付けられている。三方弁
203の一方は熱交換器204に直接接続され、他方は
電動ポンプ205及び蓄熱タンク206を経由してから
熱交換器204に接続されている。
【0091】熱交換器204は、冷却水とエンジンオイ
ルとの間で熱交換をさせるものである。エンジンオイル
はオイルポンプ207によって、オイルパン102内の
主室からストレーナ104を経由して熱交換器204に
送出される。ここでは、冷却水の温度を利用してエンジ
ンオイルを昇温させる。熱交換器204において昇温さ
れたエンジンオイルは、エンジン201の各部に循環さ
れる。一般に、冷間始動時には、冷却水の温度の方がエ
ンジンオイルよりも上昇が早い。そこで、ここでは、冷
間始動時のエンジンオイルの早期昇温に冷却水を用い
る。
【0092】即ち、ここでは、冷間始動直後には、三方
弁203を切り替えて、エンジン201によって暖めら
れた冷却水を電動ポンプ205及び蓄熱タンク206側
を流れるようにする。蓄熱タンク206には、エンジン
201の前回運転時における冷却水の熱が蓄熱されてい
る。これによって、冷間始動直後に電動ポンプ205に
よって熱交換器204に送出される冷却水は、エンジン
201本体によって早期に昇温されることに加えて、蓄
熱タンク206からも熱をもらってより一層昇温されて
から熱交換器204に達する。
【0093】熱交換器204では、冷間始動後にまだ十
分昇温されていないエンジンオイルが冷却水によって早
期に昇温される。上述したように、オイルパン102の
構造はオイルパンセパレータ101を有する構造となっ
ている。このため、オイルパン構造による上述した効果
とこの熱交換器204による効果との相乗効果によっ
て、エンジンオイルのより一層の早期昇温を達成するこ
とができる。なお、冷却水の温度が十分に高くなった
ら、蓄熱タンク206に熱を蓄熱させた後、三方弁20
3を切り替えてエンジン201から送出される冷却水を
熱交換器204に直接送出する。
【0094】蓄熱タンク206には、より長時間熱を蓄
えておくことができるものである。例えば、朝の出勤時
の運転によって蓄熱タンク206に蓄えられた熱は、夕
方の退社時の運転に有効に利用され得る。また、夕方の
帰宅時の運転によって蓄熱タンク206に蓄えられた熱
は、翌日朝の出勤時の運転に有効に利用されえる。この
ように、蓄熱タンク206を設けておけば、無駄になる
熱を有効に再利用することが可能となる。
【0095】なお、上述した例は、暖機後の冷却水を蓄
熱タンク26内に蓄えておき、冷間始動直後に蓄熱タン
ク26内の暖かい冷却水でエンジンオイルを暖めるもの
であった。しかし、暖機後のエンジンオイルを蓄熱タン
ク内に蓄えておき、冷間始動直後に蓄熱タンク内の暖か
いエンジンオイルを、二重構造のオイルパンの主室内に
供給するようにしても良い。このようにしても同様の効
果が得られる。
【0096】図24に、冷却水を用いたエンジンオイル
の早期昇温の例をもう一つ示す。ここでのエンジン20
1も上述した図23のものと同一であるため、同一又は
同等部分には同一の符号を付してその詳しい説明は省略
する。図24に示されるシステムの特徴は、エンジン2
01の早期暖機完了のためにMPH(マルチパーパスヒ
ータ)301が設けられていることである。MPH30
1は、エンジン201の燃料を一部受けとって燃焼さ
せ、このときの熱で冷却水を強制的に昇温させるもので
ある。MPH301での燃焼は制御されている。
【0097】即ち、エンジン201から排出される冷却
水は、温度センサ302によって温度が測定され、この
温度が所定値以下であればMPH301で燃料が燃焼さ
れ、冷却水が昇温される。MPH301で昇温された冷
却水は、車内暖房用のヒータ300を経由して(これに
よって車内暖房はより早期に利用可能となる)、電動ポ
ンプ205及び蓄熱タンク206を経由し、三方弁30
3によってその後の送出先が切り替えられる。冷間始動
直後などは冷却水をできるだけ早期に昇温させたいので
ラジエター304による冷却水の冷却は行われない。こ
の場合、冷却水は三方弁303によって温度センサ30
5を経由してエンジン201の上流側に送出される。こ
れらの温度センサ302,305の検出結果によって、
MPH301の制御が行われる。
【0098】このとき、温度センサ305の下流側で水
路が分岐され、オイルクーラ(熱交換器)306やEG
Rクーラ307を経由した後にエンジン201の上流側
に接続される流路も形成されている。オイルクーラ30
6は熱交換器であるので、冷間始動直後にMPH301
によって昇温された冷却水の熱によってエンジンオイル
を昇温させることもできる。なお、エンジンオイルの温
度が高すぎるときは冷却水によってその温度を低下させ
ることもできる。EGRクーラは、EGRガスを冷却
(熱交換器なので加熱も可能)するものである。
【0099】この流路を経由する冷却水流量は、電子制
御によって流量を調節可能な三方弁308によって調整
されている。これによって、ラジエター304を経由し
ないときの温度センサ305を通過後にエンジン201
上流側に直接還流される流量と、オイルクーラ306を
経由した後に還流される流量とを調節できる。なお、ラ
ジエター304を経由する場合の流路の切替もこの三方
弁308によって行う。なお、必要がなくなれば、MP
H301での燃焼は停止される。このようにしても、上
述したオイルパン構造による効果と冷却水によるエンジ
ンオイルの早期昇温の効果との相乗効果で、エンジンオ
イルをより一層早期に昇温させることができる。
【0100】図25に、上述した蓄熱タンクを利用して
エンジンオイルを直接昇温させるシステムを示す。図2
5に示すエンジン401は、主室から電動ポンプ402
によってエンジンオイルを送出させて蓄熱タンク403
を経由させて再度主室に還流させる配管が用意されてい
る。このようにして、蓄熱タンク403を用いて前回運
転時の熱を有効利用することによって主室内のエンジン
オイルの早期昇温をより一層促進させることも可能であ
る。なお、冷却水を用いたエンジンオイルの早期昇温シ
ステムは上述した実施形態のものに限定されるものでは
ない。例えば、サーモスタットバルブの代わりにロータ
リバルブを配し、ウォータージャケット内の冷却水を加
圧して冷却水の沸点を上げる、所謂、沸騰冷却システム
として適用することも可能である。
【0101】なお、本発明のオイルパン構造(オイルパ
ンセパレータ)は、上述した実施形態のものに限定され
るものではない。例えば、上述した実施形態において
は、本発明のオイルパン構造(オイルパンセパレータ)
はエンジンのオイルパン構造(オイルパンセパレータ)
として適用されたが、吸排気弁をソレノイドによって直
接駆動する電磁駆動弁のオイルパンや自動変速機のオイ
ルパンに対して適用することも可能である。
【0102】また、第一実施形態のオイルパン構造に適
用した発泡樹脂層を有するオイルパン2やオイルパンセ
パレータ3は、その他の実施形態と組み合わせて使用す
ることも可能である。
【0103】
【発明の効果】本発明のオイルパン構造は、吸込口が配
置される主室と吸込口が配置されない副室とに仕切るオ
イルパンセパレータをオイルパンの内部に備えており、
オイルパンセパレータは主室を形成する凹部を有し、主
室がエンジンブロックの内部と連通され、凹部は主室と
副室とを連通させる連通孔を有している。このため、主
室内のエンジンオイルをより早期に昇温させてエンジン
各部に送出することができ、エンジン各部の最適な潤滑
を早期に達成することができる。この結果、エンジンの
運転の早期安定化、排気浄化性能の向上、燃費性能の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルパン構造を有するエンジン下部
構造を示す平面図である。
【図2】図1の正面図(図1中矢印II方向から見た図)
である。
【図3】図1の側面図(図1中矢印III方向から見た
図)である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】オイルパンセパレータ周縁部の固定状況を示す
拡大断面図である。
【図7】オイルパンの一部拡大断面図である。
【図8】オイルパンセパレータの一部拡大断面図であ
る。
【図9】連通孔のバリエーションを示す説明図である。
【図10】連通孔の第一例を示す、(a)孔形状、(b)孔断
面図である。
【図11】連通孔の第二例を示す、(a)孔形状、(b)孔断
面図である。
【図12】連通孔の第三例を示す、(a)孔形状、(b)孔断
面図である。
【図13】連通孔の第四例を示す、(a)孔形状、(b)孔断
面図である。
【図14】第一変形例を示す図4相当図である。
【図15】第二変形例を示す図4相当図である。
【図16】第三変形例を示す図5相当図である。
【図17】本発明の第二実施形態におけるオイルパンセ
パレータを示す平面図である。
【図18】図17のXVI−XVI線における断面図である。
【図19】オイルパンセパレータを構成する断熱性板材
を示す拡大断面図である。
【図20】主室と副室とを連通する部分付近を示す3種
類の拡大図である。
【図21】オイルパンセパレータをオイルパンに収容し
た状態を示す断面図である。
【図22】主室と副室とを連通する部分の他の例を示す
2種類の拡大図である。
【図23】冷却水を用いた熱交換器を有する場合のエン
ジン構成図(第一例)である。
【図24】冷却水を用いた熱交換器を有する場合のエン
ジン構成図(第二例)である。
【図25】蓄熱タンクを利用する場合のエンジン構成図
である。
【符号の説明】
1…エンジンブロック、1a…シリンダブロック、1b
…ロアケース、1c…オイル流路、2…オイルパン、3
…オイルパンセパレータ、3a…蓋部、3b…開口部、
3c…第一連通孔、3d…第二連通孔、4…ストレー
ナ、4a…オイル吸上管、9…制振材、101…オイル
パンセパレータ、101c…オイルパンガスケット部、
101d…主室構成部、102…オイルパン、102a
…フランジ部、104…ストレーナ、108…主室、1
09…副室、201…エンジン、202…オイルポン
プ、203…三方弁、204…熱交換器、205…電動
ポンプ、206…蓄熱タンク、207…オイルポンプ、
301…MPH(マルチパーパスヒータ)、302…温
度センサ、303…三方弁、304…ラジエター、30
5…温度センサ、306…オイルクーラ、308…三方
弁、401…エンジン、402…電動ポンプ、403…
蓄熱タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 5/00 F01M 5/00 P 11/03 11/03 G F01P 3/20 F01P 3/20 E K (71)出願人 000204033 太平洋工業株式会社 岐阜県大垣市久徳町100番地 (72)発明者 加藤 善一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 宮崎 昭二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 一幡 慎三郎 岡山県赤盤郡赤坂町大苅田1106−11 内山 工業株式会社赤坂研究所内 (72)発明者 秋田 宏明 静岡県御殿場市茱▲み▼沢876番地の17 (72)発明者 安藤 敏照 岐阜県大垣市久徳町100番地 太平洋工業 株式会社内 (72)発明者 奥田 努 岐阜県大垣市久徳町100番地 太平洋工業 株式会社内 Fターム(参考) 3G013 BD46 3G015 BB03 BB08 BB09 BB11 BB12 BH02 CA07 DA05 DA06 EA04 FA01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口が配置される主室と前記吸込口が
    配置されない副室とに仕切るオイルパンセパレータをオ
    イルパン内部に備え、前記オイルパンセパレータは前記
    主室を形成する凹部を有し、前記主室がエンジンブロッ
    クの内部と連通され、前記凹部は前記主室と前記副室と
    を連通させる連通孔を有していることを特徴とするオイ
    ルパン構造。
  2. 【請求項2】 前記主室の全周囲に前記副室が形成さ
    れ、前記オイルパンセパレータの底部外面と前記オイル
    パンの底部内面とが接触していないことを特徴とする請
    求項1に記載のオイルパン構造。
  3. 【請求項3】 前記オイルパンセパレータの底部と前記
    オイルパンとの間に、制振材を配設したことを特徴とす
    る請求項2に記載のオイルパン構造。
  4. 【請求項4】 前記オイルパンセパレータの外周縁が、
    分割された前記エンジンブロック、又は、前記エンジン
    ブロック及び前記オイルパンにより挟まれることによっ
    て固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か一項に記載のオイルパン構造。
  5. 【請求項5】 前記オイルパンが、その内表面側に、オ
    イルと接する表面を高密度、その内部を低密度とする発
    泡樹脂層を有していることを特徴とする請求項1〜4の
    何れか一項に記載のオイルパン構造。
  6. 【請求項6】 前記オイルパンセパレータが、合成樹脂
    によって形成されていることを特徴とする請求項1〜5
    の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  7. 【請求項7】 前記オイルパンセパレータが、オイルと
    接する各表面を高密度、その内部を低密度とする発泡樹
    脂によって形成されていることを特徴とする請求項1〜
    6の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  8. 【請求項8】 前記オイルパンセパレータに、端部に前
    記吸込口が開口しているオイル吸上管が一体的に形成さ
    れていることを特徴とする請求項6または7に記載のオ
    イルパン構造。
  9. 【請求項9】 前記オイルパンセパレータの前記凹部が
    二重壁構造とされていることを特徴とする請求項1〜8
    の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  10. 【請求項10】 前記主室の上部に蓋部が形成され、前
    記蓋部が、その中央にエンジンオイルを前記主室内に導
    入させる開口部を有し、前記開口部から外方に行くにつ
    れて下方に傾斜されていることを特徴とする請求項1〜
    9の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  11. 【請求項11】 前記主室の側面上方に位置する部分に
    穿孔された少なくとも一つの第一連通口と、前記主室の
    側面下方に穿孔された少なくとも一つの第二連通孔とを
    さらに備え、 各第一連通口の開口面積が各第二連通口の開口面積より
    も大きくされており、かつ、前記第一連通孔と前記第二
    連通孔とが前記主室の中心に対して互いにほぼ対向する
    位置に形成されていることを特徴とする請求項2〜10
    の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  12. 【請求項12】 前記連通孔がバーリング孔であること
    を特徴とする1〜11の何れか一項に記載のオイルパン
    構造。
  13. 【請求項13】 前記連通孔が切り起こし孔であること
    を特徴とする1〜11の何れか一項に記載のオイルパン
    構造。
  14. 【請求項14】 エンジン冷却水及びエンジンオイルの
    間で熱交換をさせる熱交換器と、暖機後のエンジン冷却
    水を蓄える蓄熱タンクと、前記蓄熱タンク内に蓄えられ
    たエンジン冷却水を冷間始動直後に前記熱交換器に供給
    する蓄熱冷却水供給手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1〜13の何れか一項に記載のオイルパン構
    造。
  15. 【請求項15】 暖機後のエンジンオイルを蓄える蓄熱
    タンクと、前記蓄熱タンク内に蓄えられたエンジンオイ
    ルを冷間始動直後に前記主室に供給する蓄熱オイル供給
    手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜13の
    何れか一項に記載のオイルパン構造。
  16. 【請求項16】 内燃機関のオイルパンに設けられ、該
    オイルパン内部の空間をオイルポンプの吸込部が設けら
    れる主室と該吸込部が設けられない副室とに仕切るオイ
    ルパンセパレータにおいて、 断熱性を有する断熱性板材により形成されてなり、潤滑
    オイルを貯留できるように凹部状とされた主室構成部を
    有し、この主室構成部を前記オイルパン内に収容される
    ことにより、該主室構成部内の空間が前記主室を構成
    し、該主室構成部の壁をなす部分の一部が前記主室と前
    記副室とを仕切るようになっていることを特徴とするオ
    イルパンセパレータ。
  17. 【請求項17】 内燃機関のシリンダブロックと前記オ
    イルパンとの間に介装されるオイルパンガスケット部を
    一体的に形成した請求項16記載のオイルパンセパレー
    タ。
  18. 【請求項18】 前記断熱性板材は、石綿以外の耐熱性
    非金属繊維と充填剤とエラストマーとを含有するコンパ
    ウンドを金属板の両面にコーティングしてなる請求項1
    6または17記載のオイルパンセパレータ。
  19. 【請求項19】 前記主室構成部の壁をなす部分のうち
    の前記主室と前記副室とを仕切る部分に前記主室と前記
    副室とを連通する開口を設け、この開口に潤滑オイルを
    濾過する不織布又は網状体を装着した請求項16〜18
    の何れか一項に記載のオイルパンセパレータ。
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