JPH1195474A - 電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Info

Publication number
JPH1195474A
JPH1195474A JP25211497A JP25211497A JPH1195474A JP H1195474 A JPH1195474 A JP H1195474A JP 25211497 A JP25211497 A JP 25211497A JP 25211497 A JP25211497 A JP 25211497A JP H1195474 A JPH1195474 A JP H1195474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
charging
electrophotographic
conductive powder
photoreceptor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25211497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3950524B2 (ja
Inventor
Akio Maruyama
晶夫 丸山
Shoji Amamiya
昇司 雨宮
Hironori Uematsu
弘規 植松
Hiroyuki Tanaka
博幸 田中
Michiyo Sekiya
道代 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25211497A priority Critical patent/JP3950524B2/ja
Publication of JPH1195474A publication Critical patent/JPH1195474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3950524B2 publication Critical patent/JP3950524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な注入帯電を行うことができ、優れた画
像を得ることができ、かつ感光体の耐久寿命の十分長い
電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供する。 【解決手段】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像手段及び転写
手段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体
の表面層が、反応性アクリル基またはメタクリル基を有
する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマーが重合
することにより形成される樹脂及び導電性粉体を含有
し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメタク
リル基を有するカップリング剤により表面処理されてお
り、かつ該帯電が注入帯電である電子写真装置及びプロ
セスカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置及びプ
ロセスカートリッジに関し、より詳しくは特定の電子写
真感光体を用い、特定の帯電を行う電子写真装置及びプ
ロセスカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置の帯電手段としては
コロナ帯電器が一般的に使用されてきた。また近年、低
オゾンなどの利点を有することから、接触帯電装置、即
ち電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印
加することによって電子写真感光体の帯電を行う装置も
実用化されている。しかしながら、コロナ帯電は無論、
接触帯電も帯電は帯電部材から電子写真感光体への放電
によって行われるため、放電開始電圧以上の電圧を印加
することによって帯電が開始される。例えば、膜厚25
μmの電子写真感光体を帯電ローラを用いて接触帯電す
るためには、帯電ローラに対して少なくとも約640V
以上の電圧を印加しなければならない。約640V以上
の電圧を印加することによって初めて放電が開始され、
感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に
対して傾き1で線形に感光体の表面電位が上昇する。以
後、この放電開始電圧をVthと定義する。つまり、電子
写真プロセスに必要とされる感光体の表面電位Vd を得
るためには帯電ローラにはVd +VthのDC電圧が必要
となる。このように、DC電圧のみを帯電部材に印加す
ることによって電子写真感光体の帯電を行う帯電方式を
DC帯電方式と称する。
【0003】このDC帯電方式では装置周辺の温湿度の
変動などにより接触帯電部材の抵抗値が変動するため、
あるいは感光体が使用に伴って削れることによって膜厚
が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所望
する値にすることが困難であった。このため、更なる帯
電の均一性を図るために特開昭63−149669号公
報などに開示されるように、所望のVd に相当するDC
電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重
畳した振動電圧を接触帯電部材に印加して感光体の帯電
を行う所謂AC帯電方式が用いられる。この帯電方式で
は感光体の表面電位は、環境や感光体削れなどの外的要
因に影響されることもほとんどなく、Vd に収束する。
【0004】しかしながら、上述のような接触帯電装置
においても、その本質的な帯電機構は帯電部材から電子
写真感光体へのエアギャップを介した放電現象を用いて
いるため、先に述べたように帯電に必要とされる電圧は
感光体の表面電位を超える値であり、微量であるがオゾ
ンも発生する。また、帯電均一化のためにAC帯電方式
を用いた場合には、オゾン発生量の増加、AC電圧の電
界による振動音の発生及び放電による感光体表面の劣化
が顕著になるなどの問題点が発生していた。
【0005】そこで、EPA0576203公報やEP
A0615177公報などには、実質的に放電を利用せ
ずに帯電部材から電子写真感光体の表面に直接電荷を注
入する帯電、所謂注入帯電が提案されている。また、本
注入帯電においては前記公報に示されるように、電子写
真感光体としてその表面に導電性粉体を含有する層を有
するものを用いた場合に良好な帯電が可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来注入帯電
に用いる試みがなされた電子写真感光体では帯電部材か
ら感光体表面層への電荷の注入性が十分ではなく、注入
帯電を良好に行うためには帯電部材と感光体表面との接
触面積を十分確保し、かつ接触圧を高くして帯電に十分
長い時間をかける必要があった。
【0007】しかしながら、このように帯電部材と感光
体表面の接触圧を高くした場合には、繰り返し使用時に
おいて帯電部材と感光体表面との摺擦によって感光体表
面にキズが発生し、また表面が削れ、これによって感光
体の耐久寿命が決定されていた。従って、注入帯電にお
いて感光体の更なる耐久性の向上を図るためには、帯電
部材から感光体表面への電荷の注入性を向上させ低い接
触圧でも均一な帯電ができるようにする必要があった。
【0008】本発明の目的は、良好な注入帯電を行うこ
とができ、優れた画像を得ることができ、かつ感光体の
耐久寿命の十分長い電子写真装置及びプロセスカートリ
ッジを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印
加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部
材、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真
装置において、該電子写真感光体の表面層が、反応性ア
クリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系
モノマーまたはオリゴマーが重合することにより形成さ
れる樹脂及び導電性粉体を含有し、かつ該導電性粉体が
反応性アクリル基またはメタクリル基を有するカップリ
ング剤により表面処理されており、かつ該帯電が注入帯
電であることを特徴とする電子写真装置である。
【0010】また、本発明は、電子写真感光体、該電子
写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることによ
り該電子写真感光体を帯電する帯電部材を一体に支持
し、電子写真本体に着脱自在であるプロセスカートリッ
ジにおいて、該電子写真感光体の表面層が、反応性アク
リル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モ
ノマーまたはオリゴマーが重合することにより形成され
る樹脂及び導電性粉体を含有し、かつ該導電性粉体が反
応性アクリル基またはメタクリル基を有するカップリン
グ剤により表面処理されており、かつ該帯電が注入帯電
であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0011】このように、本発明は、特定の構成を有す
る電子写真感光体を用いることにより、良好な注入帯電
が可能となり、かつ感光体の耐久寿命を長くすることが
可能となった。また本発明においては感光体の注入帯電
性が非常に良好であるため、注入性には劣るが取扱いが
容易なブレード形状やローラ形状の帯電部材を用いても
良好な注入帯電を行うことが可能となった。
【0012】なお、帯電がエアギャップでの放電による
帯電か、放電することなしに直接電荷を注入することに
よる帯電かの区別は、前記の通り帯電部材への印加電圧
と感光体の表面電位との関係を調べることにより判断が
可能である。即ち、放電による帯電では、感光体上の帯
電部材への印加電圧に対してしきい値をもち、帯電部材
へ印加するDC電圧を0Vから徐々に増加していくと、
感光体の表面電位は、印加電圧数百ボルトまで0Vを保
った後、放電開始電圧(帯電開始電圧)以降は印加電圧
の増加に対して線形に増加していくのに対して、電荷を
直接注入することによる帯電では、帯電開始電圧が存在
しないかまたは非常に小さく、印加電圧の増加に対して
0Vからほぼ線形に感光体の表面電位も増加する。従っ
て、本発明においては、印加電圧と帯電開始電圧の差が
100V以下であるような帯電をすることが可能な装置
で、実質的に放電することなしに行う帯電を注入帯電と
定義する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる電子写真感光
体は、その表面層が反応性アクリル基またはメタクリル
基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマー
が重合することにより形成される樹脂及び導電性粉体を
含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメ
タクリル基を有するカップリング剤により表面処理され
ているものを使用する。表面層中に導電性粉体が分散さ
れていない感光体を本発明に用いた場合には電荷注入の
効率が低く帯電が不十分であったり、また電荷注入が不
均一であるなどという現象に起因する画像欠陥が発生す
る可能性が高い。
【0014】本発明で用いる電子写真感光体の構成とし
ては、上記の表面層が反応性アクリル基またはメタクリ
ル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマ
ーが重合することにより形成される樹脂及び導電性粉体
を含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基または
メタクリル基を有するカップリング剤により表面処理さ
れていることを除いては特に規制されるものではなく、
従来のいかなる構成の感光体も使用可能であるが、支持
体上に光半導体よりなる感光層を設け、更に感光層上に
保護層を設けたものが感光体特性の安定性及び生産の容
易さの面から最適であり、この場合はその保護層が反応
性アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリ
ル系モノマーまたはオリゴマーが重合することにより形
成される樹脂及び導電性粉体を含有し、かつ該導電性粉
体が反応性アクリル基またはメタクリル基を有するカッ
プリング剤により表面処理されていれば本発明に使用可
能である。
【0015】本発明においては、電子写真感光体表面層
の樹脂と表面層に含有される導電性粉体の表面処理剤と
の関係が電荷の注入性の点において重要であった。即
ち、注入帯電では直接、帯電部剤から感光体表面に電荷
が注入される必要があるため、感光体表面層の樹脂中の
導電性粉体の分散状態が重要であり、注入性のよい導電
性粉体の分散状態を再現性よく達成するためには、表面
層用の樹脂として反応性アクリル基またはメタクリル基
を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマーが
重合することにより形成される樹脂を用い、かつこれに
導電性粉体の表面処理剤として特殊な構造をもつカップ
リング剤を組み合わせることが有効であった。表面層用
の樹脂及び導電性粉体の表面処理剤が上記組み合わせと
異なる、従来提案されている表面層では前述のように表
面層の最表面に効率良く均一に導電性粉体が露出してい
るわけではなく、注入帯電を良好に行うためには帯電部
材と感光体表面との接触面積を十分確保し、かつ接触圧
を高くして帯電に十分長い時間をかける必要があった。
これに対して表面層用の樹脂として反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モノマーま
たはオリゴマーが重合することにより形成される樹脂を
用い、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメタ
クリル基を有するカップリング剤により表面処理されて
いれば、樹脂と導電性粉体の相溶性が非常に優れ、表面
に導電性粉体が十分にかつ均一に露出し、これによって
電荷注入性は飛躍的に向上する。
【0016】本発明に用いる感光体の表面層に用いるバ
インダー樹脂を形成するための硬化型アクリル系モノマ
ーまたはオリゴマーは、反応性アクリル基またはメタク
リル基を有する。反応性アクリル基及びメタクリル基と
は各々
【0017】本発明において、表面層用のバインダー樹
脂を形成するために用いる、反応性アクリル基またはメ
タクリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオ
リゴマーは、耐久性向上のために、1分子中に2個以上
の反応性アクリル基またはメタクリル基を有することが
好ましい。
【0018】本発明において、表面層用のバインダー樹
脂を形成するために用いる、反応性アクリル基またはメ
タクリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオ
リゴマーは単独で用いても、2種類以上を混合して用い
てもよい。また、他の硬化型モノマーやオリゴマーと混
合して共重合樹脂を形成することもできる。このとき、
反応性アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型ア
クリル系モノマーの割合は好ましくは20重量%以上、
更に好ましくは30重量%以上である。
【0019】更に、本発明の硬化型アクリルモノマーは
オリゴマーを他の樹脂と混合して用いることもできる。
【0020】他の樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂、
セルロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹
脂及び塩化ビニール−酢酸ビニル共重合体樹脂などの通
常の市販の樹脂を挙げることができる。
【0021】また、導電性粉体としては、Cu、Al及
びNiなどの金属、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アンチモン
及び酸化チタンあるいはこれら物質の固溶体もしくは融
着体などの金属酸化物、あるいはカーボンブラック、ポ
リアセチレン、ポリチオフェン及びポリピロールなどの
導電性ポリマーなどが使用可能であるが、透光性の点か
ら透明度の高い導電材料を使用することが好ましい。ま
た、カップリング剤との反応性の観点から金属酸化物が
特に好ましい。
【0022】本発明において上記導電性粉体は反応性ア
クリル基またはメタクリル基を持つカップリング剤によ
って表面処理される。ここで使用されるカップリング剤
としては、例えばシランカップリング剤、チタネート系
カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジル
コアルミネート系カップリング剤及びリン酸エステル系
カップリング剤が挙げられ、その構造中に反応性アクリ
ル基またはメタクリル基を有するものであればいずれの
ものも使用可能である。
【0023】この中でも、特に下記式(1)で示される
シラン化合物を用いた場合には膜の耐久性、導電性粉体
の分散性及び電荷の注入性などに特に優れた表面層を形
成することができる。
【0024】また、表1にシラン化合物の具体例を示
す。ただし本発明において使用可能なシラン化合物はこ
れに限ったものではない。
【0025】
【化3】 (式中、R1 乃至R3 は同一または異なって、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール
基、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基を示し、かつ
1 乃至R3 のうち少なくとも1つは塩素原子、メトキ
シ基及びエトキシ基を示す。R4 は炭素数1〜6個のア
ルキレン基を示す。R5 は水素原子及びメチル基を示
す。)
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表面処理の方法としては、湿式及び乾式の
二通りがある。湿式では導電性粉体とカップリング剤と
を溶剤中で分散し、該カップリング剤を粉体表面に付着
させる。分散の手段としてはボールミル及びサンドミル
など一般の分散手段を使用することができる。次に、こ
の分散溶液を乾燥機により乾燥させ溶剤を取り除いた
後、更に熱処理を行って該カップリング剤を導電性粉体
表面に固着させる。
【0029】以上に示したように表面処理は該カップリ
ング剤を導電性粉体表面に固着させることによって完了
するが、必要によって処理後の粉体に粉砕処理を施して
もよい。乾式処理においては溶剤を用いずに該カップリ
ング剤と導電性粉体とを混合し混練を行うことによって
カップリング剤を粉体表面に付着させる。その後は湿式
処理と同様に熱処理や粉砕処理などを施して表面処理を
完了する。
【0030】本発明における導電性粉体に対するカップ
リング剤の割合は、粉体の粒径やカップリング剤中のメ
トキシ、エトキシ基数及び塩素原子数などに依存する
が、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは3〜4
0重量%である。
【0031】本発明に用いる表面層は前記のシラン化合
物で表面処理された導電性粉体を前記反応性アクリル基
またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モノマー
またはオリゴマーの溶液中に分散し、これに熱硬化の場
合には過酸化物触媒を、光で樹脂を硬化させる場合には
以下に例示するような光ラジカル発生剤を添加した溶液
を塗布溶液として、塗布後乾燥、硬化させて表面層を形
成する。
【0032】
【化4】
【0033】表面層の膜厚は膜強度と電荷注入性の点よ
り好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1.0μ
m以上である。
【0034】表面層においては導電性粉体の分散性の向
上、接着性あるいは平滑性の向上を目的として、種々の
添加剤を加えることができる。特に、耐久性及びクリー
ニング性などの特性向上を目的としてポリテトラフルオ
ロエチレンやフッ化炭素粒子などの含フッ素樹脂粒子や
シリコーン樹脂粒子などの滑剤を分散することは非常な
有効である。
【0035】本発明で用いる電子写真感光体の構成とし
ては、支持体及び感光層、または支持体、感光層及び保
護層をこの順に有していればよい。これを除いては特に
規制されるものではなく、従来のいかなる構成の感光体
も使用可能である。
【0036】感光層としては従来公知のものを使用で
き、例えばSe、As2 Se3 、a−Si、CdS及び
ZnO2 などの無機物光半導体よりなるもの、あるいは
PVK−TNFやフタロシアニン顔料及びアゾ顔料など
の有機材料を用いたものなどが使用可能である。
【0037】更に、表面保護層と感光層の間に中間層を
設けることもできる。このような中間層は保護層と感光
層の接着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機
能させることを目的とする。中間層としては、例えばエ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
スチレン樹脂、アクリル樹脂及びシリコーン樹脂などの
市販の樹脂材料が使用可能である。
【0038】前記感光体用の支持体としてはアルミニウ
ム、ニッケル、ステンレス及びスチールなどの金属、導
電性膜を有するプラスチックあるいはガラス及び導電化
処理した紙などを用いることができる。
【0039】次に、本発明に用いる帯電部材について説
明する。
【0040】帯電部材の形状としてはローラ、ブレー
ド、ブラシ、導電性液体及び導電性粉体などを電子写真
感光体表面に接触させるものなどが挙げられる。帯電部
材を構成する材料としては特に限定されるものではな
く、例えば金、銀、及び水銀などの金属あるいは樹脂に
カーボンブラックなどの導電性粉体を分散したもの、導
電性高分子、イオン電導処理したゴム材料及び磁性粉体
などが使用可能である。電荷の注入性を向上させるため
には帯電部材と電子写真感光体の表面との接触面積を大
きくすることが好ましく、この点からスポンジローラ、
ブラシ、液体及び粉体形状が好ましい。また、ローラや
ブラシの場合には、帯電部材を電子写真感光体に対して
周速差を持って回転させることにより、感光体表面に接
触する帯電部材の面積を増加させることができ、その結
果、電荷注入性を向上させることができる。
【0041】また、本発明においては帯電部材の電気抵
抗の範囲が1×104 〜1×109Ωcm2 であること
が好ましい。帯電部材の抵抗が1×109 Ωcm2 を超
える場合には帯電不良が発生し易く、1×104 Ωcm
2 を下回る場合にはピンホール周辺における帯電不良や
ピンホールの拡大、帯電部材の通電破壊が生じ易くな
る。
【0042】本発明における帯電部材の抵抗は以下のよ
うに測定することができる。まず、帯電部材を直径30
mmのアルミニウムシリンダーにニップ幅が3mmとな
るように接触する。次に、この帯電部材の電圧印加部分
(実際の電子写真装置において帯電部材に電圧を印加す
る場所。例えば帯電ローラの芯金)に外部より100V
のDC電圧を印加し、帯電部材とアルミニウムシリンダ
ーとの間に流れる電流を測定する。この電流値をI
(A)とし、下記式から得られる値を帯電部材の抵抗値
とした。
【0043】帯電部材の抵抗(Ωcm2 )=100
(V)×ニップ面積(cm2 )/I(A) (ニップ面積(cm2 )=0.3(cm)×帯電部材と
アルミニウムシリンダーの接触長さ(cm)) なお、本発明における露光手段、現像手段、転写手段及
びクリーニング手段などの電子写真プロセスを行うため
に必要な手段は、何ら限定されるものではない。
【0044】以下に本発明を実施例により説明する。 (実施例1)図1は本発明のプロセスカートリッジを有
する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。本例
の電子写真装置は、レーザービームプリンターである。
【0045】図1において、1は直径30mmのドラム
状の電子写真感光体である。感光体1は、矢印方向に1
00mm/secの周速度で回転駆動される。2は感光
体1に接触配置された帯電部材としての回転ブラシロー
ラ(帯電ブラシ)であり、この帯電ブラシ2には帯電バ
イアス電源S1から−700VのDC電圧が印加され、
感光体1の表面がほぼ−680Vに一様に注入帯電され
る。この感光体1の帯電処理面に対して不図示のレーザ
ービームスキャナから出力されるレーザビームによる走
査露光L(露光手段)がなされ、感光体1の周面に目的
の画像情報に対応した静電潜像が形成される。形成され
た静電潜像は磁性一成分絶縁ネガトナーを用いた反転現
像手段3によりトナー画像として反転現像される。
【0046】3aはマグネットを内包する直径16mm
の非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ3aに
上記のネガトナーをコートし、感光体1表面との距離を
300μmに固定した状態で感光体1と等速で回転さ
せ、スリーブ3aに現像バイアス電源S2より現像バイ
アスを印加する。電圧は−500VのDC電圧と、周波
数1800Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC
電圧を重畳したものを用い、ジャンピング現像を行う。
一方、不図示の給紙部から記録材としての転写材Pが給
送されて、感光体1と、これに所定の押圧力で当接させ
た接触転写手段としての、中抵抗の転写ローラ4との圧
接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミングにて導入さ
れる。転写ローラ4には転写バイアス印加電源S3から
所定の転写バイアスが印加される。本実施例ではローラ
抵抗値が5×108 Ωcm2 の転写ローラ4を用い、+
2000VのDC電圧を印加して転写を行った。転写部
Tに導入された転写材Pはこの転写部Tにおいて、その
表面に感光体1の表面に形成されているトナー画像を静
電力と押圧力にて転写される。トナー画像の転写を受け
た転写材Pは感光体1から分離されて熱定着方式などの
定着手段5へ導入されてトナー画像の定着を受け、画像
形成物(プリントあるいはコピー)として装置外へ排出
される。また、転写材Pに対するトナー画像転写後の感
光体表面はクリーニング手段6により残留トナーなどの
付着物の除去を受けて清掃される。
【0047】本実施例の電子写真装置においては、感光
体1、帯電部材2、現像手段3及びクリーニング装置6
がプロセスカートリッジ20として一体に支持されてお
り、プロセスカートリッジは、電子写真装置本体から一
括して着脱自在である。なお、現像手段3やクリーニン
グ手段は一体化されていなくてもよい。
【0048】本実施例における電子写真感光体1は負帯
電用の有機光半導体が用いられており、表面を陽極酸化
によって粗面化することにより、レーザーによるモアレ
の発生を防止したφ30mmのアルミニウムシリンダー
上に下記の4層を設けた。
【0049】アルコール可溶性共重合ナイロン樹脂(平
均分子量29000)10部(重量部、以下同様)及び
メトキシメチル化6ナイロン樹脂(平均分子量3200
0)30部をメタノール260部及びブタノール40部
の混合溶媒中に溶解した。この調合液を浸漬コーティン
グ法によって塗布して、膜厚が1μmの下引き層を形成
した。
【0050】次に、下記式のジスアゾ顔料4部、
【0051】
【化5】 ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化率68%、平
均分子量24000)2部及びシクロヘキサノン34部
をサンドミル装置によって12時間分散して電荷発生層
用分散液を調製し、この分散液を前記下引き層上に浸漬
コーティング法によって塗布して、膜厚が0.2μmの
電荷発生層を形成した。
【0052】次に、下記式で示されるヒドラゾン化合物
7部
【0053】
【化6】 及びポリスチレン樹脂10部をモノクロルベンゼン50
部に溶解し、この溶液を前記電荷発生層上に浸漬コーテ
ィング法によって塗布して、膜厚が20μmの電荷輸送
層を形成した。
【0054】次に、感光層の上に保護層を形成する。ま
ず、下記式のアクリルモノマー60部、
【0055】
【化7】 表1のNo.5のシラン化合物(対酸化錫重量比15
%)を用い湿式処理法によって表面処理された酸化錫超
微粒子(平均粒径0.02μm)30部、光重合開始剤
として2−メチルチオキサントン10部、トルエン10
0部及びメチルセルソルブ200部をサンドミルにて4
8時間分散を行って保護層用の調合液を得た。次に、こ
の調合液を前記電荷輸送層上にスプレーコーティング法
によって塗布して膜を形成し、乾燥した後、高圧水銀灯
を用い8mW/cm2 の光強度で20秒間光照射するこ
とによって硬化させて、膜厚3μmの保護層を形成し
た。
【0056】本実施例の接触帯電部材としての帯電ブラ
シ2は、ユニチカ(株)製の導電性レーヨン繊維REC
−Cをパイル地にしたテープを直径6mmの金属製の芯
金2aにスパイラル状に巻つけて外径14mmのロール
ブラシとしたもので、600デニール/100フィラメ
ント、1平方インチ当り10000フィラメントの密度
で、ブラシの抵抗値は1×105 Ωcm2 である。この
抵抗値の帯電ブラシ2を用いることにより、感光体1上
にピンホールなどの欠陥が生じた場合でも、この部分に
過大なリーク電流が流れ込むことを防止することが可能
である。
【0057】この帯電ブラシにDC−700Vの電圧を
印加し、これを芯金両端に50gの加重で感光体1に当
接させ、感光体の回転方向に対して逆方向に150%の
周速で回転させて感光体表面を帯電処理した。
【0058】以上のような構成の本実施例のプリンター
で画像出力を行ったところ、どのような環境下において
も良好な画像を出力することができた。このとき、帯電
部材2に印加する電圧は帯電電位に相当する−700V
のみであり、従来の接触帯電装置のように放電を励起す
るための余分な電圧を印加する必要がなくなった。ま
た、このように放電を伴わずに帯電が可能となったた
め、本実施例においては従来放電に起因していたオゾン
の発生及び感光体表面の劣化を防止することができた。
【0059】(比較例1及び2)次に、実施例1の画像
形成装置を用いて帯電性の比較検討を行った。実施例1
で用いた感光体との比較例として、実施例1で用いた感
光体の表面層に導電性粉体が含有されていない他は実施
例1で用いた感光体と全く同様の感光体を比較例1の感
光体として、実施例1で用いた感光体の表面層内の導電
性粉体として表面処理を行っていないものを用いた他は
実施例1で用いた感光体と全く同様の感光体を比較例2
の感光体として用意した。また、実施例1の接触帯電ブ
ラシの抵抗をそれぞれ1×1011Ωcm2 、1×108
Ωcm2 、1×105 Ωcm2 及び1×102 Ωcm2
としたものを用意し、各々の組み合わせにおける帯電
性、電荷注入性及び耐ピンホール性を検討した。結果を
表2に示す。
【0060】表2に示すように表面層が反応性アクリル
基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル系モノマ
ーまたはオリゴマーが重合することにより形成される樹
脂及び導電性粉体を含有し、かつ導電性粉体が反応性ア
クリル基またはメタクリル基を有するカップリング剤に
より表面処理されている感光体では良好な帯電性を示す
のに対して、表面層に導電性粉体を含有していない感光
体ではいずれの抵抗(1×102 Ωcm2 を除く)の帯
電部剤を用いても帯電不良が発生し、表面処理されてい
ない導電性粉体を分散した表面層を有する感光体ではい
ずれの抵抗の帯電部材を用いても分散不均一による帯電
不均一や電荷注入が十分ではないための帯電不良による
カブリが発生した。
【0061】また、帯電部材の抵抗をパラメータとした
場合には前述の通り1×102 Ωcm2 以下ではピンホ
ールによるリークが発生し、1×1011Ωcm2 以上で
は実施例1の感光体においても帯電不良が発生してい
る。
【0062】
【0063】(実施例2)本実施例では、帯電部材2と
して導電磁気ブラシを用い、実施例1のプリンターにお
いて感光体と帯電部材のみを変更した他は実施例1と同
様である。
【0064】感光体は実施例1の感光体に対して、保護
層のみを変更する。まず、アクリルモノマーを下記式
【0065】
【化8】 のアクリルモノマーに変更し、シラン化合物を表1のN
o.8のシラン化合物に変更した。他は実施例1と同様
にして感光体を作成した。
【0066】また、帯電部材としては磁性導電粒子を用
いた導電磁気ブラシに変更した。導電磁気ブラシは非磁
性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロール
及びスリーブ上の磁性導電粒子によって構成され、マグ
ネットロールは固定し、スリーブ表面が感光体ドラムの
周速方向と逆に同周速で移動するように回転される。こ
のときの磁性導電粒子は平均粒径20μmの焼結したマ
グネタイトを用い、導電磁気ブラシの抵抗は実施例1と
同様の方法で測定したもので5×104 Ωcm 2 のもの
を用いた。
【0067】以上のような構成の本実施例のプリンター
で画像出力を行ったところ、どのような環境下において
も良好な画像を出力することができた。このとき、帯電
部材2に印加する電圧は実施例1と同様に帯電電位に相
当する−700Vのみであり、従来の接触帯電装置のよ
うに放電を励起するための余分な電圧を印加する必要が
なくなった。また、このように放電を伴わずに帯電が可
能となったため、本実施例においては従来放電に起因し
ていたオゾンの発生及び感光体表面の劣化を防止するこ
とができた。
【0068】(実施例3、4及び5)本実施例では、実
施例2のプリンターにおいて感光体のみを変更した。用
いる感光体としては、実施例1の感光体の表面層の樹脂
及び表面処理剤を表3に示すように変更した他は実施例
1と全く同様にして実施例3〜5の感光体を作成した。
【0069】以上のような構成の本実施例のプリンター
で画像出力を行ったところ、どのような環境下において
も良好な画像を出力することができた。このとき、帯電
部材2に印加する電圧は実施例1と同様に帯電電位に相
当する−700Vのみであり、従来の接触帯電装置のよ
うに放電を励起するための余分な電圧を印加する必要が
なくなった。従って、本実施例においても従来放電に起
因していたオゾンの発生及び感光体表面の劣化を防止す
ることができた。また、本実施例のプリンター構成にお
いて、10000枚の繰り返しの画像出力を行ったとこ
ろ、表4に示すように、感光体表面に傷の発生がなく、
削れがほとんどない耐久性の非常に高い帯電部材と感光
体の構成となった。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】(比較例3及び4)次に、比較例として、
実施例1で用いた感光体の保護層の樹脂として熱可塑性
のポリメチルメタクリレート樹脂を用いた他は実施例1
で用いた感光体と全く同様の感光体を比較例3の感光体
として、更に実施例1で用いた感光体の保護層において
導電性粉体の表面処理剤として下記式の化合物CH3
i(OCH33を用いた他は実施例1で用いた感光体
と全く同様の感光体を比較例4の感光体として、各々実
施例3と同様の評価を行った。この結果、表4に示すよ
うに比較例3、4いずれにおいても若干の帯電不良によ
るカブリが見られ、更に比較例3においては保護層の耐
久削れが非常に大きく、耐久7000枚においてすでに
保護層全層が削れ、画像にキズ及びカブリが発生した。
【0073】
【0074】
【発明の効果】本発明では、電子写真感光体、該電子写
真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより
該電子写真感光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像
手段及び転写手段を有する電子写真装置において、該電
子写真感光体の表面層が、反応性アクリル基またはメタ
クリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリ
ゴマーが重合することにより形成される樹脂及び導電性
粉体を含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基ま
たはメタクリル基を有するカップリング剤により表面処
理されており、かつ該帯電が注入帯電であることによ
り、従来では両立てきなかった電荷注入による良好な帯
電とピンホールによる帯電欠陥の防止及び感光体の高い
耐久性能を持たせることが可能となった。
【0075】本発明により、十分な電位収束性を持つ帯
電手段を構成することが可能となり、これにより、良好
な画像を安定して出力させることができる低電圧タイプ
の電子写真装置を構成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセスカートリッジを有する電子写
真装置の概略構成の例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 博幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 関谷 道代 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
    触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
    光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像手段及び転写
    手段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体
    の表面層が、反応性アクリル基またはメタクリル基を有
    する硬化型アクリル系モノマーまたはオリゴマーが重合
    することにより形成される樹脂及び導電性粉体を含有
    し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基またはメタク
    リル基を有するカップリング剤により表面処理されてお
    り、かつ該帯電が注入帯電であることを特徴とする電子
    写真装置。
  2. 【請求項2】 前記カップリング剤が下記式(1)で示
    されるシラン化合物である請求項1記載の電子写真装
    置。 【化1】 (式中、R1 乃至R3 は同一または異なって、水素原
    子、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール
    基、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基を示し、かつ
    1 乃至R3 のうち少なくとも1つは塩素原子、メトキ
    シ基及びエトキシ基を示す。R4 は炭素数1〜6個のア
    ルキレン基を示す。R5 は水素原子及びメチル基を示
    す。)
  3. 【請求項3】 前記電子写真感光体が支持体、感光層及
    び保護層をこの順に有する請求項1または2記載の電子
    写真装置。
  4. 【請求項4】 前記電子写真感光体の表面層が、反応性
    アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリル
    系モノマーまたはオリゴマー、及び反応性アクリル基ま
    たはメタクリル基を有するカップリング剤により表面処
    理されている導電性粉体を含有する溶液を塗布して塗膜
    を形成し、次いで光照射または加熱によって該塗膜中の
    アクリル系モノマーまたはオリゴマーを硬化させること
    によって形成される請求項1乃至3のいずれかに記載の
    電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記硬化型アクリル系モノマーまたはオ
    リゴマーが、1分子中に2個以上の反応性アクリル基ま
    たはメタクリル基を含有する請求項1乃至4のいずれか
    に記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記導電性粉体が金属酸化物粉体である
    請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電部材の電気抵抗値が1×104
    〜1×109 Ωcm 2 である請求項1乃至6のいずれか
    に記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
    触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
    光体を帯電する帯電部材を一体に支持し、電子写真本体
    に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、該電
    子写真感光体の表面層が、反応性アクリル基またはメタ
    クリル基を有する硬化型アクリル系モノマーまたはオリ
    ゴマーが重合することにより形成される樹脂及び導電性
    粉体を含有し、かつ該導電性粉体が反応性アクリル基ま
    たはメタクリル基を有するカップリング剤により表面処
    理されており、かつ該帯電が注入帯電であることを特徴
    とするプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記カップリング剤が下記式(1)で示
    されるシラン化合物である請求項8記載のプロセスカー
    トリッジ。 【化2】 (式中、R1 乃至R3 は同一または異なって、水素原
    子、アルキル基、アリール基、アルキル置換アリール
    基、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基を示し、かつ
    1 乃至R3 のうち少なくとも1つは塩素原子、メトキ
    シ基及びエトキシ基を示す。R4 は炭素数1〜6個のア
    ルキレン基を示す。R5 は水素原子及びメチル基を示
    す。)
  10. 【請求項10】 前記電子写真感光体が支持体、感光層
    及び保護層をこの順に有する請求項8または9記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記電子写真感光体の表面層が、反応
    性アクリル基またはメタクリル基を有する硬化型アクリ
    ル系モノマーまたはオリゴマー、及び反応性アクリル基
    またはメタクリル基を有するカップリング剤により表面
    処理されている導電性粉体を含有する溶液を塗布して塗
    膜を形成し、次いで光照射または加熱によって該塗膜中
    のアクリル系モノマーまたはオリゴマーを硬化させるこ
    とによって形成される請求項8乃至10のいずれかに記
    載のプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記硬化型アクリル系モノマーまたは
    オリゴマーが、1分子中に2個以上の反応性アクリル基
    またはメタクリル基を含有する請求項8乃至11のいず
    れかに記載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記導電性粉体が金属酸化物粉体であ
    る請求項8乃至12のいずれかに記載のプロセスカート
    リッジ。
  14. 【請求項14】 前記帯電部材の電気抵抗値が1×10
    4 〜1×109 Ωcm2 である請求項8乃至13のいず
    れかに記載のプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 更に、現像手段及びクリーニング手段
    の少なくとも一方を有する請求項8乃至14のいずれか
    に記載のプロセスカートリッジ。
JP25211497A 1997-09-17 1997-09-17 電子写真装置及びプロセスカートリッジ Expired - Fee Related JP3950524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25211497A JP3950524B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25211497A JP3950524B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1195474A true JPH1195474A (ja) 1999-04-09
JP3950524B2 JP3950524B2 (ja) 2007-08-01

Family

ID=17232679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25211497A Expired - Fee Related JP3950524B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3950524B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261971A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2010128057A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、画像形成方法および画像形成装置
JP2010134073A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US20100150610A1 (en) * 2008-12-17 2010-06-17 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Electrophotographic photoreceptor and image forming apparatus
JP2010139618A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010197462A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体と画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010204248A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体及び画像形成装置
JP2010237241A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011059669A (ja) * 2009-08-12 2011-03-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、有機感光体の製造方法及び画像形成装置
JP2011154260A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体と画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5263296B2 (ja) * 2008-09-26 2013-08-14 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 電子写真感光体、画像形成装置、画像形成方法
US8557486B2 (en) 2008-11-26 2013-10-15 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Organic photoreceptor, manufacturing method of organic photoreceptor, and image forming apparatus
US9696642B2 (en) 2015-12-08 2017-07-04 S-Printing Solution Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic imaging apparatus employing the same

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261971A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP5263296B2 (ja) * 2008-09-26 2013-08-14 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 電子写真感光体、画像形成装置、画像形成方法
JP2010128057A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、画像形成方法および画像形成装置
US8557486B2 (en) 2008-11-26 2013-10-15 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Organic photoreceptor, manufacturing method of organic photoreceptor, and image forming apparatus
JP2010134073A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010139618A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US20100150610A1 (en) * 2008-12-17 2010-06-17 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Electrophotographic photoreceptor and image forming apparatus
JP2010197462A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体と画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010204248A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体及び画像形成装置
JP2010237241A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011059669A (ja) * 2009-08-12 2011-03-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、有機感光体の製造方法及び画像形成装置
JP2011154260A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体と画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US9696642B2 (en) 2015-12-08 2017-07-04 S-Printing Solution Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic imaging apparatus employing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3950524B2 (ja) 2007-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5606401A (en) Charging device including movable charging brush contactable to member to be charged, and image forming apparatus using same
JP3950524B2 (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JPH08227253A (ja) 画像形成装置
JPH1195473A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3093594B2 (ja) 帯電装置及び電子写真装置
JPH0635220A (ja) 電子写真装置
KR100340652B1 (ko) 전자사진감광부재,그를사용한프로세스카트리지및전자사진장치
JP2001125299A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2009069236A (ja) プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2004240303A (ja) 電子写真装置
JP2002082464A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP3792750B2 (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP3296536B2 (ja) 帯電装置及び電子写真装置
JPH09325668A (ja) 電子写真用ユニット及び電子写真装置
JPH11249493A (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP3382414B2 (ja) 電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JP3683997B2 (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP3154649B2 (ja) 画像形成装置
JPH11231720A (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP4109776B2 (ja) 電子写真装置
JPH07129056A (ja) 電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JPH0869157A (ja) 帯電部材用磁性粒子、それを用いた電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
US6434351B2 (en) Electrophotographic photosensitive member, and process cartridge and electrophotographic apparatus employing the same
JPH11109669A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真装置
JPH0850394A (ja) 帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040922

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050216

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050314

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070423

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees