JPH10221978A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10221978A
JPH10221978A JP2034197A JP2034197A JPH10221978A JP H10221978 A JPH10221978 A JP H10221978A JP 2034197 A JP2034197 A JP 2034197A JP 2034197 A JP2034197 A JP 2034197A JP H10221978 A JPH10221978 A JP H10221978A
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JP
Japan
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transfer belt
image
image forming
forming apparatus
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JP2034197A
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Inventor
Chikashi Ito
史 伊藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルトに付着した正帯電トナーを有効に
除去してトナーフィルミングの発生を防止する。 【解決手段】 トナー像が形成された感光体に転写ベル
トを接触させ、その接触位置に転写紙を導入するととも
に、転写用電源により転写ベルトに転写バイアスを印加
し、トナー像を転写紙上に静電的に転移させて画像形成
を行い、かつ転写紙に形成された画像を転写手段によっ
て定着させて排出する。このような画像形成装置におい
て、帯電バイアスおよび転写バイアスを印加せずに、感
光体および転写ベルトを回転駆動し、かつ転写ベルトを
感光体に接触させるクリーニングモードを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機等の画像
形成装置に関し、転写ベルトに付着した正帯電トナーを
有効に除去できるようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、転写方式の画像形成装置に用いら
れる転写手段として、コロナ放電器に代えて、転写ベル
トを像担持体(感光体)に接触させ、この接触位置に転
写紙を導入するとともに、転写ベルトに転写バイアスを
印加して、像担持体上のトナー像を静電的に転写紙に転
移させる方式のものが採用されてきている。
【0003】この種の転写手段では、画像形成動作の
間、転写ベルトが転写バイアスを印加されたまま像担持
体に接触または転写紙を介して近接する。このため、転
写ベルトは、少なくとも像担持体に接触してから転写紙
がその接触位置に導入されてくるまでの間、および転写
紙の後端がその接触位置を通過してから像担持体と離間
するまでの間、像担持体の表面と直接接触することとな
る。さらに、連続複写動作が行われるときは、転写を終
了した転写紙の後端が上記接触位置を通過してから、次
の転写紙が上記接触位置に導入されるまでの間も、転写
ベルトが像担持体の表面と直接接触することとなる。
【0004】このように転写ベルトが像担持体の表面と
直接接触する際、像担持体上に付着していたトナーが、
転写ベルト上に転移してしまうことがある。このため、
転写手段には、転写ベルトに付着したトナーを除去する
ためのクリーニング部材が設けてあるが、転写ベルトの
表面にクラック等が存在する場合、このクラック等に入
り込んだトナーは、クリーニング部材では除去できな
い。
【0005】特に、転写ベルトの表面に逆帯電トナー
(現像手段によって付与された極性と逆の極性を有する
トナー)が存在していると、次に導入されてくる転写紙
の裏面にこの逆帯電トナーが転移して、「裏汚れ」が発
生することがある。この裏汚れを防止する目的で、本出
願人は、先に画像形成動作の終了後、転写ベルトを像担
持体に接触させるとともに、その転写ベルトに転写バイ
アスを印加するようにした画像形成装置の発明を提案し
た(特開平8−110712号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した本出願人によ
る先の出願発明によれば、転写ベルト上に付着した逆帯
電トナーを、転写バイアスの印加によって静電的に像担
持体へと転移させることができ、転写紙の裏汚れを防止
できる。しかしながら、このとき像担持体上に正帯電ト
ナー(現像手段によって付与された極性を有するトナ
ー)が残存していると、この静電トナーは、転写バイア
スが印加された状態にて接触させている転写ベルトに転
移してしまう。また、画像形成動作に際して、上述した
ように転写ベルトが像担持体の表面と直接接触するとき
も、像担持体上に正帯電トナーが付着していると、該正
帯電トナーは強い吸着力をもって転写ベルトに転移して
しまう。
【0007】この付着した正帯電トナーは、本出願人に
よる先の出願発明によっては除去することができない。
しかも、強い吸着力をもって転写ベルトに付着するため
に、クリーニング部材をすり抜け、除去されないまま転
写ベルト上に残存するおそれがあった。このようにして
残存する静電トナーが、転写ベルト上に蓄積されていく
と、転写ベルトの表面にトナーの薄膜が形成される、い
わゆるトナーフィルミングを引き起こすおそれがあっ
た。一旦、転写ベルトの表面がトナーフィルミングする
と、その部分はクリーニング性能が著しく低下し、転写
不良や転写紙の裏汚れの原因となる。
【0008】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、転写ベルトに付着した正帯電トナ
ーを有効に除去してトナーフィルミングの発生を防止す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、帯電手段により帯電された表面にトナ
ー像が形成される回転自在な像担持体と、像担持体に接
離自在でかつ回転自在な転写ベルトと、この転写ベルト
に転写バイアスを印加する転写用電源と、転写紙に形成
された画像を定着させる定着手段と、これら像担持体、
転写ベルト、転写用電源、および定着手段の動作を制御
する制御手段とを備え、トナー像が形成された像担持体
に転写ベルトを接触させ、その接触位置に転写紙を導入
するとともに、転写用電源により転写ベルトに転写バイ
アスを印加し、トナー像を転写紙上に静電的に転移させ
て画像形成を行い、かつ転写紙に形成された画像を転写
手段によって定着させて排出する画像形成装置におい
て、上記制御手段が、帯電バイアスおよび転写バイアス
を印加せずに、像担持体および転写ベルトを回転駆動
し、かつ転写ベルトを像担持体に接触させるクリーニン
グモードを備えたことを特徴とする。
【0010】このように構成することで、転写ベルトに
付着した正帯電トナーを像担持体に移行させることがで
き、該正帯電トナーの残存による転写ベルト表面のトナ
ーフィルミングの発生を防止することができる。
【0011】この発明は、上記制御手段が、複写累積枚
数が任意の設定値を越えたとき、転写ベルトに対する転
写バイアスの印加を必要としない期間で、クリーニング
モードを実行する構成とすることができる。これによ
り、複写累積枚数が増えるに伴い、クリーニングされず
に転写ベルトの表面に蓄積されていく正帯電トナーを、
適切なタイミングをもって除去することができる。
【0012】さらにこの発明は、上記制御手段が、複数
設定した前記クリーニングモードの実行時間を選択して
該クリーニングモードを実行する構成とすることもでき
る。これにより、例えば、ユーザの使用状況に応じてク
リーニングモードの実行時間を変更することで、無駄な
クリーニングモードの実行を抑制し、ユーザの待ち時間
を無くすとともに、帯電バイアスが印加されていない転
写ベルトを像担持体に接触させることによる、像担持体
からの逆帯電トナーの移行を抑制することができる。
【0013】またこの発明は、上記制御手段が電源投入
後に前記転写手段に対するウォーミングアップを実行す
る場合には、その電源投入後の前記ウォーミングアップ
期間中に前記クリーニングモードを実行するように構成
してもよい。このようにすることで、画像形成動作を行
うことができないウォーミングアップ期間を有効に使用
して、転写ベルトに付着した正帯電トナーを除去するこ
とができる。
【0014】さて、画像形成装置において、連続複写動
作が実行されたときは、前述したように、転写を終了し
た転写紙の後端が接触位置(像担持体と転写ベルトの接
触位置、以下同じ)を通過してから、次の転写紙が接触
位置に導入されるまでの間も、転写ベルトが像担持体の
表面と直接接触することとなる。この期間は、画像形成
動作の開始直後と終了直前における転写ベルトの像担持
体への接触時間よりも長い。したがって、上記連続複写
動作が実行されると、転写ベルトに正帯電トナーがより
多く移行する可能性が高い。
【0015】そこで、この発明は、制御手段が、複数枚
の転写紙に対する画像形成を連続して実行する連続複写
動作が実行されたとき、該連続複写枚数が任意の設定値
を越えたとき、転写ベルトに対する転写バイアスの印加
を必要としない期間で、クリーニングモードを実行する
構成としてもよい。
【0016】またこの発明は、上記制御手段が、連続複
写枚数に応じ、転写ベルトを像担持体に接触させる時間
を調整してクリーニングモードを実行する構成としても
よい。このようにすれば、連続複写枚数に応じて転写ベ
ルトに移行する量が増加していく正帯電トナーを、適切
かつ効率的に除去することができるとともに、帯電バイ
アスが印加されていない転写ベルトを、無駄に像担持体
へ接触させておくことによる、像担持体からの逆帯電ト
ナーの移行を抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は、画像形成
装置の転写手段を示す概略構成図である。同図におい
て、像担持体としての感光体1は、負帯電極性のOPC
(オプティカル・フォト・コンダクター)が用いられて
いる。また、感光体1の右方には、感光体1の表面電位
を低下させる転写前除電ランプ25と、感光体1の回転
と同期して、感光体と後述する転写ベルト5との間に転
写紙を給送するレジストローラ対26とがそれぞれ配置
してある
【0018】感光体1の下方に配置された転写手段は、
駆動ローラ3、従動ローラ4、転写ベルト5、転写バイ
アスローラ6、接触板7、接離レバー8、転写用電源
9、転写ベルト接離手段としてのソレノイド10、転写
ベルトクリーニング手段11等から主に構成されてお
り、ケース12の内部に収容されている。
【0019】駆動ローラ3は、図2に示すように、図示
しない側板を貫通してケース12の側板に回転自在に支
持された支軸3aに固着されており、支軸3aの一端に
は中継ギヤ13が固着されている。中継ギヤ13は、画
像形成装置本体に回転自在に支持されたギヤ14,14
のうちの一方のギヤ14と噛合しており、他方のギヤ1
4は、画像形成装置のメインモータに取り付けられたメ
インギヤ15と噛合している。この構成により、駆動ロ
ーラ3は画像形成装置のメインモータからの回転力を伝
達されて図の矢印方向に回転駆動される。
【0020】従動ローラ4は、図示しない側板に回転自
在に支持された支軸4aに固着されており、駆動ローラ
3との間に張架された転写ベルトによって、駆動ローラ
3の回転力を伝達されて従動回転する。転写ベルト5と
しては、ゴム層にフッ素系樹脂をコーティングした中抵
抗で、かつ抵抗値の変化の少ないものが用いられる。
【0021】転写ベルト5の内部には、その周面を転写
ベルト5の内周面に接するように配置された転写バイア
スローラ6が設けられている。転写バイアスローラ6
は、図示しない側板に回転自在に支持され、転写ベルト
5の移動に伴って従動回転する。転写バイアスローラ6
には、ケース12の内部に配置された転写用電源9から
の転写バイアスが印加され、この転写バイアスは、転写
ベルト5に供給される。
【0022】転写ベルト5の内部であって、転写バイア
スローラ6と対向する位置には、転写バイアスローラ6
から転写ベルト5に供給された転写バイアスをアースへ
と流す接触板7が配設されている。この実施形態では、
転写バイアスローラ6から転写ベルト5に流れる電流
と、接触板7からアースへ流れ込む電流との差が一定と
なる、差分定電流方式を採用している。これは、印加電
圧を変えることによって実施している。
【0023】転写ベルト5の下方には、転写ベルト5を
感光体1に接離駆動するためのソレノイド10が配設さ
れている。ソレノイド10はケース12に固定され、そ
のプランジャ10aには、図3に示すように、プランジ
ャ10aの動作を伝達する伝達アーム16の一端が取り
付けられている。また、プランジャ10aには、略L字
状に形成され、その曲折部8aを図示しない不動部材に
回転自在に支持された接離レバー8の一端が取り付けら
れている。
【0024】伝達アーム16の他端には、接離レバー8
と同じ構成の接離レバー17が、接離レバー8と同じ向
きに取り付けられ、この接離レバー17の他端の下方に
は、接離レバー17を上方に押し上げる向きに付勢され
た圧縮コイルばね19が配設されている。そして、接離
レバー8,17の他端の上面には、図示しない側板に固
定されたステー18,18がそれぞれ載置されている。
【0025】この構成により、ソレノイド10が作動し
て、そのプランジャ10aを吸引したときに、接離レバ
ー8,17がそれぞれの曲折部8a,17aを中心に上
方に回動して、ステー18,18に固定された図示しな
い側板を上方へと移動させることにより、図示しない側
板に支持された従動ローラ4、転写バイアスローラ6等
を駆動ローラ3を中心に揺動させ、その結果、転写ベル
ト5を感光体1の周面に対し接触または離間させる。
【0026】駆動ローラ3の下方には、転写ベルト5の
クリーニング手段11が配設されている。このクリーニ
ング手段11は、クリーニングブレード20、シール2
1,22、トナー回収コイル23等から主に構成されて
いる。クリーニングブレード20は、その基部をケース
12の側板に固定されており、その自由端を転写ベルト
5の周面と当接させている。クリーニングブレード20
の配設位置より転写ベルト5の回転方向上流には、クリ
ーニングブレード20によって転写ベルト5の表面より
掻き落とされたトナーが、ケース12の外部へ飛散する
ことを防止するシール21が配設され、クリーニングブ
レード20の配設位置より転写ベルト5の回転方向下流
側には、同トナーが転写用電源9や転写ベルト接離手段
10の方へ飛散することを防止するシール22が配設さ
れている。
【0027】また、クリーニングブレード20の下方に
は、掻き落とされたトナーを図示しないトナー搬送手段
へと搬送するトナー回収コイル23が配設されている。
トナー回収コイル23は、スクリュー状を呈しており、
支軸3aの他端に固着されたギヤ24(図2参照)から
の回転力を、図示しない中継ギヤにより伝達されて回転
駆動される。
【0028】クリーニング手段11の下方には、クリー
ニングブレード20によって掻き落とされたトナーを除
湿させるヒータ27が配設されている。この実施形態に
係る画像形成装置は、装置本体に内蔵されたコンピュー
タ等からなる制御手段によって各構成要素が制御されて
いる。
【0029】図4はその制御手段による通常の制御を転
写ベルトの動作制御を中心に示すフローチャートであ
る。ユーザが装置本体に設けられたコピーボタンを操作
することによりコピー動作が開始され、制御手段は、あ
らかじめ記憶されたプログラムにしたがって、装置本体
のメインモータを作動させる(S1)。メインモータが
作動すると、感光体1は図1の矢印方向に回転を始め
る。またメインモータの作動に連動して、転写ベルト5
が図1の矢印方向に回転する。
【0030】続いて、ソレノイド10を駆動して転写ベ
ルト5を感光体1の表面に接触させる(S2)。その
後、転写用電源9をONして、転写ベルト5に転写バイ
アスを印加する(S3)。
【0031】ステップ4(S4)の画像形成動作では、
帯電手段を作動して感光体1の表面を帯電させるととも
に、露光手段で読み取った原稿画像を感光体1の表面に
露光して静電潜像を形成する。続いて、現像手段によっ
て正帯電トナーを感光体1の表面に付与することによ
り、上記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する。図
1に示したレジストローラ対26は、感光体1の回転に
同期して制御され、転写紙を感光体1と転写ベルト5が
接触する位置に供給する。供給された転写紙は、感光体
1と転写ベルト5とのあいだを移動し、上記接触位置で
感光体1の表面に形成されたトナー像を、転写ベルト5
に印加された転写バイアスによる静電作用をもって転写
される。その後、転写紙は転写手段の下流側に設けられ
た定着手段によって転写画像が紙面に加熱定着され、装
置本体から排出される。
【0032】連続コピーの場合には、ユーザにより設定
されたコピー枚数だけ上記画像形成動作を繰返し(S
5)、コピー枚数が設定枚数に到達した時点で、画像形
成動作を終了する。なお、上述した一連の画像形成動作
は、従来の複写機等における画像形成動作と変わるとこ
ろがなく、また図1に示されていない帯電手段、露光手
段、現像手段、定着手段は、従来周知となっている画像
形成装置(例えば、複写機)のものと同様の構成である
ため、本明細書では詳述していない。
【0033】画像形成動作が終了すると、転写用電源9
をOFFし、転写ベルト5への転写バイアスの印加を停
止する(S6)。続いて、ソレノイド10をOFFして
転写ベルト5を感光体1から離間させ(S7)、かつ装
置本体のメインモータを停止して(S8)、通常のコピ
ー動作を終了する。
【0034】上述した一連のコピー動作において、転写
ベルト5は、少なくとも感光体1に接触してから転写紙
がその接触位置に導入されてくるまでの間、および転写
紙の後端がその接触位置を通過してから感光体1と離間
するまでの間に、感光体1の表面と直接接触することと
なる。さらに、連続コピー動作が行われるときは、転写
を終了した転写紙の後端が上記接触位置を通過してか
ら、次の転写紙が上記接触位置に導入されるまでの間
も、転写ベルトが感光体1の表面と直接接触することと
なる。
【0035】このように転写ベルト5が感光体1に直接
接触したとき、感光体1に付着している正帯電トナー
が、転写ベルト5に転移するおそれがある。そこでこの
発明の実施形態では、制御手段に、図5に示すようなク
リーニング動作を実行するクリーニングモードをプログ
ラムしてある。
【0036】次に、このクリーニングモードにおける動
作を図5を参照して説明する。この実施形態では、転写
ベルト5への正帯電トナーの転移量がコピー枚数の累積
に対応して増加していくことに着目し、クリーニングモ
ードを実行する。すなわち、制御手段には、クリーニン
グモードを開始する累積コピー枚数である「クリーニン
グ開始枚数」が設定されている。このクリーニング開始
枚数は、工場出荷時にあらかじめ制御手段に設定してお
くか、または操作パネル上のキーによりユーザが任意に
設定できるようにしておく。
【0037】そして、制御手段は図4に示したコピー動
作の度に加算されていく累積コピー枚数をカウントし、
その累積コピー枚数がクリーニング開始枚数とき(S1
0)、クリーニングモードを実行する。ただし、このク
リーニングモードは、コピー動作実行中等において転写
バイアスは転写ベルト5に印加されている間は実行され
ない。すなわち、この実施形態では、コピー動作が終了
し、一旦装置本体のメインモータの駆動を停止した後、
改めて装置本体のメインモータを駆動し(S11)、ク
リーニングモードに移行する。
【0038】メインモータが作動すると、感光体1は図
1の矢印方向に回転を始める。またメインモータの作動
に連動して、転写ベルト5が図1の矢印方向に回転す
る。続いて、ソレノイド10を駆動して転写ベルト5を
感光体1の表面に接触させる(S12)。ただし、クリ
ーニングモードでは、転写用電源9をOFFのままとし
て、転写ベルト5に転写バイアスを印加しない。この点
において、本出願人が先に提案した特開平8−1107
12号公報の発明と大きく相違する。
【0039】このような状態で転写ベルト5が回転する
と、転写ベルト5には転写バイアスが印加されていない
ため、感光体1との接触により、転写ベルト5の表面に
付着していた正帯電トナーが感光体1に転移し転写ベル
ト5の表面から除去される(S13)。
【0040】このクリーニング動作は、制御手段にあら
かじめ設定されている時間行われ(S14)、該設定時
間に到達したときソレノイド10をOFFして転写ベル
ト5を感光体1から離間させ(S15)、かつ装置本体
のメインモータを停止して(S16)、クリーニングモ
ードを終了する。なお、上記のクリーニングモードを実
行したときは、それまでカウントしていた累積コピー枚
数をリセットし、その後のコピー動作からは新たに累積
コピー枚数をカウントしていく。
【0041】図6は図5に示した実施形態の変形例を示
すフローチャートである。この変形例では、制御手段に
あらかじめ複数のクリーニング動作時間を設定してお
き、それまでのコピー状況に応じて制御手段が適切なク
リーニング動作時間を選択し(S17)、その選択した
設定時間の間、クリーニング動作を実行するようにして
ある(S13,S14)。その他のステップは、先に説
明した図5と同様である。
【0042】制御手段が監視するコピー状況としては、
例えば、ユーザによりコピーボタンが操作される間隔が
挙げられる。これにより、ユーザの使用状況に応じてク
リーニングモードの実行時間を変更することで、必要以
上に長い時間をかけてクリーニングモードを実行するこ
とを回避し、ユーザの待ち時間を無くすとともに、帯電
バイアスが印加されていない転写ベルトを像担持体に接
触させることによる、像担持体からの逆帯電トナーの移
行を抑制することができる。なお、上述の変形例では、
クリーニング動作時間の選択を制御手段が自動的に行う
ようにしていたが、必要に応じ操作ボード上の選択キー
によりユーザにより指定された時間を、制御手段が選択
するようにしてもよい。
【0043】図7はこの発明の第2実施形態に係るクリ
ーニングモードのフローチャートである。この第2実施
形態では、電源投入後の定着ウォームアップ動作の際
に、制御手段が同図に示したフローチャートにしたがっ
て、クリーニングモードを実行するように構成してあ
る。一般に画像形成装置では、ユーザにより電源が投入
された際、定着手段に設けられている定着ローラの温度
を上昇させる目的で、所定時間、定着手段を駆動させる
定着ウォームアップ動作が実行される。この定着ウォー
ムアップ期間は、コピー動作を実行できない。そこで、
この第2実施形態ではその期間を有効利用してクリーニ
ングモードを実行するようにしている。
【0044】すなわち、電源投入後、定着ウォームアッ
プに入ったとき(S20)、装置本体のメインモータを
駆動し(S21)、クリーニングモードに移行する。メ
インモータが作動すると、感光体1は図1の矢印方向に
回転を始める。またメインモータの作動に連動して、転
写ベルト5が図1の矢印方向に回転する。続いて、ソレ
ノイド10を駆動して転写ベルト5を感光体1の表面に
接触させる(S22)。ただし、クリーニングモードで
は、転写用電源9をOFFのままとして、転写ベルト5
に転写バイアスを印加しない。このような状態で転写ベ
ルト5が回転すると、転写ベルト5には転写バイアスが
印加されていないため、感光体1との接触により、転写
ベルト5の表面に付着していた正帯電トナーが感光体1
に転移し転写ベルト5の表面から除去される(S2
3)。
【0045】このクリーニング動作は、定着ウォームア
ップ動作が終了するまで行われ(S24)、該動作が終
了したときソレノイド10をOFFして転写ベルト5を
感光体1から離間させ(S25)、かつ装置本体のメイ
ンモータを停止して(S26)、クリーニングモードを
終了する。なお、この第2実施形態の変形例として、ク
リーニングモードの実行時間を、定着ウォームアップ期
間より短い任意の時間に設定することもできる。
【0046】図8はこの発明の第3実施形態に係るクリ
ーニングモードのフローチャートである。この第3実施
形態では、前述したように連続コピー動作が実行される
と、転写ベルトに正帯電トナーがより多く移行する可能
性が高いことに着目し、連続コピー動作実行時の連続コ
ピー枚数に応じて、クリーニングモードを実行するよう
に構成してある。
【0047】すなわち、ユーザにより一の原稿に対し複
数枚のコピーをとる連続コピー動作が指定され、図5に
示したフローチャートにしたがって該連続コピー動作が
行われた後(S30)、装置本体のメインモータが停止
すると(S31)、制御手段は連続コピー枚数がクリー
ニング開始枚数を越えているか否か判別する(S3
2)。この「クリーニング開始枚数」は、クリーニング
モードに移行する規定枚数であり、設定手段にあらかじ
め設定してある。
【0048】連続コピー枚数がクリーニング開始枚数を
越えていないときは、そのまま連続コピーが終了する
が、越えていた場合には、再び装置本体のメインモータ
を駆動し(S33)、クリーニングモードに移行する。
メインモータが作動すると、感光体1は図1の矢印方向
に回転を始める。またメインモータの作動に連動して、
転写ベルト5が図1の矢印方向に回転する。
【0049】続いて、ソレノイド10を駆動して転写ベ
ルト5を感光体1の表面に接触させる(S34)。ただ
し、クリーニングモードでは、転写用電源9をOFFの
ままとして、転写ベルト5に転写バイアスを印加しな
い。このような状態で転写ベルト5が回転すると、転写
ベルト5には転写バイアスが印加されていないため、感
光体1との接触により、転写ベルト5の表面に付着して
いた正帯電トナーが感光体1に転移し転写ベルト5の表
面から除去される(S35)。
【0050】このクリーニング動作は、制御手段にあら
かじめ設定してある動作時間が終了するまで行われ(S
36)、該動作が終了したときソレノイド10をOFF
して転写ベルト5を感光体1から離間させ(S37)、
かつ装置本体のメインモータを停止して(S38)、ク
リーニングモードを終了する。
【0051】図9は図8に示した第3実施形態の変形例
を示すフローチャートである。この変形例では、連続コ
ピー枚数に応じ動作時間を変更してクリーニングモード
を実行するようにしてある。すなわち、制御手段には、
例えば図10に示すように、連続コピー枚数(n1〜n
2、n3〜n4、n5〜n6、…)に応じたクリーニング動
作時間(t1、t2、t3、…)があらかじめ設定してあ
る。そして、連続コピー枚数がクリーニング開始枚数を
越え(S32)、クリーニングモードに入ったとき、制
御手段が該連続コピー枚数に対応したクリーニング動作
時間を選択して設定し(S39)、図8のフローチャー
トと同様のステップ(S33〜S38)で転写ベルト5
のクリーニングを、この設定したクリーニング動作時間
の間実行する。
【0052】このようにすれば、連続複写枚数に応じて
転写ベルトに移行する量が増加していく正帯電トナー
を、適切かつ効率的に除去することができるとともに、
帯電バイアスが印加されていない転写ベルトを、無駄に
像担持体へ接触させておくことによる、像担持体からの
逆帯電トナーの移行を抑制することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
帯電バイアスおよび転写バイアスを印加せずに、像担持
体および転写ベルトを回転駆動し、かつ転写ベルトを像
担持体に接触させることで、転写ベルトに付着した正帯
電トナーを像担持体に移行させることができ、転写ベル
トに付着した正帯電トナーを有効に除去してトナーフィ
ルミングの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の転写手段を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1に示した転写手段における転写ベルトの回
転駆動機構を示す斜視図である。
【図3】図1に示した転写手段における転写ベルトの昇
降機構を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施形態に係る制御手段による通常
の制御を転写ベルトの動作制御を中心に示すフローチャ
ートである。
【図5】この発明の実施形態に係る制御手段によるクリ
ーニング実行時のフローチャートである。
【図6】図5に示した実施形態の変形例を示すフローチ
ャートである。
【図7】この発明の第2実施形態に係る制御手段による
クリーニング実行時のフローチャートである。
【図8】この発明の第3実施形態に係る制御手段による
クリーニング実行時のフローチャートである。
【図9】図5に示した実施形態の変形例を示すフローチ
ャートである。
【図10】図9に示した変形例において設定されるクリ
ーニング動作時間の例を示す図である。
【符号の説明】
1:感光体(像担持体) 5:転写ベルト 9:転写用電源 10:ソレノイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電手段により帯電された表面にトナー
    像が形成される回転自在な像担持体と、前記像担持体に
    接離自在でかつ回転自在な転写ベルトと、この転写ベル
    トに転写バイアスを印加する転写用電源と、転写紙に形
    成された画像を定着させる定着手段と、これら像担持
    体、転写ベルト、転写用電源、および定着手段の動作を
    制御する制御手段とを備え、前記トナー像が形成された
    像担持体に前記転写ベルトを接触させ、その接触位置に
    転写紙を導入するとともに、前記転写用電源により前記
    転写ベルトに転写バイアスを印加し、前記トナー像を前
    記転写紙上に静電的に転移させて画像形成を行い、かつ
    転写紙に形成された画像を前記転写手段によって定着さ
    せて排出する画像形成装置において、 前記制御手段が、前記帯電バイアスおよび転写バイアス
    を印加せずに、前記像担持体および転写ベルトを回転駆
    動し、かつ前記転写ベルトを前記像担持体に接触させる
    クリーニングモードを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記制御手段は、複写累積枚数が任意の設定値を越えた
    とき、前記転写ベルトに対する転写バイアスの印加を必
    要としない期間で、前記クリーニングモードを実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像形成装置に
    おいて、 前記制御手段は、複数設定した前記クリーニングモード
    の実行時間を選択して該クリーニングモードを実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が電源投入後に前記転写手
    段に対するウォーミングアップを実行する請求項1また
    は2記載の画像形成装置において、 前記制御手段は、電源投入後の前記ウォーミングアップ
    期間中に前記クリーニングモードを実行することを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記制御手段は、複数枚の転写紙に対する画像形成を連
    続して実行する連続複写動作が実行されたとき、該連続
    複写枚数が任意の設定値を越えたとき、前記転写ベルト
    に対する転写バイアスの印加を必要としない期間で、前
    記クリーニングモードを実行することを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において、 前記制御手段は、前記連続複写枚数に応じ、前記転写ベ
    ルトを前記像担持体に接触させる時間を調整して前記ク
    リーニングモードを実行することを特徴とする画像形成
    装置。
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