JP2008276106A - クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008276106A JP2008276106A JP2007122361A JP2007122361A JP2008276106A JP 2008276106 A JP2008276106 A JP 2008276106A JP 2007122361 A JP2007122361 A JP 2007122361A JP 2007122361 A JP2007122361 A JP 2007122361A JP 2008276106 A JP2008276106 A JP 2008276106A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- cleaning
- roller
- image
- cleaning device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】感光体上の転写残トナーを静電的に除去するクリーニングブラシ23と、クリーニングブラシ23上のトナーを静電的に回収する、導電性基体24aと絶縁性表層24cとを有する回収ローラ24と、回収ローラ表面に摺擦して回収ローラ上のトナーを除去する回収ローラ用クリーニングブレード27とを備えたクリーニング装置20において、回収ローラ24表面に電荷を供給する電荷供給手段40を備える。
【選択図】図24
Description
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記電荷供給手段は上記回収部材の表面に接触する電荷供給部材と、該電荷供給部材に電圧を印加する電圧印加手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2のクリーニング装置において、上記電荷供給部材は上記回収部材の長手方向の全幅で該回収部材の表面に接触することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2または3のクリーニング装置において、上記電圧印加手段が上記電荷供給部材に印加する印加電圧は、該電荷供給部材と上記回収部材との接触点近傍のエアギャップで放電を生じさせる電圧より高いことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の何れかのクリーニング装置において、上記回収部材は回転可能なローラであり、上記除去部材はブレードであり、上記電荷供給部材を該回収部材の回転方向に関して該除去部材よりも下流側に配置することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の何れかのクリーニング装置において、上記回収部材は導電性芯金と絶縁性表層とからなることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6のクリーニング装置において、上記回収部材は上記導電性芯金と上記絶縁性表層との間に中抵抗層を有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項6または7のクリーニング装置において、上記電圧印加手段が上記導電性芯金に電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の何れかのクリーニング装置において、上記粉体はトナーであり形状係数SF1が100〜150であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、像担持体と、該像担持体を帯電する帯電装置と、該像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、該像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像装置と、該像担持体上のトナー像を被転写材に転写する転写装置と、該像担持体上の転写残トナーを除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、上記クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の何れかのクリーニング装置を採用することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記像担持体上にトナー像を形成する複数の現像装置を備え、該像担持体上に形成された複数のトナー像を重ね合わせて多色画像を形成するものであることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10の画像形成装置において、複数の像担持体と、該複数の像担持体上にトナー像を形成する現像装置をそれぞれ備え、複数の像担持体上に形成されたトナー像を重ね合わせて多色画像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項10、11または12の何れかの画像形成装置において、上記転写装置はトナー像を中間転写体を介して被転写材に転写するものであり、該中間転写体表面の残トナーをクリーニングする中間転写体クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の何れかのクリーニング装置を採用することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項10、11または12の何れかの画像形成装置において、上記転写装置は被転写材を搬送する転写搬送体上の被転写材にトナー像を転写するものであり、該転写搬送体表面の残トナーをクリーニングする転写搬送体クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の何れかのクリーニング装置を採用することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体がフィラーを分散させた感光体であることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体が充填材で補強された表面層を有した有機感光体、または、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体であることを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体がアモルファスシリコン感光体であることを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項10、11、12、13、14、15、16または17の画像形成装置に採用されるプロセスカートリッジにおいて、上記像担持体上のトナーを静電的に自らの表面に移動させて除去する表面移動可能なクリーニング部材と、導電性の基体と絶縁性の表層とを有し該クリーニング部材上のトナーを静電的に自らの表面に移動させて回収する表面移動可能な回収部材と、該回収部材表面に摺擦して該回収部材上のトナーを掻き落として除去する除去部材と、該回収部材表面に電荷を供給する電荷供給手段とを備えたクリーニング装置と、該像担持体とを一体的に構成し、画像形成装置本体に脱着可能であることを特徴とするものである。
図1は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。プリンタ100は、単一色の複写を行うものであり、図示しない画像読み取り部で読み取った画像データに基づいてモノクロ画像形成を行う。
プリンタ100では、図示しない操作部のコピースタートボタンが押されると、図示しない画像読み取り部で原稿の読み取りが開始される。帯電ローラ3、現像ローラ8、転写ローラ15及びクリーニングブラシ23に、それぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により感光体1が図中矢印A方向に回転駆動される。感光体1の回転駆動と同時に、現像ローラ8、転写ローラ15、供給スクリュ9、攪拌スクリュ10、及び詳細は後述するトナー排出スクリュ19、クリーニングブラシ23、回収ローラ24も所定の方向に回転駆動される。
一方、転写後の感光体1は、クリーニング装置20で転写残トナーが除去され、さらに除電ランプ2で除電される。
画像形成装置においては、より高精度および高精細な画像が形成できるよう、高解像度を有することが要求されている。その達成手段の1つとしてより粒径を小さくしたトナーを用いることがあげられる。また、転写率向上のためにトナーの形状を不定形からより球に近い形状のものが使われるようになってきている。しかしながら、従来ブレードクリーニング方式では、小粒径化や球形化の進んだトナーをクリーニングすることが困難な状況である。
また、ブレードクリーニング方式ででも、線圧を極端に高くすれば(具体的には線圧:100[gf/cm]以上)、小粒径化や球形化の進んだトナーをクリーニングできるが、その分感光体やクリーニングブレードの寿命が極端に短くなる。通常の線圧(20[gf/cm])での感光体寿命(感光層が1/3程度削れる時の寿命)は直径30[mm]で約10万枚、クリーニングブレード寿命(削れてクリーニング不良が発生する時の寿命)約12万枚である。一方、高い線圧(100[gf/cm])の時は、感光体の寿命は約2万枚、クリーニングブレードの寿命は約2万枚程度であり、耐久性が1/5〜1/6になるといえる。
図2に示すように、転写前の感光体1上のトナーは、そのほとんどが負極性に帯電している。転写時には、感光体1上のトナーは、転写ローラ15に印加された正極性の転写バイアスにより転写紙に転写するが、転写前から正極性に帯電していたトナーのほとんどはそのまま感光体1に付着する。さらに、転写前に負極性に帯電していたトナーでも転写ローラ15に印加された正極性の電荷注入を受けるなどして、帯電極性が正極性側にシフトし、その一部は正極性に反転することがある。よって、感光体1上の転写残トナーは、図2に示すように、正極性のトナーと負極性のトナーとが混在したブロードな分布となる。
導電性ブレード22は、例えばポリウレタンゴムを素材とした弾性体で、電気抵抗は106〜108[Ω・cm]、感光体1とカウンタ方向で当接し、当接圧は20〜40[g/cm]で構成されている。この導電性ブレード22は、上述のようにスティックスリップが発生するため、転写残トナーの一部はすり抜けていく。転写残トナーが感光体1と導電性ブレード22との間にはさまれる際、転写残トナーは感光体1と導電性ブレードとの圧力で摩擦帯電され帯電極性がトナーの正規帯電極性(負極性)側にシフトさせる。また、導電性ブレード22には負極性の電圧が印加されているため、転写残トナーに電流が流れ込み転写残トナーを負極性に帯電させる。また、導電性ブレード22の印加電圧の設定によっては、感光体1と導電性ブレード22で形成された楔部の入口と出口の微小ギャップ部でマイクロ放電が生じ、このマイクロ放電によりよりトナーは印加電圧と同極性の負極性に帯電する。すなわち、導電性ブレード22には負極性の電圧を印加することで、転写残トナーを負極性に帯電させ、負極性側に帯電した転写残トナーの一部が導電性ブレード22をすり抜けて通過する。図7は、常温常湿時の転写残トナー帯電量分布と、導電性ブレード22通過後の転写残トナー帯電量分布とを表すものである。図7に示すように、導電性ブレード22を用いることで、感光体1上の転写残トナー帯電量分布は負極性側にシフトする。負極性側にシフトして導電性ブレード22を通過した転写残トナーは、正極性の電圧が印加されたクリーニングブラシ23により静電的に除去されやすくなる。
・形状 : 厚みが2[mm]、自由長:7[mm]
・硬度 : JIS−A硬度計で60〜80、反発弾性30%
・電気抵抗 :1×106[Ω・cm](三菱化学製 ハイレスタによる測定)
・感光体への当接条件 :カウンタ方向
当接角度 :20[°]
当接圧 :20[g/cm]
喰い込み量:0.7[mm]
この導電性ブレード22は、感光体1への当接圧が低く、小粒径化、球形化が進んだトナーについてはトナーのすり抜け量が多くなる。しかし、導電性ブレード22は、転写残トナーをクリーニングブラシ23で感光体1上から除去するためにトナー帯電量を片側に揃える極性制御手段であるので、トナーすり抜けが多くてもかまわない。
一方、図13は、内部が導電性材料32、表面部が絶縁性材料33からなる芯鞘構造のブラシ繊維31が、ブラシ回転軸23aに放射状に取り付けられた、所謂、直毛の場合の一本のブラシ繊維31の縦断面図である。図13中の矢印Bは、クリーニングブラシ23の回転方向、すなわち、ブラシ繊維31の移動方向を示す。図13に示すように、ブラシ繊維31が直毛であると、ブラシ繊維31先端の繊維の断面で導電性材料32とトナーTとが接触し、クリーニングブラシ23からトナーへの電荷注入が発生するおそれがある。
一方、ブラシ繊維31が斜毛であれば、図12に示すように、ブラシ繊維31内部の導電性材料32はトナーとはほとんど接触しない。これにより、感光体1からクリーニングブラシ23、クリーニングブラシ23から回収ローラ24へとトナーが移動する間、クリーニングブラシ23からトナーへの電荷注入を抑制することができる。
図15は、図14を用いて説明した構成から、転写部と導電性ブレード22を外しクリーニングブラシ23への入力トナーを現像後のほぼ100[%]負極性トナーにしてクリーニングさせた。そして、トナー像先端がクリーニングブラシ23と感光体1の接触部からクリーニングブラシ23の周長の2倍分(2回転)を過ぎた所で感光体1を停止し、クリーニングブラシ23の2周目に相当する感光体1上のトナーq/d分布を計測した。このとき、クリーニングブラシ23がトナー像をクリーニングし始めてから1回転して感光体1と再び出会う時は、回収ローラ24とは1度接触しているのでクリーニングブラシ23と回収ローラ24との間での電荷注入は発生しておりクリーニングブラシ23が2回転した時の感光体1上のトナーq/d分布を計測すれば電荷注入が判断できる。
縦軸のクリーニング残IDは、次のようにして求める。先ず、クリーニングブラシ23によってクリーニングした後の感光体1上のトナーをスコッチテープでテープ転写する。次に、このスコッチテープ紙上に貼り付けてそれを分光測色計(アムテック社製Xライト)で測定する。一方、スコッチテープでテープのみを紙上に貼り付けて分光測色計で測定し、感光体1上の反射濃度からスコッチテープでテープのみを引いた値がクリーニング残IDである。IDとトナー個数は相関関係が有り、トナー個数が多いとIDの値は増加する。従ってIDでクリーニング性の判断ができる。
・クリーニングブラシ材質 :導電性ポリエステル、毛足長さ:5[mm]
・クリーニングブラシ直径 :12[mm]
・クリーニングブラシ原糸抵抗:108[Ω・cm]
・クリーニングブラシ植毛密度:10[万本/inch2]
・感光体への食いこみ量 :1[mm]
・クリーニングブラシ印加電圧:+350[V]
・回収ローラ材質 :芯金 SUS
表面絶縁層 アクリルコート 10[μm]
・回収ローラ直径 :10[mm]
・回収ローラ印加電圧:+650V
・回収ローラブレード当接角度:20[°]
・回収ローラへ喰い込み量:1[mm]
・回収ローラブレード材質:ポリウレタンゴム
・回収ローラ材質 :芯金 SUS
中抵抗層 カーボン分散PVDF 100[μm]
表面絶縁層 アクリルコート 10[μm]
図28は、静電クリーニングにおけるトナーの移動に関するモデル図である。感光体1の表面電位をVopc、ブラシローラ23のブラシ繊維先端表面電位をVb、回収ローラ24表面電位をVrとすると、負極性に帯電したトナーは、VopcとVbとの電位差で形成される電界V1により、感光体1上からブラシローラ23上へ移動する。さらに、VbとVrとの電位差で形成される電界V2によりブラシローラ23上から回収ローラ24上に移動する。しかしながら、従来の電荷供給手段40がないクリーニング装置では、回収ローラ24上のトナーを回収ローラ用ブレード27で掻き落とす際、回収ローラ24上の電位が不安定になり、ブラシローラ23から回収ローラ24へトナーが移動するための十分な電界V2が得られない。図29に、回収ローラ24の表面電位Vrが低下した時のトナー移動に関するモデル図を示す。これは、回収ローラ24の表面電位Vrが低下は、表層が絶縁性の回収ローラ24上のトナーを回収ローラ用クリーニングブレード27で掻き落とす際、絶縁性の表層とトナーとの間で比較的強い剥離放電が生じ、回収ローラ24の表層上にカウンターチャージが蓄積されるためと考えられる。この結果、ブラシローラ23と回収ローラ24間の電界が弱まり、ブラシローラ23から回収ローラ24へトナーが移動するための十分な電界V2が得られず、トナーの移動効率が低下する。
本実施形態で用いる感光体1としては、導電性支持体を50[℃]〜400[℃]に加熱し、この支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりアモルファスシリコン(a−Si)からなる光導電層を有するアモルファスシリコン系感光体(以下、「a−Si系感光体」と称する。)を用いることができる。なかでもプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられている。
上記支持体501の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状、無端ベルト状であることができ、その厚さは、所望通りの画像形成装置用感光体を形成し得るように適宜決定するが、画像形成装置用感光体としての可撓性が要求される場合には、支持体501としての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体501は製造上および取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10[μm]以上とされる。
アモルファスシリコン系電荷注入阻止層504の層厚は所望の電子写真特性が得られること、及び経済的効果等の点から好ましくは0.1〜5[μm]、より好ましくは0.3〜4[μm]、最適には0.5〜3[μm]とされるのが望ましい。
電荷輸送層506の層厚は所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果などの点から適宜所望にしたがって決定され、電荷輸送層506については、好ましくは5〜50[μm]、より好ましくは10〜40[μm]、最適には20〜30[μm]とされるのが望ましい。
電荷発生層505の層厚は所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは0.5〜15[μm]、より好ましくは1〜10[μm]、最適には1〜5[μm]とされる。
アモルファスシリコン系表面層503の層厚としては、通常0.01〜3[μm]、好適には0.05〜2[μm]、最適には0.1〜1[μm]とされるのが望ましいものである。層厚が0.01[μm]よりも薄いと感光体を使用中に摩耗等の理由によりアモルファスシリコン系表面層503が失われてしまい、3[μm]を超えると残留電位の増加等の電子写真特性低下がみられる。
保護層のバインダー構成として、架橋構造からなるものが有効に使用される。架橋構造の形成に関しては、1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用し、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を起こさせ、3次元の網目構造を形成するものである。この網目構造がバインダー樹脂として機能し、高い耐摩耗性を発現するものである。 電気的な安定性、耐刷性、寿命の観点から、上記反応性モノマーとして、全部もしくは一部に電荷輸送能を有するモノマーを使用することは非常に有効な手段である。このようなモノマーを使用することにより、網目構造中に電荷輸送部位が形成され、保護層としての機能を十分に発現することが可能となる。
<電子写真感光体A>
メチルトリメトキシシラン182部、ジヒドロキシメチルトリフェニルアミン40部、2−プロパノール225部、2%酢酸106部、アルミニウムトリスアセチルアセトナート1部を混合し、保護層用の塗布液を調製した。この塗布液を電荷輸送層の上に塗布・乾燥し、110℃、1時間の加熱硬化を行い、膜厚5μmの保護層を形成した。
正孔輸送性化合物(化学式1)を30部、アクリルモノマー(化学式2)及び光重合開始剤(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)0.6部を、モノクロロベンゼン50部/ジクロロメタン50部の混合溶媒中に溶解し、表面保護層用塗料を調製した。この塗料をスプレーコーティング法により電荷輸送層上に塗布し、メタルハライドランプを用いて500[mW/cm2]の光強度で30秒間硬化させることによって、膜厚5μmの表面保護層を形成した。
つまり次式、
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4)・・・(1)
によって定義されるものである。
また、図36は、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−2は、図36に示すように、物質の形状の凹凸の割合を示す数値であり、物質を二次元平面上に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで割って、100/4πを乗じた値で表される。
つまり次式、
SF2={(PELI)2/AREA}×(100/4π)
によって定義されるものである。
なお、本実施形態でのSF−2は、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、トナー像を100回無作為にサンプリングし、その画像情報は、インターフェースを介して、ニコレ社製画像解析装置(LUSEX3)に導入して解析を行い、上式より算出したものである。
また、電荷供給手段40は、帯電ローラ42、43、帯電ブラシローラ44、帯電ブレード45、46等の回収ローラ24の表面に接触する電荷供給部材と、これらの電荷供給部材に電圧を印加する電圧印加手段としての電源49からなる。このような接触型の電荷供給部材により、回収ローラ24表面に電荷を供給して所望の表面電位Vrにすることができる。
また、これらの電荷供給部材を回収ローラ24の長手方向の全幅で接触させることにより、回収ローラ24の全幅で良好にブラシローラ23から回収ローラ24へトナーを移動させることができる。
また、電源49が電荷供給部材に印加する印加電圧は、電荷供給部材と回収ローラ24との接触点近傍のエアギャップで放電を生じさせる電圧より高いものとする。これにより、電荷供給部材の放電で回収ローラ24表面に電荷を供給して所望の表面電位Vrにすることができる。
また、電荷供給手段40を、回収ローラ24の回転方向に関して除去部材としての回収ローラ用ブレード27の下流側に設けた。これにより、回収ローラ24上のトナーが少ない位置で回収ローラ24表面に電荷を供給することが可能になる。
また、回収ローラ24は導電性の芯金24aと絶縁性表層24cとからなるものとすることで、回収ローラ24からトナーへの電荷注入を防止し、ブラシローラ23上のトナーを回収ローラ24上に良好に回収することができきる。
また、回収ローラ24の芯金24aと絶縁性表層24cとの間に中抵抗層23bを設けることにより、回収電源28から芯金24aを介して回収ローラ24表面に均一な電荷を供給可能にする。
また、回収ローラ24は芯金24aを介して回収電源28より電荷を供給することにより、リーニングブラシ23と回収ローラ24表面との間の電界が安定化し、クリーニングブラシ23から回収ローラ24へのトナーの移動を確実に行うことができる。
また、使用するトナーの形状係数SF1が100〜150の真円度の高い球形トナーを用いている。トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと感光体1との接触状態が点接触になるために、トナー同士の吸着力は弱くなり従って流動性が高くなり、また、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率を高くすることができ、高品の画像を得ることができる。
また、プリンタ100が備える感光体1を清掃する潜像担持体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20を用いることにより、感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、プリンタ100が1ドラム型のフルカラー画像形成装置である場合の潜像担持体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20を用いることにより、感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングできることにより、感光体1上の転写残トナーが他の色の現像装置6内に混入することを防止することができ、混色の発生を防止することができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、プリンタ100がタンデム型のフルカラー画像形成装置である場合の潜像担持体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20を用いることにより、各感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、中間転写体である中間転写ベルト69をクリーニングする中間転写体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20と同様の構成を備えた中間転写ベルトクリーニング装置120を用いることにより、中間転写ベルト69上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。中間転写ベルト69上の転写残トナーを良好にクリーニングできることにより、中間転写ベルト69上の転写残トナーが他の色の感光体1に付着することを防止することができ、混色の発生を防止することができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、転写紙を搬送する記録媒体搬送部材である紙搬送ベルト81をクリーニングする記録媒体搬送部材クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20と同様の構成を備えた搬送ベルトクリーニング装置220を用いることにより、紙搬送ベルト81上に付着したトナーを良好にクリーニングすることができる。紙搬送ベルト81上に付着したトナーを良好にクリーニングできることにより、転写紙の裏汚れを防止することができる。
また、感光体1として、表面層又は感光層にフィラーを分散させた材料からなるものを用いることでも、感光体1の膜削れ量を低減することができ、耐摩耗性を向上することができる。
また、感光体1が充填剤で補強された表面層を有する誘起感光体または架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体、又はその両方の特徴を有する有機感光体で有るので、感光体の膜削れ量が低減できる。
また、感光体1として、感光層がアモルファスシリコンからなるものを用いていることで、感光体1の膜削れ量を低減することができ、摩耗を抑制することができる。これにより、摩耗によって、感光体表面が削れて凹凸ができることを抑制できる。
また、感光体1と少なくともクリーニング装置20とを一体に備えたプロセスカートリッジ300とすることで、クリーニング装置20及び感光体1をプリンタに対して容易に着脱することができる。これにより、交換時の操作性が向上する。
2 除電ランプ
3 帯電ローラ
6 現像装置
8 現像ローラ
15 転写ローラ
19 トナー排出スクリュ
20 クリーニング装置
22 導電性ブレード
23 クリーニングブラシ
23a ブラシ回転軸
24 回収ローラ
24a 芯金(導体)
24b 中抵抗層
24c 表面絶縁層
27 回収ローラ用クリーニングブレード
28 回収電源
29 ブレード電源
30 ブラシ電源
31 ブラシ繊維
32 導電性材料
33 絶縁性材料
40 電荷供給手段
41 コロナチャージャ
42,43 帯電ローラ
44 帯電ブラシローラ
45,46 帯電ブレード
47 X線照射装置
49 電荷供給手段の電源
69 中間転写ベルト
81 紙搬送ベルト
100 プリンタ
120 中間転写ベルトクリーニング装置
220 搬送ベルトクリーニング装置
300 プロセスカートリッジ
Claims (18)
- 像担持体上の粉体を静電的に自らの表面に移動させて除去する表面移動可能なクリーニング部材と、導電性基体と絶縁性表層とを有し該クリーニング部材上の粉体を静電的に自らの表面に移動させて回収する表面移動可能な回収部材と、該回収部材表面に摺擦して該回収部材上の粉体を掻き落として除去する除去部材とを備えたクリーニング装置において、
上記回収部材表面に電荷を供給する電荷供給手段を備えたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1のクリーニング装置において、上記電荷供給手段は上記回収部材の表面に接触する電荷供給部材と、該電荷供給部材に電圧を印加する電圧印加手段とを有することを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項2のクリーニング装置において、上記電荷供給部材は上記回収部材の長手方向の全幅で該回収部材の表面に接触することを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項2または3のクリーニング装置において、上記電圧印加手段が上記電荷供給部材に印加する印加電圧は、該電荷供給部材と上記回収部材との接触点近傍のエアギャップで放電を生じさせる電圧より高いことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1、2、3または4の何れかのクリーニング装置において、上記回収部材は回転可能なローラであり、上記除去部材はブレードであり、上記電荷供給部材を該回収部材の回転方向に関して該除去部材よりも下流側に配置することを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1、2、3、4または5の何れかのクリーニング装置において、上記回収部材は導電性芯金と絶縁性表層とからなることを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項6のクリーニング装置において、上記回収部材は上記導電性芯金と上記絶縁性表層との間に中抵抗層を有することを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項6または7のクリーニング装置において、上記電圧印加手段が上記導電性芯金に電圧を印加することを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の何れかのクリーニング装置において、上記粉体はトナーであり形状係数SF1が100〜150であることを特徴とするクリーニング装置。
- 像担持体と、該像担持体を帯電する帯電装置と、該像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、該像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像装置と、該像担持体上のトナー像を被転写材に転写する転写装置と、該像担持体上の転写残トナーを除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
上記クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の何れかのクリーニング装置を採用することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10の画像形成装置において、上記像担持体上にトナー像を形成する複数の現像装置を備え、該像担持体上に形成された複数のトナー像を重ね合わせて多色画像を形成するものであることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10の画像形成装置において、複数の像担持体と、該複数の像担持体上にトナー像を形成する現像装置をそれぞれ備え、複数の像担持体上に形成されたトナー像を重ね合わせて多色画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10、11または12の何れかの画像形成装置において、上記転写装置はトナー像を中間転写体を介して被転写材に転写するものであり、該中間転写体表面の残トナーをクリーニングする中間転写体クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の何れかのクリーニング装置を採用することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10、11または12の何れかの画像形成装置において、上記転写装置は被転写材を搬送する転写搬送体上の被転写材にトナー像を転写するものであり、該転写搬送体表面の残トナーをクリーニングする転写搬送体クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の何れかのクリーニング装置を採用することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体がフィラーを分散させた感光体であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体が充填材で補強された表面層を有した有機感光体、または、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体がアモルファスシリコン感光体であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10、11、12、13、14、15、16または17の画像形成装置に採用されるプロセスカートリッジにおいて、上記像担持体上のトナーを静電的に自らの表面に移動させて除去する表面移動可能なクリーニング部材と、導電性の基体と絶縁性の表層とを有し該クリーニング部材上のトナーを静電的に自らの表面に移動させて回収する表面移動可能な回収部材と、該回収部材表面に摺擦して該回収部材上のトナーを掻き落として除去する除去部材と、該回収部材表面に電荷を供給する電荷供給手段とを備えたクリーニング装置と、該像担持体とを一体的に構成し、画像形成装置本体に脱着可能であることを特徴とするものである。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007122361A JP2008276106A (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007122361A JP2008276106A (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008276106A true JP2008276106A (ja) | 2008-11-13 |
Family
ID=40054109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007122361A Pending JP2008276106A (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008276106A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169746A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Fuji Xerox Co Ltd | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2011180505A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電部材、帯電装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び帯電部材の製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57185468A (en) * | 1981-05-12 | 1982-11-15 | Toshiba Corp | Cleaning device for image forming surface |
JP2004184863A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2007041417A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Ricoh Co Ltd | クリーニングブレード、ブレードユニット、画像形成装置、多色画像形成装置、プロセスカートリッジ |
-
2007
- 2007-05-07 JP JP2007122361A patent/JP2008276106A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57185468A (en) * | 1981-05-12 | 1982-11-15 | Toshiba Corp | Cleaning device for image forming surface |
JP2004184863A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2007041417A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Ricoh Co Ltd | クリーニングブレード、ブレードユニット、画像形成装置、多色画像形成装置、プロセスカートリッジ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169746A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Fuji Xerox Co Ltd | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2011180505A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電部材、帯電装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び帯電部材の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5037951B2 (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5037292B2 (ja) | クリーニング装置、像担持体ユニット及び画像形成装置 | |
JP4928972B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4928973B2 (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
US20090035038A1 (en) | Cleaning device, image carrier unit, and image forming apparatus | |
JP2008096537A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2010020026A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2010044123A (ja) | 極性制御装置、クリーニング装置、画像形成装置、多色画像形成装置およびプロセスカ−トリッジ | |
JP2007101968A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP5031454B2 (ja) | クリーニング装置、並びに、これを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2009037159A (ja) | クリーニング装置、像担持体ユニット及び画像形成装置 | |
JP5037291B2 (ja) | クリーニング装置、像担持体ユニット及び画像形成装置 | |
JP4874733B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008276106A (ja) | クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP2009042295A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2009092939A (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2007147708A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5360522B2 (ja) | クリーニング装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2015049407A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2006221091A (ja) | 帯電装置、及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2008276123A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5169545B2 (ja) | クリーニング装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5234398B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4834414B2 (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2008122595A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120117 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120323 |