JP2016094858A - 二槽オイルパンのインナーパン - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より安価に製造可能な二槽オイルパンのインナーパンを提供する。
【解決手段】本発明の二槽オイルパン10のインナーパン20では、オイル交換時にオイルをアウターパン11へと排出するためのインナードレイン孔35が、インナーパン20の内外を常時連通し、可動部品を有しない構造になっているので、従来に比べて安価に製造することができる。それでいて、インナードレイン孔35は、インナーパン20の底壁から隆起した堤防部31を挟んでオイル収集部23とは反対側に位置し、しかも、オイル収集部23より上方に配置されているので、エンジン40が作動してインナーパン20内のオイルの油面が下がっている状態で、オイル収集部23のオイルがインナードレイン孔35に流入することが抑えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの下面に取り付けられるアウターパンの内側に配置され、エンジンから流下してくるオイルをオイル収集部に集めてストレーナで吸引可能にする二槽オイルパンのインナーパンに関する。
従来、この種の二槽オイルパンのインナーパンとして、底面にフロート弁機構を備えたものが知られている。そのフロート弁機構は、弁口に対して下方からフロートが接離する構造になっていて、通常は、アウターパンの底部に溜まったオイルからフロートが浮力を受けてフロート弁機構が閉弁している。そして、オイル交換のためにアウターパンからオイルが抜かれると、フロートが下がってフロート弁機構が開弁し、インナーパン内のオイルが、アウターパンを通って外部に排出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−62799号(図4)
しかしながら、上記した従来の二槽オイルパンは、フロート弁機構を備えているために製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より安価に製造可能な二槽オイルパンのインナーパンの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、エンジン(40)の下面に取り付けられる二槽オイルパン(10)のアウターパン(11)の内側に配置され、前記エンジン(40)から流下してくるオイルを、底面に備えたオイル収集部(23)に集めてストレーナ(50)で吸引可能にする二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)において、前記底面から隆起し、前記オイル収集部(23)に側方から臨む堤防部(31)と、前記底面のうち前記堤防部(31)を挟んで前記オイル収集部(23)の反対側に設けられ、前記堤防部(31)より低い丘陵部(32)と、前記丘陵部(32)の上面に開口して、前記インナーパン(20)の内外を常時連通し、前記アウターパン(11)からオイルが排出されるオイル交換時に、前記インナーパン(20)内のオイルを前記アウターパン(11)へと排出するインナードレイン孔(35)とを備えたことを特徴とする二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)である。
請求項2の発明は、前記オイル収集部(23)、前記堤防部(31)及び前記丘陵部(32)が並ぶ第1水平方向(H1)と直交する第2水平方向(H2)で、前記堤防部(31)及び前記丘陵部(32)と隣り合わせとなる位置に、前記堤防部(31)及び前記丘陵部(32)より段付き状に低くかつ、前記第1水平方向(H1)で前記オイル収集部(23)に向かって下るように傾斜して延びた傾斜流路(34)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)である。
請求項3の発明は、前記丘陵部(32)の上面壁(32W)の下面に設けられて、前記インナードレイン孔(35)に下方から対向しかつ、前記上面壁(32W)との間の領域を一側方に開放するフード部(36)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)である。
請求項4の発明は、前記丘陵部(32)の上面壁(32W)のうち前記インナードレイン孔(35)の開口縁が、前記フード部(36)の側部(36B)より内側に張り出していることを特徴とする請求項3に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)である。
請求項5の発明は、前記堤防部(31)は、その上面が前記ストレーナ(50)の中間部(51)の下方に隣接するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)である。
請求項1の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)では、オイル交換時にオイルをアウターパン(11)へと排出するためのインナードレイン孔(35)が、インナーパン(20)の内外を常時連通し、可動部品を有しない構造になっているので、従来に比べて安価に製造することができる。それでいて、インナードレイン孔(35)は、インナーパン(20)の底壁から隆起した堤防部(31)を挟んでオイル収集部(23)とは反対側に位置し、しかも、オイル収集部(23)より上方に配置されているので、エンジン(40)が作動してインナーパン(20)内のオイルの油面が下がっている状態で、オイル収集部(23)のオイルがインナードレイン孔(35)に流入することが抑えられる。一方、エンジン(40)が停止してインナーパン(20)内のオイルの油面が上がっている状態では、アウターパン(11)のオイルが抜かれると、インナードレイン孔(35)を通してインナーパン(20)からアウターパン(11)へとオイルが排出される。
請求項2の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)では、エンジン(40)の作動中にインナーパン(20)における丘陵部(32)及び堤防部(31)以外の部分にオイルが流下すると、そのオイルが堤防部(31)及び丘陵部(32)と傾斜流路(34)との間の段差面で堰き止められ、傾斜流路(34)を下ってオイル収集部(23)に集められる。これにより、丘陵部(32)の上面のインナードレイン孔(35)にオイルが流れ込むことが防がれる。
請求項3の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)では、インナードレイン孔(35)を下方から覆うフード部(36)を備えているので、ストレーナ(50)の吸引力がアウターパン(11)のオイルに及び難くなる。
請求項4の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)では、インナードレイン孔(35)の開口縁が、フード部(36)の側部(36B)より内側に張り出しているので、このことによっても、ストレーナ(50)の吸引力がアウターパン(11)のオイルに及び難くなる。
請求項5の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)では、堤防部(31)の上面にストレーナ(50)の中間部(51)が隣接しているので、それら堤防部(31)とストレーナ(50)の中間部(51)との両方によって、オイル収集部(23)のオイルがインナードレイン孔(35)側に移動することを規制することができる。
本発明の一実施形態に係る二槽オイルパンの平面図 図1のA−A切断面における二槽オイルパンの側断面図 図1のB−B切断面における二槽オイルパンの側断面図 図1のC−C切断面における二槽オイルパンの側断面図 図1のD−D切断面における二槽オイルパンの側断面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜5に基づいて説明する。図1に示した二槽オイルパン10は、アウターパン11とその内側の本発明に係るインナーパン20とから構成されていて、エンジン40の下端部に組み付けられる。
エンジン40の下端部は断面が略長方形の筒状をなし、下端面は平坦になっていると共に短手方向で傾斜している(図4参照)。アウターパン11は、例えば、板金のプレス製品であって、図2に示すように上面が開放した略容器形状をなし、図1に示すように、平面形状が略長方形になっている。また、アウターパン11の外縁部には、エンジン40の下端面の形状に対応したフランジ部12が備えられ、そのフランジ部12がエンジン40の下端面に重ねられ、フランジ部12に形成された複数の取付孔12Aに通したボルトによりエンジン40に固定されている。以下、図1に示すように、アウターパン11の平面形状における長手方向を第1水平方向H1、アウターパン11の短手方向を第2水平方向H2として説明を続ける。
図5に示すように、アウターパン11は、第2水平方向H2におけるエンジン40の傾斜の下端寄り位置から中央寄り位置に亘る範囲に水平になった水平底部13を備えている。そして、アウターパン11のうち第2水平方向H2の両端部から水平底部13までの間が、それぞれ傾斜している。また、水平底部13には、図2に示すように、第1水平方向H1における複数位置に第2水平方向H2に延びかつ上方に僅かに隆起した帯状突部13Aが設けられて補強されている。さらには、水平底部13のうち図1における第1水平方向H1の右寄り位置には、図3に示したドレイン孔14が設けられている。そのドレイン孔14は、通常は、図示しない詰栓によって外側(下側)から閉塞されていて、オイル交換時に詰栓が外され、ドレイン孔14からオイルが排出される。
インナーパン20は、樹脂(熱可塑性樹脂。具体的には、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂)を、射出成形や熱成形等の公知な樹脂成形法により成形した樹脂成形品であり、図2に示すように、上面開放の容器の底から複数の突部を上方に突出させた構造をなしている。そして、インナーパン20は、アウターパン11の内側に収容されて、アウターパン11におけるフランジ部12より内側部分の全体を上方から覆っている。これにより、二槽オイルパン10の内部は、インナーパン20の内側の内側貯留室21と、アウターパン11の内側でかつインナーパン20の外側の外側貯留室15とに仕切られている。
インナーパン20は、図1における第1水平方向H1の両端部に固定座部22を備え、それら各固定座部22に取付孔22Aが貫通形成されている。そして、例えば、エンジン40の内側面から内側に張り出したリブの下端面に固定座部22が重ねられて、取付孔22Aに通されたボルトによってインナーパン20がエンジン40に固定されている。
インナーパン20のうちアウターパン11の水平底部13の真上の領域(即ち、第2水平方向H2の中央より図1における上側領域)には、第1水平方向H1の中央部に本発明に係るオイル収集部23が設けられている。オイル収集部23は、インナーパン20のうち最も低い位置に配置され、インナーパン20上に流下してきたオイルは、オイル収集部23に集まる。なお、オイル収集部23のうち図1における第1水平方向H1の右側端部には、アウターパン11の帯状突部13Aとの干渉を避けるために上方に僅かに隆起しかつ第1水平方向H1に帯状に延びた干渉回避突部23Aが形成されている。
インナーパン20のうち図1におけるオイル収集部23の右側方から下側に亘る範囲には、箱形突部24が形成されている。図2〜図5に示すように、箱形突部24は、アウターパン11のフランジ部12より上方に突出してアウターパン11の内部に突入している。
インナーパン20のうち図1におけるオイル収集部23の左側方には、堤防部31、丘陵部32、縁側台座部33がオイル収集部23から離れる側に向かって順番に設けられている。図2及び図4に示すように、堤防部31の上端部は、例えば、第1水平方向H1及び第2水平方向H2の両方向で水平になっていて、エンジン40の下面と同等の高さに位置している。また、図2に示すように、堤防部31のうちオイル収集部23側の側部は、上側の略半分が鉛直方向と略平行になっており、途中からオイル収集部23に向かって緩やかに傾斜している。一方、堤防部31のうち丘陵部32側の側部は、鉛直方向と略平行になって丘陵部32の上面から起立している。
丘陵部32の上面は、堤防部31の上面と同様、図2及び図4に示すように、第1水平方向H1及び第2水平方向H2の両方向で水平になっていて、堤防部31の上面より低く、オイル収集部23よりも高い位置に配置されている。そして、堤防部31及び丘陵部32のうち図1における下側の隣には、図3に示すように、第2水平方向H2に延びてオイル収集部23に向かって緩やかに傾斜した傾斜流路34が形成されている。また、図4に示すように、その傾斜流路34と堤防部31及び丘陵部32との間は、傾斜流路34から急峻に起立した段差面39になっている。さらに、傾斜流路34を挟んで堤防部31及び丘陵部32と反対側は、傾斜流路34に向かって下るように傾斜した傾斜部38になっている。
縁側台座部33は、図1におけるインナーパン20の左側縁部の全体に亘って形成されていて第2水平方向H2に延びている。また、縁側台座部33の上面は、アウターパン11のフランジ部12と略平行になって、その縁側台座部33の上面における両端部に前記した固定座部22が配置されている。さらに、図3に示すように、縁側台座部33におけるオイル収集部23側の側部は鉛直方向と略平行なって丘陵部32の上面及び傾斜流路34等から起立している。
図1に示すように、丘陵部32の上面には、本発明に係るインナードレイン孔35が開口している。インナードレイン孔35は、丘陵部32の上面壁32Wを例えば四角形に切除してなる。また、図2に示すように、丘陵部32の上面壁32Wには、下面側にフード部36が一体成形されている。フード部36は、インナードレイン孔35に下方から対向した開口対向壁36Aと、その開口対向壁36Aと上面壁32Wとの間を連絡し、それら開口対向壁36Aと上面壁32Wとに挟まれた領域を三側方から覆った側方包囲壁36Bとからなる。そして、図3に示すように、上面壁32Wにおけるインナードレイン孔35の開口縁は、側方包囲壁36Bより内側に張り出した構造になっている。また、図2に示すように、フード部36の側部開口36Cは、オイル収集部23が配置されている方向と反対側を向いている。
インナーパン20のオイル収集部23に集められたオイルは、図2に示したストレーナ50によって吸引される。ストレーナ50には、エンジン40に備えられたポンプ(図示せず)に接続されている。また、ストレーナ50の中間部51は、丘陵部32の上方に隣接配置されている。そして、ストレーナ50は、上記した中間部51からオイル収集部23に向かって下方に屈曲して延び、下端部に吸引口50Aを備えている。なお、図1には、吸引口50Aがハッチングを付した状態で示されている。
本実施形態の二槽オイルパン10の構成に関する説明は以上である。次に、この二槽オイルパン10の作用効果について説明する。エンジン40を停止した状態では、二槽オイルパン10内(即ち、内側貯留室21内)におけるオイルの油面が、例えば、図4のレベルL1で示したように、アウターパン11の堤防部31の上方に位置する。そして、エンジン40と共にポンプが作動すると、内側貯留室21のオイルがストレーナ50に吸引されてエンジン40の内部に供給され、クランクシャフト等の各部を潤滑及び冷却しながら流下してインナーパン20に戻るように循環する。そして、その際の内側貯留室21内のオイルの油面は、図4のレベルL2で示したように、丘陵部32の上面より僅かに下方に位置する。即ち、エンジン40の作動中は、二槽オイルパン10のうち内側貯留室21のオイルのみが使用されて、エンジン40の潤滑及び冷却が行われる。
詳細には、エンジン40の作動中は、オイルはエンジン40の内側面を伝わり、二槽オイルパン10における特定箇所に偏重して滴り落ちるように流下する。より具体的には、図1に示すように、例えば、縁側台座部33の長手方向の中央の第1偏重流下ポイントP1と、オイル収集部23に隣接したインナーパン20の外縁部の第2偏重流下ポイントP2と、その第2偏重流下ポイントP2からインナードレイン孔35と反対側に離れた第3偏重流下ポイントP3とに偏重してオイルが流下する。換言すれば、本実施形態のインナーパン20では、インナードレイン孔35が、第1〜第3の偏重流下ポイントP1,P2,P3から離れた位置に配置されている。これにより、エンジン40から流下してきたオイルがインナードレイン孔35に直接流れ込むことが防がれる。
また、第1偏重流下ポイントP1を始め、インナーパン20のうちオイル収集部23よりインナードレイン孔35側の領域に流下してきたオイルは、その領域で最も低くなっている傾斜流路34に流れ込む。その際、傾斜部38から傾斜流路34に流下してきたオイルは、傾斜流路34と堤防部31及び丘陵部32との段差面39で堰き止められ、インナードレイン孔35側に向かうことが防がれる。さらに、オイル収集部23のオイルは、堤防部31で堰き止められ、インナードレイン孔35側に向かうことが防がれる。また、例えば、車両がカーブしたときに、オイル収集部23のオイルがインナードレイン孔35側に向かう遠心力を受けて大きく波立っても、堤防部31の上方には、ストレーナ50の中間部51が位置しているので、大きく波立ったオイルが堤防部31を乗り越えてインナードレイン孔35側に向かうことも抑えられる。これらにより、エンジン40の作動中に内側貯留室21のオイルがインナードレイン孔35を通して外側貯留室15に流れ出ることが防がれる。また、インナードレイン孔35は下方からフード部36で覆われ、さらにはインナードレイン孔35の開口縁がフード部36より内側に張り出しているので、ストレーナ50による吸引力が外側貯留室15に及ぶことも防がれる。
なお、エンジン40を停止すると、オイルの湯面が堤防部31より上方位置である図4のレベルL1まで戻る。これにより、インナードレイン孔35やインナーパン20の外縁部とアウターパン11の内側面との隙間を通してオイルが外側貯留室15と内側貯留室21との間で混ざり、オイルの汚れが希釈される。
さて、オイルを交換するには、エンジン40を停止した状態でアウターパン11のドレイン孔14から図示しない詰栓を抜き、外側貯留室15内のオイルをドレイン孔14から排出すればよい。すると、それに伴い、内側貯留室21のオイルがインナードレイン孔35から外側貯留室15を通ってドレイン孔14から排出される。なお、内側貯留室21のうちインナードレイン孔35より下方に溜まっている一定量のオイルは二槽オイルパン10外に抜くことはできないが、従来のフロート弁機構でも一定量のオイルは二槽オイルパンの外に抜くことはできなかったので、外側貯留室15と従来のフロート弁機構とでは機能は同等であるということができる。
このように、本実施形態のインナーパン20は、従来のフロート弁機構と同等の機能を果たすインナードレイン孔35を有し、そのインナードレイン孔35は常時連通した構造になっているので、フロート弁機構を備えた従来のものより安価に製造することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態のインナーパン20は、樹脂の成形品であったが、板金のプレス品としかつフード部36を溶接して製造してもよい。
(2)前記実施形態では、エンジン40に備えたストレーナ50がインナーパン20のオイル収集部23に対向配置されていたが、インナーパンにストレーナを一体に備えてもよい。
10 二槽オイルパン
11 アウターパン
20 インナーパン
23 オイル収集部
31 堤防部
32 丘陵部
32W 上面壁
34 傾斜流路
35 インナードレイン孔
36 フード部
40 エンジン
50 ストレーナ
51 中間部
H1 第1水平方向
H2 第2水平方向

Claims (5)

  1. エンジン(40)の下面に取り付けられる二槽オイルパン(10)のアウターパン(11)の内側に配置され、前記エンジン(40)から流下してくるオイルを、底面に備えたオイル収集部(23)に集めてストレーナ(50)で吸引可能にする二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)において、
    前記底面から隆起し、前記オイル収集部(23)に側方から臨む堤防部(31)と、
    前記底面のうち前記堤防部(31)を挟んで前記オイル収集部(23)の反対側に設けられ、前記堤防部(31)より低い丘陵部(32)と、
    前記丘陵部(32)の上面に開口して、前記インナーパン(20)の内外を常時連通し、前記アウターパン(11)からオイルが排出されるオイル交換時に、前記インナーパン(20)内のオイルを前記アウターパン(11)へと排出するインナードレイン孔(35)とを備えたことを特徴とする二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)。
  2. 前記オイル収集部(23)、前記堤防部(31)及び前記丘陵部(32)が並ぶ第1水平方向(H1)と直交する第2水平方向(H2)で、前記堤防部(31)及び前記丘陵部(32)と隣り合わせとなる位置に、前記堤防部(31)及び前記丘陵部(32)より段付き状に低くかつ、前記第1水平方向(H1)で前記オイル収集部(23)に向かって下るように傾斜して延びた傾斜流路(34)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)。
  3. 前記丘陵部(32)の上面壁(32W)の下面に設けられて、前記インナードレイン孔(35)に下方から対向しかつ、前記上面壁(32W)との間の領域を一側方に開放するフード部(36)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)。
  4. 前記丘陵部(32)の上面壁(32W)のうち前記インナードレイン孔(35)の開口縁が、前記フード部(36)の側部(36B)より内側に張り出していることを特徴とする請求項3に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)。
  5. 前記堤防部(31)は、その上面が前記ストレーナ(50)の中間部(51)の下方に隣接するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の二槽オイルパン(10)のインナーパン(20)。
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