JP2011018000A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体の表面電位をより確実に均一化してチャージアップや電位バラツキを解消し、画像品質の向上を図る画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写ベルト5が少なくとも光照射されない条件下で表面抵抗率が1013Ω/□以上となる高抵抗体50を含み、中間転写ベルト5が二次転写部から一次転写部へ移動する移動経路上に、二次転写後の中間転写ベルト5が一方の極性をもつ所定の表面電位となるようにバイアスを印加して表面電位を均一化する表面電位均一化部材18を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシリミリ装置、或いはこれらの複合機を含む画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、複数色のトナー像を中間転写体上に重ね合わせて形成し、これを転写材に一括転写する中間転写方式のカラー複写機やカラープリンタ等の画像形成装置が知られている。この中間転写体の材料としては、低抵抗材料から高抵抗材料、これらの組み合わせなど様々な抵抗の材質が使用されている。一般に、中間転写体に高抵抗の材質を用いた場合には、電荷が動きにくいため、転写電界の広がりを抑制でき、ボソツキやチリといった転写不良を改善できる。ところが、中間転写体に高抵抗の材質を使用し連続して画像形成を行った場合には、前に印加した電荷が中間転写体に残留したまま移動せず蓄積するため、中間転写体の表面電位がチャージアップしやすくなる。また、中間転写体に高抵抗の材質を用いた場合には、高バイアスを印加しなければならず、記録紙の先後端や前の画像形成工程においてトナー像の多いところ少ないところなどで中間転写体に電位履歴(電位メモリ)が残り表面電位にバラツキが生じる。そのために、この表面電位のバラツキが次の一次転写、二次転写工程でノイズとなって後工程の画像に移り込む、いわゆる残像(ゴースト)が発生する場合がある。
特許文献1には、中間転写ベルトの表面電位とは逆極性のバイアスが印加された導電性ブラシを二次転写後の中間転写ベルトに接触させることにより、中間転写ベルトを除電する転写装置が記載されている。特許文献2及び3には、二次転写後の中間転写ベルトに光照射することにより、中間転写ベルトを除電する転写装置が記載されている。特許文献4には、高抵抗層を備えた中間転写ベルトへの電流値を制御することでチャージアップしないようにした転写装置が記載されている。特許文献5には、|二次転写直前の電位|≧|二次転写直後の電位−二次転写直前の電位|を満たすようにすることにより、二次転写後の中間転写体表面の電位履歴による残像の発生を抑制する転写装置が記載されている。また、特許文献6には、中間転写体の表層に設けた絶縁層の厚みを1μm以下と薄くすることにより、残留電位を小さくするようにした転写装置が記載されている。
特許文献1に記載の転写装置では、除電、すなわち中間転写ベルトの表面電位をゼロにするべく、表面電位とは逆極性のバイアスを印加しているが、表面電位ゼロで均一化することが難しかった。特に、厚紙等を用いて高転写バイアスがかかる場合には、電位履歴が依然残りやすく、表面電位にバラツキが残っていた。特許文献2及び3に記載の転写装置においても、中間転写ベルトの表面電位をゼロにすべく、中間転写ベルトに光照射しているが、同様に中間転写ベルトの表面電位にバラツキが残りやすかった。このような表面電位のバラツキは、次の一次転写、二次転写工程でノイズとなって後工程の画像に移り込む残像の発生要因となってしまう。また、特許文献2記載の転写装置は、各色毎に転写する構成であるため、トナーの総電荷量が少なくてすむが、複数個の中間転写体を備えるために、部品点数が多くなり複雑化しスペースを多く使用してしまう難点がある。特許文献4に記載の転写装置では、二次転写部でのチャージアップ分は制御できず画像不具合になることが考えられる。特許文献5に記載の転写装置では、上記条件を満たすためにはかなり二次転写電流を小さくしなければならず、粗面紙などに対する対応が難しいと考えられる。特許文献6に記載の転写装置では、絶縁層の厚みが上記範囲では耐摩耗性や耐絶縁性に乏しくリークによる画像不良が発生しやすい。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、中間転写体の表面電位をより確実に均一化してチャージアップや電位バラツキを解消し、画像品質の向上を図る画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、潜像を担持する潜像担持体、該潜像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該潜像担持体表面に静電潜像を書き込み露光手段と、該潜像担持体表面に形成された静電潜像にトナーを供給し可視像化する現像手段と、該潜像担持体表面の可視像を中間転写体に一次転写部で一次転写し、該中間転写体上の可視像を記録媒体に二次転写部で二次転写する中間転写手段とを備える画像形成装置において、上記中間転写体が少なくとも光照射されない条件下で表面抵抗率が1013Ω/□以上となる高抵抗体を含み、該中間転写体が二次転写部から一次転写部へ移動する移動経路上に、二次転写後の該中間転写体が一方の極性をもつ所定の表面電位となるようにバイアスを印加して表面電位を均一化する表面電位均一化手段を備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記中間転写体を構成する高抵抗体は、トナー担持面となる最表層を構成するものであって、高抵抗体の厚みは5μm以上50μm以下であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記表面電位均一化手段は、電荷注入してなることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3の画像形成装置において、上記表面電位均一化手段は、直流電圧に交流電圧を重畳してバイアスを印加することを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項2、3又は4の画像形成装置において、上記中間転写体は、少なくとも導電体からなる基層と高抵抗体からなる表層とから構成され、該基層は表面抵抗率が10Ω/□Ω以下であることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記中間転写体を構成する高抵抗体は電荷発生物質と電荷輸送物質が結着剤中に分散された光導電性材料から構成され、上記表面電位均一化手段によって均一にならされた該中間転写体表面を光照射する光照射手段を備えることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記中間転写体を構成する高抵抗体は、電荷発生物質が結着剤中に分散される電荷発生層と、電荷輸送物質が結着剤中に分散される電荷輸送層とが積層されてなる光導電性材料から構成され、上記表面電位均一化手段によって均一にならされた該中間転写体表面を光照射する光照射手段を備えることを特徴とするものである。
本発明においては、中間転写体が高抵抗体から構成されるため、高バイアスがかかる場合には二次転写後の中間転写体表面がチャージアップしやすく、電位履歴が残って電位のバラツキが生じやすい。しかし、本発明において、二次転写後の中間転写体は、表面電位均一化手段によってバイアスが印加されて強制的に電荷を移動させられ、一方の極性をもつ所定の表面電位に均一化される。接地したりバイアスを印加したりして中間転写体の表面電位がゼロとなるように除電する場合に比べ、一方の極性をもつ所定の表面電位に帯電させる方が表面電位のバラツキがなくなり均一化しやすい。よって、次の一次転写工程では、電位のバラツキ等の前の転写工程の影響を受けることなくトナー像を安定して転写することができ、残像等のない画像品質の安定化を図ることができる。
本発明は、中間転写体の表面電位をより確実に均一化してチャージアップや電位バラツキを解消し、画像品質の向上を図る画像形成装置を提供するという優れた効果がある。
本実施形態に係るプリンタの全体構成を示す概略構成図。 (a)は、低抵抗材料からなる中間転写ベルトを用いての転写の様子を説明する模式図、(b)は高抵抗材料からなる中間転写ベルトを用いての転写の様子を説明する模式図。 同プリンタの中間転写ベルトの構成を示す断面図。 別の中間転写ベルトの構成を示す断面図。 別の中間転写ベルトの構成を示す断面図。 別の中間転写ベルトの構成を示す断面図。 (a)は半導電体層を備える中間転写ベルトを用いての転写の様子を説明する模式図、(b)は導電体層を備える中間転写ベルトを用いての転写の様子を説明する模式図。 ブラシ形状の表面電位均一化部材の構成を示す構成図。 ローラ形状の表面電位均一化部材の構成を示す構成図。 電荷注入におけるDC印加バイアスと転写体(中間転写ベルト)表面電位との関係を示す特性図。 中間転写ベルトと表面電位均一化部材たるブレードとの間に水を介在させて、電荷注入を行う構成を示す構成図。 中間転写ベルトと表面電位均一化部材たるスリーブ電極との間にキャリア粒子を介在させて、電荷注入を行う構成を示す構成図。 クリーニング機能をもつブレード形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す構成図。 クリーニング機能をもつローラ形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す構成図。 ブラシローラ形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す構成図。 ブレードと光照射部材とからなる表面電位均一化手段周辺の構成を示す構成図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態の一例として、電子写真方式のカラープリンタについて説明する。まず、このプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、プリンタの全体構成を示す概略構成図である。同図において、プリンタは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(以下、K、Y、M、Cと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット1K、Y、M、Cを備えている。
上記プロセスユニット1K、Y、M、Cは、互いに異なる色のK、Y、M、Cトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。ここでは、K用のプロセスユニットを例にとって説明する。プロセスユニット1Kは、ドラム状の感光体2Kの周囲に、感光体2K表面を一様に帯電せしめる帯電部材3K、感光体2K上の潜像を現像する現像ローラ4K、感光体2K上の転写残トナーをクリーニングする図示しないクリーニング部材等を備えている。プロセスユニット1Kにおいて、帯電部材3Kによって一様に帯電せしめられた感光体2Kの表面は、図示しない露光装置から発せられるレーザ光Lによって露光走査されてK用の静電潜像を担持する。このK用の静電潜像は、現像ローラ4Kと対向する現像領域でKトナー像に現像される。そして、感光体2K上に現像されたKトナー像は、後述する中間転写ユニット10の一次転写ローラ11Kによって中間転写ベルト12上に中間転写される。転写後に感光体2K上に残留する転写残トナーは、クリーニング部材によってクリーニングされる。その後、感光体2Kは帯電装置3Kによって除電と同時に帯電され、次の画像形成に備えられる。他色用のプロセスユニット1Y,M、Cにおいても、同様にして感光体2Y,M、C上にY,M、Cトナー像が形成される。
上記プロセスユニット1K、Y、M、Cの図中下方には、中間転写体たる中間転写ベルト5を備える転写装置6が配設されている。中間転写ベルト5は、駆動ローラを含む支持ローラ7、8によって張架されながら図中矢印方向に回転する。また、中間転写ベルト5のループ内には、無端移動せしめられる中間転写ベルト5を感光体2K、Y、M、Cとの間に挟み込んで一次転写ニップを形成する1次転写ローラ9K、Y、M、Cが配設される。一次転写ローラ9K、Y、M、Cには、電源によりトナーの帯電極性とは逆極性の所定の一次転写バイアスVtが印加される。これにより、中間転写ベルト5には、その無端移動に伴ってK、Y、M、C用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、一次転写電界やニップ圧の作用によって感光体2K、Y、M、C上のK、Y、M、Cトナー像が順次重ね合わせて中間転写されていく。
また、上記中間転写ユニット6において、中間転写ベルト5のループ外には、二次転写ローラ9や、クリーニング装置10、後述する表面電位手段が配設される。二次転写ローラ9は、ループ内の支持ローラ8に対向する位置で、中間転写ベルト5の表面に当接して二次転写ニップを形成し、電源により所定の二次転写バイアスが印加される。
一方、中間転写ユニット6の下方には、転写材たる記録紙Pを複数枚収容する給紙カセット11が配設されている。給紙カセット11内の記録紙Pは給紙ローラ12の回転駆動によって給紙路に送り出され、レジストローラ対13に挟み込まれる。レジストローラ対13は、中間転写ベルト5上に形成された4色重ね合わせトナー像が二次転写ニップに進入するタイミングを見計らって、記録紙Pを二次転写ニップに向けて送り出す。
上記二次転写ニップ内で中間転写ベルト5上の4色重ね合わせトナー像に密着した記録紙Pには、二次転写電界やニップ圧の作用によって4色重ね合わせトナー像が一括二次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト5残留する転写残トナーは、クリーニング装置10によってベルト表面から除去される。
また、上記二次転写ニップの図中上方には、定着装置14が配設されている。中間転写ベルト5や二次転写ローラ9から剥離しながら二次転写ニップから排出される記録紙Pは、この定着装置14内に送り込まれる。定着装置14では、発熱源を内包する定着ローラとこれに圧接せしめられている加圧ローラとの当接による定着ニップを形成している。この定着ニップ内を通過する記録紙Pは、加熱や加圧の作用によってフルカラー画像が定着せしめられた後、機外へと排出される。
ここで、上記中間転写装置6の中間転写ベルト5は、光照射がされない暗室下で表面抵抗率が1013Ω/□以上となる高抵抗体50である。表面抵抗率の測定については、HIOKI製デジタル超絶縁/微小電流計DSM−8104を用いた。表面抵抗率が1013Ω/□以上となる高抵抗体50を用いる場合には、図2(b)に示すように、転写電界の広がりを抑え、トナー担持面となる高抵抗体50が均一な電荷をもつことができる。よって、高抵抗体50と記録紙Pとの間でトナーTが転写するのに十分な電界を形成することができ、記録紙Pに多少の空隙があっても、ボソツキ等の転写不良の発生を抑制できる。これに対し、図2(a)に示すように、表面抵抗率が1013Ω/□を下回る中間転写ベルト100では、帯電電位の減衰が早くなるため自己放電による除電には有利となるが、転写電界が面方向に広がってしまい、記録紙Pの空隙にトナーTが転写されずにボソツキとなったり、トナーが飛び散ってチリとなったりといった転写不良が発生してしまう。また、中間転写ベルト5の表面抵抗率が1017Ω/□を超えると、後述する表面電位均一化手段によっても電位履歴を消去しづらくなるため好ましくない。
図3は中間転写ベルトの構成を示す断面図である。中間転写ベルト5は、図3に示すように、上述した高抵抗体50から構成され、厚みは5μm以上50μm以下、より好ましくは10μm〜30μmである。高抵抗体50の厚みが5μm未満になると、耐摩耗性や耐絶縁性に乏しく、リークによる画像不良が起きやすくなる。高抵抗体の厚みが50μmを超えると、必要な表面電荷が得られず転写効率が悪化してしまう。なお、層厚が薄い場合には、中間転写装置6内でベルトテンションを下げたり、ポリイミドやPETなどの材料からなる補強テープを用いて端部を強化したりしてもよい。
図4、5、6は、図3とは異なる構成の中間転写ベルトの構成を示す断面図である。上記中間転写ベルト5は、図3に示すように高抵抗体50のみからなる単層で構成してもよいが、トナー担持面となる表層を高抵抗体とする複層で構成してもよい。これにより、中間転写ベルト5の耐久性を向上させることができる。中間転写ベルト5を複層で構成する場合には、図4及び図5に示すように導電体からなる導電体層51上に高抵抗体50を設けたり、図6に示すように支持体52上に導電体層51、高抵抗体50を設けたりしてもよい。この時、導電体層51の表面抵抗率は10Ω/□以下であることが好ましい。表面抵抗率が10Ω/□以下となるような導電体層51に転写バイアスを印加した場合には、図7(b)に示すように、導電体層51の高抵抗体50に対向する界面が均一な電荷を持ち、トナー担持面となる高抵抗体50が均一な電荷を持つことになる。よって、高抵抗体50と記録紙Pとの間でトナーが転写するのに十分な電界を形成してトナーを転写することができ、記録紙Pに多少の空隙があってもボソツキ等の画像不良の発生を抑制できる。これに対し、表面抵抗率が10〜1012Ω/□の半導電体層101に転写バイアスを印加した場合には、図7(a)に示すように、記録紙P、トナーT、高抵抗体50で電荷のやり取りが行われる。そのために、導電体層の高抵抗体と対向する界面が誘電し、その部分から支持ローラ8にかけて電界が広がってしまう(電荷電子の流れでは集中してしまう)。その結果、記録紙Pの空隙にトナーが転写されず、ボソツキ等の画像不良が発生してしまう。
具体的に、上記高抵抗体50には、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フッ化ビニルデン(PVDF)、エチレン−四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂等を用いることができる。これら樹脂には、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケチェンブラック、酸性カーボン)等の抵抗制御剤、又はイオン性の抵抗制御剤、導電性高分子、無機系の酸化チタン等を分散させて、表面抵抗率が上記範囲となるよう調整するとよい。樹脂への抵抗制御剤の分散は、混練して分散してもよく、或いはビーズミルのような分散機を用いて分散してもいい。成形については、熱可塑性樹脂の押出し成形、インフレーション成形、熱硬化性樹脂のような溶媒に前駆体が溶解されたものを遠心成形により得てもよい。
また、後述する表面電位均一化手段として光照射手段を用いる場合には、高抵抗体50は、光が照射されない状態では誘電体であり表面抵抗率が高く、光が照射されると導電性を示す光導電層であることが好ましい。例えば、高抵抗体50は、電荷発生物質と電荷輸送物質を結着剤に分散させたものであってもよい。或いは高抵抗体50は、電荷発生物質を結着剤中に分散させた電荷発生層と電荷輸送物質を結着剤中に分散させた電荷輸送層とを積層したものであってもよい。電荷発生物質(層)は光が照射された状態で電荷を発生する機能を有する。電荷輸送物質(層)は、光が照射されない状態では表面抵抗率が高く、かつ光が照射された状態では負極性の電子又は正極性のホールのいずれかのキャリアにより電荷を輸送する機能を有する。
上記電荷発生物質としては、特に制限はないが、例えばフタロシアニン系顔料、アゾ顔料、アントアントロン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、多環キノン顔料、スクアリリウム顔料、チアピリリウム顔料、キナクリドン顔料等を使用することができ、これら電荷発生物質を単独または、2種以上を組み合わせて使用することが可能である。特に、本発明では、アゾ顔料としては、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン顔料としては、N,N’−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−3,4,9,10−ペリレン−ビス(カルボキシイミド)、フタロシアニン系顔料としては、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニンが好ましく、さらには、X型無金属フタロシアニン、τ型無金属フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、α型チタニルフタロシアニン、β型チタニルフタロシアニン、Y型チタニルフタロシアニン、アモルファスチタニルフタロシアニン等使用できる。
電荷輸送物質としては、特に制限はないが、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水琥珀酸、無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、フタルイミド、4−ニトロフタルイミド、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、クロラニル、ブロマニル、o−ニトロ安息香酸、マロノニトリル、トリニトロフルオレノン、トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、チオピラン系化合物、キノン系化合物、ベンゾキノン系化合物、ジフェノキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、アントラキノン系化合物、スチルベンキノン系化合物、アゾキノン系化合物等の電荷輸送物質(アクセプター性化合物)を使用することができ、これら電荷輸送物質を単独または、2種以上組み合わせて使用することが可能である。
高抵抗体50の結着剤としては、ポリカーボネート樹脂を単独、もしくは、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、メタクリル酸エステルの重合体及びこれらの共重合体などの樹脂と適宜組み合せて使用することが可能である。また、分子量の異なる同種の樹脂を混合して用いてもよい。
また、高抵抗体50には、耐環境性や有害な光に対する安定性を向上させる目的で、酸化防止剤や光安定剤などの劣化防止剤を含有させることもできる。このような目的に用いられる化合物としては、トコフェロールなどのクロマノール誘導体及びエステル化化合物、ポリアリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導体、エーテル化化合物、ジエーテル化化合物、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエーテル化合物、フェニレンジアミン誘導体、ホスホン酸エステル、亜リン酸エステル、フェノール化合物、ヒンダードフェノール化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン化合物、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。また、高抵抗層層中には、形成した膜のレベリング性の向上や潤滑性の付与を目的として、シリコーンオイルやフッ素系オイル等のレベリング剤を含有させることもできる。さらに、高抵抗層中には、摩擦係数の低減、潤滑性の付与等を目的として、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等の金属硫酸塩、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の金属窒化物微粒子、または、4フッ化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂粒子、フッ素系クシ型グラフト重合樹脂等を含有してもよい。
次に、表面電位均一化手段15について説明する。上述したように、高抵抗体50からなる中間転写ベルト5を用いた場合には、転写に必要なバイアスが一般的に高くなるため、一次転写したトナー像を記録紙Pに二次転写した際には、記録紙Pの状態によっては中間転写ベルト5に1kV〜2kV程度もしくはそれ以上かかる場合がある。このような高転写バイアスが印加された高抵抗体50では、記録紙Pの先後端や前の画像形成においてトナー像の多い部分少ない部分で電位履歴が残り、次の一次転写二次転写工程で画像ノイズとなって残像が発生してしまう。そこで、表面電位均一化手段15は、このような電位履歴が残った中間転写ベルト5の表面電位を所定の極性をもつように所定の電位に均一にならす。表面電位均一化手段15は、二次転写でのバイアスの影響が大きいので、図1に示すように、中間転写ベルト5が二次転写ニップから一次転写ニップへ異動する移動経路上に設置する。転写残トナーが除去するクリーニング装置10が設置されている場合には、クリーニング装置10よりも下流側に設置するのがより好ましい。
上記表面電位均一化手段15は、表面電位均一化用バイアスが印加される表面電位均一化部材と、中間転写ベルト5を挟んで対向する位置に配置されて接地された金属ローラ16とから構成される。表面電位均一化部材は、ブラシ形状やローラ形状、もしくはその組み合わせやフィルム状などでもよく、中間転写ベルト5へバイアスを印加できるものであればよい。図8はブラシ形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す概略構成図である。図8に示すように、ブラシ形状の表面電位均一化部材17を使用する場合には、材料として、例えば、6ナイロン、繊度が220T/96F、密度240kf/inch、原糸抵抗が5LogΩ、パイル長が5mmのものや、6ナイロン、繊度が330T/48F、密度80kf/inch、原糸抵抗が5.5LogΩ、パイル長が5mmなども使用でき、これに限るものではないことは言うまでもない。図8に示すブラシ形状の表面電位均一化部材17は、固定化されているが、ブラシローラの形状でもよく、駆動(順回転、逆回転問わず)を加えてもよいし、中間転写ベルト5に従動させてもよい。
図9は、ローラ形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す概略構成図である。図9に示すように、ローラ形状の表面電位均一化部材18を使用する場合には、基材にカーボンブラック(ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラックなど)を始めイオン伝導剤や無機酸化物に代表される抵抗制御剤が添加される。このような抵抗制御剤は樹脂に機械的せん断力を与えて混錬分散させるが、単軸押出機、二軸押出機、遊星軸押出機、錐形軸押出機、連続混練機、密封ミキサー、Z形ニーダー、ビーズミル等にて混錬分散させるとよい。また、ローラで構成する場合には、多層構成にしてもよく、ゴム基層に中抵抗層や離型性のよいシリコーン樹脂などの表層を設けても良い。ローラ形状の表面電位均一化部材18は、駆動(順回転、逆回転問わず)を加えてもよいし、中間転写ベルト5に従動させてもよい。
このような表面電位均一化手段15(表面電位均一化部材17,18)は、中間転写ベルト5に表面電位均一化用バイアスを印加することによって、二次転写後の中間転写ベルト5の表面電位を極性をもつ所定の電位に均一化することを特徴とする。極性をもつ所定の電位となるようにバイアスを印加した方が、中間転写ベルト5を単に除電(電位ゼロ)にする場合に比べ、中間転写ベルト5の表面電位を均一化することが容易である。高抵抗体50を用いる難点に、中間転写ベルト5の表面電位のチャージアップや電位バラツキがあげられるが、表面電位均一化手段15により表面電位を所定の電位に均一化できるため、チャージアップや電位履歴による電位バラツキを改善できる。
ここで、表面電位均一化手段15のバイアス印加形態は、DC電圧印加、電荷注入、或いはDC電圧にAC電圧を重畳すること等によってなされる。ここで電荷注入による表面電位均一化とは、図10に示すように、ある閾値をもたずに任意の表面電位に制御できる構成のことを言う。電荷注入は閾値を持たないので、低電圧(±10v〜±300V程度)でも任意の表面電位に制御できる。放電による表面電位制御は、例えば表面電位が100Vの電位差として電位履歴を持っていた場合、低電圧では電位差はそのままシフトする形で電位履歴になりやすい。また、閾値を越えたところで放電させて表面の電位を制御してもこの電位履歴は電荷注入に比べて少し残ってしまう。図11は、中間転写ベルトと、表面電位均一化部材たるブレードとの間に水を介在させて、電荷注入を行う構成を示す構成図である。図11に示すように、ブレード形状の表面電位均一化部材19と、高抵抗体50からなる中間転写ベルト5との間に水20を介在させて、電荷注入を行うことにより中間転写ベルト5の表面電位を所定の電位に均一化することができる。ブレード形状の表面電位部材19は金属ブレードでもゴムブレードでも樹脂からなるブレードでもかまわない。
図12は、中間転写ベルトと表面電位均一化部材たるスリーブ電極との間にキャリア粒子を介在させて、電荷注入を行う構成を示す構成図である。図12に示すように、表面電位均一化部材たるスリーブ電極21は、スリーブ電極21の表面に担持するキャリア粒子22と内蔵する磁石23から形成される磁気ブラシにより電荷注入を行う構成である。キャリア粒子22は芯材とコート剤と抵抗調整剤からなり、芯材には鉄、フェライト、マグネタイトなど、コート剤にはシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、フッ素系樹脂、窒素系樹脂などを用いることができる。また、抵抗調整剤にはカーボンブラック(アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケチェンブラックなど)、無機酸化物(酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛など)、導電性微粒子、などを用いることができる。
また、上記表面電位均一化部材15は、省スペース化、低コスト化を考慮して、クリーニング部材と兼用してもよい。図13は、クリーニング機能をもつブレード形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す構成図である。図13に示すように、ブレード形状の表面電位均一化部材24は中間転写ベルト5上の残留トナーを除去するとともに、電源により所定の表面電位均一化用バイアスを印加して中間転写ベルト5の表面電位を所定電位に帯電させる表面電位均一化機能も兼ね備える。
図14は、クリーニング機能をもつローラ形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す構成図である。図14に示すように、ローラ状の表面電位均一化部材25は、クリーニングバイアスの印加により、中間転写ベルト5上の転写残トナーを回収し、表面電位均一化用バイアスの印加により中間転写ベルト5の表面電位を所定電位に帯電させる。ローラ形状の表面電位均一化部材25に回収された転写残トナーは、クリーニングブレード26により除去される。
図15は、ブラシローラ形状の表面電位均一化部材周辺の構成を示す構成図である。図15に示すように、ブラシローラ形状の表面電位均一化部材27は、クリーニングバイアスの印加により、中間転写ベルト5上の転写残トナーを回収するとともに、表面電位均一化用バイアスの印加により中間転写ベルト5の表面電位を所定電位に帯電させる。表面電位均一化用バイアスを印加するタイミングは、図13に示すブレード形状の表面電位部材24である場合には、クリーニングと同時にバイアスを印加してもよいが、図14及び図15に示すローラ形状の表面電位部材25、27の場合には、クリーニングバイアスを印加した後に表面電位均一化用バイアスを印加するのがよい。また、中間転写ベルト5上の転写残トナーを感光体2で回収させる場合には、残トナーに感光体2で回収するためのバイアスを印加した後に表面電位均一化用バイアスを印加するのがよい。
また、上記表面電位均一化手段15は、上述したように、光導電層となる高抵抗体を中間転写ベルト5として用いる場合には、中間転写ベルト5の表面電位均一後に中間転写ベルト5表面を光照射する光照射部材を設けるとよい。図16は、ブレードと光照射部材とからなる表面電位均一化手段周辺の構成を示す構成図である。図16に示すように、二次転写部通過後の中間転写ベルト5’’は、ブレード28により転写残トナーが除去されるとともに、表面電位均一化用バイアスの印加により、表面電位が極性をもつ所定電位に均一化された後、光照射部材29によって電位ゼロに均一にならされる。光照射部材29には、半導体レーザ、LED、ハロゲン、蛍光灯等を使用でき、これに限られるものではない。光導電性材料には、例えば、正極性からゼロ電位には遷移しにくいが、負極性からゼロ電位に遷移しやすいものがある。このような光導電性材料を用いる場合には、二次転写後に中間転写ベルト5をブレード28によって負極性をもつようにバイアスを印加して負極性電位に均一化した後に、光照射部材29によって電位ゼロに均一化する。中間転写ベルト5の表面電位は、ブレード28により一旦表面電位を均一化させた後に、光照射による除電することにより、光照射部材29のみで除電する場合に比べ、均一に電位ゼロ付近に除電することができる。
次に、図1に示したプリンタで各実験を行った結果について説明する。
[実験1]
実験例1−1〜1−6では、中間転写ベルト5として、表1に示すように、表面抵抗率が10Ω〜1015Ω/□となるものを用意した。ここで、中間転写ベルトは、遠心成形から得られたポリイミド材料を用い、カーボンブラックによって抵抗制御されたものであり、図3に示す膜厚5〜60μmの中間転写ベルト5である。また、表面電位均一化部材として、実験例1−1では、図8に示すブラシ形状の表面電位均一化部材17によって、表面電位均一化時に-300〜+300Vのバイアスを印加するものとする。ここで、表面電位均一化部材17のブラシ毛には、6ナイロン、繊度が220T/96F、密度240kf/inch、原糸抵抗が5LogΩ、パイル長が5mmのものを用いた。実験例1−2〜1−6では、図8に示すローラ形状の表面電位均一化部材18によって、表面電位均一化時に500Vのバイアスを印加するものとする。ここで、ローラ形状の表面電位均一化部材18は、φ8mmのSUSからなる芯金に押出成形によりカーボンブラックを分散したエピクロルヒドリンゴム層を肉厚3mmに研磨し精度よくし成形加工して、その上にスプレーコーティングにてカーボンブラックを分散したシリコーン樹脂からなる表層3μmを成形したものである。そして、実験1では、一次転写は、500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は15μAの定電流制御を行った。上記条件下で、普通紙(リコータイプT6200)やさざなみ紙(NBSリコー)でカラーベタ画像やハーフトーン画像を組み合わせて連続両面印字を行った。その後、連続両面印字のサンプル数枚を抜き取り、画像品質の指標となるボソツキや残像を評価した。その結果を表1に示す。表1中、許容できるレベルを○、許容できないと判断したレベルを×とした。
Figure 2011018000
表1の結果からわかるように、表面抵抗率が1013Ω/□以上となる高抵抗体からなる中間転写ベルトを用い、表面電位均一化部材17、18により表面電位均一化を行った実験例1−1、1−2では、ボソツキ、残像共に問題ないレベルが得ることができた。これに対し、中間転写ベルト5の表面抵抗率が1013Ω/□未満となる実験例1−3〜1−5では、残像は許容できるレベルであったが、ボソツキは許容できるレベルではなかった。これは上述したように、転写電界が広がりやすいためである。また、表面抵抗率が1017Ω/□を超える実験例1−6では、画像上に残像が現われて許容できないレベルであった。これは、二次転写ニップでの通紙による紙先端の突入によるライン上の電位履歴や転写画像のあるところとないところでの中間転写ベルト5上の電位履歴が生じるためである。また、転写紙Pの種によって、或いは環境変動等によって通紙パスが変わることによる剥離放電も発生することがあり画像上に白ぽちや斑模様となって現われたりする。
[実験2]
実験例2−1〜2−5では、中間転写ベルト5として、実験1で用いた表面抵抗率が1015Ω/□となる高抵抗体50で、下記の表2に示す膜厚5〜60μmとなるものを用意した。中間転写ベルト5の膜厚が薄いものには、幅10mmの端部補強テープを粘着層をもって両端に接着して用いた。表面電位均一化部材としては、実験例1−2で使用したローラ形状の表面電位均一化部材18を用意し、表面電位均一化時に500Vのバイアスを印加するものとする。そして、実験2では、実験1と同様の条件下で連続両面印字を行い、耐電圧性、及び画像品質の指標となるボソツキや転写効率を評価した。その結果を表2に示す。表2中、許容できるレベルを○、許容できないと判断したレベルを×とした。
Figure 2011018000
表2の結果からわかるように、中間転写ベルト5(高抵抗体50)の厚みが5μm〜50μmとなる実験例2−1〜2−3では、耐電圧性、画像品質ともに問題ないレベルを得ることができた。しかし、厚みが小さい実験例2−4では、一次転写ニップや二次転写ニップで高バイアスがかかる場合にリークしやすく、そのためにボソツキが発生しやすかった。また、厚みが大きい実験例2−5では、高抵抗体50が厚くなるために必要な表面電荷が得られず、転写効率が低下したと考えられる。以上の結果から、高抵抗体50の厚みは、5μm〜50μmが好ましいことがわかる。
[実験3]
実験例3−1〜3−5では、中間転写ベルト5として実験例1−1で使用した高抵抗体50を用い、表面電位均一化部材として実験例1−2で使用したローラ形状の表面電位均一化部材18を用い、表3に示す印加バイアスで表面電位均一化を行った。そして、実験3では、一次転写は500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は普通紙15μA、厚紙10μAの定電流制御を行った。上記条件下で、普通紙(リコータイプT6200)やさざなみ紙(NBSリコー)に加え、厚紙(180g/m)でカラーベタ画像やハーフトーン画像を組み合わせて連続両面印字を行った。その後、連続両面印字のサンプル数枚を抜き取り、画像品質の指標となる残像を評価した。その結果を表3に示す。表3中、許容できるレベルを○、画像を見て少し分かるレベルを△、許容できないと判断したレベルを×とした。
Figure 2011018000
表3の結果からわかるように、表面電位均一化部材18にバイアスを印加して中間転写ベルト5の表面電位を均一化した実験例3−1、3−2、3−3では、残像も見られず画像品質も問題なかった。これに対し、表面電位均一化部材18がフロート状態である実験例3−4では、電位履歴が残り残像が発生したと考えられる。また、表面電位均一化部材18がアース状態である実験例3−5では、実験例3−4に比べ残像がある程度解消したものの、軽微ではあるが目で残像が確認された。これは、表面電位均一化部材をアースすることにより中間転写ベルト表面がある程度除電されるが、電位のバラツキが解消されなかったためであると考えられる。
[実験4]
実験例4−1、4−2では、中間転写ベルトとして実験例1−1で使用したものを用い、表面電位均一化手段として図12で示すスリーブ電極21、キャリア粒子22を用いた。ここでは、キャリア粒子22の芯材にマグネタイト、コート剤にシリコーン樹脂、抵抗調整剤に酸化チタンを用いた。また、実験例4−3、4−4では、表面電位均一化手段として図11で示す導電性ウレタンゴムからなるブレード形状の表面電位均一化部材19、水20を用いた。なお、実験例4−4では+極のバイアスを印加しているが、適宜調整すればよく、−極性でもかまわない。実験例4−5では、表面電位均一化部材として、実験例3−1で使用したローラ形状の表面電位均一化部材18を用いた。
実験4では、これら表面電位均一化部材21、19、18を用い、表4に示す印加バイアスで表面電位均一化を行った。そして、一次転写は、500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は普通紙15μA、厚紙10μAの定電流制御を行った。上記条件下で、さざなみ紙(NBSリコー)、厚紙(216g/m)、はがきの組み合わせでカラー印刷を数枚した後、普通紙(リコータイプT6200)でハーフトーン画像を印字し、画像品質の指標となる残像を評価した。その結果を表4に示す。表4中、画像として見えないレベルを◎、許容できるレベルを○、画像を見て少し分かるレベルを△した。
Figure 2011018000
表4の結果から、電荷注入による表面電位均一化を行った実験例4−1〜4−4では、ボソツキや二次転写による残像はなく非常に均一な画像を得ることができた。これに対し、実験例4−5では、実験例4−1〜4−4に比べて画像品質(残存)が劣る。これは、電荷注入による表面電位均一化は、放電による表面電位均一化に比べ、表面電位を任意に調整しやすくより、表面電位をより均一にすることが可能であるからである。
[実験5]
実験例5−1では、表面電位均一化部材として実験例1−2で使用したローラ形状の表面電位均一化部材18を用い、表5に示すように、DC電圧−300VにAC電圧を重畳した印加バイアスで表面電位均一化を行った。重畳したAC電圧は、Peak to Peakを700V、周波数を2kHzとした。実験例5−2では、実験例1−2で使用したローラ形状の表面電位均一化部材18を用い、表5に示すように、DC−300Vの印加バイアスで表面電位均一化を行った。そして、実験5では、一次転写は500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は普通紙15μA、厚紙10μAの定電流制御を行った。上記条件下で、さざなみ紙(NBSリコー)、厚紙(216g/m2)やはがきの組み合わせでカラー印刷を数枚した後に、普通紙(リコータイプT6200)でハーフトーン画像を印字し、画像品質の指標となる残像を評価した。その結果を表5に示す。表5中、許容できるレベルを○、画像を見て少し分かるレベルを△とした。
Figure 2011018000
表5の結果からわかるように、DC電圧にAC電圧を重畳した印加バイアスによる表面電位均一化を行った実験例5−1では、ぼそつき、残像ともに問題ないレベルを得ることができた。直流電圧のみからなる印加バイアスによる表面電位均一化を行った実験例5−2では、軽微ではあるが目で残像が確認できた。これは、直流電圧に交流電圧を重畳した印加バイアスによる表面電位均一化は、直流電圧のみからなる印加バイアスによる表面電位均一化に比べ、表面電位を任意に調整しやすく、表面電位をより均一にすることが可能であるからである。
[実験6]
実験例6−1では、図13に示すように、クリーニング部材を兼ねたブレード形状の表面電位均一化部材24を用いた。ここでブレード形状の表面電位均一化部材24には、ウレタン系材料からなり、自由長8mm、厚み2mmで、抵抗制御剤にイオン導電処理し表面抵抗率が10Ω/□となるものを用いた。実験例6−2では、図14に示すように、クリーニングブレード26を備えたローラ形状の表面電位均一化部材25を用いた。ここで、ローラ形状の表面電位均一化部材25は、φ8mmのSUSからなる芯金に押出成形によりカーボンブラックを分散したエピクロルヒドリンゴム層を肉厚3mmに研磨し精度よくし成形加工し、その上にスプレーコーティングにてカーボンブラックを分散したシリコーン樹脂からなる表層3μmを成形したものである。ローラ形状の表面電位均一化部材25の表面抵抗率は10Ω/□であった。クリーニングブレード26にはウレタン系材料のもので自由長8mm、厚み2mmとなるものを用いた。実験例6−3では、図15に示すように、クリーニング部材を兼ねたブラシローラ形状の表面電位均一化部材27を用いた。ここで、表面電位均一化部材27のブラシ毛は、材料が6ナイロン、繊度が220T/96F、密度240kf/inch、原糸抵抗が5LogΩ、パイル長が5mmのものを用いた。
そして、実験6では、実験例1−1と同様の中間転写ベルトを用い、表面電位均一化部材24、25、27に対して、クリーニングバイアスを印加した後に、表面電位均一化用バイアスDC−300Vを印加した。1次転写は500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は15μの定電流制御を行った。上記条件下で、普通紙(リコータイプT6200)、さざなみ紙(NBSリコー)でカラーベタ画像やハーフトーン画像を組み合わせて連続両面印字を行った。その後、連続両面印字のサンプル数枚を抜き取り、画像品質の指標となる残像を評価した。その結果を表6に示す。表6中、許容できるレベルを○、許容できないと判断したレベルを×とした。
Figure 2011018000
表6の結果から分かるように、クリーニング機能を備えた表面電位部材24、25、27を備えた実験例6−1〜6−3では、ボソツキ、残像共に問題ないレベルを得ることができた。表面電位均一化部材がクリーニング機能を兼ねることにより、部品点数を増やすことなく、また装置の寸法も小さく抑えることができるため、低コスト且つコンパクト化を達成することができる。
[実験7]
実験例7―1では、中間転写ベルト5として、図5に示すように、高抵抗体50の厚みが30μm、導電体層51の厚みが30μmとなるものを用いた。高抵抗体50は、ポリカーボネート樹脂からなり表面抵抗率が1014Ω/□であるもの、導電体層51はポリイミド材料にカーボンブラックを分散させ、表面抵抗率が10Ω/□であるものを用いた。実験例7−2では、中間転写ベルト5として、図6に示すように、高抵抗体50の厚みが20μm、導電体層51の厚みが500Å、支持体52の厚みが100μmとなるものを用いた。高抵抗体50は、ポリカーボネート樹脂からなり表面抵抗率が1014Ω/□であるもの、導電体層はアルミ蒸着層で形成され表面抵抗率が10Ω/□であるもの、支持体はポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた。実験例7−3では、中間転写ベルト5として、実験例7−1で用いた中間転写ベルト5’’の導電体層51へのカーボンブラックの添加量を調整することにより、表面抵抗率が107.5Ω/□となる半導電体層としたものを用いた。
そして、実験7では、一次転写は500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は普通紙15μA、厚紙10μAの定電流制御を行い、実験例3−2で用いたローラ形状の表面電位部材18により、DC−300Vを印加して表面電位均一化を行った。上記条件下で、普通紙(リコータイプT6200)やさざなみ紙(NBSリコー)に加え、厚紙(180g/m)でカラーベタ画像やハーフトーン画像を組み合わせて連続両面印字を行った。その後、連続両面印字のサンプル数枚を抜き取り、画像品質の指標となる残像を評価した。その結果を表7に示す。表7中、許容できるレベルを○、許容できないと判断したレベルを×とした。
Figure 2011018000
表7の結果からわかるように、表面抵抗が10Ω/□となるような導電体層51をもつ実験例7−1、7−2では、ボソツキ、残像が発生せず良好な画像を得ることができた。これは、図7(b)に示すように、記録紙Pと高抵抗体50との間でトナーTが転写するのに十分な電界が得られたためである。これに対し、表面抵抗が107.5Ω/□となるような半導電体層101をもつ実験例7−3では、ボソツキがみられた。図7(a)に示すように、記録紙Pの空隙部分では、トナーが転写するのに十分な電界が形成されなかったためである。
[実験8]
実験例8−1では、まず以下に示す方法により中間転写ベルト5を得た。電荷発生物質として下記の化1式で示されるジスアゾ顔料5重量部と、τ型無金属フタロシアニン顔料(東洋インキ社製)5重量部とをそれぞれテトラヒドロフラン35重量部とともにボールミルで5日間分散した後、攪拌混合した。これを分子量6万のZ型ポリカーボネート樹脂100重量部、テトラヒドロフラン300重量部、電荷輸送物質としての下記の化2式で示される4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン80重量部、シリコーンオイル〔KF−50(信越化学工業社製)〕0.1重量部からなる溶液に加え、中間転写体高抵抗体用液を調製した。このようにして得られた中間転写体高抵抗体用液を厚さ50μmのSUS材料からなる金属ベルトにスプレー塗布し、130℃で20分間乾燥させ、厚さ20μmの高抵抗体53をもつ中間転写ベルト5’’’を得た。
Figure 2011018000
Figure 2011018000
実験例8−2では、まず以下に示す方法により中間転写ベルトを得た。電荷発生物質として下記の化1式で示されるジスアゾ顔料12重量部、ポリビニルブチラール5重量部、2−ブタン200重量部、シクロヘキサノン400重量部からなる電荷発生層用液を作成した。また、下記の化3式で示される電荷輸送物質10重量部、分子量6万のZ型ポリカーボネート樹脂10重量部、テトラヒドロフラン100重量部からなる電荷輸送層用液を作成した。そして、厚さ50μmのSUS材料からなる金属ベルトに上記電荷輸送層用液をスプレー塗布し、次いで上記電荷発生層用液をスプレー塗布し、130℃で20分間乾燥させ、厚さ20μmの高抵抗体53をもつ中間転写ベルト5’’’を得た。
Figure 2011018000
実験例8−3では、中間転写ベルト5の高抵抗体50へ電荷輸送物質と電荷発生物質を添加せずに、ポリカーボネート10質量部、テトラヒドロフラン・・・100質量部から得られるポリカーボネートを溶解した溶液を厚さ50μmのSUS材料からなる金属ベルトにスプレー塗布し、130℃で20分間乾燥させ、厚さ20μmの高抵抗体50をもつ中間転写ベルト5’を得た。
そして、実験8では、図16に示すように、二次転写通過後に、クリーニング部材を兼ねるブレード形状の表面電位均一化部材28により、クリーニング及び表面電位均一化を行った後、中間転写ベルト5’’’に光照射部材(半導体レーザ)29により光照射を行った。なお、実験8では、一次転写は500Vのバイアスで定電圧制御を行い、二次転写は15μAの定電流制御を行い、表面電位均一化時に−300V印加するものとする。上記条件下で、さざなみ紙(NBSリコー)、厚紙(216g/m)、はがきの組み合わせでカラー印刷を数枚した後、普通紙(リコータイプT6200)でハーフトーン画像を印字し、画像品質の指標となる残像を評価した。その後、連続両面印字のサンプル数枚を抜き取り、画像品質の指標となるボソツキや残像を評価した。その結果を表8に示す。表8中、画像として見えないレベルを◎、許容できるレベルを○、画像を見て少し分かるレベルを△、許容できないと判断したレベルを×とした。
Figure 2011018000
表8の結果からわかるように、電荷発生物質(層)及び電荷輸送物質(層)をもつ中間転写ベルト5’’’を用いた実験例8−1、8−2では、ボソツキや二次転写による残像はなく非常に均一な画像を得ることができた。二次転写後に、表面電位均一化用のバイアス印加により表面電位が均一化された後に、光照射することにより表面電位をベルト内部から均一に電位ゼロ付近に除電することができる。これに対し、電荷発生物質(層)及び電荷輸送物質(層)をもたない中間転写ベルトを用いた実験例8−3では、ボソツキや残像が見られた。これは、中間転写ベルトの表面電位がバラついているからである。
以上、本実施形態に係るプリンタによれば、中間転写ベルト5が高抵抗体50から構成されるため、高バイアスがかかる場合には二次転写後の中間転写ベルト5表面がチャージアップしやすく、電位履歴が残って電位のバラツキが生じやすい。しかし、本発明において、二次転写後の中間転写ベルト5は、表面電位均一化部材7、18、19、24、25、27、28によってバイアスが印加され、強制的に電荷を移動させられ、極性をもつ所定の表面電位に均一化される。接地したりバイアスを印加したりして中間転写ベルトの表面電位をゼロで均一化する場合に比べ、極性をもつ所定の表面電位に帯電させる方が均一化しやすい。よって、次の一次転写工程で電位のバラツキ等の前の転写工程の影響を受けることなくトナー像を安定して転写することができ、残像等のない画像品質の安定化を図ることができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、高抵抗体50の厚みが5μm以上50μm以下に構成される。このような厚みに規定することにより、画像品質を安定に保つことができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、表面電位均一化部材19、21は電荷注入によるバイアス印加によって、中間転写ベルト5の表面電位を所定の電位により確実に均一に制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、表面電位均一化部材17、18は直流電圧に交流電圧を重畳してバイアスを印加することよって、中間転写ベルト5の表面電位を所定の電位により確実に均一に制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、中間転写ベルト5は、高抵抗体50と表面抵抗率が10Ω/□Ω以下となる導電体層51とから構成される。表面抵抗率が上記範囲にある導電体層51は、電極としての機能をもち、電界の偏りを均一にできる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、中間転写ベルト5’’’を構成する高抵抗体53は、電荷発生物質と電荷輸送物質を含有し、光照射部材29は表面電位均一化時に光照射を行って、高抵抗体53に残留している電位を内部から除電する。高抵抗体53の表面電位は、表面電位均一化部材28によって一旦均一化された後に、さらに、光照射による除電が行われるので、確実に均一化される。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、表面電位均一化手段15(24、25、27)がクリーニング部材も兼ねる構成である。そのため、表面電位均一化手段の設置によっても部品点数を増やすことなく、装置の寸法も小さく抑えることができ、低コスト及び省スペースを実現すことができる。
5 中間転写ベルト
15 表面電位均一化手段
16 金属ローラ
17、18、19、24、25、27、28 表面電位均一化部材
21 スリーブ電極
22 キャリア粒子
26 クリーニングブレード
29 光照射部材
50 高抵抗体
51 導電体層
52 支持体
特開2006−267951号公報 特開平8−160771号公報 特開平11−167294号公報 特開2004−279571号公報 特許4175714号公報

Claims (8)

  1. 潜像を担持する潜像担持体、該潜像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該潜像担持体表面に静電潜像を書き込み露光手段と、該潜像担持体表面に形成された静電潜像にトナーを供給し可視像化する現像手段と、該潜像担持体表面の可視像を中間転写体に一次転写部で一次転写し、該中間転写体上の可視像を記録媒体に二次転写部で二次転写する中間転写手段とを備える画像形成装置において、
    上記中間転写体が少なくとも光照射されない条件下で表面抵抗率が1013Ω/□以上となる高抵抗体を含み、
    該中間転写体が二次転写部から一次転写部へ移動する移動経路上に、二次転写後の該中間転写体が一方の極性をもつ所定の表面電位となるようにバイアスを印加して表面電位を均一化する表面電位均一化手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記中間転写体を構成する高抵抗体は、トナー担持面となる最表層を構成するものであって、高抵抗体の厚みは5μm以上50μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、上記表面電位均一化手段は、電荷注入してなることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2又は3の画像形成装置において、
    上記表面電位均一化手段は、直流電圧に交流電圧を重畳してバイアスを印加することを特等とする画像形成装置。
  5. 請求項2、3又は4の画像形成装置において、
    上記中間転写体は、少なくとも導電体からなる基層と高抵抗体からなる表層とから構成され、該基層は表面抵抗率が10Ω/□Ω以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記中間転写体を構成する高抵抗体は電荷発生物質と電荷輸送物質が結着剤中に分散された光導電性材料から構成され、
    上記表面電位均一化手段によって均一にならされた該中間転写体表面を光照射する光照射手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記中間転写体を構成する高抵抗体は、電荷発生物質が結着剤中に分散される電荷発生層と、電荷輸送物質が結着剤中に分散される電荷輸送層とが積層されてなる光導電性材料から構成され、
    上記表面電位均一化手段によって均一にならされた該中間転写体表面を光照射する光照射手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記表面電位均一化手段は、二次転写後の中間転写体上に残留する残留トナーを除去する除去手段の機能も兼ね備えることを特徴とする画像形成装置。
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