JPH1195474A - 電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真装置及びプロセスカートリッジInfo
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- JPH1195474A JPH1195474A JP25211497A JP25211497A JPH1195474A JP H1195474 A JPH1195474 A JP H1195474A JP 25211497 A JP25211497 A JP 25211497A JP 25211497 A JP25211497 A JP 25211497A JP H1195474 A JPH1195474 A JP H1195474A
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Abstract
像を得ることができ、かつ感光体の耐久寿命の十分長い
電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供する。 【解決手段】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像手段及び転写
手段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体
の表面層が、反応性アクリル基またはメタクリル基を有
する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマーが重合
することにより形成される樹脂及び導電性粉体を含有
し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメタク
リル基を有するカップリング剤により表面処理されてお
り、かつ該帯電が注入帯電である電子写真装置及びプロ
セスカートリッジ。
Description
ロセスカートリッジに関し、より詳しくは特定の電子写
真感光体を用い、特定の帯電を行う電子写真装置及びプ
ロセスカートリッジに関するものである。
コロナ帯電器が一般的に使用されてきた。また近年、低
オゾンなどの利点を有することから、接触帯電装置、即
ち電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印
加することによって電子写真感光体の帯電を行う装置も
実用化されている。しかしながら、コロナ帯電は無論、
接触帯電も帯電は帯電部材から電子写真感光体への放電
によって行われるため、放電開始電圧以上の電圧を印加
することによって帯電が開始される。例えば、膜厚25
μmの電子写真感光体を帯電ローラを用いて接触帯電す
るためには、帯電ローラに対して少なくとも約640V
以上の電圧を印加しなければならない。約640V以上
の電圧を印加することによって初めて放電が開始され、
感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に
対して傾き1で線形に感光体の表面電位が上昇する。以
後、この放電開始電圧をVthと定義する。つまり、電子
写真プロセスに必要とされる感光体の表面電位Vd を得
るためには帯電ローラにはVd +VthのDC電圧が必要
となる。このように、DC電圧のみを帯電部材に印加す
ることによって電子写真感光体の帯電を行う帯電方式を
DC帯電方式と称する。
変動などにより接触帯電部材の抵抗値が変動するため、
あるいは感光体が使用に伴って削れることによって膜厚
が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所望
する値にすることが困難であった。このため、更なる帯
電の均一性を図るために特開昭63−149669号公
報などに開示されるように、所望のVd に相当するDC
電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重
畳した振動電圧を接触帯電部材に印加して感光体の帯電
を行う所謂AC帯電方式が用いられる。この帯電方式で
は感光体の表面電位は、環境や感光体削れなどの外的要
因に影響されることもほとんどなく、Vd に収束する。
においても、その本質的な帯電機構は帯電部材から電子
写真感光体へのエアギャップを介した放電現象を用いて
いるため、先に述べたように帯電に必要とされる電圧は
感光体の表面電位を超える値であり、微量であるがオゾ
ンも発生する。また、帯電均一化のためにAC帯電方式
を用いた場合には、オゾン発生量の増加、AC電圧の電
界による振動音の発生及び放電による感光体表面の劣化
が顕著になるなどの問題点が発生していた。
A0615177公報などには、実質的に放電を利用せ
ずに帯電部材から電子写真感光体の表面に直接電荷を注
入する帯電、所謂注入帯電が提案されている。また、本
注入帯電においては前記公報に示されるように、電子写
真感光体としてその表面に導電性粉体を含有する層を有
するものを用いた場合に良好な帯電が可能となった。
に用いる試みがなされた電子写真感光体では帯電部材か
ら感光体表面層への電荷の注入性が十分ではなく、注入
帯電を良好に行うためには帯電部材と感光体表面との接
触面積を十分確保し、かつ接触圧を高くして帯電に十分
長い時間をかける必要があった。
体表面の接触圧を高くした場合には、繰り返し使用時に
おいて帯電部材と感光体表面との摺擦によって感光体表
面にキズが発生し、また表面が削れ、これによって感光
体の耐久寿命が決定されていた。従って、注入帯電にお
いて感光体の更なる耐久性の向上を図るためには、帯電
部材から感光体表面への電荷の注入性を向上させ低い接
触圧でも均一な帯電ができるようにする必要があった。
とができ、優れた画像を得ることができ、かつ感光体の
耐久寿命の十分長い電子写真装置及びプロセスカートリ
ッジを提供することにある。
真感光体、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印
加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部
材、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真
装置において、該電子写真感光体の表面層が、反応性ア
クリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系
モノマーまたはオリゴマーが重合することにより形成さ
れる樹脂及び導電性粉体を含有し、かつ該導電性粉体が
反応性アクリル基またはメタクリル基を有するカップリ
ング剤により表面処理されており、かつ該帯電が注入帯
電であることを特徴とする電子写真装置である。
写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることによ
り該電子写真感光体を帯電する帯電部材を一体に支持
し、電子写真本体に着脱自在であるプロセスカートリッ
ジにおいて、該電子写真感光体の表面層が、反応性アク
リル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モ
ノマーまたはオリゴマーが重合することにより形成され
る樹脂及び導電性粉体を含有し、かつ該導電性粉体が反
応性アクリル基またはメタクリル基を有するカップリン
グ剤により表面処理されており、かつ該帯電が注入帯電
であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
る電子写真感光体を用いることにより、良好な注入帯電
が可能となり、かつ感光体の耐久寿命を長くすることが
可能となった。また本発明においては感光体の注入帯電
性が非常に良好であるため、注入性には劣るが取扱いが
容易なブレード形状やローラ形状の帯電部材を用いても
良好な注入帯電を行うことが可能となった。
帯電か、放電することなしに直接電荷を注入することに
よる帯電かの区別は、前記の通り帯電部材への印加電圧
と感光体の表面電位との関係を調べることにより判断が
可能である。即ち、放電による帯電では、感光体上の帯
電部材への印加電圧に対してしきい値をもち、帯電部材
へ印加するDC電圧を0Vから徐々に増加していくと、
感光体の表面電位は、印加電圧数百ボルトまで0Vを保
った後、放電開始電圧(帯電開始電圧)以降は印加電圧
の増加に対して線形に増加していくのに対して、電荷を
直接注入することによる帯電では、帯電開始電圧が存在
しないかまたは非常に小さく、印加電圧の増加に対して
0Vからほぼ線形に感光体の表面電位も増加する。従っ
て、本発明においては、印加電圧と帯電開始電圧の差が
100V以下であるような帯電をすることが可能な装置
で、実質的に放電することなしに行う帯電を注入帯電と
定義する。
体は、その表面層が反応性アクリル基またはメタクリル
基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマー
が重合することにより形成される樹脂及び導電性粉体を
含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメ
タクリル基を有するカップリング剤により表面処理され
ているものを使用する。表面層中に導電性粉体が分散さ
れていない感光体を本発明に用いた場合には電荷注入の
効率が低く帯電が不十分であったり、また電荷注入が不
均一であるなどという現象に起因する画像欠陥が発生す
る可能性が高い。
ては、上記の表面層が反応性アクリル基またはメタクリ
ル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマ
ーが重合することにより形成される樹脂及び導電性粉体
を含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基または
メタクリル基を有するカップリング剤により表面処理さ
れていることを除いては特に規制されるものではなく、
従来のいかなる構成の感光体も使用可能であるが、支持
体上に光半導体よりなる感光層を設け、更に感光層上に
保護層を設けたものが感光体特性の安定性及び生産の容
易さの面から最適であり、この場合はその保護層が反応
性アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリ
ル系モノマーまたはオリゴマーが重合することにより形
成される樹脂及び導電性粉体を含有し、かつ該導電性粉
体が反応性アクリル基またはメタクリル基を有するカッ
プリング剤により表面処理されていれば本発明に使用可
能である。
の樹脂と表面層に含有される導電性粉体の表面処理剤と
の関係が電荷の注入性の点において重要であった。即
ち、注入帯電では直接、帯電部剤から感光体表面に電荷
が注入される必要があるため、感光体表面層の樹脂中の
導電性粉体の分散状態が重要であり、注入性のよい導電
性粉体の分散状態を再現性よく達成するためには、表面
層用の樹脂として反応性アクリル基またはメタクリル基
を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマーが
重合することにより形成される樹脂を用い、かつこれに
導電性粉体の表面処理剤として特殊な構造をもつカップ
リング剤を組み合わせることが有効であった。表面層用
の樹脂及び導電性粉体の表面処理剤が上記組み合わせと
異なる、従来提案されている表面層では前述のように表
面層の最表面に効率良く均一に導電性粉体が露出してい
るわけではなく、注入帯電を良好に行うためには帯電部
材と感光体表面との接触面積を十分確保し、かつ接触圧
を高くして帯電に十分長い時間をかける必要があった。
これに対して表面層用の樹脂として反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モノマーま
たはオリゴマーが重合することにより形成される樹脂を
用い、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメタ
クリル基を有するカップリング剤により表面処理されて
いれば、樹脂と導電性粉体の相溶性が非常に優れ、表面
に導電性粉体が十分にかつ均一に露出し、これによって
電荷注入性は飛躍的に向上する。
インダー樹脂を形成するための硬化型アクリル系モノマ
ーまたはオリゴマーは、反応性アクリル基またはメタク
リル基を有する。反応性アクリル基及びメタクリル基と
は各々
脂を形成するために用いる、反応性アクリル基またはメ
タクリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオ
リゴマーは、耐久性向上のために、1分子中に2個以上
の反応性アクリル基またはメタクリル基を有することが
好ましい。
脂を形成するために用いる、反応性アクリル基またはメ
タクリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオ
リゴマーは単独で用いても、2種類以上を混合して用い
てもよい。また、他の硬化型モノマーやオリゴマーと混
合して共重合樹脂を形成することもできる。このとき、
反応性アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型ア
クリル系モノマーの割合は好ましくは20重量%以上、
更に好ましくは30重量%以上である。
オリゴマーを他の樹脂と混合して用いることもできる。
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂、
セルロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹
脂及び塩化ビニール−酢酸ビニル共重合体樹脂などの通
常の市販の樹脂を挙げることができる。
びNiなどの金属、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アンチモン
及び酸化チタンあるいはこれら物質の固溶体もしくは融
着体などの金属酸化物、あるいはカーボンブラック、ポ
リアセチレン、ポリチオフェン及びポリピロールなどの
導電性ポリマーなどが使用可能であるが、透光性の点か
ら透明度の高い導電材料を使用することが好ましい。ま
た、カップリング剤との反応性の観点から金属酸化物が
特に好ましい。
クリル基またはメタクリル基を持つカップリング剤によ
って表面処理される。ここで使用されるカップリング剤
としては、例えばシランカップリング剤、チタネート系
カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジル
コアルミネート系カップリング剤及びリン酸エステル系
カップリング剤が挙げられ、その構造中に反応性アクリ
ル基またはメタクリル基を有するものであればいずれの
ものも使用可能である。
シラン化合物を用いた場合には膜の耐久性、導電性粉体
の分散性及び電荷の注入性などに特に優れた表面層を形
成することができる。
す。ただし本発明において使用可能なシラン化合物はこ
れに限ったものではない。
子、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール
基、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基を示し、かつ
R1 乃至R3 のうち少なくとも1つは塩素原子、メトキ
シ基及びエトキシ基を示す。R4 は炭素数1〜6個のア
ルキレン基を示す。R5 は水素原子及びメチル基を示
す。)
二通りがある。湿式では導電性粉体とカップリング剤と
を溶剤中で分散し、該カップリング剤を粉体表面に付着
させる。分散の手段としてはボールミル及びサンドミル
など一般の分散手段を使用することができる。次に、こ
の分散溶液を乾燥機により乾燥させ溶剤を取り除いた
後、更に熱処理を行って該カップリング剤を導電性粉体
表面に固着させる。
ング剤を導電性粉体表面に固着させることによって完了
するが、必要によって処理後の粉体に粉砕処理を施して
もよい。乾式処理においては溶剤を用いずに該カップリ
ング剤と導電性粉体とを混合し混練を行うことによって
カップリング剤を粉体表面に付着させる。その後は湿式
処理と同様に熱処理や粉砕処理などを施して表面処理を
完了する。
リング剤の割合は、粉体の粒径やカップリング剤中のメ
トキシ、エトキシ基数及び塩素原子数などに依存する
が、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは3〜4
0重量%である。
物で表面処理された導電性粉体を前記反応性アクリル基
またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モノマー
またはオリゴマーの溶液中に分散し、これに熱硬化の場
合には過酸化物触媒を、光で樹脂を硬化させる場合には
以下に例示するような光ラジカル発生剤を添加した溶液
を塗布溶液として、塗布後乾燥、硬化させて表面層を形
成する。
り好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1.0μ
m以上である。
上、接着性あるいは平滑性の向上を目的として、種々の
添加剤を加えることができる。特に、耐久性及びクリー
ニング性などの特性向上を目的としてポリテトラフルオ
ロエチレンやフッ化炭素粒子などの含フッ素樹脂粒子や
シリコーン樹脂粒子などの滑剤を分散することは非常な
有効である。
ては、支持体及び感光層、または支持体、感光層及び保
護層をこの順に有していればよい。これを除いては特に
規制されるものではなく、従来のいかなる構成の感光体
も使用可能である。
き、例えばSe、As2 Se3 、a−Si、CdS及び
ZnO2 などの無機物光半導体よりなるもの、あるいは
PVK−TNFやフタロシアニン顔料及びアゾ顔料など
の有機材料を用いたものなどが使用可能である。
設けることもできる。このような中間層は保護層と感光
層の接着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機
能させることを目的とする。中間層としては、例えばエ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
スチレン樹脂、アクリル樹脂及びシリコーン樹脂などの
市販の樹脂材料が使用可能である。
ム、ニッケル、ステンレス及びスチールなどの金属、導
電性膜を有するプラスチックあるいはガラス及び導電化
処理した紙などを用いることができる。
明する。
ド、ブラシ、導電性液体及び導電性粉体などを電子写真
感光体表面に接触させるものなどが挙げられる。帯電部
材を構成する材料としては特に限定されるものではな
く、例えば金、銀、及び水銀などの金属あるいは樹脂に
カーボンブラックなどの導電性粉体を分散したもの、導
電性高分子、イオン電導処理したゴム材料及び磁性粉体
などが使用可能である。電荷の注入性を向上させるため
には帯電部材と電子写真感光体の表面との接触面積を大
きくすることが好ましく、この点からスポンジローラ、
ブラシ、液体及び粉体形状が好ましい。また、ローラや
ブラシの場合には、帯電部材を電子写真感光体に対して
周速差を持って回転させることにより、感光体表面に接
触する帯電部材の面積を増加させることができ、その結
果、電荷注入性を向上させることができる。
抗の範囲が1×104 〜1×109Ωcm2 であること
が好ましい。帯電部材の抵抗が1×109 Ωcm2 を超
える場合には帯電不良が発生し易く、1×104 Ωcm
2 を下回る場合にはピンホール周辺における帯電不良や
ピンホールの拡大、帯電部材の通電破壊が生じ易くな
る。
うに測定することができる。まず、帯電部材を直径30
mmのアルミニウムシリンダーにニップ幅が3mmとな
るように接触する。次に、この帯電部材の電圧印加部分
(実際の電子写真装置において帯電部材に電圧を印加す
る場所。例えば帯電ローラの芯金)に外部より100V
のDC電圧を印加し、帯電部材とアルミニウムシリンダ
ーとの間に流れる電流を測定する。この電流値をI
(A)とし、下記式から得られる値を帯電部材の抵抗値
とした。
(V)×ニップ面積(cm2 )/I(A) (ニップ面積(cm2 )=0.3(cm)×帯電部材と
アルミニウムシリンダーの接触長さ(cm)) なお、本発明における露光手段、現像手段、転写手段及
びクリーニング手段などの電子写真プロセスを行うため
に必要な手段は、何ら限定されるものではない。
する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。本例
の電子写真装置は、レーザービームプリンターである。
状の電子写真感光体である。感光体1は、矢印方向に1
00mm/secの周速度で回転駆動される。2は感光
体1に接触配置された帯電部材としての回転ブラシロー
ラ(帯電ブラシ)であり、この帯電ブラシ2には帯電バ
イアス電源S1から−700VのDC電圧が印加され、
感光体1の表面がほぼ−680Vに一様に注入帯電され
る。この感光体1の帯電処理面に対して不図示のレーザ
ービームスキャナから出力されるレーザビームによる走
査露光L(露光手段)がなされ、感光体1の周面に目的
の画像情報に対応した静電潜像が形成される。形成され
た静電潜像は磁性一成分絶縁ネガトナーを用いた反転現
像手段3によりトナー画像として反転現像される。
の非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ3aに
上記のネガトナーをコートし、感光体1表面との距離を
300μmに固定した状態で感光体1と等速で回転さ
せ、スリーブ3aに現像バイアス電源S2より現像バイ
アスを印加する。電圧は−500VのDC電圧と、周波
数1800Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC
電圧を重畳したものを用い、ジャンピング現像を行う。
一方、不図示の給紙部から記録材としての転写材Pが給
送されて、感光体1と、これに所定の押圧力で当接させ
た接触転写手段としての、中抵抗の転写ローラ4との圧
接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミングにて導入さ
れる。転写ローラ4には転写バイアス印加電源S3から
所定の転写バイアスが印加される。本実施例ではローラ
抵抗値が5×108 Ωcm2 の転写ローラ4を用い、+
2000VのDC電圧を印加して転写を行った。転写部
Tに導入された転写材Pはこの転写部Tにおいて、その
表面に感光体1の表面に形成されているトナー画像を静
電力と押圧力にて転写される。トナー画像の転写を受け
た転写材Pは感光体1から分離されて熱定着方式などの
定着手段5へ導入されてトナー画像の定着を受け、画像
形成物(プリントあるいはコピー)として装置外へ排出
される。また、転写材Pに対するトナー画像転写後の感
光体表面はクリーニング手段6により残留トナーなどの
付着物の除去を受けて清掃される。
体1、帯電部材2、現像手段3及びクリーニング装置6
がプロセスカートリッジ20として一体に支持されてお
り、プロセスカートリッジは、電子写真装置本体から一
括して着脱自在である。なお、現像手段3やクリーニン
グ手段は一体化されていなくてもよい。
電用の有機光半導体が用いられており、表面を陽極酸化
によって粗面化することにより、レーザーによるモアレ
の発生を防止したφ30mmのアルミニウムシリンダー
上に下記の4層を設けた。
均分子量29000)10部(重量部、以下同様)及び
メトキシメチル化6ナイロン樹脂(平均分子量3200
0)30部をメタノール260部及びブタノール40部
の混合溶媒中に溶解した。この調合液を浸漬コーティン
グ法によって塗布して、膜厚が1μmの下引き層を形成
した。
均分子量24000)2部及びシクロヘキサノン34部
をサンドミル装置によって12時間分散して電荷発生層
用分散液を調製し、この分散液を前記下引き層上に浸漬
コーティング法によって塗布して、膜厚が0.2μmの
電荷発生層を形成した。
7部
部に溶解し、この溶液を前記電荷発生層上に浸漬コーテ
ィング法によって塗布して、膜厚が20μmの電荷輸送
層を形成した。
ず、下記式のアクリルモノマー60部、
%)を用い湿式処理法によって表面処理された酸化錫超
微粒子(平均粒径0.02μm)30部、光重合開始剤
として2−メチルチオキサントン10部、トルエン10
0部及びメチルセルソルブ200部をサンドミルにて4
8時間分散を行って保護層用の調合液を得た。次に、こ
の調合液を前記電荷輸送層上にスプレーコーティング法
によって塗布して膜を形成し、乾燥した後、高圧水銀灯
を用い8mW/cm2 の光強度で20秒間光照射するこ
とによって硬化させて、膜厚3μmの保護層を形成し
た。
シ2は、ユニチカ(株)製の導電性レーヨン繊維REC
−Cをパイル地にしたテープを直径6mmの金属製の芯
金2aにスパイラル状に巻つけて外径14mmのロール
ブラシとしたもので、600デニール/100フィラメ
ント、1平方インチ当り10000フィラメントの密度
で、ブラシの抵抗値は1×105 Ωcm2 である。この
抵抗値の帯電ブラシ2を用いることにより、感光体1上
にピンホールなどの欠陥が生じた場合でも、この部分に
過大なリーク電流が流れ込むことを防止することが可能
である。
印加し、これを芯金両端に50gの加重で感光体1に当
接させ、感光体の回転方向に対して逆方向に150%の
周速で回転させて感光体表面を帯電処理した。
で画像出力を行ったところ、どのような環境下において
も良好な画像を出力することができた。このとき、帯電
部材2に印加する電圧は帯電電位に相当する−700V
のみであり、従来の接触帯電装置のように放電を励起す
るための余分な電圧を印加する必要がなくなった。ま
た、このように放電を伴わずに帯電が可能となったた
め、本実施例においては従来放電に起因していたオゾン
の発生及び感光体表面の劣化を防止することができた。
形成装置を用いて帯電性の比較検討を行った。実施例1
で用いた感光体との比較例として、実施例1で用いた感
光体の表面層に導電性粉体が含有されていない他は実施
例1で用いた感光体と全く同様の感光体を比較例1の感
光体として、実施例1で用いた感光体の表面層内の導電
性粉体として表面処理を行っていないものを用いた他は
実施例1で用いた感光体と全く同様の感光体を比較例2
の感光体として用意した。また、実施例1の接触帯電ブ
ラシの抵抗をそれぞれ1×1011Ωcm2 、1×108
Ωcm2 、1×105 Ωcm2 及び1×102 Ωcm2
としたものを用意し、各々の組み合わせにおける帯電
性、電荷注入性及び耐ピンホール性を検討した。結果を
表2に示す。
基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モノマ
ーまたはオリゴマーが重合することにより形成される樹
脂及び導電性粉体を含有し、かつ導電性粉体が反応性ア
クリル基またはメタクリル基を有するカップリング剤に
より表面処理されている感光体では良好な帯電性を示す
のに対して、表面層に導電性粉体を含有していない感光
体ではいずれの抵抗(1×102 Ωcm2 を除く)の帯
電部剤を用いても帯電不良が発生し、表面処理されてい
ない導電性粉体を分散した表面層を有する感光体ではい
ずれの抵抗の帯電部材を用いても分散不均一による帯電
不均一や電荷注入が十分ではないための帯電不良による
カブリが発生した。
場合には前述の通り1×102 Ωcm2 以下ではピンホ
ールによるリークが発生し、1×1011Ωcm2 以上で
は実施例1の感光体においても帯電不良が発生してい
る。
して導電磁気ブラシを用い、実施例1のプリンターにお
いて感光体と帯電部材のみを変更した他は実施例1と同
様である。
層のみを変更する。まず、アクリルモノマーを下記式
o.8のシラン化合物に変更した。他は実施例1と同様
にして感光体を作成した。
いた導電磁気ブラシに変更した。導電磁気ブラシは非磁
性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロール
及びスリーブ上の磁性導電粒子によって構成され、マグ
ネットロールは固定し、スリーブ表面が感光体ドラムの
周速方向と逆に同周速で移動するように回転される。こ
のときの磁性導電粒子は平均粒径20μmの焼結したマ
グネタイトを用い、導電磁気ブラシの抵抗は実施例1と
同様の方法で測定したもので5×104 Ωcm 2 のもの
を用いた。
で画像出力を行ったところ、どのような環境下において
も良好な画像を出力することができた。このとき、帯電
部材2に印加する電圧は実施例1と同様に帯電電位に相
当する−700Vのみであり、従来の接触帯電装置のよ
うに放電を励起するための余分な電圧を印加する必要が
なくなった。また、このように放電を伴わずに帯電が可
能となったため、本実施例においては従来放電に起因し
ていたオゾンの発生及び感光体表面の劣化を防止するこ
とができた。
施例2のプリンターにおいて感光体のみを変更した。用
いる感光体としては、実施例1の感光体の表面層の樹脂
及び表面処理剤を表3に示すように変更した他は実施例
1と全く同様にして実施例3〜5の感光体を作成した。
で画像出力を行ったところ、どのような環境下において
も良好な画像を出力することができた。このとき、帯電
部材2に印加する電圧は実施例1と同様に帯電電位に相
当する−700Vのみであり、従来の接触帯電装置のよ
うに放電を励起するための余分な電圧を印加する必要が
なくなった。従って、本実施例においても従来放電に起
因していたオゾンの発生及び感光体表面の劣化を防止す
ることができた。また、本実施例のプリンター構成にお
いて、10000枚の繰り返しの画像出力を行ったとこ
ろ、表4に示すように、感光体表面に傷の発生がなく、
削れがほとんどない耐久性の非常に高い帯電部材と感光
体の構成となった。
実施例1で用いた感光体の保護層の樹脂として熱可塑性
のポリメチルメタクリレート樹脂を用いた他は実施例1
で用いた感光体と全く同様の感光体を比較例3の感光体
として、更に実施例1で用いた感光体の保護層において
導電性粉体の表面処理剤として下記式の化合物CH3 S
i(OCH3 )3を用いた他は実施例1で用いた感光体
と全く同様の感光体を比較例4の感光体として、各々実
施例3と同様の評価を行った。この結果、表4に示すよ
うに比較例3、4いずれにおいても若干の帯電不良によ
るカブリが見られ、更に比較例3においては保護層の耐
久削れが非常に大きく、耐久7000枚においてすでに
保護層全層が削れ、画像にキズ及びカブリが発生した。
真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより
該電子写真感光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像
手段及び転写手段を有する電子写真装置において、該電
子写真感光体の表面層が、反応性アクリル基またはメタ
クリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリ
ゴマーが重合することにより形成される樹脂及び導電性
粉体を含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を有するカップリング剤により表面処
理されており、かつ該帯電が注入帯電であることによ
り、従来では両立てきなかった電荷注入による良好な帯
電とピンホールによる帯電欠陥の防止及び感光体の高い
耐久性能を持たせることが可能となった。
電手段を構成することが可能となり、これにより、良好
な画像を安定して出力させることができる低電圧タイプ
の電子写真装置を構成することができた。
真装置の概略構成の例を示す図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像手段及び転写
手段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体
の表面層が、反応性アクリル基またはメタクリル基を有
する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマーが重合
することにより形成される樹脂及び導電性粉体を含有
し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメタク
リル基を有するカップリング剤により表面処理されてお
り、かつ該帯電が注入帯電であることを特徴とする電子
写真装置。 - 【請求項2】 前記カップリング剤が下記式(1)で示
されるシラン化合物である請求項1記載の電子写真装
置。 【化1】 (式中、R1 乃至R3 は同一または異なって、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール
基、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基を示し、かつ
R1 乃至R3 のうち少なくとも1つは塩素原子、メトキ
シ基及びエトキシ基を示す。R4 は炭素数1〜6個のア
ルキレン基を示す。R5 は水素原子及びメチル基を示
す。) - 【請求項3】 前記電子写真感光体が支持体、感光層及
び保護層をこの順に有する請求項1または2記載の電子
写真装置。 - 【請求項4】 前記電子写真感光体の表面層が、反応性
アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル
系モノマーまたはオリゴマー、及び反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を有するカップリング剤により表面処
理されている導電性粉体を含有する溶液を塗布して塗膜
を形成し、次いで光照射または加熱によって該塗膜中の
アクリル系モノマーまたはオリゴマーを硬化させること
によって形成される請求項1乃至3のいずれかに記載の
電子写真装置。 - 【請求項5】 前記硬化型アクリル系モノマーまたはオ
リゴマーが、1分子中に2個以上の反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を含有する請求項1乃至4のいずれか
に記載の電子写真装置。 - 【請求項6】 前記導電性粉体が金属酸化物粉体である
請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項7】 前記帯電部材の電気抵抗値が1×104
〜1×109 Ωcm 2 である請求項1乃至6のいずれか
に記載の電子写真装置。 - 【請求項8】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
光体を帯電する帯電部材を一体に支持し、電子写真本体
に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、該電
子写真感光体の表面層が、反応性アクリル基またはメタ
クリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリ
ゴマーが重合することにより形成される樹脂及び導電性
粉体を含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を有するカップリング剤により表面処
理されており、かつ該帯電が注入帯電であることを特徴
とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項9】 前記カップリング剤が下記式(1)で示
されるシラン化合物である請求項8記載のプロセスカー
トリッジ。 【化2】 (式中、R1 乃至R3 は同一または異なって、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール
基、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基を示し、かつ
R1 乃至R3 のうち少なくとも1つは塩素原子、メトキ
シ基及びエトキシ基を示す。R4 は炭素数1〜6個のア
ルキレン基を示す。R5 は水素原子及びメチル基を示
す。) - 【請求項10】 前記電子写真感光体が支持体、感光層
及び保護層をこの順に有する請求項8または9記載のプ
ロセスカートリッジ。 - 【請求項11】 前記電子写真感光体の表面層が、反応
性アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリ
ル系モノマーまたはオリゴマー、及び反応性アクリル基
またはメタクリル基を有するカップリング剤により表面
処理されている導電性粉体を含有する溶液を塗布して塗
膜を形成し、次いで光照射または加熱によって該塗膜中
のアクリル系モノマーまたはオリゴマーを硬化させるこ
とによって形成される請求項8乃至10のいずれかに記
載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項12】 前記硬化型アクリル系モノマーまたは
オリゴマーが、1分子中に2個以上の反応性アクリル基
またはメタクリル基を含有する請求項8乃至11のいず
れかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項13】 前記導電性粉体が金属酸化物粉体であ
る請求項8乃至12のいずれかに記載のプロセスカート
リッジ。 - 【請求項14】 前記帯電部材の電気抵抗値が1×10
4 〜1×109 Ωcm2 である請求項8乃至13のいず
れかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項15】 更に、現像手段及びクリーニング手段
の少なくとも一方を有する請求項8乃至14のいずれか
に記載のプロセスカートリッジ。
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- 1997-09-17 JP JP25211497A patent/JP3950524B2/ja not_active Expired - Fee Related
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