JP3434411B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3434411B2
JP3434411B2 JP14820896A JP14820896A JP3434411B2 JP 3434411 B2 JP3434411 B2 JP 3434411B2 JP 14820896 A JP14820896 A JP 14820896A JP 14820896 A JP14820896 A JP 14820896A JP 3434411 B2 JP3434411 B2 JP 3434411B2
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英俊 矢野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される像
担持体上に、潜像形成手段によって静電潜像を形成し、
その静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像
化すると共に、像担持体上のトナー像を転写装置によっ
て記録媒体に転写し、トナー像転写後の像担持体上の転
写残トナーをクリーニング部材に回収して当該像担持体
の表面を清掃する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
その複合機などとして構成される上記形式の画像形成装
置においては、像担持体が繰返し使用されるので、トナ
ー像転写後の像担持体表面に残留付着する転写残トナー
をクリーニング部材によって除去回収し、像担持体表面
を清掃する必要がある。このため、従来より、像担持体
を清掃する各種のクリーニング装置が提案され、かつ実
用化されているが、従来のクリーニング装置は、一般に
像担持体から回収したトナーを廃トナータンクなどに収
容し、これを廃棄するように構成されている。
【0003】ところで、近年、電子写真プロセスを採用
したこの種の画像形成装置においては、一段の低コスト
化と、環境問題対策の一環として、廃棄されるトナー量
の一層の低減化を図ることが要望されている。
【0004】このような点に鑑み、像担持体から記録媒
体へのトナー像の転写率を100%にして、トナー像転
写後の残留トナーを無くすようにすると、所謂、クリー
ナーレス方式を採用することができる。これにより、廃
棄するトナーをなくすことができるばかりでなく、クリ
ーニング装置を省略でき、画像形成システムの単純化
と、画像形成装置のコストの引き下げを達成できる。し
かしながら、現状では、トナー像の転写率を100%に
することは難しく、また信頼性の上からも問題がある。
【0005】そこで、次善の策として、トナー像の転写
後に像担持体表面に残留付着する転写残トナーをクリー
ニング部材に静電的に付着させて一時的に回収し、次い
でこの回収トナーを、像担持体上の静電潜像の形成に影
響のない表面部分に静電的に再付着させ、さらに像担持
体表面に再付着させたトナーを、現像装置で静電的に回
収し、これを現像装置において再使用する方法が提案さ
れている(例えば、特公昭61−30274号公報参
照)。これによるものでは、回収したトナーを収容する
廃トナータンクや、回収トナーを現像装置に移送する専
用の手段が不要になるので、画像形成装置のコストを下
げることができ、しかもトナーをリサイクル使用できる
ので、廃棄トナーをなくすことができる。
【0006】ところで、従来提案されているこの種の画
像形成装置においては、像担持体上の画像形成領域に付
着した転写残トナーをクリーニング部材に回収した後、
その画像形成領域と、次の画像形成領域との間の像担持
体表面部分、すなわち非画像形成領域に、クリーニング
部材に回収したトナーを再付着させ、これを現像装置に
おいて回収している。このように、非画像形成領域にク
リーニング部材からのトナーを再付着させるので、各画
像形成領域に静電潜像とトナー像をそれぞれ支障なく形
成することができる。再付着トナーによって、像担持体
上の静電潜像の形成と、トナー像の形成が邪魔されるこ
とがないのである。
【0007】ところが、上述した構成によると、各画像
形成動作時に、画像形成領域上の転写残トナーをクリー
ニング部材に回収した後、その都度、その画像形成領域
と次の画像形成領域との間の非画像形成領域にクリーニ
ング部材上の回収トナーを再付着させ、しかもその再付
着トナーを像担持体の回転によって現像装置まで運ばな
ければならないため、画像形成を連続して行う場合、像
担持体上に、その周方向に長い非画像形成領域を確保し
なければならず、これによって画像形成スピードが低下
する欠点を免れない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、転写
残トナーをクリーニング部材に静電的に回収し、この回
収したトナーを像担持体に静電的に再付着させ、次い
で、再付着したトナーを現像装置にて静電的に回収する
形式の画像形成装置における上述の問題点を解決し、連
続して画像形成を行う際、画像形成領域と次の画像形成
領域の間の非画像形成領域を従来よりも著しく小さくで
き、又はこれをなくすことの可能な画像形成装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、回転駆動される像担持体と、該担持体上に
静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像をト
ナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上のト
ナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転写
後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回収
し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の静電潜
像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させる
クリーニング部材とを具備し、像担持体表面に再付着さ
せたトナーを現像装置に静電的に回収する画像形成装置
において、前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の
像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材に回収す
るまでの各画像形成動作時に生じる像担持体上の転写残
トナーを、一定方向に回転するクリーニング部材の全周
面のうちの一部の周面にそれぞれ静電的に付着させて回
収し、かつそのトナー回収動作を、クリーニング部材が
1回転以内の回転を行う間に複数回実行した後、クリー
ニング部材に回収されたトナーを現像装置に静電的に回
収すべく、当該クリーニング部材に回収されたトナーを
一括して像担持体表面に静電的に再付着させるように、
当該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材への
電圧印加を制御するクリーニング部材制御手段を有し、
複数回連続して行われる一連の画像形成動作の回数が予
め判明しているとき、その回数をmとし、クリーニング
部材の全周の長さをLとしたとき、その各画像形成動作
時に、像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材の
L/mの周面の範囲内に静電的に付着させて回収し、当
該トナー回収動作をm回実行した後、クリーニング部材
に回収されたトナーを現像装置に静電的に回収すべく、
当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括して像
担持体表面に静電的に再付着させるように、前記クリー
ニング部材制御手段が当該クリーニング部材の回転と該
クリーニング部材への電圧印加を制御することを特徴と
する画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0010】さらに、本発明は、上記目的を達成するた
め、回転駆動される像担持体と、該担持体上に静電潜像
を形成する潜像形成手段と、その静電潜像をトナー像と
して可視像化する現像装置と、像担持体上のトナー像を
記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転写後の像担
持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回収し、次い
でその回収したトナーを、像担持体上の静電潜像の形成
に影響のない表面部分に静電的に再付着させるクリーニ
ング部材とを具備し、像担持体表面に再付着させたトナ
ーを現像装置に静電的に回収する画像形成装置におい
て、前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持
体上の転写残トナーをクリーニング部材に回収するまで
の各画像形成動作時に生じる像担持体上の転写残トナー
を、一定方向に回転するクリーニング部材の全周面のう
ちの一部の周面にそれぞれ静電的に付着させて回収し、
かつそのトナー回収動作を、クリーニング部材が1回転
以内の回転を行う間に複数回実行した後、クリーニング
部材に回収されたトナーを現像装置に静電的に回収すべ
く、当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括し
て像担持体表面に静電的に再付着させるように、当該ク
リーニング部材の回転と該クリーニング部材への電圧印
加を制御するクリーニング部材制御手段と、各画像形成
動作を実行するに当り、その画像形成動作によって像担
持体上に形成されるトナー像の面積とその地肌部の面積
の比である画像比率を検出する画像比率検出手段と、該
検出手段により検出された画像比率が大きければ大きい
程、1回の画像形成動作時に、クリーニング部材が像担
持体上の転写残トナーを回収するときのクリーニング部
材の回転量が多くなるように、当該クリーニング部材の
回転量を決定するクリーニング部材回転量決定手段とを
有し、各画像形成動作時に像担持体上に生じる転写残ト
ナーを、前記クリーニング部材回転量決定手段により決
定された回転量を回転するクリーニング部材の周面に静
電的に付着させて回収するように、前記クリーニング部
材制御手段が当該クリーニング部材の回転と、該クリー
ニング部材への電圧印加を制御することを特徴とする画
像形成装置を提案する(請求項2)。
【0011】また、請求項2に記載の画像形成装置にお
いて、各画像形成動作を実行するに当り、前記クリーニ
ング部材回転量決定手段により決定されたクリーニング
部材回転量と、クリーニング部材上に未だ回収トナーが
付着していないクリーニング部材周面の未使用領域角度
とを比較する比較手段を有し、決定されたクリーニング
部材回転量が未使用領域角度よりも大きいとき、当該画
像形成動作を実行する前に、クリーニング部材に回収さ
れたトナーを現像装置に静電的に回収すべく、当該クリ
ーニング部材に回収されたトナーを一括して像担持体表
面に静電的に再付着させるように、前記クリーニング部
材制御手段が当該クリーニング部材の回転と該クリーニ
ング部材への電圧印加を制御すると有利である(請求項
3)。
【0012】さらに、請求項2に記載の画像形成装置に
おいて、各画像形成動作終了後に、クリーニング部材上
に未だ回収トナーが付着していないクリーニング部材周
面の未使用領域角度と、次に行われる画像形成動作時に
像担持体表面に一定の画像比率以上のトナー像が形成さ
れるとしたときに当該画像形成動作によって像担持体上
に生じる転写残トナーをクリーニング部材に回収するの
に必要とされるクリーニング部材回転量とを比較する比
較手段を有し、当該回転量の方が未使用領域角度よりも
大きいとき、クリーニング部材に回収されたトナーを現
像装置に静電的に回収すべく、当該クリーニング部材に
回収されたトナーを一括して像担持体表面に静電的に再
付着させるように、前記クリーニング部材制御手段が当
該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材への印
加電圧を制御すると有利である(請求項4)。
【0013】また、請求項1乃至4のいずれかに記載の
画像形成装置において、1又は複数の一連の画像形成動
作の開始前に、クリーニング部材上のトナーを現像装置
に静電的に回収すべく、当該クリーニング部材に付着し
たトナーを像担持体表面に静電的に移行させて当該クリ
ーニング部材を清掃するように、前記クリーニング部材
制御手段が当該クリーニング部材の回転と該クリーニン
グ部材への電圧印加を制御すると有利である(請求項
5)。
【0014】さらに、請求項1乃至5のいずれかに記載
の画像形成装置において、1又は複数の一連の画像形成
動作の終了後に、クリーニング部材上のトナーを現像装
置に静電的に回収すべく、当該クリーニング部材に付着
したトナーを像担持体表面に静電的に移行させて当該ク
リーニング部材を清掃するように、前記クリーニング部
材制御手段が当該クリーニング部材の回転と該クリーニ
ング部材への電圧印加を制御すると有利である(請求項
6)。
【0015】また、請求項1乃至6のいずれかに記載の
画像形成装置において、像担持体上の転写残トナーをク
リーニング部材に回収するときよりも、クリーニング部
材に回収されたトナーを像担持体表面に再付着させると
きの方が、クリーニング部材の単位時間当りの回転数が
増大するように、前記クリーニング部材制御手段が当該
クリーニング部材の回転を制御すると有利である(請求
項7)。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
を示す概略構成図であり、その画像形成方法を説明しな
がら、その構成を明らかにする。同図において、像担持
体の一構成例であるドラム状の感光体1は、図1には示
していない駆動装置によって、一定の方向、本例では図
1における時計方向に回転駆動され、この回転時に、除
電装置の一例である除電ランプ13によって除電作用を
受けて初期化され、次いで帯電装置の一例である帯電ロ
ーラ2の作用により、感光体1の表面が所定の極性に均
一に帯電される。本例では、帯電ローラ2は電圧電源E
10に接続され、感光体1と接触回転する間で、感光体1
の表面を、例えば−850Vの負極性に均一に帯電す
る。感光体1を均一に帯電させる帯電装置として、感光
体から離間して配置される帯電装置、例えばコロナ放電
器などを用いることもできる。
【0021】次いで、露光部3において、図1には示し
ていないレーザ装置を含む露光走査装置によって、光変
調されたレーザ光11による光書き込み走査が行われ、
これにより感光体1の表面には所定の静電潜像が形成さ
れる。感光体1上のレーザ光11の照射された部分A、
すなわち静電潜像の表面電位は、例えば−150V程度
となり、レーザ光11が照射されない部分B、すなわち
静電潜像の地肌部の表面電位はほぼ−850Vに維持さ
れる。このように、本例では帯電ローラ2より成る帯電
装置と、上述の露光走査装置が、感光体1より成る像担
持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段を構成してい
る。
【0022】現像装置4は感光体1に対向配置された現
像剤担持搬送部材の一例である現像ローラ5と、一対の
撹拌パドル10A,10Bとを具備し、これらは現像ケ
ーシング9内にそれぞれ設けられ、そのケーシング9に
回転自在に支持されている。このうちの現像ローラ5に
は、電圧電源E1により、例えば−600V程度の電圧
が印加される。現像ローラ5には、感光体1の帯電極性
と同極性の電圧が印加されるのである。
【0023】ここに示した現像装置4では、トナーと磁
性キャリアを有する二成分系現像剤Dが使用され、この
現像剤Dは現像ケーシング9内に収容されている。そし
て、撹拌パドル10A,10Bの回転により、そのトナ
ーは、キャリアとの摩擦により所定の極性、本例では感
光体1の帯電極性と同極性、すなわち負極性に帯電され
る。キャリアを有さない一成分系現像剤を使用する現像
装置を採用してもよい。
【0024】現像ローラ5は図示反時計方向に回転駆動
され、その現像ローラ5に内設された図示していないマ
グネットの磁力の作用により、現像ローラ5の周面上に
担持された現像剤は、現像ローラ5の回転方向に搬送さ
れ、該ローラ5に対して所定のギャップをあけて対置さ
れた現像剤規制部材15によって掻き取り作用を受け
る。現像剤規制部材15によって搬送量を規制された現
像剤は、現像ローラ5と感光体1とが互いに対向した現
像部6に向けて運ばれ、その現像部6において現像剤中
のトナーが感光体1上の静電潜像に静電的に引き寄せら
れ、その部分に付着する。すなわち、感光体の帯電極性
と同じ負極性に帯電されたトナーがレーザ光の照射され
た感光体表面部分Aに付着し、その静電潜像がトナー像
として可視像化されるのである。このように、本例の画
像形成装置においては反転現像方式(ネガ・ポジ現像方
式)が採用されている。
【0025】感光体1の下位には、転写装置の一例であ
る転写ローラ7が配設されている。転写ローラ7は、感
光体1との対向部で感光体と同方向に移動する順方向に
回転し、この転写ローラ7と、これが対向する感光体1
との間の転写部8に向けて、転写紙16より成る記録媒
体が矢印方向Pに送られる。転写ローラ7が転写部8に
送られた転写紙16を介して感光体1の表面に圧接し、
このとき転写ローラ7の機能により、感光体1上に形成
されているトナー像が転写紙16上に転写される。すな
わち、電源E3により、転写ローラ7に対して、感光体
1上のトナーの帯電極性と反対の正極性電圧、例えば+
950Vの電圧が印加され、このとき、感光体1上のト
ナー像を形成する負極性のトナーTが、転写紙16の側
に静電的に引き寄せられ、該転写紙16に付着する。感
光体1に対して離間した転写装置、例えばコロナ放電器
より成る転写装置を用いることもできる。
【0026】トナー像を転写された転写紙16は、図示
していない分離装置によって感光体1から分離され、同
じく図示していない定着装置に送られ、ここで転写紙1
6上のトナー像が定着される。このようにして、転写紙
16はコピー紙として画像形成装置本体外に排出され
る。
【0027】上述のように、本例の画像形成装置は、一
定方向に回転駆動される感光体1より成る像担持体と、
この像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
その静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置4
と、像担持体上のトナー像を転写紙16より成る記録媒
体に転写する転写ローラ7より成る転写装置とを有して
いると共に、次に説明するクリーニングローラ12より
成るクリーニング部材、及び前述の除電ランプ13より
成る除電装置を具備している。帯電装置、潜像形成手段
による像担持体への露光部3、現像装置4、転写装置、
クリーニング部材及び除電装置が、この順に像担持体の
回転方向に沿って配置されている。
【0028】感光体1上のトナー像は転写部8で転写紙
16に転写されるが、そのトナー像転写後に、感光体1
の表面には、転写紙16に転写されずに感光体1上に残
留したトナーが付着している。かかる転写残トナーT1
がクリーニング部14に至ると、クリーニング部材の一
例であるクリーニングローラ12の表面に一時的に回収
される。
【0029】クリーニングローラ12は、剛体より成る
芯部材12aと、その芯部材12aの表面に固設された
導電性又は中抵抗の弾性体12bとを有していて、図示
した例では芯部材12aが丸軸状の導電性金属より成
り、弾性体12bは、その芯部材12aと同心の円筒状
に形成された発泡体より成る。かかるクリーニングロー
ラ12は図1に示したクリーニングケース17に収容さ
れ、かつ芯部材12aの各端部が、クリーニングケース
17の前後の側壁17aにそれぞれ回転可能に支持され
ている。かかるクリーニングローラ12は、現像ローラ
5、帯電ローラ2、及び転写ローラ7と共に、感光体1
に対して実質的に平行に位置している。
【0030】ここで、図1において、現像部6から転写
部8に向かうトナー像のトナーTは、そのほとんどのも
のが、現像時の帯電極性、本例では負極性のトナーとな
っている。これに対し、転写ローラ7にはトナー像の転
写時に、現像時のトナー帯電極性と反対極性、本例では
正極性の電圧が印加されるため、そのトナー像転写後に
おいて感光体1上に残留付着するトナー、すなわち転写
残トナーT1は、負極性のものに正極性のものが混在し
たトナーとなる。
【0031】クリーニングローラ12は、感光体1上の
転写残トナーT1を回収するとき、図1には示していな
いクリーニングローラ用モータによって適宜な方向に回
転駆動され、本例では図1における時計方向(矢印a方
向)に回転するものとする。クリーニングローラ12と
感光体1との間のクリーニング部14に至った正、負両
極性のトナーが混在した転写残トナーT1は、クリーニ
ングローラ12と感光体1の表面に接触しながら現像時
のトナーと同じ極性(本例では負極性)の帯電極性に揃
うように、摩擦帯電される。
【0032】転写紙16へのトナー像転写後の感光体1
上の転写残トナーT1は、感光体1に対して圧接しなが
ら回転するクリーニングローラ12の表面に回収される
が、その回収時にクリーニングローラ12の芯部材12
aには、当該ローラ12と感光体1との間で摩擦帯電さ
れたトナーの帯電極性と逆極性、本例では正極性の電
圧、例えば+200Vの電圧が電圧電源E4により印加
される。従って、転写部8を通過し、感光体1とクリー
ニングローラ12の間で摩擦帯電された転写残トナーT
1は、正極性の電圧が印加されたクリーニングローラ1
2の表面に静電的に引き寄せられて、該ローラ12の表
面に付着し、このローラに回収される。
【0033】転写ローラ7を通過した感光体1の表面の
電位は、正極性の電圧を印加された転写ローラ7の影響
により、例えばゼロないしは−50V程度となっている
が、+200Vの電圧が印加されているクリーニングロ
ーラ12と、転写残トナーT1が付着している感光体表
面との間の電位差によって、負帯電極性の転写残トナー
1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に引き
寄せられるのである。これにより、感光体1の表面はク
リーニング状態にされる。
【0034】このように、クリーニングローラ12に
は、感光体1との間で、感光体上の転写残トナーT
1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に吸引さ
れ得る電界が形成されるように、現像時におけるトナー
の帯電極性と反対極性(本例では正極性)の電圧が印加
されるのである。
【0035】上述のようにしてクリーニングローラ12
の表面に回収されたトナーに関して、図では符号T2
付して示してある。図2乃至図10は、感光体1上の転
写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収し、次
いで後述するようにその回収トナーT2を感光体1の表
面に再付着させる動作の一例を示す説明図であり、これ
らの図のうち図2は、感光体1上のトナー像が、矢印P
方向に搬送される転写紙16に転写され、その転写残ト
ナーT1がクリーニングローラ12の表面に回収され始
めたときの様子を示す概略図である。
【0036】なお、図1乃至図11においては、感光体
1上又はクリーニングローラ12上のトナーを模式的に
拡大して示してあり、また、図2乃至図10において、
帯電ローラ2、現像ローラ5、転写ローラ7及びクリー
ニングローラ12に付した符号+,−は、これらに印加
される電圧のプラスとマイナスの極性をそれぞれ示して
いる。同様に図1において、トナーに対して付した+,
−の符号はそのトナーの帯電極性を示している。
【0037】クリーニングローラ12によってクリーニ
ングされた感光体1の表面部分は、図2に示すように除
電ランプ13によって除電作用を受け、その表面電位が
基準値まで下げられる。除電ランプ13は画像形成動作
中、点灯し続けている。除電作用を受けた感光体表面
は、引き続き帯電ローラ2によって帯電され、前述した
画像形成動作が続けられる。
【0038】このようにして、感光体1が例えば、数回
転する間に1枚分のトナー像が感光体1上に形成され、
これが転写紙16に連続的に転写されるのであるが、か
かるトナー像が形成される感光体1上の周方向領域が画
像形成領域である。図2には、この画像形成領域に符号
X1を付し、またその感光体回転方向先端に符号Y1を
付してある。同様に、図3には、この画像形成領域X1
の感光体回転方向後端に符号Z1を付してある。
【0039】図2に示した時点よりも少し前の時点にお
いて、画像形成領域X1の先端Y1がクリーニングロー
ラ12に達するが、このとき、この画像形成領域X1に
付着した転写残トナーT1のクリーニングローラ12へ
の回収動作が開始され、また図示した例では、図4に示
すように画像形成領域X1の後端Z1がクリーニングロ
ーラ12に達するまで、その画像形成領域X1に付着し
た転写残トナーの回収動作が続けられる。
【0040】図3は、上述した画像形成領域X1の後端
Z1が露光部3に至ったときの様子を示している。この
時、感光体1のレーザ光11の照射、すなわち画像形成
領域X1に対する静電潜像の形成を終了する。引き続
き、その画像形成領域X1の後端Z1が図4に示すよう
にクリーニングローラ12に対向する部位、すなわちク
リーニング部14に達した時、上述のように、当該画像
形成領域X1に付着した転写残トナーの回収を終了す
る。
【0041】ここで、感光体1上に静電潜像を形成し始
めてから、これをトナー像として可視像化する工程と、
そのトナー像を転写紙に転写する工程を経て、転写残ト
ナーT1をクリーニングローラ12に回収し終えるまで
の動作を、1回の画像形成動作と称することにすると、
図2乃至図10は、かかる画像形成動作が連続して複数
回行われるときの動作例を示している。一連の画像形成
動作の開始に伴って、最初にトナー像が形成される感光
体表面領域、すなわち上述の画像形成領域X1を第1の
画像形成領域とし、以降、順次行われる画像形成動作時
にトナー像が形成される領域を第2、第3…の画像形成
領域と称することにする。
【0042】本例のように画像形成動作が連続して行わ
れる場合、図3から判るように、感光体1の回転方向に
関して、第1の画像形成領域X1よりも上流側の感光体
表面部分に、当該第1の画像形成領域X1の後端Z1か
らわずかな非画像形成領域Wをあけて、第2の画像形成
領域X2の先端Y2が続く。かかる第2の画像形成領域
X2も、第1の画像形成領域X1の場合と全く同様に、
帯電ローラ2によって負極性に帯電され、その先端Y2
が露光部3に至ったとき、当該画像形成領域X2に対し
てレーザ光11が照射され、この領域X2に所定の静電
潜像が形成され、その潜像が現像装置4によってトナー
像として可視像化される。このトナー像も、図4に示す
ように、転写部8に送られた第2の転写紙16aより成
る記録媒体に転写ローラ7の作用により転写される。
【0043】図4は第1の画像形成領域X1の後端Z1
がクリーニングローラ12の部位に達したときの様子を
示しているが、そのあと引き続いて第2の画像形成領域
X2の先端Y2がクリーニングローラ12に対向する部
位、すなわちクリーニング部14に達し、前述したとこ
ろと全く同様にして、第2の画像形成領域X2に付着し
た転写残トナーT1が、クリーニングローラ12と感光
体1との間で負極性に摩擦帯電され、これがクリーニン
グローラ12に静電的に回収される。
【0044】上述した画像形成動作が所定回数続けられ
るが、各画像形成動作が行われるとき、帯電ローラ2と
現像ローラ5には前述のように負極性の電圧が印加され
ると共に、クリーニングローラ12には正極性の帯電が
印加され、よって、各画像形成領域X1,X2の間の非
画像形成領域Wが現像装置4を通るとき、この非画像形
成領域Wに静電的に現像剤中のトナーが付着することは
ない。また、この一連の動作が行われるとき、本例のク
リーニングローラ12は、一定の方向に回転を続けなが
ら、各画像形成領域X1,X2に付着した転写残トナー
1を静電的に回収し続ける。
【0045】ここで、従来のこの種の画像形成装置にお
いては、1回の画像形成動作を終えるごとに、クリーニ
ングローラ12に回収されたトナーを感光体1の表面に
静電的に再付着させ、これを現像装置4に静電的に回収
していた。ところが、この構成によると、1つの画像形
成領域と次の画像形成領域の間に大きな非画像形成領域
を確保する必要があり、これによって画像形成スピード
が低下する欠点を免れなかった。
【0046】そこで、本例の画像形成装置においては、
静電潜像の形成から、トナー像転写後の感光体1上の転
写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収するま
での各画像形成動作時に生じる感光体1上の転写残トナ
ーT1は、順次クリーニングローラ12の周面に連続的
に回収される。このとき、その各転写残トナーT1は、
一定方向に回転するクリーニングローラ12の全周面の
うちの一部の周面にそれぞれ付着されて回収される。そ
の際、かかるトナー回収動作を、クリーニングローラ1
2が1回転以内の回転を行う間に複数回実行し、その
後、後述するように、クリーニングローラ12に回収さ
れたトナーT2を一括して感光体1の表面に再付着さ
せ、その再付着させたトナーを現像装置に静電的に回収
する。
【0047】この例では、図11の(a)に示すよう
に、クリーニングローラ12の全外周面が3等分され、
図11の(a)及び(b)に示すように、先ずその第1
の周面部分n1に第1の画像形成領域X1に付着した転
写残トナーT1が回収され、次いで図11の(c)に示
すように第2の画像形成領域X2に付着した転写残トナ
ーが第2の周面部分n2に回収される。そして、さらに
続いて行われる画像形成動作時に第3の画像形成領域X
3に付着した転写残トナーがクリーニングローラ12の
第3の周面部分n3に回収される。
【0048】上述のように、クリーニングローラ12へ
の転写残トナーの回収動作が複数回、この例では3回行
われると、クリーニングローラ12に回収されたトナー
2は、次に例示するように一括して感光体1の表面に
静電的に再付着され、そのトナーが現像装置4に回収さ
れる。
【0049】図5に示すように、第3の画像形成領域X
3の感光体回転方向後端Z3が露光部3を通過すると
き、この領域X3への静電潜像の形成が終了する。この
終了に伴って、後述するように静電潜像が3つの画像形
成領域X1,X2,X3に3回形成されたことが検出さ
れ、これによって帯電ローラ2は感光体1の表面から離
間し(図6参照)、同時に、図1に示したスイッチS10
が切り換わって、帯電ローラ2への電圧の印加がオフさ
れる。帯電ローラ2が感光体1から離間した時、その帯
電ローラ2を通過した感光体部分Sが感光体1の回転に
伴って現像ローラ5に対向する部位に至ったとき、図1
に示したスイッチS1が切り換えられ、現像ローラ5は
電圧電源E2の方に接続され、その現像ローラ5には、
トナーが感光体1に付着しないように、トナーの帯電極
性と反対の正極性の電圧、例えば+500Vの電圧が印
加される。引き続き、第3の画像形成領域後端Z3が転
写部8を通過すると、このとき転写ローラ7への電圧印
加が停止され、転写ローラ7が感光体1から離間する
(図6参照)。第3の画像形成領域X3に形成されたト
ナー像は、図5及び図6に示した転写紙16bに転写さ
れる。
【0050】第3の画像形成領域X3の後端Z3が図6
に示したようにクリーニングローラ12に達したとき、
この画像形成領域X3に対する転写残トナーの回収を終
えるが、このとき、図1に示したスイッチS2が切り換
えられ、クリーニングローラ12は電圧電源E5の方に
接続され、そのクリーニングローラ12の芯部材12a
には、感光体1とクリーニングローラ12との間で摩擦
帯電されたトナーの帯電極性と同じ負極性の、例えば−
3000Vの電圧が印加される。この印加電圧は、−1
00V乃至−5000V、好ましくは−1000V乃至
−3000Vの適宜な値に設定される。このようにし
て、クリーニングローラ12と、画像形成領域後端Z3
よりも感光体1の回転方向後方側の感光体表面の非画像
形成領域WA(図6)との間に、クリーニングローラ1
2上のトナーT2が感光体1の方に放出される方向の電
界が形成されるのである。
【0051】かかる電界によって、図7に示すように、
クリーニングローラ12上に一時的に回収されたトナー
2は、感光体1上の非画像形成領域WAに再付着して
戻される。前述のように、感光体1上の各画像形成領域
X1,X2,X3から順次クリーニングローラ12に回
収されたトナーT2が一括して感光体1の表面に戻され
るのである。このときも、クリーニングローラ12は適
宜な方向に回転し、図示した例では図7における時計方
向に回転を続ける。
【0052】感光体1上に再付着したトナーT3は、図
8に示すように、引き続く感光体1の回転によって、除
電ランプ13及び感光体1から離れた帯電ローラ2の下
を通過し、図9に示す如く現像装置4に至る。このと
き、その現像ローラ5には、前述のように、現像時のト
ナーの帯電極性と反対の正極性の電圧が印加されている
ので、感光体1上に再付着した負極性のトナーT3は、
その現像ローラ5の側に静電的に移行し、現像装置内の
現像剤中に回収される。このようにして、感光体1より
なる像担持体の表面に再付着させたトナーを現像装置4
に静電的に回収し、その回収トナーを現像装置4におい
て再利用する。かかる構成により、廃棄トナーをなくす
ことができ、しかもクリーニングローラ12で回収した
トナーを現像装置4へ戻すトナー搬送パイプなどを設け
る必要もない。
【0053】帯電装置として、感光体1から離間したコ
ロナ放電器を用いた場合、再付着トナーT3がこの放電
器を通るとき、このトナーT3を担持した感光体表面
を、例えば−850Vのトナー帯電極性と同極性に帯電
するように構成したときは、再付着トナーT3を現像ロ
ーラ5に回収するとき、このローラ5への印加電圧を、
現像時のままの−600Vにしておいても、そのトナー
3を現像ローラ5に静電的に回収することができる。
この場合には、感光体1に対する帯電装置の接離動作も
不要となる。
【0054】画像形成動作がさらに引き続き行われると
きは、図8及び図9に示した次の第4の画像形成領域X
4が連続して除電ランプ13による除電作用を受け、そ
の感光体回転方向先端Y4が帯電ローラ2のところに至
ったとき、帯電ローラ2が感光体1の表面に当接し、そ
の画像形成領域X4を負極性に帯電し、次いで前述した
ところと全く同様にして、当該画像形成領域X4に静電
潜像が形成され、これが図10に示すように現像装置4
においてトナー像として可視像化される。このとき、現
像ローラ5には負極性の電圧が印加されており、その画
像形成領域先端Y4が転写部8に至ったとき、転写ロー
ラ7は感光体1に対して圧接し、第4の転写紙16cの
先端が転写部8に達し、第4の画像形成領域X4に形成
されたトナー像がその転写紙16cに転写される。この
ときの転写残トナーは、先に説明した第1の画像形成領
域X1に付着した転写残トナーと全く同様にして、クリ
ーニングローラ12に静電的に一時的に回収され、前述
した動作が繰返される。
【0055】以上のように、クリーニングローラ12よ
りなるクリーニング部材は、トナー像転写後の感光体1
より成る像担持体上の転写残トナーT1を静電的に一時
的に回収し、次いでその回収したトナーT2を、像担持
体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分、すなわち
非画像形成領域WAに静電的に再付着させる用をなし、
像担持体表面に再付着させたトナーT3は現像装置4に
静電的に回収される。
【0056】先に説明したように、従来のこの種の画像
形成装置においては、画像形成動作を終了するごとに、
クリーニングローラ12に回収したトナーを感光体1の
表面に戻し、これを現像装置4で回収していた。図2乃
至図10に示した例では第3の画像形成領域X3の転写
残トナーT1をクリーニングローラ12に回収した後、
クリーニングローラ12の回収トナーT2を感光体1に
戻しているが、従来の画像形成装置では、かかる動作
を、各画像形成領域にそれぞれ付着した転写残トナーを
クリーニングローラ12に回収するごとに、感光体1に
戻していたのである。すなわち、第1の画像形成領域X
1上の転写残トナーT1をクリーニングローラに回収し
た後、その画像形成領域X1と次の第2の画像形成領域
X2の間の非画像形成領域にクリーニングローラに回収
したトナーを再付着させ、これを現像装置で回収し、次
の第2の画像形成領域上の転写残トナーをクリーニング
ローラに回収したときも、次の第3の画像形成領域に対
して画像形成動作を実行する前に、そのクリーニングロ
ーラ12上のトナーを感光体上に戻して現像装置で回収
していたのである。
【0057】このように各画像形成動作を終えるたび
に、クリーニングローラ12上のトナーを感光体に戻す
ようにすると、図5乃至図9からも判るように、各画像
形成領域の間に著しく長い非画像形成領域を確保しなけ
ればならず、これによって転写部に給送される転写紙と
転写紙との間の間隔、すなわち紙間距離が著しく大きく
なり、画像形成動作を複数回連続して行うときの全体の
画像形成スピードが低下する。
【0058】これに対し、図示した画像形成装置におい
ては、第1の画像形成領域X1上の転写残トナーT1
クリーニングローラ12に回収した後、これを感光体1
に戻さず、引き続き第2の画像形成領域X2上の転写残
トナーT1をクリーニングローラ12に回収する。この
ようなトナー回収動作を複数回行い、クリーニングロー
ラ12上に、複数回分、本例では3回分の画像形成動作
時に生じる転写残トナーを回収する。このため、各画像
形成領域X1,X2,X3の間の非画像形成領域Wを、
図3及び図4に示すように極く短かいものとすることが
でき、よって転写紙間の間隔、すなわち紙間距離dを図
3に例示するように著しく短めることができる。その
際、非画像形成領域Wをなくし、紙間距離dをゼロにす
ることも可能である。このようにして、連続画像形成動
作時の画像形成スピードを従来の画像形成装置よりも大
幅に高めることができる。
【0059】図示した例では、第3の画像形成領域X3
上の転写残トナーをクリーニングローラ12に回収した
後、クリーニングローラ12上の回収トナーを感光体1
に一括して再付着させているが、このときの第3の画像
形成領域X3と、その次の第3の画像形成領域X4との
間には、従来と同様な非画像形成領域が必要となり、こ
のときの転写紙の紙間距離は大きくなるが、第1の転写
紙16と第2の転写紙16aの間、及び第2の転写紙1
6aと第3の転写紙16bの間の間隔を狭くできるの
で、全体としての画像形成スピードを従来よりも高める
ことができるのである。
【0060】また、クリーニングローラ12が1回転以
内の回転を行う間に、クリーニングローラ12へのトナ
ー回収動作を複数回行い、その後、そのクリーニングロ
ーラ12上の回収トナーT2を一括して感光体1に戻す
ので、クリーニングローラ12の周面が転写残トナーT
1を回収するとき複数回使用されることはない。よっ
て、クリーニングローラ12が感光体1上の転写残トナ
ーを回収するとき、常にトナーが実質的に付着していな
いか、又はその付着量が極く少ないクリーニングローラ
面によって転写残トナーを回収でき、その回収効率を高
めることができるのである。
【0061】クリーニングローラが1回転よりも多くの
回転量を回転する間に、複数回の画像形成動作によって
生じる転写残トナーを回収するように構成したとすれ
ば、既に回収トナーが多量に付着しているクリーニング
ローラ表面によって、感光体1上の転写残トナーを回収
する事態が発生し、効率よく転写残トナーを回収でき
ず、感光体1上にトナーが残留する。これによって感光
体1上に形成されるトナー像に地汚れが発生する不具合
を免れない。
【0062】本例の画像形成装置では、各画像形成動作
時に生じる感光体1上の転写残トナーを、クリーニング
ローラ12の全周面のうちの一部の周面に回収し、かか
る動作を、クリーニングローラ12が1回転以内の回転
を行う間に複数回実行し、次いでその回収トナーを一括
して感光体1に戻すので、既に回収トナーが付着してい
るクリーニングローラ表面で転写残トナーを回収するこ
とを防止でき、その回収効率、すなわち感光体1のクリ
ーニング効率を高め、トナー像の地汚れ発生を防止でき
るのである。
【0063】図示した例では、クリーニングローラ12
の周面を3分割し、3回の転写残トナーの回収動作を行
い、次いでその回収トナーを感光体1に戻すように構成
したが、その分割数は2以上の適数に設定でき、その数
が多い程、連続画像形成動作時の画像形成スピードを高
めることができる。
【0064】一般的に示すと、図1を参照して先に説明
した画像形成装置において、静電潜像の形成から、トナ
ー像転写後の感光体1より成る像担持体上の転写残トナ
ーを、クリーニングローラ12より成るクリーニング部
材に回収するまでの各画像形成動作時に生じる像担持体
上の転写残トナーを、一定方向に回転するクリーニング
部材の全周面のうちの一部の周面にそれぞれ静電的に付
着させて回収し、かつそのトナー回収動作を、クリーニ
ング部材が1回転以内の回転を行う間に複数回実行した
後、クリーニング部材に回収されたトナーを現像装置4
に静電的に回収すべく、当該クリーニング部材に回収さ
れたトナーを一括して像担持体表面に静電的に再付着さ
せるのである。本例の画像形成装置には、このような動
作が得られるように、クリーニング部材の回転と、その
クリーニング部材への電圧印加を制御するクリーニング
部材制御手段が設けられている。このクリーニング部材
制御手段の具体例については後述する。
【0065】その際、図11に示した例では、各転写残
トナーを付着させるクリーニング部材の周面が等分割さ
れているが、必ずしもこのようにする必要はなく、例え
ば各周面部分n1,n2,n3の周面長さを変えるように
してもよい。
【0066】但し、クリーニング部材の全周面を等分割
し、その各周面部分にそれぞれ転写残トナーを回収する
ように構成すると、その制御態様を簡素化できる利点が
得られる。かかる構成を一般的に示すと、前述の構成の
画像形成装置において、nを1より大なる予め決められ
た値とし、クリーニングローラ12より成るクリーニン
グ部材の全周の長さをLとしたとき、前述の如き各画像
形成動作時に、感光体1より成る像担持体上の転写残ト
ナーをクリーニング部材のL/nの周面の範囲内に静電
的に付着させて回収し、当該トナー回収動作をn回実行
した後、クリーニング部材に回収されたトナーを現像装
置4に静電的に回収すべく、当該クリーニング部材に回
収されたトナーを一括して像担持体表面に静電的に再付
着させるように、前述のクリーニング部材制御手段が、
クリーニング部材の回転と、該クリーニング部材への電
圧印加を制御するように構成するのである。図2乃至図
11に示した例では、n=3に設定し、画像形成動作を
3回実行した後、クリーニングローラ12に回収された
トナーTを一括して感光体1に再付着させたのであ
る。
【0067】図12は、上記クリーニング部材制御手段
を具備する画像形成制御装置の一例を示すブロック図で
あり、図13はその動作例を示すフローチャートであ
る。図13における「S」はステップを示しているが、
Sに添えた数字は動作の順番を示すものではない(図1
4乃至図19においても同様)。
【0068】図12及び図13において、画像形成のス
タートに伴って、外部から画像形成装置に対して画像デ
ータが送付されてくると、図12に示したインターフェ
ース20を介して画像展開回路21の作用により、ビデ
オメモリ22上に画像信号が1ページ分形成される。こ
のようにして、1ページ目の画像展開を完了する(図1
3のステップ1)。
【0069】次いで、CPUを含む制御部23からの指
令により、メカトロドライバ24を介して、画像形成準
備動作が実行される(図13のステップ2)。すなわ
ち、クリーニングローラ用のモータ25が作動を開始す
ると共に、クリーニングローラ用電源E4(図1)によ
ってクリーニングローラ12に正極性の電圧が印加され
る。図12における「その他」は、図1に示したクリー
ニングローラ以外の各要素のモータや、これに電圧を印
加する電源等を示しており、これらの要素もメカトロド
ライバ24を介して駆動される。すなわち、図1に示し
た感光体1、帯電ローラ2、現像ローラ5、転写ローラ
7等が回転を開始すると共に、これらのローラ2,7及
び照明ランプ13などに電圧が供給される。
【0070】次いで、ビデオメモリ22に記憶された画
像信号が制御部23の指令によりビデオ信号作成回路2
8を介して先に説明した露光走査装置のレーザ装置29
に入力され、そのレーザ光が感光体1に照射され、感光
体1上の画像形成領域に静電潜像が形成される(ステッ
プ3)。これに伴って、制御部23からの指令により、
メカトロドライバ24を介して、図1に示した各要素が
駆動制御され、これらが前述の所定の動作を実行する。
クリーニングローラ12上の回収トナーを感光体1へ戻
す再付着動作を除く前述の画像形成動作が実行されるの
である。このとき、クリーニングローラ12は、その全
周の長さの1/nの周面で感光体1上の転写残トナーを
回収して、当該感光体1の表面をクリーニングする。す
なわち、クリーニングローラ12の360°/nの回転
量で、第1の画像形成領域X1に付着した転写残トナー
をクリーニングローラ12上に回収するのである。この
nは、前述のように1より大なる予め決められた値であ
り、先に図2乃至図10に示した例ではn=3である。
【0071】静電潜像形成動作の実行に続いて、制御部
23のカウンタにより、変数Nが「1」だけ、カウント
アップされる(ステップ4)。次いで、制御部23の比
較手段により、予め決められた値n(>1)と変数Nと
が比較され(ステップ5)、N<nのときは、ステップ
6において次のページの画像展開完了がチェックされる
と、再び次の静電潜像の形成動作が実行され(ステップ
3)、上述のように画像形成動作が行われる。
【0072】上述した静電潜像形成動作が繰返し行われ
た後、N=nとなったことがチェックされると(ステッ
プ5)、制御部23の指令により、メカトロドライバ2
4を介して、クリーニングローラ12上の回収トナーを
感光体1に戻す再付着動作が実行され(ステップ7)、
その再付着トナーが現像装置に回収される。すなわち、
図12に示した制御装置による制御により、トナー逆移
転動作が実行されるのである。n=3であるときは、3
回の静電潜像形成動作を終了した後、前述の如く、クリ
ーニングローラ用電源E5によって、クリーニングロー
ラ12に負極性の電圧が印加され、クリーニングローラ
12上のトナーT2が感光体1の表面に戻され、その再
付着トナーが前述のように現像装置4に回収されること
になる。回収トナーの再付着動作実行後、カウンタがク
リアされ(ステップ8)、ステップ6において再び次の
ページの画像展開の完了がチェックされると、前述した
動作が繰返される。
【0073】ステップ6において、次のページの画像展
開完了が検出されないとき、すなわち画像形成動作の終
了時には、制御部23の指令により、メカトロドライバ
24を介して、画像形成後処理動作が実行され(ステッ
プ9)、画像形成を完了する。
【0074】上述したところから判るように、図12及
び図13に示した例では、制御部23とメカトロドライ
バ24が、前述のクリーニング部材制御手段を構成して
いる。
【0075】図13に示した構成においては、連続して
行われる一連の画像形成動作がnの整数倍以外の回数で
あるとき、その一連の画像形成動作を終えた時点で、ク
リーニングローラ12には回収トナーT2が付着したま
まとなる。このときのカウント値Nは、次の一連の画像
形成の開始まで記憶されていて、次の1又は複数の一連
の画像形成動作が行われるときにN≧nが検出された
際、クリーニングローラ12上の回収トナーが一括して
感光体1上に戻され、これが現像装置4に回収される。
【0076】ところが、この構成によると、或る一連の
画像形成動作終了時に、クリーニングローラ12に回収
トナーが付着したままとなることがあるため、次の一連
の画像形成の画像形成準備動作時などに、クリーニング
ローラ12上の回収トナーが感光体の表面に付着し、こ
れが地汚れ発生の原因となることもある。例えば図11
の例のようにn=3とし、一連の画像形成動作の回数が
2回であったときは、その動作の終了時に、クリーニン
グローラ12上には、2回の画像形成動作分の回収トナ
ーが付着したままとなり、これが、次の一連の画像形成
動作の開始時に感光体に付着するおそれがある。
【0077】そこで、一連の画像形成動作の回数がnの
整数倍でないときは、その最後の画像形成動作時に、感
光体1上の転写残トナーT1をクリーニングローラ12
に回収し終えた後、クリーニングローラ12に回収され
たトナーT2を、自動的に一括して感光体1の表面に再
付着させ、これを現像装置4に回収するようにするとよ
い。このようにすれば、画像形成動作の終了時に、クリ
ーニングローラ12に回収トナーが多量に残ってしまう
ことを阻止でき、次の画像形成動作時にトナー像の地汚
れが発生することを防止できる。
【0078】かかる構成を一般的に示すと、nを1より
大なる予め決められた値とし、クリーニングローラ12
より成るクリーニング部材の全周の長さをLとしたと
き、各画像形成動作時に、感光体1より成る像担持体上
の転写残トナーをクリーニング部材のL/nの周面の範
囲内に付着させて回収し、当該画像形成動作をn回実行
した後、クリーニング部材に回収されたトナーを現像装
置4に静電的に回収すべく、そのクリーニング部材に回
収されたトナーを一括して像担持体表面に静電的に再付
着させると共に、画像形成動作が複数回連続して行わ
れ、その一連の画像形成動作回数がnの整数倍以外の回
数であるとき、その最後の画像形成動作時に、像担持体
上の転写残トナーのクリーニング部材への回収動作を終
了した後、クリーニング部材に回収されたトナーを現像
装置4に静電的に回収すべく、そのクリーニング部材に
回収されたトナーを一括して像担持体表面に静電的に再
付着させるように、制御部23とメカトロドライバ24
より成るクリーニング部材制御手段が、クリーニング部
材の回転と、該クリーニング部材への電圧印加を制御す
るように構成するのである。
【0079】図14は、上記構成の動作例を示すフロー
チャートであり、この例は、図13に示したフローチャ
ートに、ステップ10及び11が追加されている点だけ
図13と相違する。すなわち、次のページの画像展開完
了なしのとき(ステップ6)、図12に示した制御部2
3からの指令により、メカトロドライバ24を介して、
クリーニングローラ12に回収されているトナーを感光
体1に静電的に再付着させる再付着動作を実行し(ステ
ップ10)、この再付着トナーを、現像装置4において
静電的に回収する。トナー逆移転動作を実行するのであ
る。次いでカウンタをクリアし(ステップ11)、画像
形成後処理動作を実行する(ステップ9)。この構成に
よると、一連の画像形成動作終了時には、必ず、クリー
ニングローラ12がクリーニングされた状態となり、次
の画像形成動作時の地汚れ発生を防止できる。
【0080】図14に示した例では、カウント数Nがn
に等しいときに一連の画像形成動作を終了したときも、
ステップ10において、回収トナーの再付着動作を実行
しているが、Nがnの整数倍以外の値で画像形成動作を
終了したときだけ、ステップ10の回収トナーの再付着
動作を含めたトナー逆移転動作を実行するように構成し
てもよい。
【0081】以上説明した例では、クリーニングローラ
12の全周面を分割する1より大なる値nが予め決めら
れた定数となっている。これに対し、一連の画像形成動
作の回数が予め判っている場合には、クリーニングロー
ラ12の全周面をその回数に分割し、その各周面部分
に、各画像形成動作に感光体上に付着する転写残トナー
を回収することもできる。一連の画像形成動作が行われ
るとき、nの値をその回数に合せて設定するのである。
【0082】図15は、上記構成の動作例を示すフロー
チャートである。この例では、画像形成スタートに伴
い、図12に示したインターフェース20を介して制御
部23が一連の画像形成動作の回数mを受けとると(ス
テップ12)、nがその回数mに設定される(ステップ
13)。画像形成装置が例えば複写機であれば、その操
作部にオペレータが指定したコピー回数が読みとられ、
その回数mが制御部23に入力され、当該制御部23に
よりn=mに設定されるのである。これ以降は、図13
又は図14に示したステップ1以降の動作がn=mとし
て実行される。
【0083】上述した構成を一般的に示すと、複数回連
続して行われる一連の画像形成動作の回数が予め判明し
ているとき、その回数をmとし、クリーニングローラ1
2より成るクリーニング部材の全周の長さをLとしたと
き、その各画像形成動作時に、感光体1より成る像担持
体上の転写残トナーをクリーニング部材のL/mの周面
の範囲内に付着させて回収し、当該画像形成動作をm回
実行した後、クリーニング部材に回収されたトナーを現
像装置4に静電的に回収すべく、そのクリーニング部材
に回収されたトナーを一括して像担持体表面に再付着さ
せるように、制御部23とメカトロドライバ24より成
るクリーニング部材制御手段が、クリーニング部材の回
転と該クリーニング部材への電圧印加を制御するように
構成するのである。
【0084】上記構成によれば、一連の画像形成動作の
回数がいかなるときも、クリーニングローラ12の1周
分の全体を有効に利用して転写残トナーをクリーニング
ローラ12に回収することができる。また、この構成
は、予め決められた値nよりも、実際の一連の画像形成
動作の回数の方が少ないときに特に有効である。
【0085】例えば、予め決められた値nが10である
としたとき、一連の画像形成動作の回数mが、これより
も少ない5回であるとき、クリーニングローラ12の全
周面をnの値、すなわち10に分け、その各周面部分で
転写残トナーを回収したとすると、一連の画像形成動作
を終えるまでにクリーニングローラ12の全周面の半分
が使用されるだけとなる。感光体1のクリーニング効率
を高めるには、1回の画像形成動作時の転写残トナーを
回収するとき、クリーニングローラ12の周面の長い範
囲を使用することが望ましい。従って一連の画像形成動
作時に、上の例のようにクリーニングローラ12の周面
の半分のみを使用することは望ましくない。
【0086】これに対し、上述した具体例の構成では、
m<nのときも、クリーニングローラ12の全周面を用
いて転写残トナーを回収できるので、その回収効率を高
めることができる。
【0087】予め決められている値nよりも、一連の画
像形成動作の回数mの方が少ないときにのみ、クリーニ
ングローラ12の全周面を1/mに分割し、その各部分
によって各画像形成動作時の転写残トナーを回収するよ
うに構成することもできる。この場合には、図15のフ
ローチャートにおいて、ステップ12と13の間に、図
16に示すようにn>mであるか否かをチェックするス
テップ14が追加され、n>mのときのみステップ13
以降の動作を実行し、n≦mのときは、図13又は図1
4に示したステップ1以降の動作、すなわち第1フロー
又は第2フローをそのまま実行するようにすればよい。
図12に示した制御部23の画像形成動作回数判定手段
により、予め決められた値nが、予め判明している一連
の画像形成動作の回数よりも大きいか否かを判定し、大
きいときだけ、n=mに設定し、クリーニングローラが
転写残トナーを回収するときの単位時間当りの回転数を
増大させ、効率よく転写残トナーを回収するのである。
【0088】ところで、各画像形成動作時の各画像形成
領域X1,X2…に付着する転写残トナーの量は一定す
るものではなく、感光体1上に形成されるトナー像の面
積と、その地肌部の面積の比、すなわち画像比率の大小
によって相違する。かかる画像比率が大きい程、トナー
転写後に感光体1上に付着する転写残トナーの量も多く
なる。一方、転写残トナーの付着量が多いときは、これ
を効率よくクリーニングローラ12に回収するために、
転写残トナーが少ないときよりも、クリーニングローラ
を高速で回転させ、クリーニングローラ12の大きな面
積の周面でその転写残トナーを回収することが望まし
い。
【0089】そこで、図12に示す制御装置に画像比率
抽出回路19を設け、これによって、これから行われる
画像形成動作の画像比率を検出し、その大きさに応じて
クリーニングローラ12の回転量を決め、クリーニング
ローラ12がその回転量を回転する間に、当該画像形成
動作により生じた転写残トナーを回収するように構成す
ると、常に転写残トナーの回収効率を高く維持でき、ク
リーニング不良による地汚れ発生を効果的に防止するこ
とが可能となる。
【0090】図17はこの構成の動作例を示すフローチ
ャートである。この例では、1ページ目の画像展開完了
(ステップ1)と画像形成準備動作の実行(ステップ
2)に引き、図12に示した画像比率抽出回路19を介
して、制御部23により、次に行われる画像形成動作の
画像形成領域における画像比率が検出される(ステップ
15)。次いで、その検出結果に基いて、次に行われる
画像形成動作時に、クリーニングローラ12が転写残ト
ナーを回収する際のクリーニングローラ12の回転量が
制御部23にて決定される(ステップ16)。引き続
き、制御部23からの指令により、メカトロドライバ2
4を介して、前述の静電潜像形成動作が実行され(ステ
ップ17)、これに伴ってその他の画像形成動作も前述
の如く実行される。その際、クリーニングローラ12
は、上述した決定量を回転する間に、感光体1上の転写
残トナーの回収、すなわち感光体のクリーニングを行う
(ステップ17)。画像比率抽出回路19の作用により
検出された画像比率が大きければ大きい程、その画像形
成動作時に、クリーニングローラ12が感光体1上の転
写残トナーを回収するときのクリーニングローラ12の
回転量が多くなるように、当該クリーニングローラがメ
カトロドライバ24を介して駆動制御されるのである。
これにより、クリーニングローラ12が複数の転写残ト
ナーを回収し終えたとき、そのクリーニングローラ12
の周面に付着する回収トナーの密度が均一化される。
【0091】次に、ステップ18において、クリーニン
グローラ12の1回転分を使い終った否かがチェックさ
れる。一連の画像形成動作が実行されるとき、クリーニ
ングローラ12の回転量が制御部23と図示していない
メモリにより累積的に記憶され、転写残トナーの回収の
ためにクリーニングローラ12が回転した角度と、クリ
ーニングローラ1周分のうちの未使用領域の角度が判断
され、クリーニングローラ1回転分を使い終ったか否か
が制御部23で判断されるのである。
【0092】ここで、クリーニングローラ12の1周分
が未だ使用され尽くされていないことがチェックされる
と、次のページの画像展開が完了したか否かがチェック
され(ステップ19)、完了したときは、上述した動作
が繰返される。
【0093】クリーニングローラ12の1周分が使用さ
れたことがチェックされたときは、制御部23の指令に
より、メカトロドライバ24を介して、クリーニングロ
ーラ12への電圧印加を制御し、クリーニングローラ1
2上の回収トナーを静電的に感光体1に再付着させる再
付着動作を実行し(ステップ20)、この再付着トナー
を現像装置4に静電的に回収する。図12に示した制御
装置の制御によりトナー逆移転動作が実行されるのであ
る。クリーニングローラ12上の回収トナーを感光体1
上に再付着させ終ると、クリーニングローラ12の全周
が未使用周面であるように、前述のメモリの記憶内容が
リセットされる。また、次のページの画像展開が完了し
ないときは、画像形成後処理動作が実行され(ステップ
21)、画像形成を完了する。
【0094】上記構成によれば、各画像形成動作時の画
像比率がいかなるときも転写残トナーの回収効率を高め
ることができ、またこの場合もクリーニングローラ12
の1回転以内の回転で複数の転写残トナーを回収するの
で、トナー回収効率の低下を阻止できる。
【0095】上記構成を一般的に示すと、各画像形成動
作を実行するに当り、その画像形成動作によって感光体
1より成る像担持体上に形成されるトナー像の面積とそ
の地肌部の面積の比である画像比率を検出する画像比率
検出手段と、該検出手段により検出された画像比率が大
きければ大きい程、1回の画像形成動作時に、クリーニ
ングローラ12より成るクリーニング部材が像担持体上
の転写残トナーを回収するときのクリーニング部材の回
転量が多くなるように、当該クリーニング部材の回転量
を決定するクリーニング部材回転量決定手段とを有し、
各画像形成動作時に像担持体上に生じる転写残トナー
を、クリーニング部材回転量決定手段により決定された
回転量を回転するクリーニング部材の周面に静電的に付
着させて回収するように、制御部23とメカトロドライ
バ24より成るクリーニング部材制御手段が当該クリー
ニング部材の回転と、該クリーニング部材への電圧印加
を制御するように構成されている。そして、図12に示
した例では、画像比率抽出回路19と制御部23が、画
像比率検出手段を構成し、制御部23がクリーニング部
材回転量決定手段を構成する。
【0096】また上記構成と同じく、画像比率検出手段
とクリーニング部材回転量決定手段を設け、上述したと
ころと全く同様に、次に行われる画像形成動作時のクリ
ーニングローラ12の回転量を決定し、その決定回転量
と、クリーニングローラ12に未だ回収トナーが付着し
ていないクリーニングローラ周面の未使用領域の角度と
を比較し、決定回転量の方が未使用領域角度よりも大き
いときに、次の画像形成動作を実行するに先立って、ク
リーニングローラ12上の回収トナーを感光体1に戻し
て再付着させ、これを現像装置4に回収するように構成
すると、一連の画像形成動作時に、クリーニングローラ
12を1周分以上使用することを確実に阻止でき、転写
残トナーの回収効率の低下を防止することができる。
【0097】図18は、上記構成の動作例を示すフロー
チャートである。図18におけるステップ1からステッ
プ6までは、図17に示したフローチャートと変りはな
い。図18においては、ステップ16に続き、前述の如
くクリーニング部材回転量決定手段によって決定された
クリーニングローラ12の決定回転量と、クリーニング
ローラ12上に未だ回収トナーが付着していないクリー
ニングローラ周面の未使用領域の角度が、図12に示し
た制御部23により比較される(ステップ22)。そし
て、クリーニングローラ周面の未使用領域の角度が、決
定されたクリーニングローラ回転量以上であるときは、
静電潜像の形成動作を実行し(ステップ23)、前述の
画像形成動作を行う。このとき、クリーニングローラ1
2は、決定された回転量を回転する間に、その画像形成
領域の転写残トナーを静電的に回収する。
【0098】例えば、これから行われる画像形成領域の
画像比率を考慮したクリーニングローラ12の決定回転
量が10°とあったとし、このときのクリーニングロー
ラ12の未使用周面、すなわち未だ回収トナーの付着し
ていない周面のなす角度が15°であったときは、その
未使用周面にこれから行われる画像形成領域により発生
する転写残トナーを充分に回収できるので、そのまま画
像形成動作を実行するのである。
【0099】これに対し、ステップ22において、決定
されたクリーニングローラ12の回転量が未使用領域の
なす角度よりも大きいことがチェックされたときは、ク
リーニングローラ12に付着した回収トナーを感光体上
に静電的に再付着させる再付着動作を実行し(ステップ
24)、その再付着トナーを現像装置4に静電的に回収
する。
【0100】例えば、これから行われる画像形成領域の
画像比率を考慮して決定されたクリーニングローラ12
の回転量が10°とあったとし、このときクリーニング
ローラ12の未使用周面のなす角度が5°であったとす
ると、この5°の範囲に次に行われる画像形成領域にお
いて生じる転写残トナーを回収することはできない。そ
こで、この場合には、それまでにクリーニングローラ1
2に回収されているトナーを一括して感光体1に戻し、
これを現像装置4に回収するのである。このようにして
清掃されたクリーニングローラ12によって次の画像形
成動作を行い、クリーニングローラ12が決定された回
転量で感光体上の転写残トナーを回収するのである(ス
テップ23)。
【0101】かかる画像形成動作の終了後、次ページの
画像展開が完了したときは(ステップ25)、上述した
動作が繰返され、完了しないときは、画像形成後処理動
作を実行し(ステップ26)、画像形成を完了する。
【0102】上記構成を一般的に示すと、各画像形成動
作を実行するに当り、クリーニング部材回転量決定手段
により決定されたクリーニングローラ12より成るクリ
ーニング部材の回転量と、クリーニング部材上に未だ回
収トナーが付着していないクリーニング部材周面の未使
用領域角度とを比較する比較手段を有し、決定されたク
リーニング部材回転量が未使用領域角度よりも大きいと
き、当該画像形成動作を実行する前に、クリーニング部
材に回収されたトナーを現像装置に静電的に回収すべ
く、当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括し
て像担持体表面に静電的に再付着させるように、図12
に示した制御部23とメカトロドライバ24とから成る
クリーニング部材制御手段が当該クリーニング部材の回
転と該クリーニング部材への電圧印加を制御するのであ
る。図12に示した例では、制御部23が上述の比較手
段を構成する。
【0103】次に、図19に示すフローチャートにおい
ては、ステップ1からステップ17までは、図17の場
合と変りはない。この場合も、クリーニングローラの回
転量決定後に、引き続き感光体への静電潜像の形成動作
を実行する(ステップ17)と共に、その他の画像形成
動作を行い、クリーニングローラ12がその決定回転量
を回転する間に、画像形成動作時に生じる転写残トナー
を回収する。
【0104】一方、画像形成動作が行われるときに、そ
の画像形成動作時の画像比率が非常に高い場合に、その
転写残トナーを回収するのにクリーニングローラ12が
何度回転したらよいかが予め決定されている。例えば、
1つの画像形成領域の全体がトナーで埋めつくされたベ
タ画像であるとしたとき、これを転写紙に転写した後の
転写残トナーをクリーニングローラ12によって静電的
に回収するには、そのクリーニングローラ12を何度回
転させればよいか予め決められている。すなわち、次に
行われる画像形成動作時に感光体表面に一定の画像比率
以上のトナー像、例えば上述の如くベタ画像が形成され
るとしたときに、その画像形成動作によって感光体上に
生じる転写残トナーをクリーニングローラ12に静電的
に回収するのに必要とされるクリーニング部材回転量が
予め決定されているのである。このクリーニングローラ
12の回転量を、最悪パターンに必要なクリーニングロ
ーラの回転量という意味で、最悪パターン回転量と称す
ることにする。
【0105】ここで、前述のように、ステップ17にお
いて静電潜像の形成を含む画像形成動作が行われるが、
次いで、クリーニングローラ12に未だ回収トナーが付
着していないクリーニングローラ周面の未使用領域のな
す角度と、上述の最悪パターン回転量とが制御部23に
おいて比較され(ステップ27)、後者の最悪パターン
回転量が前者の未使用領域角度よりも大きいときは、制
御部23に指令により、クリーニングローラ12をメカ
トロドライバ24を介して制御し、それまでにクリーニ
ングローラ12に回収されたトナーを、感光体1に一括
して再付着させる再付着動作を実行し(ステップ2
8)、そのトナーを現像装置4に静電的に回収する。例
えば、ベタ画像転写後に感光体上に付着する多量の転写
残トナーをクリーニングローラ12に回収するとしたと
きにクリーニングローラ12に要求される回転量、すな
わち最悪パターン回転量が30°であったとしたとき、
画像形成動作終了後にクリーニングローラ12に残って
いる未使用領域のなす角度が20°であったとすると、
このときは、実際に次の画像形成動作を行ったときに生
じる転写残トナーをクリーニングローラ12によって回
収しきれるか否かにかかわらず、画一的にクリーニング
ローラ12上の回収トナーを感光体に再付着させ、クリ
ーニングローラ12の周面をクリーニングした後、次ペ
ージの画像展開完了をチェックし(ステップ29)、完
了したときは上記動作を繰返し、そうでないときは画像
形成後処理動作を実行して(ステップ30)、画像形成
を完了する。
【0106】これに対し、画像形成動作終了後にクリー
ニングローラ周面の未使用領域角度が最悪パターン回転
量以上であるときは、再付着動作を実行することなく、
次のページの画像展開完了をチェックし(ステップ2
9)、これが完了しているときは、上記動作を繰返し、
そうでないときはステップ30を介して画像形成を終了
する。
【0107】上述した構成によると、最悪パターン回転
量を予め設定しておき、これとクリーニングローラ周面
の未使用領域角度を比較するので、クリーニングローラ
周面の未使用領域が少なくなったときは、その次の画像
形成動作に対する画像比率の検出や、これに応じたクリ
ーニングローラ12の回転量を決定することなく再付着
動作を行うことができ、動作の高速化を達成できる。
【0108】上記構成を一般的に示すと、各画像形成動
作終了後に、クリーニングローラ12より成るクリーニ
ング部材上に未だ回収トナーが付着していないクリーニ
ング部材周面の未使用領域角度と、次に行われる画像形
成動作時に感光体1より成る像担持体表面に一定の画像
比率以上のトナー像が形成されるとしたときに当該画像
形成動作によって像担持体上に生じる転写残トナーをク
リーニング部材に回収するのに必要とされるクリーニン
グ部材回転量とを比較する比較手段を有し、当該回転量
の方が未使用領域角度よりも大きいとき、クリーニング
部材に回収されたトナーを現像装置4に静電的に回収す
べく、当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括
して像担持体表面に静電的に再付着させるように、制御
部23とメカトロドライバ24より成る前述のクリーニ
ング部材制御手段が当該クリーニング部材の回転と該ク
リーニング部材への印加電圧を制御するものである。そ
して、図12に示した例では、制御部23が上記比較手
段を構成する。
【0109】また上述した各具体例において、画像形成
動作を開始する前の画像形成装置のウォーミングアップ
時、例えば各フローチャートにおける画像形成準備動作
のあとに、クリーニングローラ12上に付着しているト
ナーを感光体1に静電的に再付着させる再付着動作を行
い、その再付着トナーを現像装置4に静電的に回収する
ようにすると、画像形成動作を開始したとき、クリーニ
ングローラ12にトナーが全く、又はほとんど付着して
おらず、そのときの転写残トナーの回収効率を高めるこ
とができる。
【0110】すなわち、1又は複数の一連の画像形成動
作の開始前に、クリーニングローラ12より成るクリー
ニング部材上のトナーを現像装置4に静電的に回収すべ
く、当該クリーニング部材に付着したトナーを感光体1
より成る像担持体表面に静電的に移行させて当該クリー
ニング部材を清掃するように、制御部23とメカトロド
ライバ24より成るクリーニング部材制御手段が当該ク
リーニング部材の回転と該クリーニング部材への電圧印
加を制御するのである。
【0111】全く同様に、画像形成動作終了後、例えば
各フローチャートにおける画像形成後処理動作実行の前
に、クリーニングローラ12に付着したトナーを感光体
1に静電的に戻す再付着動作を行い、これを現像装置4
に静電的に回収すると、次の一連の画像形成動作時に行
われる転写残トナーの回収効率を高めることができる。
【0112】すなわち、1又は複数の一連の画像形成動
作の終了後に、クリーニングローラ12より成るクリー
ニング部材上のトナーを現像装置に静電的に回収すべ
く、当該クリーニング部材に付着したトナーを感光体1
より成る像担持体表面に静電的に移行させて当該クリー
ニング部材を清掃するように、制御部23とメカトロド
ライバ24より成るクリーニング部材制御手段が当該ク
リーニング部材の回転と該クリーニング部材への電圧印
加を制御するのである。
【0113】また、感光体1より成る像担持体上の転写
残トナーをクリーニングローラ12より成るクリーニン
グ部材に回収するときよりも、クリーニング部材に回収
されたトナーを像担持体表面に再付着させるときの方
が、クリーニング部材の単位時間当りの回転数が増大す
るように、制御部23とメカトロドライバ24より成る
クリーニング部材制御手段が当該クリーニング部材の回
転を制御すると、クリーニング部材から像担持体へ短時
間でトナーを戻すことができ、転写紙と転写紙との間の
紙間距離を短かくすることができる。
【0114】また感光体1上の転写残トナーT1は、そ
の感光体の周方向と軸方向に必ず均一量で付着している
とは限らず、これが不均一となっていることが普通であ
る。このような量的に不均一となったトナーT1がクリ
ーニングローラ12に回収されると、クリーニングロー
ラ上のトナーT2もその周方向及び軸方向において不均
一となる。このようになると、クリーニングローラ12
上のトナーを感光体1に再付着させるときの効率が低下
し、クリーニングローラ12上にトナーが残留し、これ
によって転写残トナーの回収効率が低下する。
【0115】そこで、図1に示すように、例えば板材よ
り成るならし部材18をクリーニングローラ12に近
接、又は当接させて設け、かかるならし部材18によっ
て、クリーニングローラ12より成るクリーニング部材
に回収されたトナーT2をならすようにすることが望ま
しい。これによって、クリーニングローラ上のトナーの
密度を均一化でき、クリーニングローラ12から感光体
1へトナーを再付着させるときの効率を高めることがで
きる。
【0116】本発明は、クリーニング部材としてローラ
状のものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形
成装置、或いは、像担持体としてドラム状のものの他
に、無端ベルト状のものを用いる画像形成装置にも適用
でき、また、記録媒体として中間転写体を用い、像担持
体から、この中間転写体にトナー像を転写し、次いでこ
れを転写材に転写する形式の画像形成装置にも適用でき
る。さらに本発明は、帯電装置によって像担持体を帯電
した後、その表面への像露光時に光の照射されない部分
によって静電潜像を形成し、その潜像電位の極性と反対
の極性に帯電されたトナーを当該静電潜像に付着させて
現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式の画像形成装置に
も適用できるものである。
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材に回
収するときの回収効率を低下させることなく、画像形成
スピードを高めることができる。さらに、クリーニング
部材の全周を使って像担持体上の転写残トナーを効率よ
く回収することができる。
【0121】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材に回収す
るときの回収効率を低下させることなく、画像形成スピ
ードを高めることができる。さらに、画像形成動作時の
画像比率がいかなるときも、効率よく転写残トナーをク
リーニング部材に回収することができる。
【0122】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
さらに、複数回の画像形成動作時に生じる転写残トナー
を、確実にクリーニング部材の1回転以内の回転で回収
することができ、その回収効率を高めることができる。
【0123】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
さらに、動作スピードを高めることができる。
【0124】請求項5、6に記載の画像形成装置によれ
ば、さらに、次の一連の画像形成動作時における転写残
トナーの回収効率を高めることができる。
【0125】請求項7に記載の画像形成装置によれば、
さらに、クリーニング部材上の回収トナーを像担持体に
再付着させる動作が行われるときも、画像形成スピード
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置の部分断面
説明図であって、感光体とクリーニングローラ上のトナ
ーを模式化して大きく示した図である。
【図2】帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ及びクリ
ーニングローラと、感光体との相対位置関係を示し、感
光体上の転写残トナーをクリーニングローラに回収して
いるときの様子を説明する説明図である。
【図3】第1の画像形成領域の後端が露光部に達したと
きの様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図4】第1の画像形成領域の後端がクリーニングロー
ラに対向する部位に至ったときの様子を示す、図2と同
様な説明図である。
【図5】第3の画像形成領域後端が露光部に至ったとき
の様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図6】第3の画像形成領域後端がクリーニングローラ
に対向する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様
な説明図である。
【図7】クリーニングローラ上の回収トナーを感光体上
に再付着させる様子を示す、図2と同様な説明図であ
る。
【図8】感光体上の再付着トナーが現像装置へ向けて搬
送される様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図9】感光体上の再付着トナーが現像装置に回収され
る様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図10】さらに次の画像形成領域先端が転写ローラに
対向する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な
説明図である。
【図11】クリーニングローラの周面を3分割し、その
各部分に転写残トナーを回収する動作を説明する図であ
る。
【図12】制御装置の一例を示すブロック図である。
【図13】その動作態様の一例を示すフローチャートで
ある。
【図14】他の動作態様例を示すフローチャートであ
る。
【図15】さらに他の動作態様例を示すフローチャート
である。
【図16】さらに他の動作態様例を示すフローチャート
である。
【図17】さらに他の動作態様例を示すフローチャート
である。
【図18】さらに他の動作態様例を示すフローチャート
である。
【図19】さらに他の動作態様例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
4 現像装置 T1 トナー T2 トナー T3 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 雅子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭54−61538(JP,A) 特開 昭64−35474(JP,A) 特開 平8−6454(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、該担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像を
    トナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上の
    トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転
    写後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回
    収し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の静電
    潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させ
    るクリーニング部材とを具備し、像担持体表面に再付着
    させたトナーを現像装置に静電的に回収する画像形成装
    置において、 前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持体上
    の転写残トナーをクリーニング部材に回収するまでの各
    画像形成動作時に生じる像担持体上の転写残トナーを、
    一定方向に回転するクリーニング部材の全周面のうちの
    一部の周面にそれぞれ静電的に付着させて回収し、かつ
    そのトナー回収動作を、クリーニング部材が1回転以内
    の回転を行う間に複数回実行した後、クリーニング部材
    に回収されたトナーを現像装置に静電的に回収すべく、
    当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括して像
    担持体表面に静電的に再付着させるように、当該クリー
    ニング部材の回転と該クリーニング部材への電圧印加を
    制御するクリーニング部材制御手段を有し、複数回連続
    して行われる一連の画像形成動作の回数が予め判明して
    いるとき、その回数をmとし、クリーニング部材の全周
    の長さをLとしたとき、その各画像形成動作時に、像担
    持体上の転写残トナーをクリーニング部材のL/mの周
    面の範囲内に静電的に付着させて回収し、当該トナー回
    収動作をm回実行した後、クリーニング部材に回収され
    たトナーを現像装置に静電的に回収すべく、当該クリー
    ニング部材に回収されたトナーを一括して像担持体表面
    に静電的に再付着させるように、前記クリーニング部材
    制御手段が当該クリーニング部材の回転と該クリーニン
    グ部材への電圧印加を制御することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動される像担持体と、該担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像を
    トナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上の
    トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転
    写後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回
    収し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の静電
    潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させ
    るクリーニング部材とを具備し、像担持体表面に再付着
    させたトナーを現像装置に静電的に回収する画像形成装
    置において、 前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持体上
    の転写残トナーをクリーニング部材に回収するまでの各
    画像形成動作時に生じる像担持体上の転写残トナーを、
    一定方向に回転するクリーニング部材の全周面のうちの
    一部の周面にそれぞれ静電的に付着させて回収し、かつ
    そのトナー回収動作を、クリーニング部材が1回転以内
    の回転を行う間に複数回実行した後、クリーニング部材
    に回収されたトナーを現像装置に静電的に回収すべく、
    当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括して像
    担持体表面に静電的に再付着させるように、当該クリー
    ニング部材の回転と該クリーニング部材への電圧印加を
    制御するクリーニング部材制御手段と、各画像形成動作
    を実行するに当り、その画像形成動作によって像担持体
    上に形成されるトナー像の面積とその地肌部の面積の比
    である画像比率を検出する画像比率検出手段と、該検出
    手段により検出された画像比率が大きければ大きい程、
    1回の画像形成動作時に、クリーニング部材が像担持体
    上の転写残トナーを回収するときのクリーニング部材の
    回転量が多くなるように、当該クリーニング部材の回転
    量を決定するクリーニング部材回転量決定手段とを有
    し、各画像形成動作時に像担持体上に生じる転写残トナ
    ーを、前記クリーニング部材回転量決定手段により決定
    された回転量を回転するクリーニング部材の周面に静電
    的に付着させて回収するように、前記クリーニング部材
    制御手段が当該クリーニング部材の回転と、該クリーニ
    ング部材への電圧印加を制御することを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 各画像形成動作を実行するに当り、前記
    クリーニング部材回転量決定手段により決定されたクリ
    ーニング部材回転量と、クリーニング部材上に未だ回収
    トナーが付着していないクリーニング部材周面の未使用
    領域角度とを比較する比較手段を有し、決定されたクリ
    ーニング部材回転量が未使用領域角度よりも大きいと
    き、当該画像形成動作を実行する前に、クリーニング部
    材に回収されたトナーを現像装置に静電的に回収すべ
    く、当該クリーニング部材に回収されたトナーを一括し
    て像担持体表面に静電的に再付着させるように、前記ク
    リーニング部材制御手段が当該クリーニング部材の回転
    と該クリーニング部材への電圧印加を制御する請求項2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 各画像形成動作終了後に、クリーニング
    部材上に未だ回収トナーが付着していないクリーニング
    部材周面の未使用領域角度と、次に行われる画像形成動
    作時に像担持体表面に一定の画像比率以上のトナー像が
    形成されるとしたときに当該画像形成動作によって像担
    持体上に生じる転写残トナーをクリーニング部材に回収
    するのに必要とされるクリーニング部材回転量とを比較
    する比較手段を有し、当該回転量の方が未使用領域角度
    よりも大きいとき、クリーニング部材に回収されたトナ
    ーを現像装置に静電的に回収すべく、当該クリーニング
    部材に回収されたトナーを一括して像担持体表面に静電
    的に再付着させるように、前記クリーニング部材制御手
    段が当該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材
    への印加電圧を制御する請求項2に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 1又は複数の一連の画像形成動作の開始
    前に、クリーニング部材上のトナーを現像装置に静電的
    に回収すべく、当該クリーニング部材に付着したトナー
    を像担持体表面に静電的に移行させて当該クリーニング
    部材を清掃するように、前記クリーニング部材制御手段
    が当該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材へ
    の電圧印加を制御する請求項1乃至4のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 1又は複数の一連の画像形成動作の終了
    後に、クリーニング部材上のトナーを現像装置に静電的
    に回収すべく、当該クリーニング部材に付着したトナー
    を像担持体表面に静電的に移行させて当該クリーニング
    部材を清掃するように、前記クリーニング部材制御手段
    が当該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材へ
    の電圧印加を制御する請求項1乃至5のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体上の転写残トナーをクリーニン
    グ部材に回収するときよりも、クリーニング部材に回収
    されたトナーを像担持体表面に再付着させるときの方
    が、クリーニング部材の単位時間当りの回転数が増大す
    るように、前記クリーニング部材制御手段が当該クリー
    ニング部材の回転を制御する請求項1乃至6のいずれか
    に記載の画像形成装置。
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