JP2000258938A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000258938A
JP2000258938A JP6296899A JP6296899A JP2000258938A JP 2000258938 A JP2000258938 A JP 2000258938A JP 6296899 A JP6296899 A JP 6296899A JP 6296899 A JP6296899 A JP 6296899A JP 2000258938 A JP2000258938 A JP 2000258938A
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forming apparatus
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photosensitive layer
ultraviolet
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English (en)
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Kiyokazu Mashita
清和 真下
Shigeru Yagi
茂 八木
Katsumi Nukada
克己 額田
Fumio Kojima
文夫 小嶋
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外青紫色レーザー光を発振する露光装置を
備えた画像形成装置において、紫外青紫色レーザー光対
して高感度、高耐久性の電子写真用感光体、を備えた、
高画質の画像を繰り返し安定に得ることができる画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層を設
けた電子写真用感光体と、帯電手段と、露光手段と、現
像手段と、転写手段とを備える画像形成装置であって、
前記感光層が、水素化アモルファスシリコンを用いて形
成された層、或いは三方晶セレンを含有する層であり、
前記露光手段が、380〜450nmに主たる発振波長
を有する紫外青紫色レーザー光発振器を具備することを
特徴とする画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の露光装置として、380〜450nmに主たる発
振波長を有する紫外青紫色レーザー光を発振する露光装
置を用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は、高速、かつ高印字品質
が得られるため、複写機、プリンター等の分野において
広く利用されている。これらの電子写真技術に用いられ
る電子写真用感光体は、従来から種々のものが提案さ
れ、実用化されている。中でも、露光により電荷を発生
する電荷発生層と電荷を輸送する電荷輸送層を積層する
機能分離型の有機積層方感光体は、感度、帯電性及びそ
の繰り返し安定性等、電子写真特性の点で優れており種
々の提案がなされ、実用化に至っている。
【0003】また複写機及びプリンターのデジタル化に
対応して露光装置として寿命、出力安定性、価格の点か
ら近赤外光半導体レーザーが主として採用され、感光体
の感光波長域の感度も近赤外光半導体レーザーの発振波
長域(780〜830nm)で最大になるように要求さ
れてきた。
【0004】さらに複写機及びプリンターに対する高画
質化への要求は近年非常に高まりつつあり、そのために
は静電潜像を小さくするためにビーム径を更に絞る必要
がある。ところが従来の画像形成方法の露光装置として
用いられてきた赤外光半導体レーザーでは結像用レンズ
によってレーザー光を絞り感光体上に結像させ、静電潜
像を形成しているが、現状ではビーム径約50μmが限
界であり、赤外光半導体レーザーを用いてビーム径を現
状以下に絞るためには光学系の精度向上によるコストア
ップにつながってしまう。
【0005】またこのビーム径は無限に小さくできるわ
けではなく、レーザーの波長と結像用レンズの開口数で
決まる回折限界までしか絞り込むことができない。この
限界値はレーザーの波長に比例して小さくなる。したが
って現状の780nmの近赤外光半導体レーザーを短波
長化することで光学系はそのままでビーム径を絞り込む
ことができ、静電潜像を現行より小さくできる。例えば
410nmの出力波長で現行の約1/2のビーム径を得
ることができ、静電潜像の解像度も約1/2にすること
ができる。
【0006】しかしながら特開平8−15881号公
報、特開平9−240051号公報で提案されている可
視光の波長域に感度を有している有機感光体や従来提案
されている有機感光体を380nm〜450nmに発振
波長を有するを紫外青紫色光レーザー用いた画像形成装
置で用いた場合、従来の光源として用いられてきた蛍光
燈、LEDに比べて青紫色光レーザーではエネルギー強
度が高いため、繰返し使用による電荷発生材料及び電荷
輸送材料の劣化が生じ、感光体の感度低下や残留電位の
上昇による画質欠陥やかぶりといった画質の低下が問題
となる。
【0007】また、一方で短波長感度の有る電子写真用
感光体としてはセレンやセレンテルルが使用されている
が、熱的な安定性に欠けるほか耐久性にも欠ける等の問
題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来にお
ける問題を鑑みてなされたものであり、即ち、本発明の
目的は、紫外青紫色レーザー光を発振する露光装置を備
えた画像形成装置において、紫外青紫色レーザー光に対
して高感度、高耐久性の電子写真用感光体を用いること
で、高画質の画像を繰り返し、安定に得ることができる
画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、紫外青紫
色光レーザー光を発振する露光装置を備える画像形成装
置について、鋭意研究した結果、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は、<1>導電性支持体上に少なく
とも感光層を設けた電子写真用感光体と、帯電手段と、
露光手段と、現像手段と、転写手段とを備える画像形成
装置であって、該感光層が、水素化アモルファスシリコ
ンを用いて形成され、該露光手段が、380〜450n
mに主たる発振波長を有する紫外青紫色レーザー光発振
器を具備することを特徴とする画像形成装置である。
【0010】<2>水素化アモルファスシリコン中の水
素濃度が、5〜30原子%であることを特徴とする前記
<1>に記載の画像形成装置である。
【0011】<3>感光層が、周期律表第13族及び第
15族の元素から選ばれる少なくとも1種を含有し、そ
の含有量が0.01〜100ppmであることを特徴と
する前記<1>又は<2>に記載の画像形成装置であ
る。
【0012】<4>感光層の380〜450nmの波長
域における感度が、600nmの波長における感度に対
して0.1以上であることを特徴とする前記<1>〜<
3>のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0013】<5>導電性支持体上に少なくとも感光層
を設けた電子写真用感光体と、帯電手段と、露光手段
と、現像手段、転写手段とを備える画像形成装置であっ
て、該感光層が、三方晶セレンを含有し、且つ該露光手
段が、380〜450nmに主たる発振波長を有する紫
外青紫色レーザー光発振器を具備することを特徴とする
画像形成装置である。
【0014】<6>感光層が、電荷発生層及び電荷輸送
層を含み、該電荷発生層中に、三方晶セレンを含有する
ことを特徴とする前記<5>に記載の画像形成装置であ
る。
【0015】<7>三方晶セレンのCuKα特性X線を
用いたX線回折スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±
0.2°)が、23.5°及び29.7°の位置に主要
な吸収ピークを有し、かつ該吸収ピークの半値幅が、い
ずれも0.25°以上であることを特徴とする前記<5
>又は<6>に記載の画像形成装置である。
【0016】<8>電子写真用感光体が表面保護層を有
し、該表面保護層の380〜450nmの波長域におけ
る吸収が、80%以下であることを特徴とする前記<1
>〜<7>のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0017】<9>電子写真用感光体が表面保護層を有
し、該表面保護層の反射スペクトルが、350nm〜5
00nmの間に、少なくとも1つの極小値を有すること
を特徴とする前記<1>〜<8>のいずれかに記載の画
像形成装置である。
【0018】<10>電子写真用感光体が表面保護層を
有し、該表面保護層が、水素化アモルファスシリコン
と、炭素、酸素及び窒素から選ばれる少なくとも1つの
元素と、を含むことを特徴とする前記<1>〜<9>に
記載の画像形成装置である。
【0019】<11>表面保護層が、水素化アモルファ
スシリコンと、水素化非結晶炭素と、を含むことを特徴
とする前記<1>〜<9>のいずれかに記載の画像形成
装置である。
【0020】<12>紫外青紫色レーザー光発振器が、
380〜450nmに主たる発振波長を有する紫外青紫
色レーザー光を射出する紫外青紫色半導体レーザーであ
ることを特徴とする前記<1>〜<11>のいずれかに
記載の画像形成装置である。
【0021】<13>紫外青紫色レーザー光発振器が、
近赤外半導体レーザー光を入射して380〜450nm
に主たる発振波長を有する紫外青紫色レーザー光に変換
して射出する非線型光学素子であることを特徴とする前
記<1>〜<11>のいずれかに記載の画像形成装置で
ある。
【0022】<14>帯電工程が、正極性の帯電工程で
あることを特徴とする前記<1>〜<13>のいずれか
に記載の画像形成装置である。
【0023】<15>帯電工程が、負極性の帯電工程で
あることを特徴とする前記<1>〜<13>に記載の画
像形成装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置は、導電性
支持体上に少なくとも感光層を含む電子写真用感光体
と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と
を備える画像形成装置である。以下に、個々の構成を詳
しく説明する。
【0025】電子写真用感光体について説明する。本発
明の画像形成装置に用いられる電子写真用感光体は、導
電性支持体上に少なくとも感光層を含み、必要により、
下引き層(電荷注入阻止層)、乱反射層、表面保護層、
等を設けてもよい。また、電子写真用感光体は、紫外青
紫色光レーザー光(以下、短波長レーザー光ということ
がある。)を感光層へ入射すると、その吸収が表面で起
こるため感光層表面の光学的状態、物理的状態、化学的
状態或いは外部環境等の影響を受けやすいため、これら
を考慮した構造とすることが好適である。
【0026】感光層について説明する。感光層として
は、下記(a)、(b)の感光層が挙げられる。 (a)水素化アモルファスシリコンを用いて形成された
感光層(以下、第1の感光層という。)。 (b)三方晶セレンを含有する感光層(以下、第2の感
光層という。)。
【0027】第1の感光層について説明する。第1の感
光層において、水素化アモルファスシリコンは、エネル
ギー強度の高い青紫色光レーザー光の繰り返し照射に対
して、電子正孔移動度が高く、電荷発生効率が高いた
め、紫外青紫色レーザー光に対して高感度、高耐久性の
電子写真用感光体を得ることができる。
【0028】第1の感光層において、水素化アモルファ
スシリコンは、暗抵抗と光導電特性を制御し、電子写真
用感光体としての特性を満足させるため、水素濃度が5
〜30原子%のものが好ましい。水素濃度が5原子%未
満の場合には、暗減衰が大きくなり易く、30原子%を
超える場合では光感度や応答速度が低下し易くなり残留
電位の発生や繰り返し特性の劣化が生じる虞がある。こ
の水素濃度は、目的に応じて前記範囲内で適宜選択すれ
ばよい。
【0029】第1の感光層において、水素濃度は、Si
4、Si26、H2を導入して熱分解或いはグロー放電
により水素化アモルファスシリコンに取り込ませるか、
又は、イオンプレーティング法、反応性蒸着法等を用い
て水素化して水素化アモルファスシリコンに取り込ませ
ることで制御できる。水素濃度の制御において、水素の
導入は、低温では多くでき、高温では少しかできないこ
とから、水素の導入する際の温度は、その導入する量に
よって適宜決定すればよい。
【0030】第1の感光層は、短波長レーザー光を照射
されると表面近傍で吸収されるため、正帯電の場合に
は、正孔が主体で感光層を輸送されるため感光層を正孔
の輸送性が高いようにすることによって、また負帯電の
場合には、電子が主体で感光層を輸送させるため感光層
を電子輸送性が高いようにすることことによって短波長
レーザー光に対する感度や残留電位等を最適な条件にす
ることが好適である。言いかえれば、第1の感光層は、
短波長レーザー光を表面で全て吸収し、光生成キヤリア
を表面側から基板側へ移動させる観点から、帯電極性と
は同じ電荷をすみやかに移動するように正帯電ではi型
からp型へ、また負帯電ではi型からn型へ制御するの
が好適である。
【0031】第1の感光層は、帯電極性、分光感度、暗
抵抗、光導電特性等を最適な条件に制御するため、周期
律表第13族及び第15族の元素から選ばれる少なくと
も1種を含有することが好適である。この元素の選択
は、電子写真用感光体の帯電符号によって決められる
が、正帯電の場合、即ち第1の感光層をp型にする場合
は、第13族の元素を選択し、負帯電の場合、即ち第1
の感光層をn型にする場合は、第15族の元素を選択す
る。第13族の元素は、例えばB、Al、Ga、In、
Tl等であり、これらを含む原料ガスとしては、典型的
にはジボラン(B26)、トリメチルアルミニウム(A
l(CH33)、トリメチルガリウム(Ga(C
33)、トリメチルインジウム(In(CH33)等
が挙げられる。第15族の元素は、例えばN、P、A
s、Pb、Bi等であり、これらを含む原料ガスとして
は、典型的にはホスフィン(PH3)、アンモニア(N
3)等が挙げられる。周期律表第13族又は第15族
の元素の原料ガスは、主原料ガスに混合して用いること
で、第1の感光層に導入することができる。
【0032】第1の感光層において、周期律表第13族
及び第15族の元素から選ばれる少なくとも1種の含有
量は、帯電極性、分光感度、暗抵抗、光導電特性等の最
適する条件によって、0.01〜100ppmの範囲で
適宜決定することが好適である。さらに詳しく説明する
と、第1の感光層は無ドープの場合n型であるので、正
帯電の場合には第13族元素の含有量が0.01〜10
0ppmであることが好ましく、また、負帯電の場合、
第13族元素の含有量が0〜1.0ppm、第15族元
素の含有量が0.01〜100ppmであることが好ま
しい。
【0033】第1の感光層は、周期律表第13族又は第
15族の元素に加えて、帯電性の向上、暗減衰の低減、
感度の向上等の目的で、さらにN、C、O等の元素を含
有してもよい。また、p型のドーパントであるGe、及
びn型のドーパントであるSnを含有してもよい。
【0034】第1の感光層は、分光感度、耐久性、高速
応答性の観点から、380〜450nmの波長域におけ
る感度が、600nmの波長おける感度に対して0.1
以上、好ましくは2以上であることが好適である。感度
は周期律表第13族及び第15族の元素の含有量等を適
宜選択することにより制御することができる。
【0035】第1の感光層は、導電性支持体上にグロー
放電法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、
真空蒸着法等によって形成されることが好適である。グ
ロー放電法としては高周波、マイクロ波を用いてもよい
し、エレクトロサイクロトロン共鳴方式やヘリコンプラ
ズマ方式であってもよい。また高周波放電の場合、誘導
型でも容量型でもよい。
【0036】第1の感光層を、グロー放電法で成膜する
例を示す。まず、原料ガスとしては、ケイ素原子を含む
主原料ガスと、必要な添加物元素とを含む原料ガスの混
合体を、グロー放電装置内に導入して、以下の成膜条件
にすることにより成膜することができる。成膜条件とし
ては、周波数0〜5GHz、グロー放電装置内圧10 -5
〜10Torr(0.001〜1330Pa)、放電電
力10〜3000W、導電性支持体温度30〜300℃
が好適である。また、膜厚は、放電時間の調整により適
宜設定することができる。基板温度は100℃〜400
℃が好ましく、150℃〜350℃が好ましい。ケイ素
原子を含む主原料ガスとしては、シラン類、特に、Si
4及び/又はSi26が用いられる。原料ガスの混合
体には、必要によって、さらに水素ガス或いは不活性ガ
ス等のキャリアガスを混合してもよい。また、原料ガス
の混合体には、第1の感光層中に周期律表第13族及び
第15族の元素を含有させる場合、第13族元素(例え
ば、B,Al,Ga,In等)、及びこれらを含む化合
物(好ましくは、B26、Al(CH33、Ga(CH
33、In(CH33)などを混合することができ、ま
た第15族元素(例えばN、P等)、及びこれらを含む
化合物(好ましくはNH3,PH3など)を混合すること
ができる。さらに原料ガスの混合体には、第1の感光層
中にN、C、O、ハロゲン等の元素を含有させる場合、
窒素原子を含む原料ガス(例えば、N2単体ガス、或い
はNH3、N24、HN3等の水素化窒素化合物等)、炭
素原子を含む原料ガス(例えばメタン、エタン、プロパ
ン、アセチレンのような炭化水素等)、ハロゲン原子を
含む原料ガス(例えばCF4、C26のようなハロゲン
化炭化水素等)、酸素原子を含む原料ガス(例えば
2、N2O、CO、CO2等)を混合することができ
る。
【0037】第1の感光層の構成は、特に限定されな
く、公知のものであればいずれの形態のものも採用でき
るが、単層型の感光層であってもよいし、電荷発生層と
電荷輸送層との2層以上からなる積層型若しくは分散型
等の機能分離型の感光層であってもよい。該電荷発生層
は、第1の感光層をp型にしたものを用いればよく、該
電荷輸送層としては、第1の感光層をn型にしたものを
用いればよい。積層型の感光層の積層順序は、特に制限
はなく、目的に応じて決定すればよい。また、赤外感度
を持たせて赤外レーザとの併用を考える場合にはGe及
びSnの少なくとも1つが含有されている層を含んでい
てもよい。
【0038】第2の感光層について説明する。第2の感
光層は、三方晶セレンを含有する感光層である。三方晶
セレンは、一般的な電荷発生材料である有機顔料が青紫
色光レーザー光で結合が切断され分解するが、単一の無
機材料であることから、エネルギー強度の高い青紫色光
レーザー光の繰り返し照射に対して、ほとんど劣化、分
解しない。このため紫外青紫色レーザー光に対して高感
度、高耐久性の電子写真用感光体を得ることができる。
【0039】第2の感光層において、三方晶セレンは、
CuKα特性X線を用いたX線回折スペクトルにおける
ブラッグ角(2θ±0.2°)が23.5°及び29.
7°の位置に主要な吸収ピークが存在し、そしてそのピ
ークの半値幅が、いずれも0.25°以上であることが
好適である。
【0040】第2の感光層の構成は、特に限定されな
く、公知のものであればいずれの形態のものも採用でき
るが、単層型の感光層でもあっても、電荷発生層と電荷
輸送層との2層以上の積層型若しくは分散型等の機能分
離型の感光層であってもよいが、積層型の機能分離型の
感光層が好適である。機能分離型の感光層の積層順序
は、特に制限はなく、目的に応じて決定すればよい。
【0041】積層型の機能分離型の第2の感光層につい
て説明する。第2の感光層において、電荷発生層は、電
荷発生材料、結着樹脂を含有し、該電荷発生材料として
三方晶セレンを用いるが、フタロシアニン系、スクアリ
リウム系、アントアントロン系、ペリレン系、アゾ系、
アントラキノン系、ピレン系等の顔料等の公知の電荷発
生材料と併用してもよい。また、三方晶セレンを結着樹
脂中に分散させる手段としては公知の超音波分散機、ボ
ールミル、サンドミル、ホモミキサー等の分散装置を用
いて適当な溶剤中で結着樹脂や添加剤と一緒に微粒子分
散させる方法が有効である。
【0042】第2の感光層において、電荷発生層に用い
る結着樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
ビニルホルマール樹脂、部分変性ポリビニルアセタール
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リビニルアセテート樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル共重
合体、シリコン樹脂、フェノール樹脂、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール樹脂等が挙げられるが、こららに限定さ
れるものではない。これらの結着樹脂は、単独或いは2
種以上混合して用いることができる。
【0043】第2の感光層において、三方晶セレンと結
着樹脂との配合比(重量比)は、20:1〜1:20が
好ましく、9:1〜1:1がより好ましい。第2の感光
層において、三方晶セレンの含有量は、電荷発生層全固
形分に対して、30〜95重量%が好ましく、50〜9
0重量%がより好ましい。
【0044】第2の感光層において、電荷発生層を成膜
塗布する際に用いる溶剤としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルア
ルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メ
チル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチレンクロライド、クロロホルム等の通常の有機
溶剤を単独或いは2種以上混合して用いることができ
る。
【0045】第2の感光層において、電荷発生層を成膜
塗布する方法としては、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の
方法を用いることができる。
【0046】第2の感光層において、電荷発生層の膜厚
は一般的には、0.1〜5μm、好ましくは0.2〜
2.0μmである。
【0047】第2の感光層において、電荷輸送層として
は、公知の技術によって形成されたものが挙げられ、そ
れらの電荷輸送層は、電荷輸送材料と結着樹脂とを含有
して形成されるか、或いは高分子電荷輸送材料を含有し
て形成される。
【0048】第2の感光層において、電荷輸送材料とし
ては、p−ベンゾキノン、クロラニル、ブロマニル、ア
ントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジ
メタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン
等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、ベンゾ
フェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレン系
化合物等の電子輸送性化合物、トリアリールアミン系化
合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合
物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合
物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物などの
正孔輸送性化合物が挙げられる。これらの電荷輸送材料
は単独又は2種以上混合して用いることができる。
【0049】第2の感光層において、電荷輸送材料とし
ては、特に、下記一般式(α)で表わされるトリフェニ
ルアミン系化合物、及び下記一般式(β)で表わされる
ベンジジン系化合物は、高い電荷(正孔)輸送能と優れ
た安定性を有しているため、特に好ましい。これら電荷
輸送材料は、単独又は2種以上混合して用いることがで
きる。
【0050】
【化1】
【0051】一般式(α)中、R11、R11'は、それぞ
れ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアル
キル基、又は炭素数1〜5のアルコキシ基を表す。
12、R 12'、R13、R13'は、それぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、又は炭素数1〜2のアルキル基
で置換されたアミノ基を表す。m、nは、それぞれ独立
に0〜2の整数を表す。
【0052】一般式(β)中、R14は、水素原子又はメ
チル基を表す。Ar11、Ar12は、置換若しくは未置換
のアリール基を表し、該置換基としてはハロゲン原子、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、炭素数1〜3のアルキル基で置換されたアミノ基が
挙げられる。nは、1又は2の整数を表す。
【0053】以下に下記一般式(α)で表わされるトリ
フェニルアミン系化合物の具体例(α−1〜α−5
4)、及び下記一般式(β)で表わされるベンジジン系
化合物の具体例(β−1〜β−62)を示すが、これら
に具体例に限定されるわけではない。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】第2の感光層において、電荷輸送層に用い
る結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン
共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シ
リコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−アルキッ
ド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシランな
どの公知の樹脂が挙げられる。これら結着樹脂は、単独
又は2種以上混合して用いることができる。
【0062】第2の感光層において、高分子電荷輸送材
としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン
などの電荷輸送性を有する公知のものが挙げられる。高
分子電荷輸送材として、特に、特開平8−176293
号公報や特開平8−208820号公報に示されている
ポリエステル系高分子電荷輸送材は、高い電荷輸送性を
有しており、とくに好ましいものである。これら高分子
電荷輸送材はそれだけでも成膜可能であるが、上記結着
樹脂と混合して成膜してもよい。
【0063】第2の感光層において、電荷輸送層を成膜
塗布する際に用いる溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、
アセトン、2−ブタノン等のケトン類、塩化メチレン、
クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化
水素類、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキ
サン等の環状若しくは直鎖状のエーテル類、等の通常の
有機溶剤を単独或いは2種以上混合して用いることがで
きる。
【0064】第2の感光層において、電荷輸送層の塗布
方法は、電荷発生層で挙げたものと同じ公知の方法を用
いることができる。第2の感光層において、電荷輸送層
の膜厚は、5〜50μmが好ましく、10〜40μmが
より好ましい。
【0065】導電性支持体ついて説明する。導電性支持
体としては、当業界で導電性支持体として利用されうる
任意の種類から選択でき、不透明及び透明の導電性支持
体いずれも用いることができる。導電性支持体として
は、例えばアルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼等の
金属類;アルミニウム、チタン、ニッケル、クロム、ス
テンレス鋼、金、白金、ジルコニウム、バナジウム、酸
化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラス
チック、ガラス及びセラミックス等;導電性付与剤を塗
布又は含浸させた紙、プラスチック、ガラス及びセラミ
ックス等が挙げられる。また、導電性支持体の形状は、
ドラム状、シート状、プレート状等、適宜の形状とする
ことができる。
【0066】導電性支持体の表面には必要に応じて、各
種の処理を行うことができる。該各種の処理としては、
例えば電解酸化処理、薬品処理、着色処理、機械的粗面
化処理(例えば、砂目立て、荒切削、ホーニング等)等
が挙げられる。電解酸化処理や機械的粗面化処理は、導
電性支持体表面を粗面化するのみならず、その上に塗布
される層の表面形状をも制御し、露光用光源としてレー
ザー等の可干渉光源を用いた場合に問題となる導電性支
持体表面及び/又は積層界面での反射による干渉縞の発
生を防止すると云う効果を発揮する。
【0067】下引き層について説明する。下引き層は、
導電性支持体から感光層への電荷の漏洩を阻止し、また
感光層を導電性支持体に対して一体的に接着保持せしめ
る目的で、導電性支持体と感光層との間に設けることが
できる。
【0068】下引き層としては、公知のものを用いるこ
とができ、例えば、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢
酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル
樹脂、アルコール可溶性ナイロン樹脂、ニトロセルロー
ス、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド等の樹脂及び
これらの共重合体、又は、ジルコニウムアルコキシド化
合物、チタンアルコキシド化合物、シランカップリング
剤等の硬化性金属有機化合物を、単独又は2種以上混合
して用いて形成することができる。また、帯電極性と同
極性の電荷のみを輸送し得る材料を用いて形成した層も
下引き層として使用可能である。これらの中でも特に、
少なくともジルコニウムアルコキシド化合物を用いて形
成された下引き層は、導電性支持体から感光層への電荷
漏洩の阻止能が高く、また残留電位も低く抑えられ、さ
らに環境変化に伴う特性の変動も小さいため好適であ
る。
【0069】下引き層の膜厚は、0.01〜10μm程
度が適当であり、好ましくは0.05〜5μmである。
前記下引き層は、上述の材料を適当な溶剤中に溶解又は
分散させた塗布液を浸漬塗布することにより形成するこ
とが好適であるが、他に、ブレードコーティング法、ワ
イヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、
ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、
カーテンコーティング法、リングコーティング等の通常
の方法によっても形成できる。また、下引き層は、複数
積層してもよい。
【0070】下引き層としては、第13族元素又は第1
5族元素が添加された水素化アモルファスシリコンを用
いて形成された下引き層(以下、水素化アモルファスシ
リコン主体の下引き層ということがある。)も用いるこ
とができる。水素化アモルファスシリコン主体の下引き
層は、感光層が第1の感光層の場合に用いるのが、特に
好適である。該添加物として、第13族元素を用いる
か、或いは第15族元素を用いるかは、電子写真用感光
体の帯電符号によって決められ、正帯電には第13族元
素、負帯電には第15族元素を用いる。水素化アモルフ
ァスシリコン主体の下引き層の形成は、第1の感光層と
同様な方法を用いて形成することができる。第13族元
素を導入する場合、第13族元素(例えば、B、Al、
Ga、In、Tl等)、或いは第13族元素を含む原料
ガス(前述のようなジボラン(B26)等)を主原料ガ
スと混合することで導入することができる。また、第1
5族元素を導入する場合、第15族元素(例えばN、
P、As、Pb、Bi等)、或いは第15族元素を含む
原料ガス(前述のようなホスフィン(PH3)、アンモ
ニア(NH3)等を水素化アモルファスシリコンを含む
主原料ガスと混合することで導入することができる。第
13族元素又は第15族元素の添加量は、電子写真用感
光体の帯電符号、及び必要な分光感度によって決定さ
れ、1〜5000ppmの範囲で適宜選択すればよい。
また、水素化アモルファスシリコン主体の下引き層に
は、第13族元素又は第15族元素に加え、さらに接着
性向上等の目的で、N、C、O、ハロゲン等の元素を添
加することもできる。
【0071】前記乱反射層について説明する。前記乱反
射層は、公知のものを用いることができ、例えば、酸化
ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン等の微粒子を結
着樹脂中に分散させたもの等が挙げられる。
【0072】表面保護層について説明する。保護層は、
電子写真装置の帯電部材から発生するオゾン、酸化性ガ
ス及び紫外光等の化学的ストレスや、現像剤、紙、クリ
ーニング部材等との接触に起因する機械的ストレスから
感光層を保護し、感光層の実質的な寿命を改善するのに
有効である。特に、薄層の電荷発生層を感光層の上層に
用いる場合には、効果が顕著である。
【0073】表面保護層は、結着樹脂とこの結着樹脂中
に含有される導電性材料とで形成される。導電性材料と
しては、ジメチルフェロセン等のメタロセン化合物、酸
化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、酸化インジウ
ム、ITO等の金属酸化物等の材料を用いることができ
るが、これらに限定されるものではない。結着樹脂とし
ては、ポリアミド、ウレタン樹脂、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、シ
リコーン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂等の公知の樹脂を用いることができる。また、保
護層としては、アモルファスカーボン等の半導電性無機
物質を直接成膜したものを用いることもできる。
【0074】表面保護層の電気抵抗は、109〜1014
Ω・cmであることが好適である。電気抵抗が1014Ω
・cmを越えると残留電位が増加する虞があり、他方、
10 9Ω・cm未満であると沿面方向での電荷漏洩が無
視できなくなり、解像度の低下が生じてしまう虞があ
る。
【0075】表面保護層は、380nm〜450nmの
波長域における実用上必要な感度を得るため、380〜
450nmの波長域における吸収が、好ましくは80%
以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは4
0%以下であることが好適である。この380〜450
nmの波長域における吸収は、表面層を形成する膜の組
成を変えて光学ギャップを調整、或いは、屈折率や厚さ
を変えて干渉効果を調整することにより制御することで
きる。
【0076】表面保護層は、その反射スペクトルが、3
50nm〜500nmの間に、少なくとも1つの極小値
を有することが好適である。感光層は、紫外青色レーザ
ー光を照射されると表面近傍で吸収されるため画像上に
は赤外レーザー光を照射された場合のような基板からの
反射の影響による干渉縞の発生は少なが、その代り表面
保護層を設けた場合、その膜厚、組成むらによる干渉縞
が発生する。このため、表面保護層を、その反射スペク
トルが350nm〜500nmの間に、少なくとも1つ
の極小値を有するようにすることで、表面保護層での干
渉の発生を防止できる。この表面保護層は、特に、感光
層が第1の感光層の場合、効果を発揮する。反射スペク
トルが上記範囲外に極小値を持つ場合には380nm〜
450nmのレーザー光の反射が多くなり干渉縞が発生
し易くなる。反射スペクトルが、350nm〜500n
mの間に、少なくとも1つの極小値を持たせるために
は、膜厚と組成を調整することにより行う。
【0077】表面保護層の膜厚は0.1〜20μmが適
当であり、1〜10μmの範囲であることが好適であ
る。保護層を設けた場合、必要に応じて、感光層と保護
層との間に、保護層から感光層への電荷の漏洩を阻止す
るためのブロッキング層を設けることができる。このブ
ロッキング層としては、保護層の場合と同様に公知のも
のを用いることができる。
【0078】表面保護層としては、水素と、シリコン
と、炭素、酸素及び窒素から選ばれる少なくとも1つの
元素と、を含む表面保護層(以下、水素化アモルファス
シリコン主体の表面保護層ということがある。)も用い
ることができる。水素化アモルファスシリコン主体の表
面保護層は、感光層が第1の感光層の場合に用いるの
が、特に好適である。水素化アモルファスシリコン主体
の表面保護層は、その組成により機械的強度を持たせる
ことができるばかりでなく、バンドギャップを可変にす
ることができ、可視から紫外域まで広く変えることがで
きる。これら炭素、酸素及び窒素の添加元素が少ない場
合には可視域で吸収が強くなり、且つ元素の添加によっ
てキャリアの輸送性が低下するため、結果として感度が
低下する。また、水素化アモルファスシリコンを主体と
する表面保護層は、様々な目的で、さらに他の元素を添
加することも可能である。水素化アモルファスシリコン
主体の表面保護層の炭素、酸素或いは窒素原子濃度は、
ケイ素原子に対する原子数比として、C/Si=0.2
〜(、O/Si=0.2〜1.0、N/Si=0.2〜
1.3の範囲にあるのが好ましい。水素化アモルファス
シリコン主体の表面保護層は、短波長域での透過量を増
やすため、添加物の組成を増加させればよいが、この場
合には画像劣化や高残留電位が発生するようになるた
め、複数の組成の異なる層を積層するとよい。水素化ア
モルファスシリコン主体の表面保護層の水素濃度は、1
〜40原子%が好適であるが、水素が少ないと黒色化し
感度低下が多くなり易く、水素が多いと乾き難くなる。
水素化アモルファスシリコンを主体とする表面保護層の
膜厚は、0.01〜10μmが好ましく、0.01〜5
μmがより好ましい。また、この表面保護層の形成は、
第1の感光層と同様な方法を用いて形成することができ
る。表面保護層としては機械的強度、表面付着力低下、
光吸収、画像維持性の点から、炭素と水素とを主体とす
る水素化非晶質炭素を含有する表面保護層も用いること
ができる。
【0079】本発明の画像形成装置に用いる電子写真用
感光体は、オゾンや酸化性ガス、或いは、光、熱による
感光体の劣化を防止する目的で、前記各層中に酸化防止
剤、光安定剤等を添加することができる。
【0080】酸化防止剤としては、公知のものを用いる
ことができ、例えば、フェノール類、アミン類、フェニ
レンジアミン類、ハイドロキノン類、スピロクロマン
類、スピロインダノン類、有機硫黄化合物、有機燐化合
物等が挙げられる。
【0081】光安定剤としては、公知のものを用いるこ
とができ、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾー
ル、ジチオカルバメート、テトラメチルピペリジン等及
びそれらの誘導体、光励起状態をエネルギー移動或いは
電荷移動により失活し得る電子吸引性化合物及び電子供
与性化合物等が挙げられる。
【0082】本発明の画像形成装置は、電子写真用感光
体、帯電手段、露光手段、現像手段、及び転写手段を備
える画像形成装置であり、該電子写真用感光体として前
述の電子写真用感光体を用い、該露光手段が、380〜
450nmに主たる発振波長を有する紫外青紫色レーザ
ー光発振器を具備する。また、帯電手段は、正極性の帯
電工程であっても、負極性の帯電工程であってもよい。
【0083】380〜450nmに主たる発振波長を有
する紫外青紫色レーザー光発振器としては、380〜4
50nmに主たる発振波長を有する紫外青紫色レーザー
光を射出する紫外青紫色半導体レーザー、又は近赤外半
導体レーザー光を入射して380〜450nmに主たる
発振波長を有する紫外青紫色レーザー光に変換して射出
する非線型光学素子が挙げられる。紫外青紫色レーザー
として具体的には、日亜化学工業で開発された410n
mに主たる波長を出力するInGaN系半導体レーザー
(日亜化学工業社製)、GaN系半導体レーザー、Al
GaN系半導体レーザーなどが挙げられる。非線型光学
素子として具体的には、425nmに主たる波長を出力
する非線型光学素子(松下電器産業社製)が挙げられ
る。この非線型光学素子は、850nmの近赤外光半導
体レーザーの出力光を酸化マグネシウム添加ニオブ酸リ
チウム結晶に入射して425nmの第2高調波を射出す
る非線型光学素子である。
【0084】露光手段は、紫外青紫色レーザー、非線型
光学素子等を用いた光源からレーザー光を射出して、電
子写真用感光体上に収束させるビーム収束手段と、電子
写真用感光体上を走査するビーム走査手段を備えること
が好適である。
【0085】露光手段は、デジタル処理された画像信号
に基づき露光を行うデジタル方式の露光手段が好適であ
る。デジタル処理された画像信号に基づき露光を行うデ
ジタル方式の露光手段とは、前述の紫外青紫色レーザ
ー、非線型光学素子等の露光光源を用い、2値化又はパ
ルス幅変調や強度変調を行い多値化された光により露光
を行う露光手段である。
【0086】本発明の画像形成装置は、前述の電子写真
用感光体、帯電ロール(コロトロン、スコロトロンな
ど)、帯電ブレードなどの帯電手段、前述の露光手段、
トナーなどを用いて像を形成する現像手段、トナー像を
紙などの媒体に写し取る転写手段を備えてなるが、必要
に応じて、トナー像を紙などの媒体に定着させる定着手
段、電子写真用感光体表面に残留している静電潜像を除
去する除電手段、電子写真用感光体表面に直接接触し、
表面に付着しているトナー、紙粉、ゴミなどを除去する
ブレード、ブラシ、ロールなどのクリーニング手段、等
の公知の手段を備えてもよい。
【0087】本発明の画像形成装置は、現像後の電子写
真用感光体の初期化(除電)又は電子写真特性の安定化
等の目的で、画像形成用の露光光源とは別に、光源(以
下、前露光光源ということがある)を併用することがで
き、その光源の発光域としては、電荷輸送層に吸収され
るものであっても吸収されないものであっても構わない
が、少なくとも電荷発生層まで光が届く方が好ましい。
【0088】図1に、本発明の電子写真装置の一例とし
て、レーザープリンタ10の概略構成を示す。このレー
ザープリンタ10は、円筒形の感光体ドラム11を備
え、感光体ドラム(電子写真用感光体)11の周りに
は、感光体ドラム11を帯電させるための接触帯電ロー
ル(帯電手段)12、感光体ドラム11を画像信号に基
づいて露光する紫外青紫色レーザー露光光学系(露光手
段)13、感光体ドラム11上に形成された静電潜像に
トナーを付着させる現像器(現像手段)14、感光体ド
ラム11上のトナー画像を用紙18に転写する転写用ロ
ール(転写手段)15、感光体ドラム11の残留電荷を
除去するための前露光光源16(除電用LED)、及び
感光体ドラム11上に残留したトナーを除去するクリー
ニングブレード17が、この順序で配置されている。さ
らに用紙18上の転写されたトナー画像を定着させる定
着用ロール19を備える。紫外青紫色レーザー露光光学
系13は、デジタル処理された画像信号に基づきレーザ
ー光を照射する青紫色光レーザー(例えば、発振波長4
10nm)から、照射されたレーザー光を偏向するポリ
ゴンミラー、及びレーザー光を所定サイズで等速度移動
させるためのレンズ系を備えている。
【0089】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。なお実施例及び比較例における「部」は重量部を意
味する。
【0090】(実施例1)アルミニウムパイプ(外径3
0mm)を界面活性剤水溶液を用いて表面処理し、水洗
後乾燥して、同筒型の電極を持つグロー放電装置内に導
入して、真空にした後、250℃にヒーターを用いて加
熱した。その後H2ガス、SiH4ガス、B26ガスを装
置内に導入して、周波数13.56MHzの高周波を2
00W印加してグロー放電を行い、アルミニウムパイプ
上に、シランに対し200ppmジボランが含まれる条
件下で2μmの下引き層を形成した。同様にして、下引
き層上に、シランに対し0.2ppmのジボランが含ま
れている条件で25μmの感光層を形成した。さらに感
光層上に、100%シランガス流量:26cm3/mi
n、100%水素ガス流量:180cm3/min、1
00%メタンガス流量:200cm3/minの条件で
表面保護層を形成して電子写真用感光体(1)を得た。
【0091】得られた電子写真用感光体(1)は、38
0〜450nmの波長域における感度が600nmの波
長における感度の1/2であった。なお、表面保護層の
光吸収は410nmで20%であった。また表面保護層
の反射スペクトルは、400nmに極小値があった。
【0092】得られた電子写真用感光体(1)を、富士
ゼロックス製「LaserPress4160II」改
造機に装着し、耐刷性テストを行った。なお、富士ゼロ
ックス製「LaserPress4160II」改造機
は、光源として410nmに主たる波長を出力する青紫
色光半導体レーザーを備えてある。得られた画像は、非
画像部(バック)のかぶりも無く、ドット再現性もシヤ
ープで、階調再現も良好な画質で、表面保護層の膜厚む
らによる干渉縞の発生も全く無かった。また、耐刷性の
評価は、5万枚の印刷前後における画質評価にて行っ
た。その結果を表8に示す。
【0093】(比較例1)共重合ポリアミド樹脂(商品
名:CM8000、東レ製)5部をメタノール80部と
1−ブタノール15部の混合溶剤中に溶解した。この塗
布液を用いて、アルミニウムパイプ(外径30mm)上
に、浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、厚さ
0.5μmの下引き層を形成した。
【0094】続いて、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBLS、積水化学製)1部をメチルエチ
ルケトン150部中に溶解し、下記化合物(1)で表さ
れるペリレン顔料5部を混合した後、直径1mmのガラ
スビーズとともにサンドミルを用いて20時間分散を行
い、分散液を得た。この分散液を用いて前記下引き層上
に浸漬塗布して厚さ0.5μmの電荷発生層を形成し
た。
【0095】
【化2】
【0096】下記化合物(2)3部、下記基本単位
(3)で示されるポリカーボネート樹脂(商品名Z−3
00、三菱瓦斯化学製)3部をクロロベンゼン25部に
溶解させた塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布し、1
10℃、40分の加熱を行って膜厚20μmの電荷輸送
層を形成して、電子写真用感光体(2)を得た。
【0097】
【化3】
【0098】得られた電子写真用感光体(2)を用い
て、実施例1と同様の画質評価を行い、その結果を表8
に示す。
【0099】(比較例2)共重合ポリアミド樹脂(商品
名:CM8000、東レ製)5部をメタノール80部と
1−ブタノール15部の混合溶剤中に溶解した。この塗
布液を用いて、アルミニウムパイプ(外径30mm)上
に、浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、厚さ
0.5μmの下引き層を形成した。
【0100】続いて、下記化合物(4)で表されるビス
アゾ顔料5部をシクロヘキサノン95重量部にポリビニ
ルベンザール(ベンザール化度75%以上)2部を溶解
した液に加え、サンドミルを用いて20時間分散を行
い、分散液を得た。この分散液を用いて前記下引き層上
に浸漬塗布して厚さ0.2μmの電荷発生層を形成し
た。
【0101】
【化4】
【0102】下記化合物(5)で表されるトリアリール
アミン化合物3部とポリカーボネート樹脂(商品名Z−
300、三菱瓦斯化学製)3重量部をクロロベンゼン2
5部に溶解したものを前記の電荷発生層の上に浸漬塗布
し、110℃、40分の加熱を行って膜厚20μmの電
荷輸送層を形成して、電子写真用感光体(3)を得た。
【0103】
【化5】
【0104】得られた電子写真用感光体(3)を用い
て、実施例1と同様の画質評価を行い、その結果を表8
に示す。
【0105】
【表8】
【0106】表8より、実施例1の従来の近赤外光半導
体レーザーに代えて紫外青紫色光レーザーを露光装置と
して有する画像形成装置おいて、青紫色光に対して高感
度、高耐久性のアモルファスシリコンで形成された感光
層を有する電子写真用感光体を組み合わせて用いること
により、高解像度の画像を繰り返し高安定に得ることが
できることがわかる。
【0107】(実施例2)ホーニング処理を施したアル
ミニウムパイプ(外径30mm)上にジルコニウム化合
物(商品名:オルガノチックスZC540、マツモト製
薬社製)10部及びシラン化合物(商品名:A111
0、日本ユニカー社製)1部とイソプロパノール40部
及びブタノール20部からなる溶液を浸漬コーティング
法で塗布し、150℃において10分間加熱乾燥し膜厚
0.1μmの下引層を形成した。
【0108】続いて粒状三方晶セレン87部と、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体(商品名:ソルーション・ビ
ニル・VMCH、ユニオンカーバイト社製)13部を、
酢酸n−ブチル200部に溶解した溶液を、アトライタ
ーで24時間分散処理した。次いで、得られた分散液3
0部に対して、酢酸n−ブチル57部を加えて稀釈し、
塗布液を得た。この浸漬塗布液を入れた浸漬塗布槽中
に、下引き層上に、浸漬塗布し、100℃において5分
間加熱乾燥し、膜厚約0.1μmの電荷発生層を積層し
た。
【0109】例示化合物(α−27)で表されるベンジ
ジン化合物2部、前記基本単位(3)で示される高分子
化合物(粘度平均分子量、39,000)3部をクロロ
ベンゼン20部に溶解させた塗布液を前記電荷発生層上
に浸漬コーティング法で塗布し、110℃、40分の加
熱を行って膜厚20μmの電荷輸送層を形成して電子写
真用感光体(4)を得た。
【0110】得られた電子写真用感光体(4)を用い
て、実施例1と同様の画質評価を行い、その結果を表9
に示す。
【0111】(比較例3)実施例2の電荷発生層の代わ
りに以下の電荷発生層を形成した以外は、実施例2と同
様の電子写真用感光体(5)を得た。ポリビニルブチラ
ール樹脂(商品名:エスレックBLS、積水化学製)1
部をメチルエチルケトン150部中に溶解し、前記化合
物(1)で表されるペリレン顔料5部を混合した後、直
径1mmのガラスビーズとともにサンドミルを用いて2
0時間分散を行い、分散液を得た。この分散液を用いて
前記下引き層上に浸漬塗布して厚さ0.5μmの電荷発
生層を形成した。
【0112】得られた電子写真用感光体(5)を用い
て、実施例1と同様の画質評価を行い、その結果を表9
に示す。
【0113】(比較例4)実施例2の電荷発生層の代わ
りに以下の電荷発生層を形成した以外は、実施例2と同
様の電子写真用感光体(6)を得た。前記化合物(4)
で表されるビスアゾ顔料5部をシクロヘキサノン95重
量部にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以
上)2部を溶解した液に加え、サンドミルを用いて20
時間分散を行い、分散液を得た。この分散液を用いて前
記下引き層上に浸漬塗布して厚さ0.2μmの電荷発生
層を形成した。
【0114】得られた電子写真用感光体(6)を用い
て、実施例1と同様の画質評価を行い、その結果を表9
に示す。
【0115】
【表9】
【0116】表9から、実施例2の従来の近赤外光半導
体レーザーに代えて紫外青紫色光レーザーを露光装置と
して有する画像形成装置おいて、紫外青紫色光に対して
高感度、高耐久性の三方晶セレンを分散してなる感光層
を有する電子写真用感光体を組み合わせて用いることに
より、高解像度の画像を繰り返し高安定に得ることがで
きる。
【0117】
【発明の効果】以上、本発明によれば、紫外青紫色レー
ザー光対して高感度、高耐久性の電子写真用感光体、を
備えた、高画質の画像を繰り返し安定に得ることができ
る画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真装置の一例であるレーザー
プリンタの概略構成図である。
【符号の説明】
10 レーザープリンタ 11 感光体ドラム(電子写真用感光体) 12 接触帯電ロール(帯電手段) 13 紫外青紫色レーザー露光光学系(露光手段) 14 現像器(現像手段) 15 転写用ロール(転写手段) 16 前露光光源 17 クリーニングブレード 18 用紙 19 定着用ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 2/44 G03G 15/04 G03G 15/04 B41J 3/00 D (72)発明者 額田 克己 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小嶋 文夫 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA03 CB59 CB80 2H068 AA08 AA19 AA25 AA28 CA03 CA11 DA05 DA06 DA07 DA12 DA17 DA23 DA28 DA29 DA34 DA37 FB05 2H076 AB03 AB05 DA37

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層を設
    けた電子写真用感光体と、帯電手段と、露光手段と、現
    像手段と、転写手段とを備える画像形成装置であって、
    該感光層が、水素化アモルファスシリコンを用いて形成
    され、該露光手段が、380〜450nmに主たる発振
    波長を有する紫外青紫色レーザー光発振器を具備するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 水素化アモルファスシリコン中の水素濃
    度が、5〜30原子%であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光層が、周期律表第13族及び第15
    族の元素から選ばれる少なくとも1種を含有し、その含
    有量が0.01〜100ppmであることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 感光層の380〜450nmの波長域に
    おける感度が、600nmの波長における感度に対して
    0.1以上であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に少なくとも感光層を設
    けた電子写真用感光体と、帯電手段と、露光手段と、現
    像手段、転写手段とを備える画像形成装置であって、該
    感光層が、三方晶セレンを含有し、且つ該露光手段が、
    380〜450nmに主たる発振波長を有する紫外青紫
    色レーザー光発振器を具備することを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 感光層が、電荷発生層及び電荷輸送層を
    含み、該電荷発生層中に、三方晶セレンを含有すること
    を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 三方晶セレンのCuKα特性X線を用い
    たX線回折スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.
    2°)が、23.5°及び29.7°の位置に主要な吸
    収ピークを有し、かつ該吸収ピークの半値幅が、いずれ
    も0.25°以上であることを特徴とする請求項5又は
    6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 電子写真用感光体が表面保護層を有し、
    該表面保護層の380〜450nmの波長域における吸
    収が、80%以下であることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 電子写真用感光体が表面保護層を有し、
    該表面保護層の反射スペクトルが、350nm〜500
    nmの間に、少なくとも1つの極小値を有することを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 電子写真用感光体が表面保護層を有
    し、該表面保護層が、水素と、シリコンと、炭素、酸素
    及び窒素から選ばれる少なくとも1つの元素と、を含む
    ことを特徴とする請求項1〜9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 表面保護層が、水素化非結晶炭素を含
    むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 紫外青紫色レーザー光発振器が、38
    0〜450nmに主たる発振波長を有する紫外青紫色レ
    ーザー光を射出する紫外青紫色半導体レーザーであるこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 紫外青紫色レーザー光発振器が、近赤
    外半導体レーザー光を入射して380〜450nmに主
    たる発振波長を有する紫外青紫色レーザー光に変換して
    射出する非線型光学素子であることを特徴とする請求項
    1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 帯電工程が、正極性の帯電工程である
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  15. 【請求項15】 帯電工程が、負極性の帯電工程である
    ことを特徴とする請求項1〜13に記載の画像形成装
    置。
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