JP5540966B2 - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の結晶型であるオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生剤として含有し、特定の化合物を電荷輸送剤として含有する電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真装置、電子写真方法及び電子写真装置用プロセスカートリッジに関する。
近年、電子写真方式を採用する、ノンインパクトプリンタの露光光源としては半導体レーザーやLED等の長波長の光源が主に使用されている。さらにまた、複写機、プリンター装置の小型化、高速化に伴い、電子写真感光体の小径化、周速の速いプロセスが採用されてきている。そのため、電子写真感光体は長波長域に感度を有する電荷発生剤を使用するのが一般的である。従来、このような材料としてフタロシアニン系顔料がよく用いられている。このフタロシアニン系顔料はその結晶型によって感度が異なることはよく知られている。また、近年の省電力化に伴い、プリンター等電子写真装置の露光光源の出力を抑えるために電子写真感光体には高感度化の要求が高まっている。
フタロシアニン系顔料のなかで長波長域に高い感度を有するものとしてはオキシチタニウムフタロシアニンが挙げられる。オキシチタニウムフタロシアニンには、いくつもの結晶型が紹介されているが、その中でも27.2°に最大回折ピークを示すものが高感度であるとされている。しかしながら、高速プロセスで用いると、繰り返し使用後の電子写真感光体の電位特性が劣化し、得られる画像にカブリ、黒スジ及び濃度ムラなどが生じてしまう。高速プロセスに用いた場合は、高感度であっても光応答性が充分でなければ感光層中に電荷が残り、次工程の電子写真プロセスで、カブリ、黒スジ及び濃度ムラなどの原因となる。電荷輸送剤としては、高い電荷輸送能力を持つことが必要であり、また、電荷発生剤と電荷輸送剤との組合せが重要である。
そこで、長波長域の感度が高く、高応答性であり、高速で繰り返し使用しても電子写真特性、特に初期電位と繰り返し使用後の電位の再現性が安定している電子写真感光体が求められている。また、高い電荷発生効率を有する電荷発生剤を用いても、電荷輸送剤との相性が悪いと充分な感度を得ることができないだけでなく、高温高湿から低温低湿までさまざま使用環境においても高品質の画像が得られない。電荷発生剤と電荷輸送剤との相性は、さまざまな視点から研究されており、電子写真感光体に特定結晶構造のオキシチタニウムフタロシアニンとインドリン系電荷輸送物質とを併用することは従来から検討されているが、明確に見出されてはいないのが現状である。
例えば、特許文献1(特開平3−75660号公報)には、電荷輸送層に、特定構造のインドリン系電荷輸送物質(本発明におけるインドリン系電荷輸送剤とは異なる。)を用いた電子写真感光体が開示されている。特許文献2(特開平5−6011号公報)、特許文献3(特開平11−149170号公報)においても同様に、本発明における電荷移動剤の構造に近いが異なる電荷輸送剤が開示されている。一方我々は、特許文献4(特開2004−279939)の明細書比較例においてX線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)27.2°が最大ピークを有する特定結晶構造のオキシチタニウムフタロシアニンと特定構造のインドリン系電荷輸送物質(本発明におけるインドリン系電荷輸送剤とは異なる。)を既に開示している。
しかしながら、特許文献1〜4で開示されている電荷輸送剤では、上述した電子写真感光体に求められている諸特性を充分に満たすものとすることはできなかった。
本発明は、上記従来技術の問題を解決することを目的とし、複写機、プリンター等の電子写真装置の小型化、高速化に伴う、電子写真感光体の小径化、周速の速いプロセスに対応できる電子写真感光体であって、且つ、長波長域において高感度、高光応答性であり、繰り返し使用しても電気特性の劣化がなく、しかも安定性が高い電子写真感光体を提供することを目的とする。
また本発明は、前記電子写真感光体を用いた電子写真装置、電子写真方法及び電子写真装置用プロセスカートリッジを提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、電荷発生剤として特定のX線回折ピークを示すオキシチタニウムフタロシアニンを用い、特定化合物の電荷輸送剤を用いた電子写真感光体が、前記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題は、以下の本発明によって解決される。
(1):導電性支持体と、該導電性支持体上に設けられた感光層と、を有する電子写真感光体であって、前記感光層は、結着樹脂と、電荷発生剤と、電荷輸送剤と、を含み、前記電荷発生剤は、オキシチタニウムフタロシアニンを含有し、該オキシチタニウムフタロシアニンは、CuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)の回折ピークとして27.2°に最大ピークを有し、かつ28.6゜にも同時にピークを有し、その強度が27.2°の強度の20%未満であり、さらに最も低角側の回折ピークとして7.3゜に回折ピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲に回折ピークを有さず、前記電荷輸送剤は、下記一般式(I)で表される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
Figure 0005540966
(上記一般式(I)中、R〜Rは、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。)
(2):前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ia)で表される化合物を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
Figure 0005540966
(3):前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ib)で表される化合物を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
Figure 0005540966
(4):前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ic)で表される化合物を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
Figure 0005540966
(5):前記電荷輸送剤は、下記化学式(Id)で表される化合物を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
Figure 0005540966
(6):前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ie)で表される化合物を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
Figure 0005540966
(7):前記感光層は、フェノール系酸化防止剤を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
(8):前記感光層は、アミン系酸化防止剤を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
(9):前記感光層は、硫黄系酸化防止剤を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
(10):前記感光層は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有することを特徴とする上記(1)に記載の電子写真感光体である。
(11):上記(1)乃至(10)のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーによって可視化してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、を有し、前記電子写真感光体を除電する除電手段を有しないことを特徴とする電子写真装置である。
(12):電子写真感光体を帯電させる帯電工程と、帯電した前記電子写真感光体表面に静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーによって可視化してトナー像を形成する現像工程と、前記トナー像を記録媒体上に転写する転写工程と、を有する電子写真方法であって、前記電子写真感光体は、上記(1)乃至(10)のいずれか1項に記載の電子写真感光体であり、前記露光工程から前記現像工程までに要する時間が100m秒以下であることを特徴とする電子写真方法である。
(13):帯電手段、露光手段、現像手段、クリーニング手段、及び転写手段の中から選ばれる1以上の手段と、上記(1)乃至(10)の何れか1項に記載の電子写真感光体と、を具備することを特徴とする電子写真装置用プロセスカートリッジである。
本発明によれば、高い応答性を持ち、繰り返し安定性を有する電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真装置、電子写真方法及び電子写真装置用プロセスカートリッジが得られる。
本発明に好適に用いられるオキシチタニウムフタロシアニン組成物のX線回折図を示す。 本発明に係る電子写真装置の一実施の形態であるイレーズレス型電子写真装置における構成を示す概略構成図である。 α型オキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図を示す。
<電子写真感光体>
本発明に係る電子写真感光体は、導電性支持体と、該導電性支持体上に設けられた感光層と、を有する電子写真感光体であって、前記感光層は、結着樹脂と、電荷発生剤と、電荷輸送剤と、を含み、前記電荷発生剤は、オキシチタニウムフタロシアニンを含有し、該オキシチタニウムフタロシアニンは、CuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)の回折ピークとして27.2°に最大ピークを有し、かつ28.6゜にも同時にピークを有し、その強度が27.2°の強度の20%未満であり、さらに最も低角側の回折ピークとして7.3゜に回折ピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲に回折ピークを有さず、前記電荷輸送剤は、下記一般式(I)で表される化合物を含有することを特徴とする。
Figure 0005540966
(上記一般式(I)中、R〜Rは、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。)
即ち本発明の電子写真感光体は、特定のX線回折スペクトルを有するオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生剤として基体である導電性支持体上の感光層に含有させてなるものである。
本発明に係る電子写真感光体(以下、単に感光体と称することもある。)の好ましい実施の形態を、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本発明は例えば、導電性支持体上に、少なくとも電荷発生剤が含有される電荷発生層が形成され、その上に少なくとも電荷輸送剤が含有される電荷輸送層が形成される機能分離型電子写真感光体が適用されるものである。
電荷発生層の形成方法としては、各種の方法を使用することができるが、例えば後述する特定のフタロシアニン組成物を電荷発生剤として用い、結着樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した塗布液を、所定の下地となる導電性支持体上に塗布し、必要に応じて乾燥させて形成することができる。
電荷輸送層は、少なくとも前記一般式(I)で表される電荷輸送剤を有するものであり、この電荷輸送層は、例えば、その下地となる電荷発生層上に電荷輸送剤を結着樹脂を用いて結着することにより形成することができる。
電荷輸送層の形成方法としては、各種の方法を使用することができるが、通常の場合、電荷輸送剤を結着樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した塗布液を、下地となる電荷発生層上に塗布し、乾燥させる方法を用いることができる。
また、電荷発生層と電荷輸送層を上下逆に積層させた逆積層型電子写真感光体等についても適用することができる。さらに、電荷発生剤と電荷輸送剤とを同一層に含有する単層型電子写真感光体にも適用できる。
本発明に用いることができる導電性支持体としては、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼、ニッケル、クロム、チタン、金、銀、銅、錫、白金、モリブデン、インジウム等の金属単体やそれらの合金の加工体が挙げられる。形状は、シート状、フイルム状、ベルト状等のフレキシブルな形状であっても、ドラム状等のインフレキシブルな形状であってもよく、そして、無端、有端を問わない。また、導電性支持体の直径は、60mm以下、好ましくは30mm以下のものが特に有効である。
この中でも、JIS3000系、JIS5000系、JIS6000系等のアルミニウム合金が用いられ、EI(Extrusion Ironing)法、ED(Extrusion Drawing)法、DI(Drawing Ironing)法、II(Impact Ironing)法等の一般的な方法により成形を行なった導電性支持体が好ましく、更に、その導電性支持体の表面に、ダイヤモンドバイト等による表面切削加工や研磨、陽極酸化処理等の表面処理、またはこれらの加工、処理を行なわない無切削管などいずれのものでもよい。
また、導電性支持体として樹脂を用いる場合、樹脂中に金属粉や導電性カーボン等の導電剤を含有させたり、導電性支持体形成用樹脂として導電性樹脂を用いたりすることもできる。
さらに、導電性支持体にガラスを用いる場合、その表面に酸化錫、酸化インジウム、ヨウ化アルミニウムで被覆し、導電性を持たせてもよい。
また、導電性支持体上に下引き層を形成してもよい。この下引き層は接着向上機能、導電性支持体としてのアルミニウム管からの流れ込み電流を防止するバリヤー機能、アルミニウム管表面の欠陥被覆機能等をもつ。この下引き層には、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂等の各種樹脂を用いることができ、下引き層は、これらの中から選ばれた単独の樹脂で構成してもよく、2種以上の樹脂を混合して構成してもよい。また、下引き層中に金属化合物、カーボン、シリカ、樹脂粉末等を分散させることもできる。さらに、特性改善のために各種顔料、電子受容性物質や電子供与性物質等を下引き層に含有させることもできる。
電荷発生剤としては、CuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)の回折ピークとして27.2°に最大ピークを示し、かつ28.6゜にも同時にピークを有し、その強度が27.2°の強度の20%未満であり、さらに最も低角側の回折ピークとして7.3゜に回折ピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲に回折ピークを有しないオキシチタニウムフタロシアニンが用いられる。
使用されるオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図の例を図1に示す。
図1に示すオキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)の回折ピークとして27.2゜に最大回折ピークを有し、かつ28.6゜にも同時にピークを有し、その強度が27.2°の強度の20%未満であり、さらに最も低角側の回折ピークとして7.3゜に回折ピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲に回折ピークを有しないものである。
なお、上記に示す回折ピークは、感光層が形成された後に感光層からオキシチタニウムフタロシアニンを抽出した状態において測定されたものである。この特定のオキシチタニウムフタロシアニンを用いることにより、長波長域に優れた感度を有し、しかも使用環境特に湿度に影響されずに安定した特性を示す電子写真感光体を提供できる。
電子写真感光体に用いるオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折スペクトルは従来、合成後所望の結晶型にした粉末状のオキシチタニウムフタロシアニン、若しくは感光層を形成する際に作成される樹脂や分散溶媒等を含んだ塗工液をペレット状にしたものを試料として測定していた。
しかし、感光層形成前の段階でオキシチタニウムフタロアシアニンのX線回折スペクトルを測定しても、感光層中に含有されているオキシチタニウムフタロシアニンの結晶型を正確に判断できない。すなわち、感光層の形成にあたってはさまざまな外因があり、感光層形成前と形成後では回折スペクトルが異なる可能性がある。
すなわち、電荷発生層上に電荷輸送層を積層する積層型感光体においては、電荷発生剤を含有する塗工液を導電性支持体上に塗布形成し、必要に応じて乾燥し、その後電荷輸送剤を含有する塗工液を塗布して電荷輸送層を形成し、乾燥して各層を固着させる工程により感光層を形成するため、乾燥工程による熱的外因、電荷輸送層形成用塗工液に用いられる溶媒との接触等により電荷発生剤の回折スペクトルが結晶転移し、必ずしも塗工液の状態の回折スペクトルと、感光体の最終状態での回折スペクトルとが、同じ結晶型を示さない可能性がある。よって、実際に機能している状態の電荷発生剤の回折スペクトルを調べるためには、感光層を形成した後に電荷発生剤を取り出して測定する必要がある。
感光層中からオキシチタニウムフタロシアニンを抽出する際に、オキシチタニウムフタロシアニンが結晶転移しないように注意しなければならない。また、感光層中には結着樹脂や電荷輸送剤等が含有されており、X線回折スペクトルを測定する上でそれらが障害となる。よって、結着樹脂や電荷輸送剤等を除去し、オキシチタニウムフタロシアニンの結晶型を変えない溶媒を適宜選択する必要がある。
感光層中には、適切な光感度波長や増感作用を得るために、本発明に用いられる前述の特定のオキシチタニウムフタロシアニンとともに、これ以外のオキシチタニウムフタロシアニンやアゾ顔料等を混合させることもできる。これらは、感度の相性が良い点で望ましい。その他、例えば、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ポリアゾ顔料、インジゴ顔料、スレン顔料、トルイジン顔料、ピラゾリン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、ピリリウム塩等を用いることができる。
感光層を形成するための結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエーテル、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ニトリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ジアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂、EVA(エチレン・酢酸ビニル)樹脂、ACS(アクリロニトリル・塩素化ポリエチレン・スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂及びエポキシアリレート等の樹脂が挙げられる。
それらは単体で用いてもよいが、2種以上混合して使用することも可能である。分子量の異なった樹脂を混合して用いた場合には、硬度や耐摩耗性を改善できて好ましい。
なお、感光層が電荷発生層と電荷輸送層とからなる積層構成の場合には、前記樹脂はどちらの層にも適用できる。
塗布液に使用する溶剤には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、ブタノール等のアルコール類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等の塩素系炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、メトキシエタノール等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、あるいはアニソール等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等がある。特にその中でも、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、あるいはハロゲン化炭化水素系溶媒(塩素系炭化水素)が好ましく、これらは単独、あるいは2種以上の混合溶媒として用いることができる。
結着樹脂の量は、電荷発生剤100重量部に対し、10〜500重量部、好ましくは25〜300重量部が適当である。
本発明の電子写真感光体には、電荷輸送剤として下記一般式(I)で表される化合物が含有される。
Figure 0005540966
上記一般式(I)中、R〜Rは、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。
上記一般式(I)で表される電荷輸送剤は、前述の特定のオキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく、耐久性の高い電子写真感光体を提供できるものである。
一般式(I)に示す化合物において、特に下記化学式(Ia)〜(Ie)で表される化合物が前述の特定のオキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく好ましい。
以下、具体的化合物を示すが本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0005540966
Figure 0005540966
Figure 0005540966
Figure 0005540966
Figure 0005540966
この場合、電荷輸送層中の前記一般式(I)で表される化合物の含有量は、結着樹脂1重量部に対し、0.3〜2.0重量部とすることが好ましい。この化合物の含有量が0.3重量部より少ないと、残留電位が上昇するなど電気特性が悪化する。他方、2.0重量部より多いと、耐摩耗性等の機械特性が低下する。
さらに、前記一般式(I)で表される化合物と他の電荷輸送剤とを混合して用いることもできる。この場合、一般式(I)で表される化合物と他の化合物の含有比率は、一般式(I)で表される化合物:他の化合物=50:50〜95:5、好ましくは70:30〜95:5の範囲がよい。
他の電荷輸送剤としては、ポリビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルインドロキノキサリン、ポリビニルベンゾチオフェン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリビニルピラゾリン、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリイソチアナフテン、ポリアニリン、ポリジアセチレン、ポリヘプタジイエン、ポリピリジンジイル、ポリキノリン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェロセニレン、ポリペリナフチレン、ポリフタロシアニン等の導電性高分子化合物を用いることができる。又、低分子化合物として、トリニトロフルオレノン、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、キノン、ジフェノキノン、ナフトキノン、アントラキノン及びこれらの誘導体、アントラセン、ピレン、フェナントレン等の多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、イミダゾール等の含窒素複素環化合物、フルオレノン、フルオレン、オキサジアゾール、オキサゾール、ピラゾリン、ヒドラゾン、トリフェニルメタン、トリフェニルアミン、エナミン、スチルベン等を使用することができる。また、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸等の高分子化合物にLiイオン等の金属イオンをドープした高分子固体電解質等も用いることができる。さらに、テトラチアフルバレン−テトラシアノキノジメタンで代表される電子供与性化合物と電子受容性化合物で形成された有機電荷輸送錯体等も用いることができ、これらを1種だけ添加して又は2種以上の化合物を混合して添加して、所望の感光体特性を得ることができる。
本発明の電子写真感光体を製造するための塗布液には、特性を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤、軟化剤、硬化剤、架橋剤等を添加して、電子写真感光体の特性、耐久性、機械特性の向上を図ることができる。特に、酸化防止剤および紫外線吸収剤を単独もしくは組み合わせて使用することにより電子写真感光体の耐久性向上に寄与し有用である。その中でも前記感光層にはヒンダードフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤および、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。
感光層に添加するヒンダードフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤および、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば以下に示すものが好ましいものとして挙げられる。
フェノール系酸化防止剤は、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−4−メトキシフェノール、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール、プロピオン酸ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)、α−トコフェロール、β−トコフェロール、n−オクタデシル−3−(3’−5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のモノフェノール系、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、4.4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等のポリフェノール系等が好ましく、これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
例えば、アミン系酸化防止剤は、α,α’(テトラベンジル)ジアミノ−P−キシレン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−エチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、アルキル化ジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジアリル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジオクチル−ジフェニルアミン、4,4’−ジオクチル−ジフェニルアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、N−フェニル−β−ナフチルアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等を挙げることができる。これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
硫黄系酸化防止剤は、ジラウリル−3,3−チオジプロピオネート、ジトリデシイル−3,3−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル−3,3−チオプロピオネート、ビス〔2−メチル−4−(3−n−アルキルC12〜C14)チオプロピオネート)−5−t−ブチルフェニル〕スルフィド、ペンタエリスリトールテトラ(β−ラウリル−チオプロピオネート)エステル、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプト−6−メチルベンズイミダゾール等を挙げることができる。これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
紫外線吸収剤は、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル、サリチル酸−p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸−p−オクチルフェニル等のサリチル酸系が好ましく、特にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。紫外線吸収剤は、1種若しくは2種以上を同時に感光層に含有することができる。
本発明の電子写真感光体に添加されるフェノール系酸化防止剤の添加量は、結着樹脂に対して1〜20重量%の範囲、アミン系酸化防止剤の添加量は結着樹脂に対し1〜20重量%の範囲、硫黄系酸化防止剤の添加量は結着樹脂に対して0.1〜5重量%であることが好ましい。一方、紫外線吸収剤の添加量は、結着樹脂に対して1〜20重量%とすることが好ましい。
加えて、感光層の上に、ポリビニルホルマール樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の有機薄膜や、シランカップリング剤の加水分解物で形成されるシロキサン構造体から成る薄膜を成膜して表面保護層(保護層)を設けてもよく、その場合には、電子写真感光体の耐久性が向上するので好ましい。この表面保護層は、耐久性向上以外の他の機能を向上させるために設けてもよい。
<電子写真装置>
本発明の電子写真感光体が搭載される電子写真装置としては、少なくとも帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程など通常用いられる方法により画像形成を行うものであって、これら各工程を実現するための手段を有する。
詳細には帯電方式はブラシ、ローラーなどの接触式、スコロトロン、コロトロン等の非接触式の、いずれの方式でもよく、正負いずれの帯電電荷でもよい。
露光方式は、LED,LD等いずれでもよい。
現像方式は、2成分、1成分、磁性/非磁性いずれでもよい。
転写方式は、ローラー、ベルト等いずれでもよい。
クリーニング方式はブレードクリーニング、ブラシクリーニング、帯電部や現像部をクリーニング工程として兼用してもよい。
また、クリーニング工程や除電工程を省略した方式でもよい。
次に、本発明の電子写真装置について説明する。図2は、本発明の電子写真装置の概略構成図である。
11は図中の矢印方向に回転される電子写真感光体であって、電子写真感光体11と接触して帯電手段である帯電部材12が設けられている。
帯電部材12には、電源13から電圧が供給されるようになっていて、電子写真感光体11の表面を所定の電位に一様帯電させる。
電子写真感光体11の周囲には、電子写真感光体11の回転方向に沿って順に、露光手段である露光装置14、現像手段である現像装置15、転写手段である転写装置16、およびクリーニング装置17が配置されている。また、転写装置16と電子写真感光体11との対向位置から記録媒体(記録紙)の搬送方向下流に定着装置19が配置されている。尚、除電装置は設けられない。
露光装置14は、帯電装置12により一様帯電せしめられた電子写真感光体11の表面を像様に露光することにより、静電潜像を形成する。
この静電潜像は電子写真感光体11の表面に担持されたまま現像装置15との対向位置まで移動し、現像装置15内に収容されているトナーにより可視化され、トナー像が電子写真感光体11上に形成される。
このトナー像は、電子写真感光体11表面に担持されたまま転写装置16との対向位置まで移動し、電子写真感光体11と転写装置16とに狭持されてなる記録媒体である記録紙に転写される。
転写されたトナー像を有する記録紙は、定着装置19まで搬送され、熱及び圧力によりトナー像は記録紙に定着される。
また、トナー像が転写された後の電子写真感光体11は、クリーニング装置17により、転写残トナーなどが除去され、一連の電子写真法の画像形成プロセスを終える。
繰り返し画像形成を行う場合には、再度帯電装置12による帯電工程から始まる電子写真方法の画像形成プロセスを行う。
このとき、露光装置14による電子写真感光体11表面の露光開始から、現像装置15によるトナー像の形成終了までに要する時間が100m秒以下であることが好ましい。即ち、露光装置14からの射出光が電子写真感光体11に到達する位置から、図2における現像装置15が有する現像ローラの中心と電子写真感光体11の中心とを結んだ線上における電子写真感光体11表面である現像位置まで、電子写真感光体11が回転するために要する時間が100m秒以下であることが好ましい。100m秒以下であることで、感光体の暗減衰の影響を受け難くなり、露光装置14で形成される潜像に対して忠実な現像が可能となる。さらにはより高速で生産性の高い画像形成装置に対応することが可能となる。
尚、図2に示す例は電子写真感光体、帯電手段、現像手段、及び転写手段を単数備える形態であるが、本発明はかかる形態に限られるものではなく、これらを複数、例えばYMCK各色に対応して4つずつ備えるものとした、所謂タンデム型のカラー電子写真装置としても良い。
また、図2に示す例は電子写真感光体11から記録媒体に直接トナー像を転写する転写方式であるが、本発明はかかる転写方式に限られるものではなく、中間転写体を用いた中間転写方式であっても良い。
即ち、電子写真感光体上に担持されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段が、一次転写部と、中間転写体と、二次転写部と、を備える形態とすることができる。
中間転写方式についてより詳しく説明すると、例えば、前述の現像手段が1のトナー像を形成した場合、電子写真感光体上に担持されたトナー像は、一次転写部との対向位置に搬送された後、ベルト状等の周知慣用の形態の中間転写体に一次転写される。次いで、中間転写体上に一次転写されたトナー像は、当該中間転写体表面に担持された状態で二次転写部との対向位置まで搬送された後、記録媒体上に二次転写される。ここで、一次転写部および二次転写部は、いずれも周知慣用の転写法を採用することができ、例えば転写ローラを配して所定の転写バイアスを印加することでトナー像を転写することができる。
またこのとき、前述のタンデム型のカラー電子写真装置において中間転写方式を採用したような、現像手段がYMCKのそれぞれに対応した4色のトナー像を形成した場合、中間転写体上の所定の位置に、4色のトナー像が積層するように各色ごと一次転写される。次いで、中間転写体上に一次転写され積層された状態の4色のトナー像は、当該中間転写体表面に担持された状態で二次転写部との対向位置まで搬送された後、記録媒体上に一括で二次転写される。
<電子写真装置用プロセスカートリッジ>
また、以上説明した帯電手段、露光手段、現像手段、クリーニング手段、及び転写手段の中から選ばれる1以上の手段と、電子写真感光体と、を具備する電子写真装置用プロセスカートリッジを、電子写真装置に一体で取り付け/取り外しを可能として、交換操作などを簡便なものとすることができる。
以下、本発明に係る電子写真感光体の実施例1〜9を、参考例1及び比較例1〜4と共に詳細に説明する。
(オキシチタニウムフタロシアニンの合成例1)
1,3−ジイミノイソインドリン292部とスルホラン1800部を混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド204部を滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温し、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行った。反応終了後、放冷した後析出物を濾過し、アセトンで粉体が青色になるまで洗浄し、つぎにメタノールで数回洗浄し、さらに80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗オキシチタニウムフタロシアニンを得た。
得られた熱水洗浄処理した粗オキシチタニウムフタロシアニン顔料のうち60部を96%硫酸1000部に3〜5℃下撹拌、溶解し、濾過した。得られた硫酸溶液を氷水35000部中に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過、ついで洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返し、オキシチタニウムフタロシアニン顔料の水ペーストを得た。
この水ペーストにテトラヒドロフラン1500部を加え、室温下で撹拌し、ペーストの濃紺色の色が淡い青色に変化したら、撹拌を停止し、直ちに減圧濾過を行った。濾過装置上で得られた結晶をテトラヒドロフランで洗浄し、顔料のウェットケーキ98部を得た。これを減圧下(5mmHg)、70℃で2日間乾燥して、オキシチタニウムフタロシアニン結晶78部を得た。
(実施例1)
導電性支持体として、直径30mmのアルミニウムからなる円筒ドラム上に、アルキド樹脂(ベッコライトM−6401−50大日本インキ化学工業社製)とアミノ樹脂(スーパーベッカミンG−821−60大日本インキ化学工業社製)を重量比65:35の割合で混合して混合樹脂を作製した。さらに前記混合樹脂と酸化チタン(CR−EL石原産業社製)を重量比で1:3の割合とし、メチルエチルケトンに溶解して塗布液として、1.5μmの膜厚で下引き層を形成した。
次に、合成例1で得られたオキシチタニウムフタロシアニン粉末10gを、ガラスビーズとメチルエチルケトン500mlにポリビニルブチラール樹脂(BH−1積水化学工業社製)10gを溶解した液に加え、サンドミル分散機で20時間分散し、得られた分散液をろ過してガラスビ−ズを取り去り、電荷発生層用塗布液を作製した。これを前記下引き層上に浸漬塗工し乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に結着樹脂としてポリカーボネート樹脂(パンライトTS2050 帝人化成社製)と、電荷輸送剤として、(段落〔0064〕記載の)前記化学式(Ia)で表される化合物と、フェノール系酸化防止剤として2.6−ジ−t−4メチルフェノールとを、重量比1.0:1.0:0.05で用意し、テトラヒドロフランに溶解し、電荷輸送層用塗工液を調製した。電荷発生層を形成した導電性支持体を該電荷輸送層用塗工液に浸漬塗工し、120℃で60分乾燥し膜厚25.0μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
X線回折用検体試料の作成
実施例1で得られた電子写真感光体表面に事務用カッターで円周方向とそれに交差する円筒軸方向にそれぞれ切込みを入れ、一辺が約2cmの切れ目を形成させる。その切り目の入った部分よりピンセットを用いて感光膜を剥離する。4−メトキシ−4−メチルペンタノン15mlを50mlビーカーに入れ、その中に剥離した感光膜を浸漬し、電荷輸送層を完全に溶解させた後によくかき混ぜてゲル状の微細片として溶媒中に分散させる。これをテフロン(登録商標)製メンブランフィルター(Pore size 0.2μm)で吸引ろ過し、ろ過物をPTX 10mlで洗浄する。次にろ過物が内側になるようにメンブランフィルターをシリコン無反射板に密着させ、メンブランフィルターだけを剥がしてシリコン無反射板にオキシチタニウムフタロシアニンを付着させ、それを風乾しX線回折の検体試料とした。
X線回折
上記のように作成された検体試料を測定する場合は、粉末法にて測定しX線源としてCuKα(波長1.54178Å)を用い、測定条件は以下の通りである。
〔測定条件〕
X線回折装置 フリップス社製 X’Pert
測定条件 X線管球 Cu
走査範囲 4°〜35°
管電圧 45kv
管電流 40mA
ステップ角度 0.01度
計数時間 20秒
受光スリット、発散スリット 可変型
照射幅 20mm
検体試料のX線回折図を図1に示す。図1によると、感光層から抽出されたオキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.2°に最大ピークを有し、かつ28.6゜にも同時にピークを有し、その強度が27.2°の強度の20%未満であり、さらに最も低角側の回折ピークとして7.3゜に回折ピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲に回折ピークを有しないものであった。
(実施例2)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、(段落〔0065〕記載の)前記化学式(Ib)で表される電荷輸送剤を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例3)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、(段落〔0066〕記載の)前記化学式(Ic)で表される電荷輸送剤を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例4)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、(段落〔0067〕記載の)前記化学式(Id)で表される電荷輸送剤を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例5)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、(段落〔0068〕記載の)前記化学式(Ie)で表される電荷輸送剤を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例6)
実施例1で用いたフェノール系酸化防止剤の2.6−ジ−tert-ブチル−4−メチルフェノールに代えて、硫黄系酸化防止剤のジステアリル3,3’チオジプロピオネート(セミライザーTPS 住友化学製)を用い、結着樹脂:電荷輸送剤:硫黄系酸化防止剤の比率(重量比)を1:1:0.01に変えた他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例7)
実施例1で用いたフェノール系酸化防止剤の2.6−ジ−tert-ブチル−4−メチルフェノールに代えて、紫外線吸収剤の2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(Tinuvin−P Geigy製)を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例8)
実施例1で用いたフェノール系酸化防止剤の2.6−ジ−tert-ブチル−4−メチルフェノールに代えて、アミン系酸化防止剤のα,α’−(テトラベンジル)ジアミノ−P−キシレンを用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(実施例9)
実施例1で用いた電荷輸送層の組成に、更に硫黄系酸化防止剤のジステアリル3,3’チオジプロピオネートと紫外線吸収剤の2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを加え、結着樹脂:電荷輸送剤:フェノール系酸化防止剤:硫黄系酸化防止剤:紫外線吸収剤の比率(重量比)を1:1:0.05:0.01:0.05として電子写真感光体を作製した。
(参考例1)
実施例1で用いたフェノール系酸化防止剤を添加しなかった他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(比較例1)
実施例1で用いられた電荷発生剤に代えて、図3で表されるα型オキシチタニウムフタロシアニンを用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
(比較例2)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、下記化学式(A)で表される電荷輸送剤を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
Figure 0005540966
(比較例3)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、下記化学式(B)で表される電荷輸送剤を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
Figure 0005540966
(比較例4)
実施例1で用いた電荷輸送剤に代えて、下記化学式(C)で表される電荷輸送剤を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
Figure 0005540966
(電子写真感光体評価)
電子写真感光体評価装置(山梨電子工業社製)を用い、実施例1〜9及び比較例1〜4、並びに参考例1で作製された電子写真感光体を温度23℃、湿度50%の環境下(N/N)で、スコロトロン方式で電子写真感光体への放電電流25μAを流した時の電子写真感光体の表面電位(V0)を計測する。その後、表面電位が−700Vになるように放電電流を調節し、波長780nmの半導体レーザーで照射して、表面電位が1/2(−350V)に減衰した時の露光エネルギー量:半減露光エネルギー量(E1/2)を計測した。また、1.0μJ/cmの露光エネルギーを照射した時の電子写真感光体表面電位を残留電位(VL)とし、その結果を表1に示す。尚、現像−露光間100msにおいて測定した。ここで、電位の測定位置は電子写真装置における現像位置と一致するものであり、例えば図2に示すような電子写真装置の場合、電子写真感光体11の中心と現像装置15が有する現像ローラの中心とを結んだ線上における電子写真感光体11表面が現像位置である。
Figure 0005540966
ここで、VL上限は100V程度、半減露光は0.13(μJ/cm)以上で画像濃度低下が生ずる。Vo降下はΔ50V以上で画像ノイズが発生する。
表1から明らかなように、実施例1〜9は、本発明における特定の電荷発生剤と特定の電荷輸送剤との組み合わせにより、初期帯電電位、残留電位、1万サイクル後の帯電電位、残留電位も大きな変化がなく、感光体特性として良好なものであった。
これに対し、参考例1はVo低下、比較例1は半減露光低下、比較例2〜3は、本発明における特定の電荷発生剤と他の電荷輸送剤との組み合わせにより、1万サイクル後のVo、もしくは残留電位が大きく変化し、感光体特性として満足できるものではなかった。
(光応答性)
電子写真感光体評価装置(山梨電子工業製)を用い、実施例1〜9及び比較例1〜4、並びに参考例1によって作製された電子写真感光体に対し、半減露光量の5倍の光量を照射し、露光から現像位置に到達するまでの時間を100m秒、50m秒、30m秒と変化させた時の現像位置での表面電位を光応答性(−V)として評価しその結果を表2に示す。
Figure 0005540966
表2から明らかなように、実施例1〜9は、露光後現像器位置に到達するまでの時間が長い場合、短い場合にかかわらず表面電位は低く、優れた感光体特性であった。これに対し比較例1〜3では、到達時間が短くなると表面電位は著しく高くなり、感光体特性として満足できるものではなかった。
(画像評価)
(株)リコー製CX−411カラープリンターを用い転写電流を変動させ画像確認した。1サイクル目にベタ黒画像を印字し以降のハーフトーン上に現れる残像(ゴースト)を23℃、50%RH環境で評価した。但しプロセス内に装備されているイレース露光器は排除し評価を行った。その結果を表3に示す。尚、残像発生無しを○、残像発生を△、強く残像が発生を×とした。
Figure 0005540966
表3から明らかなように、実施例1〜9は、残像に良好な感光体となった。これに対し参考例1は強い転写電流に若干残像が発生、比較例2〜4は残像が発生し感光体特性として満足できるものではなかった。
以上の評価結果をまとめると、本発明における特定の電荷移動剤と電荷発生剤を組み合わせる事により耐久性に優れかつ高速対応可能で画像ノイズに優れた電子写真感光体が提供可能となった。換言すると、本発明によれば、残留電位が極めて低く、イレーズレス電子写真装置内で使用した場合にも、残像を現すことなく、優れた電子写真特性を示す電子写真感光体が得られることがわかった。
11 電子写真感光体
12 帯電部材
13 電源
14 露光装置
15 現像装置
16 転写装置
17 クリーニング装置
19 定着装置
特開平3−75660号公報 特開平5−6011号公報 特開平11−149170号公報 特開2004−279939号公報

Claims (13)

  1. 導電性支持体と、該導電性支持体上に設けられた感光層と、を有する電子写真感光体であって、
    前記感光層は、結着樹脂と、電荷発生剤と、電荷輸送剤と、を含み、
    前記電荷発生剤は、オキシチタニウムフタロシアニンを含有し、
    該オキシチタニウムフタロシアニンは、CuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)の回折ピークとして27.2°に最大ピークを有し、かつ28.6゜にも同時にピークを有し、その強度が27.2°の強度の20%未満であり、さらに最も低角側の回折ピークとして7.3゜に回折ピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲に回折ピークを有さず、
    前記電荷輸送剤は、下記一般式(I)で表される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0005540966

    (上記一般式(I)中、R〜Rは、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。)
  2. 前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ia)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 0005540966
  3. 前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ib)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 0005540966
  4. 前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ic)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 0005540966
  5. 前記電荷輸送剤は、下記化学式(Id)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 0005540966
  6. 前記電荷輸送剤は、下記化学式(Ie)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 0005540966
  7. 前記感光層は、フェノール系酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  8. 前記感光層は、アミン系酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  9. 前記感光層は、硫黄系酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  10. 前記感光層は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
    該電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、
    帯電した前記電子写真感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像をトナーによって可視化してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、を有し、
    前記電子写真感光体を除電する除電手段を有しないことを特徴とする電子写真装置。
  12. 電子写真感光体を帯電させる帯電工程と、
    帯電した前記電子写真感光体表面に静電潜像を形成する露光工程と、
    前記静電潜像をトナーによって可視化してトナー像を形成する現像工程と、
    前記トナー像を記録媒体上に転写する転写工程と、を有する電子写真方法であって、
    前記電子写真感光体は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子写真感光体であり、
    前記露光工程から前記現像工程までに要する時間が100m秒以下であることを特徴とする電子写真方法。
  13. 帯電手段、露光手段、現像手段、クリーニング手段、及び転写手段の中から選ばれる1以上の手段と、
    請求項1乃至10の何れか1項に記載の電子写真感光体と、を具備することを特徴とする電子写真装置用プロセスカートリッジ。
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