JP2000242019A - 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジInfo
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Abstract
ザー露光に対する干渉縞の影響を受けにくい電子写真感
光体と、それを用いた画像形成装置及びプロセスカート
リッジを得る。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保
護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋
構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、
前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有するチ
タニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子
写真感光体。
Description
それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジに
関するものである。
書き込むため、有機感光体上にドット光露光により静電
潜像を形成し、反転現像方式により画像形成を行う電子
写真画像形成方法が盛んに行われるようになった。
期の使用にわたって安定でかつ高い解像度を要する書き
込みにも対応できることが要求される。通常、有機感光
体は無機感光体に比べて材料選択の幅が広いために種々
の露光光源への対応が容易で、かつ電位安定性に優れる
点から特に高画質を要求されるプロセスには必須の技術
とされてきた。特に最近よく用いられるようになった半
導体レーザーやLEDに対応可能な長波長域に良好な感
度を有し、かつ耐久性に優れた電子写真感光体を得るた
めには電荷発生物質としてフタロシアニンが優れた特性
を示す。
の減耗や傷による欠陥が発生し易く、耐久性の面で改良
が求められてきた。この解決策として前記した長波長域
に良好な感度を有し電位安定性にも優れるフタロシアニ
ンと、強度特性に優れる表面層の組み合わせ使用が考え
られる。
光体の性能を調べてみたところ、通常のフタロシアニン
を用いた感光体は、レーザー光の干渉縞が画像に現れ易
い問題がありこれを解決することまでは出来ないことが
わかった。
強度特性、電位安定性に優れ、かつレーザー露光に対す
る干渉縞の影響を受けにくい電子写真感光体と、それを
用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジを得るこ
とにある。
成の何れかを採ることにより達成される。
護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記
表面保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且
つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層から
なり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角
(2θ±0.2°)の27.2°に最大強度のピークを
有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴と
する電子写真感光体。
u−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の2
7.2°に最大強度のピークを有し、9.6°にピーク
を有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とす
る〔1〕記載の電子写真感光体。
護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記
表面保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且
つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層から
なり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角
(2θ±0.2°)の26.2°に最大強度のピークを
有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴と
する電子写真感光体。
護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記
表面保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且
つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層から
なり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角
(2θ±0.2°)の7.5°に最大強度のピークを有
するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とす
る電子写真感光体。
護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記
表面保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且
つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層から
なり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角
(2θ±0.2°)の7.0°に最大強度のピークを有
するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とす
る電子写真感光体。
が、水酸基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合
物と水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合
物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン
樹脂であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕の何れか1
項記載の電子写真感光体。
有することを特徴とする〔1〕〜〔6〕の何れか1項記
載の電子写真感光体。
ン化合物又はヒンダードフェノール化合物であることを
特徴とする〔7〕記載の電子写真感光体。
の電子写真感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写・
分離、クリーニングの工程を経て画像形成することを特
徴とする画像形成装置。
現像、転写・分離、クリーニングの工程を経る画像形成
に使用するプロセスカートリッジにおいて、〔1〕〜
〔8〕の何れか1項記載の電子写真感光体と帯電器、像
露光器、現像器、転写又は分離器、クリーニング器の少
なくとも何れか1つとを組み合わせて造られていること
を特徴とするプロセスカートリッジ。
について検討した結果、本発明の表面保護層は電荷発生
層上に設けられた電荷輸送層と屈折率が異なるため干渉
縞の抑制に対して有効であることが判明した。
ニンと組み合わせることにより強度特性、電位安定性に
優れ、かつレーザー露光に対する干渉縞の影響を受けに
くい電子写真感光体を得ることができることがわかっ
た。
能を有する構造単位を含み、且つ架橋構造を有するシロ
キサン系樹脂を含有する層である。
は、予め構造単位内にシロキサン結合を有するモノマ
ー、オリゴマー、ポリマーに触媒や架橋剤を加えて新た
な化学結合を形成させ三次元網目構造を形成した、或い
はシロキサン結合でモノマー、オリゴマー、ポリマーか
ら三次元網目構造を形成したものである。ここで用いら
れる構造単位は、例えば一般的にはアルコキシシランの
縮合反応やシラノールの縮合反応により三次元網目構造
を形成することができるものであり、又、三次元網目構
造にはコロイダルシリカのような粒子を含ませても良
い。
基を有する有機ケイ素化合物における加水分解性基と
は、メトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケトオキシ
ム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基等
が挙げられる。中でも好ましくは−ORで表される加水
分解性基が良く、Rがアルコキシ基を形成する原子団で
あり、炭素数が1〜6であることが好ましい。例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、メトキシエチル基等が挙げられる。
硬化性樹脂の原料として用いられる有機ケイ素化合物
は、一般にはケイ素原子に結合している加水分解性基の
数nが1のとき、有機ケイ素化合物の高分子化反応は抑
制される。nが2、3又は4のときは高分子化反応が起
こりやすく、特に3或いは4では高度に架橋反応を進め
ることが可能である。従って、これらをコントロールす
ることにより得られる塗布層液の保存性や塗布層の硬度
等を制御することが出来る。
ては、単独で電子或いは正孔のドリフト移動度を有する
性質を示す構造のものである。
オキサジアゾール、チアゾール、トリアゾール、イミダ
ゾール、イミダゾロン、イミダゾリン、ビスイミダゾリ
ジン、スチリル、ヒドラゾン、ベンジジン、ピラゾリ
ン、スチルベン、アミン、オキサゾロン、ベンゾチアゾ
ール、ベンズイミダゾール、キナゾリン、ベンゾフラ
ン、アクリジン、フェナジン、アミノスチルベン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、
ポリ−9−ビニルアントラセンなどの構造単位を有する
化合物及びこれらの誘導体が挙げられる。
水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無
水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキ
ノジメタン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、トリ
ニトロベンゼン、テトラニトロベンゼン、ニトロベンゾ
ニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、
クロラニル、ブロマニル、ベンゾキノン、ナフトキノ
ン、ジフェノキノン、トロポキノン、アントラキノン、
1−クロロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、
4−ニトロベンゾフェノン、4,4′−ジニトロベンゾ
フェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリル、α−
シアノ−β−(p−シアノフェニル)−2−(p−クロ
ロフェニル)エチレン、2,7−ジニトロフルオレン、
2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、9−フルオレニリデンジ
シアノメチレンマロノニトリル、ポリニトロ−9−フル
オロニリデンジシアノメチレンマロノジニトリル、ピク
リン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、
3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、
5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロサリチル酸、
フタル酸、メリット酸などの構造単位を有する化合物及
びこれらの誘導体が挙げられるが、これらの構造に限定
されるものではない。
としては、通常のTime−Of−Flight法など
の電荷輸送性能を検知できる公知の方法により電荷輸送
に起因する検出電流が得られる化合物として表現するこ
ともできる。
と結合して、樹脂層を形成することが出来る下記一般式
で示される電荷輸送性化合物である。
ーレン基、 m:好ましくは1〜5である。
ごときものがある。例えばトリアリールアミン系化合物
とは、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン構造
を含み、該基を構成する炭素原子を介して炭素原子と結
合する水酸基を有する化合物である。
物質はフタロシアニン系化合物の一種であるチタニルフ
タロシアニンであり、その中でも特に下記のものであ
る。
タニルフタロシアニン 結晶型がY型と呼ばれるものであり、X線回折における
Cu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の
27.2°に最大強度のピークを有するものである。そ
のほかのものも含めて通常は7.4°、9.6°、1
4.9°、18.0°、24.1°、27.2°にピー
クを有し、主ピークとして9.6°、27.2°をもつ
ものである。
タニルフタロシアニン 結晶型がA型と呼ばれるものであり、X線回折における
Cu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の
26.2°に最大強度のピークを有するものである。そ
のほかのものも含め、通常は9.3°、10.6°、1
3.2°、15.1°、20.8°、26.2°にピー
クを有し、主ピークとして13.2°、26.2°を有
している。
ニルフタロシアニン 結晶型がB型と呼ばれるものであり、X線回折における
Cu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の
7.5°に最大強度のピークを有するものである。その
ほかのものも含めて、通常は7.5°、10.3°、2
2.6°、24.5°、25.4°、28.6°にピー
クを有し、主ピークとして7.5°、28.6°を有し
ている。
ニルフタロシアニン 結晶型がC型と呼ばれるものであり、X線回折における
Cu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の
7.0°に最大強度のピークを有するものである。その
ほかのものも含めて、通常は7.0°、15.6°、2
5.5°にピークを有し、主ピークとして7.0°を有
している。
は酸化防止剤、特にヒンダードフェノール構造単位及び
/又はヒンダードアミン構造単位を有するものを添加す
ることが好ましい。理由は必ずしも明らかではないが、
これにより本発明の効果がさらに増大することがわかっ
た。
(CGM)としてのフタロシアニン顔料は単独で又は適
当なバインダー樹脂と共に層形成が行われる。
限定はないが、電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発
生・電荷輸送層等の感光層とその上に本発明の樹脂層を
塗設した構成をとるのが好ましい。
TM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミ
ダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベン
ジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、
アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール
誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導
体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジ
ン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビ
ニルアントラセン等が挙げられこれらの電荷輸送物質
(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行われる。
電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)に含有さ
れるバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルア
セテート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無
水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等
が挙げられる。
質とバインダー樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1
が好ましい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ま
しく、特には0.05〜2μmが好ましい。
インダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾
燥することによって形成される。電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂との混合割合は重量比で3:1〜1:3が好ま
しい。
10〜40μmが好ましい。また、電荷輸送層が複数設
けられている場合は、電荷輸送層の上層の膜厚は10μ
m以下が好ましく、かつ、電荷輸送層の上層の下に設け
られた電荷輸送層の全膜厚より小さいことが好ましい。
兼ねても良いが、好ましくは、電荷輸送層もしくは電荷
発生層或いは単層型の電荷発生・輸送層等の感光層の上
に、これらとは別層として設けるのがよい。この場合、
上記感光層と本発明の表面保護層の間に接着層を設ける
のが更に良い。
は、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジア
ミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミ
ン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロ
ピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2
−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、
トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、メタノール、エ
タノール、ブタノール、イソプロパノール、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソ
ルブ等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるもの
ではないが、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、メチルエチルケトン等が好ましく用いられる。ま
た、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合溶媒とし
て用いることもできる。
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの、 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。
めの塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、
円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、上層
側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させないため、又、
均一塗布加工を達成するためスプレー塗布又は円形量規
制型(円形スライドホッパ型がその代表例)塗布等の塗
布加工方法を用いるのが好ましい。なお前記スプレー塗
布については例えば特開平3−90250号及び特開平
3−269238号公報に詳細に記載され、前記円形量
規制型塗布については例えば特開昭58−189061
号公報に詳細に記載されている。
間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることもでき
る。
ビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウムを
用いた中間層、或いは特開平9−68870号公報の如
く金属アルコキシド、有機金属キレート、シランカップ
リング剤による硬化型中間層等が挙げられる。中間層の
膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.1〜
5μmが好ましい。
でもベルト状でもよく、適用する電子写真装置に最適し
た形状であればよい。
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであ
るが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
画像形成装置の断面図を示す。
ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、
その上に本発明の樹脂層を塗設した感光体で、接地され
て時計方向に駆動回転される。12はスコロトロンの帯
電器で、感光体ドラム10周面に対し一様な帯電をコロ
ナ放電によって与えられる。この帯電器12による帯電
に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすため
に発光ダイオード等を用いた露光部11による露光を行
って感光体周面の除電をしてもよい。
より画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像
露光器13は図示しないレーザーダイオードを露光光源
とする。回転するポリゴンミラー131、fθレンズ等
を経て反射ミラー132により光路を曲げられた光によ
り感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成され
る。
れる。感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナーとキ
ャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器14
が設けられていて、先ず1色目の現像がマグネットを内
蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ141によ
って行われる。現像剤は、例えばフェライトをコアとし
てそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリア
と、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電
制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからな
るもので、現像剤は図示していない層形成手段によって
現像スリーブ141上に100〜600μmの層厚に規
制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時
通常は感光体ドラム10と現像スリーブ141の間に直
流及び/又は交流バイアス電圧をかけて現像が行われ
る。
化が終った後2色目の画像形成行程にはいり、再びスコ
ロトロン帯電器12による一様帯電が行われ、2色目の
潜像が像露光器13によって形成される。3色目、4色
目についても2色目と同様の画像形成行程が行われ、感
光体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
4は黒トナー1種で構成され、1回の現像で画像を形成
することができる。
の整った時点で給紙ローラ17の回転作動により転写域
へと給紙される。
して感光体ドラム10の周面に転写ローラ(転写器)1
8が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が
一括して転写される。
圧接状態とされた分離ブラシ(分離器)19によって除
電がなされ、感光体ドラム10の周面により分離して定
着装置20に搬送され、熱ローラ201と圧着ローラ2
02の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ロ
ーラ21を介して装置外部に排出される。なお前記の転
写ローラ18及び分離ブラシ19は記録紙Pの通過後感
光体ドラム10の周面より退避離間して次なるトナー像
の形成に備える。
10は、クリーニング器22のブレード221の圧接に
より残留トナーを除去・清掃し、再び露光部11による
除電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成の
プロセスに入る。なお感光体上にカラー画像を重ね合わ
せて形成する場合には、前記のブレード221は感光体
面のクリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の
周面より退避する。
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なカ
ートリッジである。
光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセ
スカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニ
ットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及び
クリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体
に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に
着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの
案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光を感光体に照射すること、或いはセンサーで原稿を読
み取り信号化し、この信号に従ってレーザービームの走
査、LEDアレイの駆動、又は液晶シャッターアレイの
駆動を行い感光体に光を照射することなどにより行われ
る。
する場合には、像露光器13は受信データをプリントす
るための露光を行うことになる。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
液を円筒状アルミニウム基体上に浸漬塗布法で塗布し、
膜厚0.3μmの中間層を形成した。
生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に
浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形
成した。
トルを測定した結果、ブラッグ角2θの7.4°、9.
6°、14.9°、18.0°、24.1°、27.2
°にピークが認められ、最大ピークは27.2°であっ
た。
塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、膜
厚20μmの電荷輸送層を形成した。
%、メチル−フェニルシロキサン単位20モル%からな
るポリシロキサン樹脂10重量部にモレキュラーシーブ
4Aを添加し、15時間静置し脱水処理した。この樹脂
をトルエン10重量部に溶解し、これにメチルトリメト
キシシラン5重量部、ジブチル錫アセテート0.2重量
部を加え均一な溶液にした。
ミン(例示化合物T−1)6重量部を加えて混合し、こ
の溶液を乾燥膜厚1μmの保護層として塗布して、12
0℃、1時間の加熱硬化を行い、実施例1の感光体を作
製した。
ェニルアミンを4−[2−(トリエトキシシリル)エチ
ル]トリフェニルアミンに代えた以外は全く同様にして
感光体を作製した。
販の有機ケイ素化合物からなるKP−854(信越化学
工業社製)60重量部、2−プロパノール60重量部を
加えて均一に溶解し、実施例1と同様にジヒドロキシト
リフェニルアミン(例示化合物T−1)6重量部加えて
混合し、この溶液を乾燥膜厚1μmの保護層となるよう
に塗布し、110℃、1時間の乾燥を行い、感光体を作
製した。
販の有機ケイ素化合物からなるx−40−2269(信
越化学工業社製)60重量部、2−プロパノール60重
量部を加えて均一に溶解し、実施例1と同様にジヒドロ
キシトリフェニルアミン(例示化合物T−1)6重量部
加えて混合し、この溶液を乾燥膜厚1μmの保護層とな
るように塗布し、110℃、1時間の乾燥を行い、感光
体を作製した。
°、23.9°、27.2°にピークを有し、最大ピー
クが27.2°であるチタニルフタロシアニンを用いた
他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
°、13.2°、15.1°、20.8°、26.2°
にピークを有し、最大ピークが26.2°であるチタニ
ルフタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感
光体を作製した。
°、22.6°、24.5°、25.4°、28.6°
にピークを有し、最大ピークが7.5°であるチタニル
フタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感光
体を作製した。
°、25.5°にピークを有し、最大ピークが7.0°
であるチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1と
同様にして感光体を作製した。
化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例
1同様にして感光体を作製した。
ール化合物(1−1)0.3重量部を添加して、他は実
施例1同様にして感光体を作製した。
化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例
5同様にして感光体を作製した。
化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例
6同様にして感光体を作製した。
化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例
1同様にして感光体を作製した。
化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例
8同様にして感光体を作製した。
輸送層を形成した後、120℃、1時間の乾燥を行った
以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
スペクトルにおいて明瞭なピークを持たないアモルファ
ス構造のチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1
と同様にして感光体を作製した。
例1,2の感光体をコニカ社製デジタル複写機Koni
ca7050を改造し、初期に露光電位(VL)が−8
0Vとなるように露光量を適正化した評価機に搭載し、
初期帯電電位を−650Vに設定し、5万コピーの実写
評価を行った。
の電位変動、及び膜厚減耗量を測定した。また干渉縞画
像評価は、中間調濃度の画像による干渉縞の発生を目視
で評価した。
例の組み合わせにおいては、良好な特性を有するが、本
発明外の比較例1及び2のものはいずれかの特性が悪
く、特に干渉縞画像評価に問題が有ることがわかる。
性に優れ、かつレーザー露光に対する干渉縞の影響を受
けにくい電子写真感光体と、それを用いた画像形成装置
及びプロセスカートリッジを得ることが出来る。
グ器が一体化されている着脱可能なプロセスカートリッ
ジ
Claims (10)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保
護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋
構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、
前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有するチ
タニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子
写真感光体。 - 【請求項2】 前記チタニルフタロシアニンがCu−K
α線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2
°に最大強度のピークを有し、9.6°にピークを有す
るチタニルフタロシアニンであることを特徴とする請求
項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保
護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋
構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、
前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)の26.2°に最大強度のピークを有するチ
タニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子
写真感光体。 - 【請求項4】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保
護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋
構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、
前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)の7.5°に最大強度のピークを有するチタ
ニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写
真感光体。 - 【請求項5】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保
護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋
構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、
前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)の7.0°に最大強度のピークを有するチタ
ニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写
真感光体。 - 【請求項6】 前記電子写真感光体の表面保護層が、水
酸基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と水
酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との
反応により得られる架橋構造を有するシロキサン樹脂で
あることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の
電子写真感光体。 - 【請求項7】 前記表面保護層が酸化防止剤を含有する
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の電子
写真感光体。 - 【請求項8】 前記酸化防止剤がヒンダードアミン化合
物又はヒンダードフェノール化合物であることを特徴と
する請求項7記載の電子写真感光体。 - 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項記載の電子写
真感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写・分離、ク
リーニングの工程を経て画像形成することを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項10】 感光体を用い、帯電、像露光、現像、
転写・分離、クリーニングの工程を経る画像形成に使用
するプロセスカートリッジにおいて、請求項1〜8の何
れか1項記載の電子写真感光体と帯電器、像露光器、現
像器、転写又は分離器、クリーニング器の少なくとも何
れか1つとを組み合わせて造られていることを特徴とす
るプロセスカートリッジ。
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---|---|---|---|
JP04329099A JP4114759B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
US09/506,512 US6265122B1 (en) | 1999-02-22 | 2000-02-17 | Electrophotographic photoreceptor and an image forming apparatus and a process cartridge using the same |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP04329099A JP4114759B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
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ID=12659679
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---|---|---|---|
JP04329099A Expired - Fee Related JP4114759B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047728A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、これを用いた画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
US7625681B2 (en) | 2005-06-01 | 2009-12-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Asymmetric bis-hydroxyenamine compound, electrophotographic photoreceptor and image forming apparatus |
US7754403B2 (en) | 2006-03-03 | 2010-07-13 | Sharp Kabushiki Kaisha | Electrophotoconductor and image forming apparatus |
US7985519B2 (en) | 2007-01-29 | 2011-07-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Aromatic polycarbonate, electrophotographic photoreceptor, and image forming apparatus |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP04329099A patent/JP4114759B2/ja not_active Expired - Fee Related
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