JPH10288934A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10288934A
JPH10288934A JP9322572A JP32257297A JPH10288934A JP H10288934 A JPH10288934 A JP H10288934A JP 9322572 A JP9322572 A JP 9322572A JP 32257297 A JP32257297 A JP 32257297A JP H10288934 A JPH10288934 A JP H10288934A
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JP
Japan
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foreign matter
matter removing
image carrier
image
forming apparatus
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Withdrawn
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JP9322572A
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English (en)
Inventor
Masataka Yagi
昌隆 八木
Tamotsu Sakuraba
保 桜庭
Tetsumaru Fujita
哲丸 藤田
Shigetaka Yoshida
成隆 吉田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が移動する像担持体上に形成される可視
トナー像を被転写体に転写したあと該像担持体上に残留
するトナーを現像同時クリーングを行う現像清掃装置に
て除去する電子写真方式の画像形成装置であって、転写
残トナーについては現像清掃装置による回収を行えるよ
うにする一方、像担持体表面に付着した特殊材料、糊、
紙粉等の異物については除去して、かかる異物があれば
発生しやすい黒斑点や白斑点等の画像ノイズを抑制する
ことができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体1上に形成される可視トナー像を
転写紙SHに転写したあと感光体1上に残留するトナー
を現像同時クリーングを行う現像清掃装置4にて除去す
るプリンタであり、転写部位から現像清掃装置4に至る
間に異物除去装置2が設けられており、装置2は感光体
1に臨む異物除去エッジ部200を有する異物除去部材
21を備えており、エッジ部200は、感光体1との距
離が200μm以下となるように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の電子写真方式による画像形成装置、特に、表面が移
動する像担持体上に形成される可視トナー像を被転写体
に転写したあと該像担持体上に残留するトナーを現像同
時クリーングを行う現像清掃装置にて除去する、いわゆ
るクリーナレス型の電子写真方式の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の電子写真方式の画
像形成装置では、通常、像担持体表面が一様に帯電せし
められ、その帯電域に原稿画像や画像データに応じて画
像露光が施されて静電潜像が形成され、この潜像が現像
されて可視トナー像とされる。該可視トナー像は、直ち
に転写紙等の転写材に転写され、定着されるか、或い
は、カラー画像形成装置におけるように、中間転写体に
転写され、該中間転写体から転写材上に転写され、定着
されることもある。
【0003】転写後、像担持体上に残留するトナーは、
通常、専用のクリーナによって除去されるが、今日で
は、かかる専用クリーナの搭載に代えて、静電潜像の現
像と同時的に転写残トナーを除去、回収する現像清掃装
置を備えた、いわゆるクリーナレス型の画像形成装置も
提案されている。かかる現像清掃装置は、可視トナー像
を被転写体に転写した後に像担持体表面に残留する転写
残トナーを現像清掃装置における現像剤担持体に印加さ
れている現像バイアス電圧と像担持体の表面電位との電
位差を利用して該現像剤担持体に回収除去する。具体的
には、反転現像を例にとると、帯電装置で一様に帯電さ
れた後、画像露光により電位が減衰している像担持体表
面の静電潜像部には、通常の反転現像と同様に、現像剤
担持体から現像用トナーが静電的に供給されて現像が行
われ、同時に、前回の転写後に像担持体上に残留するト
ナーであって露光を受けていない非画像部に位置するも
のは、帯電装置により帯電した像担持体の表面電位と現
像バイアスとの電位差に基づき現像剤担持体に静電的に
吸着されて回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、複写
機やプリンタに使用する転写材として、種々の転写紙が
提供されている。その中には、転写紙の表面に像担持体
やその周辺の機器に影響を与える特殊な材料が含まれて
いたり、糊が付着していたり、或いは紙粉が多く付着し
ているようなものがある。この種の転写紙を繰り返し使
用すると、特殊材料や、糊、紙粉等の異物が像担持体に
付着し、最終的に得られる画像に黒斑点や白抜けが現れ
る。これは、かかる異物が介在することによって、該異
物が付着した像担持体部分が帯電装置により帯電され
ず、その結果、現像清掃装置によって非画像領域である
にもかかわらず現像されてしまったり、また、本来現像
されるべき領域であるにもかかわらず、該異物のある部
分では像担持体にトナーが転移されずに白抜けとなり、
異物が大きい場合には、その周囲を含めて白抜けとなっ
て現れてしまうからである。
【0005】そこで本発明は、表面が移動する像担持体
上に形成される可視トナー像を被転写体に転写したあと
該像担持体上に残留するトナーを現像同時クリーングを
行う現像清掃装置にて除去する電子写真方式の画像形成
装置であって、転写残トナーについては現像清掃装置に
よる回収を行えるようにする一方、像担持体表面に付着
した特殊材料、糊、紙粉等の異物については除去して、
かかる異物があれば発生しやすい黒斑点や白斑点等の画
像ノイズを抑制することができる画像形成装置を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、表面が移動する像担持体上に形成される可視トナー
像を被転写体に転写したあと該像担持体上に残留するト
ナーを現像同時クリーングを行う現像清掃装置にて除去
する電子写真方式の画像形成装置であり、前記像担持体
表面移動方向において前記転写部位から前記現像清掃装
置に至る間に異物除去装置が設けられており、該異物除
去装置は前記像担持体表面に臨む異物除去エッジ部を有
する異物除去部材を備えており、前記異物除去部材は、
少なくとも異物を除去するときは、前記異物除去エッジ
部と前記像担持体表面との距離が200μm以下となる
ように配置される。
【0007】前記異物除去部材は、少なくとも異物を除
去するとき、前記異物除去エッジ部と前記像担持体表面
との距離が200μm以下となるように配置されればよ
いのであるが、これには次の二つの場合を挙げることが
できる。 前記異物除去部材が、その異物除去エッジ部と前記
像担持体表面との距離が200μm以下となるように配
置されている場合、換言すれば、異物除去部材が、常
時、異物除去エッジ部と像担持体表面との距離が200
μm以下となるように配置されている場合(異物除去部
材常時配置型の画像形成装置の場合)。 前記異物除去装置が、前記異物除去部材を、その異
物除去エッジ部と前記像担持体との距離が200μm以
下となる異物除去位置又は該異物除去位置から後退した
離反位置に選択的に配置するための手段を備えており、
該選択的配置手段により所定のタイミングで前記異物除
去部材を前記異物除去位置に配置する場合(異物除去部
材接離型の画像形成装置の場合)。
【0008】前記、のいずれの場合でも、異物除去
部材が異物除去位置に配置された状態では、異物除去エ
ッジ部と像担持体表面との距離は200μm以下とする
が、この200μmは異物が200μmより大きく、従
って異物除去エッジ部と像担持体表面との距離が200
μm以下であれば異物を除去できるとの考えに基づいて
いる。異物は通常200μmより大きいものが多いと考
えられるが、より安全をみて、異物除去エッジ部と像担
持体表面との距離を100μm以下、さらに好ましくは
50μm以下に設定するようにしてもよい。200μm
以下、より好ましくは100μm以下、さらに好ましく
は50μm以下であれば、0μm、すなわち異物除去エ
ッジ部と像担持体表面とが接触してもよい。
【0009】前記の場合、の場合のそれぞれについ
てさらに説明する。 異物除去部材常時配置型の画像形成装置 この画像形成装置によると、像担持体は画像露光に先立
って一様に帯電せしめられ、該帯電域に画像露光される
ことで静電潜像が形成され、該静電潜像が現像清掃装置
により現像されて可視トナー像となり、該可視トナー像
は転写材や中間転写体等の被転写体に転写される。いず
れにしても最終的には、該可視トナー像は転写材に転写
され、定着される。
【0010】可視トナー像が被転写体に転写されたあと
像担持体に残留する転写残トナーや紙粉等の異物は、転
写部位から現像清掃装置に至る間に設けられた異物除去
装置に到来する。異物除去装置における異物除去部材の
異物除去エッジ部は、像担持体との間隙距離が200μ
m以下(より好ましくは100μm以下、さらに好まし
くは50μm以下)に設定されているので、該間隙距離
より大きい異物は異物除去エッジ部にせき止められる。
転写残トナーについては、異物に比べて粒径が小さいの
で、異物除去部材が像担持体に接触していても、その圧
接力等の調整により、そのまま通過させ得るようにもで
きるし、あるいは必要に応じて、異物除去部材を適当に
動かす等して通過させることができる。該異物除去部材
と像担持体との間を通過した転写残トナーは、現像清掃
装置に到来し、そこに回収される。
【0011】かくして異物が除去されることで、かかる
異物があれば発生しやすい黒斑点や白斑点等の画像ノイ
ズが抑制され、それだけ良好な画像を得ることができ
る。の画像形成装置の場合、前記異物除去部材の像担
持体に対する配置の態様としては、前記異物除去部材
が、前記異物除去エッジ部より像担持体表面移動方向に
おいて下流側の部分で前記像担持体表面に接触配置さ
れ、該異物除去エッジ部は像担持体との間に200μm
以下(より好ましくは100μm以下、さらに好ましく
は50μm以下)の間隙をおいて像担持体表面移動方向
において上流側へ突き出し配置される態様を例示でき
る。この場合、前記異物除去装置は、トナーについては
通過を容易にするために、前記異物除去部材を、前記異
物除去エッジ部の突き出し配置状態を維持しつつ、且
つ、該異物除去エッジ部と像担持体との間に200μm
以下(より好ましくは100μm以下、さらに好ましく
は50μm以下)の間隙を維持しつつ像担持体表面に沿
って往復動させる駆動装置を備えてもよい。或いは、前
記異物除去装置は、前記異物除去部材を、前記像担持体
表面に対し、前記異物除去エッジ部と像担持体との間に
200μm以下(より好ましくは100μm以下、さら
に好ましくは50μm以下)の間隙を維持しつつ接触離
反させる駆動装置(例えば振動駆動装置)を備えていて
もよい。
【0012】いずれにしても異物除去エッジ部を上流側
へ突き出し配置すると、該エッジ部のトナー汚れが抑制
される。また、他の例として、前記異物除去装置は、前
記異物除去部材を、その異物除去エッジ部の前記像担持
体に近い側のエッジにおいて該像担持体表面に接触させ
る位置と、該異物除去エッジ部を該位置より像担持体表
面移動方向において上流側へ該像担持体に対し200μ
m以下(より好ましくは100μm以下、さらに好まし
くは50μm以下)の間隙をおいて突出させる位置とに
往復動させる装置を備えていてもよい。
【0013】また、他の例として、前記異物除去装置
は、前記異物除去部材を、その異物除去エッジ部の前記
像担持体に近い側のエッジにおいて該像担持体表面に接
触させる位置と、該異物除去部材を、前記エッジが像担
持体に対し200μm以下(より好ましくは100μm
以下、さらに好ましくは50μm以下)の距離内に維持
されるように離反させる位置とに往復動させる駆動装置
(例えば振動駆動装置)を備えていてもよい。
【0014】いずれにしても、前記異物除去部材として
は、それ専用の部材のほか、補助帯電部材等を兼ねるも
のでもよい。この場合、補助帯電部材は、例えば、像担
持体表面移動方向において、被転写体に可視トナー像を
転写させる転写部位から該像担持体表面を帯電させる主
帯電装置までの間に配置され、該主帯電装置に印加され
る電圧の極性とは逆極性に帯電した転写残トナー等を主
帯電装置に印加する電圧の極性と同極性に帯電させるも
のである。
【0015】また、異物除去部材の形態は特に限定され
ないが、代表的には、ブレード状部材を挙げることがで
きる。ここで、ブレード状部材には、異物除去に直接寄
与するブレード部を支持部で支持し、全体としてブレー
ド状であるもの、全体が文字通りブレード状であるもの
等が含まれる。
【0016】異物除去部材としてブレード状部材を採用
する場合、該ブレード状部材を弾性復元力を有する可撓
性ブレード状部材とすることができ、この場合、前記異
物除去部材の駆動装置として、a)該ブレード状部材に
対し押圧力の付与及び解除を行うことで、該ブレード状
部材の弾性復元力を利用して該ブレード状部材を前記像
担持体表面に沿って往復動させることができるカムを有
するカム装置を備えたもの、b)該ブレード状部材に静
電吸着力の付与及び解除を行うことで、該ブレード状部
材の弾性復元力を利用して該ブレード状部材を前記像担
持体表面に沿って、或いは該表面に対し接離するように
往復動又は振動させることができる静電吸着力印加装置
を備えたもの、c)該ブレード状部材に作用して該ブレ
ード状部材を前記像担持体表面に沿って往復動させるこ
とができるソレノイド式駆動装置を備えたもの等を例示
できる。
【0017】静電吸着力印加装置を利用する場合であっ
て、他の駆動装置を併用する場合は、静電吸着力の付与
及び解除は、他の駆動装置による異物除去部材の動作に
位相を合致させないようにするとよい。 異物除去部材接離型の画像形成装置 この画像形成装置については、前記異物除去部材をその
異物除去エッジ部と前記像担持体との距離が200μm
以下(より好ましくは100μm以下、さらに好ましく
は50μm以下)となる異物除去位置又は該異物除去位
置から後退した離反位置に選択的に配置するための選択
的配置手段が次のものである画像形成装置を示すことが
できる。
【0018】すなわち該選択的配置手段は、前記異物除
去部材に支持されて前記像担持体表面に臨む静電吸着用
半導電性部材と、電源からの該半導電性部材への静電吸
着用電荷の付与と非付与とを切り換えるスイッチング手
段とを含んでおり、前記半導電性部材は電荷付与により
前記像担持体に静電吸着して前記異物除去部材を前記異
物除去位置に配置し、電荷非付与により該静電吸着から
解放されて前記異物除去部材の異物除去位置から前記離
反位置への後退を許す。
【0019】このの画像形成装置においも、像担持体
は画像露光に先立って一様に帯電せしめられ、該帯電域
に画像露光されることで静電潜像が形成され、該静電潜
像が現像清掃装置により現像されて可視トナー像とな
り、該可視トナー像は転写材や中間転写体等の被転写体
に転写される。いずれにしても最終的には、該可視トナ
ー像は転写材に転写され、定着される。
【0020】可視トナー像が被転写体に転写されたあと
像担持体に残留する転写残トナーや紙粉等の異物は、転
写部位から現像清掃装置に至る間に設けられた異物除去
装置に到来する。異物除去装置における異物除去部材は
予め定めたタイミング(所定のタイミング)で異物除去
位置に配置され、その状態では、異物除去エッジ部と像
担持体との間隙距離が200μm以下(より好ましくは
100μm以下、さらに好ましくは50μm以下)に設
定されるので、該間隙距離より大きい異物は異物除去エ
ッジ部にせき止められる。転写残トナーについては、そ
れが存在していても、異物に比べて粒径が小さいので、
異物除去部材の像担持体への圧接力等の調整により、そ
のまま通過させ得るようにもできるし、あるいは必要に
応じて、異物除去部材を適当に動かす等して通過させる
ことができる。該異物除去部材と像担持体との間を通過
した転写残トナーは、現像清掃装置に到来し、そこに回
収される。
【0021】かくして異物が除去されることで、かかる
異物があれば発生しやすい黒斑点や白斑点等の画像ノイ
ズが抑制され、それだけ良好な画像を得ることができ
る。前記のように、異物除去部材に静電吸着用半導電性
部材が支持されているとともに、電源からの該半導電性
部材への静電吸着用電荷の付与と非付与とを切り換える
スイッチング手段とが設けられている場合、スイッチン
グ手段により、所定のタイミングで、該半導電性部材へ
電源から静電吸着用の電荷を付与すると、該半導電性部
材が像担持体表面に静電吸着し、それにより異物除去部
材が像担持体の方へ引き寄せられて異物除去位置に配置
され、その位置で異物を除去できる。また、スイッチン
グ手段により、電荷非付与状態におかれると、前記静電
吸着力が解除され、異物除去部材は異物除去位置から離
反位置へ後退する。この離反位置への後退は別途バネ等
の復帰手段を設けてそれに実行させてもよいが、異物除
去部材を前記異物除去エッジ部とは反対側の端部で片持
ち支持し、該異物除去部材の弾性復元力を利用して離反
位置へ後退させるようにすることが、構造の簡素化の点
で好ましい。
【0022】前記スイッチング手段により異物除去部材
を異物除去位置へ配置するタイミング例について次に説
明する。異物除去部材は作像中に異物除去位置に配置し
ても、非作像中に異物除去位置に配置してもよい。作像
中に異物除去位置に配置する場合、像担持体の主帯電装
置による帯電前の補助帯電部材としても用いることがで
きる。異物除去部材に補助帯電機能を持たせる場合に
は、補助帯電部材を設けようとする場合に部品点数を減
らすことができるとともに、像担持体周囲のスペースを
節約して、画像形成装置の小型化やコストダウンを図る
ことができる。異物除去位置において異物除去部材が像
担持体に接触配置されるときには、像担持体表面の損傷
を抑制するために非作像中は該異物除去部材を像担持体
から離反した位置に後退させればよい。
【0023】異物除去部材を非作像中に異物除去位置に
配置する場合には、例えば像担持体が回転体であるなら
ば、該像担持体の非作像中における1回転分の時間だけ
異物除去位置に配置する例を挙げることができる。この
ように非作像中の1時期だけ異物除去位置に配置すると
きは、たとえ異物除去位置において異物除去部材が像担
持体に接触配置されるときでも、像担持体の損傷がそれ
だけ抑制される。また、非作像中の1回転分の時間、異
物除去位置に配置する場合、それは作像の前後のいずれ
でもよい。しかし、一般的には、作像前に像担持体の1
回転分の空回転が加わると、それだけ画像形成開始が遅
れるので、該像担持体の1回転は作像の後であることが
好ましい。
【0024】また、転写材複数枚分を連続的に画像形成
するときは、1枚分ごとに異物除去部材を異物除去位置
に配置すると、該複数枚の画像形成終了までに時間がか
かるので、連続的に画像形成するときは、全ての画像形
成が終了したあとに異物除去部材を異物除去位置に配置
することが好ましい。また、画像形成終了後、転写残ト
ナーが異物除去部材を通過したあとに異物除去部材を異
物除去位置に配置するときは、転写されずに残った転写
残トナーは先に現像清掃装置において除去されることに
なるので、異物除去部材の画像形成装置本体への取付け
にあたり、転写残トナーの通過を許しつつ異物のみを除
去する、高い精度が要求される取付け条件を考慮する必
要がなくなり、異物除去部材の取付けをそれだけ簡単に
行うことができ、それだけ安価に画像形成装置を提供で
きる。
【0025】いずれにしても、このように異物除去部材
を像担持体に接離させて用いることで、異物除去部材を
常時接触させる場合に比べると像担持体表面の削れ等の
損傷を抑制できる。また、このように半導電性部材によ
る異物除去装置の駆動方式を採用すると、さらに好まし
くは異物除去部材を前記のように片持ち支持してその弾
性復元力で離反位置へ後退可能とすると、異物除去装置
の構造が簡素化され、安価に済む。
【0026】異物除去部材の形態は特に限定されない
が、代表的には、ブレード状部材やシート状部材を挙げ
ることができる。ここで、ブレード状部材やシート状部
材には、異物除去に直接寄与する部分を支持部で支持
し、全体としてブレード状やシート状であるもの、全体
が文字通りブレード状やシート状であるもの等が含まれ
る。また、半導電性部材としては代表例としてフィルム
状部材を挙げることができる。
【0027】異物除去部材を片持ち支持してその弾性復
元力で異物除去位置から離反位置へ後退させるときに
は、離反位置における該異物除去部材と像担持体との距
離は、該異物除去部材のヤング率や半導電性部材による
静電吸着力にもよるが、代表例として概ね0.5mm程
度を挙げることができる。半導電性部材は、それには限
定されないが、代表例として表面抵抗が104 〜107
Ω/□程度、厚さ50μm〜100μm程度の半導電性
フィルム、より好ましくはトナー等により汚れが発生し
にくいフィルムを挙げることができる。このような半導
電性フィルムは、例えば合成樹脂(例えば汚れが発生に
しくいフッ素系樹脂)に導電性カーボン粉末を分散させ
た材料から形成することができる。
【0028】半導電性フィルムを採用する場合、異物除
去部材が前記のように片持ち支持されるときは、該部材
のヤング率にもよるが、半導電性部材の像担持体への静
電吸着時の吸着ニップ長さは、概ね5mm以上であるこ
とが望ましい。また、半導電性部材に電荷を付与する電
源は、画像形成装置の構成を簡素化するために像担持体
表面を画像形成に先立って帯電させる主帯電装置のため
の電源と同じものでもよい。この場合、半導電性部材に
印加される電圧はそれには限定されないが絶対値で10
00V〜1400V程度が考えられる。
【0029】なおいずれにしても、半導電性部材は電荷
非付与時、像担持体に当接していても、像担持体から離
れていてもよい。異物除去部材の材質としては、一般に
転写残トナーの除去等に用いるクリーニングブレードに
採用されている材料、例えばポりウレタン等の樹脂など
を挙げることができる。
【0030】片持ち支持される異物除去部材は、それに
は限定されないが、代表例として、ヤング率が概ね20
〜60kg/mm2 、厚さ1mm程度、自由長20mm
程度を挙げることができる。ヤング率が小さいときは、
異物除去位置に置かれたとき、半導電性部材が像担持体
に引っ張られる力により捲れが生じる恐れがある。この
ときは、異物除去部材と像担持体との間に異物除去部材
が当接できる捲れ防止部材を配置してもよい。
【0031】前記異物除去部材は前記異物除去位置をと
るとき前記異物除去エッジ部の前記像担持体に近い側の
エッジにおいて該像担持体に接触してもよいし、前記異
物除去位置をとるとき、前記異物除去エッジ部より像担
持体表面移動方向において下流側の部分で前記像担持体
表面に接触配置されるとともに該異物除去エッジ部が該
像担持体との間に200μm以下(より好ましくは10
0μm以下、さらに好ましくは50μm以下)の間隙を
おいて像担持体表面移動方向において上流側に突出する
ように配置されてもよい。
【0032】このように突出させると、異物除去エッジ
部のトナー汚れが抑制されるとともに、異物除去部材が
離反位置に後退したとき、一度に多量の残トナーが下流
側へ流れていくことを抑制できる。本発明に係る前記い
ずれの画像形成装置においても、前記異物除去部材の異
物除去エッジ部は、異物除去効果を上げるために、少な
くとも前記像担持体表面移動方向に対向する異物せき止
め端面において硬度40〔°〕(JIS K7215タ
イプAデューロメータ)以上とすることができる。
【0033】また、前記異物除去部材の異物除去エッジ
部における、前記像担持体に近い側の該像担持体に臨む
エッジの断面輪郭曲率半径は、該エッジ下に異物が入り
難くして異物除去効果を上げるために、100〔μm〕
以下、より好ましくは50μ以下にすることができる。
また、前記異物除去部材は、異物をせき止めるために、
0.05〔gf/mm〕〜10.0〔gf/mm〕の範
囲における圧力下に像担持体に当接させることができ
る。
【0034】前記の異物除去部材接離型の画像形成装
置の場合、異物除去部材の像担持体への圧接力は、それ
には限定されないが、0.5〔gf/mm〕〜0.8
〔gf/mm〕の範囲でもよい。また、前記異物除去部
材の前記像担持体と接触する部分は、使用を重ねること
による変形を抑制するために、耐摩耗性指数(JISK
6264)を1.0以上とすることができる。
【0035】また、前記異物除去部材の少なくとも異物
除去エッジ部における前記像担持体表面移動方向に対向
する異物せき止め端面は、異物に対するタック性(異物
がエッジ部端面との界面でなじんで、付着しやすい性
質)を向上させ、これにより異物除去効果を上げるため
に、異物のSP値(溶解性パラメータ)に近いSP値の
材料から形成することができる。
【0036】また、前記の異物除去部材常時配置型の
画像形成装置では、前記異物除去部材は、異物除去効果
を上げるために、前記転写部位において印加される転写
電圧の極性とは逆極性の静電吸着用電圧を印加し、該異
物除去部材の異物除去エッジ部は、少なくとも前記像担
持体表面移動方向に対向する異物せき止め端面の抵抗値
を104 〔Ωcm〕〜1010〔Ωcm〕とすることがで
きる。これにより異物を静電吸着し易くなる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る画
像形成装置の1例である、反転現像を行うレーザビーム
プリンタの概略構成を示す図である。このレーザビーム
プリンタは、略中央部に、円筒体の外周面に有機光導電
材料(OPC)からなる薄膜層を形成した像担持体、す
なわちドラム状の有機感光体1が設けられている。感光
体1は、負帯電性のものであり、図示を省略した駆動装
置にて図中矢印a方向に回転駆動される。
【0038】感光体1の周囲に、その回転方向に沿っ
て、異物除去装置を兼ねる補助帯電装置2、主帯電装置
3、現像清掃装置4、転写ローラ5が順次配設され、現
像清掃装置4の背後にレーザビームによる画像露光装置
6が配設されている。また、現像清掃装置4の下方には
給紙カセット7が設置され、この給紙カセット7に収容
された転写紙SHは、所定のタイミングで給紙ローラ8
にて引き出される。
【0039】給紙カセット7から引き出された転写紙S
Hはガイドに案内されてタイミングローラ対9に搬送さ
れるようになっている。また、転写ローラ5の上方には
定着ローラ対10が配置され、該定着ローラ対10に続
いて排紙ローラ対11及び排紙トレイ12が設置されて
いる。また、装置の下部の片隅には電源13が配設され
ている。
【0040】前記主帯電装置3は帯電ブラシローラ31
からなるもので、該帯電ブラシローラ31は、感光体1
に接触配置され、後述する静電潜像形成のための画像露
光に先立って感光体表面を帯電させるために、図示を省
略した駆動装置により回転駆動されるとともに、前記電
源13から所定の電圧を印加される。帯電ブラシローラ
31に印加する電圧は、一定値の直流電圧でもよく、ま
た、直流電圧に交流成分を重畳した電圧でもよい。それ
には限定されないが、ここでは、−1350〔V〕と−
300〔V〕の直流電圧が電源内のスイッチング素子の
スイッチング操作により交互に印加される。このような
交番電圧の印加は、単に直流電圧を印加した場合より、
感光体表面を均一に帯電することができ、帯電ムラを格
段に少なくできる。
【0041】前記補助帯電装置2は異物除去装置を兼ね
るもので、図2にも示すように、全体として弾性復元力
を有する可撓性の異物除去部材を兼ねるブレード状帯電
部材21及び部材駆動装置22を含んでいる。ブレード
状部材21は、感光体1の表面に接触配置される帯状の
ブレード部211と、これを支持する支持部212から
なっている。支持部212は、弾性復元力に富む可撓性
の板バネ部材であり、感光体表面移動方向aにおいて下
流側の端部が定位置で片持ち支持され、上流側端部にブ
レード部211を支持している。ブレード部211は、
感光体1に向けられた面211a(図3参照)の一部で
感光体1表面に接触配置される。
【0042】部材駆動装置22は、図1及び図2に示す
ように、ブレード状部材21の支持部212に上方から
当接する回転カム221及び該カムを感光体の回転に連
動させる機構222を含んでいる。カム221は、断面
円形の部材の外周面の一部をカムの回転中心線と平行に
切除して平坦面fsとしたもので、感光体1の回転に連
動して回転駆動されることで、外周曲面csと平坦面f
sが交互に支持部212に当接できる。
【0043】支持部212は、これにカム221の外周
曲面csが当接することで下方へ押圧され、図2(A)
及び図3(A)に示す位置をとる。図3(A)に示す状
態では、ブレード部211は、感光体1の表面移動方向
aにおいて下流側部分P1で感光体に接触し、それより
上流側に突出部分211Xがある。この突出部分の自由
エッジ部200が異物除去エッジ部となっている。
【0044】また、カム221が回ってその平坦面fs
が支持部212に当接するときは、支持部212が弾性
復元して図2(B)及び図3(B)に示す位置をとる。
図3(B)に示す状態では、ブレード部211は、感光
体1の表面移動方向aにおいて前記接触部分P1より下
流側部分P2で感光体1に接触し、それより下流側に突
出部分211Yを形成している。
【0045】すなわち、カム221が回転することで、
ブレード状部材21は感光体表面移動方向に沿って往復
動し、感光体1への接触部分からの突き出し量も変化す
る。また、 図3(B)に示すように突出し量が増した
ときは、ブレード部211の感光体1への圧接力が弱ま
る。しかし、ブレード状部材21がいずれの位置をとる
ときでも、異物100をせき止めるために、異物除去エ
ッジ部200と感光体1との間隙距離hは200μm以
下の範囲におかれる。なお、より一層確実に異物を除去
するために、この200μm以下に代えて、100μm
以下、或いはさらに50μm以下に設定してもよい。
【0046】ブレード状部材21のブレード部211の
異物除去エッジ部200は、異物を確実にせき止めるこ
とを目指して、次の少なくとも一つの条件を満足するよ
うに形成される。 ・少なくとも感光体表面移動方向に対向する異物せき止
め端面201において硬度40〔°〕(JIS K72
15タイプAデューロメータ)以上である。 ・異物除去エッジ部における、前記像担持体に近い側の
該像担持体に臨むエッジ201aの断面輪郭曲率半径R
(図3(C)参照)が100μm以下、より好ましくは
50μm以下である。 ・少なくとも前記像担持体表面移動方向に対向する異物
せき止め端面201に、静電吸着用の電圧を印加する構
成とし、少なくとも該端面の抵抗値を104 〔Ωcm〕
〜1010〔Ωcm〕とする。 ・耐摩耗性指数が1.0(JISK6264)以上であ
る。 ・異物せき止め端面201は、異物のSP値(溶解性パ
ラメータ)に近いSP値の材料から形成される。
【0047】ここで、異物除去エッジ部200と感光体
1との間隙距離hと、エッジ部200の硬度との関係を
調べた実験例の結果を図9に、また、間隙距離hと、エ
ッジ部200のエッジ201aの断面輪郭曲率半径Rと
の関係を調べた実験例の結果を図10に、また、間隙距
離hと、ブレード部211の感光体1への圧接力との関
係を調べた実験例の結果を図11に、それぞれ示す。
【0048】図9から図11において、「×」印は、異
物除去効果なし、「△」印は異物除去効果あり、「○」
印は十分な異物除去効果ありを示している。上記の条
件、すなわち硬度条件、エッジ曲率条件及び後述する圧
接力条件は、このような実験結果から導かれている。こ
こでは、ブレード部211のエッジ部200はウレタン
にカーボン粒子を分散させた材料から形成されており、
抵抗値は104 〔Ωcm〕〜1010〔Ωcm〕の範囲に
ある。また、ブレード部211の他の部分は、スチレン
エラストマーにカーボン粒子を分散させた材料から形成
されている。
【0049】また、ブレード部211は、前記のカム2
21により、0.05〔g/mm〕〜10.0〔g/m
m〕の範囲における圧力下に感光体1に当接される。ブ
レード状部材21には、電源13から、それには限定さ
れないが、ここでは−1350〔V〕の直流電圧が印加
される。
【0050】この異物除去装置を兼ねる補助帯電装置2
の役割については後述する。現像清掃装置4は、負帯電
性の非磁性一成分のトナーTを収容するホッパ41を含
んでいる。この現像装置は、図中矢印b方向に回転駆動
される現像スリーブであって感光体1に臨むスリーブ4
2を備えており、その背後のホッパ内には、現像スリー
ブ42にトナーTを供給する回転部材43、及びトナー
の供給と凝集防止も行う攪拌羽根44が設けられてい
る。 現像スリーブ42には、後述する静電潜像の現像
のために、感光体1の帯電極性と同極性の電荷を有する
トナーTを感光体1に搬送できるように、換言すれば、
現像スリーブ42から感光体1上のレーザ光照射部(露
光部)にトナーTが向かう電界が発生するように−10
0〔V〕〜−500〔V〕(ここでは電源13から−3
00〔V〕)のバイアス電圧が印加される。現像清掃装
置4における回転部材は、図示を省略した駆動装置によ
り回転駆動される。
【0051】前記転写ローラ5にも、電源13から転写
電圧として、それには限定されないが、ここではトナー
と逆極性の+1〔kV〕〜+5〔kV〕の転写電圧が印
加されるようになっており、該転写電圧印加のもとに、
該転写ローラ5と感光体1との間に搬送されてくる転写
紙SHに、感光体上の可視トナー像を静電気的に引きつ
けて、転写できる。
【0052】レーザー装置6は、帯電ブラシ31と現像
清掃装置4の間に位置する感光体1の表面に、画像情報
に応じてレーザービームBMを照射し、帯電ブラシ31
により予め均一帯電した感光体表面に電位減衰部を生じ
させることにより静電潜像を形成する。以上説明したレ
ーザビームプリンタによると、画像形成にあたり感光体
1は回転駆動され、その表面が前記補助帯電装置2によ
る帯電の影響も受けつつ帯電ブラシローラ31により一
様に帯電せしめられ、その電位は、ここでは略−800
〔V〕程度になる。この帯電域にレーザ装置6から画像
情報に基づいて露光が施されることで静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像は、現像清掃装置4により現像されて
可視トナー像とされる。一方、給紙カセット7から給紙
ローラ8にて転写紙SHが引き出され、タイミングロー
ラ対9に搬送され、ここで感光体1上のトナー像と同期
をとって転写ローラ5と感光体1との間の転写部に搬送
される。かくして、該転写紙SH上に転写ローラ5にて
可視トナー像が転写され、その後、該転写紙SHは定着
ローラ対10を通過することでトナー像を定着され、排
紙ローラ対11により排紙トレイ12上に排出される。
【0053】転写後、感光体1上に残留する転写残トナ
ーには、転写時における転写ローラ5からの正の電圧印
加による影響等で、正規の帯電極性とは逆極性の正に帯
電したトナーが含まれており、これがそのまま帯電ブラ
シローラ31に到来すると、負電圧を印加された該ロー
ラ31に付着し、感光体1の帯電に支障がでて、ハーフ
トーン画像での黒すじやザラツキ等の画像問題が発生す
る。
【0054】しかし、ここでは、転写残トナーは感光体
1の回転にともなって先に補助帯電装置2に到来する。
ここでは、補助帯電装置2のブレード状部材21には前
記のように−1350〔V〕の直流電圧が印加されてお
り、感光体表面を略−800〔V〕に帯電させ、ここを
通過する転写残トナーを略−30μc/gに帯電させ
る。かくして、逆極性に帯電していた転写残トナーは、
正規の負極性に帯電し、その後に到達する帯電ブラシロ
ーラ31への付着が防止され、それだけブラシローラ3
1による感光体帯電を支障なく行える。
【0055】また、転写残トナーは帯電ブラシローラ3
1により散らされ、レーザ装置6による露光時のいわゆ
る露光蹴り等が抑制される状態とされる。引き続き画像
形成を行わないときは、転写残トナーはそのまま現像清
掃装置4に行くが、引き続き画像形成を行うときは、残
留トナーが分散した感光体1の表面にレーザ装置6から
次の画像情報に対応したレーザビームBMが照射され
る。このレーザが照射された部分(以下、画像部とい
う)の電位はレーザの未照射部分(以下、非画像部とい
う)に対して減衰し、これにより、新たな静電潜像が形
成される。
【0056】この新たに形成された静電潜像は、感光体
1の回転に従って現像清掃装置4の現像スリーブ42の
位置にくると、現像バイアスのもとに現像される。そし
て現像と同時に、前記非画像部に位置する転写残トナー
Tは、この非画像部の電位と現像バイアス電位との差に
より現像スリーブ42に静電的に引き付けられて回収さ
れる。
【0057】前記転写残トナーのブレード状部材21と
感光体1との間の通過は、ここでは、既述のとおり図3
に示すように、ブレード部211を、感光体回転に連動
させて感光体表面移動方向に往復動させることで円滑に
なされる。また、逆極性に帯電していてクーロン力によ
りブレード部211に引きつけられるトナー等によるブ
レード部211の汚れは、ブレード部211を、感光体
回転に連動させて感光体表面移動方向に往復動させるこ
とで、感光体表面に摺擦され、除去され、その汚れがあ
れば発生する画像ノイズをそれだけ抑制できる。
【0058】このように,転写残トナーは現像清掃装置
に回収されていくが、ブレード状部材21に到来する転
写残トナーには、転写部位で感光体1に付着した、転写
紙SHに付着していた紙粉や転写紙表面に塗布された特
殊コーティング材料や糊等の異物100(図3参照)も
混じっている。しかし、ブレード部211の異物除去エ
ッジ部200と感光体1との距離は、ブレード211が
往復駆動されるときでも、200μm以下に設定されて
おり、また、エッジ部200には転写電圧とは逆極性の
負電圧が印加されているので異物100が該エッジ部2
00に静電吸着されやすくなっているから、それらによ
り異物100は該異物除去エッジ部200でせき止めら
れ、掻き取られる。かくして異物が除去されることで、
かかる異物があれば発生しやすい黒斑点や白斑点等の画
像ノイズが抑制され、それだけ良好な画像を得ることが
できる。
【0059】異物除去装置を兼ねる補助帯電装置2で
は、ブレード状部材21をカム機構により駆動している
が、図4に示すように、ソレノイドSOLによる駆動装
置220で往復動させるようにしてもよく、また、図5
に示すように、装置2においてブレード状部材21にA
C電源PWからAC電圧を印加し、これにより感光体1
に対する静電吸着力を電圧印加の周期にあわせて変化さ
せることで該部材21を振動させ、これによってもトナ
ーの通過を容易化できる。但しこの場合は静電吸着力が
発生するように、ブレード部211の主たる部分は、例
えば、スチレンエラストマーにカーボンを分散させた、
抵抗値104 〜109 Ωcmのものとする。
【0060】また、図6に示すように、ブレード状部材
21のブレード部211の異物除去エッジ部200のエ
ッジ201aを感光体1に接触させる位置(図6中の実
線で示す位置Q1)と、該異物除去エッジ部200を該
位置より像担持体表面移動方向において上流側へ該像担
持体に対し200μm以下(より好ましくは100μm
以下、さらに好ましくは50μm以下)の間隙hをおい
て突出させる位置(図6中に2点鎖線で示す位置Q2)
とに往復動させるようにしてもよい。この場合もブレー
ド状部材21の駆動装置として、前記カム機構を利用し
たものや、ソレノイドを利用したものなどを採用でき
る。図6に示す装置の場合、位置Q1では、転写残トナ
ーも異物も異物除去エッジ部200(特にその端面20
1)でせき止められるが、位置Q1とQ2をブレード部
211が往復することで、トナーは通過できる。
【0061】また、エッジ201aを感光体1と接触さ
せるようにし、ブレード部にAC電源からAC電圧を印
加するなどしてブレード状部材21を振動させてもよ
い。以上、異物除去部材常時配置型の画像形成装置の例
について説明したが、次に図7及び図8を参照して異物
除去部材接離型の画像形成装置について説明する。な
お、図7及び図8においては、そのような画像形成装置
における異物除去装置部分を中心に示しているだけであ
るが、他の部分は図1に示す画像形成装置におけるもの
と同様であるからここでは図示及び該部分の説明を省略
する。
【0062】なお、使用する感光体は負帯電性の感光体
であり、現像清掃装置4(図1参照)において使用する
トナーは負帯電性トナーであり、現像は反転現像にて行
われる。また図1に示す装置おいて採用した電源13に
ついては、これに代えて電源130を採用する。図7は
異物除去装置2Aと感光体1を示している。この異物除
去装置2Aは、異物除去部材21A、半導電性部材F
L、捲れ防止板Sを備えており、さらに半導電性部材F
Lに接続されたスイッチング装置SW、該スイッチング
装置SWを制御する制御部CONTを含んでいる。スイ
ッチング装置SWには電源130が接続されている。な
お、スイッチング装置は電源130内にスイッチング素
子を設けてそれをスイッチング装置として用いてもよ
い。
【0063】異物除去部材21Aは全体が帯状のブレー
ドの形態に形成されており、感光体表面移動方向aにお
いて下流側の端部が定位置で片持ち支持され、上流側の
自由端部が異物除去エッジ部200Aとし感光体1に臨
んでいる。異物除去部材21Aは、ここではポリウレタ
ンからなっており、ヤング率は略600gf/mm2
あり、厚さ1mm、自由長L20mmである。
【0064】図7(A)に示す状態では、異物除去エッ
ジ部200Aが感光体1表面から離反距離δ=約0.5
mm後退した離反位置PA1にあり、図7(B)に示す
状態では、エッジ部200Aにおける感光体1に近い側
のエッジ201Aが感光体1に接触する異物除去位置P
A2にある。半導電性部材FLはフッ素系樹脂に導電性
カーボン粉末を分散した材料からなる半導電性フィルム
からなっている。その表面抵抗は略104 〜108 Ω/
□であり、厚さは約100μmである。この半導電性フ
ィルムFLは片方の端部が折り返され、異物除去部材2
1Aの感光体1に向けられた面に接着され、支持されて
いる。かくしてフィルムFLは感光体1に臨んでいる。
【0065】前記電源130は画像形成にあたり感光体
1表面を一様に帯電させる主帯電装置3(図1参照)等
のための電源でもある。電源130は主帯電装置3及び
半導電性フィルムFLに対し−1350Vを出力でき
る。また、図1の電源13と同様に、転写電圧や現像バ
イアス電圧の印加も行える。このように電源を共用する
ことでそれだけ画像形成装置構造が簡素化されている。
【0066】前記捲れ防止板Sは異物除去部材21Aよ
り剛性に富む部材であり、異物除去部材21Aと感光体
1との間において異物除去部材21Aの近傍に配置され
ている。図7に示す異物除去装置2Aを採用した画像形
成装置においても図1に示す画像形成装置と同様に感光
体1上に可視トナー像が形成され、これが転写部におい
て転写紙SH(図1参照)に転写され、定着される。ま
た、可視トナー像が転写紙に転写されたあと感光体1上
に残留する転写残トナーや紙粉等の異物は、転写部位か
ら現像清掃装置4(図1参照)に至る間に設けられた異
物除去装置2Aに到来する。
【0067】異物除去装置2Aにおいては、ここでは転
写部位から到来する転写残トナーが異物除去装置2A下
を通過し終わった時点で、スイッチング装置SWが制御
部CONTからの指示に基づき電源130から半導電性
フィルムFLに静電吸着用電圧を印加する。なお、制御
部CONTは画像形成装置全体を制御する主制御部から
の指示基づいてスイッチング装置SWを制御する。
【0068】この電圧印加により半導電性フィルムFL
に静電吸着用電荷が付与され、それによりフィルムFL
は図7(B)に示すように感光体1表面に吸着する。こ
れにともなって異物除去部材21Aがその弾性復元力に
抗して感光体1の方へ引き寄せられ、その異物除去エッ
ジ部200Aのエッジ201Aが感光体1に接触するよ
うに異物除去位置PA2に配置される。このときの接触
圧は0.5〜0.8gf/mmの範囲にあり、また、フ
ィルムFLと感光体1との相互接触ニップ部の幅Nは5
mm以上ある。
【0069】このようにフィルムFLが感光体1に吸着
することで該フィルムFLが感光体表面移動方向に引っ
張り力を受け、それにより異物除去部材21Aが捲れよ
うとすることがあっても、それは捲れ防止板Sにより防
止される。このように異物除去部材21Aが異物除去位
置PA2に配置されることで、感光体1表面に付着した
特殊材料、糊、紙粉等の異物が該部材21Aによりせき
止められ、掻き落とされる。
【0070】このように異物が除去されることで、かか
る異物があれば発生しやすい黒斑点や白斑点等の画像ノ
イズが抑制され、それだけ良好な画像を得ることができ
る。ここでは予め定めた異物除去タイミングである感光
体1回転分の時間が終了すると、スイッチング装置SW
は制御部CONTの指示に基づき、電源130から半導
電性フィルムFLへの電圧印加を停止する。すると、半
導電性フィルムFLの感光体1への静電吸着力が解除さ
れ、異物除去部材21Aはその弾性復元力で感光体1か
ら後退し、図7(A)に示す離反位置PA1に戻り、次
の異物除去タイミングまで待機する。
【0071】この異物除去装置2Aは、部材21Aが感
光体1に常時当接しているのではなく、所定のタイミン
グで接離されるので、それだ感光体1の損傷を抑制でき
る利点がある。また、このように半導電性部材FLによ
る異物除去部材21Aの駆動方式を採用しているので、
異物除去装置2Aの構造は簡素化され、安価に済む。
【0072】転写残トナーについては、異物除去部材2
1Aによる異物除去前に現像清掃装置4にて図1の画像
形成装置と同様にそこに回収される。なお、半導電性フ
ィルムFLには、異物除去時、負電圧が印加されるの
で、これにより感光体1表面が負に帯電する。従って主
帯電装置3への電圧印加を停止すれば、帯電ブラシロー
ラ31(図1参照)に付着した逆帯電トナーを感光体1
へ引き寄せて該ブラシローラをクリーニングできる。ま
た、上記の例では異物除去部材21Aを作像後の感光体
1回転分の時間感光体に接触させたが、異物除去部材2
1Aは作像中に感光体1に接触させることもでき、そう
するときは、主帯電装置3による感光体帯電に先立つプ
レ帯電手段としても機能する。
【0073】図8は異物除去装置2A’と感光体1を示
している。この異物除去装置2A’は、図7に示す異物
除去装置2Aの変形例であり、図7の装置2Aにおいて
半導電性フィルムFLの異物除去部材21Aへの接続位
置を若干変更し、半導電性フィルムFLが感光体1に静
電吸着して異物除去部材21Aが図8に示すように異物
除去位置をとるとき、異物除去エッジ部200Aが感光
体1表面移動方向において下流側へ若干突出する姿勢を
とるものである。それ以外は図7の装置2Aと同様であ
る。図8に示す位置において異物除去エッジ部200A
と感光体1表面との間隙距離h’は約50μmである。
これにより異物をせき止め、除去できる。
【0074】この装置2A’では異物除去エッジ部20
0Aが感光体表面から浮き上がるように突出配置される
ので、異物除去エッジ部のトナー付着等による汚れが抑
制されるとともに、転写残トナーがあるうちに異物除去
部材21Aを感光体に接触させる場合において、異物除
去部材21Aを感光体から離反させたとき、一度に多く
の転写残トナーが下流側へ流れ主帯電装置3等において
問題を引き起こすようなことが抑制される。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
表面が移動する像担持体上に形成される可視トナー像を
被転写体に転写したあと該像担持体上に残留するトナー
を現像同時クリーングを行う現像清掃装置にて除去する
電子写真方式の画像形成装置であって、転写残トナーに
ついては現像清掃装置による回収を行えるようにする一
方、像担持体表面に付着した特殊材料、糊、紙粉等の異
物については除去して、かかる異物があれば発生しやす
い黒斑点や白斑点等の画像ノイズを抑制することができ
る画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の1例(プリンタ)
の概略構成を示す図である。
【図2】図(A)は、図1のプリンタにおける異物除去
装置兼補助帯電装置の拡大側面図であり、その帯電部材
を一つの位置においている状態を示しており、図(B)
は、該帯電部材を他の位置においている状態を示してい
る。
【図3】図(A)は、図2(A)の一部の拡大図であ
り、図(B)は、図2(B)の一部の拡大図である。図
(C)は異物除去エッジ部のエッジ曲率半径を示す図で
ある。
【図4】異物除去装置兼補助帯電装置の他の例を示す図
である。
【図5】異物除去装置兼補助帯電装置のさらに他の例を
示す図である。
【図6】異物除去装置兼補助帯電装置のさらに他の例を
示す図である。
【図7】異物除去装置のさらに他の例を示す図であり、
図(A)は異物除去部材が感光体より離反している状態
を示し、図(B)は異物除去部材が感光体に接触してい
る状態を示している。
【図8】異物除去装置のさらに他の例を示す図である。
【図9】異物除去エッジ部と感光体の距離と、エッジ部
の硬度との関係を調べた実験例の結果を示す図である。
【図10】異物除去エッジ部と感光体の距離と、エッジ
部のエッジの曲率半径との関係を調べた実験例の結果を
示す図である。
【図11】異物除去エッジ部と感光体の距離と、エッジ
部の感光体への圧接力との関係を調べた実験例の結果を
示す図である。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 異物除去装置兼補助帯電装置 21 帯電部材兼異物除去部材であるブレード状部材 211 ブレード部 211X、211Y 突出部 211a ブレード部の面 200 異物除去エッジ部 201 異物せき止め端面 201a エッジ 212 支持部 22 部材駆動装置 221 回転カム fs カム221の平坦面 cs カム221の外周曲面 222 連動機構 3 主帯電装置 31 帯電ブラシローラ 4 現像装置 5 転写ローラ 6 レーザ装置 7 給紙カセット SH 転写紙 8 給紙ローラ 9 タイミングローラ対 10 定着ローラ対 11 排紙ローラ対 12 排紙トレイ 13 電源 220 部材駆動装置 SOL ソレノイド駆動装置 PW 交流(AC)電源 2A、2A’ 異物除去装置 21A 異物除去部材 200A 異物除去エッジ部 201A エッジ FL 半導電性フィルム(半導電性部材) S 捲くれ防止板 130 電源 SW スイッチング装置 CONT 制御部 PA1 離反位置 PA2 異物除去位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 哲丸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 吉田 成隆 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が移動する像担持体上に形成される可
    視トナー像を被転写体に転写したあと該像担持体上に残
    留するトナーを現像同時クリーングを行う現像清掃装置
    にて除去する電子写真方式の画像形成装置であり、前記
    像担持体表面移動方向において前記転写部位から前記現
    像清掃装置に至る間に異物除去装置が設けられており、
    該異物除去装置は前記像担持体表面に臨む異物除去エッ
    ジ部を有する異物除去部材を備えており、前記異物除去
    部材は、前記異物除去エッジ部と前記像担持体表面との
    距離が200μm以下となるように配置されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記異物除去部材は、前記異物除去エッジ
    部より像担持体表面移動方向において下流側の部分で前
    記像担持体表面に接触配置され、該異物除去エッジ部は
    像担持体との間に200μm以下の間隙をおいて像担持
    体表面移動方向において上流側へ突き出し配置されてい
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記異物除去装置は、前記異物除去部材
    を、前記異物除去エッジ部の突き出し配置状態を維持し
    つつ、且つ、該異物除去エッジ部と像担持体との間に2
    00μm以下の間隙を維持しつつ像担持体表面に沿って
    往復動させる駆動装置を備えている請求項2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】前記異物除去装置は、前記異物除去部材
    を、前記像担持体表面に対し、前記異物除去エッジ部と
    像担持体との間に200μm以下の間隙を維持しつつ接
    触離反させる駆動装置を備えている請求項2記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】前記異物除去装置は、前記異物除去部材
    を、その異物除去エッジ部の前記像担持体に近い側のエ
    ッジにおいて該像担持体表面に接触させる位置と、該異
    物除去エッジ部を該位置より像担持体表面移動方向にお
    いて上流側へ該像担持体に対し200μm以下の間隙を
    おいて突出させる位置とに往復動させる装置を備えてい
    る請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記異物除去装置は、前記異物除去部材
    を、その異物除去エッジ部の前記像担持体に近い側のエ
    ッジにおいて該像担持体表面に接触させる位置と、該異
    物除去部材を、前記エッジが像担持体に対し200μm
    以下の距離内に維持されるように離反させる位置とに往
    復動させる駆動装置を備えている請求項1記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】前記異物除去部材の異物除去エッジ部は、
    少なくとも前記像担持体表面移動方向に対向する異物せ
    き止め端面において硬度40〔°〕以上である請求項1
    から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記異物除去部材の異物除去エッジ部にお
    ける、前記像担持体に近い側の該像担持体に臨むエッジ
    の断面輪郭曲率半径が100〔μm〕以下である請求項
    1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記異物除去部材は、0.05〔gf/m
    m〕〜10.0〔gf/mm〕の範囲における圧力で像
    担持体に当接される請求項1から6のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記異物除去部材は、前記転写部位にお
    いて印加される転写電圧の極性とは逆極性の静電吸着用
    電圧が印加され、該異物除去部材の異物除去エッジ部
    は、少なくとも前記像担持体表面移動方向に対向する異
    物せき止め端面の抵抗値が104〔Ωcm〕〜10
    10〔Ωcm〕である請求項1から6のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記異物除去部材の異物除去エッジ部に
    おける前記像担持体表面移動方向に対向する異物せき止
    め端面は、異物のSP値(溶解性パラメータ)に近いS
    P値の材料から形成されている請求項1から6のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】表面が移動する像担持体上に形成される
    可視トナー像を被転写体に転写したあと該像担持体上に
    残留するトナーを現像同時クリーングを行う現像清掃装
    置にて除去する電子写真方式の画像形成装置であり、前
    記像担持体表面移動方向において前記転写部位から前記
    現像清掃装置に至る間に異物除去装置が設けられてお
    り、該異物除去装置は前記像担持体表面に臨む異物除去
    エッジ部を有する異物除去部材と、該異物除去部材をそ
    の異物除去エッジ部と前記像担持体との距離が200μ
    m以下となる異物除去位置又は該異物除去位置から後退
    した離反位置に選択的に配置するための手段とを備えて
    おり、該選択的配置手段は、前記異物除去部材に支持さ
    れて前記像担持体表面に臨む静電吸着用半導電性部材
    と、電源からの該半導電性部材への静電吸着用電荷の付
    与と非付与とを切り換えるスイッチング手段とを含んで
    おり、前記半導電性部材は電荷付与により前記像担持体
    に静電吸着して前記異物除去部材を前記異物除去位置に
    配置し、電荷非付与により該静電吸着から解放されて前
    記異物除去部材の異物除去位置から前記離反位置への後
    退を許すことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記異物除去部材は前記異物除去位置を
    とるとき前記異物除去エッジ部の前記像担持体に近い側
    のエッジにおいて該像担持体に接触する請求項12記載
    の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記異物除去部材は、前記異物除去位置
    をとるとき、前記異物除去エッジ部より像担持体表面移
    動方向において下流側の部分で前記像担持体表面に接触
    配置されるとともに該異物除去エッジ部が該像担持体と
    の間に200μm以下の間隙をおいて像担持体表面移動
    方向において上流側に突出するように配置される請求項
    12記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】前記異物除去部材の異物除去エッジ部
    は、少なくとも前記像担持体表面移動方向に対向する異
    物せき止め端面において硬度40〔°〕以上である請求
    項12から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記異物除去部材の異物除去エッジ部に
    おける、前記像担持体に近い側の該像担持体に臨むエッ
    ジの断面輪郭曲率半径が100〔μm〕以下である請求
    項12から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】前記異物除去部材は、0.05〔gf/
    mm〕〜10.0〔gf/mm〕の範囲における圧力で
    像担持体に当接される請求項12から14のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】前記異物除去部材の異物除去エッジ部に
    おける前記像担持体表面移動方向に対向する異物せき止
    め端面は、異物のSP値(溶解性パラメータ)に近いS
    P値の材料から形成されている請求項12から14のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
JP9322572A 1997-02-13 1997-11-25 画像形成装置 Withdrawn JPH10288934A (ja)

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JP9322572A JPH10288934A (ja) 1997-02-13 1997-11-25 画像形成装置
US09/022,472 US5940661A (en) 1997-02-13 1998-02-12 Image forming apparatus with a charging member which removes smears on an image forming member

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JP9-29460 1997-02-13
JP2946097 1997-02-13
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232816A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Ricoh Printing Systems Ltd 感光体の清掃部材、清掃装置及びそれを用いた電子写真式印刷機
JP2008197249A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Ricoh Printing Systems Ltd 感光体清掃装置及び画像形成装置
JP2008257227A (ja) * 2007-03-15 2008-10-23 Ricoh Co Ltd 画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2009294530A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US7860420B2 (en) 2005-12-05 2010-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Cleaner-less image forming apparatus

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