JP2015049407A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング性能を低下させてしまう要因となる弱帯電トナー量を減少することができるクリーニング装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】半導電性を有し、帯電したトナーを保持して移動する転写部材と、該転写部材に当接され、転写部材上に保持された前記トナーを静電的に除去する第1のクリーニング部材と、前記転写部材の移動方向に対して、前記第1のクリーニング部材よりも下流に配置され、転写部材上に保持された前記トナーを静電的に除去する第2のクリーニング部材と、前記第1のクリーニング部材に前記トナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させる電圧印加部を備えたクリーニング装置において、前記電圧印加部により第1のクリーニング部材に印加するバイアス電圧は、第1のクリーニング部材により除去されるトナーが最も多くなる電圧よりも高いことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、記録媒体上にトナー画像を転写するために中間転写ベルトや2次転写ベルトを備える。中間転写ベルトや2次転写ベルトなどの転写ベルト上に付着したトナーや紙粉等の残留付着物を除去するために、クリーニングブラシおよび回収ローラーが使用される。クリーニングブラシは、転写ベルトに当接して回転することにより、ベルト表面上から残留付着物を拾い上げて除去する。回収ローラーは、クリーニングブラシに当接して回転することにより、クリーニングブラシに蓄積した残留付着物を除去する。
しかし、クリーニングブラシまたは回収ローラーでは、残留物を完全に除去することができない。いくらかの残留物は、クリーニングブラシの中や転写ベルト上から除去されずに滞留する。クリーニングブラシの中や転写ベルト上に滞留する残留物を除去するために、バイアス電圧を利用することが知られている。クリーニングブラシまたは回収ローラーにバイアス電圧を印加することによって、正極性または負極性に帯電した残留物は、逆極性に印加されたクリーニングブラシおよび回収ローラーに引き寄せられ、残留物はより効率的に除去される。
特に、多量のトナーが高い頻度で記録媒体上に転写されるプロダクションプリント分野では、ベルト残留物だけでなく、画像の濃度調整や色重ねのズレを補正する制御で中間転写ベルト上にトナーパターンを形成して、その濃度をフォトセンサーで読み取り、その検知結果により、画像形成条件をコントロールする場合、読み取ったあとのトナーパターンは記録用紙に転写されずに、中間転写ベルトや2次転写ベルトに配置するクリーニング装置で除去することになる。そのため、多量のトナーを除去する機能が求められている。
多量のトナーをクリーニング装置で除去する場合、トナー量に応じて高バイアス電圧が必要である。しかし、高バイアス電圧を印加するとクリーニングブラシと回収ローラー間で放電が発生し、クリーニングブラシ内のトナーが逆帯電になったり、トナーの帯電量が低下してクリーニングブラシの内部に留まるなどして、クリーニングブラシと回収ローラー間でのトナーの移動効率が損なわれてしまう。そして、クリーニングブラシや回収ローラーの表面にはトナー起因の放電生成物が固着するフィルミング現象が発生する。
また、クリーニングブラシと回収ローラーの接触部で、回収ローラーに回収されずに通過してしまったトナーは、クリーニングブラシと転写ベルトとの接触部で、転写ベルトとの衝撃や転写ベルトの帯電電位の影響により転写ベルト上に再付着してしまうという問題があった。
上記問題を解決するクリーニング装置に関する技術としては、例えば特許文献1が開示されている。
特許文献1では、正規帯電トナークリーニング部材と逆帯電トナークリーニング部材からなるクリーニング部材よりも上流にプレクリーニング部材として、導電性ブラシローラーを配置させて、帯電注入を行っていた逆帯電トナークリーニングブラシへの印加電圧を低く設定することができ、逆帯電トナークリーニングブラシでの帯電注入が阻害されていた課題を解消している。
また、特許文献2では、正規帯電トナークリーニング部材と逆帯電トナークリーニング部材からなるクリーニング部材において、正規帯電トナークリーニング部材を2本並べることで、1度に多量のトナーを除去しなくてもよくなり、各クリーニングブラシに印加するバイアス電圧を低く設定することができる。これにより、高バイアス印加による放電生成物によるブラシへのストレスを軽減している。
特開2012−88668号公報 特開2013−80029号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2では、最上流に配置されたクリーニングブラシで除去しきれずに2次転写ベルト上に残留したトナーのなかには、プレクリーニング部材の逆極性バイアス電圧の影響を受けて、静電的な力でトナーを除去できない程度にまで帯電量が低下して、弱帯電化してしまうトナーも存在する。その弱帯電トナーが、後のトナークリーニング部のブラシローラー内で蓄積して、やがて、良好なクリーニング性を確保できなくなる可能性がある。
本発明の目的は、クリーニング性能を低下させてしまう要因となる弱帯電トナー量を減少することができるクリーニング装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のクリーニング装置は、半導電性を有し、帯電したトナーを保持して移動する転写部材と、前記転写部材に当接され、前記転写部材上に保持された前記トナーを静電的に除去する第1のクリーニング部材と、前記転写部材の移動方向に対して、前記第1のクリーニング部材よりも下流に配置され、前記転写部材上に保持された前記トナーを静電的に除去する第2のクリーニング部材と、前記第1のクリーニング部材に前記トナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させる電圧印加部を備えたクリーニング装置において、前記電圧印加部により前記第1のクリーニング部材に印加するバイアス電圧は、前記第1のクリーニング部材により除去されるトナーが最も多くなる電圧よりも高いことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、前記電圧印加部により前記第1のクリーニング部材に印加する前記バイアス電圧は、前記第1のクリーニング部材で除去するトナーの除去効率が80〜95%となるバイアス電圧とすることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1のクリーニング装置において、前記電圧印加部により前記第1のクリーニング部材に印加された前記バイアス電圧は、前記第1のクリーニング部材から前記第2のクリーニング部材までの前記転写部材上に保持される前記トナーの帯電量分布において、前記第1のクリーニング部材で除去される前のトナー帯電極性とは異なる極性のトナー粒子数で占める割合が65%以上となるバイアス電圧とすることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のクリーニング装置において、前記第2のクリーニング部材は、前記トナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加されて前記転写部材上の正規帯電極性と逆極性のトナーを静電的に除去する逆帯電トナークリーニング部材と、前記トナーの正規帯電極性と逆極性の電圧が印加されて前記転写部材上の正規帯電極性のトナーを静電的に除去する正規帯電トナークリーニング部材とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のクリーニング装置において、前記第1のクリーニング部材は、金属ローラーであり、ローラー表面に金属メッキ処理を施したローラーであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のクリーニング装置において、前記金属メッキ処理が無電解ニッケルメッキ処理であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、画像形成装置において、請求項1〜6のいずれかのクリーニング装置を用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1のクリーニング部材に、搬送されるクリーニングトナーの帯電極性とは逆極性となるバイアス電圧を印加することで、第1のクリーニング部材でのトナーの除去機能に加えて、第1のクリーニング部材で除去しきれなかったトナーに対して、十分な帯電量を付与することができ、従来、第1のクリーニング部材通過後に多く存在していた弱帯電トナーを減少することができる。このため、第2のクリーニング部材において、弱帯電トナーが滞留する蓄積量に達しないので、滞留せずにクリーニング性能を維持することができる。
本発明のクリーニング装置を備えた画像形成装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の2次転写装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の2次転写クリーニング装置の構成の一例を示す断面図である。 プレクリーニングローラーに印加する電圧を、本発明の設定で印加したときのプレクリーニング部通過前後でのトナーの極性の一例を示すモデル図である。 プレクリーニングローラーに印加する電圧をN設定で印加したときのプレクリーニング部通過前後でのトナー極性の一例を示すモデル図である。 プレクリーニングローラーに流す電流とトナー除去効率の関係を示すグラフである。 図4および図5に示すプレクリーニング部通過前後のトナーを採取し、各場所でのトナーの帯電量分布を示したグラフである。
以下、本発明の実施形態を備えた2次転写クリーニング装置を含む画像形成装置の一例について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を概略的に示す断面図である。なお、本発明の実施形態で用いるトナーの正規極性は負極性とする。
図1に示される画像形成装置1は、タンデム型カラー画像形成装置とも称され、4組の画像形成部によりカラー画像形成を行う。画像形成装置1は、電子写真方式の作像プロセスを用いて画像データを記録媒体の用紙上に画像形成する。
画像形成装置1は、4組の画像形成部によりカラー画像形成を行う。4組の画像形成部は、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部20Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部20M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成部20C、ブラック(K)色の画像を形成する画像形成部20Kである。
画像形成部20Yは、像担持体としての感光体ドラム11Yと、その周囲に配置された帯電部23Y、光書込部22Y、現像装置21Yおよび感光体ドラムクリーニング装置25Yとを有する。同様に画像形成部20Mは、像担持体としての感光体ドラム11Mと、その周囲に配置された帯電部23M、光書込部22M、現像装置21Mおよび感光体ドラムクリーニング装置25Mとを有する。画像形成部20Cは、像担持体としての感光体ドラム11Cと、その周囲に配置された帯電部23C、光書込部22C、現像装置21Cおよび感光体ドラムクリーニング装置25Cとを有する。画像形成部20Kは、像担持体としての感光体ドラム11Kと、その周囲に配置された帯電部23K、光書込部22K、現像装置21Kおよび感光体ドラムクリーニング装置25Kとを有する。なお、画像形成部20Y、20M、20C、および20K、のそれぞれの感光体ドラム11Y、11M、11C、および11K、帯電部23Y、23M、23C、および23K、光書込部22Y、22M、22C、および22K、並びに感光体ドラムクリーニング装置25Y、25M、25C、および25Kは、それぞれ同様の機能を有する構成である。したがって、以下では、特に区別がある場合を除き、符号Y、M、CまたはKを付さずに表記する。
本実施形態の画像形成においては、転写部材として、中間転写ベルト16および2次転写ベルト30が用いられる。
中間転写ベルト16は無端ベルトであり、複数のローラーにより架設され、走行可能に支持される。画像形成部20Y、20M、20C、および20Kに形成された各色のトナー像は、1次転写部13Y、13M、13C、および13Kにより走行する中間転写ベルト16上に逐次転写され、各色(Y、M、C、K)の層が重畳したカラー画像(トナー像)が中間転写ベルト16上に1次転写される。
用紙搬送部44bは、用紙Pを搬送する。用紙Pは、給紙カセット41a、41bおよび41cに収容されており、給紙部42より給紙され、ループ形成ローラー44dおよびレジストローラー46を経て、2次転写装置17に搬送される。2次転写装置17において、中間転写ベルト16上に形成されたカラー画像が用紙P上に2次転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置18の定着ニップ部Nにおいて熱と圧力とが加えられることにより、用紙P上のトナー像が溶融定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラー19により装置外へ排紙される。
2次転写装置17は、中間転写ベルト16を介して2次転写対向ローラー16bに当接して配置される。2次転写装置17は、2次転写ベルト30を架設して周回駆動するための複数の駆動ローラー31を備える。2次転写装置17の2次転写ベルト30と中間転写ベルト16との間に形成されるニップ部を用紙Pが通過することにより、中間転写ベルト16上のトナー像が、用紙Pに2次転写される。
2次転写ベルトクリーニング装置(以下、クリーニング装置と称する)32は、2次転写装置17の2次転写ベルト30に当接配置され、2次転写ベルト30上に転移して付着したトナーや紙粉等の残留付着物を除去する。
また、画像形成装置1は2次転写装置17の駆動ローラー31や、クリーニング装置32のクリーニング部材にバイアス電圧を印加するための電圧印加部を備える。クリーニング装置32についての詳細は後述する。
画像形成装置1の上記各部は、制御部90と接続されており、制御部90により適宜制御される。制御部90に含まれる記憶部91等には、画像形成に関わる処理に対応するプログラムが格納されており、画像形成装置1の上記各部の各機能は、制御部90の一部として構成されるCPU92によって対応するプログラムを実行されることにより発揮される。
なお、画像形成装置1は、それぞれ上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
続いて、画像形成装置1により用紙Pに画像形成する電子写真プロセスについて説明する。
まず、原稿台に原稿が載置され、載置された原稿は、画像読取り装置2の走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサーによって読み込まれ光電変換される。光電変換されて生成された色毎の画像情報信号は、画像処理部(不図示)によりアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が施された後、対応する色の画像形成部20の光書込部22にそれぞれ入力される。
画像形成部20の光書込部22は、画像情報信号を感光体ドラム11に書き込み、感光体ドラム11上に画像情報信号に基づく潜像を形成する。具体的には、感光体ドラム11は有機光導電体からなる感光体層を金属基体上に有している。感光体ドラム11の表面は、スコロトロンタイプ等のコロナ放電極からなる帯電部23により生成されるイオンにより帯電され、光書込部22は画像情報信号に基づいて感光体ドラム11上を走査露光する。帯電された感光体ドラム11の露光された部分は電位が低下し、画像情報信号に対応する静電潜像が感光体ドラム11上に形成される。現像装置21は、静電力を利用して感光体ドラム11上に形成された静電潜像をトナーで現像し、各色に対応するトナー像が形成される。
ここで、現像するためのトナーは、感光体ドラム11と同じ極性に帯電している。例えば、感光体ドラム11は負極性に帯電される。負極性に帯電された感光体ドラム11上の領域のうち、光書込部22により電位が低下した潜像部分にだけ、負極性に帯電したトナーが付着されて感光体ドラム11上にトナー像が静電現像される。感光体ドラム11上のトナー像は、中間転写ベルト16上に1次転写され、中間転写ベルト16上にトナー像を転写することができる。この時、中間転写ベルト16を正極性に帯電することによって、負極性に帯電したトナーを、中間転写ベルト16に転写することができる。中間転写ベルト16上に形成されたトナー像は、2次転写ローラー13Aとのニップ部において、用紙P上に2次転写される。この時、2次転写ローラー13Aとのニップ部で、中間転写ベルト16を介して対向する2次転写対向ローラー16b側から中間転写ベルト16を負極性に帯電させることによって、負極性に帯電されたトナー像を、用紙Pに転写することができる。
また、中間転写ベルト16上には、印刷濃度や、色または画像形成位置を補正等のために、用紙Pに転写させない未転写のトナーパターンが定期的に形成される。トナーパターンを形成するためのトナーは、静電現像を形成するためのトナー同様、負極性に帯電している。トナーパターンの形成タイミングは、例えば、印刷動作前や、連続印刷動作中の用紙と用紙の間の紙間タイミング等で形成される。
上記紙間タイミングで中間転写ベルト16上に形成された未転写トナーパターンは、検知手段により、補正のための情報を収集した後、2次転写ローラー13Aと2次転写対向ローラー16bのニップ部で、中間転写ベルト16上に留まる未転写トナー像と2次転写ベルト30上に転移する未転写トナー像に分かれる。上述のように、トナーは負極性に帯電するので、未転写トナーTは、そのほとんどが負極に帯電となる。したがって、2次転写ベルト30上には、負極性トナーが多く存在し、正極性トナーは比較的少量存在することになる。ここで述べる未転写トナーTとは、用紙P上に転写されないトナーのことを言い、具体的には、例えば、連続印刷時の用紙と用紙の間において、画像の濃度調整や色ズレ補正の制御などのために中間転写ベルト16上に形成したトナーパターンが用紙Pに転写されずに2次転写ベルト30上に転移してきた多量のトナー像のことを言う。
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態に係るクリーニング装置32の構成について詳細に説明する。
図2は、2次転写装置17を示しており、図3は、第1の実施の形態を備えるクリーニング装置32の構成を示す拡大図である。
図2に示されるようにクリーニング装置32は、2次転写ベルト30上の未転写トナーTを大まかに除去するためのプレクリーニング部64と、正規帯電極性と逆極性(正極性)に帯電したトナーを除去する逆帯電トナークリーニング部65と、2次転写ベルト30上の正規帯電極性(負極性)に帯電したトナーを除去する正規帯電トナークリーニング部66と、を備えている。
プレクリーニング部64は2次転写ベルト30の移動方向に対して、逆帯電トナークリーニング部65および正規帯電トナークリーニング部66よりも上流側に配置され、2次転写ベルト30上の未転写トナーTを除去するプレクリーニングローラー50と、プレクリーニングローラー50に当接してローラー表面からトナーを掻き取る、掻き取りブレード53aを有している。プレクリーニングローラー50は、2次転写ベルト30を介した対向側に対向ローラー54aとの間で形成するニップ内およびニップ近傍空間での放電の制御を容易とするために導電性を有する、外径16mmの金属ローラーとしている。さらに、プレクリーニングローラー50の表面には耐久性を考慮して、高硬度化が可能な金属メッキ処理が施されている。金属メッキ処理のなかでも、特に無電解ニッケルメッキ処理が耐久性に優れ、且つ、膜厚の均一性を確保できるので好ましい。プレクリーニングローラー50は制御部90からの制御信号によって、回転駆動するが、過剰な駆動トルク負荷やベルト摺擦の観点から、2次転写ベルト30の移動方向に対して、順方向の回転(ウィズ回転)駆動が好ましい。また、本実施例では、2次転写ベルト30とプレクリーニングローラー50の回転速度差の関係を0.8〜1.2の範囲とすることで、所望の除去効率を確保することができる。
掻き取りブレード53aは、先端部がプレクリーニングローラー50に押し付けられており、付着したトナーを機械的に掻き取る。掻き取りブレード53aは後述の当接線圧条件を実現するものであれば、材質、厚さ、硬度を限定しないが、本実施例では、プレクリーニングローラー50の回転方向に対してカウンター当接し、当接線圧を50〜180N/m、実効当接角を35°〜45°とすることで、良好な掻き取り性能を実現している。
対向ローラー54aは外径16mmの半導電ローラーであり、ニップ部安定性の観点から、金属製芯金に弾性層を設ける。押圧バネ(不図示)によって、2次転写ベルト30の方向に所定の圧力(例えば、9N/m)で圧接する。弾性層には、例えばEPDMやウレタンのようなゴム材やエラストマー等を用いるが、所定の電気特性を有するものであれば、材料を限定しない。本実施例では、弾性層にEPDM材を用い、抵抗値を3〜6logΩとすることで所望のトナー除去を実現している。また、対向ローラー54aは、接地されている。さらに、2次転写ベルト30を挟んで、プレクリーニングローラー50と対向ローラー54aのニップ位置は、プレクリーニングローラー50の中心点からプレクリーニングローラー50と2次転写ベルト30の接線に対して、垂直となる仮想垂直線を延長させ、その延長線から対向ローラー54aの中心点を、2次転写ベルト30の移動方向下流側へ1〜3mm水平移動させた位置で当接させることで、所望のトナーを除去することができる。
図3に示すように、未転写のトナー像を構成するトナーのほとんどは、正規帯電極性(負極性)に帯電しているので、電圧印加部55aは負極性トナーと逆極性のバイアス電圧(+HV)を出力する。電圧印加部55aから出力された負極性トナーと逆極性のバイアス電圧は、プレクリーニングローラー50に印加される。これにより、プレクリーニングローラー50は、2次転写ベルト30上の負極性トナーなどの残留物を静電的に吸引することができる。
プレクリーニングローラー50に印加するバイアス電圧(+HV)は、予め制御部90の記憶部91内に、プレクリーニングローラー50でトナーを除去するために必要なプレクリーニング電流とトナー除去効率の関係が示されたデータテーブルが格納されている。このデータテーブルは、例えば、環境条件や画像形成条件などの様々な条件に応じて複数用意されており、条件に適したデータテーブルに基づいて、必要なプレクリーニング電流を流すためのプレクリーニングバイアス電圧が決定される。ここで述べるトナー除去効率とは、2次転写後に、2次転写ベルト30上へ転移した未転写トナー量のうち、プレクリーニングローラー50で除去したトナー量の比率のことを示す。
逆帯電トナークリーニング部65は、プレクリーニング部64よりも2次転写ベルト30の移動方向下流側に配置され、トナーの正規帯電極性と逆極性(正極性)に帯電した逆帯電トナーを静電的に除去するクリーニングブラシ52bを有している。クリーニングブラシ52bは、2次転写ベルト30を介した対向側に設置されている対向ローラー54bによって、2次転写ベルト30をクリーニングブラシ52b側に押し出された部分と当接しており、対向ローラー54bは接地している。また、クリーニングブラシ52bに付着した逆帯電トナーを回収する、回収ローラー51b、前記回収ローラー51bに当接してローラー表面から逆帯電トナーを掻き取る、掻き取りブレード53bを備えている。回収ローラー51bには、電圧印加部55bにより、トナーの正規帯電極性と同極性のバイアス電圧(−HV)が印加されている。電圧印加部55bから出力された負極性トナーと同極性のバイアス電圧は、回収ローラー51bを介してクリーニングブラシ52bに印加される。これにより、クリーニングブラシ52bは、2次転写ベルト30に残留している逆極性(正極性)トナーなどの残留物を静電的に除去することができる。
正規帯電トナークリーニング部66は逆帯電トナークリーニング部65よりも2次転写ベルト30の移動方向下流側に配置され、正規帯電極性(負極性)に帯電したトナーを静電的に除去するクリーニングブラシ52cを有している。前記クリーニングブラシ52cは、2次転写ベルト30を介した対向側に設置されている対向ローラー54cによって、2次転写ベルト30をクリーニングブラシ52c側に押し出された部分と当接しており、対向ローラー54cは接地している。また、クリーニングブラシ52cに付着した正規帯電トナーを回収する、回収ローラー51c、前記回収ローラー51cに当接してローラー表面から正規帯電トナーを掻き取る、掻き取りブレード53cを備えている。回収ローラー51cには、電圧印加部55cにより、正規帯電極性トナーと逆極性のバイアス電圧(+HV)が印加されている。電圧印加部55cから出力された負極性トナーと逆極性のバイアス電圧は、回収ローラー51cを介してクリーニングブラシ52cに印加される。これにより、クリーニングブラシ52cは、2次転写ベルト30上に残留している負極性トナーなどの残留物を静電的に除去することができる。
クリーニングブラシ52bおよびクリーニングブラシ52c(以下、クリーニングブラシ52bおよび52cと称する)は、芯金と、芯金の外周を覆うブラシとを有している。例えば、導電性のブラシ繊維を導電性の基布に織り込んだブラシを芯金に巻き付けて、芯金とブラシ繊維とを導通可能となるように接着したものである。クリーニングブラシ52bおよび52cは、2次転写ベルト30に対し、1mm食い込ませており、図示しない駆動手段によって、当接位置で、ブラシが2次転写ベルト30の移動方向とは逆方向(カウンター方向)に移動するよう回転する。当接位置において、起毛をカウンター方向に移動するように回転させることで、クリーニングブラシ52bおよび52cと2次転写ベルト30との線速差を大きくすることができる。これにより、2次転写ベルト30のある箇所が、クリーニングブラシ52bおよび52cとの当接範囲を抜けるまでの間における起毛との接触確率が増え、良好に2次転写ベルト30からトナーを除去することができる。
回収ローラー51bおよび回収ローラー51c(以下、回収ローラー51bおよび51cと称する)は外径16mmの金属製筒状ローラーである。クリーニング装置32においては、機械構造用炭素鋼鋼材(S2OC)から成るローラーに無電解ニッケルメッキを施したものを用いた。回収ローラー51bおよび51cは、その外面の一部がそれぞれクリーニングブラシ52bおよび52cのブラシ繊維に接触するように配置されている。回収ローラー51bおよび51cは制御部90からの信号によってクリーニングブラシ52bおよび52cと同方向に回転駆動される。
クリーニングブラシ52bおよび52cの材料としては、例えば、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、などの樹脂を適用することができる。また、前記樹脂を2つ以上組み合わせたものを適用することもできる。
掻き取りブレード53bおよび掻き取りブレード53cは、プレクリーニングローラー50に押し付けている掻き取りブレード53aと同様に、先端部がそれぞれ回収ローラー51bおよび51cに押し付けられており、回収ローラーに付着したトナーを機械的に掻き取る。
2次転写ベルト30は半導電性を有するものであれば、材質、厚さ、高度を限定しない。ここで述べている半導電性とは、体積抵抗率が3〜12logΩ・cmの範囲とする。本実施例では、体積抵抗率が8〜11logΩ・cmで、且つ弾性を有するベルトを用いている。
次に本発明の実施形態を備えたクリーニング装置32のクリーニング動作について説明する。
図4は、本発明の実施形態のバイアス電圧をプレクリーニングローラー50に印加したときの、プレクリーニング部64通過前後での未転写トナーTの帯電極性を示したモデル図である。
図2に示すように、2次転写ローラー13Aの位置から2次転写ベルト30上に転移した未転写トナーTは、駆動ローラー31の回転により、プレクリーニングローラー50の位置に搬送される。プレクリーニング部64に搬送される未転写トナーTの帯電極性は、図4のA領域のトナーのように、そのほとんどが正規帯電極性(負極性)のトナーであるため、プレクリーニングローラー50と対向ローラー54aの転写ニップ近傍に負極性トナーが到達すると、電圧印加部55aからプレクリーニングローラー50に印加された負極性トナーとは逆極性(正極性)のバイアス電圧によって、2次転写ベルト30上の負極性トナーのうちの大部分は、プレクリーニングローラー50で静電的に引き寄せられて2次転写ベルト30から除去される。プレクリーニングローラー50に転移した負極性トナーは、掻き取りブレード53aにより掻き落とされる。
上記プレクリーニングローラー50の位置で、逆極性バイアス電圧を印加された未転写トナーTのなかには、逆極性(正極性)に帯電する逆帯電トナーが発生する。前記逆帯電トナーは、プレクリーニングローラー50では静電的に反発して除去されずに、図4のC領域のトナーのように2次転写ベルト30上に残留する。
ここで、プレクリーニングローラー50に印加する電圧の設定方法について、図6を用いて説明する。
プレクリーニングローラー50に印加する電圧は、例えば図6に示すトナー除去効率曲線のデータテーブルが、予め記憶部91に格納されており、前記データテーブルに基づいて決定される。通常であれば、トナーの除去効率が一番高いN設定とするが、本発明は、N設定よりも多くのプレクリーニング電流が流れるS設定とすることで、プレクリーニングローラー50で、トナーを除去する機能を持たせると同時に、プレクリーニングローラー50で除去しきれなかった残留トナーを逆極性に帯電させ、後のクリーニング部において、確実にクリーニングができる十分な帯電量を付与する機能も兼ね備えることができる。
S設定はプレクリーニングローラー50でのトナー除去と逆極性付与のバランスから、トナー除去効率が80〜95%となるプレクリーニング電流に基づいたバイアス電圧にすることが望ましい。トナー除去効率が80%を下回ると、プレクリーニング部64通過後の下流に設置されている逆帯電トナークリーニング部65や正規帯電トナークリーニング部66で除去する残留トナー量が増えてしまい、クリーニングするために必要なバイアス電圧が高くなってしまうので好ましくない。また、トナー除去効率が95%を上回ると、図6に示すように、N設定に近づくことになる。N設定に近づくと、後ほど説明するが、プレクリーニング部64通過後の残留トナーのうち、弱帯電トナーが占める割合が多くなってしまう。よって、逆帯電トナークリーニング部65や正規帯電トナークリーニング部66でのクリーニング性が確保できなくなる。
図4と図5および図7を用いて、S設定およびN設定のバイアス電圧を印加したときの、プレクリーニング部64前後でのトナー帯電量分布について説明する。
図4は、図6のデータテーブルにおいて、プレクリーニングローラー50に本発明であるS設定のバイアス電圧を印加させたときのプレクリーニング部64通過前後のトナーの極性状態を示したモデル図であり、図5は、図6のデータテーブルにおいて、プレクリーニングローラー50に、N設定のバイアス電圧を印加させたときのプレクリーニング部64通過前後のトナーの極性状態を示したモデル図である。
図7は図4および図5のプレクリーニング部64通過前後のトナーを採取し、トナー帯電量分布を示したグラフである。つまり、図7のトナー帯電量分布曲線A,B,Cは、図4および図5のA,B,Cの領域から採取したトナーサンプルの帯電量分布であることを示す。トナー帯電量分布測定は、プレクリーニング部64通過前後の2次転写ベルト30上に残留するトナーを0.5g/cm採取し、E−spart法を用いて、トナー粒子帯電量およびトナー粒子帯電量に対するトナー粒子の個数分布を測定した。
図7から、プレクリーニング部64に搬送されるトナーサンプルAの帯電量分布は、ほとんどのトナーが正規帯電極性(負極性)で十分な帯電量を持つトナーが多く存在するが、プレクリーニングローラー50に、プレクリーニングローラー50でのトナー除去効率が最も高いN設定のバイアス電圧を印加させた後、プレクリーニング部64で回収しきれなかった残留トナーサンプルBの帯電量分布は、帯電量が少ない弱帯電トナーの範囲に分布ピークがあり、弱帯電トナーが多く存在する。このため、プレクリーニングローラー50よりも下流に配置されているクリーニングブラシ52bおよび52cのブラシ内に残留トナーが蓄積して、クリーニング性能を維持することができなくなってしまう。一方、プレクリーニングローラー50に、本発明であるS設定の逆極性(正極性)バイアス電圧を印加した後、プレクリーニング部64から逆帯電トナークリーニング部65の間に残留しているトナーサンプルCの帯電量は、ほとんどのトナーが正規帯電極性とは逆極性に帯電しており、弱帯電トナー範囲に存在するトナー量が減少していることが分かる。なお、ここで述べる弱帯電トナーの範囲とは、トナーの帯電量が±0.2fc/μAの範囲に存在するトナーのことを示す。
プレクリーニングローラー50で除去できずに、2次転写ベルト30上に残留した逆極性(正極性)トナーや正規帯電極性(負極性)トナーはクリーニングブラシ52bの位置に搬送される。クリーニングブラシ52bには、電圧印加部55bによって、回収ローラー51bを介して、トナーの正規帯電極性と同極性(負極性)の電圧が印加されており、2次転写ベルト30とクリーニングブラシ52b表面電位との電位差で形成される電界によって、2次転写ベルト30上の逆極性に帯電した正極性トナーを静電的に引き寄せて、クリーニングブラシ52bへ転移する。クリーニングブラシ52bに転移した正極性トナーは、回収ローラー51bによって回収され、回収ローラー51bの回転方向に対して、カウンター当接した掻き取りブレード53bによって、回収ローラー表面から掻き落とされる。
次に、逆帯電トナークリーニング部65で、除去できなかった残留トナーは、正規帯電トナークリーニング部66に搬送される。クリーニングブラシ52cへ搬送されたトナーは、プレクリーニングローラー50やクリーニングブラシ52bによって2次転写ベルト30上のトナーは、ほとんど除去されている。このため、このクリーニングブラシ52cへ搬送されるトナーは、ごく少量であり、帯電極性は正規帯電極性(負極性)である。このクリーニングブラシ52cへ搬送された、ごく少量の2次転写ベルト30上の残留トナーは、電圧印加部55cによって、回収ローラー51cを介して、トナーの正規帯電極性と反対極性(正極性)の電圧が印加される。その結果、2次転写ベルト30上の負極性トナーは、クリーニングブラシ52cに静電的に付着し、回収ローラー51cによって回収され、回収ローラー51cの回転方向に対して、カウンター当接した掻き取りブレード53cによって回収ローラー表面から掻き落とされる。
このように、本クリーニング装置32によれば、プレクリーニングローラー50に印加するバイアス電圧を、プレクリーニングローラー50に搬送されてくるトナーの帯電極性とは逆極性で、且つS設定のバイアス電圧を印加することで、プレクリーニング部64で大部分のトナーを除去して、プレクリーニング部64よりも下流に配置した逆帯電トナークリーニング部65へ搬送されるクリーニングトナー量を減少させるだけでなく、プレクリーニング部64で除去しきれずに逆帯電トナークリーニング部65に移送される残留トナーに対して、下流側に配置した逆帯電トナークリーニング部65や正規帯電トナークリーニング部66での印加バイアス電圧で、確実にクリーニングができる十分な帯電量を付与させることができる。こうすることで、従来、プレクリーニング部64通過後の残留トナーで、多く存在していた弱帯電トナー量を減少させることができ、クリーニングブラシ52b,C54内でのトナー蓄積を防止することが出来る。以上のことから、良好なクリーニング性を確保することができる。
また、本実施例でのクリーニング装置32では、回収ローラー51bおよび51cのみに電圧を印加しているが、加えてクリーニングブラシ52bおよび52cにも電圧を印加する構成でも良い。この場合は、クリーニングブラシに印加する電圧よりも回収ローラーに印加する電圧が高くすることが望ましい。これにより、クリーニングブラシと回収ローラーとの間に電位差が形成され、回収ローラー方向への電位勾配によって、クリーニングブラシから回収ローラーへトナーを静電的に転移させることができる。
次に、本クリーニング装置の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態におけるクリーニング装置32および画像形成装置1は、第1の実施の形態と同様の構成を有している。第2の実施の形態の特徴は、プレクリーニングローラー50で除去しきれずに、プレクリーニング部64と逆帯電トナークリーニング部65の間において、2次転写ベルト30上に残留するトナーの逆帯電比率が65%以上となるようなバイアス電圧をプレクリーニングローラー50に印加することを特徴とする。
ここで示す逆帯電比率とは、上記残留トナーを採取し、E−spart法を用いて、図7に示すような粒子帯電量と粒子帯電量に対する粒子の個数分布の関係を示す帯電量分布を測定し、採取したトナー粒子全ての帯電量を積分した値と、帯電量0を境界として、+(プラス)帯電側の帯電量で積分した値との比率を逆帯電比率と定義する。
表1は、第2の実施形態のクリーニング装置32を用いた図2に示す2次転写装置17において、プレクリーニング部64と逆帯電トナークリーニング部65の間の2次転写ベルト30上に残留するトナーの逆帯電比率と、クリーニング装置32通過後の2次転写ベルト30上でのクリーニング性の関係を調べた実験結果である。上記トナーの逆帯電比率は、プレクリーニングローラー50にバイアス電圧を印加して、2次転写ベルト30に流入する電流を調整して逆帯電比率を制御した。
Figure 2015049407
上記実験方法は、1つの実験データを採取するために、上記トナーの逆帯電比率を測定するためのトナー採取と、2次転写ベルト30上のトナークリーニングの状態を確認した。
例えば、常温常湿環境において、画像形成装置1でA4サイズの用紙を連続で30枚通紙し、用紙間に紙間トナーパターンを形成する。形成された紙間トナーパターンが所定時間を経過すると、2次転写ベルト30上に紙間トナーパターンの未転写トナーTが転移される。2次転写ベルト30上に転移した未転写トナーTは、プレクリーニングローラー50の位置まで搬送され、プレクリーニングローラー50で除去しきれずに2次転写ベルト30上に残留したトナーが、逆帯電トナークリーニング部65に搬送されるまでに装置動作を強制停止させて、2次転写ベルト30上の残留トナーを採取した。トナー採取後は、2次転写ベルト30上のトナーを清掃してリセットした。
その後、画像形成装置1を同じ設定で実験を繰り返し、2次転写ベルト30上でクリーニング性能を確認した。
上記作業を、トナーの逆帯電比率が設定値となるようにプレクリーニング電流を調整して、トナーの逆帯電比率とその設定条件での2次転写ベルト30のクリーニング評価を実施した。
表1に示す「クリーニング性」とは、2次転写ベルト30上に未転写トナーTが転移し、その未転写トナーTが、クリーニング装置32通過後の2次転写ベルト30上のトナー除去性能と定義する。この「クリーニング性」の評価は、目視でトナーが2次転写ベルト30上に残留していない場合に、「○」とした。また、目視でトナーが2次転写ベルト30上に残留しているが、実用上問題ない場合に、「△」とし、目視でトナーが2次転写ベルト30上に残留していて、実用する上で問題が有る場合に「×」とした。
表1に示すように、プレクリーニング部64から逆帯電トナークリーニング部65の間の2次転写ベルト30上に存在する残留トナーの逆帯電比率を65%以上となるようなバイアス電圧をプレクリーニングローラー50に印加すれば、2次転写ベルト30上のトナーを実用上問題なくクリーニングすることができることが判明した。
以上、上述の第1および第2の実施の形態では、2次転写ベルト30の移動方向に対して、最上流に配置されるプレクリーニングローラー50に、2次転写ベルト30上の未転写トナーTの帯電極性とは逆極性で、且つ、プレクリーニングローラー50で、トナーを最も多く除去できる電圧よりも高い電圧を印加する。そうすることで、プレクリーニングローラー50には、トナー除去機能に加えて、プレクリーニングローラー50で除去しきれなかった残留トナーに対して、下流に配置されている逆帯電トナークリーニング部65や正規帯電トナークリーニング部66で、確実にクリーニングできる十分な帯電量を付与させる機能も兼ね備えることができ、良好なクリーニング性を確保することができる。
また、上述の第1および第2の実施の形態ほどの確実なクリーニング性能ではないものの、プレクリーニングローラー50に印加する電圧を、プレクリーニング部64でトナーを最も除去できる電圧よりも高い電圧を印加するだけでも、弱帯電トナーを軽減させる効果は有り、クリーニング性能の低下を遅延させることができる。
また、本実施の形態におけるクリーニング対象の転写部材には、2次転写ベルトを挙げたが、例えば、本実施の形態のように、印刷濃度や画像形成位置の補正等のために中間転写ベルト16上に形成するトナーパターンは、中間転写ベルト16と2次転写装置17の2次転写ベルト30との間に形成されるニップ部で、2次転写ベルト30上に転移する未転写トナーTと、そのまま中間転写ベルト16上に残留して搬送される未転写トナーに分かれる。そのため、中間転写ベルト16側にも多量のトナー像が残留するので、本実施の形態のクリーニング装置32を、中間転写ベルト装置側に設けることもできる。
1 画像形成装置
2 画像読取り装置
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
13Y,13M,13C,13K 1次転写部
13A 2次転写ローラー
16 中間転写ベルト
16b 2次転写対向ローラー
17 2次転写装置
18 定着装置
19 排紙ローラー
20Y,20M,20C,20K 画像形成部
21Y,21M,21C,21K 現像装置
22Y,22M,22C,22K 光書込部
23Y,23M,23C,23K 帯電部
25Y,25M,25C,25K 感光体ドラムクリーニング装置
30 2次転写ベルト
31 駆動ローラー
32 2次転写ベルトクリーニング装置
41a,41b,41c 給紙カセット
42 給紙部
44b 用紙搬送部
44d ループ形成ローラー
46 レジストローラー
50 プレクリーニングローラー
51b,51c 回収ローラー
52b,52c クリーニングブラシ
53a,53b,53c 掻き取りブレード
54a,54b,54c 対向ローラー
55a,55b,55c 電圧印加部
64 プレクリーニング部
65 逆帯電トナークリーニング部
66 正規帯電トナークリーニング部
90 制御部
91 記憶部
92 CPU
N 定着ニップ部
P 用紙
T 未転写トナー

Claims (7)

  1. 半導電性を有し、帯電したトナーを保持して移動する転写部材と、前記転写部材に当接され、前記転写部材上に保持された前記トナーを静電的に除去する第1のクリーニング部材と、前記転写部材の移動方向に対して、前記第1のクリーニング部材よりも下流に配置され、前記転写部材上に保持された前記トナーを静電的に除去する第2のクリーニング部材と、前記第1のクリーニング部材に前記トナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させる電圧印加部を備えたクリーニング装置において、
    前記電圧印加部により前記第1のクリーニング部材に印加するバイアス電圧は、前記第1のクリーニング部材により除去されるトナーが最も多くなる電圧よりも高いことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記電圧印加部により前記第1のクリーニング部材に印加する前記バイアス電圧は、前記第1のクリーニング部材で除去するトナーの除去効率が80〜95%となるバイアス電圧とすることを特徴とする請求項1のクリーニング装置。
  3. 前記電圧印加部により前記第1のクリーニング部材に印加された前記バイアス電圧は、前記第1のクリーニング部材から前記第2のクリーニング部材までの前記転写部材上に保持される前記トナーの帯電量分布において、前記第1のクリーニング部材で除去される前のトナー帯電極性とは異なる極性のトナー粒子数で占める割合が65%以上となるバイアス電圧とすることを特徴とする請求項1のクリーニング装置。
  4. 前記第2のクリーニング部材は、前記トナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加されて前記転写部材上の正規帯電極性と逆極性のトナーを静電的に除去する逆帯電トナークリーニング部材と、前記トナーの正規帯電極性と逆極性の電圧が印加されて前記転写部材上の正規帯電極性のトナーを静電的に除去する正規帯電トナークリーニング部材とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のクリーニング装置。
  5. 前記第1のクリーニング部材は、金属ローラーであり、ローラー表面に金属メッキ処理を施したローラーであることを特徴とする請求項1〜4のクリーニング装置。
  6. 前記金属メッキ処理が無電解ニッケルメッキ処理であることを特徴とする請求項5のクリーニング装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかのクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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