JP6632292B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式、或いは、静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置としては、像担持体(以下、「感光ドラム」という)の表面を帯電部材により所望の電位に一様に帯電させた後、画像情報に応じた光を露光することで静電潜像を形成する。
次に、現像装置により静電潜像にトナーを現像することでトナー像として現像し、該トナー像を転写装置により紙等の記録材に転写した後、熱や圧力等により記録材上にトナー像を定着して出力画像を得る。転写後に感光ドラムの表面上に残留したトナーは、クリーニング部材によって回収される。
帯電部材は、接触帯電方式とコロナ帯電方式がある。接触帯電方式は、電圧を印加した帯電部材を感光ドラムの表面に所定の押圧力で接触させて帯電させる。接触帯電方式は、コロナ帯電方式に比べてオゾンの発生が大幅に減少する。
帯電部材が感光ドラムの表面に接触することで、クリーニング部材で回収しきれなかった感光ドラムの表面上の粒子が帯電部材に静電的に付着する。
帯電部材に付着物が蓄積すると、感光ドラムの表面が帯電不良となり記録材に形成されたトナー像にスジ画像等の画像不良が発生する。
特許文献1では、非画像形成時に帯電部材に正規の電圧よりも同極性で低い電圧を印加する。これにより帯電部材に付着した逆極性の付着物を除去する。
特許文献2では、非画像形成時に帯電部材に負極性と正極性の電圧を少なくとも1回ずつ、かつ帯電部材の1回転に要する時間以上をそれぞれ印加する。これにより帯電部材の付着物を感光ドラムへ移行させて帯電部材の付着物を除去する。
特開平04−371972号公報 特開2002−311692号公報
しかしながら、近年のプリンタ、複写機等の高速化、長寿命化、多様な使用環境により、トナーに対するストレスが増加する傾向にある。トナーに対するストレスが増加することで、正規の極性とは逆極性に帯電してしまう反転トナーや、トナー表面から離脱した負極性の小粒径の外添剤等が増加し、帯電部材には両極性の粒子が付着する問題が発生する。
このような状況において、特許文献1や特許文献2には以下の問題が挙げられる。特許文献1では、逆極性の付着物を除去する。このため正規極性の付着物に関しては除去効果が不十分となってしまう。
また、特許文献2では、両極性の電圧を印加する。これにより両極性の付着物を感光ドラムへ移行させる。しかしながら、両極性の帯電電圧を印加するための電源が必要となる。これにより画像形成装置のコストアップが課題となる。
更に、特許文献2では、帯電電圧と同極性の電圧と接地接続とを切り替える構成が挙げられている。例えば、感光ドラムを負極性に帯電させる構成において、負極性電圧を印加している状態から接地接続へと切り替える際に、切り替え直後の感光ドラムの表面電位と帯電電位との電位差は十分確保される。このため正極性の付着物を移行させることができる。しかしながら、切り替え後、時間が経過すると、感光ドラムの表面電位の暗減衰によって正極性方向へ電位が変動する。これにより感光ドラムの表面電位と帯電電位との間で十分な電位差を確保することができず、結果として正極性の付着物の除去が不十分となってしまう。
また、帯電電圧の切り替え動作を繰り返し行なう際、帯電部材に付着した粒子を感光ドラムへ移行させても、クリーニング動作時に再度、クリーニング部材をすり抜けて帯電部材に再付着してしまう。帯電電圧の切り替え動作時間を延長することで、帯電部材の付着粒子を減らすことが可能となる。しかし、動作時間の延長によって感光ドラムの摩耗による劣化が発生し、待ち時間が長くなる。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、帯電手段に付着する付着物を効率的に除去することができる画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、回転可能な像担持体と、前記像担持体と接触して前記像担持体と共に帯電部を形成し、前記帯電部において前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記制御手段は、前記像担持体の表面を移動させながら前記電圧印加手段により前記帯電手段にパルス電圧を印加して、前記帯電手段を清掃するクリーニングモードを実行し、前記クリーニングモードにおいて、第1のパルス電圧を印加する期間を第一期間、第2のパルス電圧を印加する期間を第二期間とし、前記第二期間は前記第一期間の後に設けられ、前記第一期間は前記第二期間よりも長く、前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧は周期が異なり、前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧は共に正弦波ではないことを特徴とする。
本発明によれば、帯電手段に付着する付着物を効率的に除去することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の画像形成動作のタイミングチャートを示す図である。 第1実施形態の帯電ローラ2のクリーニングモード時の像担持体の表面電位と、交番電圧との関係を示す図である。 A4サイズの記録材を20枚連続して印刷する動作を繰り返し、合計で5000枚の印刷後の帯電手段の汚染による記録材に形成されたトナー像に発生するスジ画像の評価を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の画像形成動作のタイミングチャートを示す図である。 本発明に係る画像形成装置の第3実施形態の画像形成動作のタイミングチャートを示す図である。
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
先ず、図1〜図4を用いて本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。但し、以下の各実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置等は、発明が適用される画像形成装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
図1に示す画像形成装置100は、制御手段となるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)60により駆動源となるモータ12が駆動制御される。像担持体となる感光ドラム1は、モータ12により図1の矢印R1方向に回転駆動される。
感光ドラム1の周囲には、該感光ドラム1の表面を一様に帯電する帯電手段となる帯電ローラ2が設けられている。帯電ローラ2により一様に帯電された感光ドラム1の表面上の露光位置Aには、像露光手段となるレーザスキャナ3から画像情報に応じて出射されたレーザ光3aが照射されて静電潜像が形成される。
レーザスキャナ3から画像情報に応じて出射されたレーザ光3aにより感光ドラム1の表面上に形成された静電潜像に対して現像手段となる現像装置6から現像剤(トナー)が供給されてトナー像として現像される。
現像装置6の現像剤容器6a内には、負極性に帯電されたトナーが内包されている。現像装置6の枠体には、現像剤担持体となる現像ローラ10が回転可能に設けられている。現像ローラ10は、感光ドラム1の表面に対向して配置され、感光ドラム1の表面上の現像位置Cに接触する。
感光ドラム1の表面上に形成された静電潜像は、該感光ドラム1の表面上の現像位置Cにおいて現像ローラ10の表面上に担持された現像剤(トナー)が供給されてトナー像として現像される。
感光ドラム1の表面に対向して、張架ローラ16a,16b,16cにより図1の矢印R2方向に回転可能に張架された中間転写体となる中間転写ベルト16が設けられている。
中間転写ベルト16の内周面側には、感光ドラム1の表面上の一次転写位置Bに対向して一次転写手段となる一次転写ローラ9が設けられている。一次転写ローラ9は図示しない付勢手段により中間転写ベルト16を介在して感光ドラム1の表面上の一次転写位置Bに押圧される。
これにより感光ドラム1の表面と、中間転写ベルト16の外周面とにより形成される一次転写ニップ部からなる一次転写位置Bにおいて感光ドラム1の表面と、中間転写ベルト16の外周面とが接触する。
感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ9により中間転写ベルト16の外周面上に一次転写される。
中間転写ベルト16を張架している張架ローラ16bに対向して該中間転写ベルト16を挟むように二次転写手段となる二次転写ローラ18が設けられている。
中間転写ベルト16の外周面上に一次転写されたトナー像が二次転写ローラ18と、中間転写ベルト16の外周面とにより形成される二次転写ニップ部からなる二次転写位置Dに到達する。そのタイミングに合わせて給送カセット4内に収容された記録材13は、図示しない給送部により該二次転写位置Dに給送される。そして、二次転写ローラ18により中間転写ベルト16の外周面上に一次転写されたトナー像が記録材13上に二次転写される。
未定着トナー像が二次転写された記録材13は、定着手段となる定着装置17に設けられた定着ローラと加圧ローラとにより挟持搬送される間に加熱及び加圧されて未定着トナー像が熱溶融し、記録材13上に熱定着されて機外に排出される。
感光ドラム1の表面上の一次転写位置Bに対して、図1の矢印R1方向で示す感光ドラム1の回転方向下流には、クリーニング手段となるクリーニング装置11が設けられている。
一次転写後に感光ドラム1の表面上に残留した残トナーは、クリーニング装置11に設けられたクリーニングブレード5により掻き取られて廃トナー容器14内に回収される。クリーニング装置11によりクリーニングを終えた感光ドラム1の表面は、再び、帯電ローラ2によって帯電さる。
二次転写位置Dに対して、図1の矢印R2方向で示す中間転写ベルト16の回転方向下流には、クリーニング手段となるクリーナ70が設けられている。二次転写後に中間転写ベルト16の外周面上に残留した残トナーは、クリーナ70に設けられたクリーニングブレード7により掻き取られて廃トナー容器8内に回収される。
<画像形成動作>
次に、画像形成装置100の画像形成動作について説明する。尚、通常の画像形成時とは、記録材13に対して画像を形成するために帯電ローラ2による帯電処理を行なう。更に、レーザスキャナ3による露光処理、現像ローラ10による現像処理を行なう。更に、一次転写ローラ9による一次転写処理、二次転写ローラ18による二次転写処理等の画像形成動作を行っているときを意味する。
図1の矢印R1方向に140mm/secの周速度で回転している感光ドラム1の表面上を帯電ローラ2によりトナーと同極性(負極性)の所定電位に均一帯電する。感光ドラム1の表面上の露光位置Aにおいて、レーザスキャナ3により画像情報に応じて出射されたレーザ光3aを照射して該感光ドラム1の表面上に静電潜像を形成する。
レーザスキャナ3により感光ドラム1の表面上に形成した静電潜像に対して現像位置Cにおいて現像装置6に設けられた現像ローラ10によりトナーを供給してトナー像として現像する。感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像は、一次転写位置Bにおいて、一次転写ローラ9により中間転写ベルト16の外周面上に一次転写される。
具体的には、帯電電源102から帯電ローラ2に−1100Vの直流電圧を印加して、感光ドラム1の表面を−500Vに一様に帯電する。レーザスキャナ3により画像情報に応じたレーザ光3aを一様に帯電された感光ドラム1の表面に照射して静電潜像を形成する。
レーザ光3aが照射された感光ドラム1の表面上の露光部からなる静電潜像に対して現像装置6に設けられた現像ローラ10により負極性に帯電されたトナーを付着させて、感光ドラム1の表面上の静電潜像をトナー像に反転現像する。
本実施形態で使用するトナーには、該トナーに流動性を持たせるためのシリカや該トナーの帯電量を均一にするための酸化チタン等の外添剤を添加している。
接触帯電部材となる帯電ローラ2は、導電性の芯金の外周にゴム、或いは、発泡体等からなる中抵抗層を形成することにより作成される。中抵抗層は、樹脂(本実施形態ではウレタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により処方され、芯金の外周上にローラ状に形成した。その後、表面を研磨した。
クリーニング装置11は、クリーニング部材としてウレタンゴム製のチップブレードと板金とで構成された弾性を有するクリーニングブレード5を有する。クリーニングブレード5は先端部を感光ドラム1の図1の矢印R1方向で示す回転方向(像担持体の回転方向)に対してカウンタ方向に対向させて感光ドラム1の表面に当接して設けている。
一次転写後に感光ドラム1の表面上に残留した残トナーは、クリーニングブレード5により掻き取られて廃トナー容器14内に回収される。低温低湿環境等においてクリーニングブレード5の物性特性が変化する。これによりクリーニングブレード5をすり抜けてしまう粒子が少なからず存在する。
クリーニングブレード5をすり抜けてしまう粒子の種類としては、具体的には、正規の極性とは逆極性に帯電してしまう反転トナーや、トナー表面から離脱した負極性の小粒径の外添剤等がある。
一般に転写残トナーは、正極性に帯電した粒子が主である。帯電ローラ2に印加される帯電電圧は負極性である。これにより正極性に帯電した粒子は、帯電ローラ2の表面に付着してしまう。
トナーに添加される外添剤は、現像装置6内でトナーから離脱して、カブリ等で感光ドラム1の表面上に移行する場合や、クリーニングブレード5によって掻き取られたトナーから離脱して感光ドラム1の表面上に移行する場合がある。
トナーから離脱した外添剤は、粒径がトナーよりも小さい。これによりクリーニングブレード5をすり抜け易い。クリーニングブレード5をすり抜けた負極性の外添剤は、帯電ローラ2の表面に既に付着した正極性に帯電した粒子に付着するか、或いは、帯電ローラ2の電位が低い状態において帯電ローラ2の表面に付着してしまう。
従って、クリーニングブレード5をすり抜けた粒子は、静電的に帯電ローラ2の表面に付着している。このため本実施形態では、後述する帯電ローラ2のクリーニングモードにおいて帯電ローラ2の表面に付着した付着物を感光ドラム1の表面上に静電的に移行させる。
<クリーニングモード>
次に、画像形成装置100の非画像形成時に帯電ローラ2のクリーニングを行なうクリーニングモードについて説明する。感光ドラム1を図1の矢印R1方向に回転させ、その表面を移動させながら電圧印加手段となる帯電電源102により帯電手段となる帯電ローラ2に交番電圧からなるクリーニング電圧Vcを印加する。これにより該帯電ローラ2のクリーニングを行なう。
本実施形態における非画像形成時とは、画像形成動作の開始前の前回転時と、画像形成動作の終了後の後回転時である。本実施形態では、制御手段となるCPU60により後回転時に帯電ローラ2のクリーニングモードを実行する。
CPU60は、感光ドラム1を回転駆動する駆動源となるモータ12の回転制御や帯電電源102の制御等を行なう。
次に、図2及び図3を用いて本実施形態の帯電ローラ2のクリーニングモードについて説明する。図2は、本実施形態の画像形成装置100の画像形成動作のタイミングチャートを示す図である。図3は本実施形態の帯電ローラ2のクリーニングモード時の感光ドラム1の表面電位Vdと、帯電電源102から帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcとの関係を示す図である。
図2及び図3に示すように、画像形成装置100の画像形成動作の終了後に行なう後回転時に制御手段となるCPU60は、帯電ローラ2のクリーニングを行なうクリーニングモードを実行する。帯電電源102から帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcは、CPU60によりOFFとONとを交互に少なくとも1回ずつ切り替える。
本実施形態では、帯電ローラ2のクリーニングモード時に帯電電源102から帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧VcのOFF時は0V、ON時は−1200Vにそれぞれ設定した。
帯電ローラ2のクリーニングモード時に転写電源15から一次転写ローラ9に印加する転写電圧は、0V、或いは、負極性の電圧が好ましい。
正極性の転写電圧を一次転写ローラ9に印加すると以下の通りである。感光ドラム1の表面上の帯電ローラ2が対向する帯電位置Eよりも図1の矢印R1方向で示す感光ドラム1の回転方向上流側の直前の位置に到達した感光ドラム1の表面電位Vdは、負極性で0V近傍、或いは、正極性に帯電している。
このため図3に示す帯電ローラ2のクリーニングモード時の感光ドラム1の表面電位Vdと、帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcとの電位差ΔVを考慮する。この電位差ΔVにより帯電ローラ2の表面に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面上に移行させる電界を十分に形成することができなくなる可能性がある。
本実施形態では、帯電ローラ2のクリーニングモード時に転写電源15から一次転写ローラ9に印加する転写電圧は、−800Vに設定した。
図2及び図3に示すクリーニングモード期間W(期間中)の第一期間W1と第二期間W2とにおいて電圧印加手段となる帯電電源102から帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcは以下の通りである。クリーニング電圧VcのONとOFFとのそれぞれの周期t1a,t1b,t2a,t2bは、少なくとも帯電ローラ2が1回転に要する時間以上の時間を有して設定される。
本実施形態では、第一期間W1と第二期間W2とで交番電圧からなるクリーニング電圧VcのONとOFFとのそれぞれの周期t1a,t1b(t1a=t1b)と、周期t2a,t2b(t2a=t2b)とは異なる。
即ち、図2及び図3に示すクリーニングモード期間Wにおいて、クリーニング電圧VcのONとOFFとをそれぞれ1回ずつ行なうクリーニングモードを1周期Tとする。すると、第一期間W1のクリーニング電圧Vcの1周期T1(=t1a+t1b)と、第二期間W2のクリーニング電圧Vcの1周期T2(=t2a+t2b)とが異なる。
即ち、交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの第一期間W1の周波数f1(=1/T1)と、第二期間W2の周波数f2(=1/T2)とが異なる。
本実施形態では、第1の交番電圧としての第一期間W1のクリーニング電圧VcのOFFの周期t1aは、感光ドラム1が1回転に要する時間に設定される。第一期間W1のクリーニング電圧VcのONの周期t1bは、OFFの周期t1aと同じ時間(t1a=t1b)である。
また、第2の交番電圧としての第二期間W2のクリーニング電圧VcのOFFの周期t2aは、帯電ローラ2が1回転に要する時間に設定される。第二期間W2のクリーニング電圧VcのONの周期t2bは、OFFの周期t2aと同じ時間(t2a=t2b)である。
帯電ローラ2が1回転に要する時間は、感光ドラム1が1回転に要する時間よりも短い。これにより以下の数1式に示す関係となる。
[数1]
t1a=t1b>t2a=t2b
また、第一期間W1のクリーニング電圧Vcの周波数f1(=1/T1=1/(t1a+t1b))と、第二期間W2のクリーニング電圧Vcの周波数f2(=1/T2=1/(t2a+t2b))とは、以下の数2式に示す関係となる。
[数2]
f1<f2
交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの第一期間W1と、第二期間W2とは、それぞれ1周期T1,T2以上のクリーニングモードを行なうことが好ましい。本実施形態では、第一期間W1、第二期間W2共に5周期(T1×5,T2×5)のクリーニングモードを実施する。
次に、図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時の帯電ローラ2が対向する帯電位置Eを考慮する。そして、該帯電位置Eよりも感光ドラム1の回転方向上流側の直前位置における感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの関係について説明する。
図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時のクリーニング電圧VcがOFF(0V)時において以下の通りである。帯電ローラ2が対向する帯電位置Eよりも感光ドラム1の回転方向上流側の直前位置における感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの関係は以下の数3式に示す通りである。
[数3]
Vd<Vc
このとき、帯電ローラ2の表面上に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側に移行させる電界が形成される。これにより帯電ローラ2の表面上に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面上に移行させることができる。
感光ドラム1の表面上に移行された正極性に帯電した粒子は、クリーニングブレード5により掻き取られて廃トナー容器14に回収される。或いは、中間転写ベルト16の外周面に転移した後、クリーニングブレード7により掻き取られて廃トナー容器8に回収される。
一方、図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時のクリーニング電圧VcがON(−1200V)時において以下の通りである。帯電ローラ2が対向する帯電位置Eよりも感光ドラム1の回転方向上流側の直前位置における感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの関係は以下の数4式に示す通りである。
[数4]
Vd>Vc
これにより帯電ローラ2の表面上に付着した負極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側に移行させる電界が形成される。これにより帯電ローラ2の表面上に付着した負極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面上に移行できる。
感光ドラム1の表面上に移行された負極性に帯電した粒子は、クリーニングブレード5により掻き取られて廃トナー容器14に回収される。或いは、中間転写ベルト16の外周面に転移した後、クリーニングブレード7により掻き取られて廃トナー容器8に回収される。
次に、クリーニング電圧Vcの周波数f1,f2が異なる第一期間W1と、第二期間W2における作用について説明する。図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時のクリーニング電圧Vcは、第一期間W1の周波数f1(=1/T1)と、第二期間W2の周波数f2(=1/T2)との関係は前記数2式に示す関係となる。
図3に示すように、クリーニング電圧VcがOFF(0V)時の感光ドラム1の表面電位Vdは、時間の経過とともに帯電電位が低下する(帯電量が減少する)暗減衰が発生する。
このため第一期間W1のクリーニング電圧VcがON(−1200V)状態からOFF(0V)状態に切り替わった直後の感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの電位差ΔV1lhを考慮する。この電位差ΔV1lhは、帯電ローラ2の表面上に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側へ移行させる作用の電界が大きい。
しかし、第一期間W1のクリーニング電圧VcがOFF(0V)状態からON(−1200V)状態に切り替わる直前の感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの電位差ΔV1llは、前記電位差ΔV1lhよりも小さい。
一方、第一期間W1のクリーニング電圧VcがOFF(0V)状態からON(−1200V)状態に切り替わった直後の感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの電位差ΔV1hhを考慮する。この電位差ΔV1hhは、帯電ローラ2の表面上に付着した負極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側へ移行させる作用の電界が非常に大きい。
更に、第一期間W1のクリーニング電圧VcがON(−1200V)状態からOFF(0V)状態に切り替わる直前の感光ドラム1の表面電位Vdと、クリーニング電圧Vcとの電位差ΔV1hlを考慮する。この電位差ΔV1hlも帯電ローラ2の表面上に付着した負極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側へ移行させる作用の電界が十分に確保されている。
従って、図3のクリーニングモード期間Wの第一期間W1では以下の通りである。帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で正極性に帯電した粒子よりも負極性に帯電した粒子を積極的に感光ドラム1の表面上に移行させる電界が形成される。
一方、図3のクリーニングモード期間Wの第二期間W2では、クリーニング電圧Vcの周波数f2が第一期間W1のクリーニング電圧Vcの周波数f1よりも大きい。
従って、帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの第二期間W2における一周期分の印加時間(第二期間W2の時間)が第一期間W1における一周期分の印加時間(第一期間W1の時間)よりも短い。
これによりクリーニング電圧VcがOFF(0V)時に感光ドラム1の表面の帯電電位が低下する際の暗減衰量は、第二期間W2の方が第一期間W1よりも小さい。これにより帯電ローラ2の表面上に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側に移行させる作用の電界が十分に確保される。
このように、本実施形態では、図3のクリーニングモード期間Wの第一期間W1では、帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で負極性に帯電した粒子を積極的に除去する電界が発生する。
また、第二期間W2では、第一期間W1よりも帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で正極性に帯電した粒子を十分に除去できる電界が発生する。
このように、図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時に帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの周波数fを第一期間W1と、第二期間W2とで異なるように設定する。
これにより帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で除去する極性を選択することができる。これにより帯電ローラ2の表面上に付着した両極性の粒子を短期間で効果的に除去することが可能となる。
本実施形態の効果を確認するためにA4サイズの記録材13を20枚連続して印刷する動作を繰り返し行なって合計で5000枚の記録材13に印刷した後の帯電ローラ2の表面の汚染により記録材13に印刷されたトナー像に発生するスジ画像を確認した。
図4に示す「×」は記録材13に印刷されたトナー像に発生したスジ画像が目視確認されたものである。「○」は記録材13に印刷されたトナー像に発生したスジ画像が目視確認されなかったものである。
図2及び図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモードは、A4サイズの記録材13を20枚連続して印刷した後の非画像形成時である後回転時に毎回実施した。
図4に示す比較例は、図2及び図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時に以下の通りである。クリーニングモード期間Wの全体に亘って第一期間W1における周波数f1のクリーニング電圧Vcのみを用いて複数の周期T1の数(周期数)でクリーニングモードを実施した一例である。
図4に示す実施例1は、図2及び図3のクリーニングモード期間Wで示す帯電ローラ2のクリーニングモード時に以下の通りである。クリーニングモード期間Wの前半に周波数f1のクリーニング電圧Vcを帯電ローラ2に印加する第一期間W1を設けた。更に、後半に周波数f2(>f1)のクリーニング電圧Vcを帯電ローラ2に印加する第二期間W2を設けた。
そして、第一期間W1と第二期間W2とにおけるクリーニング電圧Vcのそれぞれの周期T1,T2の数(周期数)を同数としてクリーニングモードを実施した一例である。図4には、第一期間W1と第二期間W2とにおけるクリーニング電圧Vcのそれぞれの周期T1,T2の数の合計の周期数を示す。
図4に示すように、実施例1では、比較例よりも少ない周期数で帯電ローラ2の表面の汚染を抑制する効果が得られた。従って、実施例1では、帯電ローラ2の表面の汚染の抑制が同じレベルで比較例よりもクリーニング電圧Vcの周期T1,T2の数の合計の周期数が少なく出来るため感光ドラム1の外周面の回転距離を短縮することが可能となる。
これにより感光ドラム1の表面に接触して帯電する帯電ローラ2を有する構成において以下の通りである。帯電ローラ2の表面に静電的に付着する両極性の付着物が堆積することで生じるスジ画像等の画像不良の発生を防ぎつつ長期に亘って安定した帯電性能を保ち高品位な画像出力が得られる。
尚、本実施形態では、帯電ローラ2のクリーニングモード時に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの一例について説明した。他に、除去したい付着粒子の帯電特性や存在比率、感光ドラム1の表面電位特性に応じて種々の波形の交番電圧からなるクリーニング電圧Vcを適用することができる。
更に、本実施形態では、非画像形成時の一例として画像形成動作後の後回転時に帯電ローラ2のクリーニングモードを実施した。他に、画像形成動作前の前回転時等の非画像形成時に帯電ローラ2のクリーニングモードを実施しても良い。
更に、本実施形態では、図2及び図3のクリーニングモード期間Wの第一期間W1で帯電ローラ2の表面上に付着した負極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側に移行させて除去する。
更に、第二期間W2で帯電ローラ2の表面上に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側に移行させて除去するように、第一期間W1と第二期間W2とで除去する極性の粒子を選択した。
他に、第一期間W1と第二期間W2とで除去したい粒子の極性の順序を変更しても良い。その際は、図2及び図3のクリーニングモード期間Wの第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの周波数f1,f2の順序を入れ換えれば良い。
感光ドラム1の表面に接触して帯電する帯電ローラ2の表面に静電的に付着する両極性の付着物を効率的に除去する。これにより長期に亘って高品位な画像出力が得られる。
以上説明したように、感光ドラム1の表面に接触して帯電する帯電ローラ2を有する構成において以下の通りである。該帯電ローラ2の表面に静電的に付着する両極性の付着物が堆積することで生じるスジ画像等の画像不良の発生を防ぎつつ長期に亘って安定した帯電性能を保ち高品位な画像出力が得られる。
次に、図を用いて本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
前記第1実施形態では、帯電ローラ2のクリーニングモード時の第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの周波数f1,f2を変える。
これにより第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2の表面から除去する粒子の極性を選択した。
本実施形態では、前記第1実施形態の構成に加えて、図5のクリーニングモード期間Wの第一期間W1と第二期間W2とで以下の通りである。図1の矢印R1方向に回転する感光ドラム1の周速度(像担持体の表面の移動速度)が異なる構成としたものである。
次に、図5を用いて本実施形態の帯電ローラ2のクリーニングモードについて説明する。図5は、本実施形態の画像形成動作のタイムチャートを示す図である。
図5のクリーニングモード期間Wの第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcは、前記第1実施形態と同様に構成される。
本実施形態では、第二期間W2の感光ドラム1の周速度を1/1速度(140mm/sec)に設定する。一方、第一期間W1の感光ドラム1の周速度を1/2速度(70mm/sec=(140mm/sec)/2)に設定した。
第一期間W1におけるクリーニング電圧VcのOFF(0V)の周期t1a(時間)は、感光ドラム1が1回転に要する時間に設定される。
一方、第一期間W1におけるクリーニング電圧VcのON(−1200V)の周期t1b(時間)は、前記OFF(0V)の周期t1a(時間)と同じ時間(t1a=t1b)である。
本実施形態では、第二期間W2におけるクリーニング電圧VcのOFF(0V)の周期t2a(時間)も感光ドラム1が1回転に要する時間に設定される。
一方、第二期間W2におけるクリーニング電圧VcのON(−1200V)の周期t2b(時間)は、前記OFF(0V)の周期t2a(時間)と同じ時間(t2a=t2b)である。
本実施形態では、第一期間W1と第二期間W2とでは、回転駆動される感光ドラム1の周速度が1:2の関係である。このため第一期間W1と第二期間W2とでは、クリーニング電圧VcのOFF時間とON時間とは、以下の数5式に示す通り2:1の関係となる。
[数5]
t1a=t1b=t2a×2=t2b×2
従って、以下の数6式に示す関係となる。
[数6]
t1a=t1b>t2a=t2b
第一期間W1のクリーニング電圧Vcの周波数f1と、第二期間W2のクリーニング電圧Vcの周波数f2とは以下の数7式に示す関係となる。
[数7]
f1<f2
本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、第一期間W1のクリーニング電圧Vcの周波数f1と、第二期間W2のクリーニング電圧Vcの周波数f2とは、前記数7式に示す関係となる。
これにより第一期間W1では、帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で負極性に帯電した粒子を積極的に除去する電界が形成される。
一方、第二期間W2では、第一期間W1よりも帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で正極性に帯電した粒子を十分に除去できる電界が形成される。
これによりクリーニングし難い負極性に帯電した小粒径の外添剤を第一期間W1において積極的に除去しながらクリーニングブレード5の挙動が安定する。そして、該クリーニングブレード5による掻き取り性能が高くなる感光ドラム1の周速度を低速にして帯電ローラ2の表面上から感光ドラム1の表面側に移行した負極性に帯電した粒子を該クリーニングブレード5により効率的に掻き取ることが可能となる。
また、第二期間W2では、クリーニングし易い正極性の粒子を除去しながら感光ドラム1の周速度を高速にしてクリーニングブレード5により掻き取る。これにより短期間で効率的に帯電ローラ2の表面上から感光ドラム1の表面側に移行した正極性の粒子を除去することが可能となる。
このように、第一期間W1と第二期間W2とで、帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの周波数f1,f2を変える。更に、感光ドラム1の周速度を変える。
これにより帯電ローラ2の表面上に付着した両極性粒子を効率的なクリーニング速度で回収することが可能となり、スジ画像等の画像不良の発生を防ぎつつ長期に亘って安定した帯電性能を保ち高品位な画像出力が得られる。
尚、本実施形態では、第一期間W1の感光ドラム1の周速度を低速度に設定し、第二期間W2の感光ドラム1の周速度を高速度に設定した。他に、感光ドラム1の周速度を低速度で効率的にクリーニングしたい極性の粒子に応じて感光ドラム1の周速度や該周速度の切り替え順序を適宜選択することができる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
次に、図6を用いて本発明に係る画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
第1実施形態では、帯電ローラ2のクリーニングモード時の第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの周波数f1,f2を変える。
これにより第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2の表面から除去する極性の粒子を選択する構成とした。
本実施形態では、前記第1実施形態とは異なり、第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧Vcの周波数f1,f2は一定(同じ)である。
一方で、第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるパルス状のクリーニング電圧Vcのデューティ比が異なる。尚、デューティ比とは、帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるパルス状のクリーニング電圧Vcのパルス幅をパルス周期で割ったものである。
次に、図6を用いて本実施形態の帯電ローラ2のクリーニングモードについて説明する。図6は、本実施形態の画像形成動作のタイムチャートを示す図である。
本実施形態では、図のクリーニングモード期間Wの第一期間W1と第二期間W2とで帯電ローラ2に印加する交番電圧からなるクリーニング電圧VcのOFF時は0Vに設定される。また、ON時は−1200Vに設定される。
また、第1の交番電圧としての第一期間W1のクリーニング電圧VcのOFF時の周期t1a(時間)と、ON時の周期t1b(時間)は同じで、感光ドラム1が1回転に要する時間に設定される。
更に、第2の交番電圧としての第二期間W2のクリーニング電圧VcのOFF時の周期t2a(時間)は、帯電ローラ2が1回転に要する時間に設定される。第二期間W2のクリーニング電圧VcのON時の周期t2b(時間)は、第一期間W1のクリーニング電圧Vcの1周期T1(=T2)から第二期間W2のOFF時の周期t2aを差し引いた時間である。
結果として、本実施形態の第二期間W2のクリーニング電圧VcのON時の周期t2b(時間)は、感光ドラム1が1回転に要する時間よりも長い時間に設定される。従って、第一期間W1と第二期間W2とでクリーニング電圧VcのON時間とOFF時間とのデューティ比が異なる。第一期間W1と第二期間W2とでクリーニング電圧Vcの周波数f1,f2は、以下の数8式に示す関係となる。
[数8]
f1=f2
本実施形態では、第二期間W2のクリーニング電圧VcのOFF時の周期t2a(時間)が、第一期間W1のクリーニング電圧VcのOFF時の周期t1a(時間)に対して短い。
これにより前記第1実施形態で前述したクリーニング電圧VcがOFF(0V)時に感光ドラム1の表面の帯電電位が低下する際の暗減衰量が第一期間W1よりも第二期間W2の方が少ない。
従って、帯電ローラ2のクリーニングモードの第一期間W1では、帯電ローラ2の表面上に付着した粒子の中で正極性に帯電した粒子よりも負極性に帯電した粒子を積極的に感光ドラム1の表面上に移行させる作用の電界が形成される。
また、第二期間W2では、クリーニング電圧VcのOFF時の周期t2a(時間)が短い。これにより暗減衰量は、第一期間W1よりも小さく、帯電ローラ2の表面上に付着した正極性に帯電した粒子を感光ドラム1の表面側へ移行させる作用の電界が十分に確保される。
このように、本実施形態では、第一期間W1と第二期間W2とで交番電圧からなるクリーニング電圧Vcのデューティ比を変える。これにより帯電ローラ2の表面上に付着した両極性粒子を効率的に除去することが出来る。これによりスジ画像等の画像不良の発生を防ぎつつ長期に亘って安定した帯電性能を保ち高品位な画像出力が得られる。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
T1…第一期間W1のクリーニング電圧Vcの1周期
T2…第二期間W2のクリーニング電圧Vcの1周期
Vc…クリーニング電圧(第1、第2の交番電圧)
W…クリーニングモード期間
W1…第一期間
W2…第二期間
1…感光ドラム(像担持体)
2…帯電ローラ(帯電手段)
60…CPU(制御手段)
100…画像形成装置
102…帯電電源(電圧印加手段)

Claims (8)

  1. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体と接触して前記像担持体と共に帯電部を形成し、前記帯電部において前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記像担持体の表面を移動させながら前記電圧印加手段により前記帯電手段にパルス電圧を印加して、前記帯電手段を清掃するクリーニングモードを実行し、
    前記クリーニングモードにおいて、第1のパルス電圧を印加する期間を第一期間、第2のパルス電圧を印加する期間を第二期間とし、前記第二期間は前記第一期間の後に設けられ、前記第一期間は前記第二期間よりも長く
    前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧は周期が異なり、前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧は共に正弦波ではないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体と接触して前記像担持体と共に帯電部を形成し、前記帯電部において前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記像担持体の表面を移動させながら前記電圧印加手段により前記帯電手段にパルス電圧を印加して、前記帯電手段を清掃するクリーニングモードを実行し、
    前記クリーニングモードにおいて、第1のパルス電圧を印加する期間を第一期間、第2のパルス電圧を印加する期間を第二期間とし、前記第二期間は前記第一期間の後に設けられ、前記第一期間は前記第二期間よりも長く
    前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧のデューティ比が異なることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記帯電部における、前記第一期間における正極性に帯電されたトナーが前記帯電手段から前記像担持体上に転写される方向の前記帯電手段と前記像担持体の電位差は、前記第二期間における正極性に帯電されたトナーが前記帯電手段から前記像担持体上に転写される方向の前記帯電手段と前記像担持体の電位差よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2のパルス電圧の前記デューティ比が前記第1のパルス電圧の前記デューティ比よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 回転可能な像担持体と
    前記像担持体と接触して前記像担持体と共に帯電部を形成し、前記帯電部において前記像担持体を帯電する帯電手段と
    前記帯電手段に電圧を印加する電圧印加手段と
    前記電圧印加手段を制御する制御手段と
    を有する画像形成装置において
    前記制御手段は、前記像担持体の表面を移動させながら前記電圧印加手段により前記帯電手段にパルス電圧を印加して、前記帯電手段を清掃するクリーニングモードを実行し
    前記クリーニングモードにおいて、第1のパルス電圧を印加する期間を第一期間、第2のパルス電圧を印加する期間を第二期間とし、前記第一期間における前記像担持体の前記表面の移動速度と、前記第二期間における前記像担持体の前記表面の移動速度が異な
    前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧は周期が異なり、前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧は共に正弦波ではないことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記第一期間における前記像担持体の前記表面の前記移動速度は、前記第二期間における前記像担持体の前記表面の前記移動速度よりも遅いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧を、交番電圧により出力するように制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1のパルス電圧と前記第2のパルス電圧を、矩形波で出力するように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置
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