JP2000347435A - 有機感光体とそれを用いた画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

有機感光体とそれを用いた画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JP2000347435A
JP2000347435A JP11155278A JP15527899A JP2000347435A JP 2000347435 A JP2000347435 A JP 2000347435A JP 11155278 A JP11155278 A JP 11155278A JP 15527899 A JP15527899 A JP 15527899A JP 2000347435 A JP2000347435 A JP 2000347435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機感光体を中間転写方式の画像形成方法に
採用し、しかも高温高湿下でも記録画像にレジズレ等の
画像欠陥が生じず、また画質の低下、特にフィルミング
による画像ボケ、画像流れ等を生じないカラー用有機感
光体とそれを用いた画像形成方法、画像形成装置及びプ
ロセスカートリッジを提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
順次積層してなる有機感光体の周辺に、該感光体の表面
に電荷を付与する帯電手段と像露光手段とを配設し、こ
れら帯電手段と露光手段とにより複数色に対応する静電
潜像を形成し、該静電潜像に対応した着色トナー像を形
成する複数の現像手段を用いて形成されたトナー像を一
旦中間転写手段に転写した後、記録材に転写して定着
し、前記感光体表面の残留トナーをクリーニング手段に
より除去する画像形成装置であって、前記感光体の表面
保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架
橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有し、更にシリコ
ーンオイルを含有することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機やカ
ラープリンタとして用いられる有機感光体とそれを用い
た画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッ
ジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年カラー複写機やカラープリンタにお
いても、カラー画像を求める傾向が強い。実用的に価値
の高いカラー画像形成方法を通常よく用いられる呼称で
大別すると、転写ドラム方式、中間転写方式、KNC方
式(感光体上に多色重ね合わせ画像を作り一括転写する
方式)、タンデム方式の4種類がある。
【0003】無論これらは異なる観点から付けられた呼
称であるから、例えば中間転写方式であり且つタンデム
方式といったものが当然存在する。しかし、その中で中
間転写方式のカラー画像形成装置は、高画質のフルカラ
ー画像が得られることで知られている。この方式ではイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対して1
つの感光体で対応するか、あるいは各色に対応したそれ
ぞれの感光体で対応し、中間転写体に転写後逐次記録材
に転写するか、通常のタンデム方式の如く一旦中間転写
体上にカラー重ね合わせ像を造り、記録材に一括転写す
るものである。
【0004】一方、電子写真感光体は有機光導電性物質
を用いる有機感光体が広く用いられてきている。有機感
光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応した材
料が開発し易いこと、環境汚染のない材料を選択できる
こと、製造コストが安いこと等が有利な点である。しか
し、唯一の欠点は機械的強度が弱く、多数枚の複写やプ
リント時に感光体表面の劣化や傷の発生があることが挙
げられる。
【0005】この対策として、高耐久性の有機ケイ素系
バインダー樹脂含有の感光層乃至表面保護層を設けるこ
とが検討されている。このバインダー樹脂層は減耗量が
極めて低く、長期使用後も感光体が初期とほぼ同一の膜
厚を保っている利点はあるが、上記中間転写方式に採用
すると、高温高湿下で中間転写体面と感光体面との間の
摩擦係数が変化することにより、記録画像にレジズレ等
の画像欠陥が生じてしまうことがわかった。また画質の
低下、特にフィルミングによる画像ボケ、画像流れ等の
欠点も生じてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされた。
【0007】本発明の目的は、有機感光体を中間転写方
式の画像形成方法に採用し、しかも高温高湿下でも記録
画像にレジズレ等の画像欠陥が生じず、また画質の低
下、特にフィルミングによる画像ボケ、画像流れ等を生
じないカラー用有機感光体とそれを用いた画像形成方
法、画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、有機感光体の表面保護層中にシリコーンオイ
ルを添加することにより、表面の摩擦係数を初期とほぼ
同様に低い水準に保つことが出来る為、高温高湿下等の
環境や経時変化での繰り返し特性に対しても優れた高画
質の感光体を得ることが出来た。
【0009】特に高温高湿下において、有機感光体と中
間転写体との間に適度なスリップを生じ、記録画像にレ
ジズレ等の画像欠陥を生じさせないことがわかり、本発
明に至った。
【0010】本発明において、シリコーンオイルは反応
性或いは非反応性いずれも用いることが出来るが、特に
反応性シリコーンオイルは経時安定性が優れるため好ま
しい。
【0011】即ち、本発明の目的は、下記構成の何れか
を採ることにより達成される。
【0012】〔1〕 導電性支持体上に感光層、表面保
護層を順次積層してなる有機感光体の周辺に、該感光体
の表面に電荷を付与する帯電手段と像露光手段とを配設
し、これら帯電手段と露光手段とにより複数色に対応す
る静電潜像を形成し、該静電潜像に対応した着色トナー
像を形成する複数の現像手段を用いて形成されたトナー
像を一旦中間転写手段に転写した後、記録材に転写して
定着し、前記感光体表面の残留トナーをクリーニング手
段により除去する画像形成装置であって、前記感光体の
表面保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且
つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有し、更にシ
リコーンオイルを含有することを特徴とする画像形成装
置。
【0013】〔2〕 前記有機感光体の表面保護層が下
記一般式で表される構造を含む架橋構造を有するシロキ
サン系樹脂であることを特徴とする〔1〕記載の画像形
成装置。
【0014】
【化2】
【0015】(式中、Xは電荷輸送性能付与基、Yは隣
接する原子とは異なる二価以上の連結基を表す。) 〔3〕 前記シリコーンオイルが反応性シリコーンオイ
ルであることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の画像
形成装置。
【0016】〔4〕 前記表面保護層に更に酸化防止剤
を含有することを特徴とする〔1〕、〔2〕又は〔3〕
記載の画像形成装置。
【0017】〔5〕 前記表面保護層に更に微粒子を含
有することを特徴とする〔1〕〜〔4〕の何れか1項記
載の画像形成装置。
【0018】〔6〕 〔1〕記載の画像形成装置を用い
帯電、像露光、現像、転写、クリーニングの各工程を順
次行いカラー像を形成することを特徴とする中間転写方
式の画像形成方法。
【0019】〔7〕 〔1〕記載の画像形成装置に用い
られる有機感光体と、帯電手段、像露光手段、現像手
段、転写または分離手段、クリーニング手段の少なくと
も何れか1つとを組み合わせて造られ、装置本体に脱着
可能に設置されていることを特徴とするプロセスカート
リッジ。
【0020】〔8〕 導電性支持体上に感光層、表面保
護層を順次積層してなる有機感光体を用い、該感光体の
表面に電荷を付与する帯電手段と像露光手段とにより複
数色に対応する静電潜像を形成し、該静電潜像に対応し
た着色トナー像を形成する複数の現像手段を配置し、形
成されたトナー像を一旦中間転写手段に転写した後、記
録材に転写して定着し、前記感光体表面の残留トナーを
クリーニング手段により除去する画像形成方法に用いら
れる有機感光体において、該感光体の表面保護層が電荷
輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋構造を有す
るシロキサン系樹脂を含有し、更にシリコーンオイルを
含有することを特徴とする有機感光体。
【0021】本発明において、反応性あるいは非反応性
シリコーンオイルの添加量は、保護層中の全固形分に対
して、0.1〜40wt%、好ましくは1〜30wt%
である。
【0022】反応性シリコーンオイルとは分子内に反応
性をもつ有機基を含むシリコーンオイルを指し、その多
くは反応性基を有するポリシロキサンである。ポリシロ
キサンは二官能基のアルコキシシランの縮合反応により
得られるが、ここで云う反応性基とはポリシロキサン主
鎖形成に関与する二官能基のアルコキシシランや二官能
基のシラノールとは異なり、下記一般式(1)に示すよ
うにシリコーンオイルの側鎖或いは末端に位置する反応
性基である。具体的には次のような構造で表される。
【0023】
【化3】
【0024】(式中、R1〜R10はそれぞれ異なっても
良く、炭素数1〜10の置換、若しくは無置換のアルキ
ル基、炭素数1〜10の置換、若しくは無置換のアルコ
キシ基、又は反応性基を表す。m1、n1は0〜200
の整数を表す。但しR1〜R10の少なくとも1つは反応
性基を有する。) 前記反応性基としては表面層塗布液中、或いは塗膜形成
時に或いは熱処理時に化学反応によりシロキサン樹脂中
の一部となる反応性基であれば特に限定されないが、一
般的にはアミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、カル
ビノール基、メタクリル基、メルカプト基、フェノール
基等を含む有機残基が挙げられる。
【0025】更に、具体的には以下のような一般式の反
応性基が好ましい。
【0026】 (1)アミノ変性:−R11−NH2,−R11−NH−R
12−NH2 (2)エポキシ変性:−R11−エポキシ基 (3)カルボキシ変性:−R11−COOH (4)カルビノール変性:−R11−OH (5)メタクリル変性:−R11−C(CH3)=CH2 (6)メルカプト変性:−R11−SH (7)フェノール変性:−R11−C64−OH (上記式中、−R11−、−R12−はアルキレン基を表
す。) 一方、非反応性のシリコーンオイルとしては、ポリエー
テル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂
肪酸エステル変性、高級アルコキシ変性等の変性シリコ
ーンオイルが挙げられる。これらの中でも特にシラノー
ル基を含有するシラノールシリコーンが最も好ましい。
尚、シラノールシリコーンオイルとは下記一般式(2)
のごとくシラノールを含有するポリシロキサンを云う。
【0027】
【化4】
【0028】(式中、R1〜R8はそれぞれ異なっていて
も良く、炭素数1〜10の各置換、若しくは無置換のア
ルキル基又はアルコキシ基を表す。m2、n2は0〜2
00の整数を表す。) 次に代表的なシリコーンオイルA〜Oの商品名を挙げ
る。
【0029】 A:アミノ変性品 X−22−161AS(信越化学社
製) B:エポキシ変性品 X−22−163B(信越化学社
製) C:カルボキシル変性品 X−22−162A(信越化
学社製) D:カルビノール変性品 X−22−160AS(信越
化学社製) E:メタクリル変性品 X−22−164C(信越化学
社製) F:メルカプト変性品 X−22−167B(信越化学
社製) G:フェノール変性品 X−22−165B(信越化学
社製) H:ジメチルシリコーン KF−96(信越化学社製) I:メチルフェニルシリコーン KF−54(信越化学
社製) J:ポリエーテル変性品 KF−351(信越化学社
製) K:メチルスチリル変性品 KF−410(信越化学社
製) L:アルキル変性品 KF−412(信越化学社製) M:高級脂肪酸エステル変性品 X−22−715(信
越化学社製) N:高級アルコキシ変性品 KF−851(信越化学社
製) O:シラノールシリコーン DMS−S12(シッソ社
製) 又、酸化防止剤の添加はシリコーンオイルの添加と相ま
って、フィルミングや画像ボケ、画像流れ等の欠点を著
しく改良させる。
【0030】その具体的化合物等は後述するが酸化防止
剤の添加量は、保護層中の全固形分に対して、0.01
〜50wt%、好ましくは0.1〜25wt%である。
【0031】本発明について更に詳細に説明する。
【0032】本発明に用いられる電荷輸送性能を有する
構造単位を有し、且つ架橋構造を有するシロキサン系樹
脂を形成するための架橋性(硬化性ともいう)シロキサ
ン樹脂は公知の方法により、即ち、水酸基或いは加水分
解性基を有する有機ケイ素化合物を用いて製造される。
該有機ケイ素化合物は下記一般式(A)〜(D)のいず
れかの構造を有している。
【0033】
【化5】
【0034】(式中、R1〜R6は式中のケイ素に炭素が
直接結合した形の有機基を表し、Zは水酸基又は加水分
解性基を表す。) 上記一般式中のZが加水分解性基の場合は、加水分解性
基としてメトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケトオ
キシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノ
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ
基等が挙げられる。R1〜R6に示されるケイ素に炭素が
直接結合した形の有機基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル、トリル、ナ
フチル、ビフェニル等のアリール基、γ−グリシドキシ
プロピル、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チル等の含エポキシ基、γ−アクリロキシプロピル、γ
−メタアクリロキシプロピルの含(メタ)アクリロイル
基、γ−ヒドロキシプロピル、2,3ージヒドロキシプ
ロピルオキシプロピル等の含水酸基、ビニル、プロペニ
ル等の含ビニル基、γ−メルカプトプロピル等の含メル
カプト基、γ−アミノプロピル、N−β(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピル等の含アミノ基、γ−クロロ
プロピル、1,1,1−トリフロオロプロピル、ノナフ
ルオロヘキシル、パーフルオロオクチルエチル等の含ハ
ロゲン基、その他ニトロ、シアノ置換アルキル基等を挙
げることができる。又、R1〜R6はそれぞれの有機基が
同一でも良く、異なっていてもよい。
【0035】本発明における電荷輸送性能を有する構造
単位を有し、且つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を
形成する硬化性シロキサン樹脂の原料として用いられる
前記有機ケイ素化合物は、一般にはケイ素原子に結合し
ている加水分解性基の数nが1のとき、有機ケイ素化合
物の高分子化反応は抑制される。nが2、3又は4のと
きは高分子化反応が起こりやすく、特に3或いは4では
高度に架橋反応を進めることが可能である。従って、こ
れらをコントロールすることにより得られる塗布層液の
保存性や塗布層の硬度等を制御することが出来る。
【0036】又、前記硬化性樹脂の原料としては前記有
機ケイ素化合物を酸性条件下又は塩基性条件下で加水分
解してオリゴマー化或いはポリマー化した加水分解縮合
物を用いることもできる。
【0037】尚、本発明の硬化性シロキサン樹脂とは前
記の如く、予め有機ケイ素化合物を重合させシロキサン
結合を有するオリゴマー、ポリマーとしたものである。
そしてさらに重合や架橋反応により3次元網目構造を形
成し、硬化する能力を持つ樹脂を意味する。即ち、シロ
キサン結合を有する有機ケイ素化合物を加水分解反応と
その後の脱水縮合によりシロキサン結合を促進させ、そ
の結果生成したシロキサン樹脂を意味する。
【0038】又、前記表面層は硬化性シロキサン樹脂中
に水酸基或いは加水分解性基を有するコロイダルシリカ
を含ませて、架橋構造の一部にシリカ粒子を取り込んだ
樹脂層としてもよい。
【0039】本発明中の電荷輸送性能の定義としては、
通常のTime−Of−Flight法の電荷輸送能を
検知できる公知の方法にて、電荷輸送に起因する検出電
流が得られるものとして表現することがきる。
【0040】本発明において、電荷輸送性能を有する構
造単位とはこの部分構造自体が電子或いは正孔のドリフ
ト移動度を有する性質を示すもの(電荷輸送能付与基)
である。本発明に用いるシロキサン樹脂は、電荷輸送物
質として用いられる化合物(以後電荷輸送性化合物又は
CTMとも云う)を部分構造として有しているか、これ
と反応して部分構造とすることが出来る樹脂である。
【0041】上記電荷輸送性化合物としては、例えば正
孔輸送型CTM:オキサゾール、オキサジアゾール、チ
アゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロ
ン、イミダゾリン、ビスイミダゾリジン、スチリル、ヒ
ドラゾン、ベンジジン、ピラゾリン、スチルベン、アミ
ン、オキサゾロン、ベンゾチアゾール、ベンズイミダゾ
ール、キナゾリン、ベンゾフラン、アクリジン、フェナ
ジン、アミノスチルベン、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアント
ラセンなどの化学構造を有するものである。
【0042】一方、電子輸送型CTMとしては、無水コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロメリ
ット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テト
ラシアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジニトロベン
ゼン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベンゼン、ニ
トロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロ
ルイミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾキノン、ナ
フトキノン、ジフェノキノン、トロポキノン、アントラ
キノン、1−クロロアントラキノン、ジニトロアントラ
キノン、4−ニトロベンゾフェノン、4,4′−ジニト
ロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリ
ル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)−2−
(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−ジニトロフ
ルオレン、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フルオレ
ニリデンジシアノメチレンマロノニトリル、ポリニトロ
−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロノジニト
リル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安
息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ安
息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロサリ
チル酸、フタル酸、メリット酸等の構造を有する。
【0043】本発明において、好ましい電荷輸送能付与
基は、前記の如き通常用いられる電荷輸送性化合物を含
み、該電荷輸送性化合物を構成する炭素原子を介して或
いは該電荷輸送性化合物を部分構造として有する化合物
の炭素原子を介して下記式中Yの連結原子又は連結基を
介して硬化性シロキサン樹脂中に組み込まれているか、
あるいは組み込まれるものである。
【0044】
【化6】
【0045】Xは電荷輸送能付与基であって、該付与基
を構成する炭素原子を介して式中のYと結合する基、Y
は隣接する結合原子(SiとC)を除いた2価以上の原
子又は基である。
【0046】但し、Yが3価以上の原子の時は上式中の
SiとC以外のYの結合手は結合が可能な前記硬化性樹
脂中のいずれかの構成原子と結合しているか又は他の原
子、分子基と連結した構造(基)を有する。
【0047】又、上記構造式で示される化合物におい
て、Y原子として、特に酸素原子(O)、硫黄原子
(S)、窒素原子(N)が好ましい。窒素原子(N)の
場合は、NRとなり、Rは水素原子または1価の有機基
を表す。
【0048】電荷輸送付与基Xは上式中では1価の基と
して図示されているが、シロキサン硬化性樹脂と反応さ
せる電荷輸送性化合物が2つ以上の反応性官能基を有し
ている場合は硬化性樹脂中で2価以上のクロスリンク基
として接合してもよく、単にペンダント基として接合し
ていてもよい。
【0049】前記原子、即ちO、S、Nの原子はそれぞ
れ電荷輸送能を有する化合物中に導入された水酸基、メ
ルカプト基、アミノ基と水酸基或いは加水分解性基を有
する有機珪素化合物との反応によって形成され、硬化性
シロキサン樹脂中に電荷輸送化合物を部分構造として取
り込む連結基である。
【0050】次に水酸基、メルカプト基、アミノ基を有
する電荷輸送性化合物についてさらに具体的に説明す
る。
【0051】水酸基を有する電荷輸送性化合物は、通常
用いられる構造の電荷輸送物質で、且つ水酸基を有して
いる化合物である。即ち、代表的には有機ケイ素化合物
と結合して、シロキサン系樹脂層を形成することが出来
る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げること
ができるが、下記構造に限定されるものではなく、電荷
輸送能を有し、且つ水酸基を有している化合物であれば
よい。
【0052】X−(R7−OH)m ここにおいて、 X:電荷輸送能付与基、 R7:結合手、各置換または無置換のアルキレン基或い
はアリーレン基、 m:1〜5の整数である。
【0053】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。例えばトリアリールアミン系化合物
は、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン構造を
電荷輸送能付与基(X)として有し、Xを構成する炭素
原子を介して、又はXから延長されたアルキレン、アリ
ーレン基を介して水酸基を有する化合物である。
【0054】1.トリアリールアミン系化合物
【0055】
【化7】
【0056】2.ヒドラジン系化合物
【0057】
【化8】
【0058】3.スチルベン系化合物
【0059】
【化9】
【0060】4.ベンジジン系化合物
【0061】
【化10】
【0062】5.ブタジエン系化合物
【0063】
【化11】
【0064】6.その他の化合物
【0065】
【化12】
【0066】次に、水酸基を有する電荷輸送能を有する
化合物の合成例について述べる。
【0067】例示化合物T−1の合成
【0068】
【化13】
【0069】ステップA 温度計、冷却管、攪拌装置、滴下ロートの付いた四頭コ
ルベンに、化合物(1)49gとオキシ塩化リン184
gを入れ加熱溶解した。滴下ロートよりジメチルホルム
アミド117gを徐々に滴下し、その後反応液温を85
〜95℃に保ち、約15時間攪拌を行った。次に反応液
を大過剰の温水に徐々に注いだ後、攪拌しながらゆっく
り冷却した。
【0070】析出した結晶を濾過及び乾燥した後、シリ
カゲル等により不純物吸着及びアセトニトリルでの再結
晶により精製を行って化合物(2)を得た。収量は30
gであった。
【0071】ステップB 化合物(2)30gとエタノール100mlをコルベン
に投入し攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム1.9gを
徐々に添加した後、液温を40〜60℃に保ち、約2時
間攪拌を行った。次に反応液を約300mlの水に徐々
にあけ、攪拌して結晶を析出させた。濾過後充分水洗し
て、乾燥し化合物(3)T−1を得た。収量は30gで
あった。
【0072】例示化合物S−1の合成
【0073】
【化14】
【0074】ステップA 温度計及び攪拌装置を付けた300mlコルベンに、C
uを30g、K2CO3を60g、化合物(1)8g、化
合物(2)100gを投入し、約180℃まで昇温して
20時間攪拌した。冷却後濾過し、カラム精製により化
合物(3)7gを得た。
【0075】ステップB 温度計、滴下ロート、アルゴンガス導入装置及び攪拌装
置を付けた100mlコルベンをアルゴンガス雰囲気に
し、これに化合物(3)7g、トルエン50ml、塩化
ホスホリル3gを投入した。室温下で攪拌しながら、D
MF2gをゆっくりと滴下し、その後約80℃に昇温し
て16時間攪拌した。約70℃の温水にあけてから冷却
した。これをトルエンにて抽出し、抽出液を水のpHが
7になるまで水洗した。硫酸ナトリウムにて乾燥した後
に濃縮し、カラム精製により化合物(4)5gを得た。
【0076】ステップC アルゴンガス導入装置及び攪拌装置を付けた100ml
コルベンにt−BuOK1.0g、DMF60mlを投
入し、アルゴンガス雰囲気にした。これに化合物(4)
2.0g、化合物(5)2.2gを加え、室温で1時間
攪拌した。これを大過剰の水にあけ、トルエンにて抽出
し、抽出液を水洗した後、硫酸ナトリウムにて乾燥後、
濃縮してからカラム精製を行い化合物(6)2.44g
を得た。
【0077】ステップD 温度計、滴下ロート、アルゴンガス導入装置及び攪拌装
置を付けた100mlコルベンにトルエンを投入し、ア
ルゴンガス雰囲気にした。これにn−BuLiのヘキサ
ン溶液(1.72M)15mlを加え、50℃に加温し
た。これに化合物(6)2.44gをトルエン30ml
溶解させた液を滴下し、50℃に保って3時間攪拌し
た。これを−40℃に冷却した後、エチレンオキサイド
8mlを加え、−15℃まで昇温して1時間攪拌した。
その後室温まで昇温し、水5mlを加えて、エーテル2
00mlにて抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。
洗浄液がpHになるまで洗浄した後、硫酸ナトリウムに
て乾燥、濃縮、カラム精製して化合物(7)S−1を
1.0g得た。
【0078】次に、メルカプト基を有する電荷輸送性化
合物の具体例を下記に例示する。
【0079】メルカプト基を有する電荷輸送性化合物と
は、通常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つメルカ
プト基を有している化合物である。即ち、代表的には硬
化性有機ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成するこ
とが出来る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙
げることができるが、下記構造に限定されるものではな
く、電荷輸送能を有し、且つメルカプト基を有している
化合物であればよい。
【0080】X−(R8−SH)m ここにおいて、 X:電荷輸送能付与基、 R8:結合手、各置換または無置換のアルキレンあるい
はアリーレン基、 m:1〜5の整数である。
【0081】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0082】
【化15】
【0083】更に、アミノ基を有する電荷輸送性化合物
について説明する。
【0084】アミノ基を有する電荷輸送性化合物は、通
常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つアミノ基を有
している化合物である。即ち、代表的には有機ケイ素化
合物と結合して、樹脂層を形成することが出来る下記一
般式で示される電荷輸送性化合物を挙げることができ
る。しかし、下記構造に限定されるものではなく、電荷
輸送能を有し、且つアミノ基を有している化合物であれ
ばよい。
【0085】X−(R9−NR10H)m ここにおいて、 X:電荷輸送能付与基、 R9:結合手、各置換または無置換のアルキレン或いは
アリーレン基、 R10:水素原子、各置換または無置換のアルキル基ある
いはアリール基、 m:1〜5の整数である。
【0086】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0087】
【化16】
【0088】アミノ基を有する電荷輸送性化合物の中
で、第一級アミン化合物(−NH2)の場合は2個の水
素原子が有機ケイ素化合物と反応し、シロキサン構造に
連結しても良い。第2級アミン化合物(−NHR10)の
場合は1個の水素原子が有機ケイ素化合物と反応し、R
10はブランチとして残存する基でも良く、架橋反応を起
こす基でも良く、電荷輸送物質を含む化合物残基でもよ
い。
【0089】前記硬化性シロキサン樹脂の形成原料:前
記一般式(A)から(D)(以下(A)〜(D)とい
う)組成比としては、有機ケイ素化合物:(A)+
(B)成分1モルに対し、(C)+(D)成分0.05
〜1モルを用いることが好ましい。
【0090】またコロイダルシリカ(E)を添加する場
合は前記(A)+(B)+(C)+(D)成分の総重量
100部に対し(E)を1〜30重量部を用いることが
好ましい。
【0091】また前記有機ケイ素化合物やコロイダルシ
リカと反応して樹脂層を形成することができる反応性電
荷輸送性化合物(F)を加える場合は、前記(A)+
(B)+(C)+(D)成分の総重量100部に対し
(F)を1〜500重量部を用いることが好ましい。
又、(A)+(B)成分が少ない場合はシロキサン系樹
脂層は架橋密度が小さすぎ硬度が不足する可能性があ
る。又、(A)+(B)成分が多すぎると架橋密度が大
きすぎ硬度は十分だが、脆い樹脂層となる。(E)のコ
ロイダルシリカ成分の過不足も、(A)+(B)成分と
同様の傾向がみられる。一方、(F)成分が少ない場合
はシロキサン系樹脂層の電荷輸送能が小さく、感度の低
下、残電の上昇を生じ、(F)成分が多い場合はシロキ
サン樹脂層の膜強度が弱くなる傾向がみられる。
【0092】本発明の電荷輸送性能を有する構造単位を
有し、且つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂は、構造
単位にシロキサン結合を有するモノマー、オリゴマーに
触媒や架橋剤を加えて新たな化学結合を形成させ3次元
網目構造を形成させることもあり、予め加水分解反応と
その後の脱水縮合によりシロキサン結合を促進させたオ
リゴマー、ポリマーから3次元網目構造を形成させるこ
ともできる。
【0093】又、前記の3次元網目構造を形成させる触
媒としては有機カルボン酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン
酸、炭酸及びチオシアン酸の各アルカリ金属塩、有機ア
ミン塩(水酸化テトラメチルアンモニウム、テトラメチ
ルアンモニウムアセテート)、スズ有機酸塩(スタンナ
スオクトエート、ジブチルチンジアセテート、ジブチル
チンジラウレート、ジブチルチンメルカプチド、ジブチ
ルチンチオカルボキシレート、ジブチルチンマリエート
等)、アルミニウム、亜鉛のオクテン酸、ナフテン酸
塩、アセチルアセトン錯化合物等が挙げられる。
【0094】又、本発明中の樹脂層にはヒンダードフェ
ノール、ヒンダードアミン、チオエーテル又はホスファ
イト部分構造を持つ酸化防止剤を添加することができ、
環境変動時の電位安定性・画質の向上に効果的である。
【0095】ここでヒンダードフェノールとはフェノー
ル化合物の水酸基に対しオルト位置に分岐アルキル基を
有する化合物類及びその誘導体を云う。但し、水酸基が
アルコキシに変成されていても良い。
【0096】又、ヒンダードアミンは、例えば下記構造
式で示される有機基を有する化合物類を挙げられる。
【0097】
【化17】
【0098】(式中のR11は水素原子又は1価の有機
基、R12、R13、R14、R15はアルキル基、R16は水素
原子、水酸基又は1価の有機基を示す。) ヒンダードフェノール部分構造を持つ酸化防止剤として
は、例えば特開平1−118137号公報(P7〜P1
4)記載の化合物が挙げられるが本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0099】ヒンダードアミン部分構造を持つ酸化防止
剤としては、例えば特開平1−118138号公報(P
7〜P9)記載の化合物が挙げられるが本発明はこれに
限定されるものではない。
【0100】酸化防止剤の添加量としては表面保護層重
量に対して0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜
25重量%が最も好ましい。
【0101】本発明に用いられる酸化防止剤として好ま
しく用いられる化合物の例として、ヒンダードアミン構
造単位もしくはヒンダードフェノール構造単位を有する
もの、あるいはその双方を有するもの、有機リン系化合
物もしくは有機硫黄系化合物等がある。これらの具体例
を挙げれば下記の如きものがある。
【0102】(1)ヒンダードフェノール構造単位を有
する化合物例
【0103】
【化18】
【0104】
【化19】
【0105】
【化20】
【0106】
【化21】
【0107】
【化22】
【0108】
【化23】
【0109】
【化24】
【0110】
【化25】
【0111】
【化26】
【0112】
【化27】
【0113】
【化28】
【0114】
【化29】
【0115】(2)ヒンダードアミン構造単位とヒンダ
ードフェノール構造単位を有する化合物例
【0116】
【化30】
【0117】
【化31】
【0118】
【化32】
【0119】(3)有機リン系化合物例 例えば、一般式R′O−P(OR″)−ORで表される
化合物で代表的なものとして下記のものがある。尚、こ
こにおいてR,R′,R″は水素原子、各々置換もしく
は未置換のアルキル基、アルケニル基又はアリール基を
表す。
【0120】
【化33】
【0121】
【化34】
【0122】(4)有機硫黄系化合物 例えば、一般式R−S−Rで表される化合物で代表的な
ものとして下記のものがある。尚、ここにおいてRは水
素原子、各々置換もしくは未置換のアルキル基、アルケ
ニル基又はアリール基を表す。
【0123】
【化35】
【0124】又、製品化されている酸化防止剤としては
以下のような化合物、例えば「イルガノックス107
6」、「イルガノックス1010」、「イルガノックス
1098」、「イルガノックス245」、「イルガノッ
クス1330」、「イルガノックス3114」、「イル
ガノックス1076」「3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシビフェニル」以上ヒンダートフェノール系、
「サノールLS2626」、「サノールLS765」
「サノールLS2626」、「サノールLS770」、
「サノールLS744」、「チヌビン144」、「チヌ
ビン622LD」、「マークLA57」、「マークLA
67」、「マークLA62」、「マークLA68」、
「マークLA63」以上ヒンダートアミン系、「スミラ
イザ−TPS」、「スミライザーTP−D」以上チオエ
ーテル系、「マーク2112」、「マークPEP−
8」、「マークPEP−24G」、「マークPEP−3
6」、「マーク329K」、「マークHP−10」以上
ホスファイト系が挙げられる。
【0125】本発明の電子写真感光体の層構成は、特に
限定はないが、電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発
生・電荷輸送層(電荷発生と電荷輸送の両方の機能を有
する単層型感光層)等の感光層とその上に本発明の樹脂
層を塗設した構成をとるのが好ましい。又、前記電荷発
生層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層は各層
が複数の層から構成されていてもよい。
【0126】本発明の感光層に含有される電荷発生物質
(CGM)としては、例えばフタロシアニン顔料、多環
キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、
キナクリドン顔料、アズレニウム顔料、スクワリリウム
染料、シアニン染料、ピリリウム染料、チオピリリウム
染料、キサンテン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素等が挙げられ、これらの電荷発生物質(CG
M)は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層形成が
行われる。
【0127】前記感光層に含有される電荷輸送物質(C
TM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミ
ダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベン
ジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、
アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール
誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導
体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジ
ン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビ
ニルアントラセン等が挙げられこれらの電荷輸送物質
(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行われる。
【0128】単層構成の感光層及び積層構成の場合の電
荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)に含有され
るバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセテ
ート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無水マ
レイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール
等が挙げられる。
【0129】本発明に於いて電荷発生層中の電荷発生物
質とバインダー樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1
が好ましい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ま
しく、特に0.05〜2μmが好ましい。
【0130】又、電荷輸送層は前記の電荷輸送物質とバ
インダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾
燥することによって形成される。電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂との混合割合は重量比で3:1〜1:3が好ま
しい。
【0131】電荷輸送層の膜厚は通常5〜50μm、特
に10〜40μmが好ましい。又、電荷輸送層が複数設
けられている場合は、電荷輸送層の上層の膜厚は10μ
m以下が好ましく、且つ電荷輸送層の上層の下に設けら
れた電荷輸送層の全膜厚より小さいことが好ましい。
【0132】本発明の架橋構造を有するシロキサン系樹
脂層は、前記電荷輸送層を兼ねても良いが、好ましくは
電荷輸送層もしくは電荷発生層或いは単層型の電荷発生
・輸送層等の感光層の上に、これらとは別層として設け
るのがよい。この場合、前記感光層と本発明の樹脂層の
間に接着層を設けるのが更に良い。
【0133】次に本発明の電子写真感光体の導電性支持
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの、 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。
【0134】本発明で用いられる導電性支持体の材料と
しては、主としてアルミニウム、銅、真鍮、スチール、
ステンレス等の金属材料、その他プラスチック材料をベ
ルト状またはドラム状に成形加工したものが用いられ
る。中でもコスト及び加工性等に優れたアルミニウムが
好ましく用いられ、通常押出成型または引抜成型された
薄肉円筒状のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0135】本発明の電子写真感光体の導電性支持体に
は、その表面に封孔処理されたアルマイト膜が形成され
たものを用いても良い。
【0136】アルマイト膜処理は通常、例えばクロム
酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、ホウ酸、スルファミン酸
等の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理が
最も良好な結果を与える。硫酸中での陽極酸化処理の場
合、硫酸濃度は100〜200g/l、アルミニウムイ
オン濃度は1〜10g/l、液温は20℃前後、電解電
圧は約20Vで行うのが好ましいが、これに限定される
ものではない。
【0137】また、陽極酸化被膜の平均膜厚は、通常2
0μm以下、特に10μm以下で形成されることが好ま
しい。
【0138】本発明の感光体の製造に用いられる溶媒又
は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパ
ン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリ
クロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、
メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ等が挙げられる。本発明はこれらに限
定されるものではないが、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、メチルエチルケトン等が好ましく用いら
れる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合
溶媒として用いることもできる。
【0139】次に本発明の電子写真感光体を製造するた
めの塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、
円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられる。感光層
の表面層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させないた
め、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布又は
円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表例)塗
布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお前記ス
プレー塗布については例えば特開平3−90250号及
び特開平3−269238号公報に詳細に記載され、前
記円形量規制型塗布については例えば特開昭58−18
9061号公報に詳細に記載されている。
【0140】本発明の感光体は前記表面保護層が塗布形
成された後、50℃以上好ましくは、60〜200℃の
温度で加熱乾燥する事が好ましい。この加熱乾燥によ
り、残存塗布溶媒を少なくすると共に、架橋構造を有す
る樹脂層を十分に架橋硬化させることができる。
【0141】本発明においては導電性支持体と感光層の
間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることが好ま
しい。
【0142】中間層用の材料としては、カゼイン、ポリ
ビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウムを
用いた中間層、或いは特開平9−68870号公報の如
く金属アルコキシド、有機金属キレート、シランカップ
リング剤による硬化型中間層等が挙げられる。中間層の
膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.1〜
5μmが好ましい。
【0143】本発明においては、更に、支持体と中間層
との間に支持体の表面欠陥を補うための被覆を施すこと
や、特に画像入力がレーザー光の場合には問題となる干
渉縞の発生を防止することなどを目的とした導電層を設
けることができる。この導電層は、カーボンブラック、
金属粒子又は金属酸化物粒子等の導電性粉体を適当なバ
インダー樹脂中に分散した溶液を塗布乾燥して形成する
ことができる。導電層の膜厚は5〜40μmが好まし
く、特には10〜30μmが好ましい。
【0144】先ず、画像形成プロセスおよび各機構につ
いて図1を用いて説明する。
【0145】図1は、本発明の実施の形態を示すカラー
画像形成装置100の構成断面図である。
【0146】本例は、ドラム型の中間転写手段を有する
装置であり、転写手段上に現像剤であるカラートナーを
重ね合わせてカラー画像を形成したのち、記録材(転写
紙P)に転写を行う形態である。
【0147】中間転写手段(中間転写体又はドラム)1
0は、その周囲に配置されている4組の画像形成ユニッ
ト20Y、20M、20C、20Kにより形成されたイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)のトナー像を順次重ね合わせて担持する。前記中
間転写手段10は、ドラム状の中間転写体10であっ
て、円筒状の金属基体であるアルミニウム基体11上
に、弾性層として導電性ゴム層12(厚さ500〜50
00μm、電気抵抗108〜1014Ω・cmのウレタン
ゴム層)と、更に、その上に離形性フィルム13(分離
用として、厚さ20〜200μm、電気抵抗1010〜1
16Ω・cmのテフロン層)が設けられている。中間転
写体10の周囲には、4組の画像形成ユニット20Y、
20M、20C、20Kと、記録材紙転写手段30、中
間転写体のクリーニング手段16が各々配設されてい
る。又、中間転写体10は、軸101によってカラー画
像形成装置100に回転自在に軸支されている。
【0148】又、前記4組の画像形成ユニット20Y、
20M、20C、20Kは、各々枠体26Y,26M,
26C,26K内に設けられ、該枠体26Y,26M,
26C,26Kがカラー画像形成装置100内で移動可
能に設けられ、各画像形成ユニットを、ドラム状の中間
転写体10に対して使用色に応じて画像転写位置か、又
は非画像転写位置に移動させるための移動用部材27
Y,27M,27C,27Kが各々枠体26Y,26
M,26C,26Kと接触して設けられている。
【0149】前記4組の画像形成ユニット20Y、20
M、20C、20Kは、感光体ドラム21Y,21M,
21C,21Kを中心に、回転する帯電手段22Y,2
2M,22C,22Kと、露光手段23Y,23M,2
3C,23Kと、回転する現像手段24Y,24M,2
4C,24K、及び、感光体ドラム21Y,21M,2
1C,21Kをクリーニングするクリーニング手段25
Y,25M,25C,25Kより構成されている。
【0150】前記画像形成ユニット20Y、20M、2
0C、20Kは、転写体10にそれぞれ形成するトナー
像の色が異なるだけで、同じ構成であり、図2により画
像形成ユニット20Yを例にして詳細に説明する。
【0151】枠体26Y内に設けた画像形成ユニット2
0Yは、像形成体である感光体ドラム21Yの周囲に、
像形成体帯電手段22Y(以下、単に帯電手段22Y、
あるいは、帯電器22Yという)、露光手段23Y、現
像手段24Y、像形成体クリーニング手段25Y(以
下、単にクリーニング手段25Y、あるいは、クリーニ
ングブレード25Yという)を配置し、感光体ドラム2
1Y上にイエロー(Y)のトナー像を形成するものであ
る。また、本実施の形態においては、この画像形成ユニ
ット20Yのうち、少なくとも感光体ドラム21Y、帯
電手段22Y、現像手段24Y、クリーニング手段25
Yを一体化するように設けている。
【0152】帯電手段22Yは、感光体ドラム21Yに
対して一様な電位を与える手段であって、本実施の形態
においては、感光体ドラム21Yと接触しながら従動回
転をするローラ状のローラ帯電器22Yが用いられてい
る。
【0153】露光手段23Yは、ローラ帯電器22Yに
よって一様な電位を与えられた感光体ドラム21Y上
に、画像信号(イエロー)に基づいて露光を行い、イエ
ローの画像に対応する静電潜像を形成する手段であっ
て、この露光手段23Yとしては、感光体ドラム21Y
の軸方向にアレイ状に発光素子を配列したLEDと結像
素子(商品名;セルフォックレンズ)とから構成される
もの、あるいは、レーザー光学系などが用いられる。
【0154】現像手段24Yは、現像剤であるイエロー
トナーを収容し、感光体ドラム21Y上に形成された静
電潜像を反転現像して、イエロートナー像を形成する手
段である。本実施の形態の現像手段24Yにおいては、
現像手段24Y内に収容されているイエロートナーを、
攪拌部材241Yにより攪拌した後、矢示の方向に回転
する表面が弾性(スポンジ)のトナー供給ローラ242
Yにより、現像スリーブ243Yへ供給する。このと
き、薄層形成部材244Yにより現像スリーブ243Y
上のイエロートナーを均一の薄層とする。現像手段24
Yの現像作用に際しては、矢示の方向に回転する現像ス
リーブ243Yに対し、直流あるいはさらに交流を加え
た現像バイアスが印加され、現像手段24Yの収容する
一成分によるジャンピング現像が行われて、接地されて
いる感光体ドラム21Yに対して、トナーと同極性の直
流成分と交流成分とを重畳したバイアスを印加して、非
接触の反転現像が行われる。なお、現像スリーブ243
Yの画像領域外の両端部に設けられた突当コロが、感光
体ドラム21Yに当接することにより、現像スリーブ2
43Yと感光体ドラム21Yとを非接触に保っている。
なお、非接触現像ではなく、接触現像を用いることもで
きる。
【0155】感光体ドラム21Y上に形成されたイエロ
ーのトナー像は、突当コロが、転写体10の位置決め部
に接触しながら回転し、トナーと逆極性のバイアス電圧
の印加される中間転写体10により、順次、中間転写体
10上に転写される。
【0156】クリーニング手段25Yは、イエロートナ
ー像が中間転写体10に転写された後に、感光体ドラム
21Y上に残留したイエロートナーを除去するための手
段であって、本実施の形態においては、クリーニング手
段25Yが感光体ドラム21Yに摺接することにより、
残留トナーの除去を行っている。
【0157】このようにして、画像形成ユニット20Y
により、帯電、露光、現像の行程により形成された画像
信号(イエロー)に対応したイエロートナー像は、転写
体10上に転写される。
【0158】そして、図1に示すように、その他の画像
形成ユニット20M、20C、20Kも同様に、それぞ
れ感光体ドラム21M、21C、21K上に、画像信号
(マゼンタ)に対応したマゼンタトナー像、画像信号
(シアン)に対応したシアントナー像、画像信号(K)
に対応した黒トナー像が並列処理的に、同期をとりなが
ら形成される。このような操作により、各画像形成ユニ
ット20Y、20M、20C、20Kの各感光体ドラム
21Y、21M、21C、21K上に形成されたトナー
像は、順次、1〜2kVの転写バイアスを印加した中間
転写体10上に転写され、トナー像が重ね合わされる。
全てのトナー像が重ね合わさると、中間転写体10上
に、カラートナー像が形成される。
【0159】一方、中間転写体10の下部には、記録材
収納手段である給紙カセットCAが設けられ、給紙カセ
ットCA内に収容された記録材である転写紙Pは、給紙
ローラr1の作動により、給紙カセットCA内から搬出
され、タイミングローラ対r2へと送られる。タイミン
グローラ対r2は、中間転写体10上に形成されたカラ
ートナー像と同期するように、記録材(転写紙)Pを送
り出す。
【0160】送り出された転写紙Pは、転写位置で転写
紙転写手段30により、中間転写体10上に形成された
カラートナー像を転写される。この転写紙転写手段30
は、アースされたローラ31、転写ベルト32、紙帯電
器33、転写電極34、紙分離AC除電器35から構成
されている。
【0161】送り出された転写紙Pは、ローラ31に張
設され、中間転写体10の周速度に同期して矢示の方向
に回転する転写ベルト32により、転写位置へと搬送さ
れる。転写ベルト32は、106〜1010Ω・cmの高
抵抗のベルト状のものである。この際、転写紙Pは、紙
帯電器33によりトナーと同極性に紙帯電され、転写ベ
ルト32に吸着されて転写位置へと給送される。トナー
と同極性に紙帯電を行うことにより、中間転写体10上
のカラートナー像と引き合うことを防止して、カラート
ナー像の乱れを防止している。また、転写材帯電手段と
しては、転写ベルト32に接離可能な通電ローラやブラ
シ帯電器など用いることができる。
【0162】転写位置では、転写電極34により、中間
転写体10上のカラートナー像が、転写紙P上へと転写
される。この転写電極34により、転写紙Pの裏面に
は、転写体10のバイアスより高いトナーと反対極性の
電圧である1.5〜3kVの電位となるように、コロナ
放電がなされる。
【0163】カラートナー像の転写を受けた転写紙P
は、転写ベルト32によりさらに搬送され、転写材分離
用としての紙分離AC除電器35により除電され、転写
ベルト32より分離され、定着手段40へと搬送され
る。定着手段40において、加熱ローラ41と加圧ロー
ラ42とにより加熱・圧着されカラートナー像が転写紙
P上に容着・定着された後、転写紙Pは排紙ローラ対r
3によりカラー画像形成装置の上部に設けられたトレイ
上に排出される。
【0164】一方、カラートナー像が転写紙Pへ転写さ
れた中間転写体10は、中間転写体のクリーニング手段
16であるクリーニングブレード161によって、転写
体10上を摺擦され、中間転写体10上に残留した残留
トナーを除去・清掃される。また、転写ベルト32上に
は、転写ベルトクリーニング手段36としてブレードが
摺接しており、紙分離後の転写ベルト32上をクリーニ
ングする。
【0165】図3は、現像手段と、感光体ドラムを画像
形成ユニットより着脱可能とし、交換できる図2とは少
々構成が異なる画像形成ユニットの断面図である。
【0166】本実施例を前記画像形成ユニット20Cの
構成を例にして説明する。
【0167】画像形成ユニット20Cを構成した枠体2
6Cはカラー画像形成装置に設けた案内部材111に設
けられており、該枠体26Cの一部に接触するようにカ
ム構造の移動用部材27Cが設けられ、スプリングSC
に抗して枠体26Cと共に画像形成ユニット20Cを所
定の画像形成位置で停止している。枠体26C内には像
形成体である感光体ドラム21Cの周囲に、帯電手段2
2C、露光手段23Cが設けられ、枠体26Cと着脱自
在に設けられ交換可能となした第2枠体261C内に
は、現像手段24Cと、現像剤供給手段241C、及
び、現像剤攪拌手段242Cが各々設けられ、現像手段
24Cが感光体ドラム21Cの周囲に対峙するように配
置されている。
【0168】更に、第2枠体261C内には、一成分現
像剤Tよりなるシアン(C)のトナーが内蔵されてお
り、該一成分現像剤Tの残量を検知する現像剤残量検知
手段Aが現像手段24C内に設けられている。
【0169】前記感光体ドラム21C上には、前記画像
形成プロセスによりシアン(C)のトナー像を形成し、
前記同様中間転写体10にシアン(C)のトナー像を感
光体ドラム21C上より転写した後、感光体ドラム21
Cの周囲をクリーニング手段25Cでクリーニングする
ように配置されている。
【0170】次に図4は本発明の他のカラー画像形成装
置(複写機あるいはレーザービームプリンタ)の構成断
面図である。中間転写ベルト10は中程度の抵抗の弾性
体を使用している。
【0171】21は像形成体として繰り返し使用される
回転ドラム型の感光体ドラムであり、矢示の反時計方向
に所定の周速度をもって回転駆動される。
【0172】感光体ドラム21は回転過程で、帯電手段
22により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次
いで不図示の像露光手段により画像情報の時系列電気デ
ジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームに
よる走査露光光等による画像露光を受けることにより目
的のカラー画像のイエロー(Y)の色成分像に対応した
静電潜像が形成される。
【0173】次いで、その静電潜像がイエロー(Y)の
現像手段(イエロー色現像器)24Yにより第1色であ
るイエロートナーにより現像される。この時第2〜第4
の現像手段(マゼンタ色現像器、シアン色現像器、ブラ
ック色現像器)24M、24C、24Kの各現像器は作
動オフになっていて感光ドラム21には作用せず、上記
第1色目のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像
器により影響を受けない。
【0174】中間転写体10は時計方向に感光体ドラム
21と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0175】感光体ドラム21上に形成担持された上記
第1色目のイエロートナー画像が、感光体ドラム21と
中間転写体10とのニップ部を通過する過程で、1次転
写ローラから中間転写体10に印加される1次転写バイ
アスにより形成される電界により、中間転写体10の外
周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
【0176】中間転写体10に対応する第1色のイエロ
ートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、ク
リーニング装置25により清掃される。
【0177】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色のクロ(ブラッ
ク)トナー画像が順次中間転写体10上に重ね合わせて
転写され、目的のカラー画像に対応した重ね合わせカラ
ートナー画像が形成される。
【0178】2次転写ローラ34′で、2次転写対向ロ
ーラ34″に対応し平行に軸受させて中間転写体10の
下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0179】感光体ドラム21から中間転写体10への
第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次
転写バイアスはトナーとは逆極性で、バイアス電源から
印加される。その印加電圧は、例えば+100V〜+2
kVの範囲である。
【0180】感光ドラム21から中間転写体10への第
1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2次
転写ローラ34′及び中間転写体クリーニング手段16
は中間転写体10から離間することも可能である。
【0181】中間転写ベルト10上に転写された重ね合
わせカラートナー画像の第2の画像担持体である記録材
Pへの転写は、2次転写ローラ34′が中間転写体10
のベルトに当接されると共に、給紙ローラr1から転写
紙ガイドを通って、中間転写体10のベルトに2次転写
ローラ34′との当接ニップに所定のタイミングで記録
材Pが給送される。2次転写バイアスがバイアス電源か
ら2次転写ローラr1に印加される。この2次転写バイ
アスにより中間転写体10から第2の画像担持体である
記録材Pへ重ね合わせカラートナー画像が転写(2次転
写)される。トナー画像の転写を受けた記録材Pは定着
手段40へ導入され加熱定着される。
【0182】前述の中間転写体を用いたカラー電子写真
画像形成装置は、従来の技術である記録材を張り付けた
まま吸着せしめ、そこへ感光体ドラムから画像を転写す
る画像形成装置を有したカラー電子写真装置、例えば特
開昭63−301960号公報中で述べられたごとくの
転写装置と比較すると、第2の画像担持体である転写材
になんら加工、制御(例えばグリッパーに把持する、吸
着する、曲率をもたせる等)を必要とせずに中間転写体
から画像を転写することができるため、封筒、ハガキや
ラベル紙等、薄い紙(40g/m2紙)から厚い紙(2
00g/m2紙)まで、幅の広狭、長さの長短、あるい
は厚さの厚薄によらず、第2の画像担持体を多種多様に
選択することができるという利点を有している。
【0183】更に、図5は本発明の別のカラー画像形成
装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ)の構成
断面図である。
【0184】いわゆるタンデム方式といわれるものであ
るが、通常のものと異なりベルト状の中間転写体10が
循環し、その上面側に画像形成ユニット20Y、20
M、20C、20Bが配置されており、順次画像形成し
たトナー像をベルト状の中間転写体10に転写して重ね
合わせカラートナー像を作る。このプロセスは図1に示
すものと同様である。これを定着手段において、二次転
写手段をかねた加熱ローラ41と加圧ローラ42との間
で、タイミングを合わせて送られてきた記録材(この場
合は普通紙を用いた)P上に転写する。
【0185】
【実施例】次に、本発明の態様を具体的に説明するが、
本発明の構成はこれに限られるものではない。
【0186】下記のごとくして感光体を作製した。
【0187】実施例1 下記中間層組成液を調製し、洗浄済み円筒状アルミニウ
ム基体上に浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.3μmの中間
層を形成した。
【0188】 〈中間層(UCL)組成液〉 ポリアミド樹脂(アミランCM−8000:東レ社製) 60g メタノール 1600ml 下記塗布組成液を混合し、サンドミルを用いて10時間
分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を浸
漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成
した。
【0189】 〈電荷発生層(CGL)組成液〉 Y型チタニルフタロシアニン 60g シリコーン樹脂溶液(KR5240、15%キシレン−ブタノール溶液 :信越化学社製) 700g 2−ブタノン 2000ml 下記塗布組成液を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を
調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布
法で塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0190】 〈電荷輸送層(CTL)組成液〉 電荷輸送物質(D1) 200g ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300 :三菱ガス化学社製) 300g 1,2−ジクロロエタン 2000ml
【0191】
【化36】
【0192】下記塗布組成液を混合し、溶解して表面保
護層塗布組成物を調製した。
【0193】〈表面保護層(OCL)組成液〉メチルシ
ロキサン単位80モル%、メチル−フェニルシロキサン
単位20モル%からなるポリシロキサン樹脂10重量部
にモレキュラーシーブ4Aを添加し、15時間静置し脱
水処理した。この樹脂をトルエン10重量部に溶解し、
これにメチルトリメトキシシラン5重量部、ジブチル錫
アセテート0.2重量部を加え均一な溶液にした。これ
にジヒドロキシメチルトリフェニルアミン(例示化合物
T−1)6重量部、例示シリコーンオイルAを1重量部
を加えて混合し、この溶液を前記電荷輸送層上に塗布
し、乾燥膜厚2μmの表面保護層を形成し、120℃、
1時間の加熱硬化を行い、実施例1の感光体を作製し
た。
【0194】実施例2 実施例1において表面保護層中に例示シリコーンオイル
Aの代わりに例示シリコーンオイルBを1重量部添加
し、ジヒドロキシメチルトリフェニルアミンを4−[2
−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミン
に代えた以外は全く同様にして実施例2の感光体を作製
した。
【0195】実施例3 実施例1において表面保護層中に例示シリコーンオイル
Aの代わりに例示シリコーンオイルCを0.5重量部と
ヒンダードアミン(2−1)1重量部を添加した以外は
全く同様にして実施例3の感光体を作製した。
【0196】実施例4 実施例3において中間層を下記に変えた以外は同様にし
て実施例4の感光体を作製した。
【0197】 〈中間層(UCL)組成液〉 ジルコニウムキレート化合物 ZC−540(松本製薬社製) 200g シランカップリング剤 KBM−903(信越化学社製) 100g メタノール 700ml エタノール 300ml 上記材料を浸漬塗布し、150℃30分間乾燥して厚さ
1.0μmの中間層を形成した。
【0198】実施例5 引き抜き加工より得られた円筒状アルミニウム基体上
に、下記分散物を作製、塗布し、乾燥膜厚15μmの導
電層を形成した。
【0199】 〈導電層(PCL)組成液〉 フェノール樹脂 160g 導電性酸化チタン 200g メチルセロソルブ 100ml 下記中間層塗布液を調製した。この塗布液を上記導電層
上に浸漬塗布法で塗布し、膜厚1.0μmの中間層を形
成した。
【0200】 〈中間層(UCL)組成液〉 ポリアミド樹脂(アミランCM−8000:東レ社製) 60g メタノール 1600ml 1−ブタノール 400ml 下記塗布組成液を混合し、サンドミルを用いて10時間
分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を前
記中間層の上に浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの
電荷発生層を形成した。
【0201】 〈電荷発生層(CGL)組成液〉 Y型チタニルフタロシアニン 60g シリコーン樹脂溶液(KR5240、15%キシレン−ブタノール溶液 :信越化学社製) 700g 2−ブタノン 2000ml 下記塗布組成液を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を
調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布
法で塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0202】 〈電荷輸送層(CTL)組成液〉 電荷輸送物質(D1) 200g ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300 :三菱ガス化学社製) 300g 1,2−ジクロロエタン 2000ml 〈表面保護層(OCL)組成液〉上記CTL上にメチル
シロキサン単位80モル%、メチル−フェニルシロキサ
ン単位20モル%からなるポリシロキサン樹脂10重量
部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、15時間静置し
脱水処理した。この樹脂をトルエン10重量部に溶解
し、これにメチルトリメトキシシラン5重量部、ジブチ
ル錫アセテート0.2重量部を加え均一な溶液にした。
【0203】これにジヒドロキシメチルトリフェニルア
ミン(例示化合物T−1)6重量部、ヒンダードアミン
(2−1)0.3重量部、例示シリコーンオイルDを1
重量部を加えて混合し、この溶液を前記電荷輸送層上に
塗布し、乾燥膜厚2μmの表面保護層を形成し、120
℃、1時間の加熱硬化を行い、実施例5の感光体を作製
した。
【0204】実施例6 実施例5において保護層中のジヒドロキシメチルトリフ
ェニルアミンを4−[2−(トリエトキシシリル)エチ
ル]トリフェニルアミンに代え、更に例示シリコーンオ
イルDを例示シリコーンオイルEを1.5重量部に代
え、ヒンダードアミン(2−1)の代わりにヒンダード
フェノール(1−7)0.2重量部を加えた以外は全く
同様にして実施例6の感光体を作製した。
【0205】実施例7 実施例6において保護層中のヒンダードアミンをヒンダ
ードフェノール(1−32)に代え、例示シリコーンオ
イルEの代わりに例示シリコーンオイルGを用いた以外
は全く同様にして実施例7の感光体を作製した。
【0206】実施例8 実施例3において、保護層に更にコロイダルシリカを5
重量部加えた以外は全く同じにして実施例8の感光体を
作製した。
【0207】実施例9 実施例3において、保護層に更にコロイダルシリカを1
2重量部加えた以外は全く同じにして実施例9の感光体
を作製した。
【0208】実施例10 実施例6中の保護層中に更に平均粒径1μmのシリコー
ン微粒子0.3重量部を添加した以外は全く同様にして
実施例10の感光体を作製した。
【0209】実施例11 実施例6中の保護層中に更に平均粒径2μmのポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)微粒子0.4重量部を
添加した以外は全く同様にして実施例11の感光体を作
製した。
【0210】比較例1〜11 実施例1〜11において、保護層にシリコーンオイルを
添加しないものをそれぞれ実施例1〜11と同様に作製
し、比較例1〜11の感光体とした。
【0211】〈評価〉評価は、各感光体を図1に記載の
デジタル複写機に搭載し、20℃、60%RH及び30
℃、80%RHの環境下、A4紙を用い初期及び5万枚
の画像評価を行った。本発明内の実施例1〜11の感光
体を用いたものは、どちらの環境条件でも初期及び5万
枚とも画像レジズレ、画像流れ、色ムラ、濃度ムラ、カ
ブリが発生しなかった。更に5万枚終了時点の感光体の
磨耗量も0.1μm以下と非常に少なかった。更に感光
体表面のキズが殆ど見られず、ハーフトーン画像上にも
スリ傷による画像欠陥は見られなかった。
【0212】下記表1に30℃、80%RHの環境下、
5万枚テスト終了時点の特性を示す。
【0213】評価尺度 画像流れ(肉眼観察) ◎・・・良好 ○・・・実用に差し支え無し △・・・実用には厳しく不可 ×・・・不適 画像レジズレ レッド1mm線からのイエロー、マゼンタ色のはみ出し
長を測定 70μ未満 ◎・・・良好 70〜100μm未満 ○・・・実用に差し支え無し 100〜150μm未満 △・・・実用には厳しく不可 150μm以上 ×・・・不適
【0214】
【表1】
【0215】
【発明の効果】本発明により、有機感光体を中間転写方
式の画像形成方法に採用し、しかも高温高湿下でも記録
画像にレジズレ等の画像欠陥が生じず、また画質の低
下、特にフィルミングによる画像ボケ、画像流れ等を生
じないカラー用有機感光体とそれを用いた画像形成方
法、画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の構成断面図であ
る。
【図2】本発明の画像形成ユニットの構成断面図であ
る。
【図3】本発明の画像形成ユニットの他の例を示す構成
断面図である。
【図4】本発明の他のカラー画像形成装置の構成断面図
である。
【図5】本発明の別のカラー画像形成装置の構成断面図
である。
【符号の説明】
10 中間転写体(中間転写手段) 20Y,20M,20C,20K 画像形成ユニット 21,21Y,21M,21C,21K 感光体ドラム
(像形成体) 22Y,22M,22C,22K 帯電手段 23Y,23M,23C,23K 露光手段 24Y,24M,24C,24K 現像手段 25,25Y,25M,25C,25K クリーニング
手段 26Y,26M,26C,26K 枠体 27Y,27M,27C,27K 移動用部材 P 記録材(転写紙)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
    順次積層してなる有機感光体の周辺に、該感光体の表面
    に電荷を付与する帯電手段と像露光手段とを配設し、こ
    れら帯電手段と露光手段とにより複数色に対応する静電
    潜像を形成し、該静電潜像に対応した着色トナー像を形
    成する複数の現像手段を用いて形成されたトナー像を一
    旦中間転写手段に転写した後、記録材に転写して定着
    し、前記感光体表面の残留トナーをクリーニング手段に
    より除去する画像形成装置であって、前記感光体の表面
    保護層が電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架
    橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有し、更にシリコ
    ーンオイルを含有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記有機感光体の表面保護層が下記一般
    式で表される構造を含む架橋構造を有するシロキサン系
    樹脂であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。 【化1】 (式中、Xは電荷輸送性能付与基、Yは隣接する原子と
    は異なる二価以上の連結基を表す。)
  3. 【請求項3】 前記シリコーンオイルが反応性シリコー
    ンオイルであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記表面保護層に更に酸化防止剤を含有
    することを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記表面保護層に更に微粒子を含有する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像形成装置を用い帯
    電、像露光、現像、転写、クリーニングの各工程を順次
    行いカラー像を形成することを特徴とする中間転写方式
    の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像形成装置に用いられ
    る有機感光体と、帯電手段、像露光手段、現像手段、転
    写または分離手段、クリーニング手段の少なくとも何れ
    か1つとを組み合わせて造られ、装置本体に脱着可能に
    設置されていることを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に感光層、表面保護層を
    順次積層してなる有機感光体を用い、該感光体の表面に
    電荷を付与する帯電手段と像露光手段とにより複数色に
    対応する静電潜像を形成し、該静電潜像に対応した着色
    トナー像を形成する複数の現像手段を配置し、形成され
    たトナー像を一旦中間転写手段に転写した後、記録材に
    転写して定着し、前記感光体表面の残留トナーをクリー
    ニング手段により除去する画像形成方法に用いられる有
    機感光体において、該感光体の表面保護層が電荷輸送性
    能を有する構造単位を有し、且つ架橋構造を有するシロ
    キサン系樹脂を含有し、更にシリコーンオイルを含有す
    ることを特徴とする有機感光体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092162A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Konica Corp 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2003098710A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置および電子写真装置用プロセスカートリッジ
KR100644631B1 (ko) * 2004-10-01 2006-11-10 삼성전자주식회사 실리콘계 첨가제를 포함한 유기감광체 및 이를 채용한전자사진 화상형성장치

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