JPH07129056A - 電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法

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JPH07129056A
JPH07129056A JP6214646A JP21464694A JPH07129056A JP H07129056 A JPH07129056 A JP H07129056A JP 6214646 A JP6214646 A JP 6214646A JP 21464694 A JP21464694 A JP 21464694A JP H07129056 A JPH07129056 A JP H07129056A
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surface layer
cleaning
conductivity
photosensitive member
electrophotographic
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JP6214646A
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Shoji Amamiya
昇司 雨宮
Akio Maruyama
晶夫 丸山
Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、低温低湿から高温高湿に至
る環境下、初期から繰り返し使用後まで、優れた画像を
安定して、かつ容易に得ることができる電子写真装置、
プロセスカートリッジ及び画像形成方法を提供すること
にある。 【構成】 本発明は、電子写真感光体及びクリーニング
手段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体
が導電性を有する表面層を有し、かつ該クリーニング手
段の電子写真感光体との当接箇所が導電性を有すること
を特徴とする電子写真装置、上記電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び上記電子写真感光体とクリ
ーニング手段を用いた画像形成手段である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザービー
ムプリンター及びファックスなどの電子写真装置、プロ
セスカートリッジ及び画像形成方法に関し、詳しくは、
特定の電子写真感光体と特定のクリーニング手段とを有
する電子写真装置、該電子写真感光体を有するプロセス
カートリッジ及び該電子写真感光体及びクリーニング手
段を用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられている一般的な電子写真装
置の構成の概略を図2に示す。以下、この図を用いて画
像形成プロセスを簡単に説明する。
【0003】装置内には、回転自在に支持され、矢印方
向に回転可能な静電潜像及び静電潜像を現像剤(トナ
ー)を用いて現像した可視画像を担持する電子写真感光
体21が配置され、その外周部に一次帯電手段22、画
像露光手段23、現像手段24、転写手段25、クリー
ニング手段27及び前露光手段28といった画像形成手
段が配置される。
【0004】まず、電子写真感光体21を一次帯電手段
22により所定の電位に均一に帯電する。次に、色分解
された光像またはこれに相当する光像をレーザービーム
露光装置などの画像露光手段23により照射し、電子写
真感光体21上に原稿に忠実な静電潜像を形成する。形
成された静電潜像は現像手段24によって可視画像とな
り、この可視画像、即ち、トナー画像は、転写手段25
によって搬送された転写材Pに転写される。転写手段2
5は、転写帯電器25a、除電針25b及び給紙装置
(図示せず)から送給された転写材Pを搬送する転写ベ
ルト25cとを有する。転写ベルト25cへと送給され
た転写材Pは、転写ベルト25cの回転に伴って、電子
写真感光体21の外周面上に形成されたトナー像に当接
され、該トナー像は、転写帯電器25aの作動により転
写材P上に転写され、直後に転写材Pに蓄積した電荷は
除電針25bによりキャンセルされるのである。転写が
終了すると、該転写材Pは転写ベルト25cによって搬
送された後、転写ベルト25cから分離され、熱ローラ
定着手段26を介して装置の外へと排出される。一方、
転写材Pに転写されずに電子写真感光体21上に残留し
たトナーはクリーニング手段27によって除去され、そ
の後前露光手段28により電子写真感光体21の表面が
電気的に均一化される。そして電子写真感光体21上に
は次の画像形成プロセスが施されるのである。
【0005】上記プロセスの中に示される転写残りトナ
ーを除去するクリーニング手段としては、2つの代表的
な方式が挙げられる。1つは、クリーニングブレードと
称するゴム性のブレード状の部材を感光体の表面に圧接
して感光体とブレードの間の隙間をなくし、トナーをか
きとる方法であり、もう1つは磁気ブラシやファーブラ
シのローラーを感光体表面に接するように回転させてト
ナーをかきとる、あるいは叩き落とす方法である。これ
らのうち後者は磁気ブラシやファーブラシを感光体に強
く接触させることが困難なので、トナーのすり抜けが生
じ易く、またファーブラシ上に溜ったトナーが融着する
と感光体を傷つけたりすることもある。更にゴムブレー
ドのほうがファーブラシに比較して安価であり、設計も
簡単であるため、現在ではブレードを用いるクリーニン
グが主流を占めている。
【0006】このようなクリーニングブレードを用い湿
式トナーをクリーニングする場合には、湿式トナー自体
及びその溶剤が微粒子であり、ブレードと感光体表面と
の隙間に入り込んで潤滑剤としての役割を果たすため、
感光体表面とブレードとの摩擦の点では特に問題はな
い。しかしながら、クリーニングブレードを用い乾式ト
ナーをクリーニングする場合には、乾式トナー自体が感
光体表面の研磨力に優れているので感光体表面が粗面化
し易く、使用するに従い感光体表面とクリーニングブレ
ードとの滑り性は向上するものの、使用初期の感光体は
表面が粗れておらず、また、高耐久化のために感光体表
面の高度を高くした感光体は耐久使用しても表面が粗れ
にくいので感光体表面とブレードとの摩擦が大きく、ク
リーニングブレードが反転しやすいという問題が生じて
しまう。この問題を解決するために感光体とクリーニン
グブレードとの間の滑性を向上させる種々の方法、例え
ばクリーニングブレードに潤滑剤を塗布する方法、感光
体表面を初期から粗面化する方法、あるいは感光体表面
に潤滑剤を混入する方法などが提案され、また実用化さ
れてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの方
法を用いることで、ブレードの反転に対するクリーニン
グ手段の設定の自由度は広がったが、逆にトナーのすり
抜けの問題が顕在化し始めた。現在トナーのすり抜けを
防止するために、クリーニングブレードの当接圧を高く
したり、クリーニングブラシやクリーニングローラーな
どの補助手段を併用したりしている。しかしながら、こ
れらの手法を併用したクリーニング手段は設定の自由度
が非常に狭いものになってしまい、本体のメカ設計誤差
や外部環境要因による振れ幅をかろうじて許容している
のが実情であり、今後要求され更なる高画質化及び高耐
久化を実現するためにはトラブル発生に対するより高い
安全性を確保する必要がでてきている。
【0008】本発明の目的は、クリーニング手段の適正
な条件の設定の自由度が広く、低温低湿から高温高湿に
至る環境下、初期から繰り返し使用後まで、優れた画像
を安定して、かつ容易に得ることができる電子写真装
置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体及びクリーニング手段を有する電子写真装置に
おいて、該電子写真感光体が導電性を有する表面層を有
し、かつ該クリーニング手段の電子写真感光体との当接
箇所が導電性を有することを特徴とする電子写真装置で
ある。
【0010】また、本発明は、上記のような電子写真感
光体を有するプロセスカートリッジ及び上記のような電
子写真感光体とクリーニング手段を用いた画像形成方法
である。
【0011】電子写真プロセスの中で現像剤は感光体に
静電的に吸着している。そこで、本発明者らは、クリー
ニング手段の感光体と当接する部分に導電性を付与し、
積極的に電荷をキャンセルすることによって、静電的な
吸着力を小さくする実験を行い、良好な結果が得られた
が、まだ十分ではなかった。このため、より効率よく感
光体と現像剤の持つ電荷をキャンセルすることによっ
て、感光体と現像剤の静電的引力を更に弱くする必要が
あった。そして、本発明者らは、感光体の表面層を導電
性を有する層とし、この感光体との当接部に導電性を付
与したクリーニング手段とを組み合わせることによっ
て、絶大なる効果が得られることを見いだした。
【0012】本発明に用いられる一次帯電手段として
は、コロナ帯電、ローラー帯電、ブラシ帯電及び電極帯
電などが挙げられるが、本発明に用いられる電子写真感
光体は、これらの帯電手段により帯電が行われると感光
体表面から電荷が注入され、電荷は導電性を有する表面
層と感光層との界面付近に保持される。この界面に蓄積
している電荷は、導電性を有する表面層中を容易に移動
でき、かつ該表面層と、感光体との当接部に導電性が付
与されたクリーニング手段との間で電荷の注入及び移動
が円滑に行われるものと考えられる。その結果、感光体
の表面とクリーニング手段の感光体との当接部が常に等
電位となり、非常に効率よくクリーニングができるもの
と考えられる。これに対し、導電性の表面層を有してい
ない感光体表面上の電荷は、クリーニング手段に注入及
び移動しにくいが、その理由は明らかではない。
【0013】以上述べたように、また、後述の実施例及
び比較例の結果から明らかなように、本発明の顕著な効
果は、導電性を有する表面層を有する感光体と、感光体
との当接部に導電性が付与されたクリーニング手段とを
組み合わせることにより初めて達成されるものである。
【0014】本発明に用いられるクリーニング手段は、
少なくとも作動時に感光体の表面層に当接されており、
その当接部が導電性を有していればよく、その形状は、
ブレード、ブラシ及びローラーなどいずれのものでもよ
い。但し、電荷の注入や移動を効率的に行うためには、
感光体とクリーニング手段の当接部分が広いことが好ま
しく、この点からはブラシであることが好ましい。ブラ
シとしてはファーブラシ、及び導電性を有する磁性粒子
を磁力によってブラシ状に配した所謂磁気ブラシが挙げ
られるが、本発明においては、耐久性の点で磁気ブラシ
であることが特に好ましい。一方、コストや簡便さの点
ではブレードであることが好ましい。
【0015】ブレード、ファーブラシ及びローラーの材
質としては、アルミニウム、鉄及び銅などの金属;ポリ
アセチレン及びポリピロールなどの導電性高分子;ポリ
カーボネート及びポリエステルなどの絶縁性樹脂やゴム
の表面を前記金属や導電性カーボンブラックなどの導電
性物質でコートしたもの、あるいは前記樹脂及びゴムに
前記金属や他の導電性物質を分散させたものなどが挙げ
られる。これらの中では、導電性のコントロールなどを
考慮して、樹脂やゴムに導電性物質を分散したものが好
ましい。また、磁性粒子としてはフェライトやマグネタ
イトの粒子が好ましい。
【0016】本発明に用いられるクリーニング手段が有
する導電性は、体積抵抗率で1013Ω・cm以下である
ことが好ましく、特には109 Ω・cm以下であること
が好ましい。体積抵抗率が1013Ω・cmを越えると、
電荷が注入及び移動しにくくなり、環境条件によっては
本願発明の効果が十分得られないことがある。尚、本発
明における体積抵抗率は、温度25℃、湿度50%RH
下で試料そのもの、もしくは試料をペレット状に成型し
たものに電圧を印加することにより測定される。
【0017】また、クリーニング手段の導電性を有する
箇所は接地されるか、直流電圧、或いは直流電圧と交流
電圧を重畳した脈流電圧を外部から印加される。
【0018】本発明に用いられる電子写真感光体は、導
電性支持体上に感光層を有し、該感光層上に導電性を有
する表面層を有する。
【0019】表面層が有する導電性は、体積抵抗率で1
15Ω・cm以下であることが好ましく、特には1014
〜1010Ω・cmであることが好ましい。体積抵抗率が
1015Ω・cmを越えると電荷が注入及び移動しにくく
なり、環境条件によっては本願発明の効果が十分得られ
ないことがあり、1010Ω・cmに満たないと感光体の
電荷保持能力が低下する傾向にあり、環境条件によって
は原稿に忠実な静電潜像が得られず画像がボケることが
ある。
【0020】また、表面層の構成は、導電性粒子を分散
含有した樹脂層、またはSiCなどの無機物質の層であ
ることが好ましい。
【0021】斯かる導電性粒子としては、アルミニウ
ム、銅、ニッケル及び銀などの金属や酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸
化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチ
モンをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどの
金属酸化物などが挙げられる。これらは単独で用いても
複数を組み合わせて用いてもよい。また、粒径は、膜の
透光性の面から一次粒子径が0.3μm以下であること
が好ましい。
【0022】樹脂は熱可塑性でも硬化性でもよく、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、グアナミ
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂及びポリアクリレート樹脂な
どが挙げられる。
【0023】表面層に分散される導電性物質の含有量は
保護層全固形分重量に対し5〜90重量%あることが好
ましく、特には10〜90重量%であることが好まし
い。含有率が5重量%未満では抵抗値が高くなり過ぎる
ことがあり、90重量%を越えると低抵抗となり過ぎて
しまうことがある。
【0024】本発明に用いられる導電性支持体及び感光
層は公知のいずれのものをも使用することができるが、
表面層がSiCであるときは、感光層はアモルファスシ
リコン層であることが好ましい。
【0025】本発明の電子写真装置においては、導電性
の表面層を有する電子写真感光体と導電性のクリーニン
グ手段が必須の構成要件であるが、電子写真感光体、帯
電手段、現像手段及びクリーニング手段などの構成要素
のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体
に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機
やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に
対して着脱可能に構成しても良い。例えば、帯電手段、
現像手段及びクリーニング手段の少なくとも1つを感光
体と共に一体に支持してカートリッジ化し、装置本体の
レールなどの案内手段を用いて装置本体に着脱可能なプ
ロセスカートリッジとしてもよい。
【0026】以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳
しく説明する。
【0027】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の一実施例を説明する概略図である。
【0028】感光層11上に導電性を有する表面層12
を有する電子写真感光体13が矢印14の方向へ等速回
転している。感光体13には帯電ローラー15が当接し
ており、これで一次帯電を行っている。感光体の表面電
位は−700Vで、現像は反転現像とした。クリーニン
グブレード16の感光体当接部分には導電性粉体を含有
している樹脂17がコートしてあり、この部分には外部
より直流に交流を重畳した電圧を印加した。但し、直流
電圧VDC=−500V、交流電圧のピーク間電位V
AC-PP =1400V(400Hz)とした。
【0029】感光体13は以下のようにして形成され
た。
【0030】10%の酸化アンチモンを含有する酸化ス
ズで被覆した導電性酸化チタン粉体50重量部、フェノ
ール樹脂25重量部、メチルセロソルブ20重量部、メ
タノール5重量部及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、数平均分子
量3000)0.002重量部をφ1mmガラスビーズ
を用いたサンドミル装置で、2時間分散して導電層用塗
料を得た。アルミニウムシリンダー(φ80mm×36
0mm)上に、上記塗料を浸漬塗布し、140℃で30
分間乾燥することによって、膜厚が20μmの導電層を
形成した。
【0031】次に、メトキシメチル化ナイロン樹脂(数
平均分子量32000)30重量部とアルコール可溶性
共重合ナイロン樹脂(数平均分子量29000)10重
量部をメタノール260重量部と、ブタノール40重量
部の混合溶媒中に溶解した液を、上記導電層上に浸漬塗
布し、乾燥することによって、膜厚が1μmの下引層を
形成した。
【0032】次に、下記式で示されるジスアゾ顔料、
【0033】
【外1】 4重量部、ベンザール樹脂2重量部及びテトラヒドロフ
ラン40重量部をφ1mmガラスビーズを用いたサンド
ミル装置で60時間分散した後、シクロヘキサノン/テ
トラヒドロフラン混合溶媒で希釈し電荷発生層用塗料を
得た。この塗料を、、上記下引層上に浸漬塗布し、乾燥
することによって、膜厚が0.1μmの電荷発生層を形
成した。
【0034】次に、下記式で示されるトリアリールアミ
ン化合物、
【0035】
【外2】 10重量部及びポリカーボネート樹脂(数平均分子量2
5000)10重量部をジクロルメタン20重量部とモ
ノクロルベンゼン40重量部の混合溶媒中に溶解した液
を、前記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分
間乾燥することによって、膜厚が20μmの電荷輸送層
を形成した。
【0036】次に、下記式で示されるアクリル樹脂モノ
マー、
【0037】
【外3】 4重量部、酸化スズ(重量平均粒径0.3μm)5重量
部及び光重合開始剤1重量部をエタノール30重量部の
溶媒中に溶解、分散した液を、前記電荷輸送層上に浸漬
塗布し、メタルハライドランプ(560mW/cm2
360nmに中心感度を持つセンサによって測定された
照度)で30秒照射することにより、膜厚が3μmの導
電性の表面層を形成した。この表面層の体積抵抗率は1
12Ω・cmであった。
【0038】次に、感光体当接部分に導電体部17が先
端に形成されたクリーニングブレード16の作成方法を
以下に示す。
【0039】カーボンブラック3重量部を、エタノール
30重量部の溶媒に熱可塑性ナイロン樹脂7重量部を溶
かした溶媒中に分散した溶液を、ウレタン樹脂製ブレー
ドに塗布し、乾燥することによって、膜厚が10μmの
導電層を有するクリーニングブレードを作成した。この
導電層の体積抵抗率は106 Ω・cmであった。
【0040】得られた電子写真感光体及びクリーニング
ブレードを図1に示されるように有する電子写真装置を
用いて、低温低湿(15℃、10%)及び高温高湿(3
0℃、80%)環境下、10000枚の画像出し耐久試
験を行い得られた画像を目視にて評価した。
【0041】その結果、いずれの環境においても、初期
から耐久後にわたってブレードの反転やトナーのすり抜
けなどの問題は生じず、極めて優れた画像が得られた。
【0042】実施例2 実施例1における電子写真感光体の表面層用のアクリル
樹脂モノマーの代わりに下記式、
【0043】
【外4】 で示されるシリコーンオイルを用い、光重合開始剤を用
いず、更に紫外線を照射する代わりに150℃で2時間
加熱し硬化する以外は、実施例1と同様にして電子写真
感光体を作成した。この表面層の体積抵抗率は1011Ω
・cmであった。
【0044】一方、クロロプレンゴム100重量部に酸
化スズ10重量部を熔融混練し、中心にステンレス棒を
通してφ20mm×340mmになるように成型したク
リーニングローラーを作成した。得られた電子写真感光
体、及び得られたクリーニングローラーと実施例1と同
様のクリーニングブレードと併用したクリーニング手段
を用いて、実施例1と同様にして耐久試験を行った。こ
のときローラーは感光体の回転方向、クリーニングブレ
ード上流側に設けられ、アース電位に落した。
【0045】その結果、実施例1と同様、ブレードの反
転やトナーのすり抜けなどの問題は生じず、極めて優れ
た画像を得ることができた。
【0046】実施例3 実施例1における電子写真感光体の表面層用のアクリル
樹脂モノマーの代わりに下記式、
【0047】
【外5】 で示される多官能アクリル樹脂モノマーを用いる以外は
実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。この
表面層の体積抵抗率は1011Ω・cmであった。
【0048】得られた電子写真感光体と、カーボン繊維
を束ねてφ20mm×360mmとした導電性ファーブ
ラシを用いたクリーニング手段を用いて、実施例1と同
様にして耐久試験を行った。但し、カーボン繊維の体積
抵抗率は107 Ω・cmであり、ブラシにはVDC=−3
00Vの直流電圧とピーク間電位VAC-PP =1400V
(400Hz)の交流電圧を重畳した電圧を印加した。
【0049】その結果、実施例1と同様、極めて優れた
画像を得ることができた。
【0050】実施例4 クリーニング手段として、φ15mmのマグネット棒の
まわりに平均粒径20μmのマグネタイトをブラシ状に
配した磁気ブラシを用いた以外は実施例3と同様にして
耐久試験を行った。但し、マグネタイトの体積抵抗率は
106 Ω・cmであり、感光体との当接幅は5mmで、
マグネット棒には直流電圧VDC=−600Vを印加し、
感光体の回転方向とは逆方向に100rpmで回転させ
た。
【0051】その結果、実施例1と同様、極めて優れた
画像を得ることができた。
【0052】比較例1 クリーニングブレードの感光体との当接部に導電層を設
けなかった以外は実施例1と同様にしてクリーニングブ
レードを作成した。このとき、クリーニングブレードの
感光体との当接部の体積抵抗率は1016Ω・cmであっ
た。
【0053】得られたクリーニングブレードを用いた以
外は実施例1と同様にして耐久試験を行った。
【0054】その結果、低温低湿環境下、500枚画像
を出したところで、トナーのすり抜けに起因する画像欠
陥が生じた。
【0055】比較例2 電子写真感光体に表面層を設けなかった以外は実施例1
と同様にして電子写真感光体を作成した。このとき、電
子写真感光体の表面層の体積抵抗率は1016Ω・cmで
あった。
【0056】得られた電子写真感光体を用いた以外は実
施例1と同様にして耐久試験を行った。
【0057】その結果、低温低湿環境下、500枚画像
を出したところで、トナーのすり抜けに起因する画像欠
陥が生じた。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低温低
湿から高温高湿に至る環境下、初期から繰り返し使用後
まで優れた画像を安定して、かつ容易に得ることができ
る電子写真装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の構成の概略を示す図で
ある。
【図2】従来の電子写真装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 感光層 12 導電性を有する表面層 13 本発明の電子写真感光体 14 感光体の回転方向 15 帯電ローラー 16 本発明のクリーニングブレード 17 導電性樹脂部 21 電子写真感光体 22 一次帯電手段 23 画像露光手段 24 現像手段 25 転写手段 25a 転写帯電器 25b 除電針 25c 転写ベルト 26 熱ローラ定着器 27 クリーニング手段 28 前露光手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 6605−2H G03G 21/00 316 6605−2H 318

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体及びクリーニング手段を
    有する電子写真装置において、該電子写真感光体が導電
    性を有する表面層を有し、かつ該クリーニング手段の電
    子写真感光体との当接箇所が導電性を有することを特徴
    とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記電子写真感光体が導電性支持体上に
    感光層を有し、該感光層上に導電性を有する表面層を有
    する請求項1記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記表面層が導電性粒子が分散された樹
    脂を有する請求項1または3記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記表面層が有する導電性が体積抵抗率
    で1015 Ω・cm以下である請求項1または2記載の
    電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング手段が磁気ブラシクリ
    ーニングまたはブレードクリーニングである請求項1ま
    たは2記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング手段が有する導電性が
    体積抵抗率で1013Ω・cm以下である請求項1または
    2記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング手段が外部から電圧を
    印加される請求項1または2記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 電子写真感光体、及び帯電手段、現像手
    段及びクリーニング手段からなる群より選ばれる少なく
    ともひとつの手段を一体に支持し、電子写真装置本体に
    着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、該電子写真
    感光体が導電性を有する表面層を有し、かつ該電子写真
    感光体との当接箇所が導電性を有するクリーニング手段
    に当接していることを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  9. 【請求項9】 前記電子写真感光体が、導電性支持体上
    に感光層を有し、該感光層上に導電性を有する表面層を
    有する請求項8記載のプロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記表面層が導電性粒子が分散された
    樹脂を有する請求項8または9記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  11. 【請求項11】 前記表面層が有する導電性が体積抵抗
    率で1015Ω・cm以下である請求項8または9記載の
    プロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記クリーニング手段が磁気ブラシク
    リーニングまたはブレードクリーニングである請求項8
    または9記載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記クリーニング手段が有する導電性
    が体積抵抗率で1013Ω・cm以下である請求項8また
    は9記載のプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記クリーニング手段が外部から電圧
    を印加される請求項8または9記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  15. 【請求項15】 像転写後の電子写真感光体の表面層上
    に残留する現像剤をクリーニング手段によって除去する
    工程を有する画像形成方法において、該電子写真感光体
    の表面層が導電性を有し、かつ該クリーニング手段の電
    子写真感光体との当接箇所が導電性を有することを特徴
    とする画像形成方法。
  16. 【請求項16】 前記電子写真感光体が導電性支持体上
    に感光層を有し、該感光層上に導電性を有する表面層を
    有する請求項15記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記表面層が導電性粒子が分散された
    樹脂を有する請求項15または16記載の画像形成方
    法。
  18. 【請求項18】 前記表面層が有する導電性が体積抵抗
    率で1015Ω・cm以下である請求項15または16記
    載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 前記クリーニング手段が磁気ブラシク
    リーニングまたはブレードクリーニングである請求項1
    5または16記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記クリーニング手段が有する導電性
    が体積抵抗率で1013Ω・cm以下である請求項15ま
    たは16記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記クリーニング手段が外部から電圧
    を印加される請求項15または16記載の画像形成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002304022A (ja) * 2001-04-09 2002-10-18 Canon Inc 電子写真方法および装置
KR100467189B1 (ko) * 2001-06-21 2005-01-24 캐논 가부시끼가이샤 전자사진 장치 및 프로세스 카트리지
US11960240B2 (en) 2020-04-13 2024-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus

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