JP2005114755A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯電器による帯電処理の際に、紙粉によって異常放電等が起こるのを抑制可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 本発明が適用されたクリーナレス方式のレーザプリンタでは、紙粉除去領域RDが、帯電対象領域RA及び現像領域RB並びに転写領域RCより感光ドラム20の回転軸方向に幅広にされている。このレーザプリンタによれば、紙粉除去領域RD(換言すると、クリーニングブラシ81と感光ドラム20との接触部位の長さ)が帯電対象領域RA(グリッド電極が形成された開口部31aの長さ)より感光ドラム20回転軸方向に幅広にされているので、帯電対象領域RAに該当する感光ドラム20表面から綺麗に紙粉を取り除くことができ、帯電器30の電極(グリッド電極37、放電ワイヤ等)に紙粉が付着するのを十分に抑えることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、転写後に像担持体に残留する現像剤を現像手段にて回収する構成にされた画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置としては、電子写真方式のプリンタ装置が知られている。この種の画像形成装置では、像担持体としての感光体を露光して感光体上に静電潜像を形成し、帯電された現像剤(トナー等)をその感光体に塗布することで静電潜像を現像して、感光体に現像剤像を形成する。
現像剤の塗布の際には、感光体に当接された現像器の現像剤担持体(現像ローラ等)に現像バイアスを供給して、現像剤担持体と感光体との間に現像剤が感光体に移動する方向の電界を形成し、現像剤を感光体に塗布する。そして、感光体と、それに対向配置された転写体(転写ローラ等)との間に記録紙を搬送し、転写体に転写バイアスを供給することによって、転写体と感光体との間に現像剤が記録紙に移動する方向の電界を形成し、感光体が担持する現像剤像を記録紙に転写する。
ところで、この種の画像形成装置としては、転写後に像担持体に残留する現像剤を専用の現像剤回収装置(クリーナ)を用いて回収する画像形成装置や、上記専用の現像剤回収装置を備えず、転写後に像担持体に残留する現像剤を現像器にて回収する構成にされたクリーナレス画像形成装置などが知られている。
また、クリーナレス画像形成装置としては、紙粉を像担持体から除去するための紙粉除去装置を備えるものが知られている(特許文献1参照)。
クリーナレス画像形成装置では、転写後に像担持体に残留する現像剤を現像器にて回収する際に、像担持体に付着する紙粉を同時に現像器にて回収してしまう可能性がある。この際、現像器内に紙粉が混入することになり、現像性能の劣化、印刷画像の品質劣化が起こる。紙粉除去装置は、上述のように像担持体に付着した紙粉を回収し、現像性能の劣化、印刷画像の品質劣化が起こるのを防止する目的で、画像形成装置内に設けられる。
尚具体的に、紙粉除去装置としては、導電性のブラシを備えたものが知られている。ブラシには、現像剤を吸着せず紙粉のみを選択的に吸着するための電圧が印加される。ブラシは、転写後に像担持体に残留する現像剤を散らして現像器にて回収しやすくする機能をも果たすので、紙粉除去装置に広く使われている。
特開2001−005357号公報
しかしながら、この種の紙粉除去装置では、ブラシを長期間使用した場合に、ブラシに蓄積された紙粉が、像担持体の回転軸に沿うブラシの両端から飛散し、帯電器の電極(放電ワイヤ等)に付着して、帯電器が異常放電を引き起こす可能性があった。また、紙粉除去装置が紙粉を除去可能な像担持体上の領域の縁から、紙粉が回り込むなどし、その回り込んだ紙粉が帯電器に悪影響を与える可能性があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、帯電器による帯電処理の際に、紙粉によって異常放電等が起こるのを抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の画像形成装置は、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、紙粉除去手段とを備え、転写手段による転写後に像担持体に残留する現像剤を現像手段にて回収する。
帯電手段は、回動する像担持体に対向配置され、像担持体表面の帯電対象領域を帯電させる。露光手段は、帯電手段より像担持体の回転方向下流側に位置する露光位置で、像担持体を露光し、像担持体に静電潜像を形成する。
現像手段は、露光位置より像担持体の回転方向下流側で像担持体に対向配置されており、現像剤を塗布して露光手段により像担持体に形成された静電潜像を現像し、像担持体に現像剤像を形成する。その他、転写手段は、現像手段より像担持体の回転方向下流側で像担持体に対向配置されており、像担持体に形成された現像剤像を、記録紙に転写する。
一方、紙粉除去手段は、転写手段の転写位置より像担持体の回転方向下流側であって、帯電手段より上流側で像担持体に対向配置されており、像担持体に付着した紙粉を像担持体から除去する。この像担持体上における紙粉除去手段が紙粉を除去可能な紙粉除去領域は、帯電対象領域より像担持体の回転軸方向に幅広にされている。
このように構成された請求項1記載の画像形成装置によれば、帯電対象領域より紙粉除去領域が幅広にされているので、紙粉除去手段を用いて、帯電対象領域に該当する像担持体表面から綺麗に紙粉を取り除くことができ、帯電手段の電極に紙粉が付着するなどして異常放電等が起こり、帯電手段の性能が劣化したり、像担持体の帯電が不完全になってしまうのを十分に抑えることができる。具体的には例えば、紙粉除去領域の外側から紙粉が回り込むなどしても、紙粉除去領域が帯電対象領域よりも幅広であるから、回り込んだ紙粉が帯電手段に悪影響を与えるのを十分に抑制することができる。
尚、帯電手段としては、コロナイオンを放出するための開口部にグリッド電極を備えるコロナ帯電器などが知られている。この種の帯電器では、グリッド電極(開口部)の像担持体回転軸方向の幅が、帯電対象領域の像担持体回転軸方向の幅に一致する。従って、帯電手段が、開口部にグリッド電極を備える帯電器である場合には、紙粉除去領域を、グリッド電極(開口部)よりも像担持体回転軸方向に幅広にすると良い。
更に言えば、紙粉除去領域は、請求項2記載のように、像担持体上における現像手段が現像剤を塗布可能な現像領域より像担持体の回転軸方向に幅広にされると良い。転写後、像担持体に残留する現像剤は、紙粉除去手段が紙粉を像担持体から除去する際に、紙粉除去手段からの力を受けて、像担持体上で散らされ、像担持体から剥離しやすくなって、現像手段にて回収しやすくなる。
上述のように構成された請求項2記載の画像形成装置によれば、転写後に現像剤が残留する可能性のある現像領域よりも紙粉除去領域が幅広にされているので、像担持体に残留する現像剤の概ね全てを紙粉除去手段により散らすことができ、現像手段による現像剤の回収率が向上する。
また請求項1,2記載の画像形成装置においては、請求項3記載のように、帯電対象領域を、現像領域より像担持体の回転軸方向に幅広にすると良い。請求項3記載の画像形成装置によれば、帯電手段にて現像領域全体を十分に帯電させることができる。
その他、請求項1〜請求項3記載の画像形成装置においては、請求項4記載のように、紙粉除去領域を、像担持体上における転写手段が現像剤像を記録紙に転写可能な転写領域より像担持体の回転軸方向に幅広にするのが良い。上述したように転写手段が像担持体に形成された現像剤像を記録紙に転写する際には、像担持体の転写領域に紙粉が付着する。
請求項4記載の画像形成装置のように、紙粉除去領域を転写領域より幅広にすると、紙粉が付着する可能性のある像担持体の領域全体に渡って、紙粉を除去することができるので、紙粉によって帯電手段が異常放電するなどの問題を十分に解消することができる。
尚、転写手段として、像担持体に当接する転写体(転写ローラ、転写ベルト等)を用いる場合であって、転写体における像担持体との当接面の像担持体回転軸方向の幅が、上記転写領域の像担持体回転軸方向の幅に一致する場合には、紙粉除去領域を、転写体における像担持体との当接面の像担持体回転軸方向の長さより幅広にすればよい。
また請求項1記載の画像形成装置は、請求項5記載のように構成されてもよい。請求項5記載の画像形成装置では、帯電対象領域が、像担持体上における転写手段が現像剤像を記録紙に転写可能な転写領域より像担持体の回転軸方向に幅広にされ、転写領域が、像担持体上における現像手段が現像剤を塗布可能な現像領域より像担持体の回転軸方向に幅広にされている。つまり、請求項5記載の画像形成装置では、紙粉除去領域、帯電対象領域、転写領域、及び、現像領域の像担持体回転軸方向の幅が、紙粉除去領域>帯電対象領域>転写領域>現像領域の関係を満足するようにされている。
請求項5記載のように、紙粉除去領域、帯電対象領域、転写領域、及び、現像領域の幅を設定すると、後述する複数の効果を得ることができ非常に好ましい。
即ち、請求項5記載の画像形成装置によれば、紙粉除去領域が現像領域よりも幅広であるので、請求項2記載の画像形成装置と同様に、像担持体に残留する現像剤の略全てを紙粉除去手段により散らすことができ、現像手段による現像剤の回収率を向上させることができる。また、帯電対象領域が現像領域よりも幅広であるので、請求項3記載の画像形成装置と同様に、帯電手段にて現像領域全体を十分に帯電させることができる。
その他、紙粉除去領域が転写領域よりも幅広であるので、請求項4記載の画像形成装置と同様に、紙粉が付着する可能性のある像担持体の領域全体に渡って、その紙粉を除去することができ、紙粉によって帯電手段が異常放電するなどの問題を十分に解消することができる。
また、転写領域が帯電対象領域より幅広であると転写時に放電が起こる可能性があるが、請求項5記載の画像形成装置では、帯電対象領域が転写領域よりも幅広にされているので、そのような問題を解決することができる。更には、転写領域が現像領域より幅広にされているので、良好に像担持体に形成された現像剤像を記録紙に転写することができる。
また、請求項1〜請求項5記載の画像形成装置においては、紙粉除去手段を請求項6記載のように構成すると良い。請求項6記載の画像形成装置における紙粉除去手段は、像担持体に対向配置されたブラシを備え、そのブラシを用いて像担持体に付着する紙粉を像担持体から除去する。
ブラシを用いて紙粉を像担持体から除去するように紙粉除去手段を構成すると、効果的に紙粉を像担持体から除去できると共に、転写後に像担持体に残留する現像剤を効果的に散らすことができ、残留する現像剤を現像手段にて効果的に回収することができる。また、この紙粉除去手段の場合には、長期間の使用によりブラシに紙粉が蓄積されると、ブラシの像担持体回転軸方向の両端から蓄積された紙粉の一部が飛散する可能性があるが、本発明によれば、紙粉除去領域が帯電対象領域よりも幅広、即ちブラシの像担持体回転軸方向の長さが帯電対象領域よりも幅広であるから、ブラシの両端から飛散する紙粉の一部が帯電手段の電極に付着して、異常放電等が起こるのを十分に抑制することができる。
尚、請求項1〜請求項6記載の画像形成装置においては、請求項7記載のように現像剤として、正に帯電されたトナーを用いることができる。紙粉は主に負帯電となるから、それとは逆極性の正帯電トナーを用いれば、紙粉の回収を紙粉除去手段にて効率的に行うことができると共に、転写後に像担持体に残留するトナーを効率よく散らして、現像手段で回収することができる。
また、現像剤として、正に帯電されたトナーを用いる場合には、具体的に請求項8記載のように紙粉除去手段を構成することができる。請求項8記載の画像形成装置における紙粉除去手段は、像担持体に対向配置された導電性のブラシを備え、そのブラシに所定の電圧を印加して、ブラシの電位を像担持体の表面電位より高い状態に保持し、像担持体に付着する紙粉を選択的に像担持体から除去する。
このように構成された請求項8記載の画像形成装置によれば、ブラシの電位が像担持体の表面電位より高い状態にされているので、転写時に像担持体に付着した負帯電の紙粉をブラシに吸着できると共に、正帯電のトナーを電気力にて効率的に散らすことができる。
以下に本発明の実施例について図面とともに説明する。図1は、本発明が適用された電子写真方式の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略断面構成を示した説明図である。また、図2は、レーザプリンタ1の電気的構成を表すブロック図である。
図1に示すレーザプリンタ1は、本体ケース2の底部に、記録紙としての用紙Pを給紙するフィーダユニット10を備える。フィーダユニット10は、用紙押圧板11と、圧縮バネ12と、給紙ローラ13とを備え、圧縮バネ12の付勢力によって用紙押圧板11に載置された用紙Pを、給紙ローラ13に押し当て、給紙ローラ13の回転によって最上位の用紙Pを分離し、レジストローラ14,15側へと供給する。
給紙ローラ13より矢印Aで示す用紙搬送方向の下流側には、1対のレジストローラ14,15が回転可能に枢支されており、感光ドラム20及び転写ローラ60によって形成される転写位置へ所定のタイミングで用紙Pを搬送する。
像担持体としての感光ドラム20は、正帯電性の材料、例えば、正帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感光体を有する。この感光ドラム20は、例えば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブを本体として、その外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定厚さの光導電層を形成した中空状のドラムから構成され、円筒スリーブを接地した状態で、本体ケース2に回転自在に枢支される。尚、感光ドラム20は、モータなどの駆動源からギアなどを介して駆動力を受け、矢印B方向に回転する。
また、感光ドラム20の周囲には、感光ドラム20表面を一様に帯電させるための帯電器30と、帯電器30により帯電した感光ドラム20に静電潜像を形成するためのレーザ光Lを照射するスキャナユニット40と、スキャナユニット40によって感光ドラム20に形成された静電潜像をトナーにより現像し、その感光ドラム20上に現像剤像としてのトナー像を形成する現像器50と、感光ドラム20に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ60と、転写時に感光ドラム20に付着した紙粉を感光ドラム20から除去するためのクリーニングブラシ81を備えるクリーニング装置80と、が設けられている。
帯電手段としての帯電器30は、放電ワイヤ35と、グリッド電極(ワイヤ)37と、を備える正帯電用のスコロトロン型のコロナ帯電器から構成されており、所定の間隙を有した状態で感光ドラム20に対向配置されている。図3(a)は、この帯電器30における感光ドラム20の回転軸に垂直な断面の構成を表す説明図であり、図3(b)は、感光ドラム20の回転軸に沿った帯電器30の平面図である。
この帯電器30は、感光ドラム20に対向配置された開口部31aを有する枠体31の内部に放電ワイヤ35を備えており、その開口部31aに、グリッド電極37が張設された構成にされている。この帯電器30は、帯電器電源部119から電力の供給を受けて、放電ワイヤ35からコロナイオンを放出する。放電ワイヤ35から放電されたコロナイオンは、開口部31aを通って感光ドラム20に至り、感光ドラム20表面を帯電させる。このとき、グリッド電極37は、放電ワイヤ35から放電されるコロナイオンによる感光ドラム20の帯電状態を制御する。
尚、帯電器30が帯電させることが可能な感光ドラム20上の帯電対象領域RAは、開口部31aに対向する感光ドラム20表面に一致し、帯電対象領域RAの感光ドラム20回転軸方向の幅D1は、開口部31aにおける感光ドラム20回転軸方向の幅D0に一致する。
一方、露光手段としてのスキャナユニット40は、感光ドラム20上に静電潜像を形成するためのレーザ光Lを発生するレーザ発生器(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー41、レンズ42,43、反射ミラー44,45などを備え、帯電器30より感光ドラム20回転方向下流側の露光位置で、感光ドラム20表面にレーザ光Lを照射して感光ドラム20表面を露光し、その感光ドラム20表面に静電潜像を形成する。
その他、現像器50は、上記露光位置より感光ドラム20の回転方向下流側で感光ドラム20に当接された現像手段としての現像ローラ57を備える。この現像ローラ57は、スキャナユニット40により感光ドラム20に形成された静電潜像を、自身表面に担持する正電荷を帯びたトナーにより現像して、感光ドラム20上にトナー像を形成する。
具体的に現像器50は、本体51内にトナー収容室52が形成された構成にされており、トナー収容室52内に、アジテータ53と、正帯電性のトナー54(具体的には重合トナー)と、を備える。トナー収容室52の隣には現像室55が設けられており、この現像室55には、供給ローラ56と上記現像ローラ57が回転可能に枢支されている。
供給ローラ56は、金属製の軸材に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆された構成にされており、現像ローラ57は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムやシリコンゴムなどからなるローラ本体の表面に、フッ素含有のウレタンゴムやシリコンゴムなどからなるコート層が被覆された構成にされている。尚、これら供給ローラ56及び現像ローラ57は、互いに圧接されている。
このトナー収容室52内のトナー54は、アジテータ53の回転により攪拌されて現像室55内へと供給され、供給ローラ56と現像ローラ57との間で正に摩擦帯電され現像ローラ57に担持される。
現像ローラ57が担持するトナー54は、層厚規制ブレード58により所定の層厚に規制され、現像に供される。層厚規制ブレード58は、ステンレス鋼等の板からなる板ばねの端部に、シリコンゴム等のゴム部材からなる当接部を設けたもので、板ばねの弾性力により、当接部が現像ローラ57に押圧される。
この現像ローラ57には、現像バイアス供給部111から、静電潜像の可視像化に必要な現像バイアスが供給される。現像バイアスの供給により現像ローラ57と感光ドラム20との間には、現像ローラ57が担持するトナー54が感光ドラム20に形成された静電潜像に移動する方向の電界が形成され、現像ローラ57に付着するトナー54は現像に供される。
尚、この現像ローラ57では、ローラ本体部57a(図5参照)の中央領域(軸方向の幅D2)が、トナー54を感光ドラム20に塗布可能な有効現像領域(換言すれば、現像ローラ57におけるトナー54が付着している領域)として構成されている。即ち、このレーザプリンタ1では、現像ローラ57の有効現像領域に対向する感光ドラム20上の現像領域RB(感光ドラム20回転軸方向の幅D2)に形成された静電潜像のみが現像ローラ57から供給されるトナーにより現像される。
また、転写手段としての転写ローラ60は、軸材の周囲にイオン導電性を有する断面円状の発泡弾性体(ポリウレタン等)60aが覆設された構成にされており(図5参照)、現像ローラ57と感光ドラム20との当接位置より感光ドラム20の回転方向下流側で、発泡弾性体60aの表面を感光ドラム20表面に当接した状態で、回転可能に枢支されている。尚、転写ローラ60は、感光ドラム20との当接面を介して感光ドラム20から駆動力(摩擦力)を受け感光ドラム20に対し従動回転する。
また、転写ローラ60は、レジストローラ14,15から搬送されてくる用紙Pを、感光ドラム20及び転写ローラ60との間に引き込んで、用紙Pを、定着ユニット70側へと通過させる。用紙Pが転写ローラ60と感光ドラム20との間を通過する際には、転写バイアス供給部113から転写ローラ60に、転写に必要な転写バイアスが供給される。
転写ローラ60に転写バイアスが供給されると、転写ローラ60の表面電位は、その転写ローラ60に接触する直前の感光ドラム20の表面電位より低くなり、感光ドラム20と転写ローラ60との間を通過する用紙Pには、感光ドラム20から剥離したトナーが付着する。このような手法よりトナー像の転写は行われる。この際、感光ドラム20には、用紙Pに存在する負極性の紙粉が付着する。
尚、この転写ローラ60では、発泡弾性体60aの側面全域(軸方向の幅D3)が、有効転写領域(トナー像を記録紙に転写可能な領域)として構成されている。即ち、このレーザプリンタ1では、転写ローラ60の発泡弾性体60aに対向する感光ドラム20の表面(転写領域RC:幅D3)に存在するトナー像が、転写ローラ60によって、転写領域RCと転写ローラ60との間を通過する記録紙に転写される。
その他、転写位置(感光ドラム20と転写ローラ60との接触位置)よりも用紙P搬送方向(図1に矢印Aで示す)下流側には、トナー像を用紙Pに定着させるための定着ユニット70と、用紙搬送用の一対の搬送ローラ73及び排紙ローラ74と、排紙トレイ75と、が設けられている。定着ユニット70は、加熱用ローラ71及び押圧ローラ72を備え、用紙Pに転写されたトナー像を加熱用ローラ71にて加熱しつつ、各ローラ71、72間で押圧することにより熱定着させる。その他、搬送ローラ73及び排紙ローラ74は、用紙Pの搬送方向における定着ユニット70の下流側に設けられ、排紙トレイ75は、排紙ローラ74の下流側に設けられている。
また、紙粉除去手段としてのクリーニング装置80は、ナイロン、アクリル、レーヨン等の繊維を導電処理したものからなる導電性の上記クリーニングブラシ81を備えており、クリーニングブラシ81を用いて、転写時に負に帯電された感光ドラム20上の紙粉を選択的に感光ドラム20から除去する。このクリーニングブラシ81は、上記転写ローラ60(換言すると転写位置)より感光ドラム20回転方向下流側であって帯電器30より感光ドラム20回転方向上流側で、感光ドラム20に対向配置され当接されている。尚、図4は、クリーニングブラシ81と感光ドラム20との接触態様を概略的に示した説明図である。
詳述すると、クリーニングブラシ81には、その電位が感光ドラム20の表面電位より高い状態に維持されるように、所定の電圧が、ブラシ電圧供給部117によって印加される。これによって、クリーニングブラシ81と感光ドラム20表面との間には、負に帯電された異物がクリーニングブラシ81に吸着する方向の電界が形成される。よって、ブラシ電圧供給部117にてクリーニングブラシ81に電圧が印加されると、クリーニングブラシ81には、正に帯電された残留トナーが吸着せず、感光ドラム20に付着する負帯電の紙粉のみが選択的に吸着される。
尚、このクリーニング装置80が紙粉を除去可能な感光ドラム20上の紙粉除去領域RDは、クリーニングブラシ81に接触する感光ドラム20の表面に一致する。即ち、このレーザプリンタ1では、クリーニングブラシ81に接触する感光ドラム20上の紙粉除去領域RD(感光ドラム20回転軸方向の幅D4)に存在する紙粉が、クリーニングブラシ81によって回収される。
また、このクリーニングブラシ81は、上述のようにして紙粉を吸着すると共に、転写後に感光ドラム20に残留する正帯電のトナーを感光ドラム20上で散らして、残留トナーを現像器50にて回収しやすくする。即ち、このレーザプリンタ1は、所謂クリーナレス方式のレーザプリンタとして構成されており、転写ローラ60による転写後に感光ドラム20に残留するトナーを、クリーニング装置80では回収せずに、周知の方法で、現像器50の現像ローラ57を用いて回収する。
尚、上述した帯電対象領域RA、現像領域RB、転写領域RC、紙粉除去領域RDの各幅は、図5に示すようにされている。図5は、上記帯電対象領域RA、現像領域RB、転写領域RC、紙粉除去領域RDの長さの関係を表した説明図である。
図5に示すように、本実施例のレーザプリンタ1では、帯電対象領域RAの感光ドラム20回転軸方向の幅D1、現像領域RBの感光ドラム20回転軸方向の幅D2、転写領域RCの感光ドラム20回転軸方向の幅D3、紙粉除去領域RDの感光ドラム20回転軸方向の幅D4が、以下の関係(不等式)を満足するように設定されている。
D4>D1>D3>D2
即ち、このレーザプリンタ1では、紙粉除去領域RDが、帯電対象領域RA及び現像領域RB並びに転写領域RCより感光ドラム20の回転軸方向に幅広にされている。また、帯電対象領域RAが、現像領域RB及び転写領域RCより感光ドラム20の回転軸方向に幅広にされている。そして、転写領域RCが、現像領域RBより幅広にされている。
以上、本実施例のレーザプリンタ1について説明したが、このレーザプリンタ1によれば、紙粉除去領域RD(換言すると、クリーニングブラシ81と感光ドラム20との接触部位の感光ドラム20回転軸方向の長さ)が帯電対象領域RAより感光ドラム20回転軸方向に幅広にされているので、クリーニングブラシ81により帯電対象領域RAに該当する感光ドラム20表面から綺麗に紙粉を取り除くことができ、図3(a)に示すように帯電器30の電極(グリッド電極37、放電ワイヤ35等)に異物X(紙粉)が付着するなどして帯電器30の性能が劣化したり、異常放電等によって感光ドラム20の帯電が不完全になってしまうのを十分に抑えることができる。
また、本実施例のようにクリーニングブラシ81を備えるクリーニング装置80を用いると、紙粉の除去以外に転写後に残留する正帯電のトナーを有効に感光ドラム20上で散らすことができ、現像器50でのトナーの回収率を高めることができる。しかしながら、このようなクリーニングブラシ81を用いた場合には、長期間の使用によりクリーニングブラシ81に紙粉が蓄積され、クリーニングブラシ81の両端から蓄積された紙粉の一部が飛散する可能性がある。
本実施例によれば、クリーニングブラシ81の感光ドラム20回転軸方向の長さが帯電対象領域RA(換言すると、帯電器30の開口部31a)よりも幅広にされているので、クリーニングブラシ81の両端から飛散する紙粉の一部が開口部31aを通じて放電ワイヤ35に付着し、異常放電等が起こるのを効果的に抑制することができる。
また、紙粉除去領域RDの外側から紙粉が回り込むなどしても、紙粉除去領域RDが帯電対象領域RAよりも幅広であるから、回り込んだ紙粉が帯電器30に悪影響を与えるのを十分に抑制することができる。
その他、本実施例によれば、転写後にトナーが残留する可能性のある現像領域RBよりも紙粉除去領域RDが幅広にされているので、感光ドラム20に残留するトナーの概ね全てをクリーニングブラシ81により散らすことができ、現像ローラ57によるトナーの回収率が向上する。
また、本実施例によれば、紙粉除去領域RDが、転写時に紙粉が付着する可能性のある転写領域RC(換言すると、転写ローラ60と感光ドラム20との当接面の感光ドラム20回転軸方向の長さ)より幅広にされているので、クリーニング装置80にて、感光ドラム20に付着した紙粉を効果的に除去することができ、紙粉を原因とする異常放電などの問題を十分に解消することができる。
更にいえば、転写領域RCが帯電対象領域RAより幅広であると転写時に放電が起こる可能性があるが、本実施例のレーザプリンタ1によれば、帯電対象領域RAが転写領域RCよりも幅広にされているので、そのような問題を解決することができる。また、転写領域RCが現像領域RBより幅広にされているので、良好に感光ドラム20に形成されたトナー像を用紙Pに転写することができる。
本実施例のレーザプリンタ1の概略断面構成を表す説明図である。 レーザプリンタ1の電気的構成を概略的に表す説明図である。 帯電器30の構成を表す概略断面図(a)及び平面図(b)である。 クリーニングブラシ81と感光ドラム20との接触態様を表す説明図である。 帯電対象領域RA、現像領域RB、転写領域RC、紙粉除去領域RDの長さの関係を表した説明図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、2…本体ケース、10…フィーダユニット、13…給紙ローラ、14,15…レジストローラ、20…感光ドラム、30…帯電器、31…枠体、31a…開口部、35…放電ワイヤ、37…グリッド電極、40…スキャナユニット、50…現像器、52…トナー収容室、53…アジテータ、54…トナー、55…現像室、56…供給ローラ、57…現像ローラ、57a…ローラ本体部、58…層厚規制ブレード、60…転写ローラ、60a…発泡弾性体、70…定着ユニット、75…排紙トレイ、80…クリーニング装置、81…クリーニングブラシ、111…現像バイアス供給部、113…転写バイアス供給部、117…ブラシ電圧供給部、119…帯電器電源部、P…用紙、RA…帯電対象領域、RB…現像領域、RC…転写領域、RD…紙粉除去領域

Claims (8)

  1. 回動する像担持体に対向配置され、該像担持体表面の帯電対象領域を帯電させる帯電手段と、
    該帯電手段より前記像担持体の回転方向下流側に位置する露光位置で、前記像担持体を露光し、前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記露光位置より前記像担持体の回転方向下流側で前記像担持体に対向配置され、電荷を有する現像剤を塗布して前記露光手段により前記像担持体に形成された静電潜像を現像し、前記像担持体に現像剤像を形成する現像手段と、
    該現像手段より前記像担持体の回転方向下流側で前記像担持体に対向配置され、前記像担持体に形成された現像剤像を、記録紙に転写する転写手段と、
    該転写手段による転写位置より前記像担持体の回転方向下流側であって、前記帯電手段より上流側で前記像担持体に対向配置され、前記像担持体に付着する紙粉を前記像担持体から除去する紙粉除去手段と、
    を備え、前記転写手段による転写後に前記像担持体に残留する現像剤を前記現像手段にて回収する構成にされた画像形成装置であって、
    前記像担持体上における前記紙粉除去手段が紙粉を除去可能な紙粉除去領域は、前記帯電対象領域より前記像担持体の回転軸方向に幅広にされていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記紙粉除去領域は、前記像担持体上における前記現像手段が現像剤を塗布可能な現像領域より前記像担持体の回転軸方向に幅広にされていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電対象領域は、前記像担持体上における前記現像手段が現像剤を塗布可能な現像領域より前記像担持体の回転軸方向に幅広にされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記紙粉除去領域は、前記像担持体上における前記転写手段が現像剤像を記録紙に転写可能な転写領域より前記像担持体の回転軸方向に幅広にされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電対象領域は、前記像担持体上における前記転写手段が現像剤像を記録紙に転写可能な転写領域より前記像担持体の回転軸方向に幅広にされ、
    前記転写領域は、前記像担持体上における前記現像手段が現像剤を塗布可能な現像領域より前記像担持体の回転軸方向に幅広にされていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記紙粉除去手段は、前記像担持体に対向配置されたブラシを備え、該ブラシを用いて前記像担持体に付着する紙粉を前記像担持体から除去する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤は、正に帯電されたトナーであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤は、正に帯電されたトナーであり、
    前記紙粉除去手段は、前記像担持体に対向配置された導電性のブラシを備え、該ブラシに所定の電圧を印加して、該ブラシの電位を前記像担持体の表面電位より高い状態に保持し、前記像担持体に付着する紙粉を前記像担持体から選択的に除去する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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