JP2001100442A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Abstract
画像を長期にわたって供給できる電子写真感光体を提供
する。 【解決手段】 感光層が下記式(1)で示されるジカル
ボン酸成分あるいはそのエステル形成性誘導体と、ジオ
ール成分からなるポリエステル樹脂を含有する電子写真
感光体及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリ
ッジ及び電子写真装置。 【化19】 (式中、Xは置換されてもよいそれぞれ脂環式炭化水素
残基または芳香族環を部分水素化した残基を示す。)
Description
及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及
び電子写真装置に関し、詳しくは、感光層が特定のジカ
ルボン酸成分より構成されるポリエステル樹脂を含有す
ることにより、電子写真特性及び繰り返し使用による画
像安定性に優れ、表面層に含有した場合、特に耐摩耗性
に優れる電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
1号公報に示されるように、画像露光の間に受けた照射
量に応じて電気抵抗が変化しかつ暗所では絶縁性の物質
をコーティングした支持体よりなる光導電性材料を用い
る。この光導電性材料を用いた電子写真に要求される基
本的な特性としては(1)暗所で適当な電位に帯電でき
ること、(2)暗所において電位の散逸が少ないこと及
び(3)光照射によって速やかに電荷を散逸せしめるこ
となどが挙げられる。
ン、酸化亜鉛及び硫化カドミウムなどの無機光導電性化
合物を主成分とする感光層を有する無機感光体が広く使
用されてきた。しかし、これらは前記(1)〜(3)の
条件は満足するが熱安定性、耐湿性、耐久性や生産性に
おいて必ずしも満足できるものではなかった。無機感光
体の欠点を克服する目的で様々な有機光導電性化合物を
主成分とする電子写真感光体の開発が近年盛んに行われ
ている。例えば、米国特許3837851号公報にはト
リアリルピラゾリンを含有する電荷輸送層を有する感光
体、米国特許第3871880号公報にはペリレン顔料
の誘導体からなる電荷発生層と3−プロピレンとホルム
アルデヒドの縮合体からなる電荷輸送層とからなる感光
体などが公知である。
よって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択するこ
とが可能であり、例えばアゾ顔料では特開昭61−27
2754号公報及び特開昭56−167759号公報に
は可視領域で高感度を示す物質が開示されており、また
特開昭57−19567号公報及び特開昭61−228
453号公報には赤外領域まで感度を有する化合物が開
示されている。これらの材料のうち赤外領域に感度を示
すものは近年進歩の著しいレーザービームプリンター
(以下LBPと略す)やLEDプリンターに使用されそ
の需要頻度は高くなってきている。
真感光体は電気的及び機械的双方の特性を満足させるた
めに電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離型の
感光体として利用される場合が多い。一方当然のことな
がら、電子写真感光体には適用される電子写真プロセス
に応じた感度、電気的特性、更には光学的特性を備えて
いることが要求される。
においては、その電子写真感光体表面にはコロナまたは
直接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程及び表面ク
リーニングなどの電気的及び機械的外力が直接加えられ
るため、それらに対する耐久性も要求される。
による電気的劣化や、帯電時の放電及びクリーニング部
材の摺擦によって表面が摩耗したり傷が発生したりする
機械的劣化に対する耐久性が求められている。
照射した部分にキャリアーが滞留し光が照射していない
部分と電位差が生じる現象が特に問題であり、これはフ
ォトメモリーと言われているものである。また、膜強度
としての電気的劣化は表面層を形成している樹脂の放電
による劣化などが挙げられる。
異なり物質的に柔らかいものが多い有機感光体では耐久
性が劣り耐久性向上が切望されている。
特性に良好な樹脂としてはビスフェノールAを骨格とす
るポリカーボネート樹脂が注目されているが、前述した
ような問題点全てを解決できるわけでもなく、次のよう
な問題点を有している。
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水
素類の一部にしか良好な溶解性を示さない上、これらの
溶剤は低沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を
用いて感光体を製造すると塗工面が白化し易い。また、
塗工液の固形分管理などにも手間がかかる。
溶剤に対してはテトラヒドラフラン、ジオキサン、シク
ロヘキサンノンあるいはそれらの混合溶剤に一部可溶で
あるが、その溶液は数日でゲル化するなど経時性が悪く
感光体製造には不向きである。
についてはポリマーの構造単位として嵩高いシクロヘキ
シレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用する
か、ビスフェノールZやビスフェノールCなどと共重合
させることによって解決されてきた。
いては、特開平5−113671号公報では、重量平均
分子量150,000以上の特定の構造のポリカーボネ
ートを使用することあるいは特開昭56−135844
号公報では、商品名「U−ポリマー」として市販されて
いるポリアリレート樹脂をバインダーとして用いること
により大幅な耐摩耗性の向上が見られたことが開示され
ている。しかしながら、機械的劣化に対して強い樹脂は
耐摩耗性は向上しても傷が付き易くなるなどで寿命とな
ってしまうケースや耐摩耗性が向上したことにより画質
の低下が誘発されるなどの問題がある。
は、酸化防止剤などの添加剤を感光層中に添加すること
で、材料の劣化を防ぐことが提案されている(特開昭5
7−122444号公報、特開昭58−120260号
公報、特開昭61−156131号公報及び特開昭62
−105151号公報)。しかしながら、低分子量の酸
化防止剤を添加することによって機械的耐摩耗性が低下
したり電荷のトラップを生ずるなどまだまだ不十分な点
がある。
的耐摩耗性が優れ、高画質な画像を長期にわたって供給
できる電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有する
プロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供すること
にある。
上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層
が下記式(1)で示されるジカルボン酸成分あるいはそ
のエステル形成性誘導体と、ジオール成分からなるポリ
エステル樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光
体である。
環式炭化水素残基または芳香族環を部分水素化した残基
を示す。) 本発明の電子写真感光体は、機械的及び電気的耐摩耗性
が高いと同時に透明度も高いので、優れた耐久性を有す
ると同時に電気的感度が高くかつフォトメモリーが少な
い。
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
脂環式炭化水素残基または芳香族環を部分水素化した残
基の置換基としては、ハロゲン原子、置換されてもよい
アルキル基及びアリール基が挙げられる。また、ハロゲ
ン原子としてはフッ素原子、塩素原子及び臭素原子など
が挙げられ、アルキル基としてはメチル基、エチル基及
びプロピル基などが挙げられ、アリール基としてはフェ
ニル基、ナフチル基及びアントリル基などが挙げられ、
これらが有してもよい置換基として、上述のようなハロ
ゲン原子、アルキル基及びアリール基などが挙げられ
る。
すがこれらに限定されるものではない。
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、あるいは構成単
位例1−2の1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、更
にこれらの混合物が挙げられる。また、構成単位例1−
1、1−2のエステル形成性誘導体、更にこれらの混合
物が挙げられる。
樹脂は、式(1)で示されるジカルボン酸成分またはそ
のエステル形成性誘導体をジオールとエステル交換法、
直接重合法などの溶融重合法、溶液重合法、界面重合法
などの公知の方法から適宜の方法を選択して製造するこ
とができる。また、その際の重合触媒などの反応条件に
ついても従来公知の方法を用いることができる。中でも
直接重合法が好ましく用いられる。
示されるジカルボン酸の酸無水物、塩化物などが挙げら
れるがこれらに限定されるものではない。
環式炭化水素残基または芳香族環を部分水素化した残基
を示す。その置換基としては、ハロゲン原子、置換され
てもよいアルキル基及びアリール基が挙げられる。) 脂環式炭化水素残基または芳香族環を部分水素化した残
基を有するジカルボン酸を使用したポリエステル樹脂は
芳香族系ジカルボン酸を使用したものよりも溶解性が優
れ、更に電気的感度及び耐摩耗性が非常に優れるといっ
た特長を有する。
は、下記式(2)で示されるものが好ましい。
換されてもよいそれぞれアルキレン基またはシクロアル
キレン基を示し、R1 乃至R8 は水素原子、ハロゲン原
子、置換されてもよいそれぞれアルキル基またはアリー
ル基を示し、R9 及びR10は単結合、置換されてもよい
それぞれアルキレン基またはオキシアルキレン基を示
す。) また、本発明に用いるジオール成分としては、下記式
(3)で示されるものが好ましい。
1から4の置換されてもよいアルキル基を示し、R15及
びR16は炭素数1から5の置換されてもよいアルキレン
基を示す。) また、本発明に用いるジオール成分としては、下記式
(4)で示されるものが好ましい。
ン原子、置換されてもよいそれぞれシリル基、アルキル
基またはアリール基を示し、1は2以上の整数を示し、
mは0以上の整数を示す。) 式(2)、(3)及び(4)において、ハロゲン原子と
してはフッ素原子、塩素原子及び臭素原子などが挙げら
れ、アルキル基としてはメチル基、エチル基及びプロピ
ル基などが挙げられ、アルキレン基としてはメチレン
基、エチレン基及びイソプロピレン基などが挙げられ、
オキシアルキレン基としてはオキシメチレン基、オキシ
エチレン基などが挙げられ、アリール基としてはフェニ
ル基、ナフチル基及びアントリル基などが挙げられ、ア
リーレン基としてはフェニレン基、ナフチレン基などが
挙げられ、これらが有してもよい置換基として、上述の
ようなハロゲン原子、アルキル基及びアリール基などが
挙げられる。
すが、これらに限定されるものではない。
2−2、2−3、2−5、2−6、構成単位例3−1、
3−2及び構成単位例4−3が挙げられ、更にこれらの
混合物が挙げられる。
ール成分が式(2)で示される同一のもので構成される
重合体でも、2種以上の式(2)で示される別種の構成
単位からなる重合体でもよい。式(3)及び式(4)で
示されるジオールも同様である。
式(3)で示される両方の構成単位からなる重合体でも
よい。
と式(4)で示されるジオールと、他のジオールとの混
合物でもよい。
ルが挙げられ、具体的にはエチレングリコールやネオペ
ンチルグリコールなどが挙げられるがこれらに限定され
るものではない。更に、これらのうち1成分または2成
分以上を含有してもよい。
の低沸点ジオールを全ジオール成分に対して5mol%
以上添加することにより、重合が速く進み、重合時間が
短縮できるなどの利点がある。
溶解性が向上し、表面層であれば優れた耐摩耗性を有す
る表面層を形成することができる。
テル樹脂と電子写真感光体分野で一般的に使用されてい
る熱可塑性樹脂とを混合してもあるいはそれぞれ低分子
量化して共重合させて用いてもよい。
真感光体分野で一般的に使用されている材料のことであ
り、その中でも機械的強度が高いものが好ましく、例え
ば、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアミド、
ポリスルホン、フェノキシ及びエポキシ樹脂などが挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。
DC接触帯電手段(以下AC/DC接触帯電手段)ある
いはDC接触帯電手段を用いた電子写真プロセスで使用
することができ、優れた機械的強度、電気的強度を示
し、更に電気的感度も良好でフォトメモリーが少なく、
帯電特性、感度、残留電位や繰り返し特性などの電子写
真特性の優れた電子写真感光体を提供できる。
分水素化した系のジカルボン酸の効果は電子写真特性を
向上させるが、これは芳香族ジカルボン酸に比べて分子
軌道のLUMOレベルが高い(=アクセプター性弱い)
ことに起因している。もしアクセプター性の強い樹脂と
電荷輸送材料を混合した場合、錯体が形成され着色し易
くなるが、本発明に用いる樹脂と電荷輸送材料との組み
合わせでは着色が抑えられ、電気的感度はもちろんのこ
と、フォトメモリーも良化すると推測される。
転移点はポリカーボネート樹脂やポリアリレート樹脂の
それよりも低く120℃前後である。よって、脆さはほ
とんどないという利点があるのと同時に、高分子鎖が動
き易い即ち塑性変形が生じ易いと考えられる。よって、
ローラーあるいはブレードなどの圧力といった外力を変
形することで吸収できてしまうのではないかと推定され
る。
樹脂は相互作用能の大きい芳香環ユニットあるいはSi
−Siユニット、そして相互作用能の比較的小さい脂環
式または芳香族環を部分水素化した系のジカルボン酸ユ
ニットを交互に含むため、上記で述べた芳香族系樹脂よ
りも隣接高分子鎖間の相互作用が小さく、動き易い空間
が形成され、結果として塑性変形が生じ易いのではと推
測している。
成について説明する。
が電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単
層型であっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した積
層型でもよいが、電子写真特性的には積層型が好まし
い。
有するものであればいずれのものでもよく、例えば、ア
ルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛及びステンレ
スなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、
アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルム
にラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム
及び酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したも
のなどが挙げられる。
散乱による干渉縞防止、または支持体の傷を被覆するこ
とを目的とした導電層を設けてもよい。これはカーボン
ブラック及び金属粒子などの導電性粉体をバインダー樹
脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は
5〜40μmであることが好ましく、10〜30μmで
あることがより好ましい。その上に接着機能を有する中
間層を設ける。中間層の材料としてはポリアミド、ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセル
ロース、カゼイン、ポリウレタン及びポリエーテルウレ
タンなどが挙げられる。これらは適当な溶剤に溶解して
塗布される。中間層の膜厚は0.05〜5μmであるこ
とが好ましく、0.3〜1μmであることがより好まし
い。
本発明に用いられる電荷発生材料としてはセレン−テル
ル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシアニ
ン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリス
アゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナ
クリドン及び非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられ
る。機能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷発生材料
を重量で0.3〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と共
にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボー
ルミル、サンドミル、アトライター、ロールミル及び液
衝突型高速分散機などの方法でよく分散し、分散液を塗
布し、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μ
m以下であることが好ましく、0.1〜2μmであるこ
とがより好ましい。
ンダー樹脂群と電荷輸送材料とを溶剤中に溶解させた塗
料を塗工し、乾燥して形成する。電荷輸送材料は重量で
0.5〜2倍量のバインダー樹脂と組み合わされ塗工
し、乾燥して電荷輸送層を形成する。電荷輸送層の膜厚
は5〜40μmであることが好ましく、15〜30μm
であることがより好ましい。
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの像露光手段(不図示)からの画像露
光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順
次形成されていく。
によりトナー現像され、現像されたトナー像は、不図示
の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体1の
回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写手段
6により順次転写されていく。
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光10に
より除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた
接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要では
ない。
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化し、装置本体のレール12などの案内手
段を用いて装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ
11とすることができる。
機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透
過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、
この信号に従って行われるレーザービームの走査、LE
Dアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動などに
より照射される光である。
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター及
びレーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いるこ
とができる。
明する。なお、実施例中「部」は重量部を示す。
ニウムシリンダーを支持体とし、それに、以下の材料よ
り構成される塗料を支持体上に浸漬コーティング法で塗
布し、140℃で30分熱硬化して、膜厚が15μmの
導電層を形成した。
ロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65部及
びn−ブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液を浸
漬コーティング法で塗布し、100℃で10分乾燥し
て、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
ッグ角2θ±0.2゜の9.0゜、14.2゜、23.
9゜及び27.1゜に強いピークを有するオキシチタニ
ウムフタロシアニン(TiOPc)4部、ポリビニルブ
チラール(商品名:エスレックBM2、積水化学工業
(株)製)2部及びシクロヘキサノン60部をφ1mm
ガラスビーズを用いたサンドミル装置で4時間分散した
後、エチルアセテート100部を加えて電荷発生層用分
散液を調製した。これを浸漬コーティング法で塗布し、
100℃で10分乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発
生層を形成した。
ルアミン化合物8部、
1部
在下、直接溶融重合法により合成して得られた、下記式
(7)で示されるポリエステル樹脂(Mw≒45,00
0)11部
ロメタン60部の混合溶媒に溶解した。この重合体は以
下の手順で合成されたものを用いた。
ロヘキサンジカルボン酸344g(2.0mol)、ジ
オール成分として構成単位例2−1で示される化合物3
65g(1.6mol)、エチレングリコール13g
(0.4mol)及び触媒としてジ−n−ブチルスズオ
キサイド0.7gを3リットルフラスコに仕込み、圧力
10〜30mmHg、温度247℃で15時間エステル
化反応を行った。
グ法で塗布し、130℃で1時間乾燥することによっ
て、膜厚が25μmの電荷輸送層を形成した。
したローラー接触帯電手段(AC/DCローラー接触帯
電手段)を有する複写機でプロセススピード210mm
/secを有する「GP−40」(キヤノン(株)製)
に取り付け、温度23℃、湿度50%RHの常温常湿環
境(N/N)下で暗部電位Vd、感度EΔ500及び残
留電位Vrを測定した。GP−40には、感光体の電子
写真特性を測定するための改造を施した。
良いことを示し、感度EΔ500は−700Vから−2
00Vに電位を減衰させるのに必要な光量で、値が小さ
い程感度が良いことを示す。
耐久試験を行い、初期及び30,000枚後の暗部電位
Vd、感度EΔ500及び残留電位Vrを測定した。ま
た、30,000枚後の摩耗量も測定した。摩耗量の測
定にはフィッシャー社製渦電流式膜厚測定機(パーマス
コープタイプE111)を用いた。
とした。また、シーケンスはプリント1枚毎に1回停止
する間欠モードとした。トナーがなくなったならば補給
した。
ux、20分間の白色蛍光灯の光をあて4分間放置後明
部電位を測定し、光を当てる前から明部電位がどれだけ
下がったかを測定しフォトメモリー値とした。0から5
0Vの変化量は○、51から100Vの変化量は△、1
01V以上では×とした。結果を表2に示す。
ーとして表1記載のポリエステル樹脂を用いた以外は実
施例1と同様に電子写真感光体を作成し評価した。その
結果を表2に示す。
層中のバインダーを実施例7における電荷輸送層中のバ
インダー(下記式(8))とポリアリレート樹脂(Mw
≒50,000)(U−ポリマー、ユニチカ(株)製)
とに代え、組成比を8部/3部(下記式(8)/ポリア
リレート樹脂)とした以外は実施例1と同様に電子写真
感光体を作成し評価した。その結果を表2に示す。
層中のポリビニルブチラール樹脂を構成単位例1−1と
エチレングリコール(共重合比50/50)とを構成単
位として有する下記式(9)で示されるポリエステル樹
脂(Mw≒40,000)に代え、更に電荷輸送層中の
バインダーをポリカーボネート樹脂(Mw≒52,00
0)(ユーピロンZ−200、三菱エンジニアリングプ
ラスチック(株)製)に代えた以外は実施例1と同様に
電子写真感光体を作成し評価した。その結果を表2に示
す。
中のバインダーの構成単位を1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸からテレフタル酸に代えた、下記式(10)
で示されるポリエステル樹脂を用いた以外は実施例1と
同様に電子写真感光体を作成し評価した。その結果を表
2に示す。
中のバインダーの構成単位を1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸からテレフタル酸に代えたポリエステル樹脂
を用いた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作成
し評価した。その結果を表2に示す。
中のバインダーをポリアリレート樹脂(Mw≒50,0
00)(Uポリマー、ユニチカ(株)製)に代えた以外
は実施例1と同様に電子写真感光体を作成し評価した。
その結果を表2に示す。
中のバインダーをポリカーボネート樹脂(Mw≒52,
000)(ユーピロンZ−200、三菱エンジニアリン
グプラスチック(株)製)に代えた以外は実施例1と同
様に電子写真感光体を作成し評価した。その結果を表2
に示す。
を用いた電子写真感光体は耐摩耗性及び電気的感度が良
好で、繰り返し特性などにも優れているということが示
された。
手段を用いた電子写真プロセスで使用することができ、
優れた機械的強度及び電気的強度を示し、更に電気的感
度も良好でフォトメモリーが少なく、帯電特性、感度、
残留電位や繰り返し特性などの電子写真特性の優れた電
子写真感光体、及び該電子写真感光体を有するプロセス
カートリッジ及び電子写真装置を提供することが可能と
なった。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
体において、該感光層が下記式(1)で示されるジカル
ボン酸成分あるいはそのエステル形成性誘導体と、ジオ
ール成分からなるポリエステル樹脂を含有することを特
徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、Xは置換されてもよいそれぞれ脂環式炭化水素
残基または芳香族環を部分水素化した残基を示す。) - 【請求項2】 ジオール成分が下記式(2)で示される
請求項1記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、Zは単結合、−O−、−S−、置換されてもよ
いそれぞれアルキレン基またはシクロアルキレン基を示
し、R1 乃至R8 は水素原子、ハロゲン原子、置換され
てもよいそれぞれアルキル基またはアリール基を示し、
R9 及びR10は単結合、置換されてもよいそれぞれアル
キレン基またはオキシアルキレン基を示す。) - 【請求項3】 ジオール成分が下記式(3)で示される
請求項1記載の電子写真感光体。 【化3】 (式中、R11乃至R14は水素原子、炭素数1から4の置
換されてもよいアルキル基を示し、R15及びR16は炭素
数1から5の置換されてもよいアルキレン基を示す。) - 【請求項4】 ジオール成分が下記式(4)で示される
請求項1記載の電子写真感光体。 【化4】 (式中、R17乃至R20は水素原子、ハロゲン原子、置換
されてもよいそれぞれシリル基、アルキル基またはアリ
ール基を示し、1は2以上の整数を示し、mは0以上の
整数を示す。) - 【請求項5】 ジオール成分が、前記式(2)のジオー
ルと式(3)のジオールと低級アルキレングリコールと
の混合物である請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 ジカルボン酸成分とジオール成分からな
るポリエステル樹脂と、他の熱可塑性樹脂とを含有する
請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 接触帯電手段の被帯電体として用いられ
る請求項1乃至6のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の電子
写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及びクリー
ニング手段からなる群より選ばれる少なくとも1つの手
段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在である
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれかに記載の電子
写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及びクリー
ニング手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003015326A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-01-17 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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JP2017181690A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 三菱ケミカル株式会社 | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 |
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-
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