JP2000171990A - 電子写真感光体とその製造方法及び前記感光体を用いたプロセスカ―トリッジと画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体とその製造方法及び前記感光体を用いたプロセスカ―トリッジと画像形成装置

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JP2000171990A
JP2000171990A JP11070308A JP7030899A JP2000171990A JP 2000171990 A JP2000171990 A JP 2000171990A JP 11070308 A JP11070308 A JP 11070308A JP 7030899 A JP7030899 A JP 7030899A JP 2000171990 A JP2000171990 A JP 2000171990A
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友男 ▲崎▼村
Tomoo Sakimura
Akihiko Itami
明彦 伊丹
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面硬度が高く、耐摩耗性が高く、繰り返し
時の電子写真特性が高温高湿下でも安定な、従って、良
好な画像が繰り返し使用に於いても得られる電子写真感
光体とその製造方法を開発する。又、前記感光体を用い
たプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 下記部分構造を有する硬化性シロキサン
系樹脂を含有させた樹脂層を有することを特徴とする電
子写真感光体。 【化1】 (式中、Xは電荷輸送性能付与基であって、該付与基を
構成する炭素原子を介して式中のYと結合する基、Yは
隣接する結合原子(SiとC)を除いた2価以上の原子
又は基である。)を含有させた樹脂層を有することを特
徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】電子写真感光体とその製造方
法、該感光体を搭載したプロセスカートリッジ及び画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体は有機光導電性物
質を含有する有機感光体が最も広く用いられている。有
機感光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応し
た材料が開発し易いこと、環境汚染のない材料を選択で
きること、製造コストが安いこと等が他の感光体に対し
て有利な点であるが、唯一の欠点は機械的強度が弱く、
多数枚の複写やプリント時に感光体表面の劣化や傷の発
生がある事である。
【0003】電子写真感光体の表面には、帯電器、現像
器、転写手段、及びクリーニング器等により、電気的、
機械的な外力が直接加えられるため、それらに対する耐
久性が要求される。具体的には、摺擦による感光体表面
の摩耗や傷の発生、コロナ帯電時に発生するオゾンや活
性酸素等による感光体表面の劣化等に対する耐久性が要
求される。
【0004】上記のような感光体表面に要求される様々
な特性を満たすため、これまで種々の事が検討されてき
た。即ち、有機感光体の表面にBPZポリカーボネート
をバインダー(結着樹脂)として用いることにより、表
面の摩耗特性、トナーフィルミング特性が改善される事
が報告されている。又、特開平6−118681号公報
では感光体の表面保護層として、コロイダルシリカ含有
硬化性シリコーン樹脂を用いることが報告されている。
【0005】しかし、BPZポリカーボネートバインダ
ーを用いた感光体では、なお耐摩耗特性が不足してお
り、十分な耐久性を有していない。一方、コロイダルシ
リカ含有硬化性シリコーン樹脂の表面層では耐摩耗特性
は改善されるが、繰り返し使用時の電子写真特性が不十
分であり、カブリや画像ボケが発生しやすく、やはりこ
れも耐久性が不十分である。
【0006】この様な欠点を改善する方法として、特開
平9−124943号公報や、特開平9−190004
号公報では有機ケイ素変性正孔輸送性化合物を、硬化性
有機ケイ素系高分子中に結合させた樹脂層を、表面層と
して有する感光体を提案している。しかし、この樹脂層
は高湿環境下でカブリや画像ボケが発生しやすく十分な
耐久性を有していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決することの出来る表面硬度が高く、耐摩
耗性が高く、繰り返し時の電子写真特性が高温高湿下で
も安定な、従って、良好な画像が繰り返し使用に於いて
も得られる電子写真感光体とその製造方法を開発する事
にあり、又、前記感光体を用いたプロセスカートリッジ
及び画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
解決のため鋭意努力した結果、本発明の目的は、下記構
成の何れかをとることにより達成されることが判明し
た。
【0009】1.下記部分構造を有する硬化性シロキサ
ン系樹脂を含有させた樹脂層を有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0010】
【化3】
【0011】(式中、Xは電荷輸送性能付与基であっ
て、該付与基を構成する炭素原子を介して式中のYと結
合する基、Yは隣接する結合原子(SiとC)を除いた
2価以上の原子又は基である。) 2.下記部分構造を有する硬化性シロキサン系樹脂を含
有させた樹脂層を有することを特徴とする電子写真感光
体。
【0012】
【化4】
【0013】(式中、Xは電荷輸送性能付与基であっ
て、該付与基を構成する炭素原子を介して式中のYと結
合する基、YはO、S、NRであり、RはH、1価の有
機基。) 3.水酸基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合
物と、水酸基を有する電荷輸送性化合物を反応させて得
られる硬化性シロキサン系樹脂を含有する樹脂層を有す
ることを特徴とする電子写真感光体。
【0014】4.水酸基或いは加水分解性基を有する有
機ケイ素化合物と、アミノ基を有する電荷輸送性化合物
を反応させて得られる硬化性シロキサン系樹脂を含有す
る樹脂層を有することを特徴とする電子写真感光体。
【0015】5.水酸基或いは加水分解性基を有する有
機ケイ素化合物と、メルカプト基を有する電荷輸送性化
合物を反応させて得られる硬化性シロキサン系樹脂を含
有する樹脂層を有することを特徴とする電子写真感光
体。
【0016】6.上記シロキサン系樹脂を含有させた樹
脂層を硬化したことを特徴とする上記1〜5のいずれか
1項に記載の電子写真感光体。
【0017】7.上記樹脂層が表面層であることを特徴
とする上記1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光
体。
【0018】8.上記表面層の下に電荷発生層と電荷輸
送層を有することを特徴とする上記7記載の電子写真感
光体。
【0019】9.上記表面層の下に電荷発生・輸送層を
有することを特徴とする上記7記載の電子写真感光体。
【0020】10.導電性支持体上に中間層、その上に
電荷発生層、更にその上に電荷輸送層を有することを特
徴とする上記7又は8記載の電子写真感光体。
【0021】11.上記表面層の層厚が0.1〜20μ
mであることを特徴とする上記7〜10のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。
【0022】12.上記表面層と隣接する層間に接着層
を設けたことを特徴とする上記7〜11のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。
【0023】13.前記電荷輸送性能付与基がトリアリ
ールアミン系化合物基であることを特徴とする上記1、
2、6〜12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0024】14.前記電荷輸送性能付与基がヒドラゾ
ン系化合物基であることを特徴とする上記1、2、6〜
12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0025】15.前記電荷輸送性能付与基がスチリル
トリフェニルアミン系化合物基であることを特徴とする
上記1、2、6〜12のいずれか1項に記載の電子写真
感光体。
【0026】16.前記電荷輸送性能付与基がベンジジ
ン系化合物基であることを特徴とする上記1、2、6〜
12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0027】17.前記電荷輸送性能付与基がブタジエ
ン系化合物基であることを特徴とする上記1、2、6〜
12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0028】18.電子写真感光体を用い、帯電、像露
光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経て画像
形成を行う画像形成装置において、前記電子写真感光体
に上記1〜17のいずれか1項記載の電子写真感光体を
用いることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【0029】19.電子写真感光体を用い、帯電、像露
光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経て画像
形成を行う画像形成装置に使用するプロセスカートリッ
ジにおいて、上記1〜17のいずれか1項記載の電子写
真感光体と、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離
器、クリーニング器の、少なくともいずれか1つとを組
み合わせて造られていることを特徴とするプロセスカー
トリッジ。
【0030】20.導電性支持体上に水酸基或いは加水
分解性基を有する有機ケイ素化合物と、水酸基を有する
電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シロキサ
ン系樹脂を含有する樹脂層を塗布し、その後50℃以上
の温度で硬化させることを特徴とする電子写真感光体の
製造方法。
【0031】21.導電性支持体上に水酸基或いは加水
分解性基を有する有機ケイ素化合物と、アミノ基を有す
る電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シロキ
サン系樹脂を含有する樹脂層を塗布し、その後50℃以
上の温度で硬化させることを特徴とする電子写真感光体
の製造方法。
【0032】22.導電性支持体上に水酸基或いは加水
分解性基を有する有機ケイ素化合物と、メルカプト基を
有する電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シ
ロキサン系樹脂を含有する樹脂層を塗布し、その後50
℃以上の温度で硬化させることを特徴とする電子写真感
光体の製造方法。
【0033】本発明について更に説明する。
【0034】本発明において、電荷輸送性能付与基と
は、通常用いられる電荷輸送物質(以後CTM、又は電
荷輸送性化合物ともいう)の構造を含み、前記電荷輸送
性化合物を構成する炭素原子を介して或いは上記電荷輸
送性化合物を部分構造として含有する化合物の1炭素原
子を介して式中のYと結合する基である。
【0035】即ち、その代表的なものとしては、実用化
されている電荷輸送物質、例えばオキサゾール誘導体、
オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフ
ェニルアミン等のトリアリールアミン誘導体、9−(p
−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビ
ス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチ
リルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒド
ラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール
誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アク
リジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンゾイミダゾー
ル誘導体、チオフェン誘導体、N−フェニルカルバゾー
ル誘導体の構造を持つ基が挙げられ、その構成炭素原子
を介して或いは上記電荷輸送物質を部分構造として含有
する化合物の1炭素原子を介して下記式中のYと結合す
る基である。
【0036】
【化5】
【0037】(式中、Xは電荷輸送性能付与基であっ
て、該付与基を構成する炭素原子を介して式中のYと結
合する基、Yは隣接する結合原子(SiとC)を除いた
2価以上の原子である。) 電荷輸送性能付与基Xは上式中では1価の基として図示
されているが、電荷輸送性化合物が2つ以上の反応性官
能基を有している場合はシロキサン系樹脂中で2価以上
のクロスリンク基として接合してもよく、単にペンダン
ト基として接合していてもよい。ここでYは2価以上の
隣接する結合原子(珪素原子(Si)と炭素原子
(C))以外の原子であればどのような原子でもよい。
但し、Yが3価以上の原子の時は上式中のSiとC以外
のYの結合手は結合が可能な上記シロキサン系樹脂中の
いずれかの構成原子と結合しているか又は他の原子、分
子基と連結した構造を有する。上記2価以上の原子とし
て、特に酸素原子(O)、硫黄原子(S)、窒素原子
(N)が好ましい。
【0038】上記原子、即ちO、S、Nの原子はそれぞ
れ電荷輸送性能を有する化合物中に導入された水酸基、
メルカプト基、アミン基と水酸基或いは加水分解性基を
有する有機珪素化合物との反応によって形成され、下記
部分構造を有する硬化性シロキサン系樹脂を含有する樹
脂層を形成することができる。
【0039】
【化6】
【0040】(式中、Xは電荷輸送性能付与基であっ
て、該付与基を構成する炭素原子を介して式中のYと結
合する基、YはO、S、NRであり、RはH、1価の有
機基。) 本発明中の硬化性シロキサン樹脂とは予め化学構造単位
にシロキサン結合を有するモノマー、オリゴマー、ポリ
マーを反応させて(加水分解反応、触媒や架橋剤を加え
た反応等を含む)3次元網目構造を形成し、硬化させた
樹脂を意味する。一般的には、シロキサン結合を有する
有機珪素化合物を加水分解反応とその後の脱水縮合によ
りシロキサン結合を促進させ3次元網目構造を形成さ
せ、その結果生成したシロキサン樹脂を意味する。例え
ば、アルコキシシランからなる組成物や、又はアルコキ
シシランとコロイダルシリカからなる組成物の縮合反応
により3次元網目構造を形成した樹脂を意味する。
【0041】上記の硬化性シロキサン系樹脂の原料とし
ては、水酸基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化
合物が一般に用いられる。ここで上記加水分解性基と
は、メトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケトオキシ
ム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基等
が挙げられる。中でも炭素数が1〜6のアルコキシ基が
好ましい。
【0042】本発明における硬化性シロキサン系樹脂の
原料として用いられる有機ケイ素化合物は、一般にはケ
イ素原子に結合している加水分解性基の数nが1のと
き、有機ケイ素化合物の高分子化反応は抑制される。n
が2、3又は4のときは高分子化反応が起こりやすく、
特に3或いは4では高度に架橋反応を進めることが可能
である。従って、これらをコントロールすることにより
得られる塗布層液の保存性や塗布後の樹脂層の硬度等を
制御することが出来る。
【0043】前記シロキサン系樹脂の組成比としては、
nが1又は2の成分(A成分)1モルに対し、nが3又
は4成分(B成分)0.05〜1モルを用いる組成比が
好ましい。また上記有機ケイ素化合物と反応して樹脂層
を形成する水酸基、メルカプト基、或いはアミン基を有
する電荷輸送性化合物基(C成分)成分は前記シロキサ
ン成分の総重量100部に対し1〜500重量部を用い
ることが好ましい。上記(A)成分が上記の範囲を超え
て使用されると、(A)成分が少ない場合はシロキサン
樹脂層は架橋密度が小さすぎ硬度が不足する。又、
(A)成分が多すぎると架橋密度が大きすぎ硬度は十分
だが、脆い樹脂層となる。(C)成分が少ない場合はシ
ロキサン樹脂層の電荷輸送能が小さく、感度の低下、残
電の上昇を生じ、(C)成分が多い場合はシロキサン樹
脂層の膜強度が弱くなる傾向がみられる。
【0044】又、上記シロキサン系樹脂の原料としては
上記有機ケイソ化合物を酸性条件下又は塩基性条件下で
加水分解してオリゴマー化した加水分解縮合物を用いる
こともできる。
【0045】次に本発明中で用いられる水酸基、メルカ
プト基、アミン基を有する電荷輸送性化合物について説
明する。
【0046】水酸基を有する電荷輸送性化合物とは、通
常用いられる構造の電荷輸送性化合物で、且つ水酸基を
有している化合物である。即ち、代表的にはシロキサン
系有機ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成すること
が出来る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げ
ることができるが、下記構造に限定されるものではな
く、電荷輸送性能を有し、且つ水酸基を有している化合
物であればよい。
【0047】X−(R1−OH)m m≧1 上記中、 X:電荷輸送性能付与基、 R1:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレン、ア
リーレン基、 m:好ましくは1〜5である。
【0048】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。又、例えばトリアリールアミン系化
合物とは、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン
構造を含み、該基を構成する炭素原子を介して炭素原子
と結合する水酸基を有する化合物である。
【0049】1.トリアリールアミン系化合物
【0050】
【化7】
【0051】2.ヒドラジン系化合物
【0052】
【化8】
【0053】3.スチルベン系化合物
【0054】
【化9】
【0055】4.ベンジジン系化合物
【0056】
【化10】
【0057】5.ブタジエン系化合物
【0058】
【化11】
【0059】6.その他の化合物
【0060】
【化12】
【0061】次に、水酸基を有する電荷輸送性化合物の
合成例について述べる。
【0062】例示化合物T−1の合成
【0063】
【化13】
【0064】ステップA 温度計、冷却管、攪拌装置、滴下ロートの付いた四頭コ
ルベンに、化合物(1)49gとオキシ塩化リン184
gを入れ加熱溶解した。滴下ロートよりジメチルホルム
アミド117gを徐々に滴下し、その後反応液温を85
〜95℃に保ち、約15時間攪拌を行った。次に反応液
を大過剰の温水に徐々に注いだ後、攪拌しながらゆっく
り冷却した。
【0065】析出した結晶を濾過及び乾燥した後、シリ
カゲル等により不純物吸着及びアセトニトリルでの再結
晶により精製を行って化合物(2)を得た。収量は30
gであった。
【0066】ステップB 化合物(2)30gとエタノール100mlをコルベン
に投入し攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム1.9gを
徐々に添加した後、液温を40〜60℃に保ち、約2時
間攪拌を行った。次に反応液を約300mlの水に徐々
にあけ、攪拌して結晶を析出させた。濾過後充分水洗し
て、乾燥し化合物(3)を得た。収量は30gであっ
た。
【0067】例示化合物S−1の合成
【0068】
【化14】
【0069】ステップA 温度計及び攪拌装置を付けた300mlコルベンに、C
uを30g、K2CO3を60g、化合物(1)8g、化
合物(2)100gを投入し、約180℃まで昇温して
20時間攪拌した。冷却後濾過し、カラム精製により化
合物(3)7gを得た。
【0070】ステップB 温度計、滴下ロート、アルゴンガス導入装置及び攪拌装
置を付けた100mlコルベンをアルゴンガス雰囲気に
し、これに化合物(3)7g、トルエン50ml、塩化
ホスホリル3gを投入した。室温下で攪拌しながら、D
MF2gをゆっくりと滴下し、その後約80℃に昇温し
て16時間攪拌した。約70℃の温水にあけてから冷却
した。これをトルエンにて抽出し、抽出液を水のpHが
7になるまで水洗した。硫酸ナトリウムにて乾燥した後
に濃縮し、カラム精製により化合物(4)5gを得た。
【0071】ステップC アルゴンガス導入装置及び攪拌装置を付けた100ml
コルベンにt−BuOK1.0g、DMF60mlを投
入し、アルゴンガス雰囲気にした。これに化合物(4)
2.0g、化合物(5)2.2gを加え、室温で1時間
攪拌した。これを大過剰の水にあけ、トルエンにて抽出
し、抽出液を水洗した後、硫酸ナトリウムにて乾燥後、
濃縮してからカラム精製を行い化合物(6)2.44g
を得た。
【0072】ステップD 温度計、滴下ロート、アルゴンガス導入装置及び攪拌装
置を付けた100mlコルベンにトルエンを投入し、ア
ルゴンガス雰囲気にした。これにn−BuLiのヘキサ
ン溶液(1.72M)15mlを加え、50℃に加温し
た。これに化合物(6)2.44gをトルエン30ml
溶解させた液を滴下し、50℃に保って3時間攪拌し
た。これを−40℃に冷却した後、エチレンオキサイド
8mlを加え、−15℃まで昇温して1時間攪拌した。
その後室温まで昇温し、水5mlを加えて、エーテル2
00mlにて抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。
洗浄液がpHになるまで洗浄した後、硫酸ナトリウムに
て乾燥、濃縮、カラム精製して化合物(7)1.0gを
得た。
【0073】次に、メルカプト基を有する電荷輸送性化
合物の具体例を下記に例示する。
【0074】メルカプト基を有する電荷輸送性化合物と
は、通常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つメルカ
プト基を有している化合物である。即ち、代表的には硬
化性有機ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成するこ
とが出来る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙
げることができるが、下記構造に限定されるものではな
く、電荷輸送性能を有し、且つメルカプト基を有してい
る化合物であればよい。
【0075】X−(R1−SH)m m≧1 上記式中、 X:電荷輸送性能付与基、 R1:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレン、ア
リーレン基、 m:好ましくは1〜5である。
【0076】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0077】
【化15】
【0078】更に、アミノ基を有する電荷輸送性化合物
の具体例を下記に例示する。
【0079】アミノ基を有する電荷輸送性化合物とは、
通常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つアミノ基を
有している化合物である。即ち、代表的には硬化性有機
ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成することが出来
る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げること
ができるが、下記構造に限定されるものではなく、電荷
輸送性能を有し、且つアミノ基を有している化合物であ
ればよい。
【0080】X−(R1−NR2H)m m≧1 上記式中、 X:電荷輸送性能付与基、 R1:単結合子、置換又は非置換のアルキレン、置換又
は非置換のアリーレン基、 R2:H、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置
換のアリール基、 m:好ましくは1〜5である。
【0081】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0082】
【化16】
【0083】アミノ基を有する電荷輸送性化合物の中
で、第一アミン化合物(−NH2)の場合は2個の水素
原子が有機珪素化合物と反応し、シロキサン構造に連結
することもあり得る。
【0084】第2アミン化合物(−NHR)の場合は1
個の水素原子が有機珪素化合物と反応し、残りのRはブ
ランチとして残存する基でも良く、架橋反応を起こす基
でも良く、電荷輸送能を有する化合物基でもよい。
【0085】本発明の電子写真感光体の層構成は、特に
限定はないが、電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発
生・電荷輸送層(電荷発生と電荷輸送の両方の機能を有
する単層型感光層)等の感光層とその上に本発明の樹脂
層を塗設した構成をとるのが好ましい。又、上記電荷発
生層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層は各層
が複数の層から構成されていてもよい。
【0086】本発明の感光層に含有される電荷発生物質
(CGM)としては、例えばフタロシアニン顔料、多環
キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、
キナクリドン顔料、アズレニウム顔料、スクワリリウム
染料、シアニン染料、ピリリウム染料、チオピリリウム
染料、キサンテン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素等が挙げられ、これらの電荷発生物質(CG
M)は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層形成が
行われる。
【0087】前記感光層に含有される電荷輸送物質(C
TM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミ
ダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベン
ジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、
アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール
誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導
体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジ
ン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビ
ニルアントラセン等が挙げられこれらの電荷輸送物質
(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行われる。
【0088】単層構成の感光層、及び積層構成の場合の
電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)に含有さ
れるバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルア
セテート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無
水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等
が挙げられる。
【0089】本発明に於いて電荷発生層中の電荷発生物
質とバインダー樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1
が好ましい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ま
しく、特には0.05〜2μmが好ましい。
【0090】又、電荷輸送層は前記の電荷輸送物質とバ
インダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾
燥することによって形成される。電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂との混合割合は重量比で3:1〜1:3が好ま
しい。
【0091】電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、特には
10〜40μmが好ましい。また、電荷輸送層が複数設
けられている場合は、電荷輸送層の上層の膜厚は10μ
m以下が好ましく、かつ、電荷輸送層の上層の下に設け
られた電荷輸送層の全膜厚より小さいことが好ましい。
【0092】本発明中の前記硬化性シロキサン系樹脂を
含有する樹脂層は、上記電荷輸送層を兼ねても良いが、
好ましくは、電荷輸送層もしくは電荷発生層或いは単層
型の電荷発生・輸送層等の感光層の上に、これらとは別
層として設けるのがよい。この場合、上記感光層と本発
明の樹脂層の間に接着層を設けるのが更に良い。
【0093】本発明の感光体の製造に用いられる溶媒又
は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパ
ン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリ
クロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、
メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ等が挙げられるがこれらに限定される
ものではない。これらの中で、特にジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン等が好ま
しく用いられる。また、これらの溶媒は単独或いは2種
以上の混合溶媒として用いることもできる。
【0094】次に本発明の電子写真感光体の導電性支持
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの、 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。
【0095】次に本発明の電子写真感光体を製造するた
めの塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、
円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、感光
層の表面層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させない
ため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布又
は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表例)
塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお前記
スプレー塗布については例えば特開平3−90250号
及び特開平3−269238号公報に詳細に記載され、
前記円形量規制型塗布については例えば特開昭58−1
89061号公報に詳細に記載されている。
【0096】本発明の感光体は前記表面層が塗布形成さ
れた後、50℃以上好ましくは、60〜200℃の温度
で加熱乾燥する事が好ましい。この加熱乾燥により、残
存塗布溶媒を少なくすると共に、シロキサン系樹脂層を
十分に硬化させることができる。
【0097】本発明においては導電性支持体と感光層の
間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることもでき
る。
【0098】中間層用の材料としては、カゼイン、ポリ
ビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウムを
用いた中間層、或いは特開平9−68870号公報の如
く金属アルコキシド、有機金属キレート、シランカップ
リング剤による硬化型中間層等が挙げられる。中間層の
膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.1〜
5μmが好ましい。
【0099】本発明においては、更に、支持体と中間層
との間に支持体の表面欠陥を補うための被覆を施すこと
や、特に画像入力がレーザー光の場合には問題となる干
渉縞の発生を防止することなどを目的とした導電層を設
けることができる。この導電層は、カーボンブラック、
金属粒子又は金属酸化物粒子等の導電性粉体を適当なバ
インダー樹脂中に分散した溶液を塗布乾燥して形成する
ことができる。導電層の膜厚は5〜40μmが好まし
く、特には10〜30μmが好ましい。
【0100】また、支持体の形状はドラム状でもシート
状でもベルト状でもよく、適用する電子写真装置に最適
した形状であることが好ましい。
【0101】本発明の電子写真感光体は、複写機、レー
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであ
るが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
【0102】図1に本発明の電子写真感光体を有する画
像形成装置の断面図を示す。
【0103】図1において10は像担持体である感光体
ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、
その上に本発明の樹脂層を塗設した感光体で、接地され
て時計方向に駆動回転される。12はスコロトロンの帯
電器で、感光体ドラム10周面に対し一様な帯電をコロ
ナ放電によって与えられる。この帯電器12による帯電
に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすため
に発光ダイオード等を用いた露光部11による露光を行
って感光体周面の除電をしてもよい。
【0104】感光体への一様帯電ののち像露光器13に
より画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像
露光器13は図示しないレーザーダイオードを露光光源
とする。回転するポリゴンミラー131、fθレンズ等
を経て反射ミラー132により光路を曲げられた光によ
り感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成され
る。
【0105】その静電潜像は次いで現像器14で現像さ
れる。感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナーとキ
ャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器14
が設けられていて、先ず1色目の現像がマグネットを内
蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ141によ
って行われる。現像剤は、例えばフェライトをコアとし
てそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリア
と、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電
制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからな
るもので、現像剤は図示していない層形成手段によって
現像スリーブ141上に100〜600μmの層厚に規
制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時
通常は感光体ドラム10と現像スリーブ141の間に直
流及び/又は交流バイアス電圧をかけて現像が行われ
る。
【0106】カラー画像形成に於いては、1色目の顕像
化が終った後2色目の画像形成行程にはいり、再びスコ
ロトロン帯電器12による一様帯電が行われ、2色目の
潜像が像露光器13によって形成される。3色目、4色
目についても2色目と同様の画像形成行程が行われ、感
光体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
【0107】一方モノクロの電子写真装置では現像器1
4は黒トナー1種で構成され、1回の現像で画像を形成
することができる。
【0108】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラ17の回転作動により転写域
へと給紙される。
【0109】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面に転写ローラ(転写器)1
8が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が
一括して転写される。
【0110】次いで記録紙Pは転写ローラとほぼ同時に
圧接状態とされた分離ブラシ(分離器)19によって除
電がなされ、感光体ドラム10の周面により分離して定
着装置20に搬送され、熱ローラ201と圧着ローラ2
02の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ロ
ーラ21を介して装置外部に排出される。なお前記の転
写ローラ18及び分離ブラシ19は記録紙Pの通過後感
光体ドラム10の周面より退避離間して次なるトナー像
の形成に備える。
【0111】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
10は、クリーニング器22のブレード221の圧接に
より残留トナーを除去・清掃し、再び露光部11による
除電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成の
プロセスに入る。なお感光体上にカラー画像を重ね合わ
せて形成する場合には、前記のブレード221は感光体
面のクリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の
周面より退避する。
【0112】尚、30は感光体、帯電器、転写器・分離
器及びクリーニング器を一体化されている着脱可能なカ
ートリッジである。
【0113】電子写真画像形成装置としては、上述の感
光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセ
スカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニ
ットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及び
クリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体
に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に
着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの
案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
【0114】像露光は、画像形成装置を複写機やプリン
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光を感光体に照射すること、或いはセンサーで原稿を読
み取り信号化し、この信号に従ってレーザービームの走
査、LEDアレイの駆動、又は液晶シャッターアレイの
駆動を行い感光体に光を照射することなどにより行われ
る。
【0115】尚、ファクシミリのプリンターとして使用
する場合には、像露光器13は受信データをプリントす
るための露光を行うことになる。
【0116】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0117】実施例−1 下記のごとくして、感光体を作製した。
【0118】 〈中間層〉 ポリアミド樹脂(CM8000,東レ社製) 60g メタノール 2000ml を混合し、溶解して、中間層塗布液を調製した。この塗
布液を円筒状アルミニウム基体上に浸漬塗布法で塗布
し、室温乾燥して、膜厚0.3μmの中間層を形成し
た。
【0119】 〈電荷発生層〉 電荷発生物質(C1) 60g シリコーン樹脂溶液(KR5240,15%キシレン−ブタノール溶液, 信越化学社製) 700g メチルエチルケトン 2000ml を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発
生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に
浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形
成した。
【0120】 〈電荷輸送層〉 電荷輸送物質(D1) 200g ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300,三菱瓦斯化学社 製) 300g 1,2−ジクロルエタン 2000ml を混合し、溶解して、電荷輸送層塗布液を調製した。こ
の塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、
膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0121】
【化17】
【0122】この上に市販のプライマーPC−7J(信
越化学社製)をトルエンで2倍に希釈し、塗布後100
℃・30分間乾燥させ、乾燥膜厚0.3μmの接着層を
形成した。
【0123】この上にメチルシロキサン単位80モル
%、メチル−フェニルシロキサン単位20モル%から成
るポリシロキサン樹脂(1重量%のシラノール基を含
む)10重量部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、1
5時間静置し脱水処理した。この樹脂をトルエン10重
量部に溶解し、これにメチルトリメトキシシラン5重量
部、ジブチル錫アセテート0.2重量部を加え均一な溶
液にした。
【0124】これにジヒドロキシメチルトリフェニルア
ミン(例示化合物T−1)6重量部を加えて混合し、こ
の溶液を乾燥膜厚1μmの保護層として塗布して、12
0℃・1時間の乾燥を行い実施例−1の感光体を作製し
た。
【0125】評価は、本感光体をKonica7050
(コニカ社製デジタル複写機)に搭載し、初期帯電電位
−650Vに設定して行った。
【0126】20℃60%RH、30℃80%RH環境
下において、A4紙を用い初期及び5万枚の画像評価を
行ったところ、どちらの環境条件でも初期及び5万枚と
もカブリも発生せず、且つ黒ベタ部の濃度は反射濃度で
1.2以上の濃度が得られ、均一性の優れた画像が得ら
れた。又、5万枚終了時点の感光体の磨耗量も0.1μ
m以下と非常に少なかった。更に感光体表面のキズが殆
ど見られず、ハーフトーン画像上にもスリ傷による画像
欠陥は見られなかった。
【0127】比較例−1 一方、上記保護層中のジヒドロキシメチルトリフェニル
アミンを4−〔2−(トリエトキシシリル)エチル〕ト
リフェニルアミンに代えた以外は全く同じにして比較例
−1の感光体を作製した。
【0128】評価は上記実施例−1と同様に行った結
果、20℃60%RHの環境では良好な画像が得られた
が、30℃80%では5万枚の画像でカブリが発生し、
且つ画像の一部で画像ボケが発生した。
【0129】実施例−2 実施例−1中のポリシロキサン樹脂を、メチルシロキサ
ン単位80モル%、ジメチルシロキサン単位20モル%
から成るポリシロキサン樹脂(2重量%のシラノール基
を含む)に代えた以外は全く同様にして実施例−2の感
光体を作製した。
【0130】実施例−3 実施例−1中のポリシロキサン樹脂を、メチルシロキサ
ン単位30モル%、エチルシロキサン単位40モル%、
ジメチルシロキサン単位20モル%、ジエチルシロキサ
ン単位10モル%から成るポリシロキサン樹脂(2重量
%のシラノール基を含む)に代えた以外は全く同様にし
て実施例−3の感光体を作製した。
【0131】実施例−4 実施例−1中のポリシロキサン樹脂を、メチルシロキサ
ン単位30モル%、フェニルシロキサン単位30モル
%、ジメチルシロキサン単位20モル%、ジエチルシロ
キサン単位20モル%から成るポリシロキサン樹脂(2
重量%のシラノール基を含む)に代えた以外は全く同様
にして実施例−4の感光体を作製した。
【0132】実施例−5 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、ヒドラゾン型の例示化合物H
−1に代えた以外は全く同じにして実施例−5の感光体
を作製した。
【0133】実施例−6 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、スチルベン型の例示化合物S
−1に代えた以外は全く同じにして実施例−6の感光体
を作製した。
【0134】実施例−7 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、ベンジジン型の例示化合物B
e−1に代えた以外は全く同じにして実施例−7の感光
体を作製した。
【0135】実施例−8 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、ブタジエン型の例示化合物B
u−1に代えた以外は全く同じにして実施例−8の感光
体を作製した。
【0136】実施例−9 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、例示化合物So−1に代えた
以外は全く同じにして実施例−9の感光体を作製した。
【0137】実施例−10 実施例−1と同様に接着層まで作製した。
【0138】その上に、市販の硬化性シロキサン樹脂K
P−854(信越化学工業社製)60重量部、イソプロ
パノール60重量部を加えて、均一に溶解し、実施例−
1と同様にジヒドロキシメチルトリフェニルアミン(例
示化合物T−1)6重量部を加えて混合し、この溶液を
乾燥膜厚1μmの保護層となるように塗布し、120℃
・1時間の乾燥を行い実施例−10の感光体を作製し
た。
【0139】実施例−11 実施例−10のシロキサン樹脂KP−854の代わりに
X−40−2239(信越化学工業社製)を用いた以外
は全く同様にして実施例−11の感光体を作製した。
【0140】実施例−12 実施例−10のシロキサン樹脂KP−854の代わりに
X−40−2269(信越化学工業社製)を用いた以外
は全く同様にして実施例−12の感光体を作製した。
【0141】実施例−13 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、例示化合物V−1に代えた以
外は全く同じにして実施例−13の感光体を作製した。
【0142】実施例−14 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、例示化合物V−3に代えた以
外は全く同じにして実施例−14の感光体を作製した。
【0143】実施例−15 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、例示化合物W−1に代えた以
外は全く同じにして実施例−15の感光体を作製した。
【0144】実施例−16 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、例示化合物W−3に代えた以
外は全く同じにして実施例−16の感光体を作製した。
【0145】実施例−2〜16の感光体を実施例−1の
感光体と同様に評価した。
【0146】20℃60%RH、30℃80%RH環境
下の、どちらの環境条件でも初期及び5万枚ともカブリ
も発生せず、且つ黒ベタ部の濃度は反射濃度で1.2以
上の濃度が得られ、均一性の優れた画像が得られた。
又、5万枚終了時点の感光体の磨耗量も0.1μm以下
と非常に少なかった。更に感光体表面のキズが殆ど見ら
れず、ハーフトーン画像上にもスリ傷による画像欠陥は
見られなかった。
【0147】
【発明の効果】本発明により、耐摩耗性が高く、繰り返
し時の電子写真特性が高温高湿下でも安定な、従って、
良好な画像が繰り返し使用に於いても得られる電子写真
感光体とその製造方法を開発する事が出来、又、前記感
光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を
提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有する画像形成装置
の断面図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(又は感光体) 11 発光ダイオード等を用いた露光部 12 帯電器 13 像露光器 14 現像器 17 給紙ローラ 18 転写ローラ(転写器) 19 分離ブラシ(分離器) 20 定着装置 21 排紙ローラ 22 クリーニング器 30 感光体、帯電器、転写器・分離器及びクリーニン
グ器が一体化されている着脱可能なプロセスカートリッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/147 502 G03G 5/147 502 505 505

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記部分構造を有する硬化性シロキサン
    系樹脂を含有させた樹脂層を有することを特徴とする電
    子写真感光体。 【化1】 (式中、Xは電荷輸送性能付与基であって、該付与基を
    構成する炭素原子を介して式中のYと結合する基、Yは
    隣接する結合原子(SiとC)を除いた2価以上の原子
    又は基である。)
  2. 【請求項2】 下記部分構造を有する硬化性シロキサン
    系樹脂を含有させた樹脂層を有することを特徴とする電
    子写真感光体。 【化2】 (式中、Xは電荷輸送性能付与基であって、該付与基を
    構成する炭素原子を介して式中のYと結合する基、Yは
    O、S、NRであり、RはH、1価の有機基。)
  3. 【請求項3】 水酸基或いは加水分解性基を有する有機
    ケイ素化合物と、水酸基を有する電荷輸送性化合物を反
    応させて得られる硬化性シロキサン系樹脂を含有する樹
    脂層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 水酸基或いは加水分解性基を有する有機
    ケイ素化合物と、アミノ基を有する電荷輸送性化合物を
    反応させて得られる硬化性シロキサン系樹脂を含有する
    樹脂層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 水酸基或いは加水分解性基を有する有機
    ケイ素化合物と、メルカプト基を有する電荷輸送性化合
    物を反応させて得られる硬化性シロキサン系樹脂を含有
    する樹脂層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 上記シロキサン系樹脂を含有させた樹脂
    層を硬化したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 上記樹脂層が表面層であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光
    体。
  8. 【請求項8】 上記表面層の下に電荷発生層と電荷輸送
    層を有することを特徴とする請求項7記載の電子写真感
    光体。
  9. 【請求項9】 上記表面層の下に電荷発生・輸送層を有
    することを特徴とする請求項7記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 導電性支持体上に中間層、その上に電
    荷発生層、更にその上に電荷輸送層を有することを特徴
    とする請求項7又は8記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 上記表面層の層厚が0.1〜20μm
    であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項
    に記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 上記表面層と隣接する層間に接着層を
    設けたことを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項
    に記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記電荷輸送性能付与基がトリアリー
    ルアミン系化合物基であることを特徴とする請求項1、
    2、6〜12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  14. 【請求項14】 前記電荷輸送性能付与基がヒドラゾン
    系化合物基であることを特徴とする請求項1、2、6〜
    12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  15. 【請求項15】 前記電荷輸送性能付与基がスチリルト
    リフェニルアミン系化合物基であることを特徴とする請
    求項1、2、6〜12のいずれか1項に記載の電子写真
    感光体。
  16. 【請求項16】 前記電荷輸送性能付与基がベンジジン
    系化合物基であることを特徴とする請求項1、2、6〜
    12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  17. 【請求項17】 前記電荷輸送性能付与基がブタジエン
    系化合物基であることを特徴とする請求項1、2、6〜
    12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  18. 【請求項18】 電子写真感光体を用い、帯電、像露
    光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経て画像
    形成を行う画像形成装置において、前記電子写真感光体
    に請求項1〜17のいずれか1項記載の電子写真感光体
    を用いることを特徴とする電子写真画像形成装置。
  19. 【請求項19】 電子写真感光体を用い、帯電、像露
    光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経て画像
    形成を行う画像形成装置に使用するプロセスカートリッ
    ジにおいて、請求項1〜17のいずれか1項記載の電子
    写真感光体と、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分
    離器、クリーニング器の、少なくともいずれか1つとを
    組み合わせて造られていることを特徴とするプロセスカ
    ートリッジ。
  20. 【請求項20】 導電性支持体上に水酸基或いは加水分
    解性基を有する有機ケイ素化合物と、水酸基を有する電
    荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シロキサン
    系樹脂を含有する樹脂層を塗布し、その後50℃以上の
    温度で硬化させることを特徴とする電子写真感光体の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 導電性支持体上に水酸基或いは加水分
    解性基を有する有機ケイ素化合物と、アミノ基を有する
    電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シロキサ
    ン系樹脂を含有する樹脂層を塗布し、その後50℃以上
    の温度で硬化させることを特徴とする電子写真感光体の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 導電性支持体上に水酸基或いは加水分
    解性基を有する有機ケイ素化合物と、メルカプト基を有
    する電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シロ
    キサン系樹脂を含有する樹脂層を塗布し、その後50℃
    以上の温度で硬化させることを特徴とする電子写真感光
    体の製造方法。
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