JP2002304022A - 電子写真方法および装置 - Google Patents
電子写真方法および装置Info
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- JP2002304022A JP2002304022A JP2001109647A JP2001109647A JP2002304022A JP 2002304022 A JP2002304022 A JP 2002304022A JP 2001109647 A JP2001109647 A JP 2001109647A JP 2001109647 A JP2001109647 A JP 2001109647A JP 2002304022 A JP2002304022 A JP 2002304022A
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Abstract
にわたり得られるa−Si系のカラー電子写真方法を提
供する。 【解決手段】 感光体と、該感光体を均一帯電させる帯
電工程と、潜像形成工程と、現像工程と、現像された現
像剤像を転写する転写工程と、感光体上の転写残トナー
を除去するクリーニング工程とを有する電子写真方法で
あって、該感光体は、光導電層がa−Siであり、該現
像工程には、黒色現像を行うための、一成分現像剤であ
る第1の現像剤と、色現像を行うための二成分現像剤で
ある第2の現像剤を使用するものであり、前記第1及び
第2の現像剤が、平均粒径が4乃至10μmであり、且
つ、前記第1の現像剤は、該現像剤の3μm以上の粒子
において粒子の円形度aが0.90以上の粒子を、個数
基準の累積で90%以上有し、同3μm以上の粒子にお
ける円形度aが0.95以上の粒子が70%以上存在す
ることを特徴とする。
Description
帯電体、即ち感光体を均一帯電し、その帯電面に可視
光、ライン走査レーザー光等により画像情報の書き込み
をして、画像形成を実行する方式のカラー電子写真方法
に関する。
(a−Si)感光体を使用し、同一の感光体に複数色の
現像を行う電子写真方法であって、良好な画質を、極め
て長期にわたって安定して供給する電子写真方法に関す
る。
わゆる複写機のみならず、近年需要の伸びの著しいコン
ピュータ、ワードプロセッサの出力手段としてのプリン
ターを加え、広く利用されている。こうしたプリンター
は従来の白黒画像出力のみならず、カラー画像の出力が
付与されていること重視される。
ンターネットのプリンター等の用途も加わり、出力数の
増加、また地図やデザイン画、写真等の出力があり、そ
の細部にいたるまでつぶれたり、途切れたりすることが
無く、きわめて微細且つ忠実に再現することが求められ
ている。また、一方では、メンテナンスフリーといった
特性の向上が必要である。
露光、現像、転写、クリーニングからなるユニットを、
現像剤の種類の数だけ並べて、各色毎にユニットで画像
形成を行う、いわゆるタンデム型のカラー電子写真方式
や、異なる色の現像剤を各々収容した複数の現像器を
備え、電子写真法を用いて像担持体である感光ドラム上
に1回または複数回の記録サイクルで複数色のトナー像
を形成し、この複数色のトナー像を記録材に一括転写し
定着して、所望の複数色画像を得る多色画像形成装置が
提案されている。
は、画像情報と露光部との関係で、大きく分けて2つの
方式がある。1つは画像部を露光するイメージ露光法
(以下、IAEと称する)、もう1つは非画像部(背景
部)を露光するバックグラウンド露光法(以下、BAE
と称する)である。
AEにおいては、記録画像領域(黒化部)に相当する部
位で感光体に潜像形成用の露光を照射し、該感光体の表
面電位の下がった部分に現像剤を付着させる。一方、B
AEでは背景部(非黒化部)に相当する部位で感光体に
露光を照射し、現像剤を付着させる領域は減衰していな
い表面電位の高い領域である。光ビーム走査による画像
記録技術は、光ビームのスポットの大きさ・形状・パワ
ー等が画質や安定性に大きな影響を与える。
の1ラインの状態、すなわち1ラインのみ光ビームON
の潜像状態を、また右側部にBAEの1ラインの状態、
すなわち1ラインのみ光ビームOFFの潜像状態を示
し、イメージ露光のラチチュードはVD−Vi、バック
グランド露光のラチチュードはVb−V2である。
段の光分布と、感光体のEV特性とから導くことができ
る。
ンド露光では、走査線間隔に対して光ビームのスポット
径が小さい場合や光ビームパワーが小さすぎる場合に
は、光ビームの照射部に電位の隙間ができ、V2が高く
なってラチチュードが小さくなるため、走査線間隔に対
して光ビームのスポット径やパワーには下限がある。
成に関しては、BAEのラチチュードはIAEより狭い
ことが知られている。
法として、特公昭60−35059号公報、特開昭54
−83746号公報、特開昭60−67951号公報等
で提案されているような、耐久性に優れ、高感度、無公
害といった利点を有するa−Si感光体を使用すること
が好ましい。
しては、タンデム型のカラー電子写真において、少なく
とも黒色の画像形成にかかる感光体をa−Si感光体と
する方法が、特開平11−24358号公報、同平11
−52599号公報、同2000−112203号公報
等で提案されている。また、同一の感光体に複数色の画
像形成を行う系としては、特公平8−20834号公報
に提案されている。
ー)と、キャリア材とから成る二成分現像剤、キャリア
材を特に有さない一成分現像剤とに分類される。また、
トナーに磁性粒子を含有する磁性トナーと、磁性粒子を
含有していない非磁性トナーとに分類される。
ーズによって一成分現像・二成分ブラシ現像の様々な方
式が考案若しくは採用されており、一般に画像再現特性
は一成分現像より二成分ブラシ現像の方が優れていると
されているが、各方式にはそれぞれの特徴がある。主な
現像方式について、その特徴を挙げると、以下の様にな
る。 (a)BMI方式・FEED方式(一成分・絶縁性・磁
性・接触) 特にFEED方式は二成分ブラシ現像とほぼ同等の画像
特性。 (b)タッチダウン方式(一成分・絶縁性・非磁性・接
触) 接触現像によるカブリが問題。 (c)ジャンピング方式(一成分・絶縁性・磁性・非接
触) 非接触のため、カブリ・傷の問題が少ない。 (d)プロジェクション方式(一成分・絶縁性・非磁性
・非接触) 非接触のため、カブリ・傷の問題が少なく、非磁性のた
め、カラー化可能。 (e)マグネダイナミック方式(一成分・導電性・磁性
・接触) 潜像電界による誘導帯電、ブラシ現像。正、負いずれの
潜像でも現像できるが、転写が困難。 (f)IMB方式(二成分・絶縁性・非磁性・接触) 絶縁性キャリアのため、現像後に逆極性電荷が蓄積され
る。ベタ部の再現性は良くないが、細線の再現性は良
い。 (g)CMB方式(二成分・絶縁性・非磁性・接触) 導電性キャリアのため、現像後に逆極性電荷が蓄積され
ない。ベタ部の再現性は良いが、低濃度の細線の再現性
が劣る。
る。
もの、付着力によるものが考えられる。
来現像されない電位部に対して、現像剤が帯電分布を有
するがために、現像され得る電界を有する現像剤が存在
する『地カブリ』と、逆極性帯電現像剤による『反転カ
ブリ』がある。
触・飛翔した現像剤が有する電荷量と感光体の比誘電率
から決定される鏡影力により、感光体の電位に無関係に
感光体上に付着してしまうカブリ。
力により、感光体の電位に無関係に感光体上に付着して
しまうカブリ。
ているため、カブリに対しては問題にならない程度に軽
減できる。
との対向領域近傍の概略図である。図8は一成分現像剤
を使用した現像手段、特に非接触一成分現像剤の例、図
9は二成分現像剤を使用した現像手段の例を示す模式図
である。現像手段50は少なくとも現像剤51、スリー
ブ52、ブレード53、現像剤溜り54を有している。
なお、図8は磁性一成分現像剤の場合を描画しており、
現像スリーブ内には磁性体55が設置されている。また
現像手段50には、不図示の撹拌スクリュー等を有して
いてもよい。スリーブ52は所定のDC電圧、又はDC
電圧にAC電圧が印加されており、所定の速度で回転駆
動している。現像剤51は現像剤溜り54から、該スリ
ーブ52上に付着して搬送される。更に現像剤51はス
リーブ52とブレード53の間を通過して、所定のコー
ト厚に制御され、また所定の電荷を付与された後、感光
体に相対する領域まで搬送された後、感光体に相対する
領域まで搬送される。上記領域において、現像剤51は
感光体とスリーブ52との電位差や、上記印加された電
圧により、感光体表面に現像される。スリーブ52表面
に残留した現像剤51は、スリーブ52により、現像手
段50内に回収される。一成分現像の系では、現像剤5
1はトナー511からなり、二成分現像の系では、現像
剤51は、トナー511とキャリア512からなる。更
に一成分、二成分共に、不図示の外添材を有している。
く、ブレード53は磁性部材からなり、スリーブ52と
所定の間隔を持って設置される。そのため劣化が少な
く、メンテナンス間隔の点から有利である。
く、ブレード53により、キャリア512とトナー51
1は所定の厚さで現像スリーブ52上にコートされ、い
わゆる“穂”が形成された状態で、感光体2に接触す
る。接触部において、潜像に応じてトナーが感光体2に
静電力で付着し、トナー像となる。良好な画質が得られ
る。
ているカラー用の電子写真においては、潜像は一定電位
のドットが集まって形成されており、ベタ部、ハーフト
ーン部及びライン部はドット密度をかえることによって
表現されている。ところが、ドットに忠実にトナー粒子
がのらず、ドットからトナー粒子がはみ出した状態で
は、デジタル潜像の黒部と白部のドット密度の比に対応
するトナー画像の階調性が得られないという問題点があ
る。更に、画質を向上させるために、ドットサイズを小
さくして解像度を向上させる場合には、微小なドットか
ら形成される潜像の再現性が更に困難になり、解像度及
び特にハイライト部の階調性の悪い、シャープネスさに
欠けた画像となる傾向がある。これらの高画質化に対応
すべく、トナーの粒径は、小粒径化、具体的には平均粒
径が10μm以下のものが好適に使用される。
のa−Si感光体を使用する径では、キャリア交換等の
メンテナンスを抑制すること、実用化され特性が安定し
ていることなどから、磁性一成分トナーを使用すること
ができる。
色彩を鮮明にするために、非磁性のトナーが使用されて
いる。
多様化・高度化から、オフィスでとられるコピーのカラ
ー化が進み、さらにはシステムの高速化・安定化が求め
られており、安定性・耐摩耗性等に極めて優れ超高速の
ヘビーデューティーマシン用として最も適したa−Si
系感光体のカラー複写装置への搭載開発が進められる現
状にあり、カラー用現像剤の開発状況から勘案するに、
非磁性トナーの現像との組み合わせが必要になると考え
られる。
径化するとトナー粒子の帯電性のバラツキが大きくな
り、その制御が重要になってくる。
ニング性については、クリーニングブレードが感光体に
当接するときの当接圧やクリーニングブレードの当接角
度などを調整して、クリ―ニング性の確保を行ってい
る。
同平11−52599号公報、同2000−11220
3号公報等の様なタンデム型のカラー電子写真方法で
は、トナー種相当の感光体、及び帯電器、露光装置、ク
リーニング装置を各々一式要し、各々に最適な条件で使
用することが可能であるが、装置が大型化する、コスト
がかかる等の点が挙げられる。
は、平均粒径4.5〜9.0μmの現像剤を使用し、且
つ感光体の表面に、現像剤の平均曲率の、2倍以上の曲
率を有する凹凸を施し、カブリを低減する例が開示され
ている。しかしながら、該公報では、感光体の表面形状
の、現像剤レベル(μmオ−ダー)以上の巨視的な形状
を規定しており、また、特に一成分現像剤と二成分現像
剤を併用する場合のクリーニング性の相違や、現像剤の
差異による影響等については、開示がなされていない。
ナーと非磁性トナーを併用する系では、クリーニング装
置のみで対応しようとした場合、磁性トナーと非磁性ト
ナーの特性が異なるために、クリーニングに要する当接
圧等の条件が異なる。
トナーのクリーニング不良が発生したり、また十分なク
リーニング性を付与するために、例えば該クリーニング
ブレードの当接圧を増大させると、トナーが感光体に擦
り付けられ、付着し取れなくなる、いわゆる融着が発生
したり、トナーに外添材や不純物が混入したり、凝集な
どの劣化が生じたり、或いは磁性トナー等により感光体
表面が磨耗・損傷するなどの不具合が発生する場合があ
った。
カラートナーと磁性黒色トナーを使用し、クリーニング
ブレードとマグネットローラーを配し、黒色磁性トナー
に研磨剤を混合する手法が提案されている。該公報で
は、非磁性トナーが感光体に融着することを前提に、早
期に除去する方法を開示している。
ニング不良を、元来発生させないことが必要である。即
ち、巨視的のみならず、微視的な範囲でもクリーニング
不良の抑止が重要である。また、特に現状のような10
μm以下の小粒径トナーを使用する場合においては、ク
リーニングが、より困難な状況にあり、非磁性トナー等
の融着現象への対応と、クリーニング性の確保と、キズ
等の両立が困難になってきている。
等、他の感光体と比較して比誘電率が大きいため、現像
剤の小径化は、鏡影力による付着力という点では不利な
方向である。
採用する場合、交流バイアスを使用するなどの方法によ
り、画像上はカブリに対して問題にならない程度に軽減
可能であるが、クリーニングにおいては、付着した状態
のものを除去するため、クリーニング部材のみでクリー
ニング性を向上させようとすると、上記の如き不具合が
発生する場合があった。
i感光体を使用し、更に磁性現像剤と非磁性現像剤とい
った、全く種類の異なる現像剤を使用する際に、上記の
ような課題が解決されるように、電子写真プロセスのク
リーニング、感光体など総合的な観点からの改良を図る
とともに、その特殊な状態でのクリーニングに最適化す
べく、現像剤の一段の改良を図ることが必要である。
うa−Si系の電子写真方法におけるクリーニング性を
改善し、高画質画像を長期にわたって得ることができる
電子写真方法および装置を提供することにある。
み、本発明者らが鋭意検討を行った結果、導電性基体上
に少なくともa−Siを含む光導電層および表面保護層
を順次積層してなる感光体上に複数種の現像剤を現像
し、同一のクリーニング手段でクリーニングを行う電子
写真プロセスにおいて、該現像剤の形状を規定すること
により、クリーニング性、該現像剤の該感光体への付
着、融着、キズなどを制御できること、特に形状因子の
一つである円形度及び該円形度の分布との相関を見出し
た。また、上記の規定により、長期にわたり極めて好適
な画像安定化が達成されることを見いだした。
表面性や露光波長などのプロセスとの相関を見出した。
り、下記の特徴を有する。
電させる帯電工程と、露光による潜像形成工程と、白
黒、乃至はカラー画像の現像を行う現像工程と、現像さ
れた現像剤像を転写する転写工程と、感光体上の転写残
トナーを除去するクリーニング工程とを有する電子写真
方法、特に一成分現像剤と二成分現像剤を同一の感光体
上に現像する系において、第1に、上記の第1及び第2
の現像剤の平均粒径が4〜10μmであって、少なくと
も前記第1の現像剤は、該現像剤の3μm以上の粒子に
おいて粒子の円形度aが0.90以上の粒子を、個数基
準の累積で90%以上有し、同3μm以上の粒子に於け
る円形度aが0.95以上の粒子が70%以上存在する
様に規定する。
とする。
ーニングブレードの硬度、或いは摺擦部材を規定する。
ギーを規定する。感光体分光感度ピーク波長以下の短波
長側の露光を使用する、感光体の表面の反射率を規定さ
れた範囲にする、第1の現像剤の組成を規定する、第1
の現像剤に粒径を規定した疎水化処理された無機微粉体
を有する、という構成を有することを特徴とする。
る。
係るカラー電子写真装置の一実施態様を示す。同一感光
体に多色現像を行う系である。
り、矢印Aの時計方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)にて回転駆動されるドラム型の電子写真感光体であ
る。
に帯電された後、画像信号付与手段203にて潜像が形
成され、次の現像手段204にて該潜像に応じた顕像
(トナー像)が形成される。
剤、及びカラー色の現像剤を現像する現像器204
(a)〜204(d)(各々、異なる色のトナーを収容
している)からなる。現像すべき色に応じて、現像手段
204が回転し、204(a)〜204(d)の内の適
宜な現像器が感光体に対向し、現像に寄与する。
動される、中間転写材222へ転写された後に紙などか
らなる最終転写材Pに転写される。中間転写材222
は、その後クリーニングブレード24などからなる中間
転写材クリーニング手段223によってクリーニングさ
れ、次回の転写工程に寄与する。
写される構成であっても良い。この場合には、最終転写
材Pが複数回装置内を循環するようにするなど、本図と
は異なる構成になる。
れた転写材(222またはP)と分離した後、クリーニ
ング手段(クリーナー)207にて表面をクリーニング
される。その後、感光体表面に残留する静電潜像は、除
電手段208にて除電された後、再度帯電工程へと供さ
れる。
05の給紙を通過後、レジスタロ−ラー220等によ
り、タイミングを制御して、感光体側へ供給される。更
に(最終)転写手段206(a)で中間転写材222
(または感光体202)表面の顕像が転写材Pに転写さ
れ、該転写材Pは分離手段206(b)にて感光体表面
から分離される。該転写材Pは分離後、搬送系210を
経由してローラー212等からなる定着手段211によ
ってトナー像が定着され、装置外に排出される。
された原稿213に光源215からの照射光が反射した
信号が、スキャナ216に記憶されるか、或いは原稿か
らではなく、外部のコンピュータ等の信号を直接記憶す
る。該記憶信号に応じて、レーザー等からなる潜像光源
217が走査、強度変調され、ミラー218等の偏光手
段を介して、画像信号付与手段203へと供される。
上記の工程をトナーの色に応じて必要回数繰り返し画像
形成がなされ、転写材或いは中間転写材に複数層のトナ
ー像を形成した後、中間転写材であれば最終転写材への
転写工程を経た後、定着工程を経て画像が出力される。
或いは、感光体表面に複数の帯電工程、潜像工程、現像
工程を有し、帯電、潜像、現像の各工程を各色毎に行っ
た後に、転写、分離、クリーニング、除電、一方で転写
材は定着工程を経る構成でも良い。もちろん、本画像形
成装置を単色用としても使用できる。
いて述べる。
剤、また磁性と非磁性の現像剤、及びそれらを使用した
現像方式の特徴は前述の通りである。
プロセスにおいて、黒色現像剤には耐久性、また高速で
も安定した画質を得られる磁性一成分トナーを使用し、
カラー現像剤は色彩を明確にするために、黒色乃至濃色
である磁性粒子を含有しない、即ち非磁性トナーを使用
する。
電子写真において、黒色現像剤としては、既に実用化さ
れており、またその高速安定性の観点から、一成分現像
剤、特に磁性一成分現像剤が好ましい。
色以外のカラー現像剤は、上述の如く非磁性トナーを使
用するが、前述の如く、一般に画像再現特性は一成分現
像より二成分ブラシ現像の方が優れているとされている
他、本発明に係るような、高速・高画質の電子写真の使
用する現像剤としては、二成分現像剤が好ましい。ま
た、キャリア材を有するため、一成分の場合よりも現像
スリーブへの付着力の高低を制御容易であり、特に高速
で使用する際にスリーブからのトナーの飛散を抑制で
き、好適である。
粒径は10μm以下の小粒径が好ましい。一方、微小な
径になると、クリーニングが困難になること、また転写
効率が低下し、画像の不均一むらが生じる場合があり、
4μm以上が好ましい範囲である。
ナー粒子の粒径を指す。
まな測定方法がある。
は、レーザー回折式粒度分布測定装置HELOS(日本
電子製)に乾式分散ユニットRODOS(日本電子製)
を組合せて用い、レンズ焦点距離200mm,分散圧
3.0×105Pa、測定時間1〜2秒の測定条件で粒
径0.5μm〜350.0μmの範囲を下記表1に示す
通り31チャンネルに分割して測定し、体積分布の50
%粒径(メジアン径)を体積平均径として求めると共
に、体積基準の頻度分布から各粒径範囲の粒子の体積%
を求める方法がある。レーザー回折式粒度分布測定装置
HELOSは、フランホーファ回折原理を用いて測定を
行う装置である。この測定原理を簡単に説明すれば、レ
ーザー光源から測定粒子にレーザービームを照射する
と、回折像がレーザー光源の、反対側のレンズの焦点面
にでき、その回折像を検出器によって検出して演算処理
することにより、測定粒子の粒度分布を算出するもので
ある。
測定では、コールターカウンターTA−II型あるいは
コールターマルチサイザー(コールター社製)を用い
る。電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl
水溶液を調製する。たとえばISOTON R−II
(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使
用できる。測定法としては、前記電界水溶液100〜1
50ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアル
キルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に
測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液
は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記
測定装置により、アパーチャーとして100μmアパー
チャーを用いて、2μm以上のトナーの体積、個数を測
定して体積分布と個数分布とを算出する。それから、体
積分布から求めた質量基準の質量平均粒径(D4)及び
体積平均粒径(Dv)(それぞれ各チャンネルの中央値
をチャンネル毎の代表値とする)を求めることができ
る。なお、本発明における粒子径は、トナーの質量平均
粒径(D4)を指す。
4.00μm以下の粒子の個数%及び体積分布から求め
た10.08μm以上の粒子の体積%をそれぞれ求め、
分布を求めた。
ルとしては、2.00〜2.52μm未満、2.52〜
3.17μm未満、3.17〜4.00μm未満、4.
00〜5.04μm未満、5.04〜6.35μm未
満、6.35〜8.00μm未満、8.00〜10.0
8μm未満、10.08〜12.70μm未満、12.
70〜16.00μm未満、16.00〜20.20μ
m未満、20.20〜25.40μm未満、25.40
〜32.00μm未満、32.00〜40.30μm未
満の、計13チャンネルを用いた。
剤の挙動)本発明者らの検討の結果、クリーニングブレ
ードによる現像剤のクリーニング性は、該クリーニング
ブレードと感光体との当接部位の近傍の、微小な範囲で
の現像剤の挙動、特に流動性に大きく依存していること
が分った。
に一成分現像剤である第1の現像剤の、トナー粒子の形
状に起因すること、またこの形状因子である円形度を制
御することで、良好なクリーニング性を、長期に渡り維
持できることを見出した。
の当接部位を示した図である。
おり、該感光体1302の表面には転写残トナーや外添
材等の現像剤が、クリーニングブレード1301の方へ
搬送される。
面1302との当接部近傍には、現像剤からなる阻止領
域1303が形成されており、搬送されてきたトナー等
は該阻止領域1303により減速され、ニップ部への突
入・すり抜けが抑制される。
301と感光体1302の当接部を更に拡大したモデル
図である。転写残現像剤は、感光体表面1302上にあ
って、感光体表面の移動方向Aに搬送されて来る。一
方、該感光体表面1302とクリーニングブレード13
01との当接部近傍では、ニップ部1304と阻止領域
1303が形成されており、現像剤のクリーニングがな
される。ニップ部1304には外添材等の微小粒子が主
としてあり、トナー粒子が介在していても良い。その
際、トナー粒子は主に該ニップ部1304の上流側にあ
って、外添材等と共に、クリーニングブレード1301
と感光体表面1302の摩擦を適宜減少させ、該クリー
ニングブレード1301のスティックスリップ(いわゆ
るビビリ)を防止する他、過剰な粒子の侵入防止を補助
する。
3(a)、活動層1303(b)に分類される。活動層
1303(b)は、外添材等の微小粒子及び一部トナー
が主としてあり、流動性を持っている。該層1303
(b)により過剰なトナー粒子の侵入が防止される。減
速層1303(a)はトナー及び外添材等からなり、二
成分現像剤の場合には、現像器から漏れたキャリア材が
混入する場合もある。キャリア材は一般にトナー粒子よ
りも十分に大きく、殆ど阻止領域1303にて阻止され
る。
よって搬送されてきた転写残現像剤を減速させる。上記
の各層、特に減速層1303(a)、活動層1303
(b)では、トナー、外添材といった現像剤等が凝集せ
ず、流動性、潤滑性を有していることが好ましい。これ
により、各層が均一に維持され、また過剰な現像剤の、
ニップ部1304への侵入を好適に防止することができ
る。
も硬いとされている。活動層1303(b)、ニップ部
1304に存在する粒子としては、クリーニングブレー
ドなどの圧力による変形などを受けにくい硬い材料が好
ましく、その観点から、非磁性トナーよりもキャリア
材、磁性現像剤等が好ましい。
003(a)や活動層1003(b)を維持し、ニップ
部1004において現像剤等の粒子を堰き止めるため
に、大きいほうが好ましい、一方、大きすぎると、全体
的或いは局所的な摩擦の増加等により、クリーニングブ
レード1001のスティックスリップが発生したり、ク
リーニングブレード1001及び/又は感光体1002
を損傷したり、現像剤が感光体表面に塗りこめられる、
所謂フィルミング等が発生しやすくなる。
m程度が好ましい範囲、より好ましくは200μm以下
である。
003(b)よりも広い方が、トナーや外添材等が、ク
リーニングブレード1001に対して均等に、これらの
層を形成し、クリーニング性を良好に維持する為に好ま
しい。
り、クリーニング性が良好に維持される。
成する粒子のうち、特に磁性トナーや外添材により、感
光体上の異物やコロナ生成物等が摺擦除去され、長期に
渡り良好な画像を得ることができる。
0以上の粒子を、個数基準の累積で90%以上有するこ
とが必要である。更に、円形度aが0.95以上の粒子
が70%以上存在することが必要である。上記円形度の
一成分現像剤を使用することで、二成分現像剤のトナー
が混入した系においても、クリーニングブレード近傍の
各領域における現像剤の流動性が確保され、各領域が良
好に維持されて、好適なクリーニング性を得ることがで
きる。
定量的に表現する簡便な方法として用いたものであり、
下記の方法により得られた値を円形度と定義する。
の指標であり、式(1)の如く定義される。 円形度a=L0/L・・・・・式(1)
の周囲長を、L0は、図1(b)に示す様な、粒子像と
同じ投影面積を有する円の周囲長を、それぞれ指す。
を示し、表面形状が複雑になるほど円形度は小さな値と
なる。また、平均円形度は、上述により得られた円形度
の合計を粒子数で割ることにより得られる平均値であ
る。
る簡便な方法として用いたものであり、本発明では東亜
医用電子製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000
を用いて測定を行い、式(1)より求めた円形度を使用
する。
め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散
剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスル
ホン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を
0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は
超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃
度を3000〜1万個/μlとして前記装置によりトナ
ー粒子の形状を測定する。その後、円形度が0.90及
び0.95以上の粒子の累積個数%を求める。
ては、外添材等の影響を除外するために、3μm以下の
粒子をカットして評価している。
明のトナーは、帯電安定性、現像性、流動性、保存性向
上のために、無機微粉体を有するものであることが好ま
しい。
例えば、シリカ、アルミナ、チタニア或いはその複酸化
合物からなる微粉体が挙げられる。
該疎水化或いは帯電性制御等の目的で、例えば、シリコ
ーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオ
イル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング
剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有
機珪素化合物、有機チタン化合物等の処理剤で、或い
は、これら種々の処理剤を併用して処理されたものであ
ってもよく、本発明において好ましく使用できる。
による比表面積(BET比表面積;以下BETと略記す
る)が30m2/g以上、特に50〜400m2/gの範
囲にあるものが良好な結果を与える。
併用しても良い。
剤である、磁性一成分現像剤は、結着樹脂、磁性体、離
型剤、荷電制御剤、必要に応じて着色剤、その他の添加
剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合器によ
り十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクストル
ーダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類をお
互いに相熔せしめた中に磁性体等の他のトナー材料を分
散又は溶解せしめ、冷却固化、粉砕後、分級、必要に応
じて表面処理を行ってトナー粒子を得ることが出来る。
粉砕する際に、結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、4
5乃至80℃、更には50乃至70℃が好ましい。該条
件の樹脂として、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
エポキシ樹脂等が挙げられる。中でもビニル系樹脂とポ
リエステル系樹脂が帯電性や定着性で、より好ましい。
用いることが好ましい。荷電制御剤によって、現像シス
テムに応じた最適の荷電量コントロールが可能となり、
更に粒度分布と荷電のバランスを更に安定化することが
可能である。
肪酸金属塩による変性物や、トリブチルベンジルアンモ
ニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、
テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートの如
き四級アンモニウム塩を単独で或いは2種類以上組合せ
て用いることが出来る。これらの中でも、ニグロシン系
化合物及び四級アンモニウム塩の如き荷電制御剤が、特
に好ましく用いられる。
属化合物、キレート化合物が有効であり、モノアゾ金属
化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族ハイドロ
キシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸系の金属化合物
がある。他には、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香
族モノ及びポリカルボン酸及び金属塩、無水物、エステ
ル類、ビスフェノール等のフェノール誘導体類等があ
る。
ッケル、コバルト、クロムなどの金属、マグネタイト、
ヘマタイト、各種フェライト、マンガン合金、その他の
強磁性体が挙げられる。これらの磁性体は平均粒径が
0.05〜2μmのものが好ましい。該磁性体の含有量
は、結着樹脂100質量部に対して、磁性体10〜20
0質量部、好ましくは20〜150質量部であるのが良
い。
任意の適当な顔料又は染料が挙げられる。例えば顔料と
して、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレ
ンブラック、チタンブラック、ナフトールイエロー、ハ
ンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、
ベンガラ、フタロシアニンブルー及びインダンスレンブ
ルーが挙げられ、これらの含有量は結着樹脂100質量
部に対し0.1〜20質量部、好ましくは1〜10質量
部であることが良い。染料としては、例えば、アントラ
キノン系染料、キサンテン系染料及びメチン系染料が挙
げられ、これらの含有量は、結着樹脂100質量部に対
し0.1〜20質量部、好ましくは0.3〜10質量部
であることが良い。
剤を、トナー粒子中に含有させることが好ましい。離型
剤としては、脂肪族炭化水素系ワックス、脂肪族炭化水
素系ワックスの酸化物、脂肪酸エステルを主成分とする
ワックス類、飽和直鎖脂肪酸類、不飽和脂肪酸類、長鎖
アルキルアルコール類、多価アルコール類、脂肪酸アミ
ド類、飽和脂肪酸ビスアミド類、不飽和脂肪酸アミド
類、芳香族系ビスアミド類等が挙げられる。トナーにお
ける離型剤の含有量は、結着樹脂100質量部あたり
0.1〜20質量部、好ましくは0.5〜10質量部が
好ましい。
理の順序はどちらが先でもよい。分級工程においては生
産効率上、多分割分級機を用いることが好ましい。分級
装置としては、図5に示すような気流式分級装置を用い
ることができる。
00の概略を説明する。側壁2422及びGブロック2
423は分級室の一部を形成し、分級エッヂブロック2
424及び2425は分級エッヂ2417及び2418
を具備している。Gブロック2423は左右に設置位置
をスライドさせることが可能である。分級エッヂ241
7及び2418は、軸2417(a)及び2418
(a)を中心に回動可能であり、分級エッヂ先端位置は
可変である。また、分級エッヂ2417及び2418は
各分級エッヂブロック2424及び2425により左右
に設置位置をスライドさせることも可能である。この分
級エッヂ2417及び2418により、分級室2432
の分級域2430は3分画されている。
部を有する原料供給ノズル2416と、その後端部に配
された原料供給口2440、高圧エアー供給ノズル24
41及びと原料粉体導入ノズル2442とを有する。該
原料供給ノズル2416を側壁2422の右側に設け、
該原料供給ノズル2416の下部接線の延長方向に対し
て長楕円弧を描く様にコアンダブロック2426が設置
されている。分級室2432の左部ブロック2427
は、分級室2432の右側方向にナイフエッヂ型の入気
エッヂ2419を具備し、更に分級室2432の左側に
は分級室2432に開口する入気管2414及び241
5を設けてある。
ク2423及び入気エッヂ2419の位置は、被分級処
理原料であるトナーの種類及び所望の粒径により調整さ
れる。
域に対応させて、分級室内に開口する排出口2411、
2412及び2413を有し、排出口2411、241
2及び2413にはパイプの如き連通手段が接続されて
おり、それぞれにバルブ手段のごとき開閉手段を設けて
よい。
ようにして行う。排出口2411、2412及び241
3の少なくとも1つを介して分級室内を減圧し、分級室
内に開口部を有する原料供給ノズル2416中を該減圧
によって流動する気流と高圧エアー供給ノズル2441
から噴射される圧縮エアーにより、所定の速度で原料供
給ノズル2416を介して、粉体を分級室に噴出し分散
する。
ック2426のコアンダ効果による作用と、その際流入
する空気のごとき気体の作用とにより湾曲線を描いて移
動し、それぞれの粒子の粒径及び慣性力の大小に応じ
て、大きい粒子(粗粒子)分級エッヂ2418の外側の
第1分画、中間の粒子は分級エッヂ2418と2417
の間の第2分画、小さい粒子は分級エッヂ2417の内
側の第3分画に分級され、それぞれ排出口2411、2
412及び2413から排出される。
は、分級エッヂ2417及び2418のエッヂ先端位
置、及び分級気流の吸引流量あるいは原料供給ノズル2
416からの粉体の噴出速度等で行う。
粒度分布を達成するためには、熱をかけて粉砕する、さ
らに補助的に機械的衝撃を加える処理をすることが好ま
しい。
粒子を熱水中に分散させる「湯浴法」、熱気流中を通過
させる「熱処理法」、具体的には日本ニューマティック
社製のサーフュージョンシステムのようにトナー表面を
溶融する方法などを用いても良いが、転写特性及びその
他画像特性、更に生産性の面でも機械的衝撃力による処
理を加える方法が最も好ましい方法である。
ば川崎重工社製のクリプトロンシステムやターボ工業社
製のターボミルの如き機械衝撃式粉砕機を用いる方法、
または、ホソカワミクロン社製のメカノフージョンシス
テムや奈良機械製作所製のハイブリダイゼーションシス
テムのように、高速回転する羽根によりトナーをケーシ
ングの内側に遠心力により押しつけ、圧縮力・摩擦力に
よりトナーに機械的衝撃力を加え、トナーを微粉砕しな
がら円形度分布と粒度分布を整える方法、等が挙げられ
る。
にあげて説明する。
処理ブレード2121が取り付けられており、垂直方向
に回転するローター2114が、水平方向に延びる回転
軸2115に沿って4段配置されている該処理室200
1を有する、機械的衝撃力を与える方式の表面改質装置
である。具体的には、駆動モーター2004の可動によ
り、夫々のローター2114を回転させ、該処理室20
0Iの出口側にサイクロン2020及びブロアー202
4を取り付け、吸引を行う。
2040から搬送器2015を経由して搬入口2111
から投入される。該現像剤は回転する処理ブレード21
21と処理室2001の内壁2110との微小空隙21
13を通過する際に衝撃力を受けて球形化処理が施され
る。
クロン入口2019を通って、ロータリーバルブ202
1で回収される。尚、現像剤のバグ微粉は、バグフィル
ター2022を通って、ロータリーバルブ2023で回
収される。
い。具体的には、非処理粉体である現像剤を、搬入口2
111から投入する際に、冷風を同時に導入する方法が
挙げられる。さらに、処理室2001の外壁をジャケッ
ト構造とし、冷却水を通水する方法が挙げられる。該冷
却水としてエチレングリコール等の不凍液が好ましく使
用できる。
−5〜−15℃、更に好ましくは−7〜−12℃とする
ことにより、熱による現像剤の変質を防止することがで
き、高高率な処理ができる。T1が0℃を超えると、熱
による現像剤の変質や融着が発生するため好ましくな
い。一方、−15℃よりも低温にするためには、上記冷
風を発生する手段(不図示)の冷媒(代替フロン)をフ
ロンに変更することが必要となり、地球環境の観点から
好ましくない。なお、代替フロンとしては、R134
A、R404A、R407C、R410A、R507
A、R717等が挙げられるが、この中で省エネルギー
性や安全性という点から、特にR404Aが好ましい。
なお、本例ではR404Aを使用した。
2117の温度T2は30〜60℃が好ましい。上記範
囲とすることで、高効率に処理を行う事ができる。T2
が低すぎると、処理不足による収率の低下、高すぎると
処理過多による現像剤の変質や融着が発生し易くなるた
め好ましくない。
連通する渦巻室2116の室温T1は、Tgに対して、
0℃以下であり且つTgよりも60乃至75℃低くする
ことがトナー生産性という点から好ましい。該渦巻室2
116の室温T1を0℃以下であり且つTgよりも60
乃至75℃低くすることにより、熱によるトナーの表面
変質を抑えることができ、効率良く粉砕原料を粉砕する
ことができる。該処理室2001の出口側の、後室21
17の室温T2は、Tgよりも5乃至30℃、更には、
10乃至20℃低いことが好ましい。機械式粉砕機の後
室2117の室温T2をTgよりも5乃至30℃、より
好ましくは10乃至20℃低くすることにより、熱によ
るトナーの表面変質を抑えることができ、効率良く粉砕
原料を粉砕することができる。
ることも可能である。該装置においては、駆動手段によ
って回転軸2361を駆動し、粒子が解砕しない程度の
周速で回転盤2362を回転させ、それに伴い発生する
気流により、衝撃室2368に開口する循環路2363
を巡って回転盤2362の中心部に戻る循環流れを起こ
す。一方、被処理粉体である現像剤は原料ホッパー23
64から衝撃室2368に投入され、回転盤2362に
よる瞬間的な打撃、さらに周辺の衝突リング2358に
よる衝撃作用、循環路2363を介して再び衝撃室23
68へ戻り、再度打撃作用を受け表面処理が行われる。
粉砕工程の後、あるいは、さらに分級工程を経た後に行
う場合、尾引き抑制やトナーの保存性、さらには転写性
を高める上で特に好ましい。
必要に応じて投入される着色剤、荷電制御剤またはその
他の添加剤等を原料として上記と同様に微粉砕化まで行
い、その後、粉砕した粒子の表面に樹脂微粒子をヘンシ
ェルミキサーのごとき混合機を用いて付着させ、さらに
上記と同様にして、トナー粒子の平滑化および球形化処
理、分級、トナー化を行うこともできる。
現像剤とする。磁性キャリアとしては、鉄,銅,亜鉛,
ニッケル,コバルト,マンガン,クロム元素からなる元
素単独又は複合フェライト状態で構成される。磁性キャ
リアの形状として、球状,扁平又は不定形がある。更に
磁性キャリア粒子表面状態の微細構造(たとえば表面凹
凸性)をもコントロールすることが好ましい。一般的に
は、上記無機酸化物を焼成・造粒することにより、あら
かじめ、磁性キャリアコア粒子を生成した後、樹脂をコ
ーティングする方法が用いられている。磁性キャリアの
トナーへの負荷を軽減する意味合いから、無機酸化物と
樹脂を混練後、粉砕・分級して低密度分散キャリアを得
る方法や、さらには、直接無機酸化物とモノマーとの混
練物を水系媒体中にて懸濁重合せしめ真球状の磁性キャ
リアを得る方法も利用することが可能である。
被覆キャリアは、特に好ましい。その方法としては、樹
脂を溶剤中に溶解もしくは懸濁せしめて塗布しキャリア
に付着せしめる方法、単に樹脂粉体とキャリア粒子とを
混合して付着させる方法が適用できる。
ナー材料により異なるが、例えばポリテトラフルオロエ
チレン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリ
フッ化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリエステル樹
脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポ
リビニルブチラール、アミノアクリレート樹脂などが挙
げられる。これらは単独或は複数で用いられる。
0〜100μm、より好ましくは20〜50μmを有す
ることがよい。
微粒子等は含まない条件で、基本的には上記の磁性一成
分現像剤と同様の方法、また、周知の着色剤を使用し、
所望のカラートナーを作製できる。
のキャリア生成方法が使用できる。
て二成分現像剤を調製する場合、その混合比率は現像剤
中のトナー濃度として、2〜15質量%、好ましくは4
〜13質量%にすると通常良好な結果が得られる。
し、平均粒径60μmのニッケル亜鉛フェライトをシリ
コーン樹脂でコートしたものを100質量部に混合する
方法などが挙げられる。
分現像剤と同様に添加することができる。
トの他にも、マグネタイト、鉄粉などを使用しても良
い。
ーニング工程について述べる。
の概略図を示す。該クリーニング装置はクリーニングブ
レード1101、該クリーニングブレード1101を保
持するブレードホルダ1106、クリーニングブレード
1101の、感光体への当接圧を制御する、スプリング
などからなる制御手段1102、トナー溜り1103、
必要に応じて配される、駆動可能なクリーニングローラ
ー1104、該クリーニングローラー1104上の過剰
な現像剤等を規制するためのドクターローラー1105
−1、規制ブレード1105−2、さらに不図示の、ク
リーニングしたトナーを搬送・搬出する搬送系や、更に
クリーニングブレード1101で除去した転写残現像剤
等が下に落ちる、いわゆる「ぼた落ち」を防止するため
の掬い材1107などからなる。
り、またクリーニング能力としての高さから、弾性部材
を用いたブレードクリーニングが多用されている。本発
明のクリーニングは、上記ブレードクリーニングを主体
としてなるものである。
磁性トナーと、非磁性トナーという、異なる種類のトナ
ーが感光体の同一表面上に混在する状態のクリーニング
においては特に、該感光体表面との当接状態を制御する
必要がある。具体的には、前述の感光体表面形状を規定
された範囲で使用することが好ましい。更に、クリーニ
ングブレードの硬度・角度の規定や、該ブレードを侵入
量ではなく、当接圧で、しかも規定された範囲で制御す
ることが好ましい。
うな長寿命な感光体を使用し、また高速で画像形成がな
される系においては、メンテナンス間隔や高速でのクリ
ーニング安定性の観点から、筐体に固定された、いわゆ
るチップブレードでは無く、当接圧調整が可能なイコラ
イズ式のブレード保持も好ましく使用される。該クリー
ニングブレード1101の当接圧は、スプリング110
2等のブレード制御手段1102によってなされる。
ドの硬度等によっても異なる。一般に高い方が、クリー
ニング性が良好な傾向にあるが、感光体の損傷や、ブレ
ード自身の損傷等により、寿命が低下する場合がある。
一方、当接圧が低すぎると該ブレードが振動いわゆる
「びびり」が発生し、感光体の磨耗むらや、クリーニン
グ不良の原因となるため、49〜392mN/cm(5
〜40gf/cm)が好ましい。
接する。本発明における当接角とは、図20に示す感光
体Dの接線Xと、ブレード1101の角度aを指す。
多くなり、小さすぎると融着が発生する場合があり、具
体的には20〜50°の範囲が、当接圧を好適に制御で
き、またクリーニング性が良好に保たれる。
が感光体表面1302にカウンターに当接する図24に
対して、図25に示す如く、クリーニングブレード13
01が感光体表面1302に順方向、すなわち当接各が
90°以上で当接した場合は、ニップ部1304が狭く
なる、或いは該クリーニングブレード1301の下流側
が感光体表面に十分に当接しきれない場合がある。その
ため、活動層1303(b)、減速層1303(a)か
らニップ部1304へのトナー等の潜り込み、すり抜け
が生じやすく、特に高速で使用する場合、クリーニング
不良が発生する場合がある。また、上記の潜り込んだト
ナー等により、感光体表面が磨耗するなどの不具合が生
じる場合がある。
度)は高い方が感光体表面の掻取り能力は高いが、全体
における均一性や、感光体、乃至はブレード自身の損傷
に不利になる。一方、硬度が低い場合は歪み等による、
クリーニング性の低下や、感光体との摩擦による、該ブ
レードがめくれなどの現象が生じる場合がある。特に、
本発明の様な、磁性トナーと非磁性トナーを併用する系
の、減速層1303(a)、活動層1303(b)、ニ
ップ部1304にかけての現像剤の挙動を制御するため
に、該クリーニングブレード1301の硬度としては、
55〜85度が好ましい範囲である。
1303(a)を形成するために、クリーニングブレー
ドの硬度は55度以上が好ましい。これよりも低い硬度
では、減速層1303(a)や活動層1303(b)が
好適に形成されず、過剰なトナー、特に磁性トナー等が
ニップ部1304に潜り込み、感光体磨耗やブレード損
傷、クリーニング不良が発生する場合が有る。
減速層1303(b)に取込まれた、低硬度な非磁性ト
ナーが外領域での圧縮等により、ニップ部1304に潜
り込み、フィルミングが発生したり、活動層1303
(b)の粒子を凝集させ、クリーニング不良が発生した
りする場合がある。また、ニップ部の均一性が低下し、
上記の各層1303〜1304が好適な状態に維持され
なくなる他、ブレード欠けなども発生し易くなる。
置には、クリーニングローラー1104、クリーニング
ローラー上の過剰なトナーを掻取る、ドクターローラー
1105−1、規制ブレード1105−2等からなる規
制手段を設置することも好ましく良い。該クリーニング
ローラー1104は、感光体表面と相対速度を持って駆
動されることが好ましい。摺擦力を高めるならば感光体
に対しカウンター方向(当接部で感光体と逆方向)に、
また現像剤、及び感光体への機械的負荷を減少させるた
めには、感光体に対し順方向(当接部で感光体と同方
向)に回転駆動されることが好ましい。
するローラー、いわゆるマグネットローラー等にする
と、磁性トナーを分離回収するのに有効である。
ーラーは、該マグネットローラーの表面に磁性現像剤か
らなる磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシにより、感光
体表面を摺擦する物である。
を使用する電子写真装置に搭載されている様な、周知の
マグネットローラーを使用することができる。
表面の距離は、感光体のプロセススピード、また該マグ
ネットローラーの磁束密度や駆動条件等によっても異な
るが、上記磁気ブラシが感光体に接触・摺擦するため
に、一方では磁気ブラシが安定して形成・維持されるた
めに、0.5〜5mmの範囲が好ましい。
は、該ローラー自体が感光体に当接し、感光体表面を摺
擦するものである。
からなり、表面に微小な凹凸乃至は空孔を有しているこ
とが好ましい。表面の凹凸・空孔により転写残の現像剤
・異物を高効率に掻き取る。また、該弾性ローラー自身
やクリーニングブレード等により、上記現像剤・異物が
潰されたり、感光体表面に塗り伸ばされたりすることを
防止する。
いて、該侵入量は、該ロ−ラーの硬度や駆動方向等によ
っても異なるが、摺擦能力の確保、及び該ローラー自身
や感光体の損耗などの観点から、0.1〜1.5mmが
好ましい範囲である。
使用する電子写真装置の使用に応じて適宜調節されるこ
とが好ましい。
に駆動する場合には、低速の駆動で相対速度差を大きく
できること、ローラー自体、乃至は磁気ブラシによる摺
擦力が大きくなり、異物の掻き取り能力を大きくするこ
とができる。
損耗を抑制すること、特にカラー現像剤などの非磁性現
像剤の摺擦や、弾性ローラーを使用した場合に、現像剤
・異物の飛散を抑制できるなどの利点がある。
1、規制ブレード1105−2等からなる規制手段は、
クリーニングローラーにマグネットローラーを使用する
場合には該ローラーに非接触に、弾性ローラーを使用す
る場合には接触するように設定される。その位置は、マ
グネットローラーと感光体の距離や磁力、弾性ローラー
の侵入量や硬度等に応じて適宜設定される。
せるために、露光方式としては、BAEが好ましい。
写のラチチュードに大きく左右されるものであるが、I
AEでは非画像部(背景部)の電位が画像部より高いた
め、転写・分離性能に関しては、IAEよりもBAEの
方がラチチュードは広い。
感光体の電位は減衰しているため、電位の低い部分に現
像する方式のIAEでは、クリーニング部分で多くの現
像剤が感光体に付着しやすく、クリーニングに関して
も、IAEよりもBAEの方がラチチュードは広い。
結果的にラチチュードの広い安定した電子写真装置を供
給できるといったポテンシャルを有している。
a−Si感光体、及び現像剤について述べる。
置用感光体の層構成を説明するための模式的構成図であ
る。
用感光体600は、感光体用としての基体601の上
に、感光層602が設けられている。該感光層602は
a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層6
03、a−Si系、及び/又はアモルファスカーボン
(a−C)系表面層604・604’、電荷注入阻止層
605・605’とから構成されている。
Si:H,Xからなる電荷発生層607ならびに電荷輸
送層608で構成されていても良い。
ことで、図23におけるクリーニングブレード1301
と該感光体1302の当説部近傍での、第1の現像剤と
第2の現像剤の挙動を、より好ましい状態にするために
有効である。特に、堆積膜自体の微視的な(微細)表面
形状が、現像剤との付着性やクリーニング性といった特
性に影響を及ぼす。
FM;Atomic ForceMicroscop
e)「Quesant社製 Q−scope250」を
用いて測定した。
の値を示し、平均傾斜Δaは、3次元形状から計算され
た値を示す。
いては、同Q−scope250のTilt Remo
valモードにより、試料のAFM像の持つ曲率を放物
線にフィットさせた後、平坦化する補正(Parabo
lic)を行った。更に、傾きを除去する補正(Lin
e by Line)を行っても良い。
野を10μm×10μm以外にも各種振って評価を行っ
た。図21にRaと視野の相関を、また参考として、巨
視的表面粗さRzと測定長の相関を図22に示す。な
お、巨視的な表面形状は、(株)小坂研究所製、「サー
フコーダSE−3300」を用い、測定長2.5mmに
おいて測定した表面粗さRzを用いる。また、平均傾斜
Δaは、上記サーフコーダSE−3300の取扱い説明
書 第8章「表面粗さの用語とパラメータの定義」8−
12項に記載の式(2)により定義される。
値は安定する反面、試料基体のうねり、突起等の特異形
状や加工形状等の影響により、微視的表面形状が反映さ
れにくくなってくる。一方、視野を狭めた場合には、測
定個所のばらつきが大きくなる。Δaについても同様で
ある。
再現性の総合性能に優れた10μm×10μm視野の結
果を使用する。
ー・異物等の付着は、特開平11−311875号公報
等に記載の如く、物理結合の範疇で、分子間力(van
der Waals力)が主要因であり、外分子間力
による最表面での現象として表面自由エネルギー(γ)
がある。
(3)、131〜141(1972)等に説明がなされ
ているものである。
製接触角測定機「CA−X ROLL」を使用し、各試
料に対して、純水、α−ブロモナフタレン、ヨウ化メチ
レンの3種の試薬による接触角を測定した。該接触角
を、同社製表面自由エネルギー解析ソフト「EG−1
1」のFowkes−3モードにて表面自由エネルギー
(γ)を算出した。
波長毎の、所定光量あたりの感光体の電位低下量を指
す。該分光感度は、画像露光が照射されない状態の電位
(暗電位;Vd)を一定にした状態で、画像露光の波長
を変化させ、各波長における、感光体の感度を評価する
ことで測定した。
セスで、先ず、除電光を所定の状態にし、帯電手段を制
御してVdを所定の値、例えば−450V(ポジの場合
は+450V)に設定した後、潜像を形成する露光の波
長を振りながら、各波長において、該画像露光量を変化
させて感光体の電位低下量を測定する(E−V測定)。
具体的には、400nm〜900nmの範囲で分光感度
を測定した。
光導電層と表面層の界面組成を連続的に変化させること
で、更に効果的にトナーの付着を制御できる。上記界面
組成における分光反射率は前述の測定にて波長450n
mから650nmの範囲で、反射率(%)のMinとM
axが0〜0.4、即ち下式(3)の範囲を満たすこと
が好ましい。 0≦(Max−Min)/(Max+Min)≦0.4・・・・・式(3)
製、分光光度計MCPD−2000を用いて、%モード
にて測定した反射率をいう。具体的には、先ず、分光器
の分光発光強度I(0)を測定し、次いで感光体の分光
反射強度I(D)をとり、式(4)により、各波長にお
ける反射率を求める。 反射率R=I(D)/I(0)・・・・・式(4)
持つ試料である感光体に対して、発光/測定の角度が一
定になるようにディテクターを治具固定することが好ま
しい。
ジa−Si)、負極性(ネガa−Si)の何れでも使用
できる。しかし、電気的特性、即ち潜像特性の観点から
は、ネガa−Si感光体が好ましい。ネガa−Siを使
用することにより、特にゴーストなどの光メモリーを低
減し、カラー画質の向上を図ることができる。
の次の周回において見られる現象をゴーストと称する。
図15は、画像露光波長が660nmの場合のゴースト
をポジ、ネガのa−Si感光体で比較した図である。図
15に示すように、ネガa−Si感光体は、ポジa−S
i感光体よりも良好な特性を示す。要因の詳細は未明だ
が、正極帯電のポジa−Siでは正孔(ホール)が感光
体層中を移動するのに対し、ネガa−Si感光体では、
移動度が高い電子が感光体の層中を移動するために、潜
像工程中に発生した光キャリアがトラップされにくい、
乃至はトラップされた光キャリアが次の帯電工程中で容
易に掃出され、光メモリーが低減されているものと考え
られる。
該感光体の分光感度ピーク波長よりも短波長で使用する
ことにより、更にゴーストを低減する事ができる。
各波長におけるゴーストを示す。
m付近に分光感度のピークを有しており、一方、ゴース
トは上記分光感度よりも短波長のときに効果的に低減さ
れていることがわかる。分光感度ピーク波長以下の短波
長側においては、画像露光が感光体の厚さ方向で浅い位
置で光キャリアが生成することにより、上記の移動度が
小さいホールが表面層方向へ移動する距離が短くなり、
ゴーストが効果的に低減されたと考えられる。逆に分光
感度ピークよりも長波長側では、基体側の深い領域まで
光キャリアが生成し、ホールが表面層側へ長距離移動す
るため、上記の効果が低減される傾向にあると考えられ
る。
導電性基体としては、各種の金属、およびこれらの合
金、例えばステンレス等が挙げられる。また、電気絶縁
性基体の少なくとも感光層を形成する側の表面を導電処
理した基体も用いることができる。
いは凹凸表面の円筒状または板状無端ベルト状であるこ
とができる。その厚さは、所望通りの画像形成装置用感
光体600を形成し得るように適宜決定される。
て像記録を行う場合には、光生成キャリアの減少が実質
的にない範囲で可視画像において現れる、いわゆる干渉
縞模様による画像不良をより効果的に解消する手法を用
いて基体表面処理を行っても良い。
前述の如く、感光体の微視的表面形状に必ずしも影響を
及ぼすものではない。
性に応じた特性を持たせるため、あるいは製造安定性の
ラチチュードを広げるため等、必要に応じて伝導性を制
御する原子を含有(ドープ)させてもよい。その際、光
導電層603中に万偏なく均一に分布した状態でも、層
厚方向には不均一な分布状態の部分があってもよい。
体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、
p型伝導特性を与える硼素(B)、アルミニウム(A
l)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウ
ム(Tl)等の、周期律表13(IIIb)族に属する
原子(第13族原子)、またはn型伝導特性を与える燐
(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス
(Bi)等の、周期律表15(Vb)族に属する原子
(第15族原子)を用いることができる。
経済的効果等の点から、好ましくは15〜50μm、よ
り好ましくは18〜45μm、最適には20〜40μm
とされる。
耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環
境特性、耐久性において本発明の目的を達成するために
設けられる。
及び/又は酸化、及び/又は窒化珪素(a−SiCO
N:H,X)等の材料が好適に用いられる。その他に、
表面層として炭素を主体とした非晶質炭素膜(a−C:
H)を使用することが好ましい。更に、内部且つ/又は
最表面にフッ素との結合を有する非晶質炭素膜(a−
C:H:F)を使用することが好ましい。
に有効である。また撥水性、低摩擦で、a−SiCと同
等以上の高硬度である。また、さらに例えばフッ素原子
等のハロゲン原子を含有させたa−C:H:F等は撥水
性、低摩擦の効果がより顕著である。
1〜3μm、好適には0.05〜2μm、最適には0.
1〜1μmとされるのが望ましい。薄すぎると感光体を
使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、
厚すぎると残留電位の増加等、電子写真特性の低下がみ
られる場合がある。
電層603との間に、導電性基体601側からの電荷の
注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層605(下部
注入阻止層UBL;Under Blocking L
ayer)を、また光導電層603と表面層604の間
に、表面層側からの電荷の注入を阻止する働きのある電
荷注入阻止層605’(上部注入阻止層TBL;Top
Blocking Layer)を設けてもよい。
する原子は、光導電層の項と同様のものを用いることが
できる。電荷注入阻止層の層厚は電子写真特性及び経済
的効果等の点から好ましくは0.05〜5μm、より好
ましくは0.1〜4μm、最適には0.5〜3μmとさ
れる。
的で密着層、或いは基体からの反射光による干渉模様の
発生を防止するための光吸収層を設けても良い。
造方法としては、例えばグロー放電法(低周波CVD
法、高周波CVD法またはマイクロ波CVD法等の交流
放電CVD法、あるいは直流放電CVD法等)、スパッ
タリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、光
CVD法、熱CVD法などの数々の薄膜堆積法によって
形成することができる。所望の特性を有する画像形成装
置用感光体を製造するに当たっての条件の制御が比較的
容易であることからしてグロー放電法、特にRF帯、μ
W帯またはVHF帯の電源周波数を用いた高周波グロー
放電法が好適に使用される。
は、例えば図6や図7に示される様な周知の装置および
膜形成方法にて製造される。
等のRF帯を用いた高周波プラズマCVD法(以後「R
F−PCVD」と略記する)による画像形成装置用感光
体の製造装置の一例を示す模式的な構成図である。
0、原料ガスの供給装置3200、反応容器3111
内、及び基体3112、基体加熱用ヒーター3113、
原料ガス導入管3114が設置され、更に高周波マッチ
ングボックス3115が接続されている。
帯の周波数を用いた高周波プラズマCVD(VHF−P
CVD)法によって形成される画像形成装置用感光体の
製造装置は、例えば図6に示した製造装置におけるRF
―PCVDによる堆積装置3100を図7に示す堆積装
置4100に交換することにより、得ることができる。
は基体加熱用ヒーター、4114は原料ガス導入管を、
4115は電極、4120は基体の回転用モーター、4
121は排気管、4130は放電空間を、それぞれ示
す。
ンベ3221〜3226とバルブ3231〜3236、
3241〜3246、3251〜3256およびマスフ
ローコントローラー3211〜3216から構成され、
各原料ガスのボンベはバルブ3160を介して反応容器
3111内のガス導入管3114に接続されている。
し、周知のプラズマCVD法等にて、順次堆積・形成さ
れる。
粗さの調節は、プラズマパワーや原料ガスの流量、真空
度や温度、これらに起因する成膜速度などの各種製造条
件を変化させることにより達成される。
た画像形成装置用感光体は、極めて優れた電気的、光学
的、光導電的特性、画像品質、耐久性及び使用環境特性
を示す。
段及び作用を単独、組み合わせて用いることにより、優
れた効果を引き出すことが可能である。
説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
ルミキサーFM−75型でよく混合した後、池貝鉄工
(株)製2軸混練機PCM−30型にて温度130℃に
設定して混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマー
ミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー製造用粉体原料
である粉体原料A(粗粉砕物)を得た。
部 ・磁性酸化鉄:100質量部 ・モノアゾ金属化合物(負荷電制御剤):2質量部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体:3質量部 上記の処方の材料を、三井三池化工機(株)製ヘンシェ
ルミキサーFM−75型でよく混合した後、池貝鉄工
(株)製2軸混練機PCM−30型にて温度130℃に
設定して混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマー
ミルにて1mm以下に粗粉砕しトナー製造用粉体原料で
ある粉体原料B(粗粉砕物)を得た。
体):100質量部 ・磁性酸化鉄:90質量部 ・有機四級アンモニウム塩(正荷電制御剤):3質量部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体:3質量部 上記の処方の材料を、三井三池化工機(株)製ヘンシェ
ルミキサーFM−75型でよく混合した後、池貝鉄工
(株)製2軸混練機PCM−30型にて温度130℃に
設定して混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマー
ミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー製造用粉体原料
である粉体原料C(粗粉砕物)を得た。
を、潜像露光の解像度は1200dpiとした。潜像露
光は波長655nmのレーザー、除電光は660nmに
ピーク波長を有するLEDである。
電流の印加条件、除電露光及び潜像露光の露光量、プロ
セススピードを可変とした。
ニングローラーは外した。該クリーニングローラーは着
脱自在としており、必要に応じて設置・駆動させること
ができる。且つ駆動方向と駆動速度を可変とした。また
クリーニングブレードは硬度が70度のものを使用し
た。該クリーニングブレードの当接角(図20のa)は
30°、当接圧はクリーニングブレードの長さ方向で1
cm当たり、98mN(10gf)として、いずれも可
変とした。その際、該クリーニングローラーの駆動方向
に応じてドクターローラー1105−1、ドクターブレ
ード1105−2の配置や駆動方向等を調整した。ま
た、クリーニングブレードにより掻き取られた現像剤
が、該クリーニング装置の下に落下するのを防止するた
め、樹脂のシート、いわゆる掬いシート1107を設置
した。
た状態であり、且つクリーニングローラーが感光体に対
して順方向(感光体との当接部において該感光体と同方
向に移動)の場合の例である。
し、最終転写手段、分離手段等を付与し、更に、現像手
段204の上流側に電位計209を設置し、評価用カラ
ー電子写真装置にした。
剤、及びカラー色の現像剤を現像する現像器204
(a)〜204(d)(各々、異なる色のトナーを収容
している)の形状に改造した。更に、そのうちの一つ、
例えば204(a)を、黒色現像を行う磁性一成分現像
用に構成した。また、それ以外の現像器、例えば204
(b)〜同(d)は、カラー現像を行う二成分現像用に
構成して設置した。
k社(メーカー)製 非接触表面電位計「344」を使
用し、現像手段204の位置に設置して測定した。その
際、電位計プローブと感光体表面の距離が、現像手段の
現像剤担持体であるスリーブと、感光体の距離に合致す
るように設置した。
ているが、ローラー状の転写手段であっても良い。
樹脂、ワックス、着色剤としての顔料、染料、又は磁性
体、その他の添加剤をヘンシェルミキサー、ボールミル
の如き混合器により十分混合してから加熱ロール、加圧
ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶
融混練して樹脂を溶融せしめた中に顔料、染料又は磁性
体を均一に分散又は溶解せしめ、冷却固化後、粉砕、分
級を行った。分級工程においては生産効率上、多分割分
級機を用いることが好ましい。
御について論ずる。
行った。図2に示す機械衝撃機式粉砕装置を使用し、該
粉砕装置に−18乃至0℃の冷風を導入した雰囲気下
で、該冷却水及び冷風により、渦巻室2116の温度
(T1)を−10℃とした。また、後室2117の温度
T2は47℃とした。
し、被処理現像剤の投入速度を20kg/時の速度に固
定した。また、ローター2114の先端周速としては1
15m/secとし、微小空隙2113の最小間隔は
1.5mmとした。
品Aは、質量平均径が6.6μmであり、粒径4.00
μm未満の粒子が53個数%、且つ粒径10.08μm
以上の粒子を5.4体積%含有するシャープな粒度分布
を有していた。
る気流式分級機に、22kg/時の割合で図5の振動フ
ィーダー及び原料供給ノズル2416を介して22kg
/時の割合で導入した。
果を利用して、粗粉体、中粉体及び微粉体の3種の粒度
に分級される。
は、排出口2411、2412及び2413の少なくと
も1つを介して分級室内を減圧し、分級室内に開口部を
有する原料供給ノズル2416中を該減圧によって流動
する気流と、高圧エアー供給ノズル2441から噴射さ
れる圧縮エアーを利用した。導入された微粉砕品は、粗
粉体G、中粉体A−1及び微粉体の3種に分級された。
分級されたもののうち、粗粉体Gは不図示の捕集サイク
ロンで捕集した後、先に説明した機械衝撃式粉砕機に
1.0kg/時の割合で導入し、再度粉砕工程に導入し
た。
に記す。
れた中粉体(分級品)の粒度評価を行った。
5μmであった。
て、疎水化処理を行っていない、一次粒径が0.02μ
mのシリカ微粉体(BET400m2/g)1.2質量
部をヘンシェルミキサーにて外添添加して評価用トナー
(I−1)とした。
形度評価を行った。
形度a=0.90以上の粒子が90.4個数%、円形度
a=0.950以上の粒子が71.1個数%であった。
以下、「個数%」は単純に「%」と略記する。
子)粒子濃度Aは14709.7個数/μlであり、3
μm以上の測定粒子濃度Bは12928.3個数/μl
であった。
結果を示す。
の間隔を振って、同様に現像剤の処理を行い、円形度の
評価を行った。
は80〜180m/secであることが好ましく、より
好ましくは90〜170m/sec、更に好ましくは1
00〜160m/secとすることがトナー生産性とい
う点から好ましい。
抑えることができ、効率良く粉砕原料を粉砕することが
できる。
cより遅い場合、粉砕されずにショートパスを起こしや
すいのでトナー性能という点から好ましくない。一方、
180m/secより速い場合、装置自体の負荷が大き
くなるのと同時に、粉砕時に過粉砕され熱によるトナー
の表面変質や機内融着を起こしやすいのでトナー生産性
という点から好ましくない。
0.0mmであることが好ましく、より好ましくは1.
0〜5.0mm、更に好ましくは1.0〜3.0mmと
することが好ましい。これにより、トナーの粉砕不足や
過粉砕を抑えることができ、効率良く粉砕原料を粉砕す
ることができる。該最小間隔が10.0mmより大きい
場合、処理不足となる場合があり好ましくない。一方、
0.5mmより小さい場合、装置自体の負荷が大きくな
るのと同時に、処理過多となり、熱による現像剤の表面
変質や機内融着を起こしやすいので好ましくない。
を使用して、同様にしてブレード2355の周速を10
0m/secにして処理を行った以外はI−1と同様に
作製したトナーI−1’について、処理後のトナー粒子
の粒径、円形度を評価した結果、表2に示す如く、I−
1とほぼ同等のトナーを得ることが出来た。
様の評価を行った結果、該ブレード2355の周速は6
0m/secから150m/secの範囲になるように
回転盤を回転させることが、トナーの生産性から好まし
い。
様の製造・評価を行ったところ、上記と同様の結果を得
られた。
00質量部に対して、ジメチルシリコーンオイルで処理
した疎水性シリカ微粉体(一次粒径0.02μm)を
1.2質量部使用する以外は、実験例1で得られたトナ
ーI−1と同様の作製方法にて、評価用トナーとしてI
−2を作製した。
(一次粒径0.025μm)を用いてI−3を、及びチ
タニア(一次粒径0.056μm)を用いてI−4を、
それぞれ作製した。
による電子写真装置用感光体の製造装置を用い、直径8
0mm(φ80)の鏡面加工を施したアルミニウムシリ
ンダー上に、表3と4に示す条件で電荷注入阻止層、光
導電層、表面層からなるa−Si系感光体を作製し、評
価機に搭載した。
I−4)、及び未処理の微粒子を添加した現像剤(I−
1)を、上記の評価機に使用して、通常環境(N/N;
23℃/50%RH)、H/H(35℃/85%R
H)、N/L(23℃/5%RH)の各環境に48時間
放置後、該現像器を評価機に設置し、現像スリーブを3
分間回転させた。
の評価においては、特に断わりがない限り、上述の放
置、及び評価前の現像スリーブ回転を行った後に、各種
の評価・耐久を行うものである。
電性評価を行った。
ない時の感光体表面電位(Vd)、及び潜像露光照射時
の感光体表面電位(Vl)を、所定の値になるように帯
電手段、及び潜像露光手段を調整した。具体的には、V
dが400V、Vlが50Vになるように設定した。
ち、DC成分を変化させながら画像濃度(D)との相関
(V―D特性)を評価した。また、桂馬パターン、1ド
ット1スペースなどのパターンを潜像露光で形成し、そ
の際の画像を顕微鏡観察した。 A:環境によるV−D特性の変動が、5%以内。画像パ
ターンが再現されている B:環境によるV−D特性の変動が、7%以内。画像パ
タ−ンがずれているドットが極僅か観察される C:環境によるV−D特性の変動が、10%以内。画像
パタ−ンがずれているドットがあるが、パターン及び/
または環境によってはランクB以上 D:環境によるV−D特性の変動が、15%以内。画像
パタ−ンがずれているドットが多数ある E:環境によるV−D特性の変動が、上記以外。画像パ
ターンがはっきりしない
(I−2)では、未処理の微粒子を添加した現像剤(I
−1)を使用した場合よりも、特にH/H環境下でのV
―D特性の変動が良好に抑制されていた。
現性もパターンのエッヂがより鮮明であるなど、良好な
結果が得られた。
も、処理済の微粒子を添加した現像剤の方が、N/Nに
おいて高い帯電性を示し、また、環境依存性が少なく、
良好な結果が得られた。
果が顕れたものと考えられる。
6%のテストチャートを用いて、1000枚画出しを行
い、テストチャート上の白部のカブリと文字周辺へのト
ナー飛び散り具合にて画質を評価した。
好な結果を得た。
EFLECTMETER(東京電色(株))にて、上記
の画像の白部及び未使用紙の反射率を測定し、両者の差
をカブリとした。 未使用紙反射率−画像白部の反射率=カブリ% A:カブリ0.5%未満 B:カブリ0.5〜1.0% C:カブリ1.0〜1.5% D:カブリ1.5〜2.0% E:カブリ2.0%以上
上の文字をルーペにて拡大して、目視にて判断した。 A:文字周辺に飛び散ったトナーが無い B:文字周辺に飛び散ったトナーが極僅か確認できる C:文字周辺に飛び散ったトナーが有るが、ラインはは
っきりしている D:文字周辺に飛び散ったトナーが多数存在する E:文字周辺に飛び散ったトナーが多数存在し、ライン
もはっきりしない
いて、同様の評価を行った結果を図14(a)に示す。
なお、本発明において、疎水化度の測定は、メタノール
滴定試験により行った。
%の範囲の場合に良好な結果が得られた。
価を行った結果を図14(b)に示す。図14(b)よ
り、トナー100質量部に対して0.01〜8質量部、
好ましくは0.1〜5質量部、更に好ましくは1〜3質
量部であるとき、良好な結果が得られた。外添量が少な
すぎると潤滑剤としての効果が見られず、多すぎると画
像濃度の低下等が生じる場合がある。
固定し、該微粉体の一次粒径が異なるものを使用してト
ナーを作製し、同様の評価を行った。結果を図14
(c)に示す。図14(c)より、該微粉体の粒径とし
ては、一次粒径で0.001〜2μm、更には0.00
2〜0.2μm、更には0.03μm以下である時に、
良好な結果が得られた。該微粉体の粒径が大きすぎると
トナー同士の流動性を阻害し、V−D特性の、特に環境
における変動が大きくなったり、カブリが悪化したりす
るなど、画質への影響が生じ易くなる。一方、小さすぎ
ると微粒子同士の凝集が生じ易く、大粒径の微粉体を使
用したときの如き影響が生じ易くなる。
すRF−PCD法による電子写真装置用感光体の製造装
置を用い、直径80mm(φ80)の鏡面加工を施した
アルミニウムシリンダー上に表3と4に示す条件で電荷
注入阻止層、光導電層、表面層からなるa−Si系感光
体を作製した。さらに光導電層のSiH4とH2との混合
比及び総流量、ならびに放電電力(プラズマパワー)、
基体温度等の成膜条件を変えることによって、種々の感
光体を作製した。
製造装置を用いて、同φ80の鏡面加工を施したアルミ
ニウムシリンダー上に各種の成膜条件を変化させて種々
の感光体を作製した。
により行い、表4に記載の総膜厚30μmの他にも、1
0μm、20μm、40μmのものを作製した。
選出し、微視的表面粗さRaと、前述のサーフコーダS
E−3300を使用し、測定長2.5mmで巨視的表面
粗さRz測定し、比較した。表面粗さ測定方法は、各々
前述の通りである。結果を表6に示す。表6より、堆積
膜独自の特性である微視的表面粗さRaは、巨視的粗さ
Rzに相関が見られない。
て、放電電力を振ったときのRaを図26(a)に示
す。また、基体温度を振ったときの平均傾斜Δaを図2
6(b)に、また、総膜厚を振ったときのΔa、Raの
結果を図27(a)と(b)にそれぞれ示す。
面形状(Ra、Δa)を制御できることがわかる。
条件によって制御できる。
すRF−PCD法による電子写真装置用感光体の製造装
置を用い、φ80の鏡面加工を施したアルミニウムシリ
ンダー上に、表3〜5に示す条件で電荷注入阻止層、光
導電層、表面層からなるa−Si系感光体を作製した。
さらに光導電層のSiH4とH2との混合比及び総流量、
ならびに放電電力(プラズマパワー)、基体温度等の成
膜条件を変えることによって、種々の感光体を作製し
た。
て、現像手段204(a)位置に電位計を設置して、下
記の各特性の評価を行った。
表面温度、除電光量、及び主帯電手段の印加条件を所定
条件に固定し、潜像露光は照射しない状態における、現
像手段204の位置での感光体1周分の平均表面電位
(Vd)をいう。
光量は2.3μJ/cm2、帯電手段には電流を+10
00μA、グリッド部には+850Vのバイアス(負極
性の場合は、各々−1000μA、−850V)を印加
した。
位を帯電能とし、この電位と内部の電位計209での表
面電位との差を、暗減衰(Vdd)とした。
は、潜像露光が照射されない時の感光体表面電位(V
d)、及び潜像露光が照射された時の感光体1周分の平
均表面電位(Vl)を所定の値となるように調整し、V
lの光量の潜像露光が照射された1周後の感光体表面電
位と、潜像露光を照射していない場合の表面電位との電
位差として測定した。なお、本実験例では除電光量を所
定の光量のほかに変化させ、各状態でのVdを+450
V(負極性の場合は−450V)、Vlを+50V(負
極性の場合は−50V)になるようにした。
時と同様のVd設定とし、潜像露光の光量を照射なしか
ら徐々に変化させ、各照射光による電位低下を測定し
た。感光体1周の平均電位がVdの1/2の電位まで低
下するときの光量をVh光量、同平均電位がVl電位
(+50V、負極性の場合は−50V)まで低下すると
きの光量をVl光量といい、これらの光量が少ないほう
が高感度な感光体ということである。
評価時と同様のVd設定とした状態で感光体1周分の電
位の差(最大値−最小値)をVdの電位周むら(ΔVd
rot)、またVh光量、Vl光量を照射した状態でV
hの電位周むら(ΔVhrot)、Vlの電位周むら
(ΔVlrot)とした。
で感光体長手方向に移動させながら、各々の位置でV
d、Vh、Vlを測定し、感光体長手方向の平均電位の
差(最大値−最小値)を、各々Vd、Vh、Vlの電位
長手むら(ΔVdax、ΔVhax、ΔVlax)とし
た。
を25℃から約45℃まで変化させながら帯電能を測定
し、温度1℃当たりの帯電能の変化を測定して、温度特
性とした。
て、300mm/secのプロセススピードで上記の方
法で帯電能、温度特性、光メモリー、感度特性を評価し
た。結果を図15〜18に示す。
度はほぼ同等であるが、負極性の方が帯電能はやや良
好、暗減衰は少ない。これは本発明に係る、現像手段が
感光体に対して順に設置される系、かつ暗減衰があるa
−Si感光体を使用する系では有利な特性である。
て、負極性のネガa−Si感光体では正極性のポジa−
Si感光体よりも良好な特性を示すことが分った。特に
多色現像、カラー出力を行う本発明に係る電子写真で
は、画像を出力する場合が多く、光メモリ特性は重要な
特性の一つである。また、環境安定性という観点でも、
温度特性が小さいネガa−Si感光体は有効である。
し、潜像露光203と除電光208の波長を同波長とし
て、これらの波長を変化させ、感度、及び光メモリーの
露光波長依存性を評価した。また、実験例2同様、図3
4の電子写真装置のクリーニング装置を除外して、該位
置にハロゲン光からなる前除電光を設置し、上記の感
度、光メモリーの場合と同様に、除電光208波長を振
って評価した。本実験例において、帯電能の低下率と
は、前除電光のみの場合の帯電能にたいする、除電光2
08を照射した場合の帯電能低下率を言う。なお、ポジ
a−Siに対しても、光メモリーの露光波長依存性を評
価した。
電低下率はピーク値に対する相対比を、また光メモリー
はポジa−Si感光体に対する相対比をそれぞれ示す。
の長波長側では、光メモリ低減効果が減少していること
がわかる。また、帯電能の低下も生じている。詳細な原
因は不明であるが、分光感度以上の長波長側では、感光
体の厚さ方向で深い(基体側)方向にまで、光キャリア
が生成するため、移動度が低いホール(正孔)が走行す
る距離が大きくなることにより、総合的にはキャリア走
行性が低下して入ることが原因と考えられる。
光感度ピークはネガとほぼ同等の700nm近傍にあ
る。また、該分光感度ピーク波長よりも長波長側で使用
すると、帯電能、光メモリ共に、特性が悪化する傾向が
見られた。詳細な要因は不明であるが、露光の吸収率の
低下により、光キャリアが膜厚方向に広く生成するた
め、電子とホールの相互の走行性に影響を及ぼしている
のではないかと考えられる。
に、分光感度ピーク以下の短波長側で使用することが好
ましい。
したトナー(I−2)を使用した。また、I−2に対し
て、円形度を振ったものを作製した。これらをI−2’
と総称する。但し、円形度aが、0.900以上の累積
個数が96.%、0.950以上が79.2%のものは
I−5と称する。
のカラートナーは、キヤノン製CLC1100用のカラ
ートナーを使用し、実験例で使用した評価機に設置し
た。
る電子写真装置用感光体の製造装置を用い、φ80の鏡
面加工を施したアルミニウムシリンダー上、乃至はガラ
スシリンダーにITOなどの透明電極を付加した透明基
体上に、実験例に準じて正極性のa−Si系感光体を作
製した。感光体の総膜厚は、アルミシリンダーの感光体
は30μmとした。該感光体の微視的表面粗さRaは6
1nm、Δaは0.58であった。また、表面自由エネ
ルギーγは耐久前と、250000枚(250K枚)の
耐久後に測定した。なお、該感光体の初期のγ
(γini)は、43.8mN/mであった。
層、光導電層ともに薄膜とし、更に製造条件を調整し
て、微視的表面形状がアルミシリンダーの感光体と同等
で、可視光が透過する薄膜感光体を作製した。
製したアルミシリンダーを使用した各感光体をセットし
て、260mm/secのプロセススピードとした。作
製した感光体のうち、該プロセススピードで、帯電能が
450V以上、光メモリが3V以内、温度特性が2V/
deg以内、また電位むら(ΔVd、ΔVh、ΔVl;
ax、rotとも)が10V以内のものを合格品とし
て、以降の画像形成及び耐久評価を行った。
A硬度が70度のものを使用し、当接角は25°、当接
圧は98mN/cm(10gf/cm)とした。
印字比率6%のカラー原稿を使用し、250K枚の耐久
試験を行った。本耐久試験において10K、20K、5
0K、100K、150K、200K、および250K
時点で、2色[ハーフト−ン/白]チャートを使用し、
ハーフトーンを4色混在で形成するようにして画像、感
光体表面、及びクリーニング装置を観察し、クリ−ニン
グ不良、クリーニングブレードの状態を判定した。
0K枚の時点において、下記の評価を行った。なお、こ
の時点でクリーニングブレードの欠け等の損傷は認めら
れなかった。
リーニング装置をすり抜けた現像剤による、画像濃度変
化、カブリ、飛び散りや、スジ状の局所的な画像濃度変
化、いわゆるクリーニング不良すじ(CLN不良)を測
定した。
ーン画像において、マクベス社製反射濃度計により測定
した。
る。
ンプリングした画像における、CLN不良スジや黒点を
目視して判定した。 A:CLN不良スジ、黒点が認められない B:CLN不良スジ、黒点が1.0mm長以内、且つ2
個所以内 C:CLN不良スジ、黒点が1.5mm長以内、且つ3
箇所以内 D:CLN不良スジ、黒点が2.0mm長以内、且つ5
箇所以内 E:CLN不良スジ、黒点が上記の範囲外
中、耐久終了時を通じて、画質、クリーニング装置、感
光体の状態等を評価した。なお、判定基準は下記の通り
である。 A:カブリ、飛び散り、CLN不良がAランクを維持。
CLNブレ−ド欠け無し B:カブリ、飛び散り、CLN不良がBランク以上を維
持。ブレード欠けは微小な欠け有り、現像剤すり抜けな
し C:カブリ、飛び散り、CLN不良がCランク以上を維
持。耐久によるランク変動が2ランク以内 ブレード欠け有 D:カブリ、飛び散り、CLN不良がDランク以上を維
持。耐久によるランク変動が2ランク以内 ブレード欠け有 E:上記の範囲以外の場合
/HやN/L環境下においても同様の耐久評価を行い、
環境依存性を評価した。なお、判定基準は下記の通りで
ある。 A:非常にラチチュ−ド大 環境によらず、クリーニング性非常に良好 各環境での耐久評価がA B:ラチチュ−ド大 環境によらず、クリーニング性が良好 各環境での耐久クリーニング性がB以上 環境による、上記耐久評価のランク差が1以内 C:ややラチチュ−ド大 環境によらず、クリーニング性が良好 各環境での耐久クリーニング性がC以上 環境による、上記耐久評価のランク差が2以内 D:従来並、乃至はそれ以下のラチチュード 環境依存性有り 各環境での耐久クリーニング性がD以上 環境による、上記耐久評価のランク差が2以内 E:従来並、乃至はそれ以下のラチチュード 上記以外
スピードを100〜500mm/secまで変化させて
同様の耐久評価を行い、設計ラチチュードを評価した。
なお、判定基準は下記の通りである。 A:非常にラチチュ−ド大 プロセススピードによらず、クリーニング性非常に良好 各プロセススピードでの耐久評価がA B:ラチチュ−ド大 プロセススピードによらず、クリーニング性が良好 各プロセススピードでの耐久クリーニング性がB以上 プロセススピードによる、上記耐久評価のランク差が1
以内 C:ややラチチュ−ド大 プロセススピードによらず、クリーニング性が良好 各プロセススピードでの耐久クリーニング性がC以上 プロセススピードによる、上記耐久評価のランク差が2
以内 D:従来並、乃至はそれ以下のラチチュード プロセススピード依存性有り 各プロセススピードでの耐久クリーニング性がD以上 プロセススピードによる、上記耐久評価のランク差が2
以内 E:従来並、乃至はそれ以下のラチチュード 上記以外
基体を使用した感光体では、感光体の表面電位は、感光
体の総膜厚相当に低く設定し、現像手段の印加バイアス
を調整してアルミシリンダーを使用した感光体とほぼ同
等の現像がなされるようにした。更に、クリーニング部
には強露光を照射し、感光体を透過させた。左記の状態
で、感光体内側から、クリーニング部の挙動を観察し
た。結果の模式図を図28に示す。図28は、クリーニ
ングブレード1301と感光体表面1302の当接部近
傍を感光体の裏側から見たもので、阻止領域1303
と、ニップ部1304とが見られる。
均一領域1305が見られる。阻止領域1303とニッ
プ部1304の境界部、及び分布不均一領域1305の
形状はクリーニングブレード1301のうねりやトナー
粒子等の潜り込み等に起因すると考えられる。
使用することにより、ニップ部1304に外添材等の微
小粒子が適度に供給され、また、減速層1303(a)
や、活動層1303(b)が安定して維持されており、
現像剤のクリーニングブレードへの過剰な衝突や、潜り
込みを防止することができ、クリーニング性を良好に維
持することができた。
われる、特に黒色現像剤とカラー現像剤間の固着、凝集
等を防止でき、クリーニング不良や該ブレードの損傷な
どを防止できた。
行った。評価用トナーとして、(I−2)、(I−
3)、および(I−4)を用いて、転写効率の評価を行
った。
/N環境下に48時間以上放置後、この時、本体内のク
リーナー部及び廃トナー回収部は事前に一旦取り外し、
質量を測定しておく。ベタ黒のテストチャートを用い
て、転写効率(Ytr)を評価した。転写効率の測定
は、現像工程を経て、転写工程に至る以前の感光体上に
現像された現像剤の、単位面積当たりの質量(Tpre)
を測定し、その後、転写工程を経た直後の転写材に転写
された現像剤の、単位面積当たりの質量(Tpost)を測
定する。
上記TpreとTpostの比で求められる。 転写効率Ytr=(Tpost)/(Tpre)×100[%]・・・式(5)
r)は95%となった。なお、(I−3)、(I−4)
では、Ytrは各々93%、94%であった。
様に、カブリと文字周辺へのトナー飛び散り具合を評価
したところ、良好な結果が得られた。
性の評価を行った。該評価に於いては、Ytrが最高値
とを取る為の転写手段にかかる電流値(Itr)の変動
率で評価した。 A:非常にラチチュ−ド大 Itrの変動が2%以内 B:ラチチュ−ド大 Itrの変動が3%以内 C:ややラチチュ−ド大 Itrの変動が4%以内 D:従来並、乃至はそれ以下のラチチュード Itrの変動が5%以内 E:従来並、乃至はそれ以下のラチチュード 上記以外
総合評価を行った。なお、判定基準は下記の通りであ
る。 ◎:非常に良好 各評価が全てA ○:良好 各評価が全てB以上 ●:やや良好 各評価が全てC以上 ▲:従来並、乃至はそれ以下 上記以外(評価結果において、Dの項目がある場合) ×:従来並、乃至はそれ以下 上記以外(評価結果において、Eの項目がある場合)
らの結果、250K耐久前後の感光体表面自由エネルギ
ー、環境依存性、及び設計ラチチュード評価結果や総合
判定の条件を表7及び表8に、結果を表11に示す。表
11より、やや良好、乃至良好な結果が得られた。ま
た、I−2、I−2’、I−5の結果より、円形度分布
で、0.900以上、及び/又は0.950以上の分布
が大きいほうが、より良好な結果が得られた。
して同様の評価を行った。表11に示す如く、I−2と
同様に、やや良好な結果が得られた。
角(図20のa)を振って、黒色現像剤はI−3を用い
て、実施例1と同様の評価を行った。条件を表7及び表
8に、結果を表11に示す。
き、特には20〜55°の範囲において、良好な結果が
得られた。また、クリーニング部での現像剤の挙動観察
の結果、実施例1〜実施例2の如く、良好な挙動を観察
できた。
わち当接角が90°以上で当接させた場合は、活動層1
303(b)、減速層1303(a)からニップ部13
04へのトナー等の潜り込み、すり抜けが生じる場合が
あった。特に環境依存性が大きくなり、クリーニング不
良が発生する場合があった。また、当接角が20°未満
の場合には活動層1303(b)と、ニップ部1304
の境界がはっきりせず、トナーの潜り込み等が発生し、
クリーニング不良が生じた。
角を30°にして、該クリーニングブレードに各種の硬
度のものを使用して、実施例1と同様の評価を行った。
す。表11より、該クリーニングブレードのJIS−A
硬度が55〜85度のとき、良好な結果が得られた。ク
リーニングブレードのうねりも無く、分布不均一領域1
005も小さくなっていた。また、クリーニングブレー
ド自身の損傷や、フィルミング等も無く、良好なクリー
ニング状態を維持し、設計ラチチュードも良好な結果で
あった。
グブレードを使用した場合には、N/L環境下でクリ−
ニング不良が発生した。クリーニング部の挙動観察にお
いても、クリーニングブレードの長手方向において、ニ
ップ部が途切れる場合があり、該当接部位から減速領域
1303の現像剤が潜り込み、すり抜けて、クリーニン
グ不良に至っていた。また、55度未満の低硬度クリー
ニングブレードを使用した場合には、クリーニングブレ
ードが感光体との当接部位で巻き込まれて、阻止領域1
303とニップ部1304が混在し、該ニップ部130
4内においても、トナー粒子が該クリーニングブレード
に潜り込み、すり抜けが生じ、クリーニング不良に至っ
ていた。
た評価機に対し、クリーニングローラーとして、IR5
000に搭載されているマグネットローラーを、感光体
表面に対する距離、ドクターローラーの位置などは、同
IR5000と同条件にて設置した。該クリーニングロ
ーラ−には、IR5000と同様に、磁性現像剤である
黒色現像剤を、予め所定量だけ付着させてある。
順方向(感光体との当接部位で、感光体と同方向に移
動)として、プロセススピードの50%の面速度で駆動
させた。
た条件を表7及び表8に、結果を表12に示す。表12
より、各環境において良好なクリーニング性を維持し
た。
像が殆ど、乃至全くなされないような状況にした場合で
も、前述の2色チャートを使用した場合と同等のクリー
ニング性を得られた。
残現像剤は磁性現像剤である黒色現像剤は、マグネット
ローラーからなるクリーニングローラーより、常時安定
した量が感光体表面を介してクリーニングブレードに供
給される。これにより減速層1303(a)、活動層1
303(b)が安定して形成された、良好なクリーニン
グ性が維持された。
性、非磁性両方のトナーが減速される一方、クリーニン
グローラーの後部からは外添材や、余剰磁性トナーが感
光体表面に吐き出され、活動層1303(b)の特にニ
ップ部近傍や、ニップ部1304には磁性トナーや外添
材が分布し、クリーニング性が好適に維持される。
活動層1303(b)、乃至クリーニングブレードへの
衝突が制御されることにより、特に磁性トナーと非磁性
トナーの凝集等が抑制された。さらに、例えば1%Du
ty乃至それ以下の、画像比率が少ない画像を出力する
際にも、クリーニングブレードへの粒子補給がなされ、
各環境及び耐久の各時において、画像に対するラチチュ
ードも広がった。
光体との当接部で、該感光体と逆方向に移動)として、
プロセススピードの10%の面速度で回転させて同様の
評価を行った。結果、掬いシートへの現像剤落下、いわ
ゆる「ボタ落ち」の量は若干増加したが、上述と同様に
良好なクリーニング特性が得られた。
対し、クリーニングローラーとして、IR5000に搭
載されているマグネットローラーから、外径21.5m
m(φ21.5)としたウレタンゴム製の多孔性スポン
ジローラーに変更した。
如く、磁性現像剤である黒色現像剤を、予め所定量だけ
付着させてある。
順方向として、プロセススピードの70%の面速度で駆
動させた。
た条件を表7及び表8に、結果を表12に示す。表12
より、各環境において良好なクリーニング性を維持し
た。
像が殆ど、乃至全くなされないような状況にした場合で
も、前述の2色チャートを使用した場合と同等のクリー
ニング性を得られた。
残現像剤は黒色現像剤である磁性現像剤、カラー現像剤
である非磁性現像剤ともに、いったんスポンジローラー
と感光体の当接部で混合・回収・吐き出しがなされる。
これにより、テストチャートによらず阻止領域130
3、ニップ部1304が各環境において、また耐久の各
時において、安定して形成されていた。
乃至クリーニングブレードへの衝突が制御され、良好な
クリーニング性が維持された。
ーをカウンター方向に10%で駆動して同様の評価を行
った。結果、「ボタ落ち」の量は増加したが、クリーニ
ング性という観点では順方向と同様に良好な結果が得ら
れた。
を有する、負極性のa−Si系感光体を作製した。これ
らの感光体に対し、実施例1と同様の評価機で、同様の
電気的特性評価を行い、帯電能、光メモリ、温度特性、
電位むらで合格した感光体を使用し、実施例3同様に環
境、プロセススピードを振って、250Kまでの耐久評
価評価した。条件を表7及び表8に、結果を表12に示
す。
のとき、良好な結果が得られた。また、透明基体の感光
体を使用した観察結果、感光体表面のΔaを規定された
範囲で使用することにより、ニップ部1004でのクリ
ーニングブレードの動きがスムーズになり、また、減速
層1003(a)乃至、活動層1003(b)でトナー
粒子が感光体表面に固定されず、流動性を有して、特に
磁性トナーやキャリア材、また該添材等の微小粒子が、
活動層1003(b)乃至、ニップ部1004に好適に
供給されることにより、クリーニング性を良好に維持す
ることができた。
部1004上流側おけるキャリア材、外添材等が好適に
流動し、クリーニング不良や該ブレードの損傷などを防
止できた。
ャート依存性等も、感光体のRaを制御された範囲で使
用することで、より良好な結果を得られた。
を有する、負極性のa−Si系感光体を作製した。これ
らの感光体に対し、実施例1と同様の評価機で、同様の
電気的特性評価を行い、帯電能、光メモリ、温度特性、
電位むらで合格した感光体を使用し、実施例1同様に3
50mm/sec、およびプロセススピードを振って2
50Kまでの耐久評価評価した。条件を表9及び表10
に、結果を表13に示す。
た、透明基体の感光体を使用した観察結果、感光体表面
のΔaを規定された範囲で使用することにより、ニップ
部1004でのクリーニングブレードの動きがスムーズ
になり、また、減速層1003(a)乃至、活動層10
03(b)でトナー粒子が感光体表面に固定されず、流
動性を有して、特に磁性トナーやキャリア材、また該添
材等の微小粒子が、活動層1003(b)乃至、ニップ
部1004に好適に供給されることにより、クリーニン
グ性を良好に維持することができた。
1004上流側におけるキャリア材、外添材等が好適に
流動し、クリーニング不良や該ブレードの損傷などを防
止できた。
ャート依存性等も、感光体のΔaを制御された範囲で使
用することで、より良好な結果を得られた。
件を調整し、種々のRa、及びΔaを有する正極性のa
−Si系感光体感光体を作製した。これらの感光体に対
し、実施例1と同様の電気的特性評価を行い、帯電能、
光メモリ、温度特性、電位むらで合格した感光体を使用
し、実施例1同様に260mm/sec、およびプロセ
ススピードを振って250Kまでの耐久評価評価した。
条件を表9及び表10に、結果を表13に示す。表13
より、非常に良好な結果が得られた。
得られた。本実施例では、更に、透明基体を使用し、感
光体内側からクリーニング部における、減速層1303
(a)、活動層1303(b)、ニップ部1304での
現像剤及びクリーニングブレードの挙動を観察した。2
50K耐久後の結果、活動層1303(b)、ニップ部
1304の境界部におけるブレード当接状態は安定し、
転写残現像剤の衝突等による、クリーニングブレードへ
の潜り込みや、ニップ部以降のトナーのすり抜けが防止
された。この傾向はプロセススピードを振ったラチチュ
ード評価の際にも顕れており、クリーニング性のラチチ
ュードが広がった。
製造条件を更に調整して、様々な表面自由エネルギーを
有する感光体を作製した。また更には、表5に示すよう
に、表面層として非晶質炭素を主成分とする表面層や、
それにフッ素原子を含有させた表面層(総称してa−C
系表面層と略す)を積層した感光体をも使用した。
し、実施例1同様の耐久評価を行った。条件を表9及び
表10に、結果を表13に示す。表13より、非常に良
好な結果が得られた。また、透明基体を使用してクリー
ニング部における状態を観察した結果、活動層1303
(b)、ニップ部1304の境界部におけるブレード当
接状態は更に安定していた。また、現像剤の凝集等は殆
ど無かった。感光体の表面自由エネルギーを規定された
範囲で使用することにより、現像剤の付着力が低減し、
クリーニングブレードへの衝突が低減、更には磁性トナ
ーと非磁性トナーの衝突が抑制され、凝集等が防止され
たと考えられる。またこれらの作用により、クリーニン
グブレードへの潜り込み等が抑制されたと考えられる。
に対し、感光体の表面層604層を積層する際に、下の
層との組成を連続的に変化させ、波長450nmから6
50nmの範囲の光で、上記の界面部分における分光反
射が 0≦(Max−Min)/(Max+Min)≦0.4・・・・・式(3) を満足する、界面レスの感光体を作製した。
い、温度特性や光メモリ−等の評価に合格した感光体
を、以下の評価に使用した。
表9及び表10に、結果を表14に示す。表14に示す
如く、良好な結果が得られた。
至桂馬パターンからなるハーフトーン画像の出力にて2
50Kの耐久試験を行った。結果、良好なクリーニング
性が得られた。また、感光体裏側からの観察結果、クリ
ーニングに到達する前の感光体表面におけるトナー付着
の核となるカブリ、また画像の先鋭さが向上していた。
光反射率の振幅が低減される。また、表面層の膜厚を変
化させると図33中の各線は左右にシフトする。
表面層膜厚が変化した場合の反射率変動が大きい、即ち
これに起因する感度変動が大きい。
よる、潜像露光入射露光経路の実質的な膜厚むらに起因
する、実質的な感度変動を抑制し、トナー凝集や付着の
核となるカブリを防止し、また、孤立ドット等の画像先
鋭さが向上したと考えられる。
体を表4と5に準じ、更に製造条件を調整して界面レス
の感光体を作製した。また、画像露光はIAEとした。
感光体と画像露光方式以外は実施例10と同様にして、
評価を行った。条件を表9及び表10に、結果を表14
に示す。
ずる良好な結果が得られた。また、耐久中の画像におい
て、特に光メモリがなく、良好な画質の画像が得られ
た。
使用し、感光体は実施例10と同様に界面レス感光体
を、更に製造条件の調整を行い、Ra、Δa、さらに表
面自由エネルギーを調整した感光体を作製した。
からなるクリーニングローラーを配し、順方向でプロセ
ススピードの30%で駆動させる様にした。また、クリ
ーニングブレードは硬度が70度、当接角は30°、当
接圧はブレード1cm当たり98mNとした。
通紙耐久、さらにプロセススピードを振った耐久による
設計ラチチュード評価を行った。条件を表9及び表10
に、結果を表14に示す。
た。
における状態を観察した結果、図29の如く、活動層1
303(b)、ニップ部1304の境界部におけるブレ
ード当接状態は非常に安定していた。特に活動層100
3(b)において、現像剤が回転し、好適に流動性を有
しており、クリーニングブレードへの過剰な衝突や潜り
込みが防止されている。
像剤の付着力が低減し、クリーニングブレードへの衝突
が低減、更には磁性トナーと非磁性トナーの衝突が抑制
され、凝集等が防止されたと考えられる。またこれらの
作用により、クリーニングブレードへの潜り込み等が抑
制されたと考えられる。
85%RH)、N/L(23℃/5%RH)の各環境に
おいて、クリーナー有り、クリーナレスの系について、
クリーニングブレードを交換せず、500K枚の連続耐
刷試験を行った。
た。また、減速層1103(a)、活動層1103
(b)もクリーニングブレード1101の長手方向に均
一に形成され、流動性をもって介在していた。
けや損傷、また感光体上のカブリ、融着等も見られなか
った。
を用いて、周知のジェット気流式粉砕方法によって、粉
砕条件を様々に振って粉砕を行って、中粉体iを作製し
た。
400m2/g、疎水化度65%、一次粒径0.02μ
m)1.1質量部と、チタン酸ストロンチウム微粉体
3.0質量部とを、ヘンシェルミキサーにて外添混合し
て磁性トナー(I−i)を得た。また、上記の疎水化シ
リカの替りに、疎水化処理を施していないシリカ微粉体
を用いて同様の手法でトナー(I−i’)を得た。
実験例・実施例と同様に、粒度評価、円形度評価を行っ
た。
4.00μm未満の粒子を50.5個数%含有し、粒径
10.08μm以上の粒子を10.2体積%含有する粒
度分布となった。
0.31%、a=0.950以上の粒子が65.56%
であった。
i、ivを作製し、またトナーI−i、I−i’と同様
に、疎水化シリカを外添したI−ii、I−iii、I
−iv、及び未処理のシリカを外添したI−ii’、I
−iii’、I−iv’を作製した。これらについても
粒度評価、円形度評価を行った。円形度評価結果を表9
に示す。
iC表面層、および界面を有するポジa−Si感光体製
造して、実施例1の電気的特性評価に合格した感光体を
使用した。なお、該感光体のRaは48〜53nm、Δ
aは0.56〜0.61であった。感光体の条件は、表
10に示す。
ロ−ラーは無し、クリーニングブレードの当接圧は該ク
リーニングブレード1cm当り98mNとした。また硬
度、当接角は表9の如く調整した。
価を行った。条件を表9及び表10に、結果を表14に
示す。表14に示す如く、従来並、乃至はそれ以下の結
果が得られた。
部近傍の模式図を図30に示す。図30の如く、活動層
1003(b)、及び活動層1103(b)が不均一で
あり、非磁性トナーが活動層1003(b)やニップ部
1004に多く介在している場合があった。
起因するニップ部の分布不均一領域1005が広くなっ
ていた。
は、減速層1003(a)、活動層1003(b)での
現像剤の流動性が低くなっており、磁性トナーである黒
色現像剤に非磁性トナーであるカラー現像剤が強固に付
着したり、該非磁性現像剤のブロッキングが発生した
り、該非磁性トナーに外添材が埋め込まれたりするなど
の現像剤の劣化や、クリーニングブレードの欠けやすり
抜けなど、クリーニング性の低下が見られた。また、特
に活動層1003(b)での現像剤の回転が少なく、特
に非磁性トナーのクリーニングブレードへの衝突、潜り
込みが発生し、クリーニングブレードの圧力等によって
融着、ブロッキングが発生する場合もあった。
クリーニング性低下の要因である、クリーニングブレー
ド乃至は感光体表面への付着が発生し易い傾向が見られ
た。
は、N/Nでの現象の他に、クリーニングブレードのス
ティックスリップが発生する場合もあった。
径の磁性現像剤と非磁性現像剤を同一の感光体に現像
し、クリーニングを行う電子写真において、現像剤の形
状、クリーニング構成を、規定された範囲で使用するこ
とにより、きわめて好適な画像安定化が得られた。
ひとつである円形度を規定した。更に該現像剤の結着樹
脂の組成や構成を、また、トナー粒子に外添する無機微
粉体を規定したことを中心に、弾性クリーニングブレー
ドの硬度等のクリーニング構成、感光体の表面形状や使
用する露光波長で反射率等を規定した構成にしたことに
より、磁性現像剤と非磁性現像剤が混在する状態での、
クリーニング生を良好に維持し、高画質な画像が長期に
安定して得られ、また現像剤やクリーニングブレードの
劣化等による画質の低下が防止され、メンテナンスフリ
ー化が更に進んだ。
起等に起因する画像欠陥或いは該欠陥の成長が低減し
た。クリーニング部での現像剤の流動性等の向上によ
り、微細な異常放電等が防止された効果と考えられる。
光体磨耗の一因であるクリーニング部において、現像剤
の流動性や、ニップ部の粒子介在が好適に維持されたこ
とによる、クリーニング部と感光体との微視的な摩擦が
低減し、磨耗が抑制されたと考えられる。
も、感光体表面の磨耗を抑制したことにより、突起等の
損傷が抑制され、抵抗が低い領域が露出したり、突起が
剥れ落ちたりする等の欠陥部の損傷が防止され、画像欠
陥の成長が抑制されると考える。
る。
である。
図である。
る。
ある。
分現像)の概略図である。
現像)の概略図である。
式的説明図である。
を示す図である。
と画質の結果の一例を示す図である。
を示す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
光波長依存性を示す図である。
明するための概略図である。
る。
る。
近傍のモデル図である。
ニングブレードと、感光体表面の、当接部を拡大した断
面モデル図である。
レードと、感光体表面の、 当接部を拡大した断面モデ
ル図である。
関の例を示す図である。
a)の相関の例を示す図である。
る。
る。
示すモデル図である。
モデル図である。
示す概略図である。
Claims (34)
- 【請求項1】 少なくとも、感光体と、該感光体を均一
帯電させる帯電工程と、潜像形成工程と、白黒、乃至は
カラー画像の現像を行う現像工程と、現像された現像剤
像を転写する転写工程と、感光体上の転写残トナーを除
去するクリーニング工程とを有する電子写真方法であっ
て、 該感光体は、少なくとも光導電層が非晶質珪素を主成分
としてなるa−Si感光体であり、 該現像工程には、少なくとも黒色現像を行うための、一
成分現像剤である第1の現像剤と、色現像を行うための
二成分現像剤である第2の現像剤を使用するものであ
り、 前記第1及び第2の現像剤が、平均粒径が4乃至10μ
mであり、且つ、 少なくとも前記第1の現像剤は、該現像剤の3μm以上
の粒子において粒子の円形度aが0.90以上の粒子
を、個数基準の累積で90%以上有し、同3μm以上の
粒子における円形度aが0.95以上の粒子が70%以
上存在することを特徴とする電子写真方法。 - 【請求項2】 前記第1の現像剤が、少なくとも結着樹
脂及び磁性体を含有する磁性一成分現像剤であることを
特徴とする請求項1に記載の電子写真方法。 - 【請求項3】 前記クリーニング工程は、弾性ブレード
を上記感光体に対しカウンターに当接してなされること
を特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真方法。 - 【請求項4】 前記弾性ブレードが、JIS−A硬度で
55°乃至85°の範囲のものであることを特徴とする
請求項3に記載の電子写真方法。 - 【請求項5】 前記クリーニング工程には、摺擦工程が
含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
記載の電子写真方法。 - 【請求項6】 前記摺擦工程が、磁性部材によるもので
あることを特徴とする請求項5に記載の電子写真方法。 - 【請求項7】 前記摺擦工程が、弾性部材によるもので
あることを特徴とする請求項5に記載の電子写真方法。 - 【請求項8】 前記感光体の10μm×10μmの範囲
における表面粗さRaが20nm以上40nm以下であ
ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の
電子写真方法。 - 【請求項9】 前記感光体の10μm×10μmの範囲
における平均傾斜Δaが0.15乃至0.40の範囲に
あることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
の電子写真方法。 - 【請求項10】 前記感光体の10μm×10μmの範
囲における表面粗さRaが20nm以上40nm以下で
あり、且つ平均傾斜Δaが0.15乃至0.40の範囲
にあることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
載の電子写真方法。 - 【請求項11】 上記感光体の表面自由エネルギーが3
5mN/m以上55mN/m以下であることをであるこ
とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電
子写真方法。 - 【請求項12】 感光体への潜像形成のための露光が、
上記感光体の分光感度波長よりも短波長を中心としてな
る単一波長を主とした露光であることを特徴とする請求
項1乃至11のいずれかに記載の電子写真方法。 - 【請求項13】 波長450nmから650nmの範囲
で、分光反射率(%)の最小値(Min)と最大値(M
ax)が下記の範囲を満たす感光体を使用することを特
徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真
方法。 0≦(Max−Min)/(Max+Min)≦0.4 - 【請求項14】 上記潜像形成のための露光が、背景露
光(BAE)であることを特徴とする請求項1乃至13
のいずれかに記載の電子写真方法。 - 【請求項15】 上記感光体が負極性に帯電するもので
あることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記
載の電子写真方法。 - 【請求項16】 前記現像剤が、疎水化処理をされた無
機微粉体を有することを特徴とする請求項1乃至15の
いずれかに記載の電子写真方法。 - 【請求項17】 前記疎水化処理をされた無機微粉体
の、平均の一次粒径が0.001乃至2μmであること
を特徴とする請求項16に記載の電子写真方法。 - 【請求項18】 少なくとも、感光体と、帯電手段と、
潜像形成手段と、白黒、乃至はカラー画像の現像を行う
現像手段と、現像された現像剤像を転写する転写工程
と、感光体上の転写残トナーを除去するクリーニング工
程とを有する電子写真装置であって、 該感光体は、少なくとも光導電層が非晶質珪素を主成分
としてなるa−Si感光体であり、 該現像手段は、少なくとも黒色現像を行うための、一成
分現像剤である第1の現像剤を使用する第1の現像手段
と、色現像を行うための二成分現像剤を使用する第2の
現像手段を有するものであり、 前記第1及び第2の現像剤が、平均粒径が4乃至10μ
mであり、且つ、 少なくとも前記第1の現像剤は、該現像剤の3μm以上
の粒子において粒子の円形度aが0.90以上の粒子
を、個数基準の累積で90%以上有し、同3μm以上の
粒子における円形度aが0.95以上の粒子が70%以
上存在することを特徴とする電子写真装置。 - 【請求項19】 前記第1の現像手段に使用する第1の
現像剤が、少なくとも結着樹脂及び磁性体を含有する磁
性一成分現像剤であることを特徴とする請求項18に記
載の電子写真装置。 - 【請求項20】 前記クリーニング手段は、少なくとも
掻取り除去部材を有し、該掻き取り部材は弾性体であっ
て、該感光体に対しカウンターに当接してなされること
を特徴とする請求項18又は19に記載の電子写真装
置。 - 【請求項21】 前記弾性部材が、JIS−A硬度で5
5°乃至85°の範囲のものであることを特徴とする請
求項20に記載の電子写真装置。 - 【請求項22】 前記クリーニング手段には、摺擦部材
が含まれることを特徴とする請求項18乃至21のいず
れかに記載の電子写真装置。 - 【請求項23】 前記摺擦部材が、磁性部材からなるこ
とを特徴とする請求項22に記載の電子写真装置。 - 【請求項24】 前記摺擦部材が、弾性部材からなるこ
とを特徴とする請求項22に記載の電子写真装置。 - 【請求項25】 前記感光体の10μm×10μmの範
囲における表面粗さRaが20nm以上40nm以下で
あることを特徴とする請求項18乃至24のいずれかに
記載の電子写真装置。 - 【請求項26】 前記感光体の10μm×10μmの範
囲における平均傾斜Δaが0.15乃至0.40の範囲
にあることを特徴とする請求項18乃至24のいずれか
に記載の電子写真装置。 - 【請求項27】 前記感光体の10μm×10μmの範
囲における表面粗さRaが20nm以上40nm以下で
あり、且つ平均傾斜Δaが0.15乃至0.40の範囲
にあることを特徴とする請求項18乃至24のいずれか
に記載の電子写真装置。 - 【請求項28】 上記感光体の表面自由エネルギーが3
5mN/m以上55mN/m以下であることをであるこ
とを特徴とする請求項18乃至27のいずれかに記載の
電子写真装置。 - 【請求項29】 感光体への潜像形成手段が、上記感光
体の分光感度波長よりも短波長を中心としてなる単一波
長を主とした露光であることを特徴とする請求項18乃
至28のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項30】 波長450nmから650nmの範囲
で、分光反射率(%)の最小値(Min)と最大値(M
ax)が下記の範囲を満たす感光体を使用することを特
徴とする請求項18乃至29のいずれかに記載の電子写
真装置。 0≦(Max−Min)/(Max+Min)≦0.4 - 【請求項31】 上記潜像形成のための露光が、背景露
光(BAE)であることを特徴とする請求項18乃至3
0のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項32】 上記感光体が負極性に帯電するもので
あることを特徴とする請求項18乃至31のいずれかに
記載の電子写真装置。 - 【請求項33】 前記現像剤が、疎水化処理をされた無
機微粉体を有することを特徴とする請求項18乃至32
のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項34】 前記疎水化処理をされた無機微粉体
が、平均の一次粒径が0.001乃至2μmであること
を特徴とする請求項33に記載の電子写真装置。
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