JP2006171461A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006171461A
JP2006171461A JP2004364887A JP2004364887A JP2006171461A JP 2006171461 A JP2006171461 A JP 2006171461A JP 2004364887 A JP2004364887 A JP 2004364887A JP 2004364887 A JP2004364887 A JP 2004364887A JP 2006171461 A JP2006171461 A JP 2006171461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
foreign matter
image forming
forming apparatus
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004364887A
Other languages
English (en)
Inventor
Terushi Isobe
昭史 磯部
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡辺
Hideo Yamane
秀夫 山根
Tomoshi Sakata
智志 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2004364887A priority Critical patent/JP2006171461A/ja
Publication of JP2006171461A publication Critical patent/JP2006171461A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

【課題】 転写材に不可避的に付着している帯電性異物を確実に除去することができ、優れた画質の画像が得られる画像形成装置の提供。
【解決手段】 回転される像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、このトナー像を転写領域において転写材に転写させる転写手段と、転写材の搬送路における転写領域の上流側において、転写材の両面上の帯電性異物を除去するための転写材異物除去手段とを具え、当該転写材異物除去手段は、搬送路における転写材の表面側に配設された、負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する表面側正極除去部材および正負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する表面側負極除去部材と、搬送路における転写材の裏面側に配設された、負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する裏面側正極除去部材および正極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する裏面側負極除去部材とを有するものであることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置に関する。
例えば、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式による画像形成装置においては、通常、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体上に、トナー像形成手段により形成されたトナー像を転写材に転写させ、当該転写材上において加熱により定着させることにより、目的とする可視画像が形成される。
トナー像を転写するための転写材としては、例えば転写紙が用いられ、通常、転写材は給紙トレイから搬送路に沿って送り出されるが、この転写材は、当該転写材同士の摩擦により、あるいは、転写材と搬送路を構成する各部材との摩擦により帯電される。転写材において、例えば紙粉は正極性に帯電され、填料であるタルクは負極性に帯電される。転写材にこのような紙粉やタルクなどの帯電性異物が存在すると、転写工程において像担持体に付着してしまい、その結果形成される可視画像において画像ヌケ、画像ボケや画像流れなどの画像欠陥が発生するおそれが大きい。
このような画像欠陥の発生を有効に防止するために、例えば、画像形成装置として、転写材の表面に対して設けられた正極性に帯電された除去部材および負極性に帯電された除去部材の複数の除去部材を設けることにより、それぞれ、負極性に帯電された異物と正極性に帯電された異物とをそれぞれ除去することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。そして、転写材が当該転写材異物除去手段を通過することにより、転写材の表面については帯電性異物を除去することができるが、その裏面においては依然として帯電性異物が残留し、これに起因して例えば転写工程において転写不良が発生して形成される可視画像において画像異常が発生することや、また、トナー像を構成するトナーをリサイクルする場合に、得られたリサイクルトナーを使用しても形成される可視画像において画像異常が発生することなどの不具合が発生するおそれがある。
また、例えば、画像形成装置として、転写材の両面に対して各々接触するよう導電性ローラを設置し、トナー像を構成するトナーと同極性の電圧を印加して、当該トナーと逆極性に帯電されている紙粉などの帯電性異物を除去する構成の転写材異物除去手段を具えてなるものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、転写材において、紙粉などのトナーと逆極性の帯電性異物は除去されても、例えばタルクなどのトナーと同極性の帯電性異物は残留してしまうこととなり、前述のように転写不良やリサイクルトナーの使用に起因して、形成される可視画像に画像異常が発生するおそれがある。
特開平7−319357号公報 特開平8−73072号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、転写材に不可避的に付着している紙粉やタルクなどの帯電性異物を確実に除去することができ、その結果、当該帯電性異物が像担持体に付着することにより形成されるべき画像に画像欠陥を生じさせることなく、優れた画質の画像を得ることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、回転される像担持体と、この像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上のトナー像を転写領域において転写材に転写させる転写手段と、転写材の搬送路における転写領域の上流側において、転写材についてその表面および裏面上の帯電性異物を除去するための転写材異物除去手段とを具えてなり、
当該転写材異物除去手段は、
搬送路における転写材の表面側に配設された、負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する表面側正極除去部材および正極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する表面側負極除去部材と、
搬送路における転写材の裏面側に配設された、負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する裏面側正極除去部材および正極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する裏面側負極除去部材と
を有するものであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置においては、転写材の搬送路における転写領域よりも上流側で、かつ、転写材異物除去手段よりも下流側である位置に転写材除電手段が具えられており、 当該転写材除電手段は、
搬送されるべき転写材の表面に接触するよう設けられた、接地状態に維持された表面除電部材と、
搬送されるべき転写材の裏面に接触するよう設けられた、接地状態に維持された裏面除電部材と
を有するものであることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、前記転写材異物除去手段を構成する除去部材の各々が、導電性を有するローラよりなる構成とすることができる。
本発明の画像形成装置においては、除去部材の各々を構成するローラが搬送されるべき転写材と接触するよう設けられ、これらのローラのうち少なくとも1つ以上が、搬送路において転写材を搬送するための駆動ローラまたは搬送路において転写材を搬送するための駆動ローラに押圧される従動ローラとしての機能を有することが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、除去部材の各々を構成するローラが搬送されるべき転写材と接触しないよう設けられ、これらのローラの各々と転写材の搬送路を挟んで対向し、当該ローラと逆極性の電荷を付与する対向電極が設けられた構成とすることができ、この対向電極には、交流電圧が重畳された直流電圧が印加されることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、前記転写材異物除去手段の除去部材の各々が、搬送されるべき転写材と接触しないよう設けられた板状体よりなる構成とすることができ、この板状体には、交流電圧が重畳された直流電圧が印加されることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、前記転写材異物除去手段の除去部材の各々が、搬送されるべき転写材と接触するよう設けられたブレード状体よりなる構成とすることができる。
本発明の画像形成装置によれば、転写材の両面のそれぞれにおいて、正極性または負極性の帯電性異物を静電的に除去する除去部材によって、転写材の両面に不可避的に付着している紙粉やタルクなどの正極性または負極性に帯電している異物のほぼすべてが、静電気的に吸着されて捕獲されることにより除去され、帯電性異物が付着していない状態のものとなるので、帯電性異物の存在に起因して生じる画像欠陥の発生が有効に抑止され、また、トナー像を構成するトナーをリサイクルする場合に、得られたリサイクルトナーを使用しても形成される可視画像における画像劣化が抑止され、その結果、優れた画質の画像を得ることができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、転写材の両面における帯電性異物を確実に除去することができる効果に加えて、転写材異物除去手段によって転写材に電荷が残留する状態となったときにも、転写材除電手段によって転写材の両面の電荷が除電されるため、転写材は帯電していない状態となるので、残留した電荷に起因して発生する転写不良や転写材の搬送路上における転写材詰りなどの搬送不良が抑止される。
さらに、転写材異物除去手段の除去部材の各々が搬送されるべき転写材と接触しないよう設けられている場合には、当該除去部材の各々に、直流電圧に重畳して交流電圧が印加される構成により、重畳された交流電圧による振動的な力の作用が加えられるために、当該除去部材が転写材と非接触状態にあっても、転写材における異物を確実に除去することができる。
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の画像形成装置の構成の第1の例を示す説明図、図2は、図1の画像形成装置において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。
この画像形成装置は、回転される像担持体10と、各々、この像担持体10の回転方向に対してこの順に並ぶよう像担持体10の外周面に沿って配設された、像担持体10の表面を帯電させる帯電装置11、像担持体10の表面を露光することにより静電潜像を形成する露光装置12、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を顕在化させることによりトナー像を形成する現像器13、像担持体10上のトナー像を転写領域Tにおいて転写材P上に転写する転写手段14、像担持体10に密着した状態にある転写材Pを分離させる分離装置15、および転写領域Tを通過した像担持体10上に残留する未転写トナーを除去するクリーニングブレード181よりなるクリーニング装置18とを具えている。16は、転写領域Tより搬送される転写材P上の未定着トナー像を定着させて画像を形成する定着装置である。
そして、この画像形成装置においては、転写材Pを転写領域Tまで搬送する搬送路R上において、転写材Pに不可避的に付着している紙粉やタルクなどの正極性または負極性の帯電性異物を除去するための転写材異物除去手段20が具えられている。
像担持体10は、ドラム状の金属基体と、この金属基体の外周面に形成された有機光導電性化合物よりなる感光層とにより構成されており、図1において紙面に対して垂直な方向に伸びる状態で配設されている。感光層を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネートなどを例示することができる。
この像担持体10が回転されるときの線速度は、例えば400〜600mm/secの範囲に設定されている。
帯電装置11は、例えば制御グリッドと帯電極とを有するスコロトロン帯電器よりなり、露光装置12は、例えばレーザ照射装置よりなる。
現像器13は、例えばマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ131および像担持体10とこの現像スリーブ131との間にバイアス電圧を印加する電圧印加装置(図示せず)が設けられてなるものである。
転写手段14は、適正な大きさに制御された転写電流が供給されて転写電界が形成され、この転写電界が作用されることにより、像担持体10上に形成されたトナー像を転写領域Tにおいて転写材Pに転写させる構成のものであり、例えばコロナ放電器よりなるものが用いられる。
分離装置15は、像担持体10に密着した状態にある転写材Pの電荷を除去することによりこの転写材Pを像担持体10から分離させるものであり、例えばコロトロン帯電器よりなるものが用いられる。
定着装置16は、例えば、内部に加熱源を備えた加熱ローラ161と、この加熱ローラ161に定着ニップ部が形成されるよう圧接された状態で設けられた加圧ローラ162とにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものである。
クリーニング装置18のクリーニングブレード181は、例えば、ポリウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材(図示せず)によって支持されると共に、先端部分が像担持体10の表面に当接されるよう設けられており、クリーニングブレード181の基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10の回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
このクリーニングブレード181は、これを構成する弾性体のJIS A硬度が65〜75°であることが好ましく、また、25℃で測定された反発弾性係数が40%以上であることが好ましい。また、クリーニングブレード181の像担持体10に対する押圧力は好ましくは147〜294mN/cmであり、さらに、クリーニングブレード181の像担持体10に対する実効当接角は10〜20°に設定されることが好ましい。
そして、この例の画像形成装置には、転写材Pの搬送路Rにおける転写領域Tの上流側、例えば直前位置において、転写材Pについてその両面の帯電性異物を除去するための転写材異物除去手段20が具えられている。
具体的には、転写材異物除去手段20は、搬送路Rにおける後述する一面画像形成用搬送路Raと他面画像形成用搬送路Rbとの合流位置Rxよりも下流側で、かつ、転写領域Tよりも上流側である位置に配設されており、搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう設けられた、負極性に帯電されている転写材Pに由来の帯電性異物(以下、「負帯電性異物」ともいう。)を静電的に除去するための表面側正極除去部材221および正極性に帯電されている転写材Pに由来の帯電性異物(以下、「正帯電性異物」ともいう。)を静電的に除去するための表面側負極除去部材222よりなる表面側除去機構22と、搬送されるべき転写材Pの裏面に接触するよう設けられた、負帯電性異物を除去するための裏面側正極除去部材241および正帯電性異物を除去するための裏面側負極除去部材242よりなる裏面側除去機構24とにより構成されている。
表面側除去機構22および裏面側除去機構24においては、例えば転写材Pとして普通紙を用いる場合に、転写材Pに由来の帯電性異物のうち、主に紙粉などの正帯電性異物を除去するために、上流側に表面側負極除去部材222および裏面側負極除去部材242が配置され、それぞれの下流側に、負帯電性異物を除去するために、表面側正極除去部材221および裏面側正極除去部材241が配置されている。
表面側正極除去部材221は、電源装置21の正極出力用電源211に接続されることにより負帯電性異物を静電的に吸着して除去する、搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう設けられた表面側正極除去用ローラ221Aを有している。
表面側除去機構22の表面側負極除去部材222は、電源装置21の負極出力用電源212に接続されることにより正帯電性異物を静電的に吸着して除去する表面側負極除去用ローラ222Aを有しており、また、裏面側除去機構24の裏面側正極除去部材241は、前記正極出力用電源211に共通に接続されることにより負帯電性異物を静電的に吸着して除去する裏面側正極除去用ローラ241Aを有し、さらに、裏面側除去機構24の裏面側負極除去部材242は、前記負極出力用電源212に共通に接続されることにより正帯電性異物を静電的に吸着して除去する裏面側負極除去用ローラ242Aを有する。
以上において、表面側正極除去部材221の表面側正極除去ローラ221Aおよび裏面側正極除去部材241の裏面側正極除去ローラ241Aには、例えば+100〜+1000V、好ましくは+400〜+700Vの直流電圧が印加されると共に、表面側負極除去部材222の表面側負極除去ローラ222Aおよび裏面側負極除去部材242の裏面側負極除去ローラ242Aには、例えば−100〜−1000V、好ましくは−400〜−700Vの直流電圧が印加される。
これらの表面側正極除去用ローラ221A、表面側負極除去用ローラ222A、裏面側正極除去用ローラ241A、裏面側負極除去用ローラ242A(以下、これらをまとめて単に「ローラ221A、222A、241A、242A」ともいう。)の各々には、これらの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該ローラ221A、222A、241A、242A上に静電的に移動された異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた異物が再び転写材Pに付着することがないよう回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
スクレーパ191は、ローラ221A、222A、241A、242Aの軸方向(図において紙面に垂直な方向)に伸びる板状体であって、その一端縁が当該ローラ221A、222A、241A、242Aの表面に接触するよう設けられている。
表面側除去機構22の表面側正極除去用ローラ221Aおよび表面側負極除去用ローラ222Aの各々は、転写材Pと接触する部分における移動速度が転写材Pが搬送されるべき速度となるよう、時計方向(図2において矢印方向)に例えば線速度200〜1000mm/secで回転され、搬送路Rにおいて転写材Pを搬送するための駆動ローラとしての機能を有するものとされている。
転写材Pの搬送速度は、例えば200〜1000mm/secとされる。
この例の画像形成装置における搬送路Rは、例えば転写材Pの両面に画像を形成するために、当該転写材Pの一面に可視画像を形成するときに使用される一面画像形成用搬送路Raと、当該転写材Pの他面に可視画像を形成するときに使用される他面画像形成用搬送路Rbとを有しており、この一面画像形成用搬送路Raと他面画像形成用搬送路Rbとが、搬送路Rにおける転写領域Tの手前の位置である合流位置Rxにおいて合流される構成とされている。
ローラ221A、222A、241A、242Aは導電性を有する材料よりなるものとされる。具体的には、例えばステンレス鋼により形成された金属ローラや、その最表層が例えば導電性を有するポリエチレンテレフタレート樹脂などにより形成された導電層であるローラなどを用いることができる。
最表層として導電層が形成されてなるローラにおいては、例えば当該導電層の厚みは5〜60μmとされ、また例えば導電層の体積抵抗率は1×108 〜1×1014Ω・cm3 とされる。
以上の画像形成装置において用いられるトナーは、例えば、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られる、いわゆる重合トナーとすることができるが、トナーとしては重合トナーであることに限定されるものではなく、例えば粉砕法などによって製造されたものであってもよい。
現像剤としては、例えば、以上のトナーと、スチレン−メタクリレート共重合体で被覆した、平均粒径が65μmであるフェライトキャリアを、トナーが50g、キャリアが950gとなる割合で混合することにより製造されたものを用いることができる。
以上の画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。
すなわち、像担持体10が回転駆動されると、像担持体10が帯電装置11によって所定の極性(例えば負極性)に帯電され、次いで、露光装置12によって露光されて照射個所(露光領域)の電位が低下されることにより静電潜像が像担持体10上に形成され、現像器13によって像担持体10の表面電位と同じ極性(例えば負極性)に帯電されたトナーが像担持体10の静電潜像に付着して反転現像が行われ、これにより、トナー像が形成される。
一方、トナー像が転写されるべき転写材Pは、搬送路Rに沿って転写材異物除去手段20に搬送され、まず当該転写材異物除去手段20の表面側負極除去部材222および裏面側負極除去部材242の各々によって、転写材Pの両面上の帯電性異物のうち、正帯電性異物である主に紙粉が、表面側負極除去部材222の表面側負極除去用ローラ222Aおよび裏面側負極除去部材242の裏面側負極除去用ローラ242Aに静電的に吸着されて捕獲されることにより除去され、続いて転写材異物除去手段20の表面側正極除去部材221および裏面側正極除去部材241の各々によって、表面側正極除去部材221の表面側正極除去用ローラ221Aおよび裏面側正極除去部材241の裏面側正極除去用ローラ241Aに静電的に吸着されて捕獲されることにより負帯電性異物である主にタルクが除去され、これにより、転写材P上の帯電性異物のほぼすべてが除去された状態で転写領域Tに搬送される。
ローラ221A、222A、241A、242Aの表面に静電的に吸着された帯電性異物は、スクレーパ191により機械的に掻き落とされ、異物回収用トレー192に回収される。
転写領域Tに搬送された転写材Pは、転写領域Tにおいて適正な大きさに制御された転写電界が転写手段14により形成され、その作用によって像担持体10上のトナー像が転写材Pに転写され、次いで、分離装置15により像担持体10と密着した状態にある転写材Pが分離され、その後、定着装置16によって定着処理が行われる。
転写領域Tを通過して像担持体10上に残留する未転写トナーはクリーニング装置18のクリーニングブレード181によって除去される。
このような画像形成装置によれば、転写材Pの両面のそれぞれにおいて、負帯電性異物を静電的に除去する除去部材221、241および正帯電性異物を静電的に除去する除去部材222、242によって、転写材Pの両面に不可避的に付着している紙粉やタルクなどの正極性または負極性に帯電している異物のほぼすべてが静電気的に吸着されて捕獲され、帯電性異物が付着していない状態のものとなるので、帯電性異物の存在に起因して生じる画像欠陥の発生が有効に抑止され、また、トナー像を構成するトナーをリサイクルする場合に、得られたリサイクルトナーを使用しても形成される可視画像における画像劣化が抑止され、その結果、優れた画質の画像を得ることができる。
本実施の形態における画像形成装置には様々の変更を加えることができる。
例えば、除去部材221、222、241、242を構成するローラ221A、222A、241A、242Aが駆動ローラまたは従動ローラとしての機能を有することは必須ではなく、これらのローラ221A、222A、241A、242Aとは別に、駆動ローラや従動ローラを適宜に設ける構成とすることができる。
このような場合には、表面側正極除去用ローラ221Aと裏面側正極除去用ローラ241Aとが互いに押圧されるよう配置される必要はなく、また表面側負極除去用ローラ222Aと裏面側負極除去用ローラ242Aとが互いに対向して押圧されるよう配置される必要はなく、これらが転写材Pの搬送方向においてギャップを有するよう配置されていてもよい。
また例えば、転写材異物除去手段20においては、表面側負極除去部材222および裏面側負極除去部材242が他の除去部材に対して上流側に配置されていることは必須ではなく、下流側に配置された構成とすることもできる。
<第2の実施の形態>
図3は、本発明の画像形成装置の構成の第2の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。
この例の画像形成装置は、第1の実施の形態における画像形成装置と同様の構成において、更に、転写材Pの搬送路Rにおける転写領域Tよりも上流側で、転写材異物除去手段20よりも下流側である位置に、転写材Pの電荷を除去すると共に、転写材異物除去手段20において除去されずに残留した帯電性異物を除去する転写材除電手段27が配置されて構成されている。
転写材除電手段27は、搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう設けられた表面除電部材28と、搬送されるべき転写材Pの裏面に接触するよう設けられた裏面除電部材29とにより構成されている。
転写材除電手段27の表面除電部材28は、接地電位状態に維持された除電ブラシ28Aを有しており、この除電ブラシ28Aには、これの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該除電ブラシ28A上に移動された帯電性異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた帯電性異物が再び転写材Pに付着することがないよう当該スクレーパ191の直下に設けられて異物を回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
転写材除電手段27の裏面除電部材29も、表面除電部材28と同様に、接地電位状態に維持された除電ブラシ29Aを有し、これの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該除電ブラシ29A上に移動された帯電性異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた帯電性異物が再び転写材Pに付着することがないよう回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
スクレーパ191および異物回収用トレー192としては、第1の実施の形態におけるものと同様のものを用いることができる。
表面除電部材28および裏面除電部材29における除電ブラシ28A、29Aとしては、例えば導電性を有する金属製の回転軸に導電性を有する材料よりなるブラシ繊維が多数植設されてなるものを使用することができ、除電ブラシ28Aが反時計方向(図3において矢印方向)に線速度200〜1000mm/secで回転されると共に、除電ブラシ29Aが前記除電ブラシ28Aと同じ線速度において時計方向(図3において矢印方向)に回転される。
この実施の形態の画像形成装置においては、転写材異物除去手段20において帯電している異物のほぼすべてが除去された状態の転写材Pが搬送路Rに沿って転写材除電手段27に搬送され、この転写材除電手段27において、接地電位状態に維持された除電ブラシ28A、29Aが転写材Pに接触することにより、当該転写材Pの両面において転写材異物除去手段20によって不可避的に付与された電荷が除去されると共に、転写材異物除去手段20において除去されずに残留した帯電性異物が除去される。
このような画像形成装置によれば、第1の実施の形態における転写材Pの両面における帯電性異物の確実な除去効果に加えて、たとえ転写材異物除去手段20によって転写材Pに電荷が残留する場合であっても、転写材除電手段27によって転写材Pの両面の電荷が除電されて、帯電していない状態の転写材Pが得られるので、転写材Pに残留した電荷に起因して発生する転写不良や、転写材Pの搬送路R上における転写材詰りなどの搬送不良が抑止される。
<第3の実施の形態>
図4は、本発明の画像形成装置の構成の第3の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。
この例の画像形成装置は、転写材Pの搬送路Rにおける転写領域Tよりも上流側であり、搬送路Rの合流位置Rxよりも下流側である位置に、転写材異物除去手段20の代わりに、当該転写材異物除去手段20と異なる構成の転写材異物除去手段30が配設されていることの他は、第2の実施の形態における画像形成装置と同様の構成を有するものである。
転写材異物除去手段30は、転写材P上における負帯電性異物を除去するための表面側正極除去部材321および正帯電性異物を除去するための表面側負極除去部材322よりなる表面側除去機構32と、負帯電性異物を除去するための裏面側正極除去部材341および正帯電性異物を除去するための裏面側負極除去部材342よりなる裏面側除去機構34とにより構成されている。
表面側除去機構32および裏面側除去機構34においては、例えば転写材Pとして普通紙を用いる場合に、転写材P上の帯電性異物のうち、主に紙粉などの正帯電性異物を除去するために、上流側に表面側負極除去部材322および裏面側負極除去部材342が配置され、それぞれの下流側に、主にタルクなどの負帯電性異物を除去するために、表面側正極除去部材321および裏面側正極除去部材341が配置されている。
表面側正極除去部材321は、搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう設けられた表面側正極除去用ローラ321Aと、当該表面側正極除去用ローラ321Aと搬送路Rを挟んで対向すると共に搬送されるべき転写材Pの裏面に接触しないよう設けられた対向電極321Bとを有しており、この表面側正極除去用ローラ321Aには、これの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該表面側正極除去用ローラ321A上に静電的に転移された帯電性異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた帯電性異物が再び転写材Pに付着することがないよう当該スクレーパ191の直下に設けられた帯電性異物を回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
表面側正極除去用ローラ321Aは接地電位状態に維持されており、対向電極321Bは、電源装置31の負極出力用電源312に接続されて負極性の直流電圧が印加されると共に、交流電源314に接続されて交流電圧が重畳して印加されて負帯電性異物を振動させる機能を有する。
表面側除去機構32の表面側負極除去部材322は、搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう設けられた表面側負極除去用ローラ322Aと、当該表面側負極除去用ローラ322Aと搬送路Rを挟んで対向すると共に搬送されるべき転写材Pの裏面に接触しないよう設けられた対向電極322Bとを有しており、表面側負極除去用ローラ322Aは接地電位状態に維持されており、対向電極322Bは、電源装置31の正極出力用電源311に接続されて正極性の直流電圧が印加されると共に交流電源313に接続されて交流電圧が重畳して印加されて正帯電性異物を振動させる機能を有する。
また、裏面側除去機構34の裏面側正極除去部材341は、搬送されるべき転写材Pの裏面に接触するよう設けられた裏面側正極除去用ローラ341Aと、当該裏面側正極除去用ローラ341Aと搬送路Rを挟んで対向すると共に搬送されるべき転写材Pの表面に接触しないよう設けられた対向電極341Bとを有しており、裏面側正極除去用ローラ341Aは接地電位状態に維持されており、対向電極341Bは、電源装置31の負極出力用電源312に接続されて負極性の直流電圧が印加されると共に、交流電源314に接続されて交流電圧が重畳して印加されて負帯電性異物を振動させる機能を有する。
さらに、裏面側除去機構34の裏面側負極除去部材342は、搬送されるべき転写材Pの裏面に接触するよう設けられた裏面側負極除去用ローラ342Aと、当該裏面側負極除去用ローラ342Aと搬送路Rを挟んで対向すると共に搬送されるべき転写材Pの表面に接触しないよう設けられた対向電極342Bとを有しており、裏面側負極除去用ローラ342Aは接地電位状態に維持されており、対向電極342Bは、電源装置31の正極出力用電源311に接続されて正極性の直流電圧が印加されると共に、交流電源313に接続されて交流電圧が重畳して印加されて正帯電性異物を振動させる機能を有する。
以上の対向電極321B、322B、341B、342Bの各々と転写材Pとの離間距離は、例えば0.1〜2mmとされる。
以上において、表面側正極除去部材321の対向電極321Bおよび裏面側正極除去部材341の対向電極341Bには、例えば−0.1〜−10kVの直流電圧と、これに重畳して、例えばピーク間電圧1〜10kV、周波数500〜3000Hzの交流電圧が印加されている。
また、表面側負極除去部材322の対向電極322Bおよび裏面側負極除去部材342の対向電極342Bには、例えば+0.1〜+10kVの直流電圧と、これに重畳して、例えばピーク間電圧1〜10kV、周波数500〜3000Hzの交流電圧が印加されている。
これらの表面側正極除去用ローラ321A、表面側負極除去用ローラ322A、裏面側正極除去用ローラ341A、裏面側負極除去用ローラ342A(以下、これらをまとめて単に「ローラ321A、322A、341A、342A」ともいう。)の各々には、これらの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該ローラ321A、322A、341A、342A上に静電的に転移された帯電性異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた帯電性異物が再び転写材Pに付着することがないよう回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
ローラ321A、322A、341A、342Aとしては、第1の実施の形態におけるローラ221A、222A、241A、242Aと同様の材料よりなるものを用いることができ、また、スクレーパ191および異物回収用トレー192としては、第1の実施の形態におけるものと同様のものを用いることができる。
表面側除去機構32の表面側正極除去用ローラ321Aおよび表面側負極除去用ローラ322Aの各々は、例えば転写材Pが搬送されるべき速度において、時計方向(図2において矢印方向)に回転されており、裏面側除去機構34の裏面側正極除去用ローラ341Aおよび裏面側負極除去用ローラ342Aの各々は、例えば転写材Pが搬送されるべき速度において、反時計方向(図2において矢印方向)に回転されている。
転写材除電手段27は、第2の実施の形態における転写材除電手段と同じ構成を有するものとすることができる。
この実施の形態の画像形成装置においては、トナー像が転写されるべき転写材Pが搬送路Rに沿って転写材異物除去手段30に搬送されると、まず当該転写材異物除去手段30の表面側負極除去部材322および裏面側負極除去部材342の各々によって、転写材Pの両面上の帯電性異物のうち、正帯電性異物である主に紙粉が、表面側負極除去部材322の対向電極322Bおよび裏面側負極除去部材342の対向電極342Bによって振動されると共に、当該表面側負極除去用ローラ322Aおよび裏面側負極除去用ローラ342Aに静電的に吸着されて捕獲されることにより除去され、続いて転写材異物除去手段30の表面側正極除去部材321および裏面側正極除去部材341の各々によって、負帯電性異物である主にタルクが、表面側正極除去部材321の対向電極321Bおよび裏面側正極除去部材341の対向電極341Bによって振動されると共に、当該表面側正極除去用ローラ321Aおよび裏面側正極除去用ローラ341Aに静電的に吸着されて捕獲されることにより除去される。
ローラ321A、322A、341A、342Aの表面に静電的に吸着された帯電性異物は、スクレーパ191により機械的に掻き落とされ、異物回収用トレー192に回収される。
続いて、帯電性異物のほぼすべてが除去された状態となった転写材Pが、搬送路Rに沿って転写材除電手段27に搬送され、この転写材除電手段27において、接地電位状態に維持された除電ブラシ28A、29Aが転写材Pに接触することによって、当該転写材Pの両面において転写材異物除去手段30によって不可避的に付与された電荷が除去されると共に、転写材異物除去手段30において除去されずに残留した帯電性異物が除去される。
除電ブラシ28A、29Aに付着された帯電性異物は、スクレーパ191により機械的に掻き落とされ、異物回収用トレー192に回収される。
この第3の実施の形態の画像形成装置によれば、基本的に、第2の実施の形態に係る画像形成装置と同様の効果が得られ、転写材異物除去手段30の除去部材321、322、341、342の各々が搬送されるべき転写材Pと接触しないよう設けられていても、当該除去部材321、322、341、342の各々に、直流電圧に重畳して交流電圧が印加されているので、重畳された交流電圧による振動的な力の作用が加えられるために、転写材Pにおける帯電している異物を確実に除去することができる。
本実施の形態における画像形成装置には様々の変更を加えることができる。
例えば、転写材異物除去手段30においては、表面側負極除去部材322および裏面側負極除去部材342が他の除去部材の上流側に配置されていることは必須ではなく、下流側に配置される構成とすることができる。
<第4の実施の形態>
図5は、本発明の画像形成装置の構成の第4の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。
この例の画像形成装置は、転写材Pの搬送路Rにおける転写領域Tよりも上流側で、かつ、搬送路Rの合流位置Rxよりも下流側である位置に、転写材異物除去手段20の代わりに、当該転写材異物除去手段20と異なる転写材異物除去手段40が配設されると共に、転写材Pの搬送路Rにおける転写領域Tよりも上流側で、当該転写材異物除去手段40よりも下流側である位置に、転写材Pの電荷を除去すると共に当該転写材異物除去手段40において除去されずに残留した帯電性異物を除去するための転写材除電手段47が配設されていることの他は、第1の実施の形態における画像形成装置と同様の構成を有するものである。
転写材異物除去手段40は、転写材P上における負帯電性異物を除去するための表面側正極除去部材421および正帯電性異物を除去するための表面側負極除去部材422よりなる表面側除去機構42と、負帯電性異物を除去するための裏面側正極除去部材441および正帯電性異物を除去するための裏面側負極除去部材442よりなる裏面側除去機構44とにより構成されている。
表面側除去機構42および裏面側除去機構44においては、例えば転写材Pとして普通紙を用いる場合に、転写材P上の帯電性異物のうち、主に紙粉などの正帯電性異物を除去するために、上流側に表面側負極除去部材422および裏面側負極除去部材442が配置され、それぞれの下流側に、主にタルクなどの負帯電性異物を除去するために、表面側正極除去部材421および裏面側正極除去部材441が配置されている。
表面側正極除去部材421、表面側負極除去部材422、裏面側正極除去部材441および裏面側負極除去部材442は、各々、搬送されるべき転写材Pの表面に接触しないよう、搬送路Rに沿って伸びて設けられた導電性の板状体よりなり、当該表面側正極除去部材421、表面側負極除去部材422、裏面側正極除去部材441および裏面側負極除去部材442の各々と転写材Pとの離間距離は、例えば0.1〜2mmとされる。
表面側正極除去部材421および裏面側正極除去部材441には、電源装置41の正極出力用電源411に接続されて正極性の直流電圧が印加されると共に、これに重畳して交流電源413に接続されて交流電圧が印加されている。
一方、表面側負極除去部材422および裏面側負極除去部材442には、電源装置41の負極出力用電源412に接続されて負極性の直流電圧が印加されると共に、これに重畳して交流電源414に接続されて交流電圧が印加されている。
表面側正極除去部材421および裏面側正極除去部材441において印加される直流電圧は、例えば+0.1〜+10kVの大きさであり、これに重畳して印加される交流電圧の大きさは、例えばピーク間電圧1〜10kV、周波数500〜3000Hzの大きさである。
一方、表面側負極除去部材422および裏面側負極除去部材442において印加される直流電圧は、例えば−0.1〜−10kVの大きさであり、これに重畳して印加される交流電圧の大きさは、例えばピーク間電圧1〜10kV、周波数500〜3000Hzの大きさである。
表面側正極除去部材421、表面側負極除去部材422、裏面側正極除去部材441および裏面側負極除去部材442には、図示されていないが、これらに吸着された帯電性異物を除去するための適宜の異物除去機構が設けられている。
転写材除電手段47は、搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう設けられた表面除電部材48と、搬送されるべき転写材Pの裏面に接触するよう設けられた裏面除電部材49とにより構成されている。
転写材除電手段47の表面除電部材48は、接地電位状態に維持された除電ローラ48Aを有しており、この除電ローラ48Aには、これの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該除電ローラ48A上に転移された帯電性異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた帯電性異物が再び転写材Pに付着することがないよう当該スクレーパ191の直下に設けられて帯電性異物を回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
転写材除電手段47の裏面除電部材49も、表面除電部材48と同様に、接地電位状態に維持された除電ローラ49Aを有し、これの表面に接触するよう設けられて、転写材Pから当該除電ローラ49A上に移動された帯電性異物を機械的に掻き落とすスクレーパ191と、このスクレーパ191により掻き落とされた帯電性異物が再び転写材Pに付着することがないよう回収するための異物回収用トレー192とが具えられている。
スクレーパ191および異物回収用トレー192としては、第1の実施の形態におけるものと同様のものを用いることができる。
表面除電部材48および裏面除電部材49における除電ローラ48A、49Aとしては、例えば、例えばステンレス鋼により形成された金属ローラや、その最表層が例えば導電性を有するポリエチレンテレフタレート樹脂などにより形成された導電層であるローラなどを用いることができる。
最表層として導電層が形成されてなるローラにおいては、例えば当該導電層の厚みは5〜60μmとされ、また例えば導電層の体積抵抗率は1×108 〜1×1014Ω・cm3 とされる。
表面除電部材48の除電ローラ48Aは、転写材Pと接触する部分における移動速度が転写材Pが搬送されるべき速度となるよう、時計方向(図2において矢印方向)に例えば線速度200〜1000mm/secで回転され、搬送路Rにおいて転写材Pを搬送するための駆動ローラとしての機能を有しており、裏面除電部材49の除電ローラ49Aは、前記表面除電部材48の除電ローラ48Aに押圧されて、従動ローラとしての機能を有している。
この実施の形態の画像形成装置においては、トナー像が転写されるべき転写材Pが搬送路Rに沿って転写材異物除去手段40に搬送されると、まず、当該転写材異物除去手段40の表面側負極除去部材422および裏面側負極除去部材442の各々によって、転写材Pの両面上の帯電している異物のうち、主に紙粉などの正帯電性異物が振動されると共に当該表面側負極除去部材422および裏面側負極除去部材442に静電的に吸着されて捕獲されることにより除去され、続いて、表面側正極除去部材421および裏面側正極除去部材441の各々によって、転写材Pの両面上の帯電している異物のうち、主にタルクなどの負帯電性異物が振動されると共に当該表面側正極除去部材421および裏面側正極除去部材441に静電的に吸着されて捕獲されることにより除去される。
続いて、帯電性異物のほぼすべてが除去された状態となった転写材Pが搬送路Rに沿って転写材除電手段47に搬送され、この転写材除電手段47において、接地電位状態に維持された、除電ローラ48A、49Aが転写材Pに接触することによって、当該転写材Pの両面において転写材異物除去手段40によって不可避的に付与された電荷が除去されると共に、転写材異物除去手段40において除去されずに残留した帯電性異物が除去される。
この第4の実施の形態の画像形成装置によれば、基本的に、第2の実施の形態に係る画像形成装置と同様の効果が得られる。
本実施の形態における画像形成装置には様々の変更を加えることができる。
例えば、転写材異物除去手段40においては、表面側負極除去部材422および裏面側負極除去部材442が他の除去部材に対して上流側に配置されていることは必須ではなく、用いられる転写材Pの種類によっては、表面側正極除去部材および裏面側正極除去部材が他の除去部材に対して上流側に配置される構成とすることができる。
<第5の実施の形態>
図6は、本発明の画像形成装置の構成の第5の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。
この例の画像形成装置は、転写材Pの搬送路Rにおける転写領域Tよりも上流側で、かつ、搬送路Rの合流位置Rxよりも下流側である位置に、転写材異物除去手段40の代わりに、当該転写材異物除去手段40と異なる構成の転写材異物除去手段50が配設されていることの他は、第4の実施の形態における画像形成装置と同様の構成を有するものである。
転写材異物除去手段50は、転写材Pの表面における負帯電性異物を除去する表面側正極除去部材521および正帯電性異物を除去する表面側負極除去部材522よりなる表面側除去機構52と、転写材Pの裏面における負帯電性異物を除去する裏面側正極除去部材541および正帯電性異物を除去する裏面側負極除去部材542よりなる裏面側除去機構54とにより構成されている。
表面側除去機構52および裏面側除去機構54においては、例えば転写材Pとして普通紙を用いる場合に、転写材P上の帯電性異物のうち、主に紙粉などの正帯電性異物を除去するために、上流側に表面側負極除去部材522および裏面側負極除去部材542が配置され、それぞれの下流側に、主にタルクなどの負帯電性異物を除去するために、表面側正極除去部材521および裏面側正極除去部材541が配置されている。
表面側正極除去部材521、表面側負極除去部材522、裏面側正極除去部材541および裏面側負極除去部材542は、各々、その先端縁が搬送されるべき転写材Pの表面に接触するよう押圧して設けられた導電性のブレード状体よりなる。
表面側正極除去部材521、表面側負極除去部材522、裏面側正極除去部材541および裏面側負極除去部材542を構成するブレード状体は、例えば、導電性の樹脂などよりなり、基端側から先端側に伸びる方向は、転写材Pとの接触箇所における当該転写材Pの搬送方向と同方向とされており、当該表面側正極除去部材521、表面側負極除去部材522、裏面側正極除去部材541および裏面側負極除去部材542の搬送されるべき転写材Pに対する実効当接角は0〜180°に設定されている。
表面側正極除去部材521および裏面側正極除去部材541には、電源装置51の正極出力用電源511に接続されて正極性の直流電圧が印加され、表面側負極除去部材522および裏面側負極除去部材542には、電源装置51の負極出力用電源512に接続されて負極性の直流電圧が印加されている。
表面側正極除去部材521および裏面側正極除去部材541において印加される直流電圧は、例えば+0.1〜+10kVの大きさであり、表面側負極除去部材522および裏面側負極除去部材542において印加される直流電圧は、例えば−0.1〜−10kVの大きさである。
表面側正極除去部材521、表面側負極除去部材522、裏面側正極除去部材541および裏面側負極除去部材542には、図示されていないが、これらに吸着された帯電性異物を除去するための適宜の異物除去機構が設けられている。
この実施の形態の画像形成装置においては、トナー像が転写されるべき転写材Pが搬送路Rに沿って転写材異物除去手段50に搬送されると、まず、当該転写材異物除去手段50の表面側負極除去部材522および裏面側負極除去部材542の各々が当該転写材Pを摺擦することによって、転写材Pの両面上の帯電性異物のうち、主に紙粉などの正帯電性異物が当該表面側負極除去部材522および裏面側負極除去部材542に静電的に吸着されて捕獲されることにより除去され、続いて、表面側正極除去部材521および裏面側正極除去部材541の各々が当該転写材Pを摺擦することによって、転写材Pの両面上の帯電性異物のうち、主にタルクなどの負帯電性異物が、当該表面側正極除去部材521および裏面側正極除去部材541に静電的に吸着されて捕獲されることにより除去される。
この第5の実施の形態の画像形成装置によれば、基本的に、第2の実施の形態に係る画像形成装置と同様の効果が得られる。
本実施の形態における画像形成装置には様々の変更を加えることができる。
例えば、転写材異物除去手段50においては、表面側負極除去部材522および裏面側負極除去部材542が他の除去部材521、541に対して上流側に配置されていることは必須ではなく、下流側に配置された構成であってもよい。
以上、説明した本発明の画像形成装置には、様々の変更を加えることができる。
例えば、表面側正極除去部材、表面側負極除去部材、裏面側正極除去部材および裏面側負極除去部材の組合せとしては、上記の第1〜第5の実施の形態に示されたように互いに同種である態様に限定されるものではなく、例えば第1の実施の形態に示される接触状態に設けられるローラ形状の除去部材、第3の実施の形態に示される非接触状態に設けられるローラ形状の除去部材、第4の実施の形態に示される板状体の除去部材および第5の実施の形態に示されるブレード状体の除去部材から、任意に選択して組み合わせて転写材異物除去手段を構成することができる。
また例えば、転写材除電手段としては、転写材異物除去手段の除去部材の形状によらずに、ローラ形状およびブラシ形状のものから任意に選択して用いることができる。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示される構成に従って画像形成装置を製造した。具体的な構成は以下に示すとおりである。
(1)像担持体としては、フタロシアニン顔料をポリカーボネートに分散させたものからなる厚みが25μmの感光層が、外径が100mm、軸方向長さが302mm、肉厚が1mmであるアルミニウム製のドラム状金属基体の外周面にて形成されてなる、負帯電特性を有する有機感光体よりなるものを用い、この像担持体が回転されるときの線速度の大きさを490mm/secに設定した。
(2)帯電装置としては、正放電特性を有するスコロトロン帯電器よりなるものを用いた。
(3)露光装置としては、表面標準出力が3mWである半導体レーザ照射装置よりなるものを用いた。
(4)現像器としては、2成分現像方式のものを用いた。
(5)現像剤としては、重量平均粒径が6.5μm、形状係数が1.20である負帯電特性を有する重合トナーが、4質量%の濃度で含有されたものを用いた。
(6)転写手段としては、コロナ放電器よりなるものを用い、供給する転写電流の大きさは、転写材の種類および画像形成動作における環境により、10〜150μAの範囲で変動するように設定した。
(7)定着装置としては、加熱ローラと加圧ローラとにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものを用い、定着温度を200℃に設定した。
(8)クリーニング装置としては、ウレタンゴムよりなり、JIS A硬度が70°、25℃で測定された反発弾性係数が68%の板状のクリーニングブレードからなるものを用い、このクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を215mN/cm、像担持体に対する実効当接角を14°に設定した。
(9)分離装置としては負帯電特性を有するコロトロン帯電器よりなるものを用いた。
(10)転写材異物除去手段としては、図2に示される構成に従って製造したものを用い、具体的には、各々ステンレス鋼よりなる金属ローラを、+500Vの直流電圧が印加された表面側正極除去ローラ、−500Vの直流電圧が印加された表面側負極除去ローラ、+500Vの直流電圧が印加された裏面側正極除去ローラおよび−500Vの直流電圧が印加された裏面側正極除去ローラとして、搬送されるべき転写材Pと接触状態となるよう設け、また、これらの金属ローラ上に接触するようスクレーパが設けられ、このスクレーパの直下に異物回収用トレーが設けられたものを用い、さらに、これらの金属ローラの各々は、時計方向に線速度490mm/secで回転されるよう設定した。
このような構成の画像形成装置において、転写材としてA4サイズの普通紙を用い非露光領域における像担持体の表面電位を−50V、露光領域における像担持体の表面電位を0Vに設定し、常温常湿(温度20℃、湿度50%)環境下において500万枚にわたる実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価した。結果を表1に示す。
〔画像異常〕
得られた可視画像を目視にて観察し、画像異常が発生した時点の枚数を調べた。
〔搬送不良〕
転写材詰りなどの搬送不良が発生しなかったものを「A」、数回発生したが500万枚の実写テストに大きく影響のなかったものを「B」、多数回発生し、500万枚の実写テストに大きく影響したものを「C」として評価した。
<実施例2>
転写材異物除去手段の搬送路における下流側であり転写領域の上流側である位置に下記の仕様の転写材除電手段を設けたこと以外は実施例1と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
転写材除電手段としては、図3に示される構成に従って製造したものを用い、転写材Pの両面の各々に接触して設けられた、接地状態に維持された導電性の除電ブラシよりなるものを用いた。この除電ブラシは、転写材の表面側に接触するものが反時計方向に、裏面側に係るものが時計方向に、各々線速度490mm/secで回転されるよう設定されたものである。
<実施例3>
転写材と接触状態に設けられたローラ形状の除去部材を具えた転写材異物除去手段の代わりに、下記の仕様の転写材異物除去手段が設けられたこと以外は実施例2と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
転写材異物除去手段としては、図4に示される構成に従って製造したものを用い、具体的には、表面側正極除去用ローラ、表面側負極除去用ローラ、裏面側正極除去用ローラおよび裏面側負極除去用ローラとして、各々ステンレス鋼よりなる接地電位状態に維持された金属ローラを用い、搬送されるべき転写材と接触状態となるよう設け、これらの金属ローラと対向して、搬送されるべき転写材との離間距離がそれぞれ2mmとなるようそれぞれ−500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された対向電極、+500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された対向電極、−500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された対向電極および+500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された対向電極を設け、さらに、これらの金属ローラの各々に対して当該金属ローラに接触するようスクレーパが設けられ、このスクレーパの直下に異物回収用トレーが設けられたものを用い、さらに、これらの金属ローラの各々は、時計方向に線速度490mm/secで回転されるよう設定した。
<実施例4>
転写材と接触状態に設けられたローラ形状の除電部材を具えた転写材異物除去手段の代わりに、下記の仕様の転写材異物除去手段が設けられ、さらに、下記の仕様の転写材除電手段が設けられたこと以外は実施例1と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
転写材異物除去手段としては、図5に示される構成に従って製造したものを用い、具体的には、各々金属製の板状体が、+500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された表面側正極除去部材、−500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された表面側負極除去部材、+500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された裏面側正極除去部材および−500Vの直流電圧にピーク間電圧が1kV、周波数が1000Hzの交流電圧が重畳して印加された裏面側負極除去部材として、転写材との離間距離を0.5mmとなるよう設けられたものを用いた。
転写材除電手段としては、図5に示される構成に従って製造したものを用い、転写材Pの両面の各々に接触して設けられた、接地状態に維持された金属製の除電ローラよりなるものを用いた。この除電ブラシは、転写材の表面側に接触するものが時計方向に、裏面側に係るものが反時計方向に、各々線速度490mm/secで回転されるよう設定されたものである。
<実施例5>
転写材と非接触状態に設けられた板状体の除電部材を具えた転写材異物除去手段の代わりに、下記の仕様の転写材異物除去手段が設けられたこと以外は実施例4と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
転写材異物除去手段としては、図6に示される構成に従って製造したものを用い、具体的には、各々導電性のブレード状体が、+1kVの直流電圧が印加された表面側正極除去部材、−1kVの直流電圧が印加された表面側負極除去部材、+1kVの直流電圧が印加された裏面側正極除去部材および−1kVの直流電圧が印加された裏面側負極除去部材として設けられたものを用い、転写材に対する実効当接角を60°に設定した。
<比較例1>
転写材異物除去手段を設けなかったこと以外は実施例1と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
転写材異物除去手段として、表面側負極除去部材および裏面側負極除去部材のみを設け、表面側正極除去部材および裏面側正極除去部材を設けなかったものを用いたこと以外は実施例1と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例3>
転写材異物除去手段として、表面側正極除去部材および裏面側正極除去部材のみを設け、表面側負極除去部材および裏面側負極除去部材を設けなかったものを用いたこと以外は実施例1と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例4>
転写材異物除去手段として、表面側正極除去部材および表面側負極除去部材のみを設け、裏面側正極除去部材および裏面側負極除去部材を設けなかったものを用いたこと以外は実施例1と同様の画像形成装置を使用して、実施例1と同様にして実写テストを行い、画像異常および搬送不良について評価を行った。結果を表1に示す。
以上においては、実施例1〜5に係る画像形成装置においては、可視画像のいずれにも画像異常が全く発生しておらず、しかも、実施例1に係る画像形成装置においては、搬送不良が数回発生したが実際上問題はない程度であり、実施例2〜実施例5に係る画像形成装置においては、搬送不良も全く発生しないことが確認された。
一方、比較例1〜4に係る画像形成装置においては、形成される可視画像が500万枚に至る以前に、画像異常が発生し、転写材の除電がなされないことに起因する搬送不良も多数回発生した。
本発明の画像形成装置の構成の第1の例を示す説明図である。 図1の画像形成装置において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。 本発明の画像形成装置の構成の第2の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。 本発明の画像形成装置の構成の第3の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。 本発明の画像形成装置の構成の第4の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。 本発明の画像形成装置の構成の第5の例において、転写材異物除去手段を含む転写領域の周辺を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10 像担持体
11 帯電装置
12 露光装置
13 現像器
131 現像スリーブ
14 転写手段
15 分離装置
16 定着装置
161 加熱ローラ
162 加圧ローラ
18 クリーニング装置
181 クリーニングブレード
191 スクレーパ
192 異物回収トレー
20 転写材異物除去手段
21 電源装置
211 正極出力用電源
212 負極出力用電源
22 表面側除去機構
221 表面側正極除去部材
221A 表面側正極除去用ローラ
222 表面側負極除去部材
222A 表面側負極除去用ローラ
24 裏面側除去機構
241 裏面側正極除去部材
241A 裏面側正極除去用ローラ
242 裏面側負極除去部材
242A 裏面側負極除去用ローラ
27 転写材除電手段
28 表面除電部材
28A 除電ブラシ
29 裏面除電部材
29A 除電ブラシ
30 転写材異物除去手段
31 電源装置
311 正極出力用電源
312 負極出力用電源
313 交流電源
314 交流電源
32 表面側除去機構
321 表面側正極除去部材
321A 表面側正極除去用ローラ
321B 対向電極
322 表面側負極除去部材
322A 表面側負極除去用ローラ
322B 対向電極
34 裏面側除去機構
341 裏面側正極除去部材
341A 裏面側正極除去用ローラ
341B 対向電極
342 裏面側負極除去部材
342A 裏面側負極除去用ローラ
342B 対向電極
40 転写材異物除去手段
41 電源装置
411 正極出力用電源
412 負極出力用電源
413 交流電源
414 交流電源
42 表面側除去機構
421 表面側正極除去部材
422 表面側負極除去部材
44 裏面側除去機構
441 裏面側正極除去部材
442 裏面側負極除去部材
47 転写材除電手段
48 表面除電部材
48A 除電ローラ
49 裏面除電部材
49A 除電ローラ
50 転写材異物除去手段
51 電源装置
511 正極出力用電源
512 負極出力用電源
52 表面側除去機構
521 表面側正極除去部材
522 表面側負極除去部材
54 裏面側除去機構
541 裏面側正極除去部材
542 裏面側負極除去部材
P 転写材
R 搬送路
Ra 一面画像形成用搬送路
Rb 他面画像形成用搬送路
Rx 合流位置
T 転写領域

Claims (9)

  1. 回転される像担持体と、この像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上のトナー像を転写領域において転写材に転写させる転写手段と、転写材の搬送路における転写領域の上流側において、転写材についてその表面および裏面上の帯電性異物を除去するための転写材異物除去手段とを具えてなり、
    当該転写材異物除去手段は、
    搬送路における転写材の表面側に配設された、負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する表面側正極除去部材および正極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する表面側負極除去部材と、
    搬送路における転写材の裏面側に配設された、負極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する裏面側正極除去部材および正極性に帯電された帯電性異物を静電的に除去する裏面側負極除去部材と
    を有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 転写材の搬送路における転写領域よりも上流側で、かつ、転写材異物除去手段よりも下流側である位置に転写材除電手段が具えられており、
    当該転写材除電手段は、
    搬送されるべき転写材の表面に接触するよう設けられた、接地状態に維持された表面除電部材と、
    搬送されるべき転写材の裏面に接触するよう設けられた、接地状態に維持された裏面除電部材と
    を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写材異物除去手段を構成する除去部材の各々が、導電性を有するローラよりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 除去部材の各々を構成するローラが搬送されるべき転写材と接触するよう設けられ、これらのローラのうち少なくとも1つ以上が、搬送路において転写材を搬送するための駆動ローラまたは搬送路において転写材を搬送するための駆動ローラに押圧される従動ローラとしての機能を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 除去部材の各々を構成するローラが搬送されるべき転写材と接触しないよう設けられ、これらのローラの各々と転写材の搬送路を挟んで対向し、当該ローラと逆極性の電荷を付与する対向電極が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記対向電極には、交流電圧が重畳された直流電圧が印加されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写材異物除去手段の除去部材の各々が、搬送されるべき転写材と接触しないよう設けられた板状体よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 当該板状体には、交流電圧が重畳された直流電圧が印加されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記転写材異物除去手段の除去部材の各々が、搬送されるべき転写材と接触するよう設けられたブレード状体よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
JP2004364887A 2004-12-16 2004-12-16 画像形成装置 Withdrawn JP2006171461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004364887A JP2006171461A (ja) 2004-12-16 2004-12-16 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004364887A JP2006171461A (ja) 2004-12-16 2004-12-16 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006171461A true JP2006171461A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36672292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004364887A Withdrawn JP2006171461A (ja) 2004-12-16 2004-12-16 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006171461A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031031A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2010024032A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Brother Ind Ltd 記録装置
JP2017048036A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 キヤノン株式会社 シート搬送装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2017201361A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018025684A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031031A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4544078B2 (ja) * 2005-07-25 2010-09-15 富士ゼロックス株式会社 給紙装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2010024032A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Brother Ind Ltd 記録装置
JP2017048036A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 キヤノン株式会社 シート搬送装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2017201361A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018025684A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004117960A (ja) 画像形成装置
JPH05346751A (ja) 画像形成装置
JP2002372878A (ja) 画像形成装置
JP2006171461A (ja) 画像形成装置
JPH10319808A (ja) 画像形成装置
JP3327106B2 (ja) 画像形成装置
JPH10240015A (ja) 現像装置
JP2007101683A (ja) クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3434413B2 (ja) 画像形成装置
JP3920183B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2005091993A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JPH06118842A (ja) 画像形成装置
JP2010145901A (ja) 潜像担持体ユニット及び画像形成装置
JP2798081B2 (ja) 画像形成装置
JP2005114755A (ja) 画像形成装置
JP3920191B2 (ja) 異物除去機構,印刷装置および異物除去方法
JPH09106233A (ja) 画像形成装置
WO2019235642A1 (ja) 画像形成装置
JPS60107677A (ja) クリ−ニング装置
JP2001056628A (ja) クリーニング装置
JPH096200A (ja) 画像形成装置
JPH0224135Y2 (ja)
JP2003021949A (ja) 画像形成装置
JP2002258706A (ja) 画像形成装置およびクリーニング装置
JPH0378629B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304