JP3234369B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3234369B2
JP3234369B2 JP26449993A JP26449993A JP3234369B2 JP 3234369 B2 JP3234369 B2 JP 3234369B2 JP 26449993 A JP26449993 A JP 26449993A JP 26449993 A JP26449993 A JP 26449993A JP 3234369 B2 JP3234369 B2 JP 3234369B2
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義明 宮下
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健太郎 松本
直志 早川
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回動するドラム状あ
るいはベルト状の感光体に帯電部材を接触させて帯電す
る接触帯電方式の静電複写機,光プリンタ等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カールソンプロセスに代表される
静電複写機,光プリンタ等の電子写真方式による画像形
成装置は、被帯電体である感光体を帯電処理する装置を
備えているが、その装置として非接触帯電によるコロナ
放電方式を用いた帯電装置が被帯電体面を均一に帯電す
ることができるということから広く使用されてきた。
【0003】しかしながら、このコロナ放電方式の帯電
装置は、コロナワイヤと呼ばれる30〜100μmのタ
ングステンワイヤに高電圧を印加して放電を行うため、
空気がイオン化されて大量のオゾンや窒素酸化物が発生
するため、それが人体に対して有害であったり、環境に
対して悪影響を与えたり、さらにはそれらのオゾンや窒
素酸化物が感光体,帯電器,光学系等の各部に付着する
ことによって画像劣化の原因になりやすいという欠点が
あった。
【0004】特にオゾンは、マイナス放電を行った場合
に顕著に発生するため、近年において感光体がマイナス
帯電用の有機感光体が多く使用されるようになってきた
ことと、発生ガスに対する環境基準が厳しくなってきた
ことにより、深刻な問題となっている。
【0005】そこで、上記のような欠点がほとんどない
帯電装置として、電圧を印加した帯電部材である例えば
帯電ローラを被帯電体である感光体に接触させた状態で
帯電する接触帯電方式の帯電装置が注目されている。
【0006】しかしながら、このような帯電装置は、一
般的に帯電ローラの感光体と接触する部分がEPDM
(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)等の導電
性ゴムで形成されていて、それが感光体に所定の加圧力
で圧接しているため、その圧接状態が長時間継続される
とゴム材の中に含まれている軟化剤(可塑剤)が外部に
しみ出て感光体の表面を汚してしまう恐れがあった。
【0007】この感光体表面の汚れは、目視では殆どわ
からない程度のものであるが、現像を行うとその軟化剤
が付着した部分のトナー像は他の部分に比べてトナーの
付着量が少なくなるため、そのままそれを転写紙に転写
すると、その汚れ部分に対応した部分に白すじ(白抜
け)が現われて画像欠陥になってしまうということがあ
った。
【0008】そこで、このような問題を解決するため、
例えば画像形成動作を行なわない待機状態(スタンバイ
状態)にあるときは、帯電ローラ(導電ローラ)を移動
手段によりドラム状の感光体から離間させて非接触の位
置に移動させることにより感光体との接触時間を短くし
て、その感光体の接触部を汚れにくくした画像形成装置
が提案されている(例えば特開平1−207768号公
報参照)。
【0009】その移動手段は、電磁プランジャを励磁さ
せてカム板を移動させると、そのカム板に形成されてい
る斜面が、ピンにより中心部が揺動可能に支持されてい
る取付板の一端に係合する位置から退避して取付板から
離れるようになっている。
【0010】その取付板は、他端側に帯電ローラの支軸
が回転可能に取り付けられており、それが帯電ローラを
感光体に接触させる側に揺動用コイルバネによって常に
回動付勢されていて、その回動を規制するように上記カ
ムの斜面が一端側に係合するようになっている。
【0011】したがって、電磁プランジャの励磁により
カム板を取付板から退避させると、取付板が揺動用コイ
ルバネの付勢力によって揺動して、帯電ローラが感光体
に接触し、逆に電磁プランジャを非励磁にすると、カム
板に装着されているカム戻しコイルバネによりカム板が
取付板側に突出し、そのカム板の斜面が取付板の一端に
係合して取付板を揺動用コイルバネの付勢力に抗して逆
方向に揺動させるため、帯電ローラが感光体から例えば
0.3mm 離れて非接触の位置となる。
【0012】また、例えば特開平1−204081号公
報には、10μm程度の厚さのナイロン系樹脂で形成し
た表面層で帯電ローラの感光体と接する表面を覆うこと
により、上記のゴム材中に含まれる軟化剤が感光体に付
着しにくいようにしたものが提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような電磁プランジャ等を使用してスタンバイ状態の時
に帯電ローラを感光体から離間させるようにした画像形
成装置の場合には、高価な電磁プランジャを必要とする
ためコストアップになってしまうと共に、その機構にカ
ム板や取付板、さらにはそれらを常に一方向に付勢する
コイルバネ等の多くの部品を必要とするため、機構が複
雑になって装置が大型化してしまうという問題点があっ
た。
【0014】また、ナイロン系樹脂等の表面層で帯電ロ
ーラの表面を覆うようにしても、感光体の汚れによる画
像欠陥を完全に防止するまでには至らなかった。この発
明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、帯電
ローラ等の帯電部材が感光体に接触した状態で放置され
た後に画像形成動作を行っても、転写された画像に白す
じ(白抜け)等の画像欠陥が現れないようにすると共
に、装置を大型化させないようにすることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したような画像形成装置におい
て、画像形成動作に先立って、感光体を帯電部材と接触
していた部位がその感光体に接触して回転する他の接触
回転部材と接触する位置まで回動させ、そこでその接触
回転部材を所定時間回転させる制御手段を設けたもので
ある。
【0016】また、上記画像形成装置において、制御手
段が、感光体と帯電部材が接触した状態で放置された接
触放置時間の長さに応じて接触回転部材を回転させる上
記所定時間を変える手段を有するようにしたり、その接
触放置時間の長さに応じて接触回転部材を回転させる回
転速度を変える手段を有するようにするとよい。
【0017】さらに、上記いずれかの画像形成装置にお
いて、接触回転部材が現像装置の現像スリーブの外周面
に穂立ち状態に付着されて現像スリーブの回転により感
光体の表面を摺擦可能な状態にあるトナーとキャリアに
よる現像剤であり、制御手段が、感光体を帯電部材と接
触していた部位が現像スリーブの外周面に穂立ち状態に
付着されている前記現像剤に接触する位置まで回動させ
てその現像スリーブを所定時間回転させる際に、現像ス
リーブに現像時に比してトナーを感光体の表面に付着さ
せにくくするバイアス電圧を印加する手段を有するよう
にするとよい。
【0018】
【作用】このように構成した画像形成装置によれば、帯
電部材が感光体に接触した状態で放置された後に画像形
成動作を行うと、その画像形成動作に先立って感光体が
回動し、帯電部材と接触していた部位がその感光体に接
触して回転する他の接触回転部材と接触する位置まで回
動し、そこでその接触回転部材が所定時間回転されて感
光体の帯電部材と接触していた部位が摺擦されてクリー
ニングされる。
【0019】したがって、帯電部材の感光体と接触する
部分が導電性ゴムで形成されていて、それが感光体に所
定の加圧力で長時間継続して圧接されていた場合には、
そのゴム材の中に含まれている軟化剤(可塑剤)がしみ
出て感光体の表面を汚し、その部分のトナーの付着性を
悪くして白抜け等の画像欠陥を発生させてしまう恐れが
あるが、その感光体の表面の汚れた部位を接触回転部材
が画像形成動作前にクリーニングしてしまうので、画像
欠陥のない優れた画像品質を得ることができる。
【0020】また、感光体と帯電部材が接触した状態で
放置された接触放置時間の長さに応じて接触回転部材を
回転させる時間を変えるようにすれば、接触放置時間が
長い場合にはそれだけ感光体の汚れ度合いが増すが、そ
のぶん接触回転部材を回転させる所定時間を長くするこ
とにより、その汚れを確実に取り除くことができる。
【0021】さらに、上記接触放置時間の長さに応じて
接触回転部材を回転させる回転速度を変えるようにすれ
ば、上記のように接触放置時間が長い場合にそれに対応
させて接触回転部材の回転回数を多くしても、そのぶん
回転速度を速めることによって汚れの除去に要する時間
を通常の場合と同じか、それよりも速めることできる。
【0022】また、接触回転部材が現像装置の現像スリ
ーブの外周面に穂立ち状態に付着されて現像スリーブの
回転により感光体の表面を摺擦可能な状態にあるトナー
とキャリアによる現像剤であり、その現像剤を現像スリ
ーブにより感光体の汚れを取り除くために所定時間回転
させる際に、その現像スリーブに現像時に比してトナー
を感光体の表面に付着させにくくするバイアス電圧を印
加するようにすれば、その汚れを除去する際にトナーが
現像スリーブ側に移動する割合が増すため、そのトナー
よりも高い硬度のキャリアを有している二成分現像剤で
、そのキャリアが感光体に付着した汚れを摺擦するよ
うになるため高い除去性が得られる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す画像
形成装置の感光体付近を制御系と共に示す構成図であ
る。この画像形成装置は、被帯電体であるドラム状の感
光体(像担持体)1を接触状態で帯電する帯電部材であ
る帯電ローラ2を備えた接触帯電方式の画像形成装置で
あり、その帯電ローラ2が同図の矢示A方向に所定の周
速度で回転する感光体1に接触しながら連れ回りにより
矢示B方向に等速で従動回転し、感光体1の表面1aを
所定の電位に一様に帯電する。
【0024】その感光体1は、ドラム駆動タイミングベ
ルト,ドラム駆動プーリ,それらを駆動するモータ、及
びそのモータを駆動する駆動回路(いずれも図示を省略
している)等からなる感光体駆動装置3によって駆動さ
れ、その表面1aには常に帯電ローラ2が、後述する導
電性加圧バネ12の付勢力により、例えば接触圧10g
/cm(略線接触)で圧接している。
【0025】その感光体1の回りには、帯電ローラ2の
他に現像装置6と、転写ローラ7と、クリーニングユニ
ット8がそれぞれ配設されており、露光装置9からの光
が感光体1の表面1aに入射して、帯電ローラ2によっ
て一様に帯電された帯電面が露光されてそこに静電潜像
が形成され、それが現像装置6の現像スリーブ6aによ
って供給されるトナーにより現像されてトナー像(可視
像)となる。
【0026】一方、給紙カセツト(図示せず)内の転写
紙Pは、所定のタイミングで回転する給紙ローラにより
1枚ずつ送り出され、それがレジストローラ13とそれ
に圧接回転する加圧ローラ14との間で一旦停止されて
タイミング調整された後に、感光体1上のトナー像と一
致する正確なタイミングで転写ローラ7が設けられてい
る転写部に向けて搬送される。
【0027】その転写紙Pは、図1で上面側にトナー像
が転写され、それが感光体1から分離されて図示しない
定着装置へ搬送され、そこでトナーが定着された後に装
置外部の排紙トレイ等へ排出される。
【0028】そして、その転写終了後に感光体1上に残
った残留トナー及び紙粉等の異物は、クリーニングユニ
ット8に設けられているクリーニングブレード8aによ
り取り除かれ、その感光体1上に残った残留電位は図示
しない除電ランプにより取り除かれて、次の帯電ローラ
2による帯電に備える。
【0029】帯電ローラ2は、鉄等からなる導電性芯金
15の外側に、例えばEPDM(エチレンプロピレンジ
エンの3元共重合体)による導電性ゴムローラ部16を
一体に装着したものであり、その導電性芯金15の両端
が導電性軸受17,17でそれぞれ回転自在に支持され
ていて、その各軸受17が導電性加圧バネ12によって
感光体1方向に付勢されて、その帯電ローラ2の軸線が
感光体1の軸線に平行する状態で感光体1の表面1aに
接するようになっている。
【0030】その帯電ローラ2の導電性芯金15には、
直流電源20から導電性加圧バネ12及び導電性軸受1
7を介して帯電バイアス電圧(例えば−500V)が印
加されるようになっており、それによって感光体1の表
面1aが一様に帯電される。この画像形成装置は、マイ
クロコンピュータによって構成される制御手段30によ
って各種の動作が駆動制御される。
【0031】その制御手段30は、各種判断及び処理機
能を有する中央処理装置(CPU)と、各種の動作を所
定のタイミングで行わせるための制御に必要な各種プロ
グラム及び固定データを格納したプログラムメモリであ
るROMと、入力データやCPUによる処理データを格
納するデータメモリであるRAMと、タイマと、入出力
回路(I/O)とによって構成されている。
【0032】この制御手段30は、画像形成装置の装置
本体外部に設けられている操作パネル上に配設されてお
り画像形成動作をスタートさせる際に押すスタートキー
36から、それが押された際に出力される画像形成スタ
ート信号を入力する。また、図1では図示を省略してい
るが、転写紙サイズや転写濃度等の各種の画像形成条件
を選択するキー群からはオペレータによって選択される
各種の信号をそれぞれ入力する。
【0033】そして、感光体駆動装置3を駆動させて感
光体1を回転させるための信号を感光体駆動制御部31
に対して所定のタイミングで出力すると共に、現像スリ
ーブ駆動装置4を駆動させて現像装置6の現像スリーブ
6aを回転させるための信号を現像スリーブ駆動制御部
32に対して所定のタイミングで出力する。
【0034】また、現像スリーブ6aにバイアス電圧を
印加させるための信号を電圧印加電源5対して所定のタ
イミングで出力する。さらに、その他の画像形成に係る
各種駆動系に対してそれらを駆動させるための各種の信
号を所定のタイミングでそれぞれ出力すると共に、各種
表示部等のその他の各種負荷類に対してもそれらを点灯
あるいは作動させるための各種の信号を出力する。
【0035】そして、この制御手段30は、画像形成動
作に先立って、感光体1を帯電ローラ2と接触していた
部位aが、現像スリーブ6aの外周面に穂立ち状態に付
着されているトナーとキャリアによる現像剤に接触する
位置a′まで回転(回動)させ、そこでその現像スリー
ブ6aを所定時間回転させる制御を行う。
【0036】図2はその制御手段30が画像形成動作に
先立って行う感光体を所定角度回転させて現像スリーブ
を所定時間回転させる制御に係るルーチンを示すフロー
図である。図2に示すルーチンがスタートすると、まず
最初にステップ1で画像形成動作をスタートさせるスタ
ートキー36が押されてONになっているか否かを判断
し、それがONになっていなければそのまま待って、そ
れがONになるとステップ2へ進んで感光体1を所定角
度、すなわち図1の感光体1と帯電ローラ2との接触し
ている部位aを、それが現像スリーブ6aの外周面に穂
立ち状態に付着されている現像剤に接触する位置a′ま
で回転させて停止させる。
【0037】次に、ステップ3で、現像スリーブ6aを
制御手段30のROMに記憶されている所定時間回転さ
せ、感光体1に帯電ローラ2が接触していたことによっ
て汚れた部位を、現像スリーブ6aの回転により、その
外周面に穂立ち状態に付着させているトナーとキャリア
による接触回転部材である現像剤で、感光体1の表面1
aを摺擦することによってクリーニングする。
【0038】その所定時間のクリーニングが終了する
と、ステップ4へ進んで図1で説明した通常の一連の画
像形成動作をスタートさせ、それが終了したことをステ
ップ5で判断すると、このルーチンの処理を終了する。
【0039】このように、この実施例では、画像形成動
作に先立って、感光体1を帯電ローラ2と接触していた
部位aが現像スリーブ6aの外周面に穂立ち状態に付着
されている現像剤に接触する位置a′まで回動させ、そ
こで現像スリーブ6aを所定時間回転させて感光体1の
表面1aをクリーニングするので、帯電ローラ2が感光
体1に長時間継続して圧接した状態のまま放置されてい
た場合には、その帯電ローラ2のゴム材の中に含まれて
いる軟化剤(可塑剤)がしみ出て感光体1の表面を汚し
て画像欠陥を発生させる恐れがあるが、それを防止して
常に画像欠陥のない優れた画像品質を得ることができ
る。
【0040】図3は感光体と帯電ローラが接触した状態
で放置された接触放置時間の長さに応じて現像スリーブ
を回転させる所定時間を変えるようにした実施例を示す
フローである。この実施例は、図1及び図2で説明した
実施例に対し、現像スリーブ6aを回転させる所定時間
を、感光体1と帯電ローラ2が接触した状態のまま放置
された接触放置時間が長くなるほど長くするようにした
点のみが異なる。
【0041】すなわち、図3に示すルーチンがスタート
すると、ステップ11で制御手段(図2のマイクロコン
ピュータである制御手段30と同様な構成)が備えてい
るタイマをリセット再スタートさせる。次に、ステップ
12でスタートキー36がONになっているか否かを判
断し、それがONになっていなければそのまま待って、
それがONになるとステップ13へ進んで、ステップ1
1でカウントを開始したタイマの現在のカウント時間を
記憶する。
【0042】次のステップ14では、図2の実施例で説
明した場合と同様に、感光体1をその感光体1と帯電ロ
ーラ2との接触している部位現像スリーブ6aの外周
面に穂立ち状態に付着されている現像剤に接触する位置
まで移動させる所定角度だけ回転させる。そして、ステ
ップ15で、前述のステップ13で記憶したタイマのカ
ウント時間、すなわち感光体1と帯電ローラ2との接触
放置時間の長さに応じた所定時間だけ現像スリーブ6a
を回転させ、感光体1の表面1aの汚れた部位をクリー
ニングする。
【0043】なお、この際に現像スリーブ6aを回転さ
せる所定時間は、上記接触放置時間の長さに対応させて
現像スリーブ6aを回転させる所定時間を長くするよう
に予め制御手段に記憶されている演算式に基づいて演算
により決定される。そして、その現像スリーブ6aによ
る感光体1の表面1aのクリーニングが終了すると、ス
テップ16以降の処理、すなわち図2の実施例で説明し
たステップ4以降と同様な処理及び判断を行う。
【0044】この実施例によれば、感光体1と帯電ロー
ラ2との接触放置時間が長い場合にはそれだけ感光体1
の接触部位の汚れ度合いが増すが、そのぶん現像スリー
ブ6aを回転させる所定時間が長くなるので、その汚れ
を確実に取り除くことができる。
【0045】図4は感光体と帯電ローラが接触した状態
で放置された接触放置時間の長さに応じて現像スリーブ
を回転させる回転速度を変えるようにした実施例を示す
フロー図である。この実施例は、図3で説明した実施例
に対し、現像スリーブ6aを回転させる回転速度も感光
体1と帯電ローラ2との接触放置時間が長くなるほど速
めるようにした点のみが異なる。
【0046】すなわち、図3で説明したステップ11か
らステップ14までの処理及び判断と同様な処理及び判
断をステップ21からステップ24で行って、次のステ
ップ25で感光体1と帯電ローラ2との接触放置時間の
長さに相当するタイマのカウント時間に応じた所定時間
で現像スリーブ6aを回転させるが、その際に回転速度
もその接触放置時間の長さに応じて、その時間が長くな
るほど速めるように変える。
【0047】このようにすれば、接触放置時間が長い場
合にはそれだけ感光体1の汚れ度合いが増すことによっ
て現像スリーブ8aを回転させる回数が多くなるが、そ
れに対応して回転速度が速められるので、感光体1の表
面1aの汚れを除去するのに要する時間を通常の場合
(接触放置時間が比較的短い場合)と同じか、それより
も速めることできる。
【0048】なお、図3のステップ11及び図4のステ
ップ21におけるタイマリセット再スタートの開始(タ
イマの計測開始)は、上記各実施例では、装置の電源プ
ラグがコンセントに差し込まれた時点、すなわち装置本
体のメインスイッチがまだOFFの状態であってもスタ
ートするようにしている。このようにすれば、現像スリ
ーブ6aを、より実情に合った接触放置時間に対応した
回転時間及び回転速度で回転させることができる。
【0049】図5は感光体の表面を現像スリーブを回転
させてクリーニングする際にその現像スリーブに現像時
に比してトナーを感光体の表面に付着させにくくするバ
イアス電圧を印加するようにした実施例を示すフロー図
である。図5のフローチャートは、図2のフローチャー
トのステップ3とステップ4との間にステップ34の処
理を加えた点のみが異なる。
【0050】すなわち、この実施例では、スタートキー
36がONになって感光体1を所定角度回転させて、感
光体1と帯電ローラ2との接触している部位現像スリ
ーブ6aの外周面に穂立ち状態に付着されている現像剤
接触する位置まで回転させ、現像スリーブ6aを所定
時間回転させるステップ31からステップ33までの判
断及び処理を行うと、その現像スリーブ6aの回転と略
同時にステップ34で、現像スリーブ6aに現像時に比
してトナーを感光体1の表面に付着させにくくするバイ
アス電圧を印加する。
【0051】そのバイアス電圧は、通常の現像時におい
て現像スリーブ6aに非画像形成部(紙間に相当する部
分と原稿内の白色部に相当する部分)に残った電荷によ
る地肌汚れ等を防止するために、その電荷を相殺するた
めに印加しているバイアス電圧よりも絶対値で大きなバ
イアス電圧(例えば通常において非画像形成部に印加す
るバイアス電圧が−200Vであれば−300V等)を
印加することで、トナーを感光体1の表面1aに付着さ
せにくくすることができる。
【0052】このようにするのは、本発明者らが実際に
行った確認において、現像スリーブ6aの回転による感
光体1の表面1aのクリーニング性は、現像剤がトナー
とキャリアとからなる二成分である場合には、現像スリ
ーブ6aの外周面に穂立状態になって接触回転部材とし
て機能する現像剤は、その最も感光体1に接近する部分
にトナーが存在せずにキャリアが存在するようにした方
が、より感光体1に対する摺擦力が高くなり、確実に感
光体1上の付着物を取り除くことができることを見い出
したためである。
【0053】そこで、上記のように現像スリーブ6aに
通常の現像時において上記非画像形成部に印加している
バイアス電圧よりも絶対値で大きなバイアス電圧を印加
すると、現像スリーブ6aの外周面に穂立状態になった
現像剤は、キャリア表面のトナーが現像スリーブ6a側
へ移動する割合が多くなるため、殆どトナーが付着して
いないキャリア(トナーよりも硬い)によって感光体1
の表面1aが摺擦されるようになって付着物の除去性が
向上する。
【0054】なお、通常の現像時において、上記の絶対
値で大きなバイアス電圧を現像スリーブ6aへ印加して
おくと、感光体1へ余分なトナーを付着させない効果は
あるが、キャリア表面のトナーが感光体1へではなく現
像スリーブ6a上に現像されてしまうことになって、そ
の表面がトナーで被覆されてそこに固着(スリーブ汚
れ)したりして、現像バイアスが正しく印加されないよ
うになったりして不都合を生じる。
【0055】しかしながら、この実施例では、その大き
なバイアス電圧を印加するのは、通常の画像形成動作が
開始される前(除去モード)だけにしているため、それ
によって現像スリーブ6aが汚れて上記のような不具合
が生じるようなことがない。
【0056】なお、図1乃至図4の各実施例では、画像
形成動作に先立って感光体の帯電ローラと接触していた
部位を摺擦することによってクリーニングする接触回転
部材を現像スリーブ6aの外周面に穂立ち状態に付着さ
れている現像剤とした場合の例について示したが、その
接触回転部材は図1に示す転写ローラ7あるいはその他
の感光体1に接触して回転するいずれの接触回転部材で
あってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、帯電部材が感光体に接触した状態で放置された後に
画像形成動作を開始しても、その画像形成動作に先立っ
て感光体の帯電部材と接触していた部位は所定時間回転
される接触回転部材によってクリーニングされるので、
常に汚れが取り除かれた感光体によって画像形成が行わ
れるため、画像欠陥のない優れた画像品質が得られる。
そして、スタンバイ状態の時に帯電部材を感光体から離
間させるための電磁プランジャやカム板等を使用した機
構も必要としないので、装置を小型にできる。
【0058】また、感光体と帯電部材が接触した状態で
放置された接触放置時間の長さに応じて接触回転部材を
回転させる時間を変えるようにすれば、接触放置時間が
長い場合に感光体の汚れ度合いが増しても、そのぶん接
触回転部材を回転させる所定時間を長くすることによ
り、その汚れを確実に取り除くことができる。
【0059】さらに、上記接触放置時間の長さに応じて
接触回転部材を回転させる回転速度を変えるようにすれ
ば、接触放置時間が長く感光体の汚れ度合いが増すこと
によって接触回転部材を回転させる回数を多くしても、
そのぶん回転速度を速めることによって汚れの除去に要
する時間を通常の場合と同じか、それよりも速めること
できる。
【0060】また、接触回転部材が現像装置の現像スリ
ーブの外周面に穂立ち状態に付着されて現像スリーブの
回転により感光体の表面を摺擦可能な状態にあるトナー
とキャリアによる現像剤であり、その現像スリーブを感
光体の汚れを取り除くために所定時間回転させる際に、
その現像スリーブに現像時に比してトナーを感光体の表
面に付着させにくくするバイアス電圧を印加するように
すれば、その汚れを除去する際にトナーが現像スリーブ
側に移動する割合が大きくなるため、現像剤トナーよ
りも硬いキャリアが感光体に付着した汚れを摺擦するよ
うになるため高い除去性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す画像形成装置の感光
体付近を制御系と共に示す構成図である。
【図2】同じくその画像形成装置の制御手段が画像形成
動作に先立って行う感光体を所定角度回転させて現像ス
リーブを所定時間回転させる制御に係るルーチンを示す
フロー図である。
【図3】感光体と帯電ローラが接触した状態で放置され
た接触放置時間の長さに応じて現像スリーブを回転させ
る所定時間を変えるようにした実施例を示すフロー図で
ある。
【図4】感光体と帯電ローラが接触した状態で放置され
た接触放置時間の長さに応じて現像スリーブを回転させ
る回転速度を変えるようにした実施例を示すフロー図で
ある。
【図5】現像スリーブを回転させて感光体の表面をクリ
ーニングする際にその現像スリーブに現像時に比してト
ナーを感光体の表面に付着させにくくするバイアス電圧
を印加するようにした実施例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1:感光体 2:帯電ローラ(帯電部
材) 5:電圧印加電源 6:現像装置 6a:現像スリーブ(接触回転部材) 9:露光装置 30:制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 宣男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 松本 健太郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 早川 直志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平5−53413(JP,A) 特開 平5−313452(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 15/02 - 15/02 103 G03G 15/16 - 15/16 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する感光体と、該感光体に常時接触
    してそれを帯電させる帯電部材と、該感光体の帯電面を
    露光して静電潜像を形成する露光装置と、その静電潜像
    を現像してトナー像とする現像装置とを備えた画像形成
    装置において、 画像形成動作に先立って、前記感光体を前記帯電部材と
    接触していた部位が該感光体に接触して回転する他の接
    触回転部材と接触する位置まで回動させ、そこで該接触
    回転部材を所定時間回転させる制御手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記制御手段が、前記感光体と帯電部材が接触した状態
    で放置された接触放置時間の長さに応じて前記接触回転
    部材を回転させる前記所定時間を変える手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記制御手段が、前記感光体と帯電部材が接触した状態
    で放置された接触放置時間の長さに応じて前記接触回転
    部材を回転させる回転速度を変える手段を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、前記接触回転部材が前記現像装
    置の現像スリーブの外周面に穂立ち状態に付着されて前
    記現像スリーブの回転により前記感光体の表面を摺擦可
    能な状態にあるトナーとキャリアによる現像剤であり、
    前記制御手段が、前記感光体を前記帯電部材と接触して
    いた部位が前記現像スリーブの外周面に穂立ち状態に付
    着されている前記現像剤に接触する位置まで回動させて
    該現像スリーブを所定時間回転させる際に、前記現像ス
    リーブに現像時に比してトナーを前記感光体の表面に付
    着させにくくするバイアス電圧を印加する手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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