JPH06313973A - 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置

Info

Publication number
JPH06313973A
JPH06313973A JP12313893A JP12313893A JPH06313973A JP H06313973 A JPH06313973 A JP H06313973A JP 12313893 A JP12313893 A JP 12313893A JP 12313893 A JP12313893 A JP 12313893A JP H06313973 A JPH06313973 A JP H06313973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrophotographic
layer
chemical
synthesized
diol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12313893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisami Tanaka
久巳 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP12313893A priority Critical patent/JPH06313973A/ja
Publication of JPH06313973A publication Critical patent/JPH06313973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、酸性雰囲気においても帯電
能が低下しない電子写真感光体を提供することにある。 【構成】 本発明は、導電性支持体上に感光層を有する
電子写真感光体において、該感光層がビスフェノールA
と1種あるいは2種以上の非対称性ジオールより合成さ
れた共重合ポリカーボネートI、2種以上の非対称性ジ
オールより合成された共重合ポリカーボネートIIおよび
側鎖に炭素数3以上の置換基を有する対称性ジオールよ
り合成された共重合ポリカーボネートIII から選ばれる
少なくとも1種を含有し、かつ該感光層が水酸基および
2つ以上のアルキル基を有するフェノール系酸化防止剤
を含有する電子写真感光体およびそれを有する電子写真
装置である。 【効果】 本発明は、酸性雰囲気においても帯電能が低
下しないため、長期間に渡って良好な画像が得られる電
子写真感光体を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された感光層を有
する電子写真感光体に関するもので、特には電荷発生層
と改良された電荷輸送層の積層構造からなる感光層を有
する電子写真感光体に関するものである。また、本発明
は上記電子写真感光体を有する電子写真装置である。
【0002】
【従来の技術】これまで、有機光導電性物質としてポリ
ビニルカルバゾール,アントラセン,オキサジアゾール
などが知られている。また、これらの有機光導電性物質
の感度を効果的に高める方法として、露光にり電荷担体
を発生する電荷発生層と、発生した電荷担体を輸送する
能力をもつ電荷輸送層に機能分離させた積層構造体が提
案されている。
【0003】しかしながら、コロナ帯電,露光,現像,
転写,クリーニングなどからなる繰り返しプロセスに供
されると、感光体表面は、コロナ帯電の時に発生するオ
ゾンの酸化雰囲気に曝されるため、表面の劣化を生じる
欠点を有している。感光体表面の劣化は、電気特性の劣
化、すなわち感度低下、電位低下および残留電位増加の
原因となり、このためコピーの画像濃度低下およびカブ
リ残像発生を惹き起すことになる。
【0004】特に繰返し使用可能な感光体にあってはそ
の感光体の表面層にはコロナ帯電、トナー現像、紙への
転写、クリーニング処理などの電気的機械的外力が直接
に加えられるため、それらに対する耐久性が要求され
る。具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾンによる
劣化のために感度低下や電位低下、残留電位増加、およ
び摺擦による表面の摩耗や傷の発生などに対する耐久性
が要求されている。感光体の表面は樹脂によって被膜化
されるため特に樹脂の性能が重要であり、耐久性の優れ
た樹脂が要望されていた。
【0005】最近ではこれらを満足する樹脂としてビス
フェノールAを骨格とするポリカーボネート樹脂(以
下、ポリカーボネートAという)及びビスフェノールZ
を骨格とするポリカーボネート樹脂(以下、ポリカーボ
ネートZという)が表面層のバインダーとして用いられ
ている。
【0006】さらに、複写機の操作時に発生するオゾン
により感光体が劣化するため、エアの排気や感光体に対
オゾン酸化防止剤が添加されていたが、オゾン以外にも
原因不明で未解決の問題点が残されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸性
雰囲気においても電位変動が生じない、耐久性に優れた
電子写真感光体および電子写真装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の検討において従
来の感光体の電位変動の原因として電子写真プロセスの
一次コロナ帯電器や転写コロナ帯電器から発生するオゾ
ンの他にNOX が感光体に対して大きな影響を与えてい
ることを見出した。
【0009】NOX は感光体の表面のみならず、感光層
内部から支持体付近までも浸透していくことが認めら
れ、電荷輸送材料に対しては吸着や錯体形成が生じ、電
荷発生材料にも吸着や分解反応により電位変動や感度劣
化を起させることがわかった。本発明はNOX に対する
耐酸性を付与することを主たる目的としており、本発明
の構成により著しく耐NOX 性が向上することを見出し
たものである。
【0010】すなわち、本発明は、導電性支持体上に感
光層を有する電子写真感光体において、該感光層が下記
ポリカーボネートI,IIおよびIII I.ジオール成分として、ビスフェノールAと、1種あ
るいは2種以上の非対称性ジオールより合成された共重
合ポリカーボネート II.ジオール成分として、2種以上の非対称性ジオール
より合成された共重合ポリカーボネート III.ジオール成分として、側鎖に炭素数3以上の置換基
を有する対称性ジオールより合成された共重合ポリカー
ボネート から選ばれる少なくとも1種を含有し、かつ該感光層が
水酸基および2つ以上のアルキル基を有するフェノール
系酸化防止剤を含有することを特徴とする電子写真感光
体である。
【0011】また、本発明は上記電子写真感光体を有す
る電子写真装置である。
【0012】本発明に用いられる対称性ジオールおよび
非対称性ジオール化合物の代表的具体例を以下に示す
が、本発明はこれらに限定されることはない。
【0013】非対称性ジオールとは、ビスフェノールの
主鎖、主鎖の置換基、または側鎖として有機の基を有し
ており、且つビスフェノールの主鎖に対して180°回
転したときに同じ形にならないようなジオールのことで
ある。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】本発明に用いられるポリカーボネートI,
IIは 1)ビスフェノールAと1種あるいは2種以上の非対称
性ジオール化合物 2)1種あるいは2種以上の非対称性ジオール化合物 を用いたホスゲン法等の一般的なポリカーボネート合成
法により得ることができる。本発明に用いられるポリカ
ーボネートIII は側鎖に炭素数3以上の置換基を有する
ジオール化合物を用いて得ることができる。
【0026】前述のビスフェノールAと共重合ポリカー
ボネートにおける非対称性ジオール化合物の比率はジオ
ール化合物中2.5重量%以上、特に50重量%以上が
好ましい。
【0027】さらにかかる共重合体の分子量としては、
耐久性、すなわち耐摩耗性、耐キズ性および製造時の粘
度、即ち生産性などの点を考慮すれば、粘度平均分子量
(Mv)が1,000から150,000の範囲である
ことが好ましく、特には5,000から100,000
の範囲であることが好ましい。
【0028】感光層は、導電性支持体の上に設けられ
る。導電性支持体としては、支持体自体が導電性をもつ
もの、例えばアルミニウム,アルミニウム合金,ステン
レスなどを用いることができ、そのほかにアルミニウ
ム,アルミニウム合金,酸化インジウム−酸化錫合金な
どを真空蒸着によって被膜形成された層を有する前記導
電性支持体やプラスチック、導電性粒子(例えばカーボ
ンブラック、酸化錫粒子など)を適当なバインダーとと
もにプラスチックや紙に含浸した支持体、導電性バイン
ダーを有するプラスチックなどを用いることができる。
【0029】導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー
機能と接着機能をもつ下引層を設けることもできる。下
引層はカゼイン,ポリビニルアルコール,ニトロセルロ
ース,エチレン−アクリル酸コポリマー,ポリアミド,
変性ポリアミド,ポリウレタン,ゼラチン,酸化アルミ
ニウムなどによって形成できる。下引層の膜厚は5μm
以下、好ましくは0.5〜3μmが適当である。下引層
はその機能を発揮するためには、107 Ω・cm以上で
あることが望ましい。
【0030】感光層はたとえば、有機光導電体、アモル
ファスシリコン、セレンなどの光導電体を必要に応じて
バインダーと共に塗料化して塗布形成または真空蒸着に
よってされる。また、有機光導電体を用いる場合、露光
により電荷担体を発生する電荷発生層と発生した電荷担
体を輸送する能力を持つ電荷輸送層との組み合わせから
なる感光層も有効に用いることができる。
【0031】電荷発生層は、アゾ顔料,キノン顔料,キ
ノシアニン顔料,ペリレン顔料,インジゴ顔料,ビスベ
ンゾイミダゾール顔料,フタロシアニン顔料,キナクド
リン顔料などの電荷発生材料の1種類あるいは2種類以
上を蒸着するか、または適当なバインダーと共に(バイ
ンダーが無くても可)分散し塗工によって形成できる。
【0032】バインダーは広範な絶縁性樹脂または有機
光導電性ポリマーから選択できる。たとえば絶縁性樹脂
としてはポリビニルブチラール,ポリアリレート(ビス
フエノールAとフタル酸の縮重合体など),ポリカーボ
ネート,ポリエステル,フェノキシ樹脂,アクリル樹
脂,ポリアクリルアミド樹脂,ポリアミド,セルロース
系樹脂,ウレタン樹脂,エポキシ樹脂,カゼイン,ポリ
ビニルアルコールなどをあげることができる。また、有
機光導電性ポリマーとしては、ポリビニルカルバゾー
ル,ポリビニルアントラセン,ポリビニルピレンなどが
挙げられる。
【0033】電荷発生層の膜厚は0.01〜15μm、
好ましくは0.05〜5μmであり、電荷発生材料とバ
インダーとの重合比は10:1〜1:20である。
【0034】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷輸送材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としてはアルコール類,スルホキシド
類,エーテル類,エステル類,脂肪族ハロゲン化炭化水
素類あるいは芳香族化合物などを用いることができる。
【0035】塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレード
コーティング法などのコーティング法を用いて行うこと
ができる。
【0036】電荷輸送層は、電荷輸送材料を本発明のポ
リカーボネート並びに水酸基および2つ以上のアルキル
基を有する芳香族フェノール系酸化防止剤に溶解させて
形成される。本発明に用いられる有機の電荷輸送材料の
例としては、ヒドラゾン系化合物,スチルベン系化合
物,ピラゾリン系化合物,オキサゾール系化合物,チア
ゾール系化合物,トリアリールアミン系化合物などが挙
げられる。これらの電荷輸送材料は1種または2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0037】電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、好まし
くは8〜20μmであり、電荷輸送材料とバインダーと
の重量比は5:1〜1:5、好ましくは3:1〜1:3
程度である。
【0038】塗工は前述のようなコーティング法を行う
ことができる。
【0039】さらに色素、顔料、有機電荷輸送材料など
は、一般に紫外線、オゾンなどによる汚れ、金属などに
弱いため必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護
層上に静電潜像を形成するためには表面抵抗率が1011
Ω以上であることが望ましい。
【0040】本発明で用いることができる保護層はポリ
ビニルブチラール,ポリエステル,本発明のポリカーボ
ネート,ナイロン,ポリイミド,ポリアリレート,ポリ
ウレタン,スチレン−ブタジエンコポリマー,スチレン
−アクリル酸コポリマー,スチレン−アクリロニトリル
コポリマーなどの樹脂を適当な有機溶剤によって溶解し
た液を感光層の上に塗布、乾燥して形成できる。この
際、保護層の膜厚は、一般に0.05〜20μmの範囲
である。この保護層中に紫外線吸収剤などを含ませても
よい。
【0041】本発明で用いる水酸基および2つ以上のア
ルキル基を有する芳香族フェノール系酸化防止剤は、例
えば、下記構造式のものを挙げることができる。
【0042】
【化12】
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】
【化15】
【0046】
【化16】
【0047】
【化17】
【0048】
【化18】
【0049】
【化19】
【0050】
【化20】
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】これらの酸化防止剤の添加量は、一般に用
いる化合物の種類によって変化するが、前記の電荷輸送
材料に対して好ましくは0.01〜4重量%、より好ま
しくは0.04〜2重量%である。
【0055】また上記の化合物はそれぞれ好ましい配合
比で併用してもよい。
【0056】本発明の電荷輸送層には、さらに種々の添
加剤を含有させることができる。かかる添加剤として
は、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、アミン系
酸化防止剤などが挙げられる。
【0057】図1に本発明の電子写真感光体を用いた転
写式電子写真装置の概略構成例を示した。
【0058】図において、1は像担持体としての本発明
のドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定
の周速度で回転駆動される、該感光体1はその回転過程
で帯電手段2によりその周面に正または負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手
段により光像露光L(スリット露光・レーザービーム走
査露光など)を受ける。これにより感光体周面に露光像
に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0059】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像されそのトナー現像像が転写手段5により不図示の
給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回
転と同期取り出されて給紙された転写材Pの面に順次転
写されていく。
【0060】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0061】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰り返して
像形成に使用される。
【0062】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置5
もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写
真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニング
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、感光体1
とクリーニング手段6とを一体化してひとつの装置ユニ
ットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着
脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の装置ユニ
ットの方に帯電手段および/または現像手段を伴って構
成しても良い。
【0063】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やフ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは原稿を読取り信号化し、この信号に基
いてレーザービームを走査したり、LEDアレイを駆動
したり、または液晶シャッターアレイを駆動することな
どにより行われる。
【0064】本発明の電子写真装置をファクシミリプリ
ンターとして使用する場合には、光像露光Lは受信デー
タをブリントするための露光になる。図2はこの場合の
1例をブロック図で示したものである。
【0065】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部10からの読
取データは、送信回路13を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデータは受信回路12を通してプ
リンター19に送られる。画像メモリ16には所定の画
像データが記憶される。プリンタコントローラ18はプ
リンター19を制御している。14は電話である。
【0066】回線15から受信された画像情報(回線を
介して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受
信回路12で復調された後、CPU17で復号処理が行
われ、順次画像メモリ16に格納される。そして、少な
くとも1ページの画像情報がメモリ16に格納される
と、そのページの画像記録を行なう。CPU17は、メ
モリ16より1ページの画像情報を読み出し、プリンタ
コントローラ18に復号化された1ページの画像情報を
送出する。プリンタコントローラ18は、CPU17か
らの1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像
情報記録を行なうべく、プリンター19を制御する。
【0067】尚、CPU17は、プリンター19による
記録中に、次のページの受信を行なっている。
【0068】以上の様にして、画像の受信と記録が行な
われる。
【0069】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0070】
【実施例】以下本発明を実施例に従って説明する。実施
例中、部は重量部を示す。
【0071】実施例1 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した
導電性酸化チタン粉体50部、フェノール樹脂25部、
メチルセロソルブ20部、メタノール5部、及びシリコ
ーンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキ
レン共重合体、平均分子量3000)0.002部をφ
1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分
散して導電層用塗料を得た。この塗料をアルミニウムシ
ート上にワイヤーバー塗布し、140°で30分間乾燥
して、膜厚20μmの導電層を形成した。
【0072】次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を作成し
た。この塗料を前記の導電層上にワイヤーバーによって
塗布し、100℃で20分間乾燥して0.6μmの中間
層を形成した。
【0073】次いで、下記構造式
【0074】
【化24】
【0075】のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザー
ル(ベンザール化率80%、重量平均分子量1100
0)2部およびシクロヘキサノン35部をφ1mmガラ
スビーズを用いたサンドミル装置で12時間分散してそ
の後にメチルエチルケトン60部を加えて電荷発生層用
分散液を得た。この分散液を前記の中間層上にワイヤー
バーで塗布して80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2
μmの電荷発生層を得た。次いで、構造式
【0076】
【化25】
【0077】Mv=3.2×104 の共重合体10部お
よび1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン0.05部を、ジクロルメタン20部お
よびモノクロルベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し
た。
【0078】この溶液を前述の電荷発生層上にワイヤー
バーで塗布して120℃で60分間乾燥して膜厚23μ
mの電荷輸送層を形成した。
【0079】次いで、この感光体を用いて酸化雰囲気に
よる帯電能低下についての評価を行なった。評価方法と
しては、25℃、硝酸飽和蒸気の酸化雰囲気中に前記感
光体を60分放置し、その後ただちに帯電能を測定し、
初期との帯電能の差で帯電能変化の評価とした。
【0080】得られた結果を表1に記載する。
【0081】実施例2 次の組成を有する共重合体を用いて電荷輸送層を
【0082】
【化26】
【0083】Mv=4.0×104 形成したことを除い
ては、実施例1と同様に感光体を作成し、測定を行なっ
た。
【0084】得られた結果を表1に記載する。
【0085】実施例3 次の組成を有する共重合体
【0086】
【化27】
【0087】Mv=3.0×104 を用い、さらに酸化
防止剤として、4,4′−チオ−ビス(3−メチル−6
−ターシャリブチルフェノール)を用い電荷輸送層を形
成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光体を
作成し、測定を行なった。
【0088】得られた結果を表1に記載する。
【0089】実施例4 次の組成を有する共重合体
【0090】
【化28】
【0091】Mv=3.0×104 を用い、酸化防止剤
として、4,4′−チオ−ビス(3−メチル−6−ター
シャリブチルフェノール)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除き、実施例1と全く同様にして感光体を作成
し、測定を行なった。
【0092】得られた結果を表1に記載する。
【0093】実施例5 次の組成を有する共重合体
【0094】
【化29】
【0095】Mv=4.0×104 を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し、測定を行なった。
【0096】得られた結果を表1に記載する。
【0097】実施例6 次の構造を有する電荷発生材料
【0098】
【化30】
【0099】を使用し電荷発生層を形成し、次の組成を
有する共重合体
【0100】
【化31】
【0101】を用いて電荷輸送層を形成したことを除
き、実施例1と全く同様にして感光体を作成し、測定を
行なった。
【0102】得られた結果を表1に記載する。
【0103】実施例7
【0104】
【化32】
【0105】Mv=3.8×104 を用い、さらに酸化
防止剤としてトリス〔2−(3′,5′−ジ−ターシャ
リブチル−4′−ヒドロキシヒドロ−シンナモイルオキ
シ)エチル〕イソシアヌレートを用いて電荷輸送層を形
成したことを除き、実施例6と全く同様にして感光体を
作成し、測定を行なった。
【0106】得られた結果を表1に記載する。
【0107】実施例8 次の組成を有する共重合体を用いて電荷輸送層を
【0108】
【化33】
【0109】Mv=4.3×104 を形成したことを除
き、実施例1と全く同様にして感光体を作成し、測定を
行なった。
【0110】得られた結果を表1に記載する。
【0111】実施例9 次の組成を有する共重合体
【0112】
【化34】
【0113】Mv=3.0×104 を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し、測定を行なった。
【0114】得られた結果を表1に記載する。
【0115】比較例1 ポリカーボネートZ(粘度平均分子量1.92×1
4 )を用いて電荷輸送層を形成し、酸化防止剤を用い
ないことを除き、実施例1と全く同様にして感光体を作
成し、測定を行なった。
【0116】得られた結果を表1に記載する。
【0117】比較例2 ポリカーボネートZ(粘度平均分子量1.92×1
4 )を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施
例1と全く同様にして感光体を作成し、測定を行なっ
た。
【0118】得られた結果を表1に記載する。
【0119】比較例3 酸化防止剤を用いないで電荷輸送層を形成したことを除
き、実施例1と全く同様にして感光体を作成し、測定を
行なった。
【0120】比較例4 酸化防止剤を用いないで電荷輸送層を形成したことを除
き、実施例6と全く同様にして感光体を作成し、測定を
行なった。
【0121】比較例5 酸化防止剤を用いないで電荷輸送層を形成したことを除
き、実施例9と全く同様にして感光体を作成し、測定を
行なった。
【0122】
【表1】
【0123】
【発明の効果】本発明のポリカーボネートI,IIおよび
III から選ばれる少なくとも1種を含有し、かつ水酸基
および2つ以上のアルキル基を有するフェノール系酸化
防止剤を感光層に含有することにより、電子写真方法の
主に一次コロナ帯電器や転写コロナ帯電器で発生するN
X に対する電位変動の低減に効果がある。詳しくは帯
電能の劣化の防止、感度の変動の防止に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写式電子写真装置の概略構成図であ
る。
【図2】電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。
【符号の説明】 1 感光体 2 帯電手段 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該感光層が下記ポリカーボネート
    I,IIおよびIII I.ジオール成分として、ビスフェノールAと、1種あ
    るいは2種以上の非対称性ジオールより合成された共重
    合ポリカーボネート II.ジオール成分として、2種以上の非対称性ジオール
    より合成された共重合ポリカーボネート III.ジオール成分として、側鎖に炭素数3以上の置換基
    を有する対称性ジオールより合成された共重合ポリカー
    ボネート から選ばれる少なくとも1種を含有し、かつ該感光層が
    水酸基および2つ以上のアルキル基を有するフェノール
    系酸化防止剤を含有することを特徴とする電子写真感光
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子写真感光体を有する
    ことを特徴とする電子写真装置。
JP12313893A 1993-04-28 1993-04-28 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置 Pending JPH06313973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12313893A JPH06313973A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12313893A JPH06313973A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06313973A true JPH06313973A (ja) 1994-11-08

Family

ID=14853132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12313893A Pending JPH06313973A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06313973A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09281719A (ja) * 1996-04-10 1997-10-31 Mitsubishi Chem Corp 電子写真感光体
KR100497360B1 (ko) * 2002-07-27 2005-06-23 삼성전자주식회사 단층형 전자사진 감광체
JP2009025810A (ja) * 2007-06-21 2009-02-05 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体および該感光体を用いた画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09281719A (ja) * 1996-04-10 1997-10-31 Mitsubishi Chem Corp 電子写真感光体
KR100497360B1 (ko) * 2002-07-27 2005-06-23 삼성전자주식회사 단층형 전자사진 감광체
JP2009025810A (ja) * 2007-06-21 2009-02-05 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体および該感光体を用いた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3537065B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3236086B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニット
JPH0973183A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置
JP3080444B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ
JPH1020534A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3287379B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4574534B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP3077855B2 (ja) 電子写真感光体、およびそれを用いた電子写真装置およびファクシミリ
JP3585197B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH1020523A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH06313973A (ja) 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置
JP3953072B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3566462B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2001100442A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3397583B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH1039532A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4140799B2 (ja) 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JPH0980792A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置
JP3761990B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3287530B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3273423B2 (ja) 電子写真感光体、及び該感光体を有する電子写真装置
JP3450600B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH0980773A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3257618B2 (ja) 電子写真感光体、及び該感光体を有する電子写真装置
JPH10123741A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置