JPH09319277A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH09319277A
JPH09319277A JP15307296A JP15307296A JPH09319277A JP H09319277 A JPH09319277 A JP H09319277A JP 15307296 A JP15307296 A JP 15307296A JP 15307296 A JP15307296 A JP 15307296A JP H09319277 A JPH09319277 A JP H09319277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
image forming
cleaning member
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15307296A
Other languages
English (en)
Inventor
Masako Yoshii
雅子 吉井
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Yasufumi Nakazato
保史 中里
Naoyuki Kimura
尚之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP15307296A priority Critical patent/JPH09319277A/ja
Publication of JPH09319277A publication Critical patent/JPH09319277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上の転写残トナーをクリーニングロー
ラに静電的に回収し、この回収トナーを感光体に静電的
に再付着させ、その再付着トナーを現像装置にて静電的
に回収する画像形成装置において、クリーニングローラ
上にトナーが多量に蓄積して、そのクリーニングローラ
による転写残トナーの回収効率が低下することを阻止す
る。 【解決手段】 画像形成動作を連続して行うとき、その
回数が所定数に達したとき、クリーニングローラ12上
のトナーT2を、他の画像形成動作時よりも長い時間か
けて感光体1に再付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される像
担持体上に、潜像形成手段によって静電潜像を形成し、
その静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像
化すると共に、像担持体上のトナー像を転写装置によっ
て記録媒体に転写し、トナー像転写後の像担持体上の転
写残トナーをクリーニング部材に回収して当該像担持体
の表面を清掃する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
その複合機などとして構成される上記形式の画像形成装
置においては、像担持体が繰返し使用されるので、トナ
ー像転写後の像担持体表面に残留付着する転写残トナー
をクリーニング部材によって除去回収し、像担持体表面
を清掃する必要がある。このため、従来より、像担持体
を清掃する各種のクリーニング装置が提案され、かつ実
用化されているが、従来のクリーニング装置は、一般に
像担持体から回収したトナーを廃トナータンクなどに収
容し、これを廃棄するように構成されている。
【0003】ところで、近年、電子写真プロセスを採用
したこの種の画像形成装置においては、一段の低コスト
化と、環境問題対策の一環として、廃棄されるトナー量
の一層の低減化を図ることが要望されている。
【0004】このような点に鑑み、像担持体から記録媒
体へのトナー像の転写率を100%にして、トナー像転
写後の残留トナーを無くすようにすると、所謂、クリー
ナーレス方式を採用することができる。これにより、廃
棄するトナーをなくすことができるばかりでなく、クリ
ーニング装置を省略でき、画像形成システムの単純化
と、画像形成装置のコストの引き下げを達成できる。し
かしながら、現状では、トナー像の転写率を100%に
することは難しく、また信頼性の上からも問題がある。
【0005】そこで、次善の策として、トナー像の転写
後に像担持体表面に残留付着する転写残トナーをクリー
ニング部材に静電的に付着させて一時的に回収し、次い
でこの回収トナーを、像担持体上の次の静電潜像の形成
に影響のない表面部分に静電的に再付着させ、さらに像
担持体表面に再付着させたトナーを、現像装置で静電的
に回収し、これを現像装置において再使用する方法が提
案されている(例えば、特公昭61−30274号公報
参照)。これによるものでは、回収したトナーを収容す
る廃トナータンクや、回収トナーを現像装置に移送する
専用の手段が不要になるので、画像形成装置のコストを
下げることができ、しかもトナーをリサイクル使用でき
るので、廃棄トナーをなくすことができる。
【0006】この種の画像形成装置においては、クリー
ニング部材が回転駆動されつつ像担持体上の転写残トナ
ーの回収動作と、その回収トナーを像担持体表面へ戻す
トナー再付着動作を行うが、その再付着動作によってク
リーニング部材上の全てのトナーを像担持体表面に戻す
ことはできず、トナー再付着動作終了後にも多少のトナ
ーがクリーニング部材表面に残留する。このようにして
クリーニング部材上に少しずつトナーが蓄積して行き、
その蓄積トナー量が増大すると、クリーニング部材によ
る転写残トナーの回収効率が低下し、像担持体表面にわ
ずかなトナーが残され、これがトナー像の地汚れとして
現われる。
【0007】そこで、この種の画像形成装置では、各画
像形成動作時に像担持体上の転写残トナーをクリーニン
グ部材に回収する毎に、そのクリーニング部材上の回収
トナーを像担持体表面に戻すトナー再付着動作を行い、
クリーニング部材上に残留するトナーの量ができるだけ
少なくなるようにしている。また、一連の画像形成動作
の終了後、又はその開始前に、必ず、クリーニング部材
に付着しているトナーを像担持体に戻し、これを現像装
置に回収するトナー戻し動作を行い、クリーニング部材
表面をクリーニングする方法が提案されている。
【0008】ところが、静電潜像の形成から、トナー像
転写後の像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材
に回収し、その回収したトナーを像担持体表面に戻すト
ナー再付着動作に至る画像形成動作が複数回連続して行
われるときは、上述した構成を採用しても、その画像形
成動作を重ねるうちに、クリーニング部材上に蓄積する
トナーの量が増大し、遂には当該クリーニング部材によ
る転写残トナーの回収効率が急激に低下し、像担持体に
形成されたトナー像に著しい地汚れが発生するようにな
る。
【0009】そこで、クリーニング部材から像担持体上
に回収トナーを戻す各トナー再付着動作を長い時間をか
けて行うようにすれば、クリーニング部材上に残留する
トナーをなくし、又はその量を少なくすることができ
る。ところが、画像形成動作毎に行われるトナー再付着
動作に、その都度長い時間をかけるとすれば、画像形成
動作を連続して行うとき、その全体の動作時間が長くな
り、画像形成スピードが低下する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、転写
残トナーをクリーニング部材に静電的に回収し、次いで
この回収したトナーを像担持体に静電的に再付着させ、
再付着したトナーを現像装置にて静電的に回収する形式
の画像形成装置における上述の問題点を解決し、連続し
て画像形成を行うときも、クリーニング部材上に多量の
トナーが蓄積して転写残トナーの回収効率が低下するこ
とを防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、回転駆動される像担持体と、該担持体上に
静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像をト
ナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上のト
ナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転写
後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回収
し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の次の静
電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着さ
せるクリーニング部材とを具備し、該クリーニング部材
は、回転駆動されつつ、像担持体上の転写残トナーの回
収動作と、その回収トナーを像担持体表面に戻すトナー
再付着動作を行い、像担持体表面に再付着させたトナー
を現像装置に静電的に回収する画像形成装置において、
前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持体上
の転写残トナーをクリーニング部材に回収し、その回収
したトナーを像担持体表面に戻すトナー再付着動作に至
る画像形成動作が複数回連続して行われるときの画像形
成動作回数を検出するカウント手段と、その回数が2以
上の所定回数となったことが検出されたとき、前記クリ
ーニング部材による像担持体へのトナー再付着動作が、
他の画像形成動作時よりも長い時間行われるように、当
該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材への電
圧印加を制御するクリーニング部材制御手段とを有する
ことを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0012】また本発明は、同じ目的を達成するため、
回転駆動される像担持体と、該担持体上に静電潜像を形
成する潜像形成手段と、その静電潜像をトナー像として
可視像化する現像装置と、像担持体上のトナー像を記録
媒体に転写する転写装置と、トナー像転写後の像担持体
上の転写残トナーを静電的に一時的に回収し、次いでそ
の回収したトナーを、像担持体上の次の静電潜像の形成
に影響のない表面部分に静電的に再付着させるクリーニ
ング部材とを具備し、該クリーニング部材は、回転駆動
されつつ、像担持体上の転写残トナーの回収動作と、そ
の回収トナーを像担持体表面に戻すトナー再付着動作を
行い、像担持体表面に再付着させたトナーを現像装置に
静電的に回収する画像形成装置において、前記静電潜像
の形成から、トナー像転写後の像担持体上の転写残トナ
ーをクリーニング部材に回収し、その回収したトナーを
像担持体表面に戻すトナー再付着動作に至る画像形成動
作が複数回連続して行われるとき、その画像形成動作を
中断すべきことを検出する中断検出手段と、画像形成動
作を中断すべきことが検出されたとき、前記クリーニン
グ部材に付着しているトナーを現像装置に静電的に回収
すべく、該クリーニング部材上のトナーを像担持体表面
に静電的に戻すトナー再付着動作を当該クリーニング部
材が実行するように、該クリーニング部材の回転と該ク
リーニング部材への電圧印加を制御するクリーニング部
材制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置を
提案する。
【0013】その際、前記中断検出手段が、記録媒体に
転写されたトナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体
上に定着する定着装置の定着部材温度が所定温度以下と
なったことを検出する手段であると有利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。先ず、各請求項に記載の画像
形成装置に共通する画像形成装置の基本構成とその作用
を明らかにする。
【0015】図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
を示す概略構成図である。同図において、像担持体の一
構成例であるドラム状の感光体1は、図示されない駆動
装置によって一定の方向、本例では図1における時計方
向に回転駆動され、この回転時に、除電装置の一例であ
る除電ランプ13によって除電作用を受けて初期化さ
れ、次いで帯電装置の一例である帯電ローラ2の作用に
より、感光体1の表面が所定の極性に均一に帯電され
る。本例では、帯電ローラ2は電圧電源E10に接続さ
れ、感光体1と接触回転する間で、感光体1の表面を例
えば−850Vの負極性に均一に帯電する。感光体1を
均一帯電させる帯電装置として、感光体から離間して配
置される帯電装置、例えばコロナ放電器などを用いるこ
ともできる。
【0016】次いで、露光部3において、図1には示し
ていないレーザ装置(図11参照)を含む露光走査装置
によって、光変調されたレーザ光11による光書き込み
走査が行われることにより、感光体1の表面には所定の
静電潜像が形成される。感光体1上のレーザ光11の照
射された部分A、すなわち静電潜像の表面電位は、例え
ば−150V程度となり、レーザ光11が照射されない
部分B、すなわち静電潜像の地肌部の表面電位はほぼ−
850Vに維持される。このように、本例では帯電ロー
ラ2より成る帯電装置と、上述の露光走査装置が、感光
体1より成る像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
手段を構成している。
【0017】現像装置4は感光体1に対向配置された現
像剤担持搬送部材の一例である現像ローラ5と、一対の
撹拌パドル10A,10Bとを具備し、これらは現像容
器9内にそれぞれ設けられ、その現像容器9に回転自在
に支持されている。このうちの現像ローラ5には、電圧
電源E1により、例えば−600V程度の感光体1の帯
電極性と同極性の電圧が印加される。
【0018】ここに示した現像装置4では、トナーと磁
性キャリアを有する二成分系現像剤Dが使用され、この
現像剤Dは現像容器9内に収容されている。そして、撹
拌パドル10A,10Bの回転により、そのトナーはキ
ャリアとの摩擦により所定の極性、本例では感光体1の
帯電極性と同極性、すなわち負極性に帯電される。この
ように、本例の画像形成装置においては、次に説明する
ように静電潜像を可視像化する現像時のトナーの帯電極
性が負極性となっている。キャリアを有さない一成分系
現像剤を使用する現像装置を採用してもよい。
【0019】現像ローラ5は図示反時計方向に回転駆動
され、その現像ローラ5に内設された図示していないマ
グネットの磁力の作用により、現像ローラ5の周面上に
担持された現像剤は、現像ローラ5の回転方向に搬送さ
れ、該ローラ5に対して所定のギャップをあけて対置さ
れた現像剤規制部材15によって掻き取り作用を受け
る。現像剤規制部材15によって搬送量を規制された現
像剤は、現像ローラ5と感光体1とが互いに対向した現
像部6に向けて運ばれ、その現像部6において現像剤中
のトナーが感光体1上の静電潜像に静電的に引き寄せら
れ、その部分に付着する。すなわち、感光体の帯電極性
と同じ負極性に帯電されたトナーがレーザ光の照射され
た感光体表面部分Aに付着し、その静電潜像がトナー像
として可視像化されるのである。このように、本例の画
像形成装置においては反転現像方式(ネガ・ポジ現像方
式)が採用されている。
【0020】感光体1の下位には、転写装置の一例であ
る転写ローラ7が配設されている。転写ローラ7は、感
光体1との対向部で感光体と同方向に移動する順方向に
回転し、この転写ローラ7と、これが対向する感光体1
との間の転写部8に向けて、転写紙16より成る記録媒
体が矢印方向Pに送られる。転写部8に送られた転写紙
16を介して転写ローラ7が感光体1の表面に圧接し、
このとき転写ローラ7の機能により、感光体1上に形成
されているトナー像が転写紙16上に転写される。すな
わち、電源E3により、転写ローラ7に対して、感光体
1上のトナーの帯電極性と反対の正極性電圧、例えば+
950Vの電圧が印加され、このとき、感光体1上のト
ナー像を形成する負極性のトナーTが、転写紙16の側
に静電的に引き寄せられ、該転写紙16に付着する。感
光体1に対して離間した転写装置、例えばコロナ放電器
より成る転写装置を用いることもできる。
【0021】トナー像を転写された転写紙16は、図示
していない分離装置によって感光体1から分離され、次
いで図示していない搬送装置によって定着装置19に送
られ、ここで転写紙16上のトナー像が定着される。定
着装置19は、互いに平行に位置し、かつ所定の圧力で
ころがり接触する定着ローラ30と加圧ローラ31を有
し、これらのローラ30,31のうちの少なくとも定着
ローラ30にはヒータ32が内設されている。トナー像
を転写された転写紙16は、定着ローラ30と加圧ロー
ラ31の間を搬送され、このときヒータ32からの熱の
作用と、両ローラ30,31による加圧作用とによっ
て、トナー像が転写紙16上に永久像として定着され
る。このようにして、転写紙16はコピー紙として画像
形成装置本体外に排出される。
【0022】上述のように、本例の画像形成装置は、一
定方向に回転駆動される感光体1より成る像担持体と、
この像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
その静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置4
と、像担持体上のトナー像を転写紙16より成る記録媒
体に転写する転写ローラ7より成る転写装置とを有して
いると共に、次に説明するクリーニングローラ12より
成るクリーニング部材、及び前述の除電ランプ13より
成る除電装置を具備している。帯電装置、潜像形成手段
による像担持体への露光部3、現像装置4、転写装置、
クリーニング部材及び除電装置が、この順に像担持体の
回転方向に沿って配置されている。
【0023】感光体1上のトナー像は転写部8で転写紙
16に転写されるが、そのトナー像転写後に、感光体1
の表面には、転写紙16に転写されずに感光体1上に残
留したトナーが付着している。かかる転写残トナーT1
がクリーニング部14に至ると、クリーニング部材の一
例であるクリーニングローラ12の表面に一時的に回収
される。
【0024】クリーニングローラ12は、例えば、剛体
より成る導電性の芯部材12aと、その芯部材12aの
表面に固設された中抵抗の弾性体12bとを有してい
て、図示した例では芯部材12aが丸軸状の金属より成
り、弾性体12bは、その芯部材12aと同心の円筒状
に形成された発泡体より成る。かかるクリーニングロー
ラ12はケーシング17に収容され、かつ芯部材12a
の各端部が、ケーシング17の前後の側壁にそれぞれ回
転可能に支持されている。このように、クリーニング装
置18は、クリーニングローラ12より成るクリーニン
グ部材と、これを収容するケーシング17とを有してい
て、そのクリーニングローラ12は、現像ローラ5、帯
電ローラ2、及び転写ローラ7と共に、感光体1に対し
て実質的に平行に位置している。
【0025】ここで、図1において、現像部6から転写
部8に向かうトナー像のトナーTは、そのほとんどのも
のが、現像時の帯電極性、本例では負極性のトナーとな
っている。これに対し、転写ローラ7にはトナー像の転
写時に、現像時のトナー帯電極性と反対極性、本例では
正極性の電圧が印加されるため、そのトナー像転写後に
おいて感光体1上に残留付着するトナー、すなわち転写
残トナーT1は、負極性のものに正極性のものが混在し
たトナーとなる。転写残トナーは、プラスとマイナスの
両方の極性のトナーが混在した状態で、クリーニングロ
ーラ12と感光体1との圧接部、すなわちクリーニング
部14に移送されるのである。
【0026】クリーニングローラ12は、感光体1上の
転写残トナーT1を回収するとき、図1には示していな
いクリーニングローラ用モータ(図11)によって、適
宜な方向に回転駆動され、図示した例では図1における
時計方向(矢印a方向)に回転する。このとき、クリー
ニングローラ12は、その表面が感光体1の表面に摺擦
しながら回転し、その弾性体12bが、感光体1によっ
て弾性変形させられるように、感光体1に圧接する。ク
リーニングローラ12と感光体1とが互いに圧接したク
リーニング部14に至った正、負両極性の転写残トナー
1は、クリーニングローラ12と感光体1の表面に接
触しながら現像時のトナーと同じ極性(本例では負極
性)のトナーになるように、摩擦帯電される。
【0027】転写紙16へのトナー像転写後の感光体1
上の転写残トナーT1は、感光体1に対して圧接しなが
ら回転するクリーニングローラ12に回収されるが、そ
の回収時にクリーニングローラ12の芯部材12aに
は、当該ローラ12と感光体1との間で摩擦帯電された
トナーの帯電極性と逆極性、本例では正極性の電圧、例
えば+200Vの電圧が電圧電源E4により印加され
る。従って、転写部8を通過し、感光体1とクリーニン
グローラ12の間で摩擦帯電された転写残トナーT
1は、正極性の電圧が印加されたクリーニングローラ1
2の表面に静電的に引き寄せられて、該ローラ12の表
面に付着し、このローラに回収される。
【0028】転写ローラ7を通過した感光体1の表面の
電位は、正極性の電圧を印加された転写ローラ7の影響
により、例えばゼロないしは−50V程度となっている
が、+200Vの電圧が印加されているクリーニングロ
ーラ12と、転写残トナーT1が付着している感光体表
面との間の電位差によって、負帯電極性の転写残トナー
1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に引き
寄せられる。これにより、感光体1の表面はクリーニン
グ状態にされる。
【0029】このように、クリーニングローラ12に
は、感光体1との間で、感光体上の転写残トナーT
1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に吸引さ
れ得る電界が形成されるように、現像時におけるトナー
の帯電極性と反対極性(本例では正極性)の電圧が印加
される。
【0030】上述のようにしてクリーニングローラ12
の表面に回収されたトナーに関して、図では符号T2
付して示してある。図2乃至図10は、感光体1上の転
写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収し、次
いで後述するようにその回収トナーT2を感光体1の表
面に再付着させ、これを現像装置4に回収する動作の一
例を示す説明図であり、これらの図のうち図2は、感光
体1上のトナー像が、矢印P方向に搬送される転写紙1
6に転写され、その転写残トナーT1がクリーニングロ
ーラ12の表面に回収されているときの様子を示す概略
図である。
【0031】なお、図面では、感光体1上又はクリーニ
ングローラ12上のトナーを模式的に拡大して示してあ
り、また、図2乃至図10において、帯電ローラ2、現
像ローラ5、転写ローラ7及びクリーニングローラ12
に付した符号+,−は、これらに印加される電圧のプラ
スとマイナスの極性をそれぞれ示している。同様に図1
において、トナーに対して付した+,−の符号はそのト
ナーの帯電極性を示している。
【0032】クリーニングローラ12によってクリーニ
ングされた感光体1の表面部分は、図2に示すように除
電ランプ13によって除電作用を受け、その表面電位が
基準値まで下げられる。除電ランプ13は画像形成動作
中、点灯し続けている。除電作用を受けた感光体表面
は、引き続き帯電ローラ2によって帯電され、前述した
画像形成動作が続けられる。
【0033】このようにして、感光体1が例えば、数回
転する間に1枚分のトナー像が感光体1上に形成され、
これが転写紙16に連続的に転写されるのであるが、か
かるトナー像が形成される感光体1上の周方向領域が画
像形成領域である。図2には、この画像形成領域に符号
Xを付し、またその感光体回転方向先端に符号Yを付し
てある。同様に、図3には、この画像形成領域Xの感光
体回転方向後端に符号Zを付してある。
【0034】図2に示した時点よりも少し前の時点にお
いて、画像形成領域Xの先端Yがクリーニングローラ1
2に達したときに、クリーニングローラ12への転写残
トナーT1の回収動作が開始され、また図示した例で
は、画像形成領域Xの後端Zが、図6に示すようにクリ
ーニングローラ12に達するまで、転写残トナーの回収
動作が続けられる。
【0035】図3に示すように、画像形成領域Xの感光
体回転方向後端Zが帯電ローラ2を通過すると、このと
き、その帯電ローラ2は感光体1の表面から離れるよう
になっている(図4参照)。同時に、図1に示したスイ
ッチS10が切り換わって、帯電ローラ2への電圧の印加
がオフされる。
【0036】画像形成領域後端Zが図4に示すように現
像装置4の現像ローラ5を通過すると、図1に示したス
イッチS1が切り換えられ、現像ローラ5は電圧電源E2
の方に接続され、その現像ローラ5には、トナーが感光
体1に付着しないように、トナーの帯電極性と反対の正
極性の電圧、例えば+500Vの電圧が印加される。引
き続き、図5に示すように画像形成領域後端Zが転写部
8を通過すると、このとき転写ローラ7への電圧印加が
停止される。このとき、本例では転写ローラ7が感光体
1から離間する(図6参照)。
【0037】クリーニングローラ12は、トナー像転写
後の感光体1より成る像担持体上の転写残トナーT1
静電的に一時的に回収して感光体1の表面を清掃する
が、次いでその回収したトナーT2を、像担持体上の次
の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付
着させる。図示した例では、トナー像が転写紙16に転
写された後の画像形成領域後端Zが、図6に示したよう
にクリーニングローラ12を通過した時、図1に示した
スイッチS2が切り換えられ、クリーニングローラ12
は電圧電源E5の方に接続され、そのクリーニングロー
ラ12の導電性の芯部材12aには、感光体1とクリー
ニングローラ12との間で摩擦帯電されたトナーの帯電
極性と同じ負極性の、例えば−3000Vの電圧が印加
される。このようにしてクリーニングローラ12と、画
像形成領域後端Zよりも感光体1の回転方向後方側の感
光体表面の非画像形成領域W(図6)との間に、クリー
ニングローラ12上のトナーT2が感光体1の方に放出
される方向の電界が形成されるのである。
【0038】かかる電界によって、図7に示すように、
クリーニングローラ12上に一時的に回収されたトナー
2は、感光体1上の非画像形成領域Wに再付着して戻
される。このときもクリーニングローラ12は適宜な方
向に回転し、図示した例では図における反時計方向(図
7において矢印b方向)に回転駆動される。このとき、
クリーニングローラ12を、前述のクリーニングローラ
用モータによって回転駆動してもよいし、感光体1の回
転に従動させて回転駆動するようにしてもよい。その
際、クリーニングローラ12の回転速度を、転写残トナ
ーの回収時よりも速くして、短時間で回収トナーT2
感光体1に再付着させることが望ましい。
【0039】感光体1上に再付着したトナーT3は、図
8に示すように、引き続く感光体1の回転によって、除
電ランプ13及び感光体1から離れた帯電ローラ2の下
を通過し、図9に示す如く現像装置4に至る。このと
き、その現像ローラ5には、前述のように、現像時のト
ナーの帯電極性と反対の正極性の電圧が印加されている
ので、感光体1上に再付着した負極性のトナーT3は、
その現像ローラ5の側に静電的に移行し、現像装置内の
現像剤中に回収される。このようにして、感光体1より
成る像担持体の表面に再付着させたトナーを現像装置4
に静電的に回収するが、その回収トナーは現像装置4に
おいて再利用される。かかる構成により、廃棄トナーを
なくすことができ、しかもクリーニングローラ12で回
収したトナーを現像装置4へ戻すトナー搬送パイプなど
を設ける必要もない。
【0040】上述のように感光体1に静電潜像を形成
し、これをトナー像化し、次いでそのトナー像を転写紙
16に転写し、その後の転写残トナーT1をクリーニン
グローラ12に回収し、次いでその回収したトナーを感
光体1の表面に戻すトナー再付着動作に至る動作が画像
形成動作であるが、かかる画像形成動作が引き続き行わ
れるときは、図8及び図9に示した次の画像形成領域X
1が連続して除電ランプ13による除電作用を受け、そ
の感光体回転方向先端Y1が帯電ローラ2のところに移
動したとき、帯電ローラ2が感光体1の表面に当接し、
次の画像形成領域X1を負極性に帯電し、次いで前述し
たところと全く同様にして、次の画像形成領域X1に静
電潜像が形成され、これが図10に示すように現像装置
4においてトナー像として可視像化される。このとき、
現像ローラ5には負極性の電圧が印加されており、その
画像形成領域先端Y1が転写部8に至ったとき、転写ロ
ーラ7は感光体1に対して圧接し、次の転写紙16の先
端が転写部8に達し、次の画像形成領域X1に形成され
たトナー像がその転写紙16に転写される。このときの
転写残トナーは、先に説明した通り、クリーニングロー
ラ12に静電的に一時的に回収され、前述した動作が繰
返される。
【0041】帯電装置として感光体1から離間したコロ
ナ放電器を用いた場合、再付着トナーT3がこの放電器
を通るとき、このトナーT3を担持した感光体表面を、
例えば−850Vのトナー帯電極性と同極性に帯電する
ように構成することもでき、この場合には、再付着トナ
ーT3を現像ローラ5に回収するとき、このローラ5へ
の印加電圧を、現像時のままの−600Vにしておいて
も、そのトナーT3を現像ローラ5に静電的に回収する
ことができる。コロナ放電器より成る帯電装置を用いた
場合には、感光体1に対する帯電装置の接離動作も不要
となる。
【0042】前述のようにクリーニングローラ12に回
収されたトナーT2は、感光体1上の非画像形成領域W
に再付着するので、その再付着トナーT3によって、上
述した画像形成動作時の静電潜像はもとより、次に形成
される静電潜像にも影響が与えられることはない。
【0043】以上が各請求項に記載の画像形成装置に共
通する基本構成と作用の具体例である。その際、先に説
明したように、クリーニングローラ12より成るクリー
ニング部材は、回転駆動されつつ、感光体1より成る像
担持体上の転写残トナーT1の回収動作と、その回収ト
ナーT2を像担持体表面に戻すトナー再付着動作を実行
するが、そのトナー再付着動作によって、クリーニング
ローラ12上の回収トナーT2を全て感光体1に戻すこ
とはできない。再付着動作を終えた後も、クリーニング
ローラ12上に多少のトナーが付着したままとなるので
ある。
【0044】本例の画像形成装置においては、転写残ト
ナーT1をクリーニングローラ12に回収する毎に、そ
の回収トナーT2を像担持体に再付着させているが、こ
のように構成しただけであると、画像形成動作が連続し
て複数回行われるとき、クリーニングローラ12上に多
量のトナーが蓄積し、かかるクリーニングローラ12に
よって転写残トナーの回収動作を行うと、その回収効率
が低下して感光体上のトナー像に著しい地汚れが発生す
るおそれがある。
【0045】画像形成動作毎に行われるトナー再付着動
作に長い時間をかけ、クリーニングローラ12上のトナ
ーを感光体1上に効率よく戻すようにしてもよいが、こ
のようにすると、先に述べたように、画像形成動作が連
続して行われるときの画像形成スピードが低下する。
【0046】そこで、本例の画像形成装置においては、
静電潜像の形成から、トナー像転写後の感光体1上の転
写残トナーT1をクリーニングローラ12に回収し、そ
の回収したトナーT2を感光体1表面に戻すトナー再付
着動作に至る画像形成動作が、複数回連続して行われる
とき、その回数が2以上の所定回数、例えば10回にな
ったとき、クリーニングローラ12による感光体1への
トナー再付着動作を、他の画像形成動作時のトナー再付
着動作時よりも長い時間をかけて行うように構成されて
いる。例えば、通常の画像形成動作時に、クリーニング
ローラ12を1回転させて、これに回収されたトナーを
前述の如く感光体1に再付着させるとしたとき、画像形
成動作が所定回数に達したときは、クリーニングローラ
12を2回転又はそれ以上回転させ、長い時間をかけて
クリーニングローラ12上の回収トナーを感光体1の表
面に再付着させ、これを前述のように現像装置4に静電
的に回収するのである。
【0047】このように構成すれば、クリーニングロー
ラ12上に多量のトナーが堆積してそのクリーニングロ
ーラ12による転写残トナーT1の回収効率の低下を防
止できると共に、長い時間をかけてトナー再付着動作を
画像形成動作毎に行うのではないため、画像形成動作が
複数回行われるときの画像形成スピードが大きく低下す
る不具合も阻止できる。
【0048】第11図は、上述のようにクリーニングロ
ーラ12を制御するクリーニング部材制御手段を備えた
画像形成制御装置の一例を示すブロック図であり、図1
2はその動作例を示すフローチャートである。図12に
おける「S」はステップを示しているが、Sに添えた数
字は動作の順番を示すものではない(図13及び図14
においても同じ)。
【0049】図11及び図12において、画像形成のス
タートに伴って、外部から画像形成装置に対して画像デ
ータが送付されてくると、図11に示したインターフェ
ース20を介して画像展開回路21の作用により、ビデ
オメモリ22上に画像信号が1ページ分形成される。こ
のようにして、1ページ目の画像展開を完了する(図1
2のステップ1)。
【0050】次いで、CPUを含む制御部23からの指
令により、メカトロドライバ24を介して、画像形成準
備動作が実行される(図12のステップ2)。すなわ
ち、クリーニングローラ用のモータ25が作動を開始す
ると共に、クリーニングローラ用電源E4(図1)によ
ってクリーニングローラ12に正極性の電圧が印加され
る。図12における「その他」は、図1に示したクリー
ニングローラ以外の各要素のモータや、これに電圧を印
加する電源等を示しており、これらの要素もメカトロド
ライバ24を介して駆動される。すなわち、図1に示し
た感光体1、帯電ローラ2、現像ローラ5、転写ローラ
7等が回転を開始すると共に、これらのローラ2,7及
び照明ランプ13などに電圧が供給される。
【0051】次いで、ビデオメモリ22に記憶された画
像信号が制御部23の指令によりビデオ信号作成回路2
8を介して先に説明した露光走査装置のレーザ装置29
に入力され、そのレーザ光が感光体1に照射され、感光
体1上の画像形成領域に静電潜像が形成される(ステッ
プ3)。これに伴って、制御部23からの指令により、
メカトロドライバ24を介して、図1に示した各要素が
駆動制御され、これらが前述の所定の動作を実行する。
すなわち、トナー像の形成、該トナー像の転写紙16へ
の転写、及びその転写残トナーのクリーニングローラ1
2への回収が行われる。クリーニングローラ12上の回
収トナーを感光体1へ戻すトナー再付着動作は、後述す
るステップ6又は7において実行される。
【0052】静電潜像形成動作の実行に続いて、制御部
23のカウンタにより、変数Nが「1」だけ、カウント
アップされる(ステップ4)。次いで、制御部23の比
較手段により、2以上の整数である予め決められた値n
と変数Nとが比較され(ステップ5)、N<nのとき
は、通常のトナー再付着動作が行われる(ステップ
6)。すなわち、図6乃至図8に例示したように、クリ
ーニングローラ12に対して負極性の電圧が印加され、
かかるクリーニングローラ12が例えば1回転すること
によって、クリーニングローラ12上の回収トナーT2
が感光体1の表面に戻される。戻された再付着トナーT
3が現像装置4に静電的に回収されることは先に説明し
た通りである(図9)。
【0053】次いで、ステップ8において次のページの
画像展開完了がチェックされると、再び次の静電潜像の
形成動作が実行される(ステップ3)。このようにし
て、潜像形成から、トナー再付着動作までの画像形成動
作と、その再付着トナーの現像装置4への回収動作が繰
返されるのである。
【0054】ステップ3の静電潜像形成動作が繰返し行
われた後、N=nとなったことがチェックされると(ス
テップ5)、このときも制御部23の指令により、メカ
トロドライバ24を介して、クリーニングローラ12上
の回収トナーを感光体1に戻すトナー再付着動作が実行
されるが、その際、そのクリーニングローラ12は、通
常のトナー再付着動作時よりも長い時間をかけてクリー
ニングローラ12のトナーT2を感光体1に再付着様せ
る(ステップ7)。負極性の電圧が印加されたクリーニ
ングローラ12が、例えば2回転する間にクリーニング
ローラ12上のトナーを感光体1に戻すのである。この
ようにして感光体1に戻された再付着トナーも現像装置
4に静電的に回収される。かかる回収トナーの再付着動
作実行後、カウンタがクリアされ(ステップ9)、ステ
ップ8において次のページの画像展開の完了がチェック
されると、前述した動作が繰返される。
【0055】ステップ8において、次のページの画像展
開完了が検出されないとき、すなわち画像形成動作の終
了時には、制御部23の指令により、メカトロドライバ
24を介して、再度クリーニングローラ12から感光体
1へのトナー再付着動作を行い(ステップ10)、これ
を画像形成装置4に静電的に回収する。次いでカウンタ
がクリアされ(ステップ11)、引き続き画像形成後処
理動作が実行され(ステップ12)、画像形成を完了す
る。
【0056】上述したように、本例の画像形成装置にお
いては、連続して画像形成動作が行われ、その回数が所
定回数nとなったとき、その他の画像形成動作時よりも
長い時間をかけてトナー再付着動作が行われ、これによ
ってクリーニングローラ12上に多量のトナーが蓄積す
ることを防止することができる。nは、例えば10に設
定され、かかる回数の整数倍の画像形成動作が行われた
ときだけ、長時間トナー再付着動作が実行されるので、
全体の画像形成スピードが大きく低下することを阻止で
きる。例えば85枚のコピーを連続してとるとき、n=
10であるとすると、8回だけ長時間トナー再付着動作
が行われ、その他の画像形成動作時には、通常のトナー
再付着動作が実行されるのである。
【0057】本例の画像形成装置においては、画像形成
動作が行われる毎に毎回トナー再付着動作が実行され、
また静電潜像の形成から、トナー像転写後の感光体1よ
り成る像担持体上の転写残トナーT1をクリーニングロ
ーラ12より成るクリーニング部材に回収し、その回収
したトナーT2を像担持体表面に戻すトナー再付着動作
に至るまでの画像形成動作が複数回連続して行われると
き、その画像形成動作回数を検出するカウント手段が、
前述の制御部23と、そのカウンタにより構成されてい
る。そして、このカウント手段により、画像形成動作回
数が2以上の所定回数nとなったことが検出されたと
き、クリーニング部材による像担持体へのトナー再付着
動作が、他の画像形成動作時よりも長い時間行われるよ
うに、クリーニング部材制御手段によって、クリーニン
グ部材はその回転とその電圧印加を制御されるが、当該
クリーニング部材制御手段が、制御部23とメカトロド
ライバ24によって構成されている。
【0058】以上が、請求項1に記載の画像形成装置に
対応する第1具体例である。
【0059】ところで、前述の如き画像形成動作が多数
回連続して行われると、画像形成装置の要素がこれに対
応できなくなることがあり、このような場合には画像形
成動作を一旦中断し、その要素が所定の機能を発揮でき
るところまで復帰してから画像形成動作を再開するよう
に構成することは従来より周知である。
【0060】例えば、図1に示した定着装置19は、そ
の定着部材である定着ローラ30と加圧ローラ31とに
よって転写紙16上のトナー像に熱と圧力を与え、その
トナー像を転写紙16上に定着するものであるが、非常
に多い回数の画像形成動作が連続して行われると、定着
ローラ30の熱が転写紙16に多量に奪われるので、そ
の温度が低下し、所定の定着動作を行えなくなることが
ある。
【0061】そこで、従来より、例えば、定着ローラ3
0の表面に、図1に示したサーミスタ33より成る温度
センサを設け、これによってその定着ローラの温度を検
知し、図11に示すようにその検知信号を制御部23に
入力して、その温度が所定の温度以下となったことが検
出されたとき、制御部23からの指令により、メカトロ
ドライバ24を介して、画像形成装置の各要素を制御
し、画像形成動作を一旦中断させている。そして、定着
ローラ30の温度が所定温度よりも高くなったことが検
出されると、同じく制御部23の指令により、メカトロ
ドライバ24を介して各要素を制御し、画像形成動作を
再開するようにしている。
【0062】このように、画像形成動作を中断している
間は、画像形成装置の待ち時間となる。そこで、請求項
2に記載の画像形成装置に対応する第2具体例において
は、このような待ち時間を利用して、クリーニングロー
ラ12に付着したトナーを感光体1に戻し、これを現像
装置4に静電的に回収するように構成されている。
【0063】この構成によれば、各画像形成動作時以外
にも、クリーニングローラ12上のトナーを感光体1に
戻すので、クリーニングローラ12へのトナーの蓄積を
防止でき、しかも元々ロスタイムとされる待ち時間を利
用してトナー再付着を行うので、画像形成スピードが低
下することを確実に阻止できる。
【0064】図13はこの第2具体例の動作例を示すフ
ロー図であり、ここに示したステップ1及び2は、図1
2のステップ1,2と変りはない。図13におけるステ
ップ13において、図1乃至図10に示したように、感
光体1への静電潜像の形成と、その現像と、かかる現像
により得られたトナー像の転写紙16への転写と、その
トナー像転写後の転写残トナーのクリーニングローラ1
2への回収と、その回収トナーの感光体1への再付着動
作が行われる。画像形成動作が実行されるのである。
【0065】ここで、前述のサーミスタ33と、制御部
23は、静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持
体上の転写残トナーをクリーニング部材に回収し、その
回収したトナーを像担持体表面に戻すトナー再付着動作
に至る画像形成動作が複数回連続して行われるとき、そ
の画像形成動作を中断すべきことを検出する中断検出手
段の一例を構成している。かかる検出手段によって、画
像形成動作を中断すべきこと、すなわち中断モードが検
出されたとき(ステップ14)、制御部23とメカトロ
ドライバ24により構成されたクリーニング部材制御手
段によって、前述のトナー再付着動作が実行され(ステ
ップ15)、その再付着トナーが現像装置4に静電的に
回収される。
【0066】すなわち、画像形成動作を中断すべき中断
モードが検出されると、この時点でクリーニングローラ
12より成るクリーニング部材に付着しているトナーを
現像装置4に静電的に回収すべく、該クリーニング部材
上のトナーを感光体1より成る像担持体表面に静電的に
戻すトナー再付着動作をそのクリーニング部材が実行す
るように、クリーニング部材制御手段が、該クリーニン
グ部材の回転とそのクリーニング部材への電圧印加を制
御するのである。図1に示した例では、クリーニングロ
ーラ12に−3000Vの電圧を印加し、クリーニング
ローラ12に付着しているトナーを感光体1に戻し、そ
の再付着トナーを現像装置4で回収する。このようにし
て、画像形成動作の中断時間を利用してクリーニングロ
ーラ12をクリーニングすることができる。
【0067】上述したトナー再付着動作を完了した後、
或いは画像形成動作の中断が検出されないとき、ステッ
プ16において次のページの画像展開の完了がチェック
されれば、中断モードの解除チェック後に(ステップ1
7)、前述した動作が繰返される。また次のページの画
像展開完了が検出されないときは、制御部23の指令に
より、メカトロドライバ24を介して各要素が制御さ
れ、トナー再付着動作が実行され(ステップ18)、次
いで画像形成後処理動作が実行され(ステップ19)、
画像形成を完了する。
【0068】このようにして、連続画像形成動作時の画
像形成スピードを落すことなく、クリーニングローラ1
2の表面をクリーニングし、高い転写残トナーの回収効
率を保証することができる。
【0069】図14に示すように、中断モードが検出さ
れている間中、トナー再付着動作を繰返すように構成し
てもよく(図14のステップ14,15)、かかる構成
によると、中断モードの時間をより有効に利用してクリ
ーニングローラ12上のトナーを一層確実に感光体1に
戻すことが可能となる。
【0070】上記具体例では、中断検出手段が、転写紙
16より成る記録媒体に転写されたトナー像を加熱して
当該トナー像を記録媒体上に定着する定着装置19の定
着部材温度が所定温度以下となったことを検出する手段
として構成されているが、他の中断検出手段の検出結果
によってトナー再付着動作を実行するように構成するこ
ともできる。
【0071】また図12乃至図14に関連して説明した
各構成を適宜組み合せて画像形成装置を構成することも
できる。
【0072】本発明は、クリーニング部材としてローラ
状のものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形
成装置、或いは、像担持体としてドラム状のものの他
に、無端ベルト状のものを用いる画像形成装置にも適用
でき、また、記録媒体として中間転写体を用い、像担持
体から、この中間転写体にトナー像を転写し、次いでこ
れを転写材に転写する形式の画像形成装置にも適用でき
る。さらに本発明は、帯電装置によって像担持体を帯電
した後、その表面への像露光時に光の照射されない部分
によって静電潜像を形成し、その潜像電位の極性と反対
の極性に帯電されたトナーを当該静電潜像に付着させて
現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式の画像形成装置に
も適用できる。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、画像形成動作が連続して行われるとき、その回数が
所定数に達したときに、トナー再付着動作を長い時間か
けて実行するので、画像形成スピードを大幅に下げるこ
となく、クリーニング部材上に多量のトナーが蓄積する
ことを防止でき、当該クリーニング部材による転写残ト
ナーの回収効率を高めることができる。
【0074】請求項2又は3に記載の画像形成装置によ
れば、画像形成動作を中断したときに、トナー再付着動
作を実行するので、画像形成動作を連続して行うときの
画像形成スピードを低下させることなく、クリーニング
部材上に多量のトナーが蓄積することを防止でき、当該
クリーニング部材による転写残トナーの回収効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置の部分断面
説明図であって、感光体とクリーニングローラ上のトナ
ーを模式化して大きく示した図である。
【図2】帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ及びクリ
ーニングローラと、感光体との相対位置関係を示し、感
光体上の転写残トナーをクリーニングローラに回収して
いるときの様子を説明する説明図である。
【図3】画像形成領域後端が帯電ローラに対向する部位
に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明図であ
る。
【図4】画像形成領域後端が現像ローラに対向する部位
に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明図であ
る。
【図5】画像形成領域後端が転写ローラに対向する部位
に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明図であ
る。
【図6】画像形成領域後端がクリーニングローラに対向
する部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明
図である。
【図7】クリーニングローラ上の回収トナーを感光体上
に再付着させる様子を示す、図2と同様な説明図であ
る。
【図8】感光体上の再付着トナーが現像装置へ向けて搬
送される様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図9】感光体上の再付着トナーが現像装置に回収され
る様子を示す、図2と同様な説明図である。
【図10】次の画像形成領域先端が転写ローラに対向す
る部位に至ったときの様子を示す、図2と同様な説明図
である。
【図11】制御装置の一例を示すブロック図である。
【図12】その動作態様の一例を示すフローチャートで
ある。
【図13】他の動作態様例を示すフローチャートであ
る。
【図14】さらの他の動作態様例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
4 現像装置 19 定着装置 T1 トナー T2 トナー T3 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 尚之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、該担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像を
    トナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上の
    トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転
    写後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回
    収し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の次の
    静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着
    させるクリーニング部材とを具備し、該クリーニング部
    材は、回転駆動されつつ、像担持体上の転写残トナーの
    回収動作と、その回収トナーを像担持体表面に戻すトナ
    ー再付着動作を行い、像担持体表面に再付着させたトナ
    ーを現像装置に静電的に回収する画像形成装置におい
    て、 前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持体上
    の転写残トナーをクリーニング部材に回収し、その回収
    したトナーを像担持体表面に戻すトナー再付着動作に至
    る画像形成動作が複数回連続して行われるときの画像形
    成動作回数を検出するカウント手段と、その回数が2以
    上の所定回数となったことが検出されたとき、前記クリ
    ーニング部材による像担持体へのトナー再付着動作が、
    他の画像形成動作時よりも長い時間行われるように、当
    該クリーニング部材の回転と該クリーニング部材への電
    圧印加を制御するクリーニング部材制御手段とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動される像担持体と、該担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像を
    トナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上の
    トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転
    写後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回
    収し、次いでその回収したトナーを、像担持体上の次の
    静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着
    させるクリーニング部材とを具備し、該クリーニング部
    材は、回転駆動されつつ、像担持体上の転写残トナーの
    回収動作と、その回収トナーを像担持体表面に戻すトナ
    ー再付着動作を行い、像担持体表面に再付着させたトナ
    ーを現像装置に静電的に回収する画像形成装置におい
    て、 前記静電潜像の形成から、トナー像転写後の像担持体上
    の転写残トナーをクリーニング部材に回収し、その回収
    したトナーを像担持体表面に戻すトナー再付着動作に至
    る画像形成動作が複数回連続して行われるとき、その画
    像形成動作を中断すべきことを検出する中断検出手段
    と、画像形成動作を中断すべきことが検出されたとき、
    前記クリーニング部材に付着しているトナーを現像装置
    に静電的に回収すべく、該クリーニング部材上のトナー
    を像担持体表面に静電的に戻すトナー再付着動作を当該
    クリーニング部材が実行するように、該クリーニング部
    材の回転と該クリーニング部材への電圧印加を制御する
    クリーニング部材制御手段とを有することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中断検出手段が、記録媒体に転写さ
    れたトナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体上に定
    着する定着装置の定着部材温度が所定温度以下となった
    ことを検出する手段である請求項2に記載の画像形成装
    置。
JP15307296A 1996-05-25 1996-05-25 画像形成装置 Pending JPH09319277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15307296A JPH09319277A (ja) 1996-05-25 1996-05-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15307296A JPH09319277A (ja) 1996-05-25 1996-05-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09319277A true JPH09319277A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15554375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15307296A Pending JPH09319277A (ja) 1996-05-25 1996-05-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09319277A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171247A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171247A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002365943A (ja) 画像形成装置
JPH09212057A (ja) 画像形成装置
JPH09319277A (ja) 画像形成装置
JP3434412B2 (ja) 画像形成装置
JP3434413B2 (ja) 画像形成装置
JP3434411B2 (ja) 画像形成装置
JPH09127844A (ja) 画像形成装置
JP3400246B2 (ja) 画像形成方法及びその装置
JPH09305077A (ja) 画像形成装置
JPH086454A (ja) 電子写真装置
JPH09297519A (ja) 画像形成装置
JP3234756B2 (ja) 画像形成装置
JP3334839B2 (ja) 画像形成装置
JP3330474B2 (ja) 画像形成装置
JPH09297514A (ja) 画像形成装置
JP2005202115A (ja) 画像形成装置
JP3187342B2 (ja) 画像形成装置
JPH09244508A (ja) 画像形成装置
JPH09197932A (ja) 画像形成装置
JPH09281868A (ja) 画像形成装置
JPH09297515A (ja) 画像形成装置
JPH09281869A (ja) 画像形成装置
JPH09197841A (ja) 画像形成装置
JPH09134105A (ja) 画像形成装置
JPH09297518A (ja) 画像形成装置