JPH09166905A - 帯電装置及び電子写真装置 - Google Patents

帯電装置及び電子写真装置

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JPH09166905A
JPH09166905A JP34754095A JP34754095A JPH09166905A JP H09166905 A JPH09166905 A JP H09166905A JP 34754095 A JP34754095 A JP 34754095A JP 34754095 A JP34754095 A JP 34754095A JP H09166905 A JPH09166905 A JP H09166905A
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charging
particles
layer
photosensitive member
electrophotographic photosensitive
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Application number
JP34754095A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Hano
祥史 杷野
Fumihiro Arataira
文弘 荒平
修一 ▲会▼田
Shuichi Aida
Marekatsu Mizoe
希克 溝江
Tsutomu Kukimoto
力 久木元
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Canon Inc
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Canon Inc
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚れにくく長期にわたって良好な帯電特性を維
持し、良好な注入帯電を行うことのできる帯電装置を提
供することである。 【解決手段】少なくとも電子写真感光体と該電子写真感
光体を接触帯電する部材を有し、該電子写真感光体に該
帯電部材から電圧を印加することにより帯電させる帯電
装置において、該帯電部材と該電子写真感光体が摺擦さ
れることによって該電子写真感光体に発生する電位の極
性が該電子写真感光体に帯電される電位と同極性であ
り、かつ、少なくとも1種類の粒子を有しており、該粒
子が金属原子を含む処理剤で表面処理された表面層を有
することを特徴とする帯電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体と
該電子写真感光体を接触帯電する部材を有し、該電子写
真感光体に該接触帯電部材から電圧を印加することによ
り帯電させる帯電装置及び帯電装置を含む電子写真装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、帯電
手段及び画像露光手段により感光体上に静電気的潜像を
形成し、次いで該潜像をトナ−で現像を行って可視像
(トナ−画像)とし、紙等の転写材にトナ−画像を転写
した後、熱・圧力等により転写材上にトナ−画像を定着
して複写物を得るものである。この際、転写材上に転写
されずに感光体上に残ったトナ−粒子はクリ−ニング工
程により感光体上より除去される。
【0003】近年、電子写真感光体の光導電性物質とし
て種々の有機光導電性物質が開発され、特に電荷発生層
と電荷輸送層を積層した機能分離型のものが実用化さ
れ、複写機やプリンタ−ヤファクシミリ等に搭載されて
いる。このような電子写真装置での帯電手段としては、
コロナ放電を利用した手段が用いられていたが、多量の
オゾンを発生することからフィルタ−を具備する必要が
あり、装置の大型化またはランニングコストの上昇等の
問題があった。
【0004】このような問題点を解決するための技術と
して、ロ−ラ−またはブレ−ド等の帯電部材を感光体表
面に当接させることにより、その接触部分近傍に狭い空
間を形成し所謂パッシェンの法則で解釈できるような放
電を形成することによりオゾン発生を極力抑えた帯電方
法が開発され、この中でも特に帯電部材として帯電ロ−
ラを用いたロ−ラ帯電方式が、帯電の安定性という点か
ら好ましく用いられている。この帯電は帯電部材から被
帯電体への放電によって行われるため、ある▲しきい▼
値電圧以上の電圧を印加することにより帯電が開始さ
れる。
【0005】例えば感光層の厚さが約25μmの有機光
導電性物質を含有する感光体に対して帯電ロ−ラを当接
させた場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感
光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対
して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。以後こ
の▲しきい▼値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
つまり、感光体表面電位Vdを得るためには帯電ロ−ラ
にはVd+Vthという必要とされる以上の直流電圧が
必要となる。また環境変動等によって帯電ロ−ラの抵抗
値が変動するため、感光体の電位を所望の値にすること
が難しかった。
【0006】このため、更なる帯電の均一化を図るため
には特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当する直流電圧に2×Vth以上の
ピ−ク間電圧を持つ交流電圧を重畳した電圧を帯電ロ−
ラに印加するDC+AC帯電方式が用いられる。これは
交流による電位のならし効果を目的としたものであり、
被帯電体の電位は交流電圧の中央であるVdに収束し、
環境等の外乱には影響されにくい。
【0007】しかしながら、このような帯電方法におい
ても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感光体へ
の放電現象を用いているため、先に述べたように帯電に
必要とされる電圧は感光体表面電位以上の値が必要とさ
れる。また、交流電圧の電界に起因する帯電部材と感光
体の振動、騒音(以下交流帯電音)の発生、また放電に
よる感光体表面の劣化等が顕著になり、新たな問題点と
なっていた。
【0008】一方、特開昭61−57958号公報に開
示されるように、導電性保護膜を有する感光体を、導電
性微粒子を用いて帯電する画像形成方法がある。この公
報には、感光体として107〜1013Ωcmの抵抗を有
する半導電性保護膜を有する感光体を用い、この感光体
を1010Ωcm以下の抵抗を有する導電性微粒子を用い
て帯電することにより、感光層中に電荷が注入すること
なく、感光体をムラなく均一に帯電することができ、良
好な画像再現を行うことができる旨記載されている。こ
の方法によれば、交流帯電における問題であった振動、
騒音等は防止できるが帯電効率は悪く、また転写残トナ
−を帯電部材である導電性微粒子がかきとること等によ
って帯電部材にトナ−が付着し、その結果、帯電特性の
変化が起こる。
【0009】より帯電効率の良い帯電方法としては、感
光体へ電荷を直接注入する所謂注入帯電が知られてい
る。
【0010】この帯電ロ−ラ、帯電繊維ブラシ、帯電磁
気ブラシ等の接触帯電部材に電圧を印加した帯電装置を
用い、感光体表面にあるトラップ準位に電荷を注入する
注入帯電を行う方法は、Japan Hardcopy
92年論文集P287の「導電性ロ−ラを用いた接触帯
電特性」等に記載があるが、これらの方法は、暗所絶縁
性の感光体に対して、電圧を印加した低抵抗の帯電部材
で注入帯電を行う方法であり、帯電部材の抵抗値が十分
に低く、更に帯電部材に導電性を持たせる材質(導電フ
ィラ−等)が表面に十分に露出していることが条件にな
っていた。このため、前記の文献においても帯電部材と
してはアルミ箔や、高湿環境下で十分抵抗値が下がった
イオン導電性の帯電部材が好ましいとされている。本発
明者等の検討によれば感光体に対して十分な電荷注入が
可能な帯電部材の抵抗値は1×103Ωcm以下であ
り、これ以上では印加電圧と帯電電位の間に差が生じ始
め帯電電位の収束性に問題が生じることが分かってい
る。
【0011】しかしながら、このような抵抗値の低い帯
電部材を実際に使用すると、感光体表面に生じた傷、ピ
ンホ−ル等に対して注入帯電部材から過大なリ−ク電流
が流れ込み、周辺の帯電不良や、ピンホ−ルの拡大、帯
電部材の通電破壊が生じやすい。
【0012】これを防止するためには帯電部材の抵抗値
を1×104Ωcm程度以上にする必要があるが、この
抵抗値の帯電部材では先に述べたように感光体への電荷
注入が低下し、帯電が行われないという矛盾が生じてし
まう。
【0013】そこで、接触方式の帯電装置もしくは該帯
電装置を用いた電子写真装置について上記のような問題
点を解消する、即ち、低抵抗の帯電部材では防止するこ
とのできなかった被帯電体上のピンホ−ルリ−クという
背反した特性を同時に両立することを可能とすることが
望まれていた。
【0014】また、上述のように被帯電体に接触させた
帯電部材を用いる帯電装置または電子写真装置において
は、帯電部材の汚れ(スペント)等による帯電特性の変
化により画像欠陥を生じやすく、耐久性に問題が生じる
傾向があり、被帯電部材への電荷注入による帯電におい
ても、帯電部材の汚れによる帯電不良の影響を防止する
こと多数枚のプリントを可能にするために急務であっ
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、汚れ
にくく長期にわたって良好な帯電特性を維持することの
できる帯電部材、それを用いた電子写真装置を提供する
こと、また、本発明の目的は、良好な注入帯電を行うこ
とのできる帯電部材、それを用いた電子写真装置を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも電子
写真感光体と該電子写真感光体を接触帯電する部材を有
し、該電子写真感光体に該接触帯電部材から電圧を印加
することにより帯電させる帯電装置において、該帯電部
材と該電子写真感光体が摺擦されることによって該電子
写真感光体に発生する電位の極性が該電子写真感光体に
帯電される電位と同極性であり、かつ、少なくとも1種
類の粒子を含有しており、該粒子が金属原子を含む処理
剤で表面処理された表面処理層を有することを特徴とす
る帯電装置から構成される。
【0017】また、本発明は電子写真感光体に接触配置
される帯電部材に電圧を印加することにより該電子写真
感光体を帯電する手段、該電子写真感光体に潜像を形成
する手段、該潜像を現像する手段を有する電子写真装置
において、該電子写真感光体と該帯電部材が摺擦される
ことによって該電子写真感光体に発生する電位の極性が
該電子写真感光体に帯電される電位と同極性であり、か
つ、少なくとも1種類の粒子を含有しており、該粒子が
金属原子を含む処理剤で表面処理された表面処理層を有
する帯電部材を用いることを特徴とする電子写真装置か
ら構成される。
【0018】ここで本発明に用いられる帯電部材につい
て説明する。本発明に用いられる帯電部材の抵抗値は1
×104Ω〜1×1011Ωであることが好ましい。抵抗
値が1×104Ω未満ではピンホ−ルリ−クが生じやす
くなる傾向があり、1011Ωを超えると良好な帯電がし
にくくなる傾向がある。また帯電部材の抵抗値を上記範
囲内に制御するためには、本発明の帯電部材の体積抵抗
値は1×104Ωcm〜1×1011Ωcmであることが
好ましい。
【0019】本発明の帯電装置を注入帯電に用いる場
合、帯電部材はこの感光体の電荷注入層に電荷を良好に
注入する役割と、感光体上に生じたピンホ−ル等の欠陥
に帯電電流が集中してしまうことに起因して生じる帯電
部材及び感光体の通電破壊を防止する役割を兼ね備えな
ければならない。従って帯電部材の抵抗値は1×104
Ω〜1×109Ωであることが好ましく、特には1×1
4Ω〜1×107Ωであることが好ましい。帯電部材の
抵抗値が1×104Ω未満ではピンホ−ルリ−クが生じ
やすくなる傾向があり、109Ωを超えると良好な帯電
がしにくくなる傾向がある。また帯電部材の抵抗値を上
記範囲内に制御するためには、本発明の帯電部材の体積
抵抗値は1×104Ωcm〜1×109Ωcmであること
が好ましく、特には1×104Ωcm〜1×107Ωcm
であることが好ましい。
【0020】また、注入帯電ではなく、放電を利用した
帯電に用いる場合、帯電部材の抵抗値は1×105Ω〜
1×1011Ωであることが好ましく、帯電部材の体積抵
抗値は1×106Ωcm〜1×1011Ωcmであること
が好ましい
【0021】なお、粒子の体積抵抗値の測定は、図1に
示す電気抵抗測定装置を用いて測定した。即ち、セルA
に粒子を充填し、該充填粒子に接するように電極1及び
電極2を配し、該電極間に電圧を印加し、その時流れる
電流を測定することにより求めた。その測定条件は、2
3℃、65%の環境で充填粒子のセルとの接触面積S=
2cm2、厚みd=1mm、上部電極の荷重10kg、
印加電圧100Vである。
【0022】帯電繊維ブラシの場合には、繊維を短繊維
に切断し、図1に示すセルを用いて、粒子と同様にして
測定した。
【0023】なお、図1中、1は主電極、2は上部電
極、3は絶縁物、4は電流計、5は電圧計、6は定電圧
装置、7はキャリア、8はガイドリングを示す。
【0024】帯電部材として帯電ブラシ、即ちファ−ブ
ラシを用いる場合については、一般に用いられている繊
維に導電材を分散させて抵抗調整されたものが用いられ
る。
【0025】繊維としては、一般に知られている繊維が
使用可能であり、例えばナイロン、アクリル、レ−ヨ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステル等が挙げられる。
【0026】また導電材としては、これも一般に知られ
ている導電材が使用可能であり、例えば銅、ニッケル、
鉄、アルミニウム、金、銀等の金属あるいは酸化鉄、酸
化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化チタン等の金
属酸化物、更にはカ−ボンブラック等の導電粉が挙げら
れる。なお、これら導電粉は必要に応じ疎水化、抵抗調
整の目的で表面処理が施されていてもよい。使用に際し
ては、繊維との分散性や生産性を考慮して選択して用い
る。
【0027】また、本発明に用いられる帯電ブラシの形
状としては帯電特性や耐久性等の点から繊維の太さが1
デニ−ル(1.1×10-7kg/m)〜20デニ−ル
(2.2×10-6kg/m)、ブラシの繊維の長さは1
〜15mm、ブラシ密度は1平方メ−トル当たり1.5
5×107フィラメント〜4.65×108フィラメント
(1平方インチ当たり1万〜30万フィラメント)のも
のが用いられる。
【0028】帯電部材が導電性磁気ブラシの場合につい
ては、磁性導電性物質を磁気によって穂立ちさせて、こ
の磁気ブラシを帯電部材として感光体に接触させて帯電
させるために、例えば鉄、コバルト及びニッケル等の強
磁性を示す元素を含む合金あるいは化合物等が用いられ
る。
【0029】ところがこれらはそのまま用いると体積抵
抗値が好ましい範囲に入らないため、酸化処理、還元処
理等を行って体積抵抗値を好ましい範囲に調整したも
の、例えば組成調整したフェライト、水素還元処理した
Zn−Cuフェライト及び酸化処理したマグネタイト等
が用いられる。
【0030】また、粒径は、10〜200μmが好まし
い。10μmより小さいと感光体への磁気ブラシの付着
が生じやすく、200μmより大きいとスリ−ブ上でで
の磁気ブラシの穂立ちの密度を密にできず、感光体への
磁気ブラシの付着が生じやすくなるためである。更に好
ましくは10〜100μm、更には15〜50μmが適
当である。なお、磁性粒子の粒径及び粒度分布のピ−ク
はレ−ザ−回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電
気(株)製)を用いて、0.05μm〜200μmの範
囲を32対数分割して測定し、50%径を以て平均粒径
とした。
【0031】これらの磁性粒子は単独で用いてもよい
が、本発明では2種以上を混合して用いることが好まし
い。この場合、磁性粒子の粒径が小さいものを補助粒子
と呼ぶことにする。
【0032】補助粒子を加えることによって、注入帯電
において帯電特性の向上や耐久劣化を抑えるという効果
が期待できる。
【0033】具体的には、補助粒子の粒径が小さいと、
補助粒子の比表面積は増大し、磁気ブラシの密度を密に
し、かつ、磁性粒子の入れ替わりが起こりやすく、トナ
−スペントが起こりにくい。また、この場合補助粒子は
磁気ブラシを構成する磁性粒子の回りに配置する傾向が
あるので、注入帯電の帯電機会が増加する。その結果、
磁気ブラシを構成する磁性粒子の一部表面が汚染された
としても常に安定した帯電が得られるようになる。
【0034】このような効果を発揮させるためには、補
助粒子の粒径は磁気ブラシを構成している磁性粒子の粒
径の1/2以下が望ましい。これより大きいと補助粒子
の磁気力が大きくて磁気ブラシを構成する可能性があ
り、補助粒子としての特性は期待できない可能性がある
からである。
【0035】また、抵抗は磁気ブラシを構成する磁性粒
子よりも小さいことが必要である。抵抗が高い場合には
磁気ブラシの場合と同様帯電不良が生じてしまうからで
ある。
【0036】しかし、このような補助粒子を多く入れ過
ぎると磁性粒子の流動性が悪化するために磁性粒子の入
れ替わりが起きにくくなり長期使用には好ましくない。
従って補助粒子は全体の20質量%以下であることが望
ましい。
【0037】なお、本発明では帯電部材に金属原子を含
む処理剤で表面が被覆された粒子を含むことが必要であ
る。表面処理層としては金属メッキ層が望ましく、特に
はニッケルメッキ層が望ましい。
【0038】本発明者等は金属原子を含む処理剤で表面
処理された表面処理層を有する粒子を含む帯電部材に電
圧を印加すると、印加電圧以上の表面電位が得られるこ
とを見出した。この現象を考察するために上記帯電部材
及び感光体を電圧を印加せずに摩擦帯電を行ったとこ
ろ、感光体表面に印加電圧と同極性の摩擦帯電電位が観
察された。従って、得られた電位は注入帯電電位と摩擦
帯電電位を合わせたものとなり、印加電圧以上の表面電
位が得られた。
【0039】ここで得られる摩擦電位はもちろん被覆層
のない粒子でも観察される。しかし摩擦帯電量は金属原
子を含む処理剤表面処理した場合のほうが大きく、金属
メッキ処理では更に大きくなる。
【0040】このように帯電部材中の構成成分により摩
擦電位の大きさが異なる原因はまだはっきりとは分かっ
ていないが、表面層のエネルギ−レベルや表面の平滑性
等が関与していると考えられる。
【0041】従って、このような注入帯電部材を用いる
と、帯電部材へのスペントが生じたとしても、スペント
していない部分と感光体との摩擦によって摩擦電位が発
生するため、結果として摩擦電位の上積み分だけ余分に
感光体表面電位が得られる。従って、帯電特性が摩擦電
位の分上昇し、かぶり画像に対するラチチュ−ドも摩擦
電位の分だけ拡大することになり、長期にわたって良好
な帯電特性を維持できる。
【0042】本発明で施す金属メッキは無電解メッキ、
電解メッキ等のメッキを用いることができるが、表面が
均一にメッキできるという点で無電解メッキが望まし
い。また、メッキ種は金属(半金属を含み)あるいは合
金のメッキ種を用いることが可能である。メッキ条件は
被コ−ト材の特性が劣化しない条件でメッキ種に応じて
て適宜選択すればよい。
【0043】被コ−ト粒子としては帯電部材に拘束可能
な粒子、具体的にはマグネットで拘束可能な磁性粒子を
用いたほうが耐久による減少が生じず、また帯電部材か
ら現像されて帯電部材等に混入し、悪影響を及ぼす可能
性も少ないので好ましい。
【0044】コ−トした粒子を磁気ブラシとして用いる
場合には磁気ブラシに要求されるものと同じ物性になる
ように調整する必要がある。また、磁気ブラシ以外、例
えば補助粒子として用いる場合やファ−ブラシ中に混入
させる場合には補助粒子と同じ物性が得られるように調
整する必要がある。
【0045】また、全ての磁性粒子のうち少なくとも1
種類の磁性粒子について含金属処理剤で表面処理されて
いれば、その磁性粒子と感光体との間に摩擦電位が発生
するため、所望の特性が得られる。また、その割合は、
全磁性粒子の0.5質量%以上であれば十分である。こ
れより少ないと摩擦帯電が十分に行われず、耐久して帯
電特性が低下した場合に電位向上効果が十分得られない
からである。
【0046】メッキ種の例としては、例えばCu、N
i、Ni−P、Ni−B、Ni−N、Ni−Cu−P、
Ni−Fe−P、Ni−W−P、Co−P、Co−B、
Co−Ni−P、Co−Fe−P、Au、Ag、Pt、
Sn等が使用可能であるが、特にニッケルメッキが最適
である。
【0047】また、本発明におけるコ−ト層の芯材に対
する塗布量は、被覆層固形分が0.5〜30質量%が好
ましい。塗布量が0.5質量%未満では、被コ−ト材の
被覆効果が十分でなく、感光体との摺擦により十分な摩
擦電位を得ることができない。また30質量%以上では
実質的に効果が変わらず、むしろコストアップ等の弊害
が起こるからである。
【0048】これら磁気ブラシは一般に磁性粒子を拘束
させるためのマグネット等の永久磁石を内包した任意の
表面粗さを有する金属筒や金属箔によって保持させて用
いられる。
【0049】このようにして作製された接触帯電部材は
バネ等の押圧手段を用いて帯電ニップを形成させ、感光
体に対して押圧接触させた状態で用いられる。
【0050】また、本発明に用いられる表面を金属を含
む処理剤で処理した帯電部材の製造方法としては、被コ
−ト材を前処理して脱脂して、表面の汚れ等を除去しコ
−ト材との密着性をよくする。その後、表面に触媒を付
与して表面を活性化した後、コ−ト層溶液中に被コ−ト
材を浸漬させた後、コ−ト層溶液と分離させ、余分なコ
−ト材を洗浄除去した後、溶剤を揮発させてコ−ト層を
形成させる方法等が用いられる。
【0051】本発明の帯電装置が注入帯電に用いられる
場合、本発明に用いられる感光体は、支持体より最も離
れた層、即ち表面層として電荷注入層を有する。この電
荷注入層の体積抵抗値は、十分な帯電性が得られ、ま
た、画像流を起こしにくくするため、体積抵抗値が1×
108Ωcm〜1×1015Ωcmであることが好まし
く、特に画像流れの点から、体積抵抗値が1×1010Ω
cm〜1×1015Ωcm、更に体積抵抗値の環境変動等
も考慮すると1×1012Ωcm〜1×1015Ωcmであ
ることが好ましい。1×108Ωcm未満では高湿環境
で帯電電荷が表面方向に保持されないため画像流を生じ
やすくなることがあり、1×1015Ωcmを超えると帯
電部材からの帯電電荷を十分注入、保持できず、帯電不
良を生ずる傾向にある。
【0052】このような機能層を感光体表面に設けるこ
とによって、帯電部材から注入された帯電電荷を保持す
る役割を果し、更に光露光時にこの電荷を感光体基体に
逃がす役割を果し、残留電位を低減させる。
【0053】また、本発明の帯電装置と上述した感光体
を用いることによって、帯電開始電圧Vhが小さく、感
光体帯電電位を帯電部材に印加する電圧の殆ど90%以
上までに帯電させることが可能になった。
【0054】例えば、本発明の帯電装置に絶対値で10
0〜2000Vの直流電圧を1000mm/分以下のプ
ロセススピ−ドで印加した時、本発明における電荷注入
層を有する電子写真感光体の帯電電位を印加電圧の80
%以上、更には90%以上にすることができる。これに
対し、従来の放電を利用した帯電によって得られる感光
体の帯電電位は、印加電圧が640V以下では殆ど0V
であり、640V以上では印加電圧から640Vを引い
た値の帯電電位程度しか得られなかった。
【0055】なお、本発明における電荷注入層の体積抵
抗値の測定方法は、表面に金を蒸着させたポリエチレン
テレフタレ−ト(PET)フィルム上に電荷注入層を作
成し、これを体積抵抗測定装置(ヒュ−レットパッカ−
ド社製4140B pA MATER)にて、23℃、
65%の環境で100Vの電圧を印加して測定するとい
うものである。
【0056】この電荷注入層は金属蒸着膜等の無機の層
あるいは導電性微粒子を結着樹脂中に分散させた導電粉
分散樹脂層等によって構成され、蒸着膜は蒸着、導電粉
分散樹脂膜はディッピング塗工法、スプレ−塗工法、ロ
−ルコ−ト塗工法及びビ−ム塗工法等の適当な塗工法に
て塗工することによって形成される。また、絶縁性のバ
インダ−に光透過性の高いイオン導電性を持つ樹脂を混
合もしくは共重合させて構成するもの、または中抵抗で
光導電性のある樹脂単体で構成するものでもよい。
【0057】導電性微粒子分散膜の場合、導電性微粒子
の添加量は結着樹脂100重量部に対して2〜250重
量部、より好ましくは2〜190重量部である。2重量
部より少ない場合には、所望の体積抵抗値を得にくくな
り、また250重量部より多い場合には、膜強度が低下
してしまい電荷注入層が削りとられやすくなり、感光体
の寿命が短くなる傾向になるからであり、また抵抗が低
くなってしまい、潜像電位が流れることによる画像不良
を生じやすくなるからである。
【0058】また、電荷注入層のバインダ−は下層のバ
インダ−と同じとすることも可能であるが、この場合に
は電荷注入層の塗工時に電荷輸送層の塗工面を乱してし
まう可能性があるため、被覆方法を特に選択する必要が
ある。
【0059】また、本発明においては、電荷注入層が滑
材粒子を含有することが好ましい。その理由は、帯電時
に感光体と注入帯電部材の摩擦が低減されるために帯電
ニップが拡大し、帯電特性が向上するためである。特に
滑材粒子として臨界表面張力の低いフッ素系樹脂、シリ
コ−ン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂を用いるのが
より望ましい。更に好ましくは四フッ化エチレン樹脂
(PTFE)賀用いられる。この場合、滑材粒子の添加
量は、バインダ−100重量部に対して2〜50重量
部、望ましくは5〜40重量部が好ましい。2重量部よ
り少ない場合には、滑材粉末の量が十分ではないため
に、帯電特性の向上が十分ではなく、また50重量部よ
り多い場合には、画像の分解能、感光体の感度が大きく
低下してしまうからである。
【0060】本発明における電荷注入層の膜厚は0.1
〜10μmであることが好ましく、特には1〜7μmで
あることが好ましい。
【0061】以下に本発明に使用される部材の構成、材
質、製造方法等を例示する。 [トナ−の製造例] スチレン−ブチルメタクリレ−ト共重合体 100重量部 (共重合重量比75:25) マグネタイト 60重量部 含金属アゾ顔料 0.5重量部 低分子量ポリプロピレン 3重量部
【0062】上記材料をヘンシェルミキサ−で混合した
後に、130℃に設定したエクストル−ダ−にて混練し
た。得られた混練物を冷却し、カッタ−ミルにより粗粉
砕した後に、ジェット気流を用いたジェットミルで微粉
砕し、風力分級して重量平均粒径12μmの黒色微粉体
(磁性トナ−粒子)を得た。この黒色微粉体100部に
対して、シリコ−ンオイルにて疎水化処理をしたシリカ
1.2部を加え、ヘンシェルミキサ−で混合し、磁性ト
ナ−を得た。
【0063】感光体製造例1 感光体は負帯電用の有機光導電性物質を用いた感光体
(以下OPC感光体)であり、φ30mmのアルミニウ
ム製のシリンダ−上に機能層を5層設ける。
【0064】第1層は導電層であり、アルミニウムシリ
ンダ−の欠陥等をならすため、またレ−ザ露光の反射に
よるモアレの発生を防止するために設けられている厚さ
約20μmの導電性粒子分散樹脂層である。
【0065】第2層は正電荷注入防止層(下引き層)で
あり、アルミニウム支持体から注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果し、メトキシメチル化ナイロンによって106 Ωc
m程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵抗層であ
る。
【0066】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レ
−ザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
【0067】第4層は電荷輸送層であり、ポリカ−ボネ
−ト樹脂にヒドラゾンを分散した厚さ約25μmの層で
あり、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電さ
れた負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生
層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することが
できる。
【0068】第5層は本発明の特徴である電荷注入層で
あり、光硬化性のアクリル樹脂にSnO2 超微粒子、更
に接触帯電部材と感光体との接触時間を増加させて、均
一な帯電を行うために粒径約0.25μmの四フッ化エ
チレン樹脂粒子を分散したものである。具体的には、ア
ンチモンをド−ピングし、低抵抗化した粒径約0.03
μmのSnO2粒子を樹脂に対して100質量%、更に
四フッ化エチレン樹脂粒子を20質量%、分散剤を1.
2質量%分散したものである。このようにして調製した
塗工液をスプレ−塗工法にて厚さ約2.5μmに塗工し
て電荷注入層とした。
【0069】これによって感光体表面層の体積抵抗値は
電荷輸送層単体の場合の1×1015Ωcmであったのに
比べ、感光体表面の抵抗は、5×1012Ωcmにまで低
下した。
【0070】感光体製造例2 感光体製造例1の第5層に、四フッ化エチレン樹脂粒子
と分散剤を分散しなかったこと以外は、感光体製造例1
と同様にして感光体を作成した。これにより、感光体表
面層の体積抵抗値は、2×1012Ωcmであった。
【0071】感光体製造例3 感光体製造例1の第5層において、アンチモンをド−ピ
ングし、低抵抗化した粒径約0.03μmのSnO2
子を光硬化性のアクリル樹脂100質量部に対して30
0質量部分散したものを加えたこと以外は、感光体製造
例1と同様にして感光体を作成した。この場合、感光体
表面層の体積抵抗値は、2×107Ωcmであった。
【0072】帯電部材製造例1 導電性レ−ヨン繊維を用いたブラシを用意した。このブ
ラシの密度は1インチ当り6デニ−ル(6.7×10-7
kg/n)であり、1m2当り1.55×108フィラメ
ント(1平方インチ当り10万フィラメント)である。
また、抵抗値は1.0×108Ωcmである。このブラ
シをマグネットの芯金にスパイラル状に巻きつけて特定
のニップ幅になるように固定した。
【0073】次に、金属原子を含む処理剤で表面処理さ
れた表面処理層を有する粒子として、平均粒径が2μ
m、抵抗値が3×105Ωcmであるマグネタイトを用
い、塩化パラジウム触媒と塩化ニッケル水溶液を用いて
無電解ニッケルメッキ処理を行って、抵抗値が4×10
3Ωcm被覆前後重量からニッケルメッキ被覆率が1
2.3%の磁性粒子を得た。走査型電子顕微鏡で確認し
たところ、全体にわたってニッケルメッキ層の存在が確
認された。
【0074】この被覆磁性粒子2.0gを上記ブラシに
均一にまぶしたものを帯電部材とした。
【0075】帯電部材製造例2 金属原子を含む処理剤で表面処理された表面処理層を有
する粒子として、平均粒径が3μm、抵抗が5×108
Ωcmであるマグネタイトを用い、帯電部材製造例1と
同様にニッケルメッキ処理を行って、抵抗が2×106
Ωcm、被覆前後の重量からニッケルメッキ被覆率が1
3.2%の磁性粒子を得た。
【0076】この被覆磁性粒子2.0gを帯電部材製造
例1と同様のファ−ブラシに均一にまぶしたものを帯電
部材とした。
【0077】帯電部材製造例3 平均粒径が35μm、抵抗が2×108 ΩcmであるC
u−Znフェライトを用い、帯電部材製造例1と同様に
ニッケルメッキ処理を行って、抵抗が8×105Ωc
m、ニッケルメッキ被覆率が17.4%の磁性粒子を得
た。これをマグネットを内包した16φのスリ−ブに拘
束させたものを磁気ブラシとした。
【0078】帯電部材製造例4 平均粒径が35μm、抵抗が3×107 ΩcmであるC
u−Znフェライト100部及び帯電部材製造例3で得
たものと同様の磁性粒子100部を混合し、これをマグ
ネットを内包した16φのスリ−ブに拘束させたものを
磁気ブラシとした。
【0079】帯電部材製造例5 帯電部材製造例4においてニッケルメッキ処理していな
いCu−Znフェライト100部と帯電部材製造例1で
得たものと同様の磁性粒子5部を混合し、これをマグネ
ットを内包した16φのスリ−ブに拘束させたものを磁
気ブラシとした。
【0080】帯電部材製造例6 帯電部材製造例4においてニッケルメッキ処理していな
いCu−Znフェライト100部と帯電部材製造例1で
得たものと同様の磁性粒子20部を混合し、これをマグ
ネットを内包した16φのスリ−ブに拘束させたものを
磁気ブラシとした。
【0081】帯電部材製造例7 帯電部材製造例4においてニッケルメッキ処理していな
いCu−Znフェライト100部と帯電部材製造例1で
得たものと同様の磁性粒子1部を混合し、これをマグネ
ットを内包した16φのスリ−ブに拘束させたものを磁
気ブラシとした。
【0082】帯電部材製造例8 平均粒径が10μm、抵抗が7×105 Ωcmであるマ
グネタイトを用い、帯電部材製造例1と同様にニッケル
メッキ処理を行って、抵抗が2×103 Ωcm、ニッケ
ルメッキ被覆率が16.8%の磁性粒子を得た。この磁
性粒子5部と帯電部材製造例4で用いたものと同様のニ
ッケルメッキ処理をしていないCu−Znフェライト1
00部を混合した。これをマグネットを内包した16φ
のスリ−ブに拘束させたものを磁気ブラシとした。
【0083】帯電部材製造例9 平均粒径が3μm、抵抗が5×105 ΩcmであるCu
−Znフェライトを用い、帯電部材製造例1と同様にニ
ッケルメッキ処理を行って、抵抗が2×106Ωcm、
ニッケルメッキ被覆率が13.2%の磁性粒子を得た。
この磁性粒子5部と帯電部材製造例4で用いたものと同
様のニッケルメッキ処理をしていないCu−Znフェラ
イト100部を混合した。これをマグネットを内包した
16φのスリ−ブに拘束させたものを磁気ブラシとし
た。
【0084】帯電部材製造例10 平均粒径が1μm、抵抗が2×106 ΩcmであるCu
−Znフェライトを用い、帯電部材製造例1と同様にニ
ッケルメッキ処理を行って、抵抗が4×104Ωcm、
ニッケルメッキ被覆率が10.5%の磁性粒子を得た。
この磁性粒子5部と帯電部材製造例4で用いたものと同
様のニッケルメッキ処理をしていないCu−Znフェラ
イト100部を混合した。これをマグネットを内包した
16φのスリ−ブに拘束させたものを磁気ブラシとし
た。
【0085】帯電部材製造例11 帯電部材製造例1で用いられたと同様の表面処理されて
いないマグネタイト5部及び帯電部材製造例10で得た
ものと同様の磁性粒子5部を帯電部材製造例4で用いら
れたと同様のニッケルメッキ処理をしていないCu−Z
nフェライト100部に混合した。これをマグネットを
内包した16φのスリ−ブに拘束させたものを磁気ブラ
シとした。
【0086】帯電部材製造例12 帯電部材製造例3で用いられたと同様の表面処理されて
いないCu−Znフェライト5部を帯電部材製造例4で
用いられたものと同様のニッケルメッキ処理をしていな
いCu−Znフェライト100部に混合した。これをマ
グネットを内包した16φのスリ−ブに拘束させたもの
を磁気ブラシとした。
【0087】帯電部材製造例13 帯電部材製造例1で用いられたと同様の表面処理されて
いないマグネタイト0.5部及び帯電部材製造例10で
得られたものと同じ磁性粒子5部を帯電部材製造例4で
用いられたものと同様のニッケルメッキ処理をしていな
いCu−Znフェライト100部に混合した。これをマ
グネットを内包した16φのスリ−ブに拘束させたもの
を磁気ブラシとした。
【0088】
【発明の実施の形態】少なくとも電子写真感光体と該電
子写真感光体を接触帯電する部材を有し、該電子写真感
光体に該接触帯電部材から電圧を印加することにより帯
電させる帯電装置において、該帯電部材と該電子写真感
光体が摺擦されることによって該電子写真感光体に発生
する電位の極性が該電子写真感光体に帯電される電位と
同極性であり、かつ、少なくとも1種類の粒子を含有し
ており、該粒子が金属原子を含む処理剤で表面処理され
た表面処理層を有する帯電装置。
【0089】電子写真装置としては、電子写真方式のプ
リンタ−を例として説明する。感光体は感光体製造例1
で製造されたものを用い、接触帯電部材は、帯電部材製
造例1で製造された帯電部材を用い、帯電部材が感光体
表面の周速に対して3倍の速さで逆方向に回転するよう
にし、感光体と磁気ブラシが均一に接触するようにし
た。次に、露光部で画像露光を受ける。これは画像信号
に従って強度変調を受けたレ−ザダイオ−ドからの露光
手段であるレ−ザ光をポリゴンミラ−を用いて走査する
ことにより、感光体にレ−ザ光を照射し静電潜像を形成
する。次に、前記製造例の磁性一成分絶縁トナ−を用い
て反転現像を行う。マグネットを内包する非磁性スリ−
ブにこのトナ−をコ−トし、感光体表面との距離を固定
した状態で、感光体と等速で回転させ、スリ−ブに電圧
を印加する。電圧は直流電圧と交流電圧を重畳したもの
を用い、スリ−ブと感光体の間でジャンピング現象を行
う。このようにしてトナ−で顕現化された像は、次に転
写材に転写される。転写手段としては中抵抗の転写ロ−
ラを用いる。転写材上にトナ−像を転写されたプリント
画像は、その後、熱定着ロ−ラによって定着を受け、機
外に排出される。また、転写されなかったトナ−はクリ
−ニングブレ−ドで感光体表面からかき落とされ、次の
画像形成のために備えられる。
【0090】
【実施例】
実施例1 前記感光体と接触帯電部材を用いて帯電を行う際の原理
について説明する。
【0091】本発明においては、中抵抗の接触帯電部材
で、中抵抗の表面抵抗を持つ感光体表面に電荷注入を行
うものであるが、本実施例は感光体表面材質の持つトラ
ップ電位に電荷を注入ものではなく、電荷注入層の導電
性粒子に電荷を充電して帯電を行うものである。
【0092】具体的には、電荷輸送層を誘電体、アルミ
基板と電荷注入層内の導電粒子を両電極板とする微小な
コンデンサ−に、接触帯電部材で電荷を充電する理論に
基づくものである。この際、導電性粒子は互いに電気的
には独立であり、一種の微小なフロ−ト電極を形成して
いる。このため、マクロ的には感光体表面は均一電位に
充電、帯電されているように見えるが、実際には微小な
無数の充電されたSnO 2 が感光体表面を覆っているよ
うな状況となっている。このため、レ−ザ−によって画
像露光を行ってもそれぞれのSnO2 粒子は電気的に独
立であるため、静電潜像を保持することが可能になる。
【0093】次に、本実施例で用いた電子写真方式のプ
リンタ−について図2を用いて説明する。プロセススピ
−ドは100mm/secであり、感光体9は感光体製
造例1で製造されたものを用い、接触帯電部材10は、
帯電部材製造例1で製造された帯電部材を用い、帯電部
材が感光体表面の周速に対して3倍の速さで逆方向に回
転するようにした状態で電圧を印加させ、感光体と磁気
ブラシが均一に接触するようにした。
【0094】次に、露光部で画像露光を受ける。これは
画像信号に従って強度変調を受けたレ−ザダイオ−ドか
らの露光手段11であるレ−ザ光をポリゴンミラ−を用
いて走査することにより、感光体にレ−ザ光を照射し静
電潜像を形成する。
【0095】次に、前記製造例の磁性一成分絶縁トナ−
を用いて反転現像を行う。マグネットを内包する直径1
6mmの非磁性スリ−ブを用いた現像器12にこのトナ
−をコ−トし、感光体表面との距離を300μmに固定
した状態で、感光体と等速で回転させ、スリ−ブに電圧
を印加する。電圧は−600Vの直流電圧と周波数18
00Hz、ピ−ク間電圧1600Vの矩形の交流電圧を
重畳したものを用い、スリ−ブと感光体の間でジャンピ
ング現象を行う。
【0096】このようにしてトナ−で顕現化された像
は、次に転写材14に転写される。転写手段としては中
抵抗の転写ロ−ラ13を用いる。本実施例ではロ−ラ抵
抗値は5×108 Ωのものを用い、+2500Vの直流
電圧を印加して転写を行った。転写材上にトナ−像を転
写されたプリント画像は、その後、熱定着ロ−ラ16に
よって定着を受け、機外に排出される。また、転写され
なかったトナ−はクリ−ニングブレ−ド15で感光体表
面からかき落とされ、次の画像形成のために備えられ
る。
【0097】以上のような構成のプリンタ−で感光体の
表面電位、画像評価を23℃、65%の環境下で、耐久
初期と1000枚耐久後において、下記の評価項目に従
って評価を行った。結果を表1に示す。
【0098】評価1 帯電装置の評価として、帯電部材に−700Vの直流電
圧を印加し、0Vであった感光体の表面電位の立ち上が
り(感光体1周目の電位)を測定した。
【0099】評価2 印加電圧−700Vにおいて画像評価を行った。画像評
価は、反転現像において帯電不良が生じる際には、感光
体上の履歴が帯電に影響することから、A4縦画像にお
いて感光体一周分(本実施例では約94mm)をベタ黒
画像(電位低)とし、その直後をベタ白(電位高)とし
た画像評価(帯電ゴ−スト評価)も行った。今回の系に
おいてはこの場合が帯電部上流側で帯電装置にかかる最
大電界であり、帯電装置に突入する際の感光体上の表面
電位は約+1000Vであった。つまり上述のような系
においては、帯電部材に34000V/cmの電界が磁
性粒子に最大かかっていることになる。帯電不良が生じ
れば、ベタ黒直後に電位が充分に上がらず、反転現像に
おいてはカブリとなって現れる。そのカブリの程度を以
下の評価項目に従って評価を行った。カブリは反射式濃
度計(TOKYODENNSHOKU(株)製、REF
LECTOMETER ODEL TC−6DS)を用
いて測定し、プリント後の白地部反射濃度最悪値をD
s、プリント前の用紙の反射濃度平均値をDrとした時
のDs−Drをカブリ量とした。 ○:良好(3%以下) △:軽微なカブリ発生(3%〜5%) ×:実用不可、帯電不良によるカブリ画像発生(5%を
超える)
【0100】実施例2 実施例1における接触帯電部材を帯電部材製造例2で製
造した帯電部材に代えた以外は、実施例1と同様にして
画像評価を行った。結果を表1に示す。
【0101】実施例3 実施例1において、磁気ブラシとして穂立ちさせるため
の表面をブラスト処理した非磁性のアルミニウム製の導
電スリ−ブと、これに内包されるマグネットロ−ルを用
い、該磁性粒子保持スリ−ブと感光体との間隙は約50
0μmとし、帯電部材製造例3で得られた磁性粒子を感
光体との間に幅約5mmの帯電ニップを形成させるよう
にスリ−ブ上にコ−トした。また、マグネットロ−ルは
固定、スリ−ブ表面が感光体表面の周速に対して1倍の
速さで逆方向に回転するようにし、感光体と磁気ブラシ
が均一に接触するようにした。なお、磁気ブラシと感光
体の間に周速差を設けない場合には、磁気ブラシ自体は
物理的な復元力を持たないため、感光体のフレ、偏心等
で磁気ブラシが押し退けられた場合、磁気ブラシのニッ
プが確保できなくなりやすく、帯電不良を起こすことが
ある。このため、常に新しい磁気ブラシの面を当てるこ
とが好ましいので、本実施例では2倍の速さで逆方向に
回転させるようにした帯電装置を用いて帯電を行った。
【0102】実施例1における接触帯電部材を上述した
ものに代えたこと以外は、実施例1と同様に画像評価を
行った。結果を表1に示す。
【0103】実施例4 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例4で
得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にして、
画像評価を行った。
【0104】実施例5 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例5で
得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にして、
画像評価を行った。
【0105】実施例6 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例6で
得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にして、
画像評価を行った。
【0106】実施例7 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例7で
得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にして、
画像評価を行った。
【0107】実施例8 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例8で
得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にして、
画像評価を行った。
【0108】実施例9 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例9で
得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にして、
画像評価を行った。
【0109】実施例10 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例10
で得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にし
て、画像評価を行った。
【0110】実施例11 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例11
で得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にし
て、画像評価を行った。
【0111】実施例12 実施例3において、感光体を感光体製造例2で得られた
感光体に代えた以外は、実施例3と同様にして、画像評
価を行った。
【0112】比較例1 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例12
で得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にし
て、画像評価を行った。
【0113】比較例2 実施例3において、接触帯電部材を帯電部材製造例13
で得られた部材に代えた以外は、実施例3と同様にし
て、画像評価を行った。
【0114】比較例3 実施例3において、感光体を感光体製造例3で得られた
感光体に代えた以外は、実施例3と同様にして、画像評
価を行った。
【0115】
【表1】
【0116】
【発明の効果】本発明は、感光体表面に電荷を注入させ
るための電荷注入層を設け、これに対して表面が含金属
処理剤でコ−トされている粒子を含有した接触帯電部材
で帯電を行うことにより、長期にわたり安定した画質を
提供できるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気抵抗測定装置を模式的に示した該略図
【図2】本発明に基づく電子写真方式のプリンタ−の構
成を表わす概略図
【符号の説明】
1 主電極 2 上部電極 3 絶縁物 4 電流計 5 電圧計 6 定電圧装置 7 キャリア 8 ガイドリング 9 感光ドラム 10 接触帯電部材 11 露光手段 12 現像器 13 転写ロ−ラ 14 転写材 15 クリ−ニングブレ−ド 16 熱定着ロ−ラ A セル d 粉体層の厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝江 希克 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久木元 力 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電子写真感光体と該電子写真
    感光体を接触帯電する部材を有し、該電子写真感光体に
    該接触帯電部材から電圧を印加することにより帯電させ
    る帯電装置において、該帯電部材と該電子写真感光体が
    摺擦されることによって該電子写真感光体に発生する電
    位の極性が該電子写真感光体に帯電される電位と同極性
    であり、かつ、少なくとも1種類の粒子を含有してお
    り、該粒子が金属原子を含む処理剤で表面処理された表
    面処理層を有することを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 粒子が磁性粒子を表面処理した粒子であ
    る請求項1記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 帯電部材が表面処理層を有する粒子のほ
    かに、少なくとも該粒子より平均粒径が大きな磁性粒子
    を含む請求項1または2記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 粒子の表面処理層が金属メッキ層である
    請求項1、2または3記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 金属メッキ層がニッケルメッキ層である
    請求項4記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 帯電部材の体積抵抗値が1×104Ωc
    m〜1×1010Ωcmである請求項1、2、3、4また
    は5記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体の表面層が電荷注入層で
    ある請求項1、2、3、4、5または6記載の帯電装
    置。
  8. 【請求項8】 電荷注入層の体積抵抗値が1×108Ω
    cm〜1×1015Ωcmである請求項7記載の帯電装
    置。
  9. 【請求項9】 電荷注入層が導電性粒子及び結着樹脂を
    含有する請求項7または8記載の帯電装置。
  10. 【請求項10】 電荷注入層が滑材粉末を含有する請求
    項7、8または9記載の帯電装置。
  11. 【請求項11】 滑材粉末がフッ素系樹脂、シリコ−ン
    系樹脂またはポリオレフィン系樹脂である請求項10記
    載の帯電装置。
  12. 【請求項12】 電子写真感光体に接触配置される帯電
    部材に電圧を印加することにより該電子写真感光体を帯
    電する手段、該電子写真感光体に潜像を形成する手段、
    該潜像を現像する手段を有する電子写真装置において、
    該電子写真感光体と該帯電部材が摺擦されることによっ
    て該電子写真感光体に発生する電位の極性が該電子写真
    感光体に帯電される電位と同極性であり、かつ、少なく
    とも1種類の粒子を含有しており、該粒子が金属原子を
    含む処理剤で表面処理された表面処理層を有する帯電部
    材を用いることを特徴とする電子写真装置。
  13. 【請求項13】 帯電部材に印加される電圧が直流電圧
    である請求項12記載の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 粒子が磁性粒子を表面処理した粒子で
    ある請求項12または13記載の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 帯電部材が表面処理層を有する粒子の
    ほかに、少なくとも該粒子より平均粒径が大きな磁性粒
    子を含む請求項12、13または14記載の電子写真装
    置。
  16. 【請求項16】 表面処理層が金属メッキ層である請求
    項12、13、14または15記載の電子写真装置。
  17. 【請求項17】 金属メッキ層がニッケルメッキ層であ
    る請求項16記載の電子写真装置。
  18. 【請求項18】 帯電部材の体積抵抗値が1×104Ω
    cm〜1×1010Ωcmである請求項12、13、1
    4、15、16または17記載の電子写真装置。
  19. 【請求項19】 電子写真感光体の表面層が電荷注入層
    である請求項12、13、14、15、16、17また
    は18記載の電子写真装置。
  20. 【請求項20】 電荷注入層の体積抵抗値が1×108
    Ωcm〜1×1015Ωcmである請求項19記載の電子
    写真装置。
  21. 【請求項21】 電荷注入層が導電性粒子及び結着樹脂
    を含有する請求項19または20記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 電子写真感光体の電荷注入層が滑材粉
    末を含む電荷注入そうである請求項19、20または2
    1記載の電子写真装置。
  23. 【請求項23】 滑材粉末がフッ素系樹脂、シリコ−ン
    系樹脂またはポリオレフィン系樹脂である請求項22記
    載の電子写真装置。
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