JP2007025155A - 静電潜像担持体、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents
静電潜像担持体、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007025155A JP2007025155A JP2005205874A JP2005205874A JP2007025155A JP 2007025155 A JP2007025155 A JP 2007025155A JP 2005205874 A JP2005205874 A JP 2005205874A JP 2005205874 A JP2005205874 A JP 2005205874A JP 2007025155 A JP2007025155 A JP 2007025155A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrostatic latent
- latent image
- toner
- image carrier
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14747—Macromolecular material obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/14773—Polycondensates comprising silicon atoms in the main chain
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14704—Cover layers comprising inorganic material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14717—Macromolecular material obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/14721—Polyolefins; Polystyrenes; Waxes
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14717—Macromolecular material obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/14734—Polymers comprising at least one carboxyl radical, e.g. polyacrylic acid, polycrotonic acid, polymaleic acid; Derivatives thereof, e.g. their esters, salts, anhydrides, nitriles, amides
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14747—Macromolecular material obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/1476—Other polycondensates comprising oxygen atoms in the main chain; Phenol resins
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14747—Macromolecular material obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/14769—Other polycondensates comprising nitrogen atoms with or without oxygen atoms in the main chain
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14791—Macromolecular compounds characterised by their structure, e.g. block polymers, reticulated polymers, or by their chemical properties, e.g. by molecular weight or acidity
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】支持体201上に、感光層202と、ポリオール、ポリイソシアネート、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物の架橋結合により形成されたバインダー樹脂を含有する保護層206とをこの順に設けて静電潜像担持体とする。該静電潜像担持体を用いて構成した画像形成装置及びプロセスカートリッジとする。
【選択図】図1
Description
例えば、感光体の表面保護層として、コロイダルシリカ含有硬化性シリコーン樹脂を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記コロイダルシリカ含有硬化性シリコーン樹脂により形成された表面層は耐摩耗特性が改善される。しかし、繰り返し使用時の電子写真特性が不十分であり、カブリや画像ボケが発生しやすく、また、近年要求される高寿命感光体としての耐久性に対しては不十分である。
しかし、上記構成とした感光体の樹脂層では、いずれも画像ボケが発生しやすく、実用化のためには、ドラムヒーター等の機構を搭載するなどして画像ボケの発生を抑制する必要があり、装置の大型化、コストアップを招いている。また、露光部の残留電位低減が不十分であり、帯電電位を抑えて作像する低電位現像プロセスにおいては、画像濃度の低下などが問題となる。
しかし、この提案による手法では、体積収縮に起因すると考えられる塗膜の亀裂が生じることがある。特に、安価で取り扱いの容易な市販のコーティング剤と組み合せて用いる場合には、一層問題が発生しやすい。そして、露光部の残留電位に膜厚依存性があり、低電位現像プロセスの場合には画像濃度低下が問題となる。また、電荷輸送性付与基の含有量を増加すると塗膜強度が低下し、十分な耐久性が得られないことがある。さらに、画像ボケを引き起こすことがあり、長期間繰り返しにおいて良好な画像を出力する電子写真感光体を安価にかつ容易に得ることは困難である。
前記保護層は、ポリオールと、ポリイソシアネートと、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物との架橋結合により形成されたバインダー樹脂を含有することを特徴とする静電潜像担持体である。
前記静電潜像担持体が、前記いずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置に係るものである。
前記静電潜像担持体が、前記いずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置に係るものである。
前記静電潜像担持体が、前記いずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置に係るものである。
前記静電潜像担持体が、前記いずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置に係るものである。
前記静電潜像担持体が、請求項1から16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成方法に係るものである。
前記静電潜像担持体が、前記いずれかの静電潜像担持体であることを特徴とするプロセスカートリッジに係るものである。
また、本発明の静電潜像担持体と、静電潜像形成手段、現像手段、転写手段、定着手段を少なくとも有する画像形成装置及びこれを用いた画像形成方法によれば、高い耐摩耗性、耐剥離性を有するため、クリーニングブレードなどの当接、特に球形トナーを用いたより当接圧を高めるなどしてクリーニング性を高くした場合でも摩耗が小さく、剥離なども発生せず、長期間に亘って安定した画像形成を行うことができる。
本発明の静電潜像担持体と、静電潜像形成手段、露光手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも一つの手段を含んでなるプロセスカートリッジとすれば、長期間に亘って良好な画像を安定して形成することができる。また、静電潜像担持体やプロセス部材の交換を短時間で容易に行うことが可能となり利便性向上とコストダウンを図ることができる。さらにプロセス部材と静電潜像担持体が一体となるため、相対的な位置精度の向上が図れる。
このようなバインダー樹脂を含有させることにより、感光層と保護層の良好な接着性が発揮されて剥離性が向上し、しかも耐摩耗性の向上を図ることができる。また、優れた電子写真特性も得られ、長期間に亘る画像形成においても安定した高品質の画像が提供される。
本発明の電潜像担持体における第一の形態では、図1の模式断面図に示すような層構成を有する。
また、本発明の電潜像担持体における第二の形態では、図2の模式断面図に示すような層構成を有する。図2の層構成を基本とした他の構成例を図3及び図4に示す。
一方、図2の層構成では、支持体201上に電荷発生層(CGL)203、電荷輸送層(CTL)204及び保護層206が設けられている。この構成では、電荷発生層203と電荷輸送層204からなる機能分離型タイプの積層型の感光層202が設けられている。
図3の層構成は、図2の電潜像担持体において支持体201と、機能分離型タイプである複層型の感光層202(電荷発生層(CGL)203と電荷輸送層(CTL)204)の間に下引き層205を設けた層構成の形態を示す模式断面図である。
また、図4の層構成は、図2の電潜像担持体において下引き層205と感光層202の間に中間層207を設けた層構成の形態を示す模式断面図である。
なお、本発明の静電潜像担持体は、支持体201上に感光層202と保護層206を少なくとも有していれば、その他の層及び感光層のタイプは任意に組み合わされていても構わない。また、図2、図3及び図4において電荷発生層203と電荷輸送層204の積層順が逆であっても構わない
本発明の電潜像担持体の構成層について、以下詳細に説明する。
前述のように本発明の電潜像担持体の保護層は、少なくともポリオールと、ポリイソシアネートと、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物との架橋結合により形成されたバインダー樹脂を含有するものである。また、有機ケイ素化合物が、硬化性シロキサン樹脂であることも本発明の好適な態様である。さらに、必要に応じて後述のような他の成分を含有することができる。
本発明では、ポリオール、ポリイソシアネート、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物との架橋結合によりバインダー樹脂を形成するため、感光層との接着性が飛躍的に向上し、剥離もほとんど発生しなくなる。
このような感光層との親和性が高い水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物をポリオール、ポリイソシアネートに混合すると、バインダー樹脂形成の際に各成分が互いに結合し、例えば、ポリオール成分やポリイソシアネート成分との架橋形成や、ポリウレタン樹脂と硬化性シロキサン樹脂がそれぞれ三次元架橋しつつ複雑に絡み合った構造を形成すると考えられる。このような架橋構造の形成によって耐摩耗性が高く、接着性も良好な保護層が得られると推定される。
また、これらに、必要に応じて触媒、架橋剤、オルガノシリカゾル、シランカップリング剤、アクリルポリマー等の重合体を添加するなどして、バインダーやコーティング材料として市販されている、シリコーンレジン、変性シリコーンレジン、シリコーンハードコート剤等と呼称される硬化性シロキサン樹脂は、安価に入手でき、取り扱いも容易であるため、好適に用いることができる。
また、アルコキシシリル基を含有する化合物の部分加水分解縮合物は、アルコキシシリル基等の加水分解性基を有する化合物に所定量の水、触媒等を添加して反応させる公知の方法により製造可能である。
また、アルコキシシリル化合物にアクリル樹脂やポリエステル樹脂を共重合したものとして、MKCシリケート(三菱化学製)、シリケート/アクリルワニスXP−1030−1(大日本色材工業製)、などが挙げられる。
特に、入手が容易で、ポリオール、ポリイソシアネートと混合した塗工液のポットライフが長く、形成した保護層の透明性が高い硬化性シロキサン樹脂は好ましく用いられる。このような硬化性シロキサン樹脂としては上記シリコーンハードコート用塗料NSC1000シリーズ(日本精化社製)が挙げられる。
有機ケイ素化合物成分あるいは硬化性シロキサン樹脂成分の含有量が1%未満では、感光層との接着性の改善効果が不十分となり、50%を超える場合は、保護層が白濁してしまったりする場合がある。白濁の原因としては、例えば、保護層を形成する硬化性シロキサン樹脂と、ポリオール及びポリイソシアネートからなるポリウレタン樹脂成分との相溶性が悪かったり、あるいは硬化性シロキサン樹脂と、感光層のバインダー樹脂や電荷輸送物質などとの相溶性の悪さに起因するものと考えられる。このような現象が生じると、電子写真装置に搭載した場合に、保護層表面とクリーニングブレードとの滑性が悪くなり、ブレード反転や、ビビリなどを引き起こす場合もある。
ジオールとしては、アルキレングリコール(例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。
3価以上のポリオールとしては、多価脂肪族アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(例えば、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
好ましく用いられるものとしてトリメチロールプロパン、あるいは、ヒドロキシエチル基が導入されたスチレン−アクリル共重合体下記構造式(I)で示されるポリオールが挙げられる(例えば、式中、l=28、m=42、n=30(数平均分子量1000以上、重量平均分子量約31000))。このようなポリオールの例として、例えば、スチレン−アクリル共重合体LZR−170(藤倉化成社製)が挙げられる。
この場合、複数のポリオールの少なくとも1種類は、水酸基数に対する分子量の割合(分子量/水酸基数=OH当量)が30以上150未満であることが好ましく、40以上120未満であることがさらに好ましい。
OH当量が30以上150未満のポリオールを組み合せることにより、耐摩耗性の高い保護層を形成することができる。すなわち、OH当量の小さいポリオールの含有量を大きくすると、架橋密度が増加して、よりきめの細かい三次元網目構造を形成して耐摩耗性が向上すると考えられる。
通常、ポリオールとポリイソシアネートのみから形成されるバインダー樹脂の場合には、OH当量が小さいポリオールの含有量を大きくすると、保護層の接着性は低下する傾向が見られた。すなわち、架橋密度の増大と耐剥離性がトレードオフとなってしまう場合が多かったが、本発明のように、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物を含有させることにより、接着性の改善を図りつつOH当量の小さいポリオールの含有量を増加させることができた。これにより、従来の熱硬化性ポリウレタン樹脂よりも高い耐摩耗性を有し、しかも感光層との接着性が良好で剥離も発生しない保護層を形成することができる。
30以上150未満であるポリオールの含有量が10%より小さいと、耐摩耗性向上効果があまり発揮されない。また、90%よりも大きいと、架橋密度が高くなるために、保護層の耐摩耗性は高くなるが、官能基の数が多くなるために反応性も高くなり、塗工液とした場合の貯蔵安定性が低下して寿命が短くなってしまう。そのため、製造工程での不具合が発生しやすく、大量の有機廃液を発生させてしまう恐れがある。また、架橋点が多くなることから、架橋時の体積収縮が大きくなり、塗膜の割れやハジキによる欠陥が発生してしまう場合がある。
複数のポリオールの少なくとも1種類を、OH当量が150以上1500未満のポリオールとすると、成膜性が良好でかつ形成された保護層は高い耐摩耗性を有し、しかも保護層形成用塗工液とした場合の貯蔵安定性が高く非常に良好な保存性を示す。
この理由としては、上記規定されたOH当量を有するポリオールは、分子量が比較的大きいため、塗工液に適度な粘性を持たせ、OH当量の小さいポリオールやポリイソシアネート、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物の均一な混合状態を保持し、ウェット状態の塗膜のレベリング性、均一性が向上するためと考えられる。
さらに、トリメチロールプロパンと、脂肪族ポリイソシアネート(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート等)あるいは脂環式ポリイソシアネート(例えば、イソホロンジイソシアネート等)のアダクトなどが好ましく用いられる。トリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネートからなるアダクトの例を下記構造式(II)に示す。
また、ポリイソシアネートとしては、電荷発生性分子骨格を有するポリイソシアネートあるいは電荷輸送性分子骨格を有するポリイソシアネートなども用いられる。
導電性微粒子としては、一般式、MxSbyOz(ただし、Mは金属元素を表し、x、y、及びzは各元素のモル比を表す。)で表される少なくとも1種類を含むことが好ましい。
上記金属元素Mとしては、Zn、In、Sn、Ti、Zrなどが挙げられ、中でもZn、Inが特に好ましい。ここで、ZnxSbyOzの場合における各元素のモル比(x:y:z)は、1:1.6〜2.4:5〜7である。また、InxSbyOzの場合における各元素のモル比(x:y:z)は、1:0.02〜1.25:1.55〜4.63である。
また、上記導電性微粒子含有量当たりの残留電位低減効果が高く、わずかな含有量でも大きな露光部電位低減効果が得られるため、最表面層のバルク抵抗をあまり下げることなく所望の露光部電位に到達できることなどが非常に効果的に作用していると考えられる。さらに、画像ボケが改善される現象については、粒径の非常に小さい導電性微粒子が最表面層に均一に分散することで、表面の静電荷が導電性微粒子付近に局在化し、表面上の静電荷の移動が抑制されるのではないかと考えられる。この効果によって、静電潜像のエッジがよりシャープに現像され、ボケが抑制された画像が得られると考えられる。
すなわち、前記体積平均粒径が0.01μm未満であると、最表面層中に含まれる導電性微粒子の粒子間距離が小さくなり、表面の静電荷保持に対して不利になることがある。また、0.01μm未満であると、塗工液中で凝集して粒径の不均一な二次粒子を形成しやすくなり、保護層を形成する場合に、より大きな粒子として層中に局在化しやすくなる。
粒子が層中に局在化すれば、非露光部の帯電電位低下による異常画像、すなわち、露光部現像方式(ネガポジ方式)では、粒状地肌汚れとなり、非露光部現像方式(ポジポジ方式)では白斑点の異常画像となってしまうことがある。
一方、導電性微粒子の体積平均粒径が1μmを超えると、塗膜に対する導電性微粒子が大きすぎて、表面のレベリングが不十分となってしまうことがあり、電子写真感光体の表面粗さが大きくなり、例えば、ブレードクリーニング方式でのブレードの電子写真感光体表面への追従性が低下し、トナーのすり抜けによるクリーニング不良が発生してしまうことがある。特に、ブレードクリーニング性が比較的困難な球形トナーのクリーニングに対して、非常に不利になる。また、大きな粒子が保護層中に局在化することに起因する異常画像を引き起こす可能性がある。
前記含有量が質量比で1%未満であると、残留電位低減効果が不十分になったり、画像ボケ改善の効果が不十分となることがあり、65%を超えると、最表面層のバルク抵抗が低くなりすぎて、画像ボケが発生してしまったり、塗膜が脆くなってしまい、耐摩耗性が低下してしまうことがある。
前記微粒子としては、例えば、フッ素樹脂微粒子(例えば、ポリテトラフルオロエチレン等)、シリコ−ン樹脂微粒子、グアナミンホルムアルデヒド樹脂微粒子、等の有機樹脂微粒子;銅、スズ、アルミニウム、インジウム等の金属粉末;シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、アンチモンをド−プした酸化錫、錫をド−プした酸化インジウム等の金属酸化物;フッ化錫、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム等の金属フッ化物;チタン酸カリウム、窒化硼素等の無機微粒子;などが挙げられる。これらの中でも、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化スズは、電子写真感光体の電気特性への影響が少なく、耐摩耗性を著しく向上させることができるため、特に好ましい。
導電性微粒子の含有量が10質量%より少ないと、導電性微粒子による残留電位低減効果、画像ボケ抑制効果が不十分となってしまう場合がある。
一般的に、高分子のバインダー樹脂中に低分子の電荷輸送物質を含有させる電荷輸送層では、低分子電荷輸送物質成分の含有量が多くなるにつれて耐摩耗性が低下することが知られている。
本発明においては、電荷輸送性物質が、バインダー樹脂の形成成分として用いられるポリオール、ポリイソシアネートまたは水酸基及び加水分解性基のいずれかを有する有機ケイ素化合物のいずれかと反応性を有する官能基(架橋性官能基)を持つものとすることで、バインダー樹脂に結合して低分子成分ではなくなるため、保護層の耐摩耗性の劣化を最小限に抑えることができる。
電荷輸送物質からなる成分(D)が1/10未満であると、電荷輸送能が不十分となり、残留電位が上昇してしまうことがあり、一方、成分(D)が15/10を超えると、バインダー樹脂成分が少なくなり過ぎて、架橋反応による三次元網目構造の形成が阻害され、耐摩耗性が低下してしまうことがある。
保護層は、例えば、浸漬塗工、スプレー塗工、ブレード塗工、ナイフ塗工等の常法の塗工方法を用いて前記感光層上に形成される。これらの中でも、量産性、塗膜品質などの面から浸漬塗工、スプレー塗工が特に好ましい。
1μmより薄いと、摩耗による保護層の消失が早く、十分な耐久性を確保できない。一方、15μmよりも厚いと、残留電位の上昇などの不具合を発生させてしまう場合がある。
次に、本発明の静電潜像担持体を構成する複層型感光層および単層型感光層について説明する。
<複層型感光層>
複層型感光層は、支持体上に電荷発生層CGL)と電荷輸送層(CTL)が、通常この順に積層されて形成される。
前記電荷発生層は、少なくとも電荷発生物質を含有し、バインダー樹脂やさらに必要に応じてその他の成分を含んでなる。
電荷発生物質としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、無機系材料と有機系材料とのいずれかを用いることができる。
なお、必要に応じて電荷輸送物質を添加してもよい。また、電荷発生層のバインダー樹脂として、上述のバインダー樹脂の他に、高分子電荷輸送物質を添加することもできる。
前者の方法としては、グロー放電重合法、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング法、加速イオンインジェクション法等が挙げられる。この真空薄膜作製法は、上述した無機系材料または有機系材料を良好に形成することができる。
また、後者のキャスティング法によって電荷発生層を設けるには、電荷発生層形成用塗工液を用いて、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法などの慣用されている方法を用いて行うことができる。
これらの中でも、沸点が40℃〜80℃のテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、メタノール、エタノールは、塗工後の乾燥が容易であることから特に好適である。
電荷輸送層は、帯電電荷を保持させ、かつ露光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層である。帯電電荷を保持させる目的を達成するためには、電気抵抗が高いことが要求される。また、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が小さく、かつ電荷移動性が良いことが要求される。
含有する電荷輸送物質としては、正孔輸送物質、電子輸送物質、高分子電荷輸送物質などが挙げられる。
一方、高分子電荷輸送物質としては、以下のような構造を有するものが挙げられる。
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開平4−175337号公報、特開平4−183719号公報、特開平6−234841号公報に記載の化合物等が例示される。
例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−20953号公報、特開昭61−296358号公報、特開平1−134456号公報、特開平1−179164号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−180852号公報、特開平3−50555号公報、特開平5−310904号公報、特開平6−234840号公報に記載の化合物等が例示される。
例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−88461号公報、特開平4−264130号公報、特開平4−264131号公報、特開平4−264132号公報、特開平4−264133号公報、特開平4−289867号公報に記載の化合物等が例示される。
例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−アミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特開平2−282264号公報、特開平2−304456号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−133066号公報、特開平5−40350号公報、特開平5−202135号公報に記載の化合物等が例示される。
例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特開昭51−73888号公報、特開昭56−150749号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−234837号公報に記載の化合物等が例示される。
なお、前記電荷輸送層は、架橋性のバインダー樹脂と架橋性の電荷輸送物質との共重合体を含むこともできる。
<単層型感光層>
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、バインダー樹脂、さらに必要に応じてその他の成分を含んでなる。
キャスティング法により単層感光層を設ける場合、かかる単層感光層は、例えば、少なくとも、電荷発生物質と、熱硬化性バインダー樹脂と、架橋性官能基を有する電荷輸送物質を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成することができる。また、かかる単層感光層には、必要により可塑剤を添加することもできる。
本発明の電潜像担持体における支持体は、導電性を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
支持体としては、導電体または導電処理をした絶縁体が好適であり、例えば、Al、Ni、Fe、Cu、Au等の金属、またはそれらの合金;ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属、あるいはIn2O3、SnO2等の導電材料の薄膜を形成したもの;樹脂中にカーボンブラック、グラファイト、Al、Cu、Ni等の金属粉、導電性ガラス粉などを均一に分散させ、樹脂に導電性を付与した樹脂基体、導電処理をした紙などが挙げられる。
下引き層の厚みは特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましい。
中間層の樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
すなわち、本発明の画像形成装置は、保護層を有する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像をトナーを用いて可視像とする現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有し、保護層が、ポリオール、ポリイソシアネート、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物との架橋結合により形成されたバインダー樹脂を含有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置には、必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有することができる。
クリーニング手段としては、例えば、静電潜像担持体表面に当接し、該静電潜像担持体表面に残留するトナーを除去するように構成するものが好ましく用いられる。
すなわち、本発明の画像形成方法は、保護層を有する静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、該可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含み、保護層が、ポリオール、ポリイソシアネート、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物との架橋結合により形成されたバインダー樹脂を含有することを特徴とする。さらに必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含むことができる。
以下、各工程と手段について詳しく説明する。
上記静電潜像形成工程は、帯電された静電潜像担持体上に露光により静電潜像を形成する工程であり、静電潜像担持体として本発明の静電潜像担持体が用いられる。静電潜像形成手段は、帯電器と露光器とを有する。
帯電は、例えば、帯電器を用いて静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。用いられる帯電器としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、導電性または半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えた公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、ローラ端部にギャップテープ等のギャップを付与する手段を設け、該ギャップテープを介して静電潜像担持体に非接触に近接配置された帯電器などが挙げられる。
そして、帯電器が、静電潜像担持体にギャップテープを介して非接触に近接配置された帯電ローラであり、帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものであれば、帯電ムラが低減されたり、帯電ローラの汚れに起因する帯電不良などに対する余裕度が大きく、メンテナンスフリーで用いることができるという大きなメリットがあり、特に好ましい。
露光器としては、帯電器により帯電された静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
現像工程は、露光により形成された静電潜像を、トナーを用いて現像して可視像を形成する工程である。なお、ここでいう「トナー」は、後述するトナー及び現像剤を含む。
すなわち、可視像の形成は現像手段により行われ、静電潜像をトナーあるいは現像剤を用いて現像することにより行うことができる。
現像手段としては、トナーあるいは現像剤を用いて現像することができる限り特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、トナーあるいは現像剤を収容し、静電潜像に該トナーあるいは現像剤を接触または非接触で付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。
なお、現像器に収容させる現像剤としては一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。
転写工程は、可視像を記録媒体に転写する工程である。転写工程としては、中間転写体を用い、中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
すなわち、現像手段において、複数の静電潜像担持体上にそれぞれ単色のカラートナー画像を形成し、転写手段において、該形成されたカラートナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写を行い、得られた一次転写画像を記録媒体上に一括して二次転写するように構成するのが好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例として転写ベルト等が好適に挙げられる。
また、中間転写体の体積抵抗は数Ωcm以上103Ωcm以下であることが好ましい。体積抵抗を数Ωcm以上103Ωcm以下とすることにより、中間転写体自身の帯電を防ぐとともに、電荷付与手段により付与された電荷が該中間転写体上に残留しにくくなるので、二次転写時の転写ムラを防止できる。また、二次転写時の転写バイアス印加を容易とすることができる。
(1)ヤング率(引張弾性率)の高い材料を単層ベルトとして用いたもの:ヤング率の高い材料としては、PC(ポリカーボネート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PAT(ポリアルキレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)/PAT(ポリアルキレンテレフタレート)のブレンド材料、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン共重合体)/PCのブレンド材料、ETFE/PATのブレンド材料、PC/PATのブレンド材料、カーボンブラック分散の熱硬化性ポリイミドなどが挙げられる。これらヤング率の高い単層ベルトは画像形成時の応力に対する変形量が少なく、特にカラー画像形成時にレジズレを生じにくいとの利点を有している。
(2)上記ヤング率の高いベルトを基層とし、その外周上に表面層または中間層を付与した2〜3層構成のベルト:2〜3層構成のベルトは単層ベルトの硬さに起因し発生するライン画像の中抜けを防止し得る性能を有している。
(3)ゴム及びエラストマーを用いたヤング率の比較的低いベルト:これらのベルトは、その柔らかさによりライン画像の中抜けが殆ど生じない利点を有している。また、ベルトの幅を駆動ロール及び張架ロールより大きくし、ロールより突出したベルト耳部の弾力性を利用して蛇行を防止するので、リブや蛇行防止装置を必要とせず低コストを実現できる。
すなわち、樹脂ベルトを用いたカラー画像の転写の場合には以下の課題がある。
カラー画像は通常4色の着色トナーで形成され、1枚のカラー画像には、1層から4層までのトナー層が形成されており、トナー層は1次転写(感光体から中間転写ベルトへの転写)や、二次転写(中間転写ベルトからシートへの転写)を通過することで圧力を受けてトナー同士の凝集力が高くなるため、文字の中抜けやベタ部画像のエッジ抜けの現象が発生しやすくなる。樹脂ベルトは硬度が高くトナー層に応じて変形しないため、トナー層を圧縮させやすく文字の中抜け現象が発生しやすくなる。
導電剤としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物などが挙げられる。導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。なお、導電剤は、これらに限定されるものではない。
例えば、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上を用い、これに、表面エネルギーを小さくするとともに潤滑性を高める材料(例えば、フッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化炭素、2酸化チタン、シリコンカーバイト等)の粉体、粒子を1種類あるいは2種類以上、または粒径が異なるものを組み合せて分散して使用することができる。また、フッ素系ゴム材料のように熱処理を行うことで表面にフッ素リッチな層を形成させ表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。
弾性層の厚さは、弾性層の硬度にもよるが、厚すぎると表面の伸縮が大きくなり表層に亀裂の発生しやすくなる。また、伸縮量が大きくなることから画像に伸び縮みが大きくなること等から厚すぎる(およそ1mm以上)ことは好ましくない。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベース等も用いることができる。
定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置により定着させる工程であり、例えば、転写された可視像がカラーである場合には、各色のトナーに対し記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一括して同時に行ってもよい。
定着装置としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。
加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組み合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組み合せなどが挙げられる。加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて前記定着工程及び定着手段とともに、あるいはこれらに代えて、公知の光定着器を用いてもよい。
除電手段としては特に制限はなく、静電潜像担持体に対し、除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができる。好適な除電手段として、例えば、除電ランプ等が挙げられる。
クリーニング手段としては特に制限はなく、静電潜像担持体上に残留する電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することがでる。
好適なクリーニング手段としては、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が挙げられる。
潤滑性付与剤としては金属石鹸が好適であり、金属石鹸がステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム及びステアリン酸カルシウムから選択される少なくとも1種であることが好ましい。
図5は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。図5の画像形成装置は、本発明の静電潜像担持体(感光体)を搭載した画像形成装置であり、ドラム状の感光体10、除電ランプ2、帯電チャージャ3、イレーサ4、画像露光部5、現像ユニット6、転写前チャージャ7、レジストローラ8、転写チャージャ110、分離チャージャ111、分離爪112、クリーニング前チャージャ113、クリーニングブラシ114、クリーニングブレード115などから構成されている。
また、近接配置された帯電ローラは、直流電圧の印可だけでは放電が不安定になり、画像濃度ムラなどに繋がるため、直流電圧に交流電圧を重畳印可することが望ましい。
クリーニングブレード115は、硬度(JIS−A)が65〜85度の範囲が好ましい。また、厚さが0.8〜3.0mmで、突き出し量が3〜15mmの範囲にあることが好ましい。その他の条件として当接圧、当接角度、食い込み量等は適宜決定することができる。
しかし、本発明の感光体は、保護層の耐摩耗性が著しく高いため、表面に当接するクリーニング手段を有する画像形成装置においても、安定して良好な画像を出力することができる。
本発明の静電潜像担持体(感光体)は、耐摩耗性が非常に高いため、上記のようなハザードが大きい条件においても、保護層が摩耗することはほとんどないが、対クリーニングブレードの摩擦係数が高いことに起因すると考えられるブレード鳴き、ブレードエッジの摩耗などの不具合を発生させる可能性がある。
この不具合に対しては、感光体表面に潤滑性付与剤塗布手段を備えて潤滑性付与剤を塗布することによって、クリーニングブレードに対する電子写真感光体表面の摩擦係数を長期間にわたって低減することができ、問題を解消することができる。
図6において、潤滑性付与剤116を棒状にした固形物をクリーニングブラシ114に押し当てており、該クリーニングブラシ114が回転する際に潤滑性付与剤を掻き取り、ブラシに付着した潤滑性付与剤が感光体表面に塗布される仕組みとなっている。
潤滑性付与剤は固形である必要はなく、液体や粉体、半練り状でも、感光体表面に塗布することができ、電子写真特性を満たすものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
図7による画像形成プロセスでは、感光体122が本発明の前記静電潜像担持体であり、感光体は駆動ローラ123により駆動され、帯電チャージャ220による帯電、像露光光源121による像露光、現像(図示せず)、転写チャージャ帯電器125を用いる転写、クリーニングブラシ126によるクリーニング、除電光源127による除電が繰返し行われる。
すなわち、感光体156は図中反時計回りに回転駆動されながら、その表面がコロトロンやスコロトロンなどを用いる帯電チャージャ153によって一様帯電せしめられた後、図示しないレーザ光学装置から発せられるレーザ光Lの走査を受けて静電潜像を担持する。この走査はフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報に基づいてなされるため、感光体ドラム156上にはイエロー、マゼンタ、シアンまたはブラックという単色用の静電潜像が形成される。
現像手段において静電潜像担持体上に各単色のカラートナー画像を形成し、転写手段において該カラートナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写を行い、得られた一次転写画像を記録媒体上に一括して二次転写するように構成した、いわゆる中間転写ベルトを用いてトナー像を重ね合わせる中間転写方式は、電子写真感光体と中間転写体との相対的な位置決めが比較的容易でかつ正確に行えるため、色ずれに対して有利であることから、高画質なフルカラー画像を得るには有効な手段であるといえる。
図9において、複写装置本体150には無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図9中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される記録媒体と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には定着装置25が配置されている。
なお、タンデム画像形成装置の複写装置本体150においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、記録媒体の両面に画像形成を行うために該記録媒体を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
転写工程の下流には転写残トナーをクリーニングするクリーニングユニット63が設けられている。図10では、ブラシクリーナー76とクリーニングブレード75が搭載されており、クリーニングブレード75は、潜像担持体表面の進行方向に対してカウンター方向に設置されており、これらによって潜像担持体表面の転写残トナーを回収する。
また、回収されたトナーは、リサイクル手段によって再度現像器内に導くこともできる。図10では、クリーニングユニットによって回収されたトナーを、搬送スクリュー79及びリサイクル経路80によって現像器61に導くことでリサイクルを達成している。
シート(記録紙)は、切換爪55で切り換えて排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされ、あるいは、切換爪55で切り換えてシート反転装置28により反転されて再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像形成手段、露光手段、現像手段、転写手段、及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも一つの手段と、本発明の前記静電潜像担持体とを有してなり、さらに必要に応じて適宜選択したその他の手段を有してもよい。
現像手段としては、本発明の前記トナーまたは現像剤を収容する現像剤収容器と、現像剤収容器内に収容されたトナーまたは現像剤を担持しかつ搬送する現像剤担持体とを少なくとも有し、さらに担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有していてもよい。
<トナー>
本発明の画像形成装置で用いるトナーとしては、材料、製法などについて特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粉砕分級法、水系媒体中で油相を乳化、懸濁または凝集させトナー母体粒子を形成させる、懸濁重合法、乳化重合法、ポリマー懸濁法等がある。
また便宜上、活性水素基含有化合物を(AC)、活性水素基含有化合物と反応可能な重合体を(PC)と略すことがある。
後述のようにトナーとしては、少なくとも活性水素基含有化合物(AC)及び該(AC)と反応可能な重合体(PC)を含むトナー原料を有機溶媒中で調整した油相を水相中で乳化または分散し、(AC)と(PC)の反応後に脱溶剤して造粒したものが好ましく用いられる。
前記接着性基材は、紙等の記録媒体に対し接着性を示し、活性水素基含有化合物及び該活性水素基含有化合物と反応可能な重合体を水系媒体中で反応させてなる接着性ポリマーを少なくとも含み、さらに公知の結着樹脂から適宜選択した結着樹脂を含んでいてもよい。
また、低温定着性と耐熱保存性との両立を図る観点からは、前記(TG’−Tη)は0〜100℃が好ましく、10〜90℃がより好ましく、20〜80℃がさらに好ましい。
ウレア変性ポリエステル系樹脂は、ウレア結合のほかにウレタン結合を含んでいてもよく、この場合、該ウレア結合と該ウレタン結合との含有モル比(ウレア結合/ウレタン結合)としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、100/0〜10/90が好ましく、80/20〜20/80がより好ましく、60/40〜30/70が特に好ましい。前記ウレア結合が10未満であると、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
(1)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをイソホロンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物との混合物、
(2)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをイソホロンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(3)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをイソホロンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(4)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをイソホロンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(5)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーを、ヘキサメチレンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(6)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをヘキサメチレンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(7)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物をイソホロンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをエチレンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(8)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物をジフェニルメタンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをヘキサメチレンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物との混合物、
(9)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸/ドデセニルコハク酸無水物の重縮合物をジフェニルメタンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをヘキサメチレンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物及びテレフタル酸の重縮合物との混合物、
(10)ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物をトルエンジイソシアネートと反応させたポリエステルプレポリマーをヘキサメチレンジアミンでウレア化したものと、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物及びイソフタル酸の重縮合物との混合物。
活性水素基含有化合物は、水系媒体中で活性水素基含有化合物と反応可能な重合体が伸長反応、架橋反応等する際の伸長剤、架橋剤等として作用する。
活性水素基含有化合物としては、活性水素基を有していれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体が前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマー(A)である場合には、該イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマー(A)と伸長反応、架橋反応等の反応により高分子量化可能な点で、前記アミン類(B)が好適である。
例えば、ジアミン(B1)、3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、前記B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジアミン(B1)、ジアミン(B1)と少量の3価以上のポリアミン(B2)との混合物が特に好ましい。
アミノアルコール(B3)としては、例えば、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリン、等が挙げられる。
アミノメルカプタン(B4)としては、例えば、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタン、等が挙げられる。
アミノ酸(B5)としては、例えば、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸、等が挙げられる。
このような反応停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミン等)、またはこれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
混合当量比([NCO]/[NHx])が、1/3未満であると、低温定着性が低下することがあり、3/1を超えると、前記ウレア変性ポリエステル樹脂の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(以下「プレポリマー」と称することがある)としては、活性水素基含有化合物と反応可能な部位を少なくとも有しているものであれば特に制限はなく、公知の樹脂等の中から適宜選択することができる。例えば、ポリオール樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、これらの誘導体樹脂等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、溶融時の高流動性、透明性の点でポリエステル樹脂が特に好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジカルボン酸(DIC)単独、またはDICと少量の3価以上のポリカルボン酸(TC)との混合物が好ましい。
アルキレンジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられる。アルケニレンジカルボン酸としては、炭素数4〜20のものが好ましく、例えば、マレイン酸、フマール酸等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸としては、炭素数8〜20のものが好ましく、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。これらの中でも、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸が好ましい。
これらは、1種単独でも使用することができ、2種以上を併用してもよい。
前記イソシアネート基[NCO]が、5を超えると、低温定着性が悪化することがあり、1未満であると、耐オフセット性が悪化することがある。
含有量が、0.5質量%未満であると、耐ホットオフセット性が悪化し、耐熱保存性と低温定着性とを両立させることが困難になることがあり、40質量%を超えると、低温定着性が悪化することがある。
すなわち、先ず、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させる。この温度でカラム溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、試料濃度を0.05〜0.6質量%に調整した樹脂のテトラヒドロフラン試料溶液を50〜200μl注入して測定する。前記試料における分子量の測定に当たっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。前記検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、Pressure Chemical Co.または東洋ソーダ工業株式会社製の分子量が6×102、2.1×102、4×102、1.75×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、及び4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いることが好ましい。なお、前記検出器としてはRI(屈折率)検出器を用いることができる。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエステル樹脂等が例として挙げられる。特に、未変性ポリエステル樹脂(変性されていないポリエステル樹脂)が好ましい。未変性ポリエステル樹脂を前記トナー中に含有させると、低温定着性及び光沢性を向上させることができる。
未変性ポリエステル樹脂の酸価としては、1.0〜50.0mgKOH/gが好ましく、1.0〜45.0mgKOH/gがより好ましく、15.0〜45.0mgKOH/gがさらに好ましい。一般に前記トナーに酸価をもたせることによって負帯電性となり易くなる。
未変性ポリエステル樹脂(PE)の混合質量比が、95を超えると、耐ホットオフセット性が悪化し、耐熱保存性と低温定着性とが両立し難くなることがあり、20未満であると、光沢性が悪化することがある。
トナー材料(原料)として用いられる着色剤としては、特に制限はなく公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができる。
着色剤を例示すれば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
含有量が、1質量%未満であると、トナーの着色力の低下が見られ、15質量%を超えると、トナー中での顔料の分散不良が起り、着色力の低下及びトナーの電気特性の低下を招くことがある。
用いられる樹脂としては、特に制限はなく目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、スチレンまたはその置換体の重合体、スチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
その他の成分としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。例えば、離型剤、帯電制御剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料等がその他の成分として挙げられる。
前記ワックス類としては、例えば、カルボニル基含有ワックス、ポリオレフィンワックス、長鎖炭化水素等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、カルボニル基含有ワックスが好ましい。
前記ポリアルカン酸エステルとしては、例えば、カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18-オクタデカンジオールジステアレート等が挙げられる。前記ポリアルカノールエステルとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエート等が挙げられる。前記ポリアルカン酸アミドとしては、例えば、ジベヘニルアミド等が挙げられる。前記ポリアルキルアミドとしては、例えば、トリメリット酸トリステアリルアミド等が挙げられる。前記ジアルキルケトンとしては、例えば、ジステアリルケトン等が挙げられる。これらカルボニル基含有ワックスの中でも、ポリアルカン酸エステルが特に好ましい。
ポリオレフィンワッックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等が挙げられる。長鎖炭化水素としては、例えば、パラフィンワッックス、サゾールワックス等が挙げられる。
含有量が、0.1質量部未満であると、帯電制御性が得られないことがあり、10質量部を超えると、トナーの帯電性が大きくなり過ぎ、主帯電制御剤の効果を減退させて、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や画像濃度の低下を招くことがある。
樹脂微粒子としては、水系媒体中で水性分散液を形成しうる樹脂であれば特に制限はなく、公知の樹脂の中から目的に応じて適宜選択することができる。このような樹脂微粒子は、熱可塑性樹脂であってもよいし熱硬化性樹脂でもよく、例えば、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられるが、これらの中でもビニル系樹脂が特に好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも微細な球状の樹脂粒子の水性分散液が得られ易い点で、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1種で形成されているのが好ましい。
少なくとも2つの不飽和基を持つ単量体としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(「エレミノールRS−30」;三洋化成工業株式会社製)、ジビニルベンゼン、1,6−ヘキサンジオールアクリレートなどが例として挙げられる。
樹脂微粒子の水性分散液の調製方法としては、例えば、(1)前記ビニル樹脂の場合、ビニルモノマーを出発原料として、懸濁重合法、乳化重合法、シード重合法及び分散重合法から選択されるいずれかの重合反応により、直接、樹脂微粒子の水性分散液を製造する方法、(2)前記ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の重付加乃至縮合系樹脂の場合、前駆体(モノマー、オリゴマー等)またはその溶剤溶液を適当な分散剤の存在下、水性媒体中に分散させた後、加熱、または硬化剤を添加して硬化させて、樹脂微粒子の水性分散体を製造する方法、(3)前記ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の重付加乃至縮合系樹脂の場合、前駆体(モノマー、オリゴマー等)またはその溶剤溶液(液体であることが好ましい。加熱により液状化してもよい)中に適当な乳化剤を溶解させた後、水を加えて転相乳化する方法、(4)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を機械回転式またはジェット式等の微粉砕機を用いて粉砕し、次いで、分級することによって樹脂微粒子を得た後、適当な分散剤存在下、水中に分散させる方法、(5)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液を霧状に噴霧することにより樹脂微粒子を得た後、該樹脂微粒子を適当な分散剤存在下、水中に分散させる方法、(6)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液に貧溶剤を添加するか、または予め溶剤に加熱溶解した樹脂溶液を冷却することにより樹脂微粒子を析出させ、次に溶剤を除去して樹脂粒子を得た後、該樹脂粒子を適当な分散剤存在下、水中に分散させる方法、(7)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液を、適当な分散剤存在下、水性媒体中に分散させた後、加熱または減圧等によって溶剤を除去する方法、(8)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液中に適当な乳化剤を溶解させた後、水を加えて転相乳化する方法などが好適に挙げられる。
上記トナー溶液の調製は、前記トナー材料を前記有機溶剤に溶解させることにより行われる。用いられる有機溶剤としては、トナー材料を溶解あるいは分散可能な溶媒であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
有機溶剤は、除去の容易性の点で沸点が150℃未満の揮発性のものが好ましく、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、等が挙げられる。これらの中でも、トルエン、キシレン、ベンゼン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、等が好ましく、酢酸エチルが特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
有機溶剤の使用量としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記トナー材料100質量部に対し、40〜300質量部が好ましく、60〜140質量部がより好ましく、80〜120質量部がさらに好ましい。
前記分散液の調製は、前記トナー溶液を水系媒体中に分散させることにより行うことができる。トナー溶液を水系媒体中に分散させると、水系媒体中にトナー溶液からなる分散体(油滴)が形成される。
水系媒体としては、特に制限はなく公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、水、該水と混和可能な溶剤、これらの混合物などが挙げられるが、これらの中でも、水が特に好ましい。
水と混和可能な溶剤としては、水と混和可能であれば特に制限はなく、例えば、アルコール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類、低級ケトン類などが挙げられる。
上記アルコールとしては、例えば、メタノール、イソプロパノール、エチレングリコール等が挙げられる。前記低級ケトン類としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
分散の方法としては特に制限はなく、公知の分散機等を用いて適宜選択することができる。分散機としては、例えば、低速せん断式分散機、高速剪断式分散機、摩擦式分散機、高圧ジェット式分散機、超音波分散機などが挙げられる。これらの中でも、前記分散体(油滴)の粒径を2〜20μmに制御することができる点で、高速剪断式分散機が好ましい。
接着性基材を粒子状に生成させてトナーを造粒する方法においては、例えば、水系媒体相の調製、前記トナー溶液の調製、前記分散液の調製、前記水系媒体の添加、その他(前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(プレポリマー)の合成、前記活性水素基含有化合物の合成等)を行う。
分散剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、界面活性剤、難水溶性の無機化合物分散剤、高分子系保護コロイド等が例として挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、界面活性剤が好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステル等が挙げられ、フルオロアルキル基を有するものが好適に挙げられる。該フルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤としては、例えば、炭素数2〜10のフルオロアルキルカルボン酸またはその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[オメガ−フルオロアルキル(炭素数6〜11)オキシ]−1−アルキル(炭素数3〜4)スルホン酸ナトリウム、3−[オメガ−フルオロアルカノイル(炭素数6〜8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(炭素数11〜20)カルボン酸またはその金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(炭素数7〜13)またはその金属塩、パーフルオロアルキル(炭素数4〜12)スルホン酸またはその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(炭素数6〜10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(炭素数6〜10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(炭素数6〜16)エチルリン酸エステル等が挙げられる。該フルオロアルキル基を有する界面活性剤の市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子株式会社製);フローラドFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M株式会社製);ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業株式会社製);メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ化学工業株式会社製);エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204(ト−ケムプロダクツ社製);フタージェントF−100、F150(ネオス社製)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシン、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタイン等が挙げられる。
高分子系保護コロイドとしては、例えば、酸類、水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、ビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、アミド化合物またはこれらのメチロール化合物、クローライド類、窒素原子若しくはその複素環を有するもの等のホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン系、セルロース類、等が挙げられる。
前記ビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等が挙げられる。
分散安定剤としては、例えば、リン酸カルシウム塩等の酸、アルカリに溶解可能なもの等が挙げられる。分散安定剤を用いた場合は、塩酸等の酸によりリン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗する方法、酵素により分解する方法等によって、微粒子からリン酸カルシウム塩を除去することができる。
すなわち、トナーの体積平均粒径(Dv)としては、3〜8μmが好ましく、4〜7μmがより好ましく、5〜6μmがさらに好ましい。ここで、体積平均粒径は、Dv=〔(Σ(nD3)/Σn)1/3(式中、nは粒子個数、Dは粒子径である)と定義される。
体積平均粒径と個数平均粒径との比(Dv/Dn)が、1.25以下であると、トナーの粒度分布が比較的シャープであり、定着性が向上するが、1.00未満であると、二成分現像剤では現像器における長期の撹拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させたり、クリーニング性を悪化させることがあり、また、一成分現像剤では、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化するため、ブレード等の部材へのトナー融着が発生し易くなることがあり、1.20を超えると、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなり、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなることがある。
平均円形度が0.930未満であると、球形から離れた不定形の形状のトナーとなり、満足できる転写性やチリのない高画質画像が得られないことがあり、一方、0.98を超えると、ブレードクリーニングなどを採用している画像形成システムでは、感光体上及び転写ベルトなどのクリーニング不良が発生し、画像上の汚れ、例えば、写真画像等の画像面積率の高い画像形成の場合において、給紙不良等で未転写の画像を形成したトナーが感光体上に転写残トナーとなって蓄積した画像の地汚れが発生したり、あるいは感光体を接触帯電させる帯電ローラ等を汚染してしまい、本来の帯電能力を発揮できなくなってしまうことがある。
前記SF−1が100の場合にはトナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。前記SF−1の値が180を超えるとクリーニング性は向上するが、球形形状が大きくはずれるために、帯電量分布が広くなり地かぶりが多くなり画像品位が低下する。また、移動における空気の抵抗で、電界による現像及び転写が電気力線に忠実でなくなるために、細線間にトナーが現像され画像均一性が低下し、画像品位が低下することがある。
長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5未満であると、真球形状から離れるため、ドット再現性および転写効率が劣り、高品位な画像が得られなくなってしまう場合がある。一方、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7未満では、扁平形状に近くなり、球形トナーのような高転写率は得られなくなってしまうことが考えられる。特に、(r3/r2)が1.0では、長軸を回転軸とする回転体となり、トナーの流動性を向上させることができる。
現像剤は、前記トナーを少なくとも含有してなり、現像方式や仕様に合うように調整(キャリア等の選択などを含む)するためにその他の成分を含有してなるものである。
現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンター等に使用する場合には、寿命向上等の点で二成分現像剤が好ましい。
芯材の材料としては特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。
このような材料としては、例えば、50〜90emu/gのマンガン−ストロンチウム(Mn−Sr)系材料、マンガン−マグネシウム(Mn−Mg)系材料などが好ましく、画像濃度の確保の点では、鉄粉(100emu/g以上)、マグネタイト(75〜120emu/g)等の高磁化材料が好ましい。また、トナーが穂立ち状態となっている感光体への当りを弱くでき高画質化に有利である点で、銅−ジンク(Cu−Zn)系(30〜80emu/g)等の弱磁化材料が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよい、2種以上を併用してもよい。
平均粒径(体積平均粒径(DS0))が、10μm未満であると、キャリア粒子の分布において、微粉系が多くなり、1粒子当たりの磁化が低くなってキャリア飛散を生じることがあり、150μmを超えると、比表面積が低下し、トナーの飛散が生じることがあり、ベタ部分の多いフルカラーでは、特にベタ部の再現が悪くなることがある。
前記焼付としては特に制限はなく、外部加熱方式であってもよいし、内部加熱方式であってもよく、例えば、固定式電気炉、流動式電気炉、ロータリー式電気炉、バーナー炉等を用いる方法、マイクロウエーブを用いる方法、などが挙げられる。
樹脂層の量が、0.01質量%未満であると、前記芯材の表面に均一な前記樹脂層を形成することができないことがあり、5.0質量%を超えると、前記樹脂層が厚くなり過ぎてキャリア同士の造粒が発生し、均一なキャリア粒子が得られないことがある。
二成分系現像剤のトナーとキャリアの混合割合は、一般にキャリア100質量部に対しトナー1 10.0質量部である。
後述する実施例及び比較例の静電潜像担持体の評価において用いるトナーを下記により製造した。
[製造例1]
冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724質量部、イソフタル酸276質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を入れ、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧で5時間反応させた後、160℃まで冷却した。これに32質量部の無水フタル酸を加えて2時間反応させた。次いで、80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシネート188質量部と2時間反応を行いイソシアネート含有プレポリマー(1)を得た。
この一部を減圧乾燥し、トナーバインダー樹脂(1)を単離した。ガラス転移温度(Tg)は62℃、酸価は10であった。
得られた母体トナー粒子100質量部に疎水性シリカ0.5質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合して、製造例1のトナーを作製した。得られたトナーについて、以下のようにして平均円形度を測定したところ0.948であった。
電解水溶液として、1級塩化ナトリウムを用いて1質量%NaCl水溶液を調製し、該電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(アルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加え、超音波分散器で約1〜3分分散処理を行う。別のビーカーに電解水溶液100〜200mlを入れ、その中に前記サンプル分散液粒子を所定の濃度になるように加えて懸濁液を作製した。得られた粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し解析する光学的検知帯の手法を用いた。この値はフロー式粒子像分析装置(FPIA−1000、東亜医用電子社製)により平均円形度を測定した。
製造例1において製造したウレア変性ポリエステル樹脂(1)850質量部と、変性されていないポリエステル樹脂(a)150質量部とを酢酸エチル/MEK(1/1)混合溶剤2000質量部に溶解して混合させてトナーバインダー樹脂(2)の酢酸エチル/MEK(1/1)溶液を得た。これの一部を減圧乾燥してトナーバインダー樹脂(2)を単離した。
製造例1において用いたトナーバインダー樹脂(1)に代えてトナーバインダー樹脂(2)を用いた以外は製造例1と同様にして製造例2のトナーを製造した。得られたトナーについて、製造例1と同様にして平均円形度を測定したところ0.987であった。
冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物343質量部、イソフタル酸166質量部及びジブチルチンオキサイド2質量部を入れ、常圧下、230℃で8時間反応した。次いで、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応した後80℃まで冷却し、トルエン中にてトルエンジイソシアネート14質量部を入れ110℃で5時間反応を行った。
一方、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物363質量部、イソフタル酸166質量部を製造例1と同様に重縮合し、変性されていないポリエステル樹脂を得た。
上記ウレタン変性ポリエステル樹脂350質量部と変性されていないポリエステル樹脂650質量部をトルエンに溶解、混合後、脱溶剤し、トナーバインダー樹脂(3)を合成した。
得られたトナー粒子100質量部に疎水性シリカ1.0質量部と、疎水性酸化チタン0.5質量部をヘンシェルミキサーにて混合して製造例3のトナーを製造した。得られたトナーについて、製造例1と同様にして平均円形度を測定したところ0.934であった。
以下の手順で各層を形成して静電潜像担持体を作製し、評価した。
〔下引き層の形成〕
アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50、大日本インキ化学工業社製)15質量部、及びメラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821−60、大日本インキ化学工業社製))10質量部を、メチルエチルケトン150質量部に溶解した。これに酸化チタン粉末(タイペールCR−EL、石原産業社製)90質量部を加え、ボールミルで12時間分散して、下引層用塗工液を調製した。
得られた下引層用塗工液を直径30mmの円筒状アルミニウム基体に浸漬塗工法によって塗工し、130℃にて20分間乾燥して、厚み3.5μmの下引き層を形成した。
次に、ポリビニルブチラール樹脂(XYHL、UCC社製)4質量部をシクロヘキサノン150質量部に溶解した。これに下記構造式(A)で表されるビスアゾ顔料10質量部を加え、ボールミルで48時間分散した。次いで、シクロヘキサノン210質量部を加えて3時間分散を行った。これを容器に取り出して固形分が1.5質量%となるようにシクロヘキサノンで稀釈し、電荷発生層用塗工液を調製した。得られた電荷発生層用塗工液を前記中間層上に塗工し、130℃にて20分間乾燥して、厚み0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、テトラヒドロフラン100質量部に、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂10質量部、シリコーンオイル(KF−50、信越化学工業社製)0.002質量部、及び下記構造式(B)で表される電荷輸送物質7質量部を加えて溶解し、電荷輸送層用塗工液を調製した。
得られた電荷輸送層用塗工液を前記電荷発生層上に浸漬塗工法により塗工し、110℃にて20分間乾燥し、厚み25μmの電荷輸送層を形成した。
次に、ポリオール[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]60質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]20質量部をシクロヘキサノン120質量部、及びテトラヒドロフラン400質量部に溶解し、ウレタン樹脂液1を得た。
次いで、メチルトリメトキシシラン8質量部をフラスコに入れ、氷水で0℃近傍に冷却した後、1wt%の酢酸水溶液3質量部を、1時間かけて滴下し、その後攪拌しつつ6時間かけて25℃まで昇温し、シラノール基を有する有機ケイ素化合物溶液を得た。こうして得られた有機ケイ素化合物溶液を前記ウレタン樹脂液1に混合攪拌し、さらに、トリス(2,4ペンタンジオナト)アルミニウム(III)を0.5質量部、アセチルアセトン0.15質量部を加えて保護層用塗工液を調製した。
実施例1において、メチルトリメトキシシラン8質量部の代りに、メチルトリメトキシシラン3質量部、フェニルトリメトキシシラン4質量部を加えた以外は、実施例1と同様にして実施例2の静電潜像担持体を作製した。
実施例1において、有機ケイ素化合物溶液の代りに、硬化性ポリシロキサン樹脂[シリコーンハードコート用塗料NSC1275(固形分20質量%):日本精化社製]4質量部とし、トリス(2,4ペンタンジオナト)アルミニウム(III)、アセチルアセトンを加えなかった以外は、実施例1と同様にして、実施例3の静電潜像担持体を作製した。
実施例3において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を10質量部とした以外は、実施例3と同様にして、実施例4の静電潜像担持体を作製した。
実施例3において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を20質量部とした以外は実施例3と同様にして、実施例5の静電潜像担持体を作製した。
実施例3において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を80質量部とした以外は実施例3と同様にして、実施例6の静電潜像担持体を作製した。
実施例3において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を160質量部とした以外は、実施例3と同様にして、実施例7の静電潜像担持体を作製した。
実施例3において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を240質量部とした以外は、実施例3と同様にして、実施例8の静電潜像担持体を作製した。
実施例1において、メチルトリメトキシシランを含む有機ケイ素化合物溶液及び、トリス(2,4ペンタンジオナト)アルミニウム(III)、アセチルアセトンを加えなかった以外は、実施例1と同様にして比較例1の静電潜像担持体を作製した。
実施例1において、ポリオール及びポリイソシアネートを加えなかった以外は実施例1と同様にして比較例2の静電潜像担持体を作製した。
実施例2において、ポリオール及びポリイソシアネートを加えなかった以外は実施例2と同様にして比較例3の静電潜像担持体を作製した。
実施例3において、ポリオール及びポリイソシアネートを加えなかった以外は実施例3と同様にして比較例4の静電潜像担持体を作製した。
保護層接着性の評価は、SAICAS装置(表面界面物性解析装置;SAICAS DN−20型、ダイプラ・ウィンテス社製)を用いて行った。
まず、得られた各静電潜像担持体を基体ごと10mm四方程度のサイズに切り出し、テストピースを作成する。これをSAICAS装置に設置し、以下のようにして保護層接着性を評価する。
測定された切削時間(深さ)当たりの水平荷重は、均一な塗膜では図12のようにほぼ直線のグラフとしてが得られるが、剥離が起きると図13のように、剥離が発生した深さにおいて変曲点を有するグラフとなる。従って、保護層膜厚の深さまでほぼ直線のグラフが得られれば、ほぼ剥離は発生しないと言え、逆に変曲点が現れれば、剥離が発生したことを表す。
作製した静電潜像担持体表面を目視にて観察し、塗膜欠陥、白濁等を評価した。
上記で得られた各静電潜像担持体及び製造例1のトナーを、フルカラープリンター(IPSiO CX8200:株式会社リコー製)の改造機[(1)クリーニングブレード当接圧を2倍にして感光体の摩耗に対して負荷を加えた。(2)ステアリン酸亜鉛を溶融、固化したマルスバーをクリーニングブラシにばねで押し当てるように当接させ、クリーニングブラシを介して感光体表面にステアリン酸亜鉛を塗布する機構を設けた。]に搭載した。
なお、画質の評価基準は次による。
○:良好
△:像流れ等がわずかに見られるが実用レベル
×:像流れやかすれがひどく実用レベルにない
電荷輸送層形成までは実施例1と同様にして形成した。
〔保護層の形成〕
次に、ポリオール[アクリルポリオール樹脂アクリディックA−801−P(OH価100;OH当量約561)、固形分50質量%:大日本インキ社製]57質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]14質量部をシクロヘキサノン120質量部、及びテトラヒドロフラン400質量部に溶解し、ウレタン樹脂液2を得た。次に、硬化性ポリシロキサン樹脂[シリコーンハードコート用塗料NSC1275(固形分20質量%):日本精化社製]20質量部を加えて保護層用塗工液を調製した。
上記により得られた保護層用塗工液を電荷輸送層上にスプレー塗工法により塗工した。次いで、円筒状アルミニウム基体を回転させた状態で10分間放置して指触乾燥を行った後、150℃にて30分間加熱硬化して厚み1μmの保護層を形成し、実施例9の静電潜像担持体を作製した。
実施例9において、ポリオールをアクリルポリオール樹脂[アクリディック45−116(OH価40;OH当量約1400)、固形分50質量%:大日本インキ社製]70質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]7質量部とした以外は、実施例9と同様にして、実施例10の静電潜像担持体を作製した。
実施例9において、ポリオールをウレタン用アクリル樹脂[ヒタロイドH3001(OH価30;OH当量約1870)、固形分50質量%:日立化成社製]70質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]5.5質量部とした以外は、実施例9と同様にして、実施例11の静電潜像担持体を作製した。
実施例5において、ポリオールをポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]の量を14質量部とし、さらにトリメチロールプロパン(OH当量約45)5質量部を加え、また、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を38質量部とした以外は、実施例5と同様にして、実施例12の静電潜像担持体を作製した。
実施例9において、ポリオール[アクリルポリオール樹脂アクリディックA−801−P(OH価100;OH当量約561)、固形分50質量%:大日本インキ社製]の量を11質量部とし、さらにトリメチロールプロパン(OH当量約45)5.5質量部を加え、また、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を37.5質量部とした以外は、実施例9と同様にして、実施例13の静電潜像担持体を作製した。
実施例10において、ポリオール[アクリルポリオール樹脂アクリディック45−114(OH価40;OH当量約1400)、固形分50質量%:大日本インキ社製]の量を11質量部とし、さらにトリメチロールプロパン(OH当量約45)5.5質量部を加え、また、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を37質量部とした以外は、実施例10と同様にして、実施例14の静電潜像担持体を作製した。
実施例11において、ポリオール[ウレタン用アクリル樹脂ヒタロイドH3001(OH価30;OH当量約1870)、固形分50質量%:日立化成社製]の量を11質量部とし、さらにトリメチロールプロパン(OH当量約45)5.7質量部を加え、また、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を37質量部とした以外は、実施例11と同様にして、実施例15の静電潜像担持体を作製した。
実施例12において、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]の量を44質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)の量を2質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を26質量部とした以外は、実施例12と同様にして、実施例16の静電潜像担持体を作製した。
実施例12において、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]の量を1.8質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)の量を6.5質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を42質量部とした以外は、実施例12と同様にして、実施例17の静電潜像担持体を作製した。
実施例12において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を10質量部とした以外は、実施例12と同様にして、実施例18の静電潜像担持体を作製した。
実施例12において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を80質量部とした以外は、実施例12と同様にして、実施例19の静電潜像担持体を作製した。
実施例12において、硬化性ポリシロキサン樹脂(固形分20質量%)を160質量部とした以外は、実施例12と同様にして、実施例20の静電潜像担持体を作製した。
実施例9〜15において、硬化性ポリシロキサン樹脂を加えなかった以外は、実施例9〜15と同様にして、それぞれ比較例5〜11の静電潜像担持体を作製した。
上記で得られた各静電潜像担持体及び製造例1のトナーを、フルカラープリンター(IPSiO CX8200:株式会社リコー製)の改造機[(1)クリーニングブレード当接圧を2倍にして感光体の摩耗に対して負荷を加えた。(2)ステアリン酸亜鉛を溶融、固化したマルスバーをクリーニングブラシにばねで押し当てるように当接させ、クリーニングブラシを介して感光体表面にステアリン酸亜鉛を塗布する機構を設けた。]に搭載した。
上記改造プリンターを用いて、非露光部電位(VD)が−700Vになるように帯電器の電圧を調節した後、波長660nmのレーザ露光によって、1200dpi相当、A4サイズ、画像面積率5%となるテスト画像を出力するランニング試験を2万枚行い、該ランニング試験前後の感光層の厚みを渦電流式膜厚計(フィッシャースコープMMS、フィッシャー社製)を用いて測定し、両者の差から摩耗量を測定した。なお、保護層の一部に剥離が発生した静電潜像担持体については、未剥離部分を測定して摩耗量を算出した。
上記フルカラープリンターを用いたランニング試験において、目視によって剥離の有無を観察した。
なお、剥離評価の基準は下記による。
未発生:ランニング試験終了まで保護層の剥離が発生しなかった。
剥離発生A:ランニング試験枚数の増加に伴って剥離部分の面積が増加していった。
剥離発生B:ほぼ全面が剥離してしまった。
ランニング試験終了後に、上記改造プリンターを用いて、非露光部電位(VD)が−600Vになるように帯電器の電圧を調節した後、フォントサイズ2ポイント文字(約0.5mm角のサイズ)、及び600dpi相当の全面ハーフトーン画像を出力し、得られた画像を、光学顕微鏡や目視によって観察し、文字のつぶれ、かすれ、濃度ムラ等を評価した。
なお、画像評価の基準は下記による。
○:良好
△:像流れ等がわずかに見られるが実用レベル
×:像流れやかすれがひどく実用レベルにない
電荷輸送層形成までは実施例1と同様にして形成した。
〔保護層の形成〕
アンチモン酸亜鉛ゾル[商品名;セルナックスCX−Z210(固形分20質量%)、日産化学工業社製]11質量部に、シクロヘキサノン120質量部、及びテトラヒドロフラン400質量部を加えて攪拌し、アンチモン酸亜鉛分散液1を得た。アンチモン酸亜鉛分散液1に、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]14質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)5質量部を溶解し、さらにポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]38質量部を加えて溶解した。さらに、硬化性ポリシロキサン樹脂[シリコーンハードコート用塗料NSC1275(固形分20質量%):日本精化社製]20質量部を加えて保護層用塗工液を調製した。
上記により得られた保護層用塗工液を電荷輸送層上にスプレー塗工法により塗工した。次いで、円筒状アルミニウム基体を回転させた状態で10分間放置して指触乾燥を行った後、150℃にて30分間加熱硬化して厚み2μmの保護層を形成し、実施例21の静電潜像担持体を作製した。
また、保護層形成用塗工液中のアンチモン酸亜鉛ゾルの体積平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(FPAR−1000:大塚電子社製)で測定したところ、0.04μmであった。
実施例21において、アンチモン酸亜鉛ゾルの量を24質量部とし、保護層膜厚を3μmとした以外は、実施例21と同様にして実施例22の静電潜像担持体を作製した。
また、保護層形成用塗工液中のアンチモン酸亜鉛ゾルの体積平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(FPAR−1000:大塚電子社製)で測定したところ、0.07μmであった。
実施例21において、アンチモン酸亜鉛ゾルの量を70質量部とし、保護層膜厚を5μmとした以外は、実施例21と同様にして実施例23の静電潜像担持体を作製した。
また、保護層形成用塗工液中のアンチモン酸亜鉛ゾルの体積平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(FPAR−1000:大塚電子社製)で測定したところ、0.2μmであった。
実施例21において、アンチモン酸亜鉛ゾルの量を140質量部とし、保護層膜厚を7μmとした以外は、実施例21と同様にして実施例24の静電潜像担持体を作製した。
また、保護層形成用塗工液中のアンチモン酸亜鉛ゾルの体積平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(FPAR−1000:大塚電子社製)で測定したところ、0.5μmであった。
実施例21において、アンチモン酸亜鉛ゾルの量を300質量部とし、保護層膜厚を10μmとした以外は、実施例21と同様にして実施例25の静電潜像担持体を作製した。
また、保護層形成用塗工液中のアンチモン酸亜鉛ゾルの体積平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(FPAR−1000:大塚電子社製)で測定したところ、0.7μmであった。
実施例24において、アンチモン酸亜鉛ゾルをセルナックスCX−Z610[(固形分60質量%)、日産化学工業社製]45質量部とした以外は、実施例24と同様にして実施例26の静電潜像担持体を作製した。
また、保護層形成用塗工液中のアンチモン酸亜鉛ゾルの体積平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(FPAR−1000:大塚電子社製)で測定したところ、0.5μmであった。
実施例24において、さらにコロイダルシリカ(オルガノシリカゾルMEK−ST、日立化成工業社製、固形分30質量%)50質量部を加え、保護層膜厚を5μmとした以外は、実施例24と同様にして実施例27の静電潜像担持体を作製した。
実施例24において、さらにアルミナ微粒子(スミコランダムAA−03、住友化学工業社製)15質量部を加え、30分間超音波を照射し、保護層膜厚を5μmとした以外は、実施例24と同様にして実施例28の静電潜像担持体を作製した。
実施例24において、さらにルチル型酸化チタン微粒子(タイペークCR-EL、石原産業社製)15質量部を加え、30分間超音波を照射し、保護層膜厚を5μmとした以外は、実施例24と同様にして実施例29の静電潜像担持体を作製した。
実施例24において、さらに酸化スズ微粒子(SR−1、三菱マテリアル社製)15質量部を加え、30分間超音波を照射し、保護層膜厚を5μmとした以外は、実施例24と同様にして実施例30の静電潜像担持体を作製した。
電荷輸送層形成までは実施例1と同様にして形成した。
〔保護層の形成〕
アンチモン酸亜鉛ゾル[商品名;セルナックスCX−Z210(固形分20質量%)、日産化学工業社製]24質量部に、シクロヘキサノン120質量部、及びテトラヒドロフラン400質量部を加えて攪拌し、アンチモン酸亜鉛分散液2を得た。得られたアンチモン酸亜鉛分散液2に、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]8質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)3質量部を溶解し、次にポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]17質量部、前述の電荷輸送物質(B)16質量部を加えて溶解した。さらに、硬化性ポリシロキサン樹脂[シリコーンハードコート用塗料NSC1275(固形分20質量%):日本精化社製]16質量部を加えて保護層用塗工液を調製した。
上記により得られた保護層用塗工液を電荷輸送層上にスプレー塗工法により塗工した。次いで、円筒状アルミニウム基体を回転させた状態で10分間放置して指触乾燥を行った後、150℃にて30分間加熱硬化して厚み5μmの保護層を形成し、実施例31の静電潜像担持体を作製した。
電荷輸送層形成までは実施例1と同様にして形成した。
〔保護層の形成〕
アンチモン酸亜鉛ゾル[商品名;セルナックスCX−Z210(固形分20質量%)、日産化学工業社製]24質量部に、シクロヘキサノン120質量部、及びテトラヒドロフラン400質量部を加えて攪拌し、アンチモン酸亜鉛分散液2を得た。得られたアンチモン酸亜鉛分散液2に、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]3質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)1.2質量部を溶解し、次にポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]28質量部、下記構造式(C)の電荷輸送物質16質量部を加えて溶解した。さらに、硬化性ポリシロキサン樹脂[シリコーンハードコート用塗料NSC1275(固形分20質量%):日本精化社製]20質量部を加えて保護層用塗工液を調製した。
電荷輸送層形成までは実施例1と同様にして形成した。
〔保護層の形成〕
アンチモン酸亜鉛ゾル[商品名;セルナックスCX−Z210(固形分20質量%)、日産化学工業社製]24質量部に、シクロヘキサノン120質量部、及びテトラヒドロフラン400質量部を加えて攪拌し、アンチモン酸亜鉛分散液2を得た。得られたアンチモン酸亜鉛分散液2に、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]4質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)1.6質量部を溶解し、次にポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]26質量部、下記構造式(D)の電荷輸送物質16.5質量部を加えて溶解した。さらに、硬化性ポリシロキサン樹脂[シリコーンハードコート用塗料NSC1275(固形分20質量%):日本精化社製]20質量部を加えて保護層用塗工液を調製した。
実施例32において、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]の量を8質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)の量を3質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を34.5質量部、前記構造式(C)の電荷輸送物の量を10質量部とした以外は、実施例32と同様にして実施例34の静電潜像担持体を作製した。
実施例32において、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]の量を8.5質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)の量を3質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を26質量部、前記構造式(C)の電荷輸送物の量を13質量部とした以外は、実施例32と同様にして実施例35の静電潜像担持体を作製した。
実施例32において、ポリオール樹脂[スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートからなるスチレン−アクリル共重合体LZR−170(OH当量約367)、(固形分41質量%):藤倉化成社製]の量を8質量部、トリメチロールプロパン(OH当量約45)の量を3質量部、ポリイソシアネート[スミジュールHT(固形分75質量%):住化バイエルン社製]の量を23質量部、前記構造式(C)の電荷輸送物の量を8質量部とし、さらに下記構造式(E)の電荷輸送物質を8質量部加えた以外は、実施例32と同様にして実施例36の静電潜像担持体を作製した。
実施例32において、保護層の膜厚を7μmとした以外は、実施例32と同様にして実施例37の静電潜像担持体を作製した。
実施例32において、保護層の膜厚を10μmとした以外は、実施例32と同様にして実施例38の静電潜像担持体を作製した。
実施例32において、保護層の膜厚を15μmとした以外は、実施例32と同様にして実施例39の静電潜像担持体を作製した。
実施例23及び31〜33において、硬化性ポリシロキサン樹脂を加えなかった以外は、実施例23及び31〜33と同様にして、それぞれ比較例12〜15の静電潜像担持体を作製した。
上記で得られた各静電潜像担持体及び製造例1のトナーを、フルカラープリンター(IPSiO CX8200:株式会社リコー製)の改造機[(1)クリーニングブレード当接圧を2倍にして感光体の摩耗に対して負荷を加えた。(2)ステアリン酸亜鉛を溶融、固化したマルスバーをクリーニングブラシにばねで押し当てるように当接させ、クリーニングブラシを介して感光体表面にステアリン酸亜鉛を塗布する機構を設けた。]に搭載した。
上記改造プリンターを用いて、非露光部電位(VD)が−700Vになるように帯電器の電圧を調節した後、波長660nmのレーザ露光によって、1200dpi相当、A4サイズ、画像面積率15%となるテスト画像を出力するランニング試験を5万枚行い、該ランニング試験前後の感光層の厚みを渦電流式膜厚計(フィッシャースコープMMS、フィッシャー社製)を用いて測定し、両者の差から摩耗量を測定した。なお、保護層の一部に剥離が発生した静電潜像担持体については、未剥離部分を測定して摩耗量を算出した。
ランニング試験終了後に黒ベタ画像を出力し、黒ベタに相当する全面露光部の露光後の静電潜像担持体表面電位(VL)を、プローブを設置できるように改造した現像ユニットに、プローブを設置した表面電位計model344(トレック社製)を用いて測定した。
上記フルカラープリンターを用いたランニング試験において、目視によって剥離の有無を観察した。
なお、剥離評価の基準は下記による。
未発生:ランニング試験終了まで保護層の剥離が発生しなかった。
剥離発生A:ランニング試験枚数の増加に伴って剥離部分の面積が増加していった。
剥離発生B:ほぼ全面が剥離してしまった。
ランニング試験終了後に、上記改造プリンターを用いて、非露光部電位(VD)が−600Vになるように帯電器の電圧を調節した後、フォントサイズ2ポイント文字(約0.5mm角のサイズ)、及び600dpi相当の全面ハーフトーン画像を出力し、得られた画像を、光学顕微鏡や目視によって観察し、文字のつぶれ、かすれ、濃度ムラ等を評価した
なお、画像評価の基準は下記による。
○:良好
△:像流れ等がわずかに見られるが実用レベル
×:像流れやかすれがひどく実用レベルにない
さらに、ステアリン酸亜鉛を溶融固化したマルスバーの代りに、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムを用いたマルスバーや、カルナウバワックスを溶融固化したワックスバーを用いたランニング試験の結果も、同様に良好であった。
すなわち、本発明の静電潜像担持体は、感光層との接着性が良好で耐剥離性、耐摩耗性、及び電子写真特性に優れている。従って、静電潜像担持体を用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ並びにそれらを用いた画像形成方法は長期間に亘って安定した画像形成を行うことができる。
3 帯電チャージャ
4 イレーサ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
10 感光体
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
60 帯電器
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置(クリーニングユニット)
64 除電器
65 磁気ブラシ
68 攪拌スクリュー
72 マグネットローラー
75 クリーニングブレード
76 ブラシクリーナー
79 搬送スクリュー
80 リサイクル経路
101 感光体
102 帯電器
103 露光器
104 現像手段
105 記録媒体
107 クリーニング手段
108 搬送ローラ
110 転写チャージャ
111 分離チャージャ
112 分離爪
113 クリーニング前チャージャ
114 クリーニングブラシ
115 クリーニングブレード
116 潤滑付与剤
117 クリーニングユニット
120 タンデム型現像器
121 像露光光源
122 感光体
123 駆動ローラ
124 駆動ローラ
125 転写チャージャ帯電器
126 クリーニングブラシ
127 除電光源
128 駆動ローラ
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
153 帯電チャージャ
154 除電ランプ
155 ドラムクリーニングユニット
156 感光体
157 中間転写バイアスローラ
158 中間転写ベルト
159a 張架ローラ
159b 二次転写バックアップローラ
159c ベルト駆動ローラ
160 記録媒体
161 レジストローラ対
162 転写ベルト
163 紙転写バイアスローラ
164 搬送ベルト
165 定着ユニット(定着装置)
200 給紙テーブル
201 支持体
202 感光層
203 電荷発生層(CGL)
204 電荷輸送層(CTL)
205 下引き層
206 保護層
207 中間層
220 帯電チャージャ
250 リボルバ現像ユニット
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (31)
- 支持体上に感光層と保護層を有する静電潜像担持体において、
前記保護層は、ポリオールと、ポリイソシアネートと、水酸基または加水分解性基を有する有機ケイ素化合物との架橋結合により形成されたバインダー樹脂を含有することを特徴とする静電潜像担持体。 - 前記有機ケイ素化合物が、硬化性シロキサン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像担持体。
- 前記有機ケイ素化合物成分の含有量が、バインダー樹脂全量に対して質量比で1〜50%であることを特徴とする請求項1または2に記載の静電潜像担持体。
- 前記ポリオールが複数のポリオールからなり、該複数のポリオールの少なくとも1種類は、水酸基数に対する分子量の割合(分子量/水酸基数=OH当量)が30以上150未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静電潜像担持体。
- 前記OH当量が30以上150未満であるポリオールの含有量が、複数のポリオール全量に対して質量比で10〜90%であることを特徴とする請求項4に記載の静電潜像担持体。
- 前記複数のポリオールの少なくとも1種類が、OH当量150以上1500未満のポリオールであることを特徴とする請求項4または5に記載の静電潜像担持体。
- 前記保護層がさらに、一般式、MxSbyOz(ただし、Mは金属元素を表し、x、y、及びzは各元素のモル比を表す。)で表される少なくとも1種類の導電性微粒子を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の静電潜像担持体。
- 前記導電性微粒子の含有量が、保護層構成材料全量に対して質量比で1〜65%であることを特徴とする請求項7に記載の静電潜像担持体。
- 前記導電性微粒子が、アンチモン酸亜鉛であることを特徴とする請求項7または8に記載の静電潜像担持体。
- 前記導電性微粒子の体積平均粒径が、0.01〜1μmであることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の静電潜像担持体。
- 前記導電性微粒子以外に、さらにシリカ、アルミナ、酸化チタン、及び酸化スズから選択される少なくとも1種の微粒子を含有することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の静電潜像担持体。
- 前記導電性微粒子の含有量が、導電性微粒子と該導電性微粒子以外に含有される他の微粒子との合計量に対して質量比で10〜100%であることを特徴とする請求項11に記載の静電潜像担持体。
- 前記保護層が、さらに電荷輸送性物質を含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の静電潜像担持体。
- 前記電荷輸送性物質が、バインダー樹脂の形成成分として用いられるポリオール、ポリイソシアネートまたは有機ケイ素化合物のいずれかと反応性を有する官能基を有することを特徴とする請求項13に記載の静電潜像担持体。
- 前記電荷輸送性物質からなる成分(D)とバインダー樹脂(R)との混合割合(D/R)が質量比で1/10〜15/10であることを特徴とする請求項14に記載の静電潜像担持体。
- 前記保護層の厚みが、1〜15μmであることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の静電潜像担持体。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像をトナーを用いて可視像とする現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体が、請求項1〜16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記静電潜像担持体表面に当接し、該静電潜像担持体表面に残留するトナーを除去するクリーニング手段を有することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
- 前記静電潜像形成手段が、帯電器と露光器とを有し、該帯電器は静電潜像担持体に接触または非接触状態で配置され、直流及び交流電圧の重畳印加により静電潜像担持体表面を帯電するように構成されたことを特徴とする請求項17または18に記載の画像形成装置。
- 前記帯電器が、静電潜像担持体にギャップを付与する手段により非接触で近接配置された帯電ローラであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
- 前記静電潜像担持体表面に潤滑性付与剤を塗布する潤滑性付与剤塗布手段を有することを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記潤滑性付与剤が、金属石鹸であることを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
- 前記金属石鹸が、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム及びステアリン酸カルシウムから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置。
- 前記トナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有するものであることを特徴とする請求項17〜23のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーは、原料として活性水素基含有化合物(AC)及び該(AC)と反応可能な重合体(PC)を有機溶媒中に少なくとも含む油相が水相中で乳化または分散され、該(AC)と(PC)の反応後に脱溶剤されて造粒されたものであることを特徴とする請求項17〜24のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーの平均円形度が、0.93〜1.00であることを特徴とする請求項17〜25のいずれかに記載の画像形成装置。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像を複数色のカラートナーを用いて順次可視像とする現像手段と、順次重ね合せられた可視像を記録媒体に転写する転写手段と、転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体が、請求項1〜16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置。 - 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像をトナーを用いて可視像とする現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、転写像を定着させる定着手段とからなる画像形成要素を複数備えたタンデム型構成の画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体が、請求項1〜16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置。 - 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像を複数色のカラートナーを用いて順次可視像とする現像手段と、該カラートナー可視像を中間転写体上に順次重ね合せて一次転写を行い、得られた一次転写画像を記録媒体上に一括して二次転写する転写手段と、転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体が、請求項1〜16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成装置。 - 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、該可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記静電潜像担持体が、請求項1から16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とする画像形成方法。 - 静電潜像担持体と、静電潜像形成手段、露光手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも一つの手段を含んでなるプロセスカートリッジであって、
前記静電潜像担持体が、請求項1〜16のいずれかに記載の静電潜像担持体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005205874A JP4555181B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 画像形成装置 |
US11/486,087 US7531278B2 (en) | 2005-07-14 | 2006-07-14 | Electrostatic latent image bearer, and image forming method, image forming apparatus and process cartridge using the electrostatic latent image bearer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005205874A JP4555181B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007025155A true JP2007025155A (ja) | 2007-02-01 |
JP4555181B2 JP4555181B2 (ja) | 2010-09-29 |
Family
ID=37662011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005205874A Expired - Fee Related JP4555181B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7531278B2 (ja) |
JP (1) | JP4555181B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008197651A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Xerox Corp | ポリヒドロキシシロキサン光導電体 |
JP2009003235A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
WO2018096976A1 (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | リケンテクノス株式会社 | 艶消しハードコート形成用塗料、及びこれを用いた化粧シート |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4555181B2 (ja) | 2005-07-14 | 2010-09-29 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP5097410B2 (ja) * | 2006-04-04 | 2012-12-12 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP4796433B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2011-10-19 | 株式会社リコー | 静電潜像担持体及びそれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 |
US7964327B2 (en) * | 2006-06-13 | 2011-06-21 | Ricoh Company Ltd. | Electrophotographic photoreceptor and method of preparing the photoreceptor, and image forming apparatus, image forming method and process cartridge using the photoreceptor |
JP4917409B2 (ja) * | 2006-11-10 | 2012-04-18 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ |
JP4928230B2 (ja) * | 2006-11-10 | 2012-05-09 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ |
US8450033B2 (en) * | 2006-11-30 | 2013-05-28 | Ricoh Company, Ltd. | Latent electrostatic image bearing member, and image forming apparatus, image forming method and process cartridge using the same |
US7879519B2 (en) * | 2007-02-15 | 2011-02-01 | Ricoh Company Limited | Image bearing member and image forming apparatus using the same |
US8927183B2 (en) * | 2007-06-19 | 2015-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, method for preparing the electrophotographic photoreceptor, and image forming method and apparatus and process cartridge using the electrophotographic photoreceptor |
JP4328377B2 (ja) * | 2007-07-10 | 2009-09-09 | アイカ工業株式会社 | 転写シート、メラミン化粧板、及びメラミン化粧板の製造方法 |
JP5009073B2 (ja) * | 2007-07-23 | 2012-08-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
US7943277B2 (en) * | 2007-11-27 | 2011-05-17 | Eastman Kodak Company | Sol gel overcoats incorporating zinc antimonate nanoparticles |
US8263297B2 (en) * | 2007-11-28 | 2012-09-11 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoconductor and electrophotographic apparatus |
JP2009300590A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体 |
JP2010124441A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像読取装置 |
JP5516936B2 (ja) * | 2009-07-23 | 2014-06-11 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP4663819B1 (ja) * | 2009-08-31 | 2011-04-06 | キヤノン株式会社 | 電子写真装置 |
JP6478021B2 (ja) | 2014-02-12 | 2019-03-06 | 株式会社リコー | 光導電体とそれを用いた画像形成方法および画像形成装置 |
JP6424732B2 (ja) | 2014-05-29 | 2018-11-21 | 株式会社リコー | 光導電体とそれを用いた画像形成方法、光導電体の製造方法および画像形成装置 |
US10294363B2 (en) | 2015-04-28 | 2019-05-21 | Hp Indigo B.V. | Coating system |
KR102264801B1 (ko) * | 2016-04-28 | 2021-06-11 | 아라까와 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 열경화성 이형 코팅제, 이형필름, 이형필름의 제조방법 |
US10416594B2 (en) | 2016-10-21 | 2019-09-17 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method, image forming apparatus, and process cartridge |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5337429A (en) * | 1976-09-20 | 1978-04-06 | Canon Inc | Electrophotographic light sensitive element |
JPS55129355A (en) * | 1979-03-29 | 1980-10-07 | Canon Inc | Image retentive member |
JPS55143561A (en) * | 1979-04-26 | 1980-11-08 | Canon Inc | Image retentive member |
JPH01185648A (ja) * | 1988-01-19 | 1989-07-25 | Fuji Electric Co Ltd | 電子写真用感光体 |
JP2000171990A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-06-23 | Konica Corp | 電子写真感光体とその製造方法及び前記感光体を用いたプロセスカ―トリッジと画像形成装置 |
JP2000221723A (ja) * | 1999-02-01 | 2000-08-11 | Minolta Co Ltd | 電子写真感光体 |
JP2004117766A (ja) * | 2002-09-26 | 2004-04-15 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法 |
JP2004177960A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Eastman Kodak Co | 裏側導電性層を含有する熱現像可能な材料 |
JP2004286887A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ、画像形成方法 |
JP2004309940A (ja) * | 2003-04-10 | 2004-11-04 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びこれに用いられるトナーとプロセスカートリッジ |
JP2005115347A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-28 | Ricoh Co Ltd | トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3258397B2 (ja) | 1992-10-05 | 2002-02-18 | コニカ株式会社 | 感光体の製造方法および電子写真感光体 |
JP3640444B2 (ja) | 1995-11-06 | 2005-04-20 | ダウ コーニング アジア株式会社 | ポリシロキサン系正孔輸送材料の製造方法 |
JP3267519B2 (ja) | 1995-11-06 | 2002-03-18 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
CN1112606C (zh) * | 1997-07-01 | 2003-06-25 | 钟渊化学工业株式会社 | 显影辊以及使用该辊的显影装置 |
US20060199092A1 (en) | 2005-03-03 | 2006-09-07 | Akihiro Sugino | Electrostatic latent image bearer, and image forming method, image forming apparatus and process cartridge using the electrostatic latent image bearer |
JP4555181B2 (ja) | 2005-07-14 | 2010-09-29 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-07-14 JP JP2005205874A patent/JP4555181B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-07-14 US US11/486,087 patent/US7531278B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5337429A (en) * | 1976-09-20 | 1978-04-06 | Canon Inc | Electrophotographic light sensitive element |
JPS55129355A (en) * | 1979-03-29 | 1980-10-07 | Canon Inc | Image retentive member |
JPS55143561A (en) * | 1979-04-26 | 1980-11-08 | Canon Inc | Image retentive member |
JPH01185648A (ja) * | 1988-01-19 | 1989-07-25 | Fuji Electric Co Ltd | 電子写真用感光体 |
JP2000171990A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-06-23 | Konica Corp | 電子写真感光体とその製造方法及び前記感光体を用いたプロセスカ―トリッジと画像形成装置 |
JP2000221723A (ja) * | 1999-02-01 | 2000-08-11 | Minolta Co Ltd | 電子写真感光体 |
JP2004117766A (ja) * | 2002-09-26 | 2004-04-15 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法 |
JP2004177960A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Eastman Kodak Co | 裏側導電性層を含有する熱現像可能な材料 |
JP2004286887A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ、画像形成方法 |
JP2004309940A (ja) * | 2003-04-10 | 2004-11-04 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びこれに用いられるトナーとプロセスカートリッジ |
JP2005115347A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-28 | Ricoh Co Ltd | トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008197651A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Xerox Corp | ポリヒドロキシシロキサン光導電体 |
JP2009003235A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
WO2018096976A1 (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | リケンテクノス株式会社 | 艶消しハードコート形成用塗料、及びこれを用いた化粧シート |
JPWO2018096976A1 (ja) * | 2016-11-25 | 2019-10-17 | リケンテクノス株式会社 | 艶消しハードコート形成用塗料、及びこれを用いた化粧シート |
JP7064443B2 (ja) | 2016-11-25 | 2022-05-10 | リケンテクノス株式会社 | 艶消しハードコート形成用塗料、及びこれを用いた化粧シート |
US11466111B2 (en) | 2016-11-25 | 2022-10-11 | Riken Technos Corporation | Coating material for formation of matte hard coat, and decorative sheet using same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20070015074A1 (en) | 2007-01-18 |
JP4555181B2 (ja) | 2010-09-29 |
US7531278B2 (en) | 2009-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4555181B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4590344B2 (ja) | 静電潜像担持体及びそれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 | |
JP4796433B2 (ja) | 静電潜像担持体及びそれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 | |
JP4335055B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5311098B2 (ja) | 感光体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成装置 | |
JP5009073B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4928072B2 (ja) | プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 | |
US20060199092A1 (en) | Electrostatic latent image bearer, and image forming method, image forming apparatus and process cartridge using the electrostatic latent image bearer | |
JP5316010B2 (ja) | 保護層形成装置、並びにそれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP6028501B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、及び画像形成装置 | |
JP4980729B2 (ja) | 静電潜像担持体、画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP5097410B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4555150B2 (ja) | 静電潜像担持体 | |
JP2009288478A (ja) | 画像形成装置及びそれに用いる保護剤ブロック | |
JP5239754B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006276806A (ja) | 静電潜像担持体、並びに、これを用いた画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5110871B2 (ja) | 静電潜像担持体、画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ | |
JP2008070667A (ja) | 電子写真感光体及びその製造方法、画像形成装置及び画像形成方法並びにプロセスカートリッジ | |
JP5311099B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5176751B2 (ja) | 感光体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2014142538A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、及び画像形成装置 | |
JP5272776B2 (ja) | 感光体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5455035B2 (ja) | 画像形成装置の製造方法 | |
JP6007767B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、及び画像形成装置 | |
JP5515437B2 (ja) | 画像形成装置、及び画像形成装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100706 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100715 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |