JP4114759B2 - 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル信号処理されたデータを書き込むため、有機感光体上にドット光露光により静電潜像を形成し、反転現像方式により画像形成を行う電子写真画像形成方法が盛んに行われるようになった。
【0003】
このような方式に用いられる感光体には長期の使用にわたって安定でかつ高い解像度を要する書き込みにも対応できることが要求される。通常、有機感光体は無機感光体に比べて材料選択の幅が広いために種々の露光光源への対応が容易で、かつ電位安定性に優れる点から特に高画質を要求されるプロセスには必須の技術とされてきた。特に最近よく用いられるようになった半導体レーザーやLEDに対応可能な長波長域に良好な感度を有し、かつ耐久性に優れた電子写真感光体を得るためには電荷発生物質としてフタロシアニンが優れた特性を示す。
【0004】
一方で有機感光体は強度的に弱く、感光層の減耗や傷による欠陥が発生し易く、耐久性の面で改良が求められてきた。この解決策として前記した長波長域に良好な感度を有し電位安定性にも優れるフタロシアニンと、強度特性に優れる表面層の組み合わせ使用が考えられる。
【0005】
しかし、この様にして作製した電子写真感光体の性能を調べてみたところ、通常のフタロシアニンを用いた感光体は、レーザー光の干渉縞が画像に現れ易い問題がありこれを解決することまでは出来ないことがわかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表面強度特性、電位安定性に優れ、かつレーザー露光に対する干渉縞の影響を受けにくい電子写真感光体と、それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成の何れかを採ることにより達成される。
【0008】
〔1〕 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と水酸基と下記一般式で表される電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
X−(R−OH) m
ここにおいて、
X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
m:1〜5である。
【0009】
〔2〕 前記チタニルフタロシアニンがCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有し、9.6°にピークを有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とする〔1〕記載の電子写真感光体。
【0010】
〔3〕 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の26.2°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
X−(R−OH) m
ここにおいて、
X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
m:1〜5である。
【0011】
〔4〕 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
X−(R−OH) m
ここにおいて、
X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
m:1〜5である。
【0012】
〔5〕 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の7.0°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
X−(R−OH) m
ここにおいて、
X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
m:1〜5である。
【0014】
〕 前記表面保護層が酸化防止剤を含有することを特徴とする〔1〕〜〔〕の何れか1項記載の電子写真感光体。
【0015】
〕 前記酸化防止剤がヒンダードアミン化合物又はヒンダードフェノール化合物であることを特徴とする〔〕記載の電子写真感光体。
【0016】
〕 〔1〕〜〔〕の何れか1項記載の電子写真感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経て画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【0017】
〕 感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経る画像形成に使用するプロセスカートリッジにおいて、〔1〕〜〔〕の何れか1項記載の電子写真感光体と帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、クリーニング器の少なくとも何れか1つとを組み合わせて造られていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0018】
発明者等は、本発明の効果が得られる理由について検討した結果、本発明の表面保護層は電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と屈折率が異なるため干渉縞の抑制に対して有効であることが判明した。
【0019】
従って、本発明の表面保護層をフタロシアニンと組み合わせることにより強度特性、電位安定性に優れ、かつレーザー露光に対する干渉縞の影響を受けにくい電子写真感光体を得ることができることがわかった。
【0020】
本発明における表面保護層は、電荷輸送性能を有する構造単位を含み、且つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する層である。
【0021】
架橋構造を有するシロキサン樹脂としては、予め構造単位内にシロキサン結合を有するモノマー、オリゴマー、ポリマーに触媒や架橋剤を加えて新たな化学結合を形成させ三次元網目構造を形成した、或いはシロキサン結合でモノマー、オリゴマー、ポリマーから三次元網目構造を形成したものである。ここで用いられる構造単位は、例えば一般的にはアルコキシシランの縮合反応やシラノールの縮合反応により三次元網目構造を形成することができるものであり、又、三次元網目構造にはコロイダルシリカのような粒子を含ませても良い。
【0022】
本発明において、水酸基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物における加水分解性基とは、メトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基等が挙げられる。中でも好ましくは−ORで表される加水分解性基が良く、Rがアルコキシ基を形成する原子団であり、炭素数が1〜6であることが好ましい。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、メトキシエチル基等が挙げられる。
【0023】
本発明におけるシロキサン結合を含有する硬化性樹脂の原料として用いられる有機ケイ素化合物は、一般にはケイ素原子に結合している加水分解性基の数nが1のとき、有機ケイ素化合物の高分子化反応は抑制される。nが2、3又は4のときは高分子化反応が起こりやすく、特に3或いは4では高度に架橋反応を進めることが可能である。従って、これらをコントロールすることにより得られる塗布層液の保存性や塗布層の硬度等を制御することが出来る。
【0024】
即ち、電荷輸送性能を有する構造単位としては、単独で電子或いは正孔のドリフト移動度を有する性質を示す構造のものである。
【0025】
例えば正孔輸送型としてはオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、イミダゾリン、ビスイミダゾリジン、スチリル、ヒドラゾン、ベンジジン、ピラゾリン、スチルベン、アミン、オキサゾロン、ベンゾチアゾール、ベンズイミダゾール、キナゾリン、ベンゾフラン、アクリジン、フェナジン、アミノスチルベン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセンなどの構造単位を有する化合物及びこれらの誘導体が挙げられる。
【0026】
又、電子輸送型としては無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベンゼン、ニトロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾキノン、ナフトキノン、ジフェノキノン、トロポキノン、アントラキノン、1−クロロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、4−ニトロベンゾフェノン、4,4′−ジニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)−2−(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−ジニトロフルオレン、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フルオレニリデンジシアノメチレンマロノニトリル、ポリニトロ−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロノジニトリル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット酸などの構造単位を有する化合物及びこれらの誘導体が挙げられるが、これらの構造に限定されるものではない。
【0027】
又、本発明の電荷輸送性化合物の別の定義としては、通常のTime−Of−Flight法などの電荷輸送性能を検知できる公知の方法により電荷輸送に起因する検出電流が得られる化合物として表現することもできる。
【0028】
即ち、代表的には硬化性有機ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成することが出来る下記一般式で示される電荷輸送性化合物である。
【0029】
X−(R−OH)m m≧1
ここにおいて、
X:電荷輸送性能を有する構造単位、
R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレン、アリーレン基、
m:好ましくは1〜5である。
【0030】
その中でも代表的なものを挙げれば下記のごときものがある。例えばトリアリールアミン系化合物とは、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン構造を含み、該基を構成する炭素原子を介して炭素原子と結合する水酸基を有する化合物である。
【0031】
1.トリアリールアミン系化合物
【0032】
【化1】
Figure 0004114759
【0033】
2.ヒドラン系化合物
【0034】
【化2】
Figure 0004114759
【0035】
3.スチルベン系化合物
【0036】
【化3】
Figure 0004114759
【0037】
4.ベンジジン系化合物
【0038】
【化4】
Figure 0004114759
【0039】
5.ブタジエン系化合物
【0040】
【化5】
Figure 0004114759
【0041】
6.その他の化合物
【0042】
【化6】
Figure 0004114759
【0043】
次に本発明に用いることの出来る電荷発生物質はフタロシアニン系化合物の一種であるチタニルフタロシアニンであり、その中でも特に下記のものである。
【0044】
▲1▼27.2°に最大強度ピークを有するチタニルフタロシアニン
結晶型がY型と呼ばれるものであり、X線回折におけるCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有するものである。そのほかのものも含めて通常は7.4°、9.6°、14.9°、18.0°、24.1°、27.2°にピークを有し、主ピークとして9.6°、27.2°をもつものである。
【0045】
▲2▼26.2°に最大強度ピークを有するチタニルフタロシアニン
結晶型がA型と呼ばれるものであり、X線回折におけるCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の26.2°に最大強度のピークを有するものである。そのほかのものも含め、通常は9.3°、10.6°、13.2°、15.1°、20.8°、26.2°にピークを有し、主ピークとして13.2°、26.2°を有している。
【0046】
▲3▼7.5°に最大強度ピークを有するチタニルフタロシアニン
結晶型がB型と呼ばれるものであり、X線回折におけるCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°に最大強度のピークを有するものである。そのほかのものも含めて、通常は7.5°、10.3°、22.6°、24.5°、25.4°、28.6°にピークを有し、主ピークとして7.5°、28.6°を有している。
【0047】
▲4▼7.0°に最大強度ピークを有するチタニルフタロシアニン
結晶型がC型と呼ばれるものであり、X線回折におけるCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の7.0°に最大強度のピークを有するものである。そのほかのものも含めて、通常は7.0°、15.6°、25.5°にピークを有し、主ピークとして7.0°を有している。
【0048】
さらに本発明において、その表面保護層には酸化防止剤、特にヒンダードフェノール構造単位及び/又はヒンダードアミン構造単位を有するものを添加することが好ましい。理由は必ずしも明らかではないが、これにより本発明の効果がさらに増大することがわかった。
【0049】
次にその代表的な化合物例を下記に示す。
【0050】
【化7】
Figure 0004114759
【0051】
【化8】
Figure 0004114759
【0052】
【化9】
Figure 0004114759
【0053】
【化10】
Figure 0004114759
【0054】
【化11】
Figure 0004114759
【0055】
【化12】
Figure 0004114759
【0056】
【化13】
Figure 0004114759
【0057】
【化14】
Figure 0004114759
【0058】
【化15】
Figure 0004114759
【0059】
【化16】
Figure 0004114759
【0060】
【化17】
Figure 0004114759
【0061】
【化18】
Figure 0004114759
【0062】
【化19】
Figure 0004114759
【0063】
【化20】
Figure 0004114759
【0064】
【化21】
Figure 0004114759
【0065】
【化22】
Figure 0004114759
【0066】
【化23】
Figure 0004114759
【0067】
【化24】
Figure 0004114759
【0068】
本発明の感光層に含有される電荷発生物質(CGM)としてのフタロシアニン顔料は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層形成が行われる。
【0069】
本発明の電子写真感光体の層構成は、特に限定はないが、電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層等の感光層とその上に本発明の樹脂層を塗設した構成をとるのが好ましい。
【0070】
前記感光層に含有される電荷輸送物質(CTM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベンジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等が挙げられこれらの電荷輸送物質(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行われる。
【0071】
単層構成の感光層、及び積層構成の場合の電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)に含有されるバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等が挙げられる。
【0072】
本発明に於いて電荷発生層中の電荷発生物質とバインダー樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1が好ましい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、特には0.05〜2μmが好ましい。
【0073】
又、電荷輸送層は前記の電荷輸送物質とバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾燥することによって形成される。電荷輸送物質とバインダー樹脂との混合割合は重量比で3:1〜1:3が好ましい。
【0074】
電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、特には10〜40μmが好ましい。また、電荷輸送層が複数設けられている場合は、電荷輸送層の上層の膜厚は10μm以下が好ましく、かつ、電荷輸送層の上層の下に設けられた電荷輸送層の全膜厚より小さいことが好ましい。
【0075】
本発明の表面保護層は、上記電荷輸送層を兼ねても良いが、好ましくは、電荷輸送層もしくは電荷発生層或いは単層型の電荷発生・輸送層等の感光層の上に、これらとは別層として設けるのがよい。この場合、上記感光層と本発明の表面保護層の間に接着層を設けるのが更に良い。
【0076】
本発明に用いられる溶媒又は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではないが、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン等が好ましく用いられる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合溶媒として用いることもできる。
【0077】
次に本発明の電子写真感光体の導電性支持体としては、
1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、
2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネート若しくは蒸着によって設けたもの、
3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が挙げられる。
【0078】
次に本発明の電子写真感光体を製造するための塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、上層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させないため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布又は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表例)塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお前記スプレー塗布については例えば特開平3−90250号及び特開平3−269238号公報に詳細に記載され、前記円形量規制型塗布については例えば特開昭58−189061号公報に詳細に記載されている。
【0079】
本発明においては導電性支持体と感光層の間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることもできる。
【0080】
中間層用の材料としては、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウムを用いた中間層、或いは特開平9−68870号公報の如く金属アルコキシド、有機金属キレート、シランカップリング剤による硬化型中間層等が挙げられる。中間層の膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.1〜5μmが好ましい。
【0081】
又、支持体の形状はドラム状でもシート状でもベルト状でもよく、適用する電子写真装置に最適した形状であればよい。
【0082】
本発明の電子写真感光体は、複写機、レーザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであるが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用し得るものである。
【0083】
図1に本発明の電子写真感光体を搭載した画像形成装置の断面図を示す。
【0084】
図1において10は像担持体である感光体ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、その上に本発明の樹脂層を塗設した感光体で、接地されて時計方向に駆動回転される。12はスコロトロンの帯電器で、感光体ドラム10周面に対し一様な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯電器12による帯電に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いた露光部11による露光を行って感光体周面の除電をしてもよい。
【0085】
感光体への一様帯電の後、像露光器13により画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像露光器13は図示しないレーザーダイオードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー131、fθレンズ等を経て反射ミラー132により光路を曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成される。
【0086】
その静電潜像は次いで現像器14で現像される。感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナーとキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器14が設けられていて、先ず1色目の現像がマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ141によって行われる。現像剤は、例えばフェライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからなるもので、現像剤は図示していない層形成手段によって現像スリーブ141上に100〜600μmの層厚に規制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時通常は感光体ドラム10と現像スリーブ141の間に直流及び/又は交流バイアス電圧をかけて現像が行われる。
【0087】
カラー画像形成に於いては、1色目の顕像化が終った後2色目の画像形成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器12による一様帯電が行われ、2色目の潜像が像露光器13によって形成される。3色目、4色目についても2色目と同様の画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
【0088】
一方モノクロの電子写真装置では現像器14は黒トナー1種で構成され、1回の現像で画像を形成することができる。
【0089】
記録紙Pは画像形成後、転写のタイミングの整った時点で給紙ローラ17の回転作動により転写域へと給紙される。
【0090】
転写域においては転写のタイミングに同期して感光体ドラム10の周面に転写ローラ(転写器)18が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が一括して転写される。
【0091】
次いで記録紙Pは転写ローラとほぼ同時に圧接状態とされた分離ブラシ(分離器)19によって除電がなされ、感光体ドラム10の周面により分離して定着装置20に搬送され、熱ローラ201と圧着ローラ202の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ローラ21を介して装置外部に排出される。なお前記の転写ローラ18及び分離ブラシ19は記録紙Pの通過後感光体ドラム10の周面より退避離間して次なるトナー像の形成に備える。
【0092】
一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム10は、クリーニング器22のブレード221の圧接により残留トナーを除去・清掃し、再び露光部11による除電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。なお感光体上にカラー画像を重ね合わせて形成する場合には、前記のブレード221は感光体面のクリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の周面より退避する。
【0093】
尚、30は感光体、帯電器、転写器・分離器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なカートリッジである。
【0094】
電子写真画像形成装置としては、上述の感光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及びクリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
【0095】
像露光は、画像形成装置を複写機やプリンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過光を感光体に照射すること、或いはセンサーで原稿を読み取り信号化し、この信号に従ってレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、又は液晶シャッターアレイの駆動を行い感光体に光を照射することなどにより行われる。
【0096】
尚、ファクシミリのプリンターとして使用する場合には、像露光器13は受信データをプリントするための露光を行うことになる。
【0097】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0098】
下記のごとくして感光体を作製した。
【0099】
〈中間層〉
ポリアミド樹脂(アミランCM−8000:東レ社製) 60g
メタノール 1600ml
1−ブタノール 400ml
を混合し、溶解して中間層塗布液を調製した。この塗布液を円筒状アルミニウム基体上に浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.3μmの中間層を形成した。
【0100】
〈電荷発生層〉
チタニルフタロシアニン 60g
シリコーン樹脂溶液 700g
(KR5240、15%キシレン−ブタノール溶液:信越化学社製)
2−ブタノン 2000ml
を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0101】
チタニルフタロシアニンのX線回折スペクトルを測定した結果、ブラッグ角2θの7.4°、9.6°、14.9°、18.0°、24.1°、27.2°にピークが認められ、最大ピークは27.2°であった。
【0102】
〈電荷輸送層〉
電荷輸送物質(D1) 200g
ビスフェノールZ型ポリカーボネート 300g
(ユーピロンZ300:三菱ガス化学社製)
1,2−ジクロロエタン 2000ml
を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0103】
【化25】
Figure 0004114759
【0104】
この上にメチルシロキサン単位80モル%、メチル−フェニルシロキサン単位20モル%からなるポリシロキサン樹脂10重量部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、15時間静置し脱水処理した。この樹脂をトルエン10重量部に溶解し、これにメチルトリメトキシシラン5重量部、ジブチル錫アセテート0.2重量部を加え均一な溶液にした。
【0105】
これにジヒドロキシメチルトリフェニルアミン(例示化合物T−1)6重量部を加えて混合し、この溶液を乾燥膜厚1μmの保護層として塗布して、120℃、1時間の加熱硬化を行い、実施例1の感光体を作製した。
【0106】
実施例2
実施例1において保護層中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミンを4−[2−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミンに代えた以外は全く同様にして感光体を作製した。
【0107】
実施例3
実施例1と同様に電荷輸送層まで作製した。その上に市販の有機ケイ素化合物からなるKP−854(信越化学工業社製)60重量部、2−プロパノール60重量部を加えて均一に溶解し、実施例1と同様にジヒドロキシトリフェニルアミン(例示化合物T−1)6重量部加えて混合し、この溶液を乾燥膜厚1μmの保護層となるように塗布し、110℃、1時間の乾燥を行い、感光体を作製した。
【0108】
実施例4
実施例1と同様に電荷輸送層まで作製した。その上に市販の有機ケイ素化合物からなるx−40−2269(信越化学工業社製)60重量部、2−プロパノール60重量部を加えて均一に溶解し、実施例1と同様にジヒドロキシトリフェニルアミン(例示化合物T−1)6重量部加えて混合し、この溶液を乾燥膜厚1μmの保護層となるように塗布し、110℃、1時間の乾燥を行い、感光体を作製した。
【0109】
実施例5
実施例1においてブラッグ角2θの9.0°、14.2°、23.9°、27.2°にピークを有し、最大ピークが27.2°であるチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0110】
実施例6
実施例1においてブラッグ角2θの9.3°、10.6°、13.2°、15.1°、20.8°、26.2°にピークを有し、最大ピークが26.2°であるチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0111】
実施例7
実施例1においてブラッグ角2θの7.5°、10.3°、22.6°、24.5°、25.4°、28.6°にピークを有し、最大ピークが7.5°であるチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0112】
実施例8
実施例1においてブラッグ角2θの7.0°、15.6°、25.5°にピークを有し、最大ピークが7.0°であるチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0113】
実施例9
実施例1において表面保護層塗布液にヒンダードアミン化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例1同様にして感光体を作製した。
【0114】
実施例10
実施例1において表面保護層塗布液にヒンダードフェノール化合物(1−1)0.3重量部を添加して、他は実施例1同様にして感光体を作製した。
【0115】
実施例11
実施例5において表面保護層塗布液にヒンダードアミン化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例5同様にして感光体を作製した。
【0116】
実施例12
実施例6において表面保護層塗布液にヒンダードアミン化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例6同様にして感光体を作製した。
【0117】
実施例13
実施例7において表面保護層塗布液にヒンダードアミン化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例1同様にして感光体を作製した。
【0118】
実施例14
実施例8において表面保護層塗布液にヒンダードアミン化合物(2−1)0.3重量部を添加して、他は実施例8同様にして感光体を作製した。
【0119】
比較例1
実施例1において電荷発生層の上に膜厚20μmの電荷輸送層を形成した後、120℃、1時間の乾燥を行った以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0120】
比較例2
実施例1のチタニルフタロシアニンの代わりにX線回折スペクトルにおいて明瞭なピークを持たないアモルファス構造のチタニルフタロシアニンを用いた他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0121】
〈評価〉
評価は上記実施例1〜14、比較例1,2の感光体をコニカ社製デジタル複写機Konica7050を改造し、初期に露光電位(VL)が−80Vとなるように露光量を適正化した評価機に搭載し、初期帯電電位を−650Vに設定し、5万コピーの実写評価を行った。
【0122】
評価は5万コピー後の露光部及び未露光部の電位変動、及び膜厚減耗量を測定した。また干渉縞画像評価は、中間調濃度の画像による干渉縞の発生を目視で評価した。
【0123】
評価基準は、
◯:良好
△:実用化可能レベル
×:実用上問題あり
××:極めて劣悪
によった。
【0124】
結果を表1に示す。
【0125】
【表1】
Figure 0004114759
【0126】
表1から明らかなごとく、本発明内の実施例の組み合わせにおいては、良好な特性を有するが、本発明外の比較例1及び2のものはいずれかの特性が悪く、特に干渉縞画像評価に問題が有ることがわかる。
【0127】
【発明の効果】
本発明により、表面強度特性、電位安定性に優れ、かつレーザー露光に対する干渉縞の影響を受けにくい電子写真感光体と、それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置の断面図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(又は感光体)
11 発光ダイオード等を用いた露光部
12 帯電器
13 像露光器
14 現像器
17 給紙ローラ
18 転写ローラ(転写器)
19 分離ブラシ(分離器)
20 定着装置
21 排紙ローラ
22 クリーニング器
30 感光体、帯電器、転写器・分離器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプロセスカートリッジ

Claims (9)

  1. 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
    X−(R−OH) m
    ここにおいて、
    X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
    R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
    m:1〜5である。
  2. 前記チタニルフタロシアニンがCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に最大強度のピークを有し、9.6°にピークを有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の26.2°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
    X−(R−OH) m
    ここにおいて、
    X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
    R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
    m:1〜5である。
  4. 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
    X−(R−OH) m
    ここにおいて、
    X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
    R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
    m:1〜5である。
  5. 導電性支持体上に感光層、表面保護層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記表面保護層が少なくとも水酸基或いは加水分解性基の数が3または4の有機ケイ素化合物と下記一般式で表される水酸基と電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合物との反応により得られる架橋構造を有するシロキサン樹脂を含有する層からなり、前記感光層がCu−Kα線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の7.0°に最大強度のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
    X−(R−OH) m
    ここにおいて、
    X:電荷輸送性能を有する構造単位を表し、
    R:単結合子、各々置換又は非置換のアルキレンまたはアリーレン基を表し、
    m:1〜5である。
  6. 前記表面保護層が酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の電子写真感光体。
  7. 前記酸化防止剤がヒンダードアミン化合物又はヒンダードフェノール化合物であることを特徴とする請求項6記載の電子写真感光体。
  8. 請求項1〜7の何れか1項記載の電子写真感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経て画像形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経る画像形成に使用するプロセスカートリッジにおいて、請求項1〜7の何れか1項記載の電子写真感光体と帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、クリーニング器の少なくとも何れか1つとを組み合わせて造られていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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