JP2003149950A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003149950A
JP2003149950A JP2001345252A JP2001345252A JP2003149950A JP 2003149950 A JP2003149950 A JP 2003149950A JP 2001345252 A JP2001345252 A JP 2001345252A JP 2001345252 A JP2001345252 A JP 2001345252A JP 2003149950 A JP2003149950 A JP 2003149950A
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Koji Bando
浩二 坂東
Masahiko Hozumi
正彦 穂積
Takahiro Suzuki
貴弘 鈴木
Kazuhiro Koseki
一浩 小関
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    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
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    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体又は中間転写体のいずれも損傷するこ
となく虫食い画像の発生を十分に防止することができ、
良好な画像品質を長期にわたって安定的に得ることが可
能な画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 本発明は、中間転写体9を備える画像形
成装置において、感光体1表面のダイナミック硬度が8
×109N/m2以上であり、中間転写体9表面のダイナ
ミック硬度が感光体1表面のダイナミック硬度よりも大
きく、且つ感光体1表面のダイナミック硬度と中間転写
体9表面のダイナミック硬度との差が2×1010N/m
2以下であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
するものであり、詳しくは、中間転写体を備える画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置で
は、帯電した電子写真感光体に露光光を照射して静電潜
像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像し、さら
にトナー像を紙などの被転写媒体に転写することにより
画像形成が行われる。転写後の感光体は、必要に応じて
クリーニング装置により残存トナーを除去した後、次の
画像形成プロセスに繰り返し使用される。
【0003】このような画像形成装置における転写方式
としては、感光体表面のトナー像を被転写媒体に直接転
写するものと、感光体表面のトナー像を中間転写体に1
次転写し、その1次転写像を被転写媒体に2次転写する
もの(中間転写方式)とに大別される。このうち、中間
転写方式は、カラーの原稿画像を色分解して所定の色
(ブラック、シアン、マゼンタ、イエローなど)のトナ
ー像を形成し、これらを中間転写体に重ねて転写するこ
とによってカラー画像を再現できるので、特にフルカラ
ー画像形成装置に広く利用されている。
【0004】しかし、かかる中間転写方式において各色
のトナー像の全てを確実に転写することは非常に困難で
あり、各1次転写工程での局所的な転写抜けにより、原
稿画像の色合いが忠実に再現されなかったり、再現され
た画像上に虫喰い状の部分が生じたりすることがある。
【0005】そこで、かかる現象を回避すべく、1次転
写工程における転写性を向上させるための様々な方法が
検討されている。例えば特開昭63−194272号公
報、特開平3−242667号公報、特開平4−303
869号公報、特開平4−303872号公報、特開平
5−193020号公報などには、中間転写体表面を粗
くして感光体と中間転写体との密着性を高める技術が開
示されている。また、特開平2−213882号公報に
は、感光体の線速度と中間転写体の線速度とを異なる値
に設定し、その線速度差に起因する機械的な力と転写電
界による電気的な力との双方により1次転写工程におけ
る転写性を高める技術が開示されている。さらに、転写
ニップ圧を制御する方法(特開平1−177063号公
報、特開平4−284479号公報など)、中間転写体
の濡れ性を低減して転写性を高める方法(特開平2−1
98476号公報、特開平2−212867号公報)、
中間転写体の表面張力を感光体の表面張力よりも大きく
する方法(特開平8−211755号公報)なども提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置であっても、虫食い画像の発生を十分
に防止することは必ずしも容易とは言えない。また、中
間転写体表面を粗くする方法や感光体−中間転写体間の
線速度差を設定する方法の場合は、感光体や中間転写体
の表面に摩耗や損傷が生じやすく、これらの方法では画
像形成装置の寿命が短くなってしまう。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたものであり、感光体又は中間転写体のいず
れも損傷することなく虫食い画像の発生を十分に防止す
ることができ、良好な画像品質を長期にわたって安定的
に得ることが可能な画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、従来の画像形成装
置における虫食い画像の発生が、表面が軟らかい感光体
と表面が硬い中間転写体とを組み合わせて使用するこ
と、すなわち感光体と中間転写体との表面硬度の差に起
因することを見出した。そして、かかる知見に基づいて
さらに研究した結果、表面のダイナミック硬度が特定の
条件を満たす感光体と中間転写体とを組み合わせて用い
た場合に上記課題が解決されることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の画像形成装置は、導電
性基体及び該基体上に配置された感光層を備える電子写
真感光体と、感光体表面を帯電させる帯電手段と、感光
体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、トナ
ーにより静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手
段と、トナー像を中間転写体に1次転写し、該中間転写
体上の1次転写像を被転写媒体に2次転写する転写手段
とを備え、感光体表面のダイナミック硬度が8×109
N/m2以上であり、中間転写体表面のダイナミック硬
度が感光体表面のダイナミック硬度よりも大きく、且つ
感光体表面のダイナミック硬度と中間転写体表面のダイ
ナミック硬度との差が2×1010N/m2以下であるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の画像形成装置では、帯電した感光
体の露光により静電潜像が形成され、当該静電潜像が現
像されて感光体表面にトナー像が形成される。このトナ
ー像は感光体から中間転写体に1次転写され、さらに中
間転写体から被転写媒体に2次転写されるが、感光体及
び中間転写体としてそれぞれ表面のダイナミック硬度が
上記の条件を満たすものを用いることによって、感光体
又は中間転写体のいずれも損傷することなくトナー像を
十分に均一に転写することができる。従って、本発明の
画像形成装置によって、虫食い画像などの画像欠陥の発
生を十分に防止することができ、良好な画像を長期にわ
たって安定的に得ることが可能となる。
【0011】なお、本発明でいうダイナミック硬度と
は、以下の手順で得られる値をいう。すなわち、ダイナ
ミック硬度とは、稜間角115°、先端曲率半径0.1
μmのダイヤモンド圧子が装着された微小硬度測定装置
において、当該ダイヤモンド圧子を応力速度0.05N
/secで感光体又は中間転写体の表面に押し込んだと
きの押し込み深さ[m]及び押し込み荷重[N]を測定
し、これらの測定値から下記式(a): DH=3.8584P/D2 (a) [式中、DHはダイナミック硬度を表し、Pは押し込み
荷重を表し、Dは押し込み深さを表す]に基づいて得ら
れる値[N/m2]を意味する。
【0012】本発明においては、中間転写体表面のダイ
ナミック硬度が1.8×1010N/m2以上であること
が好ましい。中間転写体表面のダイナミック硬度が上記
の条件を満たすと、虫食い画像などの画像欠陥の発生を
より確実に防止することができる。
【0013】また、本発明においては、感光体の感光層
が基体から遠い側に保護層を備えるものであり、保護層
及び中間転写体が、それぞれガラス基板上に形成したと
きに、中間転写体表面のダイナミック硬度が保護層表面
のダイナミック硬度よりも大きく、該保護層表面のダイ
ナミック硬度と該中間転写体表面のダイナミック硬度と
の差が1.5×1010N/m2以下であるという条件を
満たすものであることが好ましい。これにより、感光体
及び中間転写体の損傷及び虫食い画像の発生をより確実
に防止することができる。なお、ここでいうダイナミッ
ク硬度とは、応力速度を0.09N/secとすること
以外は上記と同様にして得られる値[N/m2]をい
う。
【0014】また、本発明においては、保護層が、電荷
輸送性を有し且つ架橋構造を有するポリシロキサン樹脂
を含有するものであることが好ましい。かかるポリシロ
キサン樹脂が保護層に含まれると、感光体表面の機械的
・電気的強度が高められるので、本発明の画像形成装置
をより長寿命化することができる。
【0015】また、本発明においては、中間転写体がポ
リイミド樹脂を含有するものであることが好ましい。ポ
リイミド樹脂が中間転写体に含まれると、中間転写体の
機械的・電気的強度が高められるので、本発明の画像形
成装置をより長寿命化することができる。さらに、本発
明の画像形成装置において複数色のカラートナーが用い
られる場合には、各色トナー像の色ずれをより確実に防
止することができ、色合いの再現性を高めることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、場合により図面を参照しつ
つ本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。な
お、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0017】図1は本発明の画像形成装置の好適な一実
施形態を示す概略構成図である。図1に示した装置はい
わゆるタンデム方式の画像形成装置であり、ハウジング
100内において4つの電子写真感光体1a〜1dが中
間転写ベルト9に沿って相互に並列に配置されている。
【0018】感光体1a〜1dのそれぞれは所定の方向
(紙面上は反時計回り)に回転可能であり、その回転方
向に沿って帯電ロール2a〜2d、現像装置4a〜4
d、1次転写ロール10a〜10d、クリーニングブレ
ード15a〜15dが配置されている。現像装置4a〜
4dのそれぞれにはトナーカートリッジ5a〜5dに収
容されたブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色
のトナーが供給可能であり、また、1次転写ロール10
a〜10dはそれぞれ中間転写体9を介して感光体1a
〜1dに当接している。更に、ハウジング100内の所
定の位置にはレーザー光源3が配置されており、レーザ
ー光源3から出射されたレーザー光を帯電後の感光体1
a〜1dの表面に照射することが可能となっている。こ
れにより、感光体1a〜1dの回転工程において帯電、
露光、現像、1次転写、クリーニングの各工程が順次行
われ、各色のトナー像が中間転写ベルト9上に重ねて転
写される。
【0019】中間転写ベルト9は駆動ロール6、バック
アップロール7及びテンションロール8により所定の張
力をもって支持されており、これらのロールの回転によ
りたわみを生じることなく回転可能となっている。ま
た、2次転写ロール13は、中間転写体9を介してバッ
クアップロール7と当接するように配置されている。バ
ックアップロール7と2次転写ロール13との間を通っ
た中間転写ベルト9はクリーニングブレード14により
清浄面化された後、次の画像形成プロセスに繰り返し供
される。
【0020】また、ハウジング100内の所定の位置に
はトレイ11が設けられており、トレイ11内の被転写
媒体(紙など)が移送ロール12により中間転写ベルト
9と2次転写ロール13との間、さらには相互に当接す
る2個の定着ロール14の間に順次移送された後、ハウ
ジング100の外部に排紙される。
【0021】(電子写真感光体)図2は感光体1a〜1
d(図2の説明においては単に「感光体1」という)の
構成を模式的に示す断面図である。図2中、導電性基体
21上に下引き層22、電荷発生層23、電荷輸送層2
4、保護層25が順次積層されて感光層26を構成して
おり、保護層25には、電荷輸送性を有する有機基と、
該有機基中の同一若しくは異なる炭素原子に結合したケ
イ素原子と、該ケイ素原子に結合した酸素原子と、から
なる骨格を有する架橋体が含まれている。そして、感光
体1表面のダイナミック硬度は8.0×109N/m2
上に設定されている。なお、当該ダイナミック硬度は、
感光層26を構成する層22〜25の材料(結着樹脂な
ど)や、結着樹脂の硬化条件など適宜選定することによ
り調整することができる。
【0022】導電性基体21は、アルミニウムを円筒状
(ドラム状)に成形したものである。基体21として
は、アルミニウム素管をそのまま用いてもよいが、その
外周面に陽極酸化処理、酸性処理液による処理、ベーマ
イト処理などの表面処理を施したものを用いることが好
ましい。
【0023】陽極酸化処理は、アルミニウムを陽極とし
電解質溶液中で陽極酸化することによりアルミニウム表
面に酸化膜を形成するものであり、かかる電解質溶液と
しては硫酸溶液、シュウ酸溶液等が挙げられる。このよ
うにして得られる陽極酸化膜は多孔質で化学的に活性で
あり、汚染され易く、環境による抵抗変動も大きいた
め、陽極酸化膜の微細孔を加圧水蒸気または沸騰水中
(ニッケル等の金属塩を加えてもよい)で水和反応によ
る体積膨張でふさぎ、より安定な水和酸化物に変える封
孔処理を行う。また、陽極酸化膜の膜厚については0.
3〜15μmが好ましい。膜厚が0.3μm未満の場合
は、電荷注入に対するバリア性が低く十分な効果が得ら
れない傾向にある。また、膜厚が15μmを超えると、
画像形成プロセスにおける繰り返し使用時に残留電位が
上昇しやすくなる傾向にある。
【0024】酸性処理液による処理においては、酸性処
理液としてリン酸、クロム酸、フッ酸などが用いられ
る。これらの処理液における酸成分の配合割合は、リン
酸の場合10〜11重量%、クロム酸の場合3〜5重量
%、フッ酸の場合0.5〜2重量%であり、2種以上の
酸成分を含有する場合の酸の配合割合の和は3.5〜1
8重量%が好ましい。処理温度は42〜48℃が好まし
く、これにより十分に厚い被膜を効率よく形成すること
ができる。被膜の膜厚については0.3〜15μmが好
ましい。膜厚が0.3μm未満の場合は、電荷注入に対
するバリア性が低く十分な効果が得られない傾向にあ
る。また、膜厚が15μmを超えると、画像形成プロセ
スにおける繰り返し使用時に残留電位が上昇しやすくな
る傾向にある。
【0025】ベーマイト処理は、90〜100℃の純水
中に5〜60分間浸漬するか、90〜120℃の加熱水
蒸気に5〜60分間接触させることにより行うことがで
きる。被膜の膜厚については0.1〜5μmが好まし
い。これをさらにアジピン酸、硼酸、硼酸塩、燐酸塩、
フタル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、酒石酸塩、ク
エン酸塩などの皮膜溶解性の低い電解質溶液を用いて陽
極酸化処理してもよい。
【0026】また、露光装置3としてレーザー光源を使
用する場合には、レーザー光を照射する際に生じる干渉
縞を防止するために、基体21の外周面を中心線平均粗
さRaで0.04μm〜0.5μmに粗面化することが
好ましい。粗面化の方法としては、研磨剤を水に懸濁さ
せて基体21に吹き付けることによって行う湿式ホーニ
ング、あるいは、回転する砥石に支持体を圧接し、連続
的に研削加工を行うセンタレス研削が好ましい。Raが
0.04μm未満の場合、鏡面に近くなるので干渉防止
効果が得られなくなる傾向にあり、他方、Raが0.5
μmを超えると、被膜を形成しても画質が粗くなる傾向
にある。なお、露光装置3として非干渉光を出射する光
源を用いる場合には、干渉縞防止の粗面化は特に必要な
く、基材の表面の凹凸による欠陥の発生が防げるため、
より長寿命化に適する。
【0027】また、基体21の材質としては、アルミニ
ウムの他、ステンレス、ニッケルなどの金属材料;ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ナイロン、ポリスチレン、フェノ
ール樹脂などの高分子材料又は硬質紙などの絶縁材料に
導電物質を分散させて導電処理したもの;上記の絶縁材
料に金属泊を積層したもの;上記の絶縁材料に金属の蒸
着膜を形成したもの、などを用いることができる。ま
た、基体の形状は、シート状、プレート状等であっても
よい。
【0028】下引き層22の材料としては、ジルコニウ
ムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物、
ジルコニウムカップリング剤などの有機ジルコニウム化
合物、チタンキレート化合物、チタンアルコキシド化合
物、チタネートカップリング剤などの有機チタン化合
物、アルミニウムキレート化合物、、アルミニウムカッ
プリング剤などの有機アルミニウム化合物の他、アンチ
モンアルコキシド化合物、ゲルマニウムアルコキシド化
合物、インジウムアルコキシド化合物、インジウムキレ
ート化合物、マンガンアルコキシド化合物、マンガンキ
レート化合物、スズアルコキシド化合物、スズキレート
化合物、アルミニウムシリコンアルコキシド化合物、ア
ルミニウムチタンアルコキシド化合物、アルミニウムジ
ルコニウムアルコキシド化合物等の有機金属化合物等が
挙げられ、これらの中でも有機ジルコニウム化合物、有
機チタニル化合物、有機アルミニウム化合物は残留電位
が低く良好な電子写真特性を示すので好ましく使用され
る。
【0029】また、ビニルトリクロロシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリス2−メトキシエトキシシラン、ビニルトリアセト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルトリメトキシシラン、γ−2−アミノエチル
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプロプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリ
エトキシシラン、β−3,4−エポキシシクロヘキシル
トリメトキシシラン等のシランカップリング剤を含有さ
せて使用することができる。
【0030】さらに、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポ
リエチレノキシド、エチルセルロース、メチルセルロー
ス、エチレン-アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ
イミド、カゼイン、ゼラチン、ポリエチレン、ポリエス
テル、フェノール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、エポキシ樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
ピリジン、ポリウレタン、ポリグルタミン酸、ポリアク
リル酸等の結着樹脂を用いることもできる。これらの混
合割合は、必要に応じて適宜設定することができる。
【0031】また、下引き層22中には電子輸送性物質
を混合、分散して使用することもできる。電子輸送性物
質としては、特開昭47−30330号公報に記載のペ
リレン顔料、ビスベンズイミダゾールペリレン顔料、多
環キノン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料等の有
機顔料や、シアノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン
原子等の電子吸引性の置換基を有するビスアゾ顔料又は
フタロシアニン顔料等の有機顔料、酸化亜鉛、酸化チタ
ン等の無機顔料が挙げられる。これらの顔料の中ではペ
リレン顔料、ビスベンズイミダゾールペリレン顔料と多
環キノン顔料が、電子移動性が高いので好ましく使用さ
れる。電子輸送性顔料は多すぎると下引き層の強度が低
下し、塗膜欠陥を生じるため、その配合量は好ましくは
95重量%以下、より好ましくは90重量%以下であ
る。電荷輸送性物質の混合/分散方法は、ボールミル、
ロールミル、サンドミル、アトライター、超音波等を用
いる常法が適用される。混合/分散は有機溶剤中で行わ
れるが、有機溶剤としては、有期金属化合物や樹脂を溶
解し、また、電子輸送性顔料を混合/分散したときにゲ
ル化や凝集を起こさないものであれば如何なるものでも
使用できる。例えば、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メ
チルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n
−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレン
クロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン
等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用
いることができる。
【0032】下引き層22の膜厚は、好ましくは0.1
〜20μm、より好ましくは0.2〜10μmである。
また、下引き層を設けるときに用いる塗布方法として
は、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティン
グ法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、
ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、
カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることが
できる。塗布したものを乾燥させて下引き層を得るが、
通常、乾燥は溶剤を蒸発させ、成膜可能な温度で行われ
る。特に、酸性溶液処理、ベーマイト処理を行った基材
は、基材の欠陥隠蔽力が不十分となり易いため、下引き
層を形成することが好ましい。
【0033】電荷発生層23は、電荷発生材料と結着樹
脂とを含んで構成されるものである。かかる電荷発生材
料としては、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物などの
アゾ顔料、ジブロモアントアントロンなどの縮環芳香族
顔料、ペリレン顔料、ピロロピロール顔料、フラトシア
ニン顔料等の公知のもの全て使用することができるが、
金属及び無金属フタロシアニン顔料が好ましく、中で
も、特定の結晶を有するヒドロキシガリウムフタロシア
ニン、クロロガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフ
タロシアニン、チタニルフタロシアニンが特に好まし
い。本発明に用いるクロロガリウムフタロシアニンは、
例えば特開平5−98181号公報に記載された方法で
製造されるクロロガリウムフタロシアニン結晶を、自動
乳鉢、遊星ミル、振動ミル、CFミル、ローラーミル、サ
ンドミル、ニーダー等で機械的に乾式粉砕するか、乾式
粉砕後溶剤と共にボールミル、乳鉢、サンドミル、ニー
ダー等を用いて湿式粉砕処理を行うことによって製造す
ることができる。上記の処理において使用される溶剤
は、芳香族類(トルエン、クロロベンゼン等)、アミド
類(ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
等)、脂肪族アルコール類(メタノール、エタノール、
ブタノール等)、脂肪族多価アルコール類(エチレング
リコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等)、
芳香族アルコール類(ベンジルアルコール、フェネチル
アルコール等)、エステル類(酢酸エステル、酢酸ブチ
ル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
等)、ジメチルスルホキサイド、エーテル類(ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等)又はこれらの2種以
上の混合物、あるいは水とこれら有機溶剤の混合系など
である。使用される溶剤は、クロロガリウムフタロシア
ニン1重量部に対して、好ましくは1〜200重量部、
より好ましくは10〜100重量部の範囲で用いる。処
理温度は、0℃〜溶剤の沸点、好ましくは10〜60℃
の範囲が好ましい。また、粉砕の際に食塩、ぼう硝等の
磨砕助剤を用いることもできる。磨砕助剤の使用量は、
顔料に対して好ましくは0.5〜20倍、より好ましく
は1〜10倍である。ジクロロスズフタロシアニンは、
特開平5−140472号公報、特開平5−14047
3号公報等に記載された方法で製造されるジクロロスズ
フタロシアニン結晶を、クロロガリウムフタロシアニン
と同様に粉砕、溶剤処理することにより得ることができ
る。
【0034】ヒドロキシガリウムフタロシアニンは、特
開平5−263007号公報、特開平5−279591
号公報等に記載された方法で製造されるクロロガリウム
フタロシアニン結晶を用い、酸もしくはアルカリ性溶液
中での加水分解又はアシッドペースティングを行うこと
により、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を合成
し、直接溶剤処理を行うか、合成によって得られたヒド
ロキシガリウムフタロシアニン結晶を溶剤と共にボール
ミル、乳鉢、サンドミル、ニーダー等を用いて湿式粉砕
処理を行うか、あるいは溶剤を用いずに乾式粉砕処理を
行った後に溶剤処理することによって製造することがで
きる。上記の処理において使用される溶剤は、芳香族類
(トルエン、クロロベンゼン等)、アミド類(ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドン等)、脂肪族アル
コール類(メタノール、エタノール、ブタノール等)、
脂肪族多価アルコール類(エチレングリコール、グリセ
リン、ポリエチレングリコール等)、芳香族アルコール
類(ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等)、
エステル類(酢酸エステル、酢酸ブチル等)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン等)、ジメチルスルホ
キサイド、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等)又はこれらの2種以上の混合物、水とこれ
ら有機溶剤の混合系等が挙げられる。かかる溶剤の使用
量は、ヒドロキシガリウムフタロシアニン1重量部に対
して、好ましくは1〜200重量部、好ましくは10〜
100重量部である。また、処理温度は、好ましくは0
〜150℃、好ましくは室温〜100℃である。また、
粉砕の際に食塩、ぼう硝等の磨砕助剤を用いることもで
きる。磨砕助剤の使用量は顔料に対して好ましくは0.
5〜20倍、より好ましくは1〜10倍である。
【0035】オキシチタニルフタロシアニンは、特開平
4−189873号公報、特開平5−43813号公報
等に記載された方法で製造されるオキシチタニルフタロ
シアニン結晶を、アシッドペースティングするか、ボー
ルミル、乳鉢、サンドミル、ニーダー等を用いて無機塩
とともにソルトミリングを行って、X線回折スペクトル
において27.2°にピークを有する比較的結晶性の低
いオキシチタニルフタロシアニン結晶としたのち、直接
溶剤処理を行うか、或るいは、溶剤と共にボールミル、
乳鉢、サンドミル、ニーダー等を用いて湿式粉砕処理を
行うことによって製造することができる。アシッドペー
スティングに用いる酸としては硫酸(濃度が好ましくは
70〜100%、より好ましくは95〜100%のも
の)が好ましく使用され、かかる硫酸への溶解は、好ま
しくは−20〜100℃、より好ましくは0〜60℃の
範囲で行われる。硫酸の量は、オキシチタニルフタロシ
アニン結晶の重量に対して好ましくは1〜100倍、よ
り好ましくは3〜50倍の範囲に設定される。かかる溶
解の後、オキシチタニルフタロシアニン結晶を析出させ
る溶剤としては、水、あるいは水と有機溶剤の混合溶剤
が任意の量で用いられるが、水とメタノール、エタノー
ル等のアルコール系溶剤、あるいは水とベンゼン、トル
エン等の芳香族系溶剤との混合溶剤が特に好ましい。オ
キシチタニルフタロシアニン結晶を析出させるときの温
度は特に制限されないが、発熱を防ぐために氷等で冷却
することが好ましい。また、オキシチタニルフタロシア
ニン結晶と無機塩との比率は、重量比で1/0.1〜1
/20が好ましく、1/0.5〜1/5がより好まし
い。また、上記の溶剤処理において使用される溶剤は、
芳香族類(トルエン、クロロベンゼン等)、脂肪族アル
コール類(メタノール、エタノール、ブタノール等)、
ハロゲン系炭化水素類(ジクロロメタン、クロロホル
ム、トリクロロエタン等)又はこれらの2種以上の混合
物、あるいは水とこれら有機溶剤の混合系等が挙げられ
る。溶剤の使用量は、オキシチタニルフタロシアニン1
重量部に対して好ましくは1〜100重量部、より好ま
しくは5〜50重量部である。溶剤処理温度は、好まし
くは室温〜100℃、より好ましくは50〜100℃で
ある。磨砕助剤の使用量は顔料に対して好ましくは0.
5〜20倍、より好ましくは1〜10倍である。
【0036】また、電荷発生層23に用いられる結着樹
脂は、広範な絶縁性樹脂から選択することができ、ま
た、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアント
ラセン、ポリビニルピレン、ポリシラン等の有機光導電
性ポリマーから選択することもできる。好ましい結着樹
脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレー
ト樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体等)、
ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹
脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニ
ルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ
ビニルピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂を挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。これらの結
着樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合し
て用いてもよい。
【0037】電荷発生材料と結着樹脂の配合比は、重量
比で10/1〜1/10の範囲内であることが好まし
い。また、これらを分散させる方法としてはボールミル
分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法等の通
常の方法を用いることができるが、この際、分散によっ
て該の結晶型が変化しない条件が必要とされる。さら
に、かかる分散の際、平均粒径が0.5μm以下、より
好ましくは0.3μm以下、さらに好ましくは0.15
μm以下の粒子を用いることが有効である。またこれら
の分散に用いる溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアル
コール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチ
ル、酢酸n-ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
メチレンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、
トルエン等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混
合して用いることができる。
【0038】電荷発生層23の厚みは、好ましくは0.
1〜5μm、より好ましくは0.2〜2.0μmが適当
である。また、電荷発生層23を設ける際の塗布方法と
しては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーテ
ィング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング
法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング
法、カーテンコーティング法等が挙げられる。さらに、
顔料の分散安定性や光感度を増す目的、あるいは、電気
特性を安定化させる目的で後述する式(1)で表される
化合物を用いて電荷発生材料を処理したものを用いても
よく、かかる化合物を電荷発生材料の分散溶液に加えて
もよい。
【0039】電荷輸送層24は、電荷輸送材料を含んで
構成される。なお、電荷輸送材料が低分子量化合物であ
る場合、当該電荷輸送材料は通常結着樹脂中に分散され
て層中に保持されるが、高分子電荷輸送材を用いる場合
には結着樹脂を用いなくともよい。
【0040】電荷輸送材料としては、p−ベンゾキノ
ン、クロラニル、ブロマニル、アントラキノン等のキノ
ン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,
4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン化合
物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シ
アノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子輸送性
化合物、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化
合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレ
ン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合
物、ヒドラゾン系化合物などの正孔輸送性化合物が挙げ
られ、これらは単独または2種以上混合して用いること
ができる。これらの電荷輸送材料の中でも、下記一般式
(2)で表わされるトリフェニルアミン系化合物、並び
に下記一般式(3)で表わされるベンジジン系化合物
は、高い電荷(正孔)輸送能と優れた安定性を有してい
るため、特に好ましく用いることができる。式(1)中
のR14、Ar6及びAr7の好ましい組み合わせを表1及
び表2、式(2)中のR15及、R15'、R16、R16'、R17
びR17の好ましい組み合わせを表3に示す。
【0041】
【化1】 (式中、R14は、水素原子又はメチル基を表し、nは1又
は2を表し、Ar6及びAr7は同一でも異なっていても
よく、それぞれ置換又は未置換のアリール基を表し、ア
リール基が置換基を有する場合、かかる置換基は、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5の
アルコキシ基、炭素数1〜3のアルキル基で置換された
置換アミノ基のうちのいずれかである。)
【0042】
【化2】 (式中R15及びR15' は同一でも異なっていてもよく、
それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアル
キル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基を表し、R16
16'、R17及びR17'は同一でも異なってもよく、それ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数1〜2のア
ルキル基で置換されたアミノ基を表し、m及びnはそれ
ぞれ0〜2の整数を表す。)
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】 上記の電荷輸送材料を分散させる結着樹脂としては特に
制限されないが、具体的には、ポリカーボネート樹脂、
ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹
脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムア
ルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂等が挙げられ
る。
【0046】また、本発明においては、前述の通り、電
荷輸送材料として高分子電荷輸送材を用いることもでき
る。かかる高分子電荷輸送材としては、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、ポリシラン等の電荷輸送性を有する公
知のものを用いることができる。特に、特開平8−17
6293号公報や特開平8−208820号公報に示さ
れているポリエステル系高分子電荷輸送材は高い電荷輸
送性を有しており、特に好ましいものである。高分子電
荷輸送材はそれだけでも成膜可能であるが、結着樹脂と
混合して成膜してもよい。
【0047】電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(重量
比)は10/1〜1/5が好ましい。また、電荷輸送層
24の厚みは、好ましくは5〜50μm、より好ましく
は10〜30μmである。電荷輸送層24を設ける際の
塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤー
バーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コ
ーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコ
ーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法
を用いることができる。さらに塗布工程において用いら
れる溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブ
タノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩
化エチレン等のハロンゲン化脂肪族炭化水素類、テトラ
ヒドロフラン、エチルエーテル等の環状もしくは直鎖状
のエーテル類等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以
上混合して用いることができる。
【0048】電荷輸送層24は、上記した電荷輸送材料
と結着樹脂とのみから構成されるものであってもよい
が、必要に応じて各種添加剤を含有してもよい。かかる
添加剤としては、ジルコニウムキレート化合物、ジルコ
ニウムアルコキシド化合物、ジルコニウムカップリング
剤等の有機ジルコニウム化合物、チタンキレート化合
物、チタンアルコキシド化合物、チタネートカップリン
グ剤等の有機チタン化合物、アルミニウムキレート化合
物、アルミニウムカップリング剤等の有機アルミニウム
化合物、アンチモンアルコキシド化合物、ゲルマニウム
アルコキシド化合物、インジウムアルコキシド化合物、
インジウムキレート化合物、マンガンアルコキシド化合
物、マンガンキレート化合物、スズアルコキシド化合
物、スズキレート化合物、アルミニウムシリコンアルコ
キシド化合物、アルミニウムチタンアルコキシド化合
物、アルミニウムジルコニウムアルコキシド化合物など
の有機金属化合物が挙げられる。中でも有機ジルコニウ
ム化合物、有機チタニル化合物、有機アルミニウム化合
物は、残留電位が低く良好な電子写真特性を示すため、
好ましく使用される。
【0049】また、電荷輸送層24の添加剤として、ビ
ニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス−2−メトキシ
エトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキ
シシラン、γ−2−アミノエチルアミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、β−
3,4−エポキシシクロヘキシルトリメトキシシラン等
のシランカップリング剤や、光硬化性樹脂などの硬化型
マトリックスを用いてもよく、さらにこれらと硬化可能
な化合物(例えば後述する一般式(3)で示される化合
物)を用いてもよい。
【0050】さらに、画像形成プロセスにおいて発生す
るオゾン等の酸化性ガス、光、熱による感光体の劣化を
防止する目的で、感光層中に酸化防止剤、光安定剤、熱
安定剤等の添加剤を添加することができる。例えば、酸
化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダード
アミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、
ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノンお
よびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物
等;光安定剤としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリア
ゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペリジン
等の誘導体が挙げられる。また、感度の向上、残留電位
の低減、繰り返し使用時の疲労低減等を目的として、少
なくとも1種の電子受容性物質を含有させることがで
き、かかる電子受容物質としては、無水コハク酸、無水
マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テ
トラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−
ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノ
ン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o−ニトロ
安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸、一般式
(1)で表される化合物を挙げることができる。これら
のうち、フルオレノン系化合物、キノン系化合物、並び
に−Cl、−CN、−NO2等の電子吸引性置換基を有
するベンゼン誘導体が特に好ましい。
【0051】保護層25は、前述の通り、電荷輸送性を
有する有機基と、該有機基中の同一若しくは異なる炭素
原子に結合したケイ素原子と、該ケイ素原子に結合した
酸素原子と、からなる骨格を有する架橋体を含んで構成
されるものである。電荷輸送性を有する有機基として
は、具体的には、トリアリールアミン構造、ベンジジン
構造、アリールアルカン構造、アリール置換エチレン構
造、スチルベン構造、アントラセン構造、ヒドラゾン構
造、キノン構造、フルオレノン構造、キサントン構造、
ベンゾフェノン構造、シアノビニル構造、エチレン構造
等の構造を有する有機基が挙げられる。かかる有機基を
有することにより、架橋体に電荷輸送性が付与される。
【0052】このような架橋体としては、下記一般式
(3):
【0053】
【化3】 [式中、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4は同一でも異な
っていてもよく、それぞれ置換または無置換のアリール
基を表し、Ar5は置換または無置換の2価のアリール
基又はアリーレン基を表し、Dは2価の基を表し、Qは
加水分解性基を表し、aは1〜3の整数を表し、kは0
又は1を表し、m1、m2、m3、m4及びm 5は同一でも
異なっていてもよく、それぞれ0又は1を表し、m1
5のうちの少なくとも1つは1であり、kが1のとき
5は0である。]で表される化合物を含む重合性単量
体を用いて得られる架橋体が好ましく用いられる。
【0054】一般式(3)中、Ar1、Ar2、Ar3
よびAr4で表される置換または無置換のアリール基と
しては、下記式(4)〜(10):
【0055】
【化4】
【0056】
【化5】
【0057】
【化6】
【0058】
【化7】
【0059】
【化8】
【0060】
【化9】
【0061】
【化10】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
フェニル基、炭素数7〜10のアルキルフェニル基、炭
素数7〜10のアルコキシフェニル基または炭素数7〜
10のアラルキル基を表し、R2およびR3はそれぞれ水
素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基、フェニル基、炭素数7〜10のアルコキシ
フェニル基、炭素数7〜10のアラルキル基またはハロ
ゲン基を表し、Ar6は置換または無置換の2価の芳香
族炭化水素基を表し、Zは2価の官能基を表し、sは1
〜3の整数を表し、・は上記一般式(1)中の−D−S
iR’3-a'Q’a'で表される基が結合する場合の結合位
置を表す)で表される構造のうちのいずれかを有するも
のが好ましい。さらに、上記式(10)中のAr6で表
される置換または無置換の2価の芳香族炭化水素基とし
ては、下記一般式(11)または(12):
【0062】
【化11】
【0063】
【化12】 (式中、R4およびR5はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニ
ル基、炭素数7〜10のアルコキシフェニル基、炭素数
7〜10のアラルキル基またはハロゲン基を表し、tは
1〜3の整数を表す)で表される構造を有するものが好
ましく;上記式(10)中のZで表される2価の基とし
ては、下記式(13)〜(20):
【0064】
【化13】
【0065】
【化14】
【0066】
【化15】
【0067】
【化16】
【0068】
【化17】
【0069】
【化18】
【0070】
【化19】
【0071】
【化20】 (式中、R6およびR7はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニ
ル基、炭素数7〜10のアルコキシフェニル基、炭素数
7〜10のアラルキル基またはハロゲン基を表し、Z’
は2価の基を表し、qおよびrはそれぞれ1〜10の整
数を表し、tは1〜3の整数を表す)で表される構造の
うちのいずれかを有するものが好ましい。さらにまた、
上記式(19)、(20)中のZ’で表される2価の基
としては、下記式(21)〜(29):
【0072】
【化21】
【0073】
【化22】
【0074】
【化23】
【0075】
【化24】
【0076】
【化25】
【0077】
【化26】
【0078】
【化27】
【0079】
【化28】
【0080】
【化29】 (式中、pは0〜3の整数を表す)で表される構造のう
ちのいずれかを有するものが好ましい。
【0081】また、一般式(3)中、Ar5は、kが0
のときはAr1〜Ar4の説明で例示されたアリール基で
あり、kが1のときはかかるアリール基から所定の水素
原子を除いたアリーレン基である。
【0082】また、一般式 (3)中、Dで表される2
価の基としては、好ましくは、−Cn2n−、−Cn
2n-2−、−Cn2n-4−(nは1〜15の整数であり、
好ましくは2〜10の整数である)、−CH2−C64
−又は−C64−C64−で表される2価の炭化水素
基、オキシカルボニル基(−COO−)、チオ基(−S
−)、オキシ基(−O−)、イソシアノ基(−N=CH
−)、或いはこれら2種以上の組み合わせによる2価の
基である。なお、これらの2価の基は側鎖にアルキル
基、フェニル基、アルコキシ基、アミノ基などの置換基
を有していてもよい。Dが上記の好ましい2価の基であ
ると、多官能型光機能性フッ素含有有機シリケート骨格
に適度な可とう性が付与されて層の強度が向上する傾向
にある。
【0083】一般式(3)中のRは、前述の通り、水素
原子、アルキル基(好ましくは炭素数1〜5のアルキル
基)又は置換若しくは無置換のアリール基(好ましくは
炭素数6〜15の置換若しくは無置換のアリール基)を
表す。
【0084】また、上記式(3)中、Qで表される加水
分解性基とは、上記式(1)で表される化合物の硬化反
応において、加水分解によりシロキサン結合(O−Si
−O)を形成し得る官能基のことをいう。本発明にかか
る加水分解性基の好ましい例としては、具体的には、水
酸基、アルコキシ基、メチルエチルケトオキシム基、ジ
エチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、クロ
ロ基が挙げられるが、これらの中でも、−OR”(R”
は炭素数1〜15のアルキル基またはトリメチルシリル
基)で表される基がより好ましい。
【0085】上記式(3)中のAr1、Ar2、Ar3
Ar4、Ar5、D−SiR3-aaで表される基および整
数kの好ましい組み合わせを表4〜6に示す。なお、表
中、XはAr1〜Ar5と結合したD−SiR3-aaを表
し、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表し、P
rはプロピル基を表す。
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】 保護層25に含まれる架橋体は、上記一般式(3)で表
される化合物のみを用いて得られるものであってもよい
が、一般式(3)で表される化合物と結合可能な基を有
する他の重合性単量体を更に用いてもよい。
【0089】ここで、一般式(3)で表される化合物と
結合可能な基とは、一般式(3)で表される化合物を加
水分解した際に生じるシラノール基と結合可能な基を意
味し、具体的には、−SiR3-aaで表される基、エポ
キシ基、イソシアネート基、カルボキシル基、ヒドロキ
シ基、ハロゲンなどを意味する。これらのうち、−Si
R3-aaで表される基、エポキシ基、イソシアネート基
を有する化合物がより強い機械強度を有するため好まし
く、−SiR3-aaで表される基を有する化合物が特に
好ましい。さらに、これらの基を分子内に2つ以上有す
る化合物を用いると、硬化膜の架橋構造が3次元的にな
り、より強い機械強度を得ることができる。このような
重合性単量体の好ましい例を表7に示す。
【0090】
【表7】
【0091】また、上記の重合性単量体に加えて、シラ
ンカップリング剤やハードコート剤を用いてもよい。シ
ランカップリング剤としては、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、メチルト
リメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン等;ハー
ドコート剤としては、KP−85、X−40−974
0、X−40−2239(以上、信越シリコーン社
製)、およびAY42−440、AY42−441、A
Y49−208(以上、東レダウコーニング社製)など
の市販のハードコート剤、などを用いることができる。
また、撥水性などの付与のために、(トリデカフルオロ
−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリエト
キシシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)ト
リメトキシシラン、3−(ヘプタフルオロイソプロポキ
シ)プロピルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,
2H−パーフルオロアルキルトリエトキシシラン、1
H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルトリエトキ
シシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオク
チルトリエトシキシラン、などのフッ素含有化合物のう
ちの1種又は2種以上を用いることもできる。
【0092】本発明にかかる架橋体は、上記の重合性単
量体を加水分解することにより得ることができる。かか
る加水分解における水の添加量は特に制限されないが、
重合性単量体が有する全ての加水分解性基を加水分解す
るために必要な理論量の0.3〜5倍量であることが好
ましく、0.5〜3倍量であることがより好ましい。水
の添加量が理論量の0.3倍未満であると、未反応化合
物の量が増大し、後述する電子写真感光体の製造工程に
おいて、架橋体を含む塗工液を用いて成膜する際に相分
離を生じたり得られる膜の強度が不十分となる傾向にあ
る。他方、水の添加量が理論量の5倍を超えると、原料
化合物が析出したり反応生成物(架橋体)の保存安定性
が低下する傾向にある。
【0093】さらに、上記の重合性単量体の加水分解
は、溶媒を用いずに行ってもよく、また、所定の溶媒
(好ましくは沸点が100℃以下の溶媒)を用いて行っ
てもよい。本発明において、加水分解の際に好ましく用
いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類;アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類;テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル類、
などが挙げられる。これらの溶媒の使用量は、式(1)
で表される化合物1重量部に対して好ましくは0.5〜
30重量部であることが好ましく、1〜20重量部であ
ることがより好ましい。溶媒の使用量が前記下限値未満
であると式(1)で表される化合物が析出しやすくなる
傾向にあり、他方、前記上限値を超えると薄膜のものし
か得られなくなる傾向にある。
【0094】また、上記の加水分解においては、原料化
合物、反応生成物、溶媒及び水のいずれにも不溶である
固体触媒を用いることが好ましい。このような固体触媒
としては、アンバーライト15E、アンバーライト20
0C、アンバーリスト15(以上、ローム・アンド・ハ
ース社製);ダウエックスMWC−1−H、ダウエック
ス88、ダウエックスHCR−W2(以上、ダウ・ケミ
カル社製);レバチットSPC−108、レバチットS
PC−118(以上、バイエル社製);ダイヤイオンR
CP−150H(三菱化成社製);スミカイオンKC−
470、デュオライトC26−C、デュオライトC−4
33、デュオライト−464(以上、住友化学工業社
製);ナフィオン−H(デュポン社製)などの陽イオン
交換樹脂;アンバーライトIRA−400、アンバーラ
イトIRA−45(以上、ローム・アンド・ハース社
製)などの陰イオン交換樹脂;Zr(O3 PCH2 CH
2 SO3 H)2 ,Th(O3 PCH2 CH2 COOH)
2 などのプロトン酸基を含有する基が表面に結合されて
いる無機固体;スルホン酸基を有するポリオルガノシロ
キサンなどのプロトン酸基を含有するポリオルガノシロ
キサン;コバルトタングステン酸、リンモリブデン酸な
どのヘテロポリ酸;ニオブ酸、タンタル酸、モリブデン
酸などのイソポリ酸;シリカゲル、アルミナ、クロミ
ア、ジルコニア、CaO、MgOなどの単元系金属酸化
物;シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−
ジルコニア、ゼオライト類などの複合系金属酸化物;酸
性白土、活性白土、モンモリロナイト、カオリナイトな
どの粘土鉱物;LiSO4 ,MgSO4 などの金属硫酸
塩;リン酸ジルコニア、リン酸ランタンなどの金属リン
酸塩;LiNO3 ,Mn(NO3 2 などの金属硝酸
塩;シリカゲル上にアミノプロピルトリエトキシシラン
を反応させて得られた固体などのアミノ基を含有する基
が表面に結合されている無機固体;アミノ変性シリコー
ン樹脂などのアミノ基を含有するポリオルガノシロキサ
ン、などが挙げられる。これらの固体触媒の使用量は、
加水分解性基を有する原料化合物100重量部に対して
0.1〜20重量部であることが好ましい。また、これ
らの固体触媒を用いて加水分解を行う際の反応温度及び
反応時間は原料化合物や固体触媒の種類によって適宜選
択されるが、反応温度は好ましくは0〜100℃、より
好ましくは10〜70℃、さらに好ましくは15〜50
℃であり、反応時間は好ましくは10分〜100時間で
ある。なお、反応時間が100時間を超えると反応生成
物がゲル化しやすくなる傾向にある。
【0095】また、上記の固体触媒以外にも、塩酸、酢
酸、リン酸、硫酸などのプロトン酸;アンモニア、トリ
エチルアミンなどの塩基;ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクトエート、オクタン酸第一錫などの有機
錫化合物;テトラ-n-ブチルチタネート、テトライソプ
ロピルチタネートなどの有機チタン化合物;アルミニウ
ムトリブトキシド、アルミニウムトリアセチルアセトナ
ートなどの有機アルミニウム化合物;有機カルボン酸の
鉄塩、マンガン塩、コバルト塩、亜鉛塩、ジルコニウム
塩などの有機カルボン酸塩、などの硬化触媒を用いて加
水分解を行うことができる。これらの硬化触媒の中で
も、反応生成物の保存安定性の点で金属化合物が好まし
く、金属のアセチルアセトナート又はアセチルアセテー
トが好ましい。これらの硬化触媒の使用量は、反応生成
物の保存安定性や強度の点から、加水分解性基を有する
原料化合物100重量部に対して0.1〜20重量部で
あることが好ましく、0.3〜10重量部であることが
好ましい。また、上記の硬化触媒を用いて加水分解を行
う際の反応温度及び反応時間は用いる原料化合物や硬化
触媒の種類に応じて適宜選択されるが、反応時間は好ま
しくは60℃以上、より好ましくは80〜170℃であ
り、反応時間は好ましくは10分〜5時間である。な
お、反応温度が前記下限値未満であると得られる架橋体
の機械的強度が不十分となる傾向にある。
【0096】また、必要に応じて、得られた反応生成物
について、ヘキサメチルジシラザンやトリメチルクロロ
シランなどを用いて疎水化処理を行うこともできる。
【0097】保護層25には、帯電器で発生するオゾン
等の酸化性ガスによる劣化を防止する目的で、酸化防止
剤を添加することが好ましい。感光体表面の機械的強度
を高め、感光体が長寿命になると、感光体が酸化性ガス
に長い時間接触することになるため、従来より強い酸化
耐性が要求される。酸化防止剤としては、ヒンダードフ
ェノール系あるいはヒンダードアミン系が望ましく、有
機イオウ系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤、
ジチオカルバミン酸塩系酸化防止剤、チオウレア系酸化
防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤、などの公知
の酸化防止剤を用いてもよい。酸化防止剤の添加量とし
ては15重量%以下が望ましく、10重量%以下がさら
に望ましい。
【0098】ヒンダードフェノール系酸化防止剤として
は、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、N,N’−ヘキ
サメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシヒドロシンナマイド、3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシ-ベンジルフォスフォネート−ジエチルエ
ステル、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o
−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフ
ェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4
−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、−2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、2−t
−ブチル−6−(3−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メ
チルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、
4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)などが挙げられる。
【0099】保護層25自体の表面のダイナミック硬度
は、感光体1全体としての表面のダイナミック硬度が上
記の条件を満たすものであれば特に制限されないが、以
下の条件を満たすことが好ましい。すなわち、保護層2
5と中間転写ベルト9とをそれぞれガラス基板上に形成
したときに、中間転写ベルト9のダイナミック硬度
(b’)から保護層25表面のダイナミック硬度(b)
を差し引いた値(b’−b)が1.5×1010N/m2
以下であるという条件を満たすことが好ましい。保護層
25表面のダイナミック硬度がかかる条件を満たすと、
感光体及び中間転写体の損傷及び虫食い画像の発生をよ
り確実に防止することができる。
【0100】(中間転写体)中間転写ベルト9は、感光
体1a〜1dに形成された各色のカラートナー像を重ね
るときの転写媒体であり、その表面のダイナミック硬度
は感光体1表面のダイナミック硬度よりも大きく、中間
転写ベルト9表面のダイナミック硬度から感光体1表面
のダイナミック硬度を差し引いた値が2.0×1010
/m2以下となるように設定されている。ここで、中間
転写ベルト9表面のダイナミック硬度が1.8×1010
N/m2以上であると、虫食い画像などの画像欠陥の発
生をより確実に防止できるので好ましい。
【0101】中間転写ベルト9の材質は、表面のダイナ
ミック硬度が上記の条件を満たすものであれば特に制限
されないが、好ましくはポリイミド樹脂である。ヤング
率が高いポリイミド樹脂からなる中間転写ベルト9を用
いると、中間転写ベルト9を駆動する際にこれを支持す
るロール6〜8やクリーニングブレード14等の応力に
よる変形が抑制されるので、各色のトナー像を重ねて転
写するときに色ズレ等の画像欠陥の発生を防止すること
ができる。
【0102】中間転写ベルト9は以下の手順で製造する
ことができる。すなわち、略等モルのテトラカルボン酸
二無水物或いはその誘導体とジアミンとを所定の溶媒中
で重合反応させてポリアミド酸溶液を得る。このポリア
ミド酸溶液を円筒状金型に供給・展開して膜(層)形成
を行った後、さらにイミド転化を行うことによって、ポ
リイミド樹脂からなる中間転写ベルト9を得ることがで
きる。
【0103】かかるテトラカルボン酸二無水物として
は、例えば、下記一般式(30):
【0104】
【化30】 (式中、Rは脂肪族鎖式炭化水素基、脂肪族環式炭化水
素基及び芳香族炭化水素基、並びにこれらの炭化水素基
に置換基が結合した基からなる群より選ばれる4価の有
機基を表す)で表される化合物が挙げられ、より具体的
には、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
3,3’,4−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、2,2’−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)スルホン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エーテル二無水物、エチレンテトラカル
ボン酸二無水物などが例示される。
【0105】また、ジアミンの具体例としては、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3’−ジクロロベンジジン、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェ
ニルスルフォン、1,5−ジアミノナフタレン、m−フ
ェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,3’
−ジメチル4,4’−ビフェニルジアミン、ベンジジ
ン、3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメト
キシベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフ
ォン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、2,4
−ビス(β−アミノ第三ブチル)トルエン、ビス(p−
β−アミノ−第三ブチルフェニル)エーテル、ビス(p
−β−メチル−δ−アミノフェニル)ベンゼン、ビス−
p−(1,1−ジメチル−5−アミノ−ベンチル)ベン
ゼン、1−イソプロピル−2,4−m−フェニレンジア
ミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミ
ン、ジ(p−アミノシクロヘキシル)メタン、ヘキサメ
チレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチ
レンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジ
アミン、ジアミノプロピルテトラメチレン、3−メチル
ヘプタメチレンジアミン、4,4−ジメチルヘプタメチ
レンジアミン、2,11−ジアミノドデカン、1,2−
ビス−3−アミノプロボキシエタン、2,2−ジメチル
プロピレンジアミン、3−メトキシヘキサメチレンジア
ミン、2,5−ジメチルヘプタメチレンジアミン、3−
メチルヘプタメチレンジアミン、5−メチルノナメチレ
ンジアミン、2,17−ジアミノエイコサデカン、1,
4−ジアミノシクロヘキサン、1,10−ジアミノ−
1,10−ジメチルデカン、12−ジアミノオクタデカ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]プロパン、ピペラジン、H2N(CH23O(C
22O(CH2)NH2、H2N(CH23S(CH2
3NH2、H2N(CH2 3N(CH32(CH23NH2
などが挙げられる。
【0106】テトラカルボン酸二無水物とジアミンを重
合反応させる際の溶媒としては、溶解性等の点から極性
溶媒が好ましい。極性溶媒としては、N,N−ジアルキ
ルアミド類が好ましく、中でもN,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエ
チルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、
N,N−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ピリジン、テトラメチレンスルホ
ン、ジメチルテトラメチレンスルホン等の低分子量のも
のがより好ましい。これらは1種を単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0107】本発明では、中間転写ベルト9の膜抵抗を
調整するために、ポリイミド樹脂中にカーボンを分散し
てもよい。カーボンの種類は特に限定されないが、カー
ボンブラックの酸化処理によりその表面に酸素含有官能
基(カルボキシル基、キノン基、ラクトン基、水酸基
等)が形成された酸化処理カーボンブラックを用いるこ
とが好ましい。ポリイミド樹脂中に酸化処理カーボンブ
ラックを分散すると、電圧を印可したときに酸化処理カ
ーボンブラックに過剰な電流が流れるため、ポリイミド
樹脂が繰返しの電圧印加による酸化の影響を受けにくく
なる。また、酸化処理カーボンブラックはその表面に形
成された酸素含有官能基によりポリイミド樹脂中への分
散性が高いので、抵抗バラツキを小さくすることができ
ると共に電界依存性も小さくなり、転写電圧による電界
集中が起こりにくくなる。従って、転写電圧による抵抗
低下を防止し、電気抵抗の均一性を改善し、電界依存性
が少なく、さらに環境による抵抗の変化の少ない、用紙
走行部が白く抜けること等の画質欠陥の発生が抑制され
た高画質を得ることができる中間転写ベルトを得ること
ができる。
【0108】酸化処理カーボンブラックは、カーボンブ
ラックを高温雰囲気下で空気と接触、反応させる空気酸
化法、常温下で窒素酸化物やオゾン等と反応させる方
法、高温下での空気酸化後、低温下でオゾン酸化する方
法などにより得ることができる。また、酸化処理カーボ
ンとして、三菱化学製のMA100(pH3.5、揮発
分1.5%)、同,MA100R(pH3.5、揮発分
1.5%)、同MA100S(pH3.5、揮発分1.
5%)、同#970(pH3.5、揮発分3.0%)、
同MA11(pH3.5、揮発分2.0%)、同#10
00(pH3.5、揮発分3.0%)、同#2200
(pH3.5,揮発分3.5%)、同MA230(pH
3.0、揮発分1.5%)、同MA220(pH3.
0、揮発分1.0%)、同#2650(pH3.0、揮
発分8.0%)、同MA7(pH3.0、揮発分3.0
%)、同MA8(pH3.0、揮発分3.0%)、同O
IL7B(pH3.0、揮発分6.0%)、同MA77
(pH2.5、揮発分3.0%)、同#2350(pH
2.5、揮発分7.5%)、同#2700(pH2.
5、揮発分10.0%)、同#2400(pH2.5、
揮発分9.0%);デグサ社製のプリンテックス150
T(pH4.5、揮発分10.0%)、同スペシャルブ
ラック350(pH3.5、揮発分2.2%)、同スペ
シャルブラック100(pH3.3、揮発分2.2
%)、同スペシャルブラック250(pH3.1、揮発
分2.0%)、同スペシャルブラック5(pH3.0、
揮発分15.0%)、同スペシャルブラック4(pH
3.0、揮発分14.0%)、同スペシャルブラック4
A(pH3.0、揮発分14.0%)、同スペシャルブ
ラック550(pH2.8、揮発分2.5%)、同スペ
シャルブラック6(pH2.5、揮発分18.0%)、
同カラーブラックFW200(pH2.5、揮発分2
0.0%)、同カラーブラックFW2(pH2.5、揮
発分16.5%)、同カラーブラックFW2V(pH
2.5、揮発分16.5%);キャボット社製MONA
RCH1000(pH2.5、揮発分9.5%)、同M
ONARCH1300(pH2.5、揮発分9.5
%)、同MONARCH1400(pH2.5、揮発分
9.0%)、同MOGUL-L(pH2.5、揮発分
5.0%)、同REGAL400R(pH4.0、揮発
分3.5%)、などの市販品を用いてもよい。
【0109】上記の酸化処理カーボンは、例えば酸化処
理の度合い、DBP吸油量、窒素吸着を利用したBET
法による比表面積等の物性の相違により導電性が異なる
がこれらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよいが、実質的に導電性の異なるものを2種以上
組み合わせて用いることが好ましい。このように物性の
異なる2種類以上のカーボンブラックを添加する場合、
例えば高い導電性を発現するカーボンブラックを優先的
に添加した後、導電率の低いカーボンブラックを添加し
て表面抵抗率を調整すること等が可能である。
【0110】これら酸化処理カーボンブラックの含有量
は、ポリイミド樹脂に対して10〜50重量%が好まし
く、より好ましくは12〜30重量%である。当該含有
量が10重量%未満であると、電気抵抗の均一性が低下
し、耐久使用時の表面抵抗率の低下が大きくなる場合が
あり、一方、50重量%を超えると、所望の抵抗値が得
られにくく、また、成型物として脆くなるため好ましく
ない。2種類以上の酸化処理カーボンブラックを分散さ
せたポリアミド酸溶液の製造方法としては、溶媒中に2
種類以上の酸化処理カーボンブラックを予め分散した分
散液中に上記酸二無水物成分及びジアミン成分を溶解・
重合する方法、2種類以上の酸化処理カーボンブラック
を各々溶媒中に分散させ2種類以上のカーボンブラック
分散液を作製し、この分散液に酸無水物成分及びジアミ
ン成分を溶解・重合させた後、各々のポリアミド酸溶液
を混合する方法、などが挙げられる。
【0111】中間転写体9は、このようにして得られた
ポリアミド酸溶液を円筒状金型内面に供給・展開して被
膜とし、加熱によりポリアミド酸をイミド転化させるこ
とにより得られる。かかるイミド転化の際には、所定の
温度で0.5時間以上保持することによって、良好な平
面度を有する中間転写ベルトを得ることができる。
【0112】ポリアミド酸溶液を円筒状金型内面に供給
する際の供給方法としては、ディスペンサーによる方
法、ダイスによる方法などが挙げられる。ここで、円筒
上金型としては、その内周面が鏡面仕上げされたものを
用いることが好ましい。
【0113】また、金型に供給されたポリアミド酸溶液
から被膜を形成するとしては、加熱しながら遠心成形す
る方法、弾丸状走行体を用いて成形する方法、回転成形
する方法などが挙げられ、これらの方法により均一な膜
厚の被膜が形成される。
【0114】このようにして形成された被膜をイミド転
化させて中間転写ベルトを成形する方法としては、
(i)金型ごと乾燥機中に入れ、イミド転化の反応温度
まで昇温する方法、(ii)ベルトとして形状を保持で
きるまで溶媒の除去を行った後、金型内面から被膜を剥
離して金属製シリンダ外面に差し替えた後、このシリン
ダごと加熱してイミド転化を行う方法などが挙げられ
る。本発明においては、得られる中間転写ベルトの表面
のダイナミック硬度が上記の条件を満たせば上記
(i)、(ii)のいずれの方法でイミド転化を行って
もよいが、方法(ii)によりイミド転化を行うと、平
面度及び外表面精度が良好な中間転写体を効率よく且つ
確実に得ることができるので好ましい。以下、方法(i
i)について詳述する。
【0115】方法(ii)において、溶媒を除去する際
の加熱条件は、溶媒を除去できれば特に制限されない
が、加熱温度は80〜200℃であることが好ましく、
加熱時間は0.5〜5時間であることが好ましい。この
ようにしてベルトとしてそれ自身形状を保持することが
できるようになった成形物は金型内周面から剥離される
が、かかる剥離の際に金型内周面に離型処理を施しても
よい。
【0116】次いで、ベルト形状として保持できるまで
加熱・硬化させた成形物を、金属製シリンダ外面に差し
替え、差し替えたシリンダごと加熱することにより、ポ
リアミド酸のイミド転化反応を進行させる。かかる金属
製シリンダとしては、線膨張係数がポリイミド樹脂より
も大きいものが好ましく、また、シリンダの外径をポリ
イミド成形物の内径より所定量小さくすることで、ヒー
トセットを行うことができ均一な膜厚でムラのない無端
ベルトを得ることができる。また、金属製シリンダ外面
の表面粗度(Ra)は、1.2〜2.0μmであること
が好ましい。金属製シリンダ外面の表面粗度(Ra)が
1.2μm未満であると、金属製シリンダ自身が平滑過
ぎるため、得られる中間転写ベルトにおいてベルトの軸
方向に対する収縮による滑りが発生しないため、延伸が
この工程で行われ、膜厚のバラツキや平面度の精度の低
下が発生する傾向にある。また、金属製シリンダ外面の
表面粗度(Ra)が2.0μmを超えると、金属製シリ
ンダ外面がベルト状中間転写体の内面に転写し、さらに
は外面に凹凸を発生させ、これにより画像不良が発生し
やすくなる傾向にある。なお、本発明でいう表面粗度と
はJIS B601に準じて測定されるRaをいう。
【0117】また、イミド転化の際の加熱条件として
は、ポリイミド樹脂の組成にもよるが、加熱温度が22
0〜280℃、加熱時間0.5〜2時間であることが好
ましい。このような加熱条件でイミド転化を行うと、ポ
リイミド樹脂の収縮量がより大きくなるため、ベルトの
軸方向についての収縮を緩やかに行うことにより、膜厚
バラツキや平面度の精度の低下を防ぐことができる。
【0118】このようにして得られたポリイミド樹脂か
らなる中間転写ベルトの外面の表面粗度(Ra)は、
1.5μm以下であることが好ましい。中間転写体の表
面粗度(Ra)が1.5μmを超えるとがさつき等の画
像欠陥が発生しやすくなる傾向にある。なお、がさつき
の発生は、転写の際に印加される電圧や剥離放電による
電界がベルト表面の凸部に局所的に集中して凸部表面が
変質することによって、新たな導電経路の発現により抵
抗が低下し、その結果得られる画像の濃度低下が起こる
ことに起因すると本発明者らは推察する。
【0119】このようにして得られる中間転写ベルト9
はシームレスベルトであることが好ましい。このシーム
レスベルトの場合、中間転写ベルト9の厚さはその使用
目的に応じて適宜決定しうるが、強度や柔軟性等の機械
的特性の点から、20〜500μmが好ましく、50〜
200μmがより好ましい。また、中間転写ベルト9の
表面抵抗は、その表面抵抗率(Ω/□)の常用対数値が
8〜15(logΩ/□)であることが好ましく、11
〜13(logΩ/□)であることがより好ましい。な
お、ここでいう表面抵抗率とは、22℃、55%RH環
境下で100Vの電圧を印加し、電圧印可開始時から1
0秒後に測定される電流値に基づいて得られる値をい
う。
【0120】このように本実施形態では、帯電した感光
体1の露光により静電潜像が形成され、当該静電潜像が
現像されて感光体表面にトナー像が形成される。このト
ナー像は感光体1から中間転写ベルト9に1次転写さ
れ、さらに中間転写ベルト9から被転写媒体に2次転写
されるが、感光体1及び中間転写体9としてそれぞれ表
面のダイナミック硬度が上記の条件を満たすものを用い
ることによって、感光体又は中間転写体のいずれも損傷
することなくトナー像が十分に均一に転写されるので、
虫食い画像などの画像欠陥の発生を十分に防止すること
ができ、良好な画像を長期にわたって安定的に得ること
が可能となる。
【0121】なお、本発明は上記の実施形態に限られる
ものではない。例えば、感光体1とクリーニング装置と
を一体化してプロセスカートリッジとして用いてもよ
い。このとき、プロセスカートリッジは、帯電装置3、
現像装置5、転写装置5などを更に備えるものであって
もよい。
【0122】また、感光体1において、保護層25は電
荷輸送性を有する有機基と、該有機基中の同一若しくは
異なる炭素原子に結合したケイ素原子と、該ケイ素原子
に結合した酸素原子と、からなる骨格を有する架橋体を
含有するものであるが、電荷輸送性物質を所定のケイ素
樹脂に分散させて保護層としてもよい。
【0123】また、感光体1は電荷発生層と電荷輸送層
とを別個に設けた機能分離型感光体であるが、本実施形
態においては、感光体1表面のダイナミック硬度が上記
の条件を満たす限りにおいて、電荷発生材料と電荷輸送
材料とを同一の層に含む単層型感光体であってもよい。
【0124】また、上記実施形態ではカラートナーを用
いる画像形成装置の一例を示したが、本発明の画像形成
装置は、黒色トナーのみを用いる白黒画像形成用のもの
であってもよい。
【0125】また、図1に示した装置において、帯電装
置2としては帯電ローラー等の接触帯電方式のものであ
ってもよく、コロトロン帯電器等の非接触帯電方式のも
のであってもよいが、オゾン発生防止の観点から接触帯
電方式のものが好ましい。
【0126】また、図1に示した装置において、露光装
置3としては、電子写真感光体1表面に、半導体レーザ
ー、LED(light emitting diod
e)、液晶シャッターなどの光源を所望の像様に露光で
きる光学系装置などを用いることができる。また、転写
装置としては、ベルト、ローラー、フィルム、ゴムブレ
ード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用し
たスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器な
ど、が挙げられる。
【0127】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら
限定されるものではない。
【0128】[実施例1] (電子写真感光体の作製)JIS A3003合金から
なる引き抜き管(直径:30mm、長手方向の長さ40
4mm)の外周面をセンタレス研磨装置により研磨し、
表面粗さをRz=0.6μmとした。これに脱脂処理を
施した後、ホーニング処理を行い表面粗度(Ra)が
0.2μmの円筒状基体を得た。
【0129】次に、ジルコニウム化合物(オルガチック
スZC540、松本製薬工業社製)20重量部、シラン
化合物(A1100、日本ユニカー社製)2.5重量部
及びポリビニルブチラール樹脂(エスレックスBM−
S、積水化学工業社製)をブタノール45重量部に溶解
して下引き層形成用塗布液を調製した。この塗布液を浸
漬塗布法により上記基体の外周面に塗布し、150℃で
10分間加熱乾燥して膜厚3μmの下引き層を形成し
た。
【0130】次に、X線回折スペクトルにおけるブラッ
グ角 (2θ±0.2°) が、7.4°、16.6°、
25.5°、28.3° に強い回折ピークを持つクロ
ロガリウムフタロシアニン1重量部をポリビニルブチラ
ール(エスレックBM−S、積水化学工業社製)1重量
部及び酢酸n−ブチル100重量部と混合し、ガラスビ
ーズと共にペイントシェーカーで1時間分散処理して電
荷発生層形成用塗布液を得た。この塗布液を上記の下引
き層上に浸漬塗布し、100℃で10分間加熱乾燥して
膜厚0.15μmの電荷発生層を形成した。
【0131】さらに、ベンジジン化合物(表3中の化合
物(V−27))2重量部及び下記式(31)で表され
る高分子化合物(粘度平均分子量:39,000)3重
量部をクロロベンゼン20重量部に溶解させて電荷輸送
層用塗布液を調製した。この塗布液を上記の電荷発生層
上に浸漬塗布法で塗布し、110℃、40分の加熱を行
って膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0132】
【化31】 さらに、下記式(32)で表される化合物2重量部、下
記式(33)で表される化合物2重量部及びテトラメト
キシシラン0.5重量部を、イソプロピルアルコール5
重量部、テトラヒドロフラン3重量部及び蒸留水0.3
重量部の混合溶剤に溶解させ、これにイオン交換樹脂
(アンバーリスト15E)0.05重量部を加えて室温
で24時間撹拌して加水分解処理を行った。
【0133】
【化32】
【0134】
【化33】
【0135】加水分解後の反応液からイオン交換樹脂を
濾過分離した液体2重量部に対し、アルミニウムトリス
アセチルアセトナート0.04重量部及び3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BTH)0.1
重量部を加え、このコーティング液を上記の電荷輸送層
の上にリング型浸漬塗布法により塗布し、室温で30分
風乾した後、170℃で1時間加熱処理して硬化し、膜
厚3mの保護層を形成して目的の電子写真感光体を得
た。
【0136】(中間転写ベルトの作製)N−メチルピロ
リドン(NMP)64重量部中に、乾燥した酸化処理カ
ーボンブラック(スペシャルブラック4、Deguss
a社製)6重量部を添加し、ボールミルで室温にて混合
した。このカーボンブラック分散NMP液に、3、
3’、4、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
(BPDA)22重量部及びp−フェニレンジアミン
(PDA)8重量部を溶解し、窒素雰囲気下、室温で4
時間撹拌しながら反応させてカーボンブラック含有ポリ
アミド酸NMP溶液を得た。このポリアミド酸溶液を、
円筒状金型内面にディスペンサーを介して400μmに
塗布し、1500rpmで15分間回転させて均一な厚
みを有する展開層とした。更に250rpmで回転させ
ながら、金型の外側から60℃の熱風を30分間吹きつ
け、次いで150℃で60分間加熱した後室温に戻し成
形した。
【0137】このようにして自己支持できるまで硬化し
たポリアミド酸ベルトを金型内面から剥離し、表面粗度
(Ra)1.8μmのアルミニウム製シリンダーの外面
に差し替えた後、2℃/分の昇温速度で250℃まで昇
温した。これを250℃で1時間保持した後、更に2℃
/分の昇温速度で30分加熱して300℃とし、イミド
転化反応を完結させた。その後室温に戻し、目的の中間
転写ベルト(厚さ:75μm)を得た。
【0138】(ダイナミック硬度の測定)このようにし
て得られた感光体及び中間体について、超微小硬度計
(DUH−201、島津製作所社製)を用いて圧子押し
込み測定モード(応力速度:0.05N/sec)でダ
イナミック硬度を測定した(ダイナミック硬度A)。得
られた結果を表8に示す。
【0139】また、上記の保護層及び中間転写ベルトを
それぞれガラス基板上に形成し、これらのダイナミック
硬度を応力速度0.09N/secで測定した(ダイナ
ミック硬度B)。得られた結果を表8に示す。
【0140】(画像形成装置の作製)上記の感光体及び
中間転写ベルトを用い、図1に示す構成を有する画像形
成装置を作製した。なお、本実施例においては、帯電装
置として接触帯電ロールを備えるもの、クリーニング装
置としてポリウレタン製クリーニングブレードを備える
ものを用いた。また、現像装置から供給されるトナーと
しては、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色
のポリエステル系トナーを用いた。
【0141】次に、上記の画像形成装置を用い、文字及
び線を複写するプリント試験を行った。その結果、1
0,000枚印刷後においても文字部における画像抜け
や線のかすれの発生が十分に防止されており、良好な画
質が得られることが確認された。
【0142】[実施例2]中間転写体ベルトの作製工程
において、実施例1のポリアミド酸溶液におけるp−フ
ェニレンジアミン(PDA)の代わりにオキシジアニリ
ン(ODA)を用いたこと以外は実施例1と同様にして
中間転写ベルトを作製した。得られた中間転写ベルトの
表面のダイナミック硬度を表8に示す。
【0143】次に、上記の中間転写ベルトを用いたこと
以外は実施例1と同様にして画像形成装置を作製し、画
質評価を行った。その結果、15,000枚印刷後にお
いても文字部における画像抜けや線のかすれの発生が十
分に防止されており、良好な画質が得られることが確認
された。
【0144】[実施例3]電子写真感光体の作製工程に
おいて、保護層を形成する際の乾燥温度を120℃、乾
燥時間を1時間としたこと以外は実施例1と同様にして
感光体を作製した。また、実施例2と同様にして中間転
写ベルトを作製した。得られた感光体及び中間転写ベル
トの表面のダイナミック硬度を表8に示す。
【0145】次に、上記の感光体及び中間転写ベルトを
用いたこと以外は実施例1と同様にして画像形成装置を
作製し、画質評価を行った。その結果、8,500枚印
刷後においても文字部における画像抜けや線のかすれの
発生が十分に防止されており、良好な画質が得られるこ
とが確認された。
【0146】[実施例4]電子写真感光体の作製工程に
おいて、上記式(33)で表される化合物の代わりに下
記式(34)で表される化合物2重量部を用いたこと以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
得られた感光体の表面のダイナミック硬度を表8に示
す。
【0147】
【化34】
【0148】このようにして得られた感光体を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして画像形成装置を作製し、
画質評価を行った。その結果、10,000枚印刷後に
おいても文字部における画像抜けや線のかすれの発生が
十分に防止されており、良好な画質が得られることが確
認された。
【0149】[比較例1]電子写真感光体の作製工程に
おいて、保護層を設けなかったこと以外は実施例1と同
様にして電子写真感光体を作製した。得られた感光体の
表面のダイナミック硬度を表8に示す。
【0150】このようにして得られた感光体を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして画像形成装置を作製し、
画質評価を行った。その結果、1枚印刷時から文字部に
おける画像抜けの発生が認められ、良好な画質を得るこ
とができなかった。
【0151】[比較例2]比較例1と同様にして作製し
た感光体を用いたこと以外は実施例2と同様にして画像
形成装置を作製し、画質評価を行った。その結果、1枚
印刷時から線のかすれの発生が認められ、良好な画質を
得ることができなかった。
【0152】[比較例3]ポリカーボネート樹脂(ビス
フェノールA型)と、実施例1と同様の酸化処理カーボ
ンブラックとを用い、押し出し成形により中間転写ベル
トを作製した。得られた中間転写ベルトのダイナミック
硬度を表8に示す。
【0153】このようにして得られた中間転写ベルトを
用いたこと以外は実施例1と同様にして画像形成装置を
作製し、画質評価を行った。その結果、1枚印刷時から
文字部における画像抜けやかすれが認められた。
【0154】
【表8】
【0155】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の画像形成装
置では、感光体及び中間転写体としてそれぞれ表面のダ
イナミック硬度が上記の条件を満たすものを用いること
によって、感光体表面に形成されたトナー像が中間転写
体に1次転写される際に、感光体又は中間転写体のいず
れも損傷することなくトナー像を十分に均一に転写する
ことができる。従って、本発明の画像形成装置によっ
て、虫食い画像などの画像欠陥の発生を十分に防止する
ことができ、良好な画像を長期にわたって安定的に得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の好適な一実施形態を示
す概略構成図である。
【図2】本発明にかかる電子写真感光体の好適な一例を
示す模式断面図である。
【符号の説明】
100…ハウジング、1a〜1d…電子写真感光体、2
a〜2d…帯電装置、3…露光装置、4a〜4d…現像
装置、5a〜5d…トナーカートリッジ、6…駆動ロー
ル、7…テンションロール、8…バックアップロール、
9…中間転写ベルト、10a〜10d…1次転写ロー
ル、11…用紙トレイ、12…移送ロール、13…2次
転写ロール、14…定着ロール、21…導電性基体、2
2…下引き層、23…電荷発生層、24…電荷輸送層、
25…保護層、26…感光層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貴弘 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小関 一浩 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA07 CB02 CB03 2H068 AA08 BA12 BA58 BB32 BB49 BB57 FC11 2H200 FA09 FA16 GA12 GA16 GA23 GA34 GA47 HA02 HB12 HB22 JA02 JB10 JC03 JC12 JC15 JC16 JC17 LB02 LB13 LC03 LC09 MA04 MA14 MA17 MA20 MB01 MB05 MC02 MC06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体及び該基体上に配置された感
    光層を備える電子写真感光体と、前記感光体表面を帯電
    させる帯電手段と、前記感光体表面を露光して静電潜像
    を形成する露光手段と、トナーにより前記静電潜像を現
    像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を
    中間転写体に1次転写し、該中間転写体上の1次転写像
    を被転写媒体に2次転写する転写手段と、を備え、前記
    感光体表面のダイナミック硬度が8×109N/m2以上
    であり、前記中間転写体表面のダイナミック硬度が前記
    感光体表面のダイナミック硬度よりも大きく、且つ前記
    感光体表面のダイナミック硬度と前記中間転写体表面の
    ダイナミック硬度との差が2×1010N/m2以下であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体表面のダイナミック硬度
    が1.8×1010N/m2以上であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光層が前記基体から遠い側に保護
    層を備えるものであり、前記保護層と前記中間転写体と
    が、それぞれガラス基板上に形成したときに、該中間転
    写体表面のダイナミック硬度が該保護層表面のダイナミ
    ック硬度よりも大きく、該保護層表面のダイナミック硬
    度と該中間転写体表面のダイナミック硬度との差が1.
    5×1010N/m2以下であるという条件を満たすもの
    であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記保護層は、電荷輸送性を有し且つ架
    橋構造を有するポリシロキサン樹脂を含有するものであ
    ることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか一
    項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体は、ポリイミド樹脂を含
    有するものであることを特徴とする、請求項1〜4のう
    ちのいずれか一項に記載の画像形成装置。
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