JP6120598B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーニングブレードを当接させて像担持体をクリーニングする画像形成装置、詳しくは記録材から像担持体に転移してブレードエッジを通過した粒子物質を像担持体から効率的に除去する構造に関する。
電子写真プロセスを用いて形成して像担持体(感光体又は中間転写体)に担持させたトナー像を記録材に転写し、トナー像が転写された記録材を、定着装置のニップ部で加熱加圧して画像を記録材に定着させる画像形成装置が広く用いられている。
トナー像が転写された後の像担持体には、現像剤に起因する物質として転写残トナーや現像剤の外添剤が付着している。像担持体から転写残トナーや外添剤をクリーニングする装置として、クリーニングブレードを像担持体に摺擦させるブレードクリーニング装置が広く用いられている。
一方、像担持体を記録材に当接させてトナー像を記録材に転写すると、紙粉が記録材から像担持体へ転移することがある。紙粉は、一般的には、セルロースの繊維断片と粒子物質(填料)とを含み、粒子物質は粒子形状が不規則でトナーよりも粒子が小さいため、クリーニングブレードのブレードエッジに凝集し易い性質がある(特許文献1)。
特許文献1の画像形成装置は、クリーニングブレードのブレードエッジに凝集した紙粉を解消するために、像担持体を定期的に逆回転させている。特許文献2のブレードクリーニング装置は、中間転写ベルトの回転方向におけるクリーニングブレードの上流側にブラシローラを配置している。ブラシローラは、紙粉を中間転写ベルトから掻き落して、クリーニングブレードに紙粉中の粒子物質が堆積することを阻止している。
特許文献3のベルトクリーニング装置は、クリーニングブレードを像担持体の回転方向で二段階に配置して、一段階目のクリーニングブレードをすり抜けたトナーを二段階目のクリーニングブレードでせき止めて回収している。特許文献4のベルトクリーニング装置は、中間転写ベルトに研磨ブレードを当接させて、付着した異物を取り除いている。
特開平10−10939号公報 特開2007−121965号公報 特開2008−122663号公報 特開2000−19853号公報
近年、画像形成装置で使用される記録材の種類が増えて、紙粉の粒子物質が多く発生する記録材への対応が求められている。粒子物質が多く発生する記録材では、発生した粒子物質がブレードエッジに凝集固化して成長し、ブレードエッジを持ち上げてトナーのすり抜けを発生することがある。
そこで、特許文献2に示されるように、クリーニングブレードの上流側にブラシローラを配置することが検討された。しかし、紙粉の粒子物質は粒子径が小さすぎて、ブラシローラでは十分なクリーニング効果が得られない。ブラシローラを搭載するとブレードクリーニング装置が大型化して画像形成装置への収納に支障がある。
また、特許文献3に示されるように、クリーニングブレードを二段階に配置しても、紙粉の粒子物質は粒子径が小さすぎて十分なクリーニング効果が得られない。1段階目のクリーニングブレードをすり抜けた、粒子物質は、2段階目のクリーニングブレードを同様にすり抜けてしまう。
そこで、特許文献3に示される2段階目のクリーニングブレードを通常のクリーニングブレードよりも弾性係数の高い樹脂ブレードに置き換えて、粒子物質を像担持体からこそぎ取ることが検討された。
しかし、後述するように、1段階目のクリーニングブレードを通過した粒子物質は帯電して電気的に像担持体に付着しているため、樹脂ブレードの当接圧を相当高めないと十分なクリーニング性能を実現できない。そして、樹脂ブレードの当接圧を高めると、堅い粒子が通過する際に、像担持体に傷が発生するおそれがある。
本発明は、比較的低い当接圧で樹脂ブレード等を像担持体に当接させても、粒子物質を、像担持体から有効に除去できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、記録材に転写されるトナー像を担持する像担持体と、トナー像が転写された後の前記像担持体の表面に当接して転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードと、を備えた画像形成装置において、前記クリーニングブレードを通過した前記像担持体の表面を除電する除電手段と、前記クリーニングブレードよりも高い弾性係数の材料を用いて前記クリーニングブレードよりも薄く形成され、前記除電手段を通過した後の前記像担持体の表面に前記像担持体の回転方向の上流側へ向かって先端を当接させた薄板状部材とを備える。
本発明の画像形成装置では、除電手段がクリーニングブレードを通過した粒子物質を除電して像担持体の表面に対する付着を弱めるため、粒子物質が薄板状部材によって像担持体から分離され易くなる。
したがって、比較的低い当接圧で薄板状部材を像担持体に当接させても、粒子物質を、像担持体から有効に除去できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 ブレードエッジに固着する異物の説明図である。 固着した異物の成長速度の説明図である。 比較例1のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 中間転写ベルトに対する樹脂ブレードの当接角の説明図である。 クリーニングブレードにおける粒子物質の帯電の説明図である。 実施例1のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 除電ブラシの配置の説明図である。 除電ブラシの除電回路構成の別の例の説明図である。 実施例4のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 樹脂ブレードの傾きと粒子物質の安息角との関係の説明図である。 比較例2のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 実施例5のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 実施例6のドラムクリーニング装置の構成の説明図である。 樹脂ブレードの切断面のエッジの使い方の説明図である。 実施例8のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 金属ブレードに印加するバイアス電圧と当接圧の関係の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、クリーニングブレードの下流で除電した粒子物質を樹脂ブレード等で像担持体から掻き取る限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、像担持体は、中間転写ベルトには限らず、中間転写ドラム、感光ドラム、感光ベルトであってもよい。また、粒子物質が除去される限りにおいて、記録材搬送ドラム、記録材搬送ベルト、転写ベルトでも本発明を実施できる。
画像形成装置は、記録材へトナー像を転写する限りにおいて、フルカラー/モノクロ、1ドラム型/タンデム型、記録材搬送方式/中間転写方式、像担持体の種類、帯電方式、露光方式、転写方式、定着方式によらず実施できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト5に沿って画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。画像形成部PC、PKでは、感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。
中間転写ベルト5に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて、記録材Pへ一括二次転写される。分離ローラ14は、ピックアップローラ13が記録材カセット16から引き出した記録材Pを、1枚ずつに分離して、レジストローラ15へ送り出す。レジストローラ15は、中間転写ベルト5のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部T2へ送り込む。記録材Pは、二次転写部T2を挟持搬送される過程で四色のトナー像を二次転写される。トナー像を転写された記録材Pは、定着装置9で加熱加圧を受けて表面に画像を定着された後に、機体外へ排出される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部PYについて説明し、他の画像形成部PM、PC、PKについては、説明中、画像形成部PY、PM、PC、PKの区別を示す符号末尾のYをM、C、Kに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部PYは、感光ドラム1Yを囲んで、帯電ローラ3Y、露光装置2Y、現像装置4Y、一次転写ローラ6Y、ドラムクリーニング装置7Yを配置している。感光ドラム1Yは、アルミニウム製シリンダの外周面に感光層が形成されており、所定のプロセススピードで矢印方向に回転する。帯電ローラ3Yは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を不図示の電源から印加されて、感光ドラム1Yの表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電する。
露光装置2Yは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1Yの表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置4Yは、トナーにキャリアを混合した現像剤を攪拌して、トナーを負極性に、キャリアを正極性に帯電させる。帯電した現像剤は、固定マグネットの周囲で感光ドラム1Yとカウンタ方向に回転する現像スリーブに穂立ち状態で担持されて、感光ドラム1Yを摺擦する。不図示の現像電源は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブに印加する。これにより、現像スリーブよりも相対的に正極性となった感光ドラム1Yの静電像へ、現像スリーブからトナーが移動して、静電像が反転現像される。
トナー補給装置8Yは、画像形成の1枚ごとに、画像形成で消費されただけのトナーを現像装置4Yに補給して、現像装置4Y内の現像剤のトナー重量比率(トナー濃度)を一定に保つ。
中間転写ベルト5の内側の感光ドラム1Yに対応する位置、一次転写ローラ6Yが配設されている。一次転写ローラ6Yは、中間転写ベルト5を押圧して、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間に一次転写部を形成する。不図示の電源が正極性の直流電圧を一次転写ローラ6Yに印加して、負極性に帯電した感光ドラム1Y上のトナー像を、一次転写部を通過する中間転写ベルト5へ一次転写させる。
一次転写ローラ6Yは、導電性金属からなる直径8mm円柱型の金属部材の外周に、体積抵抗率5.0×10[Ω/cm]で厚さ1.0mmの導電性発泡ゴム材料を被覆して形成されている。一次転写ローラ6Yの重量は300gである。
中間転写ベルト5の内側面を感光ドラム1Yへ向かって押圧する押圧機構として、一次転写ローラ6Yの両端部は、不図示のバネ部材によって鉛直方向上方へ、総圧15N(1.5kgf)にて加圧される。これにより、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間にトナー像の一次転写部が形成される。一次転写ローラ6Yに印加された電圧の電気的な作用及び押圧力によって一次転写部を通過するトナー像が中間転写ベルト5に転写される。
一次転写ローラ6Yの位置は、感光ドラム1Yの中心よりも中間転写ベルト5の搬送方向の下流側へ2.5mmシフトさせてある。通常画像形成時、感光ドラム1Y上のトナー像を中間転写ベルト5へ転写する際には、30μAの転写電流が一次転写ローラ6Yに流れる。
ドラムクリーニング装置7Yは、感光ドラム1Yにクリーニングブレードを摺擦させて、一次転写部を通過した感光ドラム1Yの表面に付着した転写残トナーを回収する。ドラムクリーニング装置7Yは、感光ドラム1Yの転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、掻き落とされたトナーを捕集するすくいシートから構成される。
中間転写方式の画像形成装置は、給紙装置や定着装置位置を比較的自由に設定することができる。給紙装置および定着装置を感光ドラムの下方に配置して、記録材の搬送方向での小型化が可能である。中間転写方式の画像形成装置は、記録材が撓むことができる十分な余裕をもって定着装置を配置できる。
<感光ドラム>
感光ドラム1Yは、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体上にOPC(有機光半導体)を塗布して5層構造の感光層を設けた帯電極性が負極性の有機感光体である。
1層は、厚さ20μmの導電層からなる下引き層であって、アルミニウム基体の欠陥等を均すために設けられている。第2層は、アラミン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって10×10Ωcm程度に抵抗調整した厚さ1μmの中抵抗層からなる正電荷注入防止層であって、ドラム基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する。
第3層は、ジアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの電荷発生層であって、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。第4層は、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散したP型半導体の電荷輸送層である。感光体表面に帯電された負電荷は、電荷輸送層を移動することができず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送する。
第5層は、絶縁性樹脂のバインダにSnO超微粒子を分散した材料を塗工して形成された電荷注入層である。電荷注入層は、具体的には、絶縁性樹脂に光透過性の絶縁フィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電化)し、この樹脂に対して粒径0.03μmのSnO粒子を70重量パーセント分散した材料を塗工している。このように調合した塗工液をディッピング法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法等の適当な塗工法で厚さ約3μmに塗工して、電荷注入層を形成している。
なお、感光ドラム1Yは、有機感光体の外、アモルファスシリコン感光体、金属酸化物系感光体などを用いることができる。感光体の表面層の抵抗値は、10〜1014Ωcmであることが好ましい。放電に頼らない電荷注入帯電を実現できるので、オゾン発生の防止、および消費電力の低減に効果があり、帯電性についても向上させることが可能だからである。
<現像剤>
現像装置4Yは、キャリア(磁性)とトナー(非磁性)を混合した二成分現像剤を用いて感光ドラム1Yの静電像を現像する。キャリアとトナーを重量比91:9(トナー濃度:9%)になるように混合した現像剤を用いた。現像装置4Yに収容される初期の現像剤の総重量は350gとした。
キャリアは、フェライト粒子をシリコン樹脂でコートしたものを用いており、240[kA/m]の印加磁場に対する飽和磁化が24[Am/kg]である。また、3000[V/cm]の電界強度における比抵抗が1×10[Ω・cm]〜1×10[Ω・cm]、重量平均粒径50μmである。
トナーは、少なくともバインダ、着色剤、荷電制御剤から構成される。ここでは、バインダ樹脂としてスチレンアクリル系樹脂を使用している。しかし、スチレン系、ポリエステル系、ポリエチレンなどの樹脂を使用することもできる。着色剤としては、種々の顔料や各種染料など、着色剤を1種単独で使用してもよいし、複数種類を併せて使用してもよい。荷電制御剤としては、必要に応じて補強のための帯電制御剤を含有してもよい。補強のための帯電制御剤としては、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料等を利用できる。
トナーは、ワックスを含む。ワックスは、定着時の定着部材からの離型性、定着性の向上のために含有される。ワックスは、パラフィンワックス、カルナバワックス、ポリオレフィンなどが使用でき、バインダ樹脂中に混錬分散させて使用する。ここでは、バインダ、着色剤、荷電制御剤、ワックスを混錬分散させた樹脂を、機械式粉砕機により粉砕したものを用いた。
トナーは、外添剤を含む。外添剤は、アモルファスシリカに疎水性処理を施したものや、あるいは、酸化チタンや、チタン化合物等の無機酸化物微粒子が挙げられる。これらの微粒子をトナーに添加して、トナーの紛体流動性や帯電量を調整している。外添剤粒子の粒径は、1nm以上100nm以下が好ましい。ここでは、平均粒径50nmの酸化チタンを重量比で0.5wt%添加し、平均粒径2nmと100nmのアモルファスシリカをそれぞれ0.5wt%、1.0wt%ずつ添加した。
以上のような構成のトナーの粒径を、シスメックス社製、粉体粒度画像解析装置FPIA−3000で測定したところ、重量平均粒径は5.7μmであった。
<中間転写ベルト>
中間転写ベルト5は、駆動ローラ21とテンションローラ26と、対向ローラ23とに掛け渡して支持され、駆動ローラ21の図中時計回りの回転によって、矢印R2方向に回転する。駆動ローラ21は、接地され金属軸部材の周面に導電ゴム材料の被覆層を配置して、抵抗値が1×10Ω〜1×10Ωに調整されている。感光体ドラム1Yの周速度、及び中間転写ベルト5の周速度は、プロセススピードと等しく、300mm/secである。
二次転写ローラ24は、接地電位に接続された対向ローラ23によって支持された中間転写ベルト5の外周面に当接して二次転写部T2を形成する。転写電源D2は、正極性の直流電圧を二次転写ローラ24に印加して、二次転写部T2を通過する中間転写ベルト5上のトナー像を記録材Pへ転写させる。
中間転写ベルト5は、厚さ85μmのポリイミド樹脂フィルムの基材中にカーボンブラックを分散させて、表面抵抗率で1×1012[Ω/□]、体積抵抗率で1×10[Ω・cm]となるように抵抗調整した。
<ベルトクリーニング装置>
ベルトクリーニング装置20は、中間転写ベルト5にクリーニングブレード10を摺擦させて、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト5に付着した転写残トナーを回収する。クリーニングブレード10によって中間転写ベルト5から掻き落とされたトナーは、搬送スクリュー31によって、本体手前側に配置された不図示の回収トナー容器に蓄えられる。
クリーニングブレード10は、ウレタンゴム材料を用いて厚さ1mm〜2mmに成型されている。クリーニングブレード10は、中間転写ベルト5の回転方向に対してカウンタ方向に先端を当接させ、先端の当接角が20度になるように中間転写ベルト5へ向かってバネ加圧されている。
クリーニングブレード10の材質は、適度の弾性と硬度を有するゴム材料であれば任意のものを使用することができる。一般的なものとして、例えばポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体、クロロプレン、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムを挙げることができる。フッ素ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等のエラストマー等も挙げることができる。特に、摩擦により中間転写ベルト5を傷付けない程度の弾性を有し、且つ、高い耐摩耗性を示すポリウレタンが好ましい。永久歪が小さいことを考慮して、二液性熱硬化型ポリウレタン材料を用いることもある。硬化剤としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ハイドロキノンジエチロールエーテル、ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の一般的なウレタン硬化剤を用いることができる。本実施例では、ヤング率8MPaのウレタンゴムブレードを用いた。
すくいシート32は、ポリエチレンテレフタレート樹脂の厚さ20〜50μmのシート材料を切断して形成される。すくいシート32の先端は、中間転写ベルト5の回転方向に対して順方向となるように中間転写ベルト5に接触している。すくいシート32は、クリーニングブレード10の先端に一旦蓄積して落下するトナーが外部へボタ落ちしないように、ベルトクリーニング装置20内に回収する。
最近では、画像形成装置において、A3ノビサイズと呼ばれるラージサイズ紙への対応が求められている。ラージサイズ紙への対応に伴い、中間転写ベルトの幅が広くなり、クリーニングブレードの長さも長くなる。クリーニングブレードが長くなると、クリーニングブレードの全長にわたるブレード歪み量のばらつきが大きくなってトナーのすり抜けが発生し易くなる。このため、クリーニングブレードへトナー帯を頻繁に供給してブレードエッジに少量のトナーが保持される状態を保つ必要がある。
しかし、連続画像形成を一時的に中断して感光ドラムにトナー帯を形成して中間転写ベルトに転写するトナー帯の供給は、ダウンタイムを発生して画像形成装置の生産性を損なわせる。このため、ベルトクリーニング装置のクリーニングブレードが長くなっても、トナー帯の供給頻度を増やさないことが求められている。
<記録材と紙粉>
図2はブレードエッジに固着する異物の説明図である。図3は固着した異物の成長速度の説明図である。最近では、画像形成装置において、広範囲の紙質の記録材への対応が求められている。記録材の種類によっては、粒子物質(紙の填料、タルク)を多く含むものがある。プロセススピードが低い場合は、現像剤の外添剤への対応と同様に、クリーニングブレードの先端に少量のトナーを滞留させておけば、粒子物質をトナーにからめて、転写残トナーと一緒に中間転写ベルト5から回収できると考えられていた。
しかし、最近では、プロセススピードの高まりによって、同じ記録材でもクリーニングブレードへ単位時間当たりに流れ込む粒子物質が大幅に増えてしまった。加えて粒子物質の発生量が多い種類の記録材が使用される場合、クリーニングブレードに単位時間当たりに流れ込む粒子物質の量が多すぎて、トナーにからめて除去することが困難な場合も出て来た。
図2に示すように、紙粉の発生量が多い記録材を用いて高いプロセススピードで連続画像形成を行うと、記録材から遊離して中間転写ベルトに転移した粒子物質がベルトクリーニング装置のクリーニングブレードに突入する。突入した粒子物質がクリーニングブレードのブレードエッジに固着すると、クリーニングブレードの歪み量が大きくなってトナーのすり抜けが発生し易くなる。
画像形成装置100にクリーニングブレードのみのベルトクリーニング装置を搭載して、紙粉の発生量が多い記録材を用いて記録材の一部分に偏った画像の連続画像形成を実行したところ、1000枚の連続通紙でトナーのすり抜けが発生した。実験の環境条件は、室温23℃、湿度50%の常温常湿環境である。
そして、トナーのすり抜けが発生したベルトクリーニング装置からクリーニングブレードを取り外して、ブレードエッジの顕微鏡観察を行ったところ、トナーすり抜け箇所で異物の固着が観察された。そのままクリーニングブレードを戻して、1000枚から5000枚、10000枚と連続通紙を継続していると、図3に示すように、顕微鏡観察された異物の大きさが200μm以上のものに成長して、トナーすり抜けが悪化した。
ブレードエッジから異物を回収して蛍光X線測定により物質の同定を行ったところ、異物は記録材の紙の填料である重質炭酸カルシウム等により構成されていた。また、記録材の蛍光X線測定により、その記録材の填料が重質炭酸カルシウムを主成分とするものであることも確認された。顕微鏡観察によると、填料は、粒径3μm以下の粒子の集合体であった。
したがって、異物は、二次転写部T2を通過する記録材の紙から遊離して中間転写ベルト5に転移した填料が、中間転写ベルト5に搬送されてクリーニングブレード10に堆積したものである。観察された異物は、ブレードエッジにせき止められて滞留した小さな異物が起点となって、後続する填料を次第に蓄積して大きく成長したものと考えられる。
クリーニングブレードのブレードエッジに填料が蓄積する現象のメカニズムは、次のようなものと考えられる。最初に、数ミクロン以下の大きさの填料がクリーニングブレード10をすり抜けて、中間転写ベルト5に付着した状態のまま回転を続けている(連れ回っている)。中間転写ベルト5に付着した填料が次第に増えると、クリーニングブレード10のブレードエッジに固着の起点となる填料の最初の塊ができる。その塊に、中間転写ベルト5に連れ回る填料が次々に衝突して蓄積する。
ブレードエッジに填料が蓄積し始めると、画像形成に伴ってクリーニングブレード10に達する転写残トナーくらいでは、填料はなかなか除去されない。クリーニングブレードのブレードエッジに固着した填料は、中間転写ベルト5の通常の順方向の回転状態ではなかなか除去されない。
したがって、クリーニングブレード10をすり抜けて中間転写ベルト5に連れ回る填料を効率的に除去できれば、クリーニングブレード10のブレードエッジにおける填料の成長を抑制してトナーのすり抜けに至らないで済む。しかし、填料は、トナーに比較して粒子径が1/20〜1/3程度のため、トナー粒子を想定したクリーニングブレード10では十分に掻き取ることができない。
<比較例1>
図4は比較例1のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。図5は中間転写ベルトに対する樹脂ブレードの当接角の説明図である。図6はクリーニングブレードにおける填料の帯電の説明図である。
図4に示すように、比較例1のベルトクリーニング装置20Hでは、クリーニングブレード10の下流側に、填料の掻き取りを想定した樹脂ブレード25を配置して、中間転写ベルト5に連れ回る填料を清掃する。これにより、クリーニングブレード10のブレードエッジにおける填料の成長を停止させて、クリーニングブレードのクリーニング性能を安定させ、填料がブレードエッジに固着、成長してトナーすり抜けに至ることを防止する。
図5に示すように、樹脂ブレード25は、PET樹脂の厚み200μmのシート材料(商品名:ルミラー)を幅20mm、長さ340mmに切断したものである。樹脂ブレード25は、PET樹脂以外の樹脂シート材料(商品名:ダイアラミー、ぺリキュール)に置き換えても、同様の効果を得ることができた。
図15に示すように、樹脂ブレード25は、中間転写ベルト5に当接する箇所がダレ側である必要がある。バリ側を当接させると中間転写ベルト5に摺擦傷が発生してしまう。中間転写ベルト5に深さ2μm以上の傷ができると、クリーニングブレード10のブレードエッジにてトナーのすり抜けが発生するおそれがある。
樹脂ブレード25は、ステンレス板のような金属板金材料に置き換えても同様の掻き取り効果が得られる。しかし、中間転写ベルト5に摺擦傷を作らないためには、樹脂ブレード25は、掻き取り性能を保てる範囲でなるべく柔らかな材料が好ましい。樹脂ブレード25の材質として適しているものはヤング率1.5〜7.0GPa程度のものである。本実施例ではヤング率4.5GPaのものを用いた。中間転写ベルト5に深さ2μm以上の摺擦傷ができると、クリーニングブレード10のブレードエッジにてトナーのすり抜けが発生するおそれがあるからである。また、摺擦傷の発生箇所とそれ以外の箇所とで中間転写ベルト5に担持されたトナー像の転写性にばらつきを生じるため、出力画像に摺擦傷に沿ったスジ画像が形成されるおそれがあるからである。金属板金を用いる場合は中間転写ベルトの摺擦傷を作らないように中間転写ベルトに対する侵入量を樹脂のそれよりも小さくし、中間転写体への当接面のバリ取り加工を施す必要がある。
樹脂ブレード25は、中間転写ベルト5に対して20度傾けた状態で中間転写ベルト5の回転方向に対してカウンタ方向に先端を当接させて、根本側をベルトクリーニング装置20Hのフレームに固定している。樹脂ブレード25は当接角α=10〜40度にすることが望ましい。当接角αが大きすぎると、樹脂ブレード25と中間転写ベルト5の当接状態が不安定になる。当接角αが小さすぎると、当接圧を十分に確保できずに填料を回収しきれなくなる。
樹脂ブレード25の先端の中間転写ベルト5に対する侵入量は、4mm以下が望ましい。樹脂ブレード25の先端の中間転写ベルト5に対する侵入量は、1mmに設定した。侵入量を4mm以上にすると樹脂ブレード25のエッジが当接せず、中間転写ベルト5に面当たりしてしまう。樹脂ブレード25が面当たりすると、填料に樹脂ブレード25のエッジが衝突しなくなり、掻き取り回収力が低下して好ましくない。
比較例1のベルトクリーニング装置20Hを画像形成装置100に搭載して、上述した填料の発生量が多い記録材を用いて、連続画像形成の各段階におけるクリーニングブレード10の観察とトナーすり抜けの評価を行った。実験の環境条件は、上述した実験と同じく、室温23℃、湿度50%の常温常湿環境である。
その結果、1000枚の通紙を行った時点で樹脂ブレード25に填料の蓄積が確認された。トナーに比較して粒子サイズが小さく形状も不規則な填料は、クリーニングブレード10をすり抜けた後に、樹脂ブレード25にせき止められて中間転写ベルト5から除去されたものと推定された。そして、その後も連続画像形成を継続したところ、20万枚の通紙後でも、クリーニングブレード10をすり抜けたと思われる填料が樹脂ブレード25によって回収され続けた。クリーニングブレード10のブレードエッジに填料が蓄積することなく、安定したクリーニング性能を維持して、トナーすり抜けには至らなかった。
また、同様の実験を室温23℃湿度50%よりも高温高湿環境下でも行った。比較例1のベルトクリーニング装置20Hを設置することで、樹脂ブレード25によって填料が回収され、クリーニングブレード10に填料が蓄積しなくなり、トナーのすり抜けも発生しなくなった。
しかし、室温23℃湿度5%の低湿度環境においては、比較例1のベルトクリーニング装置20Hを設置しても、1000枚の通紙で、クリーニングブレード10のブレードエッジに填料の固着が観察された。その後、10000枚の通紙でトナーすり抜けが発生して、クリーニング性能を維持できなかった。
そこで、室温23℃湿度5%の低湿度環境での実験中に、クリーニングブレード10の上流側と下流側とでそれぞれ中間転写ベルト5の表面から填料を回収して填料の帯電量Q/Mを測定した。転写残トナーのトナー帯電量Q/Mを測定する場合と同様に、中間転写ベルト5の表面から填料を吸引して採取し、ホソカワミクロン株式会社製の粒子分析装置E−Spartを用いて帯電量を測定して、帯電量分布のグラフを出力させた。
図6に示すように、填料の帯電量Q/Mは、クリーニングブレード10通過前は平均−5μC/gであったのに対し、クリーニングブレード10通過後は平均−25μC/gへと大幅に上昇していた。これにより、填料がクリーニングブレード10をすり抜けるときに帯電量を増して中間転写ベルト5に対する電気的な付着力を増大させているため、樹脂ブレード25で除去しにくくなっていると考えられた。
それぞれの温度湿度環境における填料の帯電量Q/Mの測定結果を表1に示す。
Figure 0006120598
表1に示すように、填料の帯電量Q/Mは、低湿度環境になるほど大きくなる。低湿度環境下にあっては中間転写ベルト5と填料との間に働く静電吸着力が大きくなって樹脂ブレード25での回収を困難にしているため、樹脂ブレード25で回収する前に填料の除電を行う必要があると考えられた。
<実施例1>
図7は実施例1のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。図8は除電ブラシの配置の説明図である。
図1に示すように、像担持体の一例である中間転写ベルト5は、無端状に形成されたベルト部材であって、トナー像を担持して記録材に転写する。クリーニングブレード10は、トナー像が転写された後の中間転写ベルト5の表面に当接して転写残トナーをクリーニングする。
除電手段の一例である除電ブラシ28は、クリーニングブレード10を通過した中間転写ベルト5の表面に付着した填料を除電する。導電性支持ローラの一例である対向ローラ30は、クリーニングブレード10と樹脂ブレード25との間でベルト部材の内側面を支持して接地電位に接続されている。導電性ブラシ部材の一例である除電ブラシ28は、対向ローラ30の反対側でベルト部材を摺擦して接地電位に接続されている。
薄板状部材の一例である樹脂ブレード25は、クリーニングブレード10よりも高い弾性係数の材料を用いてクリーニングブレード10よりも薄く形成される。樹脂ブレード25は、中間転写ベルト5の下向き面において、除電ブラシ28を通過した後の中間転写ベルト5の表面に回転方向の上流側へ向かって先端を当接させている。樹脂ブレード25は、ベルト部材の内側面が支持されていない位置でベルト部材に当接している。樹脂ブレード25は、厚みが50μm以上100μm以下のPET樹脂シートで構成される。
図7に示すように、実施例1のベルトクリーニング装置20では、比較例1のベルトクリーニング装置20Hのクリーニングブレード10と樹脂ブレード25との間で中間転写ベルト5を摺擦するように除電ブラシ28を配置した。接地電位に接続したアルミニウムの対向ローラ30によって支持された中間転写ベルト5の外側面に除電ブラシ28を摺擦させた。対向ローラ30の電気抵抗は、1.0×10[Ω]以下であることが望ましい。除電ブラシ28は、材質が導電性ナイロン、毛長6mm、幅5mm、長さ350mm、植毛密度100kF、毛の太さ6D、中間転写ベルト5の表面に対する侵入量2mmである。樹脂ブレード25によって掻き取られた填料は重力方向に落下して回収容器29に回収される。
図8に示すように、樹脂ブレード25は、最大サイズの記録材の幅よりも左右に5mmずつ広い範囲でクリーニングブレード10をすり抜けた填料を回収する。除電ブラシ28は、最大サイズの記録材の幅よりも左右に5mmずつ広い範囲でクリーニングブレード10をすり抜けた填料を除電する。クリーニングブレード10は、現像装置で現像されてブレードエッジへ供給されるトナー帯をクリーニングするために、最大現像幅よりも左右に2mmずつ広い範囲で中間転写ベルト5を摺擦する。
実施例1のベルトクリーニング装置20を画像形成装置100に搭載して、上述した填料の発生量が多い記録材を用いて、連続画像形成の各段階におけるクリーニングブレード10の観察とトナーすり抜けの評価を行った。比較例1の実験よりも過酷な室温20℃湿度5%の環境下で5000枚の連続画像形成を行った。
その結果、樹脂ブレード25によって重質炭酸カルシウムを主とする填料が安定して回収され続けるとともに、クリーニングブレード10のブレードエッジに填料が固着蓄積しないことが確認された。更に、20万枚まで連続画像形成を行ったが、クリーニングブレード10のブレードエッジに填料が蓄積することはなく、最後までトナーすり抜けが発生せず、良好なクリーニング性能が維持された。
また、除電ブラシ28の前後で填料を採取して帯電量Q/Mを測定して除電効果を確認したところ、除電ブラシ28通過前の平均帯電量は−25μC/gであったのに対し、除電ブラシ28通過後の平均帯電量は約−5μC/gであった。すなわち、除電ブラシ28による除電効果が確認された。クリーニングブレード10をすり抜ける際にチャージアップした填料が、除電ブラシ28によって除電されて中間転写ベルト5に対する静電吸着力を低下させていることが確認された。このため、樹脂ブレード25による掻き取りが容易になって、中間転写ベルト5に連れ回る填料が減ったと考えられる。
実施例1のベルトクリーニング装置20によれば、クリーニングブレード10をすり抜けて中間転写ベルト5に連れ回る填料を適切に除電して回収する機構を設けることで、長期にわたって安定したベルトクリーニング性能を確保できる。
填料は、記録材の裁断面から多く発生するため、記録材の搬送方向に直角な幅方向のエッジの位置で多く発生し、クリーニングブレード10のブレードエッジの記録材の幅方向の縁に相当する位置に堆積し易い。除電ブラシは、そのように集中した填料を中間転写ベルト5の上で分散させて、個々の粒子での除電をし易くする。除電ブラシは、クリーニングブレード10のブレードエッジの記録材の幅方向の縁に相当する2か所への填料の集中を緩和して、ブレードエッジへ堆積しにくくする。
<実施例2>
図9は除電ブラシの除電回路構成の別の例の説明図である。実施例1では、中間転写ベルト5に連れ回る填料を除電するために、固定の除電ブラシ28を使用した。しかし、除電ブラシ28の構成及び運転条件は、実施例1の態様には限定されない。除電部材としては、固定系導電ブラシ以外に、回転体の導電ファーブラシを用いることも可能である。除電装置としては、コロナ帯電器もしくは除電針を設置することも同様の効果をもたらす。
図9に示すように、図7に示す対向ローラ30が無い場合、除電ブラシ28の当接位置の上流側の張架ローラ27と、下流側のテンションローラ26とを接地電位に接続することが好ましい。中間転写ベルト5を接地電位に保つことで、除電ブラシ28が填料を除電した際に、中間転写ベルト5側の鏡映電荷を接地電位に逃がして、填料の付着力を弱めるためである。
<実施例3>
実施例1、2では除電ブラシ28を接地電位に接続した。しかし、除電ブラシ28は、接地電位を中心値とする周波数100Hz以上2kHz以下、電圧100V以上5kV以下の矩形波又は正弦波の交流電圧を印加されることで、さらに効果的に短時間(高速度)で除電を実行できる。
除電ブラシ28に100V以上5000V以下の交流電圧(直流電圧成分はゼロ)を印加してもよい。印加する交流電圧の電圧(Vpp=100V〜5kV)及び周波数(f=100Hz〜2kHz)は、湿度が低くなるほど高くなるように制御してもよい。これにより、より積極的に除電ブラシ28による除電を行って、填料の中間転写ベルト5に対する付着力を確実に低下させることが可能である。
<実施例4>
図10は実施例4のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。図11は樹脂ブレードの傾きと填料の安息角との関係の説明図である。実施例1では、中間転写ベルト5の下向き面に樹脂ブレード25の先端を当接させた。これに対して、実施例4では、中間転写ベルト5の上向き面に樹脂ブレード25の先端を当接させている。実施例4では、樹脂ブレード25は、中間転写ベルト5の上向き面に先端を当接させて配置され、水平面に対する当接の傾き角度が記録材の填料の安息角よりも小さい。
図10に示すように、実施例4では、中間転写ベルト5の回転方向におけるテンションローラ26の下流側に除電ブラシ28と樹脂ブレード25とを設置した。クリーニングブレード10をすり抜けて中間転写ベルト5に連れ回る填料を除電ブラシ28にて除電して中間転写ベルト5に対する静電吸着力を低下させた後に、樹脂ブレード25で掻き取って樹脂ブレード25上に堆積させる。樹脂ブレード25にて中間転写ベルト5から回収された填料は、実施例1のように重力方向に落下することができないため、樹脂ブレード25上に押し上げられて蓄積していく。
このとき、水平方向に対する樹脂ブレード25の傾き角度βが填料の安息角δ以下の角度に設定されていることが必要である。ホソカワミクロン株式会社製のパウダーテスターを用いて填料の安息角δを測定すると約40度であった。樹脂ブレード25の傾き角度βを振って、10万枚の連続画像形成を実行し、画像形成終了後の填料の蓄積状態とクリーニング不良の発生の有無を評価した。
Figure 0006120598
表2に示すように、樹脂ブレード25の傾き角度βが填料の安息角δ=40°よりも大きい場合、中間転写ベルト5上に填料が滞留し、トナーすり抜けが発生した。
図11の(a)に示すように、樹脂ブレード25の傾き角度βが填料の安息角δよりも大きい場合、樹脂ブレード25の上に蓄積した填料が崩壊して中間転写ベルト5上にまき散らされる。樹脂ブレード25の上に填料が積み上がりにくくなって除電ブラシ28と樹脂ブレード25の間の中間転写ベルト5上に滞留する。填料が滞留した状態が継続すると、樹脂ブレード25をすり抜ける填料が増えて中間転写ベルト5に連れ回り、クリーニングブレード10のブレードエッジに填料が固着し成長してトナーすり抜けが発生する。
図11の(b)に示すように、樹脂ブレード25の傾き角度βが填料の安息角δよりも小さい場合、樹脂ブレード25で回収された填料が樹脂ブレード25上に積み上がる。このため、10万枚の画像形成枚数を累積してもクリーニングブレード10のブレードエッジに填料が固着せず、トナーすり抜けが発生しない安定したクリーニング性能が維持される。
<比較例2>
図12は比較例2のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。実施例1では、樹脂ブレード25の上流側で中間転写ベルト5上の填料を除電した。これに対して、比較例2のベルトクリーニング装置20Iでは、導電性の金属ブレード25Bを用いて、填料の除電と同時に掻き取りを実行して、実施例1と同様な填料の除電効果が得られるか否かを検証した。
図12に示すように、クリーニングブレード10の下流側の実施例1の樹脂ブレード25と同じ位置に、厚さ100μmの導電性ステンレス薄板材料で形成された金属ブレード25Bを、中間転写ベルト5に対する侵入量を2mmに設定して配置した。金属ブレード25Bは接地電位に接続した。
実施例1と同様に、室温20℃湿度5%の低湿度環境下で、1000枚の連続画像形成を行ったところ、トナーのすり抜けが発生した。金属ブレード25Bには填料の回収が確認されたが、クリーニングブレード10のブレードエッジには、填料の固着と成長が確認された。
そこで、クリーニングブレード10をすり抜けた直後の填料、金属ブレード25B上に回収された填料、金属ブレード25Bをすり抜けた填料について、比較例1と同様にそれぞれ採取して個別に帯電量Q/Mを測定した。
(1)クリーニングブレード10をすり抜けた填料の平均帯電量:約−25μC/g
(2)金属ブレード25B上に回収された填料の平均帯電量 :約−10μC/g
(3)金属ブレード25Bをすり抜けた填料の平均帯電量 :約−30μC/g
この結果、金属ブレード25Bは、接地していても、中間転写ベルト5上の填料に対する除電効果は不十分であり、除電しきれなかった高い帯電量Q/Mの填料が金属ブレード25Bをすり抜けることが確認された。更に画像形成を繰り返すと、トナーのすり抜けが発生した。
高い帯電量Q/Mの填料が中間転写ベルト5に連れ回ってクリーニングブレード10のブレードエッジに固着し成長することが確認された。中間転写ベルト5に連れ回る填料はクリーニングブレード10によっては容易にクリーニングされない。しかし、クリーニングブレード10のブレードエッジに固着が発生すると、固着した凝集塊を起点にして填料が蓄積し、トナーすり抜けを発生するほどの凝集塊に成長することが確認された。
<実施例5>
図13は実施例5のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。
図13に示すように、ベルト部材の一例である中間転写ベルト5は、導電性支持ローラの一例であるテンションローラ26に対して所定角度巻き付けて配置される。クリーニングブレード10、除電ブラシ28、樹脂ブレード25は、テンションローラ26に支持された中間転写ベルト5に当接している。
実施例5のベルトクリーニング装置20Dは、テンションローラ26のみで、中間転写ベルト5をクリーニングのために支持させた。テンションローラ26のみで、クリーニングブレード10のニップ圧を確保するための対向ローラとして、また除電ブラシ28との当接圧及び電荷の移動経路を確保するため対向ローラとして、二つの機能を兼ねさせた。クリーニングブレード10、樹脂ブレード25、及び除電ブラシ28は、実施例1のものと同一のため、説明を省略する。
実施例5のベルトクリーニング装置20Dを画像形成装置100に搭載して、上述した填料の発生量が多い記録材を用いて、連続画像形成の各段階におけるクリーニングブレード10の観察とトナーすり抜けの評価を行った。室温20℃湿度5%の環境下で5000枚の連続画像形成を行った。
その結果、樹脂ブレード25によって重質炭酸カルシウムを主とする填料が安定して回収され続けるとともに、クリーニングブレード10のブレードエッジに填料が固着蓄積しないことが確認された。更に、20万枚まで連続画像形成を行ったが、クリーニングブレード10のブレードエッジに填料が蓄積することはなく、最後までトナーすり抜けが発生せず、良好なクリーニング性能が維持された。
また、除電ブラシ28の前後で填料を採取して帯電量Q/Mを測定して除電効果を確認したところ、除電ブラシ28通過前の平均帯電量は−25μC/gであったのに対し、除電ブラシ28通過後の平均帯電量は約−4μC/gであった。すなわち、除電ブラシ28による除電効果が確認された。クリーニングブレード10をすり抜ける際にチャージアップした填料が、除電ブラシ28によって除電されて中間転写ベルト5に対する静電吸着力を低下させていることが確認された。このため、樹脂ブレード25による掻き取りが容易になって、中間転写ベルト5に連れ回る填料が減ったと考えられる。
実施例1のベルトクリーニング装置20によれば、中間転写ベルト5の内側に配置して接地電位に接続する導電性の対向ローラ(27、30:図6)が不必要なため、画像形成装置の小型化、軽量化に有利である。
<実施例6>
図14は実施例6のドラムクリーニング装置の構成の説明図である。図15は樹脂ブレードの切断面のエッジの使い方の説明図である。
実施例1では中間転写ベルトに連れ回る填料を除電ブラシ28と樹脂ブレード25とを用いて回収した。これに対して、実施例6では、感光ドラムに連れ回る填料を除電ブラシ28と樹脂ブレード25とを用いて回収する。
図14に示すように、ドラムクリーニング装置20Eは、感光ドラム1と転写ローラのニップ部にて記録材Pから感光ドラム1へ転移する転写残トナーをクリーニングブレード10により回収する。クリーニングブレード10をすり抜けて感光ドラム1に連れ回る填料は、接地電位に接続された除電ブラシ28に接触して除電され、感光ドラム1に対する付着力を弱められる。
樹脂ブレード25は、除電されて付着力が弱まった填料を感光ドラム1から除去する。樹脂ブレード25は、PET樹脂の厚み200μmのシート材料を幅20mm、長さ340mmに切断したものである。図15に示すように、樹脂ブレード25は、切断時のバリが感光ドラム1と反対側の面側に位置するように、ドラムクリーニング装置20Eに取り付けられている。
<実施例7>
実施例1では、中間転写ベルトのベルトクリーニング装置を説明した。実施例7では、記録材搬送ベルト又は転写ベルトのベルトクリーニング装置を説明する。記録材搬送体の一例である転写ベルトは、担持した記録材へ像担持体からトナー像が転写される。クリーニングブレードは、トナー像を転写された記録材が分離された後の転写ベルトの表面に当接する。実施例1と同様に構成された除電ブラシは、クリーニングブレードを通過した転写ベルトの表面に付着した填料を除電する。実施例1と同様に構成された樹脂ブレードは、クリーニングブレードよりも高い弾性係数の材料を用いてクリーニングブレードよりも薄く形成される。樹脂ブレードは、除電ブラシ28を通過した後の転写ベルトの表面に回転方向の上流側へ向かって先端を当接させて配置される。
記録材搬送ベルト又は転写ベルトは、記録材を担持してトナー像の転写部を通過する際に填料が記録材から転移する場合がある。記録材搬送ベルト又は転写ベルトについた填料についても、実施例1と同様に、上流側から下流側へ向かってクリーニングブレード10、除電ブラシ28、及び樹脂ブレード25を順番に配置して除去することができる。
<実施例8>
図16は実施例8のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。図17は金属ブレードに印加するバイアス電圧と当接圧の関係の説明図である。図16に示すように、実施例8は、金属ブレード25M、電源D25以外の構成は実施例1と概ね同一である。このため、図16中、実施例1と共通する構成には図7と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図16に示すように、薄板状部材の一例である金属ブレード25Mは、厚みが50μm以上100μm以下の導電材料からなる。電源の一例である電源D25は、金属ブレード25Mへ、電圧値の絶対値が10V以上50V以下のバイアス電圧を印加する。
使用環境が20度以下の低温環境下においては、中間転写ベルト上を連れまわる填料の帯電量が常温常湿環境に比べて高くなるため、樹脂ブレードを用いての填料の除去が困難になる。図7に示す実施例1の画像形成装置で、除電ブラシ28通過前の填料の帯電量を実測したところ、常温常湿環境下の23℃50%では−25μC/gであったのに対し、低温環境下の18℃50%では−40μC/gであった。そして、低温環境下の18℃50%では、除電ブラシ28の通過後も、填料の平均帯電量が−15μC/gと高くなっていた。そして、低温環境下の18℃50%で連続画像出力を継続すると、2000枚程度でトナーのすり抜けが発生し、そのときのクリーニングブレードエッジには填料の凝集物が確認できたので、填料の凝集物の成長がトナーすり抜けの原因となったと考えられた。すなわち、低温環境下では、実施例1の除電ブラシ28と樹脂ブレード25のみではトナーすり抜けを十分に回避できないおそれがある。
そこで、図16に示すように、樹脂ブレード25の替わりに、金属ブレード25Mを用いてバイアス電圧を印加する実験を行った。金属ブレード25Mは、厚み150μmの導電性のステンレス板とし、金属ブレード25Mの先端の中間転写ベルト5に対する侵入量は1.5mmとした。
低温環境下の18℃50%で、金属ブレード25Mに複数種類のバイアス電圧を印加して連続画像出力を行わせて、トナーすり抜けの発生の有無を確認した。その結果、金属ブレード25Mに印加するバイアス電圧が30V以上の時には、20万枚以上の連続画像出力を継続してもトナーすり抜けが発生せず、金属ブレード25Mの先端に、填料の蓄積が確認できた。
図17に示すように、バイアス電圧の絶対値が大きいほど金属ブレード25Mの当接圧が大きくなる。金属ブレード25Mにバイアス電圧を印加することによって金属ブレード25Mと中間転写ベルト5との間に静電気力が発生して、その分、金属ブレード25Mの先端の当接圧が増加したと考えられる。図17は、金属ブレード25Mにバイアス電圧を印加した際の当接圧を引き抜き圧測定により計測した測定結果である。
引き抜き圧測定では、幅10mm、長さ50mm、厚み100μmのPETシート試験片SHの一端をデジタルフォースゲージDGに装着し、他端を中間転写ベルト5と金属ブレード25Mの間に挟み込んだ。PETシート試験片SHを矢印R25方向に引き抜いて、デジタルフォースゲージDGの出力値を読み取った。PETシート試験片を介してデジタルフォースゲージDGに加わった荷重を、中間転写ベルト5と金属ブレード25Mの当接圧に相当するものとして測定した。
次に、金属ブレード25Mに印加するバイアス電圧を異ならせて連続画像出力を行い、バイアス電圧ごとにトナーすり抜けが発生する連続出力枚数を調べた。実験結果を表3に示す。表3中、20万枚までトナーすり抜けが発生しなかった場合は、その時点で実験を終了して「○」とした。20万枚未満でトナーすり抜けが発生した場合は「×」としてそのときの連続出力枚数を示した。表3中、摺擦傷は、黒すじ状の不良画像の発生の有無で評価した。金属ブレード25Mが強く中間転写ベルト5に当接すると、中間転写ベルト5の表面に搬送方向に沿った摺擦傷が発生し、摺擦傷の深さが2μm以上になると、ハーフトーン画像の摺擦傷の位置で黒すじ状の不良画像が発生するからである。不良画像が発生した場合を「×」と評価し、発生しない場合を「○」と評価した。
Figure 0006120598
表3に示すように、実施例8では、バイアス電圧が30V以上でトナーすり抜けは発生しなくなるが、バイアス電圧が70V以上では、中間転写ベルト5の摺擦傷が評価基準を満たさなくなる。このため、バイアス電圧を高めれば良いというものではない。
また、バイアス電圧の極性は、プラスでもマイナスでも同様の効果があるため、除電された填料に対しては、バイアス電圧の極性に依らず、静電気力的に当接圧を高めた金属ブレード25Mで対処できると考えられる。
<実施例9>
図1に示すように、二次転写ローラ24は、中間転写ベルト5に当接して配置され、トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加されてトナー像を記録材に転写する。
図16に示すように、電源D25は、金属ブレード25Mへ、絶対値が異なる同極性のバイアス電圧を切り替えて印加可能である。電源D25は、二次転写ローラ24にトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されている場合は第一のバイアス電圧を金属ブレード25Mへ印加する。一方、二次転写ローラ24にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加されている場合は第二のバイアス電圧を金属ブレード25Mへ印加する。第一の前記バイアス電圧の絶対値は、第二の前記バイアス電圧の絶対値よりも小さい。
図1に示すように、連続画像出力中にクリーニングブレード10へ到達する填料の量は、画像出力時よりも画像調整時のほうが多くなる。画像調整時の二次転写ローラクリーニングシーケンスで中間転写ベルト5に転移する填料の量は、連続画像形成時に比べて多くなる。画像出力時は、トナー像の二次転写時に、記録材の中間転写ベルト5に面した側から中間転写ベルト5へ填料が転移する。これに対して、画像調整時は、連続画像出力の過程で二次転写ローラ24に蓄積した填料が、二次転写ローラ24のクリーニングシーケンスに伴ってまとまって吐き出されるからである。
画像調整には、中間転写ベルト5上に形成された濃度検知用のパッチトナー像の濃度検知を兼ねて、ベルトクリーニング装置20のクリーニングブレード10へトナー帯を供給するシーケンスが実行される。トナー帯を供給するシーケンスは、250枚の連続画像出力ごとに画像間隔を拡大して実行される。画像調整時には、中間転写ベルト5上に転写された濃度検知用のパッチトナー像(トナー帯)が二次転写ローラ24を通過した後、二次転写ローラクリーニングシーケンスが実行される。二次転写ローラクリーニングシーケンスでは、二次転写ローラ24に付着したトナーを中間転写ベルト5へ静電気的に転移させてベルトクリーニング装置20により回収する。二次転写ローラクリーニングシーケンスでは、二次転写ローラ24に正極性のバイアス電圧を20μAの転写電流が流れるように1周分印加した後に、負極性のバイアス電圧を−20μAの転写電流が流れるように1周分印加する。負極性のバイアス電圧を二次転写ローラ24に印加した際に、連続画像出力の期間に蓄積した填料が二次転写ローラ24から中間転写ベルト5へ転移する。
そこで、以下の実験を行って、二次転写ローラクリーニングシーケンスにおいて中間転写ベルト5に転移される填料を定量化した。
(1)二次転写ローラクリーニングシーケンスの負極性のバイアス電圧が印加された直後に中間転写ベルト駆動を停止させて、中間転写ベルト5の負極性のバイアス電圧が印加された箇所に透明粘着テープを貼付して填料を採取する。
(2)填料の付着した透明粘着テープを黒紙に張ったものをラミネート処理し、フラットベッドスキャナにて填料の分布画像を取り込む。
(3)填料部分は白地となるため、取り込んだ画像に二値化処理を施すことにより白地部の面積、すなわち填料部分の面積を算出する。
同様な手順を用いて、連続画像形成時に中間転写ベルト5へ転移する填料を定量化した。
(1)二次転写ローラを記録材が通過した直後に中間転写ベルト駆動を停止させて、中間転写ベルト5の記録材に重なった部分に透明粘着テープを貼付して填料を採取する。
(2)、(3)は、上記と同様の作業を行った。
その結果、二次転写ローラ24に蓄積した填料が二次転写ローラクリーニングシーケンス時にまとまって中間転写ベルト5に転移していることが確認された。通常の連続画像形成時に採取された填料面積を1とすると、二次転写ローラクリーニングシーケンス時に採取された填料面積比は3〜8であった。
次に、図16に示す実施例8の構成において、金属ブレード25Mに印加するバイアス電圧を、通常の連続画像形成時と二次転写ローラクリーニングシーケンス時とで異ならせて、トナーすり抜けと中間転写ベルト5の摺擦傷の有無を評価した。各種のバイアス電圧値の組み合わせによる実験結果を表4に示す。
Figure 0006120598
表4に示すように、(連続画像形成時)<(二次転写ローラクリーニングシーケンス時)のバイアス電圧の組み合わせでは、トナーすり抜けが発生するまでの連続画像形成枚数が増えて、中間転写ベルトの摺擦傷も発生しにくくなる。これに対して、(連続画像形成時)≧(二次転写ローラクリーニングシーケンス時)のバイアス電圧の組み合わせでは、トナーすり抜けが発生するまでの連続画像形成枚数が減って、中間転写ベルトの摺擦傷が発生し易くなる。
その理由は以下のように考えられる。二次転写ローラクリーニングシーケンスは、中間転写ベルト5に転移する填料の量が連続画像形成時よりも多いため、填料除去のためにバイアス電圧を大きくして当接圧を高める必要がある。しかし、二次転写ローラクリーニングシーケンスは、連続画像形成の250枚に1回の低頻度で実行され、中間転写ベルト5の表面には多くの填料が付着しているため、金属ブレード25Mの当接圧を高めても、中間転写ベルト5に摺擦傷を発生しにくい。これに対して、連続画像形成の頻度は高く、中間転写ベルト5の表面に付着している填料も少ないため、高いバイアス電圧を印加して填料除去を強化すると、中間転写ベルト5に摺擦傷が発生し易くなる。
なお、実施例9では、低温常湿環境の18℃50%の条件下でのバイアス電圧の設定条件を説明した。しかし、更に低温環境では、填料の帯電量がさらに増加するため、金属ブレード25Mに印加する電圧値を(連続画像形成時)<(二次転写ローラクリーニングシーケンス時)とすることが望ましい。これにより、中間転写ベルト5に摺擦傷を発生させることなく、トナーすり抜けを回避することができる。
1Y、1M、1C、1K 感光ドラム
2Y、2M、2C、2K 露光装置
4Y、4M、4C、4K 現像装置
5 中間転写ベルト、7、ドラムクリーニング装置、9 定着装置
10 クリーニングブレード、20 ベルトクリーニング装置
23 対向ローラ、24 二次転写ローラ、25 樹脂ブレード
27、30 対向ローラ、28 除電ブラシ、29 回収容器

Claims (12)

  1. 記録材に転写されるトナー像を担持する像担持体と、
    トナー像が転写された後の前記像担持体の表面に当接して転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードと、を備えた画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードを通過した前記像担持体の表面を除電する除電手段と、
    前記クリーニングブレードよりも高い弾性係数の材料を用いて前記クリーニングブレードよりも薄く形成され、前記除電手段を通過した後の前記像担持体の表面に前記像担持体の回転方向の上流側へ向かって先端を当接させた薄板状部材と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記薄板状部材は、前記像担持体の下向き面に先端を当接させていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記薄板状部材は、前記像担持体の上向き面に先端を当接させて配置され、水平面に対する傾き角度が重質炭酸カルシウムの安息角よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体は、無端状に形成されたベルト部材であって、
    前記除電手段は、前記クリーニングブレードと前記薄板状部材との間で前記ベルト部材の内側面を支持して接地電位に接続された導電性支持ローラと、前記導電性支持ローラの反対側で前記ベルト部材を摺擦して接地電位に接続された導電性ブラシ部材と、を有することを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記ベルト部材は、前記導電性支持ローラに対して所定角度巻き付けて配置され、
    前記クリーニングブレードは、前記導電性支持ローラに支持された前記ベルト部材に当接していることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記薄板状部材は、前記ベルト部材の内側面が支持されていない位置で前記ベルト部材に当接していることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記薄板状部材は、厚みが50μm以上100μm以下のPET樹脂シートで構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記導電性ブラシ部材は、接地電位を中心値とする周波数100Hz以上2kHz以下、電圧100V以上5kV以下の矩形波又は正弦波の交流電圧を印加されていることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  9. 前記薄板状部材は、厚みが50μm以上100μm以下の導電材料からなり、
    前記薄板状部材へ電圧値の絶対値が10V以上50V以下のバイアス電圧を印加する電源を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記電源は、前記薄板状部材へ、絶対値が異なる同極性の前記バイアス電圧を切り替えて印加可能であることを特徴する請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記像担持体に当接して配置され、トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加されて前記像担持体のトナー像を記録材に転写する二次転写ローラを備え、
    前記電源は、前記二次転写ローラにトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されている場合は第一の前記バイアス電圧を前記薄板状部材へ印加する一方、前記二次転写ローラにトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加されている場合は第二の前記バイアス電圧を前記薄板状部材へ印加し、
    前記第一の前記バイアス電圧の絶対値は、前記第二の前記バイアス電圧の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 担持体からトナー像転写される記録材を担持して搬送する記録材搬送体と、
    トナー像を転写された記録材が分離された後の前記記録材搬送体の表面に当接するクリーニングブレードと、を備えた画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードを通過した前記記録材搬送体の表面を除電する除電手段と、
    前記クリーニングブレードよりも高い弾性係数の材料を用いて前記クリーニングブレードよりも薄く形成され、前記除電手段を通過した後の前記記録材搬送体の表面に前記記録材搬送体の回転方向の上流側へ向かって先端を当接させた薄板状部材と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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