JP2001249478A - 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法 - Google Patents

画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法

Info

Publication number
JP2001249478A
JP2001249478A JP2000056962A JP2000056962A JP2001249478A JP 2001249478 A JP2001249478 A JP 2001249478A JP 2000056962 A JP2000056962 A JP 2000056962A JP 2000056962 A JP2000056962 A JP 2000056962A JP 2001249478 A JP2001249478 A JP 2001249478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
image forming
resin
charge
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000056962A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Nukada
克己 額田
Wataru Yamada
渉 山田
Rie Ishii
理恵 石井
Mieko Seki
三枝子 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000056962A priority Critical patent/JP2001249478A/ja
Publication of JP2001249478A publication Critical patent/JP2001249478A/ja
Priority to US10/318,076 priority patent/US6986978B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/005Materials for treating the recording members, e.g. for cleaning, reactivating, polishing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/06Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
    • G03G5/07Polymeric photoconductive materials
    • G03G5/078Polymeric photoconductive materials comprising silicon atoms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00987Remanufacturing, i.e. reusing or recycling parts of the image forming apparatus
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2221/00Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
    • G03G2221/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
    • G03G2221/18Cartridge systems
    • G03G2221/183Process cartridge

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電荷輸送性有機ケイ素化合物の1種以上から
なる硬化膜を、最表面層として有する電子写真感光体を
用いて、長期間安定して画像を得ることができる画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】下記一般式(I)で表される電荷輸送性有
機ケイ素化合物の1種以上含んでなる硬化膜を、最表面
層として有する電子写真感光体を備えた画像形成装置で
あって、該最表面層の磨耗率が、電子写真感光体100
0回転あたり5nm以上30以下nmであることを特徴
とする画像形成装置である。 一般式(I) F−[D−A]b

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電荷輸送性有機ケ
イ素化合物を最表面層に有する電子写真感光体を備える
画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再
生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体は、感度、安定性
の面から、電荷発生層と電荷輸送層を分離した、いわゆ
る機能分離型と呼ばれる構造が考案され実用化されてい
る。この構成の電子写真感光体は、電荷発生物質を適当
な樹脂を結着材として結着してなる層と、その上の電荷
輸送材をバインダー樹脂中に分散或いは溶解させた層の
2層からなっている。電荷輸送材を含有する層は、多く
の場合、正孔輸送材を含有し、そのバインダーとしてポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン
樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂が検討されている。
この場合、電荷輸送層表面をコロナ帯電、或いはローラ
ー帯電等により負に帯電させる必要があり、その時発生
するオゾンによる樹脂の劣化、感光体表面での放電によ
る電気的な衝撃による磨耗、感度低下、帯電能の低下
や、その後のトナー現像、紙への転写、クリーニング等
の際の摩擦等によりる機械的破壊等、種々の原因により
感光体特性が低下することが問題となっている。
【0003】上記問題に関して次のような様々な検討が
行われている。例えば、通常の感光体を特開平1−16
1279号公報に記載されたように電子写真感光体の研
磨装置を設け、1〜1.5μm/1万コピーの研磨量で
使用し、表面の汚染物質を除去する方法、特開平6−7
5384号公報に記載されたように、感光体周辺のオゾ
ン濃度が5ppm以上50ppm以下で、かつ磨耗量が
300Å/1000回転以下で使用する方法、あるい
は、特開平7−311470号公報に記載されたよう
に、クリーニングブレードの感光体への圧接力を特定の
値とし、クリーニングプロセスにおける磨耗がクリーニ
ング回数1000回当り0.05μm以上1.0μm以
下で使用し、かつトナー中に数平均ドメイン径が0.1
〜1.1μmの離型剤を添加する方法等が提案されてい
る。しかし、このような方法は、コロトロン、スコロト
ロン等の非接触帯電方式では実現可能であるが、ローラ
ー帯電に代表される接触帯電方式においては放電ストレ
スが強く、磨耗率が大きくなってしまうため、実質的に
コントロールできず、感光体の寿命が短くなってしまう
という問題があり、より高強度の最表面層が必要とな
る。
【0004】最表面層の強度を改良するため、種々のオ
ーバーコート層を形成すること等が検討されている。特
に、たとえば、ポリシロキサン樹脂を含む熱硬化性樹脂
を電荷輸送層に使用するもの(特開昭61−23806
2号公報)、ポリシロキサン樹脂を含む保護層を有する
もの(特開昭62−108260号公報)、熱硬化性ポ
リシロキサン樹脂にシリカゲル、ウレタン樹脂、フッ素
樹脂を分散させ保護層とするもの(特開平4−3463
56号公報)、熱可塑性樹脂に熱硬化型ポリシロキサン
樹脂を分散させた樹脂を保護層或いは電荷輸送材バイン
ダー樹脂とするもの(特開平4−273252号公報)
等に見られるが如くポリシロキサン樹脂を共重合成分或
いは他樹脂へブレンドすることが試みられ、ポリシロキ
サンの特性を利用して感光体の高性能化、寿命の向上、
クリーニング性の改善が検討されてきた。
【0005】ところが、ポリシロキサンは、透明性、耐
絶縁破壊、光安定性に加えて低表面張力等、他の樹脂に
見られない特徴を有しながらも有機化合物との相溶性が
極めて悪いため、単独で電荷輸送材料構成樹脂として使
用される事はなく、共重合或いはブレンドによる電荷輸
送材料構成樹脂の改質の為に使用されてきた。ポリシロ
キサン樹脂単独で電荷輸送層を構成するバインダーとし
て用いられるためには、ポリシロキサン樹脂に溶解可能
な電荷輸送物質を見いだすことが必要であった。
【0006】そのため、ポリ(ハイドロジェンメチルシ
ロキサン)等のポリシロキサンに不飽和結合を有する電
荷輸送剤をヒドロシリル化により直接結合させた樹脂を
保護層或いは電荷輸送材バインダー樹脂とするもの(特
開平8−319353号公報)、プラズマCVDによる
無機質薄膜を保護層とするもの(特開平7−33388
1号公報)、ゾルゲル法を用いた薄膜を保護層とするも
の(「Proceedings of IS&T’s
Eleventh International Co
ngress on Advances in Non
−ImpactPrinting Technolog
ies, p.57〜59」)、さらに、電荷輸送剤に
加水分解性基を有するケイ素を直接導入した有機ケイ素
変成正孔輸送性化合物を電子写真感光体に用いるもの
(特開平9−190004号公報)等の検討がなされて
いる。これらのうち、「Proceedings of
IS&T’s Eleventh Internati
onal Congress on Advances
in Non−Impact Printing T
echnologies, p.57〜59」、特許番
号2575536号公報や特開平9−190004号公
報に開示されたものは、シロキサンが3次元にネットワ
ークを形成するため、強固な膜を形成し、機械的な強度
が大きく改善されるため、注目されている。
【0007】このような高強度の層を、例えばオーバー
コート層等として有する感光体は、一般に磨耗量が少な
いために表面汚染による画像欠陥を生じ易い。そのた
め、たとえば、特開平1−133086号公報に記載さ
れたように有機感光体上に高強度の保護層を設け、7〜
200Å(0.0007〜0.02μm)/1万コピー
の磨耗量で使用する方法、あるいは、特開平7−225
541号公報に記載されたように、1000回転あたり
0.001〜0.010μm磨耗させながら使用する方
法等が提案されている。シロキサンの3次元ネットワー
ク中に電荷輸送材を化学結合で導入した硬化層は、半導
体となるため、絶縁性層、イオン導電性層、あるいは、
導電粉を絶縁性ポリマー中に分散させた抵抗制御層等か
らなる表面保護層に対し、電荷の横方向への拡散が防
げ、安定した画像を形成しやすい点で有利である。
【0008】しかしながら、シロキサンの3次元ネット
ワーク中に電荷輸送材を含有する表面層を用いた場合、
シロキサン特有の性質として、未反応の水酸基が多く存
在するため表面へのコロナ放電等による生成物や水分の
吸着が起こり易い。また、機械的な強度が通常の電荷輸
送層の10〜20倍も高いことから吸着した物質が長時
間残留しやすい。
【0009】したがって、電荷輸送材とこれら吸着物質
との反応が起こり易く、反応し劣化した電荷輸送材が表
面層に残留し、画像欠陥をより一層起こし易いという欠
点があり、この欠点を克服し、長寿命な画像形成装置の
開発が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明の目的は、電荷輸送性有機ケイ
素化合物の1種以上含んでなる硬化膜を、最表面層とし
て有する電子写真感光体を用いて、長期間安定して画像
を得ることができる画像形成装置、プロセスカートリッ
ジ、及びそれらの再生方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の手段
により解決される。即ち、本発明は、 <1>下記一般式(I)で表される電荷輸送性有機ケイ
素化合物の1種以上含んでなる硬化膜を、最表面層とし
て有する電子写真感光体を備えた画像形成装置であっ
て、該最表面層の磨耗率が、電子写真感光体1000回
転あたり5nm以上30nm以下であることを特徴とす
る画像形成装置である。
【0012】一般式(I) F−[D−A]b
【0013】(一般式(I)中、Fは電荷輸送性化合物
から誘導される有機基を示す。Dは可とう性サブユニッ
トを示す。Aは−Si(R1(3-a)aで示される加水
分解性基を有する置換ケイ素基を示す(ここでR1は水
素、アルキル基、置換或いは未置換のアリール基を示
す。Qは加水分解性基を示す。aは1〜3の整数示
す。)。bは1〜4の整数を示す。)
【0014】<2>さらに現像手段を有し、該現像手段
がトナー又は現像剤の再充填を可能とする開閉部を設け
てなることを特徴とする前記<1>に記載の画像形成装
置である。
【0015】<3>上記一般式(I)で表される電荷輸
送性有機ケイ素化合物の1種以上含んでなる硬化膜を、
最表面層として有する電子写真感光体を備えたプロセス
カートリッジであって、該最表面層の磨耗率が、電子写
真感光体1000回転あたり5nm以上30nm以下で
あることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0016】<4>さらに現像手段を有し、該現像手段
がトナー又は現像剤の再充填を可能とする開閉部を設け
てなることを特徴とする前記<3>に記載のプロセスカ
ートリッジである。
【0017】<5>前記<1>又は<2>に記載の画像
形成装置に、トナー又は現像剤を再充填することを特徴
とする画像形成装置の再生方法である。
【0018】<6>前記<3>又は<4>に記載のプロ
セスカートリッジに、トナー又は現像剤を再充填するこ
とを特徴とするプロセスカートリッジの再生方法であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。 (画像形成装置)本発明の画像形成装置は、下記一般式
(I)で表される電荷輸送性有機ケイ素化合物の1種以
上含んでなる硬化膜(以下、「特定の硬化膜」というこ
とがある)を、最表面層として有する電子写真感光体を
備え、該最表面層の磨耗率が、電子写真感光体1000
回転あたり5nm以上30nm以下である。
【0020】本発明の画像形成装置において、特定の硬
化膜からなる最表面層の磨耗率は、電子写真感光体10
00回転あたり5nm以上30nm以下であるが、好ま
しくは5nm以上25nm以下であり、より好ましくは
5nm以上20nm以下である。最表面層の磨耗率が5
nm未満であると、付着物質による表面劣化、及びこれ
による画像ボケ等の画質欠陥が生じ、一方、30nmを
超えると、早く磨耗してしまい、長寿命化、及びコスト
の面で問題が生じる。従って、特定の硬化膜からなる最
表面層の磨耗率を、上記範囲とすることで、長期間安定
した画像を得ることができる。なお、最表面層の磨耗率
は、最表面層の種類、厚さ等に応じて、上記範囲内で適
宜選択することができる。
【0021】本発明の画像形成装置において、特定の硬
化膜からなる最表面層の磨耗率は、以下に示す手段等に
よりコントロールすることができる。1)電子写真プロ
セスの1サイクル中に、電子写真感光体表面を研磨する
研磨手段、2)電子写真感光体表面を一様に帯電する帯
電手段、3)電子写真感光体に付着したトナーやゴミ等
を除去するクリーニング手段。これらのパラメーター
を、適宜選択することで、最表面層の磨耗率を、上記範
囲内にコントロールすることができる。各手段について
の詳細は、後述する。
【0022】以下、電子写真感光体について、詳しく説
明する。本発明の画像形成装置において、電子写真感光
体は、特定の硬化膜からなる最表面層を有する以外は、
従来公知の如何なる構成をとってもよく、具体的には、
導電性支持体上に、感光層(単層型感光層、積層型感光
層(電荷発生層、電化輸送層))、表面保護層等のいず
れかの層として、特定の硬化膜からなる最表面層を有す
る。特定の硬化膜は、優れた機械強度を有する上に光電
特性も十分であるため、これをそのまま積層型感光層の
電荷輸送層、表面保護層として用いることもできるし、
電荷発生材料を添加することにより単層型感光層或いは
電荷発生層としても用いることができる。ただし、1回
の塗布により必要な膜厚が得られない場合、複数回重ね
塗布することにより必要な膜厚を得ることができる。複
数回の重ね塗布を行なう場合、加熱処理は塗布の度に行
なってもよいし、複数回重ね塗布した後でもよい。
【0023】特定の硬化膜について詳しく説明しする。
特定の硬化膜は、下記一般式(I)で表される電荷輸送
性有機ケイ素化合物の1種以上含んでなる硬化膜であ
る。
【0024】一般式(I) F−[D−A]b
【0025】一般式(I)中、Fは電荷輸送性化合物か
ら誘導される有機基を示す。Dは可とう性サブユニット
を示す。Aは−Si(R1(3-a)aで示される加水分
解性基を有する置換ケイ素基を示す。ここでR1は水
素、アルキル基、置換或いは未置換のアリール基を示
す。Qは加水分解性基(例えば、アルコキシ基、メチル
エチルケトオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ
基、プロペノキシ基、ハロゲン等)を示す。aは1〜3
の整数示す。bは1〜4の整数を示す。
【0026】一般式(I)におけるAは、−Si
(R1(3-a)aで表される加水分解性基を有する置換
ケイ素基を表すが、この置換ケイ素基は、Si基によ
り、互いに架橋反応を起こして、3次元的なSi−O−
Si結合、即ち無機ガラス質ネットワークを形成する役
割を担う構造である。Aの具体的な構造としては、特開
平3−191358号公報、特開平9−124665号
公報、特開平11−38656号公報、特開平11−1
84106号公報等に開示された構造が好適に挙げられ
る。
【0027】一般式(I)におけるFは、電荷輸送特性
を有する有機基であり、トリアリールアミン系化合物、
ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリ
ール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アン
トラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物等の構造を有す
る有機基が挙げられる。
【0028】一般式(I)におけるDは、可とう性サブ
ユニットを表すが、具体的には、光電特性を付与するた
めのFを、3次元的な無機ガラス質ネットワークに直接
結合で結びつけるためのものであり、且つ堅さの反面も
ろさも有する無機ガラス質ネットワークに適度な可とう
性を付与し、膜としての強度を向上させるという働きを
担う構造を表す。Dとして具体的には、−Cn2n−、
n(2n-2)−、−Cn(2n-4)−で表される2価の炭化
水素基(ここで、nは1〜15の整数を表す。)、−C
OO−、−S−、−O−、−CH2−C64−、−N=
CH−、−(C64)−(C64)−、及びこれらの組
み合わせたものや置換基を導入したもの等が挙げられ
る。
【0029】一般式(I)におけるbは、2以上である
ことが好ましい。bは2以上であると、一般式(I)で
表される電荷輸送性有機ケイ素化合物中にSi原子を2
つ以上含むことになり、無機ガラス質ネットワークを形
成し易くなり、機械的強度が向上する。
【0030】特定の硬化膜は、一般式(I)で表される
電荷輸送性有機ケイ素化合物を単独で形成してもよい
が、膜の成膜性、可とう性を調整する等の目的から、他
のカップリング剤、フッ素化合物を併用してもよい。こ
のような化合物としては、各種シランカップリング剤、
及び市販のシリコン系ハードコート剤が挙げられる。
【0031】特定の硬化膜は、−Si(R1(3-a)a
で示される加水分解性基を有する置換ケイ素基を有する
分子量1000以上のポリマーを併用することも、粘度
を調節し、膜厚をコントロールしたりする際に効果的で
ある。このポリマーは、−Si(R1(3-a)aで示さ
れる加水分解性基を有する置換ケイ素基を有するモノマ
ー(例えば、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、スチリル
エチルトリメトキシシラン等)から、アゾビスイソブチ
ロニトリルやベンゾイルパーオキサイドを用いて公知の
方法で合成できる。さらに、メチルメタクリレート、メ
チルアクリレート、スチレン、アクリロニトリル等のモ
ノマーと任意の比率で混合し、共重合体とすることもで
きる。分子量は低すぎると機械的な強度に劣るため、ス
チレン換算の値で1000以上が好ましいが、高すぎる
と、溶液粘度の調整が困難となるため、2000000
以下が好ましい。
【0032】特定の硬化膜には、有機或いは無機微粒子
を、硬度の向上、表面潤滑性の向上、クラック防止等の
目的で添加することもできる。有機微粒子としては、P
TFE、ポリスチレン等が挙げられる。無機微粒子とし
ては、シリカやアルミナ等が挙げられるが、第8回ポリ
マー材料フォーラム講演要旨集1PC06(1999)
に掲載されているような、表面に水酸基等の反応性基を
有する無機微粒子が、分散性に優れ、均一な高強度膜を
得易い点から好ましい。
【0033】特定の硬化膜は、一般式(I)で表される
電荷輸送性有機ケイ素化合物の1種以上と、必要に応じ
て上記のような、その他の化合物とを含有する溶液を固
体触媒と接触させて反応を行った後、該固体触媒を分離
してコーティング液を製造(以下、コーティング液製造
工程ということがある。)し、該コーティング液を塗
布、硬化して硬化膜を形成する工程(以下、硬化膜形成
工程ということがある)により、形成することが好まし
い。
【0034】コーティング液製造工程において、コーテ
ィング液の調整は、無溶媒で行ってもよいし、必要に応
じてアルコール類(例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール等)、ケトン類(例えばアセト
ン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(例えばテト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等)等
の溶剤を任意に1種単独、或いは2種以上併用してもよ
い。この溶剤は、好ましくは沸点が150℃以下のもの
が使用される。溶剤量は任意に設定できるが、少なすぎ
ると電荷輸送性有機ケイ素化合物が析出しやすくなるた
め、電荷輸送性有機ケイ素化合物1部に対し0.5〜3
0部、好ましくは、1〜20部で使用される。
【0035】コーティング液製造工程においては、電荷
輸送性有機ケイ素化合物と、必要に応じて、上述のよう
なその他の化合物と、を固体触媒に接触させて反応させ
る反応温度及び時間は原料の種類によっても異なるが、
通常、0〜100℃程度、好ましくは5〜70℃、特に
好ましくは10〜50℃で行うことが好ましい。また、
反応時間は、特に制限はないが、反応時間が長くなると
ゲル化を生じ易くなるため、10分〜100時間で行う
ことが好ましい。
【0036】コーティング液製造工程において、電荷輸
送性有機ケイ素化合物を含めて、これと共に添加する、
上述のようなその他の化合物は、全てを同時に混合し、
固体触媒に接触させて反応させてもよいが、反応の度合
いを調節するため逐次添加してもよいし、あるいは固体
触媒を除去した後に添加してもよい。−Si(R1(
3-a)aで示される加水分解性基を有する置換ケイ素基
を有する分子量1000以上のポリマーを添加する場
合、固体触媒と該ポリマーが同時に存在すると著しくゲ
ル化を促進し、コーティング困難となる場合があるた
め、固体触媒を除去した後に添加することが好ましい。
【0037】コーティング液製造工程において、最終的
に分離される固体触媒は、触媒成分が電荷輸送性有機ケ
イ素化合物含有溶液、上述のようなその他の化合物、
水、反応生成物及び溶媒のいずれにも不溶であるもので
あれば、特に限定されない。固体触媒は、1種単独で用
いてもよいし、2種以上併用してもよい。
【0038】コーティング液製造工程においては、固体
触媒を用いて反応(主に加水分解縮合反応)を行わせ
る。固体触媒に接触させて反応を行わせる方式は、固定
床中に設置し反応を流通式でもよいし、バッチ式でもよ
い。固体触媒の使用量は、特に限定されないが、加水分
解性ケイ素置換基を含有する材料の合計量に対して0.
001〜20wt%、特に0.01〜10wt%が好ま
しい。
【0039】コーティング液製造工程においては、効率
よく、機械的強度の強い硬化膜を得る観点から、硬化触
媒の少なくとも1種を添加することが好ましい。この硬
化触媒は、固体触媒と接触させて反応を行う前のコーテ
ィング液、即ち電荷輸送性有機ケイ素化合物含有溶液に
添加してもよいし、固体触媒を分離した後のコーティン
グ液に添加してもよい。
【0040】硬化触媒としては、以下の様なものが挙げ
られる。塩酸、酢酸、リン酸、硫酸等のプロトン酸、ア
ンモニア、トリエチルアミン等の塩基、ジブチル錫ジア
セテート、ジブチル錫ジオクトエート、オクエ酸第一錫
等の有機錫化合物、テトラ−n−ブチルチタネート、テ
トライソプロピルチタネート等の有機チタン化合物、ア
ルミニウムトリブトキシド、アルミニウムトリアセチル
アセトナート等の有機アルミニウム化合物、有機カルボ
ン酸の鉄塩、マンガン塩、コバルト塩、亜鉛塩、ジルコ
ニウム塩等が挙げられるが、保存安定性の点で金属化合
物が好ましく、金属のアセチルアセトナート、アセチル
アセテートがさらに好ましい。
【0041】コーティング液製造工程において、硬化触
媒の使用量は任意に設定できるが、保存安定性、特性、
強度等の点で加水分解性ケイ素置換基を含有する材料の
合計量に対して0.1〜20wt%が好ましく、0.3
〜10wt%がより好ましい。
【0042】コーティング液製造工程において、加水分
解縮合反応させる際の水の添加量は特に限定されない
が、生成物の保存安定性やさらに重合に供する際のゲル
化抑制に影響するため、好ましくは加水分解性ケイ素置
換基を含有する材料の加水分解性基をすべて加水分解す
るに必要な理論量に対して30〜500%、さらに好ま
しくは50〜300%の範囲の割合で使用することが好
ましい。水の量が500%よりも多い場合、生成物の保
存安定性が悪くなったり、電荷輸送性有機ケイ素化合物
が析出しやすくなる。一方、水の量が30%より少ない
場合、未反応の化合物が増大してコーティング液を塗
布、硬化時に相分離を起こしたり、強度低下を起こしや
すい。また、保存安定性を向上させるため、アルコール
類を混合することも好ましい。
【0043】コーティング液製造工程においては、得ら
れる硬化膜の相溶性を向上させるため、固体触媒を除去
してからコーティングするまでに1時間以上放置(熟成
させる)することも有効である。放置する時間として
は、1時間から250時間で、2時間から200時間が
より好ましい。
【0044】硬化膜形成工程おいては、前記コーティン
グ液を、塗布、硬化させることにより、硬化膜を形成す
るが、硬化温度は、任意に設定できるが、所望の強度を
得るためには好ましくは60℃以上、より好ましくは8
0℃以上に設定される。硬化時間は、必要に応じて任意
に設定できるが、10分〜5時間が好ましい。また、硬
化反応を行った後、高湿度状態に保ち、特性の安定化を
図ることも有効である。さらに、用途によっては、ヘキ
サメチルジシラザンや、トリメチルクロロシラン等を用
いて表面処理を行い、疎水化することもできる。
【0045】特定の硬化膜は、上述したように、導電性
支持体上に、感光層(単層型感光層、積層型感光層(電
荷発生層、電荷輸送層))、表面保護層等のいずれかの
層として形成される。また、このいずれかの層が、最表
面層として形成されていれば、その他の構成は、従来公
知の構成をとってもよい。以下、具体的に各層について
詳しく説明する。
【0046】導電性支持体について説明する。導電性支
持体としては、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステ
ンレス鋼等の金属類、及びアルミニウム、チタニウム、
ニッケル、クロム、ステンレス、金、バナジウム、酸化
錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラスチ
ックフィルム等あるいは導電性付与剤を塗布、または、
含浸させた紙、及びプラスチックフィルム等が挙げられ
る。これらの導電性支持体は、ドラム状、シート状、プ
レート状等、適宜の形状のものとして使用されるが、こ
れらに限定されるものではない。さに必要に応じて導電
性支持体の表面は、画質に影響のない範囲で各種の処理
を行うことができる。例えば、表面の酸化処理、薬品処
理、着色処理、砂目立て等の乱反射処理等を行うことが
できる。
【0047】導電性支持体と感光層との間には、必要に
より、下引き層を設けることもできる。下引き層に用い
られる材料としては、ジルコニウムキレート化合物、ジ
ルコニウムアルコキシド化合物、ジルコニウムカップリ
ング剤等の有機ジルコニウム化合物、チタンキレート化
合物、チタンアルコキシド化合物、チタネートカップリ
ング剤等の有機チタン化合物、アルミニウムキレート化
合物、アルミニウムカップリング剤等の有機アルミニウ
ム化合物のほか、アンチモンアルコキシド化合物、ゲル
マニウムアルコキシド化合物、インジウムアルコキシド
化合物、インジウムキレート化合物、マンガンアルコキ
シド化合物、マンガンキレート化合物、スズアルコキシ
ド化合物、スズキレート化合物、アルミニウムシリコン
アルコキシド化合物、アルミニウムチタンアルコキシド
化合物、アルミニウムジルコニウムアルコキシド化合
物、等の有機金属化合物、とくに有機ジルコニウム化合
物、有機チタニル化合物、有機アルミニウム化合物は残
留電位が低く良好な電子写真特性を示すため、好ましく
使用される。
【0048】また、ビニルトリクロロシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリス2メトキシエトキシシラン、ビニルトリアセトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−2−アミノエチルアミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプロプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエト
キシシラン、β−3,4−エポキシシクロヘキシルトリ
メトキシシラン等のシランカップリング剤を含有させて
使用することができる。さらに、従来より下引き層に用
いられるポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエー
テル、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレノキ
シド、エチルセルロース、メチルセルロース、エチレン
−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリイミド、カゼ
イン、ゼラチン、ポリエチレン、ポリエステル、フェノ
ール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシ
樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、ポ
リウレタン、ポリグルタミン酸、ポリアクリル酸等の公
知の結着樹脂を用いることもできる。
【0049】下引き層には、電子輸送性顔料を混合/分
散して形成することもできる。電子輸送性顔料として
は、特開昭47−30330号公報に記載のペリレン顔
料、ビスベンズイミダゾールペリレン顔料、多環キノン
顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料、
また、シアノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子
等の電子吸引性の置換基を有するビスアゾ顔料やフタロ
シアニン顔料等の有機顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の
無機顔料が挙げられる。これらの顔料の中ではペリレン
顔料、ビスベンズイミダゾールペリレン顔料と多環キノ
ン顔料が、電子移動性が高い観点から好ましい。この電
子輸送性顔料は、多すぎると下引き層の強度が低下し易
くなり、塗膜欠陥を生じるため95重量%以下、好まし
くは90重量%以下で使用される。
【0050】電子輸送性顔料の混合/分散方法は、ボー
ルミル、ロールミル、サンドミル、アトライター、超音
波等を用いる常法が適用される。混合/分散は有機溶剤
中で行われるが、有機溶剤としては、有期金属化合物や
樹脂を溶解し、また、電子輸送性顔料を混合/分散した
ときにゲル化や凝集を起こさないものであれば如何なる
ものでも使用できる。具体的には、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、
ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソ
ルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、ク
ロルベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤を単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。
【0051】下引き層の厚みは一般的には、0.1〜2
0μm、好ましくは0.2〜10μmが適当である。ま
た、下引き層を設けるときに用いる塗布方法としては、
ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング
法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビ
ードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カ
ーテンコーティング法等の通常の方法を用いることがで
きる。塗布したものを乾燥させて下引き層を得るが、通
常、乾燥は溶剤を蒸発させ、製膜可能な温度で行われ
る。
【0052】下引き層として、特定の硬化膜を形成する
こともでき、その場合、上述の材料も併用することがで
きる。この混合割合は、必要に応じて適宜設定すること
ができるが、一般式(I)で表される電荷輸送性有機ケ
イ素化合物の割合が10重量%以上、好ましくは20重
量%以上で使用する場合が電気特性に優れ、特に好まし
い。
【0053】電荷発生層について説明する。電荷発生層
として特定の硬化膜を形成す場合は、顔料(電荷発生材
料)の分散溶液、必要に応じて結着樹脂を添加する。こ
れにより、顔料の分散安定性や、光感度を増し、電気特
性を安定化した電荷発生層が形成される。また、一般式
(I)で表される電荷輸送性有機ケイ素化合物を用いて
顔料を処理したものを用いても同様の効果が得られる。
【0054】電荷発生材料は、既知のもの全て使用する
ことができるが、特に金属及び無金属フタロシアニン顔
料が好ましい。その中でも、特定の結晶を有するヒドロ
キシガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシ
アニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタニルフタロ
シアニンが特に好ましい。
【0055】結着樹脂としては、一般式(I)で表され
る電荷輸送性有機ケイ素化合物と硬化可能であれば、広
範な絶縁性樹脂から選択することができ、また、ポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポ
リビニルピレン、ポリシラン等の有機光導電性ポリマー
から選択することもできる。好ましい結着樹脂として
は、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂
(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体等)、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ア
クリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリ
ジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル
ピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂が挙げられるが、特に、
有機金属化合物と架橋等の反応を起こしやすい水酸基を
有する樹脂が好ましい。これらの結着樹脂は単独あるい
は2種以上混合して用いることができる。
【0056】電荷発生材料と一般式(I)で表される電
荷輸送性有機ケイ素化合物(結着樹脂)との配合比(重
量比)は10:1〜1:10の範囲が好ましい。またこ
れらを分散させる方法としてはボールミル分散法、アト
ライター分散法、サンドミル分散法等の通常の方法を用
いることができるが、この際、分散によって該の結晶型
が変化しない条件が必要とされる。ちなみに本発明で実
施した前記の分散法のいずれについても分散前と結晶型
が変化していないことが確認されている。さらにこの分
散の際、粒子を0.5μm以下、好ましくは0.3μm
以下、さらに好ましくは0.15μm以下の粒子サイズ
にすることが有効である。またこれらの分散に用いる溶
剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセル
ソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n−ブチ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロラ
イド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等の通
常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いるこ
とができる。
【0057】電荷発生層の厚みは、一般的に、0.1〜
5μm、好ましくは0.2〜2.0μmが適当である。
また、電荷発生層を設けるときに用いる塗布方法として
は、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティン
グ法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、
ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、
カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることが
できる。
【0058】電荷発生層を、最表面層としない場合は、
従来公知、例えば上述の電荷発生と結着樹脂とからなる
電荷発生層とすることもできる。
【0059】電荷輸送層について説明する。電荷輸送層
として特定の硬化膜を形成す場合は、必要に応じて、電
荷輸送材料、結着樹脂を添加してもよい。
【0060】電荷輸送材料としては、p−ベンゾキノ
ン、クロラニル、ブロマニル、アントラキノン等のキノ
ン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,
4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン化合
物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シ
アノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子輸送性
化合物、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化
合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレ
ン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合
物、ヒドラゾン系化合物等の正孔輸送性化合物が挙げら
れる。これらの電荷輸送材料は単独または2種以上混合
して用いることができるが、これらに限定されるもので
はない。また、これらの電荷輸送材料は単独あるいは2
種以上混合して用いることができる。
【0061】電化輸送材料としては、高分子電荷輸送材
を用いることもできる。高分子電荷輸送材としては、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の電荷輸送
性を有する公知のものを用いることができる。特に、特
開平8−176293号や特開平8−208820号に
示されているポリエステル系高分子電荷輸送材は、高い
電荷輸送性を有しており、とくに好ましいものである。
【0062】結着樹脂は、一般式(I)で表される電荷
輸送性有機ケイ素化合物と硬化可能であれば、特に制限
はないが、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、
メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニ
ルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩
化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水
マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキ
ッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレ
ン−アルキッド樹脂や、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリシラン、特開平8−176293号や特開平8
−208820号に示されているポリエステル系高分子
電荷輸送材等高分子電荷輸送材を用いることもできる。
【0063】電荷輸送材料と一般式(I)で表される電
荷輸送性有機ケイ素化合物(結着樹脂)との配合比(重
量比)は10:1〜1:5が好ましい。
【0064】電荷輸送層には、感度の向上、残留電位の
低減、繰り返し使用時の疲労低減等を目的として、少な
くとも1種の電子受容性物質を含有させることができ
る。電子受容物質としては、例えば、無水コハク酸、無
水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル
酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレ
ン、テトラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼ
ン、m−ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアン
トラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o
−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸等が
挙げられる。これらのうち、フルオレノン系、キノン
系、Cl、CN、NO2等の電子吸引性置換基を有する
ベンゼン誘導体が特に好ましい。
【0065】電荷輸送層の厚みは、一般的に、5〜50
μm、好ましくは10〜30μmが適当である。塗布方
法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコ
ーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティ
ング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティ
ング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用い
ることができる。電荷輸送層を設けるときに用いる溶剤
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等
のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレ
ン等のハロンゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフ
ラン、エチルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエーテ
ル類等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合し
て用いることができる。
【0066】電荷輸送層を、最表面層としない場合は、
従来公知、例えば上述の電荷輸送材料、必要に応じて結
着樹脂とからなる電荷輸送層とすることもできる。
【0067】単層型感光層について説明する。単層型感
光層として特定の硬化膜を形成す場合は、電荷発生材
料、必要により電荷輸送材料、結着樹脂を添加するる。
これらの材料は、上記挙げられたものと同様のものを用
いることができる。電荷発生材料は、単層型感光層中
に、10〜85重量%程度、好ましくは20〜50重量
%の含有量となるように添加する。電荷輸送材料の添加
量は5〜50重量%とすることが好ましい。塗布に用い
る溶剤や塗布方法は、電荷発生層や電荷輸送層のところ
で述べたものと同様のものを用いることができる。膜厚
は5〜50μm程度が好ましく、10〜40μmとする
のがさらに好ましい。
【0068】単層型感光層を、最表面層としない場合
は、従来公知、例えば電荷発生材料、必要により電荷輸
送材料、及び結着樹脂からなる単層型感光層とすること
もできる。
【0069】表面保護層(オーバーコート層)について
説明する。表面保護層は、積層構造からなる感光層の帯
電時に、電荷輸送層の化学的変質を防止するとともに、
感光層の機械的強度を改善するために、感光層上に設け
られる。
【0070】表面保護層として硬化膜を形成す場合は、
前記コーティング液製造工程において、必要に応じて、
導電性材料、結着樹脂を添加してもよい。
【0071】導電性材料としては、N,N’−ジメチル
フェロセン等のメタロセン化合物、N,N’−ジフェニ
ル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,
1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン等の芳香族ア
ミン化合物、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、
酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン等の金属酸
化物等の材料を用いることができるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0072】結着樹脂としては、一般式(I)で表され
る電荷輸送性有機ケイ素化合物と相溶可能であれば、特
に制限はないが、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等等公
知の樹脂を用いることができる。
【0073】表面保護層として特定の硬化膜を形成する
場合、その厚みは一般的に、0.5〜10μm、好まし
くは0.7〜8μmが適当である。塗布方法としては、
ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング
法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビ
ードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カ
ーテンコーティング法等の通常の方法を用いることがで
きる。
【0074】上記各層は、特定の硬化膜からなる最表面
層により、電子写真感光体表面の機械的強度を高めら
れ、電子写真感光体が長寿命になる。そのため、電子写
真感光体が酸化性ガス、光、或いは熱に長い時間接触す
ることになるので、従来より強い酸化耐性が要求され
る。そこで、上記各層には、帯電器で発生するオゾン等
の酸化性ガス、光、或いは熱による劣化を防止する目的
で、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等を添加してもよ
い。例えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリ
ールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピ
ロインダノン、及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、
有機燐化合物等が挙げられる。光安定剤のとしては、ベ
ンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメー
ト、テトラメチルピペリジン等の誘導体が挙げられる。
これらの添加量としては15重量%以下が好ましく、1
0重量%以下がより好ましい。
【0075】図1〜図5は、本発明の画像形成装置に用
いる電子写真用感光体の一例を示す概略断面図である。
感光層が積層構造のものを図1〜図3に示し、単層構造
のものを図4、図5に示す。図1に示す電子写真感光体
は、導電性支持体4上に、下引き層1、電荷発生層2、
電荷輸送層3(特定の硬化膜からなる電荷輸送層)が順
次設けられている。図2に示す電子写真感光体は、導電
性支持体4上に、下引き層1、電荷発生層2、電荷輸送
層3、表面保護層5(特定の硬化膜からなる表面保護
層)が順次設けられている。図3に示す電子写真感光体
は、導電性支持体4上に、下引き層1、電荷輸送層3、
電荷発生層2、表面保護層5(特定の硬化膜からなる表
面保護層)が順次設けられている。図4に示す電子写真
感光体は、導電性支持体4上に、下引き層1、単層型感
光層6(特定の硬化膜からなる単層型感光層)が順次設
けられている。図5に示す電子写真感光体は、導電性支
持体4上に、下引き層1、単層型感光層6、表面保護層
5(特定の硬化膜からなる表面保護層)が順次設けられ
ている。
【0076】本発明の画像形成装置は、上記特定の硬化
膜を、最表面層として有する電子写真感光体を備える以
外は、如何なる構成をとってもよい。具体的には、必要
に応じて、帯電手段、レーザー光学系やLEDアレイ等
の露光手段、トナー等を用いてトナー像を形成する現像
手段、トナー像を記録媒体(例えば紙)に写し取る転写
手段、トナー像を記録媒体(例えば紙)に定着させる定
着手段、電子写真感光体に付着したトナーやゴミ等を除
去するクリーニング手段、電子写真感光体表面に残留し
ている静電潜像を除去する除電手段、電子写真プロセス
の1サイクル中に、電子写真感光体表面を研磨する研磨
手段、等の従来公知の手段を適宜選択して備える。ま
た、後述するように、上記特定の硬化膜を最表面層とし
て有する電子写真感光体は、これを配設したプロセスカ
ートリッジとして画像形成装置に備えてもよい。
【0077】帯電手段としては、従来から公知のコロト
ロン、スコロトロンによる非接触方式、或いは帯電ロー
ルによる接触帯電方式を採用することができる。しかし
ながら、コロトロン、スコロトロン等の非接触方式は、
オゾン、NOx等の発生量が多く、感光体の画像劣化を
招くストレスが強く、より多く磨耗させる必要があるた
めオゾン、NOx等の発生量が少ない等の観点から、接
触帯電方式が好ましい。
【0078】接触帯電方式の帯電手段における導電性部
材の形状は、ブラシ状、ブレード状、ピン電極状、ある
いはローラー状等何れでもよいが、特にローラー状部材
が好ましい。
【0079】ローラー状部材は、通常、外側から抵抗層
とそれらを支持する弾性層と芯材から構成される。さら
に必要に応じて抵抗層の外側に保護層を設けることがで
きる。
【0080】芯材の材質としては導電性を有するもの
で、一般には鉄、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウ
ム、ニッケル等が用いられる。また、その他導電性粒子
等を分散した樹脂成形品等を用いることができる。
【0081】弾性層の材質としては、導電性あるいは半
導電性を有するもので、一般にはゴム材に導電性粒子あ
るいは半導電性粒子を分散したものである。ゴム材とし
てはEPDM、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソブ
チレン、SBR、CR、NBR、シリコンゴム、ウレタ
ンゴム、エピクロルヒドリンゴム、SBS、熱可塑性エ
ラストマー、ノルボーネンゴム、フロロシリコーンゴ
ム、エチレンオキシドゴム等が用いられる。導電性粒子
あるいは半導電性粒子としては、カーボンブラック、亜
鉛、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、クロム、チタニ
ウム等の金属、ZnO−Al23、SnO2−Sb
23、In23−SnO2、ZnO−TiO2、MgO−
Al23、FeO−TiO2、TiO2、SnO2、Sb2
3、In23、ZnO、MgO等の金属酸化物が用い
ることができ、これらの材料は単独あるいは2種以上混
合して用いてもよい。
【0082】抵抗層及び保護層の材質としては、結着樹
脂に導電性粒子あるいは半導電性粒子を分散し、その抵
抗を制御したもので、抵抗率としては103〜1014Ω
cm、好ましくは105〜1012Ωcm、さらに好まし
くは107〜1012Ωcmがよい。また膜厚としては
0.01〜1000μm、好ましくは0.1〜500μ
m、さらに好ましくは0.5〜100μmがよい。結着
樹脂としてはアクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミ
ド樹脂、メトキシメチル化ナイロン、エトキシメチル化
ナイロン、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリビニル樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリチオフェン樹脂、PF
A、FEP、PET等のポリオレフィン樹脂、スチレン
ブタジエン 樹脂等が用いられる。導電性粒子あるいは
半導電性粒子としては弾性層と同様のカーボンブラッ
ク、金属、金属酸化物が用いられる。また必要に応じて
ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等の酸化防止
剤、クレー、カオリン等の充填剤や、シリコーンオイル
等の潤滑剤を添加することができる。これらの層を形成
する手段としてはブレード塗布法、ワイヤーバー塗布
法、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ビード塗布法、エア
ーナイフ塗布法、カーテン塗布法等を用いることができ
る。
【0083】接触帯電方式の帯電手段を用いて電子写真
感光体を帯電させる方法においては、導電性部材に電圧
を印加するが、印加電圧は直流電圧、あるいは直流電圧
に交流電圧を重畳したものが好ましい。電圧の範囲とし
ては、直流電圧は要求される感光体帯電電位に応じて正
または負の50〜2000Vが好ましく、特に100〜
1500Vが好ましい。交流電圧を重畳する場合は、ピ
ーク間電圧が400〜1800V、好ましくは800〜
1600V、さらに好ましくは1200〜1600Vが
好ましい。交流電圧の周波数は50〜20,000H
z、好ましくは100〜5,000Hzである。
【0084】接触帯電方式の帯電手段においては、その
形状、印加電圧等を適宜選択することで、電子写真感光
体における最表面層の磨耗率をコントロールすることが
できる。
【0085】クリーニング手段としては、ゴム弾性のク
リーニングブレード方式がコスト、小型化の点で最も好
ましく、材質としてはウレタンゴム、シリコンゴム、ポ
リイミド変性シリコンゴム、フッ素ゴム等が使用され
る。クリーニング手段においては、その形状、電子写真
感光体に対する圧接力等を適宜選択することにで、電子
写真感光体における最表面層の磨耗率をコントロールす
ることができる。
【0086】電子写真感光体表面に無機微粒子を接触さ
せる手段は、電子写真感光体表面を、意図的に研磨し
て、電子写真感光体における最表面層の磨耗率を制御す
る目的で設けるものである。具体的には、例えば、トナ
ーを記録媒体に転写後、帯電部に到達するまでの間に研
磨装置を設ける、無機微粒子を接触させる、等方法より
行われる。
【0087】研磨装置を設ける場合、その研磨装置とし
ては、研磨ローラー、研磨パッド等の方式が好適に使用
できる。また、無機微粒子を接触させる場合、現像手段
においてトナーに無機微粒子を外添する、研磨装置にお
いて無機微粒子を併用する等により行われる。この場合
の無機微粒子としては、粒径0.005〜2nmの酸化
セリウム、チタン酸ストロンチウム、シリコンカーバイ
ド、アルミナ、酸化チタン等が好適に挙げられる。
【0088】現像手段としては、目的に応じて適宜選択
することができるが、例えば、一成分系現像剤又は二成
分系現像剤をブラシ、ローラ等を用い接触あるいは非接
触させて現像する公知の現像器等が挙げられる。また、
現像手段は、簡易に、トナー又は現像剤(ここで、現像
剤とはトナー及びキャリアを含む)を再充填できる機構
を備えることが、画像形成装置或いは後述するプロセス
カートリッジの長寿命化の観点から好ましい。例えば、
現像手段自身、画像形成装置、或いはプロセスカートリ
ッジを破壊することなく、簡易にトナーの再充填が行え
るように、接着や融着を行なわず、ネジ、クリップ等で
脱着可能なように画像形成装置或いはプロセスカートリ
ッジに配置できる機構、或いはトナー又は現像剤の再充
填が可能となる開閉部を設けることも非常に有効であ
る。この場合、画像形成装置或いはプロセスカートリッ
ジにも同様な開閉部を設けると効果的である。このよう
な構成をとることで、トナーボトル等から、トナーの再
充填を簡便に行なえるため、大幅なコストダウンがで
き、また、画像形成装置或いはプロセスカートリッジの
寿命が延びることで環境負荷の低減が図れる。
【0089】図6、及び図7は、本発明の画像形成装置
の一例を示す概略構成図である。図6に示す画像形成装
置は、特定の硬化膜を、最表面層として有する電子写真
感光体10、帯電ロールによる接触帯電器11、レーザ
ー露光光学系12、粉体トナーを用いた現像器13、転
写用ロール14、クリーニングブレード15、定着ロー
ル16を備える。図7に示す画像形成装置は、図6に示
す画像形成装置における帯電ロールによる接触帯電器1
1の代わりに、スコロトロン帯電方式の非接触帯電器1
7を備え、さらに、研磨装置18を備える。
【0090】(プロセスカートリッジ)本発明のプロセ
スカートリッジは、上記特定の硬化膜を、最表面層とし
て有する電子写真感光体を備えてなるが、上述した帯電
手段、露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、クリ
ーニング手段、除電手段、無機微粒子を接触させる手段
を、適宜選択して備えてもよい。プロセスカートリッジ
は、画像形成装置に着脱自在であり、これにより、ユー
ザーはトナーによる手や衣服の汚れを回避することがで
きたり、簡易に、且つ短時間で、安価に電子写真感光体
等の手段を交換、或いはトナー等の各種材料を補充する
ことができる。
【0091】(画像形成方法、及びプロセスカートリッ
ジの再生方法)本発明の画像形成方法、及びプロセスカ
ートリッジの再生方法は、トナー又は現像剤を再充填す
ることで、前記本発明の画像形成方法及びプロセスカー
トリッジの再生を図る再生方法である。本発明の画像形
成装置及びプロセスカートリッジは、上記特定の硬化膜
を、最表面層として有する電子写真感光体を備え、且つ
磨耗率を特定な範囲をとすることで、電子写真感光体の
長寿命化が図れるため、トナー又は現像剤の再充填によ
って再生することができる。現像手段に、上述したよう
な、簡易にトナー又は現像剤を再充填できる機構を備え
ると、本発明の画像形成方法、及びプロセスカートリッ
ジの再生方法を簡易に行えるので、非常に効果的であ
る。
【0092】
【実施例】以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体
的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制
限するものではない。なお、文中における「部」とは、
「重量部」を意味する。
【0093】<ベース感光体1の作製>ホーニング処理
を施した外径30mmのアルミ基材上に、ジルコニウム
化合物(商品名:オルガノチックスZC540、マツモ
ト製薬社製)20部、シラン化合物(商品名:A110
0、日本ユニカー社製)2.5部及びポリビニルブチラ
ール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学社
製)とブタノール45部からなる溶液を浸漬コーティン
グ法で塗布し、150℃において10分間加熱乾燥し膜
厚1.0μmの下引き層を形成した。
【0094】X線回折スペクトルにおけるブラッグ角
(2θ±0.2°)が、7.4°、16.6°、25.
5°、28.3°に強い回折ピークを持つクロロガリウ
ムフタロシアニンの1部をポリビニルブチラール(エス
レックBM−S、積水化学)1部、及び酢酸n−ブチル
100部と混合し、ガラスビーズとともにペイントシェ
ーカーで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を
前記下引き層上に浸漬コートし、100℃で10分間加
熱乾燥して膜厚約0.15μmの電荷発生層を形成し
た。
【0095】下記構造式の化合物(1)を2部、下記構
造式(2)で示される高分子化合物(粘度平均分子量3
9,000)3部をクロロベンゼン20部に溶解させた
塗布液を前記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布
し、110℃、40分の加熱を行なって膜厚20μmの
電荷輸送層を形成した。ここまでの構成をベース感光体
1とする。
【0096】
【化1】
【0097】<感光体1の作製>下記化合物(3)、化
合物(4)をそれぞれ2部を、イソプロピルアルコール
5部、テトラヒドロフラン3部、蒸留水0.3部に溶解
させ、イオン交換樹脂(アンバーリスト15E)0.0
5部を加え、室温で攪拌することにより24時間加水分
解を行った。加水分解したものからイオン交換樹脂を濾
過分離した液体2部に対し、アルミニウムトリスアセチ
ルアセトナートを0.04部を加え、コーティング液1
とした。このコーティング液1をベース感光体1の上に
リング型浸漬塗布法により塗布し、室温で30分風乾し
た後、120℃で1時間加熱処理して硬化し、膜厚約3
μmの表面保護層を形成した。これを感光体1とする。
【0098】
【化2】
【0099】<感光体2、3の作製>感光体1におい
て、化合物(3)の代わりに下記化合物(5)を用いて
表面保護層を形成した以外は全く同様にして、感光体2
を作製した。また、同様に化合物(3)の代わりに下記
化合物(6)を用いて、感光体3を作製した。
【0100】
【化3】
【0101】<感光体4、5の作製>感光体1におい
て、化合物(4)2部の代わりに化合物(4)1.5部
とメチルトリメトキシシラン0.5部とを用いて表面保
護層を形成した以外は全く同様にして、感光体4を作製
した。また、同様に、化合物(4)2部の代わりに化合
物(4)と1.5部とジメチルジメトキシシラン0.5
部とを用いて、感光体5を作製した。
【0102】(実施例1〜5、比較例1)上記感光体1
〜5、及びベース感光体1を、富士ゼロックス製Las
erPress 4160II用プロセスカートリッジ
に装着した。このプロセスカートリッジ及びこれに備え
る現像器には、トナーの補給が自由に行えるようにネジ
を外すことにより開閉自由なトナー補給口(開閉部)を
設けてある。このプロセスカートリッジを富士ゼロック
ス製LaserPress 4160IIに装着し、印
字テストを行なった。耐刷性の評価として、5万枚の印
刷前後における画質評価、及び摩耗による感光体の膜厚
減少量の評価を行なった。なお、連続印刷の用紙として
は富士ゼロックス製PPC用紙(L、A4)を用い、2
2℃/55%RH程度の環境で標準テストパターンを用
いて行なった。また、50000枚印刷後の磨耗量を測
定し、感光体1000回転あたりの磨耗率を算出した。
【0103】
【表1】
【0104】実施例1〜5の場合、初期から5万枚印刷
まで、256階調パターン及び400線解像パターンと
もに良好であった(400dpi及び600dpiモー
ド)。また、印字テストにおいては、トナーの補給を随
時行うことができた。表面に大きな筋状の傷等はみられ
ないことから、適度に摩耗して、表面の付着物、或いは
筋状・点状の傷が削られていると考えられる。また、比
較例1と比べ、十分な機械的強度を有していることもわ
かる。比較例1の場合、初期画質は良好だったものの、
5万枚印刷後は感光体表面に筋状・点状の傷が多発して
おり、これが原因と考えられる画像欠陥が発生してい
た。また、膜厚減少によると考えられる画像濃度低下が
生じていた。
【0105】(比較例2〜6)LaserPress4
160IIをスコロトロン帯電方式に改造し実施例1と
同様の試験をした。なお、2500枚印刷後の磨耗量を
測定し、感光体1000回転あたりの磨耗率を算出し
た。
【0106】
【表2】
【0107】比較例2〜6の場合、帯電器をスコロトロ
ン帯電方式に変えたことで、全ての感光体の磨耗率が小
さくなりすぎて、2500枚プリント後には、付着、及
び画像流れ等の画像欠陥が発生しはじめ、約5000枚
〜7000枚プリント後には、さらに画像欠陥がひどく
なったため、10000枚プリントで終了した。
【0108】(実施例6、7、比較例7〜9)Lase
rPress4160IIに使用しているトナーに粒径
0.1μmの酸化セリウムを外添し、さらにクリーニン
グブレード圧接力を1.5倍にして比較例2と同様、1
0000枚のプリント試験を行なった。なお、1000
0枚印刷後の磨耗量を測定し、感光体1000回転あた
りの磨耗率を算出した。
【0109】
【表3】
【0110】実施例6、7の場合、全ての感光体が、適
度に磨耗され、1万枚印刷後でも良好な画像が得られ
た。一方、比較例7〜9の場合、感光体の磨耗量が小さ
くなりすぎて、1万枚印刷後には画像欠陥が発生した。
【0111】(実施例8〜10)比較例7で使用したL
aserPress 4160IIのブレードクリーナ
ーとスコロトロン帯電器の間に、スポンジ上にラッピン
グフィルム(♯1000、3M社製)を貼り付けた研磨
装置を取り付け、感光体表面を研磨しながら、比較例7
と同様、10000枚のプリント試験を行なった。な
お、10000枚印刷後の磨耗量を測定し、感光体10
00回転あたりの磨耗率を算出した。
【0112】
【表4】
【0113】実施例8〜10の場合、全ての感光体が、
適度に磨耗され、1万枚印刷後でも良好な画像が得られ
た。
【0114】これら実施例及び比較例から、本発明の画
像形成装置における電子写真感光体は、一般式(I)で
表わされる電荷輸送性有機ケイ素化合物を含んでなる硬
化膜を、再表面層として有しているため、光電特性を有
しながら強い機械強度を実現している。これを、種類或
いは厚さ等に応じて、特定の磨耗率で使用することによ
り、安定した画質で長期間使用することができ、さらに
トナーの再充填のみで再使用が可能となり、印刷のラン
ニングコストを抑えることができる。
【0115】
【発明の効果】以上により、本発明よれば、電荷輸送性
有機ケイ素化合物の1種以上からなる硬化膜を、最表面
層として有する電子写真感光体を用いて、長期間安定し
て画像を得ることができる画像形成装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置に用いる電子写真用感光
体の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置に用いる電子写真用感光
体の一例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置に用いる電子写真用感光
体の一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の画像形成装置に用いる電子写真用感光
体の一例を示す概略断面図である。
【図5】本発明の画像形成装置に用いる電子写真用感光
体の一例を示す概略断面図である。
【図6】本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【図7】本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 下引き層 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4 導電性支持体 5 表面保護層 6 単層型感光層 10 電子写真感光体 11 接触帯電器 12 レーザー露光光学系 13 粉体トナーを用いた現像器 14 転写用ロール 15 クリーニングブレード 16 定着ロール 17 非接触帯電器 18 研磨装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 理恵 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 関 三枝子 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA08 AA20 BA12 BA58 BB32 BB44 BB57 FA27 2H077 AA14 AA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される電荷輸送性
    有機ケイ素化合物の1種以上含んでなる硬化膜を、最表
    面層として有する電子写真感光体を備えた画像形成装置
    であって、該最表面層の磨耗率が、電子写真感光体10
    00回転あたり5nm以上30nm以下であることを特
    徴とする画像形成装置。 一般式(I) F−[D−A]b (一般式(I)中、Fは電荷輸送性化合物から誘導され
    る有機基を示す。Dは可とう性サブユニットを示す。A
    は−Si(R1(3-a)aで示される加水分解性基を有
    する置換ケイ素基を示す(ここでR1は水素、アルキル
    基、置換或いは未置換のアリール基を示す。Qは加水分
    解性基を示す。aは1〜3の整数示す。)。bは1〜4
    の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 さらに現像手段を有し、該現像手段がト
    ナー又は現像剤の再充填を可能とする開閉部を設けてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記一般式(I)で表される電荷輸送性
    有機ケイ素化合物の1種以上含んでなる硬化膜を、最表
    面層として有する電子写真感光体を備えたプロセスカー
    トリッジであって、該最表面層の磨耗率が、電子写真感
    光体1000回転あたり5nm以上30nm以下である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 さらに現像手段を有し、該現像手段がト
    ナー又は現像剤の再充填を可能とする開閉部を設けてな
    ることを特徴とする請求項3に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の画像形成装置
    に、トナー又は現像剤を再充填することを特徴とする画
    像形成装置の再生方法。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載のプロセスカート
    リッジに、トナー又は現像剤を再充填することを特徴と
    するプロセスカートリッジの再生方法。
JP2000056962A 2000-03-02 2000-03-02 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法 Pending JP2001249478A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000056962A JP2001249478A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法
US10/318,076 US6986978B2 (en) 2000-03-02 2002-12-13 Apparatus for forming image, process cartridge and process for regenerating the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000056962A JP2001249478A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001249478A true JP2001249478A (ja) 2001-09-14

Family

ID=18577831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000056962A Pending JP2001249478A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6986978B2 (ja)
JP (1) JP2001249478A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6881528B2 (en) * 2001-09-20 2005-04-19 Fuji Xerox, Co., Ltd. Image formation method

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002318459A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体、これを用いた電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2003149950A (ja) * 2001-11-09 2003-05-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US7169522B2 (en) * 2002-03-12 2007-01-30 Ricoh Company, Ltd. Toner for developing a latent electrostatic image, developer using the same, full-color toner kit using the same, image-forming apparatus using the same, image-forming process cartridge using the same and image-forming process using the same
JP3852354B2 (ja) * 2002-03-19 2006-11-29 富士ゼロックス株式会社 電子写真用トナー並びにそれを用いた電子写真用現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP4047734B2 (ja) * 2002-03-20 2008-02-13 株式会社リコー 静電荷像現像用トナー
JP2004045668A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用現像剤、画像形成装置及び画像形成方法
JP4003877B2 (ja) * 2002-08-22 2007-11-07 株式会社リコー 静電荷像現像用トナー、現像剤、画像形成方法および画像形成装置
EP1439429B1 (en) * 2003-01-20 2013-03-13 Ricoh Company, Ltd. Toner and developer
CN100442146C (zh) * 2003-03-04 2008-12-10 三菱化学株式会社 用于电子照相光感受器的基底、其生产方法及使用其的电子照相光感受器
US7229729B2 (en) * 2003-07-16 2007-06-12 Konica Monolta Business Technologies, Inc. Electrophotographic photoreceptor, process cartridge, image forming apparatus and image forming method
JP4246121B2 (ja) * 2004-07-29 2009-04-02 株式会社リコー 静電潜像現像用カラーキャリア及び現像剤
JP2008032755A (ja) 2004-10-29 2008-02-14 Brother Ind Ltd 画像形成装置、トナーカートリッジ、現像カートリッジ、及び感光体カートリッジ
US7338739B2 (en) * 2005-01-14 2008-03-04 Xerox Corporation Crosslinked siloxane composite overcoat for photoreceptors
US20060199094A1 (en) * 2005-03-07 2006-09-07 Xerox Corporation Carrier and developer compositions
JP2007133344A (ja) 2005-03-28 2007-05-31 Fuji Xerox Co Ltd 電荷輸送性化合物、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2007003838A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Fuji Xerox Co Ltd 硬化性樹脂組成物、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7473503B2 (en) * 2005-06-24 2009-01-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, image-forming device, process cartridge and image-forming method
JP2007192992A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US20080008951A1 (en) * 2006-07-06 2008-01-10 Xerox Corporation Imaging members and method for sensitizing a charge generation layer of an imaging member
US20080152393A1 (en) * 2006-12-20 2008-06-26 Masashi Nagayama Carrier for electrophotographic developer, image forming method, and process cartridge

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61238062A (ja) 1985-04-16 1986-10-23 Canon Inc 電子写真感光体
JPH071400B2 (ja) 1985-11-05 1995-01-11 三菱化成株式会社 電子写真感光体
GB2200079B (en) * 1986-12-27 1991-05-22 Canon Kk Electrophotographic apparatus
JPH01133086A (ja) 1987-11-18 1989-05-25 Minolta Camera Co Ltd 有機感光体の使用方法
JPH07117803B2 (ja) 1987-12-17 1995-12-18 コニカ株式会社 感光体表面の清掃方法
US5008706A (en) 1988-10-31 1991-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic apparatus
US5116703A (en) 1989-12-15 1992-05-26 Xerox Corporation Functional hybrid compounds and thin films by sol-gel process
JPH04273252A (ja) 1991-02-28 1992-09-29 Canon Inc 像保持部材及びそれを用いた装置
JPH04346356A (ja) 1991-05-24 1992-12-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子写真感光体
DE69313518T2 (de) * 1992-06-08 1998-02-19 Canon Kk Bilderzeugungsverfahren
EP0578071B1 (en) 1992-06-26 1998-09-02 Canon Kabushiki Kaisha Contact charging member and apparatus using the charging member
JP3661796B2 (ja) 1992-08-26 2005-06-22 株式会社リコー 画像形成方法
JPH07225541A (ja) 1994-02-10 1995-08-22 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体のクリーニング方法
JPH07311470A (ja) 1994-03-23 1995-11-28 Konica Corp 電子写真画像形成方法
JPH07333881A (ja) 1994-06-13 1995-12-22 Canon Inc 電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えた電子写真装置
JP2894257B2 (ja) 1994-10-24 1999-05-24 富士ゼロックス株式会社 新規電荷輸送性ポリマー、その製造法およびそれを用いた有機電子デバイス
JP2865029B2 (ja) 1994-10-24 1999-03-08 富士ゼロックス株式会社 電荷輸送性ポリエステルを用いた有機電子デバイス
US5486443A (en) * 1994-10-31 1996-01-23 Xerox Corporation Magnetic toner compositions with silica, strontium titanate and polyvinylidene fluoride
JP3486705B2 (ja) 1995-05-25 2004-01-13 株式会社リコー ポリシロキサン化合物ならびにその製造方法及びそれを用いた電子写真用感光体
JP3697498B2 (ja) 1995-06-27 2005-09-21 中部エイチ・エス・エス・ティ開発株式会社 吸引式磁気浮上車両の浮上・着地制御方法及び装置
JP3267519B2 (ja) 1995-11-06 2002-03-18 キヤノン株式会社 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置
DE69611880T2 (de) 1995-11-06 2001-08-02 Canon Kk Elektrophotographisches lichtempfindliches Element, Prozesskassette und elektrophotographisches Gerät, unter Verwendung desselben
JP3916269B2 (ja) 1995-11-06 2007-05-16 東レ・ダウコーニング株式会社 有機ケイ素変性電荷輸送性化合物及び該化合物を含有する電荷輸送能を有する硬化性組成物
US6046348A (en) * 1996-07-17 2000-04-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Silane compound, method for making the same, and electrophotographic photoreceptor
JP3264218B2 (ja) 1996-07-17 2002-03-11 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体
JP3537293B2 (ja) * 1996-11-11 2004-06-14 株式会社リコー 電子写真装置および感光体ユニット
US6296978B1 (en) 1997-04-30 2001-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, a process-cartridge inclusive thereof, and an image forming apparatus
JP3314702B2 (ja) 1997-12-18 2002-08-12 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、および画像形成装置
US6203962B1 (en) * 1999-06-24 2001-03-20 Konica Corporation Electrophotographic image forming method, electrophotographic image forming apparatus, and processing cartridge and electrophotographic photoreceptor used therein
US6294303B1 (en) * 2000-01-24 2001-09-25 Nexpress Solutions Llc Monocomponent developer containing positively chargeable fine power

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6881528B2 (en) * 2001-09-20 2005-04-19 Fuji Xerox, Co., Ltd. Image formation method

Also Published As

Publication number Publication date
US20030118366A1 (en) 2003-06-26
US6986978B2 (en) 2006-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001249478A (ja) 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及びそれらの再生方法
JP4134753B2 (ja) 電子写真用感光体、電子写真用部材、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2006084711A (ja) 電子写真感光体用添加物、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2004086066A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007133344A (ja) 電荷輸送性化合物、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JPH11119458A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真画像形成装置
JP2002318459A (ja) 電子写真感光体、これを用いた電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置
US20040062568A1 (en) Image forming apparatus
JP2005301244A (ja) クリーニング装置、および画像形成装置
JP3314702B2 (ja) 電子写真感光体、および画像形成装置
JP2008026399A (ja) 帯電部材クリーニングロール、帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH08160651A (ja) 電子写真感光体および画像形成方法
JP2000214602A (ja) 画像形成装置
JP3885751B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3314732B2 (ja) 電子写真感光体、および電子写真画像形成装置
JP2007114749A (ja) 電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3534007B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体及び画像形成装置
JP3826639B2 (ja) 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成装置
JPH09236938A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置
JP2004109920A (ja) 画像形成装置
JP2007114720A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4285212B2 (ja) 電子写真感光体用添加剤、電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3812327B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4501617B2 (ja) 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2008026414A (ja) 帯電部材用クリーニングロール、帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060516