JP3313996B2 - 帯電装置及び電子写真装置 - Google Patents

帯電装置及び電子写真装置

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JP3313996B2 JP3054497A JP3054497A JP3313996B2 JP 3313996 B2 JP3313996 B2 JP 3313996B2 JP 3054497 A JP3054497 A JP 3054497A JP 3054497 A JP3054497 A JP 3054497A JP 3313996 B2 JP3313996 B2 JP 3313996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体
と、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加され
ることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部材を有
する帯電装置及び該帯電装置を有する電子写真装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には以下の方法が用いられる。す
なわち、帯電手段及び画像露光手段により感光体上に静
電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで現像を行
って可視像(トナー画像)とし、紙等の転写剤にトナー
画像を転写した後、熱・圧力等により転写材上にトナー
画像を定着して複写物を得るものである。この際、転写
材上に転写されずに感光体上に残ったトナー粒子はクリ
ーニング工程により感光体上より除去される。
【0003】近年、電子写真感光体の光導電性物質とし
て種々の有機光導電性物質が開発され、特に電荷発生層
と電荷輸送層を積層した機能分離型の感光体が実用化さ
れ複写機やプリンターやファクシミリ等に搭載されてい
る。このような電子写真装置での帯電手段としては、コ
ロナ放電を利用した手段が用いられてきたが、多量のオ
ゾンを発生することからフィルターを具備する必要があ
り、装置の大型化またはランニングコストの上昇等の問
題があった。
【0004】このような問題点を解決するための技術と
して、ローラーまたはブレード等の帯電部材を感光体表
面に当接させ、その接触部分近傍の狭い空間を利用して
所謂パッシェンの法則で解釈できるような放電をすると
いうオゾンの発生を極力抑えた帯電方法が開発された。
【0005】この中でも特に帯電部材として帯電ローラ
を用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性という点から
好ましく用いられている。この帯電は帯電部材から被帯
電体への放電によって行われるため、あるしきい値電圧
以上の電圧を印加することにより帯電が開始される。
【0006】例えば、有機光導電性物質を含有し、約2
5μmの厚さを有する感光層を有する感光体に対して帯
電ローラを当接させた場合には、約640V以上の電圧
を印加すれば感光の表面電位が上昇し始め、それ以降は
印加電圧に対して傾き1で線形に感光体の表面電位が増
加する。以後このしきい値電圧を帯電開始電圧Vthと
定義する。つまり、感光体の表面電位をVd(V)にす
るためには、帯電ローラにはVd+Vthという大きな
直流電圧が必要となる。また環境変動等によって帯電ロ
ーラの抵抗値が変動するため、感光体の電位を所望の値
にすることが難しかった。
【0007】このため、更なる帯電の均一化を図るため
には特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当する直流電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳した電圧を帯電ロー
ラに印加するDC+AC帯電方式が用いられる。これは
交流による電位のならし効果を目的としたものであり、
被帯電体の電位は交流電圧の中央であるVdに収束し、
環境等の外乱には影響されにくい。
【0008】しかしながら、このような帯電方法におい
てもその本質的な帯電機構は帯電部材から感光体への放
電現象を用いているため、先に述べたように帯電には感
光体表面電位以上の電圧が必要とされる。また、交流電
圧の電界に起因する帯電部材と感光体の振動や騒音(以
下交流帯電音)の発生、また放電による感光体表面の劣
化等が顕著になり新たな問題点となっていた。
【0009】一方、より帯電効率の良い帯電方法とし
て、感光体への電荷を直接注入する所謂注入帯電が知ら
れている。
【0010】これは、帯電ローラ、帯電繊維ブラシ及び
帯電磁気ブラシ等の接触帯電部材に電圧を印加し、感光
体表面にあるトラップ準位に電荷を注入する方法であ
り、Japan Hardcopy 92年論文集P2
87の「導電性ローラを用いた接触帯電特性」等に記載
されている。しかしながら、これらの方法は、暗所絶縁
性の感光体に対して、電圧を印加した低抵抗の帯電部材
で注入帯電を行う方法で、帯電部材の抵抗値が十分に低
く、更に帯電部材に導電性を持たせる材質(導電フィラ
ー等)が表面に十分に露出していることが条件になって
いた。このため、前記の文献においても帯電部材として
は、アルミ箔や高湿環境下で十分抵抗値が下がったイオ
ン導電性の帯電部材が好ましいとされている。本発明者
等の検討によれば、感光体に対して十分な電荷注入が可
能な帯電部材の抵抗値は1×103Ω以下であり、これ
を超えると印加電圧と帯電電位の間に差が生じ始め帯電
電位の収束性に問題が生じることが分かっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな抵抗値の低い帯電部材を実際に使用すると、感光体
表面に生じた傷、ピンホール等に対して帯電部材から過
大な電流が流れ込み、周辺の帯電不良やピンホールの拡
大、帯電部材の通電破壊が生じ易い。
【0012】これを防止するためには帯電部材の抵抗値
を1×104 Ω程度以上にする必要があるが、そのよう
な帯電部材では、先に述べたように感光体への電荷注入
が低下し、帯電が行われないという矛盾が生じてしま
う。
【0013】そこで接触方式の帯電装置もしくは該帯電
装置を用いた電子写真装置について上記のような問題点
を解消することが望まれていた。
【0014】また、感光体に接触された帯電部材を用い
る帯電装置においては、帯電部材の汚れ(スペント)等
による帯電特性の変化により画像欠陥を生じ易く、耐久
性に問題が生じる傾向がある。
【0015】帯電部材のスペントは、クリーニング部で
除去されずに感光体上に付着したトナー等が帯電部材に
取り込まれ、帯電部材との摩擦によって帯電部材表面に
付着するために生じると考えられている。
【0016】そこで耐スペント性を達成するために、帯
電部材に耐スペント性を有する樹脂をコートした表面層
を設けることが行われている。
【0017】しかしながら、一般に耐スペント性の優れ
た樹脂は芯材との密着性が良好ではなく、また密着性や
表面層の硬さ等の影響で耐久により表面層がはがれて効
果を失うことが多かった。
【0018】更に、芯材が磁性粒子である場合には、長
期間の使用に伴い、粒子同士が接着(所謂、ブロッキン
グ現象)し易く、その結果、帯電が不均一になり易かっ
た。これは、磁性粒子に対するトナー粒子の割合が大き
い現像工程では生じにくい、帯電工程特有の技術課題で
ある。
【0019】従って、これらを考慮して最適な表面層を
設計し、帯電不良を長期にわたって防止することが、多
数枚のプリントを可能にするために急務であった。
【0020】また、感光体への電荷注入による帯電にお
いても、このような帯電不良を長期にわたって防止する
ことが、多数枚のプリントを可能にするために急務であ
った。
【0021】本発明の目的は、汚れにくく、かつ粒子同
士が接着しにくく、長期にわたって良好な帯電特性を維
持することのできる帯電装置及びそれを有する電子写真
装置を提供することにある。
【0022】また、本発明の目的は、長期にわたって良
好な注入帯電を行うことのできる帯電装置及びそれを有
する電子写真装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決されるための手段】すなわち、本発明は、
電子写真感光体、及び磁性粒子からなり、該電子写真感
光体に接触配置され、電圧を印加されることにより該電
子写真感光体を帯電する帯電部材を有する帯電装置にお
いて、該磁性粒子が、10,000以上の重量平均分子
量を有するポリオレフィン系樹脂を含有する表面層を有
し、かつ1×10 4 〜1×1011Ωcmの体積抵抗値を
有することを特徴とする帯電装置である。
【0024】また、本発明は、電子写真感光体、磁性粒
子からなり、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を
印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電
部材、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写
真装置において、該磁性粒子が、10,000以上の重
量平均分子量を有するポリオレフィン系樹脂を含有する
表面層を有し、かつ1×104 〜1×1011Ωcmの体
積抵抗値を有することを特徴とする電子写真装置であ
る。
【0025】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
としては、エチレン、プロピレン及びブチレン等を重合
あるいは共重合することにより得られる樹脂が挙げられ
る。
【0026】ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子量M
wが10,000未満であると、耐ブロッキング性及び
耐摩耗性が十分ではない。好ましくは30,000以
上、更に好ましくは50,000〜500,000であ
る。
【0027】また、本発明に用いるポリオレフィン系樹
脂は、GPCクロマトグラムのメインピークの分子量
(P1)が10,000以上で、そのメインピークの低
分子量側に少なくとも1つのピークまたはショルダー
(P2)を有する。高分子量側のメインピークは樹脂の
耐摩耗性を向上させると共に、トナー等による表面のス
ペントを防止する。そして、低分子量側のサブピークま
たはショルダーは磁性粒子芯材と樹脂との密着性を向上
させ、磁性粒子からの被覆樹脂の剥れを防止する効果が
ある。これらの相乗効果で大きなシェアのかかり易い帯
電部材の磁性粒子においても磁性粒子の劣化が少なく、
長期の耐久によっても均一な帯電が得られ、良好な画像
を得ることが可能となる。
【0028】具体的には、本発明のポリオレフィン系樹
脂のメインピークの分子量(P1)は50,000〜3
00,000であり、同時に長期的なシェアー条件下に
おける耐摩耗性や表面層と芯材との密着性(剥れ)の点
から、少なくとも1つの低分子量側のピークまたはショ
ルダーの分子量が3,000〜15,000である。な
お、本発明においては、GPCクロマトグラムの微分曲
線の変極点をもってピーク/ショルダーの位置とした。
【0029】また、Mw/Mnは10以上である。更
に、重量平均分子量Mwは50,000〜500,00
0、数平均分子量Mnは5,000〜50,000の範
囲にあること、更には、Z平均分子量Mzが1,00
0,000〜5,000,000の範囲にあることが、
本発明の効果がより顕著に得られるという点で好まし
い。更に好ましくは、重量平均分子量Mwが100,0
00〜500,000、数平均分子量Mnが7,000
〜40,000、Mw/Mnが20以上、Z平均分子量
Mzが1,500,000〜4,500,000であ
る。
【0030】また、該メインピークの分子量P1と、低
分子量側のピークまたはショルダーの分子量P2の比が
3:1〜100:1であることが磁性粒子への樹脂の密
着性と耐摩耗性の両立の観点から好ましく、より長期的
な効果を発揮するためには5:1〜50:1であること
が好ましい。
【0031】本発明のポリオレフィン系樹脂の分子量測
定は以下の方法で行った。
【0032】装置は、ウォーターズ社製ゲルパーミエイ
ションクロマトグラフィ(GPC)測定装置、GPC−
150Cを使用し、次に示す条件で測定した。
【0033】 カラム:Shodex HT−806M 2本 (プレカラム Shodex HT−800P 1本) 温度:ポリエチレン樹脂の場合 145℃ その他の樹脂 40℃ 溶媒:ポリエチレン樹脂の場合 o−ジクロロベンゼン (0.1%アイオノール添加) その他の樹脂の場合 テトラヒドロフラン 流速:1.0ml/min 試料:0.15%の試料を0.4ml注入
【0034】磁性粒子被覆後の樹脂の分子量を測定する
場合には、キシレン溶媒を用いて20時間磁性粒子のソ
ックスレー抽出を行い、抽出液よりキシレンをエバポレ
ーター等で除去し、乾燥した後、得られた固形分を試料
として用いる。
【0035】また、試料の分子量の算出にあたっては単
分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量較正曲
線を使用した。
【0036】本発明においては、本発明の効果が得られ
る範囲内で例えば以下のような樹脂を併用してもよい。
【0037】すなわち、ナイロン6及びナイロン66等
のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、メチルシリコー
ン、メチルフェニルシリコーン系及びシリコーンアクリ
ル等のシリコーン系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフ
ルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体、ポリビニリデンフルオライド等のフッ素系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、メラミン系樹脂、スチロ
ール系樹脂、ポリメタクリル酸エステル等のアクリル系
樹脂、ポリアセタール系樹脂、酢酸ビニール系樹脂及び
フェノール系樹脂等である。
【0038】本発明においては、帯電部材の抵抗値が1
×104 Ω〜1×1011Ωであることが好ましい。抵抗
値が1×104 Ω未満ではピンホールリークが生じ易く
なり、1011Ωを超えると良好な帯電をしにくくなる。
そして、帯電部材の抵抗値を上記範囲内に制御するため
には、本発明の磁性粒子の体積抵抗値は1×104 Ωc
m〜1×1011Ωcmである。
【0039】本発明の帯電装置を注入帯電に用いる場
合、帯電部材は感光体の電荷注入層に電荷を良好に注入
する役割と、感光体上に生じたピンホール等の欠陥に帯
電電流が集中してしまうことに起因して生じる帯電部材
及び感光体の通電破壊を防止する役割を兼ね備えなけれ
ばならない。
【0040】その観点からは、帯電部材の抵抗値は1×
104 Ω〜1×109 Ωであることが好ましく、特には
1×104 Ω〜1×107 Ωであることが好ましい。帯
電部材の抵抗値が1×104 Ω未満ではピンホールリー
クが生じ易くなり、109 Ωを超えると良好な帯電をし
にくくなる傾向がある。そして、帯電部材の抵抗値を上
記範囲内に制御するためには、本発明の磁性粒子の体積
抵抗値は1×104 Ωcm〜1×109 Ωcmであるこ
とが好ましく、特には1×104 Ωcm〜1×107 Ω
cmであることが好ましい。
【0041】また、注入帯電ではなく放電を利用した帯
電に用いる場合、帯電部材の抵抗値は1×105 Ω〜1
×1011Ωであることが好ましく、磁性粒子の体積抵抗
値は1×106 Ωcm〜1×1011Ωcmであることが
好ましい。
【0042】なお帯電部材に用いられる磁性粒子の体積
抵抗値の測定は、図2に示す電気抵抗測定装置を用いて
測定した。即ち、セルAに磁性粒子を充填し、該磁性粒
子に接するように電極9及び電極10を配置する。そし
て、該電極間に電圧を印加し、その時流れる電流を測定
することによって体積抵抗値を求める。なお、測定条件
は、温度23℃、湿度65%、磁性粒子とセルとの接触
面積S=2cm2 、厚みd=1mm、上部電極の荷重1
0kg、印加電圧100Vである。
【0043】図2中9は主電極、10は上部電極、11
は絶縁物、12は電流計、13は電圧計、14は定電圧
装置、15は磁性粒子、16はガイドリングを示す。
【0044】本発明においては、磁性粒子を磁気によっ
て導電性部材(スリーブ)上に穂立ちさせて磁気ブラシ
を形成し、この磁気ブラシを帯電部材として感光体に接
触させる。従って、帯電部材に含有される磁性粒子とし
ては、鉄、コバルト及びニッケル等の強磁性を示す元素
を含む合金あるいは化合物等が用いられる。
【0045】ところがこれらはそのまま用いると体積抵
抗値が好ましい範囲に入らないため酸化処理や還元処理
等を行って体積抵抗値を好ましい範囲に調整したもの、
例えば組成調整したフェライト、水素還元処理したZn
−Cuフェライト及び酸化処理したマグネタイト等が用
いられる。
【0046】また、本発明の磁性粒子の粒径は10〜1
00μmであることが好ましい。10μmより小さいと
感光体への磁性粒子の付着が生じ易い。また100μm
より大きいとスリーブ上での磁気ブラシの穂立ちの密度
を密にできず、帯電ムラが生じ易い。更に好ましくは1
5〜50μmである。なお、磁性粒子の粒径は、レーザ
回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子(株)
製)を用いて、0.05〜200μmの範囲を32対数
分割して測定し、体積分布の50%径とした。
【0047】また、表面層の芯材(磁性粒子)に対する
量は、表面層固形分が0.1〜20重量%が好ましい。
0.1重量%未満では、被覆効果が十分でなく、20重
量%を超えると、導電性粒子を分散させた場合であって
も、帯電性が向上しにくく、むしろ芯材との密着性が低
下するため、膜のはがれや導電性粒子の脱離が生じ易く
なる。またコストアップにもなるので好ましくない。
【0048】また、本発明においては、表面層は必ずし
も芯材を完全に被覆する必要はなく、本発明の効果が得
られる範囲で芯材が露出していてもよい。つまり、表面
層が不連続に形成されていてもよい。
【0049】本発明の磁性粒子の製造方法は特に限定さ
れるものではなく、スプレードライ法及び乾式コート法
等の公知の方法を適用し得る。中でも、本発明において
は、例えば特開昭60−106808号公報あるいは特
開昭60−106809号公報に記載されている方法を
用いることが好ましい。この方法によれば、磁性粒子の
表面上に直接ポリオレフィン系樹脂層が形成されるため
(直接重合)、本発明における樹脂を用いれば、強度及
び耐久性共に非常に優れた樹脂被覆磁性粒子が得られ
る。更に、分子量を適宜調整することにより、ポリオレ
フィン系樹脂層と芯材との密着性をより高めることも可
能である。
【0050】ところで、樹脂からなる表面層を磁性粒子
の表面に設けた場合、樹脂は一般に抵抗が高いので、得
られる磁性粒子の抵抗が上昇し、コート量によっては、
表面層を設けない場合に比べ帯電特性が悪化することが
ある。この場合は、表面層として導電性粒子を分散した
表面層を用い、表面層の抵抗を芯材の抵抗と同程度にす
る必要がある。しかしながら、この磁性粒子を用いる
と、帯電特性は向上するものの、芯材との密着性の低
下、膜強度の低下及び導電性粒子の脱離等が生じ易く、
その結果、帯電特性の変化も起こり易く、長期使用にお
いては問題であった。
【0051】本発明においては、10,000以上の重
量平均分子量を有するポリオレフィン系樹脂層を用いる
ので、薄膜にすることや、導電性粒子分散層とすること
によって、感光体を帯電する帯電部材として適当な抵抗
値にコントロールすることが可能になった。
【0052】また、一般に磁性粒子の粒径が小さくなる
と、磁性粒子表面全体を均一に樹脂を被覆することが難
しくなる。しかしながら、本発明の磁性粒子において
は、直接重合法を用いることにより、磁性粒子表面全体
を均一に被覆することが可能である。従って、このよう
な場合でも長期にわたって良好な帯電特性を示すことが
可能である。
【0053】本発明に用いられる導電性粒子としては、
一般に知られている導電性粒子が使用可能であり、例え
ば銅、ニッケル、鉄、アルミニウム、金、銀等の金属あ
るいは酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチモン、
酸化チタン等の金属酸化物、更にはカーボンブラック等
の導電粉が挙げられる。なお、これらは必要に応じ疎水
化や抵抗調整の目的で表面処理が施されていてもよい。
使用に際しては樹脂との分散性や生産性を考慮して選択
して用いる。
【0054】以上に述べた磁性粒子は一般に、磁性粒子
を拘束させるためのマグネット等の永久磁石を内包した
任意の表面粗さを有する金属筒や金属箔等の導電性部材
(スリーブ)によって保持された形態で用いられる。
【0055】このようにして作製された帯電部材はバネ
等の抑圧手段を用いて帯電ニップを形成させ、感光体に
対して抑圧接触させた状態で用いられる。
【0056】更に、帯電部材を形成する磁性粒子には感
光体表面の電位が400V以上に帯電し得る電圧が印加
されていることが高精細の画像を得る観点から好まし
い。より好ましくは500Vを越えるように印加されて
いることがよい。また、注入帯電においては、直流電圧
に2×Vth(V)以下のピーク間電圧の交流電圧を印
加することも帯電の均一性の観点から本発明の好ましい
形態である。一方、放電帯電においては、直流電圧に2
Vth(V)以上のピーク間電圧の交流電圧を印加する
ことが帯電均一性の観点から好ましい。
【0057】一般に磁性粒子からなる帯電部材を用いた
帯電方式では、使用するに従って帯電部材の長手方向
(感光体の母線方向)の端部領域に磁性粒子が押し出さ
れ易いので、該端部領域では、帯電部材と感光体の接触
が不均一になり易い。
【0058】接触が不均一化すると帯電部材の端部にお
ける感光体の帯電電位は、中央部より部分的に低くな
る。この電位低下により電極スリーブの電位と感光体の
表面電位との電位差が大きくなり、その結果、磁性粒子
が帯電部材から感光体へ移動(付着)したり脱離(も
れ)してしまう。このように、磁性粒子の感光体側への
移動や脱離は、磁気ブラシと感光体との接触を低下させ
るので帯電不良の原因となる。
【0059】そこで、本発明においては、帯電部材の長
手方向の端部領域に絶縁性あるいは導電性の部材を設け
ること(以下、端部処理ともいう)が好ましいが、本発
明はこの端部処理に非常に適しており、顕著な効果を示
す。
【0060】なぜならば、本発明の磁性粒子は、磁性粒
子と処理部分の摩耗をも防止することができるからであ
る。特に、処理部分が樹脂から成る場合に極めて有効で
ある。
【0061】端部処理手段の例を図を用いて具体的に説
明する。
【0062】(1)図3に示すように電極スリーブ22
の長手方向端部の外周面にリング状の絶縁物24を設け
る。なお、回転可能な電極スリーブ22にはマグネット
ロール21が内包される。
【0063】本構成では、スリーブ22から磁性粒子2
3への導電経路が断たれるので感光体1との接触が不均
一化する部分の磁性粒子に電荷の注入がなくなり、磁性
粒子23に付着電界が働かなくなるので磁性粒子23の
感光体1側への付着を防止できる。
【0064】絶縁物24としては、ポリエステル樹脂、
ナイロン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン
樹脂及びポリカーボネート樹脂等の樹脂が挙げられ、こ
れら樹脂は直接コートしたり、フィルム状やキャップ状
のものを粘着剤を介して貼着する。また、スチレン系、
ウレタン系、ポリアミド系、オレフィン系及びフッ素系
のエラストマーで作製したチューブを圧入したり、熱収
縮させて形成することもできる。
【0065】(2)図4に示すように電極スリーブ22
−1の磁気ブラシ端部に相当する領域にフロート電極2
2−3を形成する。
【0066】具体的には、フロート電極22−3は第2
の電極スリーブに相当し、導電性物質からなるスリーブ
状物で構成され、絶縁性スペーサー22−2を介して電
極スリーブ22−1に固定する。フローと電極22−3
は、導電性物質として、例えばアルミニウム、SUS及
び銅等の金属や導電性粒子を分散した樹脂等で構成され
る。
【0067】また、絶縁性スペーサー22−2の材質と
しては、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、シリコーン
樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリオレフィン樹脂及びポリカーボネート
樹脂等の樹脂が挙げられる。
【0068】この構成においては、フロート電極22−
3の作用により、磁気ブラシ端部の磁性粒子23の電位
が感光体1の電位と同等のレベルになるので、磁性粒子
に電荷が注入されることはなくなる。その結果、磁性粒
子の感光体への付着が防止できる。
【0069】また、本発明においては、図5に示すよう
に、前記(1)のリング状絶縁物の表面にフロート電極
22−3を設けることもできる。
【0070】(3)図6及び図7に示すように、上記
(2)で示した電極スリーブの磁気ブラシ端部に相当す
る領域のフロート電極部22−3を接地する。
【0071】具体的には、フロート電極22−3を接地
し感光体アースと共通にする。
【0072】端部の接地により、磁気ブラシ23も端部
に向かい電位が減少し、最終的に電位は感光体アースに
向かうので磁気ブラシ23と感光体1(ブラシが接触し
ない感光体表面)との電位差の発生を長期的に防止する
ことができる。
【0073】本構成は、直流電圧帯電方法に比べ帯電部
材と感光体の間に大きな電位差が生じる交流重畳帯電方
法に対して、特に効果的な手段である。
【0074】また、交流重畳帯電方法は従来の電子写真
プロセスに一般的に使われているが、感光体表面の転写
残トナーを除去するクリーニング装置をなくしたクリー
ナーレスプロセスにおいても、転写残トナーの影響を抑
える目的で交流重畳帯電方法が採用されており、本構成
はクリーナーレスプロセス用の帯電接触帯電装置として
の効果も高い。
【0075】(4)図8に示すように、感光体1の長手
方向端部の磁気ブラシ端部に相当する位置の感光体表面
に電極(導電性部材)25を形成する。
【0076】この電極25は磁気ブラシ23の端部と接
触し電極スリーブ22と同電位となるので、帯電ニップ
部で磁性粒子23が端部に押し出されても磁性粒子には
電荷は注入されず、電気的な力も作用しないので磁性粒
子の付着を防止できる。
【0077】(5)図9に示すように、感光体1の長手
方向端部の磁気ブラシ端部に相当する位置に、感光体支
持体とは絶縁されたフロート電極部(導電性部材)29
を設ける。ここで、28は絶縁層である。
【0078】これにより電極部29は磁気ブラシ23と
同電位になり磁性粒子23の感光体1への付着を防止す
る。
【0079】(6)図10に示すように、帯電装置の構
成として回転可能な多極マグネットロール21に直接磁
性粒子23を付着させ磁気ブラシを形成することができ
る。
【0080】マグネットロール21の表面に直接磁性粒
子23を付着させることで、磁性粒子の拘束力を強め感
光体への付着を防止する。
【0081】この構成では、磁性粒子に電圧を印加する
ためにマグネットロール21の表面を導電性処理30す
ることができる。導電性処理領域は磁気ブラシの両端部
までとし、その端部はシール材31等で規制(絶縁)し
てもよい。導電性処理領域の外側に磁気ブラシが広がっ
ても、電荷の導電経路が断ち切られているので磁性粒子
23への電荷注入は起こらず、磁性粒子23の感光体1
側への付着は防止される。
【0082】上記導電性処理としては、前記したような
導電性粒子を分散した樹脂層を形成する金属を蒸着する
及び金属箔等を巻き付ける等の方法が挙げられる。
【0083】次に、本発明に用いられる電子写真感光体
について説明する。
【0084】本発明の帯電装置が注入帯電に用いられる
場合、感光体は支持体より最も離れた層、即ち表面層と
して電荷注入層を有する。
【0085】この電荷注入層の体積抵抗値は、十分な帯
電性が得られ、また、画像流れを起こしにくくするた
め、体積抵抗値が1×108 〜1×1015Ωcmである
ことが好ましく、特に画像流れの点から、体積抵抗値が
1×1010〜1×1014Ωcm、更に体積抵抗値の環境
変動等も考慮すると1×1012 〜1×1014Ωcmで
あることが好ましい。体積抵抗値が1×108 Ωcm未
満では高湿環境で帯電電荷が表面方向に保持されにくく
なるため画像流が生じ易くなる。また、1×1015Ωc
mを超えると帯電部材からの帯電電荷を十分注入保持で
きず帯電不良を生じ易くなる傾向にある。
【0086】本発明における電荷注入層の体積抵抗値の
測定方法は、表面に金を蒸着させたポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム上に表面層を形成し、これ
を体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード社製41
40B pA MATER)にて、23℃、65%の環
境で100Vの電圧を印加して測定するというものであ
る。
【0087】本発明の帯電装置と上述した感光体を用い
ることによって、帯電開始電圧Vthが小さく感光体を
帯電部材に印加する電圧の殆ど90%以上の電位までに
帯電させることが可能になった。
【0088】例えば、本発明の帯電装置に絶対値で10
0〜2,000Vの直流電圧を1000mm/分以下の
プロセススピードで印加した時、電荷注入層を有する電
子写真感光体の帯電電位を印加電圧の80%以上、更に
は90%以上にすることができる。これに対し、従来の
放電を利用した帯電によって得られる感光体の帯電電位
は、印加電圧が640V以下では殆ど0Vであり、64
0V以上では印加電圧から640Vを引いた値の帯電電
位程度しか得られない。
【0089】この電荷注入層は、金属蒸着膜等の無機の
層あるいは導電性微粒子を結着樹脂中に分散させた導電
粉分散樹脂層等によって構成され、蒸着膜は蒸着、導電
粉分散樹脂膜はディッピング塗工法、スプレー塗工法、
ロールコート塗工法及びビーム塗工法等の適当な塗工法
にて塗工することによって形成される。また、絶縁性の
バインダー樹脂に光透過性の高いイオン導電性を持つ樹
脂を混合もしくは共重合させて構成するもの、または中
抵抗で光導電性のある樹脂単体で構成するものでもよ
い。
【0090】まず、導電性微粒子と結着樹脂から成る樹
脂層の場合、結着樹脂には、ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂、セル
ロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニール共重合体樹脂等の樹脂を用い
ることができる。導電性微粒子としては、銅、アルミニ
ウム、銀及びニッケル等の金属、酸化亜鉛、酸化錫、酸
化アンチモン、酸化スズ、酸化チタンあるいはこれらの
固溶体や融着体等の金属酸化物、ポリアセチレン、ポリ
チオフェン及びポリピロール等の導電性ポリマー等が使
用できるが、感光体の透光性の観点から透明度の高い酸
化スズ等の金属酸化物を選択使用することがより好まし
い。これら導電性微粒子の粒径は、透光性の観点から
0.3μm以下であることが好ましく、最適には0.1
μm以下である。電荷注入層に含有させる場合、導電性
微粒子の含有量は、その粒径にも依存するが、結着樹脂
に対し2〜280重量%の範囲であることが好ましい。
含有量が2重量%未満では電荷注入層の抵抗調整が困難
となり、また280重量%を越えると結着樹脂の塗膜性
が部分的に低下することがある。
【0091】また、電荷注入層の結着樹脂は下層の結着
樹脂と同じとすることも可能であるが、この場合には電
荷注入層の塗工時に電荷輸送層の塗工面を乱してしまう
可能性があるため、被覆方法に注意する必要がある。
【0092】また、導電性微粒子の分散性向上、結着樹
脂との接着性、あるいは成膜後の塗膜平滑性の向上を目
的として、種々の添加剤を加えることもできる。特に、
分散性の向上に関しては、カップリング剤あるいはレベ
リング剤等により、導電性微粒子の表面改質を行うこと
は非常に有効である。更には、分散性向上の点から、結
着樹脂として硬化型樹脂を用いることが効果的である。
【0093】硬化型樹脂を電荷注入層に用いる場合に
は、導電性微粒子を硬化性モノマーまたはオリゴマーの
溶液中に分散した塗工液を感光層上に塗布、成膜後、熱
または光照射によって該塗膜を硬化させて表面層とす
る。このような硬化型樹脂としては、例えばアクリル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂及びメラミン樹脂等
が挙げられるが、これらに限ったわけではなく、塗布成
膜後に光または熱等のエネルギーを与えることにより化
学反応を起こし硬化する樹脂であれば使用可能である。
【0094】上記電荷注入層の膜厚は0.1〜10μm
であることが好ましく、特には0.5〜5μmであるこ
とが好ましい。
【0095】更に、上記電荷注入層には、滑材粉末を含
有させてもよい。感光体と帯電部材との摩擦、または感
光体とクリーニング部材との摩擦が低減され、電子写真
装置の力的負荷が軽減できる。また、感光体表面の離型
性が向上するため、現像剤粒子(トナー)の付着が防止
できる。このような滑材粒子としては、臨界表面張力の
低い、フッ素樹脂、シリコーン樹脂またはポリオレフィ
ン樹脂を用いるのが好ましい。特に好ましくは4フッ化
エチレン樹脂である。この場合、滑材粉末の添加量は、
好ましくは結着樹脂に対して2〜50重量%、より好ま
しくは5〜40重量%である。2重量%未満では滑材粉
末の量が十分でないため帯電性の向上効果が十分でな
く、また50重量%を越えると画像の分散能や感光体の
感度が低下する傾向にある。
【0096】次に、無機系材料からなる電荷注入層とし
ては、例えばアモルファスシリコン等の半導体を挙げる
ことができる。
【0097】シリコン製の感光体は、下層の感光層に光
導電化されたアモルファスシリコンを選択することによ
り、高周波グロー放電分解によりプラズマ化学気相堆積
装置を用いて連続的に作製できる。
【0098】本発明における感光層は、電荷発生層と電
荷輸送層を積層して成るが、それぞれの層を構成する電
荷発生物質及び電荷輸送物質を同一層化した単層型も可
能である。ここで、電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、
電荷発生層の膜厚は0.05〜5μmの範囲に設定され
る。
【0099】このような感光層材料としては、例えばフ
タロシアニン顔料及びアゾ顔料等の有機系材料またはシ
リコン化合物等の無機系材料等が挙げられる。
【0100】更に、電荷注入層と感光層の間に中間層を
設けることもできる。中間層は電荷注入層と感光層の接
着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機能させ
ることを目的とする。中間層としては、例えばエポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂材料が
使用可能である。
【0101】本発明における感光体用の導電性支持体と
しては、アルミニウム、ニッケル、ステンレス及びスチ
ール等の金属、導電性膜を有するプラスチックあるいは
硝子、導電化した紙等を用いることができる。
【0102】
【発明の実施の形態】
〔帯電部材用磁性粒子の製造例〕 (磁性粒子製造例1)特開昭60−106808号公報
及び60−106809号公報等で公知の方法に基づ
き、触媒量及び反応時間等の重合条件を調整して、Cu
−Znフェライト磁性粒子(平均粒径27μm)の表面
上にポリエチレン樹脂層を直接重合し、抵抗が7×10
7 Ωcmである磁性粒子1を得た。分子量分布は、メイ
ンピーク分子量95,000、ショルダー部が5,00
0、Mn=10,000、Mw=285,000、Mw
/Mn=28.5であった。
【0103】(磁性粒子製造例2〜4)磁性粒子製造例
1と同様の公知の方法に基づき、触媒量及び反応時間等
の重合条件を調整して表1に示す磁性粒子を作製した。
【0104】なお、磁性粒子2及び3は、表面層中の導
電性微粒子としてカーボンブラックを重合時に添加し抵
抗調整を行った。
【0105】(磁性粒子製造例5)熱キシレン溶媒10
0重量部中にピーク分子量7000のポリエチレン樹脂
0.1重量部及びピーク分子量130,000のポリエ
チレン樹脂0.9重量部を添加、混合し、表面層用溶液
を作成した。混合樹脂全体としてはMn=15,00
0、Mw=390,000、Mw/Mn=26.0であ
った。この溶液をスピラコーター用いてCu−Znフェ
ライト磁性粒子(平均粒径24μm)に塗布し、抵抗値
が7×107 Ωcmの磁性粒子5を得た。
【0106】(磁性粒子製造例6)以下の分子量分布を
もつポリエチレン樹脂を用いた以外は磁性粒子製造例5
と同様にして、抵抗が9×107 Ωcmである磁性粒子
6を得た。分子量分布は、ピーク分子量35,000、
Mn=7,000、Mw=110,000、Mw/Mn
=15.7であった。
【0107】(磁性粒子製造例7)磁性粒子製造例5と
同様にしてピーク分子量5,000のポリエチレン樹脂
0.1重量部及びピーク分子量110,000のポリエ
チレン樹脂0.9重量部の混合物に導電性カーボンを分
散した。これをCu−Znフェライト磁性粒子(平均粒
径27μm)に塗布し、抵抗が1×107 Ωcmである
磁性粒子7を得た。混合樹脂全体としては、Mn=1
4,500、Mw=383,000、Mw/Mn=2
6.4であった。
【0108】(磁性粒子製造例8)アルゴン置換した5
00mlのフラスコに精製n−ヘプタン100ml、ス
テアリン酸マグネシウム10g及び四塩化チタン0.3
3gを入れ、昇温して還流下2時間反応させチタン含有
触媒成分を得た。
【0109】別に用意した3,000mlのフラスコに
精製n−ヘプタン1,000ml、減圧下150℃で脱
水乾燥した粒径25μm、体積抵抗値1×105 Ωcm
のCu−Znフェライト微粉末600g及びチタン含有
触媒成分0.3g(0.05ミリモル相当)を入れ、昇
温して還流下1時間加熱処理を行い、混合物8を得た。
【0110】次にアルゴン置換した容積3,000ml
のオートクレープ中に混合物8を入れ、精製n−ヘプタ
ンを加えて全量を1,500mlとした後、トリエチル
アルミニウム5ミリモル、ジエチルアルミニウムモノク
ロライド5ミリモルを添加し、80℃に昇温後、水素を
3kg/cm2 Gまで供給し、全圧を7kg/cm2
に保つようにエチレンガスを連続的に供給しながら10
分間重合反応を行い、体積抵抗値が8×106 Ωcmの
ポリオレフィン樹脂被覆磁性粒子8を得た。これをマグ
ネットを内包した16φのスリーブに拘束させたものを
帯電部材とした。この磁性粒子の表面のポリオレフィン
の重量平均分子量Mwは170,000であった。
【0111】(磁性粒子製造例9)モノマーとしてエチ
レン/プロピレン=9/1の組成を有するモノマーを用
いたこと以外は磁性粒子製造例8と同様の方法で合成を
行い、体積抵抗値が7×106 Ωcmのポリオレフィン
樹脂被覆磁性粒子9を得た。
【0112】(帯電部材製造例10)3,000mlの
フラスコに精製n−ヘプタン1,000ml、減圧下1
50℃で脱水乾燥した粒径25μm、体積抵抗値1×1
5 cmのCu−Znフェライト微粉末600g、カー
ボンブラック0.3g及び帯電部材製造例8で用いたチ
タン含有触媒成分0.6g(0.1ミリモル相当)を入
れ、昇温して還流下1時間加熱処理を行い、混合物10
を得た。
【0113】次にアルゴン置換した容積3,000ml
のオートクレープ中に混合物10を入れ、精製n−ヘプ
タンを加えて全量を1,500mlとした後、トリエチ
ルアルミニウム10ミリモル、ジエチルアルミニウムモ
ノクロライド10ミリモルを添加し、80℃に昇温後、
水素を4kg/cm2 Gまで供給し、全圧を9kg/c
2 Gに保つようエチレンガスを連続的に供給しながら
30分間重合反応を行い、体積抵抗値が2×106 Ωc
mのポリオレフィン樹脂被覆磁性粒子10を得た。この
磁性粒子の表面層中のポリオレフィンの重量平均分子量
Mwは250,000であった。
【0114】(磁性粒子製造例11)モノマーとしてエ
チレン/プロピレン=9/1の組成を有するモノマーを
用いたこと以外は磁性粒子製造例10と同様にして、体
積抵抗値が1×106 Ωcmのポリオレフィン樹脂被覆
磁性粒子11を得た。
【0115】(磁性粒子製造例12)低密度ポリエチレ
ン樹脂のキシレン溶液(ポリエチレン樹脂固形分0.5
重量%)、重量平均分子量50,000)400部を用
い、これにカーボンブラック0.2部を分散させ、磁性
粒子製造例8で使用したフェライト微粉末100部に対
してスピラコーター(岡田精工社製)によりカーボンブ
ラックを分散させたポリエチレン樹脂を塗布し、体積抵
抗値が3×106 Ωcmのポリオレフィン樹脂被覆磁性
粒子12を得た。
【0116】(磁性粒子製造例13)磁性粒子として、
平均粒径が25μm、体積抵抗値が4×106 Ωcmの
Cu−Zn系フェライト微粉末600gを用いたこと以
外は磁性粒子製造例10と同様にして、体積抵抗値が7
×107 Ωcmのポリオレフィン樹脂被覆磁性粒子13
を得た。
【0117】(磁性粒子製造例14)磁性粒子として、
平均粒径が80μm、体積抵抗値が5×106 Ωcmの
Cu−Znフェライト微粉末600gを用いたこと以外
は磁性粒子製造例10と同様にして、体積抵抗値が8×
107 Ωcmのポリオレフィン樹脂被覆磁性粒子14を
得た。
【0118】(磁性粒子製造例15)磁性粒子として、
平均粒径が80μm、体積抵抗値8×108 ΩcmのC
u−Zn系フェライト微粉末600gを用い、重合反応
時間を30分にしたこと以外は磁性粒子製造例8と同様
にして体積抵抗値が4×1011Ωcmのポリオレフィン
樹脂被覆磁性粒子15得た。
【0119】(磁性粒子製造例16)磁性粒子製造例1
3において用いた体積抵抗値が4×106 Ωcmの未コ
ートのCu−Zn系フェライト微粉末を磁性粒子16と
した。
【0120】(磁性粒子製造例17)磁性粒子製造例1
5において用いた体積抵抗値が8×108 Ωcmの未コ
ートのCu−Zn系フェライト微粉末を磁性粒子17と
した。
【0121】(磁性粒子製造例18)平均粒径が25μ
m、体積抵抗値が7×103 Ωcmの未コートのマグネ
タイト微粉末を磁性粒子18とした。
【0122】(磁性粒子製造例19)ポリエチレン樹脂
の重量平均分子量Mwを10,000にしたこと以外は
磁性粒子製造例12と同様にして、抵抗が4×108 Ω
cmのポリオレフィン樹脂被覆磁性粒子19を得た。
【0123】(磁性粒子製造例20)アルゴン置換した
500mlのフラスコに精製n−ヘプタン100ml、
ステアリン酸マグネシウム10g及び四塩化チタン0.
33gを入れ、昇温して還流下2時間反応させチタン含
有触媒成分を得た。
【0124】別に用意した3,000mlのフラスコに
精製n−ヘプタン1,000ml、減圧下150℃で脱
水乾燥した粒径25μm、抵抗が1×105 ΩcmのC
u−Znフェライト微粉末600g及びチタン含有触媒
成分0.3g(0.05ミリモル相当)を入れ、昇温し
て還流下1時間加熱処理を行い、混合物20を得た。
【0125】次に、アルゴン置換した容積3,000m
lのオートクレーブ中に混合物20を入れ、精製n−ヘ
プタンを加えて全量を1,500mlとした後、トリエ
チルアルミニウム5ミリモル、ジエチルアルミニウムモ
ノクロライド5ミリモルを添加し、80℃に昇温後、水
素を3kg/cm2 Gまで供給し、全圧を7kg/cm
2 Gに保つようエチレンガスを連続的に供給しながら3
0分間重合反応を行い、抵抗が6×1010Ωcmのポリ
オレフィン樹脂被覆磁性粒子20を得た。このポリオレ
フィン樹脂被覆磁性粒子100重量部にカーボンブラッ
ク0.1重量部を乾式分散し、ハイブリタイザー(奈良
機械社製)を用いメカノケミカル的に粒子表面にカーボ
ンブラックを固着した。得られた磁性粒子の抵抗は5×
106 Ωcmであった。この磁性粒子の表面層中のポリ
オレフィンの重量平均分子量Mwは220,000であ
った。
【0126】(磁性粒子製造例21)ポリエチレン樹脂
のMwを5,000とした以外は、磁性粒子製造例12
と同様にして、抵抗が5×106 Ωcmのポリオレフィ
ン樹脂被覆磁性粒子21を得た。
【0127】(磁性粒子製造例22)反応条件を変える
以外は磁性粒子製造例8と同様にして、抵抗値が3×1
6Ωcmのポリオレフィン樹脂被覆磁性粒子22を得
た。
【0128】
【表1】
【0129】〔電極スリーブの製造例〕(電極スリーブ
製造例1)図3に基づき、電極スリーブ22に対し端部
処理をした。即ち、スリーブ22の長手方向端部近傍
(マグネットローラ21の端部対応領域)の外周面に厚
さ40μmのポリエステルシート24を粘着剤で貼着し
た。貼着部は磁気ブラシの長手方向の端の内側6mm位
置から外側に向け25mm幅とした。なお、電極スリー
ブはマグネットローラを内包する外径16mmのアルミ
ニウムスリーブを使用した。これを電極スリーブ1とす
る。
【0130】(電極スリーブ製造例2)図4に基づき、
端部のフロート電極部としてアルミニウムからなるスリ
ーブ状物223をテフロン樹脂から成る絶縁性スペーサ
ー222を介して電極スリーブに固定した。絶縁性スペ
ーサーは幅6mmとし、磁気ブラシの長手方向の端より
内側に位置する。これを電極スリーブ2とする。
【0131】(電極スリーブ製造例3)電極スリーブ製
造例1のポリエステルシート(25mm幅)の表面にカ
ーボンブラックを分散したウレタン樹脂をコートし、フ
ロート電極部を作製した(図5)。これを電極スリーブ
3とする。
【0132】(電極スリーブ製造例4)電極スリーブ製
造例2のフロート電極部を図6に示すように接地した。
また、絶縁性スペーサとしてテフロン樹脂の代わりにポ
リカーボネート樹脂を使用した。これを電極スリーブ4
とする。
【0133】(電極スリーブ製造例5)電極スリーブ製
造例3のフロート電極部を図7に示すように接地した。
これを電極スリーブ5とする。
【0134】(電極スリーブ製造例6)電極スリーブ1
を端部処理しなかったものを電極スリーブ6とする。
【0135】〔感光体の製造例〕 (感光体製造例1)感光体は負帯電用の有機光導電性物
質を用いた感光体であり、φ30mmのアルミニウム製
のシリンダー上に以下の層を設けた。
【0136】第1層は導電層であり、アルミニウムシリ
ンダーの欠陥等をならすため、またレーザ露光の反射に
よるモアレの発生を防止するために設けられている厚さ
約20μmの導電性粒子分散樹脂層である。
【0137】第2層は正電荷注入防止層(下引層)であ
り、アルミニウム支持体から注入された正電荷が感光体
表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を
果たし、メトキシメチル化ナイロンによって106 Ωc
m程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵抗層であ
る。
【0138】第3層は電荷発生層で、ジスアゾ系の顔料
を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レーザ
露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0139】第4層は電荷輸送層で、ポリカーボネート
樹脂にヒドラゾンを分散した厚さ約25μmの層であ
り、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することがで
きる。これを感光体1とする。
【0140】(感光体製造例2)図8に基づき、感光体
1の磁気ブラシの長手方向両端部に相当する位置に幅2
0mmの導電性樹脂を25μmの厚みにコートした。導
電性樹脂は、アクリル樹脂にカーボンブラックを分散し
たものを使用した。これを感光体2とする。
【0141】(感光体製造例3)感光体製造例1の第4
層の表面に電荷注入層として、光硬化性アクリル樹脂に
SnO2 超微粒子、更に粒径約0.25μmの四フッ化
エチレン樹脂粒子を分散した層を設けた。
【0142】具体的には、アンチモンをドーピングし低
抵抗化した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂に
対して100重量%、更に四フッ化エチレン樹脂粒子を
20重量%、分散剤を1.2重量%分散した。このよう
にして調製した塗工液をスプレー塗工法にて厚さ約2.
5μmに塗工して電荷注入層とした。
【0143】これにより感光体表面層の体積抵抗値は電
荷輸送層単体の場合、1×1015Ωcmを超えていたの
に比べ、感光体表面の抵抗は3×1012Ωcmになっ
た。これを感光体3とする。
【0144】(感光体製造例4)図9に基づき、感光体
3の電荷注入層を含む層27を磁気ブラシの長手方向両
端部に相当する位置より6mmだけ内側に作製し、その
内側には絶縁層としてポリカーボネイト層28(100
μm)を設け、この表面にフロート電極として導電性酸
化すずを分散したポリカーボネート樹脂層を設けた。な
お、端部領域のシリンダー部は研磨し中央部の外径(φ
30)より1mm小さくした。これを感光体4とする。
【0145】(感光体製造例5)電荷注入層に四フッ化
エチレン樹脂粒子と分散剤を分散しなかったこと以外は
感光体製造例3と同様にして感光体を作製した。この感
光体表面層の体積抵抗値は1×1012Ωcmであった。
これを感光体5とする。
【0146】(感光体製造例6)鏡面加工を施したφ3
0mmのアルミニウムシリンダー上に、グロー放電法を
用いて、阻止層、光導電層及び表面層を形成し、アモル
ファスシリコン感光体を作製した。
【0147】先ず、反応室を約5×10-3Paに排気し
てから、250℃に調温されたアルミニウムシリンダー
表面に、SiH4 、B2 、H6 、NO及びH2 の各種ガ
スをフロー式で反応室に送り込んだ。30Pa程度の内
圧に達したところでグロー放電を生起させ、5μmの阻
止層を形成した。
【0148】次に、阻止層の形成と同様な方法で、Si
4 、H2 ガスを使用し、約50Paの内圧条件下で厚
さ20μmの光導電層を形成した。
【0149】更に、SiH4 、CH4 及びH2 ガスを使
用し、約60Paの内圧条件下でグロー放電させて、膜
厚0.5μmのSiとCからなる表面層を形成し、アモ
ルファスシリコン感光体を作製した。感光体の表面抵抗
は、8×1012Ωcmである。これを感光体6とする。
【0150】(感光体製造例7)図9に基づき、感光体
6の磁気ブラシの長手方向両端部に相当する位置に幅1
5mm、厚さ0.4μmの銅蒸着膜を形成した。これを
感光体7とする。
【0151】(感光体製造例8)アンチモンをドーピン
グし低抵抗化した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を
光硬化性のアクリル樹脂に対して300重量%分散した
以外は、感光体製造例3と同様にして感光体を作成し
た。感光体表面層の体積抵抗値は2×107 Ωcmであ
った。これを感光体8とする。
【0152】 (トナー製造例) ・ポリエステル樹脂 100部重量部、以下同様) ・カーボンブラック 3部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム化合物 4部
【0153】上記材料をヘンシェルミキサーにより十分
予備混合を行い、2軸押出式混練機により溶融混練し、
冷却後ハンマーミルを用いて約1mm程度に粗粉砕し、
次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕し
た。更に得られた微粉砕物を風力分級して、重量平均粒
径が10μmである黒色粉体を得た。
【0154】上記黒色粉体100部と表面を疎水化処理
したシリカ微粉末(平均粒径0.05μm)1.5部と
をヘンシェルミキサーで混合し、トナーを得た。
【0155】
【実施例】本実施例で用いた電子写真方式のプリンター
について図1を用いて説明する。プロセススピードは1
00mm/secであり、感光体1は感光体製造例で製
造されたものを用いた。
【0156】帯電手段2は磁気ブラシ(帯電部材)とし
て穂立ちさせるための、表面をブラスト処理した非磁性
のアルミニウム製の導電スリーブ(φ16mm)と、こ
れに内包される磁束密度0.1T(テスラ)のマグネッ
トロールから構成される。該導電スリーブと感光体1と
の間隙は約500μmとし、磁性粒子製造例で得られた
磁性粒子を、感光体との間に幅約5mmの帯電ニップを
形成させるようにスリーブ上にコートした。また、マグ
ネットロールは固定、スリーブ表面が感光体表面の周速
に対して1.5倍の速さで対向箇所において逆方向に回
転するようにし、感光体と磁気ブラシが均一に接触する
ようにした。
【0157】なお、磁気ブラシと感光体の間に周速差を
設けない場合には、磁気ブラシ自体は物理的な復元力を
持たないため、感光体のフレ、偏心等で磁気ブラシが押
し退けられると、帯電ニップが確保できなくなり易く、
帯電不良を起こすことがある。このため常に新しい磁気
ブラシの面を当てることが好ましいので、本実施例では
1.5倍の速さで逆方向に回転させるようにした帯電装
置を用いて帯電を行った。
【0158】次に、露光部で画像露光を受ける。用いら
れる光は画像信号に従って強度変調を受けたレーザダイ
オードからの露光光3であるレーザ光等であり、ポリゴ
ンミラーを用いて走査することにより感光体にレーザ光
を照射し、静電荷像を形成する。
【0159】次に、前記トナー製造例のトナーを用いて
2成分現像を行なう。
【0160】現像キャリア剤は、平均粒径が35μm
で、表面をシリコーン樹脂で被覆したCu−Znフェラ
イトキャリアである。また用いられるトナーは、トナー
製造例のトナーである。トナーとキャリアは重量比で
5:100の比率で混合した。
【0161】マグネットを内包したトナー担持体4上に
現像剤のコート層制御のために500μmのギャップを
設けて非磁性のステンレス製ブレードを取り付け、トナ
ー担持体に前記現像材をコートし、コート厚を制御し
た。
【0162】この状態で、−500Vの直流電圧に周波
数2,000Hz、ピーク間電圧2.0KVの交流電圧
を重畳した電圧を印加して、トナー担持体と感光体の間
で2成分現象を行った。なお、トナー担持体であるステ
ンレススリーブの回転速度は、感光体との対向部分にお
いて同方向に、感光体の2倍に設定した。
【0163】このようにしてトナーで現像された像は、
次に転写材5に転写される。転写手段としては中抵抗の
転写ローラ6を用いる。本実施例ではローラ抵抗値は5
×108 Ωのものを用い、+2,500Vの直流電圧を
印加して転写を行った。
【0164】転写材上にトナー像を転写されたプリント
画像は、その後、熱定着ローラ7によって定着を受け、
機外に排出される。また転写されなかったトナーはクリ
ーニングブレード8で感光体表面からかき落とされる。
【0165】このような電子写真装置を用い以下の評価
を行った。なお、電極スリーブへの印加電圧は、交流重
畳(DC−700V、1.6kVpp)、弱交流重畳
(DC−700V、1.0kVpp)、注入DC(DC
−700V)の3種類を用いた。但し、感光体6及び7
に対しては、直流成分を+500Vにした。
【0166】評価1 トナーの製造例で作製した磁性ト
ナーを用いて画像出し耐久(5000枚及び10,00
0枚)を行い耐久中の磁性粒子のもれ及びドラム付着を
観察した。評価レベルは表2に示される4段階である。
【0167】
【表2】
【0168】評価2 耐久前後の電極スリーブ端部ある
いは感光体端部の表面を拡大撮影(電子顕微鏡)し、被
覆樹脂層あるいはフロート電極の摩耗や剥がれを評価し
た。評価レベルは表3に示される4段階である。
【0169】
【表3】
【0170】結果を表4に示す。
【0171】(実施例1〜10)表4に示す樹脂被覆磁
性粒子、電極スリーブ、感光体及び印加電圧の組み合わ
せで、評価1及び評価2の検討を実施した。結果を表4
に示す。
【0172】
【表4】
【0173】(実施例11〜15)端部処理を施した感
光体を使用し、表5に示す組み合わせで、評価1及び評
価2の検討を実施した。結果を表5に示す。
【0174】
【表5】
【0175】(実施例16〜20)プロセススピードを
100mm/secから150mm/secに変更し、
表6に示す組み合わせで、評価1及び評価2の検討を実
施した。結果を表6に示す。
【0176】
【表6】
【0177】以上のように本発明によれば、画質を低下
させるような磁性粒子のもれやドラムへの付着は認めら
れず、良好な帯電性を持続した。同時に、被覆樹脂の密
着性も良好であり耐摩耗性に優れていた。更には、端部
処理部の耐久摩耗も防止することができた。
【0178】中でも2ピークを有するポリオレフィンを
直接重合被覆した磁性粒子は、プロセススピードを15
0mm/secまで高速化した耐久においても優れた耐
摩耗性を示した。
【0179】(実施例21 22 24〜27及び参考例
) 表7に示す樹脂被覆磁性粒子、電極スリーブ、感光体及
び印加電圧の組み合わせで、実施例1と同様にして評価
1及び評価2の検討を実施した。結果を表7に示す。
【0180】
【表7】
【0181】(実施例2830及び参考例2) 端部処理を施した感光体を使用し、表8に示す組み合わ
せで、評価1及び評価2の検討を実施した。結果を表8
に示す。
【0182】
【表8】
【0183】本発明によれば、画質を低下させるような
磁性粒子のもれやドラムへの付着は認められず、良好な
帯電性を持続した。同時に、被覆樹脂の密着性も良好で
あり、耐摩耗性も優れていた。
【0184】実施例31 実施例1と同様の電子写真装置を用いた。但し、電極ス
リーブ6を用い、電極スリーブ表面の周速を感光体表面
の周速の2倍の速さとし、用いる磁性粒子を磁性粒子8
に、感光体を感光体3とした。また、評価は以下の通
り。
【0185】本実施例においては、まず、本実施例記載
の帯電装置を用い、スペントを促進させる目的で空回転
評価を行い、その後前述した構成を有するプリンターを
用いて評価した。
【0186】空回転評価は以下のように行った。
【0187】本実施例記載の帯電装置に、磁性粒子8の
磁性粒子100重量部に対して、トナー製造例のトナー
1部の割合でトナーを混合させ、この混合物を感光体製
造例3で得られた感光体との間に幅約5mmの帯電ニッ
プを形成させるようにスリーブ上にコートした。次に感
光体を当接しこの状態で感光体は静止させ、本実施例記
載の速度で10時間空回転させた。
【0188】次に、−700Vの直流電圧を印加してA
4で50枚だけベタ白を流し、トナーを吐き出させた。
この後感光体を未使用のものに交換し、評価3に従って
評価した。また磁性粒子表面を評価4に従って評価し
た。
【0189】続いて本実施例に記載したプリンターを用
いて評価した。前記空回転評価に用いた帯電装置をその
まま用い、−700Vの電圧を印加して、23℃、65
%の環境下で4000枚耐久を行い、初期には感光体の
表面電位、評価3、評価4及び評価5を4000枚耐久
後には評価3、評価4、及び評価5を評価した。また、
これらの評価とは別にトナーを混入しないで帯電装置の
電位を測定した。更に、耐久試験を進め、評価1に従い
評価した。
【0190】評価3 帯電装置の評価として帯電部材に−700Vの直流電圧
を印加し、0Vであった感光体の表面電位の立ち上がり
(感光体1周目の電位)を測定した。
【0191】評価4 磁性粒子表面を走査型電子顕微鏡にて観察し、トナース
ペントの様子を観察し、以下のように評価した。
【0192】 〇=スペントがほとんど見られない △=部分的にスペントが見られる ×=表面のほとんどにスペントが見られる。
【0193】評価5 印加電圧が−700Vのときに得られる画像を評価し
た。A4縦画像において感光体一周分(本実施例では約
94mm)がベタ黒(電位低)で、その直後をベタ白
(電位高)である画像をプリントし、得られた画像の帯
電ゴーストを評価することで行った。
【0194】帯電不良が生じれば、ベタ黒直後に電位が
充分に上がらす、反転現像においてはカブリとなって現
れる。そのカブリの程度を以下の評価項目に従って評価
した。カブリは反射式濃度計(TOKYO DENSH
OKU(株)製、REFLECTOMETER MOD
EL TC−6DS)を用いて測定し、プリント後の白
地部反射濃度最悪値をDs、プリント前の用紙の反射濃
度平均値をDr、Ds−Drをカブリ量とした。
【0195】 〇=良好(3%未満) △=軽微なカブリ発生(3%〜5%) ×=実用不可、帯電不良によるカブリ画像発生(5%を
超える) 結果を表9に示す。
【0196】(実施例32)磁性粒子を磁性粒子9に代
えた以外は、実施例31と同様にして画像評価を行っ
た。結果を表9に示す。
【0197】(実施例33)磁性粒子を磁性粒子10に
代えた以外は、実施例31と同様にして画像評価を行っ
た。結果を表9に示す。
【0198】(実施例34)磁性粒子を磁性粒子11に
代えた以外は、実施例31と同様にして画像評価を行っ
た。結果を表9に示す。
【0199】(比較) 磁性粒子を磁性粒子12に代えた以外は、実施例31と
同様にして画像評価を行った。結果を表9に示す。
【0200】(実施例36)磁性粒子を磁性粒子13に
代えた以外は、実施例31と同様にして画像評価を行っ
た。結果を表9に示す。
【0201】(実施例37)感光体を感光体5に代えた
以外は、実施例31と同様にして画像評価を行った。結
果を表9に示す。
【0202】(実施例38)磁性粒子を磁性粒子22に
代えた以外は、実施例31と同様にして画像評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0203】(比較) 磁性粒子を磁性粒子19に代えた以外は、実施例31と
同様にして画像評価を行った。結果を表9に示す。
【0204】(比較例) 磁性粒子を磁性粒子16に代えた以外は、実施例31と
同様にして画像評価を行った。結果を表9に示す。
【0205】(比較例) 磁性粒子を磁性粒子21に代えた以外は、実施例31と
同様にして画像評価を行った。結果を表11に示す。
【0206】
【表9】
【0207】(実施例40)磁性粒子を磁性粒子14に
代え、感光体を感光体1に代え、評価ならびに耐久時に
帯電部材に印加する電圧を−700Vの直流電圧に周波
数1000Hz、ピーク間電圧1.6KVの交流電圧を
重畳した電圧を印加し、感光体の内部におもりを入れて
交流帯電音が発生しない状態にした以外は実施例31と
同様にして評価を行った。結果を表10に示す。
【0208】(実施例41)磁性粒子を磁性粒子20に
代えた以外は、実施例31と同様にして画像評価を行っ
た。結果を表10に示す。
【0209】(比較例) 磁性粒子を磁性粒子18に代えた以外は、実施例31と
同様にして画像評価を行った。しかし初期に画像チェッ
クしたところ、リーク画像が発生してしまった。
【0210】(比較例) 磁性粒子を磁性粒子15に代えた以外は、実施例40と
同様にして画像評価を行った。しかし初期電位が−58
0Vしか帯電しなかったので実用不可とした。
【0211】(比較例) 磁性粒子を磁性粒子17に代えた以外は、実施例31と
同様にして画像評価を行った。結果を表10に示す。空
回転後に帯電電位が低下し、顕微鏡観察したところトナ
ースペントが観察された。
【0212】
【表10】
【0213】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、汚れに
くく、かつ粒子同士が接着しにくく、長期にわたって良
好な帯電特性を維持することができ、また、長期にわた
って良好な注入帯電を行うことができる帯電装置及び電
子写真装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電装置を有する電子写真装置の概略
構成の例を示す図である。
【図2】本発明における磁性粒子の体積抵抗値を測定す
る装置の構成の断面図を示す図である。
【図3】端部処理の例を示す図である。
【図4】端部処理の例を示す図である。
【図5】端部処理の例を示す図である。
【図6】端部処理の例を示す図である。
【図7】端部処理の例を示す図である。
【図8】端部処理の例を示す図である。
【図9】端部処理の例を示す図である。
【図10】端部処理の例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−100966 (32)優先日 平成8年4月23日(1996.4.23) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 會田 修一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 溝江 希克 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久木元 力 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石原 友司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−72667(JP,A) 特開 平8−50392(JP,A) 特開 平7−5748(JP,A) 特開 平8−69157(JP,A) 特開 平8−69156(JP,A) 特開 平8−6355(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体、及び磁性粒子からな
    り、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加され
    ることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部材を有
    する帯電装置において、 該磁性粒子が、10,000以上の重量平均分子量(M
    w)を有し、該重量平均分子量と数平均分子量(Mn)
    の割合(Mw/Mn)が10以上であり、GPCクロマ
    トグラムの50,000〜300,000の範囲にメイ
    ンピークを有し、3,000〜15,000の範囲にピ
    ークまたはショルダーを有するポリオレフィン系樹脂を
    含有する表面層を有し、かつ1×104〜1×1011Ω
    cmの体積抵抗値を有することを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 磁性粒子が30,000以上の重量平均
    分子量を有する請求項1記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 磁性粒子が50,000以上の重量平均
    分子量を有する請求項2記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 磁性粒子の表面層が直接重合法により形
    成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電装
    置。
  5. 【請求項5】 帯電部材が導電性部材上に担持され、該
    導電性部材の、帯電部材の端部に相当する領域または電
    子写真感光体の、帯電部材の端部に相当する領域が絶縁
    性処理または導電性処理されている請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 電子写真感光体が表面層として電荷注入
    層を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の帯電装
    置。
  7. 【請求項7】 電荷注入層が1×108 〜1×1015Ω
    cmの体積抵抗値を有する請求項1乃至6のいずれかに
    記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 電荷注入層が1×1010〜1×1014Ω
    cmの体積抵抗値を有する請求項7記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 電荷注入層が1×1012〜1×1014Ω
    cmの体積抵抗値を有する請求項8記載の帯電装置。
  10. 【請求項10】 電子写真感光体、磁性粒子からなり、
    該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加されるこ
    とにより該電子写真感光体を帯電する帯電部材、露光手
    段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置におい
    て、 該磁性粒子が、10,000以上の重量平均分子量を有
    し、該重量平均分子量と数平均分子量(Mn)の割合
    (Mw/Mn)が10以上であり、GPCクロマトグラ
    ムの50,000〜300,000の範囲にメインピー
    クを有し、3,000〜15,000の範囲にピークま
    たはショルダーを有するポリオレフィン系樹脂を含有す
    る表面層を有し、かつ1×104〜1×1011Ωcmの
    体積抵抗値を有することを特徴とする電子写真装置。
  11. 【請求項11】 磁性粒子が30,000以上の重量平
    均分子量を有する請求項10記載の電子写真装置。
  12. 【請求項12】 磁性粒子が50,000以上の重量平
    均分子量を有する請求項11記載の電子写真装置。
  13. 【請求項13】 磁性粒子の表面層が直接重合法により
    形成されている請求項10乃至12のいずれかに記載の
    電子写真装置。
  14. 【請求項14】 帯電部材が導電性部材上に担持され、
    該導電性部材の、帯電部材の端部に相当する領域または
    電子写真感光体の、帯電部材の端部に相当する領域が絶
    縁性処理または導電性処理されている請求項10乃至1
    3のいずれかに記載の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 電子写真感光体が表面層として電荷注
    入層を有する請求項10乃至14のいずれかに記載の電
    子写真装置。
  16. 【請求項16】 電荷注入層が1×108 〜1×1015
    Ωcmの体積抵抗値を有する請求項10乃至15のいず
    れかに記載の電子写真装置。
  17. 【請求項17】 電荷注入層が1×1010〜1×1014
    Ωcmの体積抵抗値を有する請求項16記載の電子写真
    装置。
  18. 【請求項18】 電荷注入層が1×1012〜1×1014
    Ωcmの体積抵抗値を有する請求項17記載の電子写真
    装置。
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