JPH09305077A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09305077A
JPH09305077A JP14521996A JP14521996A JPH09305077A JP H09305077 A JPH09305077 A JP H09305077A JP 14521996 A JP14521996 A JP 14521996A JP 14521996 A JP14521996 A JP 14521996A JP H09305077 A JPH09305077 A JP H09305077A
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image forming
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JP14521996A
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English (en)
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Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Yasufumi Nakazato
保史 中里
Naoyuki Kimura
尚之 木村
Masako Yoshii
雅子 吉井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上の転写残トナーをクリーニングロー
ラに静電的に回収し、この回収したトナーを感光体に静
電的に再付着させ、次いで、再付着したトナーを現像装
置にて静電的に回収する画像形成装置において、クリー
ニングローラ上のトナーの感光体への再付着効率を下げ
ずに、画像形成スピードを高める。 【解決手段】 クリーニングローラ12上に回収された
トナーT2の量を検知し、その量が所定量以上となった
ときに、クリーニングローラ12上のトナーT2を感光
体1に再付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される像
担持体上に、潜像形成手段によって静電潜像を形成し、
その静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像
化すると共に、像担持体上のトナー像を転写装置によっ
て記録媒体に転写し、トナー像転写後の像担持体上の転
写残トナーをクリーニング部材に回収して当該像担持体
の表面を清掃する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
その複合機などとして構成される上記形式の画像形成装
置においては、像担持体が繰返し使用されるので、トナ
ー像転写後の像担持体表面に残留付着する転写残トナー
をクリーニング部材によって除去回収し、像担持体表面
を清掃する必要がある。このため、従来より、像担持体
を清掃する各種のクリーニング装置が提案され、かつ実
用化されているが、従来のクリーニング装置は、一般に
像担持体から回収したトナーを廃トナータンクなどに収
容し、これを廃棄するように構成されている。
【0003】ところで、近年、電子写真プロセスを採用
したこの種の画像形成装置においては、一段の低コスト
化と、環境問題対策の一環として、廃棄されるトナー量
の一層の低減化を図ることが要望されている。
【0004】このような点に鑑み、像担持体から記録媒
体へのトナー像の転写率を100%にして、トナー像転
写後の残留トナーを無くすようにすると、所謂、クリー
ナーレス方式を採用することができる。これにより、廃
棄するトナーをなくすことができるばかりでなく、クリ
ーニング装置を省略でき、画像形成システムの単純化
と、画像形成装置のコストの引き下げを達成できる。し
かしながら、現状では、トナー像の転写率を100%に
することは難しく、また信頼性の上からも問題がある。
【0005】そこで、次善の策として、トナー像の転写
後に像担持体表面に残留付着する転写残トナーをクリー
ニング部材に静電的に付着させて一時的に回収し、次い
でこの回収トナーを、像担持体上の静電潜像の形成に影
響のない表面部分に静電的に再付着させ、さらに像担持
体表面に再付着させたトナーを、現像装置で静電的に回
収し、これを現像装置において再使用する方法が提案さ
れている(例えば、特公昭61−30274号公報参
照)。これによるものでは、回収したトナーを収容する
廃トナータンクや、回収トナーを現像装置に移送する専
用の手段が不要になるので、画像形成装置のコストを下
げることができ、しかもトナーをリサイクル使用できる
ので、廃棄トナーをなくすことができる。
【0006】ところで、従来提案されているこの種の画
像形成装置においては、像担持体上の画像形成領域に付
着した転写残トナーをクリーニング部材に回収した後、
その画像形成領域と、次の画像形成領域との間の像担持
体表面部分、すなわち非画像形成領域に、クリーニング
部材に回収したトナーを再付着させ、これを現像装置に
おいて回収している。このように、非画像形成領域にク
リーニング部材からのトナーを再付着させるので、各画
像形成領域に静電潜像とトナー像をそれぞれ支障なく形
成することができる。再付着トナーによって、像担持体
上の静電潜像の形成と、トナー像の形成が邪魔されるこ
とがないのである。
【0007】ところが、上述した構成によると、各画像
形成動作時に、画像形成領域上の転写残トナーをクリー
ニング部材に回収した後、その都度、その画像形成領域
と次の画像形成領域との間の非画像形成領域にクリーニ
ング部材上の回収トナーを再付着させ、しかもその再付
着トナーを像担持体の回転によって現像装置まで運ばな
ければならないため、画像形成を連続して行う場合、像
担持体上に、その周方向に長い非画像形成領域を確保し
なければならず、これによって画像形成スピードが著し
く低下する欠点を免れなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、転写
残トナーをクリーニング部材に静電的に回収し、この回
収したトナーを像担持体に静電的に再付着させ、次い
で、再付着したトナーを現像装置にて静電的に回収する
形式の画像形成装置における上述の問題点を解決し、連
続して画像形成を行う際、画像形成領域と次の画像形成
領域の間の非画像形成領域を従来よりも著しく小さくで
き、又はこれをなくすことの可能な画像形成装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、回転駆動される像担持体と、該担持体上に
静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像をト
ナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上のト
ナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転写
後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回収
し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の静電潜
像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させる
クリーニング部材とを具備し、像担持体表面に再付着さ
せたトナーを現像装置に静電的に回収する画像形成装置
において、クリーニング部材上に回収されたトナーの量
を検知するトナー量検知手段と、該検知手段によりクリ
ーニング部材上のトナー量が所定量より少ないことが検
出されたとき、静電潜像の形成から、トナー像転写後の
像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材に回収す
るまでの画像形成動作を続行し、クリーニング部材上の
トナーの量が所定量以上となったことが検出されたと
き、クリーニング部材に回収されたトナーを一括して像
担持体表面に再付着させ、その再付着トナーを現像装置
に静電的に回収するように、当該画像形成装置の前記各
要素を制御する制御手段を具備することを特徴とする画
像形成装置(請求項1)。
【0010】その際、上記請求項1に記載の画像形成装
置において、前記トナー量検知手段が、クリーニング部
材上のトナー量に応じて、そのクリーニング部材と像担
持体との間に流れる電流の変化を検知する装置より成る
と有利である(請求項2)。
【0011】また、同じく請求項1に記載の画像形成装
置において、前記トナー量検知手段が、画像形成動作回
数をカウントするカウンタより成ると有利である(請求
項3)。
【0012】さらに、請求項1乃至3のいずれかに記載
の画像形成装置において、1又は複数の一連の画像形成
動作を開始する前に、クリーニング部材上のトナーを像
担持体表面に再付着させ、そのトナーを現像装置へ搬送
し、これを当該現像装置に静電的に回収するように、前
記制御手段が画像形成装置の各要素を制御すると有利で
ある(請求項4)。
【0013】また、請求項1乃至4のいずれかに記載の
画像形成装置において、1又は複数の一連の画像形成動
作の終了後に、クリーニング部材上のトナーを像担持体
表面に再付着させ、そのトナーを現像装置へ搬送し、こ
れを当該現像装置に静電的に回収するように、前記制御
手段が画像形成装置の各要素を制御すると有利である
(請求項5)。
【0014】さらに、請求項1乃至5のいずれかに記載
の画像形成装置において、クリーニング部材に回収され
たトナーをならすならし部材を設けると有利である(請
求項6)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
を示す概略構成図である。同図において、像担持体の一
構成例であるドラム状の感光体1は、図示されない駆動
装置によって、一定の方向、本例では図1における時計
方向に回転駆動され、この回転時に、除電装置の一例で
ある除電ランプ13によって除電作用を受けて初期化さ
れ、次いで帯電装置の一例である帯電ローラ2の作用に
より、感光体1の表面が所定の極性に均一に帯電され
る。本例では、帯電ローラ2は電圧電源E10に接続さ
れ、感光体1と接触回転する間で、感光体1の表面を負
極性に均一に帯電する。帯電ローラ2の作用により、感
光体1の表面が、例えば−850Vに帯電されるのであ
る。感光体1を均一に帯電させる帯電装置として、感光
体から離間して配置される帯電装置、例えばコロナ放電
器などを用いることもできる。
【0017】次いで、露光部3において、図1には示し
ていないレーザ装置を含む露光走査装置によって、光変
調されたレーザ光11による光書き込み走査が行われ、
これにより感光体1の表面には所定の静電潜像が形成さ
れる。感光体1上のレーザ光11の照射された部分A、
すなわち静電潜像の表面電位は、例えば−150V程度
となり、レーザ光11が照射されない部分B、すなわち
静電潜像の地肌部の表面電位はほぼ−850Vに維持さ
れる。このように、本例では帯電ローラ2より成る帯電
装置と、上述の露光走査装置が、感光体1より成る像担
持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段を構成してい
る。
【0018】現像装置4は感光体1に対向配置された現
像剤担持搬送部材の一例である現像ローラ5と、一対の
撹拌パドル10A,10Bとを具備し、これらは現像ケ
ーシング9内にそれぞれ設けられ、そのケーシング9に
回転自在に支持されている。このうちの現像ローラ5に
は、電圧電源E1により、例えば−600V程度の電圧
が印加される。現像ローラ5には、感光体1の帯電極性
と同極性の電圧が印加されるのである。
【0019】ここに示した現像装置4では、トナーと磁
性キャリアを有する二成分系現像剤Dが使用され、この
現像剤Dは現像ケーシング9内に収容されている。そし
て、撹拌パドル10A,10Bの回転により、そのトナ
ーは、キャリアとの摩擦により所定の極性、本例では感
光体1の帯電極性と同極性、すなわち負極性に帯電され
る。キャリアを有さない一成分系現像剤を使用する現像
装置を採用してもよい。
【0020】現像ローラ5は図示反時計方向に回転駆動
され、その現像ローラ5に内設された図示していないマ
グネットの磁力の作用により、現像ローラ5の周面上に
担持された現像剤は、現像ローラ5の回転方向に搬送さ
れ、該ローラ5に対して所定のギャップをあけて対置さ
れた現像剤規制部材15によって掻き取り作用を受け
る。現像剤規制部材15によって搬送量を規制された現
像剤は、現像ローラ5と感光体1とが互いに対向した現
像部6に向けて運ばれ、その現像部6において現像剤中
のトナーが感光体1上の静電潜像に静電的に引き寄せら
れ、その部分に付着する。すなわち、感光体の帯電極性
と同じ負極性に帯電されたトナーがレーザ光の照射され
た感光体表面部分Aに付着し、その静電潜像がトナー像
として可視像化されるのである。このように、本例の画
像形成装置においては反転現像方式(ネガ・ポジ現像方
式)が採用されている。
【0021】感光体1の下位には、転写装置の一例であ
る転写ローラ7が配設されている。転写ローラ7は、感
光体1との対向部で感光体と同方向に移動する順方向に
回転し、この転写ローラ7と、これが対向する感光体1
との間の転写部8に向けて、転写紙16より成る記録媒
体が矢印方向Pに送られる。転写ローラ7が転写部8に
送られた転写紙16を介して感光体1の表面に圧接し、
このとき転写ローラ7の機能により、感光体1上に形成
されているトナー像が転写紙16上に転写される。すな
わち、電源E3により、転写ローラ7に対して、感光体
1上のトナーの帯電極性と反対の正極性電圧、例えば+
950Vの電圧が印加され、このとき、感光体1上のト
ナー像を形成する負極性のトナーTが、転写紙16の側
に静電的に引き寄せられ、該転写紙16に付着する。感
光体1に対して離間した転写装置、例えばコロナ放電器
より成る転写装置を用いることもできる。
【0022】トナー像を転写された転写紙16は、図示
していない分離装置によって感光体1から分離され、同
じく図示していない定着装置に送られ、ここで転写紙1
6上のトナー像が定着される。このようにして、転写紙
16はコピー紙として画像形成装置本体外に排出され
る。
【0023】上述のように、本例の画像形成装置は、一
定方向に回転駆動される感光体1より成る像担持体と、
この像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
その静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置4
と、像担持体上のトナー像を転写紙16より成る記録媒
体に転写する転写ローラ7より成る転写装置とを有して
いると共に、次に説明するクリーニングローラ12より
成るクリーニング部材、及び前述の除電ランプ13より
成る除電装置を具備している。帯電装置、潜像形成手段
による像担持体への露光部3、現像装置4、転写装置、
クリーニング部材及び除電装置が、この順に像担持体の
回転方向に沿って配置されている。
【0024】感光体1上のトナー像は転写部8で転写紙
16に転写されるが、そのトナー像転写後に、感光体1
の表面には、転写紙16に転写されずに感光体1上に残
留したトナーが付着している。かかる転写残トナーT1
がクリーニング部14に至ると、クリーニング部材の一
例であるクリーニングローラ12の表面に一時的に回収
される。
【0025】クリーニングローラ12は、剛体より成る
芯部材12aと、その芯部材12aの表面に固設された
導電性又は中抵抗の弾性体12bとを有していて、図示
した例では芯部材12aが丸軸状の導電性金属より成
り、弾性体12bは、その芯部材12aと同心の円筒状
に形成された発泡体より成る。かかるクリーニングロー
ラ12は図1に示したクリーニングケース17に収容さ
れ、かつ芯部材12aの各端部が、クリーニングケース
17の前後の側壁17aにそれぞれ回転可能に支持され
ている。かかるクリーニングローラ12は、現像ローラ
5、帯電ローラ2、及び転写ローラ7と共に、感光体1
に対して実質的に平行に位置している。
【0026】ここで、図1において、現像部6から転写
部8に向かうトナー像のトナーTは、そのほとんどのも
のが、現像時の帯電極性、本例では負極性のトナーとな
っている。これに対し、転写ローラ7にはトナー像の転
写時に、現像時のトナー帯電極性と反対極性、本例では
正極性の電圧が印加されるため、そのトナー像転写後に
おいて感光体1上に残留付着するトナー、すなわち転写
残トナーT1は、負極性のものに正極性のものが混在し
たトナーとなる。転写残トナーは、プラスとマイナスの
両方の極性のトナーが混在した状態で、クリーニングロ
ーラ12と感光体1との圧接部、すなわちクリーニング
部14に移送されるのである。
【0027】クリーニングローラ12は、感光体1上の
転写残トナーT1を回収するとき、図1には示していな
いクリーニングローラ用モータによって適宜な方向に回
転駆動され、本例では図1における時計方向(矢印a方
向)に回転するものとする。すなわち、クリーニングロ
ーラ12は、感光体1との対向部において感光体1の移
動方向と逆方向(カウンタ方向)に移動する向きに回転
駆動されるようになっていて、感光体1の表面に摺擦し
ながら回転する。クリーニングローラ12と感光体1と
の間のクリーニング部14に至った正、負両極性の転写
残トナーT1は、クリーニングローラ12と感光体1の
表面に接触しながら現像時のトナーと同じ極性(本例で
は負極性)の帯電極性に揃うように、摩擦帯電される。
【0028】転写紙16より成る記録媒体へのトナー像
転写後の感光体1上の転写残トナーT1は、感光体1に
対して圧接しながら回転するクリーニングローラ12の
表面に回収されるが、その回収時にクリーニングローラ
12の芯部材12aには、当該ローラ12と感光体1と
の間で摩擦帯電されたトナーの帯電極性と逆極性、本例
では正極性の電圧、例えば+200Vの電圧が電圧電源
4により印加される。従って、転写部8を通過し、感
光体1とクリーニングローラ12の間で摩擦帯電された
転写残トナーT1は、正極性の電圧が印加されたクリー
ニングローラ12の表面に静電的に引き寄せられて、該
ローラ12の表面に付着し、このローラに回収される。
【0029】転写ローラ7を通過した感光体1の表面の
電位は、正極性の電圧を印加された転写ローラ7の影響
により、例えばゼロないしは−50V程度となっている
が、+200Vの電圧が印加されているクリーニングロ
ーラ12と、転写残トナーT 1が付着している感光体表
面との間の電位差によって、負帯電極性の転写残トナー
1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に引き
寄せられるのである。これにより、感光体1の表面はク
リーニング状態にされる。
【0030】このように、クリーニングローラ12に
は、感光体1との間で、感光体上の転写残トナーT
1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に吸引さ
れ得る電界が形成されるように、現像時におけるトナー
の帯電極性と反対極性(本例では正極性)の電圧が印加
されるのである。
【0031】上述のようにしてクリーニングローラ12
の表面に回収されたトナーに関して、図では符号T2
付して示してある。図2乃至図12は、感光体1上の転
写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収し、次
いで後述するようにその回収トナーT2を感光体1の表
面に再付着させる動作の一例を示す説明図であり、これ
らの図のうち図2は、感光体1上のトナー像が、矢印P
方向に搬送される転写紙16に転写され、その転写残ト
ナーT1がクリーニングローラ12の表面に回収され始
めたときの様子を示す概略図である。
【0032】なお、図1乃至図12においては、感光体
1上又はクリーニングローラ12上のトナーを模式的に
拡大して示してあり、また、図2乃至図12において、
帯電ローラ2、現像ローラ5、転写ローラ7及びクリー
ニングローラ12に付した符号+,−は、これらに印加
される電圧のプラスとマイナスの極性をそれぞれ示して
いる。同様に図1において、トナーに対して付した+,
−の符号はそのトナーの帯電極性を示している。
【0033】クリーニングローラ12によってクリーニ
ングされた感光体1の表面部分は、図2に示すように除
電ランプ13によって除電作用を受け、その表面電位が
基準値まで下げられる。除電ランプ13は画像形成動作
中、点灯し続けている。除電作用を受けた感光体表面
は、引き続き帯電ローラ2によって帯電され、前述した
画像形成動作が続けられる。
【0034】このようにして、感光体1が例えば、数回
転する間に1枚分のトナー像が感光体1上に形成され、
これが転写紙16に連続的に転写されるのであるが、か
かるトナー像が形成される感光体1上の周方向領域が画
像形成領域である。図2には、この画像形成領域に符号
X1を付し、またその感光体回転方向先端に符号Y1を
付してある。同様に、図3には、この画像形成領域X1
の感光体回転方向後端に符号Z1を付してある。
【0035】図2に示した時点よりも少し前の時点にお
いて、画像形成領域X1の先端Y1がクリーニングロー
ラ12に達するが、このとき、この画像形成領域X1に
付着した転写残トナーT1のクリーニングローラ12へ
の回収動作が開始され、また図示した例では、図4に示
すように画像形成領域X1の後端Z1がクリーニングロ
ーラ12に達するまで、その画像形成領域X1に付着し
た転写残トナーの回収動作が続けられる。
【0036】図3は、上述した画像形成領域X1の後端
Z1が露光部3に至ったときの様子を示している。この
時、感光体1のレーザ光11の照射、すなわち画像形成
領域X1に対する静電潜像の形成を終了する。引き続
き、その画像形成領域X1の後端Z1が図4に示すよう
にクリーニングローラ12に対向する部位、すなわちク
リーニング部14に達した時、上述のように、当該画像
形成領域X1に付着した転写残トナーの回収を終了す
る。
【0037】ここで、感光体1上に静電潜像を形成し始
めてから、これをトナー像として可視像化する工程と、
そのトナー像を転写紙に転写する工程を経て、転写残ト
ナーT1をクリーニングローラ12に回収し終えるまで
の動作を、1回の画像形成動作と称することにすると、
図2乃至図12は、かかる画像形成動作が連続して複数
回行われるときの動作例を示している。一連の画像形成
動作の開始に伴って、最初にトナー像が形成される感光
体表面領域、すなわち上述の画像形成領域X1を第1の
画像形成領域とし、次のトナー像が形成される領域を第
2の画像形成領域と称することにする。図2乃至図12
の例では、nを1以上の整数としたとき、かかる画像形
成動作が(n+1)回行われる場合を示している。
【0038】ここで、従来のこの種の画像形成装置にお
いては、1回の画像形成動作を終えるごとに、クリーニ
ングローラ12に回収されたトナーを感光体1の表面に
静電的に再付着させ、これを現像装置4に静電的に回収
していた。ところが、この構成によると、1つの画像形
成領域と次の画像形成領域の間に大きな非画像形成領域
を確保する必要があり、これによって画像形成スピード
が低下する欠点を免れなかった。
【0039】そこで、本例の画像形成装置においては、
静電潜像の形成から、トナー像転写後の感光体1上の転
写残トナーをクリーニングローラ12に回収するまでの
画像形成動作を複数回続行するように構成されている。
【0040】すなわち、図3から判るように、感光体1
の回転方向に関して、第1の画像形成領域X1よりも下
流側の感光体表面部分に、当該第1の画像形成領域X1
の後端Z1からわずかな非画像形成領域Wをあけて、第
2の画像形成領域X2の先端Y2が続く。かかる第2の
画像形成領域X2も、第1の画像形成領域X1の場合と
全く同様に、帯電ローラ2によって負極性に帯電され、
その先端Y2が露光部3に至ったとき、当該画像形成領
域X2に対してレーザ光11が照射され、この領域X2
に所定の静電潜像が形成され、その潜像が現像装置4に
よってトナー像として可視像化される。このトナー像
も、図4に示すように、転写部8に送られた第2の転写
紙16aより成る記録媒体に転写ローラ7の作用により
転写される。
【0041】図4は第1の画像形成領域X1の後端Z1
がクリーニングローラ12の部位に達したときの様子を
示しているが、そのあと引き続いて第2の画像形成領域
X2の先端Y2がクリーニングローラ12に対向する部
位、すなわちクリーニング部14に達し、前述したとこ
ろと全く同様にして、第2の画像形成領域X2に付着し
た転写残トナーT1が、クリーニングローラ12と感光
体1との間で負極性に摩擦帯電され、これがクリーニン
グローラ12に静電的に回収される。
【0042】上述した画像形成動作が所定回数続けられ
るが、その各画像形成動作時に画像形成領域X1,X2
上の転写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収
するとき、当該クリーニングローラ12が1回転未満の
回転量で当該トナーT1を回収し終えるようにしてもよ
いし、クリーニングローラ12が1回転以上、例えば数
回転する間に1つの画像形成領域上の転写残トナーT1
を回収し終えるようにしてもよい。
【0043】各画像形成動作が行われるとき、帯電ロー
ラ2と現像ローラ5には前述のように負極性の電圧が印
加され、転写ローラ7とクリーニングローラ12には正
極性の帯電が印加されるので、各画像形成領域X1,X
2の間の非画像形成領域Wも、これが帯電ローラ2を通
るとき、当該ローラ2によって負極性に帯電される。従
って、この領域Wが現像装置4を通るとき、現像ローラ
5には負極性のバイアス電圧が印加されたままであるた
め、この非画像形成領域Wに静電的にトナーが付着する
ことはない。また、この一連の動作が行われるとき、本
例のクリーニングローラ12は、一定の方向に回転を続
けながら、各画像形成領域X1,X2に付着した転写残
トナーT1を静電的に回収し続ける。
【0044】上述のように画像形成動作を複数回実行す
るうちに、クリーニングローラ12の表面に回収された
トナーT2の量が増大する。従って、これを放置したま
ま前述の画像形成動作を続行したとすると、クリーニン
グローラ12によるトナー回収効率が低下し、感光体上
に、クリーニングローラ12によって回収しきれなかっ
た転写残トナーT1が残留するようになり、これによっ
て感光体1上に形成されるトナー像に地汚れが発生す
る。
【0045】そこで、本例の画像形成装置には、クリー
ニングローラ12より成るクリーニング部材上に回収さ
れたトナーの量を検知するトナー量検知手段が設けられ
ている。この検知手段の具体的構成例は後述するが、か
かる検知手段によって、クリーニングローラ12上のト
ナー量が所定量より少ないことが検出されたときは、前
述の画像形成動作を続行し、クリーニングローラ12上
のトナーT2の量が所定量以上となったことが検出され
たとき、クリーニングローラ12上の回収トナーが感光
体1の表面に戻され、これが現像装置4に静電的に回収
されるように、画像形成装置の前述の各要素が、後述す
る制御手段によって制御される。
【0046】クリーニングローラ12上の回収トナーT
2の量が少なく、この状態のクリーニングローラ12に
よって感光体1上の転写残トナーT1を効率よく回収で
きる間は、クリーニングローラ12から感光体1へのト
ナーの再付着動作を行わず、クリーニングローラ12上
のトナーT2の量が増大し、そのトナー量が、これより
も大きく増えれば、感光体上の転写残トナーの回収効率
が低下するようになったとき、クリーニングローラ12
上のトナーT2を感光体1に再付着させるのである。
【0047】後述するように、トナー量検知手段による
クリーニングローラ12上の回収トナーの量の検知は、
各画像形成動作が行われるに先立ってその都度行われ
る。今、前述の第1の画像形成動作から、n番目の画像
形成動作が行われるものとし、そのn番目の1つ前の
(n−1)番目の画像形成動作が行われる前に、クリー
ニングローラ12上のトナー量が所定量以上となったこ
とが検知されたとする。この場合には、次に行われるn
番目の画像形成動作時に、クリーニングローラ12から
感光体1へトナーを移行させる再付着動作が行われ、そ
のトナーが現像装置4に回収される。その動作の一例は
次の通りである。
【0048】n番目の画像形成動作が実行され、図5に
示すように、その画像形成領域Xnの感光体回転方向後
端Znが帯電ローラ2を通過すると、このとき、その帯
電ローラ2は感光体1の表面から離間し(図6参照)、
同時に、図1に示したスイッチS10が切り換わって、帯
電ローラ2への電圧の印加がオフされる。符号16n
は、n番目の画像形成領域Xnに形成されたトナー像が
転写される転写紙である。
【0049】この画像形成領域Xnの画像形成領域後端
Znが図6に示すように現像装置4の現像ローラ5を通
過すると、図1に示したスイッチS1が切り換えられ、
現像ローラ5は電圧電源E2の方に接続され、その現像
ローラ5には、トナーが感光体1に付着しないように、
トナーの帯電極性と反対の正極性の電圧、例えば+50
0Vの電圧が印加される。引き続き、図7に示すよう
に、n番目の画像形成領域後端Znが転写部8を通過す
ると、このとき転写ローラ7への電圧印加が停止され
る。このとき、本例では転写ローラ7が感光体1から離
間する(図8参照)。
【0050】画像形成領域Xnの後端Znが図8に示し
たようにクリーニングローラ12に達したとき、この画
像形成領域Xnに対する転写残トナーの回収を終える
が、このとき、図1に示したスイッチS2が切り換えら
れ、クリーニングローラ12は電圧電源E5の方に接続
され、そのクリーニングローラ12の芯部材12aに
は、感光体1とクリーニングローラ12との間で摩擦帯
電されたトナーの帯電極性と同じ負極性の、例えば−3
000Vの電圧が印加される。この印加電圧は、−10
0V乃至−5000V、好ましくは−1000V乃至−
3000Vの適宜な値に設定される。このようにして、
クリーニングローラ12と、画像形成領域後端Znより
も感光体1の回転方向後方側の感光体表面の非画像形成
領域WA(図8)との間に、クリーニングローラ12上
のトナーT2が感光体1の方に放出される方向の電界が
形成されるのである。
【0051】かかる電界によって、図9に示すように、
クリーニングローラ12上に一時的に回収されたトナー
2は、感光体1上の非画像形成領域WAに再付着して
戻される。前述のように感光体1上の各画像形成領域X
1,X2…から順次クリーニングローラ12に回収され
たトナーT2が一括して感光体1の表面に戻されるので
ある。このときも、クリーニングローラ12は適宜な方
向に回転し、図示した例では図9における時計方向に回
転を続けるものとする。
【0052】感光体1上に再付着したトナーT3は、図
10に示すように、引き続く感光体1の回転によって、
除電ランプ13及び感光体1から離れた帯電ローラ2の
下を通過し、図11に示す如く現像装置4に至る。この
とき、その現像ローラ5には、前述のように、現像時の
トナーの帯電極性と反対の正極性の電圧が印加されてい
るので、感光体1上に再付着した負極性のトナーT
3は、その現像ローラ5の側に静電的に移行し、現像装
置内の現像剤中に回収される。このようにして、感光体
1よりなる像担持体の表面に再付着させたトナーを現像
装置4に静電的に回収し、その回収トナーを現像装置4
において再利用する。かかる構成により、廃棄トナーを
なくすことができ、しかもクリーニングローラ12で回
収したトナーを現像装置4へ戻すトナー搬送パイプなど
を設ける必要もない。
【0053】画像形成動作がさらに引き続き行われると
きは、図10及び図11に示した次の(n+1)番目の
画像形成領域Xn1が連続して除電ランプ13による除
電作用を受け、その感光体回転方向先端Yn1が帯電ロ
ーラ2のところに移動したとき、帯電ローラ2が感光体
1の表面に当接し、その画像形成領域Xn1を負極性に
帯電し、次いで前述したところと全く同様にして、当該
画像形成領域Xnに静電潜像が形成され、これが図12
に示すように現像装置4においてトナー像として可視像
化される。このとき、現像ローラ5には負極性の電圧が
印加されており、その画像形成領域先端Yn1が転写部
8に至ったとき、転写ローラ7は感光体1に対して圧接
し、転写紙16n1の先端が転写部8に達し、第4の画
像形成領域Xn1に形成されたトナー像がその転写紙1
6n1に転写される。このときの転写残トナーは、先に
説明した第1の画像形成領域X1に付着した転写残トナ
ーと全く同様にして、クリーニングローラ12に静電的
に一時的に回収され、前述した動作が繰返される。画像
形成動作がさらに実行される間に、クリーニングローラ
12のトナーT2の量が所定量以上となったことが検出
されると、前述のように、トナー再付着動作が行われ、
これが現像装置4に静電的に回収されるのである。
【0054】以上のように、クリーニングローラ12よ
りなるクリーニング部材は、トナー像転写後の感光体1
より成る像担持体上の転写残トナーT1を静電的に一時
的に回収し、次いでその回収したトナーT2を、像担持
体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分、すなわち
非画像形成領域WAに静電的に再付着させる用をなし、
像担持体表面に再付着させたトナーT3は現像装置4に
静電的に回収される。
【0055】先に説明したように、従来のこの種の画像
形成装置においては、画像形成動作が行われるごとに、
クリーニングローラ12に回収したトナーを感光体1の
表面に戻し、これを現像装置4で回収していた。図1乃
至図12に示した例では第n番目の画像形成領域Xnの
転写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収した
後、クリーニングローラ12の回収トナーT2を感光体
1に戻しているが、従来の画像形成装置では、かかる動
作を、各画像形成領域にそれぞれ付着した転写残トナー
をクリーニングローラ12に回収するごとに、感光体1
に戻していたのである。すなわち、第1の画像形成領域
X1上の転写残トナーT1をクリーニングローラ12に
回収した後、その画像形成領域X1と次の第2の画像形
成領域X2の間の非画像形成領域にクリーニングローラ
12に回収したトナーを再付着させ、これを現像装置4
で回収し、次の第2の画像形成領域上の転写残トナーを
クリーニングローラに回収したときも、次の第3の画像
形成領域に対して画像形成動作を実行する前に、そのク
リーニングローラ12上のトナーを感光体上に戻して現
像装置で回収していたのである。
【0056】このように各画像形成動作を終えるたび
に、クリーニングローラ12上のトナーを感光体に戻す
ようにすると、図5乃至図11からも判るように、各画
像形成領域の間に著しく長い非画像形成領域を確保しな
ければならず、これによって転写部に給送される転写紙
と転写紙との間の間隔、すなわち紙間距離が著しく大き
くなり、画像形成動作を複数回連続して行うときの全体
の画像形成スピードが低下する。
【0057】これに対し、図示した画像形成装置におい
ては、複数回の画像形成動作を実行し、クリーニングロ
ーラ12上のトナー量が増大したときだけ、クリーニン
グローラ12上のトナーを感光体1に再付着させ、これ
を現像装置4に回収するので、かかる再付着動作を行わ
ないときの各画像形成領域の間の非画像形成領域Wを、
図3及び図4に示すように極く短かいものとすることが
でき、よって転写紙間の間隔、すなわち紙間距離dを図
3に例示するように著しく短めることができる。その
際、非画像形成領域Wをなくすこともでき、紙間距離d
をゼロにすることも可能である。このようにして、連続
画像形成動作時の画像形成スピードを、従来の画像形成
装置よりも大幅に高めることができる。しかも、クリー
ニングローラ12上のトナー量が増えたときは、これを
感光体1表面に戻しているので、クリーニングローラ1
2による転写残トナーT1の回収効率の低下も阻止で
き、高品質な画像を形成することができる。
【0058】n番目の画像形成領域Xn上の転写残トナ
ーをクリーニングローラ12に回収した後、クリーニン
グローラ12上の回収トナーを感光体1に一括して再付
着させているが、このときの画像形成領域Xnと、その
次の画像形成領域Xn1との間には、従来と同様な非画
像形成領域が必要となり、このときの転写紙の紙間距離
は大きくなるが、かかる再付着動作を実行しないときの
各転写紙の間の間隔を狭くできるので、全体としての画
像形成スピードを従来よりも高めることができるのであ
る。
【0059】なお、クリーニングローラ12上のトナー
2を感光体1に再付着させてから、次の再付着動作を
行うまでの画像形成動作の回数は、その画像形成装置の
構成や、その画像形成スピードなどによって変わるもの
であり、上述した例に限定されるべきものではない。
【0060】図13は前述のトナー量検知手段19の一
例を示す説明図である。図13において、感光体1に当
接するクリーニングローラ12には、図1にも示した電
源E4が接続され、この電源E4によってクリーニングロ
ーラ12に対し正極性の電圧が印加され、これによって
当該クリーニングローラ12上に転写残トナーが回収さ
れる。この電源E4は定電圧源となっており、抵抗器Rs
の作用により、クリーニングローラ12に供給される電
流を抽出することによって、クリーニングローラ12上
のトナーの量に応じた抵抗値の増大を検知することがで
きる。すなわち、定電圧源E4に対して電流がどの程度
流れるかを検知するが、その際、クリーニングローラ1
2上のトナーの量が増えると、抵抗器Rsを流れる電流
が減少する。これによって、クリーニングローラ12上
のトナー量の増大を検知することができるのである。
【0061】このように、図13に示したトナー量検知
手段は、クリーニング部材上のトナー量に応じて、その
クリーニング部材と像担持体との間に流れる電流の変化
を検知することにより、クリーニング部材上のトナー量
を検知する装置として構成されている。
【0062】前述のように、図13に例示した如きトナ
ー量検知手段19により、クリーニングローラ12より
成るクリーニング部材上のトナー量が所定量より少ない
ことが検出されたとき、静電潜像の形成から、トナー像
転写後の感光体1より成る像担持体上の転写残トナーT
1をクリーニング部材に回収するまでの画像形成動作を
続行し、クリーニング部材上のトナー量が所定量以上と
なったことが検出されたとき、クリーニング部材に回収
されたトナーを一括して像担持体表面に再付着させ、そ
の再付着トナーを現像装置4に静電的に回収するよう
に、図1に示した画像形成装置の各要素が、制御手段に
よって制御される。ここで、この制御手段の一例を図1
4及び図15を参照して明らかにする。
【0063】図14は、上記制御手段の一例を示すブロ
ック図であり、図15はその動作例を示すフローチャー
トである。図15における「S」はステップを示してい
る。図14及び図15において、画像形成のスタートに
伴って、外部から画像形成装置に対して画像データが送
付されてくると、図14に示したインターフェース20
を介して画像展開回路21の作用により、ビデオメモリ
22上に画像信号が1ページ分形成される。このように
して、1ページ目の画像展開を完了する(図15のステ
ップ1)。
【0064】次いで、CPUを含む制御部23からの指
令により、メカトロドライバ24を介して、画像形成準
備動作が実行される(図15のステップ2)。すなわ
ち、クリーニングローラ用のモータ25が作動を開始す
ると共に、クリーニングローラ用電源E4(図1)によ
ってクリーニングローラ12に正極性の電圧が印加され
る。図14における「その他」は、図1に示したクリー
ニングローラ以外の各要素のモータや、これに電圧を印
加する電源等を示しており、これらの要素もメカトロド
ライバ24を介して駆動される。すなわち、図1に示し
た感光体1、帯電ローラ2、現像ローラ5、転写ローラ
7等が回転を開始すると共に、これらのローラ2,7及
び照明ランプ13などに電圧が供給される。
【0065】一方、図13に示したトナー量検知手段1
9からの検知信号が制御部23に入力され、当該制御部
23において、クリーニングローラ12上のトナーの量
が前述の所定量以上であるか否かがチェックされ(ステ
ップ3)、当該トナー量が所定値よりも少ない場合に
は、前述の画像形成動作が実行される(ステップ4)。
すなわち、ビデオメモリ22に記憶された画像信号が制
御部23の指令によりビデオ信号作成回路28を介して
先に説明した露光走査装置のレーザ装置29に入力さ
れ、そのレーザ光が感光体1に照射され、また制御部2
3からの指令により、メカトロドライバ24を介して、
図1に示した各要素が制御され、これらが前述の所定の
動作を実行する。クリーニングローラ12上のトナーの
感光体1への再付着動作を除く前述の画像形成動作を実
行するのである。
【0066】次いで、ステップ5において次のページの
画像展開完了がチェックされると、再び次のトナー量検
知手段19によるクリーニングローラ12上のトナー量
のチェックが行われ、前述した動作が繰返される。
【0067】ここで、ステップ3において、クリーニン
グローラ12上のトナーの量が所定量以上となったこと
が検出されると、メカトロドライバ24を介して、上述
した画像形成動作が実行されると共に、前述の再付着動
作と、そのトナーの現像装置への回収、すなわち逆転移
動作が実行される(ステップ6)。クリーニングローラ
12上に付着したトナーが感光体1に戻され、その再付
着トナーが現像装置4に静電的に回収される逆転移動作
が行われるのである。
【0068】ステップ5において次のページの画像展開
完了が検出されないときは、制御部23の指令により、
メカトロドライバ24を介して画像形成処理動作が実行
され(ステップ7)、画像形成を完了する。
【0069】図13に示した如きトナー量検知手段の代
りに、例えば制御部23のカウンタを用いることもでき
る。このカウンタが画像形成動作回数をカウントし、そ
の値が所定以上となったとき、クリーニング部材上のト
ナーの量が所定量以上となったことが検出され、これに
よってクリーニング部材上のトナーが像担持体上に再付
着され、これが現像装置4に回収される。再付着動作の
完了後、カウンタはクリアされる。
【0070】以上説明した構成では、クリーニングロー
ラ12上に所定量以上のトナーが付着していない状態
で、1又は複数の一連の画像形成動作を終えたときは、
クリーニングローラ12上にトナーが付着したままとな
る。このようなトナーは、次の一連の画像形成動作時
に、クリーニングローラ12上のトナー量が所定量に達
したとき、感光体1上に戻されて現像装置に回収され
る。
【0071】これに対し、1又は複数の一連の画像形成
動作を開始する前に、クリーニング部材上のトナーを像
担持体表面に再付着させ、そのトナーを現像装置4へ搬
送し、これをその現像装置4に静電的に回収するよう
に、前述の制御手段が画像形成装置の各要素を制御する
と、その一連の画像形成動作が開始されたとき、クリー
ニング部材にはほとんど、又は実質的に全くトナーが付
着していないので、その画像形成動作時のトナー回収効
率を高めることができる。しかも、画像形成動作が開始
される前に、クリーニングローラ12が清掃されるの
で、画像形成スピードが低下することはない。
【0072】図16はその一例を示すフローチャートで
あり、図15に示したフローチャートのステップ2のあ
とに、クリーニングローラ12上のトナーを感光体1に
戻し、これを現像装置4において静電的に回収する逆転
移動作の実行が追加されている。この動作も、図14に
示されたメカトロドライバ24を介して制御される。
【0073】同様に、1又は複数の一連の画像形成動作
の終了後に、クリーニング部材上のトナーを像担持体表
面に再付着させ、そのトナーを現像装置4へ搬送し、こ
れをその現像装置4に静電的に回収するように、前述の
制御手段が画像形成装置の各要素を制御しても、上述し
たところと同じ効果が得られる。
【0074】図17はその一例を示すフローチャートで
あり、図15に示したステップ5とステップ7の間に、
逆転移動作の実行が追加されている。
【0075】図16に示した構成と、図17に示した構
成を共に採用するとクリーニングローラ12の清掃効率
を特に高め、転写残トナーの回収効率をより一層向上さ
せることができる。
【0076】また感光体1上の転写残トナーT1は、そ
の感光体の周方向と軸方向に必ず均一量で付着している
とは限らず、これが不均一となっていることが普通であ
る。このような量的に不均一となったトナーT1がクリ
ーニングローラ12に回収されると、クリーニングロー
ラ上のトナーT2もその周方向及び軸方向において不均
一となる。このようになると、クリーニングローラ12
上のトナーを感光体1に再付着させるときの効率が低下
し、クリーニングローラ12上にトナーが残留し、これ
によって転写残トナーの回収効率が低下する。
【0077】そこで、図1に示すように、例えば板材よ
り成るならし部材18をクリーニングローラ12に近
接、又は当接させて設け、かかるならし部材18によっ
て、クリーニングローラ12より成るクリーニング部材
に回収されたトナーT2をならすようにすることが望ま
しい。これによって、クリーニングローラ上のトナーの
密度を均一化でき、クリーニングローラ12から感光体
1へトナーを再付着させるときの効率を高めることがで
きる。
【0078】また図13に示したトナー量検知手段19
を用いた場合、クリーニングローラ12上のトナーの量
が不均一であると、その付着量を正確に検知できなくな
るおそれがあるが、ならし部材18によってクリーニン
グローラ12上のトナーをならすと、その量を正確に検
知することができる。
【0079】本発明は、クリーニング部材としてローラ
状のものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形
成装置、或いは、像担持体としてドラム状のものの他
に、無端ベルト状のものを用いる画像形成装置にも適用
でき、また、記録媒体として中間転写体を用い、像担持
体から、この中間転写体にトナー像を転写し、次いでこ
れを転写材に転写する形式の画像形成装置にも適用でき
る。さらに本発明は、帯電装置によって像担持体を帯電
した後、その表面への像露光時に光の照射されない部分
によって静電潜像を形成し、その潜像電位の極性と反対
の極性に帯電されたトナーを当該静電潜像に付着させて
現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式の画像形成装置に
も適用できるものである。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、像担持体上の非画像形成領域を狭め、又はこれをな
くすことが可能となり、画像形成スピードを高めること
が可能である。
【0081】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
簡単にトナー量検知手段を構成でき、画像形成装置のコ
スト上昇を抑えることができる。
【0082】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
簡単にトナー量検知手段を構成でき、画像形成装置のコ
スト上昇をより一層確実に抑えることができる。
【0083】請求項4に及び5に記載の画像形成装置に
よれば、像担持体上の転写残トナーの回収効率を高める
ことができる。
【0084】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
クリーニング部材から像担持体へのトナーの再付着効率
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置の部分断面
説明図であって、感光体とクリーニングローラ上のトナ
ーを模式化して大きく示した図である。
【図2】帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ及びクリ
ーニングローラと、感光体との相対位置関係を示し、感
光体上の転写残トナーをクリーニングローラに回収して
いるときの様子を説明する説明図である。
【図3】第1の画像形成領域の後端が露光部に達したと
きの様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図4】第1の画像形成領域の後端がクリーニングロー
ラに対向する部位に至ったときの様子を示す、図2と同
様な説明図である。
【図5】n番目の画像形成領域後端が帯電ローラに対向
する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明
図である。
【図6】n番目の画像形成領域後端が現像ローラに対向
する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明
図である。
【図7】n番目の画像形成領域後端が転写ローラに対向
する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明
図である。
【図8】n番目の画像形成領域後端がクリーニングロー
ラに対向する部位に至ったときの様子を示す、図2と同
様な説明図である。
【図9】クリーニングローラ上の回収トナーを感光体上
に再付着させる様子を示す、図2と同様な説明図であ
る。
【図10】感光体上の再付着トナーが現像装置へ向けて
搬送される様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図11】感光体上の再付着トナーが現像装置に回収さ
れる様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図12】さらに次の画像形成領域先端が転写ローラに
対向する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な
説明図である。
【図13】トナー量検知手段の一例を示す説明図であ
る。
【図14】制御手段の一例を示すブロック図である。
【図15】その動作態様を示すフローチャートである。
【図16】画像形成動作開始前に逆転移動作を行うとき
のフローチャートである。
【図17】画像形成動作開始終了後に逆転移動作を行う
ときのフローチャートである。
【符号の説明】
4 現像装置 18 ならし部材 19 トナー量検知手段 T1 トナー T2 トナー T3 トナー
フロントページの続き (72)発明者 吉井 雅子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、該担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像を
    トナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上の
    トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転
    写後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回
    収し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の静電
    潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させ
    るクリーニング部材とを具備し、像担持体表面に再付着
    させたトナーを現像装置に静電的に回収する画像形成装
    置において、 クリーニング部材上に回収されたトナーの量を検知する
    トナー量検知手段と、該検知手段によりクリーニング部
    材上のトナー量が所定量より少ないことが検出されたと
    き、静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持体上
    の転写残トナーをクリーニング部材に回収するまでの画
    像形成動作を続行し、クリーニング部材上のトナーの量
    が所定量以上となったことが検出されたとき、クリーニ
    ング部材に回収されたトナーを一括して像担持体表面に
    再付着させ、その再付着させたトナーを現像装置に静電
    的に回収するように、当該画像形成装置の前記各要素を
    制御する制御手段を具備することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー量検知手段が、クリーニング
    部材上のトナー量に応じて、そのクリーニング部材と像
    担持体との間に流れる電流の変化を検知する装置より成
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー量検知手段が、画像形成動作
    回数をカウントするカウンタより成る請求項1に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 1又は複数の一連の画像形成動作を開始
    する前に、クリーニング部材上のトナーを像担持体表面
    に再付着させ、そのトナーを現像装置へ搬送し、これを
    当該現像装置に静電的に回収するように、前記制御手段
    が画像形成装置の各要素を制御する請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 1又は複数の一連の画像形成動作の終了
    後に、クリーニング部材上のトナーを像担持体表面に再
    付着させ、そのトナーを現像装置へ搬送し、これを当該
    現像装置に静電的に回収するように、前記制御手段が画
    像形成装置の各要素を制御する請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 クリーニング部材に回収されたトナーを
    ならすならし部材を設けた請求項1乃至5のいずれかに
    記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20120087685A1 (en) * 2010-10-08 2012-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8725021B2 (en) * 2010-10-08 2014-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with controlled developer removal

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