JP2008276123A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 印加された電圧によって感光体1上のトナーを除去するクリーニングブラシ23と、クリーニングブラシ23が感光体1に接触する位置よりも上流側で感光体1に接触し、且つ、電圧が印加されたクリーニングブレード22とを有し、クリーニングブレード22と対向する位置を通過してクリーニングブレード22に印加される電圧と同極性の帯電状態となった感光体1上のトナーを、クリーニングブラシ23によって静電的に除去するクリーニング装置20で、制御手段はブレード電源29がクリーニングブレード22に印加する電圧を逆極性としてクリーニングブレード22に付着したトナーを除去する清掃モードを実行する。
【選択図】 図1
Description
また、特許文献1に記載のクリーニング装置では、導電性のクリーニング部材としてローラ状のクリーニングローラを備えている。さらに、このクリーニングローラが感光体と接触する位置に対して感光体表面移動方向上流側に、感光体と接触し、且つ、クリーニングローラとは逆極性の電圧が印加された導電性部材としてのクリーニングブレードを備えている。
感光体上の転写残トナーは帯電極性の分布が拡がっており、一方の極性の電圧が印加されたクリーニング部材のみではクリーニング部材と同極性に帯電したトナーを除去することができないという不具合が生じる。一方、特許文献1に記載のクリーニング装置であれば、転写残トナーはクリーニングブレードが感光体に接触する位置を通過するときに、クリーニングブレードから電荷の注入を受け、クリーニングブレードと同極性に帯電状態が揃えられる。これにより、クリーニングローラが感光体と接触する位置に到達した転写残トナーをクリーニングブレードに対して逆極性の電圧が印加されたクリーニングローラによって良好に除去することができる。
このような問題は、クリーニング装置による被清掃体が感光体の場合に限らず、中間転写体を含めた像担持体、記録体を搬送する記録体搬送部材など、トナーが付着し得る表面移動体であれば発生し得る問題である。
また、特許文献1を用いたクリーニング装置の説明では、導電性のクリーニング部材がクリーニングローラである場合について説明したが、このような問題はクリーニングローラの場合に限るものではない。ブラシ繊維が被清掃体の表面に接触するクリーニングブラシであっても同様の問題が生じる。
また、クリーニングローラとは逆極性の電圧が印加された導電性部材がブレード状のクリーニングブレードである場合について説明したが、導電性部材にトナーが付着して帯電極性を揃える機能が低下する問題はクリーニングブレードの場合に限るものではない。被清掃体の表面に接触する導電性部材が、ブラシ状のものやローラ状のものであっても同様の問題が生じる。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記クリーニング部材は導電性のブラシ繊維を備えるクリーニングブラシであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のクリーニング装置において、上記清掃制御時に、上記制御手段が上記導電性部材に印加される電圧の極性を上記被清掃体上のトナーを除去するときとは逆極性とする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3のクリーニング装置において、上記制御手段は、上記清掃制御時に上記導電性部材から上記被清掃体上に移動したトナーが、該清掃制御が終了した後に該導電性部材が該被清掃体に接触する位置に到達するように制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4のクリーニング装置において、上記清掃制御時に、上記制御手段が上記被清掃体の表面移動方向を該被清掃体上のトナーを除去するときとは逆方向とする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5のクリーニング装置において、上記導電性部材はブレード形状であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6のクリーニング装置において、該被清掃体上のトナーの形状係数SF−1が、100〜150であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の静電潜像をトナーにより現像しトナー像化する現像手段と、該潜像担持体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する転写手段と、転写後の該潜像担持体を被清掃体として表面に付着した転写残トナーを除去する潜像担持体クリーニング手段とを有する画像形成装置において、該潜像担持体クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記現像手段としてそれぞれ色の異なるトナーを収容した複数の現像装置を備え、上記潜像担持体1つに対して該複数の現像装置が対向することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記現像手段としてそれぞれ色の異なるトナーを収容した複数の現像装置を備え、該複数の現像装置と同数の上記潜像担持体を備え、該潜像担持体1つに対して該複数の現像装置のうち一つが対向することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写手段と、該中間転写体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する二次転写手段と、二次転写後の該中間転写体を被清掃体として表面に付着した転写残トナーを除去する中間転写体クリーニング手段とを有する画像形成装置において、該中間転写体クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体を該転写手段による転写位置まで搬送する記録媒体搬送部材と、該記録媒体搬送部材を被清掃体として表面に付着した不要なトナーを除去する記録媒体搬送部材クリーニング手段とを有する画像形成装置において、記録媒体搬送部材クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項8、9、10、11または12の画像形成装置において、上記像担持体として、フィラーを分散させた材料からなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項8、9、10、11、12または13の画像形成装置において、上記像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用したものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項8、9、10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記像担持体として、充填剤で補強された表面層を有するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項8、9、10、11、12、13、14または15の画像形成装置において、上記像担持体として、感光層がアモルファスシリコンからなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項8、9、10、11、12、13、14、15または16の画像形成装置において、上記制御手段は、非画像形成時に上記清掃制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項17の画像形成装置において、上記制御手段は、画像形成の一つのJOBを終了した後に上記清掃制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項17または18の画像形成装置において、上記制御手段は、ウォームアップ時に上記清掃制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項17、18または19の画像形成装置において、上記制御手段は、所定の枚数の画像形成を行った後に上記清掃制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項21の発明は、請求項17、18、19または20の画像形成装置において、上記制御手段は、所定の時間経過後に上記清掃制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項22の発明は、像担持体と少なくともクリーニング手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、該クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
図1は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。プリンタ100は、単一色の複写を行うものであり、図示しない画像読み取り部で読み取った画像データに基づいてモノクロ画像形成を行う。
図1に示すように、プリンタ100は、像担持体としてのドラム状の感光体1を備えている。感光体1の周囲には帯電手段としての帯電ローラ3、潜像をトナー像化するトナー像形成手段である現像手段としての現像装置6が配置されている。また、現像装置6により形成されたトナー像を記録媒体としての転写紙に転写する転写手段としての転写ローラ15、転写後の感光体1表面に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置であるクリーニング装置20、感光体1表面を除電する除電ランプ2等が配置されている。また、除電ランプ2と帯電ローラ3との間には、除電ランプの光を遮光する遮光板40が設けられている。
帯電ローラ3によって一様帯電された感光体1の表面は、潜像形成手段である図示しない露光装置から画像データに基づいてレーザー光4が照射され静電潜像が形成される。
供給スクリュ9及び攪拌スクリュ10の2本スクリュによって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、負極性に帯電される。そして、現像剤は現像ローラ8に内包されたマグネットの作用により、現像ローラ8に汲み上げられる。汲み上げられた現像剤は、ドクタ5により規制され、感光体1と対向する現像領域でマグネットの磁力により穂立ち状態となって磁気ブラシを形成する。
また、転写ローラ15には、図示しない電源から転写バイアスが印加されるようになっている。
プリンタ100では、図示しない操作部のコピースタートボタンが押されると、図示しない画像読み取り部で原稿の読み取りが開始される。一方、帯電ローラ3、現像ローラ8、転写ローラ15、クリーニングブラシ23、クリーニングブレード22、クリーニングブラシ用電荷付与部材39、及び回収ローラ24に、それぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に、回収ローラ用クリーニングブレード27及び除電ランプ2などにもそれぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により感光体1が図中矢印A方向に回転駆動される。感光体1の回転駆動と同時に、非接触型の帯電ローラ3、現像ローラ8、転写ローラ15、供給スクリュ9、攪拌スクリュ10、及び詳細は後述するトナー排出スクリュ19、クリーニングブラシ23、回収ローラ24も所定の方向に回転駆動される。
一方、転写後の感光体1の表面は、クリーニング装置20で転写後の残留トナーが除去され、さらに除電ランプ2で除電される。
図1に示すように、クリーニング装置20は、ブラシ電源30からプラス電圧が印加されるクリーニングブラシ23を備えている。また、クリーニングブラシ23が感光体1上のトナーを除去する位置に対して感光体1表面移動方向上流側の感光体1表面と対向する位置には、ブレード電源29からマイナス電圧が印加された導電性のクリーニングブレード22備えている。
クリーニングブラシ23は、ブラシ回転軸23aを中心に回転駆動するブラシローラであり、ブラシ電源30はブラシ回転軸23aに電圧を印加する構成である。
図2は、感光体1上に担持されたトナーの転写直前における帯電電位分布(トナーq/d分布)と、転写後に感光体1上に残留した転写残トナーの帯電電位分布を示すグラフである。なお、帯電量分布は細川ミクロン製 E−スパートアナライザで計測したもので、縦軸が収集した個数に対する比率を、横軸がトナー1個の帯電量を表す。今回の収集個数は転写残トナーが少ない為トナー個数を500個とした。
図2に示すように、転写直前の感光体1表面上のトナーは、そのほとんどがマイナス極性に帯電している。転写時には、転写前からプラス極性に帯電していたトナーのほとんどはそのまま感光体1に付着する。さらに、転写前にマイナス極性に帯電していたトナーでも転写ローラ15に印加されたプラス極性の電荷注入を受けるなどして、帯電極性がプラス極性に反転することがある。よって、転写後の感光体1表面上の転写残トナーは図2に示すように、プラス極性のトナーとマイナス極性のトナーとが混在した分布となる。
図3は、感光体1表面移動時のクリーニングブレード22の説明図である。クリーニングブレード22との対向位置まで到達した転写残トナーのほとんどはクリーニングブレード22によって機械的に掻き落とされる。しかし、図3に示すように、クリーニングブレード22は感光体1の表面清掃時に所謂スティックスリップが発生し、転写残トナーの一部がクリーニングブレード22との対向部をすり抜けていく。
クリーニングブラシ23上に移動したトナーは、クリーニングブラシ23よりも更に高いプラス極性の電圧(+900[V])が回収電源28によって印加された回収ローラ24へ電位勾配によって移動する。回収ローラ24上に移動したトナーは回収ローラ用クリーニングブレード27により掻き落とされ、トナー排出スクリュ19でクリーニング装置20の外に排出又は現像装置6の内部に戻される。
クリーニングブレード22の電気抵抗は106〜108[Ω・cm]であり、感光体1との当接部の線圧は20〜40[g/cm]でカウンター方向に当接するように構成されている。クリーニングブレード22に電圧が印加されていない場合、クリーニングブレード22をすり抜けるトナーは感光体1とクリーニングブレード22との当接部の圧力で摩擦帯電される。そして、トナーの帯電電位分布はトナーの正規帯電極性(マイナス極性)側にシフトする。図4は、感光体1上に担持されたトナーの転写後における帯電電位分布と、クリーニングブレード22との対向部を通過した転写残トナーの帯電電位分布を示すグラフである。図4に示すように、クリーニングブレード22との対向部を通過することにより、若干マイナス極性に帯電され、トナーの正規帯電極性側にシフトするが、それでもプラス極性のトナーとマイナス極性のトナーとが混在した分布となる。転写残トナーの帯電量分布は図4に示すようにブロードであるため、転写残トナーの全てが正規の帯電極性には帯電されない。
よって、全ての転写残トナーの帯電極性を正規の極性にする為には摩擦帯電以外の手段が必要となる。
図1に示すように、クリーニングブレード22にマイナス電圧が印加されていると、トナーがクリーニングブレード22と感光体1との間にはさまれたとき、クリーニングブレード22に印加された電圧でトナーに電流が流れ込む。そして、トナーは印加電圧側の極性に帯電してクリーニングブレード22と感光体1との当接部を通過する。また、感光体1とクリーニングブレード22で形成された楔部の入り口と出口の微小ギャップ部の放電によりトナーは印加電圧と同極性に帯電する。
転写後の感光体1表面の電位は転写条件により変化するがおおよそ−100[V]〜+300[V]の範囲で変化する事が確認されている。
従って、図5に示したクリーニングブレード22への印加電圧が−200[V]で、感光体1の表面電位が+300[V]である場合は電位差が500[V]となる為、放電が始まっている事になる。しかしながら放電も未だ弱くトナーの極性反転は主に電荷注入で放電分は未だ少ないと考えられる。
また、クリーニングブレード22への印加電圧が高くなると感光体1とクリーニングブレード22とで形成された楔部の入り口と出口の微小ギャップ部の放電によりトナーは印加電圧と同極性に帯電する。
極性が片側に揃えられてクリーニングブレード22と感光体1との当接部を通過したトナーは、トナーの帯電極性と逆極性(プラス極性)の電圧が印加されたクリーニングブラシ23により静電的に除去される。
画像形成装置においては、より高精度および高精細な画像が形成できるよう、高解像度を有することが要求されている。その達成手段の1つとしてより粒径を小さくしたトナーを用いることがあげられる。また、転写率向上のためにトナーの形状を不定形からより球に近い形状のものが使われるようになってきている。しかしながら、従来ブレードクリーニング方式では、小粒径トナーや球径のトナーをクリーニングすることは粒径が小さい事や、形状が球形である事から、すり抜けやすくクリーニング不良が発生しクリーニングが困難な状況である。
しかしながら小粒径トナーや、球形トナーを用いると画像品質が良くなるので、その使用形態としてクリーナレス方式等が提案されている。
また、ブレード方式で球形トナーをクリーニングする場合でも、線圧を極端に高くすれば(具体的には線圧:100[gf/cm]以上)クリーニングできるが、その分感光体ドラム、クリーニングブレードの寿命が極端に短くなる。通常の線圧(20[gf/cm])での感光体寿命(感光層が1/3程度削れる時の寿命)はΦ30で約10万枚、クリーニングブレード寿命(削れてクリーニング不良が発生する時の寿命)約12万枚である。
一方、高い線圧(100[gf/cm])の時は、感光体の寿命は約2万枚、でクリーニングブレードの寿命は約2万枚程度である。
このような球形トナーをクリーニングする方法としては、本実施形態のクリーニング装置20のように静電クリーニング方式が好ましい。
図6は、本実施形態のクリーニング装置20が備えるクリーニングブラシ23の感光体1と接触する一本のブラシ繊維31の縦断面図である。図6に示すように、クリーニングブラシ23のブラシ繊維31は、内部が導電性材料32からなり、表面部が絶縁性材料33からなる二層構造の芯鞘構造となっている。このような芯鞘構造のブラシ繊維31は表面部である表層が絶縁性材料33の為、繊維の切断面以外は導電性材料32とトナーとが接触しない。これにより、クリーニングブラシ23から除去するトナーへの電荷注入を抑制することができる。
ここで、ブラシ繊維31が直毛である場合について説明する。
図7は、内部が導電性材料32、表面部が絶縁性材料33からなる芯鞘構造のブラシ繊維31がブラシ回転軸23aに放射状に取り付けられた、所謂、直毛の場合の一本のブラシ繊維31の縦断面図である。図7中の矢印Bはクリーニングブラシ23の回転方向、すなわちブラシ繊維31の移動方向を示す。図7に示すように、ブラシ繊維31が直毛であるとブラシ繊維31先端の繊維の断面で導電性材料32とトナーTとが接触し、クリーニングブラシ23からトナーへの電荷注入が発生するおそれがある。
一方、ブラシ繊維31が斜毛であれば、図6に示すように、ブラシ繊維31内部の導電性材料32はトナーTとほとんど接触しない。これにより、感光体1からクリーニングブラシ23、クリーニングブラシ23から回収ローラ24へとトナーが移動する間、クリーニングブラシ23からトナーへの電荷注入を抑制することができる。
さらに、クリーニングブラシ23には、表面に接触した金属製のクリーニングブラシ用電荷付与部材39がクリーニングブラシ23のブラシ回転軸23aと同電位で接続されている。
これは、トナーがクリーニングブラシ23から回収ローラ24へ移動すると繊維表面が絶縁性の為電位の低下が発生するので繊維への電荷補充を行っている。
ブラシ表面電位低下の原因はまだ明らかになっていないが、トナーの授受がなんらかの影響を与えていると考えられる。現在は、繊維表面に付着した電荷を持ったトナーが回収ローラ24へ移動する時に剥離放電がおきて絶縁層に負極性の電荷を与えてしまう、もしくはトナー付着により繊維表面層に負極性の電荷を与え、トナー移動後でも電荷が残ってしまうと考えられる。
クリーニングブラシ23繊維表面の電位が低下すると感光体1からのトナー除去性能が低下する。そこで繊維表面の電位低下分を補う部材としてクリーニングブラシ23と同電圧が印加された金属製のクリーニングブラシ用電荷付与部材39が設けてある。
なお、回収ローラ24表面電位が低下するとクリーニングブラシ23と回収ローラ24間の電位差が小さくなりトナー移動が低下し、次第にクリーニングブラシ23にトナーが溜まり感光体1からのトナー除去性能が低下するおそれがある。
クリーニングブレード22の入り口側の楔部はトナーを機械的に掻き落しているのでトナーで汚れる。このため、微小ギャップ部の放電は主に出口側の楔部で行われる事になる。クリーニングブレード22によって機械的に掻き落されなかったトナーのほとんどは、クリーニングブレード22と感光体1の当接部での電荷注入などで正規の帯電極性の帯電状態となる。しかし、通過するトナー量が多くなると、一部のトナーがトナーの正規の帯電極性とは逆極性のまま、クリーニングブレード22と感光体1との当接部を通過する。
クリーニングブレード22と感光体1の当接部で正規の帯電極性にならなかったトナーは、クリーニングブレード22の放電で極性を反転する。この時、感光体1とクリーニングブレード22とのギャップが狭い部分(図9中E部)では、クリーニングブレード22と感光体1との間で形成される電界によって正規の帯電極性にならなかったトナーが引き寄せられる。そして、正規の帯電極性にならなかったトナーの一部が、クリーニングブレード22の感光体1と対向する面に付着する。
従って、クリーニングブレード22によって長期に渡って転写残トナーの極性を片側に揃えさせる為には、クリーニングブレード22の出口側の感光体1と対向する面の清掃が必要となる。
従って、トナーをクリーニングブレード22の感光体1と対向する面から感光体1表面へ移動させる為にはクリーニングブレード22へ印加する電圧を、画像形成時とは逆の電圧、または高い同極性の電圧を印加すればよい。
図10は、クリーニングブレード22に付着したトナーを除去するブレード清掃制御を実行する制御手段としての制御部200を備えた構成のブロック図である。制御部200はプリンタ100の画像形成全般を制御する主制御部であっても良いし、主制御部とは別に設けた制御部であっても良い。
本実施形態のプリンタ100が備える制御部200は、画像形成を行わない非画像形成時の所定のタイミングでブレード電源29を制御してクリーニングブレード22に、画像形成時とは逆の極性の電圧を印加させる。詳しくは、図8に示す画像形成時にはマイナス極性の電圧を印加する状態から、ブレード電源極性スイッチ29Sを切り替えることにより、図9に示すようにプラスの極性の電圧をクリーニングブレード22に印加するように制御する。
この制御により、プラス極性に帯電した状態で、マイナス極性の電圧が印加されたクリーニングブレード22に静電的に付着していた転写残トナーがクリーニングブレード22から静電的に引き離され、感光体1の表面へと移動する。
クリーニングブレード22から感光体1表面へ移動したトナーは、清掃制御が終了した後に、クリーニングブレード22と感光体1との対向部に到達するように感光体1の駆動の制御がなされる。クリーニングブレード22から感光体1表面へ移動したトナーがクリーニングブレード22と感光体1との対向部に再度到達するタイミングでは、クリーニングブレード22に印加する電圧は、マイナス極性とするように制御する。これにより、クリーニングブレード22から感光体1表面へ移動したトナーも他の転写残トナーと同様に、クリーニングブレード22と感光体1との対向部をすり抜けていくときに、マイナス極性の電荷が注入される。
制御部200がクリーニングブレード22の清掃モードを実行することにより、クリーニングブレード22に付着するトナーの量が時間と共に増加することを防止でき、クリーニングブレード22が転写残トナーの帯電極性を揃える機能が低下することを防止することができる。このように、クリーニングブレード22の帯電性を揃える機能を経時で維持することができるので、時間が経っても電圧が印加されたクリーニング部材であるクリーニングブラシ23によって良好なクリーニングを行うことができる。
このような問題に対して、制御部200はクリーニングブレード22の清掃モードのときに感光体1の回転の駆動源である感光体駆動モータ204を制御の駆動を制御して、感光体1の表面移動方向を画像形成時とは逆方向にする。すなわち、感光体1の回転方向が画像形成時とは逆方向となるように、感光体駆動モータ204を制御する。このとき、感光体1を画像形成時とは逆方向に1/4周回転させるように感光体駆動モータ204を制御する。
なお、感光体1を逆回転させる間は、帯電ローラ3、除電ランプ2への印加電圧はOFF、現像ローラ8と転写ローラ15への印加電圧はOFFで回転はしない状態になっている。
このように、制御部200はクリーニングブレード22に付着したトナーを除去するブレード清掃制御としての、クリーニングブレード22の清掃モードを実行する。
この清掃モードを実行した後の、通常の画像形成時と同様に感光体を回転させ、クリーニングブレード22にマイナス極性の電圧を印加する制御は、現像装置6や露光装置では画像形成の動作を行わず、通常の画像形成とは異なる制御として実行することができる。また、清掃モードを実行した後に形成する画像がある場合は、清掃モードを実行した後に通常の画像形成の制御を行うことにより、通常の画像形成とは異なる制御を実行しなくても、クリーニングブレード22から感光体1用面へ移動したトナーを除去することができる。
また、クリーニングブレード22から感光体1表面へ移動したトナーは、クリーニングブレード22と感光体1との対向部感光体1から除去するクリーニング手段を設けても良い。さらに、クリーニングブレード22から感光体1表面へ移動したトナーを現像装置6で回収するように制御しても良い。なお、本実施形態のように、クリーニングブレード22から感光体1用面へ移動したトナーを通常の画像形成時に生じる転写残トナーと同様に感光体1表面から除去することにより、このトナーを除去するために専用のクリーニング手段を設ける必要が無く、部品点数が増加することを防止することができる。
なお、連続通紙の条件は下記に示す条件で行った。
クリーニングブレード22への印加電圧:−600[V]
ドラム状の感光体1の径:φ60[mm]
帯電方式:非接触型帯電ローラ
感光体1の線速:線速200[mm/sec]
記録体の搬送:A4横送り
画像パターン:全黒ベタ
転写残トナーM/A:約0.05[mg/cm2]
通紙速度:通紙速度は30[枚/分]
回収ローラ材質:SUS芯金にPVDFチューブ(100[μm])、表層UVコート層(5[μm]:絶縁)
回収ローラ径:φ10[mm]
ブラシ繊維の材質:導電性ポリエステル
ブラシ繊維の毛足長さ:5[mm]
ブラシ繊維の感光体表面に対する食いこみ量:1[mm]
ブラシ原糸抵抗:108[Ω・cm]
ブラシ植毛密度:10[万本/inch2]
ブラシ形態:ブラシ回転方向下流側へ傾斜
電気抵抗:106〜108[Ω・cm]
当接角度:20[°]
厚さ:2[mm]
自由長:7[mm]
回収ローラに対する喰い込み量1[mm]
JIS−A硬度計による測定結果:60〜80
反撥弾性:30[%]
電気抵抗:106〜108[Ω・cm]
感光体1に対する当接形態:カウンター方向に当接
当接角度:20[°]
当接圧:20[g/cm]
厚み:2[mm]
自由長:7[mm]
JIS−A硬度計による測定結果:60〜80
反撥弾性:30[%]
なお、クリーニングブレード22は板金上に接着された板状によって構成されている。また、クリーニングブレード22として各条件が上記の値のものを用いて行ったが、この値以外でも可能である。これは、クリーニングブレード22で100%クリーニングできず多少すり抜け量が増減しても問題ないためである。
具体的には250枚A4黒ベタを通紙し、機械停止後、クリーニングブレード22に+600[V]の電圧を印加しながら感光体1を1/4周逆転させ機械を停止し、再び250枚A4黒ベタを通紙させた。この工程を繰り返し1hr後、2hr後のq/d分布を示したものが図12である。
なお、清掃モード時のクリーニングブレード22への印加電圧は上記では+600[V]で説明したが、−600[V]以上の電圧印加でクリーニングブレード22に付着しているトナーの極性を反転させながら感光体1へ転移させる事も可能である。
また、画像形成時の各部(クリーニングブレード22、クリーニングブラシ用電荷付与部材39、クリーニングブラシ23、回収ローラ24、回収ローラ用クリーニングブレード27等)への印加電圧は上記と逆でも可能である。
ユーザーが操作部201や不図示の外部PCなどにより、プリンタ100に対してプリントを行う命令を入力する場合、一度の入力で複数枚のプリントを行う命令を入力する場合がある。この一度に入力されて実行される画像形成動作を1OBとし、制御部200が、1JOB終了後に清掃モードを実行する制御を行うことにより、プリントスピードを低下させることなくクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
また、プリンタ100では、所定の時間の間に画像形成を行う命令が入力されない場合、定着装置の加熱手段の温度を下げた状態にするなど、エネルギーの消耗の少ない待機状態とする。この待機状態になったプリンタ100に画像形成を行う命令が入力されると、待機状態が解除されて加熱手段の温度を上げるなど、プリンタ100が画像形成を行える状態とするためのウォームアップ動作が実行される。このウォームアップ動作が実行されるウォームアップ時に、制御部200が清掃モードを実行する制御を行うことにより、プリントスピードを低下させることなくクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
また、制御部200が清掃モードを実行するタイミングとしては、所定時間の経過したあとに実行するようにしてもよい。この場合、清掃モードを実行したあとに、制御部200が時計部203のタイマーをリセットする。そして、リセットされたタイマーは時間の計測を再開し、タイマーの計測時間が所定の時間に達したら、制御部200が次の清掃モードを実行する制御を行う。このように、前に清掃モードを実行してから所定の時間が経過するごとに制御部200が清掃モードを実行する制御を行うことにより、確実にクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
回収ローラ24上のトナー除去は導電性の回収ローラ用クリーニングブレード26を用いて機械的に掻き落とすと、トナーの除去が困難という問題がある。
ここで、回収ローラ24上の球形トナーの除去が可能な事の説明を記す。
回収ローラ24はクリーニングブラシ23に付着したトナーをクリーニングブラシ23と回収ローラ24間の電位勾配で回収ローラ24へ転位させる機能があれば良く、感光体1とは異なり材料は何でもかまわない。
そこで回収ローラ24の表面を摩擦係数の低い材料でコーティングしたり、金属ローラに摩擦係数の低いチューブを巻いたりすれば球形トナーでも容易に除去できる。具体的にはフッ素コーティングやPVDF、PFAチューブを巻いた回収ローラ24にすればよい。
本実施形態で用いる感光体1としては、導電性支持体を50[℃]〜400[℃]に加熱し、この支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりアモルファスシリコン(a−Si)からなる光導電層を有するアモルファスシリコン系感光体(以下、「a−Si系感光体」と称する。)を用いることができる。なかでもプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられている。
支持体501の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状、無端ベルト状であることができ、その厚さは、所望通りの画像形成装置用感光体を形成し得るように適宜決定するが、画像形成装置用感光体としての可撓性が要求される場合には、支持体501としての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体501は製造上、および取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10[μm]以上とされる。
アモルファスシリコン系電荷注入阻止層504の層厚は所望の電子写真特性が得られること、及び経済的効果等の点から好ましくは0.1〜5[μm]、より好ましくは0.3〜4[μm]、最適には0.5〜3[μm]とされるのが望ましい。
電荷輸送層506の層厚は所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果などの点から適宜所望にしたがって決定され、電荷輸送層506については、好ましくは5〜50[μm]、より好ましくは10〜40[μm]、最適には20〜30[μm]とされるのが望ましい。
電荷発生層505の層厚は所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは0.5〜15[μm]、より好ましくは1〜10[μm]、最適には1〜5[μm]とされる。
アモルファスシリコン系表面層503の層厚としては、通常0.01〜3[μm]、好適には0.05〜2[μm]、最適には0.1〜1[μm]とされるのが望ましいものである。層厚が0.01[μm]よりも薄いと感光体を使用中に摩耗等の理由によりアモルファスシリコン系表面層503が失われてしまい、3[μm]を超えると残留電位の増加等の電子写真特性低下がみられる。
つまり次式、
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4)・・・(1)
によって定義されるものである。
また、図19は、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−2は、図19に示すように、物質の形状の凹凸の割合を示す数値であり、物質を二次元平面上に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで割って、100/4πを乗じた値で表される。
つまり次式、
SF2={(PELI)2/AREA}×(100/4π)
によって定義されるものである。
なお、本実施形態でのSF−2は、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、トナー像を100回無作為にサンプリングし、その画像情報は、インターフェースを介して、ニコレ社製画像解析装置(LUSEX3)に導入して解析を行い、上式より算出したものである。
図21は、本発明のクリーニング装置20をいわゆるタンデム型のフルカラー画像形成装置であるプリンタ100に適用した例を示す図である。このプリンタ100は、水平面上に設置したときに、水平方向に長尺な状態となるように、複数のローラ65、64、67に張架された中間転写ベルト69を備えている。この中間転写ベルト69は、図中矢印Dの向きに表面移動する。中間転写ベルト69における水平方向に延在する平面部分には、4つの感光体1Y、1M、1C、1Kが並んで配設されている。各感光体1の周囲には、それぞれ、帯電手段としての帯電ローラ3(Y,M,C,K)、現像手段としての現像装置6(Y,M,C,K)、除電ランプ2(Y,M,C,K)、クリーニング装置20(Y,M,C,K)等が設けられている。また、プリンタ100は、複数枚の記録材としての記録紙Pを収納する図示しない給紙カセットを備えている。給紙カセット内の記録紙Pは、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ図示しないレジストローラ対でタイミング調整された後、二次転写ローラ66と中間転写ベルト69との間の二次転写領域に送り出される。
また、クリーニング部材として導電性のブラシ繊維31を備えるクリーニングブラシ23であることにより、ローラ部材を感光体1表面に接触させてクリーニングする構成よりも接触による感光体1の表面の磨耗を防止するすることができ、感光体1のクリーニング部材による静電的なクリーニング性能を維持しつつ、感光体1の長寿命化を図ることができる。
また、ブレード清掃制御時である清掃モードの状態では、制御部200がクリーニングブレード22に印加される電圧の極性を、画像形成時に感光体1上のトナーを除去するときに印加されるマイナス極性とは逆極性のプラス極性とする制御を行うことにより、感光体1上のトナーを除去するときにクリーニングブレード22に静電的に付着したプラス極性のトナーをクリーニングブレード22から除去することができる。
また、制御手段である制御部200は、清掃モードのときにクリーニングブレード22から感光体1上に移動したトナーが、清掃モードが終了した後にクリーニングブレード22が感光体1に接触する位置に到達するように制御を行うことにより、クリーニングブレード22に通常の画像形成時と同様にマイナス極性の電圧を印加することで、クリーニングブレード22から感光体1表面へ移動したトナーも、通常の画像形成時に生じる転写残トナーと同様に感光体1表面から除去することができる。
また、クリーニングブレード22の清掃モードのときに、感光体1の表面移動方向を感光体1上のトナーを除去するときとは逆方向とするように、制御部200が感光体駆動モータ204を制御することにより、クリーニングブレード22が感光体1の表面移動方向に対してカウンター方向に当接していたものが、感光体1の表面移動方向に対してクリーニングブレード22がトレーリング方向に当接する状態となる。これにより、クリーニングブレード22と感光体1との当接部の出口側のクリーニングブレード22の面と感光体1とのギャップが狭くなり、小さい電界強度でクリーニングブレード22に付着したトナーを感光体1の表面に移動させることができる。
また、感光体1上の転写残トナーの帯電極性を揃える導電性部材がブレード状のクリーニングブレード22であることにより、ブレード状という簡易な構成で、感光体1上の転写残トナーの帯電極性を揃えることができる。
また、使用するトナーの形状係数SF−1が、100〜150の球形トナーを用いることにより、高画質化を測ることができ、機械的なクリーニングでは粉砕トナーよりもクリーニングが困難である球形トナーであってもクリーニング装置20を用いてクリーニングすることにより、良好なクリーニングを行うことができる。さらに、球形トナーとして、形状係数SF−1が100〜150の真円度の高い球形トナーを用いている。トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと感光体1との接触状態が点接触になるために、トナー同士の吸着力は弱くなり従って流動性が高くなり、また、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率を高くすることができ、高品の画像を得ることができる。
また、また、プリンタ100が備える感光体1を清掃する潜像担持体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20を用いることにより、感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、プリンタ100が1ドラム型のフルカラー画像形成装置である場合の潜像担持体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20を用いることにより、感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングできることにより、感光体1上の転写残トナーが他の色の現像装置6内に混入することを防止することができ、混色の発生を防止することができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、プリンタ100がタンデム型のフルカラー画像形成装置である場合の潜像担持体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20を用いることにより、各感光体1上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、中間転写体である中間転写ベルト69をクリーニングする中間転写体クリーニング手段として、本実施形態のクリーニング装置20と同様の構成を備えた中間転写ベルトクリーニング装置120を用いることにより、中間転写ベルト69上の転写残トナーを良好にクリーニングすることができる。中間転写ベルト69上の転写残トナーを良好にクリーニングできることにより、中間転写ベルト69上の転写残トナーが他の色の感光体1に付着することを防止することができ、混色の発生を防止することができる。これにより、高画質な画像形成を実現することができる。
また、転写紙を搬送する記録媒体搬送部材である紙搬送ベルト81をクリーニングする記録媒体搬送部材クリーニング手段ととして、本実施形態のクリーニング装置20と同様の構成を備えた搬送ベルトクリーニング装置220を用いることにより、紙搬送ベルト81上に付着したトナーを良好にクリーニングすることができる。紙搬送ベルト81上に付着したトナーを良好にクリーニングできることにより、転写紙の裏汚れを防止することができる。
また、感光体1として、表面層又は感光層にフィラーを分散させた材料からなるものを用いることでも、感光体1の膜削れ量を低減することができ、耐摩耗性を向上することができる。これにより、摩耗によって、感光体表面が削れて凹凸ができるの抑制することができる。その結果、感光体とクリーニングブレードとの接触圧が軸方向で均一に保たれ、トナーのすり抜けが発生し易い感光体とクリーニングブレードとの接触圧が低い部分が生じるのを抑制することができ、トナーのすり抜けを抑制することができる。
また、感光体1が充填剤で補強された表面層を有する有機感光体または架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体、又はその両方の特徴を有する有機感光体で有るので、感光体の膜削れ量が低減できる。
また、感光体1として、感光層がアモルファスシリコンからなるものを用いていることで、感光体1の膜削れ量を低減することができ、摩耗を抑制することができる。これにより、摩耗によって、感光体表面が削れて凹凸ができるの抑制することができる。その結果、感光体とクリーニングブレードとの接触圧が軸方向で均一に保たれ、トナーのすり抜けが発生し易い感光体とクリーニングブレードとの接触圧が低い部分が生じるのを抑制することができ、トナーのすり抜けを抑制することができる。
また、感光体1と少なくともクリーニング装置20とを一体に備えたプロセスカートリッジ300とすることで、クリーニング装置20及び感光体1をプリンタに対して容易に着脱することができる。これにより、交換時の操作性が向上する。
また、制御部200が、清掃モードを実行するタイミングは、プリンタ100で画像が形成されていない、非画像形成時である。非画像形成時に清掃モードを実行することにより、プリントスピードを低下させることなくクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
また、制御部200が、1JOB終了後に清掃モードを実行する制御を行うことにより、プリントスピードを低下させることなくクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
また、ウォームアップ動作が実行されるウォームアップ時に、制御部200が清掃モードを実行する制御を行うことにより、プリントスピードを低下させることなくクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
また、プリンタ100が所定の枚数の画像形成を行ったあとに、制御部200が清掃モードを実行する制御を行うことにより、所定枚数をプリントするごとに、確実にクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
また、前に清掃モードを実行してから所定の時間が経過するごとに制御部200が清掃モードを実行する制御を行うことにより、確実にクリーニングブレード22の清掃を行うことができる。
2 除電ランプ
3 帯電ローラ
6 現像装置
8 現像ローラ
15 転写ローラ
19 トナー排出スクリュ
20 クリーニング装置
22 クリーニングブレード
23 クリーニングブラシ
23a ブラシ回転軸
24 回収ローラ
27 回収ローラ用クリーニングブレード
28 回収電源
29 ブレード電源
29S ブレード電源極性スイッチ
30 ブラシ電源
31 ブラシ繊維
32 導電性材料
33 絶縁性材料
39 クリーニングブラシ用電荷付与部材
42 ローラクリーニングブレード電源
69 中間転写ベルト
81 紙搬送ベルト
100 プリンタ
120 中間転写ベルトクリーニング装置
200 制御部
201 操作部
202 プリント枚数カウンター
203 時計部
204 感光体駆動モータ
220 搬送ベルトクリーニング装置
300 プロセスカートリッジ
Claims (22)
- 表面移動する被清掃体の表面に接触し、且つ、印加された電圧によって該被清掃体の表面上のトナーを除去するクリーニング部材と、
該クリーニング部材が該被清掃体に接触する位置に対して被清掃体表面移動方向上流側の該被清掃体の表面と対向する位置で該被清掃体に接触し、且つ、電圧が印加された導電性部材とを有し、
該導電性部材と該被清掃体との対向する位置を通過して該導電性部材に印加される電圧と同極性の帯電状態となった該被清掃体上のトナーを該クリーニング部材によって静電的に該被清掃体から除去するクリーニング装置において、
該導電性部材に付着したトナーを除去する清掃制御を実行する制御手段を備えることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1のクリーニング装置において、
上記クリーニング部材は導電性のブラシ繊維を備えるクリーニングブラシであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1または2のクリーニング装置において、
上記清掃制御時に、上記制御手段が上記導電性部材に印加される電圧の極性を上記被清掃体上のトナーを除去するときとは逆極性とする制御を行うことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項3のクリーニング装置において、
上記制御手段は、上記清掃制御時に上記導電性部材から上記被清掃体上に移動したトナーが、該清掃制御が終了した後に該導電性部材が該被清掃体に接触する位置に到達するように制御を行うことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1、2、3または4のクリーニング装置において、
上記清掃制御時に、上記制御手段が上記被清掃体の表面移動方向を該被清掃体上のトナーを除去するときとは逆方向とする制御を行うことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1、2、3、4または5のクリーニング装置において、
上記導電性部材はブレード形状であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1、2、3、4、5または6のクリーニング装置において、
該被清掃体上のトナーの形状係数SF−1が、100〜150であることを特徴とするクリーニング装置。 - 潜像担持体と、
該潜像担持体を帯電せしめる帯電手段と、
該潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
該潜像担持体上の静電潜像をトナーにより現像しトナー像化する現像手段と、
該潜像担持体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する転写手段と、
転写後の該潜像担持体を被清掃体として表面に付着した転写残トナーを除去する潜像担持体クリーニング手段とを有する画像形成装置において、
該潜像担持体クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8の画像形成装置において、
上記現像手段としてそれぞれ色の異なるトナーを収容した複数の現像装置を備え、
上記潜像担持体1つに対して該複数の現像装置が対向することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8の画像形成装置において、
上記現像手段としてそれぞれ色の異なるトナーを収容した複数の現像装置を備え、
該複数の現像装置と同数の上記潜像担持体を備え、
該潜像担持体1つに対して該複数の現像装置のうち一つが対向することを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、
該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
該像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写手段と、
該中間転写体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する二次転写手段と、
二次転写後の該中間転写体を被清掃体として表面に付着した転写残トナーを除去する中間転写体クリーニング手段とを有する画像形成装置において、
該中間転写体クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、
該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
該像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
該記録媒体を該転写手段による転写位置まで搬送する記録媒体搬送部材と、
該記録媒体搬送部材を被清掃体として表面に付着した不要なトナーを除去する記録媒体搬送部材クリーニング手段とを有する画像形成装置において、
記録媒体搬送部材クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8、9、10、11または12の画像形成装置において、
上記像担持体として、フィラーを分散させた材料からなるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8、9、10、11、12または13の画像形成装置において、
上記像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用したものを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8、9、10、11、12、13または14の画像形成装置において、
上記像担持体として、充填剤で補強された表面層を有するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8、9、10、11、12、13、14または15の画像形成装置において、
上記像担持体として、感光層がアモルファスシリコンからなるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8、9、10、11、12、13、14、15または16の画像形成装置において、
上記制御手段は、非画像形成時に上記清掃制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17の画像形成装置において、
上記制御手段は、画像形成の一つのJOBを終了した後に上記清掃制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17または18の画像形成装置において、
上記制御手段は、ウォームアップ時に上記清掃制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17、18または19の画像形成装置において、
上記制御手段は、所定の枚数の画像形成を行った後に上記清掃制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17、18、19または20の画像形成装置において、
上記制御手段は、所定の時間経過後に上記清掃制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と少なくともクリーニング手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
該クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7のクリーニング装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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