JP4428123B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、色ずれや像乱れを有効に軽減できる像形成装置に関する。
感光体ドラムに中間転写ベルトを巻き掛け、前記感光体ドラムで中間転写ベルトを回転駆動させる形態の画像形成装置が提案されている(特許文献1)。
特開2003−98844号公報
しかしながら、只単に感光体ドラムに中間転写ベルトを巻き掛け、前記感光体ドラムで中間転写ベルトを回転駆動させた場合には、中間転写ベルトが回転方向にずれ、色ずれや像乱れが生じる可能性がある。
特に、中間転写ベルトにクリーニング手段が接離する形態の画像形成装置においては、中間転写ベルトがクリーニング手段の接離により、負荷変動を受け、中間転写ベルトにおけるトナーの有無やトナー量によって感光体ドラムと中間転写ドラムとの摩擦係数が変化するので、中間転写ベルトが感光体ドラムに確実に従動しない場合がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、色ずれや像乱れを有効に軽減できる像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、感光体ドラムと中間転写ベルトとを備え、前記中間転写ベルトを一定方向に回転させて前記感光体ドラムに形成されたトナー画像を転写させる画像形成装置であって、前記中間転写ベルトは、前記感光体ドラムに巻き掛けられ、前記感光体ドラムに従動するとともに、前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に配設され、前記転写ベルトを前記感光体ドラムとは逆極性に帯電させる帯電部材を備え、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に位置するラップインローラと、前記回転方向に沿って前記感光体ドラムの下流側に位置するラップアウトローラとによって前記感光体ドラムに巻き掛けられてなるとともに、前記ラップインローラおよびラップアウトローラを含む3個以上の張架支持ローラによって張架、支持され、少なくともラップインローラは非接地状態、あるいはダイオードを介して前記感光体ドラムとは逆極性の電荷を保持可能な接地状態に構成され、前記中間転写ベルトの表面は、前記帯電部材の当接位置から前記感光体ドラムとの当接位置までの区間に接触する部材が配設されないことを特徴とする画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、前記帯電部材によって前記中間転写ベルトが前記感光体ドラムとは逆極性に帯電されるから、中間転写ベルトと感光体ドラムとの間に静電吸着力が作用する。
したがって、中間転写ベルトを感光体ドラムで回転駆動させる場合であっても、中間転写ベルトが回転方向にずれて色ずれや象乱れが生じるのを有効に軽減でき、顕著な画像欠陥を防止できる。
また、前記画像形成装置においては、中間転写ベルトが静電的に吸着された状態で感光体ドラムによって駆動されるから、感光体ドラムの周速と中間転写ベルトの回転速度とは自動的に略一致する。
したがって、感光体ドラムの周速と中間転写ベルトの回転速度との差による色ずれや像乱れの発生を特に効果的に軽減でき、顕著な画像欠陥を防止できる。
また、前記画像形成装置においては、帯電部材と感光体ドラムとの間にはラップインローラを除いて中間転写ベルトに当接するものは何もないから、前記帯電部材で帯電された中間転写ベルトは、電荷が減衰しきるまでに感光体ドラムに到達する。また、中間転写ベルトの裏面に当接するラップインローラも、電気的に無接地の所謂フロート状態、あるいは感光体ドラムとは逆極性の電荷を保持可能な接地状態であるため、電荷の減衰に寄与せず、したがって、中間転写ベルトと感光体ドラムとの間の静電吸着力は高く保持される。
請求項2に記載の発明は、感光体ドラムと中間転写ベルトとを備え、前記中間転写ベルトを一定方向に回転させて前記感光体ドラムに形成されたトナー画像を転写させる画像形成装置であって、前記中間転写ベルトは、前記感光体ドラムに巻き掛けられ、前記感光体ドラムに従動するとともに、前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に配設され、前記転写ベルトを前記感光体ドラムとは逆極性に帯電させる帯電部材を備え、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に位置するラップインローラと、前記回転方向に沿って前記感光体ドラムの下流側に位置するラップアウトローラとによって前記感光体ドラムに巻き掛けられてなるとともに、前記ラップインローラおよび前記ラップアウトローラを含む3個以上の張架支持ローラによって張架、支持され、前記帯電部材は、前記回転方向に対して前記ラップインローラの上流側に隣接し、直接または抵抗器若しくはダイオードを介して接地されている第1の張架支持ローラに対向配設されている画像形成装置に関する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルトがラップインローラと、ラップアウトローラと、バックアップローラとを含む3本以上のローラによって張架され、且つ 前記二次転写ローラが中間転写ベルトの回転方向に沿って帯電部材、ラップインローラ、およびラップアウトローラの下流側に配置されているものに関する。
前記画像形成装置においては、前記帯電部材を第1の張架指示ローラに対向配設したことにより、前記帯電部材と中間転写ベルトとの相対距離をベルトの振動等の影響を受けることなく常に一定に保てることから、中間転写ベルト表面の帯電を常に安定した状態に保つことができるようになる。したがって、中間転写ベルトと感光体ドラムとの間の静電吸着力は安定的に保持される。
また、第1の張架支持ローラの接地抵抗を調節することにより、帯電部材と中間転写ベルトとの接触領域の電界強度を上げることができるため、中間転写ベルト表面の帯電効率が上がり、したがって、帯電部材の印加バイアスを低くしても中間転写ベルトと感光体ドラムとの間の充分な静電吸着力を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、中間転写ベルトは、前記回転方向に伸縮性を有するとともに、少なくとも表面の表面低効率ρsがρs>109[Ω/□]なる特性を有する画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、前記帯電部材で帯電された中間転写ベルト表面が感光体ドラムに到達するまでに電荷が減少してしまうことが抑制され、したがって、中間転写ベルトと感光体ドラムとの間の静電吸着力は高く保持される。
なお、表面低効率(surface resistivity)とは、単位面積(たとえば1cm2)の正方形を考え、その相対する両辺間に電圧を加えた場合の両辺間の電気抵抗に等しいと定義されるが、正方形の大きさとしては1cm2とは限らない。また、表面低効率の単位はΩであるが、表面抵抗(surface resistance)と混同しないように、本願明細書では表面低効率の単位をΩ/□と表記する(□は単位面積を表す。)。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記帯電部材が、前記中間転写ベルトにおけるトナー画像が転写される側の面をクリーニングするクリーニング部材としても機能する画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、前記帯電部材とは別にクリーニング部材を設ける必要がないから製造コストおよびスペースを節減できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置において前記帯電部材はブラシロールである画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、帯電部材としてブラシロールを用いているから、転写ベルト上の転写残トナーを効果的に吸着除去できる。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、色ずれや像乱れが有効に軽減される。
1.実施形態1
以下、本発明の画像形成装置の一例について図面を用いて説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成装置本体12と、画像形成装置本体12の上部に回動支点14を中心に回動自在の開閉カバー16とを有し、画像形成装置本体12の下部には1段の給紙ユニット18が配置されている。
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22の奥端近傍上部には、給紙カセット22から用紙を供給するフィードローラ24、および供給される用紙を1枚ずつ捌くリタードローラ26が配置されている。
搬送路28は、フィードローラ24から排出口30までの用紙通路であり、画像形成装置本体12の裏側(図1の右側)近傍にあって、給紙ユニット18から後述する定着装置90まで略垂直に形成されている。搬送路28は、本発明における記録媒体の進入経路に相当する。
搬送路28の定着装置90の上流側に二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72とが配置され、二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72の上流側にレジストローラ32が配置されている。また、搬送路28の排出口30の近傍には排出ローラ34が配置されている。なお、二次転写ローラ80および二次転写バックアップローラ72は、夫々本発明における二次転写部材およびバックアップ部材に相当する。二次転写ローラ80は、後述する中間転写ベルト64に当接しつつ従動する従動ローラであってもよく、また、中間転写ベルト64の回転速度と同一の周速で回転駆動される回転駆動ローラであってもよい。ただし、二次転写ローラ80として回転駆動ローラを用いるときは、回転駆動現との間にトルクリミッタを介装し、中間転写ベルト64と二次転写ローラ80との間に過大なトルクが生じないようにすることが好ましい。
画像形成装置本体12には、例えば略中央部にロータリ現像装置38が配置されている。ロータリ現像装置38は、現像器本体40内にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(K)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器42a〜42dを有し、ロータリ現像装置中心44を中心として左回り(図1において反時計回り)に回転する。現像器42a〜42dそれぞれは、現像ローラ46a〜46dを有し、例えばコイルスプリングなどの弾性体48a〜48dにより、現像器本体40の法線方向に押圧されている。
ロータリ現像装置38には、例えば回転支軸49を軸として回転する感光体ドラム50が当接するように配置され、現像ローラ46a〜46dは、感光体ドラム50に当接していない状態で、それぞれの外周の一部が現像器本体40の外周から半径方向に、例えば2mm突出している。また、現像ローラ46a〜46dそれぞれの両端には、現像ローラ46a〜46dの直径よりもわずかに大きい直径のトラッキングローラ(図示せず)が現像ローラ46a〜46dと同軸で回転するように設けられている。換言すれば、現像器42a〜42dは、ロータリ現像装置中心44を中心として、それぞれ90°の間隔で現像器本体40の外周に配置され、現像ローラ46a〜46dのトラッキングローラが感光体ドラム50の両端に設けられたフランジ(図示せず)に当接し、現像ローラ46a〜46dと感光体ドラム50との間に所定の隙間を形成しつつ、感光体ドラム50上の潜像をY、M、C、Kの各色のトナーで現像する。
感光体ドラム50の下方には、該感光体ドラム50を一様に帯電する帯電ローラ52が設けられている。感光体ドラム50は、帯電ローラ52によって負に帯電される。感光体ドラム50の下方には、回転支軸49にぶら下がるように像担持体クリーナ54が設けられている。像担持体クリーナ54は、例えば一次転写後に感光体ドラム50に残留する廃トナーを掻き取るクリーニングブレード56と、クリーニングブレード56が掻き取った廃トナーを回収するトナー回収ボトル58とから構成される。トナー回収ボトル58の背面側(図1において右側)は、例えばリブなどが形成され、用紙が滑らかに搬送されるように曲面にされて搬送路28の一部を形成している。
ロータリ現像装置38の下方背面側には、帯電ローラ52により帯電された感光体ドラム50に、レーザ光などの光線により潜像を書き込む露光装置60が配設されている。また、ロータリ現像装置38の上方には中間転写ユニット62が設けられている。
図1および図2に示すように、中間転写ユニット62は、中間転写ベルト64、一次転写ローラ66、ラップインローラ68、ラップアウトローラ70、バックアップローラ72、スクレーパバックアップローラ74、ブラシバックアップローラ76、および感光体ドラム50から構成される。図3に示すように、一次転写ローラ66には、感光体ドラム50に印加される負電圧とは反対の極性の正電圧が印加される。また、ブラシバックアップローラ76は、本発明における第1の張架支持ローラに相当し、ダイオードDを介して高抵抗接地されている。
中間転写ベルト64は、長手方向に弾性を有するエンドレスベルトであり、ロータリ現像装置38の上方に、ラップインローラ68、ラップアウトローラ70、二次転写バックアップローラ72、スクレーパバックアップローラ74およびブラシバックアップローラ76の5つのローラにより、横長の長方形状に張架されている。そして、下側の長辺においてラップインローラ68とラップアウトローラ70との間で感光体ドラム50に巻き掛けられて一次転写部63を形成する。ここで、感光体ドラム50は、図1および図2において矢印bで示すように時計回り方向に回転し、中間転写ベルト64は、前記一次転写部63で感光体ドラム50の回転に従動するから、矢印aに示すように反時計回り方向に回転する。そして、一次転写ローラ66によって感光体ドラム50上のトナー像が転写される。なお、ラップインローラ68、ラップアウトローラ70、二次転写バックアップローラ72、スクレーパバックアップローラ74、およびブラシバックアップローラ76は、中間転写ベルト64の回転方向aに沿ってこの順に配列されている。
さらに、中間転写ベルト64の裏側(図1の右側面)には、ラップアウトローラ70および二次転写バックアップローラ72により平面部(短辺)が形成されており、この平面部により、搬送部28に臨むように二次転写部65が形成される。
中間転写ベルト64としては、たとえば、クロロプレンゴムまたはエチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体ゴムの中間層の両面に表層を設けた3層構造のエンドレスベルトなどが挙げられる。表層としては、水性ポリウレタン樹脂にポリ4弗化エチレン樹脂とカーボンブラックとベンガラとを配合したものが使用できる。
中間転写ベルト64の上側の長辺に沿ってセンサ78が設けられている。センサ78は、開閉カバー16の裏面(内側)に固定され、中間転写ベルト64上に形成されたトナーのパッチを光学的に読み取り、中間転写ベルト64が正しい経路を通っているか否かを検出するとともに、トナーの濃度検知を行う。
中間転写ユニット62の二次転写バックアップローラ72には、搬送路28を挟んで二次転写ローラ80が対峙している。つまり、二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間が二次転写部における二次転写位置となっており、二次転写ローラ80は、二次転写バックアップローラ72の補助により、中間転写ベルト64に一次転写されたトナー像を二次転写位置で用紙に二次転写する。ここで、二次転写ローラ80は、中間転写ベルト64が最初に3回転する間、すなわちY、M、Cの3色のトナー像が転写されるときは中間転写ベルト64から離間した状態にあり、Kのトナー像が転写されると中間転写ベルト64に当接する。なお、二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間には、所定の電位差が形成され、例えば二次転写ローラ80に高電圧が印加され、二次転写バックアップローラ72は接地されている。
中間転写ベルト64の反像担持体側端には、中間転写体クリーナ82が設けられている。
図1および図2に示すように、中間転写体クリーナ82は、中間転写体クリーナ82の筐体を構成するトナー回収容器88と、トナー回収容器88の内側に軸支されたブラシロール86とを備える。ブラシロール86は、本発明における帯電部材に相当する。
ブラシロール86は、例えば導電性アクリル繊維などからなるブラシをローラ状に形成したものであり、図3に示すように、感光体ドラム50に印加される電圧とは反対の正電圧が印加されている。
トナー回収容器88の内部におけるブラシロール86の上方にはステンレス鋼の薄板から形成され、図3に示すように接地されたスクレーパ84が設けられている。トナー回収容器88は、スクレーパ84で掻き取られたトナーを収容する第1収容室88Aと、ブラシロール86で除去されたトナーを収容する第2収容室88Bとに分かれている。
トナー回収容器88は底面においてピボット89によって支承され、トナー回収容器88がピボット89を中心として回動することにより、中間転写体クリーナ82は中間転写ベルト64に接離する。
中間転写体クリーナ82が中間転写ベルト64に近接すると、図2に示すようにブラシロール86は、中間転写ベルト64におけるブラシバックアップローラ76で張架された部分よりも回転方向aに沿って下流側に当接し、スクレーパ84は、先端が、中間転写ベルト64におけるスクレーパバックアップローラ74で張架された部分に当接する。したがって、スクレーパ84は、中間転写ベルト64の回転方向aに対してブラシロール86よりも上流側に当接する。一方、中間転写体クリーナ82が中間転写ベルト64から離間すると、ブラシロール86およびスクレーパ84も中間転写ベルト64から離間する。
中間転写ベルト64に転写されたトナー像が二次転写ローラ80において用紙に転写されるまでは、中間転写体クリーナ82は中間転写ベルト64から離間した状態にあり、前記トナー像が二次転写ローラ80において用紙に転写されると、所定のタイミングで中間転写体クリーナ82が中間転写ベルト64に近接し、ブラシロール86およびスクレーパ84も中間転写ベルト64に当接する。
二次転写位置の上方には、定着装置90が配置されている。定着装置90は、加熱ローラ92と加圧ローラ94とを有し、二次転写ローラ80および二次転写バックアップローラ72により用紙に二次転写されたトナー像を用紙に定着させ、排出ローラ34に向けて搬送する。
以下、実施形態1の画像形成装置10の作用について説明する。
CPU(図示せず。)から画像形成信号が入力されると、感光体ドラム50が帯電ローラ52により負に帯電され、次いで、露光装置60において、入力された画像信号に基づいて露光が行なわれて感光体ドラム50の表面に潜像が形成される。
ロータリ現像装置38によって感光体ドラム50の前記潜像にY、M、C、Kの各色のトナーが付着されてトナー像が形成される。ここで、ロータリ現像装置38によって付着されるトナーは負に帯電しているから、前記トナーは、図4に示すように、負の電位が周囲よりも低い潜像の部分に付着する。
トナーが付着した感光体ドラム50は、矢印bの方向に回転し、一次転写部63において前記トナー像が中間転写ベルト64に転写される。一次転写ローラ66には正の電圧が印加されているから、図4に示すように、一次転写部63においては、感光体ドラム50上の負に帯電したトナーと、中間転写ベルト64上を運ばれてきた正に帯電したトナーとの入れ替わりが起こり、換言すれば、感光体ドラム50上の負に帯電したトナーが一次転写ローラ66によって吸着されて中間転写ベルト64に移行すると同時に、中間転写ベルト64上の正に帯電したトナーが感光体ドラム50上に移行する。
一次転写後に感光体ドラム50に残留する廃トナー、および感光体ドラム50に吸着された正に帯電したトナーは、像担持体クリーナ54によって掻き取られ、回収される。
一方、給紙カセット22に収納された用紙は、フィードローラ24により送り出され、リタードローラ26により捌かれて搬送路28に導かれ、レジストローラ32により一次停止される。そして、中間転写ベルト64と同期して二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間に導かれる。用紙が二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間に導かれると、二次転写ローラ80は中間転写ベルト64に当接し、前記用紙が中間転写ベルト64を挟んで二次転写ローラ80とバックアップローラ72とでニップされて中間転写ベルト64上のトナー像が前記用紙に二次転写される。トナー像が転写された用紙は、定着装置90に導かれ、加熱ローラ92とによる熱圧力によって、トナー像を定着される。トナー像が定着した用紙は、排出ローラ34により排出口30から排出部36へと排出される。
中間転写ベルト64から用紙に二次転写された後に中間転写ベルト64上に残留する廃トナーは、図3に示すように、中間転写ベルト64によって矢印aの方向に運ばれ、中間転写体クリーナ82でその殆どが除去される。
中間転写体クリーナ82においては、廃トナーは、先ずスクレーパ84によって掻き取られ、第1収容室88Aに収容される。そして、スクレーパ84で掻き取られずに残った廃トナーは、未だ負電荷を有するので、正に帯電したブラシロール86に吸着、保持される。そして、中間転写ベルト64は、ブラシロール86で擦られて正に帯電し、ブラシロール86に吸着されずに残った廃トナーも極性が正に反転する。極性が正に反転した廃トナーは中間転写ベルト64によって一次転写部63に運ばれ、感光体ドラム50に吸着されて除去される。
実施形態1に係る画像形成装置10においては、中間転写ベルト64はブラシロール86によって正に帯電する。
また、ブラシロール86はブラシバックアップローラ76の下流側に位置するから、ブラシロール86とラップインローラ68との間には、中間転写ベルト64に当接するものは何もない。また、ブラシバックアップローラ76は高抵抗接地されている。したがって、ブラシロール86によって正に帯電された中間転写ベルト64は、正電荷が減衰しないうちに一次転写部63に到達するから、中間転写ベルト64と感光体ドラム50との間には充分な静電吸着力が作用する。
更に、中間転写ベルト64は、ラップインローラ68とラップアウトローラ70とによって感光体ドラム50に巻き掛けられ、感光体ドラム50によって回転駆動される。
したがって、中間転写ベルト64は感光体ドラム50に確実に従動し、感光体ドラム50の周速と中間転写ベルト64の回転速度との間に差が生じることはないから、感光体ドラム50と中間転写ベルト64との間で色ずれや像乱れが生じることはない。
更に、前述のように、ブラシロール86で吸着除去し切れなかった廃トナーは、ブラシロール86によって極性が負から正に反転するから、同じく正に帯電した中間転写ベルト64との間に斥力が作用する。したがって、前記廃トナーは、一次転写部63において感光体ドラム50に直ちに吸着されて中間転写ベルト64から除去される。
加えて、画像形成装置10においては、ブラシロール86は帯電部材とクリーニング部材とを兼用するから、ブラシロール86の下流に更に別にクリーニング部材を設ける必要はない。
図1は、実施形態1に係る画像形成装置の全体的な構成を示す概略断面図である。 図2は、図1に示す画像形成装置の備える中間転写ユニットと中間転写体クリーナとの構成の詳細を示す拡大図である。 図3は、図2に示す中間転写ユニットと中間転写体クリーナとにおいて、感光体ドラム、ブラシロール、ブラシバックアップローラ、スクレーパ等に印加される電位、および中間転写ベルト上のトナーの極性の変化を示す該略図である。 図4は、図1に示す画像形成装置の一次転写部におけるトナーの入れ替わりの様子を示す該略図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
50 感光体ドラム
52 帯電ローラ
54 像担持体クリーナ
56 クリーニングブレード
58 トナー回収ボトル
63 一次転写部
64 中間転写ベルト
65 二次転写部
66 一次転写ローラ
68 ラップインローラ
70 ラップアウトローラ
72 バックアップローラ
72 二次転写バックアップローラ
74 スクレーパバックアップローラ
76 ブラシバックアップローラ
80 二次転写ローラ
82 中間転写体クリーナ
84 スクレーパ
86 ブラシロール
88 トナー回収容器

Claims (6)

  1. 感光体ドラムと中間転写ベルトとを備え、前記中間転写ベルトを一定方向に回転させて前記感光体ドラムに形成されたトナー画像を転写させる画像形成装置であって、
    前記中間転写ベルトは、前記感光体ドラムに巻き掛けられ、前記感光体ドラムに従動するとともに、
    前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に配設され、前記転写ベルトを前記感光体ドラムとは逆極性に帯電させる帯電部材を備え、
    前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に位置するラップインローラと、前記回転方向に沿って前記感光体ドラムの下流側に位置するラップアウトローラとによって前記感光体ドラムに巻き掛けられてなるとともに、前記ラップインローラおよびラップアウトローラを含む3個以上の張架支持ローラによって張架、支持され、少なくともラップインローラは非接地状態、あるいはダイオードを介して前記感光体ドラムとは逆極性の電荷を保持可能な接地状態に構成され、
    前記中間転写ベルトの表面は、前記帯電部材の当接位置から前記感光体ドラムとの当接位置までの区間に接触する部材が配設されないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体ドラムと中間転写ベルトとを備え、前記中間転写ベルトを一定方向に回転させて前記感光体ドラムに形成されたトナー画像を転写させる画像形成装置であって、
    前記中間転写ベルトは、前記感光体ドラムに巻き掛けられ、前記感光体ドラムに従動するとともに、
    前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に配設され、前記転写ベルトを前記感光体ドラムとは逆極性に帯電させる帯電部材を備え、
    前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの回転方向に対して前記感光体ドラムの上流側に位置するラップインローラと、前記回転方向に沿って前記感光体ドラムの下流側に位置するラップアウトローラとによって前記感光体ドラムに巻き掛けられてなるとともに、前記ラップインローラおよび前記ラップアウトローラを含む3個以上の張架支持ローラによって張架、支持され、
    前記帯電部材は、前記回転方向に対して前記ラップインローラの上流側に隣接し、直接または抵抗器若しくはダイオードを介して接地されている第1の張架支持ローラに対向配設されている画像形成装置。
  3. 前記中間転写ベルトは、ラップインローラと、ラップアウトローラと、バックアップローラとを含む3本以上のローラによって張架され、且つ 前記二次転写ローラは、中間転写ベルトの回転方向に沿って帯電部材、ラップインローラ、およびラップアウトローラの下流側に配置されている請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 中間転写ベルトは、前記回転方向に伸縮性を有するとともに、少なくとも表面の表面低効率ρsがρs>109[Ω/□]なる特性を有する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電部材は、前記中間転写ベルトにおけるトナー画像が転写される側の面をクリーニングするクリーニング部材としても機能する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記帯電部材はブラシロールである請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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