JP3382414B2 - 電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents
電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法Info
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Description
子写真感光体を帯電させる電子写真装置、プロセスカー
トリッジ及び画像形成方法に関する。
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、帯電
手段及び画像露光手段により感光体上に静電気的潜像を
形成し、ついで該潜像をトナーで現像を行って可視像
(トナー画像)とし、紙などの転写材にトナー画像を転
写した後、熱、圧力などにより転写材上にトナー画像を
定着して複写物を得るものである。この際、転写材上に
転写されずに感光体上に残ったトナー粒子はクリーニン
グ工程により感光体上より除去される。
て種々の有機光導電物質が開発され、特に電荷発生層と
電荷輸送層を積層した機能分離型のものが実用化され、
複写機やプリンターやファクシミリなどに搭載されてい
る。このような電子写真装置での帯電手段としては、コ
ロナ放電を利用した手段が用いられていたが、多量のオ
ゾンを発生することからフィルタを具備する必要性があ
り、装置の大型化またはランニングコストのアップなど
の問題点があった。
して、ローラまたはブレードなどの帯電部材を感光体表
面に当接させることにより、その接触部分近傍に狭い空
間を形成し所謂バッシェンの法則で解釈できるような放
電を形成することによりオゾン発生を極力抑えた帯電方
法が開発され、この中でも特に帯電部材として帯電ロー
ラを用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性という点か
ら好ましく用いられている。
によって行われるため、ある閾値電圧以上の電圧を印加
することにより帯電が開始される。例えば感光層の厚さ
が約25μmの有機光導電性物質を含有する感光体に対
して帯電ローラを当接させた場合には、約640V以上
の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、そ
れ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電
位が増加する。以後この閾値電圧を帯電開始電圧Vth
と定義する。つまり、感光体表面電位Vdを得るために
は帯電ローラにはVd+Vthという必要とされる以上
のDC電圧が必要となる。また環境変動などによって帯
電ローラの抵抗値が変動するため、感光体の電位を所望
の値にすることが難しかった。
に特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つAC電圧を重畳した電圧を帯電ロー
ラに印加するDC+AC帯電方式が用いられる。これ
は、ACによる電位のならし効果を目的としたものであ
り、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央であるV
dに収束し、環境などの外乱には影響されにくい。
ても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感光体へ
の放電現象を用いているため、先に述べたように帯電に
必要とされる電圧は感光体表面電位以上の値が必要とさ
れる。また、AC電圧の電界に起因する帯電部材と感光
体の振動及び騒音(以下AC帯電音と称す)の発生、ま
た、放電による感光体表面の劣化などが顕著になり、新
たな問題点となっていた。
示されるように、導電性保護膜を有する感光体を、導電
性微粒子を用いて帯電する画像形成方法がある。この公
報には、感光体として107 〜1013Ωcmの抵抗を有
する半導電性保護膜を有する感光体を用い、この感光体
を1010Ωcm以下の抵抗を有する導電性微粒子を用い
て帯電することにより、感光層中に電荷が注入すること
なく、感光体をムラなく均一に帯電することができ、良
好な画像再現を行うことができる旨記載されている。こ
の方法によれば、AC帯電における問題であった振動、
騒音などは防止できるが、帯電効率は悪く、また、転写
残トナーを帯電部材である導電性微粒子がかき取ること
などによって帯電部材にトナーが付着し、その結果帯電
特性の変化が起こる。
る帯電が望まれていた。
ラシなどの接触帯電部材に電圧を印加し、感光体表面に
あるトラップ準位に電荷を注入する所謂注入帯電を行う
方法は、Japan Hardcopy92年論文集P
287の「導電性ローラを用いた接触帯電特性」などに
記載があるが、これらの方法は、暗所絶縁性の感光体に
対して、電圧を印加した低抵抗の帯電部材で注入帯電を
行う方法であり、帯電部材の抵抗値が十分に低く、更に
帯電部材に導電性を持たせる材質(導電フイラーなど)
が表面に十分に露出していることが条件になっていた。
このため、前記の文献においても帯電部材としてはアル
ミ箔や、高湿環境下で十分抵抗値が下がったイオン導電
性の帯電部材が好ましいとされている。本発明者らの検
討によれば感光体に対して十分な電荷注入が可能な帯電
部材の抵抗値は1×103 Ωcm以下であり、これ以上
では印加電圧と帯電電位の間に差が生じ始め帯電電位の
収束性に問題が生じることがわかっている。
うな抵抗値の低い帯電部材を実際に使用すると、感光体
表面に生じたキズ、ピンホールなどに対して帯電部材か
ら過大なリーク電流が流れ込み、周辺の帯電不良や、ピ
ンホールの拡大、帯電部材の通電破壊が生じる。
を1×104 Ω程度以上にする必要があるが、この抵抗
値の帯電部材では先に述べたように感光体への電荷注入
性が低下し、帯電が行われないという矛盾が生じてしま
う。
電装置を用いた画像形成方法について上記のような問題
点を解消する、即ち、低抵抗の帯電部材を用いないと生
じなかった電荷注入による良好な帯電性と、低抵抗の帯
電部材では防止することのできなかった被帯電体上のピ
ンホールリークという背反した特性を両立させることが
望まれていた。
用いる画像形成方法においては、帯電部材の汚れ(スペ
ント)による帯電不良により画像欠陥を生じ易く、耐久
性に問題が生じる傾向にあり、被帯電部材への電荷注入
による帯電においても、帯電部材の汚れによる帯電不良
の影響を防止することが多数枚のプリントを可能にする
ため急務であった。
とができ、また、帯電部材が汚れにくく、長期に渡って
良好な帯電特性を維持できる電子写真装置、プロセスカ
ートリッジ及び画像形成方法を提供することにある。
真感光体の周囲に、実質的に磁性粒子からなり、該感光
体に接触配置された帯電部材を有し、該帯電部材に電圧
を印加することにより該感光体を帯電する帯電手段、画
像露光手段及び現像手段をこの順に有する電子写真装置
において、該感光体の表面層が1×1010Ωcm以上
の体積抵抗値を有する電荷注入層であり、該磁性粒子が
コア材上に表面層を有し、かつ体積抵抗値が1×104
〜1×109Ωcmであり、該磁性粒子のコア材及び表
面層の体積抵抗値が1×104〜1×109Ωcmであ
って、かつ該磁性粒子の表面層の体積抵抗値がコア材の
体積抵抗値よりも小さいことを特徴とする電子写真装置
である。
帯電手段を有するプロセスカートリッジ及びこれらを用
いる画像形成方法である。
荷注入層に電荷を良好に注入する役割と、感光体上に生
じたピンホールなどの欠陥に帯電電流が集中してしまう
ことに起因して生ずる帯電部材及び感光体の通電破壊を
防止する役割を兼ね備えなければならない。従って、接
触帯電部材の抵抗値は1×104 Ω〜1×109 Ωであ
ることが好ましく、特には1×104 Ω〜1×107 Ω
であることが好ましい。接触帯電部材の抵抗値が1×1
04 Ω未満ではピンホールリークが生じ易くなる傾向が
あり、1×109 Ωを越えると良好な電荷の注入がしに
くくなる傾向にある。また、抵抗値を上記範囲内に制御
するためには、本発明の磁性粒子の体積抵抗値Rmは1
04 Ωcm〜109 Ωcmであることが必要で、特には
104 Ωcm〜107 Ωcmであることが好ましい。
を用いて測定した。即ち、セルAに磁性体粒子を充填
し、該充填磁性粒子に接するように電極1及び2を配
し、該電極間に電圧を印加し、その時流れる電流を測定
することにより求めた。その測定条件は、23℃、65
%の環境で充填磁性体粒子のセルとの接触面積S=2c
m2 、厚みd=1mm、上部電極の荷重10kg、印加
電圧100Vである。なお、図2中、9は主電極、10
は上部電極、11は絶縁物、12は電流計、13は電圧
計、14は定電圧装置、15は磁性粒子、16はガイド
リングを示す。
mが好ましい。5μmより小さいと、感光体への磁気ブ
ラシの付着が生じ易く、また200μmより大きいと、
スリーブ上での磁気ブラシの穂立ちの密度を密にでき
ず、帯電不良になり易い。更に好ましくは10〜100
μm、特には10〜50μmが磁性粒子の表面積を増加
させスペントの影響をでにくくする観点から好ましい。
型電子顕微鏡(SEM)により、ランダムに100個以
上抽出した粒子の水平方向最大弦長の平均値とする。
粒子の形態は以下のものに大別される。即ち、コア材で
ある磁性粒子の表面に導電性粒子を結着樹脂に分散し
た樹脂層を形成したもの、及びコア材とは異なる無機
物質を固着させたものである。この表面層は、必ずしも
コア材を完全に被覆する必要はなく、本発明の効果が得
られる範囲でコア材が露出していても良い。つまり、表
面層が不連続に形成されていても良い。
って穂立ちさせて、この磁気ブラシを帯電部材として感
光体に接触させて帯電させるために、例えば鉄、コバル
ト及びニッケルなどの強磁性を示す元素を含む合金ある
いは化合物などが用いられる。これらはそのまま用いる
と体積抵抗値が好ましい範囲に入らないため、酸化処
理、還元処理などを行って体積抵抗値を好ましい範囲に
調整したもの、例えば組成調整したフェライト、水素還
元処理したZn−Cuフェライト及び酸化処理したマグ
ネタイトなどが用いられる。その体積抵抗値は、たとえ
表面層の一部がはがれたとしても初期と同様な帯電特性
を維持させるために、1×104Ωcm〜1×109Ωc
mであり、好ましくは1×104Ωcm〜1×107Ωc
mである。
れる導電性微粒子としては、銅、ニッケル、鉄、アルミ
ニウム、金及び銀などの金属あるいは酸化鉄、フェライ
ト、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチモン及び酸化チタ
ンなどの金属酸化物、更にはカーボンブラックなどの導
電粉が挙げられる。また、これら導電性微粒子は体積抵
抗値が1×107 Ωcm以下のものが好ましく、粒径は
1μm以下が好ましい。なお、本発明に用いる導電性微
粒子は、必要に応じ疎水化、帯電調整などの目的で表面
処理を施されていてもよい。
ロルスチレンなどのスチレン類;エチレン、プロピレ
ン、ブチレン及びイソブチレンなどのモノオレフィン;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル及び
酪酸ビニルなどのビニルエステル;アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル及びメタクリル酸ドデシルなどのα−メチレン脂肪
族モノカルボン酸エステル;ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル及びビニルブチルエーテルなどのビ
ニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケ
トン及びビニルイソプロペニルケトンなどのビニルケト
ン類の単独重合体あるいは共重合体などが挙げられ、特
に代表的な結着樹脂としては、導電性微粒子の分散性や
表面層としての成膜性、トナースペント防止、生産性と
いう点などから、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸
アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリエチレン及びポリプロピレンな
どが挙げられる。更に、ポリカーボネート、フェノール
樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポ
リオレフィン、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂、ポリア
ミドなどが挙げられる。特にスペント防止という観点か
ら、臨界表面張力の小さい樹脂、例えばポリオレフィ
ン、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂などを含んでいるこ
とがより好ましい。
脂としては、例えばフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、
ジクロロジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
及びヘキサフルオロプロピレンなどと他のモノマーが共
重合した溶剤可溶性の共重合体が挙げられる。
ン樹脂としては、例えば信越シリコーン社製KR27
1、KR282、KR311、KR255、KR155
(ストレートシリコーンワニス)、KR211、KR2
12、KR216、KR213、KR217、KR92
18(変性用シリコーンワニス)、SA−4、KR20
6、KR5206(シリコーンアルキッドワニス)、E
S1001、ES1001N、ES1002T、ES1
004(シリコーンエポキシワニス)、KR9706
(シリコーンアクリルワニス)、KR5203及びKR
5221(シリコーンポリエステルワニス)や東レシリ
コーン社製のSR2100、SR2101、SR210
7、SR2110、SR2108、SR2109、SR
2400、SR2410、SR2411、SH805、
SH806及びSH840などが用いられる。
素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂またはシリコーン系樹
脂の割合は、1.0〜60重量%であることが好まし
く、特には2.0〜40重量%であることが好ましい。
含有量が1.0重量%未満であると、表面改質効果が十
分でなく、トナースペンスに効果が減ずる傾向にある。
一方、含有量が60重量%を越えると、両者が均一に分
散されにくいため、体積抵抗値に部分的なムラが生じ、
帯電特性が悪くなる傾向がある。
値は1×10 4 〜1×109Ωcmであり、好ましくは1
×104〜1×107Ωcmである。
は、コア材の重量に対し、表面層固形分が0.5〜20
重量%が好ましい。塗布量が0.5重量%未満では、コ
ア材の被覆効果が十分でなく、耐スペント効果が十分で
なくなることがあり、20重量%を越えると磁気特性が
低下する傾向になり、またコストがアップしてしまう。
しては、導電製微粒子及び結着樹脂を適当な溶媒に溶解
し、好ましくは更に滑材粒子を分散した表面層用溶液中
にコア材粒子を浸漬させた後、スプレードライヤーを用
いて溶剤を揮発させて表面層を形成させる方法、あるい
は一般的な流動床コーティング装置中にコア材粒子を入
れ流動床を形成させながら、前記表面層用溶液をスプレ
ーしつつ乾燥させ、徐々に表面層を形成させる方法など
が挙げられる。この際、滑材粒子は結着樹脂に相溶する
ことなく分散されていることが好ましい。
は異なる無機物質としては、四三酸化鉄、γ−酸化鉄、
α−酸化鉄、各種フェライト、チタンブラック(一酸化
チタン)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛及び各種導電
性金属などが用いられる。本発明では磁性粒子を磁気ブ
ラシとして用いるため特に四三酸化鉄、γ−酸化鉄、各
種フェライト及び磁性金属など磁性を有する材料が好ま
しい。
値は1×104〜1×109Ωcmであり、好ましくは
1×107Ωcm以下である。また、コア材の体積抵抗
値よりも小さい。
は、コア材に対し0.01〜10重量%が好ましい。存
在量が0.01重量%未満では、耐スペント効果が十分
でなくなることがあり、10重量%以上では表面導電が
主体となるため電圧印加時にリークが生じ易くなる。好
ましくは0.1〜5重量%である。
しては、例えば、焼結させて得られたフェライト磁性粒
子表面に上述のような無機物質を分散付着させた後再焼
結する方法、あるいはフェライト磁性粒子表面に上述の
ような無機物質を析出させる方法などが挙げられる。
を蒸着させたポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム(約100μm)上に表面層(約10μm)を作
成し、これを体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカー
ド社製4140B pAMATER)にて、23℃、6
5%の環境で100Vの電圧を印加して測定した。
体より最も離れた層、即ち表面層として電荷注入層を有
する。この電荷注入層の体積抵抗値は、画像流れを起こ
しにくくするために、1×10 10 Ωcm以上である。ま
た十分な帯電性を得るために、1×10 15 Ωcm以下で
あることが好ましく、更に環境変動なども考慮すると、
1×1012Ωcm〜1×1015Ωcmであることが好ま
しい。1×10 10 Ωcm未満では高湿環境で帯電電荷が
表面方向に保持されないため画像流れを生じ、1×10
15Ωcmを越えると帯電部材からの帯電電荷を十分注
入、保持できず、帯電不良を生じる傾向にある。このよ
うな機能層を感光体表面に設けることによって、帯電部
材から注入された帯電電荷を保持する役割を果たし、更
に光露光時にこの電荷を感光体支持に逃す役割を果た
し、残留電位を低減させる。また、本発明に係わる帯電
部材と感光体を用いることでこのような構成をとること
によって、帯電開始電圧Vhが小さく、感光体帯電電位
を帯電部材に印加する電圧のほとんど90%以上にする
ことが可能になった。例えば、本発明の帯電部材に絶対
値で100〜2000Vの直流電圧を1000mm/分
以下のプロセススピードで印加したとき、本発明の電荷
注入層を有する電子写真感光体の帯電電位を印加電圧の
80%以上、更には90%以上にすることができる。こ
れに対し、従来の放電を利用した帯電によって得られる
感光体の帯電電位は、印加電圧が例えば−700Vの直
流電圧であれば、約30%に過ぎない−200V程度で
あった。
値の測定方法は、前述した磁性粒子の表面層の測定と同
様であり、表面に導電膜を蒸着させたポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルム上に電荷注入層を作成
し、これを体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード
社製4140B pAMATER)にて、23℃、65
%の環境で100Vの電圧を印加して測定するというも
のである。
層あるいは導電性微粒子を結着樹脂中に分散させた導電
性微粒子樹脂分散層などによって構成され、蒸着膜は蒸
着、導電性微粒子樹脂分散膜はディッピング塗工法、ス
プレー塗工法、ロール塗工法及びビーム塗工法などの適
当な塗工法にて塗工することによって形成される。ま
た、絶縁性の結着樹脂に光透過性の高いイオン導電性を
持つ樹脂を混合、もしくは共重合させて構成するもの、
または中抵抗で光導電性のある樹脂単体で構成するもの
でもよい。導電性微粒子分散膜の場合、導電性微粒子の
添加量を結着樹脂に対して2〜190重量%であること
が好ましい。2重量%未満の場合には、所望の体積抵抗
値を得にくくなり、また190重量%を越える場合には
膜強度が低下してしまい電荷注入層が削り取られ易くな
り、感光体の寿命が短くなる傾向になるからである。
例を以下に説明する。
ンレスなどの金属、アルミニウム合金や酸化インジウム
−酸化錫合金など、これら金属や合金の被膜層を有する
プラスチック、導電性粒子を含侵させた紙やプラスチッ
ク、導電性ポリマーを有するプラスチックなどの円筒状
シリンダー及びフィルムが用いられる。
向上、塗工性改良、基本の保護、基体上に欠陥の被覆、
基体からの電荷注入性改良及び感光層の電気的破壊に対
する保護などを目的として下引き層を設けても良い。下
引き層は、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイ
ミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロー
ス、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチレン−
アクリル酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノ
ール樹脂、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニ
カワ、ゼラチン、ポリウレタン及び酸化アルミニウムな
どの材料によって形成される。その膜厚は通常0.1〜
10μm、好ましくは0.1〜3μm程度である。
ン系顔料、インジゴ系顔料、ペニレン系顔料、多環キノ
ン系顔料、スクワリリウム色素、ピリリウム塩類、チオ
ピリリウム塩類、トリフェニルメタン系色素及びセレン
やアモルファスシリコンなどの無機物質などの電荷発生
物質を適当な結着樹脂に分散し塗工する、あるいは蒸着
することなどにより形成される。結着樹脂としては、広
範囲な結着樹脂から選択でき、例えば、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂及び
酢酸ビニル樹脂などが挙げられる。電荷発生層中に含有
される結着樹脂の量は80重量%以下、好ましくは0〜
40重量%に選ぶ。また、電荷発生層の膜厚は5μm以
下、特には0.05〜2μmが好ましい。
から電荷キャリアを受け取り、これを輸送する機能を有
している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて結
着樹脂と共に溶剤中に溶解し、塗工することによって形
成され、その膜厚は一般的には5〜40μmである。電
荷輸送物質としては、主鎖または側鎖にビフェニレン、
アントラセン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有
する多環芳香族化合物;インドール、カルバゾール、オ
キサイジアゾール、ピラゾリンなどの含窒素環式化合
物;ソドラゾン化合物;スチリル化合物;セレン、セレ
ン−テルル、非晶質シリコン、硫化カドニウムなどの無
機化合物が挙げられる。
着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン樹脂、
アクリル樹脂、ポリアミド樹脂などの樹脂、ポリ−N−
ビニルカルバゾールやポリビニルアントラセンなどの有
機光導電性ポリマー等が挙げられる。
リエステル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、あるいはこれらの樹脂の硬化
剤などが単独あるいは2種以上組み合わされて用いられ
る。更に、多量の導電性微粒子を分散させる場合には、
反応性モノマーや反応性オリゴマーなどを用い、導電性
微粒子などを分散して、感光体表面に塗工した後、光や
熱によって硬化させることが好ましい。また、感光層が
アモルファスシリコンである場合は、電荷注入層はSi
Cであることが好ましい。
る導電性微粒子の例としては、金属や金属酸化物などが
挙げられ、好ましくは、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ス
ズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、
酸化スズ被膜酸化チタン、スズ被膜酸化インジウム、ア
ンチモン被膜酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどの超微
粒子がある。これらは単独で用いても2種以上を混合し
て用いても良い。一般的に電荷注入層に粒子を分散させ
る場合、分散粒子による入射光の散乱を防ぐために入射
光の波長よりも粒子の粒径の方が小さいことが必要であ
り、本発明における表面層に分散される導電性、絶縁性
粒子の粒径としては0.5μm以下であることが好まし
い。
材粒子を含有することが好ましい。その理由は、帯電時
に感光体と帯電部材の摩擦が低減されるために帯電ニッ
プが拡大し、帯電特性が向上するためである。特に滑材
粒子として臨界表面張力の低いフッ素系樹脂、シリコー
ン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂を用いることが好
ましい。更に好ましくは4フッ化エチレン樹脂(PTF
E)が用いられる。この場合、滑材粒子の添加量は、結
着樹脂に対して2〜50重量%、好ましくは5〜40重
量%である。2重量%未満では滑材粒子の量が十分では
ないために、帯電特性の向上が十分でなく、また50重
量%を越えると、画像の分解能、感光体の感度が大きく
低下してしまうからである。
〜10μmであることが好ましく、特には1〜7μmで
あることが好ましい。
質及び製造方法などを例示する。
後に、130℃に設定したエクストルーダーにて混練し
た。得られた混練物を冷却し、カッターミルにより粗粉
砕した後に、ジェット気流を用いたジェットミルで微粉
砕し、風力分級して重量平均粒径12μmの黒色微粉体
(磁性トナー粒子)を得た。この黒色微粉体100重量
部に対して、シリコーンオイルにて疎水化処理をしたシ
リカ1.2重量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合
し、磁性トナーを得た。
ブチルアクリレート共重合体(共重合重量比80:2
0)にし、マグネタイトの量を100重量部にし、含金
属アゾ顔料の量を2重量部にし、重量平均粒径を7μm
にした以外は製造例1と同様にして磁性トナーを得た。
機光導電性物質を用いた感光体であり、φ30mmのア
ルミニウム製のシリンダー上に以下の層を5層設ける。
ンダーの欠陥などをならすため、またレーザー露光の反
射によるモアレの発生を防止するために設けられている
厚さ約20μmの導電性粒子分散樹脂層である。
あり、アルミニウム支持体から注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、6−66−610−12−ナイロンとメトキ
シメチル化ナイロンによって106 Ωcm程度に抵抗調
整された厚さ約1μmの中抵抗層である。
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レ
ーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
ート樹脂にヒドラゾンを分散した厚さ25μmの層であ
り、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することがで
きる。
あり、光硬化性のアクリル樹脂にSnO2 超微粒子、更
に帯電部材と感光体との接触時間を増加させて、均一な
帯電を行うために粒径約0.25μmの4フッ化エチレ
ン樹脂粒子を分散したものである。具体的には、アンチ
モンをドーピングし、低抵抗化した粒径約0.03μm
のSnO2 粒子を樹脂に対して160重量%、更に粒径
0.25μmの4フッ化エチレン樹脂粒子を20重量
%、分散剤を1.2重量%分散したものである。
塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入層とした。
は、電荷輸送層単体の場合1×1015Ωcmであったの
に比べ、1×1013Ωcmにまで低下した。
層に、4フッ化エチレン粒子と分散剤を分散しないこと
以外は、感光体製造例1と同様に感光体を作成した。
は、2×1012Ωcmにまで低下した。
層を、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約
0.03μmのSnO2 粒子を光硬化性のアクリル樹脂
に対して300重量%分散したものを加えたこと以外
は、感光体製造例1と同様に感光体を作成した。
は、2×107 Ωcmにまで低下した。
粒子を30重量%用いた以外は製造例1と同様にして感
光体を得た。表面層の体積抵抗値は5×1012Ωcmで
あった。
重量%用いた以外は製造例4と同様にして感光体を得
た。表面層の体積抵抗値は4×107 Ωcmであった。
シリコーン樹脂1重量部と導電性粒子として導電化処理
を施した酸化チタン3重量部をキシレン溶液16重量部
に溶解した溶液をガラスビーズを入れたペイントシエイ
カーで2時間分散することによって、表面層用溶液を作
成した。この表面層用溶液から作られる層の抵抗を前述
の方法で測定したところ体積抵抗値が8×106 Ωcm
であった。次にこの溶液を流動床型の塗布機(スピラコ
ータ、岡田精工社製)を用いて平均粒径40μm、体積
抵抗値が5×106 Ωcmである水素還元Zn−Cuフ
ェライト粒子200重量部に塗布し、乾燥した。得られ
た磁性粒子の抵抗を前述の方法で測定したところ体積抵
抗値は2×106 Ωcmであり、その表面を日立製作所
製走査型電子顕微鏡S800(以下単にSEMとする)
で観察したところ、全体に渡って表面層の存在が確認さ
れた。
量部と導電性粒子として導電化処理を施した酸化スズ3
重量部をキシレン溶液16重量部に溶解した溶液をガラ
スビーズを入れたペイントシェイカーで3時間分散する
ことによって、表面層用溶液を作成した。この表面層用
溶液から作られる層の抵抗を前述の方法で測定したとこ
ろ体積抵抗値が2×106 Ωcmであった。次に、この
溶液を流動床型の塗布機(スピラコータ、岡田精工社
製)を用いて、帯電部材製造例1のフェライト粒子20
0重量部に塗布し、乾燥した。得られた磁性粒子の体積
抵抗値は4×106 Ωcmであり、その表面をSEMで
観察したところ、全体に渡って表面層の存在が確認され
た。
表面層用溶液を流動床型の塗布機(スピラコータ、岡田
精工社製)を用いて、平均粒径42μm、体積抵抗値が
2×109 Ωcmであるフェライト粒子200重量部に
塗布し、乾燥した。得られた磁性粒子の体積抵抗値は9
×106 Ωcmであり、その表面をSEMで観察したと
ころ、全体に渡って表面層の存在が確認された。
表面層用溶液を流動床型の塗布機(スピラコータ、岡田
精工社製)を用いて、平均粒径40μm、体積抵抗値が
6×103 Ωcmである水素還元したマグネタイト粒子
200重量部に塗布し、乾燥した。得られた磁性粒子の
体積抵抗値は9×106 Ωcmであり、その表面をSE
Mで観察したところ、全体に渡って表面層の存在が確認
された。
ン樹脂1部と導電性粒子として導電性カーボンブラック
0.035部をキシレン溶液16部に溶解した溶液をガ
ラスビーズを入れたペイントシエイカーで2時間分散す
ることによって、表面層用溶液を作成した。この表面層
溶液から作られる層の抵抗を前述の方法で測定したとこ
ろ体積抵抗値が1×107 Ωcmであった。次にこの溶
液を流動床型の塗布機(スピラコータ、岡田精工社製)
を用いて平均粒径34μm、体積抵抗値が2×107 Ω
cmである水素還元Zn−Cuフェライト粒子200部
に塗布し、乾燥し、更に120℃で加熱した。得られた
磁性粒子の体積抵抗値は1×107 Ωcmであり、その
表面を日立製作所製走査型電子顕微鏡S800(以下単
にSEMとする)で観察したところ、全体に渡って表面
層の存在が確認された。
体積抵抗値2×106 ΩcmのZn−Cuフェライト粒
子100重量部の表面に平均粒径0.3μm、体積抵抗
値5×103 Ωcmのマグネタイトを1重量部、分散付
着させた後、再焼結して得られた磁性粒子を帯電部材と
して用いた。得られた磁性粒子の体積抵抗値は9×10
5 Ωcmであった。
体積抵抗値5×106 ΩcmのZn−Cuフェライト粒
子100重量部の表面に平均粒径0.2μm、体積抵抗
値8×103 Ωcmの黒色酸化チタン(チタンブラッ
ク)を1重量部、分散付着させた後、再焼結して得られ
た磁性粒子を帯電部材として用いた。得られた磁性粒子
の体積抵抗値は8×105 Ωcmであった。
体積抵抗値3×106 ΩcmのZn−Cuフェライト粒
子100重量部の表面に平均粒径0.3μm、体積抵抗
値5×103 Ωcmのマグネタイトを1重量部、分散付
着させた後、再焼結して得られた磁性粒子を帯電部材と
して用いた。得られた磁性粒子の体積抵抗値は8×10
5 Ωcmであった。
いない帯電部材製造例1のフェライト粒子を帯電部材と
して用いた。
ていない帯電部材製造例4のフェライト粒子を帯電部材
として用いた。
ていない帯電部材製造例5のマグネタイト粒子を帯電部
材として用いた。
m、体積抵抗値5×1010ΩcmのZn−Cuフェライ
ト粒子を帯電部材として用いた。
m、体積抵抗値4×103 Ωcmのマグネタイト粒子を
帯電部材として用いた。
て帯電を行う際の原理について述べる。本発明は、中抵
抗の帯電部材で、中抵抗の表面抵抗を持つ感光体表面に
電荷注入を行うものであるが、本実施例は感光体表面材
質のもつトラップ電位に電荷を注入するものではなく、
電荷注入層の導電粒子に電荷を充電して帯電を行うもの
である。
ニウム支持体と電荷注入層内の導電粒子を両電極板とす
る微小なコンデンサーに、帯電部材で電荷を充電する理
論に基づくものである。この際、導電性粒子は互いに電
気的には独立であり、一種の微小なフロート電極を形成
している。このため、マクロ的には感光体表面は均一電
位に充電、帯電されているように見えるが、実際には微
小な無数の充電されたSnO2 が感光体表面を覆ってい
るような状況となっている。このため、レーザによって
画像露光を行ってもそれぞれのSnO2 粒子は電気的に
独立なため、静電潜像を保持することが可能になる。
リンターについて図1を用いて説明する。プロセススピ
ードは100mm/secであり、感光体1は感光体製
造例1で得られたものを用い、23℃、65%の環境に
おいて耐久を行った。
れた磁性導電粒子2aからなり、これを磁気ブラシとし
て穂立ちさせるための非磁性の表面をブラスト処理した
アルミニウム製の導電スリーブ2bとこれに内包される
マグネットロール2cを用いることによって、上記磁性
導電粒子2aを導電スリーブ2b上に厚さ1mmでコー
トして感光体1との間に幅約5mmの接触ニップを形成
されるようにした。該磁性粒子保持スリーブ2bと感光
体1との間隙は約500μmとした。またマグネットロ
ール2cは固定し、スリーブ2bの表面が感光体表面の
周速に対して1倍の早さで逆方向に回転するようにし、
感光体と磁気ブラシが均一に接触するようにした。な
お、磁気ブラシと感光体の間に周速差を設けない場合に
は、磁気ブラシ自体は物理的な復元力を持たないため、
感光体のフレ、偏心などで磁気ブラシが押し退けられた
場合、磁気ブラシのニップが確保できなくなり易く、帯
電不良を起こすことがある。このため、常に新しい磁気
ブラシの面を当てることが好ましいので、本実施例では
1倍の早さで逆方向に回転させた。
る。
上記帯電部材2を感光体1に対して当接、回転させるこ
とによって帯電を行う。次に露光部で画像露光を受け
る。これは、画像信号に従って強度変調を受けたレーザ
ダイオードからのレーザ光3をポリゴンミラーを用いて
走査することにより、感光体レーザ光3を照射し、静電
潜像を形成する。
絶縁トナーを用いて反転現像を行う。マグネットを内包
する直径16mmの非磁性スリーブ4にこのトナーをコ
ートし、感光体表面との距離を300μmに固定した状
態で、感光体と等速で回転させ、スリーブに電圧を印加
する。電圧は、−500VのDC電圧と、周波数180
0Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC電圧を重
畳したものを用い、スリーブと感光体の間でジャンピン
グ現象を行う。
は、次に転写材6に転写される。転写手段としては中抵
抗の転写ローラ5を用いる。本実施例ではローラ抵抗値
は5×108 Ωのものを用い、+2000VのDC電圧
を印加して転写を行った。
画像は、その後熱定着ローラ8によって定着を受け、機
外に排出される。また、転写されなかった残トナーはク
リーニングブレード7で感光体表面からかき落とされ、
次の画像形成に備えられる。
手段、現像手段及びクリーニング手段などの構成要素の
うち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に
結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機や
レーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対
して着脱可能に構成してもよい。例えば、帯電手段、現
像手段及びクリーニング手段の少なくとも1つを感光体
と共に一体に支持してカートリッジ化し、装置本体に設
けられたレールなどの案内手段を用いて装置本体に着脱
可能なプロセスカートリッジとすることができる。
を行ったところ、−700VのDC電圧をスリーブに印
加して、感光体が接触ニップを1回通過しただけで、始
め0Vだった感光体表面電位が−680Vにまで帯電さ
れ、良好な帯電性を得ることができた。また、このとき
感光体上にピンホールが生じていてもリークは発生せ
ず、また帯電部材を構成している導電粒子が感光体上に
現像されることもなく、良好なベタ黒、ベタ白画像が得
られた。またこれを4000枚の画像出し耐久試験をし
ても初期と同様な帯電特性を示しており、良好なベタ
黒、ベタ白画像が得られた。なお、画像の評価は目視に
て行った。
性が感光体の表面電位の極性と逆極性であるので、感光
体上の電位的履歴が次の帯電に影響する。そこで、A4
縦画像において感光体一周分(本実施例では感光体の直
径が30mmであるため約94mm)をベタ黒画像(電
位の絶対値低)としその直後をベタ白(電位の絶対値
高)とした画像を用いて帯電ゴーストの評価も行った。
良好に帯電する能力がないと、ベタ黒直後に電位の絶対
値を充分に上げることができず、反転現像においてはか
ぶりとなって現われるが、耐久を通じてこの画像におい
てもかぶりの発生はみられなかった。
で使用したものに限定されるものではなく、本発明の構
成を有しているものであれば、それ以外のプロセス条件
などは異なっていても良い。
で得られたものに、感光体を感光体製造例2で得られた
ものにしたことを除き、実施例1と同様に画像評価を行
ったところ、帯電ニップの減少による若干の帯電不良に
より、帯電ゴースト評価においてベタ白画像上に若干の
かぶりがあったものの実用上問題なく初期から4000
枚まで良好なベタ黒、ベタ白画像が得られた。
で得られたものにしたことを除き、実施例1と同様に画
像評価を行ったところ、初期は良好であったが、100
0枚耐久すると、実用上問題ないが、帯電部材の表面層
の一部はがれによって、帯電ゴースト評価においてやや
帯電不良(ベタ白でかぶり画像)が発生した。
で得られたものにしたことを除き、実施例1と同様に画
像評価を行ったところ、初期は良好であったが、100
0枚耐久すると、実用上問題ないが、帯電部材の表面層
の一部はがれによって、ややピンホールに基づく帯電不
良(ベタ白画像で数点の黒ポチ)が発生した。
で得られたものにしたことを除き、実施例1と同様に画
像評価を行ったところ、4000枚耐久しても初期と同
様な帯電特性を示しており、良好なベタ黒、ベタ白画像
が得られた。
ドを94mm/secとし、帯電部材を帯電部材製造例
6で得られたものとし、感光体を感光体製造例4で得ら
れたものとし、スリーブの回転を感光体の周速に対して
逆方向に2倍の早さの回転とし、トナーを製造例2で得
られたものにした以外は実施例1と同様に画像評価を行
ったところ、4000枚耐久しても初期と同様な帯電特
性をしており、良好なベタ黒、ベタ白画像が得られた。
で得られたものに、感光体を感光体製造例2で得られた
ものにしたことを除き、実施例6と同様に画像評価を行
ったところ、帯電ニップの減少による若干の帯電不良に
より、帯電ゴースト評価においてベタ画像上に若干のか
ぶりがあったものの実用上問題なく初期から4000枚
まで良好なベタ黒、ベタ白画像が得られた。
で得られたものにしたことを除き、実施例6と同様に画
像評価を行ったところ、初期は良好であったが、100
0枚耐久時から4000枚まで、実用上問題ないが、若
干の帯電不良(帯電ゴースト評価においてベタ白でかぶ
り画像)が発生した。
で得られたものにしたことを除き、実施例1と同様に画
像評価を行ったところ、1000枚耐久すると、接触帯
電部材へのトナー付着が起こり、帯電特性の悪化による
画像不良(ベタ白でかぶり画像)が見られた。
0で得られたものにしたことを除き、実施例1と同様に
画像評価を行ったところ、初期から全面帯電不良(ベタ
白でかぶり画像)であった。また、感光体上の電位が実
施例1と同様の−680Vまで帯電させるには−100
0Vの電圧を接触帯電部材に印加することが必要であ
り、−300Vの印加ではほとんど帯電は生じなかっ
た。
1で得られたものにしたことを除き、実施例1と同様に
画像評価を行ったところ、初期からピンホールリークに
基づく部分的帯電不良(ベタ白画像で黒スジ)が生じ
た。
られたものにしたことを除き、実施例1と同様に画像評
価を行ったところ、初期から潜像電位が流れることによ
る画像流れが生じた。
2を用いたことを除き、実施例7と同様に画像評価を行
ったところ、初期から帯電不良による画像不良(ベタ白
でかぶり画像)が見られた。
3を用いたことを除き、実施例7と同様に画像評価を行
ったところ、初期からピンホールリークに基づく部分的
帯電不良(ベタ白画像で黒スジ)が生じた。
光体製造例5を用いたことを除き、実施例6と同様に画
像評価を行ったところ、初期からピンホールリークに基
づく部分的帯電不良(ベタ白画像で黒スジ)が生じた。
また、初期から潜像電位が流れることによる画像流れが
生じた。
注入帯電を行うことができ、また、帯電部材が汚れにく
く、長期に渡って良好な帯電特性を維持できる電子写真
装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法を提供す
ることができる。
である。
の概略構成の例を示す図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 電子写真感光体の周囲に、実質的に磁性
粒子からなり、該感光体に接触配置された帯電部材を有
し、該帯電部材に電圧を印加することにより該感光体を
帯電する帯電手段、画像露光手段及び現像手段をこの順
に有する電子写真装置において、 該感光体の表面層が1×1010Ωcm以上の体積抵抗
値を有する電荷注入層であり、 該磁性粒子がコア材上に表面層を有し、かつ体積抵抗値
が1×104〜1×109Ωcmであり、該磁性粒子の
コア材及び表面層の体積抵抗値が1×104〜1×10
9Ωcmであって、かつ該磁性粒子の表面層の体積抵抗
値がコア材の体積抵抗値よりも小さいことを特徴とする
電子写真装置。 - 【請求項2】 電荷注入層の体積抵抗値が1×1015
Ωcm以下である請求項1記載の電子写真装置。 - 【請求項3】 磁性粒子の表面層が導電性粒子及び結着
樹脂を含有する請求項1または2記載の電子写真装置。 - 【請求項4】 磁性粒子の表面層がコア材とは異なる無
機物質を固着することにより形成されたものである請求
項1または2記載の電子写真装置。 - 【請求項5】 磁性粒子の表面層の体積抵抗値が1×1
07Ωcm以下である請求項1乃至4のいずれかに記載
の電子写真装置。 - 【請求項6】 電荷注入層が導電性粒子及び結着樹脂を
含有する請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真装
置。 - 【請求項7】 電子写真感光体の周囲に、実質的に磁性
粒子からなり、該感光体に接触配置された帯電部材を有
し、該帯電部材に電圧を印加することにより該感光体を
帯電する帯電手段、及び現像手段及びクリーニング手段
からなる群より選ばれる少なくともひとつの手段を有
し、該電子感光体及び帯電手段、及び現像手段及びクリ
ーニング手段からなる群より選ばれる少なくともひとつ
の手段は一体に支持され、電子写真装置本体に着脱自在
であるプロセスカートリッジにおいて、 該感光体の表面層が1×1010Ωcm以上の体積抵抗
値を有する電荷注入層であり、 該磁性粒子がコア材上に表面層を有し、かつ体積抵抗値
が1×104〜1×109Ωcmであり、該磁性粒子の
コア材及び表面層の体積抵抗値が1×104〜1×10
9Ωcmであって、かつ該磁性粒子の表面層の体積抵抗
値がコア材の体積抵抗値よりも小さいことを特徴とする
プロセスカートリッジ。 - 【請求項8】 電荷注入層の体積抵抗値が1×1015
Ωcm以下である請求項7記載のプロセスカートリッ
ジ。 - 【請求項9】 磁性粒子の表面層が導電性粒子及び結着
樹脂を含有する請求項7または8記載のプロセスカート
リッジ。 - 【請求項10】 磁性粒子の表面層がコア材とは異なる
無機物質を固着することにより形成されたものである請
求項7または8記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項11】 磁性粒子の表面層の体積抵抗値が1×
107Ωcm以下である請求項7乃至10のいずれかに
記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項12】 電荷注入層が導電性粒子及び結着樹脂
を含有する請求項7乃至11のいずれかに記載のプロセ
スカートリッジ。 - 【請求項13】 実質的に磁性粒子からなり、電子写真
感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印加すること
により該感光体を帯電する工程、帯電された帯電部材に
画像露光することにより静電潜像を形成する工程及び形
成された静電潜像を現像する工程を有する画像形成方法
において、 該感光体の表面層が1×1010Ωcm以上の体積抵抗
値を有する電荷注入層であり、 該磁性粒子がコア材上に表面層を有し、かつ体積抵抗値
が1×104〜1×109Ωcmであり、該磁性粒子の
コア材及び表面層の体積抵抗値が1×104〜1×10
9Ωcmであって、かつ該磁性粒子の表面層の体積抵抗
値がコア材の体積抵抗値よりも小さいことを特徴とする
画像形成方法。 - 【請求項14】 電荷注入層の体積抵抗値が1×10
15Ωcm以下である請求項13記載の画像形成方法。 - 【請求項15】 磁性粒子の表面層が導電性粒子及び結
着樹脂を含有する請求項13または14記載の画像形成
方法。 - 【請求項16】 磁性粒子の表面層がコア材とは異なる
無機物質を固着することにより形成されたものである請
求項13または14記載の画像形成方法。 - 【請求項17】 磁性粒子の表面層の体積抵抗値が1×
107Ωcm以下である請求項13乃至16のいずれか
に記載の画像形成方法。 - 【請求項18】 電荷注入層が導電性粒子及び結着樹脂
を含有する請求13乃至17のいずれかに記載の画像形
成方法。
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JP6-140209 | 1994-06-22 | ||
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