JP5472580B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
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(1)導電性支持体上に少なくとも電荷発生剤と電荷移動剤を含有する感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層が少なくとも下記一般式(I)で表わされる電荷移動剤と、下記式(IIc)、(IId)または(IIe)で表わされる酸化防止剤とを含有することを特徴とする電子写真感光体;
また、後述する実施例と比較例の特性差およびオゾン環境放置試験、NOx環境放置試験の結果からみてもわかるように、本発明の電子写真感光体は、高い応答性を持ち、繰り返し安定性を有し、高い市場要求に応えられるものである。
感光層としては一般に単層型と積層型がある。単層型の構成では単一の層に少なくとも電荷発生剤と電荷輸送剤を含有する構成のものであり、積層型の構成では少なくとも電荷発生剤を含有する電荷発生層と電荷移動剤を含有する電荷移動層を順次形成した機能分離を狙いとした構成で現在の主流となっている構成である。
この場合、電荷発生層と電荷輸送層とにより感光層(4)が形成される。(5)は接着性の改善などの目的で適宜設けることができる下引き層を表す。
上記電荷移動剤は、応答性がよく、耐環境性に強い電子写真感光体を提供できるものである。
以下、具体的化合物を示すがこれらに限定されるものではない。
ii)−CH2X
ii)−CH2CH2Y
X,Yはそれぞれ芳香族残基を表し、これらは置換基を有してもよい。〕
以下、具体的化合物を示すがこれらに限定されるものではない。
それらは単体で用いてもよいが、2種以上混合して使用することも可能である。分子量の異なった樹脂を混合して用いた場合には、硬度や耐摩耗性を改善できて好ましい。
また、電荷発生層と電荷移動層を上下逆に積層させた逆積層型電子写真感光体等についても適用することができる。
電荷発生層中の結着樹脂の量は、電荷発生剤100重量部に対し、10〜500重量部、好ましくは25〜300重量部が適当である。
電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
単層型の感光層は少なくとも電荷発生剤と一般式(I)で表される電荷移動剤と一般式(II)で表される酸化防止剤を有するものである。
他の電荷移動剤(正孔移動剤、電子移動剤)としては上記のものを用いることができ、それらを1種又は2種以上混合して用いることができる。
一般式(I)で表わされる電荷移動剤と他の正孔移動剤とを混合して用いる場合、一般式(I)の電荷移動剤と他の正孔移動剤の含有比率は、重量比で、(電荷移動剤(I):他の正孔移動剤)=50:50〜95:5、好ましくは70:30〜95:5の範囲がよい。
他の電子移動剤を併用する場合は、電荷移動剤(電子移動剤を含む)の総量が、バインダー樹脂100重量部に対して20〜300重量部、好ましくは30〜200重量部が適当である。
これらをバインダー樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した塗布液を所定の下地となる支持体上に、上記各種の方法により塗布し、乾燥させて形成することができる。
さらに、基体にガラスを用いる場合、その表面に酸化錫、酸化インジウム、ヨウ化アルミニウムで被覆し、導電性を持たせてもよい。
これらの下引き層は感光層と同様に適当な溶媒、分散、塗工法を用いて形成することができる。下引き層の膜厚は、0.1μm〜50μm、好ましくは0.5μm〜20μmが適当である。
[参考例1]
フタロジニトリル64.4gとα−クロロナフタレン150mlの混合物中に窒素気流下で6.5mlの四塩化チタンを5分間滴下した。滴下後、マントルヒーターにより200℃で2時間加熱して反応を完結させた。その後析出物をろ過し、ろ過残渣をαクロロナフタレンで洗浄した後、クロロホルムで洗浄し、さらにメタノールで洗浄した。その後、濃アンモニア水60mlとイオン交換水60mlの混合液により沸点下で10時間の加水分解反応を行ったのち、室温で吸引ろ過し、イオン交換水で洗浄が中性になるまで洗浄した。その後、メタノールで洗浄したのち、90℃の熱風で10時間乾燥したところ、青紫色の結晶型チタニルフタロシアニン粉末64.6gを得た。
次に、約10倍量の濃硫酸に溶解し、水にあけて析出させ、ろ過した後にウエットケーキをジクロロエタンにて室温で1時間攪拌して、本参考例で用いるオキシチタニウムフタロシアニン40gを得た。
このオキシチタニウムフタロシアニンのスペクトルを図3に示す。
CuKαの特性X線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有することがわかる。
[参考例3]
[参考例4]
[参考例5]
[参考例6]
[参考例7]
[参考例8]
[実施例1]
[実施例2]
[実施例3]
[参考例9]
参考例1で用いられた電荷移動剤に代えて、下記式〔C〕で表わされる電荷移動剤を用い、他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
参考例1で用いられた電荷移動剤に代えて、下記式〔D〕で表わされる電荷移動剤を用い、他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
参考例1の電荷移動層に酸化防止剤式(IIa )を含有させなかった他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
参考例1で用いられた酸化防止剤式(IIa )に代えて、酸化防止剤式〔B〕を用い、他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
参考例1の該電荷移動層用塗工液において、酸化防止剤式(IIa)を酸化防止剤(E)に代え、紫外線吸収剤式(A)を除き、バインダー、電荷移動剤式〔Ia〕、酸化防止剤式(E)の重量比を1:1:0.1とした以外は、他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
参考例1の該電荷移動層用塗工液において、酸化防止剤式(IIa)を酸化防止剤(F)に代え、紫外線吸収剤式(A)を除き、バインダー、電荷移動剤式〔Ia〕、酸化防止剤式(F)の重量比を1:1:0.1とした以外は、他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
参考例1の該電荷移動層用塗工液において、酸化防止剤式(IIa)を酸化防止剤(G)に代え、紫外線吸収剤式(A)を除き、バインダー、電荷移動剤式〔Ia〕、酸化防止剤式(G)の重量比を1:1:0.1とした以外は、他は参考例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1〜3、参考例1〜9及び比較例1〜7で作製した電子写真感光体に、感光ドラム評価装置(ダイナミックモード測定)を使用し、以下の条件で電子写真特性を評価した。
実施例1〜3、参考例1〜9、比較例1〜7で作製した電子写真感光体で初期の感光体とオゾン暴露試験あるいはNOx暴露試験を行った感光体とを、カラープリンター(リコー社製:IPSiO SP C220)に搭載して、温度23℃、湿度50%の常温環境でハーフトーン画像(2by2)を出力し、初期と暴露後の画像濃度差(マクベス濃度計で測定)△IDを比較した結果を表2に表す。
△ID=初期ID−暴露試験後ID
2・・・電荷発生層
3・・・電荷移動層
4・・・感光層
5・・・下引き層
6・・・単層型の感光層
Claims (8)
- 前記感光層にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の電子写真感光体。
- 前記感光層にヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の電子写真感光体。
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