JP3027426U - オイルパンの冷却構造 - Google Patents
オイルパンの冷却構造Info
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- JP3027426U JP3027426U JP1996000989U JP98996U JP3027426U JP 3027426 U JP3027426 U JP 3027426U JP 1996000989 U JP1996000989 U JP 1996000989U JP 98996 U JP98996 U JP 98996U JP 3027426 U JP3027426 U JP 3027426U
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オイルパン内のエンジンオイルを冷却すると
ゝもに、エンジンで発生する振動や騒音を低減させるこ
とができるものを提供することにある。 【解決手段】 オイルパン11を構成するインナーボデ
ィ20とアウターボディ21との間に気密な中空室22
を形成し、該中空室22に冷却水Wを流動させるように
構成したことを特徴とするオイルパンの冷却構造。
ゝもに、エンジンで発生する振動や騒音を低減させるこ
とができるものを提供することにある。 【解決手段】 オイルパン11を構成するインナーボデ
ィ20とアウターボディ21との間に気密な中空室22
を形成し、該中空室22に冷却水Wを流動させるように
構成したことを特徴とするオイルパンの冷却構造。
Description
【0001】
本考案は、自動車等のエンジンに潤滑油を供給するオイルパンの冷却構造に関 する。
【0002】
図10に示すように、オイルパン1は自動車等のエンジン2の下部に付設され ており、該エンジン2の始動によりオイルパン1にプールされていたエンジンオ イルがポンプで吸い上げられてエンジン2の内部の各部に送られて潤滑した後、 油滴となって再びオイルパン1に落下する過程を循環して行うものである。この 際、前記オイルパン1内のエンジンオイルは、エンジン2の高速回転で過熱して 潤滑効果が劣化し変質するので、このオイルパン1で強制的に冷却することが望 ましい。
【0003】 前記オイルパン1は、図8に示すように、上面3が開口した深底部1Aと浅底 部1Bとが連接した形状の角筒状の容器であって、従来の防振オイルパンにあっ ては、図9に示すように、2枚のインナーボディ4Aとアウターボディ4Bで構 成され、その間に粘性や弾性を有するプラスチック,グラスウール等のインシュ レータ5を介在せしめた構成のものである。そして、前記インシュレータ5がエ ンジン内部から発生する振動や騒音を低減させている。
【0004】
而して、前記オイルパン1はインシュレータ5が保温の役目を果たすので、エ ンジンオイルがオイルパン1では放熱されず、その熱量はそのままオイルクーラ への負荷となって現れるといった問題点がある。
【0005】
本考案は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたもので、オイ ルパン内のエンジンオイルを冷却するとゝもに、エンジンで発生する振動や騒音 を低減させることができるものを提供することを目的としたものであり、その要 旨は、オイルパンを構成するインナーボディとアウターボディとの間に気密な中 空室を形成し、該中空室に冷却水を流動させるように構成したことを特徴とする オイルパンの冷却構造にある。
【0006】
以下、本考案を図1乃至図7に示す実施例により詳細に説明するに、図におい て、11オイルパンで、その底部は深底部12と浅底部13とから夫々構成され ている。そして、前記深底部12の底部14は深く、前後の側壁15A,15B と左右の側壁16,16とから夫々形成されているとゝもに、前記浅底部13の 底部17は浅く、前記深底部12の前側壁15Bの上縁に連続し、その左右の側 壁19,19は前記深底部12の左右の側壁16,16と夫々平行に連接されて いる。
【0007】 また、前記オイルパン11は、図3に示すように、エンジンオイルを貯留する 内側のインナーボディ20と外側のアウターボディ21との2枚の板材により構 成されており、該アウターボディ21の上端部外周縁は前記インナーボディ20 に溶接されていて、インナーボディ20とアウターボディ21との間に気密な中 空室22が形成されている。そして、前記アウターボディ21の上端部近傍にお いて、深底部12側には冷却水Wの流入口パイプ23が連結され、他方の浅底部 13側には冷却水Wの流出口パイプ24が連結されいる。
【0008】 そこで、エンジンの始動により、オイルパン11にプールされていたエンジン オイルがエンジン内部の各部に送られて潤滑すると同時に、図3に示すように、 冷却水Wがオイルパン11の流入口パイプ23から流入して前記中空室22内に 入り、該中空室22の全域を流動してオイルパン11内のエンジンオイルを冷却 した後、流出口パイプ24から排出される。
【0009】 図4乃至図6に示すものは他実施例のオイルパンで、このオイルパン11は、 深底部12から浅底部13側に向う中央部において、前記深底部12の後側壁1 5Aの上縁部近傍から底部14を通過し前側壁15Bの上縁に向かって仕切壁2 5を形成して、深底部12を左右の中空室22Aと中空室22Bとに区分し、前 記一方の中空室22Aには流入口パイプ23を、他方の中空室22Bには流出口 パイプ24を夫々設けた構成のものである。
【0010】 そして、前記流入口パイプ23から一方の中空室22A内に流入した冷却水W は、浅底部13の底部17の中空室22C内を迂回した後、他方の中空室22B を流動して流出口パイプ24から排出させることにより、冷却効果をより向上さ せるようにしたものである。
【0011】 又図7に示すものは更に他の実施例のオイルパンで、このオイルパン11は、 インナーボディ20のエンジンオイル収納側の壁面、すなわちインナーボディ2 0の上面に冷却フィン26を設けることにより、伝熱面積を増加して更に冷却効 果を高めることができる構造としたものである。
【0012】
本考案に係るオイルパンの冷却構造は、上記のように、オイルパンを構成する インナーボディとアウターボディとの間に気密な中空室を形成し、該中空室に冷 却水を流動させる構成であるから、前記中空室を流れる冷却水によりオイルパン 内のエンジンオイルを冷却することができ、オイルクーラの熱量負担を軽減する ことができる。また、冷却水はその質量が重いので、エンジンの振動伝達や騒音 の透過を低減することができるとゝもに、中空室に仕切壁を形成して冷却水を迂 回して流動させる構成とすることにより、冷却効果をより向上させることができ る。更に、インナーボディに冷却フィンを設ける構成とすることにより、伝熱面 積を増加して更に冷却効果を高めることができる、といった諸効果がある。
【図1】本考案に係るオイルパンの斜視図である。
【図2】オイルパンの底面図である。
【図3】図2のII− II 線断面図である。
【図4】他実施例のオイルパンの底面図である。
【図5】図4のII− II 線断面図である。
【図6】図4に示すオイルパンの一部を切除した斜視図
である。
である。
【図7】更に他実施例オイルパンの要部断面図である。
【図8】従来のオイルパンの斜視図である。
【図9】同オイルパンの縦断面図である。
【図10】ガソリンエンジンの斜視図である。
11 オイルパン 12 深底部 13 浅底部 14 深底部の底部 15A 後の側壁 15B 前の側壁 16 深底部の左右の側壁 17 浅底部の底部 19 浅底部の左右の側壁 20 インナーボディ 21 アウターボディ 22 中空室 22A 深底部の左側の中空室 22B 深底部の右側の中空室 22C 浅底部の中空室 23 流入口パイプ 24 流出口パイプ 25 仕切壁 26 冷却フィン W 冷却水
Claims (4)
- 【請求項1】 オイルパンを構成するインナーボディと
アウターボディとの間に気密な中空室を形成し、該中空
室に冷却水を流動させるように構成したことを特徴とす
るオイルパンの冷却構造。 - 【請求項2】 中空室に仕切壁を形成して冷却水が迂回
して流動するように構成したことを特徴とする請求項1
記載のオイルパンの冷却構造。 - 【請求項3】 インナーボディの上面に冷却フィンを設
けたことを特徴とする請求項1記載のオイルパンの冷却
構造。 - 【請求項4】 インナーボディの上面に冷却フィンを設
けたことを特徴とする請求項2記載のオイルパンの冷却
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000989U JP3027426U (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | オイルパンの冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000989U JP3027426U (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | オイルパンの冷却構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3027426U true JP3027426U (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=43162541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000989U Expired - Lifetime JP3027426U (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | オイルパンの冷却構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027426U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05168555A (ja) * | 1991-12-26 | 1993-07-02 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気貯湯容器 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP1996000989U patent/JP3027426U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05168555A (ja) * | 1991-12-26 | 1993-07-02 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気貯湯容器 |
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